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Date: 2015/0531 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店の恒例サンデーセールで、先日紹介した「ハーランのサード」ことマスコットが登場しています。4本限定。10時から発売なので、タイミングを逃さないようにしましょう。



それ以外も、ミウラのピゾーニ、マウント・エデンのエステート・シャルドネなど、普通はセールに出ないようなものが、出ています。必見。




Date: 2015/0530 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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アントニオ・ガッローニが主宰するVinous(ヴィナス)では、Vinous Favoritesとして、コスト・パフォーマンスに優れたワインを紹介しています(Vinous | Explore All Things Wine)。その中からカリフォルニアワインをピックアップします。

概ね30ドル以下のワインが選ばれています。日本に入っているワインもかなりあります。日本だと5000円クラスになる場合もあり、必ずしも安ワインとはいえませんが、値段の割に満足度が高いワインではあると思います。私が好きなワインも結構入っています。

【白】
2012 Walter Hansel Chardonnay Estate, 90 points
2013 Calera Chardonnay Central Coast , 90 points
2013 Foxen Chenin Blanc Ernesto Wickenden Vineyard Old Vines, 90 points
2012 Foxglove Chardonnay, 88 points
2013 Luli Sauvignon Blanc, 89 points
2013 Palmina Malvasia Bianca, 90 points
2012 Lioco Chardonnay Sonoma County, 88 points

【赤】
2013 Copain Syrah Tous Ensemble, 90 points
2013 Turley Zinfandel Old Vines, 91 points
2012 Andrew Murray Esperance, 90 points
2012 Tablas Creek Patelin de Tablas, 90 points
2012 Ridge Three Valleys, 89 points
2012 Rivers-Marie Pinot Noir Sonoma Coast, 93 points
2012 Bedrock Zinfandel Sonoma Valley Old-Vine, 90 points

【ロゼ】
2013 Copain Rosé of Pinot Noir Tous Ensemble, 90 points
2013 Calera Vin Gris of Pinot Noir, 90 points

目立つのは、IPOBメンバーのワイナリーが提供するバリューワインが多いこと。カレラ、フォックスグローブ(ヴァーナーのバリューワイン)、リオコ、コパンがIPOBメンバーです。16ワイン中6ワインがこれらのワイナリーのワインになっています。

日本に入っているワインも多いので、ぜひ試してみてください。



IPOB以外では。
Date: 2015/0529 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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東太平洋の赤道付近の海水温が上昇するエル・ニーニョが発生していることがほぼ確実になりました(Scientists Now Predicting Near 100% Chance Of Strong El Nino, But Rainfall Isn’t Always Guaranteed « CBS San Francisco)。既に2度程度海水温が上昇しています。かなり大規模なエル・ニーニョになると予測されています。

1997年から1998年にかけて起こった、20世紀最大のエル・ニーニョのときにはカリフォルニアは気温が低く、荒れた天気の日が続きました。その結果、1998年は難しいヴィンテージになりました。ここ20年ほどの間では2011年と並んで困難なヴィンテージだったと思います。

旱魃が続く今の状況では天気が荒れるデメリットよりも雨が降るメリットの方が大きく感じられますが、雨が増えるかどうかは分からないとのこと。

恵みの雨となってくれればいいのですが。
Date: 2015/0528 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今回はちょっとマニアックなレア物ワイン3つを紹介します。

まずは先日「ハーラン2世が初来日、“難しい”2011年の出来は?」という記事で紹介したハーラン関係のワインです。

ハーランといえば、エステートのほかにセカンドワインのメイデンを作っています。また、兄弟プロジェクトとして、ナパの様々な単一畑のカベルネを作るボンド(Bond)、ナパの西側の丘に新たに開拓しつつあるプロモントリー(Promontory)があります。

なお、プロモントリーについては「ハーランの「プロモントリー」、リリース価格は400ドル!」「ハーランの新プロジェクト「プロモントリー」いよいよ発売か」「Harlanの新プロジェクト「Promontory」が明らかに」をご覧ください。

今回のワイン「マスコット」は、先日来日した息子のウィル・ハーランによるプロジェクトで、ハーラン、ボンド、プロモントリーの若木(樹齢8~15年程度)のブドウを使ったもの。タイトルではサードワインと書いてしまいましたが、実際にはハーラン以外のブドウも入ったオリジナルなワインです。国内入荷はわずか120本とのこと。

購入はCalifornia Wine Garden / 2009 THE MASCOT  Napa Valley Red Wine (ザ・マスコット ナパヴァレー レッドワイン)から。

次は、ナパのオークションもの。毎年春に開催されるプレミア・ナパ・ヴァレーは、業界向けのオークションで、出品されるワインはプレミア・ナパ・ヴァレーのラベルが付けられます。夏のオークション・ナパ・ヴァレーは一般向けのお祭りで、ワインだけでなく旅行やディナーなどが入ったパッケージとして出品されるものが大半です。それに対して、プレミア・ナパ・ヴァレーは純粋にワインだけのオークションで、ワイナリーはこのオークション用に特別なワインを作るのです。

ヒューイット/プロベナンス カベルネ・ソーヴィニヨンは2つのワイナリーの共作によるもの。ヒューイットのラザフォードの畑と、ヨントヴィルにあるスリーピング・レディーという畑のブレンドになっています。20ケースしか作られていないレア品です。



最後はスーヴェランのマグナムのカベルネ。ワイン自体はレアではないですが、インポーターの倉庫に眠っていたという点でレア物。インポーター変更によって放出されましたが、マグナムで8000円台と格安です。スーヴェランは地味ですが、いいワインを作るワイナリー。かなりお買い得。

Date: 2015/0528 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの観光協会であるVisit Napa Valleyが2014年のナパの観光産業の調査結果を公表しました(Visit Napa Valley releases the 2014 Napa Valley Visitor Industry Economic Impact Report and Visitor Profile)。

Welcome to Napa Sign

前回の調査は2012年(そのときの記事は「2012年のナパの観光客は300万、9割以上が『また来たい』」)。2012年の観光客が294万人だったのに対し、2014年は約1割増えて330万人。特に外国人旅行客が88%と顕著な伸びを示しました。

観光客が消費した額は16億3000万ドル(約2000億円)。そのうち72%にあたる12億ドルはホテルの宿泊客による消費でした。ホテルの宿泊客は1泊当たり389ドルを使っており、その大部分はワインやレストランでの消費でした。

また、観光客の平均年齢は39.4歳。半分以上が年収10万ドル(1200万円)以上であり、平均は16万5070ドル(約2000万円!!)でした。
Date: 2015/0527 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1960年に米国に移住して、働きながらワイン造りを始めた苦労人がナカイ・ヴィンヤード(Nakai Vineyards)の中井章恵(なかいあきよし)さんです。

20130425-nakai2.jpg

1980年にソノマのロシアン・リバー・ヴァレーに畑を購入し、ソヴィニョン・ブランとシャルドネ、メルローを作ってきました。

2007年に畑の一部を植え替えてピノ・ノワールの栽培を開始、そのワインがついに登場しました。

柳屋によると「【R.R.V.産×5,000円未満】という階級内では、最高クラスのクオリティです」とのこと。日本人らしい、芯がありながらも一歩控えめな味わいの中井さんのピノ・ノワール、楽しみですね。送料無料のセットもあります。

Date: 2015/0526 Category: 業界ニュース
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先日「ブルゴーニュ大学が無料のオンラインワインスクールを今週開始へ」で紹介したワイン学校、最初のレッスンが公開されています。

20150526-onlinewineschool.png

内容は2本のビデオ(それぞれ5分~7分程度)を見て、クイズに答え、宿題を提出するというもの。ビデオはフランス語で、英語の字幕を付けられます。

英語の字幕だとなかなか頭に入りにくいので、それなりにハードです。宿題も結構大変です。でも、ちゃんと習ったことがないので勉強になります。
Date: 2015/0526 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日からヴァーナー(Varner/Neely)推しを続けてきた余勢で、同じサンタ・クルーズ・マウンテンズのワイナリーを紹介します。

サンタ・クルーズ・マウンテンズで一番有名なワイナリーといえばリッジ(Ridge)。モンテベッロの畑のカベルネ・ソーヴィニヨンはカリフォルニア最高のカベルネの1つとして高く評価されています。あの1976年の「パリスの審判」から30年後に行われた再戦ではモンテベッロの1971年が1位に輝いています。

リッジはカベルネも、ソノマを中心とする古木のジンファンデルもいいのですが、実はモンテベッロの畑で作るシャルドネもすばらしいのです。ヴァーナー以上にレアなのが難点ですが、ピュアな味わいはヴァーナーに勝るとも劣らないレベルです。

もう1つ、忘れてはならないのがマウント・エデン。

参考:サンタ・クルーズ・マウンテンズのテロワールを表現したMount Edenのワイン

ここのワインはエドナ・ヴァレーのブドウで作るもの、メインの自社畑で作るもの、メインの自社畑から数km離れた畑で作るもの(ドメーヌ・エデン)と3つのラインがありますが、特に飲んで欲しいのはメインの自社畑のマウント・エデン・エステート。カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノ・ノワールとあり、一番人気はシャルドネです。

これも本当にピュアな味わいで、素晴らしいワインです。シャルドネのリザーブもありますが、まずはエステートのシャルドネから飲むのが王道でしょう。

ヴァーナー、リッジ、マウント・エデンに共通するのは、とても酸がきれいでピュアな味わいであること。これがサンタ・クルーズ・マウンテンズの特徴だ、と言ってしまえるほど経験がないのですが、すくなくともこの3ワイナリーについては期待を裏切られることはないでしょう。
Date: 2015/0525 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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アントニオ・ガッローニのVinousが家でワインを楽しむときのティップスを紹介しています(Tips for Enjoying Wine at Home (May 2015) | Vinous - Explore All Things Wine)。その中からワイングラスのところを紹介します。

Riedel Wine Glasses at the Wines of The Beautiful South Wine Tasting Kensington Olympia 2014

基本的には、白ワイン用、ピノ・ノワール(ブルゴーニュ)用、カベルネ(ボルドー)用の3種類のグラスを持っておくのがいいとしています。

スパークリングワイン用のフルートグラスは使わず、白ワイン用を利用します。ほとんどの場合、そちらの方がおいしく感じるのだそうです。

また、リースリング用のグラスをこれに加えておくのも良いそうです。香り高い白ワインのほか、スパークリングワインやジンファンデルにも使える、とのこと。

グラスのブランドとしては、リーデルのVinumが無難な選択。入手しやすいし、値段もそれほど高価ではありません。リーデルのソムリエ・シリーズはスタイリッシュですが、高価であり壊れやすいのが難点。

Zalto(ザルト)というグラスもいいそうです。下部が突き出た独特の形状をしており、リーデルとくらべても細身ですが、以外に丈夫であるとのこと。リーデルと比べると多くの場合、こちらのグラスが勝つそうです。

日本だと、ちょっと高価ですけどね(ソムリエシリーズと比べたら全然安いですが)。

父の日のプレゼントなどにいいかもしれません。

Date: 2015/0524 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jプレゼンスアカデミーワイン教室は「ナパヴァレー・ロックス」と銘打ったセミナーを7月1日(水)に開催します(ナパヴァレー・ロックス 特別講座 | Jプレゼンスアカデミーワイン教室)。時間は19時~20時30分。受講料は税込み5400円。

ナパの歴史や気候などを学ぶほか、以下のワイン5種類の試飲があります。
Black Stallion Winery, Chardonnay, 2013
Cakebread Cellars, Merlot, 2012
Beringer Vineyards, Cabernet Sauvignon, 2011
Darioush , Cabernet Sauvignon, 2011
Somerston Estate, Cabernet Sauvignon, 2011

場所は
Jプレゼンスアカデミー 研修センター
〒107-0062 東京都港区南青山 3-1-31 NBF南青山ビル 5階

最寄り駅は外苑前です。

講師は村田みづ穂さん。現役フライトアテンダントである一方、先日のIPOBセミナーやハーラン・エステートのセミナーでは通訳を務めており、自身でワインの輸入もされています。私も親しくさせていただいていますが、頼りになる講師だと思います。

なお、残席わずかとなっています。
このセミナーは年4回開催するようなので、満席時には次の回にトライしましょう。
Date: 2015/0523 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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デュモル(DuMOL)は高品質なシャルドネやピノ・ノワール、シラーで知られるソノマのワイナリー。ロバート・パーカーは「好きなワインの中で、シャルドネではトップ6、ピノ・ノワールではトップ12に入る」と評しています。

DuMOL

これまで、ケリー・マーフィー、マイケル・ヴァーランダーおよび、ワインメーカーのアンディ・スミスが共同オーナーでしたが、マイケル・ヴァーラーンダーの持ち分をケリー・マーフィーがすべて買い取ったとのことです(Change in Ownership Interests at DuMOL)。

近年では自社畑を増やしており、近頃グリーン・ヴァレーにあるマーシャル・ランチというリンゴ畑を購入しています。この畑はデュモルのこれまでの自社畑に隣接しており、今後シャルドネやピノ・ノワールを植樹する予定です。

また、2014年のヴィンテージからナパのカベルネ・ソーヴィニヨンを作り始めました。ナパの中では比較的涼しいクームズヴィルやスプリング・マウンテンのブドウを買っているそうです。2015年にはオークヴィルのカベルネも作り始める予定です。
Date: 2015/0522 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wines &camp; Vinesにロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールについて、興味深い記事が載っていました(Wine & Spirits Magazine | News & Features: Accounting for Taste)。

ロシアン・リバー・ヴァレーはカリフォルニアのピノ・ノワールの名産地であり、ウィリアムズ・セリエムやロキオリを初めとして、1990年代から2000年代初頭の黎明期を担ってきました。今でも、これらのワイナリーは素晴らしいピノ・ノワールを作っていますが、全般的に言えば、ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールは、アルコール度が高く、濃い味わいのワインになりがちです。これは気のせいというわけではなく、実際に以前は13%台のアルコール度だったワインが近年では14%台になったていることがしばしばあります。

この記事では、どうしてそうなっていったのかを、様々なワイナリーへと取材から分析しています。

例えば、剪定の方法の変化。かつては「California sprawl」と呼ばれる、雨傘のように開いた形の剪定が多く、ブドウの実は日影で成長していました。それが枝を縦に伸ばす剪定に変わったことで、ブドウの実が日光に直接さらされるようになっているといいます。

クローンの変化もあります。90年代後半から植え付けられることが増えていったDijonクローンは、熟すのが早く、涼しい土地に向いているといます。ロシアン・リバー・ヴァレーでは、やや強くなりすぎるようです。

また、ロキオリではかつて天然酵母で醸造していたのが、今は培養酵母に変わっています。天然酵母時代は糖度23で収穫したときに、アルコール度が12%くらいだったのが、今の酵母では13.9%にも達するとのことです。

このほか、気候の面でも、以前より気温が上昇しており、ロシアン・リバー・ヴァレーはリージョンIからリージョンIIに変わったというデータがあるそうです。

ただ、これら全てがネガティヴというわけではなく、例えば、剪定の変化はブドウの病気を減らしているそうです。メリー・エドワーズなど、IPOB的なアルコール度を下げる運動に懐疑的なワインメーカーもいます。

読み応えのある記事ですので、一読することをお勧めします。
Date: 2015/0521 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ハーラン・エステートのオーナー、ビル・ハーラン氏の長男であるウィル・ハーラン氏がハーランの名代としては初来日をし、エステート・ディレクターのドン・ウィーバー氏とセミナーを開催しました。ドン・ウィーバー氏は2013年に続いての来日となります。

過去のハーラン・セミナーについては以下の記事をご参照ください。
Harlan EstateオーナーBill Harlan氏来日記念セミナー
ハーラン・エステートの4ヴィンテージを試飲して感じたこと

ウィル・ハーラン氏
右がウィル・ハーラン氏、左がドン・ウィーバー氏

ウィル・ハーラン氏は1987年の生まれ。デューク大学を卒業後IT系の企業を立ち上げていましたが、ファミリービジネスのパッションを感じてハーラン・エステートの後を継ぐ決意をしたそうです。ビル・ハーラン氏は常々「200年計画」としてワイナリーを家族のビジネスとして永続させていきたい旨を表明していましたから、その意向に沿ったものと言えるでしょう。父親についてはメンターであり、共に学んでいると、帝王学を施している様子が伺えます。ワイナリーの今後についても、大きく何かを変えるということはなく、より土地を学んで漸進的によくしていくつもりであると言っていました。

またドン・ウィーバー氏からはワイナリー周りの写真を使って、畑の特徴などの説明がありました。

ビル・ハーラン氏が故ロバート・モンダヴィとフランスの銘醸畑を回って、いいワインを作るためにはヒルサイドの畑でないといけないと思ったという話は有名ですが、ただ、斜面というだけでなく非常に多様な畑であることが説明されました。

例えば、畑の標高は低いところで65mですが、一番高いところは374mにも達しています。また、単調な山の斜面というより丘の上に近い立地であり、斜面の向きも南だったり東だったり西だったりと様々です。

ワイナリーの建物よりも東側は火山性の土壌であるのに対し、西側は海洋堆積物の土壌になっています。

DSC01656
下にあるのがマーサズ・ビンヤード、奥のユーカリの樹も見える

この写真はナパの霧の雰囲気が分かるとともに、下にハイツのマーサズ・ビンヤードとその周囲のユーカリが見える点でも面白い写真だと思います。

DSC01657
和の雰囲気を持つゲストルーム

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さて、今回の試飲は2011年のハーラン・エステートとセカンド・ワインのメイデン、それからバックヴィンテージとして2006年と2007年のハーラン・エステートが供されました。

2011年のハーランとメイデンは6月に国内出荷が始まる予定。メイデンは他国には輸出されていないとのことで、日本市場を大事にしていることが分かります。

2011年はナパとしては異例に雨が多く、気温が低い年で、通常は2000ケースくらい作るハーラン・エステートをこの年は850ケースしか作らなかったとのことです。

2011年のメイデンは、今飲んでおいしいワイン。もちろん若くてタンニンも強いですが、とてもアロマティックで酸が豊かなワインです。いわゆるナパのカベルネ・ソーヴィニヨンのイメージとはちょっと違うかもしれません(なお、畑の植樹比率はカベルネ・ソーヴィニヨンが70%でメルローが20%、カベルネ・フランが8%、プティ・ヴェルドが2%)。

2011年のハーラン・エステートはWine Advocate誌のレイティングが93点と、このワイナリーにしては低かったのですが、予想以上にいいワインでした。確かにほかのヴィンテージと比べるとおとなしめの味わいかもしれませんが、エレガントであり、ビロードのような舌触りはハーランならではのもの。むしろほかのヴィンテージよりも早い段階から美味しく飲めるワインかもしれません。とてもなめらかで重さを感じないワインでした。以前に試飲したものだと2005年の印象と似ているように思います。

2006年のハーラン・エステートは4年前にも試飲していますが、強さと美しさを兼ね備えた素晴らしいワイン。特に余韻の長さは驚くほどでした。すべてが高レベルでまとまっている印象。

最後は2007年のハーラン・エステート。Wine Advocate誌では100点がついているワインです。非常にスムーズなワインですが、今回の試飲では強さや余韻の点で2006年にちょっと負けているような気がしました。閉じている時期だったのかもしれません。以前のセミナーでドン・ウィーバー氏は「6~8年で一回閉じることがある」と言っていましたので、そういうタイミングだった可能性が高いと思います。

DSC01660
ハーランのボトルを持って

最後に余談ですが、ウィル・ハーラン氏が日本に着いてからこのセミナーまで1日足らずだったのですが、その間に既にラーメンを2回食べていたとのこと。どんなラーメンが好きなのか気になります。
Date: 2015/0520 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日から「瞬殺」続きで何回も紹介しているヴァーナー/ニーリーがWassy'sにも入っています。先日のパシフィック・ワイン・セラーズは、まだ比較的長く持ったようですが、それでも翌日にはほとんど売り切れていました。ということでしつこいようですが、再度紹介します。

特に人気の高い3ブロックのブレンドもの(シャルドネのホリーズ・キュベ、ピノ・ノワールのスリー・ブロックス)は入手困難なので、早めの購入を薦めます。それから2010年のピノは1種類だけありますが、2011年より評価高く、価格も1000円以上安いのでチャンスですよ。

ヴァーナー/ニーリーはIPOBのメンバーの1つでもあります。先日のIPOBイベントの際にインタビューもさせていただきましたが、とてもユニークなワイナリーでした(IPOBミニインタビューその3――ロバート・ヴァーナー/ヴァーナー・ワイン)。

この価格帯では最良のピノ・ノワール/シャルドネの1つであることは間違いありませんし、サンタ・クルーズ・マウンテンズの冷涼感のようなものを味わえるワインでもあります。

なお、Wassy'sでは店長のハダノリさんがワシントン州訪問中につき、現在ワシントン州のワインがポイント2倍になっています。
Date: 2015/0520 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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WTO(世界貿易機関)は5月18日、食肉のラベル付けに関する米国の法律が、カナダやメキシコからの食肉の非関税障壁になっているということを認めました(U.S. Loses Meat Labeling Case; Trade War Looms - NYTimes.com)。2009年にカナダがWTOに提訴したもので、これが最終決定になります。

米国がこの法律を変えない場合、数多くの米国からの輸出品に多額の関税が課せられることになります。その中にはワインも含まれており、100%の関税が予定されています。カナダは米国からのワインの輸出先として一番大きな市場であり、カナダのワイン市場の中でも米国ワインが最大のシェアを持っています。このままだと米国のワイン業界全体に深刻な打撃が加わることになります。

食肉のラベル付けルールとは、米国内で販売する食肉の起源を記さないといけないというもので、このルールをなくすことについては、米国内の消費者グループなどから反対の声があります。

日本に直接関係することではありませんが、米国ではワイン業界全体の浮沈にかかわることとみなされています。
Date: 2015/0519 Category: 技術系
Posted by: Andy
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楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その1――格安SIM/格安スマホって何?選択のポイントは?
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その2――格安スマホの設定は案外簡単だった
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その3――格安スマホはiPhoneを置き換えられる?
楽天モバイルで格安スマホ/格安SIM初体験記その4――楽天モバイル最安プランはどれだけ使えるか
もどうぞ。

格安SIMと格安スマホ(Zenfone5)で、iPhoneをどれだけ置き換えられるかのモニターを始めて約2カ月経ちました。使用感もだんだん安定してきています。また、自宅に無線LANの中継器を導入したことで、これまで無線LANが届かなかった寝室などでも無線LANが使えるようになりました。

その結果、iPhoneとの併用中とはいえ、月3.1Gバイトの制限も全く問題なくなっています(18日までに0.9Gバイト使用)。iPhoneの2年縛りがとけたら、格安スマホ+格安SIMにしようかと思っています。

ただ、現在楽天モバイルからモニターで借りているZenfone5には大きな問題があることも分かりました。ストレージ容量が少ないのです。

市販されているZenfone5は16Gバイトと32Gバイト版がありますが、今使っているのは8Gバイト。そのうち約半分の3.98GバイトはAndroidが使っており、ユーザー領域は4.02Gバイトとなっています。アプリをインストールすると、データなど一部はMicroSDカードに移せます(アプリにもよります)が、本体で使う分も少なからずあります。その結果、残りが400Mバイトを割り、新たなアプリをインストールしようとすると、容量不足としてインストールできなくなってしまったのです(インストールしようとしたアプリ自体はそれほど大きなものではありません)。

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この時点でインストールしてあるアプリはプリインストールを含めて100個くらい。十分と思うかもしれませんが、iPhoneの方はアプリ400くらい入っていますから、それに比べると全然少ないし、まだ辞書のような容量が大きなアプリはほとんど入れていません。

結局、内部ストレージ8Gバイトでは足りないと言わざるを得ないでしょう。これから格安スマホを買う人は、ストレージ容量注意してください。なお、楽天モバイルが用意している端末の中ではZenfone5とArrowsの2つが8Gバイトでした。

他の格安SIMの会社のセット端末でもArrowsやLG G2 miniは8Gバイトのものが多いので要注意です。

Date: 2015/0518 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、「カリフォルニアワインの玄関口」トップページをリニューアルしました。懸案だったスマホ対応をトップページやワイナリー紹介のページでも行いました。

この機会にと思い、カリフォルニアワイン業界の有名な方々に、厚かましいと思いつつも、サイトの推薦コメントをお願いしてみました。ありがたいことに、ワイン・インスティテュート駐日代表の堀賢一さんや、ナパヴァレー・ヴィントナーズの日本事務所など素晴らしい方々から、コメントをいただき、掲載いたしました。

カリフォルニアワインの玄関口#推薦の言葉

からご覧ください。
Date: 2015/0518 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブルゴーニュ大学が無料のオンラインワインスクールを5月21日に開講します。言語はフランス語と英語。受講希望者はそれまでに登録しておく必要があります。欧米ではMOOCと呼ばれる、無料の大学講義が数多く公開されていますが、これもその1つとなります。講義はジュール・ギュイヨ・ワイン学校によるものだとのこと。

受講するにはまず「EMMA」への登録が必要です。

登録してログインしたら、「MOOC #OWU: Open Wine University (Université de la Vigne et du Vin pour Tous)」のページから「ENROLL」します。

これで手続きは終了です。今のところ英語での受講方法が不明ですが、おそらく字幕を使うのではないかと思っています。

受講期間は5週間。オンラインのセミナーのほか、ビデオ・ブログや試飲も含まれるとのこと。

というわけで僕も手続きはしてみました。
Date: 2015/0516 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマ州立大学の研究者が米国のワイン消費者の行動について分析をしました(Joe-Jo, Jessica & Jake: New Study Finds Three Segments of ...)。数年前にWine Market Councilが高頻度のワインドリンカーとときどきワインを飲むワインドリンカーに分かれているということを発表していますが、今回はさらに高頻度(週に数回以上ワインを飲む人)を3つのペルソナで説明できるとしています。
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そのペルソナはジョー&ジョー、ジェシカ、ジェイクと名付けられています。

ジョー&ジョー(Joe & Jo)は通常10ドル以下のワインを買います。年齢は50代の男性または女性で、子供もいます。収入はあまり多くありません。ワインの知識はあまりないことを自覚しており、食料品店でワインを買います。ワイン・アプリでの価格チェックは怠らず、割引やクーポンでワインを買います。モットーは「おいしいワインは安くなければ。ワインは楽しんでリラックスするためのもの」。

ジェシカは10ドル~15ドルのワインを好みます。収入は比較的多く、年齢は40代前半の女性です。ワインの知識は人よりもあると思っています。ワインを買うときはコストコやTarget(米国の安売りストアの1つ、日本で言えばイオンみたいな感じかな?)に行きます。ソーシャルメディアで友人とワインの話をしたり、ワインのレビューを読むのも好きです。モットーは「友達や自分自身をおいしいワインでもてなしたいわ」。

ジェイクは15ドル以上のワインを買います。収入は比較的高く、男性で年齢は30代後半。自分でもワインのエキスパートだと思っています。ワインショップ、食料品店、コストコなどさまざまなところでワインを買います。オンラインやワイナリーのテイスティング・ルームでもよくワインを買います。技術に詳しくワインのソーシャルメディア・サイトやワインアプリを駆使して情報を集めたり交換したりしています。モットーは「世界の最高のワインを味わいたい」。

高頻度のワインドリンカーと一口に言っても、実はいろいろなスタイルがあるということを明らかにしているのは興味深いところです。

日本でも、こういった分析はされているのでしょうかねえ? サントリーとかは、やっていそうな気もしますが、公表されているものはなさそうです。

おそらくカリフォルニアワインを好む人は、ワイン飲み全般とはまた違うプロファイルになりそうですが、どちらも知りたいですね。

なお、調査手法など詳しいことは原文をご覧ください。
Date: 2015/0516 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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高品質なメルローで知られるダックホーンが畑の自社畑化を進めています(Duckhorn Wine Company Acquires Three Palms, Napa Valleys Famous ...)。

先日は、ダックホーンのワインの中でも品質の高さで知られるスリーパームズ(Three Palms)を購入したことを明らかにしました。

スリーパームズは1800年代には、サンフランシスコの「コイト・タワー」に名を残すリリー・コイトが所持していた土地。ランドマークとなっている3本の椰子の木はその次代に植えられたものです。

1967年にその父を購入したアプトン家がブドウを植えました。現在の樹齢は平均20年ほどだそうです。83エーカーのうち73エーカーがブドウ畑になっており、全量をダックホーンが買っています。
Date: 2015/0515 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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インポーターの布袋ワインズが、ワイン愛好家向けのテイスティング・パーティを開催します。

目玉はリトライ。オーナーのテッド・レモンが直々にワインを注いでくれます。通訳付きですので、いろいろ話を聞けるチャンスです。リトライのワイン各種の他にもいろいろ試飲できるようです。

申し込み方法などは、以下の案内をご覧ください。

日時:5月25日(月)19:00-21:00(21:30閉場)
会場:リビエラ 青山
   〒107-0062 東京都港区南青山3-3-3
   (地下鉄外苑前徒歩3分)
料金:¥8,640(税込)
ワイン・料理:
リトライのシャルドネ、ピノ・ノワールのラインナップ、布袋ワインズのニューリリースワインを含む約60種のナパの高級ワインなどカリフォルニアの銘醸ワイン、南米のユニークな高品質ワインをお楽しみ頂けます。
リトライ試飲(予定)ワイン:
http://www.hoteiwines.jp/winery/winery_detail.cfm?dmnID=51
※リトライのブースでは醸造家テッド・レモンが皆様をおもてなし致します。
(通訳:三木香奈)
直前のご案内で誠に恐縮でございますが、ユニークで美味しいワインがたくさん登場いたしますので、何卒皆様のご意見を頂ければ幸いです。
ご参加希望の方は下記リンクよりお申込み、または下記アドレス宛メールにてお申込み下さい。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
■お申込みサイト(英語のみ):
 http://www.hoteiwines.com/go/?Ticket_20150525
■お申込み、お問い合わせメールアドレス(日本語・英語):
 office@hoteiwines.com
Date: 2015/0514 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアでは、ワイナリーの家に生まれた子供が新たなワイナリーを作る例がよくあります。代表的なのが昨年日本への輸入が始まったベッドロック。ワインメーカーのモーガン・トゥエイン・ピーターソンはレイヴィンズウッドのジョエル・ピーターソンの息子です。

考えてみれば、パリ・テイスティングから来年で40年経つわけですから、世代交代しても全然不思議ではないのです。

幼いころからワインに囲まれて育ってきた彼らにとっては、欧州へのコンプレックスのようなものもなく、カリフォルニアオリジナルなワインを作るようになってきています。

その1つが今回紹介するテイクン。カルロ・トリンチェロと助手ジョシュ・フェルプスによるプロジェクトです。カルロ・トリンチェロはその名の通り、ナパのトリンチェロ・ファミリーの末裔。ジョシュ・フェルプスはドミナスの初代ワインメーカーだったクリス・フェルプスの子供です。

この二人が作っているワインがテイクン「Taken」。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした赤ワインのブレンドを作っています。2012年ヴィンテージはWine Advocate誌の評価で93点。

パーカーは「このワインの名前はリーアム・ニーソンの同名の映画(邦題は『96時間』)から取ったものではなさそうだが、疑いなく、私はこのワインに夢中になっちゃった(taken)よ」と、ちょっとポップなレビューを書いています。takenという言葉は女の子が男の子に夢中になって周りが見えなくなっている様子を意味しているようです。日本語にしたら「メロメロ」?古いか。
Date: 2015/0512 Category: おすすめワイン
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先日から、紹介しては「瞬殺」(あっという間に売り切れることです、念のため)だったヴァーナー/ニーリーがパシフィック・ワイン・セラーズに入っています。

しかも、他ショップでは出なかったシャルドネもあり、中でも一番人気のホリーズ・キュベまで入っています。また、ピノ・ノワールでは2010ヴィンテージのものもあります。

●シャルドネ


●ピノ・ノワール(2011年)


●ピノ・ノワール(2010年)


なお、参考までにWine Advocate誌でのレイティングは
2012年のシャルドネ
ビー・ブロック 96
ホーム・ブロック 94
アンフィシアター・ブロック 95
ニーリー・ホリーズ・キュベ 96

2011年のピノ・ノワール
ヒドゥン・ブロック 92
アッパー・ブロック 91
ピクニック・ブロック 90

2010年のピノ・ノワール
ヒドゥン・ブロック 92
ヴァーナー・スリー・ブロックス 95
Date: 2015/0512 Category: 業界ニュース
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元NBAスターで229cmの長身で知られるヤオ・ミン(姚明)が、自身のワイナリーの資金をクラウドファンディングで集めています(Invest in Yao Family Wines | Crowdfunder)。近々目標の300万ドルに達する見込み。

2011年にNBAを引退した後、ワイナリー・ビジネスを始めたヤオ・ミンは、高額なワインなどで注目を集めました(参考:元NBAスター姚明の289ドルワインをめぐるあれこれ)。

出資をつのる理由については明らかにされていませんが、中国本土でのワイン販売が以前ほどでなくなってきたので、米国での販路を広げるのではないか、などと言われています。

Date: 2015/0511 Category: 業界ニュース
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ソノマの観光が順調に伸びています(Sonoma County tourism continues surge | The Press Democrat)。

2014年の観光収入は約16億5000万ドル。2013年よりも4000万ドル、およそ2.4%上回りました。5年連続の成長となっています。

2014年の伸びは税収にすると500万ドル。1家庭あたり760ドルの収入に相当するとのことです。

観光客の一番の目的はワインですが、決してそれだけではないそうです。景色の美しさがあり、そこで飲むワインだからこそ美味しく感じるということが観光客をひきつけているのだとか。

海外からの観光客も伸びており、観光客全体の10~15%になっています。一番伸びているのは中国人で、このほか北米、日本、オーストラリアからも多くの観光客が来ているそうです。
Date: 2015/0510 Category: おすすめワイン
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エチュードの輸入元が変更になるそうです。現行のワインを入れているパシフィック・ワイン・セラーズでは実質終売になるとのこと。

エチュードといえば、アラウホやダッラ・ヴァッレなどカリフォルニアワインの「カルト」と呼ばれたワインの多くに携わったトニー・ソーターが初めて自身のワイナリーとして作ったところ。個人的にも思い出深いワイナリーの1つです。

既にソーターはオレゴンで自身の名前を付けたソーターを立ち上げており、エチュードからはほとんど手を引いていますが、それにしてもちょっとさびしいですね。

Date: 2015/0509 Category: 業界ニュース
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IPOBについては、セミナーやインタビューなどの記事を書いてきました。ちょっと時間が経ってしまいましたが、まとめた感想を書いておきたいと思います。

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まず、試飲会の感想ですが、予想以上に美味しいワインが多かったです。個人的に特に印象に残ったのはハーシュですが、ドメーヌ・ド・ラ・コートやリオコ、ビッグ・ベイスン、ウインド・ギャップなどもまた飲みたいと思うワインでした。

IPOBは濃い、アルコール度が高いピノ・ノワールへのアンチテーゼとして始まったこともあり、薄くて酸っぱいワインが多いのではないかと、実はちょっと心配していた面もあったのですが、実際に試飲会で出ていたワインは、予想以上にカリフォルニアらしいワインでした。カリフォルニアらしいというのは、いい意味で果実味が豊かなワインが多かったということです。IPOBがカリフォルニアの良さを殺してしまっているという批判は当たらないように思いました。

一方で、IPOBのワインについてテイスティング・コメントを書くのはなかなか大変でした。バランスの良さというのをコメントに落としこもうとしてもいい表現が出てきません。自分自身のテイスティング能力の低さを思い知らされました。

ところで、米国では「サードウェーブ」と言われる新しいコーヒー屋のブームが起きていました。これとの類似についても改めて強く感じました。

二昔まえまで、アメリカでコーヒーといえば、いわゆるアメリカン・コーヒーのような薄い風味のないものばかりでした。それに対して「セカンドウェーブ」として出てきたのがスターバックスなど「シアトル系」のコーヒー屋です。これらは米国のコーヒーのレベルを大きく上げましたが一方で、やや画一的な味わいになってしまった面も否定できないでしょう。

そこで登場したのがサードウェーブです。コーヒー豆を比較的浅煎りにして、ワインで言えばテロワールをより感じやすいようにしていることなど、IPOBでよく聞かれた「畑の味わいを引き出す」ワインに通じるような気がしました。味わい的にも濃く強い味わいのシアトル系に対して、浅煎りで薄い味わいのサードウェーブと、従来のカリフォルニアワインに対するIPOBの立ち位置によく似ています。

また、IPOBは比較的若い人がよく飲んでいるという話がありました。そのあたりもサードウェーブに通じるところがあるような気がします。

サードウェーブ・コーヒーの代表的な店の1つブルーボトルは先日日本でも店を開き、大変なにぎわいになっているといいます。IPOBもカリフォルニアワインを引っ張るような存在になるのでしょうか。
Date: 2015/0508 Category: 業界ニュース
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米国の料理界の最高の賞と言われているジェームス・ビアード・アワードが発表されました(The 2015 James Beard Award Winners!)。ワイン・ビール・酒類のプロフェッショナル部門ではIPOBの創設者として知られているラジャ・パーが選ばれました。ただし「ミナ・グループ」として受賞しているので、IPOBの活動がどれだけ関係しているかは不明です。

なお、ラジャ・パーはワイナリーを経営する傍ら、ミナ・グループのレストランでワイン・ディレクターを務めています。

ラジャ・パーについては過去記事をどうぞ。
IPOBミニインタビューその4――ラジャ・パー、サシ・ムーアマン/サンディ、ドメーヌ・ド・ラ・コート、ピエドラサッシ
全カリフォルニアが注目するIPOB、創設者ラジャ・パーが語る
IPOBのLiocoとSandhi、Domane de la Côteを試飲
Date: 2015/0507 Category: 業界ニュース
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5月2日、サンタ・ローザのVintners Innで「ソノマ郡バレル・オークション」が開催されました。売り上げは46万1700ドルでした(Sonoma Countys Inaugural Trade Barrel Auction Raises Over $460,000)。業界向けのオークションで、ナパで言えば春に開催されるプレミア・ナパ・ヴァレーに相当します。

参加したワイナリーは76(71ロット)。ワインは590ケースでしたから、ケース当たりの平均落札額は782ドル、1本65ドルと割と落ち着いた線だったようです。

ちなみに、ナパの「プレミア・ナパ・ヴァレー」の今年の落札額は600万ドル。1本あたり286ドルです。元々高額のカベルネが中心のナパと比較的安価なピノ・ノワールやジンファンデルが多いソノマとの違いもあるでしょうが、盛り上がりという面ではまだナパが大分上回っている印象があります。

なお、落札額が一番高かったのはジョセフ・スワンとコスタ・ブラウン、ウイリアムズ・セリエムのコラボレーションによるワイン、およびウイリアムズ・セリエムの10の畑の7つのクローンのブレンド「Reverence」。ともに2万4000ドルでした。ただ、これはどちらも20ケースのロットでしたから、1本当たりに換算すれば100ドルとなっています。

ソノマでは、初開催の今回のオークションのほか、一般向けのソノマ・ハーベスト・ワイン・オークションを9月に開催しています。

ナパと比べれば、普通の人でも参加しやすそうな雰囲気があります。
Date: 2015/0506 Category: グルメ
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子供の大学入学などのお祝いで久しぶりに横浜中華街に行ってきました。

前回、2年ほど前に行ったときに食べ放題の店が増えているのに驚きましたが、その傾向はさらに強まっているようです。安いところだと1000円台で130品ほどの中から注文して持ってきてもらう「オーダー式食べ放題」が時間無制限で食べられます。

そういうところでもいいかとは思ったのですが、さすがに1000円台の食べ放題で本当に美味しい中華を期待するのは無理でしょう。いくつか調べてみると「皇朝」や「招福門」といった人気の高い店の食べ放題は、やはり2800円台と、値段と品質はそれなりに連動しているようです。

せっかく行くのですから、美味しいものは食べたいので、しっかりしてそうな店を探したところ、老舗の「横浜大飯店」や「大珍樓」といった店でも食べ放題をやっていることがわかりました。

ただ、横浜大飯店は4月から値上がりして一人3750円。6人で行ったら2万円を超えるのはちょっと辛いです。

そこで、「大珍樓」の食べ放題2880円を予約して行きました。なお本館と新館があり、新館は食べ放題のみ、本館はアラカルトをやっているフロアもあるようです。今回は本館へ。

ここは2時間の制限はありますが、一度に注文する数の制限や、来たものを食べてからでないと次の注文ができないといった制限はありません(実際、安いところの中にはそういった制限で実際に注文する数を抑えているところがあるようです)。

2時間真剣勝負で食べました。その数35品。ポーションは小さめなので、基本的にどれも2皿ずつ頼んでいます(北京ダックなど、ものによっては個数で注文します)から、70皿くらい食べたことになります。お腹いっぱいすぎです。

中でも美味しかったものを紹介します。
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皮付き豚バラ肉、これは絶品でお代わりしたので計4皿食べています。

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しいたけのエビすり身乗せ。しいたけのものは全般に美味しかったです。

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蟹卵のせ焼売。焼売ではこれがベスト。

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冷やし蒸鶏のネギ生姜ソース。これもお代わりしました。

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窯焼きチャーシュー。これもお代わりした品。

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五目チャーハン。チャーハンが美味しいと嬉しい。

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香港風細麺やきそば。僕はチャーハンよりこっちが好き。絶品

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鶏と椎茸の煮込み。これも椎茸。

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黒酢豚。カリッと揚げた豚に濃厚な黒酢をからめています。ちょっと味濃いけど美味しい。

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チンゲンサイのクリーム煮。野菜は「カスタマイズメニュー」として、白菜・レタス・チンゲンサイ・青菜をクリーム煮、オイスターソース、塩炒めのどれかにしてもらえます。野菜物が少なめだったので、もっと頼めばよかった。

これだけ美味しいものを一杯食べられると食べ放題はいいですね。
アルバムも置いておきます(いくつか写真がないものもあるみたいなので、実際はもっと頼んだのかも)。


Date: 2015/0504 Category: 業界ニュース
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Vinepairというサイトに、オーガニックのワインについての記事が載っていました(Here’s Why Your Organic Wine Is Actually Really Bad For The Environment)。タイトルをそのまま訳せば「そのオーガニック・ワインが環境に悪い理由」といったところです。

健康に悪そうなものばかりを食べているという印象がある米国ですが、オーガニックな食品の市場は急激に伸びています。世界における2018年のオーガニック食品の市場は1615億ドルと2013年の倍に達する見込みですが、そのうちの4割を超える662億ドルが北米市場とみなされています。

ただ、この記事の筆者が調べたところによると、オーガニックが環境に良いとは限らないとのこと。オーガニックな農業では、化学合成された農薬の代わりに自然の物質を使いますが、自然の物質だからといって、体や環境にいいとは限らないわけです。例えば、じゃがいもの緑色になった部分に含まれるソラニンという物質は人体に害がありますし、ボルドー液という有機農業で使われる農薬には硫酸銅が含まれています。これを大量に撒くことによって「ブドウ畑散布者の肺」と言われる症状を引き起こすことがあるといいます。

化学合成された農薬については、副作用なども詳しく調べられており、使う容量などもきっちりと制限されていますが、有機のものについては、そこまで詳しく調べられておらず、無節操に使われているケースもあるようです。

では消費者としたらどうしたらいいのでしょうか。

この記事の筆者は、有機農業であるかどうかを問わず、小規模生産者のワインを買うことを薦めています。大規模になればなるほど、農薬を大量に撒く傾向があるからだそうです。小規模なところではそういった使い過ぎはほとんどないとのこと。

そういえば、以前あるワイナリーで「有機農業にしないのか」と聞いたところ、「有機にするとかえって環境にダメージを与えるからやらない」と言われたことがありました。今回のものに通じるのかもしれません。

話はちょっとずれますが、最近増えている大手メーカーの「酸化防止剤無添加」のワイン。これも「自然で体にいい」ものと受け取られがちですが、疑問を持っています。大手メーカーがどうやって酸化防止剤を入れずにワインを作っているのか分かりませんが、すくなくとも濾過によって微生物を取り除いているのは確実でしょう。そもそも、これらのワインはかなりの低価格で売られており、おそらく輸入した濃縮果汁を還元して作ったワインだと思います。酸化防止剤を付加する普通のワインとくらべても、工業的に作られたワインであることは否めないでしょう。

オーガニックにしろ、酸化防止剤無添加にしろ、あまりマーケティング的に使われているケースについては、あまり鵜呑みにしてはいけないような気がします。
Date: 2015/0502 Category: 業界ニュース
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訪米中の安倍首相も乗った電気自動車テスラ。そのメーカーが新たに蓄電池ビジネスに参入することを発表したのに併せ、ケンダル・ジャクソンなどを擁するジャクソン・ファミリー・ワインが試験採用したことを明らかにしました(Jackson Family Wines Collaborates with Tesla Energy to Pilot Stationary Energy Storage Systems - Yahoo Finance)。

参考:テスラ、電気自動車の次は蓄電池で世界を変える(page 3) - エネルギー - 日経テクノロジーオンライン

テスラはパナソニックなどと巨大な蓄電池工場を建設中であり、それを自動車だけでなく、家庭用や産業用の蓄電池にも使っていくもよう。ジャクソン・ファミリーはケンダル・ジャクソンだけでなく、傘下の複数のワイナリーにこの蓄電池を設置し、総容量は4.2MWに達するとのことです。

既に設置済みの太陽電池と組み合わせることで、電気代をこれまでの4割に相当する200万ドル節約できるそうです。ただし、この蓄電池だけによるメリットがどれだけあるのかは明らかにしていません。

通常、太陽電池は設備の電力を賄うのと同時に、電気が余っているときは電力網に売電することで電気代を節約します。今回の蓄電池を使うと、電気が余っているときは蓄電池に保存できるので、従来の電力網に依存する割合が減るのが大きなメリットなのかと思います。

太陽電池など再生可能エネルギーの増加は、電力網の安定運用にとっても課題となりつつあり、今回の蓄電池はその問題の解決にもつながるものだと思います。
Date: 2015/0502 Category: おすすめワイン
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先日、2回紹介してどちらもほとんど「瞬殺」状態で売り切れだったニーリー/ヴァーナーのピノ・ノワールがカリフォルニアワインあとりえに少量ですが再入荷しています。

ヴァーナー(3ブロックのブレンドもの)は売り切れてしまいましたが、ニーリー(単一畑の単一ブロック)は3種類ごくわずかですが残っています。

Date: 2015/0501 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店で「ドメーヌ・ド・ラ・コート」のサンタ・リタ・ヒルズ・ピノ・ノワールが税抜き5000円台で出ています。

IPOBの提唱者の一人であるラジャ・パーのワイナリー。ラジャ・パーはサンタ・リタ・ヒルズにサンディ、ドメーヌ・ド・ラ・コートと2つのワイナリーを持っていますが、サンディが購入したブドウで作っているのに対し、ドメーヌ・ド・ラ・コートは自社畑。サンタ・リタ・ヒルズの中でも海に近く、涼しくて風が強く、石灰岩がある特別な場所です。

参考:IPOBミニインタビューその4――ラジャ・パー、サシ・ムーアマン/サンディ、ドメーヌ・ド・ラ・コート、ピエドラサッシ

ドメーヌ・ド・ラ・コートのサンタ・リタ・ヒルズも、自社畑のブドウだけを使った「エステート」のワイン。ドメーヌ・ド・ラ・コートの入門用としてもいいと思います。50%除梗し、新樽は全く使っていません。アルコール度も12.5%と低いですが、決して薄いワインではなく、力強さとエレガンスを両立した素晴らしいワインだと思います。

IPOBについては、カリフォルニアの良さを殺してワインを作る意味は無いといった非難の声もあります。このワインを飲むとカリフォルニアの良さもきちんと出ていて、なおかつ甘かったりくどくなったりしていないということが理解できるのではないかと思います。ぜひお試しください。