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Date: 2018/0929 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ジャクソン・ファミリーのバーバラ・バンクと故
ジェス・ジャクソンの末っ子のクリストファーが2018年のソノマの収穫について「ワールドクラスだ」と語っています(2018 vintage in Sonoma ‘world-class’, says Christopher Jackson)。これまでのところ全く問題はなく、収穫量も平年よりも15~20%ほど多いとか。

現在はカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫が始まったあたりですが、極めて順調なシーズンとなっています。特に、熱波も来ていないため、生育シーズンはやや長めに取れる状況です。

とはいえ、昨年の大火は10月上旬のこと、今年もそれが近づくにつれドキドキするところはあります。現在もぶどう畑を脅かしてはいないですが、山火事はいくつか起こっています。

何事も起こらないのがいいシーズンだとはいいますが、このまま何事も起こらず終わってほしいものです。

Bedrockの収穫風景
Date: 2018/0928 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2016年にNapa Valley Vintnersのツアーでナパに行ったメンバーの同窓会を開催しました。場所は東京アメリカンクラブ。会員制なので普通では使えないところですが、メンバーの一人がここで働いており、ちょっとびっくりするくらい豪華な宴会になりました。

ワインはそれぞれ持ち寄りですが、こんなレアなものも。
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「Chateau Bontemps Roulet」というのでしょうか。1981年のワインです。検索しても全く情報はでてきませんでした。40年近く建っているワインですが、状態もよく、美味しく飲めました。

ワイン全部並べてみました。
ワイン一覧

僕が持っていったのはTOQUADE(トカードゥ)ソーヴィニヨン・ブラン2016年。ソーヴィニヨン・ブランしか作っていないというワイナリーで、オーパス・ワンやロバート・モンダヴィで醸造責任者をつとめ、プライベートでは「ポートフォリオ」を造ってきたジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズの弟子にあたるクリスティーン・バーベがオーナー・ワインメーカーです。とにかく香りが素晴らしいワインで僭越ながら乾杯のワインに使わせていただきました。

あとは料理の数々。
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Date: 2018/0927 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ヴィナスのジョシュ・レイノルズがパソ・ロブレスの2015年と2016年のヴィンテージレポートを公開しています(Paso Robles 2016 & 2015: New Releases (Sep 2018) | Vinous - Explore All Things Wine)。ただし、無料で閲覧できる部分には個々のワイナリーの評価は含まれていません。

旱魃の最中だった両ヴィンテージですが、結論から言うと、品質は良好です。2015年の方がやや抑制された味わいとのことですが、あくまでも相対的な話であって、濃厚な果実味を主体とした味わいは変わらないとのこと。さらに近年は、栽培技術の進歩によって、果実味が強すぎたり、酸味を失ったりすることもほとんどなくなってきたそうです。その分、畑の作業は大変で、他の地域と比べてもいつも畑に大勢の人がいて働いているとか。

また、この地域のワインとしては、赤ではシラー、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデルが主流ですが、近年はほとんど聞いたことがないような品種を作る生産者も増えているとのこと。ちなみにプチシラーもファッショナブルではないのに、いいものが増えているそうです。個人的に密かに注目している品種なのでちょっと嬉しい。

白は赤に比べるとまだいろいろな面で遅れているようですが、品種の多様化は同じように進んでいるようです。

日本に入ってきているワインはあまり多くはないですが、いずれもコストパフォーマンスは優れたワインが多いと感じています。特にローヌ系品種にはいいものが多いので、ぜひ多くの人に飲んでみてもらいたいと思います。

ハロウィン向けにこんなのはどうでしょう。味もいいですよ。


定番の安心できる生産者です。

Date: 2018/0926 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ユリシス・ヴァルデス
著名なワインメーカーのポール・ホブズが、先々週急死したユリシス・ヴァルデスの追悼文を掲載しています(Calling the Pick in Honor of Ulises Valdez - Paul Hobbs Journal)。

ユリシス・ヴァルデスはとにかくソノマを熟知していました。気候や土壌など、その土地の特徴がすべてわかっていました。その能力の素晴らしさは、ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーにあるエドワード・ジェームズ・エステートの畑を作るときに遺憾なく発揮されたそうです。あたかも、最初から畑の完成形がわかっているかのようだったとポール・ホブズも舌を巻きます。

ただ、ユリシス・ヴァルデスは能力だけの人ではなく、毎日地に足をつけて仕事をする人でした。朝の6時半ころ、ポール・ホブズはしばしば電話で起こされたそうです。特に用事があるわけではなく「美しい一日の始まりだ。今日が君にとっていい一日になりますように、ポール」と挨拶するだけだったそうですが、ユリシス・ヴァルデスとポール・ホブズの関係性もさることながら、骨の髄まで栽培家だったんだなあと思いました。

ちなみに、この文章のタイトルにある「Calling the pick」とは、果実の収穫をするチームを招集すること。毎年行う様々な判断の中でも、これが一番最終的なワインの味わいに直結するので、神経質になるのだそうです。毎朝、いつがベストなタイミングかを考えながら、電話をくれていたユリシス・ヴァルデスを思い出すのでしょうね。

改めて、その死を悼みたいと思います。
Date: 2018/0925 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマのラ・クレマ・ワイナリーで2018年9月22日に開催されたソノマ・カウンティ・ワイン・オークションで総落札額が570万ドルと、昨年の520万ドルを超え、2013年の初開催以来の最高落札額更新を続けました。



2017年10月の大火後、初の開催となった今回は、火災からの復興が一つのテーマ。20日のオープニング・パーティは、火災で焼け落ちたパラダイス・リッジで開かれました。オークションでは毎年「ファンド・ザ・フューチャー」という、ソノマの子供達の読み書き向上に充てられるロットがありましたが、今年は「ファンド・ア・ニード」として火災で家を失った人を援助するロットになり、このロットだけで250万ドルが集まりました。

また、ワインだけのロットで見ると、サーク(CIRQ)のマイケル・ブラウンによるライブラリー・ワインの詰め合わせが8万ドルと最高額でした。

少しずつですが、発展していっているオークション、ナパのようにゴージャスに、とはならないと思いますが、これからもがんばってほしいものです。
Date: 2018/0924 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、「ドナルド・パッツ氏再始動、9月23日にカリフォルニア、東京、石垣島でお披露目」という記事でお知らせしたお披露目会に参加してきました。元パッツ&ホールのドナルド・パッツ氏による新しいプロジェクトです。

新たにドナルド・パッツ・ワイン・グループとしてマリタナ(Maritana)、シークレット・ドア(Secret Door)、ターミニム(Terminim)の3つのワイナリーをはじめたのですが、今回はマリタナのワインが中心でした。

お披露目会の場所は西馬込のイル・ド・コリンヌ。「なぜ西馬込?」と思う人もいるかもしれませんが、店主でワイン通訳などとして活躍している山本香奈さんが、ドナルド・パッツ氏と旧友という関係です(そういえば8年前にもドナルド・パッツ氏を招いたワイン会がありました「Patz & Hallのワイン会,行ってきました」)。
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ワインの説明をする香奈さん。
ワインの説明をする香奈さん

お披露目ワインを抜栓しています。
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注ぎます。
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シャルドネです。
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まず開けたのはマリタナのシャルドネ、ロシアン・リバー・ヴァレー2017です。一番スタンダードなシャルドネです。
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バニラやヘーゼルナッツの香りが豊かです。酸は中程度。オレンジやレモンの風味。トロピカルフルーツというほどまったりした味わいではなく引き締まるところはひきしまった感じ。アフターに爽やかさを感じます。

パッツ&ホールのシャルドネはMLに入っていたので相当飲みましたが、高級感と親しみやすさを備えていたのが魅力の一つでした。パッツ&ホールでは主にマーケティングを担当していたドナルド・パッツ氏ですが、今回のワイナリーでは醸造も担当。そういう意味ではパッツ&ホールを引き継いでいるというわけでもないのですが、その親しみやすさはパッツ&ホールを思い出させるものでした。

最近はソノマの中でも冷涼なソノマ・コーストに目が向きがちですが、ドナルド・パッツ氏はロシアン・リバー・ヴァレーにこだわるとのこと。特にゴールドリッジの土壌の畑を選んで契約しているそうです。ゴールドリッジは非常に水はけがよく、根が地中深く伸びやすいそうです。

次のワインはシャルドネでも単一ブロックのもの。ダットンランチのショップブロック1967です。ダットンランチはロシアン・リバー・ヴァレーでも有名な畑ですが、単一畑とは呼べないほど広い畑を持っています。ドナルド・パッツ氏は今回、ダットンランチの中でも最も古い1967年に植樹されたブロックからブドウを得られたとのこと。

かなりわかりにくいラベルなのですが、上部に「Shop Block 1967」と書いてあります。
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味わいは、ロシアン・リバー・ヴァレーのものほど樽は感じず、ミネラル感と柑橘を強く感じました。さわやかで上品な味わい。ロシアン・リバー・ヴァレーのものは基本的には若いうちに飲むワインだと思いますが、こちらは5年くらい寝かせた方がおいしいかも。だんだん複雑さが出てくるワインのような気がします(2019年春にリリース予定だそうです)。

次はもう一つのワイナリー「ターミニム」のワインです。こちらはドナルド・パッツ氏と北ローヌ出身のフランソワ・ヴィラード氏がコラボして作ったブランドでローヌ系品種にこだわるとのこと。今回はアルダー・スプリングスのマルサンヌとルーサンヌのブレンドです。アルダー・スプリングスもダットンランチと同様、古くからパッツ&ホールで使っている銘醸畑です。
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味わいは酸がやわらかく、まったりとして優しい味。後口を軽い苦味がひきしめます。シャルドネの酸が苦手な人にお薦めです。

最後のワインはマリタナに戻ってピノ・ノワール。シャルドネはネックのところの色が黄色ですが、こちらはブルー。
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イチゴの香り。味わいもイチゴを中心にした赤系の果実を強く感じます。優しく親しみやすい味。これも2019年春にリリース予定のワイン。30%以上除梗なしのブドウも使っているということですが、ホールクラスターによるエグミのような味わいは全く感じなかったです。

食事は軽食でしたが、パンもトマトもブドウも、生ハムもどれも美味しく堪能しました。
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広島産の牡蠣は当初予定していたものが入荷せず(今年のさまざまな災害などで引く手あまただそうです)、代わりに赤ちゃんの岩牡蠣でした。こちらも貴重。
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小粒ながら濃厚な味わいでした。久しぶりの生牡蠣おいしかったです。

ドナルド・パッツ氏のワイン。まだ日本での輸入元などは決まっていないそうです。これからインポーターを探すとのことなので、興味を持たれた方はぜひご連絡ください。
Date: 2018/0921 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのカーネロスにあるハドソン(Hudson)が2018年9月1日にワイナリー(醸造設備)とテイスティングルームをオープンしました(Hudson Winery opens in Napa’s Carneros region | Wine | napavalleyregister.com)。銘醸畑として知られているハドソンですが自社のワインも2004年から造っているので「え、ワイナリーなかったの?」って感じですが、これで名実ともにエステートのワイナリーになりました(エステートと名乗るためには畑も醸造設備も自社で持つ必要があります)。

ハドソンはハイドと並んでカーネロスを代表する畑。キスラーやオーベール、コングスガード、フェイラといった超一流ワイナリーをはじめ、30ものワイナリーにブドウを卸しています。例えばコングスガードのシラーはハドソンのブドウ100%で作られていますが、ワイン・アドヴォケイトで100点を取ったこともあります。コングスガードのナパ・シャルドネもハイドとハドソンのブレンドです。ハドソン自身のワインも2013年のシャルドネが96+、2015年のシラーが95点など、高い評価を得ています。

新しいテイスティングルームでは予約のみでテイスティングができます。60ドルと125ドルのコースがあります。

ところで、オーナーのリー・ハドソンさんクリスティーナ・ハドソンさんのうち、奥さんのクリスティーナさんは日本語の勉強で慶応大学の大学院に留学していたことがあるそうです。新宿のパークハイアットのオープンにもかかわったとのこと。全然知りませんでした。ワイナリーを訪問された方は日本語で話かけてみてはいかがでしょうか。
ハドソン夫妻
Hudson Ranch
Date: 2018/0918 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・イン・スタイルの試飲会に参加してきました。200種類を超えるワインが出ているのと、時間が限られていたのでニュー・カリフォルニア系のワインを中心に試飲してきました。

サンタ・バーバラのタトーマー(Tatomer)はリースリングで有名なワイナリー。残糖ゼロのドライなリースリングを造っています。スタインヒューゲルは上品な味わい。旨みも感じます。2950円はバーゲン。もう一つのヴァンデンバーグはミネラル感の強い味わい。
タトーマー リースリング

スクライブのスキン・ファーメンテッド・シャルドネはいわゆるオレンジワイン。500mlの背の低いユニークなボトルです。旨みがあってやわらかな味わい。万人向けのワインではありませんが、何か違ったものを飲みたいときにどうぞ。
スクライブ スキン・ファーメンテッド・シャルドネ(500ml)

マサイアソンのシャルドネです。これもミネラル感がたっぷり。
マサイアソン シャルドネ リンダ・ヴィスタ

レインはティム・モンダヴィの息子二人が作るワイナリー。セント・ロバートキュベはピュアな味わいです。
レイン ピノ・ノワール

これはちょっとビックルしました。ピノ・ノワールみたいに繊細な味わいのワインです。
デイ ジンファンデル ソノマ・カウンティ

フェイラのピノ・ノワール。ソノマコーストとキーファーランチ。キーファーランチは果実味もたっぷり。上品な味わいもあります。
フェイラ ピノ・ノワール

ウルトラバイオレットはおスパがスコイ。2600円は完全にバーゲン価格です。
ウルトラヴァイオレット
Date: 2018/0917 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年2月に「数十年ぶりに電気シェーバーに替えた話」という記事でフィリップスの電気シェーバーを使っている話を書きました。その後半年以上経ちましたが、もうT字型のカミソリは捨ててしまい、電気シェーバーだけにしてしまいました。T字だと、剃る前にむらしたり、シェービングクリームが必要なのが、何も準備なしに剃れるのがとにかく楽です。この歳にしてひげ剃りライフが変わりました。

そのフィリップスさんから今度は電動歯ブラシをモニターでいただきました。「ソニッケアー プロテクトクリーン」という製品です。

歯は一生使うので、手入れは必要と思いながら、普通の歯ブラシでの歯磨き以外、これまでやっていませんでした。以前はデンタルフロスを使っていたこともありましたが、だんだんめんどくさくなり…ただ、だんだん歯茎の健康なども気にはなってきたので、なんとかしなきゃなという思いは出てきていました。

そのため、電動歯ブラシに興味はあったものの、歯茎を傷つけるのではないかといったことがちょっと心配だったのですが、この製品はブラッシングが強すぎると警告する機能があり、初心者に優しい作りになっています。また、約2週間かけてだんだんパワーを強くしていくモードもついています。

ソニッケアー プロテクトクリーン

ブラシは2つついています。歯を磨き上げる「ホワイトモード」にむいた「ホワイトプラスブラシ」と歯茎に刺激を与える「ガムケアモード」にむいた「ガムプラスブラシヘッド」です。

とりあえず「ホワイトプラスブラシ」をつけて、一番普通の「クリーンモード」で歯を磨いてみました。

マニュアルによるとまず

・ブラシヘッドを歯と歯茎の境目に角度(45度)をつけて隙間が空かないようにあてます。電源ボタンを押します。
・歯にブラシヘッドを軽くあてて、同じ場所で約2秒間ずつブラッシングしてください
・歯の裏側をブラッシングするときはハンドルを立てるようにしてブラシを縦にあて、垂直方向に何度かブラッシングします。

とのこと。やってみると45度であてるというのが意外と難しいです。約2秒ずつブラッシングするというのもなかなか大変。鏡で見ながらブラッシングしていると、だんだんよだれが出てきてちょっと大変でした。

正しく使うためには講習会でも受けたいなあという気がしました。

ともあれ、ブラッシングしてみると、これまでの歯磨きよりも口の中がさわやかになったような気がします。

実は、その後ポップコーンの種の皮が歯にはさまってずっと気持ち悪かったのですが、歯ブラシあてたら簡単に取れました。

まだ、歯をきれいにするモードしか使っていませんが、今度ははぐきも試してみたいと思います。
Date: 2018/0915 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日、急死したユリシス・ヴァルデス。彼の功績をたたえるため、彼の管理する畑から作られるワインをいくつか紹介します。

まずはなんといってもオーベールのUVヴィンヤード。ユリシス・ヴァルデスを有名にしたワインでもあります。


UV-SLヴィンヤードというのもあります。ユリシス・ヴァルデスの自宅のあるStoetz Laneという道にちなんでSLと入れています。


ポール・ホブスのUVヴィンヤードのワインを造っていますが、日本には入ってきていないようです。そこのブドウをブレンドしたAVAものはあります。


コスタブラウン唯一のシャルドネもユリシス・ヴァルデスの畑のブドウをブレンドしています。


昨日の記事でも記したように、トーマス・リヴァース・ブラウンとも特別に深い関係です。まずはトーマス・リヴァース・ブラウン自身のリヴァース・マリーでは、ユリシス・ヴァルデスのシルバー・イーグルを採用。これも何回も書いていますが、リヴァース・マリーはむちゃくちゃコスパいいです。これが8000円台というのはちょっとびっくりなレベル。


次はシュレーダーとてがけるアストン・エステート。これもかなり北のほうに畑があります。アストンは酸がきれいでとても上品な面とパワフルな面が混在するすごいピノ・ノワール。これもユリシス・ヴァルデスとトーマス・リヴァース・ブラウンが作り上げた一つの究極でしょう。


そして最後に紹介するのがボアズ・ビュー。畑の場所もワイナリーの名前もマーカッサンを意識していないはずがないというもの。これぞ超ド級というピノ・ノワールです。

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[2014] ボアズ・ビュー ピノ・ノワール ザ・コースト
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最後に紹介した3つのワインはどれもユリシス・ヴァルデスとトーマス・リヴァース・ブラウンの組み合わせですが、味わいはまったく違います。まさにテロワールが現れたワインと言えるでしょう。
Date: 2018/0914 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ユリシス・ヴァルデス
ソノマで数多くの畑を管理しているユリシス・ヴァルデス(Ulises Valdez)が心臓発作で急死しました。享年49歳。もしかしたらソノマ・コーストの今後の発展に影響するかも、と思ってしまうほどのことで、私も呆然としています。

畑の管理というと有名なのはデビッド・エイブリューですが、エイブリューはナパが専門で、ほかの地域の畑はほとんど扱っていません。ソノマで畑の管理といえば圧倒的に名高いのがユリシス・ヴァルデスで「ソノマのデビッド・エイブリュー」と呼ぶ人もいるほどです。

トーマス・リヴァース・ブラウンやポール・ホブス、マーク・オーベールといった超一流中の超一流ワインメーカーたちが全幅の信頼を寄せていました。特にトーマス・リヴァース・ブラウンは自身のリヴァース・マリーでシルバー・イーグル(先日、中川ワインの試飲会で美味しかったワインに私が挙げています)のピノ・ノワールを造っているほか、シュレーダー・セラーズの設立者であるフレッド・シュレーダーと取り組むボアズ・ビュー(「マーカッサンを見下ろす親イノシシ?」を参照)やアストン・エステート(「トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(後編)」を参照)でもタッグを組んでいます。特にボアズ・ビューに関しては海に近い過酷な環境であり、ユリシス・ヴァルデス以外では畑の開発は不可能だったと言われています。

また、マーク・オーベールはUV(ユニシス・ヴァルデスの頭文字を取ったもの)やUV-SLといった畑のワインを造っており、こちらもその信頼度合いが伺えます。後述のようにユニシス・ヴァルデスが畑の管理者として知られるようになったのはマーク・オーベールとの交友がきっかけでした。

これほどの名声を勝ち得たユリシス・ヴァルデスですが、ここに至るまでの道程は簡単なものではありませんでした。

メキシコの貧しい家族に8人兄弟の一人として育ち、8歳のときには父親が亡くなってしまいます。小学校3年で中退して家族のために働きはじめました。16歳のときにカリフォルニアへの移住を企てますが2回失敗し、3回めは海から泳いで上陸してなんとか潜り込むことに成功しました。1985年のサンクスギビングの日でした。
そして1986年にレーガン大統領による恩赦で正式な移民となりました。

ユリシスはソノマの畑で働くようになり、その後ジャック・フローレンスという人と会社を設立して、畑の管理をしていました。2000年ころに、マーク・オーベールと友人になり、プレミアムなワイン造りに興味を保つようになりました。そこでロシアン・リバー・ヴァレーに土地を見つけて長期リースし、ブドウを植えたのが今のUVヴィンヤードです。ジャック・フローレンスはそちらの方向性に反対でしたが、ユリシスは最終的に2003年に全株式を買い取って自身の会社にしています。UVヴィンヤードのワインを最初に作ったのはマーク・オーベールで、その高品質さで引く手あまたになり、次々と畑を増やしていくことになりました。

2004年には自身のワイナリー、ヴァルデス・ファミリーを立ち上げ、家族で運営しています。2010年にはメキシコ大統領を迎えた晩餐会でそのワインが使われるなど、高く評価されています。

ユリシス・ヴァルデスの生涯はまさにアメリカン・ドリームを実現するものでした。子どもたちのうち4人はワイン業界で働いています。ヴァルデス・ファミリーのワインメーカーも娘が担っています。

彼の死は惜しまれますが、今後は家族が引き継いで一層もりたてて行くのではあいかと期待しています。

ご冥福をお祈りします。
Date: 2018/0910 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年8月にコラヴァンを試用したことがあり、そのときに残ったワインをセラーに入れたままにしていました。1年過ぎたところで試してみようと開けてみました。
コラヴァンで保存したワイン
写真で見るように、残りはかなり少ないです。100mlくらいでしょうか。

グラスに注いだところ
グラスに注いでみると、以前飲んだときと比べて明らかに色が濃いです。ピノ・ノワールとは思えない色です。

実際に飲んでみると、完全に酸化していました。

日本のコラヴァンは空気と置き換える気体が不活性ガスのアルゴンではなく窒素です。アルゴンガスに比べると多少反応が進む可能性があるのと、比重が空気よりもやや軽いため、ボトルの中に空気が残っていると液面と接触しやすくなります(アルゴンガスは空気より重いので、空気が残っていても接触しにくい)。

そういった面で長期保存には不利と言われていましたが、この結果からもそれはある程度裏付けられたのかもしれません。

ワインの残っている量が少なく、さらにセラーで横置きで保存していたため、液量に対して気体に触れる表面積が大きかったことや、コラヴァンに不慣れで注ぐときにもしかしたらきちんと置換できていなかったのかもしれないといった不利な要素はありますが、日常的な使用環境でもそういったことは起こる可能性があるので、日本のコラヴァンの場合、数ヶ月以内に飲んだ方が無難なような気がします。

ちなみに、コラヴァンが海外でソムリエなどを対象に行なったブラインドテストでは半年保存したものと開けたてのものを比べています。また、海外の掲示板では1年以上経ったものも変化なかったという報告もあります(逆に変化していたという報告は見たことがありません)。

また、使い方として、針をコルクに挿したまましばらく置いておくと、空気が中に入る恐れがあると書いている人もいました。ワインを注いだらすぐに抜いてしまうのがよさそうです。

というわけで日本のコラヴァンの場合、長期保存性はやはりちょっと難しいのかもというのが、感想です。結論づけるにはサンプルが少なすぎるのであくまでも一つの例として受け止めてください。


並行輸入品だと少し安いです。
Date: 2018/0908 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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中川ワインの試飲会からおいしかったワイン、おすすめのワインを紹介します。

いきなり写真を撮り忘れていたのですが、ワシントン州のグラマシー・セラーズ ヴィオニエ2017年。

これまでも何回か紹介してきたワインですが、個人的には今のヴィオニエの一押し。ヴィオニエって難しいブドウだと思うのですが、これはとてもきれいで品のあるスタイル。ワシントン州ですばらしいワインを作っているワイナリーです。

次はオー・ボン・クリマのヒルデガード2015。ピノ・グリとピノ・ブラン、アリゴテのブレンド。白桃やオレンジの風味。やわらかい味わいでこれも上品。シャルドネ以外のおいしい白ワインを飲みたいときに選びたいワイン。
オー・ボン・クリマ ヒルデガード

ホーニッグ(Honig)のソーヴィニヨン・ブラン。香りよくナパらしいソーヴィニヨン・ブラン。
ホーニッグ ソーヴィニヨン・ブラン

ジャム・セラーズの「バター」シャルドネ2016。どんなにコテコテしたシャルドネなのだろうと思ってしまうネーミングですが、実際のところ、リッチでクリーミーなシャルドネではあるものの、やりすぎ感はなく、上手にまとめています。飲んでみたらおいしいと思う人は多いはず。3000円台のシャルドネでは一押しです。
ジャム・セラーズ バター

ワシントン州のゴードンのシャルドネ・リザーブ2015。高級感のあるシャルドネです。4000円とは思えない味わい。
ゴードン シャルドネ・リザーブ

マウント・エデンがエドナ・ヴァレーのブドウで作るシャルドネ。マウント・エデンのシャルドネはどれもおいしいのですが、自社畑でないこれもいいです。
マウント・エデン シャルドネ エドナ・ヴァレー

今回、一番驚いたワインがこれ。これだけ紹介して記事終わろうかと思ったくらいです(笑)。
リヴァース・マリー シャルドネ ベアワロー・ヴィンヤード
リヴァース・マリーがベアワロー作っているなんて知らなかったです。といってもほとんどの人にはわからないと思いますが、ベアワローというのはサンタ・クルーズ・マウンテンズですばらしいシャルドネやピノ・ノワールを作っているリース(Rhys)が、唯一ずっと北のアンダーソン・ヴァレーに持っている畑です。私の知る限りではリース以外にこのブドウでワインを作っているところはほかにないと思います。しかもリースのワインであれば2万円するのが、こちらは9000円。作っているのが泣く子も黙る?ワインメーカー、トーマス・リヴァース・ブラウンなのですから非の打ち所がありません。リヴァース・マリーはリトライのティエリオットのシャルドネも作っているくらいなので、ややリーンなミネラル系シャルドネ好きなんでしょうね(リトライは元IPOBメンバー、リースはIPOBメンバーではなかったですが、スタイルとしてはどちらかというとそっち系です)。肝心のワインの感想ですが、ミネラル感強く、酸が味を引き締めています。ジャム・セラーズとは真逆のスタイルですが、すばらしいワイン。


と、これだけ持ち上げておいて次にまた真逆のスタイルのワインを紹介するのですが、ルイスのシャルドネ2016年。こちらは樽の風味もばっちり効いてリッチなスタイル。ジャム・セラーズのスタイルの高級版。これはこれでおいしい。シャルドネは、この多様性も魅力の一つなのかなと思います。
ルイス シャルドネ ロシアン・リバー・ヴァレー

ピノ・ノワールに移ります。
ダックホーンがソノマで作るコスパ・ブランド「デコイ」は今回価格改定で値下げ。白は3000円。赤は3300円とさらにコスパがよくなりました。ピノ・ノワールはベリー系のほっとする味わい。
デコイ ピノ・ノワール

オレゴンのクリストムのマウント・ジェファーソン・キュベ。ハーブのニュアンスが強いところがカリフォルニアのピノ・ノワールとは違いますね。それでいてふくよかさもあるいいピノ・ノワールです。
クリストム ピノ・ノワール マウントジェファーソン・キュベ

こちらもダックホーン系、アンダーソン・ヴァレーのゴールデンアイのピノ・ノワール。オレゴンピノとは対照的なリッチ系ピノ・ノワール。高級感あります。
ゴールデンアイ ピノ・ノワール

基本的にリヴァース・マリーのワインに賛辞を惜しまないのですが、ピノ・ノワール二つももちろんおいしい。オキシデンタル・リッジ・ヴィンヤードとシルバーイーグル。オキシデンタル・リッジはバランスよく、ハーブやミネラルのニュアンスの強いピノ・ノワール。シルバーイーグルはブルーベリーのような青系の果実も感じるような濃厚果実味タイプ。スタイルはかなり違いますが、どちらもおいしいです。
リヴァース・マリー ピノ・ノワール2種

ナパのパルメイヤーがソノマ・コーストで作るウェイフェアラー。ここのピノ・ノワールは華があります。パルメイヤーのワインのようなコテコテ系ではないですが、この華やかさが飲む人を幸せにするワイン。パーティ向きかも。
ウェイフェアラー ピノ・ノワール

コスパブランド「マックマニス」はいろいろな品種が出ていましたが、意外とよかったのがメルロー。いい感じで酸があって飲みやすいです。コスパ抜群。
マックマニス メルロー

ダックホーン系のデコイもやっぱりメルロー上手だと思います。コスパよし。
デコイ メルロー

オーハイのシラー、久しぶりに飲んだような気がしますが、おいしいです。うまみあり。酸もきれい。シラーで知られているだけのことはあります。
オーハイ シラー

こちらは昨年初めて試飲してぶっ飛んだワイン。これ以来プティ・シラーが気になるようになりました。レーヴェンズウッドのジョエル・ピーターソンが作るワイン。レーヴェンズウッドは大資本に入ってしまったため、ワイン造りの自由度はなくなってしまった感がありますが、こちらは好きなように伸び伸びと造ったワイン。「ノー・ウィンピー・ワイン」という標語を思い出させてくれます。濃厚で果実味もタンニンもガッツリ。
ワンス・アンド・フューチャー プティ・シラー パリセーズ

パラドゥッチのカベルネ・ソーヴィニヨン。2500円はコスパいいです。バランスよし。
パルドゥッチ カベルネ・ソーヴィニヨン

マウント・エデンというとまずシャルドネ、次はピノ・ノワールだと思いますが、実はカベルネ・ソーヴィニヨンもあなどれないのです。考えてみれば、近隣のリッジは世界でも最高のカベルネ・ソーヴィニヨンができるところ。ここもハーブのニュアンスが濃い長熟系のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
マウント・エデン カベルネ・ソーヴィニヨン

中川ワインでは定番中の定番の一つ、ベッドロックのオールド・ヴァイン・ジンファンデル。ニュアンスのあるジンファンデル。これも多くの人に飲んでほしいワイン。
ベッドロック オールド・ヴァイン・ジンファンデル

昨年ブレークしたナパ・ハイランズに続くのが8687ワインズのレッドワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーのブレンドで、果実味がしっかりしています。
8687 レッドワイン

今回初登場の「アリル」。フェイラのアレン・ジョーダンがコンサルタントを務めるワイナリーで、オーナーは元スポッツウッド社長。8500円という価格ですが、1万円以上の高級感があります。ヴィンテージが2012年というのも驚き。
アリル カベルネ・ソーヴィニヨン
Date: 2018/0907 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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かつてジンファンデルの3Rと呼ばれたワイナリーの一つ、ローゼンブラム・セラーズの創設者ケント・ローゼンブラムが亡くなりました(Zinfandel Icon Kent Rosenblum Dies at 74 | News | News & Features | Wine Spectator)。74歳でした。8月に膝の手術をしたあとの予後不良で亡くなったとのこと。状況がよく分かりませんがお気の毒です。
ケント・ローゼンブラム
ケント・ローゼンブラムはイーストベイ(サンフランシスコ湾の東側)で獣医を営み、1972年に趣味として地下でワインを作り始めました。1978年からワイナリーとして商売にしましたが、当初はなかなか売れなかったようです。1983年に娘が生まれた後は廃業寸前まで追い込まれましたが、1984年のヘンドリー・ヴィンヤード ジンファンデルが大ヒットして一躍人気ワイナリーに。その後は、リッジ、レーヴェンズウッドとともに3Rの一つとしてもてはやされるようになりました。

2008年にワイナリーを売却(「断るにはあまりにも大金だった」とのこと)、その後はロックウォールというワイナリーを設立して今に至ります。

ローゼンブラムのワイナリーは、今で言うアーバンワイナリーの先駆けで観光客にも、人気でした。また、そのワインのスタイルは常に過熟気味なまで熟成したブドウを使うもので、一歩間違えれば悲惨なワインになるところをギリギリで素晴らしいワインに仕立て上げていました。

また、陽気な性格で、何かというと頭のいかれた二人のスカンジナビア人のジョーク(ミネソタでは定番だそうです)を言っていたとか。「いつかそれを書き留めておくよ」と娘に言っていたのも果たされずに終わってしまいました。30年来の友人である、レーヴェンズウッドのジョエル・ピーターソンも彼の死を悼んでいます。

ご冥福をお祈りします。
Date: 2018/0906 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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パッツ・アンド・ホールで主にマーケティングを担当していたドナルド・パッツ氏が同ワイナリーをやめて約1年半。ついに新しいプロジェクトがお披露目になります。

参考:ドナルド・パッツ、パッツ&ホールを離れる

ドナルド・パッツ・ワイン・グループとして複数のワイナリーをやっていくとのことで、今回お披露目になるのは「マリタナ・ヴィンヤーズ(Maritana Vineyads)」と「シークレット・ドア・ワイナリー(Secret Door Winery)」の二つです。

マリタナはソノマのロシアン・リバー・ヴァレーのブドウにフォーカスしてシャルドネとピノ・ノワールを作るワイナリー。パッツ・アンド・ホールでもロシアン・リバー・ヴァレーのさまざまな畑と契約していたので、その経験を生かしています。最初にリリースされるのは複数の畑をブレンドした「ラ・リヴィエール」というシャルドネ。

ちなみに、マリタナという名前はソノマの特徴である海(Maritime)と山(Montana)を結合させた造語だそうです。

もう一つのシークレット・ドアはナパのカベルネ・ソーヴィニヨン。スタッグスリープのハイロンデル(Hirondell)ヴィンヤードとセント・ヘレナの東の丘にあるセイジ・リッジ(Sage Ridge)の畑のブドウを使う予定です。最初にリリースされるのは醸造済みの樽を購入したもの。

ドナルド・パッツ氏は親日家としても知られており、日本にも古くからの友人が多数います。そこで今回、石垣島と東京でもリリース・パーティを開くことになったようです。

リリース・パーティは9月23日の11時から15時。東京は西馬込の「イルドコリンヌ」で、広島産の最高の牡蠣も出るとか。
詳しくは「イルドコリンヌ(ile de colline) - ホーム」から。

Maritana Vineyards

Date: 2018/0905 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国で、缶入りワインの市場が急速に広がっています(Canned wine is no longer a fad, it's a $45 million business)。2017年6月から2018年6月の1年で43%も売上が上昇。4500万ドルの市場になっています。

ワイン全体の売上と比べたら、まだ0.2%と微々たるものではありますが、ワインをビールなどより好むと言われているミレニアル世代に、特に受け入れられているのが特徴です。なお、ボトルワインは約90%。残りは箱やバッグのワインとなっています。箱入りワインも近年、品質向上で伸びているので、相対的に見ればボトルワインは縮小していると思われます。

缶が受け入れられているのにはいくつか理由があるようです。まず価格。750mlのボトルは平均11~25ドル程度なのに対して、375mlの缶は4~7ドルと1/3程度です。容量の問題もあります。缶のサイズは375mlのほか、250mlや187mlで提供しているものもあり、その人の酒量に応じた飲みきりサイズで飲むことができます。缶がよく飲まれているのはグラスを持っていきにくい公園やキャンプなどなので、飲み切ることができるのが重要なのだと思います。また、缶の方がリサイクルしやすいということも、理由の一つになっています。

3年前は缶入りワインのブランドは12くらいしかなかったのに対し、現在は100を超えています。有名なものではガロのベアフット、トレーダー・ジョーズのシンプラー・ワインズがあります。コッポラも缶に積極的で、ソフィアのスパークリングを以前から缶で出しているのに加え、主力のダイヤモンドシリーズでも缶を出しています。
コッポラ・ダイヤモンド

このほかボニー・ドゥーンなども缶を出しています。
Date: 2018/0902 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン・アドヴォケイトの238号が発表されました。カリフォルニアではナパの2007年の回顧テイスティングやオーパス・ワンの最新ヴィンテージ、ソノマの一部といったテイスティング・ノートが入っています。

2007年の回顧テイスティングは満点続出で高評価なものが多かったのですが、なかなか日本で入手できるものはないので、ここではオーパス・ワンの最新ヴィンテージを紹介しましょう。

オーパス・ワンは2013年がさまざまなメディアで高評価。特にジェームス・サックリングは100点を付けた上、年間ナンバーワンにも選んでいます。ワイン・アドヴォケイトでも歴代最高となる97+という評価でした。

現行の最新ヴィンテージ(オーパス・ワンは毎年9月に出荷が始まりますが、ボルドーのネゴシアンを通すためか、日本に入ってくるのは11月ころになるようです)の2014年は、前年より若干落ちるものの、ワイン・アドヴォケイトでは96点とこれもかなりの高評価でした。

今回は今年出荷が始まる2015年だけでなく、今後の2016年、2017年のレビューも載っています。

2015年と2016年はどちらも97+と2013年に並ぶ評価。飲み頃も2015年が2021年から2055年、2016年が2022年から2055年と非常に熟成能力もありそうです。2010年以降のオーパス・ワンはずっと96点以上の点数をつけており、過去最高の状態といっていいでしょう。

さて、2017年は例の火事の影響も気になるところですが、オーパス・ワンでは収穫の90%は火事の前に終わっていたとのこと。バレル・サンプルからは煙の影響は感じられなかったとのことです。評価は92-95といまのところあまり高くはありませんが、出荷までにはまた変わるのではないでしょうか。
opus one
Date: 2018/0901 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ヴィナスのアントニオ・ガッローニがリッジのワインの新ヴィンテージをレビューしています(https://www.ridgewine.com/about/news/new-reviews-from-antonio-galloni/?trade=1)。

レイティングは以下の通り。
2015 Monte Bello – 98 Points
2016 Lytton Springs – 95 Points
2016 Geyserville – 95 Points
2015 Monte Bello Chardonnay – 95 Points
2016 Lytton Estate Petite Sirah – 94+ Points
2016 Pagani Ranch Zinfandel – 94 Points
2016 East Bench Zinfandel – 94 Points
2016 Estate Chardonnay – 93 Points
2016 Paso Robles Zinfandel – 93 Points
2015 Estate Cabernet Sauvignon – 92 Points
2016 Ponzo Zinfandel – 92 Points
2016 Three Valleys – 91 Points

近年、モンテベッロの評価がまた上がっているのは、リッジ側の努力というよりも、そのクラシックなスタイルがまた見直されているからのような気がします。

それにしても、一番カジュアルなスリー・ヴァレーズでも91点と、高得点の連発ですね。おめでとうございます。