Wine to Styleのニュー・カリフォルニア試飲会で美味しかったワイン(前編)の続きです。
グリーン&レッドは、カリフォルニア料理のパイオニアであるシェ・パニーズでハウスワインとして長年使われているワイナリーで、ナパのジンファンデルをメインで作っています。ジンファンデル ティップ・トップ・ヴィンヤード2018は標高540~600mの山の上の畑。野菜中心の料理であるシェ・パニーズで使われていることでわかるように、エレガントさがあるワイン。複雑さもあり一般にイメージするジンファンデルとは一線を画しています。実はアルコール度数は15.4%もあるのですが、それを感じさせないバランスの良さがあります。
スクライブはニュー・カリフォルニア系でも人気の高いワイナリーの一つ。イケメン兄弟がワインを造っています。ピノ・ノワール カーネロス2023(8900円)は果実味がきれいで、うまみもたっぷり。微笑みが出るようなワイン。
ペイザンはアイ・ブランド&ファミリー(I. Brand &Family)の兄弟ブランド。イアン・ブランドという人がモントレーで作るワインです。ペイザンは廉価版のブランド。シャルドネ ジャックス・ヒル2023(4200円)は酸がきれいでバランスよいワイン。コスパ抜群です。
こちらはアイ・ブランド&ファミリーのワイン。カベルネ・フラン デローズ・ヴィンヤード2022(7800円)。シエネガ・ヴァレーというちょっとマイナーな産地(カレラの山の麓になります)。少しピラジンを感じます。酸高く、グリップ感があっておいしいカベルネ・フラン。
ウルトラバイオレットはPoeというワイナリーでも有名なサマンサ・シーンという女性醸造家のワイナリー。このカベルネ・ソーヴィニョン2022(3300円)はなんといってもコスパで他の追随を許さないワイン。エレガントさや花の香りもあり、ミディアム・ボディで美味しい。
アルノー・ロバーツはダンカン・アルノーとネイサン・ロバーツによるワイナリーです。ニュー・カリフォルニアを代表するワイナリーといってもいいでしょう。ネイサンの祖母はロバート・モンダヴィの奥さんのマルグリットで、ラベルのデザインもマルグリットによるものです。このワインはシエラ・フットヒルズのエル・ドラドのガメイ・ノワール2023(5800円)。ジューシーな果実味にこくのあるうま味、それでいて軽やかな味わいで美味しい。
アルノー・ロバーツのワインの中でも人気の高いのがこのトゥルソー(2022年、7500円)。奥行きがある味わい。素晴らしい。
パックスは、シラーの名手であるパックス・マーリーによるワイナリー。シラーではヴィナスで100点も取っています。これはエル・ドラドのシラー2022(5900円)。酸高くスパイシーで、冷涼感のあるシラー。
最後はメートル・ド・シェのワイン。Wine to Styleのページには以下のように説明があります。
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カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントを切り開いた先駆者「スコリウム・プロジェクト」のアシスタント・ワインメーカーとして長年活躍したアレックス・ピッツ(Alex Pitts)が独立し、レオ・スティーンで醸造を学び、ナパでミシュラン三つ星の「メドーウッド」でソムリエをしていたマーティン・ウィンター(Martin Winter)とタッグを組んで2012 年に設立したブランドです。2019 年には米国の全国紙『San Francisco Chronicle』にて、Winemakers to Watch(最も注目すべき醸造家)に選ばれ、今最も勢いがある若手コンビです。
「メートル・ド・シェ」はフランス語(主にボルドー)で醸造責任者を意味する言葉です。現在では独立して自身のワイナリーの経営だけで生活ができるようになりましたが、「メートル・ド・シェ」設立当初は二人とも別のワイナリーの醸造責任者やアシスタントとして仕事を掛け持ちしていました。そんな苦しい中、自分たちにセラーで働くチャンスを与えてくれて、醸造や栽培の知識を共有してくれた恩師がいたからこそ現在の自分が居るという意味で、労いの気持ちを表現したブランド名です。つまり、「メートル・ド・シェ」とはアレックスとマーティンがワインの業界に入るきっかけとなった役職名であり、彼らの原点なのです。
1883 年に描かれたイラストがラベルに採用されていて、ローマ神話における自由の女神「リーベルタース」とカリフォルニアのシンボルであるハイイログマが乾杯をしています。カリフォルニアが州旗としてハイイログマを採用したのが1911 年なので、この絵はその前に描かれたものになります。樽の側面にはゴールドラッシュ発生時(1848 年)に長い道のりを経てアメリカ西海岸にたどり着いた帆船とクワを持つ労働者が描かれています。もともとのオリジナルのイラストには樽の側面に「見つかった!」を意味する「Eureka」の文字があり、ワイン木箱の側面にはそれぞれ「Mission」、「Pineau」、「Riesling」、「Zinfandel」と書かれていましたが、そのままでは米国酒類タバコ税貿易管理局からの許可が降りなかった為、「Eureka」の文字を削除し、木箱の側面には実際に中に入っているワインに使われたブドウ品種が記載されています。
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個人的には今回ここのワインがどれもとても良かったです。右からシュナン・ブランのスパークリング・ワイン(6800円)、シャルドネ ウィーラー・ヴィンヤード 2021(6300円)、レッド・テーブル・ワイン2022(4900円)、ジンファンデル スタンピード・クレメンツ・ヒルズ2022(6200円)、カベルネ・ソーヴィニョン ガラ・マウンテン2020(8200円)。
シュナン・ブランのスパークリングはあまり飲んだことありませんが、果実味豊かでバランスもよく美味しい。シャルドネもバランスタイプ。レッド・テーブル・ワインはリッチ感があり、タンニンが味を引き締めていてとても美味しい。ジンファンデルも華やかな香りでエレガントで素晴らしい。カベルネはややリッチ。これもいいです。
グリーン&レッドは、カリフォルニア料理のパイオニアであるシェ・パニーズでハウスワインとして長年使われているワイナリーで、ナパのジンファンデルをメインで作っています。ジンファンデル ティップ・トップ・ヴィンヤード2018は標高540~600mの山の上の畑。野菜中心の料理であるシェ・パニーズで使われていることでわかるように、エレガントさがあるワイン。複雑さもあり一般にイメージするジンファンデルとは一線を画しています。実はアルコール度数は15.4%もあるのですが、それを感じさせないバランスの良さがあります。
スクライブはニュー・カリフォルニア系でも人気の高いワイナリーの一つ。イケメン兄弟がワインを造っています。ピノ・ノワール カーネロス2023(8900円)は果実味がきれいで、うまみもたっぷり。微笑みが出るようなワイン。
ペイザンはアイ・ブランド&ファミリー(I. Brand &Family)の兄弟ブランド。イアン・ブランドという人がモントレーで作るワインです。ペイザンは廉価版のブランド。シャルドネ ジャックス・ヒル2023(4200円)は酸がきれいでバランスよいワイン。コスパ抜群です。
こちらはアイ・ブランド&ファミリーのワイン。カベルネ・フラン デローズ・ヴィンヤード2022(7800円)。シエネガ・ヴァレーというちょっとマイナーな産地(カレラの山の麓になります)。少しピラジンを感じます。酸高く、グリップ感があっておいしいカベルネ・フラン。
ウルトラバイオレットはPoeというワイナリーでも有名なサマンサ・シーンという女性醸造家のワイナリー。このカベルネ・ソーヴィニョン2022(3300円)はなんといってもコスパで他の追随を許さないワイン。エレガントさや花の香りもあり、ミディアム・ボディで美味しい。
アルノー・ロバーツはダンカン・アルノーとネイサン・ロバーツによるワイナリーです。ニュー・カリフォルニアを代表するワイナリーといってもいいでしょう。ネイサンの祖母はロバート・モンダヴィの奥さんのマルグリットで、ラベルのデザインもマルグリットによるものです。このワインはシエラ・フットヒルズのエル・ドラドのガメイ・ノワール2023(5800円)。ジューシーな果実味にこくのあるうま味、それでいて軽やかな味わいで美味しい。
アルノー・ロバーツのワインの中でも人気の高いのがこのトゥルソー(2022年、7500円)。奥行きがある味わい。素晴らしい。
パックスは、シラーの名手であるパックス・マーリーによるワイナリー。シラーではヴィナスで100点も取っています。これはエル・ドラドのシラー2022(5900円)。酸高くスパイシーで、冷涼感のあるシラー。
最後はメートル・ド・シェのワイン。Wine to Styleのページには以下のように説明があります。
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カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントを切り開いた先駆者「スコリウム・プロジェクト」のアシスタント・ワインメーカーとして長年活躍したアレックス・ピッツ(Alex Pitts)が独立し、レオ・スティーンで醸造を学び、ナパでミシュラン三つ星の「メドーウッド」でソムリエをしていたマーティン・ウィンター(Martin Winter)とタッグを組んで2012 年に設立したブランドです。2019 年には米国の全国紙『San Francisco Chronicle』にて、Winemakers to Watch(最も注目すべき醸造家)に選ばれ、今最も勢いがある若手コンビです。
「メートル・ド・シェ」はフランス語(主にボルドー)で醸造責任者を意味する言葉です。現在では独立して自身のワイナリーの経営だけで生活ができるようになりましたが、「メートル・ド・シェ」設立当初は二人とも別のワイナリーの醸造責任者やアシスタントとして仕事を掛け持ちしていました。そんな苦しい中、自分たちにセラーで働くチャンスを与えてくれて、醸造や栽培の知識を共有してくれた恩師がいたからこそ現在の自分が居るという意味で、労いの気持ちを表現したブランド名です。つまり、「メートル・ド・シェ」とはアレックスとマーティンがワインの業界に入るきっかけとなった役職名であり、彼らの原点なのです。
1883 年に描かれたイラストがラベルに採用されていて、ローマ神話における自由の女神「リーベルタース」とカリフォルニアのシンボルであるハイイログマが乾杯をしています。カリフォルニアが州旗としてハイイログマを採用したのが1911 年なので、この絵はその前に描かれたものになります。樽の側面にはゴールドラッシュ発生時(1848 年)に長い道のりを経てアメリカ西海岸にたどり着いた帆船とクワを持つ労働者が描かれています。もともとのオリジナルのイラストには樽の側面に「見つかった!」を意味する「Eureka」の文字があり、ワイン木箱の側面にはそれぞれ「Mission」、「Pineau」、「Riesling」、「Zinfandel」と書かれていましたが、そのままでは米国酒類タバコ税貿易管理局からの許可が降りなかった為、「Eureka」の文字を削除し、木箱の側面には実際に中に入っているワインに使われたブドウ品種が記載されています。
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個人的には今回ここのワインがどれもとても良かったです。右からシュナン・ブランのスパークリング・ワイン(6800円)、シャルドネ ウィーラー・ヴィンヤード 2021(6300円)、レッド・テーブル・ワイン2022(4900円)、ジンファンデル スタンピード・クレメンツ・ヒルズ2022(6200円)、カベルネ・ソーヴィニョン ガラ・マウンテン2020(8200円)。
シュナン・ブランのスパークリングはあまり飲んだことありませんが、果実味豊かでバランスもよく美味しい。シャルドネもバランスタイプ。レッド・テーブル・ワインはリッチ感があり、タンニンが味を引き締めていてとても美味しい。ジンファンデルも華やかな香りでエレガントで素晴らしい。カベルネはややリッチ。これもいいです。
インポーターWine to Styleが、ニュー・カリフォルニアに絞った試飲会を開催しました。そこから良かったワインを報告します。
ニュー・カリフォルニアっていったい何? という人もいると思うので簡単に解説します。ニュー・カリフォルニアとは2013年に当時SFクロニクル紙のワイン担当だったジョン・ボネが書いた「New California Wine」という本に端を発するワインのスタイルです。これより数年前にIPOB(In Pursuit of Balance)という団体で、濃厚でアルコール度数の高いカリフォルニアワインへのアンチテーゼとして、エレガントでアルコール度数が低く、食事に合わせやすいワインを造るという運動が起こっており、ニュー・カリフォルニアはその流れを汲むものでした。テロワールを重視し、濃厚さや味わいの強さよりもバランスの良さを求めるスタイル。また、ヴァルディギエやトゥルソーなど、マイナーな品種やごく少量作られている古い畑のブドウなどに取り組む生産者、いわゆる自然派的なワイン造りをする生産者などが含まれます。
Wine to Styleは以前からニュー・カリフォルニア系の生産者のワインを積極的に輸入しており、今回は久しぶりにニュー・カリフォルニアに限定した試飲会となりました。
参考:以前4社で行った試飲会の記事はこちら
ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(前編)
ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(後編)
フェイラは、以前ターリーのワインメーカーだったエーレン・ジョーダンのワイナリー。ターリーがむちゃくちゃ濃厚だった時代のワインメーカーですが、自身のワイナリーではバランスを重視したワインを造っています。このソノマ・コーストのピノ・ノワール2023(6800円)とDayブランドのジンファンデル2022(5300円)はコスト・パフォーマンス抜群。どちらもきれいな味わいです。
タトーマーはリースリングの名手として知られるワイナリーですが、サンタ・バーバラのピノ・ノワール2021(5900円)とサンタ・リタ・ヒルズのクステンニーベルピノ・ノワール2022(6800円)を紹介します。サンタ・バーバラはとてもエレガント、サンタ・リタ・ヒルズはうまみがあり、柔らかなテクスチャーのワインです。
サンディはオレゴンのイヴニングランドやサンタ・バーバラのドメーヌ・ド・ラ・コートを持つラジャ・パーとサシ・ムーアマンがもう一つサンタ・バーバラで営むワイナリー。ドメーヌ・ド・ラ・コートが自社畑なのに対し、サンディは買いブドウでコスパの高さが光ります。シャルドネ・セントラル・コースト2021(4900円)は酸高く、複雑さもあり、コスト・パフォーマンス抜群。
ロマンスは、上記のサンディのワインですが、これだけラベルが大きく異なっています。畑はドメーヌ・ド・ラ・コートのもので、自社畑みたいなものというちょっと変わった位置付けのワインです。ロマンス・ピノ・ノワール2021(18000円)は非常に高いレベルでバランスの取れたワイン。酸もきれいでうまみもあります。素晴らしい。
マヤカマスはクラシックな造りで知られる老舗ワイナリー。クラシックな造りがニュー・カリフォルニアに分類されるのも面白いです。シャルドネ2022(1万3000円)は、ほどよい樽感も魅力です。
センティアムは、ロバート・モンダヴィの次男でナパのプレミアムワイン「コンティニュアム」を作るティム・モンダヴィの次女キアラが作るソーヴィニヨンブランのワイナリー。ブドウはメンドシーノから調達しています。16000円は、カリフォルニアのソーヴィニヨンブランの中でもかなり高価ですが、のびやかな酸ときれいな果実味や複雑さが非常に魅力的。高級ソーヴィニヨンブランとして十分なクオリティを持っています。ヴィンテージは2023年。
もはや、カリフォルニアのエレガント系ピノ・ノワールのトップを走るといっても過言ではないほど高い評価を受けているのが、レイン(Raen)。上記のキアラの兄弟であるカルロとダンテがソノマ・コーストで作っています。全房発酵にこだわりを持っているのも特徴。ロイヤル・セント・ロバート2023(16000円)は、こくと奥行きが素晴らしいワイン。
以下は後編で。
ニュー・カリフォルニアっていったい何? という人もいると思うので簡単に解説します。ニュー・カリフォルニアとは2013年に当時SFクロニクル紙のワイン担当だったジョン・ボネが書いた「New California Wine」という本に端を発するワインのスタイルです。これより数年前にIPOB(In Pursuit of Balance)という団体で、濃厚でアルコール度数の高いカリフォルニアワインへのアンチテーゼとして、エレガントでアルコール度数が低く、食事に合わせやすいワインを造るという運動が起こっており、ニュー・カリフォルニアはその流れを汲むものでした。テロワールを重視し、濃厚さや味わいの強さよりもバランスの良さを求めるスタイル。また、ヴァルディギエやトゥルソーなど、マイナーな品種やごく少量作られている古い畑のブドウなどに取り組む生産者、いわゆる自然派的なワイン造りをする生産者などが含まれます。
Wine to Styleは以前からニュー・カリフォルニア系の生産者のワインを積極的に輸入しており、今回は久しぶりにニュー・カリフォルニアに限定した試飲会となりました。
参考:以前4社で行った試飲会の記事はこちら
ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(前編)
ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(後編)
フェイラは、以前ターリーのワインメーカーだったエーレン・ジョーダンのワイナリー。ターリーがむちゃくちゃ濃厚だった時代のワインメーカーですが、自身のワイナリーではバランスを重視したワインを造っています。このソノマ・コーストのピノ・ノワール2023(6800円)とDayブランドのジンファンデル2022(5300円)はコスト・パフォーマンス抜群。どちらもきれいな味わいです。
タトーマーはリースリングの名手として知られるワイナリーですが、サンタ・バーバラのピノ・ノワール2021(5900円)とサンタ・リタ・ヒルズのクステンニーベルピノ・ノワール2022(6800円)を紹介します。サンタ・バーバラはとてもエレガント、サンタ・リタ・ヒルズはうまみがあり、柔らかなテクスチャーのワインです。
サンディはオレゴンのイヴニングランドやサンタ・バーバラのドメーヌ・ド・ラ・コートを持つラジャ・パーとサシ・ムーアマンがもう一つサンタ・バーバラで営むワイナリー。ドメーヌ・ド・ラ・コートが自社畑なのに対し、サンディは買いブドウでコスパの高さが光ります。シャルドネ・セントラル・コースト2021(4900円)は酸高く、複雑さもあり、コスト・パフォーマンス抜群。
ロマンスは、上記のサンディのワインですが、これだけラベルが大きく異なっています。畑はドメーヌ・ド・ラ・コートのもので、自社畑みたいなものというちょっと変わった位置付けのワインです。ロマンス・ピノ・ノワール2021(18000円)は非常に高いレベルでバランスの取れたワイン。酸もきれいでうまみもあります。素晴らしい。
マヤカマスはクラシックな造りで知られる老舗ワイナリー。クラシックな造りがニュー・カリフォルニアに分類されるのも面白いです。シャルドネ2022(1万3000円)は、ほどよい樽感も魅力です。
センティアムは、ロバート・モンダヴィの次男でナパのプレミアムワイン「コンティニュアム」を作るティム・モンダヴィの次女キアラが作るソーヴィニヨンブランのワイナリー。ブドウはメンドシーノから調達しています。16000円は、カリフォルニアのソーヴィニヨンブランの中でもかなり高価ですが、のびやかな酸ときれいな果実味や複雑さが非常に魅力的。高級ソーヴィニヨンブランとして十分なクオリティを持っています。ヴィンテージは2023年。
もはや、カリフォルニアのエレガント系ピノ・ノワールのトップを走るといっても過言ではないほど高い評価を受けているのが、レイン(Raen)。上記のキアラの兄弟であるカルロとダンテがソノマ・コーストで作っています。全房発酵にこだわりを持っているのも特徴。ロイヤル・セント・ロバート2023(16000円)は、こくと奥行きが素晴らしいワイン。
以下は後編で。
楽天スーパーセールでお買い得になっているカリフォルニアワインをまとめておきます。
リカオーで、ウッドブリッジの缶がセール。ウッドブリッジに缶があるの知らなかったのですが1本187mlが6本なので、通常の1.5本分で1020円はいいですね。こういうのが家にあるとちょっと飲みたいときに重宝します。
同じくリカオーで、リッジのジンファンデル系がかなり安いです。中でも驚いたのはパガニ・ランチが5000円台ということ。1900年頃に植えられた古木の畑で、リッジ以外にベッドロックやビアーレ、セゲシオなどジンファンデルの名手たちがこぞってブドウを買っている銘醸畑です。しかも2022年はパーカー94点と非常に評価の高い年です。
リッジのエントリー版「スリー・ヴァレー」も安いです。
Cave de L Naotakaではオレゴンのドメーヌ・ドルーアンのピノ・ノワールが安いです。現地価格で40ドル台が5390円。2022年はVinous 93点とこれもいい年。
同じショップで、ナパの名門BVのフラッグシップ「ジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベートリザーブ」2019が1万5000円台と激安です。2019年はVinousで97+と非常に高い評価です。この倍の価格でも全然おかしくないワイン。
うきうきワインではダイアトムのシャルドネがセール価格。ダイアトムはグレッグ・ブリュワーが作るシャルドネ専門のワイナリー。あえて樽を使わないワインですが、シャルドネ好きだったら一度は飲まないといけないワインです。
次はダイアトムとは真逆のこてこて系シャルドネのセット。樽好きにはたまらないですね。
しあわせワイン俱楽部ではケンゾーがセールになっています。ロゼのYuiはお祝いのプレゼントにもいいですね。
ユニオン・サクレのオレンジは2割引。これ、美味しいですよ。
同じくしあわせワイン俱楽部から樽系シャルドネのセット。前述のものより、ちょっと高級で品のいい樽系が並んでいます。
リカオーで、ウッドブリッジの缶がセール。ウッドブリッジに缶があるの知らなかったのですが1本187mlが6本なので、通常の1.5本分で1020円はいいですね。こういうのが家にあるとちょっと飲みたいときに重宝します。
同じくリカオーで、リッジのジンファンデル系がかなり安いです。中でも驚いたのはパガニ・ランチが5000円台ということ。1900年頃に植えられた古木の畑で、リッジ以外にベッドロックやビアーレ、セゲシオなどジンファンデルの名手たちがこぞってブドウを買っている銘醸畑です。しかも2022年はパーカー94点と非常に評価の高い年です。
リッジのエントリー版「スリー・ヴァレー」も安いです。
Cave de L Naotakaではオレゴンのドメーヌ・ドルーアンのピノ・ノワールが安いです。現地価格で40ドル台が5390円。2022年はVinous 93点とこれもいい年。
同じショップで、ナパの名門BVのフラッグシップ「ジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベートリザーブ」2019が1万5000円台と激安です。2019年はVinousで97+と非常に高い評価です。この倍の価格でも全然おかしくないワイン。
うきうきワインではダイアトムのシャルドネがセール価格。ダイアトムはグレッグ・ブリュワーが作るシャルドネ専門のワイナリー。あえて樽を使わないワインですが、シャルドネ好きだったら一度は飲まないといけないワインです。
次はダイアトムとは真逆のこてこて系シャルドネのセット。樽好きにはたまらないですね。
しあわせワイン俱楽部ではケンゾーがセールになっています。ロゼのYuiはお祝いのプレゼントにもいいですね。
ユニオン・サクレのオレンジは2割引。これ、美味しいですよ。
同じくしあわせワイン俱楽部から樽系シャルドネのセット。前述のものより、ちょっと高級で品のいい樽系が並んでいます。
2020年の山火事「グラス・ファイア」でワイナリーや畑を焼失し、今年2月に閉鎖がアナウンスされたニュートン(Newton)ですが、再出発することがワイン・スペクテーターの記事で判明しました。
ワイナリー閉鎖の記事(ナパの名門ワイナリー「ニュートン」、48年の歴史に幕切れ)

在りし日のニュートン
ナパの歴史に名を遺すニュートンですが、特に有名なのは現在はコングスガードでトップ中のトップのシャルドネを作っているジョン・コングスガードがニュートンのワインメーカー時代に始めたアンフィルタードのシャルドネです。樽熟成や天然酵母発酵などブルゴーニュの伝統的な手法に習い、フィルターをかけずにボトル詰めしたシャルドネはその風味の豊かさや複雑さで一世を風靡しました。
2001年にLVMHが過半数の株式を取得してからは、主にマヤカマス山脈のさまざまなテロワールを生かしたカベルネ・ソーヴィニヨンを主力に置きました。美しい庭園など風光明媚なワイナリーで、日本版の『サイドウェイズ』など映画にも使われています。

(1989年の映画『ブラック・レイン』)
2020年の火事の後、再起を図っていましたが、今年2月にメーリング・リスト会員向けに閉鎖を発表していました。そのワイナリーを新たに購入したのがニック・リヴァノスとエリック・ブライアン・スーテという友人の二人組。スプリング・マウンテンのワイナリーと畑、それからブランドを購入しています。スプリング・マウンテン以外の畑は含まれていません。
二人はナパのデイヴィース(シュラムスバーグのワイナリー)のイベントで知り合い、友人になったそうです。スーテ氏は弁護士でカリストガにも畑とワイナリーがあり、ロスアンゼルスとナパを行き来しています。リヴァノス氏はカリフォルニアの酸ラモンで特殊潤滑油とオイルを製造するレンカート・オイルという会社を経営しています。二人はいつかナパで一緒にワイナリーを持ちたいと思っており、ニュートン購入の機会を得て興奮しているといいます。「私たちはベンチャーキャピタリストではありません。ただナパバレーとナパバレーのワインを愛する人間です。そして、このような歴史ある美しい土地を購入する機会を逃しませんでした」とスーテ氏は語っています。
ワイナリー閉鎖の記事(ナパの名門ワイナリー「ニュートン」、48年の歴史に幕切れ)

在りし日のニュートン
ナパの歴史に名を遺すニュートンですが、特に有名なのは現在はコングスガードでトップ中のトップのシャルドネを作っているジョン・コングスガードがニュートンのワインメーカー時代に始めたアンフィルタードのシャルドネです。樽熟成や天然酵母発酵などブルゴーニュの伝統的な手法に習い、フィルターをかけずにボトル詰めしたシャルドネはその風味の豊かさや複雑さで一世を風靡しました。
2001年にLVMHが過半数の株式を取得してからは、主にマヤカマス山脈のさまざまなテロワールを生かしたカベルネ・ソーヴィニヨンを主力に置きました。美しい庭園など風光明媚なワイナリーで、日本版の『サイドウェイズ』など映画にも使われています。

(1989年の映画『ブラック・レイン』)
2020年の火事の後、再起を図っていましたが、今年2月にメーリング・リスト会員向けに閉鎖を発表していました。そのワイナリーを新たに購入したのがニック・リヴァノスとエリック・ブライアン・スーテという友人の二人組。スプリング・マウンテンのワイナリーと畑、それからブランドを購入しています。スプリング・マウンテン以外の畑は含まれていません。
二人はナパのデイヴィース(シュラムスバーグのワイナリー)のイベントで知り合い、友人になったそうです。スーテ氏は弁護士でカリストガにも畑とワイナリーがあり、ロスアンゼルスとナパを行き来しています。リヴァノス氏はカリフォルニアの酸ラモンで特殊潤滑油とオイルを製造するレンカート・オイルという会社を経営しています。二人はいつかナパで一緒にワイナリーを持ちたいと思っており、ニュートン購入の機会を得て興奮しているといいます。「私たちはベンチャーキャピタリストではありません。ただナパバレーとナパバレーのワインを愛する人間です。そして、このような歴史ある美しい土地を購入する機会を逃しませんでした」とスーテ氏は語っています。