Crushpadがピノ・ノワール,シャルドネ,シラー担当のワインメーカーとしてAdam Smithを採用したと発表しました。当然,歴史教科書に出てくる人とは関係ありません。OregonのDomaine Serene,Shea Wine Cellarsといった有名所を経てニュージーランドのCraggy Rangeでアシスタント・ワインメーカーとして働き,その後はまたオレゴンのBethel Heights Vineyardというワイナリでアシスタント・ワインメーカーをしていたそうです。
日本でCrushpadでワインを作る方はピノが多そうだから,彼とのコンタクトが増えるのでしょう。ちなみに生まれはカリフォルニアだとか。
日本でCrushpadでワインを作る方はピノが多そうだから,彼とのコンタクトが増えるのでしょう。ちなみに生まれはカリフォルニアだとか。
ピノとシャルドネの専業ワイナリDerbesがインポーター終売とのことでシャルドネが3000円と激安になっています。ワイナリ価格が36ドルですからそれよりも安い価格です。
ワインメーカーのCécile Lemerle-Derbès氏はフランスはシャンパーニュ地方の生まれ,ボランジェなどのシャンパーニュ・ハウス,ソノマのSchugやKorbelといったワイナリでワインを作り,1998年~2000年にはOpus Oneの製造責任者だったそうです。Derbèsを夫と共に設立したのは2001年のこと。
ワインメーカーのCécile Lemerle-Derbès氏はフランスはシャンパーニュ地方の生まれ,ボランジェなどのシャンパーニュ・ハウス,ソノマのSchugやKorbelといったワイナリでワインを作り,1998年~2000年にはOpus Oneの製造責任者だったそうです。Derbèsを夫と共に設立したのは2001年のこと。
ソノマ・ヴァレーでも高品質で有名なワイナリの一つであるArrowoodの創設者Richard Arrowoodが自身の名のついたワイナリを離れると発表しました。2007年に創設した新しいワイナリAmapola Creekに専念するためだそうです。
Amapola CreekはArrowoodと同様,ソノマのマヤカマス西斜面にあり,オーガニックな農法を使ってウルトラプリミアムのワインを作るそうです。カベルネ・ソヴィニョン(80ドル),ジンファンデル(40ドル),シラー(45ドル)を出しています。
Arrowoodがワイナリを売却したのは2000年のこと。そのとき購入したのはRobert Mondaviでしたが,その後は数奇な運命をたどっています。MondaviがConstellation Brandsに買収された後の2005年,ArrowoodはLegacy Estate Groupに売却されましたが,同社も倒産。2006年9月にJackson Familyが購入しています。
Jackson Familyがオーナーになってからは安定しているようですが,安定のために良かれと思ってしたワイナリ売却が裏目に出てしまったことも,今回の転身の背景にはあるような気がします。
"The decision to leave Arrowood Vineyards & Winery is a philosophical choice. At Amapola Creek I can use the winemaking techniques I developed that contributed to the success of Arrowood, yet on a much smaller scale. I still strongly believe in quality without compromise and prefer to make just a few fine gems"Winemaster Richard Arrowood Announces Decision To Leave Arrowood Vineyards & Winery -- SAN FRANCISCO, June 21 /PRNewswire/ --
Amapola CreekはArrowoodと同様,ソノマのマヤカマス西斜面にあり,オーガニックな農法を使ってウルトラプリミアムのワインを作るそうです。カベルネ・ソヴィニョン(80ドル),ジンファンデル(40ドル),シラー(45ドル)を出しています。
Arrowoodがワイナリを売却したのは2000年のこと。そのとき購入したのはRobert Mondaviでしたが,その後は数奇な運命をたどっています。MondaviがConstellation Brandsに買収された後の2005年,ArrowoodはLegacy Estate Groupに売却されましたが,同社も倒産。2006年9月にJackson Familyが購入しています。
Jackson Familyがオーナーになってからは安定しているようですが,安定のために良かれと思ってしたワイナリ売却が裏目に出てしまったことも,今回の転身の背景にはあるような気がします。
楽天のワインショップ「ワインピークス」が1周年の記念セールを開催しています。カリフォルニアワインもいくつか出ていますが,おっと思うほど安かったのがShaferのChardonnay Red Shoulder Ranch。税抜き3980円ですから,米国の安値である40ドルあたりといい勝負。かなりの安さです。
シェイファーというとHillside Selectに代表されるCabernet Sauvignonなど赤ワインが有名で,白はこの1種しかつくっていません。とはいえこのシャルドネはなかなか秀逸。マロラクティック発酵なしでくどさを抑え,すっきりした中に豊かな果実味が混じる,ナパのシャルドネとしては最高レベルの1本だと思います。
シェイファーというとHillside Selectに代表されるCabernet Sauvignonなど赤ワインが有名で,白はこの1種しかつくっていません。とはいえこのシャルドネはなかなか秀逸。マロラクティック発酵なしでくどさを抑え,すっきりした中に豊かな果実味が混じる,ナパのシャルドネとしては最高レベルの1本だと思います。
カリフォルニアワインあらかるとにカレラの新作ド・ヴィリエ(de VILLIERS)が入荷しています。税抜き5680円。現時点で残り6本限り。どこも割り当てがちょっとしかないのは変わらないようです。
柳屋のサマーセールが始まっています。1000円台,2000円台のワインが中心ですが,目玉は1万8800円とダントツに高いShafer Hillside Select 2005の1万8800円。米国の価格だと200ドル超ですから,現地価格よりも安い値段。ワイナリのリリース価格が175ドルですから,それと比べても遜色ありません。もちろん品質は折り紙付きで,Wine Advocate誌では97点。カリフォルニアのカベルネのお手本のようなワインです。
このほかではナパで最近評価が上がっているHallのカベルネが3980円というのもなかなかの安さ。Au Bon ClimatのSanta Barbara County Pinot Noirも2280円でお得です。
6本買えば送料無料。
このほかではナパで最近評価が上がっているHallのカベルネが3980円というのもなかなかの安さ。Au Bon ClimatのSanta Barbara County Pinot Noirも2280円でお得です。
6本買えば送料無料。
夏が近づいてきたせいか,このところ紹介したいワインもあまり見つからなかったのですが,中には紹介したくても売り切れてしまうものもあり,今回はそのようなワインの中からRoarと先日も書いたCaleraの新単一畑de VILLERS(ド・ヴィリエ)を紹介しておきます。
Santa Lucia Highlandsといえば「Pisoni」の畑が有名ですが,それと並び立つのが「Garys'」「Rosella's」の二つの畑。PisoniのオーナーであるGary Pisoniには幼馴染の友人,Gary Franscioniがおり,その二人のGaryが共同所有するのがGarys'(アポストロフィがsの後ろにあるのはGaryが二人だから),Franscioniが所有して,彼の奥さんの名前を付けているのがRosella'sです。Garys'はPisoniと同じぶどうの樹(Gary Pisoniがブルゴーニュから持ち込んだと言われている)ピノ・ノワールを植え,Rosella'sには同じブドウのほか,Dijonクローンと呼ばれる種類のものもいくつか植わっています。
このGary FranscioniのワイナリがRoar。両畑の「本家」的なワイナリであり2007年のGarys' Pinot NoirがWine Advocate誌で96点など,この両畑のワインの中でも高い評価をえています。ワインメーカーは当初はSiduriのAdam Leeが兼ねていましたが現在はAugust WestのワインメーカーでもあるEd Kurtzman。
前置きが長くなりましたが,このほどtakuyaさんのilovecalwineがRoarの正式輸入を始めたということと,でももうほとんど売り切れだよ,というのが今日紹介するワイン。今回は単一畑ではなくSanta Lucia Highlands名義のもの。これでさえ,Wine Advocate誌で2003~2006年までいずれも90点以上という高評価を得ています。今回は柳屋に入荷していますが,ワイナリで売り切れている人気ワインでもあり全部で5ケースしか今回の割り当てはなかったそうで,おそらくこれが売り切れたら秋まで次はないでしょう。値段も割とこなれています。
もう一つは,早くも「見つけたら買っとけ」状態になりそうなCaleraの新単一畑de VILLIERS。その前にデビューしたRyanと比べて,①畑の位置がJensenなど古い単一畑のそば,②Ryanより樹齢が古くタンニンが強いというのが初リリースが遅くなった理由らしい,③単一畑中では一番安い,④生産量少ない,とマニアが喜びそうなパラメータがそろっています。今日はセット物でなく売っているところを見つけたので紹介しておきます。
どちらも今日明日には売り切れそうなワインなのでお早めにどうぞ。
Santa Lucia Highlandsといえば「Pisoni」の畑が有名ですが,それと並び立つのが「Garys'」「Rosella's」の二つの畑。PisoniのオーナーであるGary Pisoniには幼馴染の友人,Gary Franscioniがおり,その二人のGaryが共同所有するのがGarys'(アポストロフィがsの後ろにあるのはGaryが二人だから),Franscioniが所有して,彼の奥さんの名前を付けているのがRosella'sです。Garys'はPisoniと同じぶどうの樹(Gary Pisoniがブルゴーニュから持ち込んだと言われている)ピノ・ノワールを植え,Rosella'sには同じブドウのほか,Dijonクローンと呼ばれる種類のものもいくつか植わっています。
このGary FranscioniのワイナリがRoar。両畑の「本家」的なワイナリであり2007年のGarys' Pinot NoirがWine Advocate誌で96点など,この両畑のワインの中でも高い評価をえています。ワインメーカーは当初はSiduriのAdam Leeが兼ねていましたが現在はAugust WestのワインメーカーでもあるEd Kurtzman。
前置きが長くなりましたが,このほどtakuyaさんのilovecalwineがRoarの正式輸入を始めたということと,でももうほとんど売り切れだよ,というのが今日紹介するワイン。今回は単一畑ではなくSanta Lucia Highlands名義のもの。これでさえ,Wine Advocate誌で2003~2006年までいずれも90点以上という高評価を得ています。今回は柳屋に入荷していますが,ワイナリで売り切れている人気ワインでもあり全部で5ケースしか今回の割り当てはなかったそうで,おそらくこれが売り切れたら秋まで次はないでしょう。値段も割とこなれています。
もう一つは,早くも「見つけたら買っとけ」状態になりそうなCaleraの新単一畑de VILLIERS。その前にデビューしたRyanと比べて,①畑の位置がJensenなど古い単一畑のそば,②Ryanより樹齢が古くタンニンが強いというのが初リリースが遅くなった理由らしい,③単一畑中では一番安い,④生産量少ない,とマニアが喜びそうなパラメータがそろっています。今日はセット物でなく売っているところを見つけたので紹介しておきます。
どちらも今日明日には売り切れそうなワインなのでお早めにどうぞ。
毎年4月~5月に開催されている「カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラス」の優秀店が発表されています(カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラスキャンペーン 優秀店発表|ゴールデン・ステート -カリフォルニア ワイン-)。
優秀店に選ばれたのは東京6店,名古屋1店,大阪5店,グループ2店の計12店と2グループ。東京では新宿にある「手打そば大庵」というそば屋さんも選ばれています。そば屋でワインは珍しいなあと思ったのですが,takuyaさんのブログによると,以前にも選ばれたことがあるとか。
Webサイトに載っていたカリフォルニアワインのリストを見ると,18種挙げられているカリフォルニアワインの中で一番高いのがBrewer-CliftonのSanta Rita Hills Pinot Noir 2007の7000円。このワイン,日本での市販価格で5000円前後ですから7000円というのはレストラン価格としては破格といってもいいくらいの安さです。これ以外のワインのラインナップもなかなか渋いところをついていてよく考えてあるなあと思いました。
優秀店に選ばれたところはアンコールプロモーションがある(上記の店は7月31日まで)そうなので,試してみてはいかがでしょうか。
優秀店に選ばれたのは東京6店,名古屋1店,大阪5店,グループ2店の計12店と2グループ。東京では新宿にある「手打そば大庵」というそば屋さんも選ばれています。そば屋でワインは珍しいなあと思ったのですが,takuyaさんのブログによると,以前にも選ばれたことがあるとか。
Webサイトに載っていたカリフォルニアワインのリストを見ると,18種挙げられているカリフォルニアワインの中で一番高いのがBrewer-CliftonのSanta Rita Hills Pinot Noir 2007の7000円。このワイン,日本での市販価格で5000円前後ですから7000円というのはレストラン価格としては破格といってもいいくらいの安さです。これ以外のワインのラインナップもなかなか渋いところをついていてよく考えてあるなあと思いました。
優秀店に選ばれたところはアンコールプロモーションがある(上記の店は7月31日まで)そうなので,試してみてはいかがでしょうか。
「ビオディナミはまやかしだ」の記事で書いたブログについては,ロバート・パーカーの掲示板(今は有料会員のみのサービス)でもかなり話題になっており,Robert Parker自身も興味深いコメントを載せています。
曰く
もちろん,なかには元のブログに対して激怒している人もいないではないですが,品質と結びつけるのがおかしいという点については同意している人が多いようです。また,宗教的だという点も多くの人が同意しているようです。
なお,ある人の書き込みによるとBIOの創始者であるシュタイナーは「太陽光線というのは実存しているものではない」とか「ワインのできがいい年と悪い年とがあるのは彗星が来るかどうかにかかわっている」といった主張をしているそうです。ワインについてのコメントはシュタイナー自身ではなく,彼の信奉者が言っているのではないかという意見(それを書いたのは元ブログに対して怒っている人)もありましたが,科学的態度からはかなり遠い人であったことはたしかなようです。
曰く
自分が一部を所有していることでだれもが知っている畑は何年も前から「ビオ」になっている。これはライフスタイルの選択であり,私の義兄弟が決めたものだ。彼は何をおいても農夫なのであり。そして,私も彼の選択を100%支持する。…ではそれはより良いワインを作るのだろうか?…私はそうは思わない。…品質が向上することへの証明は何もない…私はワイナリがビオを信奉していると認めるのを躊躇すべきではないと思っているが,その結果をテロワールのより良いより自然な表現であると宣伝するのは…ばかげたことだ。
もちろん,なかには元のブログに対して激怒している人もいないではないですが,品質と結びつけるのがおかしいという点については同意している人が多いようです。また,宗教的だという点も多くの人が同意しているようです。
なお,ある人の書き込みによるとBIOの創始者であるシュタイナーは「太陽光線というのは実存しているものではない」とか「ワインのできがいい年と悪い年とがあるのは彗星が来るかどうかにかかわっている」といった主張をしているそうです。ワインについてのコメントはシュタイナー自身ではなく,彼の信奉者が言っているのではないかという意見(それを書いたのは元ブログに対して怒っている人)もありましたが,科学的態度からはかなり遠い人であったことはたしかなようです。
料理の鉄人も,もうずいぶん前の番組になってしまいましたが,米国でも「Iron Chef」として放映してかなりの人気だったと聞いています。その「鉄人」で3代目和の鉄人だった「森本正治」シェフがナパにレストランを開く予定です。Webサイトを見てもまだ内容が全く分かりませんが,最近出たニュース記事によると,和食のメニューのほかに「ピザ」も出す予定だとか。ピザの腕前の方は,まだまだというのが記事から伝わってきますが,どういうレストランになるのでしょうか? 7月中旬というオープンが興味深いです。
故Robert Mondaviの誕生日である6月18日に,Robert Mondaviに乾杯する
「Raise a Glass to Robert Mondavi :: June 18, 2010」というイベントが開かれます。当日Robert Mondavi Wineryに行くとFume Blancがタダでふるまわれるとか。
午後2時には全員で乾杯をし,その様子は上記のWebサイトで全世界に放映されます。日本時間だと19日の朝6時。
Robert Mondaviの功績については今更書くまでもないとは思いますが,氏がいなかったらこのブログもなかったかも,と思うくらい,僕自身も大きな影響を受けています。
「Raise a Glass to Robert Mondavi :: June 18, 2010」というイベントが開かれます。当日Robert Mondavi Wineryに行くとFume Blancがタダでふるまわれるとか。
午後2時には全員で乾杯をし,その様子は上記のWebサイトで全世界に放映されます。日本時間だと19日の朝6時。
Robert Mondaviの功績については今更書くまでもないとは思いますが,氏がいなかったらこのブログもなかったかも,と思うくらい,僕自身も大きな影響を受けています。
その名もズバリ「Biodynamics is a Hoax」というブログをこのほど立ち上げたのはSmith-MadroneのStwart Smith氏。日本では「自然派」という言葉が一人歩きし,それに意を唱えようものなら,あいつはワインが分かっていないと言われそうな感じがありますが,ただの有機農法でなくビオディナミ(バイオダイナミクス)というと,牛の角に牛糞を詰めたものを土に埋めて,それを肥料に使うなど,まゆに唾を付けずにはいられない面があるのも確かです。
言論の自由を大切にすることでは日本の比ではない米国でさえ,ビオディナミを面と向かって否定するのは意外と難しいところがあるのでしょうか。あえて「Hoax」と言い切ったところには「王様の耳はロバの耳」と叫んだ子供に通じるところがあるような気がします。
逆に言うとビオディナミほど極端でない有機農法のベストプラクティスをメソッド化すれば,ビオディナミの胡散臭さを嫌っている人も結構取り込めるような気がするのですが,そういう動きはないものなのでしょうか?
言論の自由を大切にすることでは日本の比ではない米国でさえ,ビオディナミを面と向かって否定するのは意外と難しいところがあるのでしょうか。あえて「Hoax」と言い切ったところには「王様の耳はロバの耳」と叫んだ子供に通じるところがあるような気がします。
逆に言うとビオディナミほど極端でない有機農法のベストプラクティスをメソッド化すれば,ビオディナミの胡散臭さを嫌っている人も結構取り込めるような気がするのですが,そういう動きはないものなのでしょうか?
Santa BarbaraのFoleyから始まって,ここ数年次々とワイナリを買収しているWilliam FoleyがソノマのChalk Hill Wineryを買収意向であると表明しました(Foley Buys Chalk Hill Winery)。
FoleyがWine Spectator誌に語った内容によると,Chalk Hill AVAにあるワイナリ,在庫,ラベル,機器,278エーカーの畑のほか,Chalk Hill創設者であるFred Furthの持つ家屋と敷地500エーカーも購入,そこに住む予定だそうです。
FoleyはこれまでSonomaではSebastianiを買収済み,この地域では二つ目のワイナリとなります。一方,Chalk Hill創設者のFred Furthは売却後は引退する予定であり「ここはずっと家族経営であり,家族に所有してもらいたかったのがFoleyに売却する理由だ」と語っています。
Chalk Hillは主にシャルドネで知られるワイナリ。AVA名にも使われているように,この地域のパイオニア的存在です。決して過去にあぐらをかいたワイナリではなく,Wine Advocate誌の評価を見ると最も新しい2007年が一番高い評価を得ています。例えば「Chalk Hill Chardonnay Founder's Block」が94点,「Chalk Hill Proprietary Red Estate」が95点を取っています。
これまで,ワイナリを買収してもオペレーションはそのまま残すのがFoleyの通例でしたが,今回は居住地にも使うし,創設者は引退するということですから,これまでよりも力の入れ方が大きくなるかもしれません。
FoleyがWine Spectator誌に語った内容によると,Chalk Hill AVAにあるワイナリ,在庫,ラベル,機器,278エーカーの畑のほか,Chalk Hill創設者であるFred Furthの持つ家屋と敷地500エーカーも購入,そこに住む予定だそうです。
FoleyはこれまでSonomaではSebastianiを買収済み,この地域では二つ目のワイナリとなります。一方,Chalk Hill創設者のFred Furthは売却後は引退する予定であり「ここはずっと家族経営であり,家族に所有してもらいたかったのがFoleyに売却する理由だ」と語っています。
Chalk Hillは主にシャルドネで知られるワイナリ。AVA名にも使われているように,この地域のパイオニア的存在です。決して過去にあぐらをかいたワイナリではなく,Wine Advocate誌の評価を見ると最も新しい2007年が一番高い評価を得ています。例えば「Chalk Hill Chardonnay Founder's Block」が94点,「Chalk Hill Proprietary Red Estate」が95点を取っています。
これまで,ワイナリを買収してもオペレーションはそのまま残すのがFoleyの通例でしたが,今回は居住地にも使うし,創設者は引退するということですから,これまでよりも力の入れ方が大きくなるかもしれません。
石田純一と東尾理子の結婚式が各所で取り上げられています(中日スポーツ:石田純一&理子 挙式写真を公表 東尾パパも参列:芸能・社会(CHUNICHI Web))。ナパのワイナリとありますが,これはClos Pegase。ただしワイナリでの式には厳しい規制があるので実際にはオーナー宅で行われたようです。
とめでたい話に棹さしてしまうのも何なのですが,Clos PegaseといえばMitsuko's Vineyardのワインが有名で,このMitsukoという名前はオーナー夫人のMitsukoさん(日本人です)から取ったものというのも多くの人の知るところ,そのMitsukoさん,実は今年の3月に亡くなられていたという話です。
実は数カ月前にそういう噂を耳にして,いろいろ検索してみたのですが,結局本当かどうかがわからなくて記事に書かなかったという経緯があったのですが,やっぱり亡くなられていたとのこと。場所はソノマでClos Pegaseとは異なりますが,同じように夫婦でワイン造りに取り組むFreemanのAkikoさんがおっしゃっていたそうです。
Clos Pegaseはナパ・ヴァレーでは北のほうのCalistogaにありますが,Mitsuko's Vineyardは南端のCarneros,冷涼な地域にあります。ここのワインとしてはシャルドネが一番人気だと懐いますが,Mitsuko's Vineyardのメルローもカリフォルニアのメルローとしてはかなり秀逸な部類に入ると思っています。結婚のお祝い,あるいはMitsukoさんを偲んで飲みたいワインです。
とめでたい話に棹さしてしまうのも何なのですが,Clos PegaseといえばMitsuko's Vineyardのワインが有名で,このMitsukoという名前はオーナー夫人のMitsukoさん(日本人です)から取ったものというのも多くの人の知るところ,そのMitsukoさん,実は今年の3月に亡くなられていたという話です。
実は数カ月前にそういう噂を耳にして,いろいろ検索してみたのですが,結局本当かどうかがわからなくて記事に書かなかったという経緯があったのですが,やっぱり亡くなられていたとのこと。場所はソノマでClos Pegaseとは異なりますが,同じように夫婦でワイン造りに取り組むFreemanのAkikoさんがおっしゃっていたそうです。
Clos Pegaseはナパ・ヴァレーでは北のほうのCalistogaにありますが,Mitsuko's Vineyardは南端のCarneros,冷涼な地域にあります。ここのワインとしてはシャルドネが一番人気だと懐いますが,Mitsuko's Vineyardのメルローもカリフォルニアのメルローとしてはかなり秀逸な部類に入ると思っています。結婚のお祝い,あるいはMitsukoさんを偲んで飲みたいワインです。
ベルギーのIMECとオランダHolst Centreという会社が小型高感度のにおいセンサーを開発したそうです。技術的にはワインの香りの鑑定にも使えそうだとのこと。
「『電子の鼻』でワインの香りも分かります」,ベルギーIMECらが高感度のガス・センサ開発 - デジタルヘルス - Tech-On!
香りの官能検査でワインがおいしいかどうかを判定するのは難しいような気がしますが,劣化ワインの判断ができると役に立つと思います。ブショネの原因であるトリクロロアニソル(2,4,6-TCA)の判定には利用出来そうな気がします。
" ガスの検知の原理はこうだ。まずこのセンサ・チップに,検知したい特定のガスを吸着する高分子材料を塗布しておく。ガスを吸着すると,MEMSの共振周波数が変わるため,圧電材料が発する電位の周波数も変わる。これによって,ガスの吸着を検知できるというわけだ。"
「『電子の鼻』でワインの香りも分かります」,ベルギーIMECらが高感度のガス・センサ開発 - デジタルヘルス - Tech-On!
香りの官能検査でワインがおいしいかどうかを判定するのは難しいような気がしますが,劣化ワインの判断ができると役に立つと思います。ブショネの原因であるトリクロロアニソル(2,4,6-TCA)の判定には利用出来そうな気がします。
昨日発表されたiPhone4,アップルのサイトを見るとテレビ電話(FaceTime),解像度が上がったディスプレイ,マルチタスキング(iOSという名前には驚愕した,笑),HDビデオ撮影が取り上げられていますが,こと日本での普及ということで考えるとやはり一番大きいのはカメラ機能の進化ではないかという気がしています。
販売奨励金制度の縮小でめっきり販売台数が減った日本における携帯電話機ですが,売れている機種はと見ると,大部分がカメラ機能に力を入れているもの。国産メーカーだとAQUOS携帯で名を上げたシャープの人気が群を抜いた格好になっています。ここ1年ではカメラ機能だけが順調に高機能なものが普及していってます。特に女性はカメラ機能を重視する傾向が強いように思います。
iPhone4のカメラ機能は画素数は500万画素と,未だに国産携帯の「並以下」の水準で,光学ズームもありませんが,高感度のCMOSセンサーを積んでフラッシュも搭載したことで,暗いところでの撮影能力はかなり高まっていると思われます。私も今までワイン会でのボトルの撮影にはかなり苦労しましたが,iPhone4ならきれいに撮れるだろうと思います。また,フロントカメラも入ったことで「自分撮り」ができるようになったのも,女子ウケしそう(というか,これがないからダメと思われないポイントになりそう)です。
なお,今回のCMOSセンサーは「Backside Illuminated」とありましたが,ソニーのデジカメにも使われているExmor Rという「裏面照射型」のCMOSのようです。CMOSの回路が光の受像器の裏側になるため,開口部が広く感度が高いのが特徴。それに加えて今回は3GSと1画素当たりの面積が同じということで高解像度が低感度にならないよう配慮しているそうです。
これまでiPhoneの写真というとソフトは面白いのがいろいろあるけどハードの性能が低いせいでおもちゃ的な感じが否めなかったのですが,これでカメラならiPhoneと思う,あるいはカメラが貧弱だからiPhoneにしたくなかった,というユーザー層をかなり捕まえられそうな気がします。
自分のiPhoneは昨年の4月頭に買ったのでまだ9カ月くらい縛りが残っているのですが,今回はちょっと無理してでも変えたい気持ちになっています。
販売奨励金制度の縮小でめっきり販売台数が減った日本における携帯電話機ですが,売れている機種はと見ると,大部分がカメラ機能に力を入れているもの。国産メーカーだとAQUOS携帯で名を上げたシャープの人気が群を抜いた格好になっています。ここ1年ではカメラ機能だけが順調に高機能なものが普及していってます。特に女性はカメラ機能を重視する傾向が強いように思います。
iPhone4のカメラ機能は画素数は500万画素と,未だに国産携帯の「並以下」の水準で,光学ズームもありませんが,高感度のCMOSセンサーを積んでフラッシュも搭載したことで,暗いところでの撮影能力はかなり高まっていると思われます。私も今までワイン会でのボトルの撮影にはかなり苦労しましたが,iPhone4ならきれいに撮れるだろうと思います。また,フロントカメラも入ったことで「自分撮り」ができるようになったのも,女子ウケしそう(というか,これがないからダメと思われないポイントになりそう)です。
なお,今回のCMOSセンサーは「Backside Illuminated」とありましたが,ソニーのデジカメにも使われているExmor Rという「裏面照射型」のCMOSのようです。CMOSの回路が光の受像器の裏側になるため,開口部が広く感度が高いのが特徴。それに加えて今回は3GSと1画素当たりの面積が同じということで高解像度が低感度にならないよう配慮しているそうです。
これまでiPhoneの写真というとソフトは面白いのがいろいろあるけどハードの性能が低いせいでおもちゃ的な感じが否めなかったのですが,これでカメラならiPhoneと思う,あるいはカメラが貧弱だからiPhoneにしたくなかった,というユーザー層をかなり捕まえられそうな気がします。
自分のiPhoneは昨年の4月頭に買ったのでまだ9カ月くらい縛りが残っているのですが,今回はちょっと無理してでも変えたい気持ちになっています。
先日紹介したカレラの新単一畑ド・ヴィリエ(de VILLIERS)。発音しにくいのが難点ではありますが,人気は上々でワインピークスも,その後発売した柳屋も完売になっています。616ケースと生産量もかなり少ないので,様子見していると買い逃すおそれもあるかもしれません。Ryanが出てきたときは,あまり売れていない感じがしましたが,今回は畑の位置がJensenに近いというのも人気の理由なのでしょうか? それとも2007年のセントラルコーストが良いという評判のためでしょうか?
というわけで楽天で今買えるのはワインピークスのジェンセンとセレック,ド・ヴィリエのセットだけのようです。
というわけで楽天で今買えるのはワインピークスのジェンセンとセレック,ド・ヴィリエのセットだけのようです。
ナパの夏を彩る一大イベントAuction Napa Valleyが開催されました(Auction Napa Valley raises $8.5 million, sees strong social media buzz #AuctionNV — The Cork Board)。昨年は不況でトータル570万ドルの売上にとどまったのに対し,今年は49%上昇して850万ドルの売上。不況からの回復を伺わせる好調さでした。
ひとつの変化としてはメインのオークションをディナーのイベントから昼間のイベントに変えたこと。これが好調につながったとのこと。もう一つ,Corkboardが挙げているのはソーシャルメディアによるプロモーションが効いたということ。「#AuctionNV」というハッシュタグ(Twitterであるイベントについてつぶやくときにその情報を共有するために使うタグ)が全部で1436回つぶやかれ,110万のインプレッションになったそうです。
ただ,僕の見ている範囲ではこのタグは見かけませんでした(時間的に見落としたのもあるでしょうけど)。1436回というのは少なからぬ数ではありますが,Auction Napa Valleyの時間的長さを考えたら頻発というより散発という感じがします。本当にTwitterで盛りあげようと考えるのであればもう一工夫必要な感じがするのは僕だけでしょうか?
ひとつの変化としてはメインのオークションをディナーのイベントから昼間のイベントに変えたこと。これが好調につながったとのこと。もう一つ,Corkboardが挙げているのはソーシャルメディアによるプロモーションが効いたということ。「#AuctionNV」というハッシュタグ(Twitterであるイベントについてつぶやくときにその情報を共有するために使うタグ)が全部で1436回つぶやかれ,110万のインプレッションになったそうです。
ただ,僕の見ている範囲ではこのタグは見かけませんでした(時間的に見落としたのもあるでしょうけど)。1436回というのは少なからぬ数ではありますが,Auction Napa Valleyの時間的長さを考えたら頻発というより散発という感じがします。本当にTwitterで盛りあげようと考えるのであればもう一工夫必要な感じがするのは僕だけでしょうか?
ワインピークスに2007年が初リリースとなるカレラの新しい単一畑「de VILLIERS」が出ています。畑の場所はJensenとMillsの中間で,CaleraのWebサイトではまだ単に「Pinot Noir 1997 Planting」としか書かれていません。5番目の単一畑として登場したRyanが1998年と2001年に植樹されているので,それよりも樹齢は上になります。97年に植えて2007年が初リリースとは,それまで他のブレンドものに使っていたのかもしれませんが,Josh Jensenのこだわりなのかもしれません。なお,ワインピークスのサイトによると,Ryanよりタンニンが強いのがリリースが遅くなった理由だとあります。
ところで,Caleraと言えば畑の名前はお世話になった人から取っているのですが,今回の「de VILLIERS」はカレラの本を執筆した人の名前です。
初リリースのこのワイン,価格も5460円とRyanよりも安く出ています。Ryanよりも従来の畑の近くにあることを考えると,こちらの方が気になる人は多そうな気がします。2007年はセントラル・コーストは全般にいい年ですから,期待してもよいのでは。
ところで,Caleraと言えば畑の名前はお世話になった人から取っているのですが,今回の「de VILLIERS」はカレラの本を執筆した人の名前です。
初リリースのこのワイン,価格も5460円とRyanよりも安く出ています。Ryanよりも従来の畑の近くにあることを考えると,こちらの方が気になる人は多そうな気がします。2007年はセントラル・コーストは全般にいい年ですから,期待してもよいのでは。
以前3000円台で出てすぐに売り切れたAu Bon ClimatのPinot Noir Knox Alexander,かわばた酒店で再び3980円で出ています。2007年はRobert Parkerに言わせると「セントラル・コーストでは2000年代で最良のヴィンテージ」。このワインのレビューはしていませんが,この値段なら期待を裏切ることはないだろうと思います。
ゴルファーでワインというとグレッグ・ノーマンが有名ですが,ジャック・ニクラウスも自分の名前を冠したワインを作り始めました(Jack Nicklaus gets into wine - decanter.com - the route to all good wine)。
ワインを実際に作っているのはTerlato Winesのようです。Terlatoってあまり聞いたことありませんが,AlderbrookやChimney Rock,Rutherford Hill,Sanfordといったワイナリを保有しており,Iron Horseなどのマーケティングも行っているようです。
肝心のワインですが,最初のヴィンテージは2007年。ナパ・ヴァレーのCabernet Sauvignonとカベルネ・ブレンドのPrivate Reserveという二つのワインがあります。価格はそれぞれ35ドル,43ドル。
ラベルを見ると中央上に昔懐かしゴールデン・ベアがいるのが微笑ましいですが,ジャック・ニクラウスというブランドだけで売れるのでしょうか。
ワインを実際に作っているのはTerlato Winesのようです。Terlatoってあまり聞いたことありませんが,AlderbrookやChimney Rock,Rutherford Hill,Sanfordといったワイナリを保有しており,Iron Horseなどのマーケティングも行っているようです。
肝心のワインですが,最初のヴィンテージは2007年。ナパ・ヴァレーのCabernet Sauvignonとカベルネ・ブレンドのPrivate Reserveという二つのワインがあります。価格はそれぞれ35ドル,43ドル。
ラベルを見ると中央上に昔懐かしゴールデン・ベアがいるのが微笑ましいですが,ジャック・ニクラウスというブランドだけで売れるのでしょうか。
カリフォルニアワインあらかるとでカレラのセントラル・コーストのピノとシャルドネが安いです。ピノは2360円,シャルドネは1940円(いずれも税抜き)。単一畑のワインと並ぶようなものではありませんが,どちらも普通においしいワインです。特にシャルドネの1000円台は格安で,まとめ買いにおすすめです。12本以上で送料無料。
バークレイの近くAlamedaにワイナリがあったRosenblumがナパに移転しました(Rosenblum production is moving to Napa - Inside Bay Area)。Alamedaのテイスティングルームは残すそうですが,一方でソノマのHealdsburgにあったテイスティングルームは閉じてしまいます。
Rosenblumの創業者Kent Rosenblumは2008年にワイナリをDiageoに売却。その後はワインメーカーとしてワイナリに残っています。Kentは今回の移転を残念に思っているそうですが,ワインメーカーとしては引き続きRosenblumのワインを作っていくそうです。
DiageoはRosenblumのほか,BVやChalone,Sterlingといったワインブランドを保有しており,米国ではドンペリニヨンの販売も手がけています。今回は部門全体で93人の首を切るとのことで,不況対策の意味合いが強そうです。
Rosenblumの創業者Kent Rosenblumは2008年にワイナリをDiageoに売却。その後はワインメーカーとしてワイナリに残っています。Kentは今回の移転を残念に思っているそうですが,ワインメーカーとしては引き続きRosenblumのワインを作っていくそうです。
DiageoはRosenblumのほか,BVやChalone,Sterlingといったワインブランドを保有しており,米国ではドンペリニヨンの販売も手がけています。今回は部門全体で93人の首を切るとのことで,不況対策の意味合いが強そうです。