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Date: 2016/0430 Category: 業界ニュース
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Wine Advocate誌の224号が発表されました。メインはボルドーの2015年で、今年はついにパーカーがフューチャーの担当から外れるという記念の年になっています。

代わるレビュアーはニール・マーティン。2015年のボルドーは非常に評判がいいだけに、どういうレイティングが付くか興味深いところでした。

現時点の最高である(98-100)というスコアが付いたのは、シャトー・マルゴー、オー・ブリオン、ペトリュス、ヴュー・シャトー・セルタン、カノン、イケムの計6本。業界の期待からはちょっと低いのではないかな、という気がしました。これからニール・マーティンのレビューにどういう評価が出てくるのか気になります。

というのは、ここでは置いておいて、同じ号ではカリフォルニア(こちらはパーカーがレビュー)でターリーとパッツ&ホールの特集が出ています。

ターリーは2014年のレビュー、といってもそれだけで34本もあるので大変です。

最近のターリーは飲んでいないのですが、昔の濃い濃い作りからは変わってきていて、エレガントさも出てきていると言われています。一時はちょっと低迷気味だった評価もここ数年はまた急上昇しており、今回も95点以上が13本という高得点でした。ジンファンデルだけでも9本が95点以上。

実はWine Advocate誌で、これまで95点以上ついたジンファンデルは109本。その1割近くが今回のターリー2014なわけです。

一番高得点は97点のハイン(Hayne)。ここは昔からターリーのトップとなっています。96点はエステートとペセンティ、そしてベッドロック(!)のジンファンデル。ラトルスネイク・リッジのプチ・シラー。ベッドロックは本家のものよりも高い評価となってしまいました。

ターリー、また機会があれば飲んでみたいです。

もう1つのパッツ&ホールは2014年のものと、ダットン・ランチのシャルドネの垂直、ハイドのピノ・ノワールの垂直でした。特にハイドのピノ・ノワールは評価が高いものが多く、2009年と2012年は95点。最新の2014年も94点でした。

このほか、初の自社畑となるMoses-Hall Vineyardの2014ピノ・ノワールも94点。

一方、ダットンランチは概ね新しいヴィンテージはよく、古いのはあまり評価が高くないという結果。ダットン・ランチのシャルドネは若いうちに楽しむのがいいと思っているので、この評価はわかるような気がします(なぜ垂直の対象をダットン・ランチにしたのかはちょっと不思議ですが)。
Date: 2016/0428 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Rhysのピノ・ノワール2本めです(1本目は最近飲んだワイン~リース・ピノ・ノワール・ファミリー・ファーム・ヴィンヤード2012
Rhys Pinot Noir Bearwallow Vineyard 2012
畑はAnderson Valleyにあります。Anderson Valleyの中でも奥まったところ。標高は300フィート~600フィートというから、一番低いところと高いところで100mほども違っています。それだけ急斜面の畑のようです。

ソノマよりも大分北ですから涼しいのかと思いきや、7月から9月の最高気温は80°F台後半ですから30℃近くまで上がるようです。先日のファミリー・ファーム・ヴィンヤードは80°Fそこそこまでしかいかないので、それよりも気温は少し高くなります。

そのせいか、ファミリー・ファームと比べると果実味の豊かさが何よりも特徴的です。ファミリー・ファームはブルゴーニュかと思うくらいの作りでしたが、こちらは誰が飲んでもカリフォルニアだと思うでしょう。

ただ、酸が豊かで締めるべきところは締まっているので、下品な感じはまったくなく、とても美味しいピノ・ノワールです。

いや、これはいいですね、とてもいい。ここ1年くらいに飲んだピノの中でもトップクラスでしょう。
Date: 2016/0428 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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観光客は本当に地域の経済を発展させるのか、そういったテーマのシンポジウムがナパで開かれ、さまざまな数値から検証されました(Close to Home: Growing pains in a tourism economy | The Press Democrat)。
Woman with Camera

確かに、観光客は地域にお金を落としていきます。しかし、それが地域に役立っているかどうかという面で見ると、そうでない部分も見えてきます。

神話その1:観光は収入と地域における仕事を増やす

確かに、一部は当たっています。しかし、給料の安い仕事ばかりがたくさん増え、さらに季節要因も大きくなります。結局生活のためには複数の仕事をしなければいけないかもしれません。

神話その2:ツーリズムは皆の利益になる

不動産やデベロッパー、金融など一部の業種にとってはメリットとなります。しかし、それ以外の人にとっては、家賃が上がったり、レストランが高くなったり、渋滞が激しくなったり、環境が悪くなるなどのデメリットがあります。観光への投資は大きな学になりますから、その分地域向けのサービスが減るかもしれません。

神話その3:成長が速いほど地域経済への貢献が大きい

Fodorが米国の100の大都市圏を調べたところ、成長率が高くなるほど世帯あたりの収入が急激に落ち込み、さらに失業率や貧困率も高くなることがわかりました。

このように、データを詳しく見ていくと、観光客が増えても、簡単に地域の発展につながるとは言えないことがわかります。とはいっても地域の収入は増えるわけですから、それをどう分配するかなど、行政側の差配が重要になるわけです。そういった緻密な計画を行ったところだけが長期的に観光で伸びていくとしています。

果たして日本の行政はそれをちゃんと考えているのだろうかと思わせた記事でした。
Date: 2016/0427 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年8月に起きたナパのワイントレインにおける訴訟問題は和解によって解決しました(#LaughingWhileBlack Wine Train Lawsuit Is Settled - NYTimes.com)。

この“事件”は、ワイントレインに乗っていた黒人女性を中心にしたグループがスタッフにより途中下車させられたというもの。ワイントレイン側は騒がしくて周囲の客から文句が出たことを理由としましたが、女性側は人種差別によるのとして訴訟に踏み切りました。求めた賠償額は1100万ドル。

このことはソーシャルメディアを巻き込んで大きな話題となり、その中でワイントレイン関係者による“暴言”もあったことからさらに紛糾しました(暴言についてはワイントレイン側が謝罪)。

今回の和解の条件などは明らかになっていません。
Date: 2016/0426 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの人気ワイナリー、フロッグス・リープが、ジャムやバターの製造設備をナパ郡に申請しているのですが、それがなかなか難航しています(Frog's Leap seeking unusual winery approval)。

問題になっているのはビジターの数。現状、フロッグス・リープは週に350人のビジターを受け入れられることになっています。それが、今回は1100人にまで増やす申請になっているのです。

実は既にフロッグス・リープのビジターは週に800人くらいにまで増えており、今回の申請は実態への対応といった面もありました。

しかし、ナパ郡としては観光客が増えることは交通や水道などインフラへの負荷が高まることなので、おいそれと承認できないのです。さらにはそういった環境負荷へのアセスメントの書類提出が遅れたことも、神経を逆撫でているようです。

門外漢からすると、これくらい認めていいんじゃないの? と思いますが、そう単純な話ではなさそうです。
Date: 2016/0426 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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フランスのロワールでワイン作りをしていることで知られている新井順子さんが初めての日本酒を作りました。その名も「順子」。

ただ、事情があってお蔵入りしていたこの日本酒、熊本県八代市の「吟のさと」というお米で作られています。そこで、熊本への応援のために発売されることになりました。1本1000円(税抜き)の売上のすべてが熊本への募金に使われます。

船橋の山城屋ではこの日本酒を取り扱っています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

号外!熊本支援募金 新井順子女史初の日本酒「順子」を販売(全額寄付)します!ただし訳ありで未発売品です! | Cheers!カリフォルニアワイン

購入の申し込みはメールで info@cheers-californiawine.com  まで。なお、送料は別途必要です。また、消費税もかかります。

さて、事情があってお蔵入りしたと書きましたが、何かというと、実はこの日本酒失敗作だったのです。瓶詰めの工程に問題があり、ブショネのような香りが混じってしまったとのこと。ご購入の際は、それも踏まえた上でお願いします。
Date: 2016/0425 Category: 技術系
Posted by: Andy
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miniDVのビデオを長いこと使っていましたが、さすがにガタが来ているし、先行きはないし、ということで動画用のビデオカメラを買おうかという話を家でしていました。

子供が大きくなると動画を撮る機会自体少なくなりますが、下の子のハンドボールの試合があるので、それくらいは撮りたいねということになり、とりあえず近所のY電機に。

ニコンの販売員の人からは一眼レフの動画撮影を薦められるものの、とりあえずパナの一番安いビデオカメラ「HC-V360M」でいいかなという気にほぼなっていました。値段は大体3万円程度。

ただ、先日テレビを買ったときにKデンキの方がかなり安くしてくれたので、そちらにも回ってみることに。

ところがKデンキには「HC-V360M」の在庫がない。また、パナのビデオはバッテリーの持ち時間は1時間強しかなく、1万円の予備バッテリーはほぼ必須と聞いてちょっと萎えてしまいました。

パナよりももうちょっと安いJVCのビデオもあったのですが、そちらはバッテリー5時間というメリットはあるものの、どうも安っぽさはいなめず、また手ぶれ補正は大分差があるときき、もう1つ触手が伸びず。

そこで、Y電機の話を思い出して一眼レフコーナーも覗いてみることに。

ニコンのD3300のダブルズームキットだと5万円程度。デジタル一眼てもっと高いイメージだったので意外に安いのだなとちょっとびっくり。なにしろうちのデジタル一眼は10年前に買ったものなので、最近の動向はあまり見ていなかったのです。

ついでにキヤノンのEOS Kiss X7のダブルズームキットも見てみます。こちらの方がタッチパネルインタフェースがあるなど、イマドキ風な感じ。

ただ、Kデンキの人はスポーツ撮るならタッチパネル使うよりファインダー見て撮った方がよく、それならば連写性能がいいD3300の方がいいのではないかと。

ここでも結局決めかねて(優柔不断です)、ミラーレスではスポーツには厳しいかどうか聞いてみたところ、「前はピント合わせが遅かったので、スポーツには向かなかったが、今はそうでもない」という話。

それで見せてもらったのがソニーのα5100。

確かに合焦は十分速いし、一眼とは大きさが段違い。連射性能も最高6枚/秒と、D3300の5枚/秒を上回ります。ただし価格も7万円台。最初に考えてビデオと比べたら倍以上です。

さらに話を聞くと、動画でAVCHDに対応しているのでブルーレイに簡単に落とせる(動画をブルーレイに入れるのはうちの場合必須なので)とか、スマホと連携してWi-Fiで写真を送ったり、スマホでシャッター切ったりできるということで、やっぱりかなり魅力的です。

結局、「春のキャッシュバックキャンペーン」で8000円キャッシュバックがあるというのを聞いて、これに決めちゃいました。

実質6万円台とはいえ、やはり当初見込みの倍額以上。そうでなくてもお金ないのに、どうしようという感じではありますが、正直カメラは新調したいところだったので、嬉しいです。これも10年くらいは使い倒したいところです。

というわけで春のキャッシュバックは2016年5月8日購入までだそうなので、迷っている人は今がチャンスですよ。

キャッシュバッシュの大賞はα5100と6000。6000のダブルズームキットが1万円、5100のダブルズームキットが8000円。それ以外は5000円です。

あと、余談ですが、いまってSDカードよりmicroSDカードの方が安いんですね。これもちょっとびっくりだったけど、作っている数がmicroSDの方が圧倒的に多いのだからそういうもんか、と思いました。



Date: 2016/0424 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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『神の雫』の12使徒にも選ばれたシン・クア・ノン。毎年、ワインに特別な名前とラベルを付ける、カリフォルニアの数あるワイナリーの中でもユニークさにおいて孤高の存在です。また、Wine Advocate誌でこれまで100点を14本ものワインで取っており、品質的にも群を抜いているといっていいでしょう。

日本には毎年シラーとグルナッシュがワイナリー蔵出しで入荷しており、100点のワインとしては安価で買える、実はとても恵まれた環境にあります。今年も2013年のものが入ってきています。

先日、ミュージシャンのプリンスが亡くなりました(ご冥福をお祈りします)。まったく偶然でしょうが、今回の2013年のものはプリンスに影響された名前になっています。

生産者コメントにはこう書かれているそうです(一部)。
2013ヴィンテージのシネ・クア・ノンには今までよりも更に面白いものにするため、アーティスト「プリンス」がかつて自分を記号で表記した様に単語ではなく記号によって表すことにしました。

2013ヴィンテージのシラーとグルナッシュには、男性のシンボル「♂」と女性のシンボル「♀」を与えました。(レストランのワインリストでどう扱われるか見るのが今から楽しみです。)


つまり、シラーが「♂」、グルナッシュが「♀」です。日本人は漢字としてこれらを簡単に入力できますが、欧米の人は困るでしょうね。なお、「♂」はmale、「♀」はfemaleと呼んでいるようです。

シン・クア・ノンのシラー、グルナッシュは2010年の「ストックホルム・シンドローム」がどちらもWine Advocateで100点でした。2013年は誰もが認める良ヴィンテージ。それ以来のアベック満点もあり得るかもしれません。
Date: 2016/0423 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日モントレーのシャローン(Chalone)を買収したフォーリー・ファミリー・ワインズ(Foley Family Wines)が、ソノマのガイザーヴィルにあるストライカー(Stryker)を買収しました(Vintner Bill Foley buys Stryker Sonoma Winery in Geyserville | The Press Democrat)。

これまでフォーリーは、比較的有名なワイナリーを買収することが多かったのですが、今回のストライカーは生産量5000ケースという小さなワイナリー。フォーリーは、オーナーであるビル・フォーリーの娘コートニー・フォーリー(Courtney Foley)をワインメーカーに据え、フォーリー・ソノマ(Foley Sonoma)と改名する予定です。生産量は2万ケースに引き上げます。

ストライカーはアレキサンダー・ヴァレーに畑を持っており、そこからカベルネ・ソーヴィニヨンを作っています。フォーリーも、「ビッグでまろやかでソフト」なカベルネ・ソーヴィニヨンをそこから作る計画です。

フォーリーは米国で18番目に大きなワイン会社。年産110万ケースで約40のブランドを持っています。
Foley Family Wines(Webサイトより)
Date: 2016/0422 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シャトー・モンテレーナが、電気自動車の充電用コンセントを備え付けると発表しました(It's Electric)。

ナパでは初となるテスラ用の277Vのもののほか、一般用のものを20個備え付けるそうです。

きっかけはサンフランシスコ・ジャイアンツのゲーム。そこで、ワイナリーのクラブメンバー向けにワインを提供したときに、「最近ワイナリーに来ているか」どうか尋ねたところ、電気自動車の充電が必要だからいけない、と複数の顧客から聞いたのでした。

モンテレーナが特別なわけではありません。ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズのサイトではワイナリー検索のオプションに「電気自動車の充電ステーション」という項目があり、現状29のワイナリーがヒットします。
検索オプション29のワイナリーがヒット

カリフォルニアのシリコンバレーは高額所得者が多く、新しい技術への関心も高いので、テスラなど、電気自動車の大きな市場になっています。また、彼らが、ナパの高額なワインを支えてもいるわけで、客層の重なりはかなりありそうです。

ワイナリーにとってもクリーンなイメージは歓迎するでしょうから、この動きは急速に広がるのではないかと思います。
Date: 2016/0421 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ヴァレンタイン・ヴィンヤードのワインは、バレンタイン向けワインというテーマで何回か紹介したことがあります。名前の由来は、作っている人がヴァレンタインさんだという、当たり前過ぎるものですが、ラベルにハートが入っているなど、作り手側もバレンタインを意識していたのでしょう。

そんなわけで、いくらか馴染みがあるワイナリーではありますが、日本への輸入は近年なくなってしまっていました。さらに、オーナーが亡くなってしまったことで、ワイナリー自体がなくなってしまったとのこと。

その在庫整理で出てきたのが2002年のカベルネ・ソーヴィニヨンと2003年のメルロー。

かつては5000円台で出ていたワインが3000円台という大盤振る舞いで売られています。ワイナリーのストックものですから、コンディションも良いと思われます。

輸入元の布袋ワインは、2、3年前にもアタロンの在庫発掘でお得な熟成ワインを出荷して話題を呼びました。在庫発掘力がすごいですね。

Date: 2016/0420 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワシントン州最大のワイナリーであるシャトー・サン・ミシェルが、ソノマをベースとするワイナリー パッツ&ホールを買収しました(Purchasing Pinot: Ste. Michelle Wine Estates Buys Patz & Hall)。

サン・ミシェルの狙いはピノ・ノワール。パッツ&ホールは自社畑こそありませんが、ソノマの数多くの銘醸畑と長期間の契約を結んでいます。

なお、パッツ&ホールのオペレーションには変更ないとのこと。マーケティング担当のドナルド・パッツは「これまではMBAが考えるようなビジネスプランとかいったものはなしでやってきた。この買収でワイナリーが新たなレベルになることを期待する」としています。

基本的には変わらなさそうで安心しましたが、あまりビジネスライクにならないといいなあと思います。
Date: 2016/0420 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ケンダル・ジャクソンなどを擁するジャクソン・ファミリー・ワインズがオレゴンのワイナリー ペナー・アッシュを買収しました(Jackson Family Wines Buys Penner-Ash Wine Cellars)。買収価格などは明らかになっていません。

Looks like it's a Penner Ash sorta night...

ペナー・アッシュ・ワイン・セラーズは、リンとロンのペナー・アッシュ夫妻が1998年に設立したワイナリー。当初は二人とも別の仕事を持っていたため、生産量はわずか125ケース。それが現在では1万5000ケースにまで増えています。

ワインメーカーは夫人のリン。当初はカリフォルニアでスタッグス・リープ・ワイン・セラーズやシャトー・セント・ジーンなどのために働き、1988年にオレゴンのレックス・ヒルのワインメーカーになりました。オレゴンでは初めての女性ワインメーカーだったようです。

ワイナリーの売却は、ワイン作りに専念するため。日常的なオペレーションをジャクソン・ファミリーに委ねることによって、ワイン作りにより重きをおけるようになるからです。

Date: 2016/0419 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアでスパークリングワインを作る生産者が急増しています。これまではマムやシャンドンといった大規模な生産者が中心だった泡の世界がついに動き出したようです(California's New Wave of Sparkling Wine)。

例えばサンタ・バーバラでも新しく泡を始めたワイナリーは20を下らないとか。一つにはスパークリングワインがクリスマスなど、お祝い用のワインから、日常的に飲むワインへとなっていっていることが背景にあります。特にミレニアル世代や女性に顕著だといいます。

もう一つは小規模生産者をサポートする体制が整いつつあること。例えばスパークリングワインには専用のボトリング設備が必要ですが、ソノマのヒールズバーグにあるラック&リドルという会社が、サービスを提供しています。

作られているスパークリングワインも従来のシャンパーニュを模したものだけではなくなってきています。

例えば先日紹介した、シェバンのスパークリングワイン「シェ・バブルズ」はカリニャンから作っていましたし、サンタ・バーバラのパルミナはバルベーラから赤のスパークリングワインを、マルヴァシアから白のスパークリングワインを作っています。

この記事にはでてきていませんが、ベッドロックの記事で紹介した「アンダー・ザ・ワイヤー」も単一畑、単一ヴィンテージでスパークリングワインを作るプロジェクトです。

これから泡の世界、面白くなっていきそうです。
Date: 2016/0418 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シャトー・ラトゥール出身でキャプサンディのワインメーカーなどとして知られるデニス(ドニ)・マルベックが4月16日早朝、交通事故でなくなりました(Denis Malbec, former winemaker at Captûre Wines, dies in Napa County crash | The Press Democrat)。ご冥福をお祈りします。

デニス・マルベックはメルセデスで、ナパのワシントン・ストリートを走行していましたが、道をそれ、フェンスに激突し、その場所で死亡が確認されました。助手席に乗っていた「テイクン」のジョシュ・フェルプスは大きな怪我を負いませんでした。酒を飲んでいたかどうかなどは調査中です。

Denis Malbec(キャプサンディのサイトより)

デニス・マルベックは、祖父の代からシャトー・ラトゥールの醸造責任者という名門の生まれ。本人も1999年まではシャトー・ラトゥールで醸造責任者を務めていました。

その後、ナパに移り、キャプサンディのワインメーカーなどとして頭角を現します。また、自身のブランドとして「ノートル・ヴァン」、「アリエノール」を作っています(アリエノールは日本にも輸入されています)。

また、若いワインメーカーたちの指導役としても尊敬を集めていました。

まだ46歳という若さ。残された奥さんのメイ・ブリットさんもお気の毒です。

Date: 2016/0418 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインがフランスの名だたるワインを打ち負かして、カリフォルニアワインの一大転機となったパリ・テイスティング、通称パリスの審判。それが行われた1976年から今年で40年ということで、関連したイベントが数多く行われます。

その、忙しい中、白ワインで一位になったシャトー・モンテレーナ(Ch. Montelena)のボー・バレットさんが来日、東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンでセミナーが開催されました。
Bo Barrett

まず、モデレーターの葉山考太郎さん(パリスの審判の本の翻訳も担当しています)から、パリスの審判の勝利は「高校野球のPL学園がプロ野球の阪神タイガースに勝つくらいすごいことだった」と紹介。その後、ボー・バレットさんから当時のことなどを聞いていきました。

ボーさんは当時22歳。オーナーである父のジム・バレットの元でセラーの下働きをしていたそうです。勝利の連絡がきたときも樽の仕事をしていたとのこと。インターネットもない当時、現地にいたジム・バレットからの連絡はテレグラムで来ました。受け取ったワインメーカーのマイク・ガーギッヂが「We won, We won」と、テレグラムの紙を振りながらやってきて皆で大騒ぎになったとのことでした。

そういう意味では勝利したワイン作りに直接携わっていたわけではなかったのですが、チームとしてそれに加われたことがとても名誉に感じたそうです。また、ジム・バレットはチームでなしとげたことと考えていたのに、マイク・ガーギッヂは「自分の功績」と言ってはばからない人だったので、袂を分かつ結果になってしまいました。

実はモンテレーナにとってはシャルドネは、それほど力を入れていたわけではなく、あくまでも本命の品種はカベルネ・ソーヴィニヨンでした。カベルネ・ソーヴィニヨンを作るための資金作りとして、購入したブドウでシャルドネを作っていたのです。

パリスの審判で勝利したことにより、シャルドネは飛ぶように売れていきました。ワイナリーとしては収入が増え、結果的に目的であるカベルネ・ソーヴィニヨンに手が届くようになりました。そういう意味で、この勝利は「dream comes true」でした。

奥さんで、有名なワインメーカーでもあるハイジ・ピーターソン・バレットさんとのなれそめの話も出ました。まだボーさんがフレスノ大学の学生だった時分、ナパのヨントヴィルにあるサルーンという西部劇に出てきそうなバーに入ったとき、目の前に座っていたのがハイジさんだったそうです。一目で恋に落ちてしまったとのこと。

ハイジさんとはまったく独立してワイン作りを行っていますが、2008年からはBarrett & Barrettというプロジェクトで一緒にワインを作っています。
Ch Montelenaのワイン

さて、ここからは試飲です。

まずは極めて限定数しかないソーヴィニヨン・ブランの2014年。気の置けないワインで、みつや柑橘系の香りにアフターの苦味が心地よい味わい。

シャルドネは2013年、2011年、2007年の3ヴィンテージ。2013年は暖かい年で、花の香りにトロピカルフルーツの味わい。2011年は涼しい年ですが、意外にもリッチな味わい。2013年よりもボリュームを感じるほど。そして2007年は余韻が長く素晴らしい味わい。

ボーさんが語るには、シャルドネは水彩画のようなもので、色を加えていくとピュアなフルーツが失われてしまう。そうならないように作っているとのこと。新樽使用率は7%と低く、第一印象はそれほど押し出しがないようですが、熟成するほどに魅力を増してくるワインです。また、上記のように「足し算」していかないワイン作りというのは、引き算の料理といわれる和食との相性もいいように思います。

次は2012年のジンファンデル。ジンファンデルは自社畑で、ヴィオニエと一緒に醸造されているそうです。ジンファンデルにしては薄めで、これも押し出しはあまり強くないワイン。ブルーベリーの味わいやスパイスなどが心地よい。

最後の2つはエステートのカベルネ・ソーヴィニヨン。モンテレーナが自らの存在理由という気合を込めたワインです。ヴィンテージは2012年と2006年。

2012年は暖かい年で、ボリュームを強く感じる作り。パワフルで強いタンニン。すみれの香り、ブルーベリーやカシス、スパイスの味わい。もう数年置いておきたいワインです。

2006年はとてもバランスがいいワイン。酸がしっかりしており、それが全体を支えています。すばらしい。

ボーさんによると、ナパの土壌は、火山性、沖積、そして海底の堆積の3種類があるそうですが、モンテレーナのエステートの畑はこれら3つすべてを含んでいるとのこと。それが複雑な味わいを運営るようです。カベルネ・ソーヴィニヨンの新樽率は30%前後。

シャルドネにしてもカベルネ・ソーヴィニヨンにしても、モンテレーナのワインは10年程度は熟成してからが本領を発揮するようです。今回それを改めて確認できたのは大きいな収穫でした。

Brian Baker Sales & Marketing VP

三木香奈さん


パリスの審判の本。絶版になっています。


Date: 2016/0417 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日、リースリング・リングというリースリングのみの試飲会が開催されました。カリフォルニアが少ない(ボンテラだけだった)のは当然としても、オレゴンやワシントン州も2、3種類ずつくらいしか出ておらず、ちょっと寂しい感じがしました。
リースリング・リング

そんな中で、北米のワインで一番目立っていたのはニューヨーク州のワイン。
NYワイン

といっても、出していたのはこの「Gotoワイン」というニューヨーク専門のインポーターだけでしたが、コーナーのいい場所を陣取っており、ワインもみな美味しく感じました。

それにしても、今回痛感したのは自身のリースリング経験の低さ。いいリースリングがどのようなものかわかっていないので、評価するのが難しいのです。例えば、このワインは熟成したらおいしくなりそう、といったイメージがもっとできるようにならないといけないなと思いました。

例えばリースリングの特徴と言われている「ペトロール香」。これがあるかないかは、もちろんすぐに分かりますが、それがあるからいいのか、ない方がいいのか。個人的にはない方が好きですが、熟成するときには、そういった要素も必要になるのかもしれません。

安いものだと、明らかにバランスを崩しているものもありましたが、そうでないワインであれば、正直いって2000台のものと1万円台のもので、どちらが美味しいか、あまりわかりませんでした。
Date: 2016/0415 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアでシラーを作っているワイナリーに話を聞くと、シラーは売るのが大変と、言われることが多々あります。どうしてシラーが売れないのでしょうか。

個人的には、そもそもシラーが好き、シラーを選んで買うという人の数が少ないのではないかと。マニアはいても一般的なドリンカーが選ぶものがないような気がします。

おそらく、多くの人にとってはシラー=オーストラリアのイエローテイルであって、そこから先に進むのが難しいのかもしれません。

そこで、カリフォルニアに安旨シラーがないかどうか、ちょっと調べてみました。

●1000円台
 そもそも、サイクルズ・グラディエーターくらいしかありません。


●2000円台
 クラインの一択状態です。クラインはこれくらいの価格帯のものが得意で、品質も高いと思います。


●3000円台
 この価格帯まで来ると、やっといいものが増えてきます。
 例えば、パーカーもお気に入りのマイケル・デイビッド。


 クラインだとカーネロスものがこの価格帯。


 キュペもシラーに強いワイナリーです。


 アントヒル・ファームズはピノが高く評価されているワイナリー。シラーもアラバマのワインショップで一押しにされていたとか。まだ飲んだことないのですが、気になっています。


 コパンのトゥス・アンサンブルは、僕が絶賛しているワイン(笑)。エレガントさもあって好きです。


こうやって見ると、やっぱり3000円以上になると急に充実してきますが、そこから下は弱いですね。もっと選択肢がほしいです。
Date: 2016/0414 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ヴィナス(Vinous)のアントニオ・ガッローニが、2013年、2014年を中心にナパの試飲レポートを出しています。個々のワインのレビューは有料会員でないと見られませんが、レポートは誰でも読めるようになっています(2013 Napa Valley: Once Upon a Time in America… (Oct 2015) | Vinous - Explore All Things Wine)。

総じて言えば、2013年は最高、2014年は2013年に迫るものがあり、2015年はやや品質にバラつきがある、といったところ。

このほか、Clos du Val、Inglenook、Stag's Leap Wine Cellarsといった懐かしいワイナリーのワインがここ数年非常に良くなっている、若い世代が頑張っていて、彼らが目指しているのは1960年代や1970年代のナパのワインだ、など興味深い考察がいろいろあります。

一方で、ナパの現状への警鐘もあります。例えばあるコンサルタントは「自分がコンサルトしているワイナリーのワインはグラス一杯飲むのがやっと」と打ち明けるなど、評論家の高得点を得るために、飲みたいワインと作るワインが乖離していること。ワインをボトルに詰めるときに樽の一番上や一番下の部分は使わないのが普通なのを、そういったものをテイスティングルーム用に使っているワイナリーがあることなど。

ナパのワインに興味があるならば必見の内容です。
Date: 2016/0413 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋に、ベッドロックのカジュアル・ブランド「シェバン」からのロゼ・スパークリング「シェ・バブルス」が入荷しています。品種はカリニャン80%に残りはピノ・ノワールとシャルドネ。カリニャンのスパークリングなんて、ほかではまず飲めません。

ベッドロックの新作、圧巻の自社畑という記事で試飲した、ベッドロックの古木の白ワイン「コンパーニ・ポルティス・ヴィンヤード」も入っていましたが、すでに売り切れてしまったようです。

Date: 2016/0412 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアで一番古いブドウの樹はどこにあるのでしょうか。

カリフォルニアにブドウをもたらしたのは宣教師です。18世紀に南カリフォルニアに作られたSan Gabriel Missionに植えられたものがワイン用のブドウの種類であるヴィティス・ヴィニフェラ種としては一番古いと考えられます。ヴィーナ・マードレ(母なるブドウという意味でしょうか)と呼ばれるそのブドウの発見と再生を試みている人たちがいます(The oldest vine in California | Allison Levine | napavalleyregister.com)。

San Gabriel Missionで植えられたブドウの木については実は生きているのかどうかも判明していません。今回は、このブドウの樹から挿し木されたブドウが見つかったという話です。

このブドウの木は1800年代前半に植えられたと考えられます。「Avila Adobe」というロスアンゼルスで現存する最古の建物の中庭に植えられています。この建物は1818年に完成しており、ブドウの樹はその中庭の日除け用として植えられています。実際には2本の樹が50センチほど離れて植わっているのですが、実質的にはひとつの樹として見なされています。
Avila Adobe
古いミッションの中には今でもブドウが残っているところもあるようなのですが、調べた範囲では、このブドウが実を付け続けているものでは最古と見られています。

このブドウの樹を発見したのはマイケル・ホランドというロスアンゼルスの公文書保管人をしている人。彼は家でワインも作っているので、この樹のブドウを収穫して、アンジェリカという発酵を途中でより止めて糖分を残したワインを作って見たそうです。

彼はその後、以前会ったことがあったクロ・ぺぺのワインメーカー、ウェス・ヘイガンにコンタクトを取りました。

そして、ヘイガンと一緒に文書を調べたり、DNAの検査をUC Davisに依頼したりしました。その結果、このブドウがヴィーナ・マードレから挿し木されたものであろうということが分かったのです。

ヘイガンは2016年1月に、この樹の手入れを始めました。枯れた葉や枝を取り除いて元気なところを残すようにしています。昨年は10kg程度しか収穫がなかったものを、この建物の200周年にあたる2018年には500kg近くにまで増やしたいとしています。また、今は色も糖度も不十分なものが、しっかりと熟したブドウになると考えています。



非常に興味深い話です。歴史がないといわれるカリフォルニアのブドウですが200年というのは結構立派な歴史だと思います。これをきっかけにほかの古いブドウの樹の歴史も発掘されるといいですね。
Date: 2016/0411 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日、「Rhysのワインを飲んだことがないんですよ」という話をある人としたら、「飲んでみてください」ということでハーフボトルのピノ・ノワールを2本いただいてしまいました。その1本を飲んだ報告です。
リース・ピノ・ノワール・ファミリー・ファーム・ヴィンヤード
第一印象は驚くほどエレガント。ブルゴーニュのような「薄旨」系のピノ・ノワールです。

最初はそれだけかな、とちょっと肩透かしのような感じもしたのですが、時間が経つにつれて、骨格がはっきりしてきて、骨太とまではいきませんが、意外なほどパワーを秘めている感じがしてきました。

二日目になると、さらに香りも旨味も増した印象です。これは美味しいです。

特にピノ・ノワール・マニアがこのワインのファンになるというのがなるほどと思いました。

きっとブラインドで飲んだらカリフォルニアだとはわからないだろうな、とも。

おそらく熟成させていくと、さらに新しい表情が出てくるのではないでしょうか。

Date: 2016/0411 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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グレッグ・ハリントン(マスター・ソムリエ)
セミナーの後半はテイスティングです。多くの場合、セミナーでのテイスティングというと、そのワイナリーのワインを水平(同じヴィンテージで複数の種類)で試飲したり、垂直(同じワインの複数ヴィンテージ)で試飲したりするものですが、今回は趣向が違っており、グラマシー・セラーズのワインを同じ品種の他の地域のワインと試飲します。

品種はヴィオニエとシラーとカベルネ・ソーヴィニヨン。それぞれ3つずつのワインをブラインドでテイスティングし、どれがどのワインかを探ります。

まず、ヴィオニエはグラマシー・セラーズのコロンビア・ヴァレー2014と、コンドリューのドメーヌ・ピエール・ガイヤール2014、カリフォルニアからカレラのマウント・ハーラン2013です。
ヴィオニエのブラインド
グラマシー・セラーズのグレッグ・ハリントン氏は、実はヴィオニエがあまり好きではないとのこと。多くのヴィオニエはちょっととろっとした甘さを感じますが、それが苦手とのことで、そうでないヴィオニエを作ろうとしているとのことです。
ワシントンのAVA
大部分のブドウはレイク・シュラン(Lake Chelan)といって、三角形をしたコロンビア・ヴァレーのかなり北の方で西の端、カスケード山脈に近いため標高が高く気温が低い土地の畑から得ているそうです。

ブラインドしたワインは1番がオレンジや青草のような風味があり、2番めは飴やピーチ、3番めは花の香りとピーチの風味。上記の特徴から1番がグラマシー・セラーズだろうと思いました(正解)。2番と3番では3番の方が色が濃くてカレラかと思いましたが、実はそちらがコンドリュー、カレラは2番でした。

個人的には、グレッグ・ハリントン氏と同じでヴィオニエは自分で選ぶことはあまりないワイン。美味しいヴィオニエに当たる比率が低いという気もしています。今回のヴィオニエはどれも美味しかったですが、中でもグラマシー・セラーズのものは、おいしく感じられました。

次はシラー。グラマシー・セラーズからはザ・デュース2012年。あとはローヌのドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーブのサン・ジョゼフ2012、オーストラリアのウィラ・ウィラ・ヴィンヤーズのRSW2012。
シラーのブラインド
ザ・デュースというのはワラワラヴァレーのワインで「Walla Walla」と同じ単語が2つつながることから名付けたとのこと。2012年のものは80%除梗なしで作られています。除梗しないブドウを使うことにはかなりこだわりを持っているようで、「多くのワイナリーは除梗しないときに、枝の色が茶色になったら収穫する、などとしているが、枝の色は関係ない。ブドウの味を見て決めている」そうです。茎が緑色のまま入れることもあるので、他のワイナリーのワインメーカーが見るとビックリするのだとか。

ブラインドでは1番は色が一番濃く、アルコールをちょっと感じる作り。2番は色が薄めで明るい味わい。オレンジやペッパーの風味。3番はスパイシーでタニック。やや重めの味わい。

最初は1番がオーストラリアっぽい気がしたのですが、ヒントがあり、1番はローヌにしました(正解)。一番エレガント系の2番がグラマシーかと思ったら、これがオーストラリア。3番がグラマシーでした。全房発酵の比率が高いのがタニックに感じた理由でしょうか。ちなみにWine Advocate誌では93点です。

最後はカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインです。グラマシー・セラーズはコロンビア・ヴァレー2012、ボルドーのサン・ジュリアンからはクロ・デュ・マルキ2012、カリフォルニアからはダックホーンのナパ・ヴァレー2012年です。グラマシー・セラーズとダックホーンはカベルネ・ソーヴィニヨンが90%以上、クロ・デュ・マルキはメルローが30%入っています。
カベルネのブラインド

1番はブルーベリーやオレンジの風味にまろやかなタンニン、ヴァニラの風味。2番はややタニックでカシスやペッパーの風味。3番は酸がやや強く感じました。

1番は迷わずダックホーン。ナパらしいおいしいカベルネ・ソーヴィニヨンです。個人的には非常に安心して飲める味わい。2番と3番はかなり迷って2番をクロ・デュ・マルキ、3番をグラマシー・セラーズとしましたが、逆でした。なお、グラマシー・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンはWine Advocate誌で94点。

今振り返ってみると、グラマシー・セラーズのものはシラーもカベルネ・ソーヴィニヨンもタンニンが結構しっかりしている印象があります。カリフォルニアのようなまろやかな感じではないのは全房発酵の比率のせいでしょうか(カベルネ・ソーヴィニヨンについては比率は不明です)。カリフォルニアワインとは大分イメージが違う感じがしました。

それにしてもブラインドは、どれも1つしか当たらず、グラマシー・セラーズのワインも1つしか当てられませんでした。初めて飲むのだから仕方ないですが、もうちょっとしっかり当てられるようになりたいものです。

というわけで、少しはワシントン州のワインの勉強になったでしょうか。個人的にはもうちょっといろいろ勉強・経験して、ちゃんと選べるようになりたいと思いました。

Date: 2016/0410 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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英国のDecanter誌に「飲む価値がある10のエキサイティングなカリフォルニアワイン」という記事が掲載されていました(10 exciting California wines to try - Decanter)。

スパークリングが1本、ソーヴィニヨン・ブランが1本、シャルドネが1本、ピノ・ノワールが3本、シラーが2本、カベルネ・ソーヴィニヨンが2本という構成。全体的に日本人の好みにも合いそうなラインナップになっています。

Roederer Estate Brut NV
Vineyard 29, Sauvignon Blanc 2012
Diatom, Miya Chardonnay 2011
Sanford, Sanford & Benedict Pinot Noir 2012
Failla, Hirsch Vineyard, Pinot Noir 2012
Roar Pinot Noir 2013
The Ojai Vineyard, Solomon Hills Vineyard Syrah 2013
Radio-Coteau, Las Colinas Syrah 2013
O’Shaughnessy, Cabernet Sauvignon 2012
Scarecrow, Cabernet Sauvignon 2012

なかでも注目は唯一シャルドネで選ばれた「美夜」(みや)。これはダイアトム時代の2011年のものですが、2012ヴィンテージからはシャトー・イガイタカハで出ています。「初めてこのワインを飲んで以来、カリフォルニアのシャルドネを見る目が完全に変わってしまった」とレビュアーは書いています。「精密でパワフルで、夕方の海で波が砕け散る寸前のところを閉じ込めたような」とも。

そういえば、私が先日試飲したときには「うちに秘めたパワーを感じます」と書いていますが、最後の詩的なコメントは私の印象と重なるような気がしました(シャトー・イガイタカハの一気試飲、「侍」「園」はさすがの美味しさ、「美夜」のパワーにビックリ)。確かにこれはそんじょそこらにあるワインではないので、実際に飲んでみてほしいワインです。

Date: 2016/0408 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワシントン州からグラマシー・セラーズ(Gramercy Cellars)オーナーのグレッグ・ハリントン氏が来日し、そのセミナーに参加してきました。約2時間のセミナーは前半がワシントン州のお勉強で後半がブラインド・テイスティング。
グレッグ・ハリントン

この記事ではまず、前半のワシントン州のワインについてのお勉強部分を紹介します。

正直言って、ワシントン州のワインについては詳しくありません。コロンビア・クレストのワインのコスト・パフォーマンスの高さは昔から知っていますし、シャトー・サン・ミシェルのリースリングくらいはもちろん飲んだことあります。ほかの知識というとクィルシーダ・クリーク(Quilceda Creek)のカベルネ・ソーヴィニヨンがWine Advocate誌で何度も100点を取っていることや、カイユース(Cayuse)のシラーが引く手あまたなこと、くらいでしょうか。

ワシントン州の中でもシアトルには何十回か行ったことがあります。夏は非常にいいところですが、秋から冬にかけては雨が多く、自殺者も多いと聞いたことがあります。

飲食関係で言えば、スターバックスなど「シアトル系」のコーヒーショップの発祥の地であり、コストコもワシントン州からだったはず。サーモンやクラムチャウダーが美味しい。

と、いきなりワシントン州についての数少ない知識をさらけだしてしまいましたが、実は米国でもワシントンといえばワシントンDCしか知らないという人も意外と多いのだとか。この程度の知識でもまだマシなのかもしれません。

グラマシー・セラーズのグレッグ・ハリントン氏もワシントン州の出身ではなく、元々ニューヨークの人。24歳という若さでマスター・ソムリエの資格を取り(最年少記録だとか)、ニューヨークでソムリエをしていました。ちなみにグラマシーというのはニューヨークにある公園の名前なのだそうです。2005年に初めて奥さんとワシントン州に旅行に来て、「引退したらここに来よう」と思ったのが、なぜか翌年にはワイナリーを作りに移住してきてしまったそうです。

ワシントン州のワインについて知っておきたいことをまとめておきます。
・ワインの生産量はカリフォルニアに次いで米国で2番めに多い
・ワイナリーの数は850位上
・畑は2万ヘクタール以上
・一番作られている品種はリースリングで、シャトー・サン・ミシェルが大きく貢献している
・以下、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーの順だが、シラーはメルローの半分以下
・緯度はボルドーと同程度
・日照時間が長く、昼間は35℃まで上がることもあるが朝は15℃まで下がる
・コロンビア・ヴァレーがワシントン州のワインのほとんどの生産地を含んでいる
・ワインの生産地は内陸

生産地について、もうちょっと詳しく見ていきましょう。
ワシントン州AVA地図

地図の中央、大きな三角形をなしているのがコロンビア・ヴァレーです。太平洋から来る湿った風はシアトルには雨を降らしますが、オリンピック山脈とカスケード山脈を越えることによって乾燥してしまうため、コロンビア・ヴァレーでは雨はあまり降りません。

歴史的に見ると「ミズーラ洪水」と呼ばれる極めて巨大な洪水がこの地域の形成に大きな役割を果たしています。

氷河期の時代、ワシントン州の東側、今のモンタナ州の西部に巨大な氷河湖がありました。この氷河が決壊すると、その水が一気に今のコロンビア・ヴァレーのあたりを流れていきます。洪水の高さは200mに達したといいますから、津波の規模をさらに超えていたわけです。そんな洪水が何十回と起こっており、それによってできた堆積物がコロンビア・ヴァレーの土壌の基本となっています。非常に砂が多いのが特徴です。

というわけで、ワシントン州のワイン栽培地域は、土壌に関してはどこもさほど変わらないそうです。

そして、この砂が多い土壌や、冬場の気温の低さ、といった条件により、ワシントン州ではフィロキセラの被害が発生していません。なので、ワインの樹は接ぎ木ではなく自根で育てられています。

自根というのはワシントンにおいては重要な要素です。冬場に冷え込むとき、場合によってはブドウの木全体が死んでしまうことを防ぐために、根だけ残して、幹部分をカットしてしまうようなこともあるそうです。

また、霜にも強くなるよう、樹の幹を2つ撚り合わせたようなユニークな剪定方式も使っているそうです。

このほか、ワインを育てる条件として重要な気温についていえば、緯度経度よりも標高が大きな要素になっています。したがって、山脈に近い標高が高いところが気温が低く、リースリングなど寒いところに強いブドウ向け、標高が低いところがカベルネ・ソーヴィニヨンなど温暖な地域のブドウ向けになります。

グラマシー・セラーズのワインについては後編で紹介します。
Date: 2016/0407 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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世界最大級のワイン会社であるコンステレーション・ブランズが、ヒュネイアス・ヴィントナーズからプリズナーなどのブランドを買収しました(Constellation Buys The Prisoner Wine Company for $285 Million | News | News & Features | Wine Spectator)。総額は2億8500万ドル。日本円では310億円程度になります。
The Prisoner
プリズナーはオリン・スイフトが2000年に作り始めた赤ブレンド。ジンファンデルにカベルネ・ソーヴィニヨンなどをブレンドしています。これが大ヒットしたことが、現在の赤ブレンド・ブームにつながっています。

オリン・スイフトは2010年にプリズナー・ワイン・カンパニーとして分社し、ヒュネイアスに売却。当時の生産量8万5000ケースから現在は17万ケースに成長しています。価格35ドルと高額のワインとしてはかなりの量です。また、プリズナー以外に「サルド」「カッティングス」「ブラインドフォールド」「ソーン」といったブランドも作っており、これらも一緒に売却されています。

コンステレーションは昨年、ケイマスのワグナー家から「メイオミ」を買収しており、それに続く大型買収となりました。

Date: 2016/0407 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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HdVが初めてのピノ・ノワールをリリース、“カリフォルニアのロマネ・コンティ”になるのか?」という記事を以前に書きました。ロマネコンティの共同オーナーであるAubert de Villaine氏がナパに作ったワイナリーがHdV。そこが、初めてピノ・ノワールを作るというニュースでした。

ブドウ自体は他のワイナリーも購入している畑のものなので、これをもってカリフォルニアのロマネコンティと呼んでしまうのはいかがなものか、という気はしますが、それでもそういう取り上げ方で引く手あまたなようです。

調べた範囲では評論家の評価もでていないようですね。

ともかく新ヴィンテージもすぐになくなるでしょうから、気になる方はお早めに。


ここは旧ヴィンテージも残っています。
Date: 2016/0406 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Facebookには何回か、どうしようかと考えている話を書いていましたが、結果としては2人とも格安スマホに変えることになりました。

参考になるかどうかわかりませんが、その顛末を書いておきます。

先に変えたのは上の子。こちらはこんど大学2年。今まで使っていたのはXperia Z1(au)。もうバッテリーがダメになってきていて、残りが40%くらいになると落ちてしまう状況。ちょうど2年くらいなので買い換えざるをえない状況。

Xperiaの最新機種だとauかドコモですが、格安SIMへの変更可能性を考えるとドコモにMNPするのも手かなと思いました。ただ、価格を調べると月9000円くらいになってしまう。8GBのプランだとそれだけで月6700円かかるので、ほかを節約してもあまり効果がないことがわかりました。結局ドコモの新料金プランは家族2人以上でシェアできないとメリットはあまりなさそうな気がします。

SIMフリーのXperiaだとXperia J1 Compactがあり「後悔しないスマホ選び SIMフリー7選」という記事でも3年後悔しない機種として選ばれています。これは、楽天モバイルでは扱いがあったので、楽天モバイルのショップにいって実機を見ることにしました。

実際にショップで見ると、思っていた以上にずんぐりむっくりで、ちょっと使う気になる端末ではなく、結局以前から気になっていた機種のひとつだったファーウェイのHonor6 Plusに決めました。

この機種は、カメラのレンズが2つついており、撮影後にピントを変えたりボケさせたりと、かなり面白く使えます。メモリーも多く、CPUもそこそこ速く、電池は3600mAhとかなりの大容量です。

ただ、大きな欠点があって、LTEの対応周波数が少ないのです。まあ、基本的には東京近郊で使うのがほとんどなので、問題はないだろうということで、納得した上で選びました(今のところ問題はないようです)。

格安SIMだとSIMフリーのスマホとSIMは別々に買うことが多いかと思いますが、楽天モバイルで買うと、24分割で買えるというメリットがあります。イニシャルコストが抑えられるのは助かります。また、やっぱり実際に機種を見て触れるというのは決める上で重要だなと思いました。今の格安スマホの弱点の1つかと思います。

さて、これで上の子は決まりました。次は下の子です。

こちらはこんど中3。今まではiPhone5c(au)を使っています。もうちょっと使うこともできそうですが、違約金がないときに安いのに切り替えるとなるとこの春しかありません(ちなみに上の子は違約金が発生しないのは1年後とのことで、違約金についてはあきらめました)。

当初は中古でドコモのiPhone5sを買って格安SIM入れて使うかと思ったのですが、Y!mobileのiPhone5sがまあまあ安いので、それにしようかとも思い。ただ、このiPhone5sはSIMフリーじゃないので2年後にまた悩むことになりそうなのが難点です。

と考えている間にiPhone SEが発表され。Y!mobileよりもiPhone SEのSIMフリー版を格安SIMで運用するほうがトータルでは得になるので、それもいいかと思いました。

ところが、ああだこうだ考えている間に、上の子のHonor6 Plusを見た下の子が、そっちの方がいいと言い出し…

意外な展開で結局2人とも同じ機種になりました。

ただ、下の子は楽天モバイルで買うのではなく、楽天のファーウェイショップで購入しました。分割払いのメリットはなくなりますが、その方が少し安いし、ポイントでさらにメリットがあり、トータル5000円以上差があったので。

ちなみに、楽天モバイルセットを購入したところ、端末は次の日に到着。そこに書かれている番号を入れてSIMカードを申し込むと翌々日には到着。ということで申し込んで3日めにはもう使えるようになりました。

なお、楽天モバイルの申し込みは20歳以上でクレジットカードも必要なので、今回は親の名義です。なのでMNPも使っていません。ちなみにどちらも通話SIMで上の子は10Gバイト(月2960円)、下の子は3.1Gバイト(月1600円)。下の子は本体が一括払いなので月々はこの1600円だけになります。トータルでも二人で6000円弱ですから、これまでの一人分以下。助かります。

Date: 2016/0405 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ルンバが家にやってきてから早くも1カ月以上たちました。
参考:ルンバが家にやってきたルンバが家にやってきた~その2(掃除にかかる時間を計ってみる)

実はまだ、留守の間にルンバに掃除をしてもらう、というのは実践していません。というのは、最初に書いたように我が家はものが多く、ルンバに掃除をしてもらうときは、そのエリアのものを動かしてルンバを動かしているのです。大体家を3つないし4つの部分に分けてルンバを動かしています。

ものを動かしておいて留守の間にやっておいてもらってもいいのですが、それだったら、自分が掃除するときに、横でルンバに働いてもらっても大差ないなあと。ということで、ルンバと一緒に楽しく掃除をしています。

しかし、困ったことが。

ルンバが掃除にかかる時間が読めない。

あるとき30分で終わったところが、次は1時間かかったり。はたまた10分くらいで終わってしまったり。

おそらく吸い込んだゴミを検知して、掃除をやめるかどうか判断しているのだろうと思っていますが、ちょっとばらつきが大きいのが気になります。

また、ルンバが実際にどこを掃除したのかわからないので、本当にやり残しがないのかどうかも不明です。

そういったことはありますが、概ね順調ではあります。というか、もうルンバなしで掃除するのはかなり面倒かも…

1ヶ月後にルンバを返して以降が心配です。


Date: 2016/0405 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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イタリアのEnosis Meraviglia社のDonato Lanati博士がGenesisというワイン・ロボットを開発しました(‘Sci-fi robot’ wine fermenter unveiled)。

Genesis Wine Robot

このロボット、記事には「R2-D2にそっくり」と書かれています。

その是非はともかくとして、200kgのブドウから100リットルのワインを作れるのだそうです。さまざまなセンサーを持っており、糖度やpH、抽出可能なアントシアニンなどを測定できるとか。

また、浸漬や酸素投与などもコントロールできるそうです。

ただ、これでできるのは第一段階の醸造までで、その後は別のタンクに移す必要があるとか。

開発者は土着のブドウによるワインを作るのに使うとしていますが、個人的にはどこがすごいのか、もうひとつわかりかねております(笑)。
Date: 2016/0404 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ポール・ラトーの2013年をシラー/グルナッシュを中心に試飲しました。全般に言えることは、とにかく口当たりがよく飲みやすいこと。アルコール度数は15度を超えているのですが、アルコール度数の高いワインにときどき見られる熱っぽさを感じません。また、レストラン出身だからかワイン単体で飲むより、食事と合わせた美味しさを意識しているようにも感じました。

バランスのいいワインというと、IPOBの活動に代表されるように、アルコール度数の低さが条件とされることがありますが、改めて、アルコール度数が高くてもバランスのいいワインはあるのだなと思いました(同じサンタ・バーバラのワインであるBrewer Cliftonなどにも似た印象を受けることがあります)。

ポール・ラトー

・Paul Lato Chardonnay le Souvenir Sierra Madre Vineyard 2013
ハチミツやトロピカルフルーツの控えめなフレーバー。かすかに樽の印象。酸が強い感じはしないのですが、後味の爽やかさは酸によるものなのでしよう。余韻の長いワイン。

・Paul Lato Syrah Cinematique Larner Vineyard 2013
ブルーベリーなどの青系の果実、すみれのような華やかな香りが特徴的。ケモノっぽさなどは感じません。とても美味しいのだけど、この日のラインナップの中ではちょっと埋もれがちだったかも。

・Paul Lato Syrah il Padrino Bien Nacido Vineyard 2013
これは旨い。Larnerと比べると、よりスパイシーで深みがある味わい。それでいてエレガントなのが凄いワイン。個人的にはこの日のトップかも。

・Paul Lato Grenache Bien Nacido Vineyard 2013
第一印象は同じビエン・ナシードのシラーに似ていましたが、飲み比べてみると、こちらの方がより明るい印象のワイン。シラーは焼き鳥のタレや蒲焼きに合わせたい感じがしましたが、こちらはもう少し軽いものに合わせたい感じでした。

・Paul Lato Syrah/Grenache Kokoro 2013
ポール・ラトーがワインライフ株式会社の杉本さんの依頼で作るブレンドものが『心』。当初のシャルドネ、ピノ・ノワールに加えてシラー/グルナッシュがラインナップに加わっています。
この日のワインの中では一番スパイシーな感じ。微かな苦味も感じます。悪い印象ではなく、食事に合わせるにはむしろ好印象。先日みたマスターオブワインになった大橋健一さんの番組で、和食には苦味があり、ちょっと苦味があるワインが合うと言っていたのを思い出しました。

オマケ Says Farm Merlot 2014
富山の氷見で作られているメルローです。きれいに作ってあり、おしろいのようなフレーバーが印象的。凝縮感に欠けるのは天候のせいなのか、樹齢によるものなのか。今後に期待したいワインでした。

さて、タイトルで「危険なほどスルスル飲める」と書きましたが、実際この日は途中で寝落ちしてしまいました。シラーとグルナッシュの違いや、グルナッシュ間の比較、シラー間の比較など、いろいろ試しているうちに飲み過ぎてしまったようです。危ない危ない。いやほんと、口当たりのいいワインなのです。

Date: 2016/0403 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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基本的に偶数月の月末に発行されるWine Advocate誌ですが、最近は奇数月にも中間号としていくつか小さな記事を公開しています。

3月にはそんな記事の1つとしてロバート・パーカーがマイケル・デイビッドの試飲をして高評価をあげていました。マイケル・デイビッドといえば「ワイン・エンシュージアストの年間トップ100発表、2位は驚きの18ドルワイン」という記事で紹介したプチ・シラーが最近のヒットであり、また一般には7に下線を付けて7にもZにも見えるようにしたラベルの「7デッドリージン」が有名ですが、今回はそれ以外のワインが中心。21本のワインがレビューされた中で11本に90点以上の評価(最高は94点)がつきました。

また、ワイナリーへのコメントでは、価格と生産量(トータルで70万ケース)を考えると賞賛するほかないとしています。

こちらは89点。6万ケースという生産量でこの品質は素晴らしいと。


こちらはジンファンデルの上級版。93点。


今回のレビューには入っていないですが、以前90点を付けています。Wine Enthusiast誌の年間2位。


ワイナリーの顔的存在のワイン。
Date: 2016/0402 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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毎年4月と5月に開催されるカリフォルニアワイン バイザグラス キャンペーンが今年も始まりました。

Wine

参加したレストランは、カリフォルニアワインをグラスワインとして提供します。少しずついろいろなワインを飲みたい人に向いています。知らないワインをちょっと試してみるのにもいいですよね。

参加しているのは関東と関西の約230のレストラン。上記のリンクから調べられます。なお、レストランによって参加日程が違っているので注意してください。

今年はすべてのレストランでグラスワインにジンファンデルを入れてもらっているそうです。
Date: 2016/0401 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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アミューズ・ブーシュは著名なワインメーカーであるハイジ・バレットが手掛けるワインです。最初はメルロー中心のブレンドだけでしたが、近年はラインナップを拡大してきています。

中でも一番コスト・パフォーマンスが高いのが「ヴァン・ペルデュ」。直訳すると失われたワインです。

このワイン、一種のセカンド・ワインです。実際にはアミューズ・ブーシュのほかに、ハイジ・バレットが手がけているランボーンやラ・シレナのブドウをブレンドしています。そのため品種やブレンド比率は毎年変わります。

ラベルも毎年大きく変わります。2013年はカラフルな花火のデザイン。おしゃれですね。

ちなみにWine Advocate誌では90点、Vinousでは91点と高い評価です。