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Date: 2021/0330 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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モントレーのシャイド・ファミリーが畑をすべて有機栽培に転換、有機栽培のブドウを使ったブランドを2021年6月に発売します(Organic Wines Uncorked: Scheid's Supersized Organic Plans)。
シャイド

4000エーカーある自社畑をすべて有機栽培に転換中で、セントラル・コースト最大、カリフォルニアで2番目に大きな有機栽培ブドウ畑になります。ちなみに、カリフォルニア最大の有機栽培のブドウ畑のオーナーはフレッド・フランジア。4万エーカーのうち8000エーカーをオーガニックに転換しました。2バック・チャックの愛称で知られる安ワイン「チャールズ・ショー(Charles Shaw)」のオーナーでもあり、有機栽培のブドウからは「ショー・オーガニック」というブランドをトレーダー・ジョーズに卸しています。

シャイドは有機栽培のブランド「グランデュール(Grandeur)」を6月からホールフーズで販売します。最初のワインはプティ・シラーのロゼになります。
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カリフォルニアの有機栽培ワインのブランドではフェッツァーのボンテラ(Bonterra)が有名。近年は年率10パーセント以上という成長を示しています。フェッツァーは1400エーカー余りのブドウ畑を持っていますが、それだけでは足りず、他の畑からもブドウを購入しています。

シャイドは昨年、健康志向の高まりに合わせ、低カロリー、低アルコールのワイン「サニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワー」を発売し、注目を集めました。今年は本命とも言える有機栽培のブランドを投入することで、さらに注目が高まりそうです。

Date: 2021/0329 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・サーチャーにオレゴンのマルベックについての記事が出ていました(Malbec: Southern Oregon's Rising Star | Wine-Searcher News & Features)。

オレゴンというとピノ・ノワールのイメージが強いと思います。実際生産量の6割がピノ・ノワールと圧倒的です。2番めに多い品種はピノ・グリで14%。全体の1/4となる残りを10種程度の品種が分け合う形であり、どの品種もせいぜい数%という量です。

ボルドー系の品種やシラーなどは、オレゴンの北部では以前から作られています。ワラワラ・ヴァレー(Walla Walla Valley)やコロンビア・ヴァレー(Columbia Valley)はワシントン州のAVAというイメージがありますが、実際にはオレゴンにまたがっていて、内陸で温暖なためボルドー系品種がそのあたりでは主流です。

ただ、今回注目と言っているのはローグ・ヴァレー(Rogue Valley)やアムクワ・ヴァレー(Umpqua Valley)という、オレゴンの南端、カリフォルニアとの境界に近いところです。

従来、この地域で中心となっているのはテンプラニーリョでした。温暖な気候が長く続くカリフォルニアと異なり、オレゴンは緯度が高いため夏が短く、秋になると急に涼しくなります。夏の間は乾燥して暑く、テンプラニーリョが主要な品種であるスペインのリオハなどと近い気候です。

この気候はマルベックの産地であるアルゼンチンのウコ・ヴァレー(Uco Valley)にも似ており、マルベックにも合っていることがわかってきました。マルベックが熟すには暑さが必要ですが、熟すのにかかる期間は他のボルドー系品種よりも短いからです。

この地域の土壌の多様性もマルベックに向いているとのこと。

また、この地域のマルベックはボルドー系というよりもピノ・ノワールのようなフレッシュさを持っているそうです。

気になるワインではありますが、おそらく日本には全く入ってきていないと思います。オレゴンのテンプラニーリョも日本で見たことはないです。


Date: 2021/0327 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バイザグラス
2021年4月5月の2カ月間、「カリフォルニアワイン・バイザグラス・プロモーション2021」が開催されます。レストランでカリフォルニアワインをグラスで楽しめるこのイベント、昨年は開始早々に緊急事態宣言で中止を余儀なくされてしまいましたが、今年はなんとか開催できそうです。

カリフォルニアワイン・バイザグラス・プロモーション2021|カリフォルニアワイン

現在のところ、北は埼玉、南は熊本まで68の店舗が参加しています。なお、店舗によって全期間の参加でない場合もあります。

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今年は初めて「テーマ産地」が設定されており、「ソノマ」が対象になっています。多くの参加店舗でソノマのワインを飲めると思います(店舗によって取り扱わない場合もあります)。

バイザグラスでワインを飲んだ人にも特典があります。インスタグラムのキャンペーンで合計100人にカリフォルニアワインがプレゼントされます。

参加手順は3つ。
①ワインの写真やワインを楽しんでいる写真、ワインと料理の写真などを撮影
@calwinejp をフォロー
③ 「#カリフォルニアワインを楽しもう」を付けて「@calwinesjp」をメンションし、店舗の「位置情報を追加(または店舗名を入力)」して投稿で応募完了!投稿はフィードとストーリーズどちらでもOK!!

ストーリーズの場合はオリジナルのGIFスタンプも利用できます。
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できたらワイン友達とわいわい楽しく飲みたいところですが、まだまだそういう状況ではないので、ボッチ飲みででも楽しみたいと思います。
Date: 2021/0325 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年はスラムダンク中身はファーストなセカンドワインとコスパ抜群で、あっという間に輸入元完売(今後入荷予定はあります)となったワインが続きました。コロナ禍も一役かっていますが、そういうコスパワインが目立つ年になりそうです。

先日のカリフォルニアワイン試飲会で見つけたコスパ系の目玉の一つが写真にあげた「96ポイント(96 Points)」というワイン。なんとも人を食ったような名前ですが、架空のワイン評論家「チャムリー・ヒル」が96点以上と認めたワインだとのことです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「ワインの評価は主観的なものであり、だれかの評価に振り回されるのではなく、自身が決めた基準で96点以上と思ったワインを作っていく」という考えを示しています。

カベルネ・ソーヴィニヨン100%でロウダイのぶどうを使っています。一口飲めば果実味の豊かさがわかると思います。品種は違いますが、スラムダンクにも近い味わいで、3000円という価格も近く、いいライバルになりそうな気がします。


Date: 2021/0320 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワイン協会主催のスプリング・テイスティングが17日に開催されました。昨秋に続き、かなり綿密なコロナ対策を行っていました。

この試飲会は4月から始まる「バイ・ザ・グラス」のためのワインを業者が見つけるという面もあるため、出展されるワインの価格は比較的抑えめです。プラカップでの試飲ということもあり高級ワインのテイスティングはやや限界があります。

その中で今回高級ワインとして目に止まったのは「ダブル・ダイヤモンド」。昨年秋にも試飲したワインですが、そのときはリヴァース・マリーの「ハーブ・ラム」とか、ト・カロンの「ハイエスト・ビューティ」といったウォーと思うワインがあったため、あまりちゃんと紹介できませんでした。

今回改めて試飲して、前回よりもこなれて落ち着いた感じもあり、1万円クラスのカベルネ・ソーヴィニヨンの中でもピカイチといっていいレベルだと思いました。

元々ダブル・ダイヤモンドはシュレーダーの廉価版という位置付けでしたが、2018年のヴィンテージからはラベルも新しくなり、畑もベクストファー・ト・カロンとモンダヴィのト・カロンの両方のブドウを使うという超ぜいたくな構成になっています。それ以外の畑のブドウも使っていますが、ト・カロンで80%ほどだとのこと。申し訳程度に数%入っているのではなくト・カロン中心のワインとなっています。おそらくト・カロンをこれだけ使っているワインの中では最安でしょう。

ココスです。


しあわせワイン倶楽部


Wassy's

Date: 2021/0318 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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世界で初めてとなる、古木のワインに特化した国際会議が2021年3月23日、24日に開催されます(The Old Vine Conference)。
old vine conference
中心となるのはレオ・オースティン、マスター・オブ・ワインのサラ・アボットおよびアルン・グリフィスの3人が設立したノンプロフィットの会社「オールド・ヴァイン・カンファレンス」。会議ではオールド・ヴァインの定義やベスト・プラクティスなどを話し合う予定です。今回はすべてオンラインで無料視聴可能です。

今後はオールド・ヴァインの試飲会なども企画される見込みです。

3月23日はスペイン、レバノン、シチリア島、南アフリカの生産者、24日はポルトガルやカリフォルニアのロウダイなどが参加する予定です。
Date: 2021/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブームになりつつあるロー・アルコール・ワイン。そのアルコール度を検証した記事が出ていました(What is the Sweet Spot for Low Alcohol Wines?)。ライターはマスター・オブ・ワインのリズ・タッチ氏です。

ロー・アルコール・ワインの例

欧州の法律ではワインはブドウジュースを発酵させたものであればアルコール度は問わないのですが、米国の法律では7から22パーセントと決められています。ですので、ロー・アルコール・ワインと言う場合は7パーセント以上はアルコールが入っていることになります。

表

著者が調べた結果によると一つだけ10パーセントというのがありましたが、ほとんどは10パーセント未満となっています。日本でも売っているシャイド・ファミリーの「サニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワーズ」の場合は9パーセント。色々試した結果、味わいとのバランスが一番良かったのがこのアルコール度だったといいます。

サニー

ただ、米国ではアルコール度がさらに低い「ハード・セルツァー」が急速に伸びています。これは簡単に言えば炭酸飲料にアルコールを混ぜたもの。日本の缶チューハイに似ていますがアルコール度は5パーセント程度と低くなっています。混ぜるアルコールとしてはワインも人気で、ガロの「ベア・フット・ハード・セルツァー」(アルコール度4パーセント)なとが売れています。2020年も前年比90パーセントという伸びを示しました。

消費者の健康志向の高まりとともに、こういったロー・アルコールのドリンクはむだまだ伸びそうです。
Date: 2021/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ckモンダヴィ
CKモンダヴィ・アンド・ファミリーは2021年3月15日、75周年を祝って色が変わるラベルを採用すると発表しました(CK Mondavi and Family Launches Color-Changing Labels to Celebrate ...)。

このラベルは13度くらいに冷えると、明るいクリーム色のラベルが、より明るい色に変わります。シャルドネはオレンジ色に変わり、ソーヴィニヨンブランとピノグリージョは異なる色合いの緑になり、モスカトは青緑色になります。

「私たちは常に、小売店でワインを本当にポップにする新しい方法を探しています。また、ファンにCKモンダヴィ・アンド・ファミリーに手を差し伸べる理由をさらに与えています」と、第4世代の家族でディレクターのリアナ・モンダヴィは述べています。

「部屋の向こう側にあるボトルを見て、再冷却する必要があるかどうかを確認できます。色が変わった場合は、少し温かくなっているかもしれません」と、CKMondaviのワインメーカーであるRandyHerron氏は説明します。「ワインを冷やしすぎているかどうかがわかります。本当に暗くなります。準備ができていない場合は、冷蔵庫から引き出して準備ができていないことを確認できます。もう1時間座っておく必要があるかもしれません。それはあなたが味わうべき温度についてのいくつかのガイドラインに役立ちます」。

温度で色が変わるラベルは、クアーズが既にビールで採用済みです。4℃くらいに冷えるとロッキー山脈の絵が青くなり、飲み頃であることを示します。

CKモンダヴィ・アンド・ファミリーは、故ロバート・モンダヴィが1946年にチャールズ・クリュッグ(Charles Krug)を買収して始めたワイナリー。その後、CKモンダヴィと改名し、さらにCKモンダヴィ・アンド・ファミリーと家族経営であることを強く押し出した名前に換えています。
Date: 2021/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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しあわせワイン倶楽部にカレラのビエン・ナシード・シャルドネ2015が入荷しています。日本に入ってきたのがびっくりの超レアワインです。

まず、カレラのビエン・ナシード単一畑自体がレア。カレラのセントラル・コーストのシャルドネやピノ・ノワールにはビエン・ナシードも使っているので、両者の関係は古くからあるのですが、単一畑としてボトリングするのは収量が多かったときなど、不定期にしかありません。

しかも2015年はカレラの40周年で黒ラベルを採用しています。この組み合わせはこれまでこの1回しかありません。

ヴィナスでは91点の評価。アントニオ・ガッローニは「プリティなワイン」と評しています。

Date: 2021/0312 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのカーネロスにあるハイド・ヴィンヤードでブドウの発芽が始まりました(Bud Break Begins in Napa Valley)。これから1カ月ほどかけて、全域に広がっていく見込みです。

今年は気温が低く、発芽は昨年より2週間ほど遅れているとのこと。ただ、発芽すると今度は霜の被害が大きな問題になりますから、発芽が遅いのは悪いとは言えません。

今年は山火事などなくいいシーズンになることを期待します。
Date: 2021/0311 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オーストラリアを中心とする巨大ワイン会社トレジャリー・ワイン・エステーツがザ・ワイン・グループに米ブランドの一部を売却すると発表しました(Treasury Wines licenses out US brands in $100 million deal)。

売却するのは、ベリンジャー・ファウンダー・エステート、ベリンジャー・メイン・アンド・ヴァイン、コースタル・エステーツ、メリディアン。売却額は1億ドル。ベリンジャー・ワイナリーは対象ではありません。

中国とオーストラリアの貿易摩擦によって、トレジャリーの業績は急激に悪化しており、再建が避けられない状況となっていました。安価なブランドを売却してプレミアム化を進めることで、生き残りを図ります。

トレジャリー傘下のワイナリーにはボーリュー、シャトー・セント・ジーン、エチュード、スタッグスリープ・ワイナリー、スターリング、アケイシアなどがあります。

Date: 2021/0310 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Steven Spurrier - Stierch
「パリスの審判」の名前で知られる1976年のパリ・テイスティングの主催者であり、ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の創設者であるスティーヴン・スパリュア氏が2021年3月8日、亡くなりました。79歳でした。

イギリス出身のスパリュアは1971年、パリに「レ・カーヴ・ドゥ・ラ・マドレーヌ」というワインショップを開き、1973年にワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」を始めました。当時はワインスクールはフランスではほとんどなかったため、人気を博したようです。

1976年にアメリカの建国200年を祝って何かイベントを開きたいと考えた彼は、スクールで彼の右腕として働いていたパトリシア・ギャラガーの発案を受け、当時ブティック・ワイナリーが次々と登場していたカリフォルニアワインとフランスワインのブラインド・テイスティング・イベントを行いました。当初はお祭り的なイベントで、カリフォルニアワインもこんなに美味しくなったよというのを見せようとしていましたが、最終的にはブラインド・テイスティングで真っ向勝負することになりました。

結果的には白(シャルドネ)も赤(ボルドー系)もカリフォルニアワインが勝利することになり、それをこのとき唯一取材していた米Times誌の記者ジョージ・テイバーが「Judgement of Paris」として記事を載せたことで一気に世界中にその快挙が轟き、カリフォルニアワインが世界の一流に並ぶきっかけとなったのでした。

おそらく、このイベントがなければカリフォルニアワインの地位が上がるのに、もう20年はかかったのではないかと思います。それだけインパクトが大きく、カリフォルニアだけでなく新世界のワイン生産者すべてに勇気を与えたものでした。

彼の功績はこれで終わったわけではなく、英デカンター誌にはたびたび記事を執筆し、現在に続く大イベントDecanter World Wine Awardsを始めました。ワインスクールも各地に開きましたが、現在はクローズしたものが多く、日本のアカデミー・デュ・ヴァンが一番成功しているようです。

ご冥福をお祈りします。
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「レ・カーヴ・ドゥ・ラ・マドレーヌ」の前にて(Academie du Vin Library)
Date: 2021/0306 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのワイナリー「フープス(Hoopes)」。ここが作るやや廉価版のブランド「フープラ(Hoopla)」2018が大変なことになっています。Hoopesが自社畑を中心としたナパのブドウを使っているのに対し、フープラは「カリフォルニア」表記。それでも3000円台のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては屈指の出来でした。

ところが2018年、2019年はブドウが余ってしまった状態。さらにコロナ禍により良質なワインを作っているHoopesとしてもなかなか厳しい状況が続きました。高級ワインが売りにくいということで、ヨントヴィルの自社畑のブドウをタランソーという高級な樽で2年間熟成させたカベルネを安いHooplaにブレンドすることを検討しました。

それを知った、日本のインポーター・オーナーが、それならそのヨントヴィルのワインを日本のファンのためにブレンドしないで出してくれないかと依頼し、それを快諾して2018年のHooplaが生まれました。

Hooplaの価格は4000円弱、Hoopesは8000円台と倍以上しますが、中身はれっきとしたヨントヴィルのワイン。それを従来と同じ価格で売ってしまうという大盤振る舞いです。まさに「羊の皮をかぶった狼」状態と言ってもいいでしょう。

昨日紹介したスラムダンクは2000円台のダークホース(なんと既に輸入元完売だとか)ですが、こちらは3000円台の大お得ワインとなっています。

Date: 2021/0305 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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期待大の新しいワインが入荷してきています。個人的には未試飲ですが、これは間違いないでしょう。名前も「スラム・ダンク」と分かりやすく、オレンジ色のラベルは目立つし覚えやすいです。
Slam Dunk
オーナーのデイビッド・グリーン(David Green)はコンサルタントとしてダナ・エステートやクリフ・レイディといった「100点」のワイナリーやジョエル・ゴットなどに助言をしてきました。ワインメーカーのメイヤン・コスチスキー(Mayaan Koschitzky)はフィリップ・メルカの「アトリエ・メルカ」でメルカが手掛ける様々なワインを作ってきた人。ワイン・エンスージアスト誌では40歳以下の40人の流行仕掛け人に選ばれています。

その二人がマイケル・ジョーダンのドキュメンタリーを見て「スラム・ダンク」みたいなワインってどんなのだろうと考えて作ったのが今回のワイン。樹齢60年以上のプティ・シラーに40年を超える樹齢のジンファンデルをブレンドしています。評論家のジェブ・だナックが91点、ワイン・アドヴォケイトでは90点が付いています。アドヴォケイトでレビューしたリサ・ペロッティ・ブラウンは「it's a fantastic value! (むちゃくちゃお値打ち)」とわざわざ最後に付けています。

これで実売税込み2500円程度ですから安いです。

柳屋


しあわせワイン倶楽部

Date: 2021/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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アカデミー・デュ・ヴァンの「対決・カリフォルニアの名門ワイナリー」の講座でシェーファーvs. ジョセフ・フェルプスの回を行いました。
ワイン
ある意味よく似ていて、ある意味好対照なこのワイナリー、フラグシップもカベルネ100%のヒルサイド・セレクトに対して、ブレンドのインシグニアとなっています。

今回はどちらも良ヴィンテージの2016年。インシグニアはパーカー99点、ヒルサイド・セレクトはパーカーだけでなく、ヴィナスもジェブ・ダナックも100点のトリプル100点です。加えてシェーファーのTD-9(メルロー中心ブレンド)、ワン・ポイント・ファイブ(カベルネ・ソーヴィニヨン)、フェルプスのナパ・カベルネと5つ試飲しました。

これらはブラインドで試飲して、どれがどれだかあててもらったのですが、なかなかの好成績でした。インシグニアはほとんどの人が当て、TD-9も大部分の人が正解でした。

人気は一番がインシグニア、2番がヒルサイド・セレクト。インシグニアはバランスの良さが評価されたようです。

私はヒルサイド・セレクトのカベルネ100%の味わいがすごく好きでした。やっぱりこれは最高のカベルネです。

4月からの同講座も絶賛募集中です。
対決・カリフォルニアの名門ワイナリー


Date: 2021/0302 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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UCLAのMagali DelmasとフランスのKedge BusinessのOlivier Gergaudという二人の研究者が、オーガニックやバイオダイナミック(ビオディナミ)のワインが評論家によって高得点を付けられているという研究結果を発表しています(French Critics Rate Organic and Biodynamic Wines 6-12 Points Higher ...)。
グラフ

この研究ではゴー・ミヨなど3つのフランスのワイン雑誌における1995年から2015年の30人以上のワイン専門家による12万8000本以上のフランスワインの評価を集計しました。ワインは5ドルから450ドルの価格でした。

ワインは従来農法、リュット・レゾネ(サステナブル)、オーガニック、バイオダイナミックの4種類に分類しています。

分析の結果、従来農法のワインとサステナブルのワインでは評価は変わらず、オーガニックでは6ポイント、バイオダイナミックでは11.8ポイントも上がったとのこと。

ただし、これに反論する記事も出ています(Do Organic and Biodynamic Wines Get Higher Scores? That Isn’t What the Evidence Says.)。

実は、ワインの価格を調べるとオーガニックでは3.3%、バイオダイナミックでは10.6%の上昇が見られるとのこと。つまり、オーガニックだから高得点になるというより、価格との連動性の方が強いのではないかということです。

価格を正規化した場合にどういう結果になるか、この反論を書いた著者は研究者に質問を送るとのことなので、今後また進展があるかもしれません。
Date: 2021/0301 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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アカデミー・デュ・ヴァンの4月開講講座の募集が始まっています。今期は2つの講座を出しています。

ベーシックマスター
カリフォルニアワイン、ベーシックマスター
この講座はあまりマニアックにならずにカリフォルニア全域のベーシックを押さえる講座です。残席僅少です。

対決
対決・カリフォルニアの名門ワイナリー
は、毎回2つのワイナリーを対決させる講座。オーパスワンやキスラーなど、人気ワイナリーがたくさん登場します。
こちらは絶賛募集中。よろしくお願いします。