2023年のカリフォルニアの「クラッシュ・レポート暫定版」が公開されました。カリフォルニア州各地のブドウの収穫量、取引価格、糖度を品種別に調査したものです。

過去のレポート
カリフォルニアの2022年のブドウ収穫量、2020年を下回り過去十数年で最少
カリフォルニアのブドウ収穫、2021年は前年より増加
カリフォルニアのブドウ収穫、2020年は大幅減少し過去10年で最少
カリフォルニアワイン、供給過剰で2019年は収穫量減少
2018年のカリフォルニアのワイン用ブドウ収穫量は過去最高
2017年の収穫量は2016年から微増
2年ぶりに400万トンを超えた2016年の収穫


収穫量
全体の収穫量は372万9000トン。2022年の335万トン、2021年の360万トンを上回りました。ただ、この両年は続く干ばつで収穫量がかなり減っていたとき。2018年には450万トンありましたから、それをだいぶ下回っています。2023年は雨が豊富で非常にコンディションの良かった年。収穫量は意外と増えていないというのが正直な感想です。

ワイン・サーチャーの記事「California 2023: More Better Wine」によると、どうやら実際にはブドウの売り先が見つからずに収穫されないままのブドウが少なからずあったようです。需要の伸び悩みが収穫量に反映されていると思われます。

赤ワイン用ブドウは2.3%増の195万9000トン、白ワイン用ブドウは15.3%増えて170万9000トンと、赤と白の差がだいぶ小さくなりました。これも白ワインの需要が増えていることを表していると思われます。

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価格は上昇を続けています。赤ワイン用のブドウは2022年と比べても1トンあたり100ドル以上上がっています。価格では赤ワイン用ブドウの上昇が大きく2022年から13.6%上昇、白ワイン用ブドウは6.4%増えて733.33ドルでした。

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品種別の収穫量では2022年にカベルネ・ソーヴィニヨンが1位になりましたが、2023年はまたシャルドネが1位に返り咲きました。3位フレンチ・コロンバール、4位ピノ・ノワールは昨年と同じです。