「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」ご購入の方への他の地域版無料アップデート優待は、5月31日までと書きましたが、ちゃんと書いてなかったので米国西海岸時間とさせていただきます。
日本では6月1日の朝8時まで。よろしくお願いします。
まずはこちらのページから
日本では6月1日の朝8時まで。よろしくお願いします。
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先日、Twitter上で「若い人がワインをもっと飲むようになるにはどうすれば良いかを……ずっと考えてる。」というつぶやきに対して「飲み切りサイズのものが、もっと必要だと思います」と答えたことがありました。
ワインって若い人にとってはしきいが高いお酒だと思います。ビールやハイボールなどと比べて値段が高いという難点もありますが、ボトルのサイズが大きい、開けたらその日のうちに飲みきってしまわないといけない(実際はそんなことはないのですが、そう思い込んでいる人は多い)というのも結構大きな理由だと思っています。
そんな思いに応えてくれるかのようにPisoniのワイナリLuciaが作るロゼワインLucyに187ml(1/4ボトル)のミニボトルが登場しました。
このLucy、ピノ・ノワール100%のロゼ。同じようなピノ・ノワール100%のロゼではCaleraのVin GrisがWine Advocate誌で2009年が91点、2010年が90点と高く評価されていますが、個人的にはLucyの方がおいしいと思っています。それもそのはず、PisoniやGarys'などのSanta Lucia Highlandsの自社畑のブドウを使っているのです。
ミニボトルの値段は800円前後。フルボトルが3200円くらいですから、値段も1/4。サイズが小さくても割高感がないのもいいですね。まずはだまされたと思ってでも、飲んでみることをお薦めします。
ワインって若い人にとってはしきいが高いお酒だと思います。ビールやハイボールなどと比べて値段が高いという難点もありますが、ボトルのサイズが大きい、開けたらその日のうちに飲みきってしまわないといけない(実際はそんなことはないのですが、そう思い込んでいる人は多い)というのも結構大きな理由だと思っています。
そんな思いに応えてくれるかのようにPisoniのワイナリLuciaが作るロゼワインLucyに187ml(1/4ボトル)のミニボトルが登場しました。
このLucy、ピノ・ノワール100%のロゼ。同じようなピノ・ノワール100%のロゼではCaleraのVin GrisがWine Advocate誌で2009年が91点、2010年が90点と高く評価されていますが、個人的にはLucyの方がおいしいと思っています。それもそのはず、PisoniやGarys'などのSanta Lucia Highlandsの自社畑のブドウを使っているのです。
ミニボトルの値段は800円前後。フルボトルが3200円くらいですから、値段も1/4。サイズが小さくても割高感がないのもいいですね。まずはだまされたと思ってでも、飲んでみることをお薦めします。
5月29日~31日に香港で開かれるVinexpo Asia Pacificにカリフォルニアのワイナリが大挙して出展しています(Largest-Ever California Winery Delegation Embarks On China-Hong Kong Trade Visit)。
2011年にはワインの輸出が記録を作り、アジアのマーケットが伸びていることによるもの。Vinexpo後の6月4日~8日にはWine InstituteがCalifornia Wine Export Program China Tourを開催するため、併せて参加するところが多いようです。
VinexpoのCalifornia Wines Pavilionでは120のワイナリ250のブランドが出展する予定。その後のツアーでは上海、武漢、北京を100のワイナリが周る予定です。
前にも書きましたがワインの世界でもジャパン・パッシングが始まってしまうことがちょっと心配です。
2011年にはワインの輸出が記録を作り、アジアのマーケットが伸びていることによるもの。Vinexpo後の6月4日~8日にはWine InstituteがCalifornia Wine Export Program China Tourを開催するため、併せて参加するところが多いようです。
VinexpoのCalifornia Wines Pavilionでは120のワイナリ250のブランドが出展する予定。その後のツアーでは上海、武漢、北京を100のワイナリが周る予定です。
前にも書きましたがワインの世界でもジャパン・パッシングが始まってしまうことがちょっと心配です。
このタイトルでブログ記事書くのは久しぶりです。古くはSea SmokeやAugust Westなどを紹介してきました。今回は珍しくナパのカベルネ。「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」にも未紹介のものです。
Vine Hill Ranch(VHR)はナパのOakvilleにあるワイナリです。北西にHarlan Estate、南東にDominusと、超有名なワイナリの畑に挟まれたところに畑があります。1884年からブドウ栽培をしてきた土地で、現在のオーナーのPhilips Familyは1959年からブドウを作って来ました。2008年に初めてワインを作り始めました。
ワインメーカーは長年Araujoでワインを作ってきたFrancoise Peschon。畑管理はMichael Wolfという人。作るワインはカベルネソヴィニヨンだけです。
2008年のデビュー作がいきなりWine Advocate誌(レビュアはAntonio Galloni、以下同)で95点と高く評価され、2009年は96、2010年は94-96とコンスタントに高評価を得ています。このほどGalloniが公開した2011年のナパの記事でも、Abreu、Araujo、Screaming Eagleなどと並んで紹介されており、2011年のワインに「吹き飛ばされた」と書いています。
当初から150ドルと高価なワインではありますが、カベルネ好きであれば、チェックしておく価値がありそうなワイナリです。
Vine Hill Ranch(VHR)はナパのOakvilleにあるワイナリです。北西にHarlan Estate、南東にDominusと、超有名なワイナリの畑に挟まれたところに畑があります。1884年からブドウ栽培をしてきた土地で、現在のオーナーのPhilips Familyは1959年からブドウを作って来ました。2008年に初めてワインを作り始めました。
ワインメーカーは長年Araujoでワインを作ってきたFrancoise Peschon。畑管理はMichael Wolfという人。作るワインはカベルネソヴィニヨンだけです。
2008年のデビュー作がいきなりWine Advocate誌(レビュアはAntonio Galloni、以下同)で95点と高く評価され、2009年は96、2010年は94-96とコンスタントに高評価を得ています。このほどGalloniが公開した2011年のナパの記事でも、Abreu、Araujo、Screaming Eagleなどと並んで紹介されており、2011年のワインに「吹き飛ばされた」と書いています。
当初から150ドルと高価なワインではありますが、カベルネ好きであれば、チェックしておく価値がありそうなワイナリです。
Wine Spectatorで93点がついたカレラのセントラルコースト・ピノ・ノワール2010を飲んでみました。
色は濃い目のガーネット。アメリカン・チェリーやブルーベリーのフレーバー。胡椒などのスパイシーさがバックボーンとなって、骨太の仕上がりに感じます。カリフォルニアらしい芳醇なピノ・ノワール。これは、この価格帯としてはとてもいいですね。珍しく、2本続けて同じワインを飲んでしまいました。
色は濃い目のガーネット。アメリカン・チェリーやブルーベリーのフレーバー。胡椒などのスパイシーさがバックボーンとなって、骨太の仕上がりに感じます。カリフォルニアらしい芳醇なピノ・ノワール。これは、この価格帯としてはとてもいいですね。珍しく、2本続けて同じワインを飲んでしまいました。
今週もまとめて簡単にお届けします。
カリフォルニアワインあらかるとでは、めったにないメリー・エドワーズのセール。ファンが多いワインです。ソヴィニョン・ブランも有名。
女性つながりで、同じソノマのフリーマンは新ヴィンテージが登場しています。August WestやRoarのワインメーカーとして米国ではマニア人気の高いEd Kurtzmanが作るワイン。Akiko's Cuveeは作った樽の中から、共同経営者のアキコさんがいいものを選んだもの。エレガントさと、芳醇さを兼ね備えたワインです。
もう1つ女性つながりでウメムラではMayaの1999年がセール。…と思ったら、もう売り切れてました。では、ということで、Mayaの1992年を紹介しておきます。Wine Advocate誌で100点取った伝説のワイン。ワインメーカーだったハイジ・バレットの名前を一躍上げたワインでもあります。8万円台はもちろん安くないですが、同時期のボルドーの100点ワイン(例えばマルゴーの1990年)だったら10万円以上が当たり前ですから、それと比べたらずいぶんお買い得に見えます。
ちなみにデビューの1998年から2005年まで、2003年を除いた16ヴィンテージのセットもあります(2004年もありませんが、この年は作られていません)。
カリフォルニアワインあらかるとでは、めったにないメリー・エドワーズのセール。ファンが多いワインです。ソヴィニョン・ブランも有名。
女性つながりで、同じソノマのフリーマンは新ヴィンテージが登場しています。August WestやRoarのワインメーカーとして米国ではマニア人気の高いEd Kurtzmanが作るワイン。Akiko's Cuveeは作った樽の中から、共同経営者のアキコさんがいいものを選んだもの。エレガントさと、芳醇さを兼ね備えたワインです。
もう1つ女性つながりでウメムラではMayaの1999年がセール。…と思ったら、もう売り切れてました。では、ということで、Mayaの1992年を紹介しておきます。Wine Advocate誌で100点取った伝説のワイン。ワインメーカーだったハイジ・バレットの名前を一躍上げたワインでもあります。8万円台はもちろん安くないですが、同時期のボルドーの100点ワイン(例えばマルゴーの1990年)だったら10万円以上が当たり前ですから、それと比べたらずいぶんお買い得に見えます。
ちなみにデビューの1998年から2005年まで、2003年を除いた16ヴィンテージのセットもあります(2004年もありませんが、この年は作られていません)。
「無敵のカリフォルニアワイン講座」、Twitterやっていないので、買えないという人もいるので、「文楽」でも買えるようにしました。特に無料版は簡単にダウンロードできるのでお試しください。
無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》
無敵のカリフォルニアワイン講座《無料版》
ここのサービスの決済はゼロという会社を使用しています。アカウント作らずに購入できるのもメリットです。
ただし、文楽は手数料が結構取られてしまうので、手数料や消費税込みの販売金額は399円とちょっと高くなってしまいました。ご了承ください。
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St. Helena 1934のMitsyさんに教えられて、彼女が通訳を務めていたBeringerの試飲会に参加してきました。
会場は恵比寿のPARTY。ここに来るのも久しぶりです。
今回、Beringerから来ていたのはRoger Harrisonさん。リサーチ・ワインメーカーといって、様々な品種やルートストック、醸造技術などをテストする役割の人です。さらに、Beringerの作るデザートワインとして評価が高いNightingale(ナイチンゲール)のワインメーカーでもあります(Beringerではワインごとにワインメーカーがいます)。
試飲したワインは5種。Napa ValleyのSauvignon BlancにChardonnay、Merlot。Knights ValleyのCabernet Sauvignon、そしてNightingaleです。
Sauvignon Blanc(SB)は2009年のもの。92%がSBで7.5%Semillon、0.5%Viognier。ヴィオニエはわずか0.5%ですが、それがフローラルなフレーバーを加えているとのこと。青い草やグレープフルーツといったSBらしいフレーバーに加え、白桃のようなトロッとした風味を感じたのもそのせいかもしれません。全体的にはクリスプで飲みやすくおいしいワイン。
Chardonnayは2010年。樽を55%使用しています。これもクリスプですが、ちょっとスパイシーなところもあります。シャルドネとしては若干ミッドパレートが弱いかな。
Merlotは2009年。ふくよかなワイン。90%メルローで10%Cabernet Sauvignon(CS)だとのこと。ほとんどタンニンを感じず、チェリーやシロップのような風味。メルローとしては悪くないです。
CSは2009年。Beringerはナイツバレーのパイオニアで1983年にAVAとして指定されるより前、1970年代から樹を植えているとのこと。85.5%ナイツバレーで14.5%ナパのブドウを使っています。ナイツバレーのブドウはタニックなので、ナパのブドウを混ぜているとのこと。品種は94%CS、4%CF、2%Petit Verdot。ブルーベリーやチェリーの味わい。骨太のタンニン。これはいいワインです。
最後はNightingale。SBとSemillonを使い、25brixでブドウを収穫。収穫した房をトレーに並べて、培養した貴腐菌を噴霧します。後は貴腐菌が定着し、ブドウから水分が抜けるまで温度や湿度をコントロールします。こういった方法で作っているのはここだけだとか。
全部テイスティングして感じたのは昔よりも白ワインを中心に、クリスプなスタイルが中心になったこと。実際、そういった傾向はあるそうです。
会場は恵比寿のPARTY。ここに来るのも久しぶりです。
今回、Beringerから来ていたのはRoger Harrisonさん。リサーチ・ワインメーカーといって、様々な品種やルートストック、醸造技術などをテストする役割の人です。さらに、Beringerの作るデザートワインとして評価が高いNightingale(ナイチンゲール)のワインメーカーでもあります(Beringerではワインごとにワインメーカーがいます)。
試飲したワインは5種。Napa ValleyのSauvignon BlancにChardonnay、Merlot。Knights ValleyのCabernet Sauvignon、そしてNightingaleです。
Sauvignon Blanc(SB)は2009年のもの。92%がSBで7.5%Semillon、0.5%Viognier。ヴィオニエはわずか0.5%ですが、それがフローラルなフレーバーを加えているとのこと。青い草やグレープフルーツといったSBらしいフレーバーに加え、白桃のようなトロッとした風味を感じたのもそのせいかもしれません。全体的にはクリスプで飲みやすくおいしいワイン。
Chardonnayは2010年。樽を55%使用しています。これもクリスプですが、ちょっとスパイシーなところもあります。シャルドネとしては若干ミッドパレートが弱いかな。
Merlotは2009年。ふくよかなワイン。90%メルローで10%Cabernet Sauvignon(CS)だとのこと。ほとんどタンニンを感じず、チェリーやシロップのような風味。メルローとしては悪くないです。
CSは2009年。Beringerはナイツバレーのパイオニアで1983年にAVAとして指定されるより前、1970年代から樹を植えているとのこと。85.5%ナイツバレーで14.5%ナパのブドウを使っています。ナイツバレーのブドウはタニックなので、ナパのブドウを混ぜているとのこと。品種は94%CS、4%CF、2%Petit Verdot。ブルーベリーやチェリーの味わい。骨太のタンニン。これはいいワインです。
最後はNightingale。SBとSemillonを使い、25brixでブドウを収穫。収穫した房をトレーに並べて、培養した貴腐菌を噴霧します。後は貴腐菌が定着し、ブドウから水分が抜けるまで温度や湿度をコントロールします。こういった方法で作っているのはここだけだとか。
全部テイスティングして感じたのは昔よりも白ワインを中心に、クリスプなスタイルが中心になったこと。実際、そういった傾向はあるそうです。
一頃に比べると買収の話をあまり聞かなくなったBill Foleyですが、ナパのRutherfordにあるSawyer Cellarsを買収しました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Foley Acquires Sawyer Cellars)。
ナパではMerus、Kuletoに次ぐ3つ目のワイナリ。合計すると年間54万3000ケースを作っているとのことです。なお、うち30万ケースはSebastianiだとか。
ナパではMerus、Kuletoに次ぐ3つ目のワイナリ。合計すると年間54万3000ケースを作っているとのことです。なお、うち30万ケースはSebastianiだとか。
カリフォルニアワインあらかるとでラベル損傷などの「訳あり」品のセールをやっています。
頭の3つは要注目。ホールのカベルネ、カレラのデザートワイン、ABCのニュイ・ブランシェです。
ホールはナパで近年伸び盛りのワイナリ。先日、Wine Advocate誌で95点を取った2008年のカベルネを飲みましたが、確かに非常にできのいいカベルネでした。ここでは同じワインの2009年(WAでは94+ このワインはWAでは88点でした。WAではHallのCabernet Sauvignonとして同じ名前で2本の掲載があり、取り違えていました。ショップのサイトに書いてあったのを鵜呑みにしてしまいましたが、私も確認が不十分でした。すみません)。通常価格の5000円でもコスト・パフォーマンスが高いのに、なんと3150円(税抜き)です。米国では40~46ドルするワインがですよ。
カレラからはヴィオニエのデザートワイン。これはレアモノ。生産量は360ケース。カレラに強い日本でもあまりみないワインです。米国でも25ドル前後するのが1715円という安さ。
Au Bon ClimatはシャルドネのNuit-Blanches Questが2520円。先日、某ワインショップの人とも話をしていたのですが、最近の日本におけるABCの安さは、不思議なほど。中でもこれは安いです。
この3つだけでも買って損はないでしょう。後のもデイリーにはいいと思います。
頭の3つは要注目。ホールのカベルネ、カレラのデザートワイン、ABCのニュイ・ブランシェです。
ホールはナパで近年伸び盛りのワイナリ。先日、Wine Advocate誌で95点を取った2008年のカベルネを飲みましたが、確かに非常にできのいいカベルネでした。ここでは同じワインの2009年(
カレラからはヴィオニエのデザートワイン。これはレアモノ。生産量は360ケース。カレラに強い日本でもあまりみないワインです。米国でも25ドル前後するのが1715円という安さ。
Au Bon ClimatはシャルドネのNuit-Blanches Questが2520円。先日、某ワインショップの人とも話をしていたのですが、最近の日本におけるABCの安さは、不思議なほど。中でもこれは安いです。
この3つだけでも買って損はないでしょう。後のもデイリーにはいいと思います。
ちょっとブログ書くのをさぼっていたので安いのから高いのまで3本まとめて紹介します。
最初はFoxglove by Varnerのシャルドネ。同じワイナリの単一畑もの「Neely」がWine Advocate誌で98点を取って注目されましたが、廉価版のFoxgloveもとてもコスト・パフォーマンスの高いワインです。樽不使用、マロラクティック発酵なしなので、従来のカリフォルニアのシャルドネのイメージとは対極的なワイン。2000円台前半の味ではありません。
2本目はスター・レーンのカベルネ。サンタ・バーバラのサンタ・イネズ・バレーというとピノ・ノワールで有名なところですが、ここはその中でも海から遠く温暖なところ。このカベルネは5000円前後の中ではベストの1つ。2006年なので熟成もちょうどいいところでしょう。買って後悔しないワインです。
最後はハーラン・エステート。これは値段がどうのというよりも、毎年この時期に入荷して、すぐに売り切れてしまうもの。興味があるなら早めに動くべし。8万8000円は楽天で最安です。
最初はFoxglove by Varnerのシャルドネ。同じワイナリの単一畑もの「Neely」がWine Advocate誌で98点を取って注目されましたが、廉価版のFoxgloveもとてもコスト・パフォーマンスの高いワインです。樽不使用、マロラクティック発酵なしなので、従来のカリフォルニアのシャルドネのイメージとは対極的なワイン。2000円台前半の味ではありません。
2本目はスター・レーンのカベルネ。サンタ・バーバラのサンタ・イネズ・バレーというとピノ・ノワールで有名なところですが、ここはその中でも海から遠く温暖なところ。このカベルネは5000円前後の中ではベストの1つ。2006年なので熟成もちょうどいいところでしょう。買って後悔しないワインです。
最後はハーラン・エステート。これは値段がどうのというよりも、毎年この時期に入荷して、すぐに売り切れてしまうもの。興味があるなら早めに動くべし。8万8000円は楽天で最安です。
「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」を発売してから1週間。そのあいだに気がついたことをまとめておきます。
1.有料版の本数が無料版を超えた
現時点で、有料版が閲覧数454で販売が37、無料版が閲覧数202で、販売数が33。当初は無料版が伸びましたが、だんだん有料版の方が閲覧数も販売数も上回るようになってきました。
理由はいくつか考えられますが、有料版の250円という値段が「これくらいなら出してもいいかな」と思うレベルだったのかと思います。私が書いているならということで、すぐに有料版を買っていただいたケースもあったのはありがたいかぎり。
2.買っているのは必ずしもワインクラスターの人ではない
Twitter上でいただいた感想などをTogetterにまとめておきます。
ワインマニアの人よりも、ワイン好きだけどそれほど詳しくないといった人が多いような気がします。それは本を書くときの狙いでもあったので、いい傾向だと思います。逆にカリフォルニア・ワインマニアの人には今のところ読んでもらえていないようです。なお、ここで出てくる本田さんはITジャーナリスト、神原サリーさんは家電のジャーナリスト、麻倉怜士さんはデジタルメディア評論家として有名な方々です。本田さんは古くからの知り合いですが、後のお二人はお会いしたことありません。
3.拡販力ではやはりツイッター
本田さんから、神原サリーさん、麻倉怜士さんと伝播していったように、ツイッターはやはり広げる力があるなあと思いました。ときどき本の宣伝ツイートを入れていますが、もうちょっといろいろな時間帯を試す必要があると思いました。例えば、1番目に挙げた有料版が上回ったというのは昼に気づいたので昼にツイートしたところ、それまで本に気づいていなかった人に少しリーチできたようでした。
4.Ameroadのファイル名はなんとかしてほしい
Ameroadのサービスに大きな不満はありませんが、ファイル名が勝手に決められてしまう点はどうだか。できたらアップしたファイル名を使ってほしいものです。途中で改訂する場合などもそこが気になります。
5. Twitterアカウント必須で大丈夫だったか
Ameroadはあまり利用条件ないのですが、Twitterのアカウントは必須です」。購入した人を見ると普段ほとんどTwitterを使っていない人が案外多いようでした。
1.有料版の本数が無料版を超えた
現時点で、有料版が閲覧数454で販売が37、無料版が閲覧数202で、販売数が33。当初は無料版が伸びましたが、だんだん有料版の方が閲覧数も販売数も上回るようになってきました。
理由はいくつか考えられますが、有料版の250円という値段が「これくらいなら出してもいいかな」と思うレベルだったのかと思います。私が書いているならということで、すぐに有料版を買っていただいたケースもあったのはありがたいかぎり。
2.買っているのは必ずしもワインクラスターの人ではない
Twitter上でいただいた感想などをTogetterにまとめておきます。
ワインマニアの人よりも、ワイン好きだけどそれほど詳しくないといった人が多いような気がします。それは本を書くときの狙いでもあったので、いい傾向だと思います。逆にカリフォルニア・ワインマニアの人には今のところ読んでもらえていないようです。なお、ここで出てくる本田さんはITジャーナリスト、神原サリーさんは家電のジャーナリスト、麻倉怜士さんはデジタルメディア評論家として有名な方々です。本田さんは古くからの知り合いですが、後のお二人はお会いしたことありません。
3.拡販力ではやはりツイッター
本田さんから、神原サリーさん、麻倉怜士さんと伝播していったように、ツイッターはやはり広げる力があるなあと思いました。ときどき本の宣伝ツイートを入れていますが、もうちょっといろいろな時間帯を試す必要があると思いました。例えば、1番目に挙げた有料版が上回ったというのは昼に気づいたので昼にツイートしたところ、それまで本に気づいていなかった人に少しリーチできたようでした。
4.Ameroadのファイル名はなんとかしてほしい
Ameroadのサービスに大きな不満はありませんが、ファイル名が勝手に決められてしまう点はどうだか。できたらアップしたファイル名を使ってほしいものです。途中で改訂する場合などもそこが気になります。
5. Twitterアカウント必須で大丈夫だったか
Ameroadはあまり利用条件ないのですが、Twitterのアカウントは必須です」。購入した人を見ると普段ほとんどTwitterを使っていない人が案外多いようでした。
ロバート・パーカーのサイトでパーカーが今月アントニオ・ガローニとナパを訪れて2002年のワインを試飲したビデオが公開されています。4回に分けて公開ということで、現在パート2まで計13本分が掲載されています。2002年は2000年代でも非常にいい年の1つであり、今回の結果は次のWine Advocate誌に載ると思いますが、かなりの高得点になりそうです。
第1回では最初のAraujoがむちゃくちゃおいしそう。点数は明らかにしていないものの「欠点がない、100点に近い」と言っています。
あと、興味深かったのはChateau Montelena。パーカーは「ワイン界のカル・リプケンだ」(カル・リプケンはメジャーリーグで2632試合連続出場の大記録を持っている人)と、コンスタントに素晴らしいワインを作っていることを褒めており、このワインもかなりおいしそうです。
実はこの年のMontelenaは曰くつきであり、Wine Spectatorでは72点という低い点が付いています。同誌のJames Laubeがブショネだと判断したためですが、当時からその判断には多くの人が疑問を呈したものでした。
おそらく、99%以上の人にとっては検知できないレベルの汚染を感じたのでしょう。しかし、パーカー、ガローニといったレベルの人が気がつかない程度ということは、やはりその判断は間違っていたのではないかと思いました。
パーカーのビデオ、会員でないと見られませんが、なかなか面白いです。
PS. Part1の3本目、Beckstoffer Vineyardのワインのワイナリがどこだかどうしても聴き取れません。分かった人教えてくださいませ
第1回では最初のAraujoがむちゃくちゃおいしそう。点数は明らかにしていないものの「欠点がない、100点に近い」と言っています。
あと、興味深かったのはChateau Montelena。パーカーは「ワイン界のカル・リプケンだ」(カル・リプケンはメジャーリーグで2632試合連続出場の大記録を持っている人)と、コンスタントに素晴らしいワインを作っていることを褒めており、このワインもかなりおいしそうです。
実はこの年のMontelenaは曰くつきであり、Wine Spectatorでは72点という低い点が付いています。同誌のJames Laubeがブショネだと判断したためですが、当時からその判断には多くの人が疑問を呈したものでした。
おそらく、99%以上の人にとっては検知できないレベルの汚染を感じたのでしょう。しかし、パーカー、ガローニといったレベルの人が気がつかない程度ということは、やはりその判断は間違っていたのではないかと思いました。
パーカーのビデオ、会員でないと見られませんが、なかなか面白いです。
PS. Part1の3本目、Beckstoffer Vineyardのワインのワイナリがどこだかどうしても聴き取れません。分かった人教えてくださいませ
Santa Lucia HighlandsをPinot Noirの産地として有名にしたのがPisoniであることは誰しも疑わないこと。元祖であるPisoniの畑、刎頚の友であるGary Franscioniと共同で営むGarys'、Rosella'sと、誰もが欲しがる名前が続きます。近年はさらにSierra Marという畑も追加されています。
そこにさらに加わったのがSoberanes。2006年に作ったという新しい畑でGarys'の近くにあるそうです。
最初のワインはシャルドネ。このほかSyrah、Pinot Noirが植えられています。柳屋に入荷していますが、かなり美味しそうな雰囲気が出ています。
そこにさらに加わったのがSoberanes。2006年に作ったという新しい畑でGarys'の近くにあるそうです。
最初のワインはシャルドネ。このほかSyrah、Pinot Noirが植えられています。柳屋に入荷していますが、かなり美味しそうな雰囲気が出ています。
Adobe Digital EditionsはWindowsやMacで使える電子書籍のビューアです。「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」を見る手順を紹介します。簡単なので、ぜひ使ってみてください。
電子書籍のEPUBファイルはダウンロード保存済みとします。
まず、Adobe Digital Editionsのページを開きます。
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iPhone/iPadの電子書籍ビューアiBooksの使い方を紹介します。「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」はアップル標準のiBooksに最適化してあるので、iPhone/iPadではiBooksで読んでください。
iBooksを起動すると、このような本棚が表示されます。この画面をiBooksでは「ライブラリ」と呼んでいます。タップして最初のページを開いてみましょう。
表紙と同じ画像が表示されているはずです。
まず、画像をダブルタップしてみましょう。画面いっぱいに画像が表示されたと思います。この状態で指を2本使って、拡大や縮小表示できます。ページに貼られている画像を詳しく見たい場合は、このようにします。もう一回ダブルタップすると元の画面に戻ります。
なお、この本、かなりサイズがあるので読み込みに結構時間がかかります。触っても反応しない場合は読み込み中の可能性があるので、ちょっと待ってあげてください。
次に、右から左にページ上をスワイプします。すると次のページに進みます。スワイプが上手にできなかったら、ページの右端あたりをタップしてもいいです。本を読むときの基本動作ですから、無意識にできるよう、練習して慣れてください。
逆に、左から右にスワイプしたり、左端をタップすると前のページに戻ります。
画面の下にインジケータやページ番号が表示されていると思います(表示されていないときは、画面の中央あたりを軽くタップすると表示されます)。インジケータを左右に動かしてもページを移動できますが、本書はページ数が多いので、あまり実用的ではないでしょう。
なお、EPUBにはページという概念がないので、総ページ数や現在のページ番号は、見ているソフトや文字のサイズなどによって変わります。本の内容について人に伝えるときは、ページ番号ではなく、見出しなどを利用しましょう。
iBooksを起動すると、このような本棚が表示されます。この画面をiBooksでは「ライブラリ」と呼んでいます。タップして最初のページを開いてみましょう。
表紙と同じ画像が表示されているはずです。
まず、画像をダブルタップしてみましょう。画面いっぱいに画像が表示されたと思います。この状態で指を2本使って、拡大や縮小表示できます。ページに貼られている画像を詳しく見たい場合は、このようにします。もう一回ダブルタップすると元の画面に戻ります。
なお、この本、かなりサイズがあるので読み込みに結構時間がかかります。触っても反応しない場合は読み込み中の可能性があるので、ちょっと待ってあげてください。
次に、右から左にページ上をスワイプします。すると次のページに進みます。スワイプが上手にできなかったら、ページの右端あたりをタップしてもいいです。本を読むときの基本動作ですから、無意識にできるよう、練習して慣れてください。
逆に、左から右にスワイプしたり、左端をタップすると前のページに戻ります。
画面の下にインジケータやページ番号が表示されていると思います(表示されていないときは、画面の中央あたりを軽くタップすると表示されます)。インジケータを左右に動かしてもページを移動できますが、本書はページ数が多いので、あまり実用的ではないでしょう。
なお、EPUBにはページという概念がないので、総ページ数や現在のページ番号は、見ているソフトや文字のサイズなどによって変わります。本の内容について人に伝えるときは、ページ番号ではなく、見出しなどを利用しましょう。
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W. H. Smithというと2003年のMaritime VineyardがWine Spectator誌で97点を取って、一躍有名になったワイナリでした。カリフォルニアワインあらかるとで、そこの2009年のHellenthal Vineyardが4980円、2008年のSonoma Coastが3490円という信じられない値段で出ています。
日本では、毎年ごく少量しか出回らないブランドなので、これまで安くなることはほとんどなかったのですがどういうことなのでしょう。
同ショップのメルマガによると、
とのこと。いわば特別価格ですから、今回限りと考えておくべきでしょう。
なお、このワイン、Wine Spectatorでの評価は芳しくないです。Sonoma Coastが87点、Hellenthalは84点。Cellar Trackerなどでの評価は悪くないので、WSの点が悪い=ダメなワインということではないですが、念のため。
日本では、毎年ごく少量しか出回らないブランドなので、これまで安くなることはほとんどなかったのですがどういうことなのでしょう。
同ショップのメルマガによると、
円高差益還元を素早く反映させる輸入元さんの努力に、弊店納入分のスケールメリットが生かされたことも要因の一つですが、それらに加え、もう一点。
過日、日本人ファンによるWHスミスへのワイナリーツアーが組まれました。これに、大変気を良くしたオーナーのビルとジョアンさんご夫妻が、太っ腹な決済をしてくれ、それが決定打ともなっております。
とのこと。いわば特別価格ですから、今回限りと考えておくべきでしょう。
なお、このワイン、Wine Spectatorでの評価は芳しくないです。Sonoma Coastが87点、Hellenthalは84点。Cellar Trackerなどでの評価は悪くないので、WSの点が悪い=ダメなワインということではないですが、念のため。
iPhone、iPadでEPUBが読めるソフトはいくつかありますが、「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」はアップル標準のiBooksに最適化してあるので、iBooksで読んでください(他のアプリではアプリ内リンクが動かないなどの制限があります)。
iBooksはアップル標準ですが、最初から入ってはいないのでApp Storeからインストールします。
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イーデンと聞くとE電を思い出すみなさん、こんばんは。
Mount Edenというワイナリ。イーデンと発音するのが正しいようですが、国内だとエデンとすることが多いようです。ま、発音は置いておいて、このワイナリがあるSanta Cruz Mountains、シリコンバレーからほど近い地域ですが、実は素晴らしいシャルドネが作られるところでもあります。特に、ピュアな果実味と高い酸が特徴のような気がします。
古くから有名なところだとRidge。ここのMonte Belloの畑のシャルドネは、大部分がSanta Cruz Mountains、一部がポジティブ・セレクションでMonte Belloの畑名が付きます。どちらも素晴らしいワイン。
近年赤丸上昇中なのがNeely。単一畑のものはWine Advocate誌で最高98点がついています。セカンド的位置付けで樽を使わないFoxgloveも美味です。
そしてMount Eden。ここは禁酒法後のカリフォルニアワイン低迷期にMartin Rayが設立して高品質のワイン造りをした由緒あるワイナリですが、特に近年のシャルドネは高評価を受けています。
で、やっと本題に入りますが、Wine Advocate、Wine Spectator両誌で95点と高く評価されたここの2008年のシャルドネがそろそろ輸入元終売だそうです。カリフォルニアワインあらかるとによると在庫限りだとか。
実はまさにこのワイン、今週飲んだところでした。噂負けしない、おいしいシャルドネでした。個人的にもお薦めです。
Mount Edenというワイナリ。イーデンと発音するのが正しいようですが、国内だとエデンとすることが多いようです。ま、発音は置いておいて、このワイナリがあるSanta Cruz Mountains、シリコンバレーからほど近い地域ですが、実は素晴らしいシャルドネが作られるところでもあります。特に、ピュアな果実味と高い酸が特徴のような気がします。
古くから有名なところだとRidge。ここのMonte Belloの畑のシャルドネは、大部分がSanta Cruz Mountains、一部がポジティブ・セレクションでMonte Belloの畑名が付きます。どちらも素晴らしいワイン。
近年赤丸上昇中なのがNeely。単一畑のものはWine Advocate誌で最高98点がついています。セカンド的位置付けで樽を使わないFoxgloveも美味です。
そしてMount Eden。ここは禁酒法後のカリフォルニアワイン低迷期にMartin Rayが設立して高品質のワイン造りをした由緒あるワイナリですが、特に近年のシャルドネは高評価を受けています。
で、やっと本題に入りますが、Wine Advocate、Wine Spectator両誌で95点と高く評価されたここの2008年のシャルドネがそろそろ輸入元終売だそうです。カリフォルニアワインあらかるとによると在庫限りだとか。
実はまさにこのワイン、今週飲んだところでした。噂負けしない、おいしいシャルドネでした。個人的にもお薦めです。
電子書籍「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」をAmeroadで発売しました(5/26:文楽でも発売しました)。ワイナリ情報150軒、文字数は19万超。単行本の文字数が通常12万程度と言いますから、1.5倍を超える分量です。
形式はEPUB。パソコンであればAdobe Digital Editions、iPhone/iPadであればiBooks、AndroidであればAldiko Book Readerなどで読めます。iBooksで読む方法については後日詳しく紹介します。また、PDFやKindleのmobi形式を希望する方は、購入後Twitterで@andymaまでメンションをください。
価格はAmeroadでは250円。ただし、決済サービスごとに手数料が別途かかります。特別特典として2012年5月中に購入し、購入時にTwitterのアカウントを私に通知するようにしていただいた場合、今後出していく他の地域のバージョンを無料で差し上げます。
また、文楽では手数料消費税込みで399円。こちらの特典は2012年6月10日までとさせていただきます。購入者には文楽のシステムを通じてメッセージを送り、メールを送っていただきます。
Kindle版は500円。
なお、EPUBでは無料版も作りました。歴史の章がフルに読めるほか、他の章は一部だけを入れてあります。EPUBに慣れていない方はまずそちらでお試しください。
なお、本書のタイトルの「無敵のカリフォルニアワイン講座」というのは、カリフォルニアワインの日本で出ている本より濃い内容のものを目指しているということと、カリフォルニアワイン自体が無敵の力を持ってほしいという期待を表しています。本書がカリフォルニアワインを知る助けに少しでもなれば本望です。
関連記事
Ameroadでの購入方法
iPhone、iPadでのEPUB電子書籍の読み方
iBooksの紙の本より便利な使い方
Adobe Digital Editionsを使ったEPUB電子書籍の読み方
Kindle版
Ameroad
無料版はこちら
文楽での有料版
文楽での無料版
《目次》
第1章 はじめに
第2章 これだけは知っておこう
第3章 カリフォルニアワインの歴史
第4章 ワイナリ訪問のための20のTips
第5章 カリフォルニアの気候とワイン産地
第6章 Napa(ナパ)――カベルネが君臨するワイン界のディズニーランド
第7章 ナパのワイナリ
第8章 ワインメーカーの系譜
形式はEPUB。パソコンであればAdobe Digital Editions、iPhone/iPadであればiBooks、AndroidであればAldiko Book Readerなどで読めます。iBooksで読む方法については後日詳しく紹介します。また、PDFやKindleのmobi形式を希望する方は、購入後Twitterで@andymaまでメンションをください。
価格はAmeroadでは250円。ただし、決済サービスごとに手数料が別途かかります。特別特典として2012年5月中に購入し、購入時にTwitterのアカウントを私に通知するようにしていただいた場合、今後出していく他の地域のバージョンを無料で差し上げます。
また、文楽では手数料消費税込みで399円。こちらの特典は2012年6月10日までとさせていただきます。購入者には文楽のシステムを通じてメッセージを送り、メールを送っていただきます。
Kindle版は500円。
なお、EPUBでは無料版も作りました。歴史の章がフルに読めるほか、他の章は一部だけを入れてあります。EPUBに慣れていない方はまずそちらでお試しください。
なお、本書のタイトルの「無敵のカリフォルニアワイン講座」というのは、カリフォルニアワインの日本で出ている本より濃い内容のものを目指しているということと、カリフォルニアワイン自体が無敵の力を持ってほしいという期待を表しています。本書がカリフォルニアワインを知る助けに少しでもなれば本望です。
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iPhone、iPadでのEPUB電子書籍の読み方
iBooksの紙の本より便利な使い方
Adobe Digital Editionsを使ったEPUB電子書籍の読み方
Kindle版
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無料版はこちら
文楽での有料版
文楽での無料版
《目次》
第1章 はじめに
第2章 これだけは知っておこう
第3章 カリフォルニアワインの歴史
第4章 ワイナリ訪問のための20のTips
第5章 カリフォルニアの気候とワイン産地
第6章 Napa(ナパ)――カベルネが君臨するワイン界のディズニーランド
第7章 ナパのワイナリ
第8章 ワインメーカーの系譜
カリフォルニアワインあらかるとでMartinelliのZio Tony Ranch Chardonnay 2008が出ています。Wine Advocate誌で95点、Wine Spectator誌で94点という高得点ながら価格は米国並みの5000円台という安さです。
Zio Tony RanchはMartinelliが持っている畑の一つで、MartinelliのほかPatz & HallやMarcassinもワインを作っています。もちろんMarcassin版だと100ドルをはるかに超える価格ですが、MarcassinもMartinelliもワインメーカーはHelen Turley。個人的にはMartinelliのピノとシャルドネはあまり好みではないのですが、それでもこの価格だと惹かれますね。濃い系が好きな人であればお薦めです。多分明日までは残っていないのでお早めに。
Zio Tony RanchはMartinelliが持っている畑の一つで、MartinelliのほかPatz & HallやMarcassinもワインを作っています。もちろんMarcassin版だと100ドルをはるかに超える価格ですが、MarcassinもMartinelliもワインメーカーはHelen Turley。個人的にはMartinelliのピノとシャルドネはあまり好みではないのですが、それでもこの価格だと惹かれますね。濃い系が好きな人であればお薦めです。多分明日までは残っていないのでお早めに。
7月27日(金)に、ナパのワイントレインで、マボロシ・ヴィンヤードの私市(きさいち)友宏さんを招いたランチ・イベントが開かれます(Maboroshi Vintner's Lunch)。
これは通常のランチのワイントレインのコースに、マボロシワインがグラスで3種(スパークリング、シャルドネ、ピノ・ノワール)付き、さらにマボロシのワインの試飲やサイン会などが行われるというもの。ワインメーカーも同乗するので、直接質問することも可能です。
価格は1人当たり169ドル。ワイントレインの中では最高級のVista Domeカーを使っており、通常スパークリング・ワインが1杯付くだけのものが139ドルしますから、ワインメーカー・イベントはかなりお得です。限定人数なので予約はお早めに。
なお、ワイントレインではほかにもワインメーカー・ランチを開催しています。詳しくはこちら。
これは通常のランチのワイントレインのコースに、マボロシワインがグラスで3種(スパークリング、シャルドネ、ピノ・ノワール)付き、さらにマボロシのワインの試飲やサイン会などが行われるというもの。ワインメーカーも同乗するので、直接質問することも可能です。
価格は1人当たり169ドル。ワイントレインの中では最高級のVista Domeカーを使っており、通常スパークリング・ワインが1杯付くだけのものが139ドルしますから、ワインメーカー・イベントはかなりお得です。限定人数なので予約はお早めに。
なお、ワイントレインではほかにもワインメーカー・ランチを開催しています。詳しくはこちら。
昨年、Coppolaが悲願だったInglenookブランドの買い取りに成功したというニュースを書きましたが、復活したInglenookをラベルに記したワインがこの春45ヴィンテージぶりに登場します(Coppola releases first Inglenook since 1964)。
Inglenookはナパの名門として、禁酒法後の厳しい時代にも品質を最大限に優先したワイナリであり、この記事にも「1941年のInglenookカベルネはこれまで作られたカリフォルニアワインの中で最もすばらしいものの1つと考えられて」います。しかし、1964年にJohn Daniel Jr.がワイナリを売却して以降、安ワインのブランドに貶められてしまっていました。Coppolaが旧Inglenookのワイナリを買い取ってNiebaum-Coppola(後にRubicon Estate)を作った後も、そのブランドは使えなかったわけですが、ついにその復活が叶ったのです。
元記事にある新InglenookのラベルはInglenookの文字の下にシャトーの絵が入ったもの。これまでCask Cabernet Sauvignonと言っていたカベルネ・ソヴィニョンの2009年のものが最初のワインです。
Inglenookはナパの名門として、禁酒法後の厳しい時代にも品質を最大限に優先したワイナリであり、この記事にも「1941年のInglenookカベルネはこれまで作られたカリフォルニアワインの中で最もすばらしいものの1つと考えられて」います。しかし、1964年にJohn Daniel Jr.がワイナリを売却して以降、安ワインのブランドに貶められてしまっていました。Coppolaが旧Inglenookのワイナリを買い取ってNiebaum-Coppola(後にRubicon Estate)を作った後も、そのブランドは使えなかったわけですが、ついにその復活が叶ったのです。
元記事にある新InglenookのラベルはInglenookの文字の下にシャトーの絵が入ったもの。これまでCask Cabernet Sauvignonと言っていたカベルネ・ソヴィニョンの2009年のものが最初のワインです。
GWだからというわけでもないのですが、このところあまりワインを買っていなかったので、ちょっと物色(主に安いもの)していたところ、やっぱりピノだと今一番お買い得はカレラのセントラルコーストではないかと。2010年のものが2000円台前半ですから(ワイナリ価格は24ドルです)。
2010年のカレラ・セントラルコースト・ピノ・ノワールはワイナリ35周年のもので、Wine Spectatorでは93点という過去最高の得点。かつてのセントラルコーストが「安かろう、…」というイメージであったのに対し、ここ数年は裏切られることがない、安心銘柄になっています。
前にも紹介していますが、やはりこれは買っとけワインということで、再度取り上げさせていただきました。
2010年のカレラ・セントラルコースト・ピノ・ノワールはワイナリ35周年のもので、Wine Spectatorでは93点という過去最高の得点。かつてのセントラルコーストが「安かろう、…」というイメージであったのに対し、ここ数年は裏切られることがない、安心銘柄になっています。
前にも紹介していますが、やはりこれは買っとけワインということで、再度取り上げさせていただきました。
ソノマで急斜面の畑開墾が困難になるような条例ができました(Sonoma Hillside Vineyards Face Tough New Rules | News | News & Features | Wine Spectator)。
新しい条例では、最も急な斜面で木を抜いてはいけないことになり、不安定な斜面から50フィート以上離れたところでないと新しい畑は作れないことになっています。また、樹を植えてから3年間視察が入ることにもなっています。
畑の開発という面では、これまでより余計な時間やコストがかかることは明白であり、一方環境保護という面ではもっと踏み込んだ規定が欲しかったという意見もあるようです。
ところで、ソノマで一番急斜面な畑はどこだかご存知でしょうか?
僕の知る限りではMartinelliのJackass Hillが一番ではないかと言われています。斜度最大60%という急斜面の畑で、ロバでないと畑を耕せないことからこの名前が付いたそうです。ZinfandelやMuscat Alexandriaが植わっています。
新しい条例では、最も急な斜面で木を抜いてはいけないことになり、不安定な斜面から50フィート以上離れたところでないと新しい畑は作れないことになっています。また、樹を植えてから3年間視察が入ることにもなっています。
畑の開発という面では、これまでより余計な時間やコストがかかることは明白であり、一方環境保護という面ではもっと踏み込んだ規定が欲しかったという意見もあるようです。
ところで、ソノマで一番急斜面な畑はどこだかご存知でしょうか?
僕の知る限りではMartinelliのJackass Hillが一番ではないかと言われています。斜度最大60%という急斜面の畑で、ロバでないと畑を耕せないことからこの名前が付いたそうです。ZinfandelやMuscat Alexandriaが植わっています。
世界で最も影響力があるワインの小売業者は何でしょう? 答えはコストコ(Costco=コスコ)。ワインだけで年間10億ドルを売りさばいており、高級ワインをどこよりも安く売ることで、米国のコンシューマーの高級ワインへの道標になっているともいいます。そこのバイヤーを率いるアネット・アルバレス・ピータースがCNBCのインタビューに答えた動画が公開されています(Costco's Wine Buyer Doesn't Think Wine Is Different Than Toilet Paper)。
アネット女史、以前は自動車のパーツの部門でバイヤーだったということで、ワインのバックグラウンドはほとんどなく、知識もバイヤーになってからのものだけのようです。
インタビューのやり取りでは、アネット女史が、ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない、といい、インタビュワーが「でもトイレット・ペーパーやアルミ箔とは違うんじゃない?」と聞くと「なぜ?」と返します。「パーソナルなものだから」と答えると「人はそんなふうに見たがるわ。でも最終的にはただの飲み物にすぎないのよ」と、ワインラバーが目を剥くような内容になっています。
その割り切りがコストコらしいところではありますが、なかなか面白いインタビューなので、元記事から動画を見ることを薦めます。
アネット女史、以前は自動車のパーツの部門でバイヤーだったということで、ワインのバックグラウンドはほとんどなく、知識もバイヤーになってからのものだけのようです。
インタビューのやり取りでは、アネット女史が、ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない、といい、インタビュワーが「でもトイレット・ペーパーやアルミ箔とは違うんじゃない?」と聞くと「なぜ?」と返します。「パーソナルなものだから」と答えると「人はそんなふうに見たがるわ。でも最終的にはただの飲み物にすぎないのよ」と、ワインラバーが目を剥くような内容になっています。
その割り切りがコストコらしいところではありますが、なかなか面白いインタビューなので、元記事から動画を見ることを薦めます。
「まさかの」なんてタイトルはあまり立てないのですが、昨日に続いて、かなり安いものがあったので紹介します。
とはいえ、今回は「キャップの不良」ということでちゃんと安い理由はあります。スクリューキャップが、ちょっと固すぎるということで、通常の価格より2割程度安く売ることになりました。
ものはヘンドリーのHRW カベルネ・ソヴィニョン。ヘンドリーそのものが、コストパフォーマンスの高いワインで知られている上、さらに安くなるのですから、3000円以下でクオリティの高いカベルネ・ソヴィニョンを飲みたいなら、お薦めです。
セールの性質上、現品限りなのでお早めに。
とはいえ、今回は「キャップの不良」ということでちゃんと安い理由はあります。スクリューキャップが、ちょっと固すぎるということで、通常の価格より2割程度安く売ることになりました。
ものはヘンドリーのHRW カベルネ・ソヴィニョン。ヘンドリーそのものが、コストパフォーマンスの高いワインで知られている上、さらに安くなるのですから、3000円以下でクオリティの高いカベルネ・ソヴィニョンを飲みたいなら、お薦めです。
セールの性質上、現品限りなのでお早めに。