カリフォルニア・サスティナブル・ワイングロウイング・アライアンス(CSWA)は2022年のグリーン・メダル受賞者を発表しました(2022 WINNERS – California Green Medal)。
リーダー賞:ウェンテ・ファミリー・エステーツ
環境賞:トレフェッセン・ファミリー・ヴィンヤーズ
コミュニティ賞:マックマニス・ファミリー・ヴィンヤーズ
ビジネス賞:ジャクソン・ファミリー・ワインズ
ウェンテはリーダー賞として「環境的に健全で、社会的に公正で、経済的に実行可能な慣行」の3点で秀でているとされています。畑を「耕さない」という手法でカーボン排出を抑えたり、電気で動くトラクター「Monarch」を導入したり。
ナパの有名ワイナリー「ハイツ・セラー(Heitz Cellar)」がイタリアの樽製造業者ガンバ(Gamba)を提訴しました(Heitz Cellar Sues Cask Manufacturer)。
ハイツはガンバから樽5つを2020年2月に57175ユーロ(約775万円)で購入。1100リットルの樽が一つと、2200リットルが2つ、3300リットルが2つでした。指示されていた通りに1回水で満たしてからワインを入れました。
しかし、樽の一つは複数のところから漏れがあり、どうにもなりませんでした。
さらに2200リットルの樽の一つはTCAに汚染されていたことが分かり、その樽に入れていたワインは破棄せざるを得ませんでした。
そのため、ハイツは樽2つ分の価格の弁償を要求しましたが、ガンバ側が拒否したため提訴したとのことです。
なお弁償として要求したのは樽の価格だけで、ダメになってしまったワインは含んでいないとのこと。
樽に入れていたのはTrailsideのカベルネ・ソーヴィニヨンで小売価格は1本150ドル。2200リットルで44万ドルに相当します。
ハイツはガンバから樽5つを2020年2月に57175ユーロ(約775万円)で購入。1100リットルの樽が一つと、2200リットルが2つ、3300リットルが2つでした。指示されていた通りに1回水で満たしてからワインを入れました。
しかし、樽の一つは複数のところから漏れがあり、どうにもなりませんでした。
さらに2200リットルの樽の一つはTCAに汚染されていたことが分かり、その樽に入れていたワインは破棄せざるを得ませんでした。
そのため、ハイツは樽2つ分の価格の弁償を要求しましたが、ガンバ側が拒否したため提訴したとのことです。
なお弁償として要求したのは樽の価格だけで、ダメになってしまったワインは含んでいないとのこと。
樽に入れていたのはTrailsideのカベルネ・ソーヴィニヨンで小売価格は1本150ドル。2200リットルで44万ドルに相当します。
今年1月に「NHK『あてなよる』でザ・ペアリングのソーヴィニヨン・ブランを激賞」という記事でサンタ・バーバラの「ザ・ペアリング(The Paring)」のワインが番組にちらっと出た話を書きました。
NHKですから番組ではワイン名は言わず、ラベルも半分くらいしか見えなかったのですが、それでもこのワイン、すぐに売り切れてしまい、しばらくありませんでした。
このほどやっと再入荷があったようです。
ちなみに、前の記事にも書いていますが、ザ・ペアリングはヒルト(Hilt)とホナタ(Jonata)のセカンド・ワイン。スクリーミング・イーグルのオーナーが所有するワイナリーで、ヒルトはブルゴーニュ系、ホナタはボルドー系やローヌ系の品種を手掛けています。どちらもサンタ・バーバラのトップ級のワインであり、ザ・ペアリングはコスト・パフォーマンスが非常に高いです。ワイナリー価格が25ドルですから、2000円台で売っているところは現地価格以下でもあります。
NHKですから番組ではワイン名は言わず、ラベルも半分くらいしか見えなかったのですが、それでもこのワイン、すぐに売り切れてしまい、しばらくありませんでした。
このほどやっと再入荷があったようです。
ちなみに、前の記事にも書いていますが、ザ・ペアリングはヒルト(Hilt)とホナタ(Jonata)のセカンド・ワイン。スクリーミング・イーグルのオーナーが所有するワイナリーで、ヒルトはブルゴーニュ系、ホナタはボルドー系やローヌ系の品種を手掛けています。どちらもサンタ・バーバラのトップ級のワインであり、ザ・ペアリングはコスト・パフォーマンスが非常に高いです。ワイナリー価格が25ドルですから、2000円台で売っているところは現地価格以下でもあります。
オレゴンで大規模な霜の害が発生しています(Willamette Valley could lose half its grape crop after frost hits Oregon vineyards)。
被害が一番大きいと見られているのがオレゴンのワイン生産の大半を占めるウィラメット・ヴァレーで、新芽だけでなく副芽までやられてしまったケースが多く、収穫の半分がなくなるのではないかという観測もあります。
また、品種によっても被害状況は異なり、芽が出るのが遅いローヌ系品種では比較的被害は軽そうで、シャルドネやピノ・ノワールの方が被害が大きいもようです。
まだ、被害状況の全貌はつかめていませんが、過去25年で最悪という話もあります。
カリフォルニアでは温暖なローダイなどで霜の被害が生じています。これも比較的珍しいことです。こちらも被害の全貌は掴めていません。
被害が一番大きいと見られているのがオレゴンのワイン生産の大半を占めるウィラメット・ヴァレーで、新芽だけでなく副芽までやられてしまったケースが多く、収穫の半分がなくなるのではないかという観測もあります。
また、品種によっても被害状況は異なり、芽が出るのが遅いローヌ系品種では比較的被害は軽そうで、シャルドネやピノ・ノワールの方が被害が大きいもようです。
まだ、被害状況の全貌はつかめていませんが、過去25年で最悪という話もあります。
カリフォルニアでは温暖なローダイなどで霜の被害が生じています。これも比較的珍しいことです。こちらも被害の全貌は掴めていません。
ちょっと傷を入れてしまいましたが、印象に残るラベルのワインです。インポーター情報によると、ワイナリー名の由来は以下の伝説で、ラベルはそれを描いたもののようです。
「スペシャリストの伝説を知っている?ロダイの伝説的な古木ジンファンデルに登り夜遅くまで月明かりに照らされながら、ブドウにセレナーデを聞かせる姿を畑で見たと何人かが証言している。彼は錬金術師だ。元素を超自然的なワインに変換させる事が出来る。
ブドウ畑とジンファンデルのブドウに献身的に尽くし、その深い知識が真にジンファンデルに特化したワイン造りを後押しする。」
ブラックベリーやアメリカンチェリーの風味。タンニンは少なめでスムーズな飲み心地。甘やかさはありますが、濃すぎず、美味しいジンファンデルです。実売2000円程度のワインとしてはかなり秀逸といっていいでしょう。
後から知ったのですが、実は2021年のサクラアワードで、ダイヤモンド・トロフィーと特別賞(コストパフォーマンス賞)を受賞しているのだそうです。
これからの季節は10℃くらいまで冷やして飲むのもお薦めです。酸やタンニンが強い赤ワインは冷やすと渋さや酸っぱさが引き立ってしまいますが、これはひやしても大丈夫。温度が上がっての変化も楽しめます。
インポーター「都光(とこう)」の試飲会に行ってきました。カリフォルニアワインメインのインポーターではありませんが、カリフォルニアワインも「ヘス(Hess)」を中心に16種類ほど出ていました。ほかの国のワインも試飲していますので、それも含めてレポートします。
とはいえ、まずはカリフォルニアワインから。
ヘスは、エントリーの位置付けが州内の買いブドウで造る「セレクト」で、次がナパの本拠地とは別の畑で造るアローミ、今回は出ていなかったですが、マウント・ヴィーダーの自社畑のワイン、それから「ライオン」シリーズとなっています。加えてコロナ禍以降は、米国のレストラン向けに出していた「シャーテイル・ランチ」が国内に入ってきています。
多くの人が気にするのがセレクトとシャーテイルとどちらを選ぶのかというところだと思います。カベルネ・ソーヴィニヨンの場合、どちらも実売では2000円程度になっています。今回の試飲では、甘やかさや濃厚さ、パワフルな味わいを求めるならセレクト、ストラクチャーやエレガントさを求めるならシャーテイル・ランチがいいと思いました。個人的にはシャーテイル・ランチの味わいの方が好きです。
シャルドネもなかなかよくできています。まろやかな味で食事にも合いそう。
新入荷の「ナパ・バイ・ナパ」。名前もラベルも振り切った感じがいいですね。カベルネ・ソーヴィニヨンは華やかな味わい。
レーヴェンスウッドも新たにラインアップに加わりました。レーヴェンスウッドは2019年にコンステレーション・ブランズからガロに30超のブランドが売却されたときにその一つとなっていました。このときに売却されたワイナリーのワインはそこで輸入がストップしており、国内で人気があったフランシスカンやシミなどもなくなりました。それが復活した形になります。かつてのようなジンファンデルのトップクラスのイメージはもうありませんが、ヴィントナーズ・ブレンドのジンファンデルはバランスよく、カントリー・シリーズのローダイのジンファンデルは複雑さがある味わいでした。
チリの人気ワイナリー「インドミタ」の中では「グラン・レゼルバ 」のカベルネ・ソーヴィニヨン2020(1280円)が突出した出来でした。これは価格帯(1280円)を超えたレベルの高さです。
オーストラリアのタスマニアのワイナリー「デヴィルズ・コーナー」のピノ・ノワール(2800円)。冷涼感があっていいピノです。タスマニアワイン売上No.1のワイナリーだとのこと。リースリングも秀逸でした。
スペインの「ガッジーナ・デ・ピエル」の「イキガイ 2020」(1800円)。「イキガイ」は日本語の「生きがい」だそう。エル・ブジのソムリエが造るワインです。フレッシュで旨味もあり美味しい。
最後は王道のシャンパーニュからパルメの「ブリュット・ロゼ・ソレラ NV」です。シェリーのようなソレラ・システムで継ぎ足して熟成したピノ・ノワールを使っているとのこと。さすがの複雑さがあり美味しいシャンパーニュでした。
セラー専科(都光のワインショップ)です。
とはいえ、まずはカリフォルニアワインから。
ヘスは、エントリーの位置付けが州内の買いブドウで造る「セレクト」で、次がナパの本拠地とは別の畑で造るアローミ、今回は出ていなかったですが、マウント・ヴィーダーの自社畑のワイン、それから「ライオン」シリーズとなっています。加えてコロナ禍以降は、米国のレストラン向けに出していた「シャーテイル・ランチ」が国内に入ってきています。
多くの人が気にするのがセレクトとシャーテイルとどちらを選ぶのかというところだと思います。カベルネ・ソーヴィニヨンの場合、どちらも実売では2000円程度になっています。今回の試飲では、甘やかさや濃厚さ、パワフルな味わいを求めるならセレクト、ストラクチャーやエレガントさを求めるならシャーテイル・ランチがいいと思いました。個人的にはシャーテイル・ランチの味わいの方が好きです。
シャルドネもなかなかよくできています。まろやかな味で食事にも合いそう。
新入荷の「ナパ・バイ・ナパ」。名前もラベルも振り切った感じがいいですね。カベルネ・ソーヴィニヨンは華やかな味わい。
レーヴェンスウッドも新たにラインアップに加わりました。レーヴェンスウッドは2019年にコンステレーション・ブランズからガロに30超のブランドが売却されたときにその一つとなっていました。このときに売却されたワイナリーのワインはそこで輸入がストップしており、国内で人気があったフランシスカンやシミなどもなくなりました。それが復活した形になります。かつてのようなジンファンデルのトップクラスのイメージはもうありませんが、ヴィントナーズ・ブレンドのジンファンデルはバランスよく、カントリー・シリーズのローダイのジンファンデルは複雑さがある味わいでした。
チリの人気ワイナリー「インドミタ」の中では「グラン・レゼルバ 」のカベルネ・ソーヴィニヨン2020(1280円)が突出した出来でした。これは価格帯(1280円)を超えたレベルの高さです。
オーストラリアのタスマニアのワイナリー「デヴィルズ・コーナー」のピノ・ノワール(2800円)。冷涼感があっていいピノです。タスマニアワイン売上No.1のワイナリーだとのこと。リースリングも秀逸でした。
スペインの「ガッジーナ・デ・ピエル」の「イキガイ 2020」(1800円)。「イキガイ」は日本語の「生きがい」だそう。エル・ブジのソムリエが造るワインです。フレッシュで旨味もあり美味しい。
最後は王道のシャンパーニュからパルメの「ブリュット・ロゼ・ソレラ NV」です。シェリーのようなソレラ・システムで継ぎ足して熟成したピノ・ノワールを使っているとのこと。さすがの複雑さがあり美味しいシャンパーニュでした。
セラー専科(都光のワインショップ)です。
日本酒「獺祭」を造る山口県の旭酒造会長の桜井博志さんのセミナーがアカデミー・デュ・ヴァンで開催され、参加してきました。3回シリーズの第1回です。
桜井博志さんが亡くなった父親の後を継いで社長になったころ(父親とは折り合いが悪くそれまでは全くノータッチだったそう)、旭酒造の売上は10年で3分の1にまで落ち込み、商売を続けるのも難しい状況だったそう。それを獺祭で「純米大吟醸」に振り切るまでの話が初回でした。
杜氏がやめてしまって、素人でもできるようにデータに頼って造っているという話は有名ですが、あくまでデータはモニターのためであって、実際に酒造りの手を動かすのはほぼ人であり、製造スタッフだけで日本の酒造最大の160人もいるという話など、かなりおもしろかったです。
試飲では獺祭の純米大吟醸45(45%まで精米)、純米大吟醸磨き三割九分(39%まで精米)、純米大吟醸磨き2割3分(23%まで精米)、そして純米大吟醸スパークリング45(45%まで精米)の4種類が出てきました。
純米大吟醸45は獺祭のエントリー版という位置付け。ピーチやバナナ、いちごの香り、軽い酸と旨味があり華やかで美味しい。これで720ml1650円というのは安いですね。
磨き三割九分、磨き二割三分と精米度合いが上がっていくと、よりすっきりしてピュアな味わいになっていきます。複雑さはむしろ薄れて、研ぎ澄まされていくような感じ。色も水かと思うほどクリアです。ただ、余韻はだんだん長くなっていくような気がしました。
打って変わってスパークリング45は白く濁ったお酒。泡はシャンパーニュなどと比べるとちょっと弱めです。瓶詰めするときに粗越しした醪(もろみ)を加え瓶内二次発酵させています。
これ、なかなかおいしいです。にごり酒のせいか、旨味を強く感じます。甘やかさもあります。バナナや甘草の風味で柔らかな味わい。泡のクリスプさと中和させるために、やや甘めの造りになっているようです。個人的にはこの日のベストでした。
インポーター「ラ・ラングドシェン」の試飲会に行ってきました。カリフォルニアワイン専門のインポーターではないので、他国のワインも含めて試飲しました。その中から美味しかったもの、気になったものを紹介します。
いきなり、ニュージーランドからですが、ハンターズ(Hunter's)のソーヴィニヨン・ブラン2021(3000円、希望小売価格・以下略)です。パッション・フルーツなど華やかな果実味があり、さわやかさも持っています。いかにもマルボロらしいソーヴィニヨン・ブランで美味しいです。
サンタ・バーバラのフェス・パーカー(Fess Parker)のシャルドネ2020(3400円)。この価格帯にしては高級感のある味わいでバランスもいい。
ローダイのオーク・ファーム(Oak Farm)のアルバリーニョ2020(3500円)。豊かな酸と塩味を感じるアルバリーニョらしい味わい。
この日の白ワインのベストだったのがマテッラ(Materra)のシャルドネ2020(4800円)。ナパのオーク・ノールに自社畑を持つワイナリーで、このシャルドネもオーク・ノールのものです。ワインメーカーはハイジ・バレットとボー・バレット(シャトー・モンテリーナ)の娘のチェルシー・バレット。ナパのシャルドネとしてはとてもエレガントで高級感があります。とても美味しい。
ボルドーのサンテミリオンにあるシャトー・クロワ・ド・ラブリー(Chateau Croix de Labrie)のレ・オート・ド・クロワ・ド・ラブリー サンテミリオン グラン・クリュ 2018(5300円)。スムーズでボディもしっかりしており、これで5300円は安いと思います。
オーストラリアのマーヴェリック(Maverick)のツインズ・バレル・セレクト・シラーズ2017(Twins Barrel Select Shiraz、3900円)。3000円台とは思えない複雑さがあり深みのある味わい。美味しいです。
ローダイのオーク・ファームのティエヴォリ レッド・ブレンド 2019(Tievoli、4200円)。フレッシュかつ濃厚な果実味が素晴らしいワイン。Tievoliは逆から読むと「I love it」とのこと。なるほど。
前述のマテッラのワインで右がミッドナイト2018(10000円)、左がカベルネ・ソーヴィニヨン ヒドゥン・ブロック 2017(1万1000円)。ミッドナイトはマルベックを中心にしたブレンド。タニックで美味しい。
いきなり、ニュージーランドからですが、ハンターズ(Hunter's)のソーヴィニヨン・ブラン2021(3000円、希望小売価格・以下略)です。パッション・フルーツなど華やかな果実味があり、さわやかさも持っています。いかにもマルボロらしいソーヴィニヨン・ブランで美味しいです。
サンタ・バーバラのフェス・パーカー(Fess Parker)のシャルドネ2020(3400円)。この価格帯にしては高級感のある味わいでバランスもいい。
ローダイのオーク・ファーム(Oak Farm)のアルバリーニョ2020(3500円)。豊かな酸と塩味を感じるアルバリーニョらしい味わい。
この日の白ワインのベストだったのがマテッラ(Materra)のシャルドネ2020(4800円)。ナパのオーク・ノールに自社畑を持つワイナリーで、このシャルドネもオーク・ノールのものです。ワインメーカーはハイジ・バレットとボー・バレット(シャトー・モンテリーナ)の娘のチェルシー・バレット。ナパのシャルドネとしてはとてもエレガントで高級感があります。とても美味しい。
ボルドーのサンテミリオンにあるシャトー・クロワ・ド・ラブリー(Chateau Croix de Labrie)のレ・オート・ド・クロワ・ド・ラブリー サンテミリオン グラン・クリュ 2018(5300円)。スムーズでボディもしっかりしており、これで5300円は安いと思います。
オーストラリアのマーヴェリック(Maverick)のツインズ・バレル・セレクト・シラーズ2017(Twins Barrel Select Shiraz、3900円)。3000円台とは思えない複雑さがあり深みのある味わい。美味しいです。
ローダイのオーク・ファームのティエヴォリ レッド・ブレンド 2019(Tievoli、4200円)。フレッシュかつ濃厚な果実味が素晴らしいワイン。Tievoliは逆から読むと「I love it」とのこと。なるほど。
前述のマテッラのワインで右がミッドナイト2018(10000円)、左がカベルネ・ソーヴィニヨン ヒドゥン・ブロック 2017(1万1000円)。ミッドナイトはマルベックを中心にしたブレンド。タニックで美味しい。
ソノマのフリーマン・ワイナリーが初めて造ったスパークリング・ワイン「ユーキ・エステート 20周年記念 ブラン・ド・ブラン ソノマ・コースト 2019」が今月、国内で正式にお披露目されました。ちなみに20周年というのは、2001年に創設されたフリーマンが20周年を迎えた2021年にリリースするために造ったという意味です。
エレガントの極み、フリーマンの新作スパークリング
「レイト・ディスゴージやロゼ・スパークリングも造ってます」――フリーマン・アキコさんに訊く
このブログでは上の2つの記事でテイスティング・ノートとアキコさんへのインタビューを紹介しています。
内容としては特に付け加えることはありませんが、前回の試飲から3か月半経って、より美味しくなっているのを感じました。昨年12月は鮮烈な酸が印象的でしたが、今回は酸の美しさはそのままで、よりこなれて複雑さも増してきている感じでした。個人的にも1本購入しましたが、2・3年置いておいてから開けようかなと思っています。
日本への輸入は少量で、特に一般流通分はごくわずかです。
ナパとソノマを中心に、高級ソーヴィニヨン・ブランが増加しています(Napa and Sonoma Winemakers Market Luxury Sauvignon Blanc. Is Anyone Buying? | Wine Enthusiast Magazine)。これまではカリフォルニアの高級な白ワインというとシャルドネの独擅場という感がありましたが、ソーヴィニヨン・ブランも、それに対抗する、とまではいかなくても、高級ワインの一角を占めるようになってきました。
私が思うには、スクリーミング・イーグルのソーヴィニヨン・ブランというのがやはりインパクトが大きかった。最初は「こんな高いソーヴィニヨン・ブラン誰が買うの?」と思いましたが、ワイン・アドヴォケイトでカリフォルニアのソーヴィニヨン・ブランとしては最高の98点を取り、現在はカベルネ・ソーヴィニヨン以上の高価格で取引されています。ビー・ヴァン・セラーズなど、2000年以降に台頭してナパのカベルネ・ソーヴィニヨンのトップクラスに入っているワイナリーもソーヴィニヨン・ブランを造るようになっています。
高級ソーヴィニヨン・ブランの躍進を支えている一人が著名ワインメーカーのフィリップ・メルカ。フランス出身でソーヴィニヨン・ブランにもこだわりを持っており、自身のフィリップ・メルカのソーヴィニヨン・ブランや、立ち上げ時からワインメーカーを務めるレイル・ヴィンヤーズの「ジョージア」ソーヴィニヨン・ブランなどの高級ソーヴィニヨン・ブランを造っています。昨年日本への輸入が始まったクレシェアのソーヴィニヨン・ブランもメルカが造っています。
このほかちょっと変わり種としては、元ウェイフェアラーのビビアナ・ゴンザレス・レーヴとピゾーニのジェフ・ピゾーニ夫妻によるシェアードノーツがあります。ボルドータイプのセミヨンとのブレンドとロワールタイプの2種のソーヴィニヨン・ブランだけを造るワイナリー。どちらも非常にレベルが高いです。
2種のソーヴィニヨン・ブランを造っているところとしてはピーター・マイケルも知られています。ただ、こちらはどちらもセミヨンとのブレンド。90%ほどソーヴィニヨン・ブランのラプレ・ミディと半々のクール・エ・クールです。後者は生産量も少なくかなり入手困難な銘柄。
あと、忘れてはならないのが、ロバート・モンダヴィです。1966年にワイナリーを立ち上げた後、最初のヒット商品となったのがフュメ・ブランという名前で売り出した樽熟成のソーヴィニヨン・ブラン。当時のソーヴィニヨン・ブランは甘口のものが主流だったのですが、これで初めてシリアスなソーヴィニヨン・ブランが知られるようになったといっていいでしょう。ト・カロンの畑の「Iブロック」にはカリフォルニアで一番古いと言われているヘッド・プルーンのソーヴィニヨン・ブランが植えられています。現在も素晴らしいソーヴィニヨン・ブランを生み続けています。
スポッツウッドのソーヴィニヨン・ブランは比較的リーズナブルな価格で、高級ソーヴィニヨン・ブランの入門としてもいいと思います。
私が思うには、スクリーミング・イーグルのソーヴィニヨン・ブランというのがやはりインパクトが大きかった。最初は「こんな高いソーヴィニヨン・ブラン誰が買うの?」と思いましたが、ワイン・アドヴォケイトでカリフォルニアのソーヴィニヨン・ブランとしては最高の98点を取り、現在はカベルネ・ソーヴィニヨン以上の高価格で取引されています。ビー・ヴァン・セラーズなど、2000年以降に台頭してナパのカベルネ・ソーヴィニヨンのトップクラスに入っているワイナリーもソーヴィニヨン・ブランを造るようになっています。
高級ソーヴィニヨン・ブランの躍進を支えている一人が著名ワインメーカーのフィリップ・メルカ。フランス出身でソーヴィニヨン・ブランにもこだわりを持っており、自身のフィリップ・メルカのソーヴィニヨン・ブランや、立ち上げ時からワインメーカーを務めるレイル・ヴィンヤーズの「ジョージア」ソーヴィニヨン・ブランなどの高級ソーヴィニヨン・ブランを造っています。昨年日本への輸入が始まったクレシェアのソーヴィニヨン・ブランもメルカが造っています。
このほかちょっと変わり種としては、元ウェイフェアラーのビビアナ・ゴンザレス・レーヴとピゾーニのジェフ・ピゾーニ夫妻によるシェアードノーツがあります。ボルドータイプのセミヨンとのブレンドとロワールタイプの2種のソーヴィニヨン・ブランだけを造るワイナリー。どちらも非常にレベルが高いです。
2種のソーヴィニヨン・ブランを造っているところとしてはピーター・マイケルも知られています。ただ、こちらはどちらもセミヨンとのブレンド。90%ほどソーヴィニヨン・ブランのラプレ・ミディと半々のクール・エ・クールです。後者は生産量も少なくかなり入手困難な銘柄。
あと、忘れてはならないのが、ロバート・モンダヴィです。1966年にワイナリーを立ち上げた後、最初のヒット商品となったのがフュメ・ブランという名前で売り出した樽熟成のソーヴィニヨン・ブラン。当時のソーヴィニヨン・ブランは甘口のものが主流だったのですが、これで初めてシリアスなソーヴィニヨン・ブランが知られるようになったといっていいでしょう。ト・カロンの畑の「Iブロック」にはカリフォルニアで一番古いと言われているヘッド・プルーンのソーヴィニヨン・ブランが植えられています。現在も素晴らしいソーヴィニヨン・ブランを生み続けています。
スポッツウッドのソーヴィニヨン・ブランは比較的リーズナブルな価格で、高級ソーヴィニヨン・ブランの入門としてもいいと思います。
ケンダル・ジャクソン(Kendall-Jackson)などのワインブランドで知られるジャクソン・ファミリーがワシントンのワラワラ・ヴァレーに畑を購入しました(Jackson Family Expands to Walla Walla Valley, Entering Washington State Winemaking | Wine Enthusiast Magazine)。
この畑は元々Abejaというワイナリーが所持していたところでアッパー・ミル・クリークという地域にあります。標高450m程度と高く、昼の温度と、夜の気温の差が非常に大きくなる土地です。
ここから生まれたワインはビッグで筋肉質、タニックで酸も豊かになるといいます。
ジャクソン・ファミリーはここからカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーを造る意向。
この畑は元々Abejaというワイナリーが所持していたところでアッパー・ミル・クリークという地域にあります。標高450m程度と高く、昼の温度と、夜の気温の差が非常に大きくなる土地です。
ここから生まれたワインはビッグで筋肉質、タニックで酸も豊かになるといいます。
ジャクソン・ファミリーはここからカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーを造る意向。
米国の酒類タバコ税貿易管理局(TTB)がアルコール飲料における「クリーン」という言葉の使用法について注意を喚起しています。
TTBGov - Use of the Word ‘Clean’ in Alcohol Beverage Labeling and Advertising
TTB Issues Statement on Clean Wine Claims | Wine Institute
「クリーン・ワイン」は2020年に元俳優のキャメロン・ディアスが発売したワインが「クリーンだ」と主張したことで論争になりました。これまでのワインは何が含まれているかユーザーにはわからなかったが、もっと「クリーン」なワインを提供するとディアスは主張しましたが、清澄にベントナイトクレイやえんどうタンパクを、また酒石酸の結晶化を防ぐために酒石を使用していることなどから、クリーンの名に値しないのではないかと非難を受けたのです。ちなみに酵母も天然酵母ではなく培養酵母を使っています。
その後も、「クリーン」を掲げるワインはいくつか登場しています。例えば上にインスタグラムからのキャプチャを載せたGood Clean Wineは、頭痛を起こさないなどと主張しています。
今回のTTBの注意喚起では、例えば「Xというワイナリーがクリーンでクリスプなワインを造っている」といった表現は許容されます。しかし、クリーンを健康上のメリットなどと結びつける表現は許容できないとしています。
誤解を招きやすい、またあえて誤解を招くような使い方になりがちな「クリーン」に一定の歯止めをかけたことは、歓迎されているようです。
TTBGov - Use of the Word ‘Clean’ in Alcohol Beverage Labeling and Advertising
TTB Issues Statement on Clean Wine Claims | Wine Institute
「クリーン・ワイン」は2020年に元俳優のキャメロン・ディアスが発売したワインが「クリーンだ」と主張したことで論争になりました。これまでのワインは何が含まれているかユーザーにはわからなかったが、もっと「クリーン」なワインを提供するとディアスは主張しましたが、清澄にベントナイトクレイやえんどうタンパクを、また酒石酸の結晶化を防ぐために酒石を使用していることなどから、クリーンの名に値しないのではないかと非難を受けたのです。ちなみに酵母も天然酵母ではなく培養酵母を使っています。
その後も、「クリーン」を掲げるワインはいくつか登場しています。例えば上にインスタグラムからのキャプチャを載せたGood Clean Wineは、頭痛を起こさないなどと主張しています。
今回のTTBの注意喚起では、例えば「Xというワイナリーがクリーンでクリスプなワインを造っている」といった表現は許容されます。しかし、クリーンを健康上のメリットなどと結びつける表現は許容できないとしています。
誤解を招きやすい、またあえて誤解を招くような使い方になりがちな「クリーン」に一定の歯止めをかけたことは、歓迎されているようです。
どちらもナパのワインで希望小売価格は5000円台と、決して安いワインではありませんが、動画では「オーパス・ワンの8割」とか85%などとその味わいを評価しています。
本当にオーパス・ワンの8割の美味しさなのかは置いておきますが、私も試飲会でチェックしていた美味しかったワインに入っていました。
ラザフォード・ロードの方はカベルネ・ソーヴィニヨン100%、ラザフォードが90%でオークヴィルが10%とまさに王道を行く構成。ナパらしい芳醇さを求めるならこちらでしょう。一方のナパ1847というのは1847年にナパがカリフォルニア州の「郡」になったことを意味する名前。こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン90%で、メルローが6%、プティ・ヴェルドとマルベックが2%ずつ。スプリング・マウンテンのブドウも30%含まれており、よりストラクチャーを意識した作りになっています。
どちらもやっぱり高いよ、という人には写真左のジアポーザもお薦めです。こちらはナパのブドウを40%使っています。
ちなみにこれらのワインはすべてマイケル・ポザーン(Michael Pozzan)ワイナリーによるもの。ここは、今ナパのコスパワインとしては大注目のワイナリーです。これらのほかに「マイケル・ポザーン」や「アナベラ」のワインも国内で売られています。
ココスです。
柳屋です。
ドラジェでウェンテのシャルドネ「モーニング・フォグ」がセールになっています。税込み1815円という価格は、ワイナリー価格の税抜き18ドルと比べても安くなっています。
リヴァモア・ヴァレーの自社畑のブドウから作ったワインで、わずかにゲヴュルツトラミネールが入っています。
カリフォルニアのシャルドネの8割ほどがウェンテ由来のクローンとも言われており、中でもオールド・ウェンテと呼ばれるクローンはキスラーがそれを使っているブドウ畑だけを選んでいるなど最高級のシャルドネを生み出しています。モーニング・フォグにはウェンテのいくつかのクローンをバランス良く入れているとのこと。
このシャルドネは価格帯にしては非常にバランス良く作られているのが特徴。作り方にもそれが現れており、樽発酵とステンレス発酵を半々にし、ステンレス発酵のうち半分をシュール・リーで熟成させています。新樽は使っておらず、樽の風味も強すぎずにいい感じです。
ウェンテはもっと上の価格帯のものもいいのですが、このワインのコスパが良すぎて他にあまり目が行かないのが、もしかしたら最大の難点かもしれません。
リヴァモア・ヴァレーの自社畑のブドウから作ったワインで、わずかにゲヴュルツトラミネールが入っています。
カリフォルニアのシャルドネの8割ほどがウェンテ由来のクローンとも言われており、中でもオールド・ウェンテと呼ばれるクローンはキスラーがそれを使っているブドウ畑だけを選んでいるなど最高級のシャルドネを生み出しています。モーニング・フォグにはウェンテのいくつかのクローンをバランス良く入れているとのこと。
このシャルドネは価格帯にしては非常にバランス良く作られているのが特徴。作り方にもそれが現れており、樽発酵とステンレス発酵を半々にし、ステンレス発酵のうち半分をシュール・リーで熟成させています。新樽は使っておらず、樽の風味も強すぎずにいい感じです。
ウェンテはもっと上の価格帯のものもいいのですが、このワインのコスパが良すぎて他にあまり目が行かないのが、もしかしたら最大の難点かもしれません。
カリフォルニアワイン協会の試飲会で美味しかったワインのシリーズです。
先日「1000円台で予想外においしかったピノ・ノワール」という記事でジェームズ・ブライアント・ヒルのワインを紹介しましたが、今回もこのワインと同じくモントレーのシャイド・ファミリーによるピノとピノのロゼです。
ここはすべて自社畑でサスティナブルの認証を受けています。近々有機栽培の認証も取る予定です。これで安くて美味しいのですから、文句のつけようがありません。ディストリクト7はジェームズ・ブライアント・ヒルと比べて果実のみずみずしさが光るような味わいでした。
ショップはトスカニーです。
3月に開催されたカリフォルニアワイン協会の試飲会で見つけたコスパワインを紹介します。ファブリストは昨年「注目の国内新入荷ワイナリー「ファブリスト」」などで紹介していますが、高品質でエレガント系のワインを手頃な価格で提供しています。今回は特にマルベックが印象に残りましたが、昨年人気でそうそうに売り切れたジンファンデルなども上出来です。
カリフォルニアワインの試飲会で印象に残ったワインの一つです。南カリフォルニアでは随一の知名度を誇るテメキュラにあるウィルソン・クリークの「アーモンド・スパークリングワイン」は、実際にアーモンドの果汁を加えたスパークリングワイン。
ほの甘で、たしかにアーモンドの風味がします。どこかで味わったことがあると思ったら杏仁豆腐でした。デザートワインほどは甘くないのですいすい飲めてしまう感じです。アルコール度数も11%とやや低め。
単体で飲んでもおいしいですし、インポーターによるとチョコレートにもあい、ピクルスや和食にも合うとのこと。パーティなどで出しても喜ばれそうな気がします。
米国の著名なマスター・ソムリエであるラリー・ストーンがオレゴンに所有するワイナリー「リングア・フランカ(Lingua Franca)」をコンステレーション・ブランズに売却しました。
ラリー・ストーンはサン・フランシスコのルビコンなどのレストランで働き、ナパのシリータ(Sirita)でカベルネ・ソーヴィニヨンなどを造ってきましたが、その後、オレゴンのエオラ・アミティ・ヒルズに、ブルゴーニュのコント・ラフォンらとイヴニング・ランド(Evening Land)を設立しました。
イヴニング・ランドの畑は以前からあったものでしたが、彼は畑作りを1からやりたいと考え、イヴニング・ランドの隣にあった地所を購入。イヴニング・ランドを手放してそちらに移りました。そこがリングア・フランカで、ワインメーカーはコント・ラフォンのドミニク・ラフォンが務めています。
リングア・フランカの立ち上げで、ナパのワイナリーなど私財をほぼすべてつぎ込んでしまった彼に、さらなる困難がやってきました。コロナ禍と2020年の山火事です。コロナ禍でワイナリーを訪れる客がいなくなったのに加えて、山火事による煙の汚染で2020年のワインの醸造を諦めました。これで資金が苦しくなり、今回の売却にいたったといいます。
ラリー・ストーンはブランド・アンバサダーとしてワイナリーに残り、ワインメーカーのトーマス・セイバーとドミニク・ラフォンも残ります。
リングア・フランカのピノ・ノワールとシャルドネは、エオラ・アミティ・ヒルズの中でも最良のものの一つです。オレゴンらしい鮮烈な酸とピュアな果実味の魅力は、ラリー・ストーンが以前にいたイヴニング・ランドと並んで素晴らしく、コスパも高いワインです。
ラリー・ストーンはサン・フランシスコのルビコンなどのレストランで働き、ナパのシリータ(Sirita)でカベルネ・ソーヴィニヨンなどを造ってきましたが、その後、オレゴンのエオラ・アミティ・ヒルズに、ブルゴーニュのコント・ラフォンらとイヴニング・ランド(Evening Land)を設立しました。
イヴニング・ランドの畑は以前からあったものでしたが、彼は畑作りを1からやりたいと考え、イヴニング・ランドの隣にあった地所を購入。イヴニング・ランドを手放してそちらに移りました。そこがリングア・フランカで、ワインメーカーはコント・ラフォンのドミニク・ラフォンが務めています。
リングア・フランカの立ち上げで、ナパのワイナリーなど私財をほぼすべてつぎ込んでしまった彼に、さらなる困難がやってきました。コロナ禍と2020年の山火事です。コロナ禍でワイナリーを訪れる客がいなくなったのに加えて、山火事による煙の汚染で2020年のワインの醸造を諦めました。これで資金が苦しくなり、今回の売却にいたったといいます。
ラリー・ストーンはブランド・アンバサダーとしてワイナリーに残り、ワインメーカーのトーマス・セイバーとドミニク・ラフォンも残ります。
リングア・フランカのピノ・ノワールとシャルドネは、エオラ・アミティ・ヒルズの中でも最良のものの一つです。オレゴンらしい鮮烈な酸とピュアな果実味の魅力は、ラリー・ストーンが以前にいたイヴニング・ランドと並んで素晴らしく、コスパも高いワインです。
4月20日開講のアカデミー・デュ・ヴァン青山港「カリフォルニア・ソノマ探訪」受講者募集中です。来週水曜日までに申し込みが増えないと未開講になってしまいますので、ぜひご受講を。
青山校 カリフォルニア・ソノマ探訪 | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
ソノマだけの講座をやるのは初めてです。これまでの講座だとソノマは1回とか2回でさらっとやるしかなかったから、多様なソノマを紹介するのには不完全燃焼感が強く、今回の講座を企画したのでした。
ナパと比べるとちょっと地味かもしれませんが、ピノ・ノワールやシャルドネ、ジンファンデルなどとてもいいワインを試飲で出します。今のところ6回で35種、約36万円分のワインを試飲する予定です。
カリフォルニアに詳しくなくても、ワインの試飲だけで十分楽しめると思います。
お申し込みをお待ちしております。
青山校 カリフォルニア・ソノマ探訪 | ワイン初心者からソムリエ資格取得まで - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
ソノマだけの講座をやるのは初めてです。これまでの講座だとソノマは1回とか2回でさらっとやるしかなかったから、多様なソノマを紹介するのには不完全燃焼感が強く、今回の講座を企画したのでした。
ナパと比べるとちょっと地味かもしれませんが、ピノ・ノワールやシャルドネ、ジンファンデルなどとてもいいワインを試飲で出します。今のところ6回で35種、約36万円分のワインを試飲する予定です。
カリフォルニアに詳しくなくても、ワインの試飲だけで十分楽しめると思います。
お申し込みをお待ちしております。
カリフォルニアワイン協会が主催するキャップストーン・カリフォルニアの「中級レベル2」のリアル講座がスタートしました。リアル講座はアカデミー・デュ・ヴァンで開かれますが、オンラインだけの受講も可能です。私はレベル1に引き続き、リアル講座で受講しています。
講座の内容やテスト自体はリアルもオンラインも同じで、認定はオンラインの試験で行いますが、リアル講座の場合はワインのテイスティングがあるのが大きな違いです。
マスターソムリエで使われる「ディダクティブ・テイスティング」というテイスティング方法で、様々な要素のあるなしなどを評価し、そこからどういったワインであるかを理屈を付けて推測するというのがその方法。レベル1ではワインが明らかにされていたため、推測の部分はなく、要素のあるなしを感じ取る練習という感じでしたが、レベル2ではブラインドである程度どういったワインかを推測します。
オンライン講座ではこの部分はないので、特に上位のレベルを目指す場合は重要な部分になるかと思います。
6月からは東京と大阪で森覚ソムリエ、岩田渉ソムリエによるリアル講座も始まります。
森覚クラス@青山校:金曜日 19:00~21:30
6/17、7/1、8/19、9/9、10/14、11/25、12/16、1/20
岩田渉クラス@大阪校:月曜日 19:00~21:30
6/20、7/18、8/15、9/19、10/17、11/14、12/19、1/16
申込みは4月21日からです。
詳しくは
カリフォルニアワイン協会公認教育プログラム「キャップストーン・カリフォルニア」、初級レベル1に引き続き、中級レベル2を新たにリリース〜座学かオンラインのいずれかを選択可能〜 | カリフォルニアワイン協会
をご覧ください。
講座の内容やテスト自体はリアルもオンラインも同じで、認定はオンラインの試験で行いますが、リアル講座の場合はワインのテイスティングがあるのが大きな違いです。
マスターソムリエで使われる「ディダクティブ・テイスティング」というテイスティング方法で、様々な要素のあるなしなどを評価し、そこからどういったワインであるかを理屈を付けて推測するというのがその方法。レベル1ではワインが明らかにされていたため、推測の部分はなく、要素のあるなしを感じ取る練習という感じでしたが、レベル2ではブラインドである程度どういったワインかを推測します。
オンライン講座ではこの部分はないので、特に上位のレベルを目指す場合は重要な部分になるかと思います。
6月からは東京と大阪で森覚ソムリエ、岩田渉ソムリエによるリアル講座も始まります。
森覚クラス@青山校:金曜日 19:00~21:30
6/17、7/1、8/19、9/9、10/14、11/25、12/16、1/20
岩田渉クラス@大阪校:月曜日 19:00~21:30
6/20、7/18、8/15、9/19、10/17、11/14、12/19、1/16
申込みは4月21日からです。
詳しくは
カリフォルニアワイン協会公認教育プログラム「キャップストーン・カリフォルニア」、初級レベル1に引き続き、中級レベル2を新たにリリース〜座学かオンラインのいずれかを選択可能〜 | カリフォルニアワイン協会
をご覧ください。
ソノマの人気ピノ・ノワール・プロデューサー「コスタ・ブラウン(Kosta Browne)」が、ブルゴーニュのワインをこの夏に発売することが明らかになりました(Kosta Browne Ventures into Burgundy | Wine Spectator)。
コスタ・ブラウンはダン・コスタとマイケル・ブラウンが設立したワイナリー。2000年代初期のサイドウェイズからのピノ・ノワール・ブームに乗って大人気になったワイナリーです。酸味の少ない濃厚なスタイルで一世を風靡し、一時は手に入れるのも大変なほどでした。
現在は、ダックホーン傘下になり、創設者の二人もワイナリーを去りました。ワインのスタイルもだいぶエレガントなものに変わりましたが、今も高い人気を誇っています。
今回加わるのは、ボーヌ、ジュヴレ・シャンベルタン、ポマール、ヴォルネイのピノ・ノワールにムルソーのシャルドネ。ヴィンテージはいずれも2020年です。
2012年からワインメーカーを務めるジュリアン・ハウスピアンは、祖母がニュイ・サン・ジョルジュの近くで生まれたなど、ブルゴーニュはふるさとのようなところ。かつてから、ブルゴーニュのワインを作りたいという希望を持っていたそう。
ずっと話はしていたのですが、2020年にようやく、ネゴシアン・モデルでワインを作れることになりました。現地で醸造を担当するワイナリーを見つけ、できる限りのコントロールをして醸造・熟成。その後タンクで米国に運んでチェックをしてからボトル詰めしたとのこと。
全部で4000ケースとのことで、コスタ・ブラウンの人気からすれば、すぐに売り切れてしまいそうな気がします。ワインの出来や、スタイルは気になるところです。
コスタ・ブラウンはダン・コスタとマイケル・ブラウンが設立したワイナリー。2000年代初期のサイドウェイズからのピノ・ノワール・ブームに乗って大人気になったワイナリーです。酸味の少ない濃厚なスタイルで一世を風靡し、一時は手に入れるのも大変なほどでした。
現在は、ダックホーン傘下になり、創設者の二人もワイナリーを去りました。ワインのスタイルもだいぶエレガントなものに変わりましたが、今も高い人気を誇っています。
今回加わるのは、ボーヌ、ジュヴレ・シャンベルタン、ポマール、ヴォルネイのピノ・ノワールにムルソーのシャルドネ。ヴィンテージはいずれも2020年です。
2012年からワインメーカーを務めるジュリアン・ハウスピアンは、祖母がニュイ・サン・ジョルジュの近くで生まれたなど、ブルゴーニュはふるさとのようなところ。かつてから、ブルゴーニュのワインを作りたいという希望を持っていたそう。
ずっと話はしていたのですが、2020年にようやく、ネゴシアン・モデルでワインを作れることになりました。現地で醸造を担当するワイナリーを見つけ、できる限りのコントロールをして醸造・熟成。その後タンクで米国に運んでチェックをしてからボトル詰めしたとのこと。
全部で4000ケースとのことで、コスタ・ブラウンの人気からすれば、すぐに売り切れてしまいそうな気がします。ワインの出来や、スタイルは気になるところです。
先月のカリフォルニアワイン試飲会で見つけたワインの一つです。シャルドネが大人気(ピノ・ノワールもケンタッキーに合うワインとして紹介しました)のブレッド&バターからスパークリングが登場しました。
米国では55ドルするナパ・ヴァレー産のスパークリングやロゼはラインアップされていますが、このワインは未公表。現状日本向けだけに出しているそうです。シャルマ方式(タンク内二次発酵)を使っています。
青りんごや白桃の味わい、はつらつとした酸があります。トーストの風味にブレッド&バターらしさを感じます。カジュアルに楽しむタイプのスパークリングワイン。品種はシャルドネが35%ですが、あとは未公開とのこと。
一人でじっくり飲むよりもパーティなどで皆で楽しみたい感じのワインです。
パリスの審判で白ワイン1位となったシャトー・モンテリーナのシャルドネを造ったワインメーカーであり、現在もナパのワイナリー「ガーギッチ・ヒルズ(Grgich Hills)」の創設者/名誉ワインメーカーであるマイク(ミレンコ)・ガーギッチが4月1日に99歳の誕生日を迎えました。
クロアチア生まれでアメリカン・ドリームを夢見て米国に移住を決意したマイク。米国のビザが取れずに、西ドイツから1回カナダで働くなど移住にこぎつけるまでも大変な苦労をしてきました。当時の先端的なワイナリーの一つだったスーヴェランに職を得てようやく渡米を果たし、その後ロバート・モンダヴィに移ってから輝きを始めます。
1972年に高給でシャトー・モンテリーナに引き抜かれました。当初からカベルネ・ソーヴィニヨンが最終目標でしたが、そのためのキャッシュを得るために造ったのがシャルドネで、これでパリスの審判の栄光を勝ち取りました。
翌年、オースティン・ヒルズという人から出資を得てガーギッチ・ヒルズを設立。現在は100%有機栽培の自社畑のブドウを使ってワインを造っています。
ガーギッチ・ヒルズのワインは最近ではあまり話題に上ることはないかもしれませんが、個人的にはナパの中でも過小評価されているワイナリーの一つだと思います。特に、カーネロスとアメリカン・キャニオンの畑のブドウを使ったシャルドネはバランス良く生き生きとした味わいでナパのシャルドネの中ではトップクラスといってもいいと思います。
クロアチア生まれでアメリカン・ドリームを夢見て米国に移住を決意したマイク。米国のビザが取れずに、西ドイツから1回カナダで働くなど移住にこぎつけるまでも大変な苦労をしてきました。当時の先端的なワイナリーの一つだったスーヴェランに職を得てようやく渡米を果たし、その後ロバート・モンダヴィに移ってから輝きを始めます。
1972年に高給でシャトー・モンテリーナに引き抜かれました。当初からカベルネ・ソーヴィニヨンが最終目標でしたが、そのためのキャッシュを得るために造ったのがシャルドネで、これでパリスの審判の栄光を勝ち取りました。
翌年、オースティン・ヒルズという人から出資を得てガーギッチ・ヒルズを設立。現在は100%有機栽培の自社畑のブドウを使ってワインを造っています。
ガーギッチ・ヒルズのワインは最近ではあまり話題に上ることはないかもしれませんが、個人的にはナパの中でも過小評価されているワイナリーの一つだと思います。特に、カーネロスとアメリカン・キャニオンの畑のブドウを使ったシャルドネはバランス良く生き生きとした味わいでナパのシャルドネの中ではトップクラスといってもいいと思います。
先日、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の共同オーナーを引退して甥に譲ったことで話題になったオベール・ド・ヴィレーヌ。彼がカリフォルニアでハイド・ヴィンヤードのラリー・ハイドと造るワインがHdVです。ちなみに両家の関係はラリーのいとこがオベールの妻だということ。
HdVでは「カリフォルニアのDRC」としてピノ・ノワールを期待されたわけですが、2002年の設立から10年以上ピノはつくらず、初めて作ったピノは意外にもハイドではなくソノマ・マウンテンのぶどうを使ったものでした。このワイン「イザベル(YSABEL)」は「神の雫」にも取り上げられていますが、現在は造られなくなっており、今HdVが造るピノ・ノワールはハイドの「YGNACIA」となっています。
さらに言うと、HdV設立からずっとワインメーカーを努めてきたステファン・ヴィヴィアーは2020年にHdVをやめており、現在は自身のヴィヴィアー(Vivier)とロング・メドウ・ランチ(Long Meadow Ranch)だけになっています。
そういう意味でも貴重なイザベルの一連のバックヴィンテージがしあわせワイン倶楽部に入っています。限定数なのでお早めに。
HdVでは「カリフォルニアのDRC」としてピノ・ノワールを期待されたわけですが、2002年の設立から10年以上ピノはつくらず、初めて作ったピノは意外にもハイドではなくソノマ・マウンテンのぶどうを使ったものでした。このワイン「イザベル(YSABEL)」は「神の雫」にも取り上げられていますが、現在は造られなくなっており、今HdVが造るピノ・ノワールはハイドの「YGNACIA」となっています。
さらに言うと、HdV設立からずっとワインメーカーを努めてきたステファン・ヴィヴィアーは2020年にHdVをやめており、現在は自身のヴィヴィアー(Vivier)とロング・メドウ・ランチ(Long Meadow Ranch)だけになっています。
そういう意味でも貴重なイザベルの一連のバックヴィンテージがしあわせワイン倶楽部に入っています。限定数なのでお早めに。