Archives

You are currently viewing archive for March 2015
Date: 2015/0331 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
前代未聞の水不足が続くカリフォルニアで、ブラウン州知事が緊急条例に署名をしました(California Governor signs emergency drought bills | Government content from Western Farm Press)。

California Drought - Laguna Lake Sept 9, 2014
Photo courtesy of Joyce cory

それによると、これから水不足対策に10億ドル以上をかけていくとのこと。

水利用の制限もこれまで以上に厳しくなります。例えば、レストランなどでは客から求められない限りは水を出してはいけないとか、ホテルではタオルやリネン類を毎日洗濯しないというオプションを提示しないといけないとか。

車を洗うときには、自動停止機能が付いたノズルが付いていないといけないとか、歩道を水で洗い流してはいけないとか、噴水類は水をリサイクルして使わないといけないとか…

この旱魃、どうなっていくのでしょうか。
Date: 2015/0330 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ソノマのペタルマにあるバーバー・セラーズ(Barber Cellars)というワイナリーがクラウドファウンディングのKickstarterを使ってテイスティング・ルームを作ろうとしています。



目標額は2万ドル。ペタルマに場所を借りて改装し、テイスティング・ルームをオープンするのに必要な額だとしています。

ペタルマにある1975年に植えられたTopolosというビオディナミの畑のジンファンデルなどを作っています。

カリフォルニアのワイナリーではテイスティング・ルームにおける直売が収入の50%に達するという統計があり、このワイナリーを続けていくために、テイスティング・ルームが必要だと考えているとのことです。ワイン作りはサンタ・ローザで行っていますが、そこは倉庫のようなところで「ロマンティックではない」とのこと。地元のペタルマでのテイスティング・ルームを希望しています。

出資は10ドルから。日本からでもできるはずです。例えば3500ドルを出資するとヘリコプターあるいは飛行機によるツアーが楽しめます。
Date: 2015/0329 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
イタリアで開催されたVinitalyというイベントにおいて、コルクとスクリューキャップのワインのどちらがよく熟成しているかの、プロによるブラインド・テイスティングが開催されました(Screwcap triumphs in maturation test)。

Cap collection
(写真は今回のワインとは無関係です)

その結果、勝者はスクリューキャップ。コルク派にとってはかなりショッキングな結果となりました。特に、イタリアでは2012年までDOCGに格付けされるワインではスクリューキャップの使用が禁止されており、この結果には驚いた人が多かったようです。

ワインはいずれもオーストラリア産のもので
Henschke Hill of Grace Shiraz 2004
Cullen Diana Madeline Cabernet Sauvignon/Merlot 2004
同2005
Yalumba The Signature Cabernet Sauvignon/Shiraz 2003
Brokenwood Rayner Shiraz 2001
の5種。いずれもコルクとスクリューキャップの両方のものが供されています。

ブラインド・テイスティングしたのはイタリアのソムリエやパナマのワイン専門家、アルゼンチンのソムリエなど各国の専門家です。

イベントを主催したのはオーストラリア人のタイソン・ステルツァーというワイン・ライター。14冊の本を書いており、Wine SpectatorやDecanterなど数々の雑誌に寄稿、国際的な賞も何回も受賞している人です。また、Vinitalyというのはイタリア最大のワイン・イベントだそうです。

スクリューキャップはワインのコルク臭(TCA汚染)の問題が広がった2000年代初期に、解決策として注目されるようになりました。特に、オーストラリアやニュージーランドでは大半のワインがスクリューキャップを利用するようになっています。

一方で、スクリューキャップは全く空気を通さないためコルクよりも熟成しないのではないかという意見も多くでました。実際にこれまで見た記事では、スクリューキャップのワインはフレッシュさを保つ一方で、熟成していかない、としたものがほとんどでした。

近年では、コルクの品質が向上し、以前ほどTCA汚染の問題も取りざたされなくなっていることから、スクリューキャップの採用は進んでいないように思います。

今回の結果がスクリューキャップへの意識を変えるきっかけになるのかもしれません。
Date: 2015/0328 Category: 技術系
Posted by: Andy
Comments
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その1――格安SIM/格安スマホって何?選択のポイントは?
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その2――格安スマホの設定は案外簡単だった
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その3――格安スマホはiPhoneを置き換えられる?
もどうぞ。

さて、このシリーズもこれで最後の記事です(の予定)。モニターで使用している楽天モバイルの格安SIM。月2.1Gバイト、3日間で360Mバイトの高速通信制限はどこまで使えるでしょうか(4月からは月3.1Gバイト、3日間で500Mバイト)。

結論から書くと、思ったよりも使えました。すくなくとも速度は十分実用的だったし、使い方に気をつければ3.1Gバイトでやりくりするのも無理ではないでしょう。ただ、本当にほしいときに高速通信が使えない恐れもあるので、実際に契約するならもう1つ上のプランを選びそうです。

楽天モバイルには専用のアプリがあり、それを使うと、その月の高速通信使用量や3日間の使用量が簡単に分かります。また、高速通信機能を一時的に使わない、といった設定も簡単にできます。
image
これは、使い始めた次の日に撮ったもの。午後2時の時点で138Mバイトと、360Mバイトの制限に引っかかりそうな勢いで使っています。

これには理由があります。①前の記事で書いたように、Android初挑戦の身として最初にアプリをダウンロードしまくったこと、②モニターなので、最初は使用量制限を気にせず、どこまで使えるか試したかったこと、③自宅の無線LANを使う設定をまだしていなかったこと、です。

実際に、この後速度制限に入りました。速度制限時は最大200Kビット/秒での通信になりますが、思ったよりもストレスを感じずに使えました。例えば、メールの閲覧やFacebookの閲覧(写真表示は多少遅くなります)くらいなら、あまり問題ありません。大きなデータをダウンロードしたりアップロードする用途でなければ、制限に当たっても何とかなると思いました。

なお、速度制限時は楽天モバイルアプリの表示は次のようになります。
Screenshot_2015-03-28-02-41-48

ところで、格安SIMの中には「初速バースト」あるいは「初速ブースト」と呼ばれる機能を持つサービスがあります。例えば、IIJmioは正式にそれを表明しています。何かというと、「低速状態でもはじめの一定量だけ高速通信できる『バースト転送』」です。これによって高速通信が制限されているときも、比較的快適に使えるというのです。

楽天モバイルは、公式にはこの機能をサポートすると表明していません。しかし、イベントで登壇したネタフルのコグレさんによると、低速通信時に速度を測ると明らかに200Kビット/秒を超えているときが結構あり、初速バーストがあるのではないか、とのことでした。

私は速度計測はしていませんが、低速通信時でもそれほどストレスを感じなかったのは、初速バーストのせいなのかもしれません。

さて、前の記事に私の普段の使い方として以下のような用途を挙げました。
・FacebookやTwitterといったSNSの閲覧と書き込み
・GmailやExchangeのメール閲覧と送信
・グーグルマップを使ったカーナビ
・Dモーニングでコミックを読むこと
・ラジオ番組のポッドキャストを聴くこと
・KoboやKindleのアプリで電子書籍を読むこと
・食べログの検索
・クックパッドでレシピ検索
・写真を撮ってSNSにアップ
・YouTubeで動画を閲覧
・ランニングをGPSでトラッキング
・電車の時刻表を検索
・天気予報を閲覧
・日経電子版やSmartNewsなどニュースを閲覧

この機会に何をするとどれくらい使っているのか簡単に調べてみました。
その結果、予想されたことではありますが、圧倒的にデータ量が多かったのが「YouTubeで動画を閲覧」です。

50分ほど動画(主にミュージックビデオ)を見たところ、600Mバイト程度も使ってしまっていました。あっという間に制限突破です。

一番容量が多い7Gバイトのプラン(4月からは10Gバイト)でも3日間で1.2Gバイト(4月からは1.5Gバイト(多分))なので、この勢いだと、それも超えてしまいます。実際、私自身、普段使っているauのiPhoneで同じように動画を見てすぐに速度制限になってしまったことがあります。

つまりこのような使い方は格安SIMか否かにかかわらず無理があります。長時間の動画視聴は無線LANが使えるときだけにするべきでしょう。

次に多かったのがDモーニングのダウンロードで、1号トータル200Mバイトくらいになっていました。これも2.1Gバイトで使うにはちょっと厳しいですね。とはいえ1週間に1回のことですから、無線LANがあるところでダウンロードすればいいのですが。

同じように、ほぼ毎日ダウンロードするポッドキャストも50Mバイトくらいあるので、原則無線LANがあるときにダウンロードします。これは通常のiPhoneでも同様で、無線LANがないところではダウンロード自体できないのが普通です。

ちなみに、これはまだZenFone5では使っていないのですが、iPhoneでLISMO WAVEを使って1時間くらいラジオを聞いたら、20Mバイト程度使っているようでした。同時間のポッドキャストよりは通信量が少ないようです。

このほか、比較的データ量が多かったのがグーグルマップによるカーナビ。とはいえ1時間くらい使って20Mバイト程度でしたから、使う頻度を考えてもそれほど気にするレベルではなさそうです。

まとめておきましょう。
・最安プランで動画閲覧はちょっときつい。
・どのプランを使っても長時間の動画閲覧は制限を超えるので、無線LANを使うべき。
・大容量データのダウンロードを原則無線LANにすれば最安プランでも結構使える。
・楽天モバイルにはおそらく初速バーストがあり、低速通信時もストレスは少ない。

通信量制限をあまり気にしながら使うのも楽しくないので、自分で契約するとしたら、中間のプラン(4月からは月間5Gバイト)を選ぶと思います。音声付きSIMにしても月間2,150円(データSIM+SMSなら1,570円)です。

今のau iPhoneがLTEプラン934円+LTEフラット5700円+LTEネット300円-auスマートバリュー934円=月額6000円ですから、通信料はおよそ3分の1。

やはり格安SIMはかなり魅力的です。

なお、最初の記事では割愛しましたが、格安SIMサービスは乗り換えが比較的容易なのも特徴です。キャリアのサービスはたいてい「2年縛り」があり、その2年を過ぎても最初の1カ月の間にプランをキャンセルしないと、また2年使い続けないといけないのが普通です。

格安SIMの多くは最初の1年だけの縛り。それを超えたらいつ解約してもいい、というのが普通のようです。

そういった自由度も魅力の1つと思います。
Date: 2015/0327 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
柳屋で売っているマルティネリのシャルドネ「スリー・シスターズ・シー・リッジ・メドウ」が残りわずかとなっています。

定価1万1000円が5500円と半額。元の値段が高すぎるのではありません。米国で買っても70ドル(8400円)するワインですから、特別のディスカウントです。

なお、スリー・シスターズはマーカッサンも使っている畑。マーカッサンのシャルドネなら3万円も…

なお、シー・リッジ・メドウというのは畑の中の区画名。二つある区画のうち、片方だけが使われたときに、区画名を入れているそうです。

Date: 2015/0327 Category: 技術系
Posted by: Andy
Comments
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その1――格安SIM/格安スマホって何?選択のポイントは?
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その2――格安スマホの設定は案外簡単だった

楽天モバイルのSIMカードでZenFone5を使い始めて10日間ほど経ちました。これまでiPhoneしか使っていなかったのを、原則としてZenFone5を使うようにしてきました。これまでの状況を報告します。

視点は2つ。1つは、格安のAndroid機はiPhoneの代わりとしてどこまで使えるか、という視点。もう1つは楽天モバイルの月間2.1Gバイト(3日間で360Mバイト)という制限はどれだけ使い物になるか、という視点。

まず、前者についてですが、これまで使った範囲ではZenFone5、合格です。この10日間でやったことをざっと挙げると、

・FacebookやTwitterといったSNSの閲覧と書き込み
・GmailやExchangeのメール閲覧と送信
・グーグルマップを使ったカーナビ
・Dモーニングでコミックを読むこと
・ラジオ番組のポッドキャストを聴くこと
・KoboやKindleのアプリで電子書籍を読むこと
・食べログの検索
・クックパッドでレシピ検索
・写真を撮ってSNSにアップ
・YouTubeで動画を閲覧
・ランニングをGPSでトラッキング
・電車の時刻表を検索
・天気予報を閲覧
・日経電子版やSmartNewsなどニュースを閲覧

など。ゲーム系はあまりやりませんが、それ以外は割と普通なのではないかと思います。

ほとんどのもので、iPhoneで使っているアプリがAndroidでもあったので、20個ほどアプリをダウンロードしたら、概ねiPhoneで普段やっていることができるようになりました。
Screenshot_2015-03-27-03-49-06

ちょっと手こずったのが通知関係で、iPhoneのように設定のところに集約されていないので、アプリごとに設定する必要がありました。最初はミュートにする方法がわからず、音が出る通知を全部削除してしまうなど、試行錯誤も数多くありました。今でもまだ最適な設定を探っているところです。

ただ、今のところすべてを乗り換えるところまでには至っていません。1つはこれまでのiPhoneのアプリ資産。7年も使っていると有料アプリも数多くあり、1000円を超えるアプリもいくつか入っています。辞書が代表的。これらをむざむざ捨ててしまうのはもったいないし、Androidで高価なアプリを買うのも、二重投資のようで気が進まないので、今のところZenFone5には辞書アプリは入れていません。

格安スマホに変えるときに限りませんが、これまでキャリア(通信事業者)のメールアドレスを使っている人は、使えなくなるので要注意です。キャリアのメールアドレスとは、ドコモだったらdocomo.ne.jp、auだったらezweb.ne.jpで終わるようなアドレスです。

格安SIMのサービスではメールアドレスはついてこないので、自分でgmailなどのアドレスを用意しておく必要があります。

もっとも、この問題はMNPでキャリアを変えるときにも発生するので、既にキャリアのメールアドレスは使っていないという人も結構いるでしょう。僕の場合もキャリアのアドレスは、普段使っていないので、そこは乗り換えの障壁にはなりません。こういう事態に備えて、ひごろから、キャリアのアドレスは使わず、gmailなどを使うようにすることをお薦めします。

ただ、サービスの中にはキャリアのアドレスがないと困るようなものもあるかもしれません。そういったサービスを使っている場合は格安スマホへの乗り換えはやめたほうがいいでしょう。

もう1つ面倒なのがLINEです。Facebookなど、多くのWebサービスはiPhoneでもAndroidでもIDとパスワードを入力すれば、並行して利用できますが、LINEは2台以上で同じアカウントを使えないのです。

完全に乗り換えてiPhoneでは元のアカウントを使わないというのであれば、いいのですが(その場合もメールアドレスを登録しておく必要はあります)、並行して使いたい場合は困ります。

僕の場合もiPhoneで今のアカウントが使えなくなるのも嫌なので、仕方なくAndroid用に新しいアカウントを取得しました。ただ、ここにも問題があります。

1つはSMSの受信です。LINEでアカウントを取るときはSMSで4桁の数字を受け取って入力する必要があります。今回はSMSがあるサービスなので問題なかったのですが、データオンリーのSIMでSMSが使えないと困ります。

もう1つは年齢認証です。LINEは年齢認証にドコモやauなどのキャリアを使うのです。これをクリアできないと、IDを検索して友達になることができません。すぐ近くにいる場合はQRコードなどで友達になれますが、遠隔地の人と友達になるのはちょっと面倒です。既存のアカウントを含めたグループを一回作ってから友達になる、などの手順が必要になります。

なお、LINEの年齢認証は、一回クリアすれば機種を変えても大丈夫なので、どこかで余っている携帯電話回線があれば、それを使って最初にアカウントを取得して、そこから格安スマホに変えるといった方法もあります。

このようにLINEはいろいろと面倒ではありますが、とりあえず使えないわけではないので、格安スマホを使えない理由とまではならないでしょう。

長くなりましたので、楽天モバイルがどれだけ使えるかは次の記事に回します。

なお、今回のZenFone5および楽天モバイルのSIMカードは楽天モバイルのモニターとして無料で利用しております。

Date: 2015/0326 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ジャンシス・ロビンソンのサイトの記事の翻訳で、サンタバーバラについて書かれていました(ツーリズムに悩むサンタ・バーバラ 21 Mar 2015 - wine_articles)。

映画『サイドウェイズ』で一躍有名・人気になったサンタバーバラですが、意外にも旅行者の数は伸び悩んでいます。

理由の1つがワイナリーにテイスティングルームを作るのが困難なこと。許可を得るのが極めて難しいのだそうです。一方で、ガスやオイルの水圧破砕プラントが点在していたり、巨大カジノがあったりと、ワインカントリーの風情を楽しむ環境とはほど遠いものが目立ちます。

サンタ・イネズ・ヴァレーの地域計画委員会の委員長だったボブ・フィールドという人がその元凶と見られています。不適切な場所でアルコールを提供することが旅行者の安全を損なうと考えているのだそうです。

一方で、サンタバーバラ郡のワイン産地からは離れた、海沿いのサンタバーバラの町では「サンタ・バーバラのダウンタウンに集合テイスティング・ルームがオープン、サンディも参加」という記事で紹介したように、数多くのテイスティングルームが作られています。おそらく、上記のような規制を嫌ったものなのでしょう。これ自体はいい試みだと思いますが、旅行者が実際にワインカントリーを見ずに帰ってしまうとしたら残念なことです。

上記記事には、このほか、逆に人気がありすぎるナパの悩みなども書かれていて読み応えがあります。ぜひご一読を。
Date: 2015/0326 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
先日、「ワインに水道水の許容量の4倍~5倍ものヒ素が含まれていると集団訴訟」という記事を書きましたが、この件についてWine Instituteが声明を出しています。

Wine Institute Statement on Possible Arsenic Litigation - The Wine Institute
Wine Institute Fact Sheet on Arsenic - The Wine Institute

それによると、ヒ素は空気、土壌、水などに自然に含まれています。米国ではワインやビール、その他酒類については制限が決まっていませんが、TTBで測定しており、他国の制限に合っていることを確認しています。

例えば、日本ではワインに残留が許されるヒ素の濃度は1ppm(=1,000ppb)。水道水は米国と同じ10ppb。今回、水道水を超えるヒ素が測定されていますが、日本の基準は大幅に下回っています。

なお、カナダやEUでも基準がありますが、今回のものはそれらの制限も下回っています。

前の記事を書いたときから、うさんくさい感じはしましたが(なので最後に「火のないところに水煙といった感もありますが」と書いています)、やはり気にする必要はなさそうです。
Date: 2015/0325 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
スパークリングワインで人気の高い、ソノマのワイナリー「J」をガロが買収することが明らかになりました(E & J Gallo buying J Vineyards & | The Press Democrat)。買収金額は明らかになっていません。

J Vineyards and Wineryは1986年にジュディ・ジョーダンが設立しました。近隣にある人気ワイナリーJordanとは、親戚関係にあたります。

ジュディ・ジョーダンは今回の買収について、「会社が一層の高みに登るための最適な組み合わせだ」と述べています。ガロもJも、家族経営の企業で、品質のバランスを重視していることなど、共通点が多いとしています。

ソノマに大きな勢力を持つブランドというと、ガロのほかに、先日シドゥーリを買収したケンダル・ジャクソンがあります。ケンダル・ジャクソンの場合は、買収したワイナリーの独自性を伸ばすことを重視している感がありますが、ガロはどちらかというと、ガロ・ブランドの中に丸め込んでしまうような感じがあります。

杞憂に終わればいいのですが、Jのスパークリングは、このブログでもたびたび紹介しているように、私も大好きなブランドなので、今後が気になります。


Date: 2015/0325 Category: 技術系
Posted by: Andy
Comments
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その1では、格安SIMと楽天モバイルのサービスについて紹介しました。なお、このイベントの参加者は、楽天モバイルのSIMを1年間無料で貸与される上、ASUSのスマホZenFone 5もいただけます。特別の太っ腹でした。

私自身はiPhone 3Gから、かれこれ6年ほどのiPhoneユーザー。Androidは使ったことがありません。格安SIMは本来、どの機種でも利用できるはずですが、iPhoneの場合、アップルが販売するものだけがSIMフリーになのですが、現在はアップルは販売を中止しています。私のはauなので格安SIMは利用できません。

なので、もし私が格安SIM、格安スマホに乗り換えるとしたら、iPhoneではなくAndroid機にせざるを得ないのです。今回は、その予行演習として、ZenFone 5と付き合っていくつもりです。

なお、ZenFone 5は楽天モバイルがSIMカードとセット販売している4機種のうちの1つ。価格は8GBモデルで2万6400円で、一番安い機種となっています。

ほかには富士通のARROWS M01、シャープのAQUOS SH-M01、ファーウェイのAscend Mate7がセット機種として用意されています。これらをセットで買う場合、SIMカードを入れるだけで利用できるため、手間がほとんどかかりません。

さて、これがZenFone 5の箱です。安っぽさはありません。箱を開けるのがちょっと分かりにくい(引っ張るだけなのですが)。
楽天モバイル

本体を取り出したら、背面のプラスチックの蓋を開けます。すると中央にSIMカードを入れるところがあります。

SIMカードと並べてみました。SIMカードはクレジットカード大のカードにくっついており、切り離して装着します。
楽天モバイル

裏蓋をしめ、電源を入れたら「APN設定」をしていきます。設定方法を示します(画面の状態は初期状態とは異なります)。
zenfone - 3

まず、下の中央をタップしてアプリ一覧を表示します。
zenfone - 6
設定アプリを開きます。
zenfone - 1
その他を選びます。
zenfone - 2
モバイルネットワークを選びます。
zenfone - 5
アクセスポイントを設定します。
zenfone - 4
「楽天ブロードバンド通話SIM」を選びます。

これで設定は完了です。スマートフォンとして使えるようになります。
楽天モバイル

やっているときはナンノコッチャという感じもありましたが、作業自体は簡単なのでSIMカードを入れて設定するまで10分もあればできるでしょう。

この後は、iPhoneの代わりにどこまで使えるかを書いていく予定です。

Date: 2015/0324 Category: 技術系
Posted by: Andy
Comments
1週間前になりますが、楽天モバイルのイベントに参加しました。楽天モバイルは、最近急速に増えている「格安スマホ」や「格安SIM」のサービスの1つです。

運営しているのは格安市外電話サービスの老舗だったフュージョン・コミュニケーションズ。同社は2007年に楽天グループ傘下に入っており、楽天モバイルのほか、スマートフォンから格安に電話をかける楽天でんわ、スマートフォンで「050」番号の電話を利用する「SMARTalk」(スマートーク)といったサービスを提供しています。

さて、格安スマホや格安SIMがどういうものなのか、最初に説明しておきましょう。

携帯電話の事業者というと、日本ではNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの3社があります。これ以外の会社が携帯電話の事業者になりたいと思っても、まず無理です。全国に基地局を作るのに巨額が必要ですし、通信に使う周波数も空いていません。

そこで、既存の事業者の基地局などを利用して携帯電話サービスを提供できるような仕組みができました。それを使って提供する事業者を「MVNO」といいます。格安スマホ、格安SIMはいずれも、こういったMVNOによるサービスです。実際にはドコモ、ソフトバンク、auどれかの基地局などを使ってサービスを提供しています。楽天モバイルの場合はNTTドコモを使っています。したがって、NTTドコモの電波が入るところであれば、楽天モバイルも利用できることになります。

なお、SIMというのは通信事業者との接続に必要な情報を記録したもので、携帯電話機やスマートフォンには「SIMカード」という小さなカードが入っています。MVNOが提供する安いSIMカードを「格安SIM」、格安SIMを入れるスマートフォンを「格安スマホ」と呼んでいます。

格安SIMがあれば、今持っている携帯電話機やスマートフォンのSIMと交換して使えるんじゃないの? という当然の疑問が湧くわけですが、今のところ、携帯電話機やスマートフォンの大部分は、その特定の事業者のSIMしか認識しないようになっています。これを「SIMロック」といって、どこのSIMでも使える電話機は「SIMフリー」といいます(最近のドコモの端末はSIMフリーが増えているとのことです)。

本来、MVNOを使うには格安SIMだけで済むはずが、このような事情からSIMフリーのスマートフォンと一緒に販売されることが多くなっています。それを「格安スマホ」と呼んでいるわけです。

さて、格安SIMを選ぶには、いろいろポイントがあります。例えば楽天モバイルの料金表を見てみましょう。
楽天モバイル

SIMには、通話SIMとデータSIMの大きく2つがあり、料金はかなり違います。またデータSIMにはSMSありとなしとがあります。

通話SIMというのは、普通の携帯電話の通話機能があるものです。090などで始まる電話番号が使えるため、MNPを使って現在使っている電話番号を変更せずにMVNOに変更できます。

データSIMは通話機能がありません。ただ、今は携帯電話自身の通話機能を使わなくてもSkypeなどを使って通話が可能です。前述の「SMARTalk」を使えば電話番号も割り当てられます。データSIMを使うことも十分考えられるでしょう。

データSIMのSMSありとなしではありの方が少し高くなりますが、よほどの事情がない限りSMSありを選ぶべきです。携帯電話のSMS機能は、ユーザーの認証手段として多くのサービスが利用しているからです。例えばLINEの登録時にSMSを使って携帯電話に4桁の数字を送ります。それを入力することで、その番号が実際にそのユーザーの番号であることを確認するわけです。グーグルなどがセキュリティ強化のために採用している「2段階認証」も同じようにSMSを使います。

1か月の通信料によって、複数の料金プランを用意しているのが普通です。楽天モバイルの場合、2.1Gバイト、4Gバイト、7Gバイトとなっていましたが、2015年4月からは料金を変えずに3.1Gバイト、5Gバイト、10Gバイトまで使えるようになりました。
楽天モバイル

実はこの新料金、イベントの当日に間に合わせるようにがんばって調整をして発表したものだそうです。その後、他のいくつかのMVNOも追随しましたが、イベント時点では楽天モバイルが一歩リードした形になっていました。

なお、2.1Gバイトなどのデータ量ですが、LTEを使った高速通信のデータ量を意味しています。このリミットを超えても200kビット/秒という速度では、通信可能です。

また、1か月のリミットのほかに、3日間のリミットもあります。例えば2.1Gバイトのプランでは3日間の高速通信量が360Mバイトを超えると、次の日1日は200kビット/秒でしか利用できません。ちなみに4月からはこれも500Mバイトに増量しています。

ここまでは、あるサービスの中でのプランの違いについて書いてきましたが、ではどのサービスを選ぶのがいいのでしょう。

イベントでプレゼンした携帯総合研究所のxeno氏によると、細かい料金の違いはあまり気にしない方がいいとのことでした。それよりも通信の品質や、サービスを常に改善しているかといったことを見たほうがいいとのことです。
楽天モバイル

通信の品質については、昼休みの時間が一番如実に差が出るとのこと。基地局は同じドコモであっても、その背後のネットワークの性能差があるわけです。そしてxenoさん自身の測定データによると、楽天モバイルはかなり優秀です。快適に使えるかどうかの境という10Mビット/秒(上の図で中央の線)を混雑時でもほぼ達成しています。

実際の製品や1週間使った感想については今後の記事で掲載予定です。

Date: 2015/0323 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
今週はニュースの動画です。カリフォルニアの旱魃について、最近は状況報告していませんでしたが、実は一層大変なことになっています。貯水池の水は、一番多いはずの今の時期でも40%程度。あと1年で飲み水がなくなるという警告をした研究者もいます。


Date: 2015/0322 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパ、ソノマ、あるいはソラノ郡に、アメリカ先住民族によるカジノが作られる恐れがあるとナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが警告を発しています(Possible Indian casino plan alarms vintners, county)。

通称「インディアン・カジノ」と呼ばれる、アメリカ先住民族によるカジノは、先住民族が土地を取得してしまうと、地域の土地利用のルールの管轄外となって、オープンを阻止できなくなります。そのために、事前に警告をしているとのことのようです。

参考:インディアン・カジノ - Wikipedia

今回のカジノ建設の動きは、ポモ・インディアンとIntegrated Resort Development LLCというラスベガスの会社によるものです。

ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズは、カジノ用の土地取得に対抗するため10万ドルを用意しているとのこと。さらに10万ドルを追加する準備もしているとのことで、問題の重要性がうかがわれます。
Date: 2015/0321 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
カリフォルニアでワインに、飲水に許容されているレベルの4倍~5倍ものヒ素が含まれるという、集団訴訟が始まりました(Lawsuit claims high levels of arsenic found in some California-made wines - CBS News)。

提訴したのはケヴィン・ヒックスという人。ワインの流通ビジネスに15年携わった後、BeverageGradesというワインの分析をする研究所を作りました。そこで1300本を超えるワインボトルを調べた結果、およそ1/4のワインで環境保護庁が許可しているよりも多くのヒ素が含まれることを発見したといいます。

彼によると、安いワインほどヒ素が含まれる量が多い、という法則があるとのこと。

なお、訴えられた側の1つであるThe Wine Groupは、水とワインの許容レベルを同列に比較することはできない(水の方が飲む量が多いから)と述べています。また、今回一番多く含まれるとしたものも、カナダでワインに許容されている量の半分に過ぎない、とのことです。

火のないところに水煙といった感もありますが、どうなりますでしょうか。
Date: 2015/0319 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
カルディで売っている安旨カリフォルニアワイン「Redwood(レッドウッド)」が200万本!突破ということで3月一杯セールになっています。シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンどちらも698円。通常よりも100円安くなっています。たかが100円ですが、元の値段が安いですから13%もの値引きです。

しかもケース買いなら送料無料。シャルドネは現在売り切れています。

このワイン、ロケットニュース24でも取り上げられています(【コスパ最強】KALDI(カルディ)で600円くらいで売ってる格安ワイン『レッドウッド』が本当に美味しすぎて辛い / 2日で1本空け続けているレベル | ロケットニュース24)。

僕も、この価格帯のワインとしては、良い線をいっていると思います。

Date: 2015/0319 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
先日書いた「剪定を早めることで収穫を早くし、バランスの取れたワインを狙うイングルヌック」で紹介したジャンシス・ロビンソンの記事の日本語版が公開されています。

アルコール控え目、でも香りは控えずに 14 Mar 2015 - wine_articles

小原陽子さんの、このサイトではほかにもジャンシス・ロビンソンのサイトの無料公開記事を翻訳掲載しています(もちろんジャンシス・ロビンソンの許可を得ています)。勉強になる記事がいろいろあります。
Date: 2015/0318 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパのダウンタウンに2001年にオープンし、2008年に経営破綻によって閉じてしまったCOPIA(ワイン、食事、芸術のアメリカン・センター)の売却先がついに決まりました(Copia sold for mixed-use development)。

ロバート・モンダヴィの肝煎りで始まったこのプロジェクトは、モンダヴィの経営が傾いた一因でもあり、ナパの負の歴史の象徴的な意味合いももっていました。

建物の販売先がようやく決まったことで、新たな一歩になるような気がします。

なお、購入したのはシアトルにあるトライアド・デベロップメント。今後3~5年をかけて改装する予定だといいます。新しいテナントのほか、家もできるとか。

今後に期待します。
Date: 2015/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ジャンシス・ロビンソンのサイトに、ワインのアルコール度を下げるために使われる様々な試みについて書かれた記事が公開されています(Less alcohol but no less flavour | Articles | JancisRobinson.com)。

カリフォルニアの話が大部分を占めているのですが、中でも興味深かったのがイングルヌックの試みです。多くの畑が2月か3月に剪定を行うのに対し、12月に剪定を始めてしまいます。それによって芽吹きが早まり、8月末か9月には完熟して収穫できるようになります。これによってアルコール度が下がって、よりバランスが取れたワインができるというのです。

イングルヌックの現在のワインメーカーは2011年にシャトー・マルゴーから来たフィリップ・バスコール。2ヴィンテージ見てきた後、上記の結論に達したそうです。剪定を早めることで、霜の害などに襲われる危険は増えますが、それは意に介さないそうです。逆に、収穫を遅くするとブドウの一部がレーズンのようにしなびてしまいますが、そちらの方が問題だと考えています。

これがうまくいくかどうか、未知数ではありますが、少なくともジャンシス・ロビンソンは2013のルビコン(イングルヌックのフラグシップ)に深く感銘を受けたそうです。

このほか、キャプサンディがベリンジャーのプライベート・リザーブで使われていたステート・レーンの畑を買い取った後、植え替えをするために、最適な列の方向を探るのに人工衛星のデータを使った話など、いろいろ興味深いことが載っている記事です。
Date: 2015/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ラジオ・コトーと聞くと、どうしてもDr.コトーを思い出してしまいます。ま、どうでもいいですね。

というわけで、今週のワイン動画はソノマ・コーストのラジオ・コトーからです。冬の間、畑の間を埋め尽くしていたカバークロップを刈り取っています。どうして、こんなことをするかというと、インポーターの山村さんによると
冬の間、雨による土の流出などを塞いでいたカヴァークロップは、発芽が始まると、霜がカヴァークロップに降りて冷気を貯めないように刈り取るのだそうです。刈り取った草は自然に土に還し酵素を補う役目もあり!お疲れさま~!

なんだそうです。

2つめの動画は刈り取ったあと、土地を耕しているところです。当たり前ですが、ブドウ作りは農業だと感じるところです。


Date: 2015/0315 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
サンタ・バーバラの「アーバン・ワイン・トレイル」と呼ばれるテイスティング・ルーム密集地帯に、新たに6ワイナリーによる集合テイスティング・ルームがオープンしました(Santa Barbara Wine Collective OpensTasting Room with 6 Santa Barbara Wineries)。

名称は「Santa Barbara Wine Collective」。Babcock(バブコック)、Fess Parker(フェス・パーカー)、Ca’ Del Grevino(カデル・グレヴィーノ)、Sandhi(サンディ)、Paring(ペアリング)、Qupe(キュペ)が参加しています。

IPOBの主要メンバーとして注目を集めているサンディにとっては、ここが唯一のテイスティング・ルーム。以前はロス・オリヴォスにも試飲できるところがあったのですが、Santa Barbara Wine Collectiveのオープンに伴い、そちらはやめたようです。

アーバン・ワイン・トレイルには他にも多くのテイスティング・ルームがあるので、LA近辺に行ったら、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
Wine Tasting in Santa Barbara — Santa Barbara Urban Wine Trail
Date: 2015/0314 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
カリフォルニアワインあとりえにスワンソンの「Cygnet(シグネット)」というメルローが入荷しています。

ワイナリーのリストにも書かれていないこのワイン、主にレストラン向けに作られているようですが、必ずしも毎年生産されているわけではなさそうです。

税込でも3000円台と通常のメルローよりも1000円安い価格。AVA表示はナパ・ヴァレーですが、実際にはオークヴィルのブドウがほとんどを占めているようです。

ワインメーカーがこのワインについて語っている動画があり、「バイ・ザ・グラスに向いたワイン」であること「ローストチキンやバーガー、マッシュルーム」などに合うことなどと言っています。


ナパを代表するメルローのプロデューサーであるスワンソンのものですから、品質は信頼できるでしょう。かなりお値打ちなワインだと思います。



こちらが通常版です。

Date: 2015/0314 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ソノマ・カウンティ・ヴィントナーズは5月1日に初めてとなるソノマ郡バレル・オークションを開催します。そこで競売にかけられるワインの一覧が明らかになりました(Sonoma County Vintners Announces Wine Lots for Inaugural Barrel Auction)。

ナパで2月に開かれるプリミア・ナパ・ヴァレーと同様、ソノマ郡バレル・オークションは業界向けのオークション。ワイナリーはこのオークション用に特別のロット(5ケースから20ケース)を用意します。

カリフォルニア最古のワイナリーがソノマにあるように、ソノマには古い畑が多く残っています。一番古い樹の残るブロックからのワインなどがその例です。

例えばセゲシオはホーム・ランチの畑の中で一番古い1985年に植えられたブロックからのジンファンデルを出品します。ウィリアムズ・セリエムは「ヘリテージ・クローン」と呼んでいる古い樹からのブドウ(畑はロキオリやアレンなど)をブレンドした特別なワインを作ります。

このほかユニークなものでは、ジョセフ・スワンとウィリアムズ・セリエムとコスタ・ブラウンがそれぞれスワン・クローンのワインを持ち寄ってブレンドする「三位一体」のワインを出品します。

ワインについて詳しくは「2015 Wine Lots | Sonoma County Barrel Auction」に記されています。

また、現在オークションへの参加者も受付中です。
Date: 2015/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ワインの購入動向について調査したデータが日経Bizアカデミーに掲載されています(ワイン1本当たり購入額「増えた」37% - コンシューマーズ・アイ : 日経Bizアカデミー)。

調査は2014年10月に行っており、前回は2年前の2012年に行っているようです。ただし、タイトルにある1本当たりの購入額の変化については、記事中では示されていないので、もうちょっとデータを出してくれたらなあという感じがします。

調査対象は20代~60代の男女1000人で男女各年代100人ずつになっているようです。ランダムサンプリングでしょうから、ネット調査としては対象はあまり偏っていないことが想像されます。

1カ月に飲むワインの平均本数は20代~50代は30代が落ち込んでいる以外はあまり変わらず、60代が突出して多くなっています。時間的および金銭的余裕があることが大きいのでしょう。

とはいえ、1本当たりの購入額は1000円未満が全体の47.3%。年収800万円以上の世帯で見ても34.0%を占めています。全体の9割以上が2000円未満ですが、年収800万円以上の世帯では2000円以上のワインを買う人が17.0%とかなり多くなっています。

国別に見ると日本が43.5%と圧倒的に多いです。ちょっと意外な感じもしましたが、1000円未満の「国産ワイン」というと、実際には果汁やマストを日本に運んで、日本で醸造しているものもかなり含まれそうです。

米国は1.9%と8位。寂しいですね。これが10%に達するくらいになってほしいと思います。
Date: 2015/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
昨年8月にナパ近くを震源とする大きな地震があったのは記憶に新しいところ。ナパ市街を中心に、建物の被害も数多くありましたが、中でも印象的だったのが、トレフェッセンのテイスティングルームでした。歴史的建造物としても登録されている建物全体が、傾いでしまいました。地震から半年以上経った今月、ようやく修理する方向で話が決まったとのことです(Trefethen winery to repair quake-tilted landmark)。

今月から始まる修理ですが、完了までには2年ほどもかかる見込みとのこと。費用もどれだけかかるかわからないそうで、まだまだ多難が予想されます。

歴史的建造物であるだけに、外観に影響を与えずに補修する必要があるのでしょうね。元の姿に戻る日を楽しみにしたいと思います。
Date: 2015/0312 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ウォール・ストリート・ジャーナル紙に、米国で多品種をブレンドしたワインの人気が高まっているという記事が掲載されています(The Red-Wine Blends Trend: More Than Just Flashy Packaging - WSJ)。

記事によるとブームが始まったのは2001年にオリン・スウィフトの「プリズナー」が出たことから。ただ、この「プリズナー」、計算して作られたというより偶然の産物だったといいます。

2000年が難しいヴィンテージで、ジンファンデルなどいくつかのブドウ品種が余ってしまったため、ブレンドしてみたというのがその真相。最初は385ケースしか作られなかったそうです。それが2008年には8万5000ケースにまで成長しました。

なお、2009年にオリン・スウィフトはプリズナー・ブランドを売却。現在はPrisoner Wine Companyというところが作っています。

ブレンド物の人気が上がったのは、単独品種のワインに比べるとまろやかな味わいになりやすいこと。また、価格も抑えめなものが多くなっています。

プリズナーは価格的にはハイエンドに入ってきますが、もっと安価なものではモーガン・トゥエイン・ピーターソンが作るシェバンなどが注目されています。

シェバンは安価ながら、ブドウは自社畑のものなどが中心。1ランク上の味わいになっています。
Date: 2015/0311 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
Wines & Vinesに、ピアス氏病との2000年以来の戦いを振り返る記事が掲載されています(Wine Grape Grower's Assessment in 2015)。

先日、マリン郡でピアス氏病を媒介する虫を発見という記事を掲載しましたが、そのときにも書いたように一時はフィロキセラの再来、あるいはそれ以上にひどいことになるのではないかと恐れられていました。実際にカリフォルニアのテメキュラ・ヴァレーではブドウの60%を抜かざるを得なかったと言います。

2002年にブドウの樹の栽培者によるアセスメントが投票で認可され、その後も2005年、2010年と更新されています。2015年の今年の春にも更新が予定されています。

例えば、ガラス羽シャープシューターの広がりを防ぐ活動にはこれまで5億ドルを超える額が使われています。

また、ピアス氏病に耐えるような品種も開発されており、まもなく実用化ができそうだとのことです。

こういったところには米国の底力を感じます。
Date: 2015/0310 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
今週のワイン動画は「家ワイン」のワンポイントレッスンから「パニエ」での抜栓です。

パニエで抜栓すると上級者という感じがしますね。ソムリエ試験の2次でも必要な技術だそうです。


Date: 2015/0309 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
新橋にある「ワイン蔵TOKYO」はカリフォルニアワインに特化したワインバーです。カリフォルニアワインのストックは約1200本。メジャーなワインから、日本でほとんど知られていないマニアックなワインまで幅広い品揃えを誇ります。

このワインバーのオーナーが中川正光さん。苗字から推測された人もいるかもしれませんが、日本屈指のカリフォルニアワインのインポーターの一族の生まれです。といっても、そのインポーターの系列としてワインバーをオープンしたわけではありません。経営的には全く独立しています。

ワインバーをオープンした経緯や、注目するワインなどについて話を伺いました。
20150305-nakagawamasamitsu.jpg

――ワイン好きになられたきっかけを教えて下さい。
中川:慶應義塾大学を卒業した後、ベンチャーキャピタルのジャフコに就職しました。会社の仲間と自宅で飲んだときに開けたキスラーのシャルドネがとてもおいしく、忘れられない味になりました。自宅のセラーにあったワインで、今となっては畑もヴィンテージも分からないのですが。

カリフォルニアワインのビジネスをやっている家でしたから、それまでも親に薦められてワインを飲むことはありましたが、本当においしいと思ったのはそのときが最初でした。

――それから、ワイン蔵TOKYOを始めるまでの経緯を教えてください。
中川:ジャフコには結局6年いました。その後、アンティークの勉強をするためイギリスで2年修行をしました。帰国後、アンティークの店をやるつもりだったのですが、妻にもっとアクティブな仕事をしてほしいと言われ、ワインバーを開こうと思いました。

――なぜ新橋なのでしょうか。
中川:最初は銀座に店を出すことを考えて、2カ月物件を探しました。ただ、銀座はワインバーが多く、なかなかいい物件もありませんでした。

あるときふと新橋を通ったら、とても活気があり、ワインバーが少ないことに気付きました。新橋らしくない店を作ったらニーズがあるのではと考えました。カリフォルニアワインのワインバーに来そうな顧客層を考えたとき、新橋は行きやすい場所にあるといった調査もして、新橋に決めました。オープンしたのは2007年7月3日です。

最初の3カ月はかなり苦しく、その後も2年間は赤字でしたが、今は黒字になっています。

――どのようなお客さんが多いですか。
中川:やっぱり出張などでカリフォルニアに行ったことがある人が多いです。日本に帰ってきてカリフォルニアワインが飲めるところとしていらっしゃいます。

また、ここはレストランではなくワインバーなので、2軒目として選ばれる方も多くいます。食事に合わせてワインを飲むというよりも、ワインだけを楽しまれるお客さんが多いので、比較的濃い味のはっきりしたワインが好まれる傾向があります。

――こだわっていることはありますか。
中川:現場主義ですね。カリフォルニアに年に1回は行って、新しい情報を得ています。店のスタッフにも順番にカリフォルニアに行ってもらうようにしています。

――カリフォルニアではどういうワインに注目していますか。
中川:ナパの変化が面白いと思っています。次々と新しいワイナリーが出てきています。店を始めたころは、シャトー・モンテリーナとか、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズといったパリ・テイスティングのころからのワイナリーが幅を利かせていましたが、最近では新しいワイナリーの名前をお客さんからもよく聞くようになってきました。

また、ワインの産地としてはナパのプリチャードヒル、ワインメーカーではフィリップ・メルカに惹かれています。メルカが作るワインはインパクトがあります。先日行われたプリミア・ナパ・ヴァレー・オークションで1番高額のロットになったBrand(ブランド)は、メルカが作るプリチャードヒルのワインで、日本ではうちくらいしか置いてありません。オークションで1位になったのを知ったときはやったと思いました。

プリチャードヒルではこのほかOvid(オービッド)や、Gandona(ガンドナ、ワインメーカーはフィリップ・メルカ)、Continuum(コンティニューム)などにも注目しています。

ピーター・モンダヴィ(ロバート・モンダヴィの弟でチャールズ・クリュッグのオーナー)の息子のマークが、妻や娘たちとやっているAloft(アロフト)のワインもいいと思っています。ハウエル・マウンテンのワインでトーマス・リバーズ・ブラウンがワインメーカーです。
注目しているカリフォルニアワイン

――ピノ・ノワールはどうですか。
中川:うちのスタッフはみんなピノ・ノワールが好きです。私の家系は濃いカベルネが好きな傾向があり、私もそうなのですが、最近はピノ・ノワールも飲むようになりました。

ilovecalwineの海老原さんが入れているピノ・ノワールはマニアックで美味しいので私は「海老ピノ」と呼んでいます。ピゾーニなど、美味しいですね。

――注目している品種はありますか。
中川:ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンはどうしても高価になってしまうので、コスト・パフォーマンスがいいシラーとジンファンデルに注目しています。

シラーではZaca Mesa(ザカ・メサ)やOjai(オーハイ)のものが店ではよく出ます。

ジンファンデルではGirard(ジラード)やMacauley(マコーリー)のものが好きです。Girardはほかの品種もコスト・パフォーマンスがいいですね。

――私もGirardのジンファンデル好きです。以前ワイン蔵TOKYOに来たときもGirardのワインを注文しました。
中川:うちでは、Girardにお願いしてオリジナルラベルのワインも作っているんですよ。ラベルのデザインには片岡鶴太郎さんに描いてもらった絵を使っています。
オリジナルラベルのワイン

――お店をやっていて良かったと思うことは何ですか。
中川:やっぱりお客さんに喜んでもらったときですね。特に、好みを教えてもらって出したワインを美味しく思ってもらえることが一番です。私が選んだワインがお客さんの好みに合わない場合は、お代をいただかずに別のワインをお出ししています。

とにかく一口でもいいからカリフォルニアワインを飲んでいただき、知ってもらうことが私の使命だと考えています。

関連サイト:
カリフォルニア専門ワインバー 銀座・新橋「ワイン蔵 TOKYO」

インタビューを終えて:
インタビューをしたのは「ナパ・ヴァレー・ワイン・バイ・ザ・グラス・プロモーション2014」の表彰式があった日。レストラン・ワインバー部門で4年連続最優秀賞という素晴らしい結果をだしています。インタビュー中も、お客さんへの目配りは怠らない点なども「現場主義」の現れに感じました。それがバイ・ザ・グラスの結果にもつながったのでしょう。インタビュー中にごちそうになったMacauleyのジンファンデルもGirardと似たふくよかな味わいで、美味でした。


過去のインポーター(とショップ)インタビュー記事
全都道府県でワイン会をやっていきたい――ワインライフ 杉本隆英社長
4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ソノマの美味しいワインを日本に紹介したい――ソノマワイン商会 金丸緑郎社長
神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長
ワインとの“出会い”を大事に――ミライズ 清家純社長
好きなワインを選んでいったら自然派に行き着きました――オーシャンワイン 早坂恵美社長
ロバート・モンダヴィさんに畑で叱られました――桑田士誉(あきたか)さん
Date: 2015/0309 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
Wine Searcherのサイトにスケアクロウ(Scarecrow)オーナーであるブレット・ロペスのインタビューが掲載されています(Q&A: Bret Lopez, Scarecrow | Wine News & Features | wine-searcher)。

スケアクロウといえば、いにしえのイングルヌックでも使われていたナパで最古と言われるカベルネ・ソーヴィニヨンの畑を持つことで知られています。

インタビューでは、その畑の作られた経緯や、ワイナリーを始めたきっかけなどが語られています。特に面白かったのはワインメーカーであるセリア・ウェルチにまつわるあたり。彼女は他にクライアントを多く抱えすぎているからという理由で1回は断ったものの、持っている畑がJ.J. Cohnの畑であるということを知って絶句し、他のクライアントを断ってでもワインメーカーになることにしたそうです。

このほか、スケアクロウという名前に決めた理由や、パーカーが98点を付けたことで、一夜にしてメーリング・リストが0から6000まで増えてしまった話などが語られています。
Date: 2015/0308 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ガラス羽シャープシューターという昆虫が、マリン郡で発見されたことがわかりました(Marin County: Officials find insect posing serious threat to wine crops)。

ガラス羽シャープシューターはブドウの木など多くの樹木にとって害悪となるピアス氏病という病気を媒介することで知られています。感染すると治す方法が見つかっていないことから、致命的な病気として、一時期は第二のフィロキセラになるのではないかと恐れられていました。その後、当局の懸命な努力によりシャープシューターの広がりを防いだことで、これまでのところ大規模な被害にはいたらないでいます。

今回はヴェンチュラ郡の苗木屋から送られてきた木の中にガラス羽シャープシューターが見つかったとのこと。フィールドで見つかったわけではないので、即感染というわけではありませんが、それでもニュースになるくらい重要なことではあります。

今後も感染が広がらないことを祈るばかりです。
Date: 2015/0307 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
サンタ・バーバラの人気ワイナリー「メルヴィル」。ワインメーカーはブリュワー・クリフトンやシャトー・イガイ・タカハのワインを作るグレッグ・ブリュワーです。ピノ・ノワールやシャルドネの人気が高いワイナリーですが、実は密かに高品質なのがシラー。2012年の「Donna's(ドンナズ)」シラーがWine Advocate誌で99点を取っているのを筆頭に、高品質なシラーを作っています。

しかも、ここのシラーは価格も控えめ。同誌で最高94点を取っている「Verna's(ヴァーナス)」は米国で20ドル台。日本でも3000円台で入手可能です。ただし常に品薄なのが難点。

今日紹介するエステートのシラーは2012年が9年ぶりの生産となったもの。Wine Advocate誌で95点です。94点のヴァーナスよりもミネラル感があるのが特徴だそうです。ちなみにメルヴィルの評価は元々南仏のワインのレポートで名を馳せたジェブ・ダナック。シラーの点数も信頼をおいていいでしょう。

税抜き価格で4000円台はお買い得な品質のワインです。

Date: 2015/0305 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズはすべての参加メンバーが2020年までに「Napa Green」と呼ぶ持続可能なワイン作りの認証を受けることを決めました(Napa Valley Vintners Set Goal for 100-Percent Napa Green Certification by Year 2020)。

Napa Greenは土地利用とワイナリーの2種類の認証からなります。土地利用については2004年、ワイナリーについては2008年からプログラムを始めています。既に年間330万ケースのワインが認定されたワイナリーから産出されているとのことです。

似たようなプログラムとしては、昨年ソノマが2019年までに100%持続可能なワイン作りにすると表明、現在各地域でアクションプランや認証プログラムを策定しています。

ナパは既に使われている認証プログラムがあり、それを全面採用するところが、違いであり、わかりやすいところだと思います。
Date: 2015/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
昨年「「ワイン王」長沢鼎の「Fountaingrove」、AVAとして復活なるか?」という記事を掲載しましたが、このファウンテングローブ・ディストリクト(Fountaingrove District)が3月20日、AVA、として正式に発足することが決まりました(Federal Register | Establishment of the Fountaingrove District Viticultural Area)。

昨年6月に申請が出てから、8月29日までコメントを受け付けていましたが、総コメントは4件。実はそのうちの1件は私が書いたものでした(だれでも書き込みはできます)。今回公開された文書には「あるコメントでは、提案されたAVAの成立が長沢鼎の名誉を称えることにつながるため、それをサポートする。長沢はファウンテングローブの畑とワイナリーを管理し、1900年代初期の最も重要なワインメーカーの一人だった」とありますが、これが私の書いたコメントでした。

今回のAVA認定では、特にコメントが大きな役割をしたようには見えませんが、一応特筆してもらったということで、ちょっとは効果があったのではないかと思っています。

何はともあれ、AVA認可サれたこと、よかったです。
Date: 2015/0303 Category: グルメ
Posted by: Andy
Comments
我が家はお茶飲みです。毎日3リットルくらいはお茶を入れているはず。日本茶、中国茶、紅茶、それらのフレーバーティなど入れるのはさまざま。

ただ、毎日1リットル(夏場は2リットル)ものお茶を持っていく下の子の場合、紅茶はほとんど飲まず、フレーバーティもさんぴん茶(ジャスミンティ)など一部のものに限られます。

そこで大体、烏龍茶、さんぴん茶、玄米茶、煎茶、ほうじ茶あたりをルーティンで回しているのですが、ここのところほうじ茶を切らしていました。

以前は我が家のほうじ茶としては紀ノ国屋の「香り棒茶」というのが定番だったのですが、近所の紀ノ国屋が閉店してしまったため、簡単に買えなくなってしまったのです。ネットスーパーもありますが、送料かかりますし…

ところがふと思い立って検索してみたら、同じものが見つかったのです。

紀ノ国屋のネットスーパーで「香り棒茶」を調べると「葉桐」と書いてあったので、これで検索したら、楽天などのネットショップを出していることがわかったのです。

【楽天市場】厳選の静岡茶 取寄せ専用店:葉桐

店の商品を見てみたら、同じ商品名のものがありました。パッケージも同じです。100gが2つで送料込み1080円と価格も紀ノ国屋で買うのとさほど変わりません(このお茶、美味しい割に安いのも魅力です)。

これからほうじ茶は、これで行こうと思います。このお茶、「棒茶」とあるように茎が中心なのですが、すっきりとした味わいで、多少濃く入れてもエグみがほとんどありません。それでいてコクもしっかりとあるのです。すっきり系が好きな人なら、絶対に好みに合うと思います。
Date: 2015/0303 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
SFクロニクル紙のワイン・ライターとして著名なジョン・ボネが「PUNCH」というオンライン・カクテル誌に移籍することが発表されました(PUNCH | Jon Bonné Joins PUNCH as Senior Contributing Editor)。

ジョン・ボネは、昨年「The New California Wine」という本で、カリフォルニアワインの様々な裏話を暴露し、注目を集めました。IPOB(バランス追求派)グループの主導者の一人でもあり、モーガン・トウェイン・ピーターソンなど新世代の作り手を数々紹介してきた功績もあります。

参考:読書感想――「The New California Wine」ジョン・ボネ、バランス追求派はカリフォルニアワインを変えるのか

実は、ジョン・ボネは現在新たに「The New French Wine」という本を執筆しているそうなのですが、上記の本と、今度の本の出版元がやっているオンライン雑誌が「PUNCH」なのです。現在はワインの記事はあまりなく、どちらかというとライフスタイル誌的な感じでジョン・ボネの記事とマッチするのかどうか、よくわかりませんが、今後を見守りたいと思います。


ハードカバーは高いですが、Kindle版は1000円台です
Date: 2015/0302 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
ロキオリ(Rochioli)のピノ・ノワール「ウェスト・ブロック」がカリフォルニアワインあとりえに入荷しています。

ロキオリはソノマのロシアン・リバー・ヴァレー(Russian River Valley=RRV)の重鎮と言うべきワイナリー。1968年にこの地域としては最初(と思われる)ピノ・ノワールを植えています。

一番最初にピノ・ノワールを植えたイースト・ブロックは既にすべて植え替えられてしまいましたが、翌1969年に植え始めたウェスト・ブロックはまだ1/3ほど最初の樹を残していると言われています。

当初はブドウ栽培だけでワインは作っていなかったロキオリですが、1980年代にはゲイリー・ファレルの手を借りてワイナリーにもなりました。またウィリアムズ・セリエムによる1985年のロキオリ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールがカリフォルニア・ステート・フェアーで1位を取ったことが、現在のロシアン・リバー・ヴァレー隆盛のきっかけとなったのでした。

ソノマのピノ・ノワールの中でも特別なワインと言っていいでしょう。

Date: 2015/0302 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
Comments
今週のワイン動画は先週に引き続いて剪定作業が見られるものです。先週のがコンテストだったのに対し、こちらはロバート・モンダヴィが誇るナパ最高の畑の1つ「トカロン(To Kalon)」での実際の作業です。

動画はこちら:Robert Mondavi Winery

なお、Facebookの中の動画につき、閲覧にはFacebookのアカウントが必要です。
Date: 2015/0301 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
Comments
Vin du 268(ヴァン・デュ・ニロヤ)で楽天スーパーセールに合わせてワケあり品の特価販売をしています。目玉はシャトー・イガイ・タカハの「漢字」シリーズ。2013年の「美夜」と「侍」がラベル破損による特価になっています。通常セールで出るワインではないので、とてもお得です。特に侍はシャルドネのフラグシップです。

このほかにもリューリングやヒリヤード・ブルース(ワインメーカーはポール・ラトー)のロゼなどが気になるところです。