ミシュランガイドにはコスト・パフォーマンスが高いレストランを集めた「ビブグルマン」というリストがあります。先日、そのサンフランシスコ版の最新2015年版が発表されました(2015 San Francisco Michelin Selections | Michelin Travel & Lifestyle)。コースで40ドル以下で食べられるのが目安とのこと。
78のレストランが取り上げられ、そのうち19のレストランがナパ・ソノマから選ばれています。ナパからは7つ、うち2つは今回初めて選ばれました。ソノマは12。いずれも以前から選ばれていたレストランです。
ナパ
Bistro Jeanty(Yountville)
C Casa(Napa)
Cook St. Helena(St. Helena)
新 Grace’s Table(Napa)
Oenotri(Napa)
Redd Wood(Yountville)
新 The Farmer & The Fox(St. Helena)
ソノマ
Backyard(Forestville)
Bistro 29(Santa Rosa)
Chalkboard(Healdsburg)
Glen Ellen Star(Glen Ellen)
Hot Box Grill(Sonoma)
LaSalette(Sonoma)
Monti’s Rotisserie(Santa Rosa)
Risibisi(Petaluma)
Sazón(Santa Rosa)
Scopa(Healdsbueg)
the girl & the fig(Sonoma)
Willi’s Wine Bar(Santa Rosa)
French Laundryなど星付きのレストランももちろん魅力的ですが、予約も大変だし、お金もかかります。こちらのリストもうまく使うといいのではないでしょうか。
78のレストランが取り上げられ、そのうち19のレストランがナパ・ソノマから選ばれています。ナパからは7つ、うち2つは今回初めて選ばれました。ソノマは12。いずれも以前から選ばれていたレストランです。
ナパ
Bistro Jeanty(Yountville)
C Casa(Napa)
Cook St. Helena(St. Helena)
新 Grace’s Table(Napa)
Oenotri(Napa)
Redd Wood(Yountville)
新 The Farmer & The Fox(St. Helena)
ソノマ
Backyard(Forestville)
Bistro 29(Santa Rosa)
Chalkboard(Healdsburg)
Glen Ellen Star(Glen Ellen)
Hot Box Grill(Sonoma)
LaSalette(Sonoma)
Monti’s Rotisserie(Santa Rosa)
Risibisi(Petaluma)
Sazón(Santa Rosa)
Scopa(Healdsbueg)
the girl & the fig(Sonoma)
Willi’s Wine Bar(Santa Rosa)
French Laundryなど星付きのレストランももちろん魅力的ですが、予約も大変だし、お金もかかります。こちらのリストもうまく使うといいのではないでしょうか。
ソノマで秀逸なジンファンデルを作るセゲシオが、Russian River ValleyにあるMontafi Ranch Vineyardを購入しました(Seghesio Family Vineyards Buys 24-Acre Montafi Ranch Vineyard)。24エーカーのプロパティのうち、約13エーカーは1916年に植えられたという古い畑です。主にはジンファンデルが植えられていますが、 Alicante Bouschet、Grand Noir de la Calmetteといった品種も植わっているとのことです。
ただし、現在ここの畑からブドウを購入しているカーライル(Carlisle)によると、畑は1926年に植えられたとなっており、Histric Vineyard Societyへの登録では1920年代となっています。
また、カーライルのほかにウィリアムズ・セリウムもワインを作っていたそうです。
Wine Enthusiastのエディターがこの夏に書いた「Top 10 Old Vine Zinfandel Vineyards」という記事では7位にランクしています。
セゲシオにとっては、古木の単一畑ジンファンデルの強化として重要な位置付けになりそうです。
セゲシオといえば単一畑ももちろんいいですが、ソノマ名義のこれも、Wine Spectatorの年間トップ100常連となっている秀逸なワインです。
ただし、現在ここの畑からブドウを購入しているカーライル(Carlisle)によると、畑は1926年に植えられたとなっており、Histric Vineyard Societyへの登録では1920年代となっています。
また、カーライルのほかにウィリアムズ・セリウムもワインを作っていたそうです。
Wine Enthusiastのエディターがこの夏に書いた「Top 10 Old Vine Zinfandel Vineyards」という記事では7位にランクしています。
セゲシオにとっては、古木の単一畑ジンファンデルの強化として重要な位置付けになりそうです。
セゲシオといえば単一畑ももちろんいいですが、ソノマ名義のこれも、Wine Spectatorの年間トップ100常連となっている秀逸なワインです。
著名ブロガーのW. Blake Gray氏が増え続けるカリフォルニアのAVAについて警鐘を鳴らしています(California AVAs: Too Much of a Good Thing | Wine News & Features)。
カリフォルニアよりも5割広いだけのフランスで300ものAOCがあることを考えれば、カリフォルニアの130というのは多くないという意見もある一方で、実質的な意味を持つのは34AVAほどではないかとしています。
例えば、ソノマには16のサブAVAがありますが、Russian River ValleyやSonoma Coastは広すぎて意味を持たないとしています。一方で、Rockpile、Alexander Valley、Dry Creek Valleyは、極めて特徴的であり、AVAとしての意味が大きいといいます。
また、カリフォルニアでNapa Valley、Santa Maria Valleyに続いて3番めに指定されたAVAはSan Pasqual Valleyと言います。まず誰も知らないAVAです。実はサンディエゴ市内にあり、畑も1つしかないAVAだといいます。
Seiad ValleyというAVAはオレゴンの近くにありますが、唯一あったワイナリーは廃業してしまい、現在は畑があるのかどうかも定かではない状態です。
先日、11ものサブAVAが認められたパソロブレスについても「ばかげている」と一喝しています。グレイ氏によれば、ハイウェイ101の西側の丘陵地帯と東側の暖かい地域との間には大きな違いがあり、暖かい地域の方の最も涼しい「Templeton Gap」で最良のワインが作られているとのことです。
2007年に一回申請されて取り下げられた「Paso Robles Westside」は意味があったでしょうが、今回のAVAではTempleton Gapとその他にしかならないだろうとのことです。
カリフォルニアよりも5割広いだけのフランスで300ものAOCがあることを考えれば、カリフォルニアの130というのは多くないという意見もある一方で、実質的な意味を持つのは34AVAほどではないかとしています。
例えば、ソノマには16のサブAVAがありますが、Russian River ValleyやSonoma Coastは広すぎて意味を持たないとしています。一方で、Rockpile、Alexander Valley、Dry Creek Valleyは、極めて特徴的であり、AVAとしての意味が大きいといいます。
また、カリフォルニアでNapa Valley、Santa Maria Valleyに続いて3番めに指定されたAVAはSan Pasqual Valleyと言います。まず誰も知らないAVAです。実はサンディエゴ市内にあり、畑も1つしかないAVAだといいます。
Seiad ValleyというAVAはオレゴンの近くにありますが、唯一あったワイナリーは廃業してしまい、現在は畑があるのかどうかも定かではない状態です。
先日、11ものサブAVAが認められたパソロブレスについても「ばかげている」と一喝しています。グレイ氏によれば、ハイウェイ101の西側の丘陵地帯と東側の暖かい地域との間には大きな違いがあり、暖かい地域の方の最も涼しい「Templeton Gap」で最良のワインが作られているとのことです。
2007年に一回申請されて取り下げられた「Paso Robles Westside」は意味があったでしょうが、今回のAVAではTempleton Gapとその他にしかならないだろうとのことです。
元サッカー選手のデビッド・ベッカムがナパにワイナリーを持っているという記事が出ていました(Blend it Like Beckham: Star Scores Napa Winery | Wine News & Features)。
ワイナリーの詳しい場所や名前などは明らかになっていません。2008年にレアル・マドリーからL.A.ギャラクシーに移籍した直後に購入したもののようです。妻である元スパイス・ガールズのビクトリアのために買ったとのことで、ラベルには「Victoria」の名が記されているそうです。
ワインは市販されず、ベッカムの友人に配られているようです。やっぱりワインはスパイシーなんでしょうかね。
お後がよろしいようで。
ワイナリーの詳しい場所や名前などは明らかになっていません。2008年にレアル・マドリーからL.A.ギャラクシーに移籍した直後に購入したもののようです。妻である元スパイス・ガールズのビクトリアのために買ったとのことで、ラベルには「Victoria」の名が記されているそうです。
ワインは市販されず、ベッカムの友人に配られているようです。やっぱりワインはスパイシーなんでしょうかね。
お後がよろしいようで。
大阪のワインショップWassy'sが11月22日、東京で試飲会を開催します。
オンラインWassy’s試飲会in 東京(2014年11月22日) | オンラインワッシーズ
参加費5000円で、50種類が試飲できます(なお、有料試飲も含まれています)。米国のワインも35種類含まれる予定です。一人一本分あるというからかなりの大盤振る舞いです。有料試飲では「ヴェリテ ラ ジョア2009」なんていうすごいのも出てくるとか。
定員50人ですので申し込みはお早めに。申し込みは上記ページからです。
僕も参加したいのですが残念ながら先約が…
皆さんお楽しみください。
ところで、Wassy'sからのメールにこんな話が!
ハダノリさん、女性ですよ。美人です。すごく細いです。写真の左の方ですよ(右は鷲谷社長)。
インタビュー記事もご覧ください。
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
オンラインWassy’s試飲会in 東京(2014年11月22日) | オンラインワッシーズ
参加費5000円で、50種類が試飲できます(なお、有料試飲も含まれています)。米国のワインも35種類含まれる予定です。一人一本分あるというからかなりの大盤振る舞いです。有料試飲では「ヴェリテ ラ ジョア2009」なんていうすごいのも出てくるとか。
定員50人ですので申し込みはお早めに。申し込みは上記ページからです。
僕も参加したいのですが残念ながら先約が…
皆さんお楽しみください。
ところで、Wassy'sからのメールにこんな話が!
始めてお会いするお客様に、
( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!! ハダノリさん
女性だったんですか????
と驚かれ、自分の方が
( ̄■ ̄;)!? がーーん。私って男性だと思われてたんや。
と、落ち込むという事を繰り返しております。
ハダノリさん、女性ですよ。美人です。すごく細いです。写真の左の方ですよ(右は鷲谷社長)。
インタビュー記事もご覧ください。
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ブロガーのW. Blake Gray氏が、ソノマのペタルマ・ギャップ(Petaluma Gap)のAVA化進展について記事を書いています(Petaluma Gap AVA Bid Blowing in the Wind | Wine News & Features)。
以前書いた記事(ペタルマ・ギャップがAVA化を目論む)では「実現への道のりは全く見えません」と書きましたがそのときよりも一歩前進という感じでしょうか。近隣にあり、活動開始からAVA認定まで10年以上かかったフォートロス・シービュー(Fort Ross-Seaview)の教訓からか、かなり慎重に進めている感じがします。
ペタルマ・ギャップはソノマ・コーストAVAの南東部分。太平洋から南はカーネロスのあたりにまで広がっています。AVA化を推進するケラー・エステートのAna Keller(参考:Keller Estate: ペタルマ・ギャップの開拓者)によると、この地域を区分する最重要な要素は「風」だといいます。毎日、午後になると秒速18mもの風が吹き荒れるとのこと。これまでAVAで地域の認定を「風」で決めたところはないので、認められれば画期的なことになります。
ただ、現在申請を予定している境界は、Russian River Valleyの一部やマリン郡の一部なども含まれているとのことで、相当やっかいな感じがします。
長い目で見守りたいと思います。
以前書いた記事(ペタルマ・ギャップがAVA化を目論む)では「実現への道のりは全く見えません」と書きましたがそのときよりも一歩前進という感じでしょうか。近隣にあり、活動開始からAVA認定まで10年以上かかったフォートロス・シービュー(Fort Ross-Seaview)の教訓からか、かなり慎重に進めている感じがします。
ペタルマ・ギャップはソノマ・コーストAVAの南東部分。太平洋から南はカーネロスのあたりにまで広がっています。AVA化を推進するケラー・エステートのAna Keller(参考:Keller Estate: ペタルマ・ギャップの開拓者)によると、この地域を区分する最重要な要素は「風」だといいます。毎日、午後になると秒速18mもの風が吹き荒れるとのこと。これまでAVAで地域の認定を「風」で決めたところはないので、認められれば画期的なことになります。
ただ、現在申請を予定している境界は、Russian River Valleyの一部やマリン郡の一部なども含まれているとのことで、相当やっかいな感じがします。
長い目で見守りたいと思います。
米国では、禁酒法以来アルコールの流通に厳しい制限を設けている州が未だにあります。とりわけ制限がきついのがユタ州とペンシルバニア州。そのペンシルバニアで2447本もの高級ワインが廃棄される寸前の状況になっています(2,447 Bottles of Wine on the Wall and State Plans to Dump Them All - Bloomberg)。
このワインの持ち主はアーサー・ゴールドマンという弁護士。自宅のセラーにあるワインを州内で売ったという容疑で1月に逮捕されました。ペンシルバニア州では州内のショップおよび州内のワイナリー以外でのアルコール売買は禁じられており、それに反したことになります。彼のコレクションそのものが違法なアルコールという扱いになるようです。
ゴールドマンは8月に初犯者ということでの罰を受け入れることを認めています。2年間の保護観察と300時間の社会奉仕活動が課せられるとのことです。
また、ペンシルバニア州の州法によると、違法なアルコールは廃棄するか病院に寄付するかしかなく、通常は廃棄になるそうです。ゴールドマンはこの処置には反対しているとのことですが、今のところどうなるかは不明です。
コレクションにはキスラー、マルティネッリ、ターリー、コスタ・ブラウン、ウィリアムズ・セリウムなどが含まれているとのことです。
州としても廃棄してしまうくらいなら、カリフォルニアに持って行って売った方が利益にもなるような気がするのですが、どうなることでしょう?
このワインの持ち主はアーサー・ゴールドマンという弁護士。自宅のセラーにあるワインを州内で売ったという容疑で1月に逮捕されました。ペンシルバニア州では州内のショップおよび州内のワイナリー以外でのアルコール売買は禁じられており、それに反したことになります。彼のコレクションそのものが違法なアルコールという扱いになるようです。
ゴールドマンは8月に初犯者ということでの罰を受け入れることを認めています。2年間の保護観察と300時間の社会奉仕活動が課せられるとのことです。
また、ペンシルバニア州の州法によると、違法なアルコールは廃棄するか病院に寄付するかしかなく、通常は廃棄になるそうです。ゴールドマンはこの処置には反対しているとのことですが、今のところどうなるかは不明です。
コレクションにはキスラー、マルティネッリ、ターリー、コスタ・ブラウン、ウィリアムズ・セリウムなどが含まれているとのことです。
州としても廃棄してしまうくらいなら、カリフォルニアに持って行って売った方が利益にもなるような気がするのですが、どうなることでしょう?
昨日紹介したシー・スモーク、ピノ・ノワールTenは柳屋で早くも完売になっていました。
一方、輸入元であるワインライフ関連のVin du 268とCWGでは販売が始まっています。
ピノ・ノワールは総輸入数が150本ですから、いずれにしろお早めに。
California Wine Garden / 2012 Sea Smoke Cellars Sta. Rita Hills Pinot Noir Ten(シースモークセラーズ サンタリタヒルズ ピノノワール テン)
California Wine Garden / 2011 Sea Smoke Cellars Blanc de Noirs Sparkling "Sea Spray " Sta.Rita Hills (シースモーク・セラーズ スパークリング ブラン・ド・ノワール “シー・スプレー”)
一方、輸入元であるワインライフ関連のVin du 268とCWGでは販売が始まっています。
ピノ・ノワールは総輸入数が150本ですから、いずれにしろお早めに。
California Wine Garden / 2012 Sea Smoke Cellars Sta. Rita Hills Pinot Noir Ten(シースモークセラーズ サンタリタヒルズ ピノノワール テン)
California Wine Garden / 2011 Sea Smoke Cellars Blanc de Noirs Sparkling "Sea Spray " Sta.Rita Hills (シースモーク・セラーズ スパークリング ブラン・ド・ノワール “シー・スプレー”)
ワイナリーのサイトを僕ほど見ている人はいないだろうと思うのですが、ワイナリーの中には、訪問をネットで予約できるところがあります。その多くが下のような画面で予約を受け付けています。
そういうWebサービスがあるんだなあと、前から気になっていたのですが、そのシステム「Cellar Pass」の記事がありました(実は難しいワイナリーのオンライン予約システムを構築した「Cellar Pass」)。
ワイナリーの予約は、様々な規制があるため、レストランなどと同じにはできないそうです。また、ワイナリーによって予約できる曜日・時間や人数制限なども違うし、コースも様々です。
こういった要求に応え、さらに支払いまで事前に済ませられるのがCellar Passのメリットです。ワイナリーにとっては、予約の電話を受ける手間を大幅に減らせる上、事前に支払いがあることでドタキャンのリスクもなくなります。かなり大きなメリットです。
ちょうどタイミングよく、レストラン予約の大手であるYelpがCellar Passとの提携によってワイナリー予約を始めるというニュースも飛び込んできました(Yelp Expands Food Delivery, Adds Winery Reservations - Eater)。
ナパで始まったこのサービス。今ではソノマやセントラル・コーストのワイナリーなどにも広がっています。
ワイナリー周りにもいろいろビジネスチャンスは広がっていることを伺わせる記事でした。
そういうWebサービスがあるんだなあと、前から気になっていたのですが、そのシステム「Cellar Pass」の記事がありました(実は難しいワイナリーのオンライン予約システムを構築した「Cellar Pass」)。
ワイナリーの予約は、様々な規制があるため、レストランなどと同じにはできないそうです。また、ワイナリーによって予約できる曜日・時間や人数制限なども違うし、コースも様々です。
こういった要求に応え、さらに支払いまで事前に済ませられるのがCellar Passのメリットです。ワイナリーにとっては、予約の電話を受ける手間を大幅に減らせる上、事前に支払いがあることでドタキャンのリスクもなくなります。かなり大きなメリットです。
ちょうどタイミングよく、レストラン予約の大手であるYelpがCellar Passとの提携によってワイナリー予約を始めるというニュースも飛び込んできました(Yelp Expands Food Delivery, Adds Winery Reservations - Eater)。
ナパで始まったこのサービス。今ではソノマやセントラル・コーストのワイナリーなどにも広がっています。
ワイナリー周りにもいろいろビジネスチャンスは広がっていることを伺わせる記事でした。
パソロブレスにあるアデレーダ・セラーズ(Adelaida Cellars)がピノ・ノワールの畑の50周年を祝うイベントをこの週末に開催します(50-year-old pinot noir vineyard celebrated)。パソロブレスのハーベスト・ウイークエンドというイベントの一貫です。
アデレーダ・セラーズの畑はフランスから持ってきた、いわゆる「スーツケース・クローン」を使ったもの。HMR(Hoffman Mountain Ranch)という畑名です。現在でもワインを作っているピノ・ノワールの畑としてはセントラル・コーストで最古の畑だとしています。
日本では、インポーター紹介で取り上げたアイコニック・ワインが輸入しています。
参考:4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
アデレーダ・セラーズの畑はフランスから持ってきた、いわゆる「スーツケース・クローン」を使ったもの。HMR(Hoffman Mountain Ranch)という畑名です。現在でもワインを作っているピノ・ノワールの畑としてはセントラル・コーストで最古の畑だとしています。
日本では、インポーター紹介で取り上げたアイコニック・ワインが輸入しています。
参考:4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
これまで紹介してきたインポーターは、比較的規模が小さいところでした。今回紹介する「ミライズ」は扱っているワインが2つだけという、さらに小さなインポーターです。
ただ、メインの商品はただものではありません。このブログでもたびたび紹介している「ポートフォリオ」です。オーパス・ワン、ロバート・モンダヴィで醸造責任者を務めてきたジェヌヴィエーヴ・ジャンセンスさんのプライベート・ブランドです。米国ではメーリング・リストに登録した顧客のみに販売しており、ほとんど市中には出まわらず、ロバート・パーカーなどの評論家の評価もあまり受けていません(これまでWAでは2006年が91、2007年が95。WSでは2010年が93)。そのため、知る人ぞ知る存在ではありますが、知っている人はその品質の高さに舌を巻く、そういうワインです。
社長の清家さんは、このポートフォリオにぴったりの雰囲気を持った方。商売人ぽさはみじんもない、素敵な女性です。
――現在扱っているワインはポートフォリオと、TOQUADE (トカードゥ) というソーヴィニョン・ブランですね。中でも中心になるのはポートフォリオだと思いますが、このワインとの出会いを教えてください。
清家:ちょっと前からお話すると、米国の大学に留学していたときに飲食の手伝いを経験し、サービス業に強い興味を持ちました。大学卒業後、日本に帰国し、食品を主に扱う商社に就職しました。このときの貿易実務経験はワインの輸入を行う上で大変貴重なものとなりました。
その後、知り合った方から「未来画廊」をというギャラリーとワインバーを併設した店を立ち上げるので、そこで店長兼マネージャーとして働かないかという声をかけていただきました。飲食業は学生時代に経験していましたし、アート業界にも強い興味がありましたので、喜んで引き受けることにしました。
ギャラリーがありますから、そこで展示するアーティストを探していて出会ったのがリュック・ジャンセンス氏の作品です。リュック・ジャンセンス氏はフォトグラヴィアという写真にエッチングを加えたような手法で幻想的な作品を作っていて、その個展をやりたいとラブコールを送り、実際に個展を開きました。
そのときにリュックが来日して、ポートフォリオのワインを持ってきて「よかったら、妻が作ったワインなので飲んでみて」と言ってくださったんです。
なんておいしいワインなんだろう、と衝撃を受けました。そしてナパに行って奥様のジェヌヴィエーヴにお会いしました。以前はオーパス・ワン、現在はモンダヴィの醸造責任者もされているわけですが、「やっぱり自分でこだわったワインを作りたい」と年間3000本だけ作っているといったお話を伺いました。
その後、毎年ナパに行くようになり、少し時間はかかったのですが、インポーターとしてポートフォリオを独占輸入するようになりました。
――私もだいぶ前にポートフォリオを飲んだことがあります。エレガントさが印象に残りました。
清家:そうですね。ジュヌヴィエーヴさんとよく似ているワインだと思います。華やかだけど派手ではない、綺麗なワインだと思っています。
――どのヴィンテージから扱うようになったのですか。。
清家:実は未来画廊時代にワイン事業部というのを作って、最初はそこで扱っていました。2003年が最初のヴィンテージです。
未来画廊は代官山で3年、その後六本木のけやき坂で3年。最後は再開発による立退きで、閉店することになりました。そのときに、「在庫を全部買い取るので、このワインのブランディングをやっていきたい」とお願いし、独立してインポーターになりました。2010年のことです。
リュックとジュヌヴィエーヴに連絡して、これまでは大きな会社だったけど、これからはたった一人ですべてをやらなければいけない旨を話したところ、とても喜んでくれ、「手伝えることは何でも手伝うから。私達のワインを大事に思って扱ってくれる人とやっていきたいと思っているので」と言ってくれました。嬉しくて涙が出ました。
――ところで、カリフォルニアワインには以前からなじみがあったのですか。
清家:いえ。大学はイリノイ州の大学だったので、カリフォルニアワインにはあまりなじみがありませんでした。未来画廊はワインバーだったので、ワインも好きで飲んでいましたが、「ワインって美味しいなあ」といった程度の関心でした。
ポートフォリオに出会って「ワインってすごい」と思って勉強を始め、ソムリエの資格も取りました。すべてのきっかけがポートフォリオだと言ってもいいと思います。
――一からインポーターを立ち上げるのは大変だと思いますが。
清家:飲食関係の友人を大事にしていたことが助けになりました。また、ポートフォリオ自体がすばらしいワインなので、それも大きいです。
試飲会やワイン会などで少しずつファンを広げることを大事にして、本当に徐々に徐々に広げていっています。
――日本に輸入しているポートフォリオの量はどれだけですか。
清家:年間1200本です。最近は香港やシンガポールからも引き合いがあり、実質的にはアジアの代理店というような感じにもなっています。
米国ではポートフォリオのワインは、全部メーリングリストで売られています。特に宣伝などもすることなく小規模でやっています。
2014年4月にご夫妻が来日したときに、100人規模のパーティを開いたのですが、こんなに大きなパーティを開いているのかと驚かれました。
日本では、個人向けへの販売が過半数です。木箱があることや、珍しいワインであることで贈答用に使われるケースも多いようです。毎年リリースを楽しみにしてくださるファンの方が増えています。それがとても嬉しいことです。
――最近はネットショップでも販売を始めました。
清家:酒屋さんとのお付き合いは、限定した形でやっていて、ネット上のショップはお断りしていたんです。しかし、もっと色々な方に知っていただいてファンを増やすのと、これからワインの種類も増やしていきたいと思ってネットショップにも卸すようになりました。
――ソーヴィニヨン・ブランも始めましたね。
清家:そうなんです。昨年少し入荷して評判が良かったので、今年から本格的に売り始めました。
ジェヌヴィエーヴに、ソーヴィニヨン・ブランを探しているという話をしたときに「一人紹介したい人がいる」といって紹介されたのがクリスチャン・バーブというトカードゥ(Toquade)の作り手でした。彼女はボルドーでソーヴィニヨン・ブランだけを作っていて、その後ロバート・モンダヴィでジュヌヴィエーヴさんの愛弟子として、そこでもソーヴィニヨン・ブランだけを作っていたんです。2009年に独立して作ったワイナリがトカードゥです。これからもソーヴィニヨン・ブランだけを作っていくとのことで、すごくこだわりを持って作っているワインなんです。
このワインも香りは華やかですが、きれいでピュアなところがポートフォリオに似ていると思います。畑はヨントヴィルにあります。
――ヨントヴィルでカベルネ・ソーヴィニヨン作ったらずっと高く売れるのにすごいですね。
清家:そうなんです。ソーヴィニヨン・ブランだと値段もリーズナブルで。彼女はすごいなあと思います。
――これから先のラインナップの拡充はどう考えていますか。
清家:出会い次第ですね。ご縁だと思っているのでピンときたものがあれば扱いたいと思います。基本的には、少量生産で、作り手の心が見えて、長くお付き合いできるところとやっていきたいです。
――インポーターをやっていて一番うれしかったことは何ですか。
清家:ご夫妻が来日したときに、ジュヌヴィエーヴから「あなたに出会ってとってもよかった」と言ってもらったことですね。
関連サイト:
株式会社ミライズのサイト
株式会社ミライズ|オンラインショップ
インタビューを終えて:
ワインは出会い、そんな素晴らしい偶然が感じられるインタビューでした。
過去のインポーター(とショップ)インタビュー記事
全都道府県でワイン会をやっていきたい――ワインライフ 杉本隆英社長
4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ソノマの美味しいワインを日本に紹介したい――ソノマワイン商会 金丸緑郎社長
神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長
ただ、メインの商品はただものではありません。このブログでもたびたび紹介している「ポートフォリオ」です。オーパス・ワン、ロバート・モンダヴィで醸造責任者を務めてきたジェヌヴィエーヴ・ジャンセンスさんのプライベート・ブランドです。米国ではメーリング・リストに登録した顧客のみに販売しており、ほとんど市中には出まわらず、ロバート・パーカーなどの評論家の評価もあまり受けていません(これまでWAでは2006年が91、2007年が95。WSでは2010年が93)。そのため、知る人ぞ知る存在ではありますが、知っている人はその品質の高さに舌を巻く、そういうワインです。
社長の清家さんは、このポートフォリオにぴったりの雰囲気を持った方。商売人ぽさはみじんもない、素敵な女性です。
――現在扱っているワインはポートフォリオと、TOQUADE (トカードゥ) というソーヴィニョン・ブランですね。中でも中心になるのはポートフォリオだと思いますが、このワインとの出会いを教えてください。
清家:ちょっと前からお話すると、米国の大学に留学していたときに飲食の手伝いを経験し、サービス業に強い興味を持ちました。大学卒業後、日本に帰国し、食品を主に扱う商社に就職しました。このときの貿易実務経験はワインの輸入を行う上で大変貴重なものとなりました。
その後、知り合った方から「未来画廊」をというギャラリーとワインバーを併設した店を立ち上げるので、そこで店長兼マネージャーとして働かないかという声をかけていただきました。飲食業は学生時代に経験していましたし、アート業界にも強い興味がありましたので、喜んで引き受けることにしました。
ギャラリーがありますから、そこで展示するアーティストを探していて出会ったのがリュック・ジャンセンス氏の作品です。リュック・ジャンセンス氏はフォトグラヴィアという写真にエッチングを加えたような手法で幻想的な作品を作っていて、その個展をやりたいとラブコールを送り、実際に個展を開きました。
そのときにリュックが来日して、ポートフォリオのワインを持ってきて「よかったら、妻が作ったワインなので飲んでみて」と言ってくださったんです。
なんておいしいワインなんだろう、と衝撃を受けました。そしてナパに行って奥様のジェヌヴィエーヴにお会いしました。以前はオーパス・ワン、現在はモンダヴィの醸造責任者もされているわけですが、「やっぱり自分でこだわったワインを作りたい」と年間3000本だけ作っているといったお話を伺いました。
その後、毎年ナパに行くようになり、少し時間はかかったのですが、インポーターとしてポートフォリオを独占輸入するようになりました。
――私もだいぶ前にポートフォリオを飲んだことがあります。エレガントさが印象に残りました。
清家:そうですね。ジュヌヴィエーヴさんとよく似ているワインだと思います。華やかだけど派手ではない、綺麗なワインだと思っています。
――どのヴィンテージから扱うようになったのですか。。
清家:実は未来画廊時代にワイン事業部というのを作って、最初はそこで扱っていました。2003年が最初のヴィンテージです。
未来画廊は代官山で3年、その後六本木のけやき坂で3年。最後は再開発による立退きで、閉店することになりました。そのときに、「在庫を全部買い取るので、このワインのブランディングをやっていきたい」とお願いし、独立してインポーターになりました。2010年のことです。
リュックとジュヌヴィエーヴに連絡して、これまでは大きな会社だったけど、これからはたった一人ですべてをやらなければいけない旨を話したところ、とても喜んでくれ、「手伝えることは何でも手伝うから。私達のワインを大事に思って扱ってくれる人とやっていきたいと思っているので」と言ってくれました。嬉しくて涙が出ました。
――ところで、カリフォルニアワインには以前からなじみがあったのですか。
清家:いえ。大学はイリノイ州の大学だったので、カリフォルニアワインにはあまりなじみがありませんでした。未来画廊はワインバーだったので、ワインも好きで飲んでいましたが、「ワインって美味しいなあ」といった程度の関心でした。
ポートフォリオに出会って「ワインってすごい」と思って勉強を始め、ソムリエの資格も取りました。すべてのきっかけがポートフォリオだと言ってもいいと思います。
――一からインポーターを立ち上げるのは大変だと思いますが。
清家:飲食関係の友人を大事にしていたことが助けになりました。また、ポートフォリオ自体がすばらしいワインなので、それも大きいです。
試飲会やワイン会などで少しずつファンを広げることを大事にして、本当に徐々に徐々に広げていっています。
――日本に輸入しているポートフォリオの量はどれだけですか。
清家:年間1200本です。最近は香港やシンガポールからも引き合いがあり、実質的にはアジアの代理店というような感じにもなっています。
米国ではポートフォリオのワインは、全部メーリングリストで売られています。特に宣伝などもすることなく小規模でやっています。
2014年4月にご夫妻が来日したときに、100人規模のパーティを開いたのですが、こんなに大きなパーティを開いているのかと驚かれました。
日本では、個人向けへの販売が過半数です。木箱があることや、珍しいワインであることで贈答用に使われるケースも多いようです。毎年リリースを楽しみにしてくださるファンの方が増えています。それがとても嬉しいことです。
――最近はネットショップでも販売を始めました。
清家:酒屋さんとのお付き合いは、限定した形でやっていて、ネット上のショップはお断りしていたんです。しかし、もっと色々な方に知っていただいてファンを増やすのと、これからワインの種類も増やしていきたいと思ってネットショップにも卸すようになりました。
――ソーヴィニヨン・ブランも始めましたね。
清家:そうなんです。昨年少し入荷して評判が良かったので、今年から本格的に売り始めました。
ジェヌヴィエーヴに、ソーヴィニヨン・ブランを探しているという話をしたときに「一人紹介したい人がいる」といって紹介されたのがクリスチャン・バーブというトカードゥ(Toquade)の作り手でした。彼女はボルドーでソーヴィニヨン・ブランだけを作っていて、その後ロバート・モンダヴィでジュヌヴィエーヴさんの愛弟子として、そこでもソーヴィニヨン・ブランだけを作っていたんです。2009年に独立して作ったワイナリがトカードゥです。これからもソーヴィニヨン・ブランだけを作っていくとのことで、すごくこだわりを持って作っているワインなんです。
このワインも香りは華やかですが、きれいでピュアなところがポートフォリオに似ていると思います。畑はヨントヴィルにあります。
――ヨントヴィルでカベルネ・ソーヴィニヨン作ったらずっと高く売れるのにすごいですね。
清家:そうなんです。ソーヴィニヨン・ブランだと値段もリーズナブルで。彼女はすごいなあと思います。
――これから先のラインナップの拡充はどう考えていますか。
清家:出会い次第ですね。ご縁だと思っているのでピンときたものがあれば扱いたいと思います。基本的には、少量生産で、作り手の心が見えて、長くお付き合いできるところとやっていきたいです。
――インポーターをやっていて一番うれしかったことは何ですか。
清家:ご夫妻が来日したときに、ジュヌヴィエーヴから「あなたに出会ってとってもよかった」と言ってもらったことですね。
関連サイト:
株式会社ミライズのサイト
株式会社ミライズ|オンラインショップ
インタビューを終えて:
ワインは出会い、そんな素晴らしい偶然が感じられるインタビューでした。
過去のインポーター(とショップ)インタビュー記事
全都道府県でワイン会をやっていきたい――ワインライフ 杉本隆英社長
4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ソノマの美味しいワインを日本に紹介したい――ソノマワイン商会 金丸緑郎社長
神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長
「We Love Napa Valley ナパを応援しよう!」というFacebookページができています。今年8月に地震で大きな被害を受けたナパ・ヴァレーを応援しようというものです。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズでは11月から12月に、「バイ・ザ・グラス・プロモーション」を開催。レストランでナパのワインをグラス提供する優秀店舗を表彰します。この参加店舗にも上記のFacebookページヘの写真投稿を呼びかけています。
ぜひ、上記ページに「いいね!」をしてナパ・ヴァレーと参加店舗を応援しましょう。
既に最初の店舗からの投稿が上がっていますがEd.Parlor(エド・パーラー)という銀座にあるわずか5席のワインバーです。料理はほぼすべて1000円。ワインはカリフォルニアにこだわったという面白い店です。ここも行ってみたいです。
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズでは11月から12月に、「バイ・ザ・グラス・プロモーション」を開催。レストランでナパのワインをグラス提供する優秀店舗を表彰します。この参加店舗にも上記のFacebookページヘの写真投稿を呼びかけています。
ぜひ、上記ページに「いいね!」をしてナパ・ヴァレーと参加店舗を応援しましょう。
既に最初の店舗からの投稿が上がっていますがEd.Parlor(エド・パーラー)という銀座にあるわずか5席のワインバーです。料理はほぼすべて1000円。ワインはカリフォルニアにこだわったという面白い店です。ここも行ってみたいです。
コストコ(Costco)でワイン・バイヤーを率いるアネット・アルバレス・ピータースが、インタビューに答えています(Influential Costco executive discusses wine business in Q&A | The Press Democrat)。
ピータースは以前CNBCのインタビューで「ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない」と答えて物議を醸したことがありました(「ワインとトイレットペーパー、何が違うの?」とバイヤーはのたまった)。
それから2年半、さすがに今回のインタビューでは、そういった“問題発言”はないものの、比較的あけっぴろげにコストコのワインビジネスについて語っています。
興味深いところをいくつかピックアップしてみましょう。
ワインバイヤーは全部で11人おり、それぞれ2~13州、最大60個のストアを担当しているそうです。つまり、ワインの生産地によって分かれているのではなく、販売する地域によって分かれているようです。日本などインターナショナルのストアの扱いについては触れられていなかったので分かりません。
ワインの価格は仕入れ値+14%以下。かなりの薄利多売です。価格の決定にはTrader Joe'sなどライバルの店の価格も重視しているようです。
自社ブランドのKirkland Signatureは2003年に開始。ワイン販売の20%を占めています。このブランドではマージンは15%と少し高くなっています。
Kirkland Signatureで一番の売れ筋はソノマのシャルドネだとのこと。
私もコストコに行くと必ずワイン買いますが、基本的に高いワインより安いワインの方が満足度が高い感じがしています。米国とは品揃えが大分違うでしょうから、そのためかもしれません。
ちなみに、コストコの会員は全世界で有効。日本で会員になっていれば米国のストアでも買い物できます。ワインだけでなく、いろいろ安くて面白いのでお薦めです(量は多いですが)。
ピータースは以前CNBCのインタビューで「ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない」と答えて物議を醸したことがありました(「ワインとトイレットペーパー、何が違うの?」とバイヤーはのたまった)。
それから2年半、さすがに今回のインタビューでは、そういった“問題発言”はないものの、比較的あけっぴろげにコストコのワインビジネスについて語っています。
興味深いところをいくつかピックアップしてみましょう。
ワインバイヤーは全部で11人おり、それぞれ2~13州、最大60個のストアを担当しているそうです。つまり、ワインの生産地によって分かれているのではなく、販売する地域によって分かれているようです。日本などインターナショナルのストアの扱いについては触れられていなかったので分かりません。
ワインの価格は仕入れ値+14%以下。かなりの薄利多売です。価格の決定にはTrader Joe'sなどライバルの店の価格も重視しているようです。
自社ブランドのKirkland Signatureは2003年に開始。ワイン販売の20%を占めています。このブランドではマージンは15%と少し高くなっています。
Kirkland Signatureで一番の売れ筋はソノマのシャルドネだとのこと。
私もコストコに行くと必ずワイン買いますが、基本的に高いワインより安いワインの方が満足度が高い感じがしています。米国とは品揃えが大分違うでしょうから、そのためかもしれません。
ちなみに、コストコの会員は全世界で有効。日本で会員になっていれば米国のストアでも買い物できます。ワインだけでなく、いろいろ安くて面白いのでお薦めです(量は多いですが)。
山本昭彦さんのブログに「ハイド・ド・ヴィレーヌからカリフォルニア版”ロマネ・コンティ”、争奪戦か」という記事が出ていました。
ナパのカーネロスにあるHyde Vineyardのオーナーであるラリー・ハイド氏が、ブルゴーニュのDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の共同オーナーであるオーベール・ド・ヴィレーヌ氏と設立したのがHdV(ハイド・ド・ヴィレーヌ)です。シャルドネやシラー、ボルドー・ブレンドのワインを作っていますが、これまでピノ・ノワールはありませんでした。そこが初めてピノ・ノワールを作ったという話です。
Hyde Vineyardではピノ・ノワールも栽培しており、Patz & HallやPaul Hobbsといった一流ワイナリーがピノ・ノワールを作っています。
しかし、今回のピノ・ノワールは自社のHydeの畑ではなく、ソノマ・マウンテンにあるVan der Kamp(ファン・デル・カンプ)の畑のブドウを使っています。
その理由ですが、おそらく、この記事のタイトルにも使ってしまいましたが、「カリフォルニアのロマネ・コンティ」というレッテルを貼られるのが嫌だったのではないでしょうか。というのもHydeのピノ・ノワールはカレラ・クローン。いわゆる「DRCから取ってきた枝を使っている」と言われているものです。
ちなみにVan der Kampのブドウを使っているワイナリーにはシドゥーリ、ラフォレなどがあります。かつてはフラワーズも使っていました。シドゥーリやラフォレの価格は30ドル台ですが、HdVは110ドルとかなり強気の値付け。
これからブランド化していくのでしょうか。ちょっと気になるところです。
ナパのカーネロスにあるHyde Vineyardのオーナーであるラリー・ハイド氏が、ブルゴーニュのDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の共同オーナーであるオーベール・ド・ヴィレーヌ氏と設立したのがHdV(ハイド・ド・ヴィレーヌ)です。シャルドネやシラー、ボルドー・ブレンドのワインを作っていますが、これまでピノ・ノワールはありませんでした。そこが初めてピノ・ノワールを作ったという話です。
Hyde Vineyardではピノ・ノワールも栽培しており、Patz & HallやPaul Hobbsといった一流ワイナリーがピノ・ノワールを作っています。
しかし、今回のピノ・ノワールは自社のHydeの畑ではなく、ソノマ・マウンテンにあるVan der Kamp(ファン・デル・カンプ)の畑のブドウを使っています。
その理由ですが、おそらく、この記事のタイトルにも使ってしまいましたが、「カリフォルニアのロマネ・コンティ」というレッテルを貼られるのが嫌だったのではないでしょうか。というのもHydeのピノ・ノワールはカレラ・クローン。いわゆる「DRCから取ってきた枝を使っている」と言われているものです。
ちなみにVan der Kampのブドウを使っているワイナリーにはシドゥーリ、ラフォレなどがあります。かつてはフラワーズも使っていました。シドゥーリやラフォレの価格は30ドル台ですが、HdVは110ドルとかなり強気の値付け。
これからブランド化していくのでしょうか。ちょっと気になるところです。
パソロブレスに11個の新しいサブAVAができることが決まりました。2014年11月10日に施行されます(Paso Robles Wine Country Viticultural Areas | Paso Robles Wine Country Alliance)。
パソロブレスにサブAVAを作ろうという動きはずいぶん前からありました。パソロブレスAVAの面積は61万4000エーカーでナパ・ヴァレーの22万5000エーカーと比べて3倍近くにも達しており、東西42マイル、南北にも32マイルもの幅があるのです。気温や降水量、地質も大きな違いがあります。
2007年にはTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)に11個のサブAVAの申請が出されています。その際には、TTB内でのサブAVAに関するルールの変更などもあり、却下になったのですが、2013年に改めて申請が出されたのでした。
パソロブレスAVAと11個のサブAVAをまとめたのが以下の表です。
ちょっと覚えるのが大変そうな感じです。うまくワイナリと結びつけて覚えられるといいのですが。もうちょっと調べたら、また整理して書きたいと思います。
パソロブレスにサブAVAを作ろうという動きはずいぶん前からありました。パソロブレスAVAの面積は61万4000エーカーでナパ・ヴァレーの22万5000エーカーと比べて3倍近くにも達しており、東西42マイル、南北にも32マイルもの幅があるのです。気温や降水量、地質も大きな違いがあります。
2007年にはTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)に11個のサブAVAの申請が出されています。その際には、TTB内でのサブAVAに関するルールの変更などもあり、却下になったのですが、2013年に改めて申請が出されたのでした。
パソロブレスAVAと11個のサブAVAをまとめたのが以下の表です。
AVA | 気候 | 平均年間降水量 | 生育期間の日中温度差(華氏) | 地勢 | 土壌 |
パソロブレス | Maritime climate becoming more continental to the east, with growing degree-day Regions II, III and IV. | 8 – 30 | 20 – 50 | Salinas River and tributary valleys, alluvial terraces, and surrounding mountain slopes; 600 - 2,400+ feet. | Soils both depositional and residual derived from sedi-mentary rock; moderate depth. |
Adelaida District | Region II–III transitional | 25 | 30 | Santa Lucia Range high mountain slopes grading to foothills; 900 - 2200 feet. | Shallow, bedrock residual soils and patchy colluvial hillside soils from middle member of Monterey For-mation and older rocks; largely calcareous soils. |
Creston District | Region III | 11.5 | 25 | Old erosional plateau at the base of the La Panza Range; alluvial terraces and fans of Huerhuero Creek; 1,000 - 2,000 feet. | Old, well developed terrace and hillside soils; mix of granitic and sedimentary rocks. |
El Pomar District | Region II | 15 | 20-25 | High, older terraces, fans, and hills; 740 - 1,600 feet. | Quaternary alluvial soils, well developed loams to clay loams, some calcare-ous, with Monterey For-mation sand- stone and silt-stone at depth in some are-as. |
Paso Robles Estrella District | Region III | 12.5 – 15.5 | 35 – 40 | Rolling plains of Estrella River valley and terraces; 745 - 1819 feet. | Quaternary alluvial soils of diverse ages across young-er to older terraces, deep to moderate depth, with rem-nant patches of older valley fill at highest elevations. |
Paso Robles Geneseo District | Region III – IV | 13 – 14 | 20 – 25 | Upfaulted hills through old river terraces along Huerhuero–La Panza fault; 740 - 1,300 feet. | Old alluvial terrace and re-sidual hillside soils of mod-erate depth with cementa-tion of the gravelly Paso Robles Formation and older granites. |
Paso Robles Highlands District | Region IV | 12 | 50+ | Old Pliocene–Pleistocene erosional surface across the Simmler, Monterey and Paso Robles formations be-low the La Panza Range; 1,160 - 2,086 feet. | Deep, sometimes cemented alluvial soils; old leached alkaline soils common, with younger sandy soils along active steams. |
Paso Robles Willow Creek District | Region II | 24 – 30 | 20 | High elevation mountainous bedrock slopes across a more erodible member of the Monterey Formation; 960 - 1,900 feet. | Mostly bedrock (residual) soils from the middle and lower members of the Mon-terey Formation, patches of alluvial soil along streams, largely calcareous, loams to clay loams. |
San Juan Creek | Region III – IV transition | 10.4 | 35-40 | San Juan Creek younger river valleys with alluvial ter-races and fans as a tributary to the upper Estrella River; 980 – 1,600 feet. | Well to moderately drained, deep alluvial soils, sandy loams to loams to clay loams on the highest, oldest terraces. |
San Miguel District | Region III | 11.4 | 30-35 | Footslope of Santa Lucia Range, with alluvial terraces of the Salinas and Estrella rivers and small recent allu-vial fans; 580 - 1,600 feet. | Deep, alluvial sandy loams to loams to a few clay loams (some with clay pans) from the river bottoms up onto the higher terraces. |
Santa Margarita Ranch | Region II | 29 | 25 | High, steep mountain slopes of ancient Salinas River and upper reaches of incised con- temporary Salinas Riv-er along the Rinconada Fault; 900 - 1,400 feet. | Deep alluvial soils derived from many lithologies and varying in texture, with patchy residual soils on mountain slopes. |
Templeton Gap District | Region II | 20 | 20 | Santa Lucia Range moun-tain slopes and broad alluvi-al terraces; elevations 700 - 1,800 feet. | Broad alluvial terraces and fans of Paso Robles Creek and the Salinas River over bed- rock; alluvial soils of shallow to moderate depth and sandy to silty to clay loams; calcareous in places. |
ちょっと覚えるのが大変そうな感じです。うまくワイナリと結びつけて覚えられるといいのですが。もうちょっと調べたら、また整理して書きたいと思います。
アントニオ・ガッローニのVinousのサイトに、いくつかのナパの生産者のインタビュービデオが上がっています。会員にならなくても見られるコンテンツです。
Michael Silacci of Opus One on 2014
Ric Forman on 2014 | Vinous - Explore All Things Wine
Steve Pride on 2014
Opus Oneのマイケル・シラッチ、Formanのリック・フォーマン、Pride Mountainのスティーブ・プライドのビデオを見ましたが異口同音に2012、2013、2014は3年連続の好ヴィンテージだと言っています。
まあ、生産者はまず「良くないヴィンテージだ」なんてことは言わないので、話半分に聞いた方がいいのかもしれませんが、雨が少なく、気温が高く、収穫時期は早くなっていますが、問題は見られないというあたりは共通認識として持ってよさそうな気がします。
Michael Silacci of Opus One on 2014
Ric Forman on 2014 | Vinous - Explore All Things Wine
Steve Pride on 2014
Opus Oneのマイケル・シラッチ、Formanのリック・フォーマン、Pride Mountainのスティーブ・プライドのビデオを見ましたが異口同音に2012、2013、2014は3年連続の好ヴィンテージだと言っています。
まあ、生産者はまず「良くないヴィンテージだ」なんてことは言わないので、話半分に聞いた方がいいのかもしれませんが、雨が少なく、気温が高く、収穫時期は早くなっていますが、問題は見られないというあたりは共通認識として持ってよさそうな気がします。
故ロバート・モンダヴィが生前最後まで携わっていたプロジェクトが次男ティム・モンダヴィによるContinium(コンティニューム)でした。そのティム・モンダヴィの息子2人カルロとダンテがソノマでRAENというワイナリを始めました(The Mondavi brothers launch RAEN)。
RAENはResearch in Agriculture and Enology Naturallyの略とのことで、自然なワイン作りを目指していることが分かります。
2013年が最初のヴィンテージで3種類のピノ・ノワールを作っています。Fort Ross-Seaview、Occidental、ソノマコーストで、いずれも90ケース以下というごく少量の生産です。
RAENのサイトはこちら。
RAEN Winery
RAENはResearch in Agriculture and Enology Naturallyの略とのことで、自然なワイン作りを目指していることが分かります。
2013年が最初のヴィンテージで3種類のピノ・ノワールを作っています。Fort Ross-Seaview、Occidental、ソノマコーストで、いずれも90ケース以下というごく少量の生産です。
RAENのサイトはこちら。
RAEN Winery
ナパのワイナリCastillo di Amorosa(カスティーヨ・ディ・アモローサ)がこの秋、幽霊ツアーを開催します(Ghost tours offered at Castello : The Weekly Calistogan)。
courtesy of jimg944
このワイナリ、2007年に設立したもので、もちろん城は本物ではありませんが、石などはヨーロッパから実際に城などで使われていたものを運んで作ったのだそうです。
幽霊ツアーを共催するNapa City Ghosts and Legendsのエレン・マクファーレンによると「超常現象の世界では、石がエネルギーを保持するという理論がある」とのことで、実際にこの城の中でも超常現象が起きていると見られるようです。
ツアーの参加者は電磁気を検知する「K2 EMF」などのツールを使って、超常現象を実感できるのだそうです。
ツアーは毎週水曜日、夕方5時半から8時半まで。6種のプレミアムワインの試飲を含んでいます。参加料金は75ドル(メンバーは60ドル)。20歳以下の参加はできないのでご注意を。
詳しくは「Castello di Amorosa - Visit Us - Ghost Toursを参照のこと。
courtesy of jimg944
このワイナリ、2007年に設立したもので、もちろん城は本物ではありませんが、石などはヨーロッパから実際に城などで使われていたものを運んで作ったのだそうです。
幽霊ツアーを共催するNapa City Ghosts and Legendsのエレン・マクファーレンによると「超常現象の世界では、石がエネルギーを保持するという理論がある」とのことで、実際にこの城の中でも超常現象が起きていると見られるようです。
ツアーの参加者は電磁気を検知する「K2 EMF」などのツールを使って、超常現象を実感できるのだそうです。
ツアーは毎週水曜日、夕方5時半から8時半まで。6種のプレミアムワインの試飲を含んでいます。参加料金は75ドル(メンバーは60ドル)。20歳以下の参加はできないのでご注意を。
詳しくは「Castello di Amorosa - Visit Us - Ghost Toursを参照のこと。