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Date: 2011/1231 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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昨年は全部で16冊のベストを挙げましたが、今年は読んだ本が減ったこともあり、フィクション・ノンフィクションおりまぜて10冊を取り上げます。

10位:スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション/カーマイン・ガロ
いわゆるビジネス書はあまり読まないのではありますが、これはいろいろと考えるヒントになる本です。今後の自分の生き方を考える上でも役に立つ本。



9位:舟を編む/三浦しをん
三浦しをんほど、面白いものを書く人はいないと思っているのですが、本書の主人公である馬締(まじめ)君は、その生真面目さそのものがおかしく、冒頭の「大都会」のシーンなど、噴出すポイントに事欠きません。辞書編纂というマニアックさも秀逸。




8位:君のためなら千回でも/カーレド・ホッセイニ
数年前に読んだ「千の輝く太陽」は、アフガニスタンの女性の過酷な人生を描いた大傑作でしたが、本書はアフガニスタンで子供時代を過ごした主人公が、その後米国に移住し、アフガニスタンに昔を取り戻しに行くという話。「千の輝く太陽」と比べると若干話は弱いですが、半面読みやすく、友情など、普遍的なテーマを取り扱っており、多くの人に読んでほしい小説です。




7位:フェイスブック 若き天才の野望/デビッド・カークパトリック

映画と比べて、より現在に近いところまでを扱っており、facebookの思想的なところを感じるのにはいい作品だと思います。



6位:偶然の音楽/ポール・オースター

オースターの最近の作品はちょっとテクニックが鼻につく感じがしないでもないのですが、本書ではテクニックとエネルギーがいい感じでバランスがとれていると思います。傑作といっていいでしょう。



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Date: 2011/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocateでの100点ワインというと、ナパのカベルネ系が中心で、近年それにセントラルコーストのシラーなどが入ってきたという感じですが、意外と最近までソノマで100点はありませんでした。

その壁を最初に打ち破ったのがJackson Family傘下のVerite(ヴェリテ)です。特に、今年6月の195号ではVeriteだけのテイスティング結果をパーカーが発表、それまでの1本から一気に7本へと満点ワインが増えました。中でも注目は2007年で、Le Desir、La Muse、La Joieというラインナップ全部が満点でした。

今回はこの2007年がカリフォルニアワインあらかるとに全部入荷しています。値段の39,800は安くないですが、米国でも400ドルを超えますから、ほぼ同等といえるでしょう。

個人的にはカベルネ・フランを多く含むLe Desirが気になります。
Date: 2011/1229 Category: グルメ
Posted by: Andy
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以前紹介して好評だったクック&ダインの干物福袋。ここの干物は品質折り紙付きです。この商品のレビューでも平均4.71という高評価。しかも1匹あたり100円しないというお買い得。お勧めします。

Date: 2011/1229 Category: グルメ
Posted by: Andy
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年末に気の置けない人たちとちょっと飲もうということで、こじんまりとワイン会をしました。場所は渋谷・シノワ。忘年会で使うような店ではありませんが満席ですごいなあとびっくり。

料理はプリフィクスでコース料理を頼み、最後に名物であるフォアグラ丼をいただきました。

ラビオリ

一品目は牡蠣の入ったラビオリ。カレー風味のソースです。

Flowers

ワインはFlowers Chardonnay Moon Select 2007。Flowersのシャルドネの中でもCamp Meeting Ridgeの選りすぐりのブロックだけから選んだものです。これが実に素晴らしい。最近のはやりと比べると、しっかりと樽を利かした作りですが、樽が突出するわけではなく、バランスがよく取れています。おいしすぎて後のワインが霞んでしまうほどでした。

白金豚

メインディッシュは白金豚のローストを選びました。肉質も脂身の旨みも十分でおいしいローストです。

Pisoni

ワインは私が持参したPatz & HallのPinot Noir Pisoni 1999です。12年経ってもPisoniはPisoni。まだまだ元気ハツラツのワインです。

Williams-Selyem

3本目のワインはWilliams SelyemのSonoma Coast Pinot Noir 1990。これはPisoniとは対極で、きれいに熟成したワイン。

フォアグラ丼
しめにはフォアグラ丼。おいしうございました。
Date: 2011/1227 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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レビュアがロバート・パーカーからアントニオ・ガローニに代わって最初のナパ特集が載ったWine Advocate誌198号。前に書いたように一番のサプライズはDunnの躍進、あるいは再評価でした。

俗に、谷キャブ・山キャブなどと言ったりしますが、ナパでValley Floorと言われる谷底の平地で作られるカベルネ「谷キャブ」は芳醇でタンニンが柔らかく、早飲みできる傾向があります。一方で山キャブはタンニンが硬く、なかなかのみごろがやってきません。

DunnのオーナーであるRandy DunnはWine Spectatorでナパの一匹狼(Maverick)と評されたこともある堅物であり、そのワインはとてつもない長熟型。山キャブの中の山キャブといっても誰からも文句が出ないでしょう。それが評価されたというのは面白いなあと思います。

2007年は2008年よりはまだ飲みやすいようで飲み頃は2017年ころから。まあ最低10年、できたら20年くらいは置いた方がおいしいだろうと思います。以前15年くらいのDunnを飲んだときはかなりガチガチでした。

2007年のレイティングはNapaが95点、Howell Mountainが97点。国内ではHowell Mountainが購入できます。米国でも200ドル近くのところもありますから、値段は現地並みと言ってもいいでしょう。

Date: 2011/1227 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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以前はビールをケースで買っておくこともありましたが、飲み切るのに半年くらいかかるので、最近はあまり買っていませんでした。ただ、先日コストコに行く前に、生ビールブログ@draftbeermanさんから、コストコで売っているビールがおいしいと聞いたので、試しに買ってみました。

beer

Kirklandというのはコストコのプライベート・ブランドですが、4種類のエール・ビールが6本ずつ入って4000円弱でした。1本170円弱というのは、発泡酒と比べたら高いですが、この手のエールビールを普通に買ったら400円~500円くらいしますから、それと比べたら激安です。

写真は最近人気のタイプと聞いているIndia Pale Ale(IPA)というタイプのもの。苦味が強いビールです。なかなかおいしい。たまにはビールもいいものです。
Date: 2011/1226 Category: グルメ
Posted by: Andy
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メリークリスマス!

クリスマス・イブのディナーは、いつもは日本人らしく鶏もものローストなどを食べることが多いのですが、今年は毎年買っている店が予約でいっぱいで、25日に回してしまったので、イブの日はめずらしくステーキを焼いてみました。

ステーキ

ちょうど前の日に、開店したばかりのコストコ座間店にいったので、1kg超のサーロインのブロックを購入(それ以上小さいのはないのです。切ってあるやつは3つだし)。4人で切り分けました。自分の分は多分300g超(^^;)。

調理法は以前から気になっていた真空調理(あるいは低温調理)によるもの。密閉した状態で、一定の温度で温めることで肉を焼く?方法です。肉には塩コショウをし、オリーブオイルを塗ってビニール袋に入れ、空気が入らないように密封します。

炊飯器にお湯を入れ、63度で1時間温めました。「Cooking for geeks」という本には63度で45分と書いてあったのですが、段取りが悪く時間オーバー。これだけ時間かけるのなら62度でもよかったかもしれません。

お湯から出した肉には、焼き色を付けるため、片面30秒ずつほどフライパンで熱しました。後は肉汁を使ってソースを作りましたが、これはもう一つのでき。

さて、肉ですが、切り口を見てもらえば一目瞭然でしょう。

切り口

全体がきれいなロゼの色になっています。これが低温で長く加熱した効果。柔らかく、肉の味がちゃんとするステーキになりました。塩コショウは思ったほど効いていなかったので、もっと強くするか、早い時間にしておくのがよかったかもしれません。全体的にはまあまあ成功といっていいでしょう。普段肉をあまり食べないお嬢があっという間に食べ終わったのにびっくりしました。

付け合わせはマッシュルームの軸を刻んで、オリーブオイルと塩麹を混ぜて中に詰め、オーブントースターで焼いたもの。これは美味でした。
Date: 2011/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の198号が発表されました。Antonio Galloniにレビュアが代わって初のNapa Valley特集ということで注目が集まっていました。

最大のポイントは100点のワインが一つもなかったこと。過去3年のNapa Valley特集を見ると2008年が3本、2009年が6本、2010年が9本とややインフレ傾向にあったわけですが、今回は最高が98+でした。ナパの生産者にとっては100点というのは大きなセールスポイントになりますから、これについては残念に思う生産者が多そうな気がします。一方で、消費者にとっては100点が付いたことで価格が高騰してしまうのを避けられるので、悪い話ではないでしょう。トロフィーワインを追い求める人にとっては残念かもしれませんが…

では、どういうワインに高得点が付いているかというと、一つはAbreu。8本が97点以上という高得点をマークしています。98点を取ったのは2008 Abreu Cabernet Sauvignon Thorevilos。パーカーは1年前に96-99点を付けていますから、得点としては大きな違いはありません。ほかにはKongsgaardのシャルドネJudge 2008が98+、Screaming Eagle 2009が98+、DunnのHowell Mountain 2008が98+でした。


Abreu以外にパーカーが過去にレビューしたワインの点を見ると、Araujo 2008がパーカーの96-98から97+、Harlan 2008が95-98から96+と、同じワインの得点を見ると、さほど変わっていない感じがします。そうすると、100点が減ったのは2007年の優良ヴィンテージものの波が終わったから、という見方もできるのかもしれません。このあたりはもうちょっと分析しないといけなさそうです。

さて、今回のサプライズ・ワインは、といえばなんといってもDunnでしょう。2004年を最後にパーカーのレビューがなかったDunnですが、今回ガローニが2005から2008までをレビュー。Howell Mountainのカベルネが2005年から94、95、97、98+、Napaのカベルネが同じく92、94、95、96点という高得点でした。ガローニは、アルコール度を14%以下に無理やり抑えようとする(おそらく加水などによるものでしょう)ことには疑義を呈しながらも、出来上がったワインの品質については賞賛しています。ただし、98+のHowell Mountain 2008の飲み頃は2028~2043年。ちょっと自分の年令を計算してしまうほど遠い先です。

その他、気になるワインの点数を見ると、Tim MondaviのContinuumは2008が96、2009が94。Opus Oneは…まさかのレビューなし。う~ん、ガローニを避けたのでしょうか。
Date: 2011/1224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋の歳末セールでShafer Relentless 2008が5500円と安いです。米国の価格でも60ドルくらい。ほぼ同等な安さです。Wine Advocate誌で2002年と2007年に並ぶ95点という高評価のワイン。Wine Spectator誌でも過去最高の96点というお墨付きです。

Shaferのワインで感心するのは、未だかつてハズレのワインに出会ったことがないことです。Relentlessもシラーを飲み慣れていないころに初めておいしいと思ったシラーでした。シラーを敬遠している人にも試してほしいワインです。もちろんシラー好きにもお勧め。



先日はLytton Springsを紹介しましたが、今年の柳屋の年末セールは、いいものが格安で出ているので、かなりいいと思います。Lyttonもまだ少し残っています。
Date: 2011/1222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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RidgeのLytton Springsといえば、Zinfandel系ワインの最高峰といっても過言ではないワインです。Zinfandel系としては異例な超塾型でもあります。

非常にいいワインで、ワインの品質的には文句のいいようがないのですが、ただ1つの問題は日本での値段。現地価格の倍以上です。それが今回柳屋で税抜き4000円台という安さ。もちろんこれでも30ドル台という現地価格と比べたら高いですが、これくらいなら十分許容範囲です。

しかも、Wine Advocate誌では95点という高得点(レビュアはパーカーではなくGalloni)。

現在の残り本数限りの価格ということなのでお早めに。

Date: 2011/1221 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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えーと、これは【書評】ラッキーゲームスとジブリの奇妙な共通点。この本をおすすめしない理由。のパロディです。

自他ともに認める全然ゲーマーでない私が、ゲームプログラマーのRucKyGAMESについて語ってしまうというのはおかしな話ではあるのですが、数えてみたら彼の作ったアプリで自分のiPhoneに入れているのは6本。インストールしたゲームのおよそ半分という占有率の高さにちょっとびっくりしました。

で、そのラッキーさんが書いた「大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由」という本があるのですが、意外にもスティーブ・ジョブズに共通するところが少なからずあるのではないかと感じたわけです。

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Date: 2011/1220 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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毎年12月だけ登場するのがClos Du Valのクリスマス・エッチング・ボトルです。輸入量がごく少量なので見つけたときに買っておかないと、入手困難です。

このボトルは、これだけでインテリアになりますから、飲んだ後もボトルを飾れるようにしておくといいですね。

Date: 2011/1219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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落ち穂拾いでニュースから2点ほど。

故Robert Mondaviの最期の邸宅が売りに出ているという話を書きましたが、購入したのはGina GalloとJean-Charles Boissetの夫婦であることが判明しました(Wine Spectator Exclusive: Uncovering the Secret Buyers for Robert Mondavi)。

二人には今年双子の赤ちゃんが生まれたところです。

業界の誰でも知っている人が買ったというのは悪くない話だと思いますが、Galloの本拠地である、ソノマやModestoからナパはかなり距離があります。本当にここに住むのかどうだか気になります。

もう一つは、Wine Advocate誌のJay Miller問題の続報。Robert Parkerは法律家を雇って調査をしていることを表明しており、さらにInstitute of Masters of Wineも、Jay Millerのワイナリ訪問で金銭を要求したとされているMWのPancho Campo(スペインで最初のMWです)を重大な違反があったかもしれないとして調査しています。

これまでの雲行きからすると、Pancho Campoは黒で、Jay Millerはグレーだけど一応白、といった感じがします(あくまで想像です)。

ただでは済まなそうですね。
Date: 2011/1218 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋で歳末スペシャルセールのページがオープンしています。

といってもしばらく前からあるページなのですが、このところ追加されているワインが、派手さはそんなにないものの、2000円台や3000円台で、かなりよさそうなのです。さらに、ページの一番下までいくと、あのスポッツウッドのソヴィニョン・ブランが! 先日、これの2009年を飲みましたが、最近のはソヴィニョン・ムスクが入っているせいか、芳香のレベルが前よりも増したような気がします。まじでおいしいです。

ちょっとスポッツウッドに引っ張られてしまいましたが、最近追加のものではHeintzのシャルドネは私も飲んだことありますが、これが2000円台というのは、ちょっと冗談みたいな値段です。4000円台、5000円台の味わいです。

Marimarのピノも定評ありますし、Hook & Ladderというのは知りませんでしたが旧De Loachの家族がやっているそうです。とりあえず、どれも損はないワイン。買うものに迷ったらお試しください。
Date: 2011/1218 Category: イベント
Posted by: Andy
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Modern Syntaxの永沢さんと、ネタフルのコグレさんによる忘年会「モダフルナイト」に行って来ました。2年ぶり2回目。2年ぶりにお会いする人もいれば、よくお会いする人、初めての方と、色々な人に会うことができました。2年前の会で知り合った人とは、今でも結構Twitterなどでやり取りがあり、新しい出会いもまた広がるといいなと思いました。

戦利品

で、もちろん、そういう人との出会いや語らいがメインではあるものの、プレゼントがたくさんあるのもこの会の特徴。なんとじゃんけん大会が1時間近くも続いたのです。

写真は戦利品の一部。今年愛用したインフォテリアさんのカレンダーも見事ゲットしたのですが、それはすぐに会社に持って行ってしまいました。

あ、そうそう。今回のお店は渋谷の「NOS ORG(ノス・オルグ)」というところだったのですが、料理はおいしいし、ハイボールは絶品。ちょっとお酒が進みすぎてしまうのだけが難点という感じでした。いいところです。
Date: 2011/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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三日間ブログを離れてしまいました。ノートパソコンが壊れたり、ネットにつながらなくなったりとアクシデントが続き…。ノートは画面の問題なのは分かったので、とりあえず修理を頼むことにし、ネットはルーターの再設定でなんとか無事に使えるようになりましたが、この年末に困ったことです。

といった与太はさておき、ナパで16番目の新しいAVAが決まりました(Introducing the Coombsville AVA in Napa Valley)。名前はCoombsville(クームズヴィル)。場所はナパ市の南東。既存のAVAで言うとOak KnollとWild Horse Valleyの間と言えばいいでしょうか。Carnerosの東の方という感じでもあります。

海に近いので、比較的気温が低いのが特徴ですが、植えられている品種はCabernet Sauvignonなどボルドー系のものが多いようです。

既にCoombsvilleの名前を付けたワインを作っているのはBighorn Cellars、Laird Family Estate、Farella-Park Vineyards、Monticello Cellarsの4つのワイナリで、これらはどれもAVA名としてそのまま移行する見込みです。
Date: 2011/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2、3年前からしばしば名前を見かけるようになったHall。2003年に創設された新しいワイナリですが、David Rameyを雇い、あっという間にナパでも高品質かつコスト・パフォーマンスの高いカベルネを作るワイナリになりました。

特に、今年はWine Spectator誌のWine of the Yearで2位の快挙。そのKathryn Hall 2008も米国で100ドル台が普通なところを日本でも税込みで1万円そこそこですから、日本の価格もかなりお得な領域です。

それだけでなく、さらに注目したいのがここのレギュラーのカベルネ。米国で40ドル台~。日本で5000円台と、上記のKathryn Hallの約半額ですが、Wine Advocateのレイティングだと、Kathryn Hallの93+よりも高い95点が付けられています。なお、Wine Spectatorでは上記が96点でこちらが91点。パーカーはHallについて、「まだHallの流行に乗ってない?この3、4年はおいしいワインで溢れているよ」と言っています。

実は価格2、3万円もするようなプレミアムでは新顔注目株はいろいろ出てくるものの、4、5000円の領域では意外と見当たらないものです。一時期のWhitehall Laneのような勢いを感じます。

Date: 2011/1212 Category: ワイン本
Posted by: Andy
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地道に整備しているワイナリ紹介ページ。ナパのワイナリがついに100に達しました(ワイナリ紹介)。

記念すべき? 100個目は「Araujo」でした。

元々ナパで100、カリフォルニア全体で200のワイナリを載せるというのが、自分なりに決めた水準だったので、まずナパの部分は目標を達成したことになります。とはいえ、南から上がっていってやっとCalistogaに入ったところであり、山方面も抜けているところが多いので、ナパだけで120~130くらいになりそうです。

せめて年内にナパだけでも終わらせたいなあ。
Date: 2011/1211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマで「Pine Mountain-Cloverdale Peak」という新しいAVAが承認されました(Two Changes in Sonoma's Wine Landscape)。ソノマでは14番目のAVAになります。

新しいAVAはAlexander Valleyの北でソノマの北東に位置し、一部はMendocinoにかかっています。4600エーカーのうち、ブドウが植えられているのは現在わずか230エーカー。このほか150エーカーが開発中とのこと。名前が示すように山地であり、低いところでも標高1600フィート(約487m)あるといいます。

現在、ブドウを植えているのはCapture、Seghesio、Benziger、Coppola。Zinfandelの古い畑以外はカベルネ系のブドウが中心になっています。

この土地は標高が高いため、霧がかからず、日照時間が長くなっています。また、Akexander Valleyよりも気温が低く、雨が多いそうです。

ソノマでは比較的少ない山系のカベルネを産む土地になるようです。今後のワインが期待されます。
Date: 2011/1209 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区でShaferのCabernet Sauvignon Hillside Select 2007がほぼ現地価格の税込み2万2500円で出ています。2007年といえばナパのカベルネの当たり年。ロバート・パーカーのレビューでは98+点。「連続で100点を付けた2001年2002年以来の素晴らしいワインであることは疑いようもなく」、「5、6年後にはパーフェクト・ワインになる可能性を秘めている」とのことです。

6本買えば税込みでも1本2万円切ります。

ちなみにパーカーが96点を付けた2006年ならWassy'sで税込みでも1万9000円を切ります。これも目を疑うくらいの安さ。

間違いなくカリフォルニアのカベルネの最高峰の一つです。はずれがない点でも安心銘柄。個人的にはOpus Oneよりこちらを選びます。



Date: 2011/1208 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Alysian(アリシアン)のPinot Noir Rochioli River Block 2008がカリフォルニアワインあらかるとに入荷しています。

Alysianって? と思う人もいると思いますが、SonomaのPinot Noirの大重鎮であり、他のワインメーカーからの信頼も厚いGary Farrellが手がけるワイナリです。既にGary Farrellのワイナリは手放してしまっており、彼が手がけるワイナリは現在Alysianのみ。

Rochioliがブドウを提供するのは自社以外にはWilliams-Selyem、そしてかつてのGary Farrellくらいでしょう。GaryはかつてのRochioliのワインメーカーであり、その伝手があるのでしょう。久しぶりにGaryのRochioliが再現したわけです。かつてのGary FarrellでもRiver Blockなどのブロックものはなかったので、Rochioli時代以来と言ってもいいのかもしれません。

しかも価格は税抜き7980円。Rochioli自身のRiver Blockなら2万円以上、Williams-Selyemのものも1万5000円を超えますから、わずか半額です。RRVのピノ好きなら注目せざるを得ないでしょう。

Date: 2011/1207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiastはこれまで、Cellar Selectionのトップ100やBest Buyのトップ100などは出していましたが、今年は全体のトップ100を発表しました(Wine Enthusiast Enthusiast 100 2011 (10-1) - Wine Enthusiast Buying Guide)。

とはいえ、なんだかよく分からない順位ではあります。トップ10ではJoseph Swanのピノが2位、Shaferのシャルドネが8位、それからPatiannaというMendocinoにあるワイナリのSauvignon Blancが5位。このワイナリは全く知りませんでした。ちょっと面白そうです。
Date: 2011/1206 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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毎年恒例のSFクロニクル紙による2011年の西海岸ワイントップ100が発表されています(Top 100 wines 2011: Cheers to thinking small)。カリフォルニア、オレゴン、ワシントンという米西海岸のワインだけから選んでいるので、他のランキングよりも、当サイトとしては参考になる一覧です。なお、順位は付いていません。

昨年同様、数が多かったのはPinot Noir。中でもオレゴンやカリフォルニアのAnderson Vallyといった涼しい地域のピノや、エレガントなスタイルのピノが多く選ばれているように感じました。

日本で販売されているものを中心にいくつか紹介します。

NV Roederer Estate Anderson Valley Brut Rosé
先日「泡」で紹介したワイン。普通のBrutも番外の「コスト・パフォーマンスの高いワイン」コーナーで選ばれています。


2009 Kongsgaard Napa Valley Chardonnay

コングスガードの「Judge」じゃない方ですが「これまでのベストではないか」というからただごとではないかもしれません。


2009 Foxglove Central Coast Chardonnay
赤丸急上昇Neelyの廉価版。Wine Advocateでも注目されているブランドです。日本でも2000円台。これは飲まなくては。


2010 Grgich Hills Estate Napa Valley Fumé Blanc
懐かしい名前

2010 Spottswoode Napa-Sonoma Counties Sauvignon Blanc
これは定番、鉄板のワインです。国内の値段も良心的。Napa-Sonomaとなったのは知りませんでした。


2008 Calera Reed Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir
「Josh Jensenが作ったワインの中でベストの一つ」と言い切っています。ただし10年はセラーに入れろと。カレラからはコスト・パフォーマンスの高いワインのコーナーでもセントラルコーストのピノが選ばれています。ここ数年のカレラは勢いがありますね。


2009 Freeman Sonoma Coast Pinot Noir
August WestのEd Kurtzmanが作るワインです。オーナー夫妻のうち夫人のAkikoさんは日本人。カリフォルニアのよさと日本の繊細さがいい意味で組み合わさったワインだと思います。


2008 Kapcsandy Family State Lane Vineyard Estate Cuvee Yountville Red
Wine Advocateでいきなり2年連続100点を取ったシンデレラワイン「キャプサンディ」のレギュラーものです。とはいえ日本では2万円台。高嶺の花ですが。


2009 Brown Estate Napa Valley Zinfandel
まだこのヴィンテージは日本に入ってきていないかな?ここのジンファンデル、おいしいと思います。

NV Marietta Cellars Old Vine Red
パーカーも大好きなマリエッタのオールド・ヴァイン。最近日本では見なくなってしまいました。良いワインなんだけどなあ。

2009 Ridge Lytton Springs Dry Creek Valley Red
米国では35ドルです。安くしてください。
Date: 2011/1206 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日お伝えした、Wine Advocate誌のレビュワーJay Millerに関して、2011年末でWine Advocateを離れることをロバート・パーカーが発表しました。

パーカーは、Jay Millerが離れる理由を明確には書いていませんが、過酷なスケジュールと孤独な執筆作業、すばらしい発見がある一方で、何千もの凡庸なワインのテイスティングがあること、などでレビュワーは疲弊するのだと示しています。また、これまでの貢献についてもJayをねぎらっています。

また、Jay Millerのコメントとして、今回の騒動とは無縁であり、ワイナリ訪問で金銭を受け取ったことは一度もないことが付記されています。

Jayのカバー範囲のうち、スペインと南米はNeal Martinが、オレゴンとワシントンはDavid Schidnechtが新たに担当することになります。

まあ、おそらく今回の件はこれで“手打ち”ということになるのでしょう。Jayの名誉は守った形で実質解雇なのだろう、という線ではないかと思ってしまうのですが、どうなのでしょうね。
Date: 2011/1205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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以前、Robert Mondaviが最後に住んでいた家が売りに出ているという記事を書きましたが、このほど無事に売れたそうです(Robert Mondavi's Napa Valley estate sold)。

もう一つ落ち穂拾いで昨日、スパークリング・ワインのことを書きましたが、Ch. Igai Takahaにも最近スパークリング・ワインが追加されているのを忘れていました。ブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールがあり、ブラン・ド・ブランはシャルドネ、ブラン・ド・ノワールはピノ・ノワール100%。どちらもスティル・ワインで十分においしいものを泡にしたものです。これも興味深いですね。

Date: 2011/1204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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1本を3日くらいかけて飲むことが多い私の場合、普段はなかなか泡は開けられないのですが、クリスマスなどにはやはりスパークリング・ワインがほしくなります(結婚記念日も今月だし)。

ところがセラーにはスパークリング・ワインが1本、それももうなかなか開けられないものしかないので、そろそろ買っておこうかと物色中です。

現在の候補をとりあえず安い方から。


シャンドンのロゼ、日本で安いです。安すぎるくらい。悪くはないと思います。ただ、ちょっと安すぎるのが難点かもしれません(なんとなく有難味がない。ww)


ロデレールのブリュットはすごくお買い得なスパークリングだと思います。味も好きです。


ロデレールのロゼは飲んだことないのですが、この値段なら買ってもいいかなあというところ。現在の第1候補。


ブラン・ド・ノワールを飲むことが多いですが、最近シャルドネ好きなのでブラン・ド・ブランもいいかなあと思うことも。シュラムスバーグもおいしいと思います。
Date: 2011/1203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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スペインのワイン・ブロガーが書いた記事が大きな話題になっています。Wine Advocate誌のレビュワーでスペインを担当しているのはJay Miller。この人のワイナリ訪問をPancho CampoというMaster of Wineの人がアレンジしていて、D.O. Vinos de Madridというワイナリに行くのに2万ユーロを要求したというのです。

ロバート・パーカーは自身の掲示板でこれに反応して、以前も同様の指摘があったが、調べたところ証拠は何もなかったこと、法的手段も辞さないことなどを表明しています。

ブロガーの方は、Wine AdvocateやJay Millerを非難しようとしているわけではないと、やや逃げ腰?

ただ、Jay Millerには以前にも、アゴアシつきでのワイナリ訪問をしていたといったことがあり、Wine Advocateのレビュワーの中ではちょっと危なっかしい感じがあり、今回のも「さもありなん」と思った人も多いでしょう。

今後の動向に注意します。
Date: 2011/1202 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Harlanの新プロジェクト「Promontory」が明らかにという記事で紹介したBill Harlanの新プロジェクトのWebサイトができていました。まだ、ほとんど「ガワ」だけですが、ML用に住所などの登録フォームはできています。

パーカーの掲示板では、業界関係者による試飲レポートも上がっており、「Bondの大部分より上」ではないかと評価しています。100%カベルネなので、Harlanと比べると男性的で力強いワインになりそうです。掲載されていた畑の航空写真を見ると、ほとんど段々畑かと思うような急勾配の斜面で、これはかなりすごいところだと思います。