Gary Vaynerchukが5年間続いたワインビデオから引退するというのは先日紹介しましたが,それについて「ワインから利益を得るのが難しかったからではないか」という記事が掲載され,Garyがさらにそれに返信しています(The Drinks Business Article Gary Vaynerchuk quits wine videos)。
この記事では,Garyの引退をAppleからスティーブ・ジョブズがいなくなるようなものだと,いう意見を紹介する一方で,「この起業家は引退の理由を明らかにしていないが,噂によるとワインから利益を得るのが難しかったことが主な理由ではないかとのこと。そこで別のビジネス・ベンチャーに向かうのだろう」と揶揄しています。
Garyはコメントで「$$を短期的な決断につなげることはないよ。Wine Library TVは十分に金銭的な機会を与えてくれたし,売上につながった。僕はこれを5年以上やったんだ。もっと長く一つのことを続けるというのは僕のDNAにはないんだ」と書いています。
この記事では,Garyの引退をAppleからスティーブ・ジョブズがいなくなるようなものだと,いう意見を紹介する一方で,「この起業家は引退の理由を明らかにしていないが,噂によるとワインから利益を得るのが難しかったことが主な理由ではないかとのこと。そこで別のビジネス・ベンチャーに向かうのだろう」と揶揄しています。
Garyはコメントで「$$を短期的な決断につなげることはないよ。Wine Library TVは十分に金銭的な機会を与えてくれたし,売上につながった。僕はこれを5年以上やったんだ。もっと長く一つのことを続けるというのは僕のDNAにはないんだ」と書いています。
かつてWine Library TVという動画シリーズで一世を風靡したゲイリー・ヴェイナチャック(Gary Vaynerchuk)が再びワインビジネスに参入すると発表しました(Gary Vaynerchuk launches disruptive new wine co)。
ゲイリー・ヴェイナチャックはニュージャージーにワイン・ライブラリーという大型ワインショップを持っており、そのワインの販促のために動画を始めたのですが、成功した後はソーシャルメディアのコンサルタントや作家などを中心にしたビジネスに転じていました。
今回はエンパシー(Empathy)というブランドでワインの直売に挑みます。ワイナリーと消費者を結びつけ中間マージンを減らすことによって、安く良質なワインを提供することを狙います。サブスクリプション・モデルを取ることで安定した注文を受けられるようにします。なお、今回の会社はワイン・ライブラリーとは無関係のようです。
レイク・カウンティのシャノン・ランチ、ロウダイのボーキッシュとメトラー・ファミリー、ソノマのマリエッタと提携しています。
まずは来年5月と6月にロゼと白のブレンドを発売します。価格は3本パックで送料入れて81ドル。このほか、6本や12本のパックもあります。
米国内のほか、カナダやシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドにも出荷します。
個人的にはサブスクリプションモデルはワインでは難しい(消費者はいろいろなものを飲みたい)と思っているのですが、うまくいくのでしょうか。
そういえば、かつてはシンデレラ・ワインという、一日1アイテムだけを安値で売るというサイトを始めたこともありました(今でもあります)。この手のビジネスも一時もてはやされましたが定着しなかったですね。
ゲイリー・ヴェイナチャックはニュージャージーにワイン・ライブラリーという大型ワインショップを持っており、そのワインの販促のために動画を始めたのですが、成功した後はソーシャルメディアのコンサルタントや作家などを中心にしたビジネスに転じていました。
今回はエンパシー(Empathy)というブランドでワインの直売に挑みます。ワイナリーと消費者を結びつけ中間マージンを減らすことによって、安く良質なワインを提供することを狙います。サブスクリプション・モデルを取ることで安定した注文を受けられるようにします。なお、今回の会社はワイン・ライブラリーとは無関係のようです。
レイク・カウンティのシャノン・ランチ、ロウダイのボーキッシュとメトラー・ファミリー、ソノマのマリエッタと提携しています。
まずは来年5月と6月にロゼと白のブレンドを発売します。価格は3本パックで送料入れて81ドル。このほか、6本や12本のパックもあります。
米国内のほか、カナダやシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドにも出荷します。
個人的にはサブスクリプションモデルはワインでは難しい(消費者はいろいろなものを飲みたい)と思っているのですが、うまくいくのでしょうか。
そういえば、かつてはシンデレラ・ワインという、一日1アイテムだけを安値で売るというサイトを始めたこともありました(今でもあります)。この手のビジネスも一時もてはやされましたが定着しなかったですね。
Wine Library TVのGary Vaynerchukが「 Gary Vaynerchuk's 101 Wines: Guaranteed to Inspire, Delight, and Bring Thunder to Your World」という本を出すそうです。5月に発刊予定。
最近は「Web2.0」界隈でも名前が知られるようになってきたGary Vaynerchuk。Twitterを使ったコミュニケーションにも熱心に取り組んでいます。
補遺:今見たらAmazon.comの書籍で45位に入っています。すごいです。
最近は「Web2.0」界隈でも名前が知られるようになってきたGary Vaynerchuk。Twitterを使ったコミュニケーションにも熱心に取り組んでいます。
補遺:今見たらAmazon.comの書籍で45位に入っています。すごいです。
Wine Library TVのGary VaynerchukがCNNで10分間のインタビューに登場しています。Conan O'Brianなど過去のテレビ出演はワインに関するものがほとんどでしたが,今回はTwitterなどのメディアをどうビジネスに結びつけるかという話が中心で,ワインについてはほとんど語っていません。
彼の話のポイントはインタラクティブであること。一方通行でないコミュニケーションを人は求めていて,そこでビジネスが始まるとしています。ユーザーの話を聞き,コミュニケートすること。それはあらゆるビジネスのベースでもあるわけですが,そのためにTwitterなどの新しいツールを使うことで速度や伝わる範囲がこれまでの何百倍も何千倍にもなり,ビジネス・チャンスもそれだけ広がるのだろうと思いました。
彼の話のポイントはインタラクティブであること。一方通行でないコミュニケーションを人は求めていて,そこでビジネスが始まるとしています。ユーザーの話を聞き,コミュニケートすること。それはあらゆるビジネスのベースでもあるわけですが,そのためにTwitterなどの新しいツールを使うことで速度や伝わる範囲がこれまでの何百倍も何千倍にもなり,ビジネス・チャンスもそれだけ広がるのだろうと思いました。
既報の通り,米時間の8月1日,NBCの「Late Night with Conan O'Brien」にWine Library.tvのGary Vaynerchukが出演しました。
ビデオ重くて見られないのですが,後でゆっくり見たいと思います。ちゃんとJetsのスピットバケツを持ってきているのは確認。ちなみにConanは6フィート4インチ(193cm)あるそうです。
日本でもこういう人でてこないですかねえ。
ビデオ重くて見られないのですが,後でゆっくり見たいと思います。ちゃんとJetsのスピットバケツを持ってきているのは確認。ちなみにConanは6フィート4インチ(193cm)あるそうです。
日本でもこういう人でてこないですかねえ。
Gary Vaynerchukのブームはまだ続いています。今度はWine Enthusiast誌にインタビュー記事が掲載されていました。本当に「ワイン界を変える」勢いです。
せっかくなので最近のエピソードからSea Smokeの回を貼っておきます。
"I actually say, “you with a little bit of me are changing the wine world.” I want to make sure that this next generation of wine drinkers is more open-minded; that they don’t look down on people drinking white Zinfandel. Everybody’s got a starting point and everybody’s got their own palate."
Q & A: Gary Vaynerchuk
せっかくなので最近のエピソードからSea Smokeの回を貼っておきます。
ワイン関係でTwitter上での有名人というと,Gary VaynerchukやJancis Robinson,James Suckling,Eric Asimov,Oz Clarkeなどがいますが,ロバート・パーカーもついにTwitterを始めました。
1月4日に初めてのつぶやきをしています。
と,最初からあまりやる気が感じられませんが,これまでで11tweetsと,のんびりしたペースで続けています。1月8日には会員向けのメールで公開したおすすめワイン「Layer Cake」についてもつぶやいています。
ちなみにフォロワーの数は現時点で587。上記の多くのワインライターが数千人のフォロワーですから,立ち上がりのペースとしては悪くないかもしれません。ただ,Gary Vaynerchukの84万7347と比べたら段違い。オンライン・コミュニケーションについてのスタンスの違いが如実に現れています。
Twitter関連久々なので私のアカウントも挙げておきます。フォロー/アンフォローはご自由に。
1月4日に初めてのつぶやきをしています。
Ok. I'm going to give this a shot. I'm not making any promises about how often or how long I will use it.
と,最初からあまりやる気が感じられませんが,これまでで11tweetsと,のんびりしたペースで続けています。1月8日には会員向けのメールで公開したおすすめワイン「Layer Cake」についてもつぶやいています。
ちなみにフォロワーの数は現時点で587。上記の多くのワインライターが数千人のフォロワーですから,立ち上がりのペースとしては悪くないかもしれません。ただ,Gary Vaynerchukの84万7347と比べたら段違い。オンライン・コミュニケーションについてのスタンスの違いが如実に現れています。
Twitter関連久々なので私のアカウントも挙げておきます。フォロー/アンフォローはご自由に。
前記事の続きです。
5位:Crushpadの注目高まる
いわゆる「Wine 2.0」的な動きの中でも,圧倒的に注目度と存在感が高いのがCrushpad。自分のワインを作るというワイン好きにとっての一番の夢を,これまでより圧倒的に低いしきいで実現できるのですから気にならないはずがありません。しかも自分のワインであれば質は問わないというのではなく,ワイン評論家に高く評価されるワインも次々に出てくるのですから,夢はさらに広がります。Crushpadで作られたワインが2006年ころから出てくるようになって,ただの宣伝文句ではなく本当に夢がかなうことが明らかになってきました。記事ではいろいろ取り上げているので,検索結果をどうぞ。
4位:ブショネ
【保存版】ブショネのワインを救う方法の記事は単独の記事としてはかなり多くのアクセスを集めました。検索語でも上位に入っています。ブショネのワインをサランラップで救済するという方法を紹介したもので,いろいろな人の実験によると,実際にかなりの効果があるようです。記事一覧はこちら。
3位:カレラ再注目
5月にテレビ番組で取り上げられたのをきっかけに「1万円で飲めるロマネ・コンティ」としてカレラ・ジェンセンが再び注目を集めました。1990年代末はワインショップに朝から行列して買ったりしたものですが,今度はオンラインショップで争奪戦が繰り広げられました。本ブログでもカレラのオファーありますや,カレラ ジェンセンありますなどの記事が大分アクセスされました。カレラの再評価は日本だけのことではなく,米国でもWine Advocate誌で2004のSelleckが96点を取ったり(Jensenは94点),他のオンラインメディアでもCaleraの記事が出たりしました。SFクロニクル紙はWinemaker of the YearにJosh Jensen氏を選んでおり,トップ100にMt. Harlan CuveeとRyanを選出しています。
2位:Gary Vaynerchuk
Wine Library TVのGary Vaynerchukが旋風を巻き起こしました。彼もWine 2.0の担い手の一人と目されていますが,それ以上にワインを多くの人になじみやすいものにしたことに意味があると思います。彼は視聴者に向かって「自分の味覚を信じよう」とか「You, with a little bit of me, are changing the wine world」と呼びかけます。「私の舌を信じろ」といったタイプのRobert Parkerとは大きく違います。NBCの「Late Night with Conan O'Brien」に出演して土をかじらせるなど,エンタテインメント性もすばらしいです。これも記事が多いので検索結果をどうぞ。ちなみにこの検索結果には入っていませんが,初出はこちらです。
1位:Ch. Igai Takaha
やっぱり2007年の1位はこれしかないでしょう。Wine Advocate誌で95点を取ったというのは歴史に残ることといっても過言ではないと思います。Crushpadで作ったピノやシャルドネも高品質です。これも検索結果でどうぞ。
番外:このほか,アクセスが多かった記事の中には飛行機の機内にワインを持ち込むための箱の話や,ナパのセミヌード・カレンダーの話がありました。
5位:Crushpadの注目高まる
いわゆる「Wine 2.0」的な動きの中でも,圧倒的に注目度と存在感が高いのがCrushpad。自分のワインを作るというワイン好きにとっての一番の夢を,これまでより圧倒的に低いしきいで実現できるのですから気にならないはずがありません。しかも自分のワインであれば質は問わないというのではなく,ワイン評論家に高く評価されるワインも次々に出てくるのですから,夢はさらに広がります。Crushpadで作られたワインが2006年ころから出てくるようになって,ただの宣伝文句ではなく本当に夢がかなうことが明らかになってきました。記事ではいろいろ取り上げているので,検索結果をどうぞ。
4位:ブショネ
【保存版】ブショネのワインを救う方法の記事は単独の記事としてはかなり多くのアクセスを集めました。検索語でも上位に入っています。ブショネのワインをサランラップで救済するという方法を紹介したもので,いろいろな人の実験によると,実際にかなりの効果があるようです。記事一覧はこちら。
3位:カレラ再注目
5月にテレビ番組で取り上げられたのをきっかけに「1万円で飲めるロマネ・コンティ」としてカレラ・ジェンセンが再び注目を集めました。1990年代末はワインショップに朝から行列して買ったりしたものですが,今度はオンラインショップで争奪戦が繰り広げられました。本ブログでもカレラのオファーありますや,カレラ ジェンセンありますなどの記事が大分アクセスされました。カレラの再評価は日本だけのことではなく,米国でもWine Advocate誌で2004のSelleckが96点を取ったり(Jensenは94点),他のオンラインメディアでもCaleraの記事が出たりしました。SFクロニクル紙はWinemaker of the YearにJosh Jensen氏を選んでおり,トップ100にMt. Harlan CuveeとRyanを選出しています。
2位:Gary Vaynerchuk
Wine Library TVのGary Vaynerchukが旋風を巻き起こしました。彼もWine 2.0の担い手の一人と目されていますが,それ以上にワインを多くの人になじみやすいものにしたことに意味があると思います。彼は視聴者に向かって「自分の味覚を信じよう」とか「You, with a little bit of me, are changing the wine world」と呼びかけます。「私の舌を信じろ」といったタイプのRobert Parkerとは大きく違います。NBCの「Late Night with Conan O'Brien」に出演して土をかじらせるなど,エンタテインメント性もすばらしいです。これも記事が多いので検索結果をどうぞ。ちなみにこの検索結果には入っていませんが,初出はこちらです。
1位:Ch. Igai Takaha
やっぱり2007年の1位はこれしかないでしょう。Wine Advocate誌で95点を取ったというのは歴史に残ることといっても過言ではないと思います。Crushpadで作ったピノやシャルドネも高品質です。これも検索結果でどうぞ。
番外:このほか,アクセスが多かった記事の中には飛行機の機内にワインを持ち込むための箱の話や,ナパのセミヌード・カレンダーの話がありました。
Tech Crunch日本語版にWine Library TVのGary VaynerchukがHarperStudioという出版社と10冊で数百万ドルの出版契約を結んだという記事が出ていました。
元ネタはWall Street Journal。Tech Crunchの英語版にはGary自らいくつかコメント(ビデオ・コメントを含む)を残しています。
Garyは既に「Gary Vaynerchuk's 101 Wines: Guaranteed to Inspire, Delight, and Bring Thunder to Your World」というワインの入門書を出していますが,HarperStudioから出版するのはビジネス書,特に自己啓発書的なものになるようです。最初に出るのは今年9月の「Crush It! Turn Your Passion into Profits in a Digital World」。
Gary Vaynerchukが最初に注目されたのは,もちろんビデオブログWine Library TVによるもの(ちなみに本ブログでは2007年2月22日にAmerican Blog Awardの記事で最初に紹介しています)ですが,最近ではTwitterを使ったコミュニケーションの成功例としても有名になっており,現在178,467人のフォロワーがいるというすごさです。
「You with a little bit of me are changing the wine world」というのは彼のお得意のせりふですが,本当にそれが実現しそうな勢いです。
個人的には,彼がParkerやSpectatorといった既存の権威の意味をなくすところまで影響力を高めるのか,それともそういったオーソリティがあってのオールタナティブなのかといったところが気になります。また,彼の影響が微風にもなっていない日本ではこれから何をすべきなのか,何ができるのかといったことも気になっています。
元ネタはWall Street Journal。Tech Crunchの英語版にはGary自らいくつかコメント(ビデオ・コメントを含む)を残しています。
Garyは既に「Gary Vaynerchuk's 101 Wines: Guaranteed to Inspire, Delight, and Bring Thunder to Your World」というワインの入門書を出していますが,HarperStudioから出版するのはビジネス書,特に自己啓発書的なものになるようです。最初に出るのは今年9月の「Crush It! Turn Your Passion into Profits in a Digital World」。
Gary Vaynerchukが最初に注目されたのは,もちろんビデオブログWine Library TVによるもの(ちなみに本ブログでは2007年2月22日にAmerican Blog Awardの記事で最初に紹介しています)ですが,最近ではTwitterを使ったコミュニケーションの成功例としても有名になっており,現在178,467人のフォロワーがいるというすごさです。
「You with a little bit of me are changing the wine world」というのは彼のお得意のせりふですが,本当にそれが実現しそうな勢いです。
個人的には,彼がParkerやSpectatorといった既存の権威の意味をなくすところまで影響力を高めるのか,それともそういったオーソリティがあってのオールタナティブなのかといったところが気になります。また,彼の影響が微風にもなっていない日本ではこれから何をすべきなのか,何ができるのかといったことも気になっています。
Dr. Vino's wine blogで,ワイン界においてこの10年を代表するのは誰かという投票を受け付けています(Vote now! Wine Person of the Decade [the Naughties] | Dr Vino)。
候補にノミネートされているのは以下の8人(組)。
・John Casella
・Fred Franzia
・Paul Giamatti
・Shin & Yoko Kobayshi
・Eric LeVine
・Robert Parker
・Terry Theise
・Gary Vaynerchuk
…なにやら日本人らしい名前がありますが…。記事を読んでみると神の雫の作者とあります。神の雫の原作は「亜樹直」(あぎ・ただし)となっていますが,ご存知の方も多いように実際には姉弟で書いています。その名前が樹林伸・ゆう子。投票の名前は二重に間違ってますが,まあいいでしょう。
ほかの7人のうちRobert ParkerとGary Vaynerchukについては今さら説明不要だと思うので,他の5人を簡単に紹介しておきます。John CasellaはオーストラリアでYellow Tailを作った人。Fred FranziaはBronco Wine Companyのオーナー。Two Buck Chuck(Charles Shaw)の生みの親です。Paul Giamattiはサイドウェイズの主役Milesを演じた人です。この人の一声でMerlotが売れなくなりました。Eric LeVineはCellarTrackerの創始者,Terry Theiseはシャンパーニュのインポーターとして有名な人だそうです。
個人的にはWine-Searcherの創始者あたりも入ってほしかった感じがしますが,ニュージーランドなので外れたのでしょうか(Yellow Tailは入ってますけど)。
ちなみに僕はGaryveeとEric LeVineで悩んだ結果Garyveeに投票しました。
候補にノミネートされているのは以下の8人(組)。
・John Casella
・Fred Franzia
・Paul Giamatti
・Shin & Yoko Kobayshi
・Eric LeVine
・Robert Parker
・Terry Theise
・Gary Vaynerchuk
…なにやら日本人らしい名前がありますが…。記事を読んでみると神の雫の作者とあります。神の雫の原作は「亜樹直」(あぎ・ただし)となっていますが,ご存知の方も多いように実際には姉弟で書いています。その名前が樹林伸・ゆう子。投票の名前は二重に間違ってますが,まあいいでしょう。
ほかの7人のうちRobert ParkerとGary Vaynerchukについては今さら説明不要だと思うので,他の5人を簡単に紹介しておきます。John CasellaはオーストラリアでYellow Tailを作った人。Fred FranziaはBronco Wine Companyのオーナー。Two Buck Chuck(Charles Shaw)の生みの親です。Paul Giamattiはサイドウェイズの主役Milesを演じた人です。この人の一声でMerlotが売れなくなりました。Eric LeVineはCellarTrackerの創始者,Terry Theiseはシャンパーニュのインポーターとして有名な人だそうです。
個人的にはWine-Searcherの創始者あたりも入ってほしかった感じがしますが,ニュージーランドなので外れたのでしょうか(Yellow Tailは入ってますけど)。
ちなみに僕はGaryveeとEric LeVineで悩んだ結果Garyveeに投票しました。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今さらですが、お勝手口的に10大ニュースをまとめてみました。
10位:ワイナリも地震寄付
東日本大震災では米国でも赤十字への寄付活動が盛んに行われました。JALの訓練学校があったナパは仙台の空港がある岩沼市と姉妹都市であり、チャリティ・イベントが開かれました。ワイナリでも寄付の動きがありました。
参考:ナパ市が姉妹都市の岩沼のためにチャリティ・イベント5万5000ドルを集める
9位:Gary Vaynerchuk、ワインビデオから引退
今後については今年発表される予定ですが、ワインだけでなくソーシャルメディアをからませたコンサルタント的なことをやっていきそうな感じです。
参考:衝撃!Gary Vaynerchukがワインビデオから引退
8位:Bill Harlan氏来日
セミナーに参加させていただき、HarlanやBondのワインを並行して味わうという貴重な機会が得られました。完璧を求める努力を見ると、高評価も当たり前だなあと思いました。
参考:Harlan EstateオーナーBill Harlan氏来日記念セミナー
7位:Jess Jackson亡くなる
Robert Mondaviほどの影響力はありませんが、ソノマのKendall-Jacksonの創設者であるJess Jacksonが亡くなりました。パーカーがソノマ初の100点を付けたVeriteなどもJackson Familyの傘下であり、優良なワイナリを数多く育てた功績は大きいと思います。
参考:Kendall-Jacksonの創設者Jess Jacksonが亡くなる,81歳
6位:CoppolaがInglenookブランドを取得
Coppolaが創設以来の悲願だったInglenookの名称を取得しました。年末にはワイナリ名も正式にInglenookに戻したそうです。
参考:Coppola悲願のInglenook名称を取得,マルゴーのワインメーカーを採用
5位:2011年は難しいヴィンテージ
天候不順が続いて、2011年はなかなか難しいヴィンテージになったようです。ただ、1990年代に難しいヴィンテージだった1998年のワインが近年むしろ好ヴィンテージとされていた1997年よりも魅力を発揮している場合があるなど、ヴィンテージの評価もあまりあてにならないのかも、と思うところもあり…
参考:ソノマの収穫に雨の被害
4位:神の雫
ワイン漫画「神の雫」でDiatomの漢字ラベルのワイン「波紋」などが複数号にわたって取り上げられました。「使徒」ではありませんが、ある意味「使徒」より大きな扱いといっても過言ではないでしょう。
このほか、神の雫の後ろに掲載されている葉山考太郎さんのコラムでAugust Westが激賞されるというのもありました。
参考:今週の「神の雫」にDiatomの「波紋」が登場
3位:シャルドネおいしいよ
今年は、年初のKongsgaard Judge、その後のMarcassin、Neely、Diatomの波紋、「サムライ・ビューティ」、そして年末のMoon Selectなどおいしいシャルドネをいろいろいただきました。カリフォルニアのシャルドネは近年品質が上がっており、一方で価格はほとんど変わっていないので、随分お買い得感が増しています。濃くて甘いだけのシャルドネの時代はもう遠くなりました。シャルドネ敬遠している人にも飲んでほしいものです。
2位:Wine Advocateで大変革
ワイン評論家の代名詞といってもいいほど有名なロバート・パーカーがカリフォルニアワインのレビューから手を引くことになりました。12月には新担当のAngonio Galloniによるナパのレビューが初めて登場しています。急激な変化はなさそうですが、徐々にGalloni色が出てきそうな感じもあります。
とはいえパーカーはMarcassinのシャルドネに白ワインとしては歴代2本目となる100点をつけたり、企画ものでVeriteやTallyに高得点を付けるなど、まだまだ存在感があります。
一方で、暮れにはワイナリ訪問で金銭を要求した疑いを提示されたJay MillerがWine Advocate誌を離れることになりました。こちらの解決はまだかかりそうです。
参考:Wine Advocate誌に大変革,カリフォルニアとコート・ドールはAntonio Galloniの担当に
1位:電子書籍でワイン本書き始めました
電子書籍のブームが来るのはまだまだですが、自分で作る分には簡単にできる時代がやってきています。そこで、カリフォルニアワインの本を書くことにしました。掲載ワイナリ200以上を目標に作業していますが、なかなか進まないのが悩ましいところです。春に出せたらいいなあと。
10位:ワイナリも地震寄付
東日本大震災では米国でも赤十字への寄付活動が盛んに行われました。JALの訓練学校があったナパは仙台の空港がある岩沼市と姉妹都市であり、チャリティ・イベントが開かれました。ワイナリでも寄付の動きがありました。
参考:ナパ市が姉妹都市の岩沼のためにチャリティ・イベント5万5000ドルを集める
9位:Gary Vaynerchuk、ワインビデオから引退
今後については今年発表される予定ですが、ワインだけでなくソーシャルメディアをからませたコンサルタント的なことをやっていきそうな感じです。
参考:衝撃!Gary Vaynerchukがワインビデオから引退
8位:Bill Harlan氏来日
セミナーに参加させていただき、HarlanやBondのワインを並行して味わうという貴重な機会が得られました。完璧を求める努力を見ると、高評価も当たり前だなあと思いました。
参考:Harlan EstateオーナーBill Harlan氏来日記念セミナー
7位:Jess Jackson亡くなる
Robert Mondaviほどの影響力はありませんが、ソノマのKendall-Jacksonの創設者であるJess Jacksonが亡くなりました。パーカーがソノマ初の100点を付けたVeriteなどもJackson Familyの傘下であり、優良なワイナリを数多く育てた功績は大きいと思います。
参考:Kendall-Jacksonの創設者Jess Jacksonが亡くなる,81歳
6位:CoppolaがInglenookブランドを取得
Coppolaが創設以来の悲願だったInglenookの名称を取得しました。年末にはワイナリ名も正式にInglenookに戻したそうです。
参考:Coppola悲願のInglenook名称を取得,マルゴーのワインメーカーを採用
5位:2011年は難しいヴィンテージ
天候不順が続いて、2011年はなかなか難しいヴィンテージになったようです。ただ、1990年代に難しいヴィンテージだった1998年のワインが近年むしろ好ヴィンテージとされていた1997年よりも魅力を発揮している場合があるなど、ヴィンテージの評価もあまりあてにならないのかも、と思うところもあり…
参考:ソノマの収穫に雨の被害
4位:神の雫
ワイン漫画「神の雫」でDiatomの漢字ラベルのワイン「波紋」などが複数号にわたって取り上げられました。「使徒」ではありませんが、ある意味「使徒」より大きな扱いといっても過言ではないでしょう。
このほか、神の雫の後ろに掲載されている葉山考太郎さんのコラムでAugust Westが激賞されるというのもありました。
参考:今週の「神の雫」にDiatomの「波紋」が登場
3位:シャルドネおいしいよ
今年は、年初のKongsgaard Judge、その後のMarcassin、Neely、Diatomの波紋、「サムライ・ビューティ」、そして年末のMoon Selectなどおいしいシャルドネをいろいろいただきました。カリフォルニアのシャルドネは近年品質が上がっており、一方で価格はほとんど変わっていないので、随分お買い得感が増しています。濃くて甘いだけのシャルドネの時代はもう遠くなりました。シャルドネ敬遠している人にも飲んでほしいものです。
2位:Wine Advocateで大変革
ワイン評論家の代名詞といってもいいほど有名なロバート・パーカーがカリフォルニアワインのレビューから手を引くことになりました。12月には新担当のAngonio Galloniによるナパのレビューが初めて登場しています。急激な変化はなさそうですが、徐々にGalloni色が出てきそうな感じもあります。
とはいえパーカーはMarcassinのシャルドネに白ワインとしては歴代2本目となる100点をつけたり、企画ものでVeriteやTallyに高得点を付けるなど、まだまだ存在感があります。
一方で、暮れにはワイナリ訪問で金銭を要求した疑いを提示されたJay MillerがWine Advocate誌を離れることになりました。こちらの解決はまだかかりそうです。
参考:Wine Advocate誌に大変革,カリフォルニアとコート・ドールはAntonio Galloniの担当に
1位:電子書籍でワイン本書き始めました
電子書籍のブームが来るのはまだまだですが、自分で作る分には簡単にできる時代がやってきています。そこで、カリフォルニアワインの本を書くことにしました。掲載ワイナリ200以上を目標に作業していますが、なかなか進まないのが悩ましいところです。春に出せたらいいなあと。
CNN.comにGary Vaynerchukを中心とした「Wine 2.0」の記事が出ていました。Wine 2.0というとCrushpadに代表されるようなワインの「個」対応といった文脈で語られることが多いですが,この記事では20代の新しい世代向けといった捉え方をしているのが,なかなか興味深いです。
これまでの評論家やワイン雑誌,例えばRobert ParkerやWine Spectatorには「エリート意識」「スノッブ」といったものがどうしても見え隠れします。特にWine Spectatorはその傾向を強く感じます。それに対して,Wine 2.0では「iGen」(Internet Generation)がしきいを感じずにワインに触れられるのが特徴だとのこと。例としてはWine Library TVのほか,同じくGaryが持つCorkd,CellarTracker,SavorEachGlass.com,Vine Sugar.comといった名前が並んでいます。
こういうテーマだと,どうしても「では日本はどうなんだろう」ということを考えてしまうのですが,「エリート意識」とまではいかないものの,このサイトも含めて,年令層はやはり高そうです。
mixiあたりのワイン関連コミュがもしかしたら,若い世代にとってはとっつきやすいところなのかもしれません。ただ,そういったところも「若さ」はあまり感じないのが事実。どちらかというと「バレンタインだったらカロンセギュール」的な画一的な返答が目立つような気さえします。
ワインはお金がけっこうかかるものだし,20歳以上でないといけないため,大学生あたりが入ってくるのは確かに難しいと思います。先日,某カレーサイトの主がmixiの日記で「若い人に読んでもらうにはどうしたらいいか」(彼もまだ若いのですが)といった悩みを書いていましたが,ワインの世界はもっとそのあたりが遅れている感じがします。
Gary Vaynerchukの日本版みたいな人は出てこないのでしょうか。
追記:コミック「モーニング」を読んでいて思ったこと。日本では『神の雫』がエリート主義,スノッブさをさらに助長しているような気がします。
Of a "wild and gamey" red from Rioja, Spain, Vaynerchuk says, "Hit a deer on the road. Throw a bunch of cherries on it. Take out your knife, cut the deer. Bite it. That's the flavor profile."
Wine 2.0: Internet changes wine appreciation - CNN.com
これまでの評論家やワイン雑誌,例えばRobert ParkerやWine Spectatorには「エリート意識」「スノッブ」といったものがどうしても見え隠れします。特にWine Spectatorはその傾向を強く感じます。それに対して,Wine 2.0では「iGen」(Internet Generation)がしきいを感じずにワインに触れられるのが特徴だとのこと。例としてはWine Library TVのほか,同じくGaryが持つCorkd,CellarTracker,SavorEachGlass.com,Vine Sugar.comといった名前が並んでいます。
こういうテーマだと,どうしても「では日本はどうなんだろう」ということを考えてしまうのですが,「エリート意識」とまではいかないものの,このサイトも含めて,年令層はやはり高そうです。
mixiあたりのワイン関連コミュがもしかしたら,若い世代にとってはとっつきやすいところなのかもしれません。ただ,そういったところも「若さ」はあまり感じないのが事実。どちらかというと「バレンタインだったらカロンセギュール」的な画一的な返答が目立つような気さえします。
ワインはお金がけっこうかかるものだし,20歳以上でないといけないため,大学生あたりが入ってくるのは確かに難しいと思います。先日,某カレーサイトの主がmixiの日記で「若い人に読んでもらうにはどうしたらいいか」(彼もまだ若いのですが)といった悩みを書いていましたが,ワインの世界はもっとそのあたりが遅れている感じがします。
Gary Vaynerchukの日本版みたいな人は出てこないのでしょうか。
追記:コミック「モーニング」を読んでいて思ったこと。日本では『神の雫』がエリート主義,スノッブさをさらに助長しているような気がします。
Wine Library TVというYouRubeチャンネルをご存じでしょうか。YouTubeが今のようにメジャーになる前に人気のあったチャンネルです。2006年に始まり、2008年までほぼ毎日10数分の動画を更新していた人気のチャンネルでした。このチャンネルが名前を変えて復活するという話が出ていました(The Original Wine Influencer Is Back Making Wine Content Great Again - Men)。
チャンネルの主宰者はゲイリー・ヴェイナーチェック(Gary Vaynerchuk)という人。ゲイリーヴィー(Garyvee)というニックネームで知られています。ベラルーシの出身で家族で米国に移住。ニューヨークでワインショップを営む父親のもとで始めたのがWine Library TVでした。
彼の情熱的な語りは多くのファンに支持され、人気チャンネルとなってテレビ出演やベストセラー本の出版などにつながりました。彼はその後、ソーシャルメディア・マーケティングなどを行う起業家として活躍。今にいたります。
ちなみにYouTubeチャンネルの登録者は3万8000人と、今の水準から比べるとだいぶ少ないです。今とは時代の違いを感じます。以前はYouTube以外でも配信していたような気もしますが、さすがに遠い話で忘れました。ともかく、ゲイリーヴィー自身、今ではSNSのフォロワーが4400万人を超えるというから、すごいものです。
その彼が、ワインのチャンネルを新たに始めたのが今回のニュース。WineText TVという名前で視聴者に新しいワインの発見を促し、流行のワインの間違いを暴くことを目的としているそうです。
動画を見るとだいぶふけたなあとは思いますが、しゃべりは変わっていないですね。
チャンネルの主宰者はゲイリー・ヴェイナーチェック(Gary Vaynerchuk)という人。ゲイリーヴィー(Garyvee)というニックネームで知られています。ベラルーシの出身で家族で米国に移住。ニューヨークでワインショップを営む父親のもとで始めたのがWine Library TVでした。
ちなみにYouTubeチャンネルの登録者は3万8000人と、今の水準から比べるとだいぶ少ないです。今とは時代の違いを感じます。以前はYouTube以外でも配信していたような気もしますが、さすがに遠い話で忘れました。ともかく、ゲイリーヴィー自身、今ではSNSのフォロワーが4400万人を超えるというから、すごいものです。
その彼が、ワインのチャンネルを新たに始めたのが今回のニュース。WineText TVという名前で視聴者に新しいワインの発見を促し、流行のワインの間違いを暴くことを目的としているそうです。
動画を見るとだいぶふけたなあとは思いますが、しゃべりは変わっていないですね。
このブログも少しずつ通常営業に戻していきたいと思います。
Gary VaynerchukのWine Library TVについてはこのブログでも何度も紹介しているのでご存じの方が多いと思いますが,2006年に始まったヴログ(ヴィデオ・ブログ)の先駆けで,大成功を収めています。Gary(通称Garyvee)はその後TwitterやFacebookといったソーシャル・メディアの利用においても顕著な成功例となり,米国の一般メディアでもしばしば取り上げられています。
そのWine Library TVが先日の1000回エピソードを持って終了ということになりました。
かなりびっくりしたのですが,もちろんこれですべてが終わりということではなく新たにDaily Grapeというサービスを始めており,既に最初のビデオが公開されています。
Daily Grapeの特徴はモバイル特にスマートフォンと連動していること。サービス開始と同時にiPhoneアプリケーションを提供しており,iPhone上でもビデオが見られるようになっています。また,エピソードで紹介されたワインをウィッシュリストに入れておくことでワインショップなどで簡単に探せるようになります。Android版もじきに提供される予定だそうです。
一つ気になったのが,Gary Vaynerchukが買収したワインSNSサービスのCork'dの位置付けがどうなってしまうのかということだったのですが,実は既にこの1月にCork'dは終了がアナウンスされていました。やっぱりモバイル連携がないことが弱点だったのかもしれません。
また,Daily Grapeでは従来のViddlerではなくBrightcoveというビデオ再生プレーヤーを使っています。ViddlerにとってはWine Library TVは目玉コンテンツの一つだったので,これは結構手痛そうな気がします。
Gary VaynerchukのWine Library TVについてはこのブログでも何度も紹介しているのでご存じの方が多いと思いますが,2006年に始まったヴログ(ヴィデオ・ブログ)の先駆けで,大成功を収めています。Gary(通称Garyvee)はその後TwitterやFacebookといったソーシャル・メディアの利用においても顕著な成功例となり,米国の一般メディアでもしばしば取り上げられています。
そのWine Library TVが先日の1000回エピソードを持って終了ということになりました。
かなりびっくりしたのですが,もちろんこれですべてが終わりということではなく新たにDaily Grapeというサービスを始めており,既に最初のビデオが公開されています。
Daily Grapeの特徴はモバイル特にスマートフォンと連動していること。サービス開始と同時にiPhoneアプリケーションを提供しており,iPhone上でもビデオが見られるようになっています。また,エピソードで紹介されたワインをウィッシュリストに入れておくことでワインショップなどで簡単に探せるようになります。Android版もじきに提供される予定だそうです。
一つ気になったのが,Gary Vaynerchukが買収したワインSNSサービスのCork'dの位置付けがどうなってしまうのかということだったのですが,実は既にこの1月にCork'dは終了がアナウンスされていました。やっぱりモバイル連携がないことが弱点だったのかもしれません。
また,Daily Grapeでは従来のViddlerではなくBrightcoveというビデオ再生プレーヤーを使っています。ViddlerにとってはWine Library TVは目玉コンテンツの一つだったので,これは結構手痛そうな気がします。
一時期は1000円台で,現在も2000円台半ばで売っているSimiのシャルドネを飲みました。
トロピカル・フルーツの味わいに豊かな酸。ボリュームがあっておいしいワインでした。ただ,個人的にはちょっと樽のニュアンスが強すぎて,もう一つ楽しめないところも。Gary Vaynerchukだったら「Oak monster」と叫びそうなワインでした。
トロピカル・フルーツの味わいに豊かな酸。ボリュームがあっておいしいワインでした。ただ,個人的にはちょっと樽のニュアンスが強すぎて,もう一つ楽しめないところも。Gary Vaynerchukだったら「Oak monster」と叫びそうなワインでした。
今週金曜日のZinfandel Dayに向けてWine Library TVのGary Vaynerchukによるブラインドテイスティングのビデオを紹介します。
取り上げられたZinfandelは以下の4本。
Bogle ZinfandelCalifornia Red Zinfandel
2008 Seghesio Sonoma Zinfandel
2006 Louis Martini Monte Rosso Zinfandel Gnarly Vines
2007 Outpost Zinfandel Howell Mountain
この中で知名度で言えばRobert Parkerが93点を付けているOutpostが一番でしょう。しかし,Gary Vaynerchukはあまりビッグなワインは好まない傾向があるため,評価は大分違ったものになりました。
接戦を制したのはSeghesioのSonoma Zinfandel。日本でも割と入手しやすいこのワインが選ばれたのはちょっと嬉しいような感じです。Wine Spectatorの年間トップ100常連でもあり,なんというかはずさないワインですね。
取り上げられたZinfandelは以下の4本。
Bogle ZinfandelCalifornia Red Zinfandel
2008 Seghesio Sonoma Zinfandel
2006 Louis Martini Monte Rosso Zinfandel Gnarly Vines
2007 Outpost Zinfandel Howell Mountain
この中で知名度で言えばRobert Parkerが93点を付けているOutpostが一番でしょう。しかし,Gary Vaynerchukはあまりビッグなワインは好まない傾向があるため,評価は大分違ったものになりました。
接戦を制したのはSeghesioのSonoma Zinfandel。日本でも割と入手しやすいこのワインが選ばれたのはちょっと嬉しいような感じです。Wine Spectatorの年間トップ100常連でもあり,なんというかはずさないワインですね。
Robert Mondaviが亡くなったときは旅行中だったというGary Vaynerchukが彼に捧げるショーを公開しました(Robert Mondavi Tribute Show - Episode #472)。いつもより短く5分36秒ですので,時間があまりない方もどうぞ。
Robert Mondaviは言うならばカリフォルニアワインを無の状態から1の状態にまで引き上げました。Robert ParkerやWine Spectatorも明らかにその世代のものです。一方,Gary VaynerchukやCrushpadは次の世代。これら「Wine 2.0」はRobert Mondaviが成し遂げたほどの革命を引き起こせるのでしょうか。Robertが亡くなったことは一時代の終わりを告げるものであり,今後がますます興味深くなってきたとも言えると思います。
“You, with a little bit of me, are changing the wine world”というのはGary Vaynerchukのお決まりのせりふですが,もしかしたらRobertも40年前,同じようなことを言っていたかもしれないなあ,なんて思いました。
Robert Mondaviは言うならばカリフォルニアワインを無の状態から1の状態にまで引き上げました。Robert ParkerやWine Spectatorも明らかにその世代のものです。一方,Gary VaynerchukやCrushpadは次の世代。これら「Wine 2.0」はRobert Mondaviが成し遂げたほどの革命を引き起こせるのでしょうか。Robertが亡くなったことは一時代の終わりを告げるものであり,今後がますます興味深くなってきたとも言えると思います。
“You, with a little bit of me, are changing the wine world”というのはGary Vaynerchukのお決まりのせりふですが,もしかしたらRobertも40年前,同じようなことを言っていたかもしれないなあ,なんて思いました。
日本ではワイン業界とWebとの間はオンライン・ショッピングを除くとかなり距離が離れている感じがしますが,米国では随分それが近付いてきたように思います。急上昇中のサービスTwitterで見ると,Wine Library TVのGary Vaynerchuk(@garyvee)が現在フォロワー・ランキング84位で41万4526人。最近ではJancis Robinson(http://twitter.com/JancisRobinson)なんかも登録しています。Bonny DoonのRandall Grahm(@RandallGrahm)などワインを作る方も登録しているし,「偽ロバート・パーカー」(@101points)も登場しています。
Twitterに入ったけど誰を登録したらいいか分からないという場合はwefollow.comが役に立ちます。例えばワイン関係なら#wineで。
ちなみに僕は あっとandyma で。とはいえワイン関係では全然つぶやいていないのでご了承のほどを。あと,フォローいただいてもフォローするとは限らないのでそれもご了承を。
Twitterに入ったけど誰を登録したらいいか分からないという場合はwefollow.comが役に立ちます。例えばワイン関係なら#wineで。
ちなみに僕は あっとandyma で。とはいえワイン関係では全然つぶやいていないのでご了承のほどを。あと,フォローいただいてもフォローするとは限らないのでそれもご了承を。
先日の記事でシー・スモークのボテーラとテンは8割方飲食店とデパートに納められたらしいという話を書きましたが,そのボテーラです。柳屋で出ていた価格より1000円以上安いです。今の状況からすると,ほしい人はここで買っておくのが賢明のように思えます。
現時点では27本ありますが,もしかしたら今日中に売り切れるかも。
ちなみにSea Smokeの3種のピノのうち,今飲むならこのBotellaが一番おいしいのではないかと思います。Gary VaynerchukもBotellaを一番高く評価しています。熟成させるならTenの方が魅力的ですが。
現時点では27本ありますが,もしかしたら今日中に売り切れるかも。
ちなみにSea Smokeの3種のピノのうち,今飲むならこのBotellaが一番おいしいのではないかと思います。Gary VaynerchukもBotellaを一番高く評価しています。熟成させるならTenの方が魅力的ですが。
Wine Library TVのGary Vaynerchukが新たなプロジェクトを始めたという話が,技術話サイトのTechCrunchに載っていました。
何を始めたかというと「PleaseDressMe」というTシャツの検索サイト。クールなTシャツをさまざまなTシャツサイトから検索してくれるいわゆるマッシュアップのサービスです。
ただ,記事にあるように,今のところあまりたいしたものはでてきません。Garyがこよなく愛する「Jets」のTシャツもないしね。今後に「乞うご期待」です。
何を始めたかというと「PleaseDressMe」というTシャツの検索サイト。クールなTシャツをさまざまなTシャツサイトから検索してくれるいわゆるマッシュアップのサービスです。
ただ,記事にあるように,今のところあまりたいしたものはでてきません。Garyがこよなく愛する「Jets」のTシャツもないしね。今後に「乞うご期待」です。
このブログでも何回か紹介している,米国のヴィデオブログ(Vlog)Wine Library TV。そのゲイリー・ヴェナチャックの記事がTIME誌のWebに出ていました。今や「ワイン業界のベスト・セールスマン」と言われるヴェナチャック自身に焦点を当てた,面白い記事です。
Wine SpectatorでBeringerCaymusのSpecial Selection Cabernet Sauvignonが1位になり,リカーショップを営んでいた父親を説き伏せて,そのワインの買い付けに行ったのです。他のショップが金儲け優先だったのに対しVaynerchukは「有名になりたいがために,ほかより40%安く売った」とのこと。彼自身もワインの勉強をして,顧客にワインを教えるようになります。リカーショップもワインショップとして衣替えしました。
彼は基本的に目立ちたがりであり,功名心が強いのですが,「文章が書けない」という理由でブログのブームに乗れず,かなりくやしい思いをしたとか。最初にヴィデオブログを見て,これだと思い,「Wine Library TV」という名称を考えてヴィデオを配信するようになったわけです。この春にはコミュニティサイトCork'dを買収するなど,今はすごい勢いで伸びているところです。
正直言って,これだけ目立つと反感を持つ人も多いのかと思ったのですが,Parkerの掲示板あたりでも非常に好感を持っている人が多いよう。少なくともWine Library TVが見ていて楽しいのは確かです。未見の人はぜひ。
現在31歳の彼がワインに興味を持ち始めたのはまだ10代のころ。Wine Spectator誌を読んで「ベースボール・カードを集めるようにワインを集める人がいる」ということを知ったのがきっかけのようです。1994年,19歳のときに一大転機が訪れます。"Vaynerchuk may be the best wine salesman in the country, but he"
Totally Uncorked - TIME
Wine Spectatorで
彼は基本的に目立ちたがりであり,功名心が強いのですが,「文章が書けない」という理由でブログのブームに乗れず,かなりくやしい思いをしたとか。最初にヴィデオブログを見て,これだと思い,「Wine Library TV」という名称を考えてヴィデオを配信するようになったわけです。この春にはコミュニティサイトCork'dを買収するなど,今はすごい勢いで伸びているところです。
正直言って,これだけ目立つと反感を持つ人も多いのかと思ったのですが,Parkerの掲示板あたりでも非常に好感を持っている人が多いよう。少なくともWine Library TVが見ていて楽しいのは確かです。未見の人はぜひ。
ちょっと前のニュースですが,ワインのソーシャル・ネットワーキング・サイトSnoothが100万ドルの資金調達に成功したそうです。
Google Trendsで調べてみると,Snoothは,ライバルであると思われるCork'd(かつては独立したワインのSNSだったが,Gary Vaynerchukに買収された)を割とあっさりと抜き,セラー管理サービスのCellar TrackerやオンラインワインショッピングでトップのWine.comとほぼ同じ,あるいはこれらを抜きそうなところまで来ていることが分かります。
Snoothの主な収益はユーザーのデータをワイナリやワイン業者に提供することで得ているようです。
元記事には「それにしてもSnoothなどという名前でWine.comのような主軸ドメインと渡り合っているのは驚くべきことだ」と書いてありますが,これには同感。トラフィックを集めるというのはそれだけ使うユーザーにとって魅力があるということなのでしょう。実は僕もアカウントだけ取って全く使っていなかったので,ちょっと試してみたいと思います。
Google Trendsで調べてみると,Snoothは,ライバルであると思われるCork'd(かつては独立したワインのSNSだったが,Gary Vaynerchukに買収された)を割とあっさりと抜き,セラー管理サービスのCellar TrackerやオンラインワインショッピングでトップのWine.comとほぼ同じ,あるいはこれらを抜きそうなところまで来ていることが分かります。
Snoothの主な収益はユーザーのデータをワイナリやワイン業者に提供することで得ているようです。
元記事には「それにしてもSnoothなどという名前でWine.comのような主軸ドメインと渡り合っているのは驚くべきことだ」と書いてありますが,これには同感。トラフィックを集めるというのはそれだけ使うユーザーにとって魅力があるということなのでしょう。実は僕もアカウントだけ取って全く使っていなかったので,ちょっと試してみたいと思います。
Wine Library TVで一世を風靡したGary Vaynerchukが5年半続いたワインビデオの世界から引退することを発表しました(Daily Grape - Episode #89 - The Final Grape)。ショックです。
今後については明らかにしていないものの、年内は充電期間とし、2012年には何かを始めるようです。
当ブログでもたびたび取り上げているGary Vaynerchukですが、彼の米国ワイン業界における功績は、この10年において一番大きかったのではないかと思っています。特に、重要なのが、彼が毎回ショーの最後に言う「You are changing the wine world」ということ。評論家が引っ張っていった時代に引導を渡すものだと思います。最後のショーを彼は「You, with such a smaller part of me than you realize, we have changed the wine world.」と締めくくりました。
日本のワイン界にも、こういう人が出てきて、既存の枠組みを崩してくれないかと、今でも思っています。
ともあれ、Garyに感謝するとともに、彼の今後も応援したいと思います。
今後については明らかにしていないものの、年内は充電期間とし、2012年には何かを始めるようです。
当ブログでもたびたび取り上げているGary Vaynerchukですが、彼の米国ワイン業界における功績は、この10年において一番大きかったのではないかと思っています。特に、重要なのが、彼が毎回ショーの最後に言う「You are changing the wine world」ということ。評論家が引っ張っていった時代に引導を渡すものだと思います。最後のショーを彼は「You, with such a smaller part of me than you realize, we have changed the wine world.」と締めくくりました。
日本のワイン界にも、こういう人が出てきて、既存の枠組みを崩してくれないかと、今でも思っています。
ともあれ、Garyに感謝するとともに、彼の今後も応援したいと思います。
すっかりGary Vづいている今日このごろですが,今度はオンライン・カルチャー誌のSlateに記事が出ていました。「Wine guru for the YouTube era」というのはまさしくそうだと思います。
ワインの世界ではパーカーの影響による単一化なんていう話があるわけですが,実は既にここでもLong Tail現象が起こっているのではないかという感じがします。例えばアメリカのPinot NoirだったらParkerやWSよりもPinotReportを見ている人もいるだろうし,PinotFileを参考にする人もいるでしょう。Gary V.ももちろんそうした新クリティックの一人です。
結局,パーカーの影響というのはボルドーと,それにまつわる投資家周辺ということにつきてしまうのかもしれません。
"it plays like Wine Geek Gone Wild"
A wine guru for the YouTube era. - By Mike Steinberger - Slate Magazine
ワインの世界ではパーカーの影響による単一化なんていう話があるわけですが,実は既にここでもLong Tail現象が起こっているのではないかという感じがします。例えばアメリカのPinot NoirだったらParkerやWSよりもPinotReportを見ている人もいるだろうし,PinotFileを参考にする人もいるでしょう。Gary V.ももちろんそうした新クリティックの一人です。
結局,パーカーの影響というのはボルドーと,それにまつわる投資家周辺ということにつきてしまうのかもしれません。
これだけConanに対抗できるのはすばらしい。これからテレビに引っ張りだこになるのでは。
消えてしまったのでNBCオフィシャル版に変えました。
消えてしまったのでNBCオフィシャル版に変えました。
Gary Vaynerchukの運営するCinderella Wineは,毎日1種類だけ超特売のワインを売るサイトです(以前も紹介しました)。
ここで今日,RidgeのZinfandel Lytton Springs 2006が出ています。値段はなんと18.88ドル。もちろんフルボトルです。
Ridgeのリストプライスが38.99ドルで,実売価格は30ドル前後というのがいいところなので,これは無茶安。というか日本の値段は高すぎです。
リッジのワイン,おいしくいし思い出もいろいろあるのですが,大塚食品の価格政策が強すぎるのか,日本だと高くて買えないんですよねえ… せっかく経営権を持っているのだから,日本においしくてリーズナブルな価格のワインを持ってくる方向の努力もしてほしいと思うのですが。
ここで今日,RidgeのZinfandel Lytton Springs 2006が出ています。値段はなんと18.88ドル。もちろんフルボトルです。
Ridgeのリストプライスが38.99ドルで,実売価格は30ドル前後というのがいいところなので,これは無茶安。というか日本の値段は高すぎです。
リッジのワイン,おいしくいし思い出もいろいろあるのですが,大塚食品の価格政策が強すぎるのか,日本だと高くて買えないんですよねえ… せっかく経営権を持っているのだから,日本においしくてリーズナブルな価格のワインを持ってくる方向の努力もしてほしいと思うのですが。
オンライン・メディアのニュース・ブログ「メディア・パブ」でWine Library TVのGary Vaynerchukが紹介されていました(メディア・パブ: Twitterの成功事例(その2),ワイン売上が大幅アップ)。
彼の成功のきっかけがビデオ・ブログWine Library TVであることは間違いないですが,Wine Library TVに顧客を呼び込む手段として,現在はTwitterを最重要なメディアとして使っているようです。今月(6月1日)に子供が生まれたときも,3時間後にはTwitterで名前を報告したり,フォロワーからのリプライを常時求めるなどコミュニケーションを重視している様子がうかがえます。
なお,下の動画はメディア・パブに貼ってあったものですが,珍しくWine Library店内を映したものです。でかい店でちょっとびっくりしました。
彼の成功のきっかけがビデオ・ブログWine Library TVであることは間違いないですが,Wine Library TVに顧客を呼び込む手段として,現在はTwitterを最重要なメディアとして使っているようです。今月(6月1日)に子供が生まれたときも,3時間後にはTwitterで名前を報告したり,フォロワーからのリプライを常時求めるなどコミュニケーションを重視している様子がうかがえます。
なお,下の動画はメディア・パブに貼ってあったものですが,珍しくWine Library店内を映したものです。でかい店でちょっとびっくりしました。
Gary Vaynerchuk uses social media to help grow his business |
Wine Library TVでおなじみのGary Vaynuerchukが,今度はワインの特売を始めました。「Cinderella Wine - Ridiculously low prices for 24 hours only.」というのがサイトの名前。真夜中から1日1種類のワインだけを販売します。例えば10月7日の特売はこれ。
イタリアのバローロでAldo Conterno Barolo Granbussia Riserva 2000(アルド・コンテルノ バローロ グランブッシア リゼルヴァ)。定価299.98ドル,Wine Libraryにおける特価が178.98ドル。Wine Searcherでの最低価格が190.60ドルのところを98.88ドルと,最低価格のほぼ半額,定価の1/3で売るのですからびっくりです。
ちなみに楽天で探すとこれ。Wine-Searcherの価格に近いところですから,日本のショップにしてはまあまあ安いほうでしょう。
残念ながら日本には送ってくれませんが,この価格であればSHIP2Uなどを使っても,割安になりそうです。
Cinderella Wineに興味がある方はまずはTwitterでフォローしてみてはいかがでしょう。
イタリアのバローロでAldo Conterno Barolo Granbussia Riserva 2000(アルド・コンテルノ バローロ グランブッシア リゼルヴァ)。定価299.98ドル,Wine Libraryにおける特価が178.98ドル。Wine Searcherでの最低価格が190.60ドルのところを98.88ドルと,最低価格のほぼ半額,定価の1/3で売るのですからびっくりです。
ちなみに楽天で探すとこれ。Wine-Searcherの価格に近いところですから,日本のショップにしてはまあまあ安いほうでしょう。
残念ながら日本には送ってくれませんが,この価格であればSHIP2Uなどを使っても,割安になりそうです。
Cinderella Wineに興味がある方はまずはTwitterでフォローしてみてはいかがでしょう。
著名ワインブログFermentationのTom Wark氏は自ら投げかけたこの質問に「もちろん事実だ」と答えています。それを裏付けるように,ワイン・ブロガーの会議が10月にソノマで開催されます(オフィシャル・ページ)。"Is it true that wine blogging is changing the wine writing genre?"
Fermentation: The Daily Wine Blog: The Wine Bloggers Conference is Here!
米国では既にAmerican Wine Blog Awardsが2回開催されていますし,FermentationやVinographyといった著名ブログは既にオピニオン・リーダー的な存在になりつつあります。Gary VaynerchukもAmerican Wine Blog AwardsでBest Podcastを獲得し,一気に有名人になりました。
こういった状況と日本を比べると,かなり寂しいものがあります。元々ワイン・ジャーナリズムが貧困だということもあるのでしょうけれど,ジャーナリスティックな視点を持ったワイン・ブログはほとんどありません。まあ,ことはワイン分野に限らないわけで,テクノロジーの分野で見ても,米国ではTechCrunchやEngadgetなど,既に旧来のメディア並みの力をつけたところがありますが,日本だと個人の趣味の範囲を超えていないようです。
このブログも英語圏のコンテンツを紹介するくらいでジャーナリスティックとは言い難いですが,世の中のワイン・ライターの人とかにもどんどんブログを書いて情報発信してほしいものだと想います。
サンフランシスコのArlequin Wine Merchantで7月27日,地元ワインメーカーのワインを集めたテイスティング会が開催されます。前売りが25ドル,当日が35ドル。チケット購入はこちら。
「サンフランシスコのワインメーカーって…?」と不審に思われる方も多いかもしれませんが,August WestのEd Kurtzman,A.P. VinのAndrew Vingielloと,ピノ好きなら飛びつきたくなるような名前が並んでいてちょっとびっくりです。このほかはBroc CellarsのChris Brockway,Sutton CellarsのCarl Sutton,Harrington WineのBryan Harringtonが参加します。お近くの方,Gary Vaynerchukの500回記念収録が混み過ぎていて残念な思いをした人はこちらにぜひ。
Join Arlequin Wine Merchant and five San Francisco resident winemakers as they pour over 20 different wines, accompanied by gourmet fare from Arlequin Café. Live music will be played from Arlequin’s garden and all featured wines will be available for purchase at Arlequin Wine Merchant.
Sunday, July 27, 2008, 1:00pm – 5:00pm
Arlequin Wine Merchant
384 Hayes Street at Gough, San Francisco
(415) 863-1104
$25.00 in advance and $35.00 at the door.
「サンフランシスコのワインメーカーって…?」と不審に思われる方も多いかもしれませんが,August WestのEd Kurtzman,A.P. VinのAndrew Vingielloと,ピノ好きなら飛びつきたくなるような名前が並んでいてちょっとびっくりです。このほかはBroc CellarsのChris Brockway,Sutton CellarsのCarl Sutton,Harrington WineのBryan Harringtonが参加します。お近くの方,Gary Vaynerchukの500回記念収録が混み過ぎていて残念な思いをした人はこちらにぜひ。
コッポラの新シリーズ,ディレクターズ・カットのピノ・ノワールが神の雫のコラムで紹介されていました。このワイン,Wine Library TVでも取り上げられていたのですが,Gary Vaynerchukは83点というかなりの低得点を付けています。
日本人の舌には合うのかどうか気になります。
VaynerPAZZZ; COLOR-dark; NOSE-some dark cherry; little hint of Tabasco sauce; subtle strawberry components as well; TASTE-cherry/strawberry pie; too hot on the finish which makes it awkward; over time, the alcohol could tone down and bring out more fruit, but it's a PAZZZ now; GV-83
日本人の舌には合うのかどうか気になります。
@GaryVeeがWine Library TVのエピソード710で,「メーリング・リストに加わることを検討してもよさそうな四つのホットなカリフォルニアのワイナリ」のワインをテイスティングしています。登場するのは,Flowersのワインメーカーが作るCobb,Kosta Browneなどで有名な畑のKanzlerが自社で作るKanzler Vineyards,Scarecrowのワインメーカーが作るKeever,Screaming EagleやOvidなどのワインメーカーを務めるアンディ・エリクソンが作るDancing Hares。
GaryVeeの好みにあったのはKanzlerとDancing Hares。Kanzlerは特にブルゴーニュ的なクラシックな作りのようで,カリフォルニア好きのスタイルとはちょっと違うのかもしれませんが,彼は94点で「ホームラン」とまで評していました。Cobbは89点でまあまあな感じですが,60ドルという価格は高すぎるという評価。Keeverの90ドルは論外,Dancing Haresは相当おいしかったようです。
GaryVeeの好みにあったのはKanzlerとDancing Hares。Kanzlerは特にブルゴーニュ的なクラシックな作りのようで,カリフォルニア好きのスタイルとはちょっと違うのかもしれませんが,彼は94点で「ホームラン」とまで評していました。Cobbは89点でまあまあな感じですが,60ドルという価格は高すぎるという評価。Keeverの90ドルは論外,Dancing Haresは相当おいしかったようです。
Wine Library TVのGary Vaynerchukが大発表をすると,随分前から予告していたのがついに明らかになりました。
参加者とともにオリジナルのNapaのCabernet Sauvignonを作るというもので,ワイン作りはCrushpadで行います(埋め込んだビデオはその説明のところから入ります)。参加者はクラッシュや,ブレンディング,リリース・パーティなどに参加できます。500ケース作るそうですが,コストなどについては明らかにしていなかったような。
もっと意外な線があるのかと思ったら,割と予想範囲内の発表でした。ただ,Garyはこのプロジェクトに相当思い入れがあるようです。最近のWine Library TVを見たことがある人はご存知だと思いますが,ショウの最後は「You, with a little bit of me, are changing the wine world」で締めくくられます。このほかにもコメントをくれと毎回言うこと,視聴者自身の舌を信頼するように言うことなど,ユーザーの参加によってワインの世界が変わっていくということを彼は強く意識しています。
そういった意味で,やはりCrushpadというのは1つの大きな解なのでしょう。Crushpad Japanができたり,ナパさんのCh. Igai Takaha Samurai Beauty(Diatom Samurai Vineyard)が高評価を得たりと,確かに日本でも何かが変わりつつあるのかもしれません。
ところでmixiにWine Library TVのコミュを作ってみました。作るだけじゃなくてちゃんと管理しろって? はい,ごもっともです。
参加者とともにオリジナルのNapaのCabernet Sauvignonを作るというもので,ワイン作りはCrushpadで行います(埋め込んだビデオはその説明のところから入ります)。参加者はクラッシュや,ブレンディング,リリース・パーティなどに参加できます。500ケース作るそうですが,コストなどについては明らかにしていなかったような。
もっと意外な線があるのかと思ったら,割と予想範囲内の発表でした。ただ,Garyはこのプロジェクトに相当思い入れがあるようです。最近のWine Library TVを見たことがある人はご存知だと思いますが,ショウの最後は「You, with a little bit of me, are changing the wine world」で締めくくられます。このほかにもコメントをくれと毎回言うこと,視聴者自身の舌を信頼するように言うことなど,ユーザーの参加によってワインの世界が変わっていくということを彼は強く意識しています。
そういった意味で,やはりCrushpadというのは1つの大きな解なのでしょう。Crushpad Japanができたり,ナパさんのCh. Igai Takaha Samurai Beauty(Diatom Samurai Vineyard)が高評価を得たりと,確かに日本でも何かが変わりつつあるのかもしれません。
ところでmixiにWine Library TVのコミュを作ってみました。作るだけじゃなくてちゃんと管理しろって? はい,ごもっともです。
Wine Library TVのGary VaynerchukがOpus One 2004,Silver Oak Alexander Valley 2003,Ramey Larkmead Cabernet Sauvignon 2005の3本をブラインド・テイスティング(3本のどれかであるということは分かった上でのブラインド)しています。Wine Libraryでの価格はそれぞれ135ドル,51ドル,66ドルという高級カベルネです。
せっかくのブラインドなので結果は見てのお楽しみとしたいところですが,20分も見られないよ,という人も多いと思うので,早く結果を知りたい方はこちらをどうぞ。#338の結果のところです。
ところで,これらの日本での価格を見るとやはりOpus Oneは突出して高いです。日本のショップが「セカンド」と称するOvertureで米国のOpus Oneと同じくらいの価格。レイミーのラークミードは日本に入っているかどうか分かりませんが,ワイナリ価格が同等のダイヤモンド・マウンテン,半額のクラレット,もっと高いジェリコ・キャニオンは入手可能です。クラレットなど,セール品のときはねらい目だと思います。シルバー・オークは昔は好きでしたけどね。思い出は思い出のままにしておいた方がよさそうです。
せっかくのブラインドなので結果は見てのお楽しみとしたいところですが,20分も見られないよ,という人も多いと思うので,早く結果を知りたい方はこちらをどうぞ。#338の結果のところです。
ところで,これらの日本での価格を見るとやはりOpus Oneは突出して高いです。日本のショップが「セカンド」と称するOvertureで米国のOpus Oneと同じくらいの価格。レイミーのラークミードは日本に入っているかどうか分かりませんが,ワイナリ価格が同等のダイヤモンド・マウンテン,半額のクラレット,もっと高いジェリコ・キャニオンは入手可能です。クラレットなど,セール品のときはねらい目だと思います。シルバー・オークは昔は好きでしたけどね。思い出は思い出のままにしておいた方がよさそうです。
Gary Vaynerchukについては,かなりウォッチしているつもりだったのですが,彼の2冊目の著書「Crush It」の日本語版が出ているのについ最近まで気が付いていなかった不束者です。
このブログでは何度となく紹介しているGaryですが,ご存じない方もいらっしゃると思うので,簡単に説明しますと,2006年にWine Library TVというビデオブログを立ち上げて大人気になった人です。元々はベラルーシからの移民で,父親がリカーショップの店員から店長になり,さらに店を持つようになったのを引き継いで,ワインショップWine Libraryを立ち上げ,年間6000万ドルのビジネスに引き上げています。最近ではWall Street Journal「Twitter's Small-Business Big Shots」の2位に選ばれています。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも積極的に活用しており,Twitterでは約90万人のフォロワーが,Facebookでは約7万人が「いいね!」しています。
さて,本書はソーシャルメディアを使ってどう稼ぐのかという話ですが,ソーシャルメディアといいながら,実際にはブログが中心であることや,とにかく自分が好きで夢中になれることをやりなさい,といったあたりは昨年から今年にかけて読んだネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
とかスティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則といった本と共通するところがかなりあるように感じました。
とにかく,これだけ成功している人の話ですから,一読の価値はあります。
このブログでは何度となく紹介しているGaryですが,ご存じない方もいらっしゃると思うので,簡単に説明しますと,2006年にWine Library TVというビデオブログを立ち上げて大人気になった人です。元々はベラルーシからの移民で,父親がリカーショップの店員から店長になり,さらに店を持つようになったのを引き継いで,ワインショップWine Libraryを立ち上げ,年間6000万ドルのビジネスに引き上げています。最近ではWall Street Journal「Twitter's Small-Business Big Shots」の2位に選ばれています。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも積極的に活用しており,Twitterでは約90万人のフォロワーが,Facebookでは約7万人が「いいね!」しています。
さて,本書はソーシャルメディアを使ってどう稼ぐのかという話ですが,ソーシャルメディアといいながら,実際にはブログが中心であることや,とにかく自分が好きで夢中になれることをやりなさい,といったあたりは昨年から今年にかけて読んだネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
とかスティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則といった本と共通するところがかなりあるように感じました。
とにかく,これだけ成功している人の話ですから,一読の価値はあります。
大人気のVlog,Wine Library TV。Gary Vaynerchukの人気も止まるところを知りませんが,難点は1回20分以上という長さ。なかなか20分まとまって見るのは大変です。
そんな貴方に朗報が。米国の動画サイトRevision3がWine Library Reserveとして5分バージョンの放映を始めました。面白さも半減といったところは否めませんが,これなら忙しくてもなんとか見られそうです。
そんな貴方に朗報が。米国の動画サイトRevision3がWine Library Reserveとして5分バージョンの放映を始めました。面白さも半減といったところは否めませんが,これなら忙しくてもなんとか見られそうです。
今,米国のワイン界では「Naked」がひそかなブームになりかけています。米国のブロガー・コミュニティWBW(Wine Blogging Wednesday,月1回特定の水曜日に決められたテーマでブログのエントリを書くもの)では今年8月8日3周年記念として「Let's Get Naked」を掲げており,かのGary Vaynerchukも289回目のタイトルを「The NAKED Show」としています。実は後者については「テーマを盗んだ」としてWBWから非難を受けてたりするのですが。
ではNakedとは何?
Unorked,steel-fermented,いろいろな別の言い方がありますが,要は樽を使わずにステンレスタンクで発酵させるChardonnayのことです。この場合,Nakedは「裸じゃなくて…と訳さないとね」と某翻訳家さんに言われたのですが,酔っ払っていたのでよく覚えていません(笑)。多分「素のまま」とかではなかったかと思うのですが。
近年,Oakの使い方も変わってきており,樽を効かせない方が普通になる日も近いかもしれません。
ではNakedとは何?
Unorked,steel-fermented,いろいろな別の言い方がありますが,要は樽を使わずにステンレスタンクで発酵させるChardonnayのことです。この場合,Nakedは「裸じゃなくて…と訳さないとね」と某翻訳家さんに言われたのですが,酔っ払っていたのでよく覚えていません(笑)。多分「素のまま」とかではなかったかと思うのですが。
近年,Oakの使い方も変わってきており,樽を効かせない方が普通になる日も近いかもしれません。
ナパでカスタム・クラッシュが増えているそうです。カスタム・クラッシュとはブドウを持ち込んでプレス,醸造,さらには貯蔵やボトリングまで行う設備のこと。ワイナリ設備を持たない小さなワイナリが使います。ワイナリの機器は高価なので,共有のものを使うことでコストが抑えられるわけです。Crushpadも一種のカスタム・クラッシュです。
以前,Wine 2.0という話を書きましたが,ワインの世界でもロングテール(書籍などの世界で小部数のものの積み重ねが一部の大部数のものの部数に匹敵する量になるといわれていること。部数の多いものから棒グラフで並べていくと,右側の低く長い「尻尾」の部分がそういった小部数の積み重ねに相当することから名付いた)が起きているのだと思います。確かにインターネットの掲示板などで話題になるワインは,大量生産のものよりも,マイナーなものが多いですよね。
余談になりますが,こういったロングテールの世界ではワイナリとユーザーが直接取引して購入するスタイルが中心になります。一方で,Wine 2.0の雄の一人であるGary Vaynerchukは,ワインショップ「Wine Library」のディレクタが本職。Wine 2.0でワインショップの位置付けがどう変わっていくのかいかないのか,興味深いところですが,Wine Libraryがこの世界にどう適応してくのかも興味あります。
ナパのカスタム・クラッシュはCrushpadのような素人相手中心のものではなく,ワイナリが顧客。それだけ小さいワイナリが増えているということなのでしょうね。"Custom crush is booming in Napa Valley."
Wines & Vines - News Headlines - Custom Crush Boom in Napa
以前,Wine 2.0という話を書きましたが,ワインの世界でもロングテール(書籍などの世界で小部数のものの積み重ねが一部の大部数のものの部数に匹敵する量になるといわれていること。部数の多いものから棒グラフで並べていくと,右側の低く長い「尻尾」の部分がそういった小部数の積み重ねに相当することから名付いた)が起きているのだと思います。確かにインターネットの掲示板などで話題になるワインは,大量生産のものよりも,マイナーなものが多いですよね。
余談になりますが,こういったロングテールの世界ではワイナリとユーザーが直接取引して購入するスタイルが中心になります。一方で,Wine 2.0の雄の一人であるGary Vaynerchukは,ワインショップ「Wine Library」のディレクタが本職。Wine 2.0でワインショップの位置付けがどう変わっていくのかいかないのか,興味深いところですが,Wine Libraryがこの世界にどう適応してくのかも興味あります。
最近,ワインの価格を調べられるサイトが増えてきたので整理しておきます。
ほかに知っているのがあったら教えてください。
●Wine-Searcher.com
価格系サイトの老舗。Proバージョンもあり,そっちの方が安いところが見つかるらしいです。ヴィンテージ欄が別にあるなど,若干検索が使いにくいです。あとワイナリ名が一般的な言葉だったりすると,かなり調べにくいです。例えばLuciaとか。
●WineZap
Wine-Searcher.comで,高いところしか見つからなかったときなど,たまに掘り出し物が見つかります。レビュー機能もあるけどあまり役に立ちません。
●Google Product Search
旧名Froogle.com。URLを入力するときはFroogle.comの方が簡単です。絞込みしやすいのがメリット。
●Vinquire
いわゆるWine2.0系です。レビューも見られます。まだ新しいサイトなので,これからって感じです。
これ,全部調べるの大変なので,スクレイピングしてマッシュアップでワンストップにしてしまったら便利かなあなどと夢想しています(ただし俺様用,笑)。
それからテイスティング・ノートは,まずはParkerの掲示板を調べることが多いです。レビューの質が高いので。特に有名だったり人気なワインの場合はこれで大体済んでしまいます。Wine SpectatorやVinocellarのフォーラムはあまり見ていません。後はCellarTracker。検索窓が小さすぎて使いにくいのが欠点ですが,大抵のワインは見つかります。あとはたまにGary VaynerchukのCork'dもみますが,ちょっとレビューが少なく,質的にもどうかという感じです。
ほかに知っているのがあったら教えてください。
●Wine-Searcher.com
価格系サイトの老舗。Proバージョンもあり,そっちの方が安いところが見つかるらしいです。ヴィンテージ欄が別にあるなど,若干検索が使いにくいです。あとワイナリ名が一般的な言葉だったりすると,かなり調べにくいです。例えばLuciaとか。
●WineZap
Wine-Searcher.comで,高いところしか見つからなかったときなど,たまに掘り出し物が見つかります。レビュー機能もあるけどあまり役に立ちません。
●Google Product Search
旧名Froogle.com。URLを入力するときはFroogle.comの方が簡単です。絞込みしやすいのがメリット。
●Vinquire
いわゆるWine2.0系です。レビューも見られます。まだ新しいサイトなので,これからって感じです。
これ,全部調べるの大変なので,スクレイピングしてマッシュアップでワンストップにしてしまったら便利かなあなどと夢想しています(ただし俺様用,笑)。
それからテイスティング・ノートは,まずはParkerの掲示板を調べることが多いです。レビューの質が高いので。特に有名だったり人気なワインの場合はこれで大体済んでしまいます。Wine SpectatorやVinocellarのフォーラムはあまり見ていません。後はCellarTracker。検索窓が小さすぎて使いにくいのが欠点ですが,大抵のワインは見つかります。あとはたまにGary VaynerchukのCork'dもみますが,ちょっとレビューが少なく,質的にもどうかという感じです。
店長ハダノリさんの誕生日だということで3900円均一のセールです。目玉はRavenswoodのOld Hill ZinfandelとFlowersのPerennialでしょうか。前者は40ドル近く,後者も36ドルくらいが最安価格です。
ただしこのOld Hill,WAの評価は(85-88)とあまりよくありません。同じくセールで出ているBelloniの方が(88-90)とまだ高くなっています。一方で,濃いワインの評価が低いGary Vaynerchukは「COLOR-dark; NOSE-very Cotton Candy, but polished; but not fake; TASTE-massive wine; big tannins; well structured; a Monster, explosive, big wine for a big night (a Smith & Wolensky steak w/ mashed potatoes); tremendous effort; it contains its' fruit within it's structure & tannins; it's got great structure, polish & beautiful fruit; an absolute "darling" of a wine;」と92点という高得点を付けています。また,FlowersのPerennialは「ピノノワール85%、シラ-13%、ピノムニエ1%、シャルドネ1%」というユニークなブレンド。以前はジンファンデルも入っていたと思いますが,それよりはまだ「普通」っぽくなったようです。
なお,Wassy'sは決算セールも続行中でラインナップが増えています。目玉っぽいのはTurleyの単一畑2本Dusi 2004が7000円とPesenti 2003が5200円。どちらも米国の流通価格より低いです。DusiもPesentiもWA(89-91)。Pesentiはかなりおいしそうなのですが,フィニッシュが気に入らなかったよう。Dusiは「well-made, but not one of the top wines of this portfolio.」というそっけないレビューが付いています。
追記:Turleyの2本って既に書いていましたね。自分の書いたものなのに失念していました。
ただしこのOld Hill,WAの評価は(85-88)とあまりよくありません。同じくセールで出ているBelloniの方が(88-90)とまだ高くなっています。一方で,濃いワインの評価が低いGary Vaynerchukは「COLOR-dark; NOSE-very Cotton Candy, but polished; but not fake; TASTE-massive wine; big tannins; well structured; a Monster, explosive, big wine for a big night (a Smith & Wolensky steak w/ mashed potatoes); tremendous effort; it contains its' fruit within it's structure & tannins; it's got great structure, polish & beautiful fruit; an absolute "darling" of a wine;」と92点という高得点を付けています。また,FlowersのPerennialは「ピノノワール85%、シラ-13%、ピノムニエ1%、シャルドネ1%」というユニークなブレンド。以前はジンファンデルも入っていたと思いますが,それよりはまだ「普通」っぽくなったようです。
なお,Wassy'sは決算セールも続行中でラインナップが増えています。目玉っぽいのはTurleyの単一畑2本Dusi 2004が7000円とPesenti 2003が5200円。どちらも米国の流通価格より低いです。DusiもPesentiもWA(89-91)。Pesentiはかなりおいしそうなのですが,フィニッシュが気に入らなかったよう。Dusiは「well-made, but not one of the top wines of this portfolio.」というそっけないレビューが付いています。
追記:Turleyの2本って既に書いていましたね。自分の書いたものなのに失念していました。
SpottswoodeのSauvignon Blancとか報告していないワインもいくつかあるような気がしますが,それはまた気が向いたときに書くとして,この週末に開けたのが表題のワイン。
KanzlerというとKosta Browneにブドウを提供していることで知られている畑ですが,そこのワイナリのものをどうして買おうと思ったのかはすっかり忘れてました。それがワイナリのレビューのページを見てやっと思い出したのですが,かのGary Vaynerchukがこのワインは「ホームラン」だと激賞していたのでした。あまり高得点を出さないGaryveeとしては珍しいほどの94点。非常にオールドワールドな作りだというあたりも気になりました。
2007年のこのワイン,表記はSonoma CoastとAVAになっていますが,実際には単一畑もののようです。ワイナリではこのワインとReserveとしてクローンを限定したものを出しています。ちなみに2008年からはSaltonstall Vineyardという畑のクローン115のブドウがブレンドされるとのこと。
Garyveeのビデオと同様,ややにごって紫がかった色。ブルーベリーの香りや味わいが強く感じられます。Garyveeが言うようなレザーやGameyな感じはあまりしませんが,非常にバランスもよくおいしいピノです。ちなみにWine Spectator誌では96点が付いているとか。僕としても最近飲んだピノの中ではピカイチでした。
KanzlerというとKosta Browneにブドウを提供していることで知られている畑ですが,そこのワイナリのものをどうして買おうと思ったのかはすっかり忘れてました。それがワイナリのレビューのページを見てやっと思い出したのですが,かのGary Vaynerchukがこのワインは「ホームラン」だと激賞していたのでした。あまり高得点を出さないGaryveeとしては珍しいほどの94点。非常にオールドワールドな作りだというあたりも気になりました。
2007年のこのワイン,表記はSonoma CoastとAVAになっていますが,実際には単一畑もののようです。ワイナリではこのワインとReserveとしてクローンを限定したものを出しています。ちなみに2008年からはSaltonstall Vineyardという畑のクローン115のブドウがブレンドされるとのこと。
Garyveeのビデオと同様,ややにごって紫がかった色。ブルーベリーの香りや味わいが強く感じられます。Garyveeが言うようなレザーやGameyな感じはあまりしませんが,非常にバランスもよくおいしいピノです。ちなみにWine Spectator誌では96点が付いているとか。僕としても最近飲んだピノの中ではピカイチでした。
カルト・ワインがブームになってから早10年。今さらカルトなんていうと笑われそうな気もするのですが,それでも毎年のように「次のカルト」といった記事が出てくるのはそれだけこの言葉に分かりやすい魅力があったからなのでしょうね。というわけで,今回はGary Vaynerchukが運営するCork'dのシニア・エディタが書いた記事です(3 wineries with the potential for cult status)。
取り上げられているのはBedrock Wine,Continuum,Evening Land Vineyards。
おそらくこの中で知名度が一番高いのはContinuumでしょう。故Robert Mondaviの次男のTim Mondaviのワイナリで,未亡人のMargritやTimの姉も参加しています。2007年に買い取ったプリチャードヒルの畑はRobertも見に行ったことがあるとのことで,Mondavi直系のワイナリと言えます。作っているのはボルドー系のブレンド一つだけ。評論家の評価も高く,日本でも現在はOpus Oneよりもやや高い価格ながら,すぐに売り切れるワインの一つとなっているようで,カルトという言葉が適切かどうかは別として,現在のところ順調に進んでいる感じがします。
後の二つのうちBedrockはRavenswoodのJoel Petersonの息子であるMorgan Twain-Petersonのワイナリ。この人はすごい人で5歳のときには既に香りだけでピノとメルローを区別することができ,さらにはピノ・ノワールのワインを作り始めたそうです。
It Takes a Village to raise a Winemakerというブログの記事によると,この年,彼はGevrey-Chambertinのワインの香りに魅せられ,父親にピノを作りたいと頼んだのだそうです。父Joelは,ピノは努力に見合わないからと,それを拒否。そこで彼はSangiacomo VineyardのAngelo Sangiacomoのところに,母親がイタリア旅行で集めた数千リラを持っていき,結局タダで500kgのピノをもらったそうです。しかもそれは1986年から2001年まで続き,「Vino Bambino」という名前でいくつかのレストランに入っているそうです。
既にMaster of Wineの試験にも受かり,論文を執筆中だという彼のワイナリBedrockはピノも作るもののメインはシラー。これは確かに気になりますね。
三つめのワイナリEvening Landはブルゴーニュの「コント・ラフォン」のDominique Lafonが出資しているオレゴンのワイナリでピノとシャルドネを作っています。Wine & Spirits誌は2009年のWinery of the Yearに選んでいるとのこと。
ここも全然知らなかったのでへーと思って読んでいたのですが,実は既にエノテカが輸入しているようです。
ちなみにオレゴンは2008が素晴らしいと聞いているので,それが出るときは狙い目かもしれません。
取り上げられているのはBedrock Wine,Continuum,Evening Land Vineyards。
おそらくこの中で知名度が一番高いのはContinuumでしょう。故Robert Mondaviの次男のTim Mondaviのワイナリで,未亡人のMargritやTimの姉も参加しています。2007年に買い取ったプリチャードヒルの畑はRobertも見に行ったことがあるとのことで,Mondavi直系のワイナリと言えます。作っているのはボルドー系のブレンド一つだけ。評論家の評価も高く,日本でも現在はOpus Oneよりもやや高い価格ながら,すぐに売り切れるワインの一つとなっているようで,カルトという言葉が適切かどうかは別として,現在のところ順調に進んでいる感じがします。
後の二つのうちBedrockはRavenswoodのJoel Petersonの息子であるMorgan Twain-Petersonのワイナリ。この人はすごい人で5歳のときには既に香りだけでピノとメルローを区別することができ,さらにはピノ・ノワールのワインを作り始めたそうです。
It Takes a Village to raise a Winemakerというブログの記事によると,この年,彼はGevrey-Chambertinのワインの香りに魅せられ,父親にピノを作りたいと頼んだのだそうです。父Joelは,ピノは努力に見合わないからと,それを拒否。そこで彼はSangiacomo VineyardのAngelo Sangiacomoのところに,母親がイタリア旅行で集めた数千リラを持っていき,結局タダで500kgのピノをもらったそうです。しかもそれは1986年から2001年まで続き,「Vino Bambino」という名前でいくつかのレストランに入っているそうです。
既にMaster of Wineの試験にも受かり,論文を執筆中だという彼のワイナリBedrockはピノも作るもののメインはシラー。これは確かに気になりますね。
三つめのワイナリEvening Landはブルゴーニュの「コント・ラフォン」のDominique Lafonが出資しているオレゴンのワイナリでピノとシャルドネを作っています。Wine & Spirits誌は2009年のWinery of the Yearに選んでいるとのこと。
ここも全然知らなかったのでへーと思って読んでいたのですが,実は既にエノテカが輸入しているようです。
ちなみにオレゴンは2008が素晴らしいと聞いているので,それが出るときは狙い目かもしれません。