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Date: 2010/0831 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにQuilceda Creek Cabernet Sauvignonの2007年が入荷しています。2001年~2006年のヴィンテージにおいてWine Advocate誌で100点3回,99点2回,98点1回という,おそらくカベルネ系ワインでは世界で最も高得点を付けられているワインです。なお,レビュワは2003年までがPierre Rovaniで2004年からはJay Miller。Robert Parkerが付けた点ではありません。

ワシントン州のワインのWA掲載は米国で8月31日。日本時間では明日9月1日になると思います。4たび,100点ということにでもなれば,さらに入手困難間違いなし。飲んでみたい人は早めにどうぞ。ただし,長熟型のワインなので少なくとも数年間はセラーに寝かすつもりで。


【クウィルシーダ クリーク】 カベルネ・ソーヴィニヨン [2007]

Date: 2010/0829 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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エサキ酒店でPatz&HallのNapa Valley ChardonnayとSonoma Coast Pinot Noirがセールで出ています。どちらも税込みで4000円強。あまりセールにならないワイナリなので,いい価格だと思います。

Date: 2010/0828 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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気のせいかもしれませんが,今年はカリフォルニアのソヴィニョン・ブラン,しかもプレミアム級のものがショップで目に付きます。

私見では,カリフォルニアのソヴィニョン・ブランで上級のものというと,Spottswoode,Rochioli,Araujo,Merry Edwards,Peter Michaelあたり。知名度はやや落ちるが評価の高いものだとLailやVineyard29あたりが加わる感じです。

この暑い夏,さわやかなSauvignon Blancが飲みたくなるということか,それとも高級品といってもシャルドネに比べたら安いのが魅力なのか? 個人的には肩肘張らずに気軽に飲める感じのところがいいと思います(5000円超えるようなものになるとちょっとそういうわけにもいきませんが)。

まだまだ残暑も続きます。ときには1ランク上のSauvinon Blancを試してみるのはいかがでしょうか。

スポッツウッドは8月31日10時の発売開始です。これは出物。

Date: 2010/0826 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインの名誉の殿堂の次回の候補者が決まりました(Vintners Hall of Fame: About this year's ballot)。秋に決定して春先に表彰が行われます。これまで4回で28人が選ばれています。

General category:

John A. De Luca
Randy Dunn
Fred Franzia
Josh Jensen
Robert M. Parker Jr.
Vince Petrucci
Joel Peterson
Andy Quady
Richard Sanford
Angelo Sangiacomo
Vernon Singleton
Jed Steele
Charles Sullivan
Bob Trinchero
Nils Venge

Pioneer category:

Cesar Chavez
Hamilton Crabb
Richard Graff
Eugene Hilgard
Charles LeFranc
Myron Nightingale
August Sebastiani

というのがその一覧。Robert M. Parker Jr.のような誰でも知っている名前もありますが,知らない人もかなり。Generalの方はかろうじて過半数を知っていましたが,Pioneerの方はわずか二人しか知りませんでした。

みなさんはこの中で何人ご存知?
Date: 2010/0825 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Au Bon Climat(通称ABC)というと10年前はCaleraと並んで日本におけるカリフォルニアピノの代名詞的存在でした。堀賢一さんの,ブラインドテイスティングでAu Bon Climatが出てロマネ・コンティと思う人が多かった(正確でないかもしれません)というエピソードがその人気の理由だったと思いますが,中でも一番人気だったのがIsabelle。ピノには珍しく単一畑ではなく,さまざまな畑のワインの中からいい樽を選んでブレンドしています。

かつては1万円以上したIsabelleも最近は現地価格並みの5000円程度,ときにはそれよりもさらに安く入手できるようになりました。というわけでいつのまにかセラーに何本か入っていたので,1本飲んでみることにしたわけです。

カリフォルニアのピノとしては酸が強く,タンニンもかなりあります。最初はちょっと取っ付きにくい感じです。時間が経つにつれて香りも味も立ってきます。スミレ系の香り,味わいはだんだん鰹節的な旨みが増します。やはりポテンシャルは高いワインです。ブラインドで飲んでブルゴーニュと思う人がいても不思議ではありません。ただ,もう少し熟成させた方が良かったかという感じはありました。

Date: 2010/0824 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ブドウ畑のツアーを提供するワイナリがソノマを中心に密かに増えています(Vineyard tours take visitors from grape to glass)。ソノマのSonoma County Winegrape Comissionでは2010年1月にSonoma County Vineyard Adventuresというサイトを開設。Matanzas Creek WineryParadise Ridge WineryBalletto VineyardsMauritson Wineryの四つのワイナリがセルフガイドによるツアーを提供し始めました。

これらのツアーでは訪問者は地図を渡されて,それを見ながら自分で畑を回ります。ポイントごとに解説が書かれていて,地質や気候,ブドウの種類の違いといったことが分かるようになっています。サイトではこれら以外にブドウ畑のツアーを提供しているワイナリの一覧も載っています。

ナパではCoppolaが45ドルのツアーでぶどう畑を回るものを提供,確かMondaviもTo-Kalonを回るツアーをやっていたと思います。

8月~10月の収穫シーズンは特に熟していくブドウも見られるので畑のツアーにはいい時期だと思います。ワイナリツアーの選択肢としてどうぞ。
Date: 2010/0823 Category: イベント
Posted by: Andy
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YOMIURI ONLINEによると,青山のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」で格安のカリフォルニアワイン講座が開かれるそうです。

カリフォルニアワインの普及団体Wine Instituteが費用を負担することで,わずか2100円の受講料で試飲アイテム6種類におみやげワインまで付くとのこと。講師は紫貴あきさんと吉田さおりさん。

2時間の講義ということで,カリフォルニアワインの基本を抑えるのにはとてもよさそうです。僕も受講したい(笑)。

日程は10月24日,11月21日,12月19日,1月23日,2月27日,3月20日で定員は各回40人だそうです。既に最初の2回はキャンセル待ちになっているようなので,申し込みはお早めに。
Date: 2010/0822 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ShaferのHillside Select 2005が京橋ワインで税抜き1万9800円で出ています。米国の最安とほぼ同じ価格という安さです。ワインの評価としてはハーランやアラウホといったところと同等のこのワイン。パーカーは「One of the world’s most prodigious Cabernet Sauvignons」と言っており100%Cabernet Sauvignonというその姿勢からもカリフォルニアの最良のカベルネと言って過言ではないでしょう。ちなみにWine Advocate誌の評価は97点。

Date: 2010/0820 Category: イベント
Posted by: Andy
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なんとカナさんから「ゲストで出て」というありがたいお言葉をいただいたので,それに甘えて出席することにしちゃいました。

9月10日の金曜日,神田ですよ。Patz&Hallのファンの方も,まだPatz&Hallを飲んだことがない方も,みなさま出席よろしくお願いします。ここにコメントいただいてもいいですよ。あるいはTwitterでメンション飛ばしてください。
Date: 2010/0818 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ゲーム会社カプコンの辻本憲三CEOがナパに作ったワイナリKenzo Estate(過去記事)が東京にテイスティングルームをオープンしました(KENZO ESTATE ONLINE:ワイナリー直営テイスティングルーム)。場所は港区の南麻布。天現寺橋の近くです(最寄り駅は広尾かな)。

一休.comではオープン記念として7000円のテイスティングメニューを限定100枚5000円で売ってます

また,レストランサンパウでオーナーディナーもあるそうです。こちらは一人3万円。
Date: 2010/0817 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sにHarlan Estateの最新ヴィンテージ2006が入荷しています。現在残り3本。税込み送料込みで7万8000円というのは,もちろんそうそう手が出る金額ではありませんが,それだけのお金を出しても買いたいという人がいるのがこのワインの実力でしょう(なお,楽天でこのヴィンテージでは最安)。2006年はWine Advocate誌では96点と,このワインにしては特別高い点数ではありませんが,好きな人にとっては多分点数は問題にはならないのだと思います。

Date: 2010/0817 Category: イベント
Posted by: Andy
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以前,祝・旨安大賞のハーン・カベルネ・ソヴィニョン2006という記事の中で紹介した「おかじまや」の三木香奈さんが,東京でPatz&Hallのワインパーティを開くそうです(イベント開催!! ♪パッツ&ホール ワインParty♪|Girlie Girls Wine_KanaのハッピーワインDiary♪)。

昨年,ご主人の仕事の関係で東京に転勤してこられた香奈さん。二児の母にもなってますますアクティブで立派です。今回のパーティはPatz&Hallのオーナーの一人であるDonald Patz氏も参加。香奈さんはDonaldさんの自宅に泊まったことがあるほど仲がよいことから実現したパーティです。もしかしたら特別なワインも登場するのかも。

参加希望の方は上記のブログ・エントリーにコメントすればいいのではないかと思います。
Date: 2010/0814 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でKistlerのシャルドネVine Hill 2007が10800円(税抜き)と格安で出ています。先日紹介したNoisettierより格上の単一畑もの。Wine-Searcherで調べた平均価格は95ドルなので,Kistlerの国内の価格としてはかなり安いです。

Date: 2010/0813 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年はカリフォルニアは異常に寒いと聞いていましたが,しゃれじゃない状況なようです。(Coastal fog is rotten for grape growers | PressDemocrat.com)。

リンク先の写真をぜひ見ていただきたいのですが,立ち腐れと言っていいのでしょうか,樹についたまま,黒くなってレーズンのようになってしまっています。

実際にはこれはBotrytisによるものだそうですが,ブドウを作っている人たちは「Green Rot」と呼んで恐れている現象だとか。なかなか大変そうです。
Date: 2010/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Bonny DoonのRandall Grahmといえばローヌ系品種の開拓者であり,それ以外にも奇抜な言動やユニークな表現で,カリフォルニアワイン界の中でも一番の変わり者といっていい存在だと思います。現在59歳になるその彼が次の挑戦として選んだのは,誰も考えつかないようなプロジェクトでした(Bonny Doon's Randall Grahm ready for next act)。

年々,有機栽培やテロワールの表現といったストイックな方向に力を向けていたRandallですが,今回はブドウの品種そのものを1から作ろうとしています。それも,なんとブドウを種から育てることで,それを実現しようとしているのです。その土地でブドウをかけあわせ,種から育てることで全く新しい品種が生まれると考えています。

これがドン・キホーテ的な無謀な挑戦に終わってしまうのか,それとも誰もが予想しないような成果を生み出すのか,答えが出るまでにはまだ時間がかかりますが,じっくり見守っていきたいと思います。
Date: 2010/0811 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Au Bon Climatのイザベルといえば,オーナーのJim Clendenen氏が自分の娘の名前をつけたほど大事にしているワイン。昔は日本では1万円くらいするのが普通でしたが,今回は税抜きで3980円。米国の値段と変わらない安さです。3000円台のワインとしては素晴らしすぎるのではないでしょうか。


オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール イザベル [2007] <赤> <ワイン/カリフォルニア>


Date: 2010/0810 Category: グルメ
Posted by: Andy
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カリフォルニア州観光局と,カリフォルニアの農産物を紹介している「Buy California Marketing協会」が共同プロモーションとしてレシピコンテストを開催しています(カリフォルニア農産物を使ったアイデアレシピコンテスト開催決定♪ | レシピブログ)。

前菜部門とメイン部門,デザイン部門がありグランプリの1名はサンフランシスコとナパバレー・ワイントレインを巡る6日間の旅行に招待があります。

このほかベストフード&ワイン賞はカリフォルニアの食材とワイン2本のセット,部門賞はカリフォルニアの食材とワイン1本,オリジナルタンプラーがプレゼントされます。

審査のポイントは「カリフォルニア農産物を活かしたヘルシーお料理」「色合いや見た目がおいしそうなお料理」「ワインが楽しめるお料理」とのこと。ぜひ応募してみてください。

自分も何か考えたいなあと思ってます。
Date: 2010/0809 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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キャスター宮川俊二のやさいな生活[blog]|野菜の予約販売サイト、野菜マルシェによると,先日東京で行わた石田純一・東尾理子夫妻の披露宴(ではなく青山迎賓館での二次会だそうです)のワインで,Ch. Igai Takahaが使われたようです。

写真のラベルを見る限りではDivine Wishというシリーズのどれか。これはCrushpadで醸造しているピノ・ノワールに付けている名前です。とはいえそれだけでもSanta Lucia HighlandsのDoctor's VineyardにSilacci Vineyard,ソノマのSplit Rockと三つあり,さすがにどれかまではわかりません。なんとなくSplit Rockではないかと思っているのですが,結婚式だと名前にSplitが入るのはどうかという気もするし。きっとそのあたりはそのうちナパさんがコメントしてくれるのではないかと期待しています。

【追記】Vin du 268のページに情報がありました。Split Rockのシャルドネとピノ・ノワールだそうです。

Date: 2010/0809 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日シャトー・イガイ・タカハのビアンコを飲みましたが,これはその醸造元であるPalminaのPinot Grigioです。Igai Takahaのビアンコは半分はこのピノ・グリで半分がトカイ・フリウラーノという構成でした。

柑橘系の酸味がはっきりした味わいのこのワイン,アフターアタックで割と強めの苦味が来ます。酸味と苦味でグレープフルーツ的ではありますが,ソヴィニョン・ブランのような青っぽさとはちょっと違う感じ。全体に癖は少なく,おいしく飲みやすいワインです。

夏向きのワインとしてお勧めです。Igai TakahaのBiancoと比べるとIgai Takahaの方がトロピカルフルーツのフレーバーが強く,酸味はちょっと弱めでバランスの取れた味わい。こちらは酸がくっきりと強く,トロピカルフルーツの味わいはあまりありません。シチュエーションに応じて飲み分けたいワインです。

Date: 2010/0809 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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その後読んだのはHeidi Peterson Barrett,Stephanie Browne,Merry Edwards,Kimberlee Nicholls,Stephanie Galloの5パート。この中で圧倒的に印象に残ったのがMerry Edwardsでした。

Merry(Meredith) Edwardsは大学(UC Berkeley)を出た後,ワシントン州に移り住みます。そこでいわゆるガレージワイン(フランス的なそれではなく,家で自家消費用のワインを作ること。米国では結構盛んです)を作り始めてワイン作りに興味をもつようになりました。それであらためてUC Davisのワイン醸造の学科に入りなおしました。

まだ1970年代のことで彼女は最初に卒業した3人の女性の一人でした。しかし,就職先を探すのに苦労します。最初は教授が求人案内を女性には見せないというところから始まり,彼女は大学の就職課に抗議してなんとかそれをやめさせます。それでも求人側が女性を希望しないというのがほとんどでした。

結局,Mount Eden,Matanzas Creekを経て夢であった自身のワイナリを作ったのは1997年のこと。苦労人だったのですね。

苦労は仕事だけではなく,二人の息子を持つMerryの二人目の子供は子宮内で発作を起こして生まれてきた重度の身体障害を持っているとのことです。そうでなくても長時間の労働が強いられるワインメーカーにとって,障害を持つ子供を育てることがどれだけ大変だっただろうと思うと,自然に頭が下がります。

Merryのワインがおいしいことはこれまでも知っていましたが,今回初めて彼女の「生き様」にも興味をもつようになりました。これからも応援したい女性の一人です。


Date: 2010/0806 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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2番目の感想はChateau PotelleのMarketta Fourmeauxの話です。前回紹介したAmelia CejaがいうなればAmerican Dreamを実現した話だったのに対し,こちらもまた一時は破産寸前のところからワイナリを立ち上げました。

とはいえ,フランス出身でINAOの審査員でもあり,夫のJean=Noelと三つの会社を経営していたのですから,元々はかなり余裕のある暮らしだったのでしょう。彼女と夫はINAOの依頼で米国ワインの現状を探る密偵として6カ月カリフォルニアに滞在し,結局はミイラ取りがミイラになって自らカリフォルニアでワインを作ることになりました。

しかし,ネゴシアン的なビジネスを狙ったことが大外れし,一時は破産寸前に。そこからなんとか畑を手に入れChateau Potelleを作りました。エレガントなジンファンデルという,フランスはもちろんカリフォルニアにも稀だったジャンルで成功を収めたものの,夫とは離婚という苦い目も味わっています。

本に書かれたのはここまでですが,その後2007年には結局Chateau Potelleを人手に渡すことになり,Marketta Winery & Vineyardsというワイナリを単独オーナーとして立ち上げることになりました。今ではそこでボルドーブレンドの赤とSauvignon Blancを作っています。


Date: 2010/0805 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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カルトワインブームの立役者だったHelen TurleyやHeidi Peterson Barrett,より最近ではMerry EdwardsやSea Smokeを有名にしたKris Curranなど,今では女性のワインメーカーは珍しくありませんが,20~30年前までは,女性がワイン造りに携わるのは稀でした。

そういう時代から道を切り開いてきた女性たちへのインタビューをまとめたのが「Women of the Vine」という本で,これをベースにしたサイトもあります。

まだ3分の1くらいを読んだところなのですが,一回で紹介するのはもったいないので,何回かに分けて書きたいと思います(単に英語だと読むのが遅いというのもあります)。

ここまで登場したのは
Milla Handley (Handley Cellars)
Kristin Belair (Honig)
Amelia Ceja (Ceja Vineyards)
Andrea Immer Robinson (Master Sommelier)
Gina Gallo (Gallo)
Marketta Fourmeaux (Chateau Potelle)

この中で有名さで言うとGalloの広告塔でもあるGina Galloがダントツでしょうけれども,ストーリーの面白さではAmelia Cejaが一番でした。メキシコ移民の彼女は同じメキシコ移民の夫と初のメキシコ人オーナーであるワイナリを作りました。

彼女は子供の頃から将来の夫となったPedroらとブドウの収穫の手伝いなどをしていたのですが,次のようなエピソードがあったそうです。
We were picking, and I remember tasting a cluster of merlot grapes. I was transformed. Table grapes are so boring because there's not those fabulous flavors that you find in the grapes that are used for wines. I remember a perfectly mature cluster of merlot grapes that I tasted. They were so succulent. I immediately recognized that they were different. If you bit into the seeds, there were bitterness and astringency, but if you just gently pressed it in your mouth, it was the most wonderful, flavorful juice, which I'd never tasted in any other grape. That instant was the epiphany. And the same thing happened to Pedro and Armando, who are now my partners.


ちょっと引用長くなりましたが,これはすごく分かるなあという気がしました。この素晴らしい瞬間の記憶を持つことがおいしいワインを作ることにつながるような。この人の作るワインを飲んでみたいという気になりました。

Date: 2010/0804 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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夏の暑い盛りだというのにカベルネの特売だなんて,という気もしないではないのですが,とにかく驚愕の値段が出ているのがカリフォルニアワインあらかるとのShafer Hillside Select 2005とSpottswoode Cabernet Sauvignon Estate 2006です。

前者はWine Advocate誌で97点が付いているワイン。米国でも入手困難な上に200ドルを下らないものが税抜き1万9800円。カリフォルニアのカベルネの中で間違いなく最良の一つ。



SpottswoodeのCabernet Estateにいたっては米国で安くても110ドルはするのが税抜き9440円。税込みでも9912円と1万円を切る値段。明らかに米国より安くなっています。これでWine Advocate誌では95点と,Opus Oneの過去最高点(2005年の95+)と同レベル。次の年(2007年)は99点で価格高騰+入手困難間違いなしですから,今が入手のチャンスでしょう。ロバート・パーカーはテイスティング・コメントにあまり比喩を使わない方ですが,Spottswoodeについてはなぜか毎年のように比喩を使って紹介しており,今回は「It could be considered the wine world’s version of haute couture at a top address in Paris」と言っています。



最後はWassys'のCalera Chardonnay。日本でしか出ていないCentral Coastと自社畑のブレンドCuvee Vです。正直言ってCuvee Vについては位置付けが中途半端でどう評していいのか分からないところがありますが今回は1800円と,Central Coastとして考えても十分安い値段。この値段なら「買い」でしょう。


Date: 2010/0804 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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PisoniやAugust West,Pomeloなどの輸入元であるtakuyaさんのilovecalwineがオンラインショップで決算セールをしています。ラベル不良品が中心なので本数はいずれも少数。その代わり通常5775円のAugust West Santa Lucia Highlands Pinot Noirがなんと3465円など,お得感は抜群です。お早めにどうぞ。

オンラインショップの商品一覧はこちら
Date: 2010/0803 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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というつぶやきを@crushpadがしていたので,リンク先を見てみたところ,結構おもしろい数字がいろいろ出ていました。

Gallupによる消費者調査で,これによると2010年の調査ではアルコールを飲むことがある人が67%と昨年より3ポイントアップ。1985年以来の高水準でした。

年齢層別に見ると18~34歳と35~54歳は72%がアルコールを飲み55歳以上では59%と低くなっています。若い人はアルコール飲まなくなっているのかと思っていたのですがそうではないようです。このほか学歴が高い方が飲む率は高く,年収が多い方が飲む率が高いというのも興味深いところ。

肝心の最初の質問の答えは2005年で,この年だけワインを好む人が39%でビールの36%を上回りました。今年はビール41%に対してワインは32%と9ポイントの差。

性別・年齢層別に見ると男性はビール57%に対してワイン17%と圧倒的にビール派が多く,女性はビール27%に対してワイン48%とワイン派が優勢です。年齢層別では若いほどビール派が多く,年を取るほどワイン派が増えます。50歳未満の男性は59%がビール派と圧倒し,女性の50歳以上では58%がワイン派。

男女差がここまで大きいのはちょっと意外でした。日本でのこういう調査はあるのかな?
Date: 2010/0802 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,Santa Rita Hillsのパイオニア的な畑「Bien Nacido Vineyards」が独自のワインを発売するそうです。

当初はSyrahとPinot NoirとChardonnayで計425ケースという少量生産。値段はいずれも43ドルだそうです。PisoniのPisoniなど畑の持ち主の作るワインはその畑の中でも一番ということは,過去いろいろありましたが,Bien Nacidoはどうなるでしょうか。これまでも評価が高い畑ですから,すばらしいものができる可能性は少なからずありそうな気がします。
Date: 2010/0801 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,酒飲みの友人というか小学校時代の同級生が劇をやる(脚本+演出)ということで,同じ同窓生数人と見に行きました。それで差し入れ?にワインを持っていくことになり,そのワインは私が選ぶことになりました。今回は何を考えて何を選んだかという内幕話です。

あまり時間がなかったもので寄りやすかった麻布十番のNISSINワールドデリカテッセンで買うことに決め打ちです。

暑さが続いているのと,和食中心でそんなに肉類を食べる人ではないので,やっぱり白の方がいいかなあと,カリフォルニアの白ワインコーナーを一周します。気持ちはSauvignon Blancだったんだけど,これは,と思うのはMerry Edwardsくらいでこれはちょっと高すぎ。GirardのSBも好きだけど,プレゼントにするにはちょっと価格帯が低い感じです。

シャルドネは選択肢が多いけれど,和食とのマッチングはちょっと難がありそう。もうちょっとひねったもので,ということで見つけたのはNavarroのGewürztraminer。価格帯もまあまあです。

次にNZコーナーに向かって見つけたのがDog PointのSauvignon Blanc Section 94。価格的にもいい感じですが,問題はこのワイン,以前飲んだときにSection94より無印のSBの方がおいしく感じてしまっていたこと。結局納得できないワインをあげるわけにはいかないので却下。

もう一度シャルドネに戻り,一つ目に入ったのがAu Bon Climatのニュイ・ブランシュ。和食向けというところでちょっと難はありますが,おいしいし,オシャレ感もあります。

というわけで結局ABCを買ったのでした。