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Date: 2015/1231 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年ももう終わりですね。ほぼ毎年、10大ニュース的な記事を上げているのですが、今年は1年間の記事を振り返っても、これだ、という記事があまりなかったようです。

そんな中でいくつか選ぶならば、まず春のIPOBがありました。自分的にはこれが1大ニュースと言っても過言ではないものです。かなり多くのワイナリーにインタビューさせていただき、試飲会やセミナーも充実したものでした。ヴァーナー/ニーリーのロバート・ヴァーナーさん、ハーシュのジャスミン・ハーシュさん、ペイのニック・ペイ、ヴァネッサ・ウォン夫妻は特に印象に残っています。

記事でアクセスが多かったのは、例年通りのオーパス・ワンを除くと酸化防止剤を除去するツールのもの。個人的にはどうなんだろうねえ、という感じもありましたが。

昨年から続けていたインタビューシリーズは、ちょっと中座してしまっていますが、今年もいろいろな方にお会いできる貴重な経験でした。

このほかでは、フリーマンのワインがオバマ大統領の晩餐会で使われたり、シャトー・イガイタカハのワインがワイン・エンシュージアストのセラー・コレクションやJALのファーストクラス用ワインに選ばれるなど、日本人が作るカリフォルニアワインの活躍もありました。

ただ、今年はやろうと思っていたことがほとんどできなかったので反省が多い年でした。「無敵のカリフォルニア・ワイン講座」はナパ、ソノマに続いてセントラル・コースト(サンタ・クルーズ・マウンテンズ、サンタ・ルシア・ハイランズ、パソ・ロブレス、サンタ・バーバラの4本立てになる予定)を考えていますが、全く手付かずに終わってしまいました。

もう1つ、カリフォルニアワイン初心者向けの電子書籍も書いている途中なのですが(こちらは完全書き下ろし)、お薦めのワインを考えているところで中断。こちらもほとんど進みませんでした。

それから、ワインの価格をウォッチできるようなサイトを作ろうと考えているのですが、こちらも現在中断中。名前をマッチングさせるところがかなり難しいのです。

というわけで2015年はほとんど淡々とブログを更新することで終わってしまった感があります。

2016年は引き続き上記テーマ(電書とサイト作り)を1つでもものにしたいと思っています。

ともあれ、今年の応援、ありがとうございました。ブログを読んでいてくださる方がいらっしゃることが、励みになって、これまで十数年続けております。2016年もよろしくおねがいします。
Date: 2015/1230 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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UC Davisのルーシー・ジョセフ研究者らがカリフォルニアの野生酵母を採集して回っています(Hunting Heritage Wine Yeasts - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

Pinot Noir fermentation in open vat

ただ、野生酵母を見つけるというだけであれば簡単なことですが、ここではカリフォルニア原産の酵母を探しています。そのために、ワイナリーから最低でも5km離れたところにある畑を回っているそうです。

集めた酵母は、実際にUC Davisの学生が醸造の実験に使っています。2015年は5種類の野生酵母を使い、うち1種類だけが発酵を完了したとのこと。ほかのものはアルコール度数11%~12%のところで発酵が止まってしまいました。

ただ、学生たちによると、市販の酵母を使ったものよりも、できたワインの香りはよかったとのこと。

これらの成果は2016年1月13日にセミナーで発表されます。今後も野生酵母の採集を続けて、将来はそれらをワインメーカーが醸造に使えるようにする計画のようです。
Date: 2015/1230 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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30日にワインなど出荷可能なショップもあります。

長左エ門商店は獺祭2種類に限り、30日9時までの注文でその日に発送します。

「獺祭 磨き二割三分 遠心分離 おりがらみ」は正月向けの限定品。「米を23%まで磨いた純米大吟醸を通常の圧搾ではなく、圧をかけない遠心分離で搾ったお酒。磨くことで美麗な味わいを、圧によるダメージの少なさがまろやかな味わいを生み出し、そこにオリが絡むことで風味が増しています。」と紹介されています。




尾張一宮・河野酒店は午前中までの注文で当日発送可能。31日にも出荷します。
dancyuで高く評価されたエイリアスのピノ・ノワールがあります。個人的にはピノよりもここの赤ブレンドが気に入りました。ジンファンデル40%、メルロー28%、
カベルネ・ソーヴィニヨン27%、シラー5%のブレンド。ミディアム・ボディで爽やかな酸味があり、おせちにも合うような気がします。
Date: 2015/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ダン・マリーノ、ジョン・エルウェイ、チャールズ・ウッドソンといえば?

いずれ劣らぬNFLの名プレイヤーですね。3人ともスーパーボウルにも出場しています。でも、それだけでは不正解です。実はこの3人、いずれもワイナリー・オーナーなのです。

ダン・マリーノについては4年ほど前に「スーパーボウル出場QBのワイン」という記事でも取り上げていますが、そのときはチャリティ向けワイン。その後、同記事で紹介しているドリュー・ブレッドソー(ワシントン州でLeonettiのワインメーカーと組んでDoubleBackというワイナリーをやっている本格派)に影響されたのか、ワシントン州でPassing Timeというワイナリーを始めました。
Passing TimeのWebサイト

ワインメーカーはAvenniaというワイナリーのクリス・ピーターソンという人。ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンのみです。2012年が最初のヴィンテージで、なんといきなりWine Advocate誌で94点、Wine Spectator誌で93点という高評価を得ています。2013年もWine Advocate誌で92-94点、Vinousのステファン・タンザーが92点。2013年はダン・マリーノの現役時代の背番号13にちなんで「ダンのヴィンテージ」と呼ばれています。


ジョン・エルウェイはナパで7セラーズというワイナリーを始めました。Wine Spectatorの記事によると、ワインはマイケル・モンダヴィのワイナリーで作っているそうです。ワインは米国のAmazon.comで購入できます(日本への輸出はできません)。

この3人の中で唯一の現役プレイヤーであるチャールズ・ウッドソン(今年引退を表明しました)はナパでCharles Woodson Winesというワイナリーをやっています。最初のヴィンテージが2006年ですから、もう10年近くも続けているワイナリーです。2010年のヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンはWine Spectator誌で93点。なんと年間トップ100の58位にも選ばれています。
Date: 2015/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シュレーダーやアウトポスト、リバース・マリーなどのワインメーカーとして知られるトーマス・ブラウンの新しいプロジェクトがノース・ベイ・ビジネス・ジャーナルのトップ18プロジェクトの1つに選ばれました。ワイナリーとしては唯一の選出です(St. Helena’s Mending Wall wins winery project award | North Bay Business Journal)。

このワイナリーMending Wall(メンディング・ウォール)はアウトポストのDotzler夫妻、Pulido-WalkerワイナリーのMark PulidoとDonna Walkerそして、トーマス・ブラウンによるプロジェクトとなっています。ナパのシルバラード・トレイル沿いにワイナリーはあります。

2014年の4月にワイナリーを作るプロジェクトが始まり、同年秋にはそこで醸造を始めるというタイトなスケジュール(なお、このワイナリーのワイン自体は2012年から作っています)。また2015年7月にはテイスティング・ルームをオープンしています。

全体の雰囲気は素朴な上品さとスティーム・パンクを併せ持ったものだといいます。

Thanks to @acmefinewines for the shoutouts... Cheers to the holiday weekend! #mendingwallwines

@mendingwallwinesが投稿した写真 -




なお、ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとプチ・シラーそれから白(セミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンド)を作っています。

まだ新しいワイナリーですが、トーマス・ブラウンが手がけていると聞くだけで、何か起こりそうな気配があります。
Date: 2015/1228 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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何回か紹介した神奈川県のふるさと割30%オフが12月28日23時59分で終了です。個人的にはやっぱり中華街系とサンクトガーレンの地ビールが目玉ではないかと思っています。

皇朝の親愛セットはうちでも注文しましたが4人家族で十分過ぎるくらいの量があり、味も良かったです。


人気の焼き小籠包「王府井(わんふうい)」は中華街でも行列のできる店として有名。


サンクトガーレンはいろいろなビールを作っていますが、この既設だとアップルシナモンエール、苦味が好きな人ならIPAでしょうか。セットもいろいろあります。

季節現敵のインペリアルチョコレートスタウトなんていうビールも注文可能です。これはチョコレートが入っているわけではなく、かじるとチョコレートのような風味がある麦芽を使ったものだとか。原料を普通の倍使い、アルコール度数は9%。2年間熟成可能というユニークなビールです。僕は今回これを注文してみました。


Date: 2015/1227 Category: 技術系
Posted by: Andy
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達人が推薦 大掃除に役立つ裏ワザ、ベスト10  :日本経済新聞 」という記事で、網戸の掃除にはメラミンスポンジが役立つとのことだったので、試してみました。

見苦しい写真で恐縮ですが、網戸には、結構ホコリが溜まっており、雑巾で拭いてもなかなか取れないし、紙で拭くとボロボロになってしまいます。結構難儀なところです。
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これは掃除前、ホコリがかなり付いているのが見えるかと思います。

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こちらはメラミンスポンジで軽く1回ぬぐった後。かなりきれいになっています。

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スポンジはこのように真っ黒になります。

さすがにこれだけ汚れていると、スポンジを何回か洗う必要がありますが、それでもかなり楽だし、何よりも綺麗になります。

もし網戸掃除がまだでしたらお試しあれ。
Date: 2015/1226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌のサイトに、映画に出てくるワインのクイズが出題されています(Wine in films quiz - Decanter)。

Most Important Movie

私は10問中5問正解。ダメだなあと思っていたのですが、意外と難しい問題だったようで、私よりワインに詳しい人もかなり苦戦している様子。

カリフォルニアワインファンとして、最低限Sidewaysだけは当てておきたいところです。

映画関連では以下の記事も人気です。合わせてどうぞ。
ワイン映画の歴代トップ10は?
Date: 2015/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワイン・パースペクティブのカフマン恵美子さんに教えていただいた話です。ケンブリッジ大学の研究者が、グラスワインを大きなグラスと小さなグラスで提供したとき、どちらがおかわりしやすいか、調べたそうです。

調査は近所のパブで小規模に行いました。175mlのワインを370ml、300ml、250mlのグラスで提供し、おかわりする比率を調べました。

その結果、一番大きなグラスだと、中間のものより9%おかわり率が高くなったとか。中間と小さなものは差がなかったそうです。

同じ量でも大きなグラスの方が少なく感じるという錯覚が寄与しているのではないかとのこと。

僕の感覚としてもこの結果は頷けます。また、もう一つ思ったのはグラスワイン175mlって多くない?ってことでした。ボトル4分の1ですよね。自分が普段飲むときは大体6杯取るので125ml。これくらいの量にしてその分安くした方が頼みやすいしおかわりもしやすいような気がするのですがどうでしょうね。さらなる調査を期待します。

元記事:Larger Wine Glasses Encourage More Drinking, Study Finds - WSJ
Date: 2015/1224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最も高価なカリフォルニア・ワインとして知られるスクリーミング・イーグル(Screaming Eagle)。2015年はプロ向けマーケットプレイスLiv-exのランキングで、同じカリフォルニアのスケアクロウに次いで、値上がりしたブランドの第2位になるなど、相変わらずの高値を続けています。

現在の最新リリースである2012年はスクリーミング・イーグルとしては4回めのWAでの100点。うち3回は2007年、2010年、2012年とここ10年以内で、近年の品質向上+安定がうかがわれます。

また、2006年のヴィンテージからはセカンドワインである「セカンド・フライト」(Second Flight)も投入しています。セカンドワインといいつつ、メルローの比率が高く、カベルネ・ソーヴィニヨンを100%近く使うスクリーミング・イーグルとは一線を画した構成。

こちらも2012年はWAで96点という、セカンドワインとしては極めて高い評価を受けています。

一方で、価格もうなぎのぼり。2011年までは10万円以下だったものが、14万円台という、ハーランなどよりも高い値段になっています。

いろいろ例外過ぎて、普通のものさしでは判断できない領域にいるワイン。飲む機会があるかどうかは分かりませんが、一度くらい飲んでみたいような気はします。クリスマス・イブくらい、ちょっと夢を見てみたいものです。

Date: 2015/1223 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌のトップ100については、毎年紹介していますが、コスト・パフォーマンスが高いワインのトップ100を同時に発表しています(100 Top Value Wines for 2015 | Wine Spectator)。

軽い白、リッチな白、エレガントな赤、ビッグな赤、ロゼ、その他と分野に分かれています。カリフォルニアを中心に米国のワインで選ばれたものを紹介します。

軽い赤からはワシントンのシャトー・サン・ミシェルによるリースリング。このワインは以前飲んだことありますが、なかなかいいワインです。

エロイカ


リッチな白からは自撮り棒使ったカレラ。カレラは米国での評価のほか、日本での価格が安いのも特徴です。特に、セントラル・コーストにわずかながら自社畑のブドウを加えたキュベVもかなりヤウイです。


キュベV


エレガントな赤からはキャッスル・ロック・ピノ・ノワール


もう1つピノ・ノワールです。キングス・リッジ(ヴィンテージ違い)


チャールズ・スミス・メルローもエレガントな赤。


重めのクロからはドライ・クリーク・ジンファンデル(ヴィンテージ違い)


やはりカレラの安さは際立ちます。
Date: 2015/1222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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リヴァーズ・マリー(Rivers-Marie、リヴァース・マリー)というと、個人的にはピノ・ノワールのイメージが強いのですが、実はWine Advocate誌で高得点を取っているのは大半がカベルネ・ソーヴィニヨンです。ピノ・ノワールの最高得点はシルバー・イーグル2013の94点。それでも十分高得点ですが、95点超はシャルドネ1つを除いて全部カベルネ・ソーヴィニヨン。

リヴァーズ・マリーの高得点ワイン

考えてみれば、リヴァーズ・マリーのオーナー/ワインメーカーであるトーマス・リバーズ・ブラウンはカベルネ・ソーヴィニヨンで100点を連発しているシュレーダーのワインメーカーなのですから、カベルネ・ソーヴィニヨンが得意なのに決まっています。加えて、その人脈を活かして素晴らしい畑からブドウの供給を受けているのですから、すごいワインができるのも当然です。

そんなリヴァーズ・マリーのカベルネ・ソーヴィニヨン4種とシャルドネ1種(上記リストのトップの98点もの!)がカリフォルニアワインあとりえに一気に出ています。特にシャルドネは税込みでも9000円台。現地価格よりも大幅に安くなっています。ちなみにこの畑は先日飲んだリトライも使っているところ。ほほう、そこで来るか、という感じです。

シャルドネ以外はコロナ・ヴィンヤード2013(95点)、ロア・ヴィンヤード2013(97+点)、カリストガ2013(94点、畑はラークミードだとか)、パネク・ヴィンヤード2013(98+点)。ロア以外は1万円台と、これも実力や希少性を考えたらかなりのお買い得です。

お金があったら全部買い占めたいほどのワイン。



カベルネの中では、西側オークヴィルのコロナが個人的には気になるところ。
Date: 2015/1221 Category: 健康
Posted by: Andy
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もう2週間前になりますが、湘南国際マラソンで初めてフルマラソン3時間半を切りました。いわゆるサブ3.5の達成です。

湘南国際マラソン

【レース前】
朝5時起床。きな粉餅を3つ食べ、3つ携帯用にする。今年も直行バス利用で楽々現地に到着。海に映る朝日がきれいだった。

まずはトイレエリアに直行。さすがにまだ人もさほど多くなく、すぐに用を足せた。その後は屋内に移動。こちらはごった返していたがなんとかスペースを見つけて足首にテーピング。テーピングはしなくても走れるけど、自分にとってはルーティンであり、テーピングすると気持ちがレースモードになってくる。

その後はもう一度トイレに行き、荷物を預けて集合場所へ。

今回はBブロック。前回のCブロックはボリュームゾーンですごい人数だったがAやBは大分少ない。これだったらもっと屋内にいてBブロックの最後でも良かったかもと思う。
というのはなにしろ寒い。北風が強く凍えてくる。

8時40分ころスタート位置に移動。スタートのゲートまで近いのにまた感動する。
車椅子とハーフのスタートを見送り、いよいよ9時が近づく。「後1分」とのアナウンスがあるがその後一向に始まらない。後から事件のことを知ったが、そんなことは分からず、早くしてくれと思うばかり。5分遅れてついにスタート。

【レース編】
最初の1kmは5分30秒くらいのゆっくりした入り。Bブロックなら周りはずっと速い人かと思ったがそうでもないようだ。

以下、時間はランナーズアップデートによる10kmごとの記録と、スマホのGPSによる記録をミックスして書いています。

2km、3kmと少しずつペースが上がる感じ。ここは無理することなく、基本的には集団のペースに乗って走ることにする。ところで、スタート前に大分体が冷えたのでやはりトイレに行きたくなった。最初のトイレは結構混んでいる感じだったので4km過ぎの2番めのトイレへ。ここで約2分のロス。

レースプランでは最初の15kmは1km5分で走るつもりだったが、トイレロスがあったため、最初の5kmは約27分。ただ、これくらいのロスは後で取り返せると思っていたので、焦ることなく、レースプランを守ることを心がける。

5kmを過ぎてからはだんだん気温も上がってくる。5km~10kmは24分50秒程度。いいペースだ。10kmで最初のジェルを摂取。

10km過ぎでランナー仲間の応援団に遭遇。自然に気合が入る。

10km~15kmは24分44秒。想定ペースよりわずかに速いが、悪くない。

15km過ぎてピッチを上げ、いよいよ巡航モードに入る。これでどこまで押せるかがこのレースがうまくいくかどうかに大きくかかっている。

18km、19kmと江ノ島が近付くと沿道の応援も増え、気持ちいい。江ノ島で折り返し。15km~20kmは23分50秒程度。

20km過ぎでふたつ目のジェル。中間地点を過ぎ、22kmのところでkm5分ペースと比べた借金がなくなっていた。サブ3.5はほぼkm5分ペースなので、やっとそれに追いついた格好だ。20km~25kmは24分3秒程度。

26km付近で再び応援団に遭遇。砂漠でオアシスを見つけたような気分。とてもうれしい。

気持ちをリフレッシュし、そのまま巡航モードを続ける。調子は悪く無い。ただ、期待したほどペースは上がっていない。4分40秒台の前半を狙っていたが、実際には4分50秒前後だったようだ。25km~30kmも24分3秒程度。

30kmで最後のジェル。カフェイン入りで気合を入れる。

34km付近から西湘バイパスに入っていく。いよいよここからが正念場だ。景色はいいが、応援がなく、給水も少ない。バイパスに入る上り坂を無心で上がっていった。
時計をチェックすると、km5分ペースに対して貯金が約1分半。これで焦った。
42kmをkm5分で走るとちょうど3時間半。ただ、フルマラソンにはまだ195mある。km5分ペースだと約1分。1分半の貯金というのは、実際には30秒の貯金に過ぎない。しかも、このときはちゃんと計算ができず、貯金は1分半必要だと勘違いしていた。つまり貯金はゼロだと思ったのだ。

もちろんここから先、km5分以下でずっと走れればサブ3.5は実現できる。ただ、疲れてきているし、東京マラソンでは最後km5分半くらいまで落ちた。それを考えると、そこまでに30秒の貯金をさらに作っておかなければいけない。

ここからの一番きつい区間でそれができるのか? 正直厳しいと思った。でもまだ諦めるわけにはいかない。ここまで来たら頑張るしかない。幸い、息はかなり上がっているが、まだ足は動いているような気がする。とにかくピッチを落とさないことだけを意識して懸命のスピードで走ることにした。

30km~35kmは24分20秒程度。やはり少し落ちていたようだ。

ここを走ったことがある人はわかると思うが、西湘バイパスの上はとにかく距離が長く感じられる。目標がほとんどないので進んでいる感じも乏しい。35km、36km…1km過ぎるたびに、まだ35kmか、まだ36kmか、と思う。37km手前でゴール地点の大磯プリンスホテル前を通過。ここから39.6kmの折り返しまでが一番きついところだ。

股関節が痛い。大腿四頭筋も痛み始めた。ずっと振り続けている腕はしびれて感覚がなくなってきた。

38km、39km…反対車線に40kmの表示が見える。ようやく第2折り返しが近づいてきた。

折り返して最後の給水。残り約2.5kmを走り抜くため、ここだけは足を一瞬止めてしっかりとドリンクを飲み干した。

36km~40kmは24分30秒程度。ちょっと遅れてきてはいるが、この区間をkm5分切れたのは後から考えると大きかった。

41kmのところでちらっと時計を見ると3時間22分30秒くらい。「これなら行ける?」と初めて思った。とにかく必死に走る。

いつ倒れても不思議ではない状況だったが、幸いにして倒れずに済んだ。西湘バイパスから大磯プリンスホテルに入る側道を曲がり、いよいよフィニッシュへ。
最後の小さな上り坂。さすがにここでは余力がなく、上がった直後は初めてピッチが落ちてしまう。でも残りは100mほど。しゃにむにゴールに向かう。


ゴールゲートの時計を見ると、まだ3時間29分台。やった、ということはグロスでも30分切ったんだ、とやっと実感。ちょっと泣きそうになりました。手元の時計では3時間28分13秒(速報では3時間28分9秒)。

水とメダルをもらい、チップを外してもらったらもう動けなくなった。その後は荷物を持とうとしては足が攣り、靴を脱ごうとしては足が攣り、体の向きを変えようとして足が攣り…と足攣り大会状態。特に右足はふくらはぎ、すね、土踏まず、甲といろいろなところが攣って、そのたびに筋肉がぼこぼこ形を変えて相当気持ち悪いことになっていた。

というわけで悲願のサブ3.5を5回めのフルマラソンで達成しました。
次は3月に静岡マラソンです。今回は特にタイムの目標はなく、自己ベストの更新を目指します。
Date: 2015/1220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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レストランの予約サイトOpenTableによる、2015年全米最高のレストランにSt. Francis(セント・フランシス)のテイスティング・ルームが選ばれました(The Gray Report: Sonoma County tasting room named America)。2013年に続く快挙です。

全米最高のレストランに選ばれたとはいえ、ここはあくまでもテイスティング・ルーム。料理がオーダーできるわけではありません。1日3回(11時、1時、3時)に開かれるワインと料理のペアリングのメニューがあるだけです。

現在のメニューを見てみましょう。

テイスティング・メニュー

その日に採れたホタテをソテーしたものにリゾットを添えた最初の皿にはソーヴィニヨン・ブラン、キュウリのガスパチョにはヴィオニエ、ココア・トルテッリには赤ブレンド、ミスジのステーキにはジンファンデル、チョコレートのデザートには酒精強化ワイン。

どれもとても美味しそうです。日本でこれだけの料理とワインを頼んだら1万5000円くらいかかってしまいそうな気がしますが、ここのペアリングは68ドル。

なるほど、これは人気があるわけですね。ソノマに行かれる際は「ランチ」の候補としていかがでしょう。もちろん予約はOpenTableで。
ビジターセンター
Date: 2015/1219 Category: イベント
Posted by: Andy
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「スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒」を12月18日10時半からの初回で見てきました。以下はネタバレにならない程度の感想です(これまで公表されている内容は含んでいます)。

・BB-8は可愛い、健気。よく走るのにビックリ。うちにも欲しい。
・レイはきれい、勇敢、かっこいい。今の時代のヒロインとしてすごくいいと思う。
・ストームトルーパーの衣装?結構バリエーションがある。注意深く見ると面白い。
・ハンソロはさすがだなあ。
・ミレニアム・ファルコンの登場は熱くなる。会場で拍手が巻き起こった。
・R2が大きく見える。
・過去作と比べて一番変わっていないのはチューバッカ(笑)。素晴らしいブレなさ加減。
・IMAXはやっぱり良い。3Dであることより、そのサイズで映像の中に入り込める。なので前の方の席がいいと思う(今回は3列目)。
・他の映画の予告編は見たくなかった。イメージ悪くしただけだと思う。
・スター・ウォーズをこれまで見たことないという人は、エピソード4と5だけでも見ておいた方がいい。できたら4〜6。1〜3は見ていなくても構わない。
・映像的には4〜6の世界観に近い。2とか3のSFっぽさがないのがいい。
・というわけで4〜6のファンはエピソード7満足するはず。1〜3のファンは素朴な感じを受けるかも。

僕は大好きです。多分もう一回は見に行く。
Date: 2015/1219 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋で年末年始恒例の福袋の販売が始まりました。赤3本、白1本、ロゼ1本の5本で税抜き9999円、1本約2000円。インポーターの希望小売価格合計は1万5000円を超えるということなので、かなりお得です。

銘柄を公開しないことで、この価格を実現しているそうですが、ヒントが出ています。

赤1
4500円のナパ産赤ブレンド。生産者はWAで最高95点。

赤2
3400円のレアシラー。生産者はWAで99点連発。7つのブランド持ち。

赤3
NOBUグループでバイザグラスで提供されているピノ


NZの、某国際ワイン品評会ナンバーワンに選ばれた生産者のソーヴィニヨン・ブラン

ロゼ
5年の熟成もの

このうち赤3本は、かなり推測できました。
赤1は、多分「ナパ・ヴァレーでボトル5000円以下のお薦めワイン」に書いたワインの1つです。想像通りであれば、かなりの実力派です。
赤2はワシントンですね。生産者はチャールズ・スミスで間違いないでしょう。ただし、ここで作っているシラーは種類が多すぎて特定は困難です。多分これ、というのはありますが書かないでおきます。WAで95点前後のワインを山ほと作っている生産者ですから、これもかなりいいものでしょう。
赤3はNOBUのワインリストを見ればわかるでしょう。今年、大きな話題になったワインブランドです。ピノとしては甘めというのがもっぱらの評判なので、そこでちょっと好みが分かれるかも、という気がします。

正直に言って、この3本でも1万円の価値は十分ありそうです(実際希望小売価格の合計も1万円を超えています)。お買い得ワインセットとして、いかがでしょうか。

Date: 2015/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シャトー・イガイタカハのシャルドネ「侍」がJAL太平洋線のファーストクラスでサーブされるようになりました。

20151217-samurai-jal.png

JAL国際線 - お食事・お飲み物(ファーストクラス)
のページから飲み物を検索すると表示されるPDFにかかれています。

日本人によるお酒を紹介する「日本の匠」というコーナーで、ワインとしては侍のほかに、ニュージーランドでワインを作るKusudaさんのワインが入っています。日本酒や焼酎もあり、日本酒は十四代の大吟醸と黒龍の大吟醸、焼酎は森伊蔵と百年の孤独。このほかワインボトルに詰めて販売する超高級日本茶として有名なロイヤルブルーティーの「クイーン オブ ブルー」も入っています。いずれ劣らぬ日本を代表する銘品であり、侍がその一角に入ったということはすごく名誉だと思います。

先日のWine Enthusiast誌Cellar Sellectionに入ったのも快挙ですが、こちらもそれにまさるとも劣らない快挙です。

Date: 2015/1217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sでスタッフがお薦めする“お値打ち”なピノとシャルドネのセットが出ています。「スタッフ総出、本気で選んだセットできました」というとおり、なかなかいいセットのようです。

残念ながらすべてカリフォルニアというセレクションではありませんが、ピノは3本中2本、シャルドネも1本はカリフォルニアです。

ピノのセットもシャルドネのセットも3本で6000円台とおさいふにも優しいです。年末年始でワインを飲む機会に合わせていかがでしょうか。

いまだとワインバッグのプレゼント付きなようです。

Date: 2015/1217 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ChromeでFacebookの通知を許可するか、という表示が出たので、ついOKしてしまったら、Facebookのページ以外を見ているときも通知が表示されるようになってしまいました。ちょっと邪魔なのでオフにしようとしたら、案外設定場所にたどり着くのが面倒だったので、紹介しておきます。

まず、設定画面を開き、一番下の「詳細設定を表示…」をクリックします。
20151216-chrome-1.png

プライバシーのところの「コンテンツの設定」をクリックします。
20151216-chrome-2.png

「通知」のところの「例外の管理」をクリックします。
20151216-chrome-3.png

Facebookのところを消してしまうかブロックすればOK。→消すとまた聞いてくるので「ブロック」が正解です。
20151216-chrome-4.png
Date: 2015/1217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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世界を騒がせたワイン偽造事件がほぼ幕引きになりました(Counterfeiter Rudy Kurniawan's Last Wine Auction)。

参考:3分でわかるルディ・クルニアワン「ワイン偽造」事件

犯人であるルディ・クルニアワンには
懲役10年に加え、追徴金が200万ドル、被害者への賠償金が280万ドルといった判決が出ていますが、彼の残したワインがこのほど処分されました。

偽造されたワインについてはテキサスで破壊されました。元記事にはその動画も載っています。

また、鑑定によって正しいワインと認められたものはオークションで売られました。総額は150万ドルに達し、落札率も98%と高かったそうですが、個々の落札額は相場より低めだったとか。やはり、いくら鑑定を受けているからといって、偽造犯の持っていたワインですから、ちょっと気持ち悪く感じられてしまうのでしょうね。
Date: 2015/1216 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オーパス・ワンの2012年、ようやく国内出荷が本格化してきたようです。ただ、店によって出荷開始が違うようなので、クリスマスや年末に間に合わせたいなら、在庫があるかどうかをチェックしてから買いましょう。

2012年の評価については「オーパス・ワン2012年は2007、2010と並ぶ高評価」で詳しくまとめているので、そちらをご参照ください。

簡単にまとめるならば、2011よりもずっと高評価で、2000年以降では2007、2010と並んでトップ3に入るヴィンテージと言えそうです。

ただし、価格は高止まり、というか右肩上がり傾向。2010年で最低3万円を超え、2011年で3万2000円~3万3000円くらいから、2012年は3万5000円以上となります。

ここが楽天最安。在庫もあります。




オーパス・ワンの代わりになる候補としては以下のものはいかがでしょう。

価格を抑えたいなら、ドミナス2009(WAで97点)がお薦めです。100点取った2010だと4万円を超えます。


あるいはインシグニア2012(WAで96-100点)。


シャペレーのプリチャード・ヒル2012はWAで99点。


それにしても、いいカベルネは軒並み高くなりましたね…
Date: 2015/1216 Category: 業界ニュース
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ガロが調査した、米国の消費者のワインの飲み方について、インフォグラフィックスを公開しています(2015 Gallo Consumer Wine Trends)。

昨年の同じ調査も記事で書いていますが(米国の若者は「モスカート」と「シャンパーニュ」を好む)、とても分かりやすく上手にまとめています。

ミレニアル世代はロゼが好き

今年の結果だと例えば、ミレニアル世代は他の世代より倍以上ロゼが好きだそうです。特に夏の暑い時期に好んで飲んでいることがわかります。

ぜひ、他の結果も見てみてください。
Date: 2015/1215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Beverage World誌が「TOP BREAKOUT BEVERAGE BRAND FOR 2015」に選んだワンカップ・ワイン「Copa Di Vino(コパ・ディ・ヴィーノ)が日本での販売を始めました。

Copa Di Vino as Seen on Shark Tank! #winebytheglass :)



コパ・ディ・ヴィーノのカップのサイズは187ml。通常のワインボトルの1/4です。カップの素材はペットボトルでです。品種は赤がカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。白がモスカート、シャルドネ、ピノ・グリージョ、リースリング。それからホワイト・ジンファンデルがあります。価格はいずれも1個あたり600円で、7種類のパックや人気3種が3つずつ入った9本セットなどがあります。

ワンカップワイン通販ショップ「コパ・ディ・ヴィーノ COPA DI VINO」

正直に言うと、米国での1本当たり3ドルという価格と比べると、ちょっと高いなと思います。ここはもう少し頑張ってほしかったところ。大手でないと難しいとは思いますが…

似たようなものでは、以前記事に書いた「人気上昇中、積み重ねできる1回分用ワインボトル」があります。こちらの方が、ボトルをつなげられるなど、パッケージング的には優秀な感じです。

ところで、日本酒のワンカップ大関は東京オリンピックの年である1964年に誕生したそうです。ワインと比べると大きく進んでいたわけですね。
Date: 2015/1214 Category: おすすめワイン
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ワインボトルにスワロフスキーで“デコ”ってくれるサービスを提供するDeco-Chamでクリスマスシーズン用のものが出ています。

最初からクリスマスデザインのものはスパークリング・ワインの種類を選べないのですが、カスタマイズ可能なものではシャンパーニュやロジャーグラートのスパークリング・ワインなども選べます。

営業日、中3日必要なので、水曜日の午後5時までにオーダーすれば火曜日発送。クリスマス・イブに間に合わせるなら、そのあたりがギリギリでしょう。

Date: 2015/1214 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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リトライ(Littorai)のメーリング・リストに入っている方からお誘いを受け、2012年のピノ・ノワール7種と2013年のシャルドネ2種、すべて単一畑ものを試飲しました。試飲と書きましたが9人で9本、のべ5時間近くかけて飲んだので、かなりしっかりと味わえたと思います。

参考:Littorai Wines: 才人Ted Lemonの率いるエレガント派の急先鋒

Littorai

シャルドネはB.A. Thieriot(B.A.ティエリオット)とCharles Heintz(チャールズ・ハインツ)。B.A.ティエリオットは自社畑、チャールズ・ハインツはデュモル、ウィリアムズ・セリエム、ケスナー、フラワーズなど10を超えるワイナリーがブドウを購入するソノマ・コーストの人気畑です。

B.A.ティエリオットは出汁のようなうまみを感じる作り。かなり酸が強く、人によってはすっぱすぎると思うかもしれないレベルです。カリフォルニアワインというよりもブルゴーニュのようなワイン。時間がたって温度が上がってくると非常にバランスのよさを感じます。

一方、チャールズ・ハインツはより果実味をしっかりと感じられる作り。でも全く甘ったるくはなく、非常にクリーンな印象を受けました。個人的にはこちらの方が好みですが、良し悪しというよりも好みの問題でしょう。

ピノ・ノワールはアンダーソン・ヴァレーのSavoy(サヴォイ)とCerise(セリース)。ソノマ・コーストのPlatt(プラット)、Mays Canyon(メイズ・キャニオン)、Pivot(ピヴォット)、Hirsch(ハーシュ)、Haven(ヘイヴン)の7種。

サヴォイもかなりブルゴーニュっぽいピノ・ノワール。「うすうま」という言葉が頭をよぎります。スパイスも感じ、なかなかいい感じのワインです。

セリースは、サヴォイに果実味をプラスしたような感じ。美味しいです。時間が経つと酸がより強調されてきます。それが嫌でなければ、お薦めです。

プラット、メイズ・キャニオン、ピヴォットは、どれも悪く無いんだけど若干印象が弱く、次のハーシュに飛びましょう。

ハーシュ(Hirsch)は素晴らしいワイン。酸味と果実味のバランスが絶妙にいいです。ボリューム感もありながら、酸がきれいに余韻を残す感じ。個人的にはこの日のダントツトップです。他の人もこれがベストだと思った人は多いようです。

ヘイヴンは、このワインナップの中では圧倒的に果実味が強く、ジャミーでし。ボリューム感のあるピノ・ノワールが好きな方にはお薦めです。カリフォルニアワイン・ファンにはこれが一番という方もいらっしゃいました。

非常に貴重な機会。ありがとうございました。


Date: 2015/1213 Category: 業界ニュース
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未だに治療法がない、恐怖のブドウの病気「ピアス氏病」が、2015年にナパやソノマで大発生していました('Huge' Outbreak of Pierce's Disease - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

ピアス氏病は、一度感染してしまうと治療法がないため、感染そのものを起こさないようにする方法が広く使われています。具体的に言うと、菌を運ぶガラス羽シャープシューターを苗木の販売所などで、全量検査して、卵にしろ、成虫にしろ、入っていかないようにしています。

今回大発生したのは、青緑シャープシューターという、地元のシャープシューターが媒介になったためだとのことです。

ピアス氏病は特に、シャルドネやナパなどの葉が付く時期が早いブドウで感染が目立つほか、温かい冬に感染しやすくなるそうです。エル・ニーニョの今年はいろいろと条件が整いつつあります。

気になる状況が続きます。
Date: 2015/1211 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スター・ウォーズのファンならば、ルーカスフィルムの本社がサンフランシスコの北にあることはご存知でしょう。

この場所は、サンフランシスコとソノマの間にあるマリン郡に位置しており、その名もスカイウォーカー・ランチと付いています。4700エーカー(1900ヘクタール)という広大な土地ですが、たったの15エーカーだけが開発されています。

スカイウォーカー・ランチの中にはブドウ畑もあり、ワイン用のブドウが作られています。そして、それを使ってワインを醸造しているのは、なんとフランシス・フォード・コッポラ監督のワイナリー。

できたワインはスカイウォーカー・ランチの名前を付けて売られています。少量ながら日本にも入ってきているこのワイン。18日のスター・ウォーズ新作を祝って飲んでみるのも一興でしょう。

Date: 2015/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、2015年の「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の記事を書きましたが、同時に「注目のワインメーカー」も4人選出されています(2015 Winemakers to Watch - San Francisco Chronicle)。かなりマニアックで、ほとんど知らないワイナリーが多いですが、この中から次世代のスターが出てくる可能性は結構あります。頭の片隅にでも名前を入れておくといいのではないかと思います。

今年の選出は
Clayton Kirchhoff, 32歳、Aluvion Wines, Kirchhoff Home Ranch Winery
Leah Jørgensen, 41歳、Leah Jørgensen Cellars
Alex Kanzler, 29歳、Kanzler Vineyards
Scott Shapley, 46歳、Flywheel Wines

最初の人はクレイトン・カーチョフ(キルヒホッフでは? という指摘。確かに)と読めばいいのかな? サクラメント近くのクラークスバーグというところでブドウ畑を持っている一家の出身。スペインのドメニオ・デ・ピングスで収穫を経験したときに、クラークスバーグがワールドクラスのテンプラニーリョの産地になると確信したとのこと。現在は家族経営のKirchhoff Home Ranchのほか、個人ブランドのAluvionでテンプラニーリョ、シュナン・ブラン、アルバリーニョを作っています。

2番目の人はリー・ジョルジェンセンと読めばいいのでしょうか。女性です。オレゴンのポートランドにワイナリーがあります。オレゴンといえばウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールというのが99%の人が持つイメージでしょうが、この人はオレゴンでカベルネ・フランを作っているのです。白のカベルネ・フランが一番人気だとか。かなり興味深いワイナリーです。

3番めは唯一知っている名前。ソノマ・コーストの人気畑カンツラーのワインメーカーです。カンツラーについては「Kanzler Vineyards: 21世紀のロキオリ? ソノマ・コーストの大人気畑」や「最近飲んだワイン――Kanzler Pinot Noir Sonoma Coast 2007」で紹介しています。アレックスは創設者夫妻の息子です。カンツラーの2代目ワインメーカーとして活躍しています。

Kanzler

最後のスコット・シャープリーは、実はサンタ・ルシア・ハイランズの大人気ワイナリー「Roar」のワインメーカーです。自身のブランドのフライホイールでは、近隣のシャローンからブドウの提供を受けています。作っているのはグルナッシュ、ムールヴェードル、シャルドネ、ピノ・ノワールなど。

個人的に一番気になるのは2番めのオレゴンのカベルネ・フラン。白ワインはどんな味なのでしょうか。
Date: 2015/1209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが「Napa Valley」の証明標章を取得しました(NVV Wins Certification Mark for Napa Valley – First of Its Kind in U.S.)。米国のAVAで証明標章を取得するのは初めてとのこと。

Welcome NAPA

証明商標とは、商品が特定の品質や原料などの特性を持っていることを示す標識。有名なものだとウールマークなどがあります。おそらく今後、ナパ・ヴァレーのロゴをワイナリーなどが付けられるようにするのではないかと想います。

今回の取得には5年の歳月がかかったとのこと。「Napa」をトレードマークに使っているワイナリーなどが、Napa ValleyのAVAの求める基準に合っているかどうかを調べるために50以上のワイナリーから聴取を取るなどの努力がされたようです。
Date: 2015/1208 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアの数あるワイナリーの中でも、現在一番注目されていると言っても過言ではないのがピーター・マイケルでしょう。最近ではWine Spectator誌の年間トップを取ったことが特に目立っていますが、何よりもカリフォルニアで最初にピノ・ノワールでWine Advocate誌の100点を取ったことが、その実力を裏付けています。

赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワール、白はシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン。どれも押しなべて高い評価を得ているのも特筆できます。どこに持って行っても恥ずかしくないワインとして、今後オーパス・ワンに並ぶようなプレミアムの地位を得るかもしれません。

歴代のワインメーカーも錚々たる顔ぶれです。ヘレン・ターリー、マーク・オーベール、ヴァネッサ・ウォン、そして現在はリュック・モルレ。これだけの才人がワインを作るのですから、いいものができるのも頷けます。

ソーヴィニヨンではカリフォルニアワインとしての最高得点95点を取ったことがあります。このワインは93点です。



カベルネ・ソーヴィニヨン系ではなんといってもこれが注目株。


注目度は低いかもしれませんが。ソノマの心意気を感じるのがパヴォです。なお「レスプリ・デ・パヴォ」は若木のブドウで作られたワインです。


ピノ・ノワールではソノマ・コーストの自社畑が注目です。




実は実力トップとも言われているのがシャルドネです。


Date: 2015/1206 Category: おすすめワイン
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ホリデーシーズンでスパークリング・ワインを開ける機会が増えるこの季節、今年の注目は日本人が作るスパークリング・ワインです。

1つは「幻」。私市(きさいち)友宏さんがソノマで作るワイナリーです。ピノ・ノワールが人気で、スパークリングはわずか1056本の生産。ピノ・ノワール99%のロゼ・スパークリングです。

もう1つはシャトー・イガイタカハの「閃」(ひらめき)。シャトー・イガイタカハの中でも異色なこのワインはカリフォルニアではなくニュージーランド産。ニュージーランドでワインを作る大沢さんとシャトー・イガイタカハ、どちらも10周年を記念して作ったスパークリング。「閃」は門構えの左右がシャトー・イガイタカハの杉本さんと、大沢さん。中央の「人」の字が2人を結びつけたニュースキャスターの宮川俊二さんを意図しているとのことです。

日本ワインへの注目が高まっていますが、日本人が海外で作るワインも要チェックです。

Date: 2015/1205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2015年のSFクロニクルによる「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」にビビアナ・ゴンザレス・レイヴ(Bibiana González Rave)が選ばれました(Winemaker of the Year: Bibiana González Rave - San Francisco Chronicle)。

彼女はパルメイヤー( Pahlmeyer)傘下のウェイフェアラー(Wayfarer)でコンサルタントを務めるかたわら、自身ではカトレア(Cattleya)というワイナリーを営んでいます。さらには夫のジェフ・ピゾーニ(!)とともにシェアード・ノーツ(Shared Notes)というワイナリーで2種類のソーヴィニヨン・ブランを作っています。

コロンビアの出身でボルドーでワイン作りを学んだという才人。パルメイヤーのジェイソン・パルメイヤーは「彼女は天才だ」と評しているそうです。

日本にもウェイフェアラーのワインは入っています。



このほか、SFクロニクルは注目のワインメーカーも発表しています。それはまた別記事で。
Date: 2015/1204 Category: グルメ
Posted by: Andy
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Chad Robertson baking at Tartine Bakery
2015年2月に日本に進出し、大きな話題になったブルーボトルコーヒー。4月に全米一*1の人気ベーカリー「タルティーン」を買収して日本にも出店する予定を立てていました。その両者が合併を解消したことが明らかになりました(Blue Bottle and Tartine Bakery Halt Merger - Eater SF)。

*1 #1 Tartine Bakery, San Francisco from The 10 Best Bakeries in America
*2 全米一のパン屋が日本上陸延期を決めたワケ

合併するよりも「別々の会社でいる方が合理的」、という判断に至ったとのことです。

日本人にとって朗報なのは、これで頓挫していたタルティーンの日本進出が実現しそうなことです。サンフランシスコにある本店のリニューアルや、市内での店舗拡大に加え、ロスアンゼルス、ニューヨーク、東京での出店を計画中だとしています。

Vogueの記事(Rising Star: Chad Robertson of San Francisco's Tartine Bakery & Cafe - Vogue)によるとタルティーンのパンでは通常75%くらいの加水率のところを85%、ときには90%にまで上げるのだそう。記事は極めて扱いづらくなるのですが、結果が全然違うと。タルティーンのレシピ本では一番基本的なベーシック・カントリー・ブレッドのレシピだけで38ページを費やしているそうな。それだけ細部にこだわったパン、食べてみたいものです。


Date: 2015/1204 Category: 健康
Posted by: Andy
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(169/365) Urrghh....

赤ワインを飲んだ後、頭痛を引き起こす人は世界中にいます。この現象は「Red Wine Headache(RWH)」と呼ばれています。これについて理由を解析した記事がありました(Why do you get a headache after drinking red wine? - Health News - NorthJersey.com)。

まず、多くの人が目の敵にするのが「酸化防止剤」として使われる「亜硫酸塩」です。残念ながらほとんどの場合、酸化防止剤は頭痛の原因ではありません。ごくわずか酸化防止剤にアレルギーを持つ人がいますが、疑わしいと思う人はドライフルーツを食べてみてください。ワインよりも多くの亜硫酸塩を含んでいます。これで頭痛を起こさないとしたら酸化防止剤は頭痛の原因ではありません。また、白ワインも酸化防止剤を含んでいますから、赤ワインだけに起こる頭痛の理由にはなりません。

もうちょっと可能性が高い物質としては「ヒスタミン」があります。ブドウの皮に含まれているため赤ワインの方が白ワインより多く含んでいます。アレルギーの人などはより敏感に作用される可能性があります。

これが理由かどうかを調べるには抗ヒスタミン剤を服用してからワインを飲んで、そうでないときと違いがあるかどうかを調べてみるのがいいとしています。

「タンニン」も赤ワインには白ワインより多く含まれています。ただ、赤ワインの中でもタンニンの量は大きく変わります。頭痛の原因としては考えにくいところです。

品質が低いワインという可能性もあります。安ワインには低品質のブドウが含まれていたり、不純物も多く入っているかもしれません。それらが頭痛を起こす可能性があります。

とはいえ、一番疑わしいのはアルコールによる「脱水症状」です。赤ワインでも白ワインでも起こることですが、他の原因よりはるかに可能性が高いでしょう。ワインを飲むときは水もたくさん飲むようにするのが一番の解決策です。

というわけで、結局赤ワインだけが頭痛を引き起こす要素はあまりないのです。これも都市伝説の1つなのかもしれません。
Date: 2015/1204 Category: 技術系
Posted by: Andy
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先日、iPhoneアプリのInstagramがアップデートできなくなりました。App StoreでInstagramアプリをアップデートすると、ダウンロードは順調にしているように見えるのですが、ダウンロードの円が一周回ったところで止まってしまい、そのまま進まなくなってしまいます。

アップデート中のため、アプリの起動もできません。一回削除して再インストールしてみようと思ったのですが、削除しようとしても、「“Instagram”を削除すると、そのすべてのデータも削除されます。」に対して「削除」としたところでやはり止まってしまいます。

削除の警告メッセージ

八方塞がりで1週間ほど放置していたのですが、Facebookで愚痴ってみたところ樋口さんから、「いろいろやっていたら削除できて再インストールできた」と聞いたので、また試してみました。

今度は「削除」の後、止まった状態のときにiPhoneをリセット(電源オン/オフでも同じでしょう)。

再起動したら無事にアプリが削除できていました。

そこで再インストールしたら、再設定することもなく、そのまま動作しました。

これでいつもうまくいくかどうかは事例が少ないので保証はできませんが、困ったときは1つの方法として試してみる価値があると思います。
Date: 2015/1203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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調査会社のワイン・インテリジェンスによると、現在の米国のワイン飲み人口は9300万人。大人の約40%に相当しています。それが2025年には1億人にまで成長する見込みです(Regular US wine drinkers to reach over 100m by 2025 - Decanter)。

今、ワイン消費のトレンドを作っている「ミレニアル」世代から、1995年以降に産まれた「次世代」への移行がその焦点となります。

調査によるとこの世代はテクノロジーに敏感な点ではミレニアルと共通ですが、より起業家精神に富み、損得に敏感でクールな製品を好む傾向があるとのことです。

この世代の57%が飲酒可能な年齢になったらワインを飲みたいとしているとのこと。

日本では若い人ほどワインを飲まなくなっているような気もするのですが、ちゃんとした調査はないでしょうかねえ。
Date: 2015/1202 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブリュワー・クリフトン(Brewer-Clifton)やパルミナ(Palmina)のワインメーカーとして知られるスティーヴ・クリフトンが新しいワイナリーLa Voix(ラ・ヴォワ)をオープンしました(Steve Clifton Debuts New High-End Wine Brand, La Voix, Devoted To French Varietals)。
La Voix
フランス語で声という意味を持つこのワイナリー、イタリア系品種を専門に作るパルミナとは異なり、フランス系の品種、特にピノ・ノワールに特化しています。また、「声」というワイナリー名は元々音楽をやっていて、音楽とワインの親和性の高さを感じていたスティーブが、音楽への想いを込めて付けたものだそうです。

最初のリリースはピノ・ノワールのロゼ(30ドル)のほか、Rabel Rebel(40ドル)、Satisfaction(75ドル)、Reflektor(95ドル)という名の3つの単一畑ピノ・ノワールとなっています。最上級のReflektorはブリュワー・クリフトンの「Mechado Vineyard」のブドウを使ったもの。アントニオ・ガッローニのヴィナスでは既に95点という高い評価を得ています。
Date: 2015/1201 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日、「ドミナスの「満点」ヴィンテージ2010が登場」という記事を書きましたが、このドミナス(Dominus)2010が4万円そこそこで買えるショップも出てきています。

正規品:[2010] ドミナス Dominus

正規品:[2010] ドミナス Dominus
価格:40,284円(税込、送料別)



100点にこだわらないなら2009年の方がずっとお得です(WAでは97点)。これならばオーパス・ワンより1万円も安く済みます。

正規品:[2009] ドミナス Dominus

正規品:[2009] ドミナス Dominus
価格:22,000円(税込、送料別)



パーカーのレビューを見る限り、2010はもちろん2009も相当美味しそうです。熟成能力もほぼ互角。どちらも今飲んでおいしく、20年以上の熟成ができるワインです。
Date: 2015/1201 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日、カレーを食べに行ったときに初めてインド産のワインを飲みました。スーラ(Sula、スラ)という、インド最大のワイナリーです。品種もいろいろ置いてありましたが、シュナンブランとシラーをオーダーしてみました。
スーラ・ワイン

シュナンブラン、半辛口と書いてありましたが、ほのかな甘みと爽やかな酸味で結構美味しかったです。シラーは飲みそこねました(^_^;)

調べてみたところ、このワイナリーはムンバイの北東200kmくらいのところにあるようです。かなり暑いのではないかと思ってしまいますが、標高が700m近くあるようで、暑さが和らいでいるのでしょう。

それでも気温は寒いときで8〜10度。夏は30〜32度。かなり温暖です。夏の気温は日本の方がむしろ暑いかもしれませんが、冬はだいぶ暖かです。

そこで、ここでは秋から冬にかけてブドウを育てているようです。収穫は12月〜2月くらいだとか。雨が降る季節との兼ね合いもあるのでしょうかね?

キワモノでもなんでもなく、真っ当に美味しいワインだったので、どこかで見かけたら試してみることをお薦めします。