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Date: 2017/1231 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2017年も大晦日、今年もお世話になりました。

10大ニュース的に今年をまとめてみようかと思ったのですが、リストアップしていったら、意外と増えてしまったので、どちらかというと時系列的にダラダラと今年を振り返りたいと思います。

17年、最初の大きなニュースはトランプ大統領の就任でした。16年のBrexitと並び、これまでの秩序が大きく崩れていく感じがしました。ワイン業界的には、移民に頼っている畑の労働者の確保といったことが大きな問題になるのではないかと見られています。2017年の収穫に関しては、無事にすみましたが、今後数年間どう変わっていくのか気になるところです。日本との関連では為替への影響を心配しましたが、これまでのところ大きな動きはないようです。ただ、TPPからの撤退は低価格ワインに関しては大きな打撃です。関税がなくなったことで大きく成長したチリワインには、なかなか太刀打ちできないでしょう。また、トランプ大統領のワイナリーという話もありましたね。
関連記事:
トランプ大統領はワイン業界にどう影響するか
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娯楽用マリファナの解禁が16年11月に可決され、18年から合法的に吸えるようになります。これに向けてさまざまな動きが始まっています。特にメンドシーノなどマリファナ栽培が盛んな地域では、ワイナリーとの人手の奪い合いといったことも懸念されています。ワインの消費も上がる説、下がる説などいろいろ出ており、それに向けて右往左往しているというのが今年の状況でした。
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今年の初めは、カリフォルニアは大雨続き。長年続いた旱魃がついに終了しました。2015年や2016年は収穫時期や収量にも大きな影響があっただけにほっとした関係者が多かったのではないでしょうか。
関連記事:
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日本では、1月にナパ・ウィークが開催され、多くの生産者が来日、セミナーなどが開かれました。特に、「ブリッジ食材」のセミナーは面白く、ためになりました。
関連記事:
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ワインと食事のマリアージュに「ブリッジ食材」のマジック

春には日本国内でようやくコラヴァンが発売になりました。窒素ガスを使うということで、アルゴンとどう違うか気になるところではありますが、普及してほしいものです。
関連記事:
日本版コラヴァンに早くも新機種で大幅安価に

ワイナリー関連で驚いたのはサンタ・クルーズ・マウンテンズのヴァーナーが、畑を失ってしまったこと。持ち主との契約が切れたのですが、畑を有名にしてくれたワイナリーをこうやって切ってしまうのはどうなのだろうかと思いました。今後はサンタ・バーバラでワインを作っていくとのことですが、才能はすばらしいと思うのできっとまたいいワインを作ってくれるでしょう。
関連記事:
なんと!ヴァーナーがサンタ・クルーズ・マウンテンズのワインを打ち切り
ヴァーナーと契約切ったニーリー、自らワイナリー始める

春にはトーマス・リヴァース・ブラウンの来日がありました。セミナーでは自身のリヴァース・マリーのワインを中心に試飲しましたが、この人は本当にすごいと思います。今後も要注目のワインメーカーです。
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トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(後編)

ワイナリーの買収・売却も驚くような話がいくつかありました。カレラがダックホーンに売却とか、ブリュワー・クリフトンがジャクソン・ファミリーに売却とか。サムサラの売却も驚きました。一方で、LVMHがコルギンを買収などはなるほどなあという感じも。カリフォルニアのワイナリーも世代交代の時期を迎えているところが多く、後継者がいなくて手放すといったケースや、小さなワイナリーがマーケティングに長けた大きなところに売却するといったケースは今後も続くでしょう。
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秋の大きなニュースはなんといっても火事。ナパやソノマ、メンドシーノに大きな被害を与えた10月の山火事、12月の南カリフォルニアの山火事など、非常に規模が大きな火事が続けて起こりました。ソノマでは長沢鼎ゆかりのパラダイス・リッジが焼失といった悲しいニュースもありました。一方で、その後の応援や復興に向けて立ち上がる姿も見られています。
関連記事は、多過ぎるので割愛します。

ワインメディアで最大の影響力を持つWine Advocateでは今年2人のレビュアーが離れました。特にニール・マーティンがヴィナスに移籍したのは驚きましたが、当のWine Advocateからはこの件に関して正式なアナウンスはありません。現編集長になってからのガバナンスのあり方が気になるところです。
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衝撃!Wine Advocateのニール・マーティンがVinousへ電撃移籍
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極私的には、7月に熟成ワインを飲む会に参加したのがとても勉強になりました。モダンな作りのワインとクラシックなワインでは熟成のしかたが大きく異ることがわかりました。
20年前のカベルネはどう熟成したか、Cask23、モンテベッロ、ピーター・マイケル、シルバーオークで検証

今年、試飲したワインで特に衝撃的だったのはジョエル・ピーターソンの新作「ワンス&フューチャー」。このワイナリーについては、これまでも取り上げていましたが、このワインは素晴らしいです。
これはすごい、カリフォルニアワインの親子鷹、ピーターソン父の新作

11月には恒例のWine Spectatorのワイン・オブ・ザ・イヤーにダックホーンのメルロー「スリー・パームス・ヴィンヤード」2014年が選ばれました。スリー・パームスの美味しさは、このヴィンテージにかぎらず格別なので、こうやってあらためて脚光を浴びたことはうれしかったです。
Wine Spectator、2017年の年間トップはダックホーン!

あと、12月には明石家さんまがテレビで取り上げたことで「ナパ・ハイランズ」が大ブレークしました。輸入元は大変だったようです。4000円前後のカベルネ・ソーヴィニヨンは密かな激戦区になっているので、これを機会に他のワインも売れてくれたらなあと思います。

最後に、8月にこのサイトのドメインを従来の「matsubarafamily.com」から「californiawine.jp」に変更しました。ディレクトリ構造もいじったので、アクセスがどうなるか心配しましたが、無事に検索インデックスも書き換わり、大きな問題なく移行できました。かといってこれでアクセスが増えたわけでもないのですが…。

来年はサイトやさまざまなことのテコ入れもちゃんとやりたいと思いつつ(毎年思っています)…皆様よいお年をお迎えください。
Date: 2017/1230 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」という記事を公開しましたが、ここで取り上げたワインの中でセカンドワインに相当するワインについて、パーカー評価を調べてみました。

セカンドワインが全くないもの(ロコヤなど)、レイティングなどが公表されていないもの(オーパス・ワンなど)は除き、またプライド・マウンテンのリザーブに対しては普通のカベルネ・ソーヴィニヨンをセカンドワインという位置づけとするなどしております。

セカンドワインはそれほど熟成させて飲まないでしょうから2005年から2016年までが調査対象です。

では結果を発表しましょう。
セカンドワイン

ファーストの方も再掲しておきます。
ファースト

93点を超えたのはプランプジャック(Plumpjack)のカベルネ・ソーヴィニヨンと、スケアクロウ(Scarecrow)のセカンド、ムッシュ・エタン(M Etain)。ただ、ムッシュ・エタンはセカンドといっても4万円近くするので、オーパス・ワンあたりとほとんど変わらない価格です。

ちなみに、セカンドワインは価格のバラツキが大きく、10万円近くするスクリーミング・イーグルのセカンド・フライトから1万円を切るナパヌックや、リッジ、ジョセフ・フェルプスのレギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンまであります。お買い得かという観点からすると、価格も含めて見たほうがいい気がします。

それを考えるとスクリーミング・イーグルやハーラン、スケアクロウのセカンドは他のファーストか、それ以上の価格にもなるので、コストパフォーマンスでは今ひとつです。やはりこれらのファーストの雰囲気を味わいたいという目的が中心になるように思います。

ボンドのメイトリアーク(Matriarch)も2万円台なので、インシグニアやドミナスあたりとさほど変わらない価格。ハーラン系では圧倒的に安いワインですが、純粋に評価と価格という面で見るとそれほどではありません。

その点、プランプジャックのカベルネ・ソーヴィニヨンやシェーファーのワンポイントファイブは1万円台の価格帯なので、ファーストの価格帯よりは安く、メリットが感じられます。

また、平均評価は少し下がりますが、1万円を切る3種はコストパフォーマンスではかなり高くなっています。

標準偏差はセカンドの方が大きくなるかと思いましたが、意外とそうでもなかったです。ただ、やはりあまり評価が高くない2011年のような年はセカンドの評価はファーストより落ち込みが大きい感じがします。2011年を除いて集計すると平均は0.2~0.5ほど上がります。例えばナパヌックは2011年の評価が87点。これを除くと平均は91.9から92.4にまで上がります。難しい年を避けるようにするとセカンドのお得度は増します。

セカンドは意外とファースト以上に選び方が難しいですが、コストパフォーマンスの面ではドミナスのナパヌック、リッジのエステート・カベルネ・ソーヴィニヨン、プランプジャックのカベルネ・ソーヴィニヨン、シェーファーのワンポイントファイブがお薦めです。

あと、評価が意外と低かったスポッツウッドのリンデンハースト(Lyndenhurst)ですが、そもそもレビューがこの期間では3ヴィンテージしかありませんでした。それも関係したかもしれません。

ナパヌックの2013年は93点。それで1万円切りはコストパフォーマンス高いです。

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リッジの2012年は92点。


プランプジャックの2012年は96点と高得点。


シェーファーのワンポイントファイブ2013は94+。これで1万2000円台は安いです。

Date: 2017/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国産ピノ・ノワールの専門サイト「PinotFile」が2017年のカリフォルニア・ベスト・ピノ・ノワールを発表しています(2017 California Pinot Noir All-Americans | The PinotFile: Volume 11, Issue 15)。元々隔週のニューズレターとしてPDFを公開していて、その内容をHTMLでも出しているという形のサイトですが、サイト上には2003年のVol3からアップされているので、おそらく2001年くらいからやっているんでしょうね。よくこの単一テーマでこれだけの分量でずっと続けていっているなあと感心します(僕も長く続けていることだけは感心してほしいです、笑)。

2017年だけで、米国産ピノ・ノワールを850種もテイスティングしているとのことで、そこから高得点のものを今回挙げています。カリフォルニアとオレゴンと分けて掲載されていますが、これはカリフォルニアのもの。1軍が11本、2軍が21本あります。

1軍選抜
2015 Benovia La Pommeraie Russian River Valley Pinot Noir 98
2016 Kutch McDougall Ranch Sonoma Coast Pinot Noir 98
2015 Paul Lato “Atticus” John Sebastian Vineyard Sta. Rita Hills Pinot Noir 98
2014 Big Basin Vineyards Lester Family Vineyard Santa Cruz Mountains Pinot Noir 97
2015 Ferrari-Carano Sky High Ranch Mendocino Ridge Pinot Noir 97
2016 Kutch Bohan Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 97
2014 Maggy Hawk Jolie Maggy Hawk Estate Vineyard Anderson Valley Pinot Noir 97
2015 Paul Lato “Seabiscuit” Zotovich Vineyard Sta. Rita Hills Pinot Noir 97
2015 Paul Lato “Lancelot” Pisoni Vineyard Santa Lucia Highlands Pinot Noir 97
2015 Cattleya Cuvée Number One Russian River Valley Pinot Noir 96
2014 Drew Family Cellars Morning Dew Ranch Anderson Valley Pinot Noir 96

クッチ(Kutch)、ポール・ラトー(Paul Lato)は日本にはilovecalwineが輸入していますね。この2つだけで5本とすごい勢いです。ビッグ・ベイスン(Big Basin)は布袋ワインズの扱いです。ドリュー・ファミリー(Drew Family)は以前はときどき日本で見かけましたが、最近は記憶にないです。

2軍選抜
2014 Dutton-Goldfield Deviate Sonoma Coast Pinot Noir 96
2014 Goldeneye Confluence Vineyard Anderson Valley Pinot Noir 96
2015 Kutch McDougall Ranch Sonoma Coast Pinot Noir 96
2014 Maggy Hawk “Stormin” Maggy Hawk Estate Vineyard Anderson Valley Pinot Noir 96
2015 Paul Lato “The Contender” Drum Canyon Vineyard Sta. Rita Hills Pinot Noir 96
2015 Pisoni Pisoni Estate Santa Lucia Highlands Pinot Noir 96
2015 Chasseur Soft Asylum Russian River Valley Pinot Noir 95
2014 COBB Emmaline Ann Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 95
2015 Domaine De La Côte Memories Sta. Rita Hills Pinot Noir 95
2015 Eric Kent Sasha Marie Sonoma Coast Pinot Noir 95
2015 Kutch Bohan Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 95
2015 Kutch Falstaff Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 95
2014 LaRue Emmaline Ann Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 95
2015 Lucienne Lone Oak Vineyard Santa Lucia Highlands Pinot Noir 95
2015 Morgan Double L Vineyard Santa Lucia Highlands Pinot Noir 95
2014 Pisoni Pisoni Estate Santa Lucia Highlands Pinot Noir 95
2015 RAEN Royal St. Robert Cuvee Sonoma Coast Pinot Noir 95
2013 Soliste Sonatera Vineyard T Block Sonoma Coast Pinot Noir 95
2016 Valerie’s Vineyard One Acre Carneros Pinot Noir 95
2014 Wayfarer The Traveler Wayfarer Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 95

こちらもヴィンテージ違いも含めクッチが3本。ピゾーニ(Pisoni)とコブ(Cobb)もilovecalwineです。エリック・ケント(Eric Kent)はWine Peopleが輸入。ラベルも素敵です。ゴールデンアイ(Goldeneye)、ドメーヌ・ドゥ・ラ・コート(Domaine de la Cote)、ウェイフェアラー(Wayfarer)は中川ワイン。ワイン・イン・スタイルが輸入しているレイン(RAEN)も入っています。

ポール・ラトーは、該当するワインが入ってますね。


レインもそのものです。

Date: 2017/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Squirrelは、開けたワインを数週間に渡って保存できる容器(Wine Squirrel - Preserve Opened Wine for Weeks | Indiegogo)。クラウドファンディングのIndiegogoにおいて現在80ドルで発売中(定価は100ドル)。

Wine Squirrel



Wine Squirrelというこの保存容器は一種のデカンタですが、プレス式のコーヒーメーカーの「プランジャー」のような蓋が付いていて、ワインを空気に触れないようにできます。そのため、ワインが酸化せず、長期間保存可能になるそうです。また、押し込む「プラジャー」はハンドル部分が外れるようになっています。かさばらずに保存できます。

人気のコラヴァンと比べてみましょう。

コラヴァンより良い所
ランニングコストがかからない。

コラヴァンに劣る所
何ヶ月もの長期保存はできない。ワイン1本にひとつ必要

といったところでしょうか。得意な場面が違うので、これはこれで役に立ちそうです。
Date: 2017/1227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日も「リヴァース・マリー」のワインで取り上げたワインメーカーのトーマス・リヴァース・ブラウン。今一番人気の高いワインメーカーの一人だと思います。その彼がソノマのフェラーリ・カラーノでコンサルタントに就任したと発表されました(Ferrari-Carano Hires Winemaker Thomas Rivers Brown To Consult)。
トーマス・リヴァース・ブラウン

すべてのワインを見るのではなく、カベルネ・ソーヴィニヨンだけを担当します。アレキサンダー・ヴァレーとナイツ・ヴァレーの自社畑におけるブドウの栽培から見ていくとのこと。

トーマス・リヴァース・ブラウンは「アレキサンダー・ヴァレーとナイツ・ヴァレーはカベルネで重要になりつつあるエリアだ。特に品質を重視したワインが増えつつある。人々はプレミアムなカベルネのソースとしてナパ以外に目をつけはじめており、フェラーリ・カラーノのエステートのマウンテン・ヴィンヤードはその動きにあったものだ」と述べています。

フェラーリ・カラーノはシャルドネなども、いいものを持っているので、そちらも担当するのかと思ったらカベルネだけでした。日本にも輸入されているはずですが、見たことほとんどないですね。

トーマス・リヴァース・ブラウンはただ単に美味しいワインを造るというだけでなく、ワイナリーやテロワールの個性をどこのワインでも発揮しているのがすごいと思います。その彼がフェラーリ・カラーノを選んだということは、今後のソノマのカベルネには一層注目すべし、というところなのでしょう。

昨日紹介したリヴァース・マリーのカンツラーはほんとお得なので、再掲しておきます。

Date: 2017/1226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かなりお買い得なワインは2つ紹介します。ワインの種類もショップも別々なのですが、わざわざ2つの記事に分けることもないかと思い、まとめてしまいます。

1つはリヴァース・マリーのピノ・ノワール「カンツラー・ヴィンヤード」2014。米国で70ドルくらいするワインが税抜きでは5780円という安さ。アントニオ・ガッローニは91点を付けています。リヴァース・マリーのピノ・ノワールの中ではかなりボールドなスタイル。コスタ・ブラウンのカンツラーと比べてみるのも面白いかもしれません。リヴァース・マリーのピノ・ノワールはトーマス・リヴァース・ブラウンが造るワインの中では圧倒的に安く(例えばアストンなら2万円、ボアズビューなら3万円超です)、品質も高いので、普通でもかなりお買い得だと思いますが、これは特にお得です。


もう1つはドミナスのセカンドワイン「ナパヌック」。先日の記事「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」で紹介したワインの中にはセカンドワインを作っているところもかなりありますが、その中でもナパヌックは評価が高く価格が安いのでお買い得です。

おそらく、これらのセカンドワインの中で実売1万円を切るのはナパヌックだけだと思います。米国でも税抜き70ドルくらいからなので、日本の値段はかなり安いです。今回は2013年が税込みで7800円と現地価格以下。Wine Advocateで93点、アントニオ・ガッローニのヴィナスで94点、ジェームズ・サックリングが94点と評論家の評価もこぞって高いです。パーカーはナパヌックは、ただセカンドというだけでなく、それ自体魅力的だとしており、ファーストのドミナスよりも早飲みできる(それでも飲みごろは15年くらい続きます)としています。特に、初期のレビュー(1回めのレビューでは94-96を付けており、2回めに93になった)では、過去最高のナパヌックで、出荷されたら買い占めるべきだとまで書いていました。この価格帯のカベルネの中でも相当魅力的でお買い得なワインと言えるでしょう。

Date: 2017/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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某グループのライブチケット抽選が全部はずれてしまったので、その分でウメムラの福袋(4本で1万円)を買ってみました。なお、これは最安ランクで最高は6本で54万円というのまであります。

ここの特徴は、内奥は決まっておらず、リクエストできること。僕はもちろん全部カリフォルニアで、とお願い。プラスして、ちょっと飲んでみたかったピノをリクエストしてみました。

内容を明かしてしまうのは、ルール違反かと思うので、ヒントだけ書いておくと、リクエストのピノは入っていました。後はソノマのジンファンデル、セントラル・コーストの有名ワイナリー2つからそれぞれシャルドネ。合計でざっと実売1万3000円台くらいでしょうか。

シャルドネが重なってしまったところは若干残念ですが、どちらも安心して飲める銘柄なので、クオリティは十分すぎるくらいあると思いました。

1月末までの受付です。お正月用の調達ならお早めに。
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Date: 2017/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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我が家のクリスマス・パーティは25日にすることが多いのですが、今年はカレンダーの都合上24日のクリスマス・イブにしました。
グロリア・フェラー ロイヤル・キュヴェ

ワインは以前の記事でもお薦めしたグロリア・フェラーのロイヤル・キュヴェ。ここのブラン・ド・ノワールが我が家では定番なのですが、1ランク上のこちら(といっても200円しか変わらない)にしてみました。Wine-Searcherの平均価格29ドルに対して税抜き1980円という、圧倒的安さです。リンゴやトースト、軽いナッツのフレーバーでおいしいです。料理との相性ではブラン・ド・ノワールの方がよかったかもしれないけど、ワインとしては、こちらの方が少しおいしいと思います。コスパは抜群。

クリスマス・イブ ディナー
料理は中央の大皿に盛ってあるのが、コストコで買った「御殿場高原 山賊のスペアリブ」という商品。豚のスペアリブをBBQにしたもので、カットして電子レンジで軽く温めるだけで食べられます。賞味期限も結構あったので、先日コストコに行ったときに買ってみたものです。700gくらいあって1398円と価格もそんなに高くありません。

これだけだとちょっと足りないのでチキンは今年は自作(いつも買っていた近所の鶏屋さんは、今年は丸焼きしかやらないというので)。4本で550円という格安のもも肉を使って炊飯器で低温調理したコンフィです。前の日から塩麹とガーリックパウダー、ブラック・ペッパーで漬け込んで、今日は午前中から6時間くらい炊飯器の調理機能(保温機能でも大丈夫だと思います)を使って6時間くらい放置したものです。最後はフライパンで焼け目を付けています。

これもなかなか美味しくできました。買ってくるのより美味しいという意見も。ローストするより肉がしっとりと柔らかく食べやすいです。

で、何よりもコンフィに使ったオリーブオイルと肉汁が絶品。フランスパンを漬けて食べたらいくらでも食べられる感じ。

スペアリブも柔らかくて味付けもよく、これは来年も買いたいです。調理不要で豪華に見えるのでお薦めですよ~。

送料入れるとちょっと高くなりますが、通販でも売ってますね。サイズは「ハーフ」と書いてありますがうちが買ったものの3分の1くらいのようです。


グロリア・フェラーは安すぎます。4000円くらいのシャンパーニュと比べても引けを取らないと思います。

Date: 2017/1224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」という記事を公開しましたが、それのシャルドネ版を調べてみました。

対象としたワインはこれまでWine Advocate誌のレビューで98点以上を複数回取ったワイン。これが全部で14種ありましたが、うちオーベール(Aubert)が5本、ピーター・マイケル(Peter Michael)が4本と、これだけで約3分の2を占めてしまいました。

残りはキスラー(Kistler)のキュベ・キャスリーン(Cuvee Cathleen)、マーカッサンのマーカッサン(Marcassin Marcassin Vineyard)、コングスガード(Kongsgaard)のザ・ジャッジ(The Judge)、モレ・ファミリー(モルレ・ファミリー、Morlet Family)のクードクー(Coup de Coeur)、ポール・ホブス(Paul Hobbs)のキュベ・アグスティーナ(Cuvee Agustina)です。

計算方法などは前回と同じですが、ヴィンテージは2006~2016年を採用しています。シャルドネはそれほど熟成して飲むことは多くないと考えたからです。

では結果を見てみましょう。
シャルドネ

おそらくほとんどの人が予想した通り、マーカッサン(マーカッシン)が一番でした。一番低い年で96点と安定しています。100点は2008、2012、2013の3回。

これに迫るのがオーベールのシュガー・シャックとイーストサイド。シュガー・シャックは2012年、イーストサイドは2011年からレビューされている比較的新しいワインです。シュガー・シャックは満点はないものの97~99のレイティングしか取っていないという安定さ、イーストサイドは2011年に94点というちょっと低い(この中では)評価がありますが、後は98点以上。2013年に満点。

5番目だったオーベールのCIXも2011年からの掲載で、2011年の91点を除くとすべて97点以上で2015年に満点を取っています。

4番目はピーター・マイケルのポイント・ルージュ(Point Rouge)。これはピーター・マイケルの中でもベストのシャルドネをブレンドしたもの。ピーター・マイケルのシャルドネの中では最高峰という位置づけであり、それを裏付ける結果となりました。

コングスガードのザ・ジャッジはもっと上に来るかと思いましたが僅差で6位。マーカッサンとは約1点の差がありました。

7位はまたもオーベール。ローレンは長く続いている単一畑で、シャルドネの中ではフラッグシップ的な位置づけ。何回か試飲していますが、すばらしいシャルドネです。

8位はモレ・ファミリーのクードクー。ただ、これも2009年に89点という突出して低いレイティングを取っており、そのヴィンテージをはずすと平均は98点を超えます。

大体ここまでがトップ・グループと言っていいのではないでしょうか。
どのワイナリーも日本への輸入はありますが、オーベールは今回のワインは入ってきていないようです。モレ・ファミリーのクードクーも多分入っていないでしょう。また、入ってきているものも本数は相当少ないです。カベルネ系に比べるとシャルドネのトップクラスを入手するのはかなり大変そうです。(聞いた話では、コングスガードのジャッジなどは抱き合わせ販売で、ほかのものを相当買わないと入荷できないそうですし)

なお、キスラーのキュベ・キャスリーンは平均95.9。ここまでの上位と比べると若干評価は下という感じです。

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キスラーは価格もちょっと安くなります。

Date: 2017/1223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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南カリフォルニアで猛威を奮っているトーマス・ファイアーがようやく収束に向かいそうです(\'Good News\' on the Thomas Fire Lines, All Evacuations Lifted)。

この2日ほどで、増えた延焼面積は200エーカーほどにとどまり、包囲した部分もうまく機能している様子。サンタ・バーバラなどの避難命令もすべて解除されました。

まだ、5600人もの消防士が奮闘中ですが、最大だったころより1000人は減り、地元に帰ったとのこと。

10月の火事ではボーイング747が消火剤を撒いて話題になりましたが、基本的には火事への対策は人手頼り。ここを越えさせないというファイアー・ラインを作るという大変で地道な作業が中心になります。今回は風が強すぎて作ったファイアー・ラインを越えて延焼するといったことも多々あったようです。

まだ終わってはいないですが、消防士さんたちお疲れ様でした。クリスマスは一人でも多く家で過ごせるといいですね。
Date: 2017/1222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カレラ・ジェンセンのWine Advocate における最高レイティングは97点。2007年と2009年の評価です。カレラ全体ではセレックが2度98点を取っています(2007年と2012年)。

前にFacebookで聞いたところでは、セレックが好きだという人が多かったです。優等生的に美味しいジェンセンよりも、当たり外れが激しいセレックの方がマニア好みなのかもしれません。

2009年のジェンセンです。8年経っているので飲み頃としてもよさそうです。
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セレックの97点評価だった2013年です。


まだWine Advocate の評価が出ていない2014年のセレックはちょっと安いです。ヴィンテージ的には97点以上取って不思議はないところなので、狙い目です。
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Date: 2017/1221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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著名な評論家ジェームズ・サックリングが2016年にベストワインとして選んだのがオーパス・ワン2013でした。2017年は残念ながらカリフォルニアではありませんが、チリのワイン「アルマヴィーヴァ2015」。ご存知の方が多いと思いますが、チリ版のオーパス・ワン的なワインで、シャトー・ムートン・ロートシルトと、チリのコンチャ・イ・トロとの合弁で作っているボルドー・ブレンドです。

ちなみに3位にもチリの「セーニャ2015」が入っています。アルマヴィーヴァと同様、サックリングは満点を付けています。

どちらのワインも1万円台。チリのワインの中では高価ですが、オーパス・ワンが4万円近くになっていることを考えると半額で手に入ります。先日「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」で取り上げたワインも実売価格は2万円を超えます。やはりチリのワインはまだ格安です。おそらく20年後には「あのころはアルマヴィーヴァも1万円台で買えたんだよなあ」と遠い目で思っていそうな気がします。

実は今年はちょっとチリワインにも縁があったので、このあたりのワインも気になります。

なお、カリフォルニアでトップだったのは8位に入ったリトライのピノ・ノワール「ヘイヴン」2014でした。サックリ具はカベルネ系に高い点をあげる傾向があるので、その中でエレガント系のピノ・ノワールが入ったのは快挙です。

ウメムラは16時までの注文は即日発送です。今日頼めばまだギリギリクリスマスに間に合うと思います。

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セーニャもあります。

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Date: 2017/1220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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南カリフォルニアで猛威を奮っているトーマス・ファイアーの続報です。

昨日の記事の最後に包囲率は上がっている旨を記しましたが、さらに進展して現在は50%に達しています。ただ、これで小康状態に入っているかというと、実は全然そうではなく、延焼面積は27万1750エーカー(約1100km2)と過去3番めの規模にまで拡大しています。

避難区域

避難区域もだんだん西に寄っていっています。上の地図で赤い太線が燃えている範囲。濃いピンク色のところが強制避難、オレンジが自主避難の地域です。サンタ・バーバラの市街地のすぐ北まで強制避難の地域になっています。

サンタ・バーバラの東、スマーランドにあるサマーランド・ワイナリー(Summerland Winery)と、サンタ・バーバラにあるマージュラム(Margerum)のテイスティング・ルームは現在クローズしています。マージュラムはサンタ・バーバラの有名ワインショップWine Caskのオーナーのワイナリーで、ホワイトハウスの公式晩餐会にも使用されたことがあり、日本にも輸入されています。


まだ、ワインカントリーの畑の南端からは35マイル(約56km)離れているとのことですが、風がまた強く吹いているため、いつどこに飛び火するか予断を許さない状況が続いています。

もうこの火災が始まってから2週間ということで、期間も非常に長くなっています。

最新情報はTwitter:VCFD PIO(@VCFD_PIO)さん | Twitter
Facebook:Ventura County Fire Department - ホーム
でも発信されています。
Date: 2017/1219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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10月の火事で壊滅的な被害を受けたパラダイス・リッジが復興に向けて動き出しています(Sonoma County’s fire-damaged Paradise Ridge winery plans memorial to fire)。

ラブサイン

火事の直後からワイン造りは再開しており、ロックパイルのジンファンデルは収穫して醸造に移り、そのほかにもブドウを購入していくつかのワインを今年作っているそうです。

また、焼け跡に一時的なテイスティングルームを作り、その後は今回の火事のメモリアルとして、焼け跡を含んだ展示施設を構築するとのこと。

写真に挙げたLOVEの字は焼け残り、火事からの復興のシンボルのようにも使われています。これまで1000組以上のカップルが挙式を挙げた人気の結婚式場でもありましたが、既に何組かから、このサインの前で挙式を挙げたいという問い合わせが来ているそうです。

なお、南カリフォルニアの火事の続報ですが、少し風が弱くなり、包囲率は45%に上がっています。まだまだ落ち着いたとは言い難いですが、ちょっとだけ朗報でした。


Date: 2017/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日、レアムのアブソードを紹介しましたが、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンやボルドー・ブレンドのワインでどれが評価が高いのでしょうか。

いろいろ意見はあると思いますが、まずはWine Advocate、いわゆるパーカーポイントに基いて調べてみました。方法は、2001年から最新ヴィンテージまでのWine Advocate誌のレイティング(レビュアーはパーカーだけではありません、念のため)から、平均と標準偏差を求めています。94+など「+」が付く場合は94.5点など0.5点加算、92-94など幅がある場合は上と下の平均を取っています。

ポイントが高いと思われるワイン27種類について調べた結果が次の表です。

カリカベ

昨日のレアム「アブソード」が一番平均が高く98.6となっていますが、最近の4ヴィンテージ以外は2005年に93点というのがあるだけなので、ちょっと標本数が少ないです。これを除くとシュレーダーのCCSが98.4とさすがの高得点でした。標準偏差も1.77と低く、安定して高い点を取っていることが分かります。

このほか平均が98点を超えたのはコルギンのIX(ナンバーナイン)エステート、ハーラン・エステート、ハンドレッド・エーカーのカイリ・モーガン、ロコヤのマウント・ヴィーダーでした。

コルギンやハーランは順当なところですが、ハンドレッド・エーカーやロコヤはここまで評価が高いとは思っていなかったのでちょっとびっくりです。ロコヤは100点のワインでも5万円台で売っていることもあるので、お買い得かもしれません。


ハンドレッド・エーカーもリーズナブルとまでは言えませんが、評価と比べると多少割安な感じがします。


エイブリューのマドローナ・ランチは標準偏差が1.66と一番小さく、安定感では抜群です。ボンドのヴェシーナはさすが、スクリーミング・イーグルは価格から見ると意外と評価は高くないという気もしないでもないです。

その次の3本、スポッツウッド、シェーファーのヒルサイド・セレクト、ドミナス・エステートは平均97.4~97.5。標準偏差がちょっと大きく、評価のブレは大きめではありますが、ヴィンテージによっては2万円台で買えることもあるので、やはり狙い目にはなりそうです。

プランプジャックのリザーブやメイバックは、このリストの中では知名度は比較的低いかもしれませんが、評価では負けていません。

さて、注目の1つはオーパス・ワンですが平均95点というのは予想以上に高い点。マイケル・シラッチ体制になってからだともう1点くらい評価が上がります。ばらつきも少ないです。カリフォルニアを代表するワインとして納得のいく評価でしょう。

そのオーパス・ワンを評価で上回っているのがティム・モンダヴィのコンティニューム。将来はスポッツウッドなどに並んでくる可能性が高いのではないでしょうか。

今回のワインのセレクションは、過去のレイティングなどを見て高そうなものや、これは美味しいと思うものを入れていますが、いろいろ抜けもあると思います。これも調べろ、というのがあったら教えてください。

もちろん、評価法についてのご意見も歓迎です。
Date: 2017/1217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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近年はあまり珍しくなくなったとはいえ、やはりWine Advocate誌で100点、いわゆるパーカー100点のワインというのは特別なものです。私もこれまで何回かそういうワインを試飲する機会がありましたが、やはり一際抜きん出た印象があったのは確かです。

そんな「パーカー100点」を4ヴィンテージ続けているのがRealm(レアム)のAbsurd(アブサード、アブソード)。同誌でのレビューは2005年(93点)以降とだえていましたが、2012年から最新の2015年まで、いきなり4ヴィンテージ連続の満点です。

レアムの歴史などについては、こちらをご覧ください
ナパの最注目ワイナリー「レアム」の旧ヴィンテージが現行の半額以下

レアムのワインはベクストファー・トカロンをはじめとした単一畑のものと、ブレンドのものとがありますが、このワイン「Absurd」はブレンドのもの。ルールは単純で、とにかく一番おいしいものをブレンドするとのこと。結果として単一畑になることもありえるし、品種構成も毎年変わります。2005年に最初にこのワインを作ったときはプティ・ヴェルドが38%も入り、あまりにも馬鹿げていると思ったことからこの名前が付いたとのこと。

このブレンドは日本には入ってきていないのかと思っていましたが、実はごく少量だけ入っているようです。価格はもちろん高いですがレア度は格別です。生産量はわずか250ケース。

Date: 2017/1217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマでは2014年からラベルにAVA(ソノマ・ヴァレー、ロシアン・リバー・ヴァレーなど)を入れる場合、「Sonoma County」という表示も入れることが義務化されました。その効果を調べた調査結果が記事になっています(Does Wine Region Conjunctive Labeling Really Work? The Case of ...)。

sonoma county

ナパでは同じようなルールが2005年から適用されており、ソノマもそれにならった形になっています。

今回の調査は、最初に2008年にワインを飲む米国の大人409人に対してソノマの各AVAの認知度を調べ、次に2016年に403人の対して同じ質問をしています(調査対象の人は異なっています)。性別や地域、年齢の分布などはほぼ同じような形になっています(詳しくは元記事をご覧ください)。

質問ではソノマ郡やそのAVAについて認知度合いを5段階(1が一番低く、5が一番高い)で評価してもらっています。

その結果、ソノマ郡が2008年の2.86から2016年の3.21と、ラベルルールが変わって以降の方が認知度が高まっています。また、面白いのはAVAの認知度も同時に上がっていることです。ロシアン・リバー・ヴァレーでは1.47から2.03に、ドライ・クリーク・ヴァレーは1.32から2.06に、カーネロスは1.16から1.69に、グリーン・ヴァレーは1.09から1.97へといずれも上昇しました。

と、なかなか興味深い結果です。ラベルルールが認知度上昇の理由なのかどうかははっきりしない感じもありますが(例えば、比較のために他地域のAVAの認知度も調べてみて、それが上がっておらず、ソノマだけ上がっていたらラベルルールの貢献をより明確に示せたと思います)、AVAの認知向上が進むのはいいことだと思います。

あとは全く余談ですが、「ノーザン・ソノマ」(Northern Sonoma)というAVAをご存知(覚えている)人はどれくらいいますかねえ? 多分、カリフォルニアのAVAの中でも一番政治的(ビジネス的?)に決められたAVAだと思うのですが、今ではもう無意味なので、なくしてもいいのではないかと思っています。

ちなみにこのAVA、ガロがノーザン・ソノマの名前を付けたワインの販促のために作ったと言っても過言ではありませんが、もう今はノーザン・ソノマのワインって作ってないですよね?

Date: 2017/1216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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トニー・ソーターといえば、1980年代から90年代にかけてはダラ・ヴァッレやアラウホなど、数々の「カルト」的ワイナリーでワインメーカーやコンサルタントを務めた人気ワインメーカー。シェーファーもワインを作り始めた頃、トニー・ソーターから多くのアドバイスを貰ったそうです。また、自身のブランドのエチュードでも優秀なピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨンを作っていました。

2000年代に入り、エチュードを売却した後はオレゴンに自身の名前の付いたワイナリーを作り、シャルドネやピノ・ノワール、スパークリングワインなどを作っています。オレゴンワインのパイオニア、とまでは言えませんが、いち早くオレゴンの将来性に目をつけた一人とは言えるでしょう。

参考:
ワインメーカーの系譜(3)――トニー・ソーター&ミア・クライン「最強コンビ」

そのソーターのシャルドネやピノ・ノワールが現地価格に近い価格になっています。

まずは廉価版の「プラネット・オレゴン」のピノ・ノワール。廉価版とはいえ、Wine Spectatorでは90点を取っていますし、米国の価格は20ドル程度ですが、税抜き2380円とほぼ現地価格並みです。


シャルドネのノース・ヴァレーは米国では約30ドルするのが3300円台からとこれも現地価格以下からの安さです。


ピノ・ノワールのノース・ヴァレーはシャルドネほどではないですが、格安です。

Date: 2017/1216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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南カリフォルニアで発生したトーマス・ファイアーがさらに危険になりつつあります。2、3日は風が収まって包囲率も35%まで上がりましたが、また東から西への強風が戻ってきてサンタ・バーバラ方面への延焼が広がりつつあります。非常に乾いた風で、一旦火が収まったところもまた燃える危険がありそうです。

Photo by @FransLanting “California Burning” One of the largest wildfires in California’s history is raging through the rugged coastal mountains near Santa Barbara. The other night the hills looked like a scene from the apocalypse as the flames were encroaching upon scores of homes on the outskirts of town. Thousands of firefighters from all over the American West are combating the blaze in a massive operation that is as impressive as the fire itself. California is used to wildfires, but the ferocity and the magnitude of recent outbreaks is rattling people. These are megafires. Governor Jerry Brown calls them part of the “New Normal,” as the state is adapting to the consequences of climate change. Our local firefighters are heroes when it comes to battling the flames, but we need a global force to address the root causes of the inferno that will impact all of us. Check the hashtags below to learn how you can engage. Follow me @FransLanting for more stories about a planet under pressure. @natgeocreative @thephotosociety @christineeckstrom #California #Wildfire #Climatechange #climatereality #stopclimatechange #leonardodicaprio

National Geographicさん(@natgeo)がシェアした投稿 -



また、延焼面積はは25万エーカーとなり、2007年にサンタ・バーバラで起こったザカ・ファイアーを超えてカリフォルニア史上4番目の規模になりました。また、消火活動にあたっていた消防士が一人亡くなっています。

今の勢いだと、まだ落ち着くまではかなりかかりそうな雰囲気です。せめて風がやんでほしいものですが…
Date: 2017/1215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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キスラー・ヴィンヤーズ(Kistler Vineyards)のCEO兼ワイン・メイキング・ディレクターであるスティーブ・キスラーが、キスラーからは引退することが発表されました(Kistler Vineyards Jason Kesner Will Take Over Direction of All ...)。

後任は2014年に就任したジェイソン・ケスナー。キスラーは今後は自身のオキシデンタルに専念します。正式な移譲の時期は今月中とのこと。

スティーブ・キスラーとジェイソン・ケスナー
スティーブ・キスラー(左)とジェイソン・ケスナー(右)

オキシデンタルの設立と、ジェイソン・ケスナーに移譲するのではないかという話は、2014年に何回か記事に書いています(下記のリンク)。ようやくそのタイミングが来たということですが、今年11月にはスティーブ・キスラーとキスラーを作ったマイク・ブリクスラーが亡くなり、今後の見通しも変わってくるのかと想像していましたが、既定路線通りの決着を迎えました。

過去記事:
キスラー謎のオーナー変更とスティーブ・キスラーの新ワイナリ
スティーブ・キスラーの新ワイナリは、ちょっとガセっぽかった
キスラーの新ワイナリ、さらに続報
「ガセネタ」ではなかったケスナーのキスラー・ワインメーカー就任


Date: 2017/1214 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、「今度はロスアンゼルスで山火事、モラガ・ワイナリーも危機一髪」という記事で南カリフォルニアの火事をお伝えしましたが、この山火事「トーマス・ファイアー」が勢いをさらに広げています。ベンチュラから西に広がっていき、サンタ・バーバラ郡まで火災の区域は広がっています。これまでに23万7500エーカーが焼け、カリフォルニアの山火事史上5番目の規模になっているとのこと。ちなみに10月の火事でサンタ・ローザなどを焼いたタブズ・ファイアーは3万6807エーカー、スタッグス・リープなどを襲ったアトラス・ファイアーは5万1624エーカー、ソノマ・ヴァレーやマヤカマスなどに大きな被害を与えたナンズ・ファイアーは5万6556エーカーで、合わせても14万エーカーほどでした。

Thomas Fire

地図でわかるように、特にピンチなのがオーハイ(Ojai)。火に囲まれた状態です。言うまでもなく有名なオーハイ・ヴィンヤードがあるところですが、オーナーのアダム・トルバックによると、何とか危機的な状況は免れたそうです。


下の写真もオーハイにあるトパ・マウンテンというワイナリーのもの。写真のようにワイナリーの一部で被害がありましたが、なんとか大きな被害には至らなかったようです。


まだ包囲率は25%と低く、西のサンタ・バーバラでも避難指示が出るなど、混乱は続いています。南カリフォルニアはこの秋、少雨傾向が続いていたため、火の広がりが速いと言われています。ワイナリーに直接被害がなくても従業員の住居など、間接的な被害は既にかなり広がっています。早く延焼が止まることを期待します。
Date: 2017/1212 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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レイヴェンズウッドのジョエル・ピーターソンが独自に取り組む『ワンス&フューチャー』のワインが再入荷しています。前回の入荷時は「瞬殺」状態。今回はどうでしょうか。

前回の記事:急げ!ジョエル・ピーターソンの「ワンス&フューチャー」が入荷
このワインの試飲レポート:これはすごい、カリフォルニアワインの親子鷹、ピーターソン父の新作

ワンス&フューチャー、レイヴェンズウッドのキャッチフレーズである「ノー・ウィンピー・ワイン」(軟弱なワインはないよ!)がぴったりくるワイナリーです。特に、プティ・シラーはお薦め。


他のショップです。

Date: 2017/1211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌の2017年ベストバイ100で見事2位になったのがウッドブリッジ(Woodbridge)のピノ・ノワール2015でした。日本でもおなじみのウッドブリッジですが、カベルネ・ソーヴィニヨンは何度も飲んだことがあるものの、ピノ・ノワールは多分未経験です。せっかくなので飲んでみました。
Woodbridge Pinot Noir 2015

色はガーネット。ピノ・ノワールらしい色です。もうちょっと濃い目かなあと思ったので少し意外でした。味わいはチェリーやストロベリーの赤系の果実に、ちょっと煮詰めたようなジャムのニュアンス。甘苦さを感じます。樽の感じもあります。酸は弱め。

個人的にはもう少し酸があって樽が少ないほうが好きですが、これはこれで飲みやすくていいと思う人も少なからずいるでしょうね。好みの方向性ではなかったのでリピートするかどうかは微妙ですが、悪くはないと思います。高いピノ・ノワールを開ける気分じゃないけど、ちょっとピノ・ノワール飲みたいって思うことはよくあるので、そういうときの選択肢にはなりそです。

ちょっと調べていたところ、雑誌「ワイン王国」でも星5つの高い評価だったそうです。

1本1000円しないワインですから、ケース買いもありでしょうね。


世界のピノ・ノワール飲み比べのセットに入っていたりもします。カリフォルニア代表ということだと責任重大ですね(笑)。



ところでWine Enthusiastのベストバイのリストを見ていたら13位には「スリー・シーヴス(Three Thieves)」のカベルネ・ソーヴィニヨン2014が入っていました。コスパワインやハンバーガーショップで知られるジョエル・ゴットが「南仏プロヴァンスでのワイン造りを経て、アメリカではワシントン州のチャールズ・スミスとのジョイント"Charles & Charles"で一世風靡したチャールズ・ビーラー。11歳で起業し様々なビジネスを手がけた後1999年よりワイン造りに転じたロジャー・スコメーニャ」(布袋ワインズの紹介ページより)と組んで造るワインです。何回か試飲したことありますが、これのコスパは納得。お薦めです。

Date: 2017/1209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、Wine Spectatorのコスパワイン100を紹介しましたが、米国で20ドル以下でも日本だと4000円を超えてしまうワインもいくつかありました。

ところが逆に、日本の方が価格が安かったり、ほとんど同じといったワインもあります。調べると特にスパークリングワインでは日本で格安で手に入るものが多いのです。クリスマスや正月などを迎えるこれから、せっかくだったら格安で美味しい泡を飲みましょう。

Wine Advocate誌でカリフォルニアのスパークリングの得点上位を独占しているのがシュラムスバーグ。フラッグシップのJ.シュラム2008も94+点という高得点です。このワイン、120ドルですが日本でも税込み1万2000円台から手に入ります。あれ、今の為替ってどうだったっけ、と一瞬思ってしまいました(今は113円くらいです)。


リザーブの2007も94点。米国ではやはり120ドル程度するのが日本では1万2000円台~。


価格差逆転の最たるものがドメーヌ・カーネロス。テタンジェがカーネロスで造るスパークリングです。ここのフラッグシップ「ル・レーヴ」。2008年ものが米国では100ドル以上、日本ではなぜか6000円台~。半額に近い安さです。

しかもこのショップは15日まで1割引のクーポン配布中。実質5000円台になります。


ちなみに、ロゼだと米国で36ドルくらいなのが税込み4400円台~。これも全然高くないですが、上の安さと比べてしまうと、なんだかちょっと損した気分になりますね。


グロリア・フェラーのフラッグシップはカーネロス・キュヴェ。米国で70ドル近くするのが日本では6000円台と、やはり価格差逆転です。ボトルも高級感ありますね。


高級感はないですが、個人的に一番よく飲むのがここのブラン・ド・ノワール。これも米国で19ドル(税抜き)が日本で税込み1900円台だから日本の方が安いです。日経の記事でも3000円以下のスパークリングで1位に選ばれたことがあります(クリスマスに楽しみたいスパークリングワイン 何でもランキング|エンタメ!|NIKKEI STYLE)。


Jのブリュット・ロゼは個人的に一番好きなロゼ・スパークリングです。これは米国36ドル前後が日本だと5000円前後なので、価格差逆転はしませんが、十分リーズナブルな範囲だと思います。ともかくボトルが美しいので、女性にプレゼントするならお薦めです。

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ジェイ ブリュット ロゼ
価格:5378円(税込、送料別) (2017/12/9時点)


ロデレール・エステートのエルミタージュ・ブリュット・ロゼは米国で平均68ドルが8600円台。逆転はしませんがリーズナブルな価格と言えるでしょう。ロデレールと聞くと、何か高級感を感じます。


最後に紹介するのは、先日のコスパ100にも登場したコッポラ「ソフィア」のブリュット・ロゼ。待望のロゼ泡です。米国20ドルが3000円台は、これまでの格安を見ていると高く見えますが、一般的にはこれくらいの値付けのワインが多いと思います。これも女性受けは確実でしょう。ボトルを覆うフィルムも含まれています。

Date: 2017/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ、ソノマなどの大規模山火事の記憶も遠くないなか、今度はロスアンゼルスで山火事です(Wildfire burns homes, winery in L.A.'s posh Bel-Air neighborhood)。

山火事(wildfire)といっても、今回は「ベルエアー」というLAの邸宅外近くまで火が来ており、太平洋まで到達したとの話もあります。

ベルエアーといえば有名なのがワイナリー「モラガ(Moraga)」。現在はメディア王として知られるルパート・マードックがオーナーで、マードック氏自身、このワイナリーの住居に住んでいます。そこにも火が迫っており、少なくとも畑の横の建物一つが焼失しています。

現在は付近に避難指示が出ており、マードック氏ももちろん家を離れていますが、今のところ畑もワイナリーも無事だと表明しています。

Skirball Fire 2017
Date: 2017/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2017年12月7日、ついにペタルマ・ギャップのAVAが認められました。2018年1月8日から有効になります(A year overdue, Petaluma Gap wine region gains official recognition - San Francisco Chronicle)。

ペタルマ・ギャップ

ペタルマ・ギャップはソノマコーストの南東部。太平洋から、サンパブロ湾に風が吹き抜ける隘路となっていることから、ギャップの名が付いています。
ソノマコーストとの違い

ソノマコーストはAVA策定当初から広すぎると言われていましたが、地域の重要性が次第に増して行くなかで、サブAVAを作る機運も高まっていきました。2015年に申請し、2016年10月のパブリックコメントでは反対意見もなかったことから、2017年早々には認められるのではないかと期待されていました。ところが、米国のトランプ政権設立のゴタゴタで、米財務省の、許可を出すポジションが空席で、許可が得られないという状況に陥りました。8月にやっと人が決まり、AVAも認められた次第です。

ペタルマ・ギャップの畑ではギャップス・クラウンや、グリフィンズ・レア、またサンジャコモのいくつかのサイトなどがあります。

AVA、認められて良かったです。



Date: 2017/1207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectatorが年間トップ100とは別に、20ドル以下のワインを対象にコスト・パフォーマンスがいいワイン100を選んでいます(100 Top Value Wines for 2017 | Wine Spectator​)。

分野は軽めの白、リッチな白、エレガントな赤、ビッグな赤、ロゼ、スパークリングの6つ。それぞれカリフォルニアからの選出をピックアップしましょう。

●軽めの白
89 $14 JOEL GOTT Sauvignon Blanc California 2016
89 $15 PEDRONCELLI Sauvignon Blanc Dry Creek Valley East Side Vineyards 2016

●リッチな白
91 $17 KUNDE ESTATE Sauvignon Blanc Sonoma Valley Magnolia Lane 2015
90 $12 HESS SELECT Chardonnay Monterey County 2015
90 $20 LA CREMA Chardonnay Monterey 2015
89 $14 THE SEEKER Chardonnay California 2015

●エレガントな赤
89 $18 BRIDLEWOOD Pinot Noir Monterey County 2014
88 $18 JOSH CELLARS Pinot Noir Central Coast 2014

●ビッグな赤
90 $20 TURLEY Zinfandel California Juvenile 2015
89 $18 TENSLEY Fundamental Central Coast 2015
89 $20 FREI BROTHERS Zinfandel Dry Creek Valley Reserve 2015
89 $20 ROBERT HALL Syrah Paso Robles 2014
88 $19 PEDRONCELLI Cabernet Sauvignon Dry Creek Valley Three Vineyards 2014

●ロゼ
90 $20 TENSHEN Rosé Central Coast 2016
89 $14 FERRARI-CARANO Sangiovese Sonoma County Rosé Dry 2016
88 $20 LA CREMA Pinot Noir Monterey Rosé 2016

●スパークリング
89 $16 KORBEL Brut California Organic Grapes 2016
88 $19 SOFIA Brut Rosé Monterey County Sofia 2016
88 $20 SCHARFFENBERGER Brut Mendocino County Excellence NV

ラ・クレマとペドロンチェリ、それからテンスレーが低価格ブランドのテンシェンと合わせて2つずつ選ばれています。ペドロンチェリは日本の輸入元である中川ワインは「毎日飲んでも裏切らない」というキャッチフレーズをつけています。その通り、いつ飲んでも安定しておいしいワイン。安定感は抜群です。今回は選ばれていませんが、ロゼなどもお薦め。派手なワインではないので、なかなか記事で紹介する機会はありませんが、安心してお薦めできるワインです。今回選ばれたワインでは、カベルネ・ソーヴィニヨンが現行ヴィンテージです。


ラ・クレマはソノマをベースとしておりピノ・ノワールなどが有名ですが、選ばれた2本はどちらもモントレー産というのがちょっと面白いところ。日本にも入ってきていますが今のところヴィンテージ違いです。日本にはリリースしてしばらくしてから入荷することが多いので、この手のランキングでは現行ヴィンテージとずれてしまうことが多いのがちょっと残念ですね。もうしばらくすれば同じヴィンテージになるとは思うのですが。

テンシェンのロゼは日本にも入っています。ちょっとお高めになってしまいますが。

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テンスレー テンシェン ロゼ[2016] 750ml Tensley Tenshen Rose[2016]
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軽めの白で選ばれたジョエル・ゴットもヴィンテージ違いが入っています。ここもペドロンチェリと同様、安定したおいしさのワイン。上手に作っているなあと思います。

ヘス・セレクトのシャルドネも日本はヴィンテージ違い。

THE SEEKERとBRIDLEWOOD、JOSH CELLARSは知らないワイナリーです。日本にも多分入っていません。

ターリーのジュヴナイルは、ターリーの入門的ワインとして日本でも人気がありますが、日本の価格は4000円台。ちょっと高いですね。

スパークリングのコーベルは日本にも入っていますが、選ばれたのは有機栽培ブドウを使った、普通とは別のブリュット。これは日本未入荷なようです。

ソフィアのロゼはこれまでスティル・ワインしかなかったのですが、2016年に初めてスパークリングのロゼを作ったのが選ばれています。普通のソフィアのスパークリングも人気ですが、ロゼは一層でしょうね。ラッピングもきれいで安ワインのイメージはないですから、プレゼントなどにも十分使えると思います。


最後に「シャッフェンベルガー」というのはロデレール・エステートの廉価ブランド。20ドルのワインが、日本でも2500円くらいですから安いですね。

Date: 2017/1206 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋で年末恒例福袋の販売が始まっています。
赤3本、白1本で税抜き9999円。内容は4500円のナパ・カベ、4900円のプティ・シラー、オレゴン・ピノ、3200円のシャルドネです。定常的に販売しているワインは入れないというポリシーなので、ヒントはありますが、なんだか想像しながら注文するのが楽しいと思います。

個人的には最近、試飲会で美味しいプティ・シラーに何回か当たったので、温故知新という感じですが、今後また注目される品種になる可能性もあるかもと思っています。


ほかにも福袋を探したところ「銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA」では1万円のカリフォルニアワイン2本が入って5本で2万円というのがありました。カリフォルニア以外はシャンパーニュが2本とムートンが造るワインが1本(これは安そう、笑)となっています。

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あと、注文したことはないのですが「ウメムラ」の福袋はいつも気になっています。ここはセットが決まっているのではなくて、リクエストに答えてくれるのが特徴です。つまり「カリフォルニアだけで」とリクエストすれば、それで作ってくれるとのこと。口コミの評価は非常に高いようです。1万円から30万円までいろいろあります。
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Twiceのライブチケットがはずれたら買ってみようかな(笑)。
Date: 2017/1206 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectatorで年間1位になったダックホーンのメルロー スリー・パームス・ヴィンヤード2014。わずかながら入荷しています。すぐ売り切れると思うのでお急ぎで。


Date: 2017/1206 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米コネチカット大学とジョージア州立大学の研究によると、医療用マリファナを許可した州ではアルコールの消費が15%ほども下がったそうです(
Medical marijuana took a bite out of alcohol sales. Recreational pot could take an even bigger one. - The Washington Post)。

これまでの研究によると、マリファナ許可でアルコール消費が下がるというものと逆に上がるというものがあります。2016年の調査によると39の調査結果のうち16はマリファナでアルコール消費が減り、10は逆、残りはどちらでもないという結果だったとか。

今回の結果がどれくらい確かなのかは分かりませんが、もしマリファナを許可することでアルコール消費が減るのであれば、マリファナの許可は今後ますます増えていく可能性が高いでしょう。カリフォルニアなどでの娯楽用マリファナ許可がどういう影響を与えるか、今後注目されることになりそうです。

ちなみに、この記事によるとマリファナはアルコールと比べて「安全」なものとみなされているようです。マリファナ中毒で死ぬことはありませんが、アルコールはより中毒的であり、交通事故などを起こす原因にもなり、暴力的行為とも結びつきやすいのです。

日本だとマリファナは、医療用でも許可されていませんし、覚醒剤などと同じ範疇で捉えられていますが、米国ではこのような見方もされていることは認識しておいた方がいいかもしれません。

India : Himachal Pradesh : Manali (... and up to Leh ...) : Cannabis Sativa var. Indica : Hemp : Grass : Marijuana.
Date: 2017/1205 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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10月の大火事で全焼してしまったソノマのパラダイス・リッジ。日本人にとっては「グレープ・キング」と呼ばれた長沢鼎にゆかりのワイナリーとしても人気がありましたが、残念ながら長沢に関連する資料館や、当時から残る唯一の建物も焼失してしまいました。

ワインもワイナリーにあったものはもちろんダメになってしまいましたが、別の倉庫に保管されているワインもありました。「長沢鼎」の名前をつけたシャルドネもその1つ。このほど再入荷しています。

再建を誓うパラダイス・リッジ応援のためにもぜひよろしくお願いします。


ジンファンデルもあります。


ふるさと納税では故郷の鹿児島にあるいちき串木野市が返礼品にしています。

Date: 2017/1204 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Cellar Katsudaで12月4日の12時から18時にカリフォルニア高級ワインのタイムセールがあります。

スクリーミング・イーグルのセカンドワインが7万円台。セカンドとしては破格の高さではありますが、普段は15万円台という…


ハーランの新プロジェクト「プロモントリー」が税抜き7万円台。普段は9万円台だから安いです。


スケアクロウも特価。ナパで一番古いと言われているカベルネ・ソーヴィニヨンの畑から作られる貴重なワインです。


マーカッシンのマーカッシン・ヴィンヤード・ピノ・ノワールが税抜き3万円台です。


オーパス・ワンは2002年が特価。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【タイムセール★特別価格】[2002] オーパス・ワン
価格:49464円(税込、送料別) (2017/12/3時点)


オーパス・ワンの「セカンド」オーバチュアも2000円ですが安くなっています。

Date: 2017/1204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先月、リッジのモンテベロのセミナーについて記事を書きましたが、当日、リッジの現行ヴィンテージを中心に8種類のワインの試飲もしたのを報告忘れていました。

まずは、セミナーでも試飲したシャルドネのモンテベロ2012。リーンなタイプのシャルドネの中で、一番好きなワインかもしれません。かなりレモニーで酸が強いですが、軽くバニラのニュアンスもあります。チョークっぽさも特徴。
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次はジンファンデル系4種。パソ・ロブレス2015、イースト・ベンチ2014、ガイザーヴィル2014、リットン・スプリングス2014です。
この中ではパソ・ロブレスが一番陽性のジンファンデル。ラズベリーやプラムの風味。イースト・ベンチは値段的には入門的な感じなのですが、結構骨格がしっかりしており、リッチでタンニンもあります。リッジらしいかっちりした感じのジンファンデル。コスパ高いですね。

ガイザーヴィルとリットン・スプリングスはいずれもソノマの100年を超える畑のもの。ガイザーヴィルはスケールが大きく、どーんとした感じ。リットン・スプリングスはスパイシーで、花の香りもします。とても複雑な味わいのワイン。しっかりしたジンファンデル系が飲みたければガイザーヴィル。リットン・スプリングスはそれ自体が1つの個性に感じます。
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最後にボルドー系から3本。メルロー2012、カベルネ・ソーヴィニヨン2012、モンテベロ2006。メルローはセミナーでも試飲しましたが、かなりしっかりした味わいです。カベルネ・ソーヴィニヨンのエステートは、スパイスやロックなど果実味以外がしっかり出ているワイン。モンテベロの2006年もスパイスがしっかり、かなりタニックです。
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[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

リッジ シャルドネ・モンテベロ [2012]Ridge Chardonnay Monte Bello
価格:14580円(税込、送料別) (2017/12/3時点)

Date: 2017/1203 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラでモルレ・ファミリー(Morlet Family、モレ・ファミリー)のシャルドネ マ・プリンセス2013が楽天スーパーセールの期間中税抜きで9980円になっています。

モルレ・ファミリーは2017年10月のWine Advocateでも100点のワインを2本出し、これまで4本が100点。98点以上となると19本にもなります。なんだかいつの間にか超一流ワイナリーの仲間入りをしています。

ワインメーカーは元ピーター・マイケルのルーク・モルレ。シャンパーニュ地方出身のフランス人です。現在のピーター・マイケルのワインメーカーは兄のニック・モルレですから兄弟合わせるとさらにすごいワインだらけになります。ただ、ピーター・マイケルほど知名度がないせいか、まだワインは比較的安め。狙い目になっています。

今回のワインもWine Advocate誌では98点。フルボディのシャルドネです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

モルレ マ・プリンセス シャルドネ ソノマカウンティ [2013]750ml
価格:10778円(税込、送料別) (2017/12/2時点)

Date: 2017/1202 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Cellar Katsudaが楽天スーパーセール期間中、福袋を売っています。もちろん数は限定。どれも超高級ワインばかりです。

安い方から5万円の赤白、10万円の赤白、20万円(WAで100点ワインばかり)の5種類です。

白の5万円は
[2012] キスラー シャルドネ キスラー・ヴィンヤード 750ml 通常販売価格 22,800円(税込24,624円)
[2013] コングスガード シャルドネ 750ml 通常販売価格 17,800円(税込19,224円)
[2009] ピーター・マイケル シャルドネ モン・プレジール 750ml 通常販売価格 24,800円(税込26,784円)
の約7万円相当。WAのレイティングは上から95+、96、93です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カリフォルニア白3本 5万円福袋
価格:54000円(税込、送料無料) (2017/12/2時点)


赤の5万円は
[2010] コングスガード カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml 通常販売価格 32,800円(税込35,424円)
[2008] ピーター・マイケル レ・パヴォ 750ml 通常販売価格 24,800円(税込26,784円)
[2014] ケイマス カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml 通常販売価格 10,000円(税込10,800円)
約7万3000円相当。WAではそれぞれ94+、95、94です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カリフォルニア赤3本 5万円福袋
価格:54000円(税込、送料無料) (2017/12/2時点)


白の10万円は
[2008] コングスガード シャルドネ ザ・ジャッジ 750ml 通常販売価格 64,800円(税込69,984円)
[2013] シン・クア・ノン レジステ 750ml 通常販売価格 42,800円(税込46,224円)
[2011] ピーター・マイケル シャルドネ ラ・キャリエール 750ml 通常販売価格 22,800円(税込24,624円)
約14万円相当です。シン・クア・ノンと「ジャッジ」が両方入るというのはレア度でもすごいですね。ちなみにシン・クア・ノンはルーサンヌやシャルドネなどのブレンドです。WAではそれぞれ97、97、93。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カリフォルニア白3本 10万円福袋
価格:108000円(税込、送料無料) (2017/12/2時点)


赤の10万円は

[2005] ダラ・ヴァレ マヤ 750ml 通常販売価格 88,000円(税込95,040円)
[2012] ケイマス スペシャル・セレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml 通常販売価格 24,500円(税込26,460円)
[2013] ジョセフ・フェルプス インシグニア 【正規品】 750ml 通常販売価格 22,980円(税込24,818円)
約14万6000円。WAでは96、96、98+です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カリフォルニア赤3本 10万円福袋
価格:108000円(税込、送料無料) (2017/12/2時点)


最後の20万円福袋は
[2013] スケアクロウ 750ml 通常販売価格 128,000円(税込138,240円)
[2006] コルギン ナンバー・ナイン エステート 750ml 通常販売価格 88,000円(税込95,040円)
[2010] シェーファー カベルネ・ソーヴィニョン ヒルサイドセレクト 750ml 通常販売価格 59,800円(税込64,584円)
約30万円相当です。前述のように3本ともWAで100点。なんといっても極めてレアなスケアクロウが入っているのがすごいですね。ちなみに米国で買ったとしても3本合わせたら20万円を超えるのは確実です。また、KatsudaではボルドーでもWA100点のワイン2本(マルゴー2000年とラ・トゥール2010年)の福袋がありますが、そちらは30万円!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

パーカー100点 カリフォルニア赤3本 20万円福袋
価格:216000円(税込、送料無料) (2017/12/2時点)


初夢にでもこんなワイン飲みたいものですね。
Date: 2017/1202 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあとりえで2008年のシルバーオーク・アレキサンダー・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンが12月いっぱい特価になっています。

シルバーオークといえば、カリフォルニアのカベルネの中でもユニークな存在。カベルネ・ソーヴィニヨンしか作っておらず「Life is Cabernet」を標榜しています(現在は他の品種はTwomeyで手がけています)。アメリカンオークで熟成させ、そのフレーバーも特徴の1つとしています。アメリカンオークを使っているワイナリーには、先日レポートを書いたリッジもありますが、リッジがアメリカンオークであることを思わせない作りなのに対し、こちらはアメリカンオークらしさをむしろ強調しています。

そのあたりで好き嫌いが分かれるワイナリーではありますが、その飲みやすさやわかりやすいおいしさは、多くの人を捉えています。個人的にも最初に好きになったワイナリーの1つで非常に思い入れのあるところです。そういう人は結構いるんじゃないでしょうか。

シルバーオークのカベルネ・ソーヴィニヨンにはナパ・ヴァレーとアレキサンダー・ヴァレーの2つがありますが、アレキサンダー・ヴァレーの方が若いころから飲みやすいワイン。9年熟成してちょうどいいころではないかと思います。

Date: 2017/1201 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのワイナリーの業界団体ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)が地域の医療を提供する18の非営利団体に総額で620万ドル提供しました(ナパヴァレー・ヴィントナーズが、地域医療を展開する非営利団体に620万ドルを追加提供 | ナパヴァレー・ヴィントナーズ)。ナパ郡では毎年1万人以上がその恩恵を受けているとのことです。

例えば非営利の医療クリニックOLEヘルスは、住民の5人に一人がかかりつけ医として利用しているとのこと。ここはNVVの最大の出資先となっています。

また、10月の山火事の際には、以下のような活動がありました。

・初期対応部隊として避難所に派遣されたOLEヘルスの医師、看護師、医療助手、薬剤師が医療を提供したり、診療所や薬局までの送迎を行いました。
・コープ・ファミリーセンターのトラウマ専門スタッフが、不安定で先の見通しが立たない環境でも子供たちが安全な場所で安心して遊んだり本を読んだり笑って楽しく過ごせるように、ナパヴァレー・カレッジ避難所に子供のプレイエリアを設置しました。
・アルデア・チルドレン&ファミリーサービスの訓練を受けたスタッフが、避難所や地域の支援センターで数百時間にわたり被災者の心のケアを行いました。
・アップヴァレー・ファミリーセンターはバイリンガルの事例管理を行い、森林火災によって金銭問題を抱えた被災者への緊急融資を提供するとともに、被災した家族やお年寄りに対して地方・州・国から受けられる災害支援サービスを案内しました。

NVVは毎年6月に開催されるオークション・ナパ・ヴァレーの収益を地域医療などに提供しています。