カリフォルニアのLodiにあるPeltier Stationというワイナリが「USB Port」というワインを発売しました。
言うまでもなくPort(ポルトガル語ではPorto)はポルトガルで作られる酒精強化ワイン(デザートワインの一種)。発酵途中でアルコール度の高い酒(ポートではブランデー)を加えることで発酵を中断させ,糖分を残す手法で作られるワインです。
米国でもPortと名乗る同様の作り方をするワインがいくつかのワイナリで作られていますが,原産地呼称の問題が米国でも以前より厳しくなってきており,それに対抗して名づけたのがPortを別の意味で使ったこのワインです。写真で分かるようにUSBのロゴと似たようなデザインになっています。
Engadget日本語版の記事によると
とのこと。
価格は25ドル。ブドウはZinfandelを使っています。ちょっと飲んでみたいです。
言うまでもなくPort(ポルトガル語ではPorto)はポルトガルで作られる酒精強化ワイン(デザートワインの一種)。発酵途中でアルコール度の高い酒(ポートではブランデー)を加えることで発酵を中断させ,糖分を残す手法で作られるワインです。
米国でもPortと名乗る同様の作り方をするワインがいくつかのワイナリで作られていますが,原産地呼称の問題が米国でも以前より厳しくなってきており,それに対抗して名づけたのがPortを別の意味で使ったこのワインです。写真で分かるようにUSBのロゴと似たようなデザインになっています。
Engadget日本語版の記事によると
経緯を説明する裏面ではわざわざ「Port」を含む単語を多用したうえ、「ポートフォリオ」は"____folio"、「ポルトガル(Portugal)」は"____ugal"などすべて"Port"部分を伏せ字にする徹底ぶり。
とのこと。
価格は25ドル。ブドウはZinfandelを使っています。ちょっと飲んでみたいです。
ミシュランのサンフランシスコ・ベイエリア版で堂々3年連続の三ツ星に輝いているのがナパのYountvilleにあるThe French Laundry(フレンチ・ランドリー)(ミシュランについての過去記事)。予約は基本的に2ヶ月前の朝10時からしか受け付けませんが,電話が通じればラッキーでとにかく予約が取れないことでも知られています。
Takuyaさんが「予約を取る方法がないものか」と書いていたので,以前ブログが事故で消えてしまう前に載せていたVinographyに書いてあった方法を再び記しておきます。
1.午後2時に電話をして予約にキャンセルが出ていないかどうかをたずねる。予約が入ったら,その日に行けるようにスケジュールを組み立てる。
2.OpenTable.comを使って予約する。OpenTableでFrench Laundryを予約するtipsが書いてあるページによると5時半からの4人テーブル,9時からの4人テーブル,2人テーブルがOpenTable用になっており,金土日はランチ用に11時に2人と4人,11時15分に一人席がある。OpenTableは毎日太平洋時間で10時~11時に「手動」で予約可能状態になる。予約はこのページからするが,検索時間は7時半にする。OpenTableは2時間前まで調べるため5時半のテーブルも一度に調べられる。注意点として,OpenTableは「2ヶ月」を常に61日として計算するため,31日の月が連続した後に来る2月と9月は,事実上予約不可能である。
3. AMEXのブラックカードなどのコンシェルジェのサービスを使うかNapaのハイエンドホテル(FairmontやHarvest Inn,Meadowoodなど)のコンシェルジェに頼む。
もし,ここに書かれた方法で成功した人がいたら,ぜひご連絡ください,
Takuyaさんが「予約を取る方法がないものか」と書いていたので,以前ブログが事故で消えてしまう前に載せていたVinographyに書いてあった方法を再び記しておきます。
1.午後2時に電話をして予約にキャンセルが出ていないかどうかをたずねる。予約が入ったら,その日に行けるようにスケジュールを組み立てる。
2.OpenTable.comを使って予約する。OpenTableでFrench Laundryを予約するtipsが書いてあるページによると5時半からの4人テーブル,9時からの4人テーブル,2人テーブルがOpenTable用になっており,金土日はランチ用に11時に2人と4人,11時15分に一人席がある。OpenTableは毎日太平洋時間で10時~11時に「手動」で予約可能状態になる。予約はこのページからするが,検索時間は7時半にする。OpenTableは2時間前まで調べるため5時半のテーブルも一度に調べられる。注意点として,OpenTableは「2ヶ月」を常に61日として計算するため,31日の月が連続した後に来る2月と9月は,事実上予約不可能である。
3. AMEXのブラックカードなどのコンシェルジェのサービスを使うかNapaのハイエンドホテル(FairmontやHarvest Inn,Meadowoodなど)のコンシェルジェに頼む。
もし,ここに書かれた方法で成功した人がいたら,ぜひご連絡ください,
Wine Spectator誌のWebに掲載された記事からです(プレスリリースもあります)。
Adam & Dianna Lee夫妻のピノ専門ワイナリSiduriとピノ以外を手がけるNovyのワインが先週ロンドンで開催された第2回NFL Global Sport Summitの大会ワインとして採用されたとのことです。具体的には木曜日の晩に開催された「VIP gala dinner」で振舞われたとのこと。参加したVIPの中には2008年のSuper Bowlチャンピオンになった元NY GiantsのMichael Strahanや,元49ersやRaidersの名レシーバーJerry Rice,そしてMiami Dolphinsで数々の記録を作ったQBのDan Marinoなどがいたとのことです。
Adam Leeはテキサス出身で家族全員熱心なDallas Cowboysのファンだそうです。14個の醸造用タンクに「Ed “Too Tall” Jones」(超懐かしい!)など引退した元Cowboysの選手名を付けているほど。アシスタント・ワインメーカーのRyan Zepaltasが出身地の英雄であるBrett Favreの名前をタンクの一つに付けていいかと聞いたところ「タンクにBrettという名前は付けられない」と一蹴したとのこと。
Adam & Dianna Lee夫妻のピノ専門ワイナリSiduriとピノ以外を手がけるNovyのワインが先週ロンドンで開催された第2回NFL Global Sport Summitの大会ワインとして採用されたとのことです。具体的には木曜日の晩に開催された「VIP gala dinner」で振舞われたとのこと。参加したVIPの中には2008年のSuper Bowlチャンピオンになった元NY GiantsのMichael Strahanや,元49ersやRaidersの名レシーバーJerry Rice,そしてMiami Dolphinsで数々の記録を作ったQBのDan Marinoなどがいたとのことです。
Adam Leeはテキサス出身で家族全員熱心なDallas Cowboysのファンだそうです。14個の醸造用タンクに「Ed “Too Tall” Jones」(超懐かしい!)など引退した元Cowboysの選手名を付けているほど。アシスタント・ワインメーカーのRyan Zepaltasが出身地の英雄であるBrett Favreの名前をタンクの一つに付けていいかと聞いたところ「タンクにBrettという名前は付けられない」と一蹴したとのこと。
今月いっぱい開催しているセールです。米国と同等,あるいはもっと安く売っているものもかなりあります。数が多いので米国での実売価格の安いもの(税抜きなので税込み価格と比べる場合は1割程度割り増して考える必要があります),Wine Advocate誌のレビューがある場合はそこからの抜粋を簡単に入れておきます。
米国実売:60ドル~
WA: 2005は90点
米国実売:エステートが100ドル~,リンデンハーストが80ドル~
WA:エステートが94点。The 2003 has a dense ruby/purple color and a beautiful nose of graphite intermixed with blueberry, creme de cassis, and acacia flower. The wine is full-bodied, has decent acidity, sweet, well-integrated tannin, and subtle wood. This is a beauty and certainly one of the more impressively constituted and elegant wines of the vintage.
リンデンハーストは90点。This is a very attractive alternative to the more expensive flagship wine. I thought the 2003 (700 cases) was even better than the 2002. A dark ruby/purple-colored wine with hints of road tar, black currant, flowers, and subtle oak, it possesses good texture, purity, and richness as well as a heady, ripe finish.
米国実売:175ドル~
WA:98点(サイトにある94-96は古い情報です)。An incredible dark purple color offers up notes of creosote, subtle charcoal embers, aged beef, fresh beef blood, black currants, sweet cherries, pepper, and tapenade. An incredibly complex, deep, full-bodied Syrah with expressive chocolatey notes in the mouth, this intense Syrah challenges just about every ounce of grey matter between the ears.
米国実売:プロプライエタリー360ドル~,シラー240ドル~
WA:プロプライエタリー95点。The 2003 IX Proprietary Red Wine, a blend of 64% Cabernet Sauvignon, 31% Merlot, and the rest Cabernet Franc and a dollop of Petit Verdot, demonstrates how fabulous the fruit from the estate vineyard can be. Beautiful scents of crushed rocks, spring flowers, licorice, charcoal, blackberries, and cassis are stunningly pure and complex. This opulent, intense, well-balanced, compelling, full-bodied wine appears to have softened considerably over the last year.
シラー96点。The floral-filled 2004 IX Syrah Estate (486 cases) offers super-pure blue and blackberries intermixed with hints of new saddle leather and meat. High but sweet tannins, powerful flavors, and an overall sense of poise characterize this stunning effort.
米国実売:100ドル~
WA:95+点。The 2005 James Berry Vineyard (70% Syrah, 20% Mourvedre, and 10% Grenache) exhibits the super precision, minerality, and clarity this site seems to provide. It is a dense, concentrated wine bursting with notes of creme de cassis, blackberries, smoke, earth, and jus de viande. This textured, French-styled 2005 can be drunk early or cellared for 10-12 years.
米国実売:100ドル~
WA:93+点。The 2004 Syrah Eddie’s Patch (400 cases) shares an opaque purple color in addition to notes of incense, blackberries, truffles, and spicy wood. It is a huge, dense, cool climate Syrah with a Pinot Noir-like sassafras character. Drink this big, earthy, terroir-driven effort over the next 10-12 years.
こうしてみるとシラーが多いですね。日本ではシラーの人気が低いということでしょうか。確かにシラー好きっていう人はあまり見たことがないような気もしますが,南仏好きな人は結構いそうだし,そのあたりはやっぱり別物なのでしょうか?
米国実売:60ドル~
WA: 2005は90点
米国実売:エステートが100ドル~,リンデンハーストが80ドル~
WA:エステートが94点。The 2003 has a dense ruby/purple color and a beautiful nose of graphite intermixed with blueberry, creme de cassis, and acacia flower. The wine is full-bodied, has decent acidity, sweet, well-integrated tannin, and subtle wood. This is a beauty and certainly one of the more impressively constituted and elegant wines of the vintage.
リンデンハーストは90点。This is a very attractive alternative to the more expensive flagship wine. I thought the 2003 (700 cases) was even better than the 2002. A dark ruby/purple-colored wine with hints of road tar, black currant, flowers, and subtle oak, it possesses good texture, purity, and richness as well as a heady, ripe finish.
米国実売:175ドル~
WA:98点(サイトにある94-96は古い情報です)。An incredible dark purple color offers up notes of creosote, subtle charcoal embers, aged beef, fresh beef blood, black currants, sweet cherries, pepper, and tapenade. An incredibly complex, deep, full-bodied Syrah with expressive chocolatey notes in the mouth, this intense Syrah challenges just about every ounce of grey matter between the ears.
米国実売:プロプライエタリー360ドル~,シラー240ドル~
WA:プロプライエタリー95点。The 2003 IX Proprietary Red Wine, a blend of 64% Cabernet Sauvignon, 31% Merlot, and the rest Cabernet Franc and a dollop of Petit Verdot, demonstrates how fabulous the fruit from the estate vineyard can be. Beautiful scents of crushed rocks, spring flowers, licorice, charcoal, blackberries, and cassis are stunningly pure and complex. This opulent, intense, well-balanced, compelling, full-bodied wine appears to have softened considerably over the last year.
シラー96点。The floral-filled 2004 IX Syrah Estate (486 cases) offers super-pure blue and blackberries intermixed with hints of new saddle leather and meat. High but sweet tannins, powerful flavors, and an overall sense of poise characterize this stunning effort.
米国実売:100ドル~
WA:95+点。The 2005 James Berry Vineyard (70% Syrah, 20% Mourvedre, and 10% Grenache) exhibits the super precision, minerality, and clarity this site seems to provide. It is a dense, concentrated wine bursting with notes of creme de cassis, blackberries, smoke, earth, and jus de viande. This textured, French-styled 2005 can be drunk early or cellared for 10-12 years.
米国実売:100ドル~
WA:93+点。The 2004 Syrah Eddie’s Patch (400 cases) shares an opaque purple color in addition to notes of incense, blackberries, truffles, and spicy wood. It is a huge, dense, cool climate Syrah with a Pinot Noir-like sassafras character. Drink this big, earthy, terroir-driven effort over the next 10-12 years.
こうしてみるとシラーが多いですね。日本ではシラーの人気が低いということでしょうか。確かにシラー好きっていう人はあまり見たことがないような気もしますが,南仏好きな人は結構いそうだし,そのあたりはやっぱり別物なのでしょうか?
人気の翻訳家,鴻巣友季子さんが書いたワインと文学の本。著者にはこれまでも「翻訳のココロ」という翻訳についての思索をまとめた好著があるが,本著では創作と翻訳の間の尽きせぬ思いをワインに絡めて綴っている。元々文芸誌「文學界」に連載しているコラム26本をまとめたものであり,著者の翻訳以外のものでは一番文芸的な香りが高い。ワインと文学両方に興味がある私にとっては非常におもしろく読めたが,どちらかだけだとちょっと話に付いていけないところがあるかもしれない。
シックな装丁は結構凝っておりカラーページを挟み込むという贅沢もしている。1500円という価格の割には薄い本だが,高級感があるので損をした気はしない。まあ,そもそも本の価値を重さや文字数で量っても意味がないだろう。大事なのは内容だ。そちらは太鼓判を押そう。
本書に次のような一節がある。
書籍によっても考えごとを引き起こしやすいタイプのものとそうでないものがある。例えば,手に汗握るミステリーを読んでいるときには他の事は何も考えられないだろう。ロバート・パーカーのレビューなんかもあまり連想には向かないような気がする。その点,本書は考えごと誘発度が極めて高く,それが一番の魅力になっているように思える。それぞれの話自体が連想で成り立っており,そこから自分自身の連想へと,どんどん連想が沸いてきて,一編を読む間にさまざまなことを考えてしまう。例えばシャンパーニュの話からベストセラーの話に移っていき,「カラマーゾフの兄弟」のように長いベストセラーがまた急に売れ出す話を読みながら,昨年のカレラの人気を思い出したりといった具合だ。
このように連想を掻き立てる力があるのは,おそらく本書の抑えた筆致によるものだろう。特にワインについては説明しすぎることなく,ワインから生まれた連想を文学に結びつけたり,逆に文学からの連想をワインに結びつけたりする。その動きに自分自身も観応してしまうのだと思う。ワインについて書きすぎないことによって,逆にワインについて読者が自由に思いを馳せられるのだ。
食後に飲むハーフボトルのデザートワインのように,小さくても味わい深い作品である。
シックな装丁は結構凝っておりカラーページを挟み込むという贅沢もしている。1500円という価格の割には薄い本だが,高級感があるので損をした気はしない。まあ,そもそも本の価値を重さや文字数で量っても意味がないだろう。大事なのは内容だ。そちらは太鼓判を押そう。
本書に次のような一節がある。
読書の愉しみには、一心に読みふけるものとは別に、ときおりページから顔をあげ考えごとなどしながら読み進めるものもある。読書が中断するのは、本がつまらなくて気が逸れるのではなく、その面白さに触発されて「思いつきや刺激や連想の波が押し寄せて」くるからで、これも熱心な読書のひとつだ。
書籍によっても考えごとを引き起こしやすいタイプのものとそうでないものがある。例えば,手に汗握るミステリーを読んでいるときには他の事は何も考えられないだろう。ロバート・パーカーのレビューなんかもあまり連想には向かないような気がする。その点,本書は考えごと誘発度が極めて高く,それが一番の魅力になっているように思える。それぞれの話自体が連想で成り立っており,そこから自分自身の連想へと,どんどん連想が沸いてきて,一編を読む間にさまざまなことを考えてしまう。例えばシャンパーニュの話からベストセラーの話に移っていき,「カラマーゾフの兄弟」のように長いベストセラーがまた急に売れ出す話を読みながら,昨年のカレラの人気を思い出したりといった具合だ。
このように連想を掻き立てる力があるのは,おそらく本書の抑えた筆致によるものだろう。特にワインについては説明しすぎることなく,ワインから生まれた連想を文学に結びつけたり,逆に文学からの連想をワインに結びつけたりする。その動きに自分自身も観応してしまうのだと思う。ワインについて書きすぎないことによって,逆にワインについて読者が自由に思いを馳せられるのだ。
食後に飲むハーフボトルのデザートワインのように,小さくても味わい深い作品である。
カリフォルニア中心のオンラインワインショップ兼インポーターであるワインインスタイルがリニューアルして「i wine」(アイ・ワイン)になりました。従来のサイトよりも大分軽くなった感じがします。
ワインインスタイルはインポーターとしてメルヴィルやコッポラ,ハーン,サイクルズ・グラディエーター,ジラードなどの人気と実力を兼ねそろえたワイナリをラインナップにそろえています。普段は他の店と比べて特別安いわけではありませんが,おそらく状態は安心できるだろうと思います。また,セール時は思い切った値引きがあるのでチャンスです。
ワインインスタイルはインポーターとしてメルヴィルやコッポラ,ハーン,サイクルズ・グラディエーター,ジラードなどの人気と実力を兼ねそろえたワイナリをラインナップにそろえています。普段は他の店と比べて特別安いわけではありませんが,おそらく状態は安心できるだろうと思います。また,セール時は思い切った値引きがあるのでチャンスです。
「ワイン飲んでいない」と書きながら,ちょっとずつは飲むこともあり,忘れきらないうちに書いておきます。ピノ2種とソヴィニョン・ブラン1種ですが,カリフォルニアは一つもなく,ニュージーランドが二つとオレゴンが一つ。
まだ暑かったころ飲んだのがニュージーランドはイザベル(Isabel)のソヴィニョン・ブラン。ソヴィニョン・ブランとしては比較的リッチは味わい。樽香も少しですが感じられます。悪くはないんだけど,ソヴィニョン・ブランに僕が求めているものとはちょっと方向性が違う感じ。これが好きって人もいると思います。あくまでも趣味の問題。
ちなみに↑で紹介したピノノワール・オンライン(Wassy'sの別館の一つ)は送料無料で10月中はポイント10倍。お徳です。
次はオレゴンのA to Z(エイ・トゥ・ゼット)のピノ2006。これはFood&Wine誌で20ドル以下のピノノワールとしてベストになったワインです。
味わいはやや薄め。タンニンが意外と強く,ちょっといがらっぽい感じがありました。個人的にはもうちょっと果実味がしっかりしている方が好みです。
最後はニュージーランドのLawson's Dry Hills(ローソンズ・ドライ・ヒルズ)のピノ2005。巷ではWine Advocate誌で94点(レビュアはRobert ParkerではなくNeal Martinです。お間違いのないように)を取ったパリサーが人気のようですが,ローソンズ・ドライ・ヒルズも90点です。Neal Martinのコメントは
これは,おいしいです。香りが華やかで果実味もあり,適度な酸が全体を支えます。「安旨」で紹介したデルタやカリーなどとは明らかに一線を画す出来。お勧めです。
まだ暑かったころ飲んだのがニュージーランドはイザベル(Isabel)のソヴィニョン・ブラン。ソヴィニョン・ブランとしては比較的リッチは味わい。樽香も少しですが感じられます。悪くはないんだけど,ソヴィニョン・ブランに僕が求めているものとはちょっと方向性が違う感じ。これが好きって人もいると思います。あくまでも趣味の問題。
ちなみに↑で紹介したピノノワール・オンライン(Wassy'sの別館の一つ)は送料無料で10月中はポイント10倍。お徳です。
次はオレゴンのA to Z(エイ・トゥ・ゼット)のピノ2006。これはFood&Wine誌で20ドル以下のピノノワールとしてベストになったワインです。
味わいはやや薄め。タンニンが意外と強く,ちょっといがらっぽい感じがありました。個人的にはもうちょっと果実味がしっかりしている方が好みです。
最後はニュージーランドのLawson's Dry Hills(ローソンズ・ドライ・ヒルズ)のピノ2005。巷ではWine Advocate誌で94点(レビュアはRobert ParkerではなくNeal Martinです。お間違いのないように)を取ったパリサーが人気のようですが,ローソンズ・ドライ・ヒルズも90点です。Neal Martinのコメントは
The 2005 Pinot Noir has a very fragrant, well-defined nose with floral notes: rose petals, cherry, wild strawberry and hedgerow. The palate is medium-bodied with good acidity, just a faint touch of astringency but overall this is well-balanced, taut, harmonious with lovely crunchy cherry and plum on the finish. Excellent.
これは,おいしいです。香りが華やかで果実味もあり,適度な酸が全体を支えます。「安旨」で紹介したデルタやカリーなどとは明らかに一線を画す出来。お勧めです。
土曜日は子供の小学校の運動会でした。小6と小1なので,一緒の運動会はこれが最初で最後。一回でも一緒にできてよかったなあと思います。
昨日はかなり雨が降りましたが,この小学校の運動場は非常に水はけがよく,運動会のときはいつも砂埃に悩まされます。今年は適度の湿り気があって助かりました。天気も暑すぎず寒すぎず上々です。
下の子は徒競走とダンス,玉入れに出場。上の子は徒競走とダンス(ソーラン節),騎馬戦です。下の子は走るのまあまあ速いのですが,速い子の組に入って徒競走は残念ながら5位。上の子は遅いのですが,遅い組だったのでがんばって1位になりました。
昨日はかなり雨が降りましたが,この小学校の運動場は非常に水はけがよく,運動会のときはいつも砂埃に悩まされます。今年は適度の湿り気があって助かりました。天気も暑すぎず寒すぎず上々です。
下の子は徒競走とダンス,玉入れに出場。上の子は徒競走とダンス(ソーラン節),騎馬戦です。下の子は走るのまあまあ速いのですが,速い子の組に入って徒競走は残念ながら5位。上の子は遅いのですが,遅い組だったのでがんばって1位になりました。
Wine Spectatorが架空のレストランに賞を出してしまうという大失態が明らかになってからまだ2カ月ですが(記事1,記事2,記事3),既に来年のAwardに向けての動きが始まっているようです。
Dayton Daily NewsのMark Fisherによるワインブログ「Uncorked」によると,次回の賞は「Restaurant Wine List Awards」という名前に変わるそうです。つまりレストランの質は問わず,ワインリストだけを見るということをようやく明らかにしたという点では一つの進歩と言えるでしょう。ただ,レストラン向けの説明資料には
との文字が。そのcredibilityこそが問題になったということを早くも忘れてしまったのでしょうか。
Dayton Daily NewsのMark Fisherによるワインブログ「Uncorked」によると,次回の賞は「Restaurant Wine List Awards」という名前に変わるそうです。つまりレストランの質は問わず,ワインリストだけを見るということをようやく明らかにしたという点では一つの進歩と言えるでしょう。ただ,レストラン向けの説明資料には
“No other wine list awards program carries such credibility …”
との文字が。そのcredibilityこそが問題になったということを早くも忘れてしまったのでしょうか。
ワイン王国の記事に触発されたのかどうか分かりませんが,「安旨」がワインショップのメルマガに目立つような気がします(自分が気にしているだけかも)。
中でも柳屋は今週もろに「安旨ピノ」特集をしていますが,残念ながら4日目までカリフォルニアはなし。最終日の今日,ようやくカリフォルニアが入っていました。
ワインはBishop's Peak Pinot Noir 2007。Bishop's Peakとはセントラル・コーストでピノの優良プロデューサーとして知られるTalleyの下位ブランドです。米国の価格が24ドルくらいのようなので,3500円というのはまあいいところでしょう。
中でも柳屋は今週もろに「安旨ピノ」特集をしていますが,残念ながら4日目までカリフォルニアはなし。最終日の今日,ようやくカリフォルニアが入っていました。
ワインはBishop's Peak Pinot Noir 2007。Bishop's Peakとはセントラル・コーストでピノの優良プロデューサーとして知られるTalleyの下位ブランドです。米国の価格が24ドルくらいのようなので,3500円というのはまあいいところでしょう。
E&J GalloがソノマのRussian River Valley AVAを拡大しようとしています。Galloといえばかつて「Northern Sonoma」という事実上ほとんど意味を持たないAVAを自社のワインにAVA名を入れるために認めさせたという強大な政治力を持っています。今回はTwo Rock Vineyardという同社の畑がRRVに所属するために出しているものですがどうなるか。
2年前にGalloが最初に提案したときはRussian River Valley Winegrowersは反対を唱えたのですが,今回は名目上は静観する構え。ただし,個別には反対の意見の人が多いようです。また,2年前に組合の長だったMerry Edwardsは今回も声高に反対しています。
この畑,101のかなり南の方にあります。個人的には,これをいれちゃあだめだろうと思います。
2年前にGalloが最初に提案したときはRussian River Valley Winegrowersは反対を唱えたのですが,今回は名目上は静観する構え。ただし,個別には反対の意見の人が多いようです。また,2年前に組合の長だったMerry Edwardsは今回も声高に反対しています。
この畑,101のかなり南の方にあります。個人的には,これをいれちゃあだめだろうと思います。
Wines & Vinesで来年1月に施行されるカリフォルニア州法で,ワイナリに影響があるものをまとめています。
・ピクニックエリアのワインを解禁
・組合による試飲を解禁
・招待のみのイベントを解禁
・病気のリストを作成
・農薬空中散布の制限
・未成年のワイナリ立ち入りを許可
・非営利イベントでのワイン販売を許可
というのが主な項目。ピクニックエリアのワインについては以前取り上げましたが,これまでワイナリで買ったワインをピクニックエリアで飲むことは禁止されていました。有名無実だったこの条項を法律的にも許可しようというのがこれ。
組合による試飲とは,NVVA(Napa Valley Vintners Association)のようなワイナリの組合が試飲を提供することができるようになります。これによってAVA単位などで作られている組合の活動がやりやすくなることが期待されています。
招待のみの試飲イベントというのもこれまで禁止されていました。ちょっと意外な感じですが,今回も,一つの会場が年に9回以上そういったイベントで使われてはいけないなどの制限が残っています。
未成年のワイナリへの立ち入りもこれまで本来はだめだったとのことです。ワイナリは「公共設備ではない」ということになって,自由度が増しました。
こう見ると,実はこれまで結構不自由だったことが分かります。ほかにも実は禁止されているということはあるんでしょうね。禁酒法の国だけあって,アルコールに関しては今でもいろいろな規制がかけられているようです。
・ピクニックエリアのワインを解禁
・組合による試飲を解禁
・招待のみのイベントを解禁
・病気のリストを作成
・農薬空中散布の制限
・未成年のワイナリ立ち入りを許可
・非営利イベントでのワイン販売を許可
というのが主な項目。ピクニックエリアのワインについては以前取り上げましたが,これまでワイナリで買ったワインをピクニックエリアで飲むことは禁止されていました。有名無実だったこの条項を法律的にも許可しようというのがこれ。
組合による試飲とは,NVVA(Napa Valley Vintners Association)のようなワイナリの組合が試飲を提供することができるようになります。これによってAVA単位などで作られている組合の活動がやりやすくなることが期待されています。
招待のみの試飲イベントというのもこれまで禁止されていました。ちょっと意外な感じですが,今回も,一つの会場が年に9回以上そういったイベントで使われてはいけないなどの制限が残っています。
未成年のワイナリへの立ち入りもこれまで本来はだめだったとのことです。ワイナリは「公共設備ではない」ということになって,自由度が増しました。
こう見ると,実はこれまで結構不自由だったことが分かります。ほかにも実は禁止されているということはあるんでしょうね。禁酒法の国だけあって,アルコールに関しては今でもいろいろな規制がかけられているようです。
2008年9月からWine Advocate誌のアジア担当レビュアになったLisa Perrotti-Brownが初めて日本のワインに90点台のレイティングを付けました。とはいえ誌上ではなく,掲示板での公表ですから,実際に誌面に載るかどうかは分かりません。ワインはサントリー登美の丘ワイナリー 登美ノーブルドール 1997です。
貴腐ワインという特殊なワインでしかも5万円を超える値段のものですから,これをもって国産ワインのレベルが上がったとかを論じるようなものではないですが,一つのエポック・メイキングなできごとかもしれません。
"Suntory Tomi no Oka Winery Noble d’Or 1997 Deep golden colour. An oxidative style of wine, in the positive sense, with an attractive and complex nose of toasted hazlenuts, dried apricots and acacia honey. There’s a wonderful crisp backbone of acidity providing freshness to this rich, viscous, fully sweet wine. Appealingly silky texture and a long nutty finish. Tasted September 2008. Drink now – 2015 . 91 points."
Mark Squires
貴腐ワインという特殊なワインでしかも5万円を超える値段のものですから,これをもって国産ワインのレベルが上がったとかを論じるようなものではないですが,一つのエポック・メイキングなできごとかもしれません。
カリフォルニアのピノ・ノワール・プロデューサーの中でもミステリアスな雰囲気を持つAdrian Fog。そもそもどうしてAdrian Fogという名前なのか。ネットで検索した範囲では分かりませんでした。ちなみにオーナーの名前は「Jane Farrell & Stewart Dorman」。ピノ・ノワールは,その土地らしさが感じられるものでなければならず,畑がすばらしいワインの生まれ故郷であるというアイディアから生まれたワイナリだということです。また,収穫はなるべく満月近くに行い,満月のときが一番Adrian Fogのワインを楽しめるとしています。このあたりもミステリアス。
Adrian FogではSavoy, Two Sisters, Oppenlanderといった畑のピノを作っているのですが,その廉価版?としてブレンドによるワインのブランドを造ったのがArissa Jane。さしずめエイドリアンの妹分といったところでしょうか。
これまでこのブログではエイドリアン・フォグのワインを紹介してこなかったのですが,理由は米国の価格(60ドル台)に対して日本の価格(1万円以上)が高すぎると感じているため。せめて自分で飲んだことがあっておいしいと思えばお勧めできるかもしれませんが,自分で買うのも躊躇する価格です。
今回のアリッサ・ジェーンは米国の価格が35ドルくらいであるのに対し,4980円とやや高いものの,まあまあの範囲。そこで今回紹介してみることにしました。
なお,エイドリアン・フォグのワイン,飲む人によって好き嫌いがかなりはっきり分かれるようです。形容詞としてよく使われるのが「seductive」(魅力的)。フルボディでメリハリの効いた味わいのようです。Alcoholic Armadilloのページあたりで雰囲気を察してください。
今回のアリッサ・ジェーンについてはPinotFileでは
とやや否定的なレビューが載っています。またワインショップWally'sのレビューはビデオで見られます(あまりたいしたこと言っていませんが)。
Adrian FogではSavoy, Two Sisters, Oppenlanderといった畑のピノを作っているのですが,その廉価版?としてブレンドによるワインのブランドを造ったのがArissa Jane。さしずめエイドリアンの妹分といったところでしょうか。
これまでこのブログではエイドリアン・フォグのワインを紹介してこなかったのですが,理由は米国の価格(60ドル台)に対して日本の価格(1万円以上)が高すぎると感じているため。せめて自分で飲んだことがあっておいしいと思えばお勧めできるかもしれませんが,自分で買うのも躊躇する価格です。
今回のアリッサ・ジェーンは米国の価格が35ドルくらいであるのに対し,4980円とやや高いものの,まあまあの範囲。そこで今回紹介してみることにしました。
なお,エイドリアン・フォグのワイン,飲む人によって好き嫌いがかなりはっきり分かれるようです。形容詞としてよく使われるのが「seductive」(魅力的)。フルボディでメリハリの効いた味わいのようです。Alcoholic Armadilloのページあたりで雰囲気を察してください。
今回のアリッサ・ジェーンについてはPinotFileでは
Shy dark stone fruits, shrooms, mowed grass, raisin and oak on the nose. Wild berry flavors are fine, but there is plenty of raisin and prune to ruin the experience. The penetrating acidity leads to a puckering finish.
とやや否定的なレビューが載っています。またワインショップWally'sのレビューはビデオで見られます(あまりたいしたこと言っていませんが)。
Amazon.co.jpでワインの販売を始めました。Amazonが直接売るのではなく,成城石井,髙島屋,Wine Cellar KATSUDAが出品するという形になっています。大部分はKATSUDA提供によるもののようで,赤ワイン偏重,フランスワイン偏重でリストとしては面白くもなんともありません。
ちなみにカリフォルニアワインで掲載されているのはOpus Oneオーパス・ワン1982-6000ml,Harlan Estateハーラン・エステート1994,Opus Oneオーパス・ワン2001,Opus Oneオーパス・ワン2004,Opus Oneオーパス・ワン2003の5本だけ。ちなみにHarlanは28万1400円というとんでもない値段ですが,WAで100点が付いた年のものです。それにしても高すぎです。
価格はKATSUDAが楽天で出しているものと同じですから,Amazonでポイントを貯めているのならAmazonで楽天で貯めているなら楽天で買った方が得だと思います。
ただし,楽天ではオーパスワン2004がセールになっているのに対し,Amazonは通常価格のみです。楽天のセールの値段はかなり安い方です。
ちなみにカリフォルニアワインで掲載されているのはOpus Oneオーパス・ワン1982-6000ml,Harlan Estateハーラン・エステート1994,Opus Oneオーパス・ワン2001,Opus Oneオーパス・ワン2004,Opus Oneオーパス・ワン2003の5本だけ。ちなみにHarlanは28万1400円というとんでもない値段ですが,WAで100点が付いた年のものです。それにしても高すぎです。
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ワインボトルの栓としてコルクが優れている理由として「コルクを通じてワインが空気に触れ,熟成が促進されるから」ということを挙げる人がいます。それは大きな間違いであり,お願いだからそういうことを言うのはやめてくれという記事がAppelation Americaに掲載されていました。反響が大きかったためか,さらに詳しいPart2も書かれました。
筆者であるRichard Grant氏はカリフォルニア大学で農化学のPh. Dを取っている人。1958年にE&J Galloで職を得たのを皮切りに,Beaulieu Vineyard,Monterey Vineyard,Atlas Peak Vineyards,Folie a Deuxといったワイナリでワインメーカーを務めました。現在はナパで自身のワイナリを持ち,スパークリングワインとピノノワールを作っています。
筆者は1960年代から「コルクが呼吸するなんてことはない」と主張し続けているそうなのですが,一向にそういった「思い込み」が減らないため,また声を大にして言う気になったようです。仮にコルクが呼吸するとしたら,ワインは酸化によってすぐにだめになってしまうと筆者は言います。また,内部から5気圧もの二酸化炭素による圧力がかかるスパークリングワインで,二酸化炭素の漏れがないことが,それを端的に証明する一つであるといいます。
また,古いワインを開けたときにエアレーションによって味わいが向上するではないか,だから酸素が必要なのだという意見に対しては,次のように説明します。通常の食べ物は最初から空気に触れた状態になっているのに対し,ワインはボトルの外に出るまでは空気に触れていない特殊な環境にあること。それでエアレーションによって還元香がなくなるという効果が生じること。これはより長期的な酸素との接触によって起こる酸化とは違うこと。
しかし,コルクが全く「呼吸」しないとしたら,スクリューキャップのワインとの差はどう説明したらいいのでしょう。明らかにスクリューキャップのワインではワインがより「フレッシュ」な味わいだったり,還元香が多く残っていることが知られています。
筆者であるRichard Grant氏はカリフォルニア大学で農化学のPh. Dを取っている人。1958年にE&J Galloで職を得たのを皮切りに,Beaulieu Vineyard,Monterey Vineyard,Atlas Peak Vineyards,Folie a Deuxといったワイナリでワインメーカーを務めました。現在はナパで自身のワイナリを持ち,スパークリングワインとピノノワールを作っています。
筆者は1960年代から「コルクが呼吸するなんてことはない」と主張し続けているそうなのですが,一向にそういった「思い込み」が減らないため,また声を大にして言う気になったようです。仮にコルクが呼吸するとしたら,ワインは酸化によってすぐにだめになってしまうと筆者は言います。また,内部から5気圧もの二酸化炭素による圧力がかかるスパークリングワインで,二酸化炭素の漏れがないことが,それを端的に証明する一つであるといいます。
また,古いワインを開けたときにエアレーションによって味わいが向上するではないか,だから酸素が必要なのだという意見に対しては,次のように説明します。通常の食べ物は最初から空気に触れた状態になっているのに対し,ワインはボトルの外に出るまでは空気に触れていない特殊な環境にあること。それでエアレーションによって還元香がなくなるという効果が生じること。これはより長期的な酸素との接触によって起こる酸化とは違うこと。
しかし,コルクが全く「呼吸」しないとしたら,スクリューキャップのワインとの差はどう説明したらいいのでしょう。明らかにスクリューキャップのワインではワインがより「フレッシュ」な味わいだったり,還元香が多く残っていることが知られています。
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英国の研究によると,アルコールの摂取が乳がんの危険を増やすという結果が出ているそうです。1日に大きなグラス1杯のワインを飲んだ場合1/5,2杯なら1/3,3杯なら倍にまで危険が増えるとのこと。
どうして飲酒が乳がんを引き起こしやすくするのかは明らかでありませんが女性ホルモンが関係するのではないかとのこと。
調査によると英国における乳がん患者はこの10年増加傾向にあり,飲酒がその一因ではないかと研究を発表した医者は考えているようです。
もちろん,飲酒だけが影響するのではなく,最大のファクターは年齢で乳がん患者の5人に4人は50歳を超えているとのこと。
また,同じ機関による別の研究によると,女性は乳がんを遺伝子と関係付ける傾向があるが,遺伝子が関係して発生する乳がんは5%程度しかないという結果が出ているそうです。
"Dr Sarah Cant, Policy Manager at Breakthrough Breast Cancer, said:'Drinking moderate or high levels of any type of alcoholic drink has many health consequences, including an increased chance of breast cancer."
Just one of glass of wine a day increases risk of breast cancer | Mail Online
どうして飲酒が乳がんを引き起こしやすくするのかは明らかでありませんが女性ホルモンが関係するのではないかとのこと。
調査によると英国における乳がん患者はこの10年増加傾向にあり,飲酒がその一因ではないかと研究を発表した医者は考えているようです。
もちろん,飲酒だけが影響するのではなく,最大のファクターは年齢で乳がん患者の5人に4人は50歳を超えているとのこと。
また,同じ機関による別の研究によると,女性は乳がんを遺伝子と関係付ける傾向があるが,遺伝子が関係して発生する乳がんは5%程度しかないという結果が出ているそうです。
カリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンで何が最高のワインかと聞いてみたらおそらくハーランとかスクリーミング・イーグルといった声が上がるのでしょうが,シェイファー(Shafer)のヒルサイド・セレクト(Hillside Select)やアラウホ(Araujo)のアイゼル(アイズリー,エイゼルなどとも,Eisele)も実力では負けず劣らずのところにあります。
例えば,Shaferは2001年~2005年のWA誌の評価が99,100,95,97,(95-97),Araujoは97,(98-100),98,94+,98とどちらも平均97強。一方,Harlanは100,100,95,98,96+と98点弱,Screaming Eagleは98,99,95,95,97で97点弱です。
カリフォルニアワインあらかるとではShaferのHillside Select 2004が税抜き31990円。Araujo 2005が税抜き39800円。米国の価格はどちらも300ドル~400ドル程度なので,Shaferの方が割安ですが,日本国内ではAraujoの方がかなり珍しいです。また,WAの評価もAraujoが高いです。日本での入手しにくさも含めて,Araujoが一押し。
僕のこれまでの(ともに数回の)印象では,Hillside Selectはモダンなタイプのカベルネの典型。非常に端正なワインに感じました。一方Araujoはクラシックな感じ。ボルドー好きの人に非常に好評を得ています。
WAのレビューはShaferが
Araujoが
例えば,Shaferは2001年~2005年のWA誌の評価が99,100,95,97,(95-97),Araujoは97,(98-100),98,94+,98とどちらも平均97強。一方,Harlanは100,100,95,98,96+と98点弱,Screaming Eagleは98,99,95,95,97で97点弱です。
カリフォルニアワインあらかるとではShaferのHillside Select 2004が税抜き31990円。Araujo 2005が税抜き39800円。米国の価格はどちらも300ドル~400ドル程度なので,Shaferの方が割安ですが,日本国内ではAraujoの方がかなり珍しいです。また,WAの評価もAraujoが高いです。日本での入手しにくさも含めて,Araujoが一押し。
僕のこれまでの(ともに数回の)印象では,Hillside Selectはモダンなタイプのカベルネの典型。非常に端正なワインに感じました。一方Araujoはクラシックな感じ。ボルドー好きの人に非常に好評を得ています。
WAのレビューはShaferが
The 2004 Cabernet Sauvignon Hillside Select is showing even better than it did last year. A much sexier, opulent, flamboyant style of wine with notes of black currant liqueur intermixed with toasty new oak, charcoal, smoke, barbecue spices, and oodles of fruit, this wine has fabulous richness in an exuberant, sexy style, and a long, heady layered finish with nothing out of balance. The integration of acidity, tannin, wood, and alcohol are brilliant. This is a great wine to drink over the next two decades, if not longer.
Araujoが
The 2005 Cabernet Sauvignon Eisele (a blend of 91% Cabernet Sauvignon and the rest Cabernet Franc, Petit Verdot, and Merlot) shows wonderfully sweet black currant notes intermixed with some licorice, incense, crushed rock, and floral characteristics. It is deep, medium to full-bodied, with beautiful purity, virtually perfect integration of tannins, and extraordinary length which lasts over 60 seconds. This is an exceptional, seamless Cabernet Sauvignon that is the vinous equivalent of haute couture. This sensationally pure wine (actually the first vintage of the estate Cabernet to have a little Merlot in it, but only 2%) borders on perfection. This is a gorgeously proportioned wine with beautiful floral and black fruit notes intermixed with some mineral and gentle background oak.
大手ワイナリのフェッツァー(Fetzer)が軽量ガラスを全面的に採用すると発表しました。これによってガラスの使用量が16%,2100トン減り,二酸化炭素の排出量に換算すると3000トンの節約に相当します。
これまでは高級ワインというとボトルが重いというのが珍重される理由の一つにもなっていましたが,これからは軽いほうがもてはやされるようになるかもしれないですね。
これまでは高級ワインというとボトルが重いというのが珍重される理由の一つにもなっていましたが,これからは軽いほうがもてはやされるようになるかもしれないですね。
Fermentationで紹介されていたブログが面白かったので,こちらでも紹介させていただきます。
「COLA」って聞いたら普通の人はCokeとかPepsi NEXとか想像するだろうと思いますが(あー,ちなみに個人的にはNEXが好きです),米国のワイン業界では「Certificate of Label Approval」すなわち,TTB(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau,米財務省の酒類タバコ税貿易管理局)によるアルコール類のラベルの認可のことを指しています。TTBはこの7月に「COLAs Online」なんていうページも立ち上げています。
TTBは毎年10万を超えるラベルを認可しているのですが,ここから面白いものを探して紹介しようというのが「Bevlog」です。
例えば10月14日の記事では「Recession Red」(不景気の赤)というラベルの登録が今年になってから三つのワイナリで認証を受けているということを紹介しています。
ちなみに,このRecession Redについては既にNYの会社が商標登録をしていることが,ブログのコメント欄で明らかになっており,ブランドとしては既に先行き困難なところにきています。
というように,かなり面白いブログなので一読をお勧めします。
「COLA」って聞いたら普通の人はCokeとかPepsi NEXとか想像するだろうと思いますが(あー,ちなみに個人的にはNEXが好きです),米国のワイン業界では「Certificate of Label Approval」すなわち,TTB(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau,米財務省の酒類タバコ税貿易管理局)によるアルコール類のラベルの認可のことを指しています。TTBはこの7月に「COLAs Online」なんていうページも立ち上げています。
TTBは毎年10万を超えるラベルを認可しているのですが,ここから面白いものを探して紹介しようというのが「Bevlog」です。
例えば10月14日の記事では「Recession Red」(不景気の赤)というラベルの登録が今年になってから三つのワイナリで認証を受けているということを紹介しています。
ちなみに,このRecession Redについては既にNYの会社が商標登録をしていることが,ブログのコメント欄で明らかになっており,ブランドとしては既に先行き困難なところにきています。
というように,かなり面白いブログなので一読をお勧めします。
あまりランキングを表示する場所を増やすのも見苦しいので,同じ場所でいくつかのランキングからランダムに表示するように変えてみました。オレゴンやワシントンは残念ながらランキングの対象外だったので,現在は,カリフォルニアのほか,ニュージーランド,オーストラリア,日本,ワイングッズを指定してあります。
2008年の米国大統領選挙も佳境に入っていますが,今回の大統領・副大統領候補や過去の大統領にちなんだワインのクイズが「ホワイトハウス・ワイン・クイズ」として出ています。日本人にはかなり難しいですが,米国在住の人なら半分くらい分かるでしょうか?ちなみに僕は10問中3問しかできませんでした。
雑誌「ワイン王国」の47号で,3000円以下のピノ・ノワールの特集をしていました。五つ星に選ばれたワイン,米国が一番多かったようです。カリフォルニアからはキャッスル・ロックのソノマとモントレー,それからロバート・モンダヴィのプライベート・セレクションが入っていました。オレゴンのウィラメット・ヴァレー・ヴィンヤードも五つ星。このワインは以前飲んでいます。キャッスル・ロックはピノではないですが,以前WSのカベルネ・ソヴィニョンのレイティングを分析した記事に関連してコスト・パフォーマンスが高いワインとして紹介しています。
【追記】このほか「ソノマ・クリーク」のピノというのが五つ星。全部で五つ星が10ワインのうち五つが米国産でした。残りはオーストラリアが3にニュージーランドが1,チリが1でヨーロッパは五つ星ゼロでした。
ニュージーランドのケーブル・ベイ・ヴィンヤーズ「カリー」も五つ星。これも過去記事をご参考に。個人的にはカリーが入るのなら「デルタ」も十分入る価値があるだろうと思います。
【追記】このほか「ソノマ・クリーク」のピノというのが五つ星。全部で五つ星が10ワインのうち五つが米国産でした。残りはオーストラリアが3にニュージーランドが1,チリが1でヨーロッパは五つ星ゼロでした。
ニュージーランドのケーブル・ベイ・ヴィンヤーズ「カリー」も五つ星。これも過去記事をご参考に。個人的にはカリーが入るのなら「デルタ」も十分入る価値があるだろうと思います。
平易な訳文で評判になった光文社古典新訳文庫の「カラマーゾフの兄弟」をようやく読み終わりました。もともと重厚長大な小説は大好きであり,ドストエフスキーの大作小説群も,大体は読んでいたのですが,なぜかカラマーゾフは今回読むのが初めて。堪能しました。
ロシア文学に詳しい方にとっては今回の新訳には異論もいろいろあるのだろうと思いますが,いつも名前だけでも読むのに苦労する(一人の呼び名が様々に変化するのでだれがだれだかわからなくなる)ことを考えると,これだけすらすら読めるようにした訳者の努力は称えられるものだと思います。もの足りなく感じる人は他の訳でも読めるのだし。
さて,肝心の小説ですが,いかにもドストエフスキー的なあくの強いエキセントリックな登場人物がこれでもかというほどに登場します。若干狂言回し的な役割を与えられているのは末っ子のアリョーシャですが,彼は逆に積極的には何もしないことによって物語を動かしていきます。発散気味のところもいくつかありますが,それは本来ドストエフスキーが,この続編となる「第2の小説」を書く予定であり,そこで埋められるべきものだったのでしょう。
頭をかき乱されるような様々なことが起こる前半の後,話は殺人事件へと収束していきます。第3巻では長兄ドミートリイの話を中心に,不安から混乱,そして事件へと向かっていき,第4巻ではその裁判が話の中心になります。
まあ,この小説について何を書いたら伝わるのか僕にはよく分かりませんが,前半つまらないと思っても我慢して3巻まで来たら,後は勢いが付くと思います。そして,エピローグと同巻に収められた訳者の解説を読むと,もう一回最初から読みたくなるでしょう。
次に読み返すのがいつになるかは分かりませんが,とにかく繰り返し読みたくなる偉大な小説のひとつだと思います。特に,もしこれまでドストエフスキーを敬遠してきた人にはぜひ読んでほしいと思います。
ロシア文学に詳しい方にとっては今回の新訳には異論もいろいろあるのだろうと思いますが,いつも名前だけでも読むのに苦労する(一人の呼び名が様々に変化するのでだれがだれだかわからなくなる)ことを考えると,これだけすらすら読めるようにした訳者の努力は称えられるものだと思います。もの足りなく感じる人は他の訳でも読めるのだし。
さて,肝心の小説ですが,いかにもドストエフスキー的なあくの強いエキセントリックな登場人物がこれでもかというほどに登場します。若干狂言回し的な役割を与えられているのは末っ子のアリョーシャですが,彼は逆に積極的には何もしないことによって物語を動かしていきます。発散気味のところもいくつかありますが,それは本来ドストエフスキーが,この続編となる「第2の小説」を書く予定であり,そこで埋められるべきものだったのでしょう。
頭をかき乱されるような様々なことが起こる前半の後,話は殺人事件へと収束していきます。第3巻では長兄ドミートリイの話を中心に,不安から混乱,そして事件へと向かっていき,第4巻ではその裁判が話の中心になります。
まあ,この小説について何を書いたら伝わるのか僕にはよく分かりませんが,前半つまらないと思っても我慢して3巻まで来たら,後は勢いが付くと思います。そして,エピローグと同巻に収められた訳者の解説を読むと,もう一回最初から読みたくなるでしょう。
次に読み返すのがいつになるかは分かりませんが,とにかく繰り返し読みたくなる偉大な小説のひとつだと思います。特に,もしこれまでドストエフスキーを敬遠してきた人にはぜひ読んでほしいと思います。
ナパのカリストガにあるSterling Vineyardsが新たにReserve Tourと称する少人数ツアーとテイスティングを始めました。
参加費45ドルで最大10人までというこのツアー(20歳以下は参加できません),通常は自分で回るセルフツアーしか提供していないこのワイナリで,詳しいガイドが付き,専用の部屋でReserve Cabernet Sauvignonを3ヴィンテージ,垂直テイスティングできます。開始時間は11時。予約なしでも参加可能ですが,人数制限を考えるとなるべく予約したほうがいいと思います。予約は電話で707-942-3349まで。
なお,ここへの訪問はケーブルカーに乗る必要があるため入場料だけで20ドル(4歳以上20歳以下は10ドル,3歳以下は無料)。5種類のテイスティングを含んでいます。
Webサイトには5ドル割引のクーポンがあるので,これを利用するのがお勧めです。
参加費45ドルで最大10人までというこのツアー(20歳以下は参加できません),通常は自分で回るセルフツアーしか提供していないこのワイナリで,詳しいガイドが付き,専用の部屋でReserve Cabernet Sauvignonを3ヴィンテージ,垂直テイスティングできます。開始時間は11時。予約なしでも参加可能ですが,人数制限を考えるとなるべく予約したほうがいいと思います。予約は電話で707-942-3349まで。
なお,ここへの訪問はケーブルカーに乗る必要があるため入場料だけで20ドル(4歳以上20歳以下は10ドル,3歳以下は無料)。5種類のテイスティングを含んでいます。
Webサイトには5ドル割引のクーポンがあるので,これを利用するのがお勧めです。
グルメカテゴリー,三連続。
藤が丘にある味噌ラーメンの有名店「大文字」に行きました。前回行ったのは約7年前。下の子が生まれる前日でした(^^;)。
注文は店の一押しらしい「辛味噌ラーメン」。それに味付け玉子をプラス。
味噌ラーメンというと,以前ラーメン博物館に入っていた札幌の「すみれ」が一番だと思うのですが,すみれが濃厚強烈な味わいであるのに対して,ここのラーメンは辛味噌といえどもおだやかな味わいです。スープが絶妙においしい。動物系に弱めの魚介系,それに野菜の出汁でしょうか? 優しい甘さを感じます。化学調味料はたぶん使っていないでしょう。味噌も種類はよく分からないですが,何種類かブレンドしているのでは。
薄めのチャーシューはトロトロ。味玉は別容器に出汁に漬けられたままでてきますが,この出汁だけでもおいしい。玉子も半熟でいいです。中太の麺は割と普通かな。ここは並で1.5玉。Sサイズで1玉(100円引き)になります。
難点は値段。辛味噌ラーメンで1050円。味玉が確か150円。ラーメンとしては相当高いですが,スープのレベルを考えたら仕方ないでしょうねえ。パスタだったら1200円くらいでも普通ですからラーメンだから安くなきゃってことはないと思います。でも高いけど。
子供が食べたチャーシューめんは珍しく塩ラーメンがベース。このスープもおいしい。塩ラーメンはスープの味がストレートに出るのでとても難しいと思うのですが,これはレベルが高いです。
藤が丘にある味噌ラーメンの有名店「大文字」に行きました。前回行ったのは約7年前。下の子が生まれる前日でした(^^;)。
注文は店の一押しらしい「辛味噌ラーメン」。それに味付け玉子をプラス。
味噌ラーメンというと,以前ラーメン博物館に入っていた札幌の「すみれ」が一番だと思うのですが,すみれが濃厚強烈な味わいであるのに対して,ここのラーメンは辛味噌といえどもおだやかな味わいです。スープが絶妙においしい。動物系に弱めの魚介系,それに野菜の出汁でしょうか? 優しい甘さを感じます。化学調味料はたぶん使っていないでしょう。味噌も種類はよく分からないですが,何種類かブレンドしているのでは。
薄めのチャーシューはトロトロ。味玉は別容器に出汁に漬けられたままでてきますが,この出汁だけでもおいしい。玉子も半熟でいいです。中太の麺は割と普通かな。ここは並で1.5玉。Sサイズで1玉(100円引き)になります。
難点は値段。辛味噌ラーメンで1050円。味玉が確か150円。ラーメンとしては相当高いですが,スープのレベルを考えたら仕方ないでしょうねえ。パスタだったら1200円くらいでも普通ですからラーメンだから安くなきゃってことはないと思います。でも高いけど。
子供が食べたチャーシューめんは珍しく塩ラーメンがベース。このスープもおいしい。塩ラーメンはスープの味がストレートに出るのでとても難しいと思うのですが,これはレベルが高いです。
先日,スーパーでさんまを買ったときに試しに1匹刺身にしてみたところ,子供たちから好評で「もう一回食べたい」とリクエストを受けたので,さんまのシーズンもそろそろ終わりに近づく今日この頃,「いわき七浜」というところの産直で購入してみました。
これ,1kg6匹入っていて発泡スチロールの箱に氷詰めでクール宅急便で送ってきて送料込みで1000円という安さです。クール宅急便の料金だけでも普通に送ったら1000円超えてます。ボリューム・ディスカウントがあるんでしょうけど,それにしても利益が出るのかどうか。最大の難点は「到着日指定ができない」ことですが,今回は木曜日の夕方に注文し,土曜日に発送,日曜日の朝着きました。密封されて氷が入っている音がしたので,冷蔵庫に移すことなく,そのまま夕方まで外の涼しいところに置いておきました。
6匹のうち4匹は刺身にして一人1匹。2匹は3枚に下ろしたあと,酢で〆て食べました。刺身は脂の乗ったさんまを堪能,酢〆はしめ鯖のような味わいで,これも美味。泡盛とベストマッチでした。
今シーズンは10月15日の注文までなので,これが最後ですが,来シーズンもこれは必ず頼みたいと思います。
ちなみにさんまの下ろし方はこちらが詳しく,分かりやすかったです。AllAboutのページも参考になります。
これ,1kg6匹入っていて発泡スチロールの箱に氷詰めでクール宅急便で送ってきて送料込みで1000円という安さです。クール宅急便の料金だけでも普通に送ったら1000円超えてます。ボリューム・ディスカウントがあるんでしょうけど,それにしても利益が出るのかどうか。最大の難点は「到着日指定ができない」ことですが,今回は木曜日の夕方に注文し,土曜日に発送,日曜日の朝着きました。密封されて氷が入っている音がしたので,冷蔵庫に移すことなく,そのまま夕方まで外の涼しいところに置いておきました。
6匹のうち4匹は刺身にして一人1匹。2匹は3枚に下ろしたあと,酢で〆て食べました。刺身は脂の乗ったさんまを堪能,酢〆はしめ鯖のような味わいで,これも美味。泡盛とベストマッチでした。
今シーズンは10月15日の注文までなので,これが最後ですが,来シーズンもこれは必ず頼みたいと思います。
ちなみにさんまの下ろし方はこちらが詳しく,分かりやすかったです。AllAboutのページも参考になります。
日本橋に所用があったので,三越に10月1日に開店したばかりの「ラデュレ」でマカロンを買いました。行列は15分くらい。三越のページによると日本橋で先行販売しているというポップアート柄のマカロンボックスに入れてもらいました。マカロン8個で2600円というのはちょっと「どうなのよ」という値段ですが,マカロンは作るの難しそうだし,これは中身(フィリング)はフランスから運んでいるらしいし,高いの仕方ないような感じです。
まだ一つしか食べていませんが,フランボワーズにカシス(だったっけ?)入りのフィリングのもの,おいしかったです。妻が食べた普通のフランボワーズより酸味が効いています。よくピノノワールの形容にフランボワーズが出てきますが,これは逆においしいピノのようなお菓子だなあと思いました。
それから,ここのマカロンはほかの店のマカロンよりも皮の部分の比率が低く,フィリングがたっぷり。満足感があります。皮の部分はぱりっとしてすっという感じ。これも絶妙。
これは並ぶ価値あります。
まだ一つしか食べていませんが,フランボワーズにカシス(だったっけ?)入りのフィリングのもの,おいしかったです。妻が食べた普通のフランボワーズより酸味が効いています。よくピノノワールの形容にフランボワーズが出てきますが,これは逆においしいピノのようなお菓子だなあと思いました。
それから,ここのマカロンはほかの店のマカロンよりも皮の部分の比率が低く,フィリングがたっぷり。満足感があります。皮の部分はぱりっとしてすっという感じ。これも絶妙。
これは並ぶ価値あります。
Wine Advocate誌で2006年のNovyのシラーが高い評価を得ています。Napaが90点,Rosella'sが92点に加え,Garys'が94点です。このGarys'が柳屋で税抜き4980円。元の値段が33ドルなので,そんなに格安ではありませんが,評価の高さと311ケースという生産量を考えたら結構安いと思います。ちなみにWSでも93点という高評価です。Robert Parkerのコメントは
It boasts an inky/ruby/purple color in addition to a sumptuous perfume of blackberry liqueur, charcoal, incense, and spring flowers. With fabulous fruit purity, a full-bodied, voluptuous texture, and a long, heady, 40+ second finish, this is a compelling Syrah to drink over the next 7-8 years.
モントレーにあるContellation Brands傘下のGonzales Wineryがワイナリとしては最大の太陽光発電設備を設置する計画を明らかにしました。
三菱電機の太陽光発電パネルを使い,約1.2mWの発電能力を備えます。
これがどれくらい巨大かというと,日本で巨大な太陽光発電設備として知られている三洋電機の「ソーラーアーク(Solar Ark)」(写真)は長さ315m,東京タワーを横にしたくらいのサイズで最大630kWの発電能力。つまりこれの倍くらいの能力を持つわけです。ただし,ソーラーアークが1320mm×895mmのパネルを5046枚使っているのに対し,今回のものは1658mm×834mmが6358枚。 発電効率も大分上回っているようです。
日本国内ではぱっとしない三菱電機の太陽光発電ですが,ワイナリ関係ではJacuzzi Wineryでも以前採用されています。何か理由があるのでしょうか。
ちなみに世界では発電量30mWの太陽光発電所なんていうのもできています。ヨーロッパでは太陽光発電で作った電力を高値で買い上げる制度が整っているので,農地にしておくより太陽電池を敷き詰めて発電した方が得,なんていうこともあるとか。
Wassy'sでいくつかのワインを特価販売しています。特にオーボンクリマ(Au Bon Climat)はヒルデガード,ニュイブランシュ,ノックス・アレキサンダー,イザベルと4種類が格安。中でも2006のイザベル(Isabelle)はワイナリ価格が50ドルなのが5800円とほとんど変わらない値段です。
オーボンクリマ以外ではノール(Nalle)のジンファンデルも安いです。米国の小売価格が30ドル程度なのが3000円。今の円高でも現地価格です。
オーボンクリマ以外ではノール(Nalle)のジンファンデルも安いです。米国の小売価格が30ドル程度なのが3000円。今の円高でも現地価格です。
Shuzさんのブログに「ワインを飲む頻度のプチ検証」という記事が出ていました。以前よりずいぶん減っている印象ですが,それでも週2本近く飲んでいるようなので立派ですねえ。
僕はまめに記録を付けていないので正確にはわかりませんが,2年前くらいまでは妻が地域や幼稚園の役職で忙しかったこともあり,月2本程度,ここ2年は週に1本程度でしょうか。平日に家でワインを開けることはまずないため,これを超えることはそうそうないと思います。
今月からは上の子が週末も塾で8時,9時まで勉強しているため,万が一車で迎えに行く必要ができたらと考えると,週末も飲むのは難しそうです。せいぜい泡盛をお猪口で1杯程度。あと4ヶ月,こちらも我慢が必要そうです。
僕はまめに記録を付けていないので正確にはわかりませんが,2年前くらいまでは妻が地域や幼稚園の役職で忙しかったこともあり,月2本程度,ここ2年は週に1本程度でしょうか。平日に家でワインを開けることはまずないため,これを超えることはそうそうないと思います。
今月からは上の子が週末も塾で8時,9時まで勉強しているため,万が一車で迎えに行く必要ができたらと考えると,週末も飲むのは難しそうです。せいぜい泡盛をお猪口で1杯程度。あと4ヶ月,こちらも我慢が必要そうです。
SF Chronicle紙の記事によると,ナパのCopiaでボルドー・ブレンドを作る体験ワークショップが開催されているそうです。毎週金~日曜日の3:15~4:30で,参加費はCopiaメンバーは55ドル,一般は65ドル。作ったワインは持ち帰れます。
このワークショップではカベルネ・ソヴィニョン,メルロー,カベルネ・フラン。マルベック,プチ・ヴェルドの5種類のブドウからボルドースタイルのブレンドを作ります。
最初に各自のワイナリやワインの名前を決め,ブレンディングの基礎を教わります。次に5種類のヴァラエタルをそれぞれ味わってメモを取ります。
それから,これらをブレンドして各自100mlのブレンドワインを三つずつ作ります。その中から自分で一番いいと思うものを選び,ブレンドの比率をアシスタントに渡すと,その比率で750mlのボトル1本,ワインを作ってくれます。
さらに,コルク詰めやフォイルの巻き方を教わり,最後にラベルを貼って完成,と一通りのコースを行うそうです。
おもしろそうですね。ナパに行く方,体験されてみてはいかがでしょうか。
予約はこちらからどうぞ。24時間以上前に予約しないといけません。
このワークショップではカベルネ・ソヴィニョン,メルロー,カベルネ・フラン。マルベック,プチ・ヴェルドの5種類のブドウからボルドースタイルのブレンドを作ります。
最初に各自のワイナリやワインの名前を決め,ブレンディングの基礎を教わります。次に5種類のヴァラエタルをそれぞれ味わってメモを取ります。
それから,これらをブレンドして各自100mlのブレンドワインを三つずつ作ります。その中から自分で一番いいと思うものを選び,ブレンドの比率をアシスタントに渡すと,その比率で750mlのボトル1本,ワインを作ってくれます。
さらに,コルク詰めやフォイルの巻き方を教わり,最後にラベルを貼って完成,と一通りのコースを行うそうです。
おもしろそうですね。ナパに行く方,体験されてみてはいかがでしょうか。
予約はこちらからどうぞ。24時間以上前に予約しないといけません。
楽天がランキングのAPIを公開したので,右のバーに楽天のカリフォルニアワイン・ランキングを掲載するようにしてみました。10位まで分かるのですが,10個だすとかなり長いので五つにしています。
オレゴンとか,ニュージーランドなども出そうと思えば出せますが,表示する場所がありません。3段表示にしてみようかな?
オレゴンとか,ニュージーランドなども出そうと思えば出せますが,表示する場所がありません。3段表示にしてみようかな?
リアル・ワイン・ガイドの23号で「旨安ワイン大特集」という企画があったのですが,そこで「旨安大賞」とされたのがハーン・エステートのカベルネ2006。既にさまざまなワインショップのメルマガなどで紹介されているので,今さらここで書かなくてもと思っていたのですが,改めて記事を読んだら,このワインを推薦していたのは倉敷のワインショップ「おかじまや」さんだったので,ちょっとうれしくなってやっぱり書いておくことにしました。
まず,このワインですがハーン・エステートといえば近年コスト・パフォーマンスが高いワインを作ることで人気が高まったワイナリです。特に,低価格シリーズのRex-Goliathは一世を風靡し,同ブランドの売却後はCycles Gladiator(サイクルズ・グラディエーター)で,さらに評価が上がっています(ピノはRex-Goliathのときの方がおいしかったですが)。ハーン・エステートの名前が付いたワインは当然一ランク上の扱いですが,サイクルズ・グラディエーターとの価格差は500円程度。コスト・パフォーマンスはむしろ上かもしれません。
また,「おかじまや」の三木香奈さんは,その昔,San JoseのThe Wine Clubで働かれていたときに知り合った人。今ではかわいい娘さんを広島で育てながら,実家である「おかじまや」でも「コンセイエ」(フランス食品振興会=Sopexaが認定するワインのアドバイスをする人)として活躍しています。長距離通勤でいろいろ苦労もあるでしょう。というわけで応援しています。残念ながらオンラインショップはないので,中国地方方面の方はぜひ「おかじまや」でお買い求めください。
まず,このワインですがハーン・エステートといえば近年コスト・パフォーマンスが高いワインを作ることで人気が高まったワイナリです。特に,低価格シリーズのRex-Goliathは一世を風靡し,同ブランドの売却後はCycles Gladiator(サイクルズ・グラディエーター)で,さらに評価が上がっています(ピノはRex-Goliathのときの方がおいしかったですが)。ハーン・エステートの名前が付いたワインは当然一ランク上の扱いですが,サイクルズ・グラディエーターとの価格差は500円程度。コスト・パフォーマンスはむしろ上かもしれません。
また,「おかじまや」の三木香奈さんは,その昔,San JoseのThe Wine Clubで働かれていたときに知り合った人。今ではかわいい娘さんを広島で育てながら,実家である「おかじまや」でも「コンセイエ」(フランス食品振興会=Sopexaが認定するワインのアドバイスをする人)として活躍しています。長距離通勤でいろいろ苦労もあるでしょう。というわけで応援しています。残念ながらオンラインショップはないので,中国地方方面の方はぜひ「おかじまや」でお買い求めください。
「安物のワインを30分でヴィンテージワインに変える機械」という記事がGIGAZINEに載っていました。
「Ultrasonic Wine Ager」(仮称)というこの機械,超音波を使ってアルコールのモレキュールを分解し30分で熟成した味わいに変身させるそうです。1000円以下の安ワインでも数万円の味になるというのが売り文句。ちなみにGIGAZINEで「塗装剥離剤でさえ8年間寝かせたシングル・モルト・ウイスキーのような味にもなるらしい」というのは原文の読み間違いで,塗装剥離剤というのはまずいウイスキーの形容詞として使われる言葉のようです。この機械,350ポンド(約6万2000円)で販売される予定です。
これを発明したCasey Jonesという人。日本で「マネーの虎」というテレビ番組がありましたが,これの英国版である「Dragons Den」(竜の巣)という番組に出演経験があります。下がそのときのビデオ。
ここで紹介しているKlenzという靴の清浄機,この番組で1万ポンド(約177万円)の投資を得て,製品化にこぎつけています。あんまり売れそうには見えませんが。
こういうのって数年おきに出てきますね。「デキャンティングポアラー」なんかもその一つ。「おでんの輪」なんていうのもありました。超音波を使うというのは比較的真っ当な方ですね。
ただ,安ワインは熟成しても安ワイン。とげとげしさがまろやかになっても,それで高級ワインの味わいになるわけでではありません。また,デキャンティングポアラーの場合は,高級ワインではかえって味がばらばらになってしまうような感じがしました。期待しないで使う分にはいいかもしれませんが,それには値段がちょっと高すぎる感じがします。
「Ultrasonic Wine Ager」(仮称)というこの機械,超音波を使ってアルコールのモレキュールを分解し30分で熟成した味わいに変身させるそうです。1000円以下の安ワインでも数万円の味になるというのが売り文句。ちなみにGIGAZINEで「塗装剥離剤でさえ8年間寝かせたシングル・モルト・ウイスキーのような味にもなるらしい」というのは原文の読み間違いで,塗装剥離剤というのはまずいウイスキーの形容詞として使われる言葉のようです。この機械,350ポンド(約6万2000円)で販売される予定です。
これを発明したCasey Jonesという人。日本で「マネーの虎」というテレビ番組がありましたが,これの英国版である「Dragons Den」(竜の巣)という番組に出演経験があります。下がそのときのビデオ。
ここで紹介しているKlenzという靴の清浄機,この番組で1万ポンド(約177万円)の投資を得て,製品化にこぎつけています。あんまり売れそうには見えませんが。
こういうのって数年おきに出てきますね。「デキャンティングポアラー」なんかもその一つ。「おでんの輪」なんていうのもありました。超音波を使うというのは比較的真っ当な方ですね。
ただ,安ワインは熟成しても安ワイン。とげとげしさがまろやかになっても,それで高級ワインの味わいになるわけでではありません。また,デキャンティングポアラーの場合は,高級ワインではかえって味がばらばらになってしまうような感じがしました。期待しないで使う分にはいいかもしれませんが,それには値段がちょっと高すぎる感じがします。
読売新聞のサイトに,チリのモンテスがナパに進出し,そのワインを国内ではエノテカが販売するというニュースが出ていました。「ナパ・エンジェル(NapaAngel)2006」がカベルネ・ソヴィニョン90%とシラー10%で6300円,「ナパ・エンジェル・アウレリオズ・セレクション(NapaAngel Aurelio's Selection)2006」がカベルネ中心で1万500円。
米国での報道を調べたら8月にWine Spectator誌に載ったものがありました。これによると安いほうが45ドル,高いほうが70ドル程度を目指しているとのことでした。ブドウはOakville,Stags Leap,Yountvilleで単年の買い付けをしたとのこと。今後は長期的な契約をしていくそうです。
より最近のものではChina Wine Newsという中国人向けのワインニュースサイトに載った記事がありました。これは「NapaAngel」や価格(55ドルと90ドル)も載っていて,ほぼ今回日本で公開された内容に沿っています。また,テイスティングもしたようで「どのワインも非常に似通っている。ビッグでアルコール度数が高く,芳醇で,樽のニュアンスが強く,タンニンがやわらかい」と書いてあります。分かりやすいモダンな作りに徹している感じですね。
これだけの高価格のワインにしては,ワイン好きを引き寄せる魅力があまり感じられないのはどうしたものなのでしょう。なんとなくモンテスの世界中の販売網を使って売り抜けようというふうに見えてしまいます。
米国での報道を調べたら8月にWine Spectator誌に載ったものがありました。これによると安いほうが45ドル,高いほうが70ドル程度を目指しているとのことでした。ブドウはOakville,Stags Leap,Yountvilleで単年の買い付けをしたとのこと。今後は長期的な契約をしていくそうです。
より最近のものではChina Wine Newsという中国人向けのワインニュースサイトに載った記事がありました。これは「NapaAngel」や価格(55ドルと90ドル)も載っていて,ほぼ今回日本で公開された内容に沿っています。また,テイスティングもしたようで「どのワインも非常に似通っている。ビッグでアルコール度数が高く,芳醇で,樽のニュアンスが強く,タンニンがやわらかい」と書いてあります。分かりやすいモダンな作りに徹している感じですね。
これだけの高価格のワインにしては,ワイン好きを引き寄せる魅力があまり感じられないのはどうしたものなのでしょう。なんとなくモンテスの世界中の販売網を使って売り抜けようというふうに見えてしまいます。
Joseph Phelps Wineryを先のCEOで先日亡くなったTom Shelton氏と,前ワインメーカーのCraig Williams氏が訴えていた件で初審の判決が出ました。ワイナリが各氏に1200万ドルずつ支払うという判決で,両氏の要求の1/5程度ではありますが,一応勝訴という格好。ワイナリ側は上訴を予定しています(Press Democaratの記事)。
ワイナリ側も,判決を受けてメッセージを公表。これを読む限りでは,原告側がかなり貪欲に見えるのですが,実際はどうなのでしょう。ワイナリビジネスも巨大になってくると人の醜さが表に出てくるようになってしまうのでしょうか。
ワイナリ側も,判決を受けてメッセージを公表。これを読む限りでは,原告側がかなり貪欲に見えるのですが,実際はどうなのでしょう。ワイナリビジネスも巨大になってくると人の醜さが表に出てくるようになってしまうのでしょうか。
しつこいですが,もう一つパリ16区のセールから。Saxum(サクソン,店によってはサクサムとも)は日本の価格が米国の流通か書くより安く,入手もしやすい大お得ワインですが,いくつかあるうち選ぶならどれかという話です(実は自分がさっき購入するときにいろいろ調べたのでついでに書くだけだったり)。
パリ16区に出ている(売り切れ品除く)のは
・2005 Proprietary Red Broken Stones \6280
・2005 Proprietary Red James Berry Vineyard \6980
・2004 Syrah Bone Rock James Berry Vineyard \8880
・2003 Syrah Bone Rock James Berry Vineyard \8880
の4種。
米国での実勢価格は上から66~90ドル,85~120ドル,70~120ドル,110~125ドル。
Wine Advocate誌のレイティングは94+,95+,93,95。
この中で一番時間が必要とみなされているのは2003のBone RockでWAの2005年のレビューでは飲み始めるまで2~3年必要と書いてありましたから,ようやく飲みごろに入ってくるころです。飲み頃の期間はBroken Stonesが7~10年で,あとは10~12年。
日米の価格差,WAの評価を中心に考えると一番お得なのは2005のPropriertary Red James Berry Vineyardになりそうです(ラベルもかっこいいし)。ということで,これだけレビューを紹介しておきます。
パリ16区に出ている(売り切れ品除く)のは
・2005 Proprietary Red Broken Stones \6280
・2005 Proprietary Red James Berry Vineyard \6980
・2004 Syrah Bone Rock James Berry Vineyard \8880
・2003 Syrah Bone Rock James Berry Vineyard \8880
の4種。
米国での実勢価格は上から66~90ドル,85~120ドル,70~120ドル,110~125ドル。
Wine Advocate誌のレイティングは94+,95+,93,95。
この中で一番時間が必要とみなされているのは2003のBone RockでWAの2005年のレビューでは飲み始めるまで2~3年必要と書いてありましたから,ようやく飲みごろに入ってくるころです。飲み頃の期間はBroken Stonesが7~10年で,あとは10~12年。
日米の価格差,WAの評価を中心に考えると一番お得なのは2005のPropriertary Red James Berry Vineyardになりそうです(ラベルもかっこいいし)。ということで,これだけレビューを紹介しておきます。
The 2005 James Berry Vineyard (70% Syrah, 20% Mourvedre, and 10% Grenache) exhibits the super precision, minerality, and clarity this site seems to provide. It is a dense, concentrated wine bursting with notes of creme de cassis, blackberries, smoke, earth, and jus de viande. This textured, French-styled 2005 can be drunk early or cellared for 10-12 years.
ワインセラーパリ16区の楽天5周年セールのラインナップにハーランとデュモルが入っていました。ハーランは2003(WA95)が75800円で2004(WA98)が99800円。2004はもっと安い店がありますが,2003の値段は国内では最安かもしれません。パーカーのレビューは
で,ハーランよりもレア度では高そうなのがDuMol(デュモル)。シャルドネ,ピノ・ノワール,シラー,ヴィオニエを作っていますが,WAで軒並み90点を超えており,パーカーが「DuMol is one of my favorite wineries」と言っています。米国でも入手困難なワインですが,パリ16区の価格はほぼ現地価格と同程度。例えば2005のChardonnay RRV(WA92-94)は米国で60ドル程度が6980円。このワイン,単一畑ではありませんがブドウはHeintz,Ritchie,Duttonという名だたる畑のもの。Parkerは
パリ16区のページを見ると売れ行きはピノがいいみたいですが,パーカーのレビューを読む限りではシャルドネが一番おいしそう。値段もこなれています。まあ,とにかくどれも国内では著しく入手困難なので,気になっている人はこの機会に買うことをお勧めします。今売り切れていないものだけで17種類もあるので,ここで紹介していないもので琴線に触れるのがあるかもしれません。
With a dark ruby/purple color, silky tannin, and abundant quantities of licorice, graphite, chocolate, espresso, black currant, truffle, and earthy characteristics, it comes across like a hypothetical blend of a top-notch Pauillac and Graves.
で,ハーランよりもレア度では高そうなのがDuMol(デュモル)。シャルドネ,ピノ・ノワール,シラー,ヴィオニエを作っていますが,WAで軒並み90点を超えており,パーカーが「DuMol is one of my favorite wineries」と言っています。米国でも入手困難なワインですが,パリ16区の価格はほぼ現地価格と同程度。例えば2005のChardonnay RRV(WA92-94)は米国で60ドル程度が6980円。このワイン,単一畑ではありませんがブドウはHeintz,Ritchie,Duttonという名だたる畑のもの。Parkerは
it boasts fabulous fruit along with hints of lemon oil, orange blossoms, tropical fruit, subtle smoky oak, and crushed rocks.と書いています。ちなみに,シャルドネでクロエやクレアというのがありますが,クロエはRitchie,クレアはHydeのブドウを使っています。クロエ2005はWA95。パーカーのレビューでは
This is a sensational Chardonnay with great minerality, a light greenish-hued gold color, and a stunning nose of orange blossoms, guava, nectarine, honeysuckle, and lemon oil. The wine displays white currant and floral notes, super full body, and superb structure due to the acidity levels.
パリ16区のページを見ると売れ行きはピノがいいみたいですが,パーカーのレビューを読む限りではシャルドネが一番おいしそう。値段もこなれています。まあ,とにかくどれも国内では著しく入手困難なので,気になっている人はこの機会に買うことをお勧めします。今売り切れていないものだけで17種類もあるので,ここで紹介していないもので琴線に触れるのがあるかもしれません。
Press Democratの記事によると,Silver Oakが2006年2月の火事の後に建築していた新しいテイスティング・ルームがオープンしたようです。
新しいテイスティング・ルームはカンザス州から運んだ石灰石のインテリアや巨大なドア,石造りの立派な暖炉,アメリカン・オークのテイスティング・バーなど「古き良きアメリカ」的な雰囲気のものだそうです。また,燃えた建物で使っていたステンドグラスを床にはめ込んだり,創設者のRay DuncanとJustin Meyerを称えるギャラリーもあるとか。
一方で,太陽電池を使って電力のほとんどをまかなうなど,先進技術も取り入れているとのこと。
人気スポットとして復活しそうです。
新しいテイスティング・ルームはカンザス州から運んだ石灰石のインテリアや巨大なドア,石造りの立派な暖炉,アメリカン・オークのテイスティング・バーなど「古き良きアメリカ」的な雰囲気のものだそうです。また,燃えた建物で使っていたステンドグラスを床にはめ込んだり,創設者のRay DuncanとJustin Meyerを称えるギャラリーもあるとか。
一方で,太陽電池を使って電力のほとんどをまかなうなど,先進技術も取り入れているとのこと。
人気スポットとして復活しそうです。
早速ですが先月の個別記事で読まれたものトップ10を挙げます。
1位は3カ月連続で「ブショネのワインを救う方法」。ついに検索語で「カリフォルニアワイン」を抜いて1位になってしまいました。2位の「カレラ・ジェンセン」も先月と同じ。新ヴィンテージ登場の影響でしょう。3位の機内持ち込みの話も先月から連続。定番記事として定着したのでしょうか。検索語を見ると,上位にはありませんが「ワイン 飛行機」や「ワイン 機内持ち込み」などさまざまな検索語で調べられているようです。
4位のWine Advocate誌の記事はようやく今月のもの。バリューワインということで,若干地味だったのと,国内で売っているワインが非常に少なかったのであまり話題性はなかった感じがしますが意外と上位でした。5位の「神の雫」の記事も今月のもの。珍しく複数の方からコメントがついたくらいなので,一般的な興味をちょっと引いたのでしょうか。
6位はモンダヴィのワイナリ紹介。先月の8位より上でした。7位のLytton Springsは例によってカレーの記事を見に来たものと思われます。順位は先月から三つ下がりました。
8位はサイト上の別ブログの記事。「rest 認証」や「rest 問題点」といった検索語で来た人が多かったようです。あまり期待に応えていない記事のような気もしますが,全体のランキングに入ったのはちょっとびっくりです。
9位は今月の記事。このドイツ・ピノ,飲んでみたいですね。
10位はCaleraのワイナリの紹介。先月の6位からは落ちました。
全体としては8月と同じ記事が上位に固まりました。当月の記事は3本と少な目。いろいろ忙しくて,あまりちゃんと書けていないのでしょうがないでしょう。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
4. WA178のカリフォルニアワインは「バリュー」特集
5. 英Times紙に「神の雫」の記事
6. Robert Mondavi Winery
7. Ridge/Lytton Springs
8. Foodyn CMS開発日誌 - REST化についての考察(まとめ)
9. Decanter誌選出のピノ・ノワール世界一に驚く(追記あり)
10. Calera Wine
1位は3カ月連続で「ブショネのワインを救う方法」。ついに検索語で「カリフォルニアワイン」を抜いて1位になってしまいました。2位の「カレラ・ジェンセン」も先月と同じ。新ヴィンテージ登場の影響でしょう。3位の機内持ち込みの話も先月から連続。定番記事として定着したのでしょうか。検索語を見ると,上位にはありませんが「ワイン 飛行機」や「ワイン 機内持ち込み」などさまざまな検索語で調べられているようです。
4位のWine Advocate誌の記事はようやく今月のもの。バリューワインということで,若干地味だったのと,国内で売っているワインが非常に少なかったのであまり話題性はなかった感じがしますが意外と上位でした。5位の「神の雫」の記事も今月のもの。珍しく複数の方からコメントがついたくらいなので,一般的な興味をちょっと引いたのでしょうか。
6位はモンダヴィのワイナリ紹介。先月の8位より上でした。7位のLytton Springsは例によってカレーの記事を見に来たものと思われます。順位は先月から三つ下がりました。
8位はサイト上の別ブログの記事。「rest 認証」や「rest 問題点」といった検索語で来た人が多かったようです。あまり期待に応えていない記事のような気もしますが,全体のランキングに入ったのはちょっとびっくりです。
9位は今月の記事。このドイツ・ピノ,飲んでみたいですね。
10位はCaleraのワイナリの紹介。先月の6位からは落ちました。
全体としては8月と同じ記事が上位に固まりました。当月の記事は3本と少な目。いろいろ忙しくて,あまりちゃんと書けていないのでしょうがないでしょう。
まずハーシュのエステイト・ピノ・ノワール2006。米国の価格で60~70ドルが6980円と現地価格以下といっていい水準です。2005のWAでレビュー(90点)を読むとかなり獣っぽいようなのでブルゴーニュ好きの方が喜ぶかも。
高級カベルネ系もおしなべて安いのですが,まずアワーグラスの2004が米国で150~200ドルに対して17800円。WAでは94点。コングスガードのカベルネは米国で135~200ドルに対して15800円。コルギンのIXプロプライエタリー・レッド 2003は225~300ドルが29800円。WAでは95点。同じくIXの2004シラーは270~375ドルが24800円と現地価格以下。これはWA96点です。
ターリーのセダーマン2005は米国で35~80ドルが5280円。WAでのレイティングは一頃ほど高くないですが,それでも90-92がついています。ターリーのジンファンデルはジンファンデルの中でも,ターリーとしかいいようがない独自の味わい。飲んだことなければ一度は試してみたほうがいいと思います。はまる人ははまります。
高級カベルネ系もおしなべて安いのですが,まずアワーグラスの2004が米国で150~200ドルに対して17800円。WAでは94点。コングスガードのカベルネは米国で135~200ドルに対して15800円。コルギンのIXプロプライエタリー・レッド 2003は225~300ドルが29800円。WAでは95点。同じくIXの2004シラーは270~375ドルが24800円と現地価格以下。これはWA96点です。
The floral-filled 2004 IX Syrah Estate (486 cases) offers super-pure blue and blackberries intermixed with hints of new saddle leather and meat. High but sweet tannins, powerful flavors, and an overall sense of poise characterize this stunning effort.
ターリーのセダーマン2005は米国で35~80ドルが5280円。WAでのレイティングは一頃ほど高くないですが,それでも90-92がついています。ターリーのジンファンデルはジンファンデルの中でも,ターリーとしかいいようがない独自の味わい。飲んだことなければ一度は試してみたほうがいいと思います。はまる人ははまります。
ピンク・リボン運動(乳がんの撲滅,検診の早期受診を啓蒙・推進するために行われる世界規模のキャンペーン--Wikipedia)に賛同して毎年リーデルが出しているピンク・オー・シリーズ。今年は「CrescendO」(最後のOが強調されていることに注意,笑)という名称で,四つのグラスのセットで登場しました。グラスの形はヴィノムのシャルドネ/ヴィオニエと同じだということなので,白ワイン向きだと思います。
クレッシェンドというのは音楽用語でも使われていますが「次第に強く」という意味。四つのグラスの底がピンク色なのですが,それがだんだん強くなっていっています。きれいですね。
このグラスの売り上げの一部はLiving Beyond Breast Cancer (LBBC)という協会に寄付されるそうです。なお,米国の定価は70ドルなので,それほど日本の価格と変わりません。
クレッシェンドというのは音楽用語でも使われていますが「次第に強く」という意味。四つのグラスの底がピンク色なのですが,それがだんだん強くなっていっています。きれいですね。
このグラスの売り上げの一部はLiving Beyond Breast Cancer (LBBC)という協会に寄付されるそうです。なお,米国の定価は70ドルなので,それほど日本の価格と変わりません。
パリ16区で楽天出店5周年セールをしています。以前からセール時の大胆さでは群を抜いているだけに,今回もすごいです。
目玉の一つはSine Qua Nonのアトランティス・シラー。例のWA100点ワインです。値段は従来と変わりませんが,もう入手もほとんど最後のチャンスでしょう。SaxumのBroken Stonesは米国で80ドル以上するのが6280円と「激安」。SpottswoodeのセカンドラベルLyndenhurstも4980円と,これもむちゃくちゃ安いです。既に売り切れもいろいろありますのでお早めに。
まだ価格をチェックできていないワインも多いので続報も予定。
目玉の一つはSine Qua Nonのアトランティス・シラー。例のWA100点ワインです。値段は従来と変わりませんが,もう入手もほとんど最後のチャンスでしょう。SaxumのBroken Stonesは米国で80ドル以上するのが6280円と「激安」。SpottswoodeのセカンドラベルLyndenhurstも4980円と,これもむちゃくちゃ安いです。既に売り切れもいろいろありますのでお早めに。
まだ価格をチェックできていないワインも多いので続報も予定。
これまた久しぶりに読書話です。
このところ,若手女性作家の小説を多く読んでいます。きっかけは小説をあまり読んだことがなかった子供に読ませるものを探すため。「中学受験用」というと重松清が一番人気のようですが,どうも読んでいてあまり面白くない(商売上手だなあとは思う)。
文章がきれいだったり,シチュエーションが女の子向きだったりするといったことを考えると自然に女性作家のものが多くなってしまいました。
さて,表題に挙げた二人の作家ですが,どちらも2006年に「風」がタイトルに入る小説を書いています。三浦しをんが「風が強く吹いている」,佐藤多佳子が「一瞬の風になれ」。前者が箱根駅伝,後者が短距離走と立場は違えどどちらも走ることがテーマになっています。
この二人,かなり対照的なのですが,不思議に似たようなテーマのものを書いています。古典芸能を題材にした「仏果を得ず」と「しゃべれどもしゃべれども」,高校生を題材にした「秘密の花園」「黄色い目の魚」。
というわけで,二人を比べてみようというのが,この企画です。
このところ,若手女性作家の小説を多く読んでいます。きっかけは小説をあまり読んだことがなかった子供に読ませるものを探すため。「中学受験用」というと重松清が一番人気のようですが,どうも読んでいてあまり面白くない(商売上手だなあとは思う)。
文章がきれいだったり,シチュエーションが女の子向きだったりするといったことを考えると自然に女性作家のものが多くなってしまいました。
さて,表題に挙げた二人の作家ですが,どちらも2006年に「風」がタイトルに入る小説を書いています。三浦しをんが「風が強く吹いている」,佐藤多佳子が「一瞬の風になれ」。前者が箱根駅伝,後者が短距離走と立場は違えどどちらも走ることがテーマになっています。
この二人,かなり対照的なのですが,不思議に似たようなテーマのものを書いています。古典芸能を題材にした「仏果を得ず」と「しゃべれどもしゃべれども」,高校生を題材にした「秘密の花園」「黄色い目の魚」。
というわけで,二人を比べてみようというのが,この企画です。
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