Mount Eden(発音はマウント・イーデンが近いですが、日本では通称マウント・エデン)はサンタ・クルーズ・マウンテンズにあるワイナリ。元々は1940年台にMartin Rayという人が興したワイナリで、カリフォルニアの歴史を勉強すると必ず登場する由緒あるワイナリですが、ここ4、5年で日本でもすっかり人気になりました。
きっかけは2008年のシャルドネ・エステートがWine Advocate誌で95点を取ったあたりかと思います(それとも2005年の96点のとき?)。その高評価でいて、日本での価格は5000円台~と比較的リーズナブル。味わいもコテコテではなくとてもバランスが良くて日本人の好みに合いやすいのかもしれません。
シャルドネだけでなくカベルネ・ソヴィニョンやピノ・ノワールも安定して高評価を得ています。
今回は2010年のピノ・ノワール・エステートが入荷。これもWine Advocate誌で96点と高い評価です。ワイナリ価格55ドルに対して6500円というのもありがたい価格。
ただし、WAでレビューしたAntonio Galloniによると、飲み頃は2020年(!?)からとのこと。セラーで熟成を待てる人向きかもしれません。
きっかけは2008年のシャルドネ・エステートがWine Advocate誌で95点を取ったあたりかと思います(それとも2005年の96点のとき?)。その高評価でいて、日本での価格は5000円台~と比較的リーズナブル。味わいもコテコテではなくとてもバランスが良くて日本人の好みに合いやすいのかもしれません。
シャルドネだけでなくカベルネ・ソヴィニョンやピノ・ノワールも安定して高評価を得ています。
今回は2010年のピノ・ノワール・エステートが入荷。これもWine Advocate誌で96点と高い評価です。ワイナリ価格55ドルに対して6500円というのもありがたい価格。
ただし、WAでレビューしたAntonio Galloniによると、飲み頃は2020年(!?)からとのこと。セラーで熟成を待てる人向きかもしれません。
日本でも人気が高いSanta Barbara Winery。オーナーのPierre Lafondが手がける上級版のワイナリがLafond Wineryです。サンタ・リタ・ヒルズのブドウを使った室の高いシャルドネやピノ・ノワールを作っています。そのシャルドネが税抜き2500円。格安です。
サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズAVAを拡大する提案が2月25日、Alcohol and Tobacco, Tax and Trade Bureau(TTB)に提出されています(Should Sta. Rita Hills Be Larger? | News | News & Features | Wine Spectator)。
この提案は現在は同AVAの少し東側にPence Ranchという畑を持っているBlair Pence氏によるもの。同氏はこの畑のブドウをAu Bon Climat、Brewer-Clifton、Pali、Hitching Postといった有名なワイナリに売っています。AVA名を付けてワインを売る場合にも15%以内であれば、AVA外のブドウを入れられるという規定に沿ったものですが、同氏は自身のブドウがAVA外であるという理由で不当に価格が抑えられていると感じているとのこと。そこで自社畑がAVAに入るよう提案を出したわけです。
ところが地元の協会であるSta. Rita Hills Winegrower Alliance(SRHWA)には、相談もなく地域外のコンサルタントを雇って提出したことから、同協会は大反発。提案に反対の姿勢を強めています。
地勢的に言うと、現在のAVAが西向きの斜面になっているのに対し、拡大提案の領域は南向き斜面であり、海からの影響が大きく違うと、協会側は主張しています。拡大が品質を下げてしまうことにつながると、地域のブドウ全体の価格に影響すると懸念しています。
同じような例では、GalloがRussian River Valleyの拡大を提案し、受け入れられた、というものがあります。
私の意見としては、協会の言うことが道理に則っていると思います。ただ、拡大によってイメージが悪化する心配はあまり要らないかと考えています。一般のイメージは、AVAの平均レベルよりも、ハイエンドのワインによって印象づけられるような気がするからです。
どうなることでしょうか?
この提案は現在は同AVAの少し東側にPence Ranchという畑を持っているBlair Pence氏によるもの。同氏はこの畑のブドウをAu Bon Climat、Brewer-Clifton、Pali、Hitching Postといった有名なワイナリに売っています。AVA名を付けてワインを売る場合にも15%以内であれば、AVA外のブドウを入れられるという規定に沿ったものですが、同氏は自身のブドウがAVA外であるという理由で不当に価格が抑えられていると感じているとのこと。そこで自社畑がAVAに入るよう提案を出したわけです。
ところが地元の協会であるSta. Rita Hills Winegrower Alliance(SRHWA)には、相談もなく地域外のコンサルタントを雇って提出したことから、同協会は大反発。提案に反対の姿勢を強めています。
地勢的に言うと、現在のAVAが西向きの斜面になっているのに対し、拡大提案の領域は南向き斜面であり、海からの影響が大きく違うと、協会側は主張しています。拡大が品質を下げてしまうことにつながると、地域のブドウ全体の価格に影響すると懸念しています。
同じような例では、GalloがRussian River Valleyの拡大を提案し、受け入れられた、というものがあります。
私の意見としては、協会の言うことが道理に則っていると思います。ただ、拡大によってイメージが悪化する心配はあまり要らないかと考えています。一般のイメージは、AVAの平均レベルよりも、ハイエンドのワインによって印象づけられるような気がするからです。
どうなることでしょうか?
ワインショップ・フィッチでWilliams-Selyem(ウィリアムズ・セリエム)のピノが7000円台と安く出ています。Russian River ValleyやSonoma CoastというAVA版ではありますが、国内では破格の価格でしょう。
このサイトにブログを導入してから10年経ちました。当時は従来型のHTMLのサイトにブログが加わる形。2004年に第2世代のブログにしたときも同じでした。現在の形(ワイナリ紹介のブログ+このブログ)というブログオンリーの形式になったのは2006年2月からです。
初代のブログはBloggerというシステムを使っていました。これは一種のASPですが、生成したHTMLを自分のサイトに埋め込むという形。サイトが重く、文字化けも多く、使いにくいシステムでしたが、当時は主流の1つでした。Googleに買収されたくらいですから、当時の期待の高さがわかるでしょう。
というわけで、自サイトにはHTMLだけ置けばいいので、実は今でも密かに置いてあります。最初の投稿はこちらから(Andy's Memorandam)。
2003年3月25日にブログの開設報告を書いて、実質的な最初の記事は3月27日。今や人気ワイナリで入手も難しくなったRoarを「気になるワイン」として紹介しています。
4月には、これも2ドルワインとして定着した「Two Buck Chuck」を紹介しており、モンダヴィの苦境についても書き始めています。
今からみても、なかなかいい線をついている記事が多いように思うのですが、どうでしょうか?
サイト開設からは、今年の8月で14年。結構いい年月が流れてしまったものです。いつまでサイトが続くのかは神のみぞ知ることですが、カリフォルニアワインの普及を願う気持ちは変わっていないので、今後も地道に続けて行きたいと思います。
初代のブログはBloggerというシステムを使っていました。これは一種のASPですが、生成したHTMLを自分のサイトに埋め込むという形。サイトが重く、文字化けも多く、使いにくいシステムでしたが、当時は主流の1つでした。Googleに買収されたくらいですから、当時の期待の高さがわかるでしょう。
というわけで、自サイトにはHTMLだけ置けばいいので、実は今でも密かに置いてあります。最初の投稿はこちらから(Andy's Memorandam)。
2003年3月25日にブログの開設報告を書いて、実質的な最初の記事は3月27日。今や人気ワイナリで入手も難しくなったRoarを「気になるワイン」として紹介しています。
4月には、これも2ドルワインとして定着した「Two Buck Chuck」を紹介しており、モンダヴィの苦境についても書き始めています。
今からみても、なかなかいい線をついている記事が多いように思うのですが、どうでしょうか?
サイト開設からは、今年の8月で14年。結構いい年月が流れてしまったものです。いつまでサイトが続くのかは神のみぞ知ることですが、カリフォルニアワインの普及を願う気持ちは変わっていないので、今後も地道に続けて行きたいと思います。
英国のMaster of Wine協会がリッジ(Ridge)のポール・ドレーパー(Paul Draper)を2013年Winemaker's Winemaker Awardに選出しました(ポール・ドレイパー、MWワインメーカーに選出 : ワインニュース : ドリンク&ワイン : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))。
この賞は2011年に始まったもので、これまでピングスのピーター・シセック、ペンフォールズのピーター・ゲイゴが受賞しています。MWによるパネルとこれまでの受賞者によってポール・ドレーパーが選ばれました。
ポール・ドレーパーはスタンフォード大学で哲学を学び、パリ大学で学んだ後、北イタリアで2年過ごしてチリに小さなワイナリを作りました。1969年以来、リッジのワインメーカーを務めています。
カリフォルニアにおいては、単一畑のワインの先駆者であり、Monte Belloのカベルネや、様々な畑のジンファンデルなどで知られています。あまり知られていないところでいうと、今はAraujoの畑として知られているカリストガのEisele Vineyardのブドウで、最初に単一畑のカベルネ・ソヴィニョンを作ったのはRidgeでした(1971年)。
1976年のパリ・テイスティングではRidgeのMonte Belloは赤ワイン10本中の5位。30年後の2006年の再戦では見事に1位に選ばれています。
米国のワインメーカーの中でも多くの人が実力を認め、尊敬する人ですから、今回の受賞は喜ばしいことと思います。
この賞は2011年に始まったもので、これまでピングスのピーター・シセック、ペンフォールズのピーター・ゲイゴが受賞しています。MWによるパネルとこれまでの受賞者によってポール・ドレーパーが選ばれました。
ポール・ドレーパーはスタンフォード大学で哲学を学び、パリ大学で学んだ後、北イタリアで2年過ごしてチリに小さなワイナリを作りました。1969年以来、リッジのワインメーカーを務めています。
カリフォルニアにおいては、単一畑のワインの先駆者であり、Monte Belloのカベルネや、様々な畑のジンファンデルなどで知られています。あまり知られていないところでいうと、今はAraujoの畑として知られているカリストガのEisele Vineyardのブドウで、最初に単一畑のカベルネ・ソヴィニョンを作ったのはRidgeでした(1971年)。
1976年のパリ・テイスティングではRidgeのMonte Belloは赤ワイン10本中の5位。30年後の2006年の再戦では見事に1位に選ばれています。
米国のワインメーカーの中でも多くの人が実力を認め、尊敬する人ですから、今回の受賞は喜ばしいことと思います。
Martinelliの輸入停止による在庫処分で、昨日Bondi Home Ranchのピノが半額で出ているという記事を書きましたが、さすがに即日完売だったそうです。今日はMartinelli Roadのシャルドネ。Martinelliはシャルドネもフルボディ・タイプですが、個人的にはピノより印象が上です。これも超お買い得。お早めに。
ワイン好きの人なら、家にコルクがたくさんあったりするのではないかと思いますが、コルクにパーツをさして、ちょっとした人形にするものがあります。
1種類600円というのはちょっと高い気はしますが、こういうのもたまにはありかなと思います。
1種類600円というのはちょっと高い気はしますが、こういうのもたまにはありかなと思います。
ソノマと一口に言っても広うございますが、中でもソノマ・コーストと言うと、海沿いだなあというぼんやりとした印象や、Flowersなどいくつかのワイナリの名前が出てくるくらいで、やや取りとめもない地域になっている感があります。
それをどうしよう、というわけではないのですが、ソノマ・コーストへの入り口的位置にあるセバストポールに新しいビジネス・パークThe Barlowが4月に誕生します(The Barlow | The Butcher. The Baker. The Candlestick Maker)。
ビジネス・パークと言っても工業団地的なものではなく、小売もあるし、ワイナリもあります。現在25のテナントが決まっていますが、うちワイナリは5つ。Kosta Browne、Wind Gap、MacPhail、La Follette、Marimar Estate、と「おっ」と思うような名前が並んでいます。
使い方はワイナリによって様々で、テイスティング・ルームとして使うところもあれば、Kosta Browneのように一般客は受け入れず、ワイン醸造のために使うところもあります。
ほかにもさまざまな店が入るので、ソノマ・コースト観光の一大拠点として人気が出そうな気がします。
それをどうしよう、というわけではないのですが、ソノマ・コーストへの入り口的位置にあるセバストポールに新しいビジネス・パークThe Barlowが4月に誕生します(The Barlow | The Butcher. The Baker. The Candlestick Maker)。
ビジネス・パークと言っても工業団地的なものではなく、小売もあるし、ワイナリもあります。現在25のテナントが決まっていますが、うちワイナリは5つ。Kosta Browne、Wind Gap、MacPhail、La Follette、Marimar Estate、と「おっ」と思うような名前が並んでいます。
使い方はワイナリによって様々で、テイスティング・ルームとして使うところもあれば、Kosta Browneのように一般客は受け入れず、ワイン醸造のために使うところもあります。
ほかにもさまざまな店が入るので、ソノマ・コースト観光の一大拠点として人気が出そうな気がします。
ヘレン・ターリーがコンサルタントを勤めるMartinelliがなんと日本への輸入停止になってしまうそうです。なんとか次の代理店が決まることを期待したいものです。
という残念なニュースではあるのですが、そのための半額セールを柳屋でやっています。対象はBondi Home Ranchのピノ。ヘレン・ターリー自身のワイナリであるMarcassinへもブドウを供給している畑。Marcassinであれば2万3万は当たり前のところがなんと今回は4500円です。
この機会に買っておきましょう。なお、Martinelliのピノは濃厚なタイプ。ブルゴーニュ的な繊細なワインとは一線を画していますので、そういうピノを期待する人は手を出さないのが吉です。
という残念なニュースではあるのですが、そのための半額セールを柳屋でやっています。対象はBondi Home Ranchのピノ。ヘレン・ターリー自身のワイナリであるMarcassinへもブドウを供給している畑。Marcassinであれば2万3万は当たり前のところがなんと今回は4500円です。
この機会に買っておきましょう。なお、Martinelliのピノは濃厚なタイプ。ブルゴーニュ的な繊細なワインとは一線を画していますので、そういうピノを期待する人は手を出さないのが吉です。
昨日は初めてのフルマラソン「2013板橋Cityマラソン」に出場しました。結果はネットで4時間34分47秒(グロスで4時間42分40秒、いずれも速報値)。完走こそは果たしましたが4時間切ることを目標の1つにしたので、苦い結果でした。
ラップを見てもらえば分かるように35kmまでは安定したまずまずのペースで走っています。ただ、35kmから40kmの5kmは31分超と大幅ダウン。今から思えば、給水を2、3回取りそこねたことなどで脱水症状になっていたのではないかと思います。栄養補給もきちんとしていたつもりでしたが、後からチェックしたら意外と補給用のジェルが減っていなかったので足りなかったのかもしれません。
それでもネットの時間で40kmが3時間44分2秒。4時間は切れるタイムでした。しかし、結果的に41km手前で転倒。足も攣って動けなくなってしまいました。そこで30分近くストップ。もうリタイアかと思いましたが気を取り直して見れば、まだ4時間台だし、残り1kmなら歩いてもゴールできるので、なんとか足を引きずりながらゴールインしました。
いろいろ反省点はありますが、一生懸命走った結果の転倒なので、しょうがないでしょう。次回はこの教訓を活かしたいと思います。
ラップを見てもらえば分かるように35kmまでは安定したまずまずのペースで走っています。ただ、35kmから40kmの5kmは31分超と大幅ダウン。今から思えば、給水を2、3回取りそこねたことなどで脱水症状になっていたのではないかと思います。栄養補給もきちんとしていたつもりでしたが、後からチェックしたら意外と補給用のジェルが減っていなかったので足りなかったのかもしれません。
それでもネットの時間で40kmが3時間44分2秒。4時間は切れるタイムでした。しかし、結果的に41km手前で転倒。足も攣って動けなくなってしまいました。そこで30分近くストップ。もうリタイアかと思いましたが気を取り直して見れば、まだ4時間台だし、残り1kmなら歩いてもゴールできるので、なんとか足を引きずりながらゴールインしました。
いろいろ反省点はありますが、一生懸命走った結果の転倒なので、しょうがないでしょう。次回はこの教訓を活かしたいと思います。
Fodor誌が選ぶ米国のスモール・タウン・ベスト10にソノマのヒールズバーグが選ばれていました(10 Best Small Towns in America | Travel News from Fodor)。
選ばれた町は
Healdsburg, California
Bozeman, Montana
Sedona, Arizona
St. Augustine, Florida
Provincetown, Cape Cod, Massachusetts
Brattleboro, Vermont
Traverse City, Michigan
Door County, Wisconsin
Galena, Illinois
Walla Walla, Washington
ワインカントリーではヒールズバーグのほかにワシントンのワラワラも選ばれています。
ヒールズバーグはRussian River ValleyやDry Creek Valleyの中心地。確かに小さな町ですが、Dry Creek Kitchenなど有名なレストランもあり、おしゃれなイメージがあります。ワイナリのテイスティングルームも点在しています。選ばれる価値がある町だと思います。
選ばれた町は
Healdsburg, California
Bozeman, Montana
Sedona, Arizona
St. Augustine, Florida
Provincetown, Cape Cod, Massachusetts
Brattleboro, Vermont
Traverse City, Michigan
Door County, Wisconsin
Galena, Illinois
Walla Walla, Washington
ワインカントリーではヒールズバーグのほかにワシントンのワラワラも選ばれています。
ヒールズバーグはRussian River ValleyやDry Creek Valleyの中心地。確かに小さな町ですが、Dry Creek Kitchenなど有名なレストランもあり、おしゃれなイメージがあります。ワイナリのテイスティングルームも点在しています。選ばれる価値がある町だと思います。
ロバート・パーカーが主宰するWine Advocate誌が、前レビュアでカリフォルニアなどを担当していたアントニオ・ガッローニを提訴することが明らかになりました。(Robert Parker's Wine Advocate sues Antonio Galloni for fraud and defamation
)。
ガッローニは2013年2月末に発行されたWine Advocate誌にソノマのレポートを書く予定になっていましたが、「まだ情報を集めている途中で間に合わない」という理由でレポートを提出しませんでした(過去記事1、過去記事2)。その、約束不履行およびWAへの名誉毀損に対する提訴というのが今回のアクションです。一説によると彼に支払った年俸30万ドルのうち7万5000ドルを返却するよう求めるとのこと。
ガッローニはレポートができたら、自サイトに無償で掲載すると以前表明しており、こういった動きにつながることは、私も心配していました。ガッローニが優秀なレビュアであるという点では、多くの人が認めるところでもあるので、立つ鳥後を濁さずで、行ってほしいものだと思います。
)。
ガッローニは2013年2月末に発行されたWine Advocate誌にソノマのレポートを書く予定になっていましたが、「まだ情報を集めている途中で間に合わない」という理由でレポートを提出しませんでした(過去記事1、過去記事2)。その、約束不履行およびWAへの名誉毀損に対する提訴というのが今回のアクションです。一説によると彼に支払った年俸30万ドルのうち7万5000ドルを返却するよう求めるとのこと。
ガッローニはレポートができたら、自サイトに無償で掲載すると以前表明しており、こういった動きにつながることは、私も心配していました。ガッローニが優秀なレビュアであるという点では、多くの人が認めるところでもあるので、立つ鳥後を濁さずで、行ってほしいものだと思います。
Vin du 268にダイアトムの「美夜」「鼓動」「風音」2011が入荷しています(CWGにも)。ワイナリの最後の在庫だそうで、売り切れたらもう次の入荷はありません。
迷ったら買っておきましょう。ただ、すぐ飲むよりも少し寝かしてから飲んだほうがおいしいワインだと思います。
迷ったら買っておきましょう。ただ、すぐ飲むよりも少し寝かしてから飲んだほうがおいしいワインだと思います。
昨年から評判だった映画「桐島、部活やめるってよ」のDVDが出ていたので、レンタルで見ました。
話は、バレー部の部長だった桐島が部活をやめた、という話があり、その後数日の様々なエピソードを様々な生徒の立場から描いていくというもの。バレー部の男子、野球部をやめた男子、桐島の彼女、映画研究会のオタク男子、吹奏楽部の部長女子といった、それぞれの目を通して1つのエピソードが繰り返し登場するのが面白いところです。
原作だと、それを生徒ごとに短編の形にしているのですが、映画ではどちらかというとエピソードを主軸として、それを生徒ごとに描いていく形。原作よりも映画の方が面白く感じました。
特に秀逸だったのが映画研究会の撮影で、腹を抱えて笑ってしまった場面もいくつかありました。
また、高校生活における「スポーツができるやつがかっこいい」的な部分が、この作品における主テーマの1つなのですが、そのあたりの描き方は「ああ、こういうことあるよなあ」と多くの人が共感すると思います。
あと、レンタルDVDでは特典映像として、本編とは全く独立した映画研究会の10分ほどのストーリー(シチュエーションだけ決まっていてセリフはすべてアドリブだそうです)があったのですが、これがなかなか秀逸。セル版では、帰宅部と女子部のものも入っているとのことで、それ見るために買ってもいいかなあ、という気になりました。
以下は参考のために、ブクログに書いた書籍版の感想を載せておきます。
話は、バレー部の部長だった桐島が部活をやめた、という話があり、その後数日の様々なエピソードを様々な生徒の立場から描いていくというもの。バレー部の男子、野球部をやめた男子、桐島の彼女、映画研究会のオタク男子、吹奏楽部の部長女子といった、それぞれの目を通して1つのエピソードが繰り返し登場するのが面白いところです。
原作だと、それを生徒ごとに短編の形にしているのですが、映画ではどちらかというとエピソードを主軸として、それを生徒ごとに描いていく形。原作よりも映画の方が面白く感じました。
特に秀逸だったのが映画研究会の撮影で、腹を抱えて笑ってしまった場面もいくつかありました。
また、高校生活における「スポーツができるやつがかっこいい」的な部分が、この作品における主テーマの1つなのですが、そのあたりの描き方は「ああ、こういうことあるよなあ」と多くの人が共感すると思います。
あと、レンタルDVDでは特典映像として、本編とは全く独立した映画研究会の10分ほどのストーリー(シチュエーションだけ決まっていてセリフはすべてアドリブだそうです)があったのですが、これがなかなか秀逸。セル版では、帰宅部と女子部のものも入っているとのことで、それ見るために買ってもいいかなあ、という気になりました。
以下は参考のために、ブクログに書いた書籍版の感想を載せておきます。
でたときから気になっていた小説だが、最近映画化されて、そのインパクトあるタイトルがここかしこで話題になっているので、改めて読んでみた。
青春小説は数あれど、このような作りのものは珍しいのではないかと思う。このような、というのは高校生活における「ヒエラルキー」がテーマの1つになっていること。
イケメンだったり、スポーツが上手といった、ヒエラルキーの上位にいる生徒と、映画研究会でちょっと恥ずかしいタイトルの映画を作っている下位の生徒。多くの小説では、その1つの層にだけ焦点を当てることで、ヒエラルキー自体からは目をそらしている。それに対して本書では、それをストレートに表現してしまっているのだ。
バレーボール部の部長でありながら、部活をやめた桐島。彼は結局、表には1回も登場しないが、部活をやめるというのは、ヒエラルキー的には1つ下がったということなのだろう。
とはいえ、身も蓋もない話ではなく、最後には皆に救いがある。さわやかで良かった。
青春小説は数あれど、このような作りのものは珍しいのではないかと思う。このような、というのは高校生活における「ヒエラルキー」がテーマの1つになっていること。
イケメンだったり、スポーツが上手といった、ヒエラルキーの上位にいる生徒と、映画研究会でちょっと恥ずかしいタイトルの映画を作っている下位の生徒。多くの小説では、その1つの層にだけ焦点を当てることで、ヒエラルキー自体からは目をそらしている。それに対して本書では、それをストレートに表現してしまっているのだ。
バレーボール部の部長でありながら、部活をやめた桐島。彼は結局、表には1回も登場しないが、部活をやめるというのは、ヒエラルキー的には1つ下がったということなのだろう。
とはいえ、身も蓋もない話ではなく、最後には皆に救いがある。さわやかで良かった。
ウメムラにケイマスのスペシャルセレクションやターリーのハインが大量に入荷しました。どちらも1990年代から2000年初頭の絶頂期のものが中心。値段は張りますが、それだけの価値のあるワインばかりです。
ケイマスのカベルネ・ソヴィニョン スペシャルセレクションは、このワイナリのフラグシップ。個人的な印象としてはシェイファーのヒルサイドセレクトと似た、お手本的なかっちりとしたタイプのカベルネ・ソヴィニョンです。Wine Spectator誌で2回Wine of the Yearを取った唯一のワイン。今回はそのうちの1つ1990年のものも1本入荷しています(もう1つは1984年)。
一方で、TurleyのHayneは、Turleyが手がける数多くの畑の中でもフラグシップ的位置付けのもの。ジンファンデルとプティ・シラーがありますが、どちらもWine Advocate誌では最高97点と、この品種としてはトップのレイティングを取ったことがあります(ジンファンデルではほかに、MartinelliのJackass Hillがあるのみ、プティ・シラーはこれが唯一)。今回はプティ・シラーが様々なヴィンテージで入っています。97-99点という評価の1994年に加え、96点以上をとった1997、2000、2001、2004年のヴィンテージもあります。
ケイマスのカベルネ・ソヴィニョン スペシャルセレクションは、このワイナリのフラグシップ。個人的な印象としてはシェイファーのヒルサイドセレクトと似た、お手本的なかっちりとしたタイプのカベルネ・ソヴィニョンです。Wine Spectator誌で2回Wine of the Yearを取った唯一のワイン。今回はそのうちの1つ1990年のものも1本入荷しています(もう1つは1984年)。
一方で、TurleyのHayneは、Turleyが手がける数多くの畑の中でもフラグシップ的位置付けのもの。ジンファンデルとプティ・シラーがありますが、どちらもWine Advocate誌では最高97点と、この品種としてはトップのレイティングを取ったことがあります(ジンファンデルではほかに、MartinelliのJackass Hillがあるのみ、プティ・シラーはこれが唯一)。今回はプティ・シラーが様々なヴィンテージで入っています。97-99点という評価の1994年に加え、96点以上をとった1997、2000、2001、2004年のヴィンテージもあります。
コッポラのワイナリがソノマのワイナリGeyser Peak(ガイサー・ピーク)の畑とワイナリ設備を購入したことが明らかになりました(Coppola buys Geyser Peak Winery facilities, vineyards | PressDemocrat.com)。コッポラにとっては生産量を増やすことが目的だそうです。
Geyser Peakのブランドは引き続き親会社であるオーストラリアのAccolade Winesが持ち続け、ワイナリをリースで借りてワインを作るほか、テイスティング・ルームもリースで借りるとのこと。
話がちょっとややこしいのですが、Geyser Peakの設備や畑を所有していたのはEPR Propertiesという会社。この会社は近年売却を積極的に行なっており、今回の売却もその方針の1つだったようです。
Geyser Peakのブランドは引き続き親会社であるオーストラリアのAccolade Winesが持ち続け、ワイナリをリースで借りてワインを作るほか、テイスティング・ルームもリースで借りるとのこと。
話がちょっとややこしいのですが、Geyser Peakの設備や畑を所有していたのはEPR Propertiesという会社。この会社は近年売却を積極的に行なっており、今回の売却もその方針の1つだったようです。
2013年3月14日、シャトー・モントレーナの創設者であるジム・バレットが亡くなりました。86歳でした(James L. Barrett, Owner of Chaeau Montelena Passes Away)。
ジム・バレットはロスアンゼルスで新聞の販売店を20年位上勤め、1972年に世界に通用するワイナリを作るためにナパにやってきました。
ナパのカリストガで打ち捨てられたシャトーと、ブドウ畑を発見。そこを購入してシャトー・モントレーナを始めました。そして1976年のパリ・テイスティングで1973年のシャルドネが1位を取るに至ったわけです。
1982年にはワインメーカーをMike Grgichから息子のBo Barrettに交代。現在に至ります。
4月2日にはナパのカーネロスにあるMeritage Resort & Spaにおいて公開の告別式が執り行われる予定です。
ジム・バレットはロスアンゼルスで新聞の販売店を20年位上勤め、1972年に世界に通用するワイナリを作るためにナパにやってきました。
ナパのカリストガで打ち捨てられたシャトーと、ブドウ畑を発見。そこを購入してシャトー・モントレーナを始めました。そして1976年のパリ・テイスティングで1973年のシャルドネが1位を取るに至ったわけです。
1982年にはワインメーカーをMike Grgichから息子のBo Barrettに交代。現在に至ります。
4月2日にはナパのカーネロスにあるMeritage Resort & Spaにおいて公開の告別式が執り行われる予定です。
ピノ・ノワールやシラーで人気のワイナリ「Red Car」。ラベル・デザインもセンスを感じる「オシャレ感」のあるワイナリです。これまで日本の正規インポーターがなかったのですが、それが決まったことにより、これまでより輸入価格も大分下がりました。
ここのワインのスタイルは、果実味を重視したもので、比較的早飲み向きなようです。ソノマ・コーストにいくつかの畑を所有しています。畑のマネージャーは、ソノマではこの人ありと知られているUlises Valdez(ウリセス・バルデス)。
ワインはメインストリームとなるのが「トロリー」というブランド。赤いトロリーが印象的なラベルです。より普及ラインが「ボックス・カー」。赤字で大きく「Box Car」と書かれています。
それ以外のワインは「リザーブ」扱いで、それぞれ畑以外の名称が付き、ラベルも毎年変わるというSine Qua Nonのような体裁を取っています。
今回はトロリーとリザーブのいくつかが輸入されているようです。また、Red Carというと赤ワインのイメージが強いですが、今回シャルドネも入っています。
ただし、正規輸入開始といっても、元々生産量が多いワイナリではないので、輸入量も多くありません。早めに入手が吉でしょう。
ここのワインのスタイルは、果実味を重視したもので、比較的早飲み向きなようです。ソノマ・コーストにいくつかの畑を所有しています。畑のマネージャーは、ソノマではこの人ありと知られているUlises Valdez(ウリセス・バルデス)。
ワインはメインストリームとなるのが「トロリー」というブランド。赤いトロリーが印象的なラベルです。より普及ラインが「ボックス・カー」。赤字で大きく「Box Car」と書かれています。
それ以外のワインは「リザーブ」扱いで、それぞれ畑以外の名称が付き、ラベルも毎年変わるというSine Qua Nonのような体裁を取っています。
今回はトロリーとリザーブのいくつかが輸入されているようです。また、Red Carというと赤ワインのイメージが強いですが、今回シャルドネも入っています。
ただし、正規輸入開始といっても、元々生産量が多いワイナリではないので、輸入量も多くありません。早めに入手が吉でしょう。
春は勉強を始める季節。ワインの勉強がしたくて本を読む人もいるでしょうが、ここでは勉強よりも楽しくカリフォルニアワインが分かる本を紹介したいと思います。絶版のものもありますが、幸いなことにアマゾンではマーケットプレースで中古品も簡単に買えます。いい時代になったものです。
●最高のワインをめざして―ロバート・モンダヴィ自伝
カリフォルニアワインを有名にした一番の立役者が亡くなったロバート・モンダヴィです。90年代半ばに書かれたこの自伝はまさにモンダヴィが絶頂期を迎えようとしていたころのもの。何よりも50台という普通ならば人生の後半になってからが、モンダヴィにとってはカリフォルニアワインを一流にするための始まりだったことに驚かされます。
●ロマネ・コンティに挑む―カレラ・ワイナリーの物語
90年代から日本で人気のワイナリであり、一時期低迷するも近年かつて以上に人気・実力を兼ね備えるようになったのがカレラです。カリフォルニアのピノ・ノワール好きでカレラを飲んだことがない人はほとんどいないでしょう。そのカレラについて書かれた唯一の本がこれ。著者のド・ヴィリエの名前は、現在6番目の単一畑で使われていますから、オーナーのジョシュ・ジェンセンにとっても本書の意味合いは大きいのでしょう。
●パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン
カリフォルニアワインにとって過去最大のエポックメーキングなできごとが1976年のパリ・テイスティング。これについて詳細に書かれたのが本書です。「ブティック・ワイナリ」が次々と興った当時のナパの雰囲気も伝わってきます。本書については、以前レビューを書いています。
●カリフォルニア・ワイナリーの四季
今回紹介する中では最も古い本ですが、中古も安いのでぜひ読んで欲しいのがこれです。ソノマのワイナリIron HorseのオーナーであるJoy Sterlingさんが書いた、カリフォルニアのワイナリにおける1年間を記したもの。さしづめ、南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)のカリフォルニア版といったところです。これを読むとIron Horseに行きたくなります。
●無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》
最後は手前味噌で恐縮ですが、ナパのワインについては本書以上に詳しく書かれたものは日本にはありません。ワイナリ150個を掲載しているのが白眉ですが、それ以外にカリフォルニアワインの基礎や、ぶどう品種、歴史といったものもひと通り分かりますし、ワイナリに行くときのティップスもあります。ヘレン・ターリーなど著名なワインメーカーの経歴をまとめた資料も貴重だと思います。なにせ、書いた本人も分からないことがあると、まずこの本を調べるくらいですから(笑)。Kindle端末のほか、iPhone/iPadやAndroidでも読むことができます。
●最高のワインをめざして―ロバート・モンダヴィ自伝
カリフォルニアワインを有名にした一番の立役者が亡くなったロバート・モンダヴィです。90年代半ばに書かれたこの自伝はまさにモンダヴィが絶頂期を迎えようとしていたころのもの。何よりも50台という普通ならば人生の後半になってからが、モンダヴィにとってはカリフォルニアワインを一流にするための始まりだったことに驚かされます。
●ロマネ・コンティに挑む―カレラ・ワイナリーの物語
90年代から日本で人気のワイナリであり、一時期低迷するも近年かつて以上に人気・実力を兼ね備えるようになったのがカレラです。カリフォルニアのピノ・ノワール好きでカレラを飲んだことがない人はほとんどいないでしょう。そのカレラについて書かれた唯一の本がこれ。著者のド・ヴィリエの名前は、現在6番目の単一畑で使われていますから、オーナーのジョシュ・ジェンセンにとっても本書の意味合いは大きいのでしょう。
●パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン
カリフォルニアワインにとって過去最大のエポックメーキングなできごとが1976年のパリ・テイスティング。これについて詳細に書かれたのが本書です。「ブティック・ワイナリ」が次々と興った当時のナパの雰囲気も伝わってきます。本書については、以前レビューを書いています。
●カリフォルニア・ワイナリーの四季
今回紹介する中では最も古い本ですが、中古も安いのでぜひ読んで欲しいのがこれです。ソノマのワイナリIron HorseのオーナーであるJoy Sterlingさんが書いた、カリフォルニアのワイナリにおける1年間を記したもの。さしづめ、南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)のカリフォルニア版といったところです。これを読むとIron Horseに行きたくなります。
●無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》
最後は手前味噌で恐縮ですが、ナパのワインについては本書以上に詳しく書かれたものは日本にはありません。ワイナリ150個を掲載しているのが白眉ですが、それ以外にカリフォルニアワインの基礎や、ぶどう品種、歴史といったものもひと通り分かりますし、ワイナリに行くときのティップスもあります。ヘレン・ターリーなど著名なワインメーカーの経歴をまとめた資料も貴重だと思います。なにせ、書いた本人も分からないことがあると、まずこの本を調べるくらいですから(笑)。Kindle端末のほか、iPhone/iPadやAndroidでも読むことができます。
ジンファンデルの由来については、イタリアのプリミティーボに非常に近く、クロアチアが起源であるということがわかっていますが、まだ謎が多いブドウの1つです。そのジンファンデルに新たな名前が加わりました(History underscores Zinfandel)。
その名はTribidrag(トライビドラッグ?)。古くは15世紀に遡る由緒ある品種です。
ジンファンデルのDNAの研究で、上記の由来を発見したのは当時UC Davisの教授だったCarole Meredithですが、彼女は2003年には学術の世界からは引退してナパでLagier-Meredithワイナリをやっています。Caroleは、このTribidragという過去のブドウとのDNAの一致の発見にも貢献しており、ジャンシス・ロビンソンの近著「Wine Grapes」にもジンファンデルのオフィシャルな名前としてTribidragが出ることになりました。
Caroleはこの名前を新しいワインに使うことを申請、まだブドウの品種名としては認められていないため、プロプライエタリな名前として使うことが承認されました。
ジンファンデルは、これまでなんとなく第一級のワインではないようなイメージが作られています。今回、実は由緒あるブドウであることが分かったわけで、イメージ向上につながるのでしょうか? どこの馬の骨かと思ったら、実は高貴な血筋だったというのは、お伽話でよくある話ですが、面白いですね。
その名はTribidrag(トライビドラッグ?)。古くは15世紀に遡る由緒ある品種です。
ジンファンデルのDNAの研究で、上記の由来を発見したのは当時UC Davisの教授だったCarole Meredithですが、彼女は2003年には学術の世界からは引退してナパでLagier-Meredithワイナリをやっています。Caroleは、このTribidragという過去のブドウとのDNAの一致の発見にも貢献しており、ジャンシス・ロビンソンの近著「Wine Grapes」にもジンファンデルのオフィシャルな名前としてTribidragが出ることになりました。
Caroleはこの名前を新しいワインに使うことを申請、まだブドウの品種名としては認められていないため、プロプライエタリな名前として使うことが承認されました。
ジンファンデルは、これまでなんとなく第一級のワインではないようなイメージが作られています。今回、実は由緒あるブドウであることが分かったわけで、イメージ向上につながるのでしょうか? どこの馬の骨かと思ったら、実は高貴な血筋だったというのは、お伽話でよくある話ですが、面白いですね。
Bonny Doonのオーナー兼ワインメーカーであるRandall GrahmがRhone Rangersのグループから生涯功績賞を受賞することになりました。受賞ディナーは3月22日にサンフランシスコで開かれます(Randall Grahm to Receive Lifetime Achievement Award)。
Randall GrahmがフラグシップであるLe Cigare Volantの最初のヴィンテージは1984年。シャトーヌフ・デュ・パプに敬意を表して作ったといいます(ラベルの空飛ぶ葉巻は1954年に定められた「UFOはシャトーヌフ・デュ・パプの領域に入ってはいけない」という法律に賛同したもの)。当時はグルナッシュが赤か白かも皆知らない状態だったそうです。
相変わらずシラーは米国では売れないといったことはありますが、少なくともハイエンドの市場では一定の人気を固めています。Bonny Doonの功績はかなり大きいでしょう。
Randall GrahmがフラグシップであるLe Cigare Volantの最初のヴィンテージは1984年。シャトーヌフ・デュ・パプに敬意を表して作ったといいます(ラベルの空飛ぶ葉巻は1954年に定められた「UFOはシャトーヌフ・デュ・パプの領域に入ってはいけない」という法律に賛同したもの)。当時はグルナッシュが赤か白かも皆知らない状態だったそうです。
相変わらずシラーは米国では売れないといったことはありますが、少なくともハイエンドの市場では一定の人気を固めています。Bonny Doonの功績はかなり大きいでしょう。
今年の箱根駅伝で日体大が30年ぶりに優勝したのは記憶にあたらしいところ。特に強風吹き荒れた往路で、風に負けない力強い走りを見せたのが印象的でした。
その走りを支えたのが体幹トレーニングだということで、ランニングマガジンcourir(クリール)の2013年4月号で、そのトレーニング方法が紹介されていました。
試しにやってみたところ、書かれている回数の半分でもきついきつい。腹筋が筋肉痛です。これは毎日やったら効果あるだろうと、走らない日も、ちょっとでもやりたいと思っています(回数は少なくてもいいと書いてありました)。
目指せシックスパック!?
その走りを支えたのが体幹トレーニングだということで、ランニングマガジンcourir(クリール)の2013年4月号で、そのトレーニング方法が紹介されていました。
試しにやってみたところ、書かれている回数の半分でもきついきつい。腹筋が筋肉痛です。これは毎日やったら効果あるだろうと、走らない日も、ちょっとでもやりたいと思っています(回数は少なくてもいいと書いてありました)。
目指せシックスパック!?
ソノマにあるRiver's EndというレストランがTravel and Leisure誌による「米国で最もロマンティックなレストラン」の1つに選ばれています(America's Most Romantic Restaurants)。
Russian Riverが太平洋に注ぐ河口近くにあるこのレストラン、夕日が沈むのを見るのに最適なのだそうです。ダンジネスクラブなど海の幸もおいしいようです。宿泊もできるので、夕方から一晩ここで過ごすのもいいかもしれませんね。
大きな地図で見る
Russian Riverが太平洋に注ぐ河口近くにあるこのレストラン、夕日が沈むのを見るのに最適なのだそうです。ダンジネスクラブなど海の幸もおいしいようです。宿泊もできるので、夕方から一晩ここで過ごすのもいいかもしれませんね。
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ちまたで流行っているという女子会。自宅で開くというパターンもかなり多く、その場合、飲み物はたいていワインだといいます(筆者おじさんにつき、これらは全部伝聞です、笑)。
ワインに詳しい人ならともかく、そうでないと何を買ったらいいのか悩んでいる人も多いだろう、とのことで、女子会向けワイン(ただし、カリフォルニアワインに限る)を選んでみました。
選択基準としては、(1)価格帯は2000円台~3000円台が基本、(2)何かしらありきたりでない部分がある、(3)美味しい、といったことを考えています。
なお、実店舗で売っているワインももちろんありますが、カリフォルニアワインについてはネットで買うほうが確実です。店舗を持っている店でもネットの方がはるかに多くのワインを売っているからです。例えば神田の柳屋には私もよく行きますが、店頭に並んでいるカリフォルニアワインはせいぜい100種くらいでしょう。同店の場合、ネットで買っても店頭取り置きにすると送料がかからないので、私はそれを使うことが多いです。(柳屋のサイト)
では本題に移りましょう。
ワインに詳しい人ならともかく、そうでないと何を買ったらいいのか悩んでいる人も多いだろう、とのことで、女子会向けワイン(ただし、カリフォルニアワインに限る)を選んでみました。
選択基準としては、(1)価格帯は2000円台~3000円台が基本、(2)何かしらありきたりでない部分がある、(3)美味しい、といったことを考えています。
なお、実店舗で売っているワインももちろんありますが、カリフォルニアワインについてはネットで買うほうが確実です。店舗を持っている店でもネットの方がはるかに多くのワインを売っているからです。例えば神田の柳屋には私もよく行きますが、店頭に並んでいるカリフォルニアワインはせいぜい100種くらいでしょう。同店の場合、ネットで買っても店頭取り置きにすると送料がかからないので、私はそれを使うことが多いです。(柳屋のサイト)
では本題に移りましょう。
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私の記事が載ったから、ということではありませんが、先日の記事を書いてすぐ、アントニオ・ガッローニが自身のサイトにソノマの記事についての釈明を書いています(Sonoma update - Antonio Galloni)。
それによると、パーカーが2月の号にソノマのレビューが載るとしたのは誤りで、新編集長のリサ・ペッロッティ-ブラウンが書いた「2月には間に合わない」という方が正しかったようです。
また、意図的にソノマの記事を延期したわけではないとのこと。2月15日に、ソノマの記事ができたらWine Advocate誌の読者用に自サイトに無償で掲載したいとWine Advocate誌に提案したところ、却下されたと書いています。
現在のところ4月頭にソノマのレビューが完成する見込みであり、その際には自サイトで無償公開するとしています。
うーん、ちょっと勝手な言い草という感じがなきにしもあらずです。このまま着地するのかどうか微妙な気がします。
それによると、パーカーが2月の号にソノマのレビューが載るとしたのは誤りで、新編集長のリサ・ペッロッティ-ブラウンが書いた「2月には間に合わない」という方が正しかったようです。
また、意図的にソノマの記事を延期したわけではないとのこと。2月15日に、ソノマの記事ができたらWine Advocate誌の読者用に自サイトに無償で掲載したいとWine Advocate誌に提案したところ、却下されたと書いています。
現在のところ4月頭にソノマのレビューが完成する見込みであり、その際には自サイトで無償公開するとしています。
うーん、ちょっと勝手な言い草という感じがなきにしもあらずです。このまま着地するのかどうか微妙な気がします。
ナパに新しいワイナリ
Macdonald Vineyardsが誕生します。現在はメーリング・リストへの登録を受付中。
オーナーはGraemeとAlex Macdonald。Graemeは畑の管理とワインメーカーも兼ねています。畑はロバート・モンダヴィやSchrader Cellarsで知られるTo-Kalonです。1954年に彼らの家族が植えたもので1966年以降、モンダヴィにブドウを提供していました。それを自身のワイナリで使うことにしたわけです。Doug Wilderというライターは2009年のヴィンテージに95点、2010年に94点をつけているとか。
To-Kalonという名前は19世紀にH.W. Crabbという人がつけたもの。現在はその土地をMondaviとAndy Beckstofferが引き継いでいますが、Mondavi分の一部がMacdonaldによるものだったということなのでしょうか。いろいろ気になるところのあるワインです。
Macdonald Vineyardsが誕生します。現在はメーリング・リストへの登録を受付中。
オーナーはGraemeとAlex Macdonald。Graemeは畑の管理とワインメーカーも兼ねています。畑はロバート・モンダヴィやSchrader Cellarsで知られるTo-Kalonです。1954年に彼らの家族が植えたもので1966年以降、モンダヴィにブドウを提供していました。それを自身のワイナリで使うことにしたわけです。Doug Wilderというライターは2009年のヴィンテージに95点、2010年に94点をつけているとか。
To-Kalonという名前は19世紀にH.W. Crabbという人がつけたもの。現在はその土地をMondaviとAndy Beckstofferが引き継いでいますが、Mondavi分の一部がMacdonaldによるものだったということなのでしょうか。いろいろ気になるところのあるワインです。
2月末にWine Advocate誌205号が発行されましたが、予定されていたソノマのレポートは結局掲載されず、同誌を辞したAntonio Galloniの記事としてはイタリアだけが載っていました。
今号から同誌の編集長になったLisa Perrotti-Brown MWは「1月にAntonioに記事をリクエストしたところ『まだ2012年の情報を入れているところで2月の号には間に合わないだろう』と言われた。再度リクエストはしたが、この記事がAntonioからもらえるかどうかは確約できない」と同誌の掲示板にコメントしています。
2月にAntonioが同誌を離れることが判明した際、パーカーは「ソノマは掲載される予定だが、Antonioからまだもらっていない」とコメントしており、Lisaのコメントとの齟齬が気になります。
AntonioのWine Advocate誌との契約がどういう形だったのか、Antonioがソノマで試飲する際に、Wine Advocate誌のライターとして試飲したのではないだろうか、などいろいろ疑問もあります。少なくともソノマでワインを試飲用に提供したワイナリは、これがWine Advocate誌の2月の号に掲載されるものと思っていたでしょう。
今後の同誌がどうなっていくのか。カリフォルニアはパーカーが全域をカバーするのか、それとも他のライターと分担するのか、など、今後の動向から目が離せません。
今号から同誌の編集長になったLisa Perrotti-Brown MWは「1月にAntonioに記事をリクエストしたところ『まだ2012年の情報を入れているところで2月の号には間に合わないだろう』と言われた。再度リクエストはしたが、この記事がAntonioからもらえるかどうかは確約できない」と同誌の掲示板にコメントしています。
2月にAntonioが同誌を離れることが判明した際、パーカーは「ソノマは掲載される予定だが、Antonioからまだもらっていない」とコメントしており、Lisaのコメントとの齟齬が気になります。
AntonioのWine Advocate誌との契約がどういう形だったのか、Antonioがソノマで試飲する際に、Wine Advocate誌のライターとして試飲したのではないだろうか、などいろいろ疑問もあります。少なくともソノマでワインを試飲用に提供したワイナリは、これがWine Advocate誌の2月の号に掲載されるものと思っていたでしょう。
今後の同誌がどうなっていくのか。カリフォルニアはパーカーが全域をカバーするのか、それとも他のライターと分担するのか、など、今後の動向から目が離せません。
楽天スーパーセールを見ていたら、謎のカリフォルニアワインを発見しました。酒屋さんの地下倉庫に25年間保管してあったというものです。マグナムボトルで価格は1500円。
名前は「California Colony」と書いてあります。ワインの名前は「Chablis」(笑)。1881という数字はワイナリができた年でしょうか。
怖い物見たさで買ってみる? いやいやマグナムボトルあっても困るし(笑)
名前は「California Colony」と書いてあります。ワインの名前は「Chablis」(笑)。1881という数字はワイナリができた年でしょうか。
怖い物見たさで買ってみる? いやいやマグナムボトルあっても困るし(笑)
楽天スーパーセールで特別安くなっているわけではありませんが、先日から柳屋で謝恩特価になっているのがワイルドホースのピノ・ノワール。税抜き1980円は安いです。この価格帯のピノ・ノワールというと、このところカレラ・セントラルコーストの独擅場でしたが、ようやく対抗馬が出てきた感じです。
柳屋では正規輸入が始まって3000円台になったWalter Hanselのシャルドネも狙い目。シャルドネの名門です。
柳屋では正規輸入が始まって3000円台になったWalter Hanselのシャルドネも狙い目。シャルドネの名門です。
3月3日の0時0分から3月5日の1時59分まで50時間、楽天のスーパーセールがあります。この機会にいろいろな店で買うとポイントが大きく上がるのと、セール用の特価商品が魅力です。
とりあえず、ここからエントリーはしておきましょう
ワインでは、今回も素晴らしいワインを多数スーパーセール用に半額で出してきたVin du 268さんははずせません。
Vin du 268のスーパーセール特価ワイン
ハート・オー・ザ・マウンテンのピノ・ノワールやケネス・クロフォードのシラー、カリフォルニアではないですが1959年のシャトー・マルゴーなんていうのもセールで出ています。
他の店でのカリフォルニアワインの超目玉はShaferのHillside Selectが1万2000円というもの。ボルドーで言ったら5大シャトーに匹敵するような実力のワインですよ。紹介しないで自分で買ってしまおうかとも思いましたが、一応紹介しておきます。当然1本限定。
とりあえず、ここからエントリーはしておきましょう
ワインでは、今回も素晴らしいワインを多数スーパーセール用に半額で出してきたVin du 268さんははずせません。
Vin du 268のスーパーセール特価ワイン
ハート・オー・ザ・マウンテンのピノ・ノワールやケネス・クロフォードのシラー、カリフォルニアではないですが1959年のシャトー・マルゴーなんていうのもセールで出ています。
他の店でのカリフォルニアワインの超目玉はShaferのHillside Selectが1万2000円というもの。ボルドーで言ったら5大シャトーに匹敵するような実力のワインですよ。紹介しないで自分で買ってしまおうかとも思いましたが、一応紹介しておきます。当然1本限定。
ナパ・ヴァレー・ワイントレインで2013年5月3日、ハイジ・バレットのワインメーカー・ディナーがあります(Celebrity Wine Maker Dinners - Try New Varietals, Appelations, and Meet Celebrity Wine Makers | Napa Valley Wine Train)。
ワイントレインの中でも一番見晴らしがよく、高級な「Vista Dome Car」でのディナーとワインが付属して174ドル。通常のVista Dome Carのディナーが144ドルですから、わずか30ドルでハイジ・バレットと一緒の車両に乗れるお得なパッケージです。
ナパの出発が6時半。5月上旬の日没は8時ですから、行きは明るいままナパの景色が堪能できるはずです。気候も暑すぎず、いいときですね。
日本はゴールデンウィークですから、狙い目ですね。3日に日本発でも十分に間に合います。
ワイントレインの中でも一番見晴らしがよく、高級な「Vista Dome Car」でのディナーとワインが付属して174ドル。通常のVista Dome Carのディナーが144ドルですから、わずか30ドルでハイジ・バレットと一緒の車両に乗れるお得なパッケージです。
ナパの出発が6時半。5月上旬の日没は8時ですから、行きは明るいままナパの景色が堪能できるはずです。気候も暑すぎず、いいときですね。
日本はゴールデンウィークですから、狙い目ですね。3日に日本発でも十分に間に合います。
ジンファンデルで有名なTurley Wine Cellarsにおいて、長年ワインメーカーを務めてきたEhren Jordanが辞めたことが判明しました(Ehren Jordan Departs Turley Wine Cellars | Exploring Wine with Tim Fish | Blogs | Wine Spectator)。
理由は、自身のブランドであるFaillaに専念すること。FaillaではTurleyとは異なり、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーを作っていますが、2012年の収穫が大量にあり、そちらに専念しないといけない状況になったとのことです。
Turleyで彼の右腕を務めてきたTegan Passalacquaの成長や、オーナーLarry Turleyの長女であるChristina Turleyがマーケティングなどを担当するようになったことも、Ehren Jordanにとっては、心置きなく辞められる形につながったようです。
なお、喧嘩別れではなく、友好的に辞めたとのこと。
参考までにLarry TurleyはMarcassinなどで有名なHelen Turleyの兄。ワイナリ発足時はHelenがワインメーカーでしたが、すぐにEhrenに引き継いでいました。
理由は、自身のブランドであるFaillaに専念すること。FaillaではTurleyとは異なり、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーを作っていますが、2012年の収穫が大量にあり、そちらに専念しないといけない状況になったとのことです。
Turleyで彼の右腕を務めてきたTegan Passalacquaの成長や、オーナーLarry Turleyの長女であるChristina Turleyがマーケティングなどを担当するようになったことも、Ehren Jordanにとっては、心置きなく辞められる形につながったようです。
なお、喧嘩別れではなく、友好的に辞めたとのこと。
参考までにLarry TurleyはMarcassinなどで有名なHelen Turleyの兄。ワイナリ発足時はHelenがワインメーカーでしたが、すぐにEhrenに引き継いでいました。