これまで紹介したワインは
ピゾーニファミリーの輸入元は中川ワインに
中川ワインの試飲会で美味しかったワイン(2023年秋)前半
中川ワインの試飲会で美味しかったワイン(2023年秋)中盤
をご覧ください。

最後は「特別試飲コーナー」という高額ワインばかりが並ぶコーナーです。
まずはコーナー最初の3つのシャルドネがどれも素晴らしかった。



トアー(Tor)とリリックス(Lyrix)はどちらもナパのカーネロスの畑。トアーはリッチでボリューム豊かなスタイル。リリックスはかつてセインツベリーで名を馳せたブラウン・ランチのブドウで、ワインメーカーはトーマス・リヴァース・ブラウン。2016年はデビュー・ヴィンテージで、今回2016~2018のワインが入荷しているようです。こちらは豊かな果実味と同時に酸もきれいでバランスが秀逸。ちなみに、このワイナリーは2023年以降、名前を変更するようです。
三つ目のシブミ・ノールはロシアン・リバー・ヴァレーのワイン。上記2つと比べると酸がより引き立った味わい。これも素晴らしい。


次は再びトアーからオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニョン。4月に訪問したオークヴィルのTierra Rojaの畑のブドウを中心に使っています。ダラ・ヴァレの畑の真下にある畑。ワインはバランスが素晴らしい。1万8000円はこのクオリティでは安いでしょう。


ハーラン・エステートやプロモントリーの若木を使ったザ・マスコット。ハーランのメイデンや、ボンドのメイトリアークといった秀逸なセカンドワインがほぼ日本に入ってこなくなってしまった今、ハーラン系の廉価版はこれだけです。ハーランともプロモントリーとも違ったスタイルですが、リッチな果実味の説得力が圧倒的。美味しいです。


オークヴィルの銘醸畑ヴァイン・ヒル・ランチ(VHR)。ワイナリーとしてはやや地味な存在ですが、ここのワインはもっと高く評価されていいと思います。これもオークヴィルらしい緻密な果実味があり、バランスがいい。爆発的なワインではないですが、落ち着きを感じるワイン。


アミューズ・ヴーシュのレッドワインはメルロー主体のワインの中ではナパの最高峰と言っていいでしょう。秀逸な果実味に酸がきれいです。スケールの大きなワイン。


ト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーのカベルネ・フランブレンド「エライザズ・キュベ」。カベルネ・フラン中心のワインです。カベルネ・フラン主体のワインとしては、ややリッチ方向に偏っている感じもありますが、それも含めて個人的には好きなワイン。

長くかかってしまいましたが、中川ワインの試飲会からの今回の紹介はここまでです。