桃井隆宏さんがサンフランシスコで作るピノ・ノワールとシャルドネのワイナリー「アーサー・セラーズ」の新ヴィンテージが発売になりました。専用のECサイトから購入できます。
カリフォルニアワイン専門店 アーサーセラーズ ワインブティック
桃井さんの師匠はオーガストウエストなどで知られるエド・カーツマン。理屈抜きで美味しいワインを作る人です。桃井さんのワインも師匠同様、とにかく美味しいです。
ワインの専門家と愛好家がともにワインを選ぶ「日本で飲もう最高のワイン」では2015年に2013年のピノ・ノワールが愛好家で最高のプラチナ、専門家でゴールド、2016年に2014年のピノ・ノワールが愛好家・専門家ともにプラチナ、2017年に2015年のピノ・ノワールが専門家でプラチナ、愛好家でゴールドに選ばれています。2018年はシャルドネ、ピノ・ノワールともに愛好家でプラチナ、2019年はシャルドネで愛好家のシルバー、ピノ・ノワールで同ゴールドと毎年上位で受賞しています。中でも2016年は各ジャンルで1本だけ選ばれる「ベストワイン」に、ミディアムボディの赤のジャンルで選ばれています。
今回発売の2018ヴィンテージではピノ・ノワールにフリーマンの畑「グロリア」が加わり、3種類になりました。ちなみに、フリーマンのワインメーカーのアキコさんもエド・カーツマンの弟子であり、桃井さんと兄弟弟子になります。
他のワインはシャルドネが1種でロシアン・リバー・ヴァレー、ピノ・ノワールがスプリングヒルとケイアール・ランチ。
シャルドネは実際には、ソノマ最高のシャルドネの畑の一つと言って過言ではないチャールズ・ハインツです。ピノ・ノワールもソノマのグリーン・ヴァレーを中心とする冷涼な地区の畑ばかりです。2018年は非常にコンディションのいい年で、ゆっくりと完熟しました。
シャルドネは4800円(税抜き、以下同様)、スプリングヒルは5200円、ケイアール・ランチは5800円、グロリアは7200円。クオリティを考えたらびっくりするくらい安いです。自社のECサイトだけの販売だから実現できる価格なのでしょう。
例年、1カ月以内で売り切れてしまいます。購入はお早めに。
カリフォルニアワイン専門店 アーサーセラーズ ワインブティック
カリフォルニアでは新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、レストランはテイクアウトだけ、ワイナリーもワインの購入はいいけど試飲はなし、ということで大方のテイスティングルームが閉じています。多くの場合、テイスティングルーム休業中は、そこの従業員には給料は支払われないのですが、ハイツ・セラーズは給料を100%支払いを続けていて話題になっています(A Napa Winery Closed Its Tasting Room, But Is Still Paying Its Staff. The CEO's Reasoning Is Powerful)。
CEOのカールトン・マッコイは理由を問われて次のように答えています。
「このようなシチュエーションにおいては、従業員を取り扱うマネージャーになってはいけない。人間として人間を扱うのだ」
現在のハイツのオーナーは大金持ちのゲイロン・ローレンスであり、その資産があるからできることだという指摘もあります。ですが、それ以上にCEOの方針という面が強くありそうです。
カールトン・マッコイはよく知られたソムリエで昨年CEOに抜擢されました。彼はこんなことも言っています。
「急いで結果を出さないといけないわけではないし、パンデミックのさなかに株主に利益率を誇示することもない」
また、これはハイツだけでなく、ナパのコミュニティのためなのだということも言っています。
参考:ナパのハイツ・セラーズが売却される
この記事とは無関係ですが、ハイツのマーサズ・ヴィンヤード2014が先日ワイン・エンスージアストで100点を取っています。日本にはまだ前ヴィンテージの2013までしか入っていないようですが。
CEOのカールトン・マッコイは理由を問われて次のように答えています。
「このようなシチュエーションにおいては、従業員を取り扱うマネージャーになってはいけない。人間として人間を扱うのだ」
現在のハイツのオーナーは大金持ちのゲイロン・ローレンスであり、その資産があるからできることだという指摘もあります。ですが、それ以上にCEOの方針という面が強くありそうです。
カールトン・マッコイはよく知られたソムリエで昨年CEOに抜擢されました。彼はこんなことも言っています。
「急いで結果を出さないといけないわけではないし、パンデミックのさなかに株主に利益率を誇示することもない」
また、これはハイツだけでなく、ナパのコミュニティのためなのだということも言っています。
参考:ナパのハイツ・セラーズが売却される
この記事とは無関係ですが、ハイツのマーサズ・ヴィンヤード2014が先日ワイン・エンスージアストで100点を取っています。日本にはまだ前ヴィンテージの2013までしか入っていないようですが。
ダックホーンから新しいブランド「ポストマーク」が登場しました。「あれ?」と思う人もいるかもしれません。「ポストマーク」はかつてはダックホーン傘下の「パラダックス」のフラッグシップで、カベルネ・ソーヴィニヨンとジンファンデルのブレンドでした。価格も70ドルしました。
それが今回はダックホーンの中では最も安価なワインとしての再登場。税込みで4000円を切る価格はナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはレアであり、ソノマの契約畑から極めてコスト・パフォーマンスが高いワインを作っているデコイと比べて、プラス1000円弱というのも十分な安さです。
ちなみに米国では実売30ドル強といったところ。為替と税金を考えたらほとんど変わらない価格です。デコイもワイナリー価格で25ドル、実売で20ドルといったところなので同様にかなり安い値付けになっていますが、どちらもとてもお買い得なワイン。
特に3000円台のナパ・カベはこれまで「空白地帯」といってもいいようなところなので、これは要注目です。
それが今回はダックホーンの中では最も安価なワインとしての再登場。税込みで4000円を切る価格はナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはレアであり、ソノマの契約畑から極めてコスト・パフォーマンスが高いワインを作っているデコイと比べて、プラス1000円弱というのも十分な安さです。
ちなみに米国では実売30ドル強といったところ。為替と税金を考えたらほとんど変わらない価格です。デコイもワイナリー価格で25ドル、実売で20ドルといったところなので同様にかなり安い値付けになっていますが、どちらもとてもお買い得なワイン。
特に3000円台のナパ・カベはこれまで「空白地帯」といってもいいようなところなので、これは要注目です。
アカデミー・デュ・ヴァンの講座「カリフォルニアの超一流ワイナリー」の最終回を開催しました。コロナ対策で、アルコール消毒液が準備されているのはもちろん、教室内には巨大空気清浄機が2つ設置され、講師はしゃべるときは常にマスク着用、試飲の前には教室の換気、試飲のワインや水は全部スタッフが配る、机の配置はスクール形式で、生徒間のディスカッションはなし、といった配慮をしています。マスクを付けてしゃべるのは「酸欠になった」という話も聞きましたが、最初は苦しかったものの、案外慣れるものだなとも思いました。
前置きが長くなりましたが、今回のテーマはハーラン。コルギン、シュレーダーと来て最後に大本命という感じのクラスです。ハーラン・エステートはもちろん、セカンド・セレクションのザ・メイデン、ボンド(畑はセント・エデン)、ボンドのセカンドのメイトリアーク、プロモントリー、マスコット(ハーラン、ボンド、プロモントリーの若木を使ったワイン)の6種を試飲という豪華さです。ハーランとメイデン、セント・エデンは2015年、メイトリアークは2014年、プロモントリーとマスコットは2013年のヴィンテージ。ハーラン、ボンド、プロモントリーを横並びで試飲できる機会は自分にとってももちろん初めてです。ちなみにワイン・アドヴォケイトの評価ではハーランは100点、セント・エデンとプロモントリーは99点です。
生徒さんにはブラインドで試飲して、どれがどれだか推理してもらいましたが、予想以上に難しかったです。わかりやすいと思っていたプロモントリーも、ダブルデカンタした効果か、いつもよりも洗練された感じがありました。
その中でやはり特徴的だったのはハーラン・エステート。とにかくスムーズ。ベルベットのようなテクスチャは唯一無二と言ってもいいと思います。洗練されすぎて、生徒さんは「安いワインかも」と思ってしまったようでしたが。
プロモントリーとボンドのセント・エデンはパワフルでまだかなりタンニンも感じます。セント・エデンはもう1~2年、プロモントリーはもう5~10年くらいは寝かせておきたいと思いました。
マスコットはヴィンテージが早い(2013年)ということもあり、少し熟成感が出始めていい感じになっています。メイトリアークとメイデンはどちらも秀逸。コスパ的に考えるならば一番安い(実売で2万5000円くらいから)メイトリアークに魅力を感じます。
貴重かつ面白い試飲体験でした。
なお、4月からの講座も募集しております。
カリフォルニアの名門ワイナリー
続・カリフォルニアの名門ワイナリー
カリフォルニアの超一流ワイナリー
名門ワイナリーはモンダヴィに始まり、モンテレーナとスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのパリスの審判コンビ、リッジ、カレラ、キスラー、ピーター・マイケルというまさに王道。続・名門ワイナリーはシルバー・オーク、シェーファー、ジョセフ・フェルプス、オーパス・ワン、オー・ボン・クリマ、オーベールという特にナパのカベルネ・ソーヴィニヨンが充実した内容。そして超一流でコルギン、シュレーダー、ハーランです。
試飲のワインの充実は請け合います。このご時世ですが、一人でも多く受講いただけたら嬉しいです。
前置きが長くなりましたが、今回のテーマはハーラン。コルギン、シュレーダーと来て最後に大本命という感じのクラスです。ハーラン・エステートはもちろん、セカンド・セレクションのザ・メイデン、ボンド(畑はセント・エデン)、ボンドのセカンドのメイトリアーク、プロモントリー、マスコット(ハーラン、ボンド、プロモントリーの若木を使ったワイン)の6種を試飲という豪華さです。ハーランとメイデン、セント・エデンは2015年、メイトリアークは2014年、プロモントリーとマスコットは2013年のヴィンテージ。ハーラン、ボンド、プロモントリーを横並びで試飲できる機会は自分にとってももちろん初めてです。ちなみにワイン・アドヴォケイトの評価ではハーランは100点、セント・エデンとプロモントリーは99点です。
生徒さんにはブラインドで試飲して、どれがどれだか推理してもらいましたが、予想以上に難しかったです。わかりやすいと思っていたプロモントリーも、ダブルデカンタした効果か、いつもよりも洗練された感じがありました。
その中でやはり特徴的だったのはハーラン・エステート。とにかくスムーズ。ベルベットのようなテクスチャは唯一無二と言ってもいいと思います。洗練されすぎて、生徒さんは「安いワインかも」と思ってしまったようでしたが。
プロモントリーとボンドのセント・エデンはパワフルでまだかなりタンニンも感じます。セント・エデンはもう1~2年、プロモントリーはもう5~10年くらいは寝かせておきたいと思いました。
マスコットはヴィンテージが早い(2013年)ということもあり、少し熟成感が出始めていい感じになっています。メイトリアークとメイデンはどちらも秀逸。コスパ的に考えるならば一番安い(実売で2万5000円くらいから)メイトリアークに魅力を感じます。
貴重かつ面白い試飲体験でした。
なお、4月からの講座も募集しております。
カリフォルニアの名門ワイナリー
続・カリフォルニアの名門ワイナリー
カリフォルニアの超一流ワイナリー
名門ワイナリーはモンダヴィに始まり、モンテレーナとスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのパリスの審判コンビ、リッジ、カレラ、キスラー、ピーター・マイケルというまさに王道。続・名門ワイナリーはシルバー・オーク、シェーファー、ジョセフ・フェルプス、オーパス・ワン、オー・ボン・クリマ、オーベールという特にナパのカベルネ・ソーヴィニヨンが充実した内容。そして超一流でコルギン、シュレーダー、ハーランです。
試飲のワインの充実は請け合います。このご時世ですが、一人でも多く受講いただけたら嬉しいです。
スターレーン(Star Lane)はサンタ・バーバラのハッピー・キャニオンにあるワイナリーで、ディアバーグ(Dierberg)という名前でシャルドネやピノ・ノワールも作っています。ブラインドで「オーパス・ワンに勝った」というのがしばしば宣伝文句で使われていますが、オーパス・ワンよりも美味しいかどうかはともかくとして、5000~1万円レンジのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で、非常に秀逸なワインの一つであり、コスパも高いのは確かです。柔らかな味わいで万人受けするタイプのカベルネ・ソーヴィニヨンです。ワインを飲み慣れていない人でもわかりやすく美味しいと思えるワインなので、ギフトにも向くと思います。
そのスターレーンの現行ヴィンテージは2016ですが、それより10年近く熟成した2007年のものが少量国内に入荷してきています。蔵出しですから品質的には問題ないはずです。価格は7000円台からと、現行ヴィンテージの5000円台よりはさすがに少し高くなりますが、ちょっと熟成した味わいを比較的手軽に楽しめる貴重なワインです。
現行ヴィンテージはこちら。
そのスターレーンの現行ヴィンテージは2016ですが、それより10年近く熟成した2007年のものが少量国内に入荷してきています。蔵出しですから品質的には問題ないはずです。価格は7000円台からと、現行ヴィンテージの5000円台よりはさすがに少し高くなりますが、ちょっと熟成した味わいを比較的手軽に楽しめる貴重なワインです。
現行ヴィンテージはこちら。
2020年のオークション・ナパ・ヴァレーはコロナウイルスの影響で中止にするとナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが発表しました(Napa Valley Vintners Cancels 2020 Auction and Pledges Support to ...)。
オークション・ナパ・ヴァレーの収益は地域のNPOに寄付されてきましたが、NPOの事業を守るため、今年も昨年と同程度の地元への貢献をする旨、同時に発表しています。
オークション・ナパ・ヴァレーが中止になるのは今回が初めて。次回は2021年6月3日から6日に開催する予定で、今回の名誉会長を務める予定だったアラウホ夫妻が次回も担当することになりました。
オークション・ナパ・ヴァレーの収益は地域のNPOに寄付されてきましたが、NPOの事業を守るため、今年も昨年と同程度の地元への貢献をする旨、同時に発表しています。
オークション・ナパ・ヴァレーが中止になるのは今回が初めて。次回は2021年6月3日から6日に開催する予定で、今回の名誉会長を務める予定だったアラウホ夫妻が次回も担当することになりました。
カリフォルニアでも新型コロナの拡大防止措置がとられています(What does California coronavirus shelter in place order mean? | The Sacramento Bee)。
シェルター・イン・プレイスと言って、原則外出を禁止することや、ソーシャル・ディスタンスと言って隣の人とは6フィート以上離れることなどが推奨されています。ビジネスも不要不急のものは営業しないようにと言われています。
特にワイナリーのテイスティングルームなど、その場で飲み食いするものは原則休みになっています。ワイナリーでワインを買って持ち帰って飲むのは問題ありませんが、実際にはすべて閉じているところが多いようです。レストランなども持ち帰りのみになっているようです。
これらは法律に基づいた命令ではないので、あくまで要望という形ではあります。概ね4月上旬くらいまで続く見込みです。
シェルター・イン・プレイスと言って、原則外出を禁止することや、ソーシャル・ディスタンスと言って隣の人とは6フィート以上離れることなどが推奨されています。ビジネスも不要不急のものは営業しないようにと言われています。
特にワイナリーのテイスティングルームなど、その場で飲み食いするものは原則休みになっています。ワイナリーでワインを買って持ち帰って飲むのは問題ありませんが、実際にはすべて閉じているところが多いようです。レストランなども持ち帰りのみになっているようです。
これらは法律に基づいた命令ではないので、あくまで要望という形ではあります。概ね4月上旬くらいまで続く見込みです。
カリフォルニアワインあとりえに「シャトー・スーヴェラン」のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネが入荷しています。どちらも税込み1950円。一時は税込み3000円を超えていましたが、久々の安価でうれしい価格です。
シャトー・スーヴェランは元々ナパのハウエル・マウンテンにリー・ステュアートが開いたワイナリー。「パリスの審判」で赤ワイン1位になったスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの創設者であるウォーレン・ウィニアルスキーと、白ワイン1位になったシャトー・モンテレーナの当時のワインメーカー、マイク・ガーギッチが共に修行したワイナリーとしても知られています。「山カベ」のパイオニアでもあったワイナリーですが、その後ソノマのアレキサンダー・ヴァレーに移り、コスパ・リーダーとして名を馳せます。個人的にも25年くらい前に9ドル台で買ったカベルネ・ソーヴィニヨンがむちゃくちゃ美味しくてびっくりしたのを覚えています。
2000年代に入ってからは、ワイナリー(醸造設備やテイスティング・ルームなど)をコッポラに売却して、アスティ・ワイナリーに身を寄せるようになり、一時は名前も「シャトー」を取って「スーヴェラン」と名乗っていました。品質は変わらなくても価格は上がっていき、コスパ的な魅力もやや薄れてきてしまっていたのですが、ここに来て久々の復活となりました。
まとめ買い推奨です。
シャトー・スーヴェランは元々ナパのハウエル・マウンテンにリー・ステュアートが開いたワイナリー。「パリスの審判」で赤ワイン1位になったスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの創設者であるウォーレン・ウィニアルスキーと、白ワイン1位になったシャトー・モンテレーナの当時のワインメーカー、マイク・ガーギッチが共に修行したワイナリーとしても知られています。「山カベ」のパイオニアでもあったワイナリーですが、その後ソノマのアレキサンダー・ヴァレーに移り、コスパ・リーダーとして名を馳せます。個人的にも25年くらい前に9ドル台で買ったカベルネ・ソーヴィニヨンがむちゃくちゃ美味しくてびっくりしたのを覚えています。
2000年代に入ってからは、ワイナリー(醸造設備やテイスティング・ルームなど)をコッポラに売却して、アスティ・ワイナリーに身を寄せるようになり、一時は名前も「シャトー」を取って「スーヴェラン」と名乗っていました。品質は変わらなくても価格は上がっていき、コスパ的な魅力もやや薄れてきてしまっていたのですが、ここに来て久々の復活となりました。
まとめ買い推奨です。
布袋ワインズの試飲会から美味しかったワイン、注目のワインを紹介します。
いきなり目玉からいってしまいます。
昨年、缶入りワインで注目を集めた「ヘッド・ハイ」。キスラーなどのワイナリーやギャップス・クラウンなどの畑を持つビル・プライスがオーナーなので、只者ではない感が最初から出ていました(参考「「缶入りワイン」で魅力的なピノ・ノワール「ヘッド・ハイ」」)。今回は初リリースのシャルドネ(4月入荷予定)ですが、これがとてもきれいで美味しいワイン。3100円という価格は信じられないほどの美味しさです。正直5000円とか6000円と言われても納得すると思います。入荷してきたときはまた紹介したいと思います。昨年来日していたクリス・マットソン氏が今回も来ていましたが、どこの畑かは「秘密」とのこと。何回か報じているように昨年は余剰ブドウがかなり出たようなので、かなりいい畑のものが安く調達できたのではないかと思います。
ソーヴィニヨン・ブランのスペシャリスト「ボドキン」のスパークリング。ソーヴィニヨン・ブランのスパークリングはかなりレアです(米国初と書いてありました)。ドライでクリスプ。爽やかな味わい。夏に飲みたいワインです。
ソノマの名門スパークリング「パイパー・ソノマ」からはブラン・ド・ブラン、ブリュット、ブリュット・ロゼの3種が出ていました。価格はいずれも4000円ですが、その中ではコクと複雑さがあるブリュット・ロゼが個人的には好みです。
カリフォルニアでは珍しいアルバリーニョを3種ラインアップに持つ布袋ワインズ。その中では「ファーディナンド(Ferdinand)」が旨味たっぷりで美味しい。コングスガードのジェネラルマネージャーが作っています。これが3600円はバーゲン。カリフォルニアではマイナー品種ですが、だまされたと思って飲んでみてください。
【6本〜送料無料】アルバリーニョ 2017 ファーディナンド 750ml [白]Albarino Ferdinand
ソーヴィニヨン・ブランの中ではこれが思わず「うまい!」と声が出てしまうくらい美味しい。ブランダーもソーヴィニヨン・ブランのスペシャリストですが、その中でもこの「オー・ナチュレル」は上級のキュベ。ソーヴィニヨン・ブランとしては高額ですが、納得できる品質です。
ブランダー ソーヴィニヨン・ブラン "オゥ・ナチュレ" サンタイネツヴァレー [2017] (正規品) Brander au Naturel
ナパのシャルドネというと、濃厚な果実味でパワフルなワインを想像する人が多そうな気がしますが、これは予想外といっていいほど、エレガントできれいなワイン。果実味もしっかりあって美味しい。コスパ高いです。
【6本〜送料無料】ヨントヴィル ナパ ヴァレー シャルドネ 2017 フープラ 750ml [白]Yountville Napa Valley Chardonnay Hoopla [スクリューキャップ]
セインツベリーというと、オールド・ファンは「懐かしい」、新しいファンにとってはあまり知らないワイナリーかもしれませんが、カーネロスのパイオニアの秀逸なワイナリーです。シャルドネは完成度高い味わい。2014年とちょっと熟成始まっていて非常に美味しい。1クラス上のワインです。リンク先のように3000円台で売っている店もあります。
【6本〜送料無料】カーネロス シャルドネ 2014 セインツベリー 750ml [白]Carneros Chardonnay Saintsbury [スクリューキャップ]
カリフォルニアのシャルドネマスターとでも言えるのがレイミー。彼のワインはどれも美味しいですが、これは果実味濃く、ゴージャスな味わい。
●WA95+点/AG95/WE95/WS94《レイミー》 シャルドネ “リッチー・ヴィンヤード” ソノマコースト (ロシアンリヴァーヴァレー) [2016] Ramey Wine Cellars Chardonnay Ritchie Vineyard, Russian River Valley (Sonoma Coast) 750ml カリフォルニアワイン専門店あとりえ
15年前はホットだったロシアン・リバー・ヴァレーも、最近ではソノマ・コーストの人気に飲まれている感じがします。実はロシアン・リバー・ヴァレーの大半はソノマ・コーストにも属しているので、最近はロシアン・リバー・ヴァレーにあってもソノマ・コーストと名乗るワイナリーがかなりあります。その中で、ギャリー・ファレルはロシアン・リバー・ヴァレーにこだわって秀逸な生産者とワインを作っています。このピノ・ノワールは果実味たっぷり、とても美味しい。ロシアン・リバー・ヴァレーもやはり優秀な産地なのだと再認識します。
予想外にきれいな味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン。酸が美味しい。
バランス良く、ストラクチャーのしっかりした味わい。
シャトー・モンテレーナのカベルネ・ソーヴィニヨンは、ナパの上級カベルネ・ソーヴィニヨンの中では比較t系安価。しかもむちゃくちゃ美味しいてす。
ハウエル・マウンテンの名門ダン。パワフルでタニックだけど酸がきれいなのでやりすぎ感がないのがいいです。
クラインのカリニャン「エンシェント・ヴァインズ」。樹齢100年超の古木から作るワイン。これで3000円は安いです。
クライン・カリニャン・エンシェント・ヴァインズ2017
こちらはクラインから別れた兄弟が作るスリーのプティ・シラー。タニックだけど果実味も美味しいです。
いきなり目玉からいってしまいます。
昨年、缶入りワインで注目を集めた「ヘッド・ハイ」。キスラーなどのワイナリーやギャップス・クラウンなどの畑を持つビル・プライスがオーナーなので、只者ではない感が最初から出ていました(参考「「缶入りワイン」で魅力的なピノ・ノワール「ヘッド・ハイ」」)。今回は初リリースのシャルドネ(4月入荷予定)ですが、これがとてもきれいで美味しいワイン。3100円という価格は信じられないほどの美味しさです。正直5000円とか6000円と言われても納得すると思います。入荷してきたときはまた紹介したいと思います。昨年来日していたクリス・マットソン氏が今回も来ていましたが、どこの畑かは「秘密」とのこと。何回か報じているように昨年は余剰ブドウがかなり出たようなので、かなりいい畑のものが安く調達できたのではないかと思います。
ソーヴィニヨン・ブランのスペシャリスト「ボドキン」のスパークリング。ソーヴィニヨン・ブランのスパークリングはかなりレアです(米国初と書いてありました)。ドライでクリスプ。爽やかな味わい。夏に飲みたいワインです。
ソノマの名門スパークリング「パイパー・ソノマ」からはブラン・ド・ブラン、ブリュット、ブリュット・ロゼの3種が出ていました。価格はいずれも4000円ですが、その中ではコクと複雑さがあるブリュット・ロゼが個人的には好みです。
カリフォルニアでは珍しいアルバリーニョを3種ラインアップに持つ布袋ワインズ。その中では「ファーディナンド(Ferdinand)」が旨味たっぷりで美味しい。コングスガードのジェネラルマネージャーが作っています。これが3600円はバーゲン。カリフォルニアではマイナー品種ですが、だまされたと思って飲んでみてください。
【6本〜送料無料】アルバリーニョ 2017 ファーディナンド 750ml [白]Albarino Ferdinand
ソーヴィニヨン・ブランの中ではこれが思わず「うまい!」と声が出てしまうくらい美味しい。ブランダーもソーヴィニヨン・ブランのスペシャリストですが、その中でもこの「オー・ナチュレル」は上級のキュベ。ソーヴィニヨン・ブランとしては高額ですが、納得できる品質です。
ブランダー ソーヴィニヨン・ブラン "オゥ・ナチュレ" サンタイネツヴァレー [2017] (正規品) Brander au Naturel
ナパのシャルドネというと、濃厚な果実味でパワフルなワインを想像する人が多そうな気がしますが、これは予想外といっていいほど、エレガントできれいなワイン。果実味もしっかりあって美味しい。コスパ高いです。
【6本〜送料無料】ヨントヴィル ナパ ヴァレー シャルドネ 2017 フープラ 750ml [白]Yountville Napa Valley Chardonnay Hoopla [スクリューキャップ]
セインツベリーというと、オールド・ファンは「懐かしい」、新しいファンにとってはあまり知らないワイナリーかもしれませんが、カーネロスのパイオニアの秀逸なワイナリーです。シャルドネは完成度高い味わい。2014年とちょっと熟成始まっていて非常に美味しい。1クラス上のワインです。リンク先のように3000円台で売っている店もあります。
【6本〜送料無料】カーネロス シャルドネ 2014 セインツベリー 750ml [白]Carneros Chardonnay Saintsbury [スクリューキャップ]
カリフォルニアのシャルドネマスターとでも言えるのがレイミー。彼のワインはどれも美味しいですが、これは果実味濃く、ゴージャスな味わい。
●WA95+点/AG95/WE95/WS94《レイミー》 シャルドネ “リッチー・ヴィンヤード” ソノマコースト (ロシアンリヴァーヴァレー) [2016] Ramey Wine Cellars Chardonnay Ritchie Vineyard, Russian River Valley (Sonoma Coast) 750ml カリフォルニアワイン専門店あとりえ
15年前はホットだったロシアン・リバー・ヴァレーも、最近ではソノマ・コーストの人気に飲まれている感じがします。実はロシアン・リバー・ヴァレーの大半はソノマ・コーストにも属しているので、最近はロシアン・リバー・ヴァレーにあってもソノマ・コーストと名乗るワイナリーがかなりあります。その中で、ギャリー・ファレルはロシアン・リバー・ヴァレーにこだわって秀逸な生産者とワインを作っています。このピノ・ノワールは果実味たっぷり、とても美味しい。ロシアン・リバー・ヴァレーもやはり優秀な産地なのだと再認識します。
予想外にきれいな味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン。酸が美味しい。
バランス良く、ストラクチャーのしっかりした味わい。
シャトー・モンテレーナのカベルネ・ソーヴィニヨンは、ナパの上級カベルネ・ソーヴィニヨンの中では比較t系安価。しかもむちゃくちゃ美味しいてす。
ハウエル・マウンテンの名門ダン。パワフルでタニックだけど酸がきれいなのでやりすぎ感がないのがいいです。
クラインのカリニャン「エンシェント・ヴァインズ」。樹齢100年超の古木から作るワイン。これで3000円は安いです。
クライン・カリニャン・エンシェント・ヴァインズ2017
こちらはクラインから別れた兄弟が作るスリーのプティ・シラー。タニックだけど果実味も美味しいです。
シャンパーニュ・メゾンとして有名なルイ・ロデレールがナパのダイヤモンド・クリークを買収しました(Maison Louis Roederer Acquires Diamond Creek Vineyards)。
ルイ・ロデレールはメンドシーノにロデレール・エステートを所有しているほか、シャッフェンベルガー・セラーズというスパークリングワインのワイナリー、ドメーヌ・アンダーソンというシャルドネとピノ・ノワールのワイナリーを持っています。また、2019年にはソノマのメリー・エドワーズを買収しています。
今回はナパでの初のワイナリー取得であり、カベルネ・ソーヴィニヨンを初めて持つことになります。
ダイヤモンド・クリークはブラウンスタイン夫妻が1968年に設立したワイナリー。ナパのカリストガ近くに4つの畑を持ち、畑の名前の付いたワインを作り続けています。カリフォルニアにおける単一畑ワインの先駆けの一つであり、カルト的な人気を博したワイナリーの先駆けでもありました。近年も、2013と2016年のワインが「パーカー100点」に選ばれています。
2006年に夫のアルが、2019年には妻のアデルが亡くなりました。ルイ・ロデレールの社長は生前から夫妻の知り合いであり、その縁もあって今回の購入に至ったようです。
ルイ・ロデレールはメンドシーノにロデレール・エステートを所有しているほか、シャッフェンベルガー・セラーズというスパークリングワインのワイナリー、ドメーヌ・アンダーソンというシャルドネとピノ・ノワールのワイナリーを持っています。また、2019年にはソノマのメリー・エドワーズを買収しています。
今回はナパでの初のワイナリー取得であり、カベルネ・ソーヴィニヨンを初めて持つことになります。
ダイヤモンド・クリークはブラウンスタイン夫妻が1968年に設立したワイナリー。ナパのカリストガ近くに4つの畑を持ち、畑の名前の付いたワインを作り続けています。カリフォルニアにおける単一畑ワインの先駆けの一つであり、カルト的な人気を博したワイナリーの先駆けでもありました。近年も、2013と2016年のワインが「パーカー100点」に選ばれています。
2006年に夫のアルが、2019年には妻のアデルが亡くなりました。ルイ・ロデレールの社長は生前から夫妻の知り合いであり、その縁もあって今回の購入に至ったようです。
ワイン・スペクテーターで40ドル以下のお薦めナパワインの記事が出ていました。順を追って紹介しましょう。
●グリーン・アンド・レッド ジンファンデル チャイルス・キャニオン・ヴィンヤード2017 27ドル
ナパ・ヴァレーの東の方にあるチャイルス・ヴァレーのワインです。ここはジンファンデルに向いた土壌だとのこと。このワイナリー、以前は日本にも入っていたような気がしますが気のせいでしょうか。
●ウィリアム・ヒル シャルドネ 2017 27ドル
「濃厚カリフォルニアワインと食事との見事なマリアージュ」で2016年のワインを飲んでいますが、濃厚で樽のしっかり効いたシャルドネでした。日本の価格も良心的です。
●ホーニッグ ソーヴィニヨン・ブラン ラザフォード・リザーブ 2018 35ドル
ナパでも良心的な価格のワインを作ることで知られているホーニッグのソーヴィニヨン・ブラン。リザーブ版なのでちょっと高級です。
●ルートストック カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 25ドル
これは初めて見たかも。
●セコイアグローブ シャルドネ 2018 36ドル
これもかなりリッチなタイプのシャルドネのようです。
●シルヴァラード メルロー クームスヴィル マウント・ジョージ・ヴィンヤード 2016 40ドル
クームスヴィルの記事のときに紹介しましたが、シルバラードはクームスヴィルに力を入れているところの一つです。
●スタッグス・リープ・ワイナリー ソーヴィニヨン・ブラン 2018 30ドル
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズではなく「ワイナリー」の方のソーヴィニヨン・ブランです。
●ホール ソーヴィニヨン・ブラン 2018 28ドル
ソーヴィニヨン・ブランはコスパの高いものが多いです。ホールはカベルネ・ソーヴィニヨンが有名ですが、ソーヴィニヨン・ブランもいいです。
●テキストブック メルロー 27ドル
テキストブックも最近取り上げたワイナリーです。お手本のようなワインを作っています。
●グリーン・アンド・レッド ジンファンデル チャイルス・キャニオン・ヴィンヤード2017 27ドル
ナパ・ヴァレーの東の方にあるチャイルス・ヴァレーのワインです。ここはジンファンデルに向いた土壌だとのこと。このワイナリー、以前は日本にも入っていたような気がしますが気のせいでしょうか。
●ウィリアム・ヒル シャルドネ 2017 27ドル
「濃厚カリフォルニアワインと食事との見事なマリアージュ」で2016年のワインを飲んでいますが、濃厚で樽のしっかり効いたシャルドネでした。日本の価格も良心的です。
●ホーニッグ ソーヴィニヨン・ブラン ラザフォード・リザーブ 2018 35ドル
ナパでも良心的な価格のワインを作ることで知られているホーニッグのソーヴィニヨン・ブラン。リザーブ版なのでちょっと高級です。
●ルートストック カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 25ドル
これは初めて見たかも。
●セコイアグローブ シャルドネ 2018 36ドル
これもかなりリッチなタイプのシャルドネのようです。
●シルヴァラード メルロー クームスヴィル マウント・ジョージ・ヴィンヤード 2016 40ドル
クームスヴィルの記事のときに紹介しましたが、シルバラードはクームスヴィルに力を入れているところの一つです。
●スタッグス・リープ・ワイナリー ソーヴィニヨン・ブラン 2018 30ドル
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズではなく「ワイナリー」の方のソーヴィニヨン・ブランです。
●ホール ソーヴィニヨン・ブラン 2018 28ドル
ソーヴィニヨン・ブランはコスパの高いものが多いです。ホールはカベルネ・ソーヴィニヨンが有名ですが、ソーヴィニヨン・ブランもいいです。
●テキストブック メルロー 27ドル
テキストブックも最近取り上げたワイナリーです。お手本のようなワインを作っています。
女性審査員だけで選ぶというユニークで、国内でも指折りの規模を持つワイン審査会「サクラアワード」の最高賞である「ダイヤモンド」が3月10日に発表されました(“SAKURA”Japan Women’s Wine Awards 2019 受賞結果 │SAKURA AWARDS(サクラアワード))。
第7回目となる今回は560名の審査員が29カ国4333アイテムのワインをブラインドで審査。256アイテムがダブルゴールド、957アイテムがゴールド、836アイテムがシルバーに選ばれています。
ダイヤモンドはダブルゴールドの中から更に選りすぐったワインで49アイテムが受賞。うちカリフォルニアワインは6種類となっています。
ハーンのスミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨン セントラル・コースト 2017
フェッツァーのシャルドネ 2018
ロバート・モンダヴィのマエストロ レッド・ブレンド 2015
ウォーターストーンのスタディ・イン・ブルー ナパ・ヴァレー 2016
シダーヴィルのエステート グルナッシュ 2017
ジャン・クロード・ボワセのフォグ・マウンテン ソーヴィニヨン・ブラン 2018
ハーンのスミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨンは昨年に引き続き2年連続でのダイヤモンド受賞です。
シダーヴィルはシエラ・フットヒルズにある小さなワイナリーですが、昨年はヴィオニエがダイヤモンド、今年はグルナッシュがダイヤモンドと2年連続の快挙となりました。
皆様おめでとうございます。
第7回目となる今回は560名の審査員が29カ国4333アイテムのワインをブラインドで審査。256アイテムがダブルゴールド、957アイテムがゴールド、836アイテムがシルバーに選ばれています。
ダイヤモンドはダブルゴールドの中から更に選りすぐったワインで49アイテムが受賞。うちカリフォルニアワインは6種類となっています。
ハーンのスミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨン セントラル・コースト 2017
フェッツァーのシャルドネ 2018
ロバート・モンダヴィのマエストロ レッド・ブレンド 2015
ウォーターストーンのスタディ・イン・ブルー ナパ・ヴァレー 2016
シダーヴィルのエステート グルナッシュ 2017
ジャン・クロード・ボワセのフォグ・マウンテン ソーヴィニヨン・ブラン 2018
ハーンのスミス&フック カベルネ・ソーヴィニヨンは昨年に引き続き2年連続でのダイヤモンド受賞です。
シダーヴィルはシエラ・フットヒルズにある小さなワイナリーですが、昨年はヴィオニエがダイヤモンド、今年はグルナッシュがダイヤモンドと2年連続の快挙となりました。
皆様おめでとうございます。
昨日に続いてクームスヴィルの話です。「Duhig(デューヒグ) Winery」は今年初めてワインをリリースするワイナリー。デビュー作のカベルネ・ソーヴィニヨンがワイン・スペクテーターでいきなり94点を取り、ワイナリーの紹介記事も掲載されています(Duhig's Strong Debut Is a Napa Cabernet to Watch | Wine Spectator)
オーナーはデューヒグ夫妻で、ワインメーカーは妻のハーヴェスト・デューヒグ。ハーヴェストというできすぎた名前ですが、本名です。ナパの生まれで名前は母親がつけたとのこと。夫のジョン・デューヒグの家族は19世紀からブドウを育ててきています。
ハーヴェストはUCデーヴィスの卒業生。2002年にケイマスのチャック・ワグナーと出会って、以来ケイマスの契約農家の栽培管理や醸造を担当してきました。2008年にクームスヴィルに畑を取得。2016年が最初のヴィンテージとなっています。最大斜度22%の斜面の畑で、小さな畑の中に土壌が3種類含まれているとのこと。生産量は123ケース。
カリフォルニアワインも以前よりはエレガントさを重要視するようになったことも比較的冷涼なクームスヴィルが注目されている理由の一つでしょう。クームスヴィルからはこれからも注目すべきワイナリーが出てきそうな気がします。
オーナーはデューヒグ夫妻で、ワインメーカーは妻のハーヴェスト・デューヒグ。ハーヴェストというできすぎた名前ですが、本名です。ナパの生まれで名前は母親がつけたとのこと。夫のジョン・デューヒグの家族は19世紀からブドウを育ててきています。
ハーヴェストはUCデーヴィスの卒業生。2002年にケイマスのチャック・ワグナーと出会って、以来ケイマスの契約農家の栽培管理や醸造を担当してきました。2008年にクームスヴィルに畑を取得。2016年が最初のヴィンテージとなっています。最大斜度22%の斜面の畑で、小さな畑の中に土壌が3種類含まれているとのこと。生産量は123ケース。
カリフォルニアワインも以前よりはエレガントさを重要視するようになったことも比較的冷涼なクームスヴィルが注目されている理由の一つでしょう。クームスヴィルからはこれからも注目すべきワイナリーが出てきそうな気がします。
ガロへのブランド移行で当面終売となるブランドの一つがエスタンシア。コスパの高いワインで知られているブランドですが、2700円だったソーヴィニヨン・ブランがなんと1100円になっています。これは安すぎです。
ナパで有名な地域というとオークヴィルやラザフォード、スタッグス・リープ・ディストリクトあたりがまず思いつくでしょうか。ただ、このあたりは既にほぼ開発しつくされてしまっていて、新たな畑を作るのはほぼ不可能です。プリチャード・ヒルなど山の方ならば開発できる余地はありそうですが、近年は環境保全がうるさくなっていて、一定以上の斜度の斜面は開発できないなど、なかなか難しくなっています。
また、温暖化が進んでカベルネ・ソーヴィニヨンの適地探しもますます難しくなっていますが、その中で今注目されているのがクームスヴィル(Coomsville)です。ナパの南東端にあり、海から近いため、比較的冷涼ですが、バカ山脈の南端にも当たっており、標高が高いところは比較的温暖でカベルネ・ソーヴィニヨンなどにも向く地域となっています。ここのカベルネ・ソーヴィニヨンはナパの中では比較的果実味が抑えめで、ストラクチャーのあるワインになる傾向があります。
ちなみにシャルドネではコングスガード(Kongsgaard)の「ザ・ジャッジ」の畑がクームスヴィル。カリフォルニア最高のシャルドネを生み出す地域でもあるわけです。
この地域に力を入れているワイナリーの例としては、シルバラード、ファヴィア、ポール・ホブズなどがあります。
メテオールのカベルネ・ソーヴィニヨン2013はパーカー97点の傑作。3月11日まで半額で1万3500円になっています。
シルヴァラードはクームスヴィルに自社畑を持っており、秀逸なカベルネ・ソーヴィニヨンを作っています。
スクリーミング・イーグルなどでワインメーカーを努めた人気のアンディ・エリクソン(最近ではコンステレーション・ブランズのト・カロンの新しいワイナリーのワインメーカーに抜擢されています)の自身のブランドがファヴィア。その本拠地がクームスヴィルにあり、クームスヴィルのワインにも力を入れています。
最後はポール・ホブズ。ナパではベクストファー・ト・カロンなど購入ブドウのワインが中心ですが、クームスヴィルでは自社畑を開発してワインを作っています。価格は高いですが、クオリティも高いです。
また、温暖化が進んでカベルネ・ソーヴィニヨンの適地探しもますます難しくなっていますが、その中で今注目されているのがクームスヴィル(Coomsville)です。ナパの南東端にあり、海から近いため、比較的冷涼ですが、バカ山脈の南端にも当たっており、標高が高いところは比較的温暖でカベルネ・ソーヴィニヨンなどにも向く地域となっています。ここのカベルネ・ソーヴィニヨンはナパの中では比較的果実味が抑えめで、ストラクチャーのあるワインになる傾向があります。
ちなみにシャルドネではコングスガード(Kongsgaard)の「ザ・ジャッジ」の畑がクームスヴィル。カリフォルニア最高のシャルドネを生み出す地域でもあるわけです。
この地域に力を入れているワイナリーの例としては、シルバラード、ファヴィア、ポール・ホブズなどがあります。
昨日の中川ワインの試飲会レポートでも紹介したゴースト・ブロック。ナパのオークヴィルからヨントヴィルにかけて7つの自社畑を持つ実力派ワイナリーです。白ワインもありますが、かなりのレア物。ヨントヴィルの自社畑から作っています。
2月があまりにも忙しすぎて、もう1カ月経ってしまいましたが、試飲会レポートです。それにしても2月20日ころまではまだ試飲会やセミナーありましたが、その後はほとんどがキャンセル。レストランなども閑古鳥が鳴いているところが少なからずあるようです。せめて家飲みでワイン飲みたいものですね。私は昨日、開けてから1週間くらい経ってしまったワインの残りを飲んだら、かなり酸化していて、辛かったです…
ジンファンデルで有名なベッドロックのリースリングです。ドライでミネラル感がすごい。時間かけてゆっくり飲みたいワイン。
既に別記事でも紹介したナパ・ハイランズの弟?(妹?)分的存在のナパ・グレン。樽の使い方が秀逸です。
リース(Rhys)の廉価版アリージアのシャルドネ。廉価版といっても自社畑のベアワロー100%。酸がきれいで余韻の長いワイン。高級感あります。
初登場イーター(Iter)のスパークリング。シャルマー方式なので高級感はないですが、あっさり気軽に飲めるスパークリングです。
ダックホーンの廉価版デコイ(Decoy)のソーヴィニヨン・ブラン。酸がきれいでさわやか。ソーヴィニヨン・ブランらしいソーヴィニヨン・ブラン。
デコイのピノ・ノワール。ダックホーン傘下に入ったカレラのセントラル・コーストを一部ブレンドしているとのこと。いろいろな品種を手掛けるワイナリーのピノ・ノワールは、あまりレベルが高くないことが多いですが、これはかなりいいです。果実味もよく、バランスいいワイン。
リヴァース・マリーのソノマコースト・ピノ・ノワール。トーマス・ブラウンのワインが6000円で飲めるだけでもすごいです。バランス良く、旨味あるピノ・ノワール。
マウント・エデンはリッジ、リースと並んでサンタ・クルーズ・マウンテンズを代表するワイナリー。クラシックな作りという点ではリッジと共通する雰囲気があります。リッジにないものとしてはこのピノ・ノワール。複雑さがあり、熟成が楽しめそうなワイン。
ナパ・ハイランズの弟?分、ナパ・グレンのカベルネ・ソーヴィニヨン。シャルドネと同様、嫌味ではない樽の風味が秀逸です。果実味は突出せず、作りの上手さを感じさせます。
マウント・エデンの畑から2kmほど離れたところに購入した畑のブドウから作るのがドメーヌ・エデン。マウント・エデンよりも早くから親しめる作りです。これはカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にきれいな酸を持ったワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンでも酸は大事なのだと思わされました。
アリルは昨年から何度も紹介していますが、1万円以下のカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはこれ以上は望めないレベルでしょう。というか本来はこの倍の価格のものを廃業予定のワイナリーから安く仕入れたお買い得品です。
ゴースト・ブロックはヨントヴィルからオークヴィルにかけて7つの自社畑を持つワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンはオークヴィルの畑から。場所とクオリティを考えたら2万円以上で全然不思議ではないワイン。味わいもオークヴィルらしいなめらかなタンニンで高級感あります。
オーヴィッドのヘキサメーターはカベルネ・フラン中心のワイン。プリチャード・ヒル近隣のコルギンやコンティニューム、オーヴィッドから山を降りたところにあるダラ・ヴァレのマヤもカベルネ・フランの比率が比較的高いワインですが、格下に見られがちなカベルネ・フランもこれだけ素晴らしいものができるということはぜひ知ってほしいです。値段は高いのですが…
2005年が初ヴィンテージにして、今まで14本の「パーカー満点」を取った新生カルトの一つ「ビーヴァン・セラーズ」。このワインの畑「テンチ」はまさにスクリーミング・イーグルの隣にあります。なめらかな味わいでむちゃくちゃ美味しい。
最後はハーランの「プロモントリー」。極めて個性的な味わい。大樽に由来すると思われる木の風味、果実の濃縮感、複雑さ。前にも書きましたが、ここは将来ハーランを超えていく可能性があると思います。
ジンファンデルで有名なベッドロックのリースリングです。ドライでミネラル感がすごい。時間かけてゆっくり飲みたいワイン。
既に別記事でも紹介したナパ・ハイランズの弟?(妹?)分的存在のナパ・グレン。樽の使い方が秀逸です。
リース(Rhys)の廉価版アリージアのシャルドネ。廉価版といっても自社畑のベアワロー100%。酸がきれいで余韻の長いワイン。高級感あります。
初登場イーター(Iter)のスパークリング。シャルマー方式なので高級感はないですが、あっさり気軽に飲めるスパークリングです。
ダックホーンの廉価版デコイ(Decoy)のソーヴィニヨン・ブラン。酸がきれいでさわやか。ソーヴィニヨン・ブランらしいソーヴィニヨン・ブラン。
デコイのピノ・ノワール。ダックホーン傘下に入ったカレラのセントラル・コーストを一部ブレンドしているとのこと。いろいろな品種を手掛けるワイナリーのピノ・ノワールは、あまりレベルが高くないことが多いですが、これはかなりいいです。果実味もよく、バランスいいワイン。
リヴァース・マリーのソノマコースト・ピノ・ノワール。トーマス・ブラウンのワインが6000円で飲めるだけでもすごいです。バランス良く、旨味あるピノ・ノワール。
マウント・エデンはリッジ、リースと並んでサンタ・クルーズ・マウンテンズを代表するワイナリー。クラシックな作りという点ではリッジと共通する雰囲気があります。リッジにないものとしてはこのピノ・ノワール。複雑さがあり、熟成が楽しめそうなワイン。
ナパ・ハイランズの弟?分、ナパ・グレンのカベルネ・ソーヴィニヨン。シャルドネと同様、嫌味ではない樽の風味が秀逸です。果実味は突出せず、作りの上手さを感じさせます。
マウント・エデンの畑から2kmほど離れたところに購入した畑のブドウから作るのがドメーヌ・エデン。マウント・エデンよりも早くから親しめる作りです。これはカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にきれいな酸を持ったワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンでも酸は大事なのだと思わされました。
アリルは昨年から何度も紹介していますが、1万円以下のカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはこれ以上は望めないレベルでしょう。というか本来はこの倍の価格のものを廃業予定のワイナリーから安く仕入れたお買い得品です。
ゴースト・ブロックはヨントヴィルからオークヴィルにかけて7つの自社畑を持つワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンはオークヴィルの畑から。場所とクオリティを考えたら2万円以上で全然不思議ではないワイン。味わいもオークヴィルらしいなめらかなタンニンで高級感あります。
オーヴィッドのヘキサメーターはカベルネ・フラン中心のワイン。プリチャード・ヒル近隣のコルギンやコンティニューム、オーヴィッドから山を降りたところにあるダラ・ヴァレのマヤもカベルネ・フランの比率が比較的高いワインですが、格下に見られがちなカベルネ・フランもこれだけ素晴らしいものができるということはぜひ知ってほしいです。値段は高いのですが…
2005年が初ヴィンテージにして、今まで14本の「パーカー満点」を取った新生カルトの一つ「ビーヴァン・セラーズ」。このワインの畑「テンチ」はまさにスクリーミング・イーグルの隣にあります。なめらかな味わいでむちゃくちゃ美味しい。
最後はハーランの「プロモントリー」。極めて個性的な味わい。大樽に由来すると思われる木の風味、果実の濃縮感、複雑さ。前にも書きましたが、ここは将来ハーランを超えていく可能性があると思います。
カリフォルニアでも新型コロナウイルスによる死者がでました(California Declares Emergency After 1st Coronavirus Death – NBC 7 San Diego)。これに伴い、ニューサム州知事は非常事態宣言を発令しています。
亡くなった方は年配で、クルーズ船で感染したとのこと。詳しい情報は不明です。
カリフォルニアでの感染者は計53名。非常事態宣言はワシントン、フロリダに次いで3州目となります。
亡くなった方は年配で、クルーズ船で感染したとのこと。詳しい情報は不明です。
カリフォルニアでの感染者は計53名。非常事態宣言はワシントン、フロリダに次いで3州目となります。
ソノマのワイナリー「ヴァレー・オブ・ザ・ムーン(Valley of the Moon)」のワイナリーがあるランチョ・アクア・カリネンテが売却されました(Bundschu Company Acquires Historic Estate Property and Winery from ...)。購入したのは、19世紀から続く家族経営のワイナリー「ガンロック・バンシュー(Gundlach Bundschu)」の親会社。 ここは「アボッツ・パッセージ・ワイナリー(Abbot's Passage Winery)」のホームになるとのこと。
売却したのはウエストコースト・ワイン・パートナーズ。ヴァレー・オブ・ザ・ムーンのブランドとワインの製造は今後も続けるとのことです。
売却したのはウエストコースト・ワイン・パートナーズ。ヴァレー・オブ・ザ・ムーンのブランドとワインの製造は今後も続けるとのことです。
最初のヴィンテージはものの数日で売り切れてしまったナパ・ハイランズのリザーブ。超一流畑のブドウを使っていて1万円というのはお買い得間違いなしですが、それにしても改めて「ナパ・ハイランズ」の強さを感じました。
2016年のナパ・ハイランズ・リザーブはまだ店頭などにはありますが、すでにインポーターは売り切れ状態。店頭在庫がなくなったらまた1年待ちになるでしょう。
2016年のナパ・ハイランズ・リザーブはまだ店頭などにはありますが、すでにインポーターは売り切れ状態。店頭在庫がなくなったらまた1年待ちになるでしょう。