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Date: 2015/0130 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマに拠点を置き、数多くの単一畑ピノ・ノワールを作っているシドゥーリ(Siduri)を、ケンダル・ジャクソン(Kendall-Jackson)グループが買収しました(Kendall-Jackson Owners Buy California Pinot Noir Powerhouse Siduri Wines | News | News & Features | Wine Spectator)。

買収金額は明らかになっていません。シドゥーリのオーナーでワインメーカーだったアダム・リー(Adam Lee)は、今後最低3年間はワインメーカーを続けることになっています。共同オーナーでアダムの妻のダイアナは経営から退きます。

買収には、ブランドのほかワイナリ設備や在庫などを含んでいます。シドゥーリの兄弟ブランドでシラーを専門で手がけるノヴィ(Novy)も含みます。

ケンダル・ジャクソン・グループは近年、ラ・クレマ、ハートフォードなどピノ・ノワールに力を入れています。シドゥーリは、その戦略の一貫と言えるのでしょう。

また、アダム・リーにとってはワイン作りに専念できるというメリットがありますが、記事には正直に「複雑な気持ちだ」と書かれています。

私も少々驚きましたが、買収先としては比較的いい選択肢であるように思います。まず、ケンダル・ジャクソンもソノマを最大の拠点としていること。次に、ヴェリテやロコヤなど、ケンダル・ジャクソン傘下のワイナリは、いいワインを作り続けていること。資本の論理で無理やりワイナリーの方向づけを変えるといったことはなさそうです。
Date: 2015/0129 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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トアー・ケンワード(Tor Kenward、トワー・ケンワードと書いてあるときもあります)はナパのセント・ヘレナにあるワイナリー。2001年にトアー・ケンワード氏が妻のスーザンと設立しました。単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネを中心とし、Wine Advocate誌の評価ではこれまで最高98-100点を得ています。2008年にはSFクロニクルの選ぶ次世代カルトに選ばれるなど、2000年代に作られたワイナリーの中ではトップクラスの1つと目されています。

そのトアー・ケンワード氏がこのたび初来日。そのセミナーに参加してきました。
Tor Kenward
トアー・ケンワード氏は1970年代前半にはサンタ・バーバラでジャズ・クラブを経営。また、料理本の著作もあったそうです。スーザンさんも何冊か料理の本を書いています。

1975年にナパを訪れ、当時のまだ牧歌的だったナパに惹かれて、ベリンジャー(Beringer)に職を得ました。以来27年間、広報担当として最後は副社長にまでなりました。

ベリンジャーでは、少量生産の特別なワインを作る経験や、欧州でのワイン作りの研修などの経験をし、UC Davisでワイン作りを学びました。また、ケイマスのチャック・ワグナー氏を始め、多くの人脈を築き上げました。

トアー・ケンワードでは、「北カリフォルニアで最高の畑」を選んで契約し、ワインを作っています。シャルドネでは唯一ソノマの畑としてキスラーやパッツ&ホールのワインで知られるデュレル(Durell)や、カーネロスのハイド(Hyde)、ハドソン(Hudson)といった超有名な畑、カベルネ・ソーヴィニヨンでは100点ワインを輩出しているベクストファー・トカロン(Beckstoffer To-Kalon)などの畑と契約しています。こういった畑との結びつきに役立ったのがベリンジャー時代の人脈。例えばベクストファーのオーナーであるアンディ(Andy Beckstoffer)とは、一緒にサンフランシスコ49ersの試合を見に行く仲だそうです。

また、畑はすべてエーカーあたりの契約。ブドウの重量ではないので、収量を極めて小さくして最高のブドウを作っています。ただ、収量は単純に減らせばいいというわけではなく、畑ごとに最高のバランスを得るための方法を経験から判断しているとのこと。畑によってはトアー氏自ら畑で働く人達に指示を出しているとのことです。契約している12の畑を回るのは、トアー氏にとっては「最高の遊び場」と、仕事を楽しんでいる様子が伺えました。

ワインメーカーはジェフ・エイムズ氏。ドイツ生まれでシュレーダーなどでトーマス・リヴァース・ブラウンに師事。2003年からトアーのワインメーカーを務めています。

試飲では、まだ米国でもリリース前で初お披露目だという2013年のシャルドネ2種(デュレルとハドソン)、2012年のナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン、それからワイナリーの蔵出しで2005年のベクストファー・トカロン・カベルネ・ソーヴィニヨンが供されました。
Tor Kenward

デュレルは花の香りや柑橘系の香り、ふくよかで華やかな印象を持つシャルドネ。一方、ハドソンはフレーバーもタンニンもしっかりとしてミネラルを感じるシャルドネ。今飲むならデュレル、熟成させるならハドソンに魅力を感じました。個人的にはデュレルのようなシャルドネ、大好きです。どちらも300ケースの生産量。

なお、シャルドネではウェンテ(Wente)クローンをどちらの畑でも使っているとのこと。人気があるディジョン(Dijon)クローンよりもブドウの房が小さく、フレーバーが凝縮するのだそうです。

ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンは非常に滑らかでバランスの良さを感じるワイン。カシスやブルーベリーなど青系の果実にブラックペッパーなどスパイスを感じました。とても飲みやすく、料理にも合わせやすいカベルネ・ソーヴィニヨンです。スーザンさんはカベルネ・ソーヴィニヨンをラム肉に合わせるのが好きだと言っていました。

最後の2005年のベクストファー・トカロンは圧巻。グラスに鼻を近づける前から香りが漂ってきます。熟成によって醤油のような旨味も出てきています。とてもしっかりした印象のワインであるのと同時に、ビロードのようなテクスチャの滑らかさに驚きました。トアー氏は、「アカデミー賞のレッドカーペットのよう」とそのテクスチャを表現していましたが、それが誇張でないくらい素晴らしく、また余韻も長いワインでした。なお、ベクストファー・トカロンの場合、ブドウの木の枝(シュート)1本につき、わずか1房しか実を付けさせないようにしているとのこと。

トアー氏の飾らない人柄も魅力的で、非常にいいセミナーでした。これまでトアー・ケンワードのことはあまりよく知りませんでしたが、想像以上にワインも美味しく、スピットするつもりが、大分飲んでしまいました(汗)。

今回のセミナーについては船橋の山城屋さんのサイトでも紹介されています。


Date: 2015/0128 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ソノマ・カウンティ・ヴィントナーズは5月1日に小売業者と卸業者向けのオークションを開くと発表しました(Sonoma County Vintners create barrel auction for wine | The Press Democrat)。

オークションでは50個のロットが競売される予定、それぞれのロットは5ケースから20ケースで、このオークション用に作られたものに限ります。ナパでいうと春に行われるプレミア・オークションに近い形です。

まだ、開催場所も決まっていないというから、なんだかバタバタ感がありますが、ソノマも頑張って欲しいので成功を期待します。
Date: 2015/0127 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ジャンシス・ロビンソンのサイトに、ワインボトルの刻印を偽造対策に使っていくことを提案する記事が載っていました(A novel suggestion for smashing wine fraud | Articles | JancisRobinson.com)。

ガラスびんには、メーカーや工場など、さまざまな情報が記されています。ガラスびんに問題が生じたときに、原因が追求できるよう、いつどこで作られたのかなど由来を追跡できるようになっています。
20150126-img_4406.jpg
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こういった情報をボトル詰めのときに記録しておくと、ボトルの刻印から、何のワインが入っているべきであったのか、簡単にわかるようになるはずです。

記事では、これからそういったデータベースを作っていくことを提案していますが、実際問題これらの刻印はどれくらい役に立つのでしょうか。

日本ガラスびん協会」に問い合わせたところ、以下のようなことが判明しました。

刻印の内容についてはメーカーごとに違っており、標準化はされていません。記事で例として挙げている米国O-I社(同社は全世界のガラスびんの半分を生産する超巨大多国籍企業)ではボトルの刻印の読み方を簡単ですが公開しています(PDF)。

また、メーカーを表す刻印は、パント・マークといって、データベースがあります(PDF

これが有効に働くための壁は高そうですが、偽造対策の1つとなり得ることはなんでもやったほうがいいと思います。
Date: 2015/0126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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まだ、タイトルの付け方とかいろいろ試行錯誤中のこのコーナーです。

今回は、ナパの観光で有名なホットバルーン(熱気球)の遊覧飛行風景です。

ちょっと面白いのはウェアラブルのカメラとして人気が高いGoProに自撮り用の棒を付けて撮影した映像であること。

普通は、熱気球から見た風景だけの映像になるところですが、熱気球に乗っている人を自撮りしながら、周囲の風景も見えるという映像はなかなか面白いです。

熱気球の雰囲気も分かるので、これから乗ってみたいという人にも参考になるでしょう。

Date: 2015/0125 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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まだ飲んだことないのですが、最近気になっているのがオレンジワインです。白ワイン用のブドウで、赤ワインを作るときと同様に、果皮も一緒に醸造したもの。白ワインよりもタンニンが強く、独特の味わいになるようです。

オレンジワインの生産者の多くはいわゆる「自然派」のワイナリーです。

先日、山本昭彦さんのブログで取り上げられていたのはスコリウム・プロジェクトのワイン。ソーヴィニョン・ブラン100%で作られています。
色調はややオレンジがかった程度。濁っている。オレンジの皮、ブドウの種、酵母の香り。上品でほのかな甘み。余韻に苦みが残るが、アクセント程度。グラヴナーほど強烈ではなく、いいバランスを保っている。コクとウマミがあり、グラスがどんどん進むタイプの軽やかな味わいだ。ナパのはずれスイサン・ヴァレーのブドウを使っている。
ナパの自然派、スコリウム・プロジェクトのオレンジワイン


スコリウム・プロジェクトはSFクロニクルの記者ジョン・ボネによる「The New California Wine」にも大きく取り上げられた先駆的なワイナリーです。



このほか、カリフォルニアではありませんが、オーストラリアのワイナリー「ヤウマ」の「無理しないで」というワインも気になっています。かのネッド・グッドウィンの会社が輸入しているワインです。ワインメーカーのジェームズが日本に来たときに、日本人があまりにも真面目にワインを飲んでいるのに驚いてこの名前を付けたとか。

どちらもかなり「とんがった」ワイナリーです。このところ諸事情によりワイン購入を差し控えていますが、再開時にはぜひ飲んでみたいワインです。

Date: 2015/0124 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年クリスマスの日にナパの三つ星レストラン「フレンチ・ランドリー」で30万ドル以上の価値の高級ワインが盗まれるという事件がありました(参考:フレンチ・ランドリー、30万ドル以上に相当するワインを盗まれる)。そのワインの大半が見つかったとのことです(Detectives find rare wine stolen from French Laundry | The Press Democrat)。

ワインが発見されたのはノース・カロライナ州にあるプライベート・セラー。ただし、だれが盗んだのかは明らかでなく、まだ犯人は逮捕されていません。

警察は詳しい情報の公開を控えているとのことで、犯人が逮捕されないと、これ以上のことはわからなさそうです。なお、犯人はレストランの関係者という可能性を示唆しているとのことです。

盗んだものの、処分するのは難しかったのでしょうかね。まずはワインが見つかってよかったです。
Date: 2015/0122 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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故ロバート・モンダヴィの次男でナパのプリチャード・ヒルにコンティニューム(Continuum)を構えるのがティム・モンダヴィ。その息子のカルロ・モンダヴィ、ダンテ・モンダヴィが新しいワイナリーRaen(レイン)を2013年にオープンしました(A new generation of Mondavis branches out with Pinot Noir - San Francisco Chronicle)。

RaenはResearch in Agriculture and Enology Naturally(農業と醸造における自然の研究)の意味であると同時に雨のレインも意味しているそうです。雨が最終的にブドウを作るというロバート・モンダヴィの言葉を元にしているとか。世界最高レベルの洗練されたピノ・ノワールを作ることを目標にしています。

そのために選んだ土地はソノマ・コースト。フォート・ロス・シーヴュー、オキシデンタル、ソノマ・コースト、の3つのピノ・ノワールを作っています。全部で400ケース弱という生産量です。メーリングリスト登録者向けに販売しており、既に最新ヴィンテージは全商品売り切れています。

父親のティムとは仲違いしたわけではなく、コンティニュームは父に任せて新しいことをやりたいということのようです。実際ティムも年中Raenに来てアドバイスをしているようです(ダンテによると「僕らの趣味にはあまり合っていない」とのこと)。

生産量が少ないので日本への輸入は難しそうですが、飲んでみたいですね。
Date: 2015/0119 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今週は、さまざまなワインの開け方を動画で紹介します。

まずはスタンダードなソムリエナイフを使ったワインの開け方。


次は、スパークリング・ワインの開け方。決して先週のビデオのようなひどいことはしないようにしましょう。


最後はコルク抜きがないときの開け方です。いざというときにどうぞ。
Date: 2015/0118 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年、2019年までに100%「持続可能」な畑にすると宣言したソノマですが(5年以内に100%「持続可能」な畑へと、大きく舵を切ったソノマ)、1年経ったこのたび、「100年続く」とさらに強力に宣言しました(Sonoma County grape growers release 100-year sustainability plan – North Bay Business Journal - North San Francisco Bay Area, Sonoma, Marin, Napa counties - Archive)。

これまでのところソノマ郡全体で5万9722エーカーのブドウ畑があるうち、43%に相当する2万5987エーカーが「持続可能」と判断され、33%に相当する2万1491エーカーがサードパーティからの認証を受けています。

今回の宣言により、これらが一時的な目標でなく、長期にわたって維持していくものであることをさらに印象付けることになると思います。

他の地域にもこういった動きが広がるのかどうか気になります。
Date: 2015/0116 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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12月には嵐が訪れたカリフォルニアですが旱魃の解消には全く手が届かなかったようです(California still needs a ridiculous amount of rain to end its drought - Vox)。

今回の旱魃を木の年輪から調べて見ると、800年ころにあった旱魃に匹敵する少なさとのこと。少々の雨ではびくともしないようです。カリフォルニアの32%はまだ「例外的な旱魃」に属するといいます。

例えば、4年間の総雨量で下位20%に入らないようにするには、セントラル・ヴァレーで平年の倍といった雨量が必要だそうです。

先はまだまだ長そうです、
Date: 2015/0115 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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著名ブロガー、ライターのW. Blake Gray氏が注目するカリフォルニアのワイナリーという記事がありました(Under the Radar California Wineries | Wine News & Features)。

取り上げらているのは
シャペレー(Chappellet)
フロッグズ・リープ(Frog's Leap)
ハンゼル(Hanzell)
プライド・マウンテン(Pride Mountain)
セインツベリー(Saintsbury)
ジョーダン(Jordan)
ストーニー・ヒル(Stony Hill)
サン・スペリー(St. Supery)
ボニー・ドゥーン(Bonny Doon)
の9ワイナリー。おそらく、どれも聞いたことがあるワイナリーでしょう。そしてちょっと懐かしい感じです。

例えば、ジョーダンはレストランの人気ワインでは必ず上位に入りますが、作っているワインはアレキサンダー・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンとルシアン・リバー・ヴァレーのシャルドネだけ。それを何十年も変わらず続けています。

マニア的には単一畑や特別なブロックのワインなどについつい目が行きがちですが、最良のブドウをすべて1つの商品につぎ込むという姿勢も見習いたいものです。

他の8ワイナリーも、いいワインを続けて作っているところ。改めて評価したいですね。

Date: 2015/0114 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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年明け早々、カリフォルニアワインを切り開いてきた各地のパイオニアがなくなった話が続いています。

ソノマではドライ・クリーク・ヴァレーのパイオニアであるジョン・ペドロンチェッリ(John Pedroncelli)が89歳で亡くなりました。ペドロンチェッリの父親がブドウ畑を購入してカリフォルニアに移住してきたのは1927年。まだ禁酒法の時代でした。当時ジョンは2歳。1949年にペドロンチェッリ・ブランドでジンファンデルを作り始めました。2014年のヴィンテージもワイン作りを手伝ったとのことです。

ナパではフォルカー・アイゼル(Volker Eisele、ヴォルカー・アイズル)が77歳で亡くなりました。ワインもさることながら、土地の保全に力を尽くしたことで知られています。また、ワイナリーのあるChiles ValleyのAVA確立にも携わりました。

また、サンタ・バーバラではゲイニー・ヴィンヤードのダニエル・ゲイニーが89歳で亡くなりました。ミネソタ生まれで、サンタ・イネズ・ヴァレーに土地を買ったのは1962年のこと。現在のゲイニー・ランチです。1984年にワイナリーを作っています。

皆様のご冥福をお祈りします。
Date: 2015/0113 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コスタ・ブラウンが過半数の株式を持つ出資者の変更を明らかにしました(Investment Group Buys Majority Ownership of California Winery Kosta Browne | News | News & Features | Wine Spectator)。

コスタ・ブラウンはダン・コスタとマイケル・ブラウンが作ったワイナリー。単一畑のピノ・ノワールで大成功を収め、2000年代の寵児となりました。そして、2009年にVincraftからの出資を受け、60%の株式はVincraftが持つようになりました。

今回は、Vincraftの株式をJ.W. Childs Associatesという会社とスワップ取引によって交換したとのことです。詳細は明らかになっていませんが、Vincraftは出資額よりも遥かに多い金額を得た模様です。

新しいオーナーの出資先を見ると、かなりバラバラであり、おそらく経営に口を出すようなことはないのではないかと思います。

Vincraftはコスタ・ブラウンのほか、ゲイリー・ファレルにも出資していますが、そちらについては特にアナウンスはありません。
Date: 2015/0112 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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いつまで続けるかわかりませんが、1週間に1回くらいの頻度でワインの動画を紹介したいと思います。

最初は笑えるもの。Facebookでもシェアしたので既に見た人も多いかもしれません。シャンパーニュやスパークリング・ワインを開けるときに、サーベルでコルクを飛ばす「サーベラージュ」という方法があります。セレモニー的なものですが、場は盛り上がります。それをテレビで実演しようとして派手に失敗する動画です。



男の人がタオルで自分の手や服だけ拭いて、女性がそのままというのが味わい深いですね(笑)。

もう1つはナパで新世代のワイナリーが増えているという話。2世、3世の若者たちがどんどん新しいワイナリーを作っています。「ミレニアル」と呼ばれる1990年代に生まれた若者をターゲットとするため、比較的安価でワインを作るなど、いろいろな工夫をしているようです。

Visit NBCNews.com for breaking news, world news, and news about the economy

Date: 2015/0109 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オーシャンワインは横浜のインポーター。いわゆる「自然派」のワインに特化しています。「自然派」というとビオディナミ(バイオダイナミクス)に代表されるように、「初めに教義ありき」で身構えてしまう人もいるかもしれませんが、オーシャンワインで取り扱っているワインはむしろ「自然体」で飲めるものと言ったほうがいい感じです。

他のインポーターと大きく異なるのは併設しているレストランで消費するワインが中心になっていること。横浜駅近くの「家(うち)バルCru」という店で、気のおけないスタイル。ワインだけでなく日本酒や焼酎なども提供しており、近所のサラリーマンなどで賑わっています。

社長の早坂恵美さんは雑誌のライターから転身したという変わり種。笑顔が素敵な女性で、インタビュー中にもしばしばお客さんから声をかけられていました。

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――ワインの輸入を始めた経緯を教えてください
早坂:インポーターを始める前は、STORYという雑誌でライターをしていました。当時ロワールで自然派のワインを作っていた新井順子さんにインタビューをしてボワ・ルカのソーヴィニョン・ブランをいただき、体になじんで美味しいと思いました。

そのとき初めてワインていいな、と思いました。いろいろなお酒を飲んでいましたが、ワインに特化して興味を持つようになったのはそれからです。2008年のことでした。それから新井さんのワインの教室にも通うようになり、どんどんはまってワインの仕事をやってみようかと思いました。その教室では出資してくださる方にも出会いました。

ですから、最初はフランスのワインから入っていったのです。カリフォルニアワインは親しみやすいので、それを取り扱おうと考えました。2009年に会社を設立して、コネクションもなしにカリフォルニアに飛び立ちました。

――初めに行ったワイナリーはどこでしたか。
早坂:何のコネクションもルートもなく、とりあえずネットでワイナリーをツアーしてくれる方を探してオーガニックもしくは環境保全型農業の畑でぶどうを作っているワイナリーに連れて行ってもらいました。

その中で、あまりマニアックすぎず、日本と取引がないワイナリーを探しました。

あるナパのレストランでソムリエに「こういうワインを探している」と伝えたところ、そのソムリエがワインリストに載っていないCopain(コパン)のピノ・ノワールを飲ませてくれました。飲んでみたら探していた味わいだったので、契約することになりました。現在は弊社では扱わなくなっていますが、コパンが最初のワイナリーの1つでした。

その後、VinAsiaのSuzuki Yukoさんからの紹介でCru(クリュ)、Sosabe(ソサベ)、WendTaylor(ウェンドテイラー)などいろいろなワイナリーと契約するようになりました。そういうわけで、当初からラインナップはあまり変わっていません。

――ワイナリーを選ぶ基準は何ですか。
早坂:うちのワインはとんがったものはないんです。食べ物と一緒に飲むワイン、人と一緒に飲むワインです。フード・フレンドリーなワインを選んでいます。

結果として、ほとんど誰も知らないようなワイナリーが多くなっています。新規の取引先からうちを選んだ理由を聞いたところ「誰も知らないから」と言われたこともあります。さすがに笑ってしまいました。

――とんがったワインがないとおっしゃいましたが、サクサムも扱っていますね。
早坂:ここはたまたま扱うようになりました。ワイナリーというと牧歌的なイメージがあると思いますが、ここは荒野のようなワイルドなところにあります。さらに、ワイナリーには楽器があって、そこでライブを開いてしまうようなこともあります。こんなところで素晴らしいワインができるなんてと驚きました。

――自然派のワインにこだわる理由は何ですか。
早坂:カリフォルニアワインの知識がすごくあったわけではなく、いろいろ飲んでいった中で、体に馴染んで美味しいと感じたのが自然派のワインでした。

完全に無添加ということにこだわっているわけではなく、ワインメーカーが保存料をある程度必要だと思うのであれば、それは受け入れますし、ブドウにうどんこ病が流行ったら農薬を使うことがあるのも分かります。

逆に自然派のワインの中には、癖の強い香りがあるようなものもありますが、そういうのは苦手です。自然派だから好きなのではなく、好きなワインを選んでいったら自然派になったのです。

――レストランを併設しています。最初からその計画だったのですか。
早坂:最初の事業プランにはなかったのです。当初は個人レベルでこじんまりと通販しようと思っていました。ただ、同じ場所でレストランを一緒にやろうとしていた人が手を引いてしまい、仕方なく両方並行で進めることになりました。

大変でしたがレストラン5年めで、やっと安心して任せられるスタッフになりました。昨年まではフレンチ・レストランだったのですが、回転が悪く、仕込みに時間がかかり、原価率が高すぎたため、気軽に使えるレストランに切り替えました。

現在は、このレストランでいい状態のワインを出すことがビジネスモデルの中心になっています。自分の子供に飲ませたいワインということを基準に選んでいます。

うちのワインを買ってくれる顧客にはホテルなどが多いのですが、「不機嫌にならない」ワインだということで選んでもらっています。

レストランやホテルでワインを提供することを考えると、抜栓したときに硬いワインは扱いにくいんです。うちのワインはお店にとってもお客さんにとっても楽なワインなのです。

――お薦めのワインを教えて下さい。
早坂:うちで扱っているものは5000円~7000円くらいのものが多いのですが、その中で低価格帯で健闘しているのがソサベのジンファンデルです。カリフォルニアのジンファンデルというと、濃厚な味わいのものが多いですが、これはとても優しく、Frog's Leapのジンファンデルなどによく似た味わいでした。オーナーの人柄もよく、「このジンファンデルなら食事に合う」と思って扱うようになったものです。

クリュのピノ・ノワールとシャルドネは、カリフォルニアワインとしてはエレガントでバランスが良く、気に入っています。

ダンシング・コヨーテはすごく面白いワインで、十数種類の珍しいブドウを使ったワインを作っています。初めは面白がっていろいろ入荷していたのですが、今はプチ・シラーとアルバリーニョ、ヴェルデホというスペインでよく作られている品種など、いくつかに絞っています。うちの子供が最初に美味しいといったのが、ここのワインでした。

幻ワインの私市さんの奥様であるレベッカさんが作るスパークリング・ワインも扱っています。私市さんに「うちはスパークリングがなくて」という話をしたらこれを扱わせてもらえるようになりました。

――これからどういうワインを扱いたいですか。
早坂:ワインのしきいを下げたいんです。うちで扱っているワインで3000円くらいのものは、うちのレストランならその値段で出せますが、ほかのレストランだとどうしても4000円、5000円といった価格帯になってしまいます。もっと気軽に飲めるワインを増やしたいと思っています。

ワインがもっと食卓に登場して、肉じゃがとワイン、缶ビールじゃなくてワイン、みたいになるといいですね。

――ほかに目標はありますか。
早坂:扱っているワイナリーの方を招いてワインメーカーズ・ディナーを開きたいと考えています。

また、うちのスタッフをカリフォルニアに連れて行って、どういうところでどのようにワインが作られているか見せたいです。彼らが一番直接お客さんに接するので、そのときに、もっとうちのワインの良さを伝えられて、それでお客さんにファンになってほしいのです。

――ワインの商売をやられていて、一番嬉しかったことは何ですか。
早坂:やっぱり、これまでワインは苦手と言っていた人が、うちのワインを飲んでワインに興味を持つようになったときですね。このワインはジンファンデルと言うんだよとか、これはカリフォルニアで作られているんですよとか、1つひとつ興味を増やしていってもらえると嬉しいです。

関連サイト:
オーシャンワインのサイト
家バル・クリュのページ

インタビューを終えて:
インタビュー中、「うちはこだわりないから記事にならないんじゃない」と語る早坂社長。いえいえ、十分こだわりがありますよ。気軽に美味しくワインを飲んでほしいという気持ち、強く伝わりました。


過去のインポーター(とショップ)インタビュー記事
全都道府県でワイン会をやっていきたい――ワインライフ 杉本隆英社長
4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ソノマの美味しいワインを日本に紹介したい――ソノマワイン商会 金丸緑郎社長
神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長
ワインとの“出会い”を大事に――ミライズ 清家純社長

Date: 2015/0107 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙のワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤーが発表されました(Winemakers of the Year connect California’s past and future - SFGate)。今年選ばれたのは2人。ベッドロック(Bedrock)のモーガン・トゥエイン・ピーターソン(Morgan Twain-Peterson)とターリー・ワイン・セラーズ(Turley)のティーガン・パッサラクア(Tegan Passalacqua)です。

共通するのは2人ともジンファンデルの新世代の担い手であること。ベッドロックについては、本ブログでもたびたび紹介していますが、ソノマを中心とした古木の畑の価値に改めて注目し、すばらしいジンファンデル(多くはフィールド・ブレンドによるブレンドもの)を生み出しています。

ターリーのティーガン・パッサラクアは、ナパの生まれですが、モーガンのようなワイン一家ではなく、大学でも建築を勉強したという人。その後、ワイン作りを勉強しながらターリーにインターンで入り、今にいたります。かつては濃厚一直線のワイン作りで知られたターリーですが、近年はバランスが取れたワインに変わっており、再び高く評価されるようになっています。
Date: 2015/0106 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌は昨年末に発表した216号の補遺を年明けに追加しました。ロバート・パーカーはキスラーのニューリリースを単独記事として発表。スティーブ・キスラーのオキシデンタル(オクシデンタル)に高得点が付きました。

オキシデンタルについては昨年の10大ニュースでも取り上げていますが、スティーブ・キスラーが1年前に明らかにしたピノ・ノワールの新プロジェクト。ソノマ・コーストのペタルマ・ギャップにある65エーカーの自社畑からのワイン。従来のキュベ・キャサリン、キュベ・エリザベスがオキシデンタル・ブランドに移行しています。また、今回新たにSWK Vineyardというワイン(畑は従来と同じですが、標高が高いところのブドウを使っているようです)が加わりました。

今回は2012年のレビューでしたが、キュベ・エリザベスとSWKが98点という高評価でした(キュベ・キャサリンは93点)。なお、キュベ・エリザベスではこれまで2000年と2005年に99点、1999年に98-100点が付いています。

また、パーカーが特筆しているのはアルコール度数の低さ。非常に凝縮したワインであるにもかかわらず、アルコール度数が13.6~14.2度に抑えられているとしています。

キスラーのピノ・ノワールについては、スティーブ・キスラー自身が以前のものについて熟成力に疑問があると考えており、オキシデンタルについては、その反省に立ったワイン作りが行われているようです。

Date: 2015/0102 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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みなさま、あけましておめでとうございます。

2015年最初の記事として、2014年の本ブログ的10大ニュースを取り上げます。

10位 ガロの調査
米国の若者は「モスカート」と「シャンパーニュ」を好む
12月に多くのアクセスをもらった記事です。調査の内容も面白かったですが、インフォグラフィックスによる見せ方も参考になりました。また、アクセスの大部分がソーシャルメディア、特にFacebookから。Facebookの力を感じた記事でもありました。

9位 長沢鼎
カリフォルニアの「ワイン王」になった長沢鼎などを紹介する「薩摩藩英国留学生記念館」が開館
アカデミー・デュ・ヴァンで長澤鼎のセミナー開催
「ワイン王」長沢鼎の「Fountaingrove」、AVAとして復活なるか?
2014年は鹿児島のいちき串木野市に「薩摩藩英国留学生記念館」が開かれるなど、長沢鼎の功績が見直された年でもありました。伝記本が複数出版され、アカデミー・デュ・ヴァンでセミナーが開催されました。また、米国ではゆかりの名前を持つFountaingrove AVAが申請されました。

8位 IPOB
全カリフォルニアが注目するIPOB、創設者ラジャ・パーが語る
IPOBのLiocoとSandhi、Domane de la Côteを試飲
読書感想――「The New California Wine」ジョン・ボネ、バランス追求派はカリフォルニアワインを変えるのか
物議を醸すSFクロニクルの年間トップ100
2013年ころから台頭してきたIPOB(In Pursuit of Balance)が、日本でもプレゼンスを増してきました。2014年には初めて国内でセミナーが開かれました。米国ではSFクロニクルのジョン・ボネによる『The New California Wine』が大きな話題になりました。SFクロニクルの年間トップ100発表にも、その影響から、さまざまな意見が出ています。

7位 旱魃
カリフォルニアの旱魃、ナパでは軽減されたもよう
そうは言ってもまだまだ旱魃は深刻そうです
カリフォルニアの旱魃は消費者にとっても人事ではない
カリフォルニアの地下水利用制限条例がついに施行
カリフォルニアに恵みの大雨、ただし旱魃の解消にはほど遠く
カリフォルニアは100年に一度と呼ばれるような旱魃に見舞われました。最近の大雨で大分解消したという話もありますが、まだ予断は許さない状況だと思います。今すぐワインに影響するというものではありませんが、長期的な気候変化は気になります。

6位 心ワイン
Paul Latoの新作は「心」、シャルドネとピノ・ノワールを試飲
WA214号発表、ポール・ラトー、カレラなどに高得点
ポール・ラトーの「心」、完全限定36セットを販売
2014年に試飲したワインの中でも特に印象的だったのがポール・ラトーの「心」でした。ワインライフの杉本さんとのコラボで作ったワインで、通常単一畑しか作らないポール・ラトーが初めてブレンド品として作ったものです。特にシャルドネは「柑橘系の香りが素晴らしく、味わうとパイナップルなどトロピカルフルーツのフレーバーも感じます。ミネラルもしっかり。それでいて全くくどさがなく、爽やかささえ感じるワイン」でした。WAでも96点と高得点でした(個人的にはもっと高い点が付くのではないかと思っていましたが)。ワインライフの杉本さんのワインとしてはシャトー・イガイ・タカハのピノ・ノワール「園」も素晴らしく、こちらはアントニオ・ガッローニのVinousで94点が付いています。
アントニオ・ガッローニがシャトー・イガイ・タカハのワインを高評価

5位 オキシデンタル(キスラー)
キスラー謎のオーナー変更とスティーブ・キスラーの新ワイナリ
スティーブ・キスラーの新ワイナリは、ちょっとガセっぽかった
キスラーの新ワイナリ、さらに続報
キスラーの新プロジェクト「オキシデンタル」来ました!
「ガセネタ」ではなかったケスナーのキスラー・ワインメーカー就任(で記念セール継続)
スティーブ・キスラーの新しいプロジェクトがオキシデンタル。2013年末に発表されたWine Advocate誌のレビュー中に記されていたものですが、意外と米国の記事でも取り上げたものがなく、周辺の情報を聴きこんで記事にしたものです。大きな記事ではないかもしれませんが、あまりほかでは取り上げられていない話を書いているつもりです。

4位 ベッドロック国内輸入開始
ついに来た!「天才」Morganが作るBedrockが国内正式輸入開始
最近飲んだワイン――ベッドロック、オールド・ヴァイン・ジンファンデル2012
ベッドロック3本目は「パガニ・ランチ」
ロバート・パーカーの2014年ベストワイン、「コスパ賞」にベッドロックの廉価版
2010年に「今後「カルト」になるかもしれない三つのワイナリ」という記事で初めて取り上げたBedrock。2014年早々には「Bedrockは、今いちばん気になっているワイナリの1つなんだけど、どこか日本に輸入しないのだろうか」とつぶやいており、3月に輸入開始後も、いろいろ取り上げています。ワイン自体期待を裏切らないものでした。

3位 ナパの地震
速報:ナパでM6の大地震。ワインに大きな被害が出た模様
ナパでM6の地震、ワインの被害まとめ
地震被害のナパ市ダウンタウンをクアッドコプターで空撮、被害が一目瞭然
ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズが地域支援へ
オバマ大統領、ナパの地震を「大規模災害」と宣言
次に起こるナパの大地震はマグニチュード7クラスも!
ナパの地震、地震国日本に住む身にとっては全く人事ではないです。人的被害がほとんどなかったのが不幸中の幸いでした。

2位 インポーター紹介記事
全都道府県でワイン会をやっていきたい――ワインライフ 杉本隆英社長
4000円以下で美味しいワインを紹介していきたい――アイコニック アンドリュー・ダンバー社長
顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長
ソノマの美味しいワインを日本に紹介したい――ソノマワイン商会 金丸緑郎社長
神様が背中を押してくれているような気がしました――ilovecalwine 海老原卓也社長
ワインとの“出会い”を大事に――ミライズ 清家純社長
5月末から、概ね月1回のペースでのんびり輪を広げていっています。ちょっと間が開いてしまいましたが、次の紹介記事も近々公開できると思います。

1 ネッド・グッドウィンによる日本のワイン市場の記事
日本が唯一のマスター・オブ・ワインを失ったわけ【追記あり】
ネッド・グッドウィン氏の記事にいただいた感想から
日本のワインシーンは本当に閉鎖的か? ネッド・グッドウィンの記事に米ライターが反論
3月29日に公開した「日本が唯一のマスター・オブ・ワインを失ったわけ」は、元々英語のサイトに掲載された記事でした。重要な内容を含んでいると思ったのですが、英語だと読む人が限られるだろうと思って、翻訳許可をもらい掲載したものでした。時間優先で訳したため、だいぶ拙い部分や誤訳(本質的なところではないです)もありましたが、ソーシャルメディア(TwitterおよびFacebook、はてなブックマークなど)を中心に、かなり多くの反響を得ました。この記事だけでトータル3万以上のページビューがあり、記事単位のページビューでももちろんトップでした。

個人的にも、この記事の掲載を契機に、自分のスタンスをそれまでよりももう少しジャーナリスティックなところに置くようになっています。インポーター紹介を始めたのもその1つですし、業界向けの場所にも時間と許可があれば、出席するようになりました。米国ではVinographyのAlder YarrowやGray ReportのW. Blake Grayなど、ジャーナリスティックな活動をしているブロガーが何人もいますが、そのスタンスを目指したいと思っています。なので、最近は「ブロガーのAndyです」と自己紹介するようになりました。


さてさて、2015年はどういう年になりますでしょうか。楽しい記事がたくさん書けるといいな、と思っています。