カリフォルニアで早くも2014年の収穫時期が始まっています(Early 2014 Grape Harvest Begins - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。南カリフォルニアのテメキュラ・ヴァレーや、セントラル・ヴァレーでは既に収穫が始まっており、ナパやソノマでも一部で収穫を開始しています。
ナパやソノマなどで畑の管理を請け負っているAtlas Vineyard ManagementによるとRussian River Valleyでスパークリング・ワイン用の収穫を始めており、記録的な早さだといいます。他の地域でも概ね例年より2週間ほど早い収穫になりそうです。今年の旱魃がヴェレゾン(ブドウの色づき)を早めているのではないかと見られています。
また今年は、2012年や2013年ほどではないが豊作なようです。今のところ問題が見当たらない年になりそうです。
ただ、旱魃はブドウの木にストレスを与え、来年の収穫を減らす可能性があります。懸念がないわけではありません。
ナパやソノマなどで畑の管理を請け負っているAtlas Vineyard ManagementによるとRussian River Valleyでスパークリング・ワイン用の収穫を始めており、記録的な早さだといいます。他の地域でも概ね例年より2週間ほど早い収穫になりそうです。今年の旱魃がヴェレゾン(ブドウの色づき)を早めているのではないかと見られています。
また今年は、2012年や2013年ほどではないが豊作なようです。今のところ問題が見当たらない年になりそうです。
ただ、旱魃はブドウの木にストレスを与え、来年の収穫を減らす可能性があります。懸念がないわけではありません。
カリフォルニアワインあとりえで「ケスナー」のワインがセールになっています。理由はケスナーがキスラーのワインメーカーになったという未確認情報によるもの。
ケスナーは2008年からキスラーのアシスタント・ワインメーカーを務めています。昨年からキスラーの創設者であるスティーブ・キスラーが「オキシデンタル」という新ブランドへの注力を表明しているため、ケスナーへの禅譲は時間の問題かと思われていました。
今回、本当にワインメーカーが変わったのかどうかはまだ分かりませんが、ケスナーのワイン、買っておくなら今のうちかもしれません。
ただしキスラーと同じスタイルではなく、もっと抑制がきいたワインです。どちらが好きかは人によって異なるでしょう。
参考:Kesner Wines: Kistlerのアシスタント・ワインメーカーが作るピノ、シャルドネ
参考:Kistler Vineyards: 高級ピノ/シャルドネの代名詞
ケスナーは2008年からキスラーのアシスタント・ワインメーカーを務めています。昨年からキスラーの創設者であるスティーブ・キスラーが「オキシデンタル」という新ブランドへの注力を表明しているため、ケスナーへの禅譲は時間の問題かと思われていました。
今回、本当にワインメーカーが変わったのかどうかはまだ分かりませんが、ケスナーのワイン、買っておくなら今のうちかもしれません。
ただしキスラーと同じスタイルではなく、もっと抑制がきいたワインです。どちらが好きかは人によって異なるでしょう。
参考:Kesner Wines: Kistlerのアシスタント・ワインメーカーが作るピノ、シャルドネ
参考:Kistler Vineyards: 高級ピノ/シャルドネの代名詞
これまでAmazon向けだけに出していたソノマ編を楽天ブックスでも販売開始しました。
メリットは3つあります。
・Kobo端末をお持ちの方はKobo端末で読める
・スマホやタブレットだけでなく、パソコンでも読める
・Kobo用の各種クーポンが利用できる
Kobo用には30%オフなどのクーポンがしばしば出ていますから、実質200円台で入手できると思います。Koboはパソコン用のリーダーがありますから、それを使えるのも大きなメリットでしょう。
スマホやパソコンのリーダーはこちらからダウンロードください。
ぜひ、お試しください。
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無敵のカリフォルニアワイン講座《ソノマ編》 |
オーパス・ワンに匹敵する(というか勝るとも劣らない)品質で、今やオーパス・ワンより安くなってしまったポートフォリオ。一番の問題は生産量の少なさ(1万ケースを超えるオーパス・ワンに対してこちらは300ケース以下)と、それに伴う濃くない流通量の少なさです。
2008、2009年は既に輸入元完売(「輸入元完売のポートフォリオ」参照)で、ようやく入荷した2010年は生産量が200ケースとさらに少なくなっています。
ほしいときには買えない可能性が高いワインなので、買うならば見つけたときに買っておきましょう。
2008、2009年は既に輸入元完売(「輸入元完売のポートフォリオ」参照)で、ようやく入荷した2010年は生産量が200ケースとさらに少なくなっています。
ほしいときには買えない可能性が高いワインなので、買うならば見つけたときに買っておきましょう。
長沢鼎(ながさわかなえ)に関連した記事を最近2つ書きましたが、(アカデミー・デュ・ヴァンで長澤鼎のセミナー開催、カリフォルニアの「ワイン王」になった長沢鼎などを紹介する「薩摩藩英国留学生記念館」が開館)、長沢が持っていたワイナリ「Fountaingrove」(ファンテングローヴ)がAVA名として申請されているのを見つけました。
6月30日にTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)が申請を出し、8月29日までコメントを受け付けています。申請書類やコメントは「Establishment of the Fountaingrove District Viticultural Area」のページで見られます。
申請書類(PDF)によると、提示されたAVAはRussian River ValleyやSonoma Valley、Chalk Hill、Knights ValleyといったソノマのAVAに加え、Diamond MountainやSpring MountainといったナパのAVAに囲まれた地域です。かつての長沢のFountaingroveの大部分がここの領域に入っていたといいます。
申請書類では長沢についても、薩摩から英国を経て米国に行ったこと、日本で「ワイン王」と呼ばれていたことなど、かなり詳しく記しています。Fountaingroveについては1882年に完成して7万ガロンの生産量があったこと、カリフォルニアのトップ10に入るワイナリだったことなどが書かれています。
今のところ、コメントはポジティブなものが2件入っているだけ。これで認められる可能性がどれだけあるのかは分かりません(先日認可されたMalibu Coastでは23件のポジティブなコメントがありました)。
サイトを見る限り、日本からでもコメントできるようなので、日本人として応援コメントを送るのも、もしかしたら効果があるかもしれません。
ぜひ、AVAとして認められてほしいものです。
6月30日にTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)が申請を出し、8月29日までコメントを受け付けています。申請書類やコメントは「Establishment of the Fountaingrove District Viticultural Area」のページで見られます。
申請書類(PDF)によると、提示されたAVAはRussian River ValleyやSonoma Valley、Chalk Hill、Knights ValleyといったソノマのAVAに加え、Diamond MountainやSpring MountainといったナパのAVAに囲まれた地域です。かつての長沢のFountaingroveの大部分がここの領域に入っていたといいます。
申請書類では長沢についても、薩摩から英国を経て米国に行ったこと、日本で「ワイン王」と呼ばれていたことなど、かなり詳しく記しています。Fountaingroveについては1882年に完成して7万ガロンの生産量があったこと、カリフォルニアのトップ10に入るワイナリだったことなどが書かれています。
今のところ、コメントはポジティブなものが2件入っているだけ。これで認められる可能性がどれだけあるのかは分かりません(先日認可されたMalibu Coastでは23件のポジティブなコメントがありました)。
サイトを見る限り、日本からでもコメントできるようなので、日本人として応援コメントを送るのも、もしかしたら効果があるかもしれません。
ぜひ、AVAとして認められてほしいものです。
Wine Advocate誌でカリフォルニアのピノ・ノワールに初めて100点が付いたのは今年2月のこと。ピーター・マイケルの自社畑ピノ・ノワール2010年もの2種でしたが、いずれも日本には入荷していない銘柄でした(参考:カリフォルニアのピノ・ノワールにパーカーが初の100点)。
次の100点は、大方の予想通りマーカッシン(マーカッサン)。2002年と2004年のMarcassin Vineyardが100点になりました(参考:カリフォルニアでパーカー百点ワインの2番めが登場)。
Marcassin Vineyardのピノ・ノワール自体は日本への輸入がありましたが、10年以上前のヴィンテージであり、どちらも市中の在庫はほぼゼロという状況でした。
今回、柳屋にマーカッシンの両ヴィンテージが入荷しています。100点がついて以降としては初めてと思われます。
当然値段は安くないです (税込 96,984 円) 。海外では500ドル程度で売っているところもないわけではありません。ただ、これは100点が付く前に購入しているものでしょうから、日本でこれより安く買えることはまずないだろうと思います。
次の100点は、大方の予想通りマーカッシン(マーカッサン)。2002年と2004年のMarcassin Vineyardが100点になりました(参考:カリフォルニアでパーカー百点ワインの2番めが登場)。
Marcassin Vineyardのピノ・ノワール自体は日本への輸入がありましたが、10年以上前のヴィンテージであり、どちらも市中の在庫はほぼゼロという状況でした。
今回、柳屋にマーカッシンの両ヴィンテージが入荷しています。100点がついて以降としては初めてと思われます。
当然値段は安くないです (税込 96,984 円) 。海外では500ドル程度で売っているところもないわけではありません。ただ、これは100点が付く前に購入しているものでしょうから、日本でこれより安く買えることはまずないだろうと思います。
気候の変化(温暖化)がワイン作りに与える影響については、いろいろと研究されていますが、コルクにも大きな影響が出そうだという記事がありました(Will Climate Change be the Death of Cork? - Vinography: A Wine Blog)。
研究によると、過去20年間、コルクの皮はどんどん薄くなっているそうです。厚い皮を作るコルクの木と薄い皮の木を比べてみると、厚い皮を作る木には、「ヒート・ショック・プロテイン」があり、乾燥や一時的な熱波などの環境に耐えていることが分かりました。
一方で、薄い皮の木では「ヒート・ショック・プロテイン」は少なく、一方でUV保護のためのフェノール類が増えているとのこと。研究者によるとこれは環境変化に耐えるためのもので、こういったコルクの木は皮が薄いだけでなくコルクの密度が低くワインには向かないそうです。
まだ、このさきどうなっていくのか分かりませんが、コルクの品質低下がコルク離れを早める可能性もあるのかもしれません。
研究によると、過去20年間、コルクの皮はどんどん薄くなっているそうです。厚い皮を作るコルクの木と薄い皮の木を比べてみると、厚い皮を作る木には、「ヒート・ショック・プロテイン」があり、乾燥や一時的な熱波などの環境に耐えていることが分かりました。
一方で、薄い皮の木では「ヒート・ショック・プロテイン」は少なく、一方でUV保護のためのフェノール類が増えているとのこと。研究者によるとこれは環境変化に耐えるためのもので、こういったコルクの木は皮が薄いだけでなくコルクの密度が低くワインには向かないそうです。
まだ、このさきどうなっていくのか分かりませんが、コルクの品質低下がコルク離れを早める可能性もあるのかもしれません。
柳屋でマルティネリのシャルドネとピノ・ノワールがセールになっています。しかもシャルドネはマーカッサンでも使っているスリーシスターズという大盤振る舞い。つべこべ書きませんが、これは早い者勝ち。無くなる前にどうぞ。
カリフォルニアのワイン作り研究をリードするUCデイヴィスに持続可能なワイン作りのためのセンターが発足しました(UC Davis Launches Wine Processing Center - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。
このセンターはワイン作りを研究するViticulture & EnologyとDepartment of Food Science and Technologyが共同で設立したもの。センター長はNASAの技術者だったJill Brighamという人です。
当初の研究は、同大学の教育・研究用ワイナリで持続可能なシステムや技術を利用することを中心としますが、将来はブリュワリーやバター・チーズなどの製造施設のための技術も開発するとしています。
カリフォルニアでは今年の旱魃の影響もあり、特に水資源の有効活用は注目されています。新センターでも、重点的な研究項目の1つになるようです。
このセンターはワイン作りを研究するViticulture & EnologyとDepartment of Food Science and Technologyが共同で設立したもの。センター長はNASAの技術者だったJill Brighamという人です。
当初の研究は、同大学の教育・研究用ワイナリで持続可能なシステムや技術を利用することを中心としますが、将来はブリュワリーやバター・チーズなどの製造施設のための技術も開発するとしています。
カリフォルニアでは今年の旱魃の影響もあり、特に水資源の有効活用は注目されています。新センターでも、重点的な研究項目の1つになるようです。
ソノマは郡として初めて、2019年までに100%持続可能な畑の認証を受けることを今年1月に策定しました(5年以内に100%「持続可能」な畑へと、大きく舵を切ったソノマ参照)。その大目標に向かって、各AVAが具体的なアクション計画を立てていることが分かりました(Sonoma County’s 16 AVA’s Rally Around Sustainability Initiative)。
中でもSonoma ValleyとBennett Valleyは2017年までに100%認証を取り、郡内で一番になることを目指しています。
Dry Creek ValleyやAlexander Valleyもコミッティやイニシアティブを作っています。
最大勢力のRussian River Valleyの動きがまだ不明ですが、まずは順調に動き始めているようです。
中でもSonoma ValleyとBennett Valleyは2017年までに100%認証を取り、郡内で一番になることを目指しています。
Dry Creek ValleyやAlexander Valleyもコミッティやイニシアティブを作っています。
最大勢力のRussian River Valleyの動きがまだ不明ですが、まずは順調に動き始めているようです。
ナパのスタッグス・リープにあるワイナリ「キホーテ」(Quixote)が中国系のLe Melangeという会社に売却されました(Napa’s Quixote Winery Sold to Chinese-Owned Firm For Approximately $29 Million | News | News & Features | Wine Spectator)。キホーテのオーナーだったCarl Doumaniによると、売却価格は言い値の290万ドルだったそうです。
Doumaniは現在81歳。スタッグス・リープの開拓者の一人としてStags' Leap Wineryを立ち上げた人です。1990年代後半に同ワイナリを売却して、近隣にキホーテを始めました。どちらのワイナリでもプチ・シラーを中心としており、ナパのプチ・シラーの第一人者と目されています。
売却の理由としてはマーケティングや販売などを含めたワインビジネスの難しさに疲れたとのことのようです。とはいえ、ワインから完全に脚を洗うわけではなく、小さなプチ・シラーの畑でEncandatoというブランドとしてワインを作る予定です。
また、キホーテのワインメーカーなどは留任する見込みですが、今後についてはあまり明らかになっていません。
参考:Quixote Winery: ドン・キホーテのように果敢に挑む
Doumaniは現在81歳。スタッグス・リープの開拓者の一人としてStags' Leap Wineryを立ち上げた人です。1990年代後半に同ワイナリを売却して、近隣にキホーテを始めました。どちらのワイナリでもプチ・シラーを中心としており、ナパのプチ・シラーの第一人者と目されています。
売却の理由としてはマーケティングや販売などを含めたワインビジネスの難しさに疲れたとのことのようです。とはいえ、ワインから完全に脚を洗うわけではなく、小さなプチ・シラーの畑でEncandatoというブランドとしてワインを作る予定です。
また、キホーテのワインメーカーなどは留任する見込みですが、今後についてはあまり明らかになっていません。
参考:Quixote Winery: ドン・キホーテのように果敢に挑む
キスラーのシャルドネの中ではエントリー版という位置付けにあるのがレ・ノワゼッティエール。ヘーゼルナッツという意味です。キスラーのシャルドネの特徴ともいえるナッティさをワイン名に出したのでしょう。ソノマ・コーストというAVAは明らかにしていますが、畑などは公開していません。
過去6000円台で売っていたこともありますし、昨年も7000円台が散見されましたが、今回の2012ヴィンテージに関しては税込みだと9000円を超えるところばかりです。円安もあり、値上がり基調にあるようです。
この分だと2013ヴィンテージ(質的には2012より上と言われています)のものは最安でも1万円を超えることになるかもしれません。
過去6000円台で売っていたこともありますし、昨年も7000円台が散見されましたが、今回の2012ヴィンテージに関しては税込みだと9000円を超えるところばかりです。円安もあり、値上がり基調にあるようです。
この分だと2013ヴィンテージ(質的には2012より上と言われています)のものは最安でも1万円を超えることになるかもしれません。
鹿児島のいちき串木野市に「薩摩藩英国留学生記念館」が7月20日、オープンします。
江戸幕末に薩摩藩から英国に留学した若者たちの足跡を紹介する記念館です。先日「アカデミー・デュ・ヴァンで長澤鼎のセミナー開催」という記事を書きましたが、この長沢鼎が日本を出たのが、「薩摩藩英国留学生」だったのです(なお、アカデミー・デュ・ヴァンのセミナーは23日、まだ申し込み可能です)。
19人の留学生の中で生涯を国外で過ごしたのは長沢鼎ただ一人でした。苦労も多かったでしょうが、82歳と天寿をまっとうしたのですから、充実した人生だったと思います(留学生の中には41歳で暗殺された森有礼など、若くしてなくなった方がかなりいらっしゃいます)。
まだ、鹿児島には行ったことがないのですが、いつか行く機会があったら、ここにも足を伸ばしてみたいものです。
江戸幕末に薩摩藩から英国に留学した若者たちの足跡を紹介する記念館です。先日「アカデミー・デュ・ヴァンで長澤鼎のセミナー開催」という記事を書きましたが、この長沢鼎が日本を出たのが、「薩摩藩英国留学生」だったのです(なお、アカデミー・デュ・ヴァンのセミナーは23日、まだ申し込み可能です)。
19人の留学生の中で生涯を国外で過ごしたのは長沢鼎ただ一人でした。苦労も多かったでしょうが、82歳と天寿をまっとうしたのですから、充実した人生だったと思います(留学生の中には41歳で暗殺された森有礼など、若くしてなくなった方がかなりいらっしゃいます)。
まだ、鹿児島には行ったことがないのですが、いつか行く機会があったら、ここにも足を伸ばしてみたいものです。
カリフォルニアに新しいAVAができました。名前はMalibu Coast(マリブ・コースト)(This week Malibu Coast becomes an AVA)。
場所はロサンゼルスの近郊。ワイン作りは意外と古く1824年にはミッション用のブドウが植わっていたという記録があります。また、既にMalibu-Newton CanyonとSaddle Rock-MalibuというAVAがあり、今回のMalibu Coastは両方を含んだ形になります。
場所はロサンゼルスの近郊。ワイン作りは意外と古く1824年にはミッション用のブドウが植わっていたという記録があります。また、既にMalibu-Newton CanyonとSaddle Rock-MalibuというAVAがあり、今回のMalibu Coastは両方を含んだ形になります。
「ハーランの新プロジェクト「プロモントリー」いよいよ発売か」で紹介したPromontoryのリリースがついに発表されました。
価格は3本で1200ドル。顧客一人につき1セット限りです。
1本400ドル。日本で仮に発売されたら7万~8万円はするでしょうから、ワイナリーから買えば安いのは確実です。それにしても高い。税金やら送料やら何やら入れたら14万円くらいになってしまうでしょう。
最初くらいは買ってみたかったですが、なくなくあきらめました。
もし、3本まとめて引き取りたいという人がいれば、代行で買うのはやぶさかではないですよ。
なお、ヴィンテージは予想通り2009。Wine Advocate誌では97点です。
価格は3本で1200ドル。顧客一人につき1セット限りです。
1本400ドル。日本で仮に発売されたら7万~8万円はするでしょうから、ワイナリーから買えば安いのは確実です。それにしても高い。税金やら送料やら何やら入れたら14万円くらいになってしまうでしょう。
最初くらいは買ってみたかったですが、なくなくあきらめました。
もし、3本まとめて引き取りたいという人がいれば、代行で買うのはやぶさかではないですよ。
なお、ヴィンテージは予想通り2009。Wine Advocate誌では97点です。
旱魃が続いているカリフォルニアですが、このままで行くと消費者にとっても影響が出てくることになりそうです(Why wine drinkers should worry about the California drought - Telegraph)。
ナパは今回の旱魃では比較的影響が少ない方ですが、それでも通常年間750mmほど雨が降るところ、今年は200mm以下。3年続いての旱魃となっています。溜池にはまだ水があるので、今年は乗り切れますが、このまま続くと来年にはワインに影響が及ぶことになりそうです。
また、旱魃の影響は翌年に出てくることにも注意が必要です。今年、ブドウの樹に水が足りないと、樹が成長を止めてしまったりして、翌年の着花が減ってしまうとのこと。2015年は不作の年になる恐れが高まっています。
ナパは今回の旱魃では比較的影響が少ない方ですが、それでも通常年間750mmほど雨が降るところ、今年は200mm以下。3年続いての旱魃となっています。溜池にはまだ水があるので、今年は乗り切れますが、このまま続くと来年にはワインに影響が及ぶことになりそうです。
また、旱魃の影響は翌年に出てくることにも注意が必要です。今年、ブドウの樹に水が足りないと、樹が成長を止めてしまったりして、翌年の着花が減ってしまうとのこと。2015年は不作の年になる恐れが高まっています。
先日インポーター紹介を公開したソノマワイン商会が扱っているワインの中でもひときわユニークなのが、Alexander Valley Vineyardsのジンファンデルでしょう。
1978年に最初に作られ、カリフォルニアのジンファンデルの中でも人気のあるSin Zinに加え、Redemption(リデンプション=贖罪)、Temptation(テンプテーション=誘惑)という2種があります。
とりわけ目立つのがラベル。Sin Zinのラベルは17世紀にドイツで描かれたエッチングによるものだそうです。Redemptionのラベルは16世紀のイタリアの画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオによるもの。Temptationはラファエルの絵をモチーフにソノマの画家が作ったそうでう。
私が試飲したのはSin Zinだけですが、ふくよかでバランスがよく、食事にも合わせやすいジンファンデルでした。味もアートワークも楽しめるワインです。
1978年に最初に作られ、カリフォルニアのジンファンデルの中でも人気のあるSin Zinに加え、Redemption(リデンプション=贖罪)、Temptation(テンプテーション=誘惑)という2種があります。
とりわけ目立つのがラベル。Sin Zinのラベルは17世紀にドイツで描かれたエッチングによるものだそうです。Redemptionのラベルは16世紀のイタリアの画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオによるもの。Temptationはラファエルの絵をモチーフにソノマの画家が作ったそうでう。
私が試飲したのはSin Zinだけですが、ふくよかでバランスがよく、食事にも合わせやすいジンファンデルでした。味もアートワークも楽しめるワインです。
ガロの一族がForbes誌が選ぶ「米国で最も豊かな家族」のリストで25位にランクインしました(Gallo family fortune close to $10bn | decanter.com)。
Forbes誌の推定によるとガロ一族の資産は97億ドル。年間36億ドルの売上があり、全世界に5000人の従業員を抱えています。
飲料関係ではほかに、バドワイザーを作るAnheuser-Busch一族やジャック・ダニエルのBrown-Forman一族、Fetzerのオーナーなどがあげられています。
Forbes誌の推定によるとガロ一族の資産は97億ドル。年間36億ドルの売上があり、全世界に5000人の従業員を抱えています。
飲料関係ではほかに、バドワイザーを作るAnheuser-Busch一族やジャック・ダニエルのBrown-Forman一族、Fetzerのオーナーなどがあげられています。
ソノマワイン商会は2011年に設立された、新しいインポーターです。社名にソノマと入っているように、ソノマのワインを輸入しています。
社長のとは金丸緑郎さんは自らを「マイクロインポーター」と卑下します。しかし、ソノマのワインで初めてロバート・パーカーが100点を付けたヴェリテ(Verite)を扱っていたり(現在はJALUXが輸入)、ドナム(Donum)やストーンストリート(Stonestreet)、ダットン・エステート(Dutton Estate)、ウォルター・ハンゼル(Walter Hansel)といった実力のあるワイナリのワインを輸入したりしているなど、ワインは侮れません。
参考:
The Donum Estate: カーネロスの注目株となったピノ専門の新進ワイナリ
Dutton Estate: Dutton Ranchの次男が作るワイン
Stonestreet Winery: 冬には雪が積もる山岳ワイナリ
Walter Hansel Winery & Vineyard: Russian River Valleyの良心
――ソノマにこだわっている理由は何ですか。
金丸:ソノマには8年くらい住んでいたのです。
この仕事を始める前はカルビーに勤めていました。企画開発の仕事でした。ポテトチップは元々ジャガイモと油と塩といった自然な原料だけを使っているのにジャンクフードだと思われています。そこでそのイメージを覆すようなスナック菓子を作りたいと考えていました。「未利用資源を丸ごと使う」という創業者の理念に共鳴して、新しいスナック菓子の開発にのめりこんでいたら、いつの間にかソノマにいたんです。
ソノマのセバストポールは、リンゴの名産地で果樹園がたくさんありました。そこにバキュードライという加工工場がありました。ところがチャイナショックでカリフォルニアのリンゴ産業は壊滅してしまったのです。そしてその工場の後に工場を作って、果物を丸ごと使ってしかもヘルシーというスナック菓子を、作っていたのです。
当時はワインのことはほとんど知りませんでした。出てくるワインがおいしいなというレベルでした。ただ、工場の周りはワイナリーだらけでした。隣りが、現在取り扱っているLa Follette(ラフォレ)の前身のTandem(タンデム)だったり、前がKosta Browne(コスタ・ブラウン)だったり、後ろがChassour(シャスール)だったり。気がつけばワイン業界のどまんなかにいたのです。
――工場はいつまでやっていたのですか。
金丸:リーマン・ショックの後、閉めることが決まってしまいました。最終的には2010年の末に工場を閉めました。その後、何をやるか考えていたのですが、せっかくソノマにいたのだから、ここのワインを日本で売ろうかと思いました。どうしてもセバストポールのあたりのワインが多くなります。
――最初に決まったワイナリーはどこでしたか。
金丸:今はうちの手を離れてしまいましたが、Hartford(ハートフォード)が最初でした。
――ワイナリーを選ぶ基準はありますか。
金丸:自分が美味しいとおもったワインだけを入れています。ある試飲会で、「あなたのところのワインは何か似たようなところがある」と言われました。どこがそうなのか分かりませんが、何かしら傾向があるのかもしれません。
――Verite(ヴェリテ)やStonestreet(ストーンストリート)などKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)系のワイナリーがかなりありますね。
金丸:HartfordがKendall-Jackson系だったので、そのつながりからです。Stonestreetというワイナリーの名前は創業者のミドルネームから取ったものです。Kendall-Jacksonが本当に大事にしているワインなんです。高額なワインになりますが、今後も大事に扱っていきたいと思っています。
昨年はANAのファーストクラス用のワインにStonestreetのモニュメント・リッジと、La Follette(ラフォレ)のサンジャコモ・ピノ・ノワールと2つ選ばれたんですよ。2000種くらいのワインからブラインドで選ばれたものなので自信になりました。
VeriteはJaluxが扱い始めたので、高額なワインでもあるし、手を引いてもいいかなと思っています。VeriteがなくなってもVeriteのセカンドであるCenyth(セニス)というワインなどもあります。ここはVeriteのワインメーカーのお嬢さんがワインメーカーをやっています。
――思い出深いワイナリーはどこですか。
金丸:インポーターを始めると決めてから、Wine Institute日本代表の堀賢一さんに挨拶にいきました。輸入するワイナリーについてもアドバイスをもらったところ、Alexander Valley Vineyards(アレキサンダーバレーヴィンヤーズ)は良いのではないかと言われました。現在もこのワイナリーがうちの主力の1つになっています。
――Walter Hansel(ウォルター・ハンゼル)や、Donum(ドナム)といったワイナリーもあります。
金丸:Walter Hanselは、インポーターを始めてからお客さんに、「ここのは入らないの?」と聞かれて輸入するようになりました。Donumは、現地のショーで試飲しながらオーナーと話をしているときに、たまたま日本のショップからの電話で「Donumのワインが欲しいんだけど」と言われ、運命的なものを感じて輸入することになりました。
このほか、Carol Shelton(キャロル・シェルトン)はエレガントなジンファンデルを作っています。濃いジンファンデルとは一線を画していますが、熟成能力もあり、いいワインです。ここも主力の1つです。
――ご自身でよく飲むのはどれですか。
金丸:Alexander Valley Vineyardsで唯一エステートでないゲヴェルツトラミネールがあるんです。メンドシーノのブドウを使って、収穫した翌年1月にリリースする新酒感覚のワインです。疲れたときなんかは、このワインをよく飲みます。
――ワインのビジネスを始めて良かったと思うことは何ですか。
金丸:松戸のオフィスに小さなショップを併設しています。そこでワインを買ったお客さんが、次に来たときに「前買ったワインが本当に美味しかった」と言ってくれるとき、良かったなあと思います。
――これから追加したいワイナリーやワインはありますか。
金丸:スパークリングワインはラインナップに入れたいです。いいところがあったら教えて下さい(笑)。
関連サイト:
ソノマワイン商会
ソノマワイン商会のFacebookページ
ソノマワインショップ (オンラインショップ)
インタビューを終えて:
今回のインタビュー、気がついたら3時間を超えて話をしていました。後半はもっぱらソノマのワインをどのようにプロモートしていったらいいだろうか、といった話をしていたように思います。金丸さんは、商売人というよりもワイン好きの気のいいおじさん(失礼!)という雰囲気の人。ついつい話し込んでしまう雰囲気を持っています。私としても、ソノマのワインをもっと応援したいと思いました。
また、インタビュー時にグラスワインで、Alexander Valley Vineyardsのカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン、シン・ジンをいただきました。どれも美味しかったのですが、中でもカベルネ・フランはエレガントながらパワーもあり、久々のフランのヒットでした。インタビューで使わせていただいた「あじる亭カリフォルニア」の料理も美味でした。
社長のとは金丸緑郎さんは自らを「マイクロインポーター」と卑下します。しかし、ソノマのワインで初めてロバート・パーカーが100点を付けたヴェリテ(Verite)を扱っていたり(現在はJALUXが輸入)、ドナム(Donum)やストーンストリート(Stonestreet)、ダットン・エステート(Dutton Estate)、ウォルター・ハンゼル(Walter Hansel)といった実力のあるワイナリのワインを輸入したりしているなど、ワインは侮れません。
参考:
The Donum Estate: カーネロスの注目株となったピノ専門の新進ワイナリ
Dutton Estate: Dutton Ranchの次男が作るワイン
Stonestreet Winery: 冬には雪が積もる山岳ワイナリ
Walter Hansel Winery & Vineyard: Russian River Valleyの良心
――ソノマにこだわっている理由は何ですか。
金丸:ソノマには8年くらい住んでいたのです。
この仕事を始める前はカルビーに勤めていました。企画開発の仕事でした。ポテトチップは元々ジャガイモと油と塩といった自然な原料だけを使っているのにジャンクフードだと思われています。そこでそのイメージを覆すようなスナック菓子を作りたいと考えていました。「未利用資源を丸ごと使う」という創業者の理念に共鳴して、新しいスナック菓子の開発にのめりこんでいたら、いつの間にかソノマにいたんです。
ソノマのセバストポールは、リンゴの名産地で果樹園がたくさんありました。そこにバキュードライという加工工場がありました。ところがチャイナショックでカリフォルニアのリンゴ産業は壊滅してしまったのです。そしてその工場の後に工場を作って、果物を丸ごと使ってしかもヘルシーというスナック菓子を、作っていたのです。
当時はワインのことはほとんど知りませんでした。出てくるワインがおいしいなというレベルでした。ただ、工場の周りはワイナリーだらけでした。隣りが、現在取り扱っているLa Follette(ラフォレ)の前身のTandem(タンデム)だったり、前がKosta Browne(コスタ・ブラウン)だったり、後ろがChassour(シャスール)だったり。気がつけばワイン業界のどまんなかにいたのです。
――工場はいつまでやっていたのですか。
金丸:リーマン・ショックの後、閉めることが決まってしまいました。最終的には2010年の末に工場を閉めました。その後、何をやるか考えていたのですが、せっかくソノマにいたのだから、ここのワインを日本で売ろうかと思いました。どうしてもセバストポールのあたりのワインが多くなります。
――最初に決まったワイナリーはどこでしたか。
金丸:今はうちの手を離れてしまいましたが、Hartford(ハートフォード)が最初でした。
――ワイナリーを選ぶ基準はありますか。
金丸:自分が美味しいとおもったワインだけを入れています。ある試飲会で、「あなたのところのワインは何か似たようなところがある」と言われました。どこがそうなのか分かりませんが、何かしら傾向があるのかもしれません。
――Verite(ヴェリテ)やStonestreet(ストーンストリート)などKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)系のワイナリーがかなりありますね。
金丸:HartfordがKendall-Jackson系だったので、そのつながりからです。Stonestreetというワイナリーの名前は創業者のミドルネームから取ったものです。Kendall-Jacksonが本当に大事にしているワインなんです。高額なワインになりますが、今後も大事に扱っていきたいと思っています。
昨年はANAのファーストクラス用のワインにStonestreetのモニュメント・リッジと、La Follette(ラフォレ)のサンジャコモ・ピノ・ノワールと2つ選ばれたんですよ。2000種くらいのワインからブラインドで選ばれたものなので自信になりました。
VeriteはJaluxが扱い始めたので、高額なワインでもあるし、手を引いてもいいかなと思っています。VeriteがなくなってもVeriteのセカンドであるCenyth(セニス)というワインなどもあります。ここはVeriteのワインメーカーのお嬢さんがワインメーカーをやっています。
――思い出深いワイナリーはどこですか。
金丸:インポーターを始めると決めてから、Wine Institute日本代表の堀賢一さんに挨拶にいきました。輸入するワイナリーについてもアドバイスをもらったところ、Alexander Valley Vineyards(アレキサンダーバレーヴィンヤーズ)は良いのではないかと言われました。現在もこのワイナリーがうちの主力の1つになっています。
――Walter Hansel(ウォルター・ハンゼル)や、Donum(ドナム)といったワイナリーもあります。
金丸:Walter Hanselは、インポーターを始めてからお客さんに、「ここのは入らないの?」と聞かれて輸入するようになりました。Donumは、現地のショーで試飲しながらオーナーと話をしているときに、たまたま日本のショップからの電話で「Donumのワインが欲しいんだけど」と言われ、運命的なものを感じて輸入することになりました。
このほか、Carol Shelton(キャロル・シェルトン)はエレガントなジンファンデルを作っています。濃いジンファンデルとは一線を画していますが、熟成能力もあり、いいワインです。ここも主力の1つです。
――ご自身でよく飲むのはどれですか。
金丸:Alexander Valley Vineyardsで唯一エステートでないゲヴェルツトラミネールがあるんです。メンドシーノのブドウを使って、収穫した翌年1月にリリースする新酒感覚のワインです。疲れたときなんかは、このワインをよく飲みます。
――ワインのビジネスを始めて良かったと思うことは何ですか。
金丸:松戸のオフィスに小さなショップを併設しています。そこでワインを買ったお客さんが、次に来たときに「前買ったワインが本当に美味しかった」と言ってくれるとき、良かったなあと思います。
――これから追加したいワイナリーやワインはありますか。
金丸:スパークリングワインはラインナップに入れたいです。いいところがあったら教えて下さい(笑)。
関連サイト:
ソノマワイン商会
ソノマワイン商会のFacebookページ
ソノマワインショップ (オンラインショップ)
インタビューを終えて:
今回のインタビュー、気がついたら3時間を超えて話をしていました。後半はもっぱらソノマのワインをどのようにプロモートしていったらいいだろうか、といった話をしていたように思います。金丸さんは、商売人というよりもワイン好きの気のいいおじさん(失礼!)という雰囲気の人。ついつい話し込んでしまう雰囲気を持っています。私としても、ソノマのワインをもっと応援したいと思いました。
また、インタビュー時にグラスワインで、Alexander Valley Vineyardsのカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン、シン・ジンをいただきました。どれも美味しかったのですが、中でもカベルネ・フランはエレガントながらパワーもあり、久々のフランのヒットでした。インタビューで使わせていただいた「あじる亭カリフォルニア」の料理も美味でした。
東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンで7月23日19時から、長澤鼎に関するセミナーが開催されます(特別セミナー「長澤鼎-ブドウ王になったサムライ 日本人ワインメーカーの始祖」)。
長澤鼎は鹿児島生まれ。幕末に薩摩藩の指令で英国に渡った少年団の一人でした。メンバーの中には初代文部大臣で、長澤と後年まで親交があった森有礼もいました。なお、長澤鼎という名前は渡航時に薩摩藩から渡された仮名で、本名は磯永彦助といいます。また、英国では、現在長崎のグラバー園の名前で知られている貿易商グラバーの実家で英語の勉強をしました。
その後、森有礼らと米国に渡り、トマス・レイク・ハリスという人のキリスト教共同体「新生社」に入社。ニューヨークでワインを作りました。
ハリスに気に入られた長澤は、他の日本人の帰国後も新生社の中核メンバーとして残り、ハリスらとカリフォルニアに移ってワイナリーを始めました。それがファウンテングローブ・ワイナリーで、ハリスの引退後は、長澤が教団からワイナリーを買い取り、カリフォルニアの代表的なワイナリーにまでなっていきました。
ブドウ王という言葉がまさにそのまま当てはまる人でした。
今回のセミナーではこういった長澤の生涯を『長澤鼎(ながさわかなえ) ブドウ王になったラスト・サムライ』の著者である多胡吉郎氏が解説するとともに、かつての長澤のブドウ畑の一部を今に引き継ぐパラダイス・リッジ・ワイナリーのオーナーが、「Nagasawa」の名前の付いたワインなどを紹介・試飲します。
ちょっと普通のワインセミナーとは違う趣ですが、長澤鼎についてよく知る貴重な機会になるでしょう。なお、アカデミー・デュ・ヴァンの会員は3780円、非会員でも4400円というとってもお得なセミナーです。
私も、長澤についてはもっともっと日本で知られてほしいと思っています。
長澤鼎は鹿児島生まれ。幕末に薩摩藩の指令で英国に渡った少年団の一人でした。メンバーの中には初代文部大臣で、長澤と後年まで親交があった森有礼もいました。なお、長澤鼎という名前は渡航時に薩摩藩から渡された仮名で、本名は磯永彦助といいます。また、英国では、現在長崎のグラバー園の名前で知られている貿易商グラバーの実家で英語の勉強をしました。
その後、森有礼らと米国に渡り、トマス・レイク・ハリスという人のキリスト教共同体「新生社」に入社。ニューヨークでワインを作りました。
ハリスに気に入られた長澤は、他の日本人の帰国後も新生社の中核メンバーとして残り、ハリスらとカリフォルニアに移ってワイナリーを始めました。それがファウンテングローブ・ワイナリーで、ハリスの引退後は、長澤が教団からワイナリーを買い取り、カリフォルニアの代表的なワイナリーにまでなっていきました。
ブドウ王という言葉がまさにそのまま当てはまる人でした。
今回のセミナーではこういった長澤の生涯を『長澤鼎(ながさわかなえ) ブドウ王になったラスト・サムライ』の著者である多胡吉郎氏が解説するとともに、かつての長澤のブドウ畑の一部を今に引き継ぐパラダイス・リッジ・ワイナリーのオーナーが、「Nagasawa」の名前の付いたワインなどを紹介・試飲します。
ちょっと普通のワインセミナーとは違う趣ですが、長澤鼎についてよく知る貴重な機会になるでしょう。なお、アカデミー・デュ・ヴァンの会員は3780円、非会員でも4400円というとってもお得なセミナーです。
私も、長澤についてはもっともっと日本で知られてほしいと思っています。
柳屋でウォルター・ハンゼルのシャルドネがセールになっています。「ケイヒル・レーン」2010はWine Advocatesで93点を取っているワイン。ロバート・パーカーによると、エキゾチックなフレーバーを持ち、芳醇でコクがあるワインなのに全く重くないそうです。Wenteクローンの特徴がよく現れているとも。
4月に「久方ぶりのポートフォリオ市販。お買い得感あり」という記事で紹介したポートフォリオ。今回輸入された2008年、2009年とも輸入元が完売になっています。
ワインメーカーのジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズさんが元オーパス・ワンのワインメーカーで、オーパス・ワンでかつて使われていたHendyのBlock8のブドウを使っているなど、どうしてもオーパス・ワンと比較されるワイン。とはいえこちらはわずか300ケースほどの製造と、1万ケースを超えるオーパス・ワンとは大きく違います。
ポートフォリオが10年ほど前に日本に入ってきたころは、オーパス・ワンの国内価格が値崩れを始めていたころ。最安では1万5000円前後にまで下がっていました。また評論家の評価も低迷していました。当時のポートフォリオのイメージは「オーパス・ワンよりちょっと高いが、品質はオーパス・ワンより上」といったところでした。
その後、オーパス・ワンは品質復活を果たすとともに、流通経路を改革し、今では3万円以下で売られることはまずなくなってしまいました。
ポートフォリオの今の位置付けは、「オーパス・ワンに匹敵する品質で、価格はオーパス・ワンより下」といったところでしょうか。ポートフォリオの品質と価格はあまり変わっていませんが、回りの状況はずいぶん変わった感じがします。
ラベルの芸術性などを含めてどこに出しても恥ずかしくないワイン。入手はお早めに。
ワインメーカーのジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズさんが元オーパス・ワンのワインメーカーで、オーパス・ワンでかつて使われていたHendyのBlock8のブドウを使っているなど、どうしてもオーパス・ワンと比較されるワイン。とはいえこちらはわずか300ケースほどの製造と、1万ケースを超えるオーパス・ワンとは大きく違います。
ポートフォリオが10年ほど前に日本に入ってきたころは、オーパス・ワンの国内価格が値崩れを始めていたころ。最安では1万5000円前後にまで下がっていました。また評論家の評価も低迷していました。当時のポートフォリオのイメージは「オーパス・ワンよりちょっと高いが、品質はオーパス・ワンより上」といったところでした。
その後、オーパス・ワンは品質復活を果たすとともに、流通経路を改革し、今では3万円以下で売られることはまずなくなってしまいました。
ポートフォリオの今の位置付けは、「オーパス・ワンに匹敵する品質で、価格はオーパス・ワンより下」といったところでしょうか。ポートフォリオの品質と価格はあまり変わっていませんが、回りの状況はずいぶん変わった感じがします。
ラベルの芸術性などを含めてどこに出しても恥ずかしくないワイン。入手はお早めに。
ロウダイ(Lodi)のブドウ畑が、無許可農薬によって汚染される恐れがあることが判明しました(Pesticide drift threatens Lodi vines)。
この農薬はロウダイの16km(10マイル)西にあるBouldin Islandに撒かれたもので、未だ空気中をただよい、ロウダイの畑にも影響しそうだとのことです。
既に、この農薬に含まれる物質が検知されたという話もあり、かなり危ない状況です。ワイン用ブドウに使うことが認められた農薬ではないので、汚染された場合は、今年の収穫をすべて破棄しないといけないことになります。
ちょっと洒落にならない事態のようです。
この農薬はロウダイの16km(10マイル)西にあるBouldin Islandに撒かれたもので、未だ空気中をただよい、ロウダイの畑にも影響しそうだとのことです。
既に、この農薬に含まれる物質が検知されたという話もあり、かなり危ない状況です。ワイン用ブドウに使うことが認められた農薬ではないので、汚染された場合は、今年の収穫をすべて破棄しないといけないことになります。
ちょっと洒落にならない事態のようです。
楽天のお買い物マラソンも始まるので、いくつかお薦めのワインを紹介します。
Vin du 268では先日紹介したシャトー・イガイ・タカハの新作2種が発売されています。白のケオケオは2000円台、赤のウラウラは3000円台前半という価格。
カレラのキュヴェVは、通常のセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたもの。似たようなものに「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」というのがありますが、そちらはインポーターのJalux扱いのもの。キュヴェVはヴィノラムが輸入しています。
ジョシュ・ジェンセン・セレクションの方が1000円くらいお高くなります。味の違いはどうなのでしょう? ベースはセントラル・コーストですから、それほど変わらないのではないかと思うのですが。
最後に先日飲んでおいしかったアレキサンダー・ヴァレー・ヴィンヤードの「Sin Zin」。エレガントですが、ジンファンデルらしいふくよかさもあっていいワインでした。
Vin du 268では先日紹介したシャトー・イガイ・タカハの新作2種が発売されています。白のケオケオは2000円台、赤のウラウラは3000円台前半という価格。
カレラのキュヴェVは、通常のセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたもの。似たようなものに「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」というのがありますが、そちらはインポーターのJalux扱いのもの。キュヴェVはヴィノラムが輸入しています。
ジョシュ・ジェンセン・セレクションの方が1000円くらいお高くなります。味の違いはどうなのでしょう? ベースはセントラル・コーストですから、それほど変わらないのではないかと思うのですが。
最後に先日飲んでおいしかったアレキサンダー・ヴァレー・ヴィンヤードの「Sin Zin」。エレガントですが、ジンファンデルらしいふくよかさもあっていいワインでした。
ワインの製造過程で「ゴミ」として出てしまうブドウの種や皮をスナック菓子にしたものが発売されました(Sonoma County wineries' leftovers transformed into snack food)。
名前は「Wild California」。これまで種や皮は一部はコンポストとして畑に撒かれていましたが、ほとんどはゴミとして廃棄されていました。そこで、種や皮を乾燥させてすりつぶし、粉にして再利用できるようにしたものを使ったのが今回のスナック菓子です。
味は「Fruit n' Nut」と「Apricot Ginger」の2つ。販売しているショップはWild Californiaのページを参照のこと。
これはいい試みですね。機会があったら食べてみたいです。ワイン・カントリーのおみやげにもなりそう。
名前は「Wild California」。これまで種や皮は一部はコンポストとして畑に撒かれていましたが、ほとんどはゴミとして廃棄されていました。そこで、種や皮を乾燥させてすりつぶし、粉にして再利用できるようにしたものを使ったのが今回のスナック菓子です。
味は「Fruit n' Nut」と「Apricot Ginger」の2つ。販売しているショップはWild Californiaのページを参照のこと。
これはいい試みですね。機会があったら食べてみたいです。ワイン・カントリーのおみやげにもなりそう。
インターネットのドメイン名を管理するICANNが「.wine」や「.vin」といったドメイン名を追加することを検討しています。ナパやソノマなどがその運用に反対しているというニュースが出ていました(Noted wine regions, including Napa and Sonoma, protest new .wine Internet domain names - San Francisco Business Times)。
反対している理由は、これらのドメイン名がオークション方式で運用されるから。例えばnapa.wineというドメイン名をどこかの企業が高値で落札してしまい、Napa Valley Vintnersなどが保持できないといったことが起こりえます。
現状のこれらドメイン名のステータスは「on hold」とのことで、なし崩し的に開始ということにはならないと思いますが、気になるところではあります。
反対している理由は、これらのドメイン名がオークション方式で運用されるから。例えばnapa.wineというドメイン名をどこかの企業が高値で落札してしまい、Napa Valley Vintnersなどが保持できないといったことが起こりえます。
現状のこれらドメイン名のステータスは「on hold」とのことで、なし崩し的に開始ということにはならないと思いますが、気になるところではあります。
古いワインなどでコルクが壊れやすくなっていて、途中で切れてしまうことってありますよね。そういうとき、残ったコルクはどうやって回収したらいいでしょう。僕はこれまで、残った部分になんとかスクリューをねじ込んで引き上げていましたが、落ちてしまうこともしばしばあります。
このような状況を簡単に解決する方法を、インポーターの布袋ワインズがFacebookの動画で紹介しています。
ビニールテープと書いてありますが、多分梱包などに使う「PPバンド」というやつではないかと思います。
半分に割いて輪を作ってボトルの口から入れるとなんとも不思議なことにコルクが吸い付くように乗っかって救出できました。
あまりにも見事すぎてマジックのようです。
ここのワインは抜くときたいていコルクが切れます。
このような状況を簡単に解決する方法を、インポーターの布袋ワインズがFacebookの動画で紹介しています。
投稿 by 布袋ワインズ株式会社.
ビニールテープと書いてありますが、多分梱包などに使う「PPバンド」というやつではないかと思います。
半分に割いて輪を作ってボトルの口から入れるとなんとも不思議なことにコルクが吸い付くように乗っかって救出できました。
あまりにも見事すぎてマジックのようです。
ここのワインは抜くときたいていコルクが切れます。
ナパのPope Valleyで大規模な山火事が発生しました。場所はSt. Helenaの北東方向。ワイナリで言うとRobert Craigが比較的近くにあります(Fire In Napa County Burns Nearly 3,200 Acres, Mandatory Evacuations Continue « CBS San Francisco)。
一応、今のところ人的被害やブドウ畑への影響はなさそうです。ただ、まだ自主的な避難は続いているとのこと。また、一時はソノマやマリン・カウンティからも煙が見えたそうです。
2008年にはAnderson Valleyで起きた山火事の煙の影響で、マーカッシン(マーカッサン)がピノ・ノワールを作るのをやめるというようなこともありました。離れているからといって影響がないとも限らないのは怖いことです。
一応、今のところ人的被害やブドウ畑への影響はなさそうです。ただ、まだ自主的な避難は続いているとのこと。また、一時はソノマやマリン・カウンティからも煙が見えたそうです。
2008年にはAnderson Valleyで起きた山火事の煙の影響で、マーカッシン(マーカッサン)がピノ・ノワールを作るのをやめるというようなこともありました。離れているからといって影響がないとも限らないのは怖いことです。
札幌の円山動物園とコラボしたスパークリングワインがあるのをご存知ですか? 中身はスペインのカヴァですが、エノテカが円山動物園と作っているそうで、売上の一部は円山動物園に寄付されます。
製造しているのはクロ・モンブランというワイナリで、品種はマカベオ、チャレロ、パレリャーダ、シャルドネだそうです。
税込で2000円切るワインなので気軽に飲みたいですね。真夏にキンキンに冷やしてシロクマ感を味わうのもいいかも。
上で紹介したダイエーのショップは2500円以上で送料無料と格安です。2本買えば送料無料になります。
製造しているのはクロ・モンブランというワイナリで、品種はマカベオ、チャレロ、パレリャーダ、シャルドネだそうです。
税込で2000円切るワインなので気軽に飲みたいですね。真夏にキンキンに冷やしてシロクマ感を味わうのもいいかも。
上で紹介したダイエーのショップは2500円以上で送料無料と格安です。2本買えば送料無料になります。
先日、Visit Napa Valleyがナパのマーケティングに貢献しているという話を書きましたが、それを裏付けるデータが公表されています(Napa Valley tourism up 62% from low during recession – North Bay Business Journal - North San Francisco Bay Area, Sonoma, Marin, Napa counties - Archive)。
2013年度(2013年6月~2014年5月)の観光収入は3億900万ドル。前年比11.0%の上昇です。リーマン・ショック後で一番落ち込んだ2009年度と比べると62%も増えています。前の記事で紹介した特区の制度を導入したのが2010年ですから、見事にそれと同調して増えているようです。
個人的にはナパだけでなく、ソノマや他の地域もがんばってほしいと思います。
2013年度(2013年6月~2014年5月)の観光収入は3億900万ドル。前年比11.0%の上昇です。リーマン・ショック後で一番落ち込んだ2009年度と比べると62%も増えています。前の記事で紹介した特区の制度を導入したのが2010年ですから、見事にそれと同調して増えているようです。
個人的にはナパだけでなく、ソノマや他の地域もがんばってほしいと思います。
ワインライフの杉本さんが著名ワインメーカーのグレッグ・ブリュワー、ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロと共同で作るシャトー・イガイ・タカハの「クロスト・ウイング」に新しいワインが増えました。
白と赤、どちらもイタリア系品種3種類をブレンドしています。3人のコラボレーションを意識して選んだものだそうです。醸造はグレッグ・ブリュワーとはブリュワー・クリフトンでタッグを組むスティーブ・クリフトンのパルミナで行っています。
白の名前は「ケオケオ」(Ke'oke'o)。ハワイ語で白の意味だそうです。Arneis 50%、Tocai Friulano 30%、Malvasia Bianca 20% のブレンドです。価格は3000円。
赤の名前は「ウラウラ」('Ula'ula)。ハワイ語で赤の意味だそうです。Dolcetto 35%、Sangiovese 35%、Barbera 30% のブレンド。価格は3500円。
本日からCalifornia Wine Gardenで販売しています。
白と赤、どちらもイタリア系品種3種類をブレンドしています。3人のコラボレーションを意識して選んだものだそうです。醸造はグレッグ・ブリュワーとはブリュワー・クリフトンでタッグを組むスティーブ・クリフトンのパルミナで行っています。
白の名前は「ケオケオ」(Ke'oke'o)。ハワイ語で白の意味だそうです。Arneis 50%、Tocai Friulano 30%、Malvasia Bianca 20% のブレンドです。価格は3000円。
赤の名前は「ウラウラ」('Ula'ula)。ハワイ語で赤の意味だそうです。Dolcetto 35%、Sangiovese 35%、Barbera 30% のブレンド。価格は3500円。
本日からCalifornia Wine Gardenで販売しています。