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Date: 2007/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が同紙のワイン・テイスティング・パネルの高得点(☆たくさん)リストを発表しました先日発表したTop100とは別のものです。

星の数2.5以上のもの全部で284本が品種や地域別に選ばれています。4☆が1本,3.5☆が9本。3☆が93本,2.5☆が181本というのが内訳。栄えある唯一の4☆「Extraordinary」に選ばれたのは「2004 Dominus Napa Valley Red Wine ($113)」でした。Dominusは,クロニクルに限らずWine Advocate誌などでも高評価です。2001年以降のWine Advocateのレイティングは95,96,95,94,96。日本ではあまり見向かれなくなってしまったのがちょっと不思議ですが,一時期スランプがあったせいでしょうか(スランプ続きのOpus Oneの人気は落ちないのにね)。

3.5☆は以下の9本。
2004 Domaine Bernard Moreau Chassagne-Montrachet Champs Gain ($65)
Spottswoode Estate St. Helena Cabernet Sauvignon ($110)
2004 Leonetti Cellar Reserve Walla Walla Valley ($110)
2005 Cristom Jessie's Vineyard Eola-Amity Hills Pinot Noir ($50)
2004 McCrea Cuvee Orleans Yakima Valley Syrah ($55)
2005 Le Vieux Donjon ($55)
2001 Bartolo Mascarello Barolo ($80)
1986 Delaforce Colheita Tawny Porto ($33, 500ml)
NV Taylor-Fladgate 40-year-old Tawny Porto ($150)


ワシントン州のワインが2本,オレゴンが1本入っているのが注目です。スポッツウッドのヴィンテージが入っていないのは写し間違いではありません。多分最新の2004でしょう。

ちなみにカリフォルニアのピノは3☆が最高でしたが11本とかなり多くの本数が3☆に選ばれています。40ドル以下のワインが3本あったのが気になりました。
2004 Naughty Boy Potter Valley Pinot Noir ($27)
2005 Rutz Cellars Maison Grand Cru Russian River Valley Pinot Noir ($35)
2004 Calera Ryan Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir ($40)


Naughty Boyというワイナリは初めて名前を聞きました。Webサイトを見ると,犬がかわいいです(笑)。

Date: 2007/1228 Category: グルメ
Posted by: Andy
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年末といえばやっぱり「そば」というわけで白金の三合庵に行ってみました。

以前は仕事納めの日のそばといえば神田の「まつや」に行くのを定番としていたのですが,まつやは開店時に入らないと30分くらい待つのも当たり前といった状態でした(近所のやぶはもっと並びそうでした)。それにひきかえ立地が不便なせいか,オフィス街にないせいか,三合庵は席こそほとんど埋まっているものの行列にはならなさそうです。

せいろとお代わりのそば,卵焼きを注文。本当はお酒も頼みたいところですが,自重。つまみはほかにいたわさや天ぷら,にしんの棒煮など。やきとりやとりわさがないのはちょっとさびしい。

さて,待つことしばし。まずは卵焼きが到着です。

大根おろしがたっぷり添えられた卵焼きは東京風の甘いものではなく,だし巻きです。だしたっぷりでふわふわ,ジューシー。これはレベル高いです。

食べ終わったころにせいろが出てきます。細めのそばはきっちり冷水で締められていて,美味です。量は少ないです。5口くらいでなくなってしまいます(笑)。それに見合って,つゆも少ないのがちょっとさびしいところ。お代わりも食べてやっと腹4分目くらいでしょうか。濃い目の蕎麦湯をいただいてやっとちょっとお腹に溜まった感じがしました。

これで2000円強ですから,ひんぱんには行けませんが,うわさにたがわずおいしい店です。サービスもいい。
Date: 2007/1227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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FoleyやLinCourtといったワイナリをサンタバーバラ地域で持っているBill Foleyが買収攻勢を進めていることは以前紹介しました(関連記事1関連記事2関連記事3)。

Wine Spectator誌の記事によると,彼が新たに選んだ買収先はナパ。Merusというワイナリです。Merus(読み方はメラス?,メルス?)は所謂ガレージワインとして作られており,2000年以降急速に名を馳せたワイナリ。Wine Advocate誌ではデビュー・ヴィンテージの98年で93点を取ったのを皮切りに,99年も93点。2000年は90点と沈んだものの2001年が94-97,2002年と2003年が95,2004年が94点,2005年が96点,2006年が91-94点と高得点を連発しています。当然,市場ではプレミアムが付いて取引されていますが,ワイナリ経営は苦しかったようです。

Foleyによる買収後もワイン作りには影響がなく,1500ケースという生産量もキープするそうです。今後は畑を買ったり(今は全部購入したブドウを使っています),ワイナリ設備を作ったりといったことも視野に入れているとか。Merus単独で儲けたいというよりも,他のワイナリも買収してトータルでビジネスにしていくという感じでしょうか。



Wine Spectatorの記事には今年買収したAshley'sをTwo Sistersというブランドにした旨も書かれていました。Bill Foleyからはしばらく目が離せないかもしれません。

追伸:Parkerの掲示板では否定的な意見が目立っています。
Date: 2007/1227 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カベルネは本当に高くなってしまいました。Parkerの掲示板のあるスレッドによるとWine Advocateの最新号(#174)のカリフォルニアのカベルネで87点のものの平均価格が69ドルだったそうです。こんな値段を付けているのではカベルネ離れが進むのはしょうがないでしょうね。その中で,健闘していたのがSnowdenのCabernet Sauvignon Reserve 2005。94点でパーカー氏のコメントも「激賞」と言っていいほど。65ドルで94点付いています。柳屋では7700円とリリース価格並み。ただし,米国の小売では50ドルくらいのところもありますのでちょっとだけ高めです。



これ以下の価格帯で評価が高いCabernet系は,2005 Kamen Cabernet Sauvignon(50ドル),2005 O'Shaughnessy Cabernet Sauvignon(25ドル)です。
Date: 2007/1227 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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シー・スモークの人気を決定付けたと言える2003年のTen。Wine Advocate誌が96点を付けています。ひょんな経緯で我が家にあったこのワイン,池尻大橋のイタリアンに持ち込んで飲みました。

飲む1時間ほど前に抜栓してもらいました。色はかなり濃い目。若干紫が感じられるほどです。ですがにごった感じはなく,透明感もきちんとあります。香りはかなり深いフルーツ。リコリスやスパイスも感じられます。

味はなんというのでしょう。

おいしいです。ボキャ貧ですが,うえはらさんのコメントがよく分かりました。で,やっぱりBotellaなどと比べると深みがあります。リリース直後はそれがかえって重さになってしまいがちですが,リリース2年を過ぎて,旨みに変わってきている感じがします。飲み終わるのがもったいないワインでした。

Date: 2007/1226 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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やっぱりこの日ばかりは泡でしょうということで,アイアン・ホースのウエディング・キュベ2002を飲みました。

シャンパーニュとスパークリング・ワインについて語るほど詳しくないですが,シャンパーニュの高いのは独特のイースト香?がありますよね。米国のスパークリングではこれまでそれを感じたことはほとんどありません。シャンパーニュが好きな人にとっては「あの香りがないとね」と思うのでしょうが,決して誰もが喜ぶ香りではないと思います。堀賢一さんが言うところの「後天的」な香りに属するのではないでしょうか。シャンパーニュを飲みなれない人にはカリフォルニアの方が飲みやすいかもしれません。

さて,ちょっと脱線しましたが,アイアン・ホースのウェディング・キュベはカリフォルニアではBlanc de Noirsと呼ばれることが多い,ピノ・ノワールを主体としたスパークリング・ワイン。シャルドネをベースにしたBlanc de Blancsよりもややこくがあり,薄いピンク色がかかっていて,幅広い食事に合わせやすいのが特徴です。

また,アイアン・ホースは今年ランダムハウスで「American Icon」の一つとして選ばれるなど,定評があるワイナリです。日本人の旅行者にも人気が高く,かつては本も出ていました。



もう何回飲んだか分からないこのワインですが,今回も期待を裏切らないおいしさでした。はつらつとした泡でスモークが効いたサーモンによく合いました。

すいすい飲めてしまい,気付いたらボトル2/3くらい飲んでいたようです。食後はダウンしてしまいました(^^;)。



今はウェディング・キュベ見つからないようです。ブラン・ド・ブランは前述のようにChardonnay 100%。洗練・エレガントさが特徴です。Russian Cuveeはリーガン・ゴルバチョフ対談のために作られたという歴史的なキュベ。ピノ65%,Chardonnay35%。ドサージュに普通より大目の糖分を入れているとのことですが,決して「甘い」ワインではありません。Wine Advocateで90点ついています。「The lively, richly fruity 2000 Russian Cuvee is slightly lighter than the Wedding Cuvees. It is a rich, long, impressive, well-made sparkler.」とのことです。
Date: 2007/1226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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クリスマスが過ぎると今度は年末年始の福袋シーズン(笑)です。中身を見せているところ,見せていないところがありますが,気になるのは見せていないところ。柳屋は赤4白(NZ)1で希望小売価格1万5000円が9999円(税抜き)。いずれも単品販売はしていないそうです。



赤ワインの中身はこれ。
1 希望小売価格3800円:ワイナリと畑はStags Leap地域にあり,家族経営の小さなワイナリ。Insigniaがかつてっこのブドウを使用していた。
2 希望小売価格2500円:ナパのピノ。2003年。楽天内で販売なし
3 希望小売価格3000円:2000年のナパのカベルネ。インポーターの倉庫で発見。楽天内で販売なし
4 希望小売価格2600円:Wine EnthusiastでBest Buy。フランス市場でも活躍。Wine Spectatorで世界のTop25ワイナリに選出

いろいろ調べてみましたが,これだろうっていうのは残念ながら見つからず。気になるので買ってみようかと思案中です(笑)。どなたか予想してくださいまし。
Date: 2007/1225 Category: グルメ
Posted by: Andy
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リージュワン西川さんがおいしいというので,メゾンカイザーでサンドウィッチを買ってみました。実は日本のいわゆるタマゴサンドはアンチマヨラーな僕にとっては鬼門の一つなのですが,これはもっとシンプルであっさりしたもの。ナチュラルというここでは珍しい柔らかいパンにハムやレタス,そしてたっぷりのゆで卵の輪切りが入っています。優しくておいしいです。

一方,ゆずのブリオッシュはこの季節限定のもの。ブリオッシュの上にゆずのマーマレードが乗ったものと言えばいいでしょうか。これもなかなか。ここのブリオッシュ系では今までで一番おいしかったかも。
Date: 2007/1223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jonata Winesというワイナリをご存知でしょうか。Screaming Eagleの現オーナーがSanta BarbaraのSanta Ynez Valleyに持っているワイナリです。2004年からワインを作り始め,今年最初のワインの出荷を始めました(Decanter誌の記事)。

ラインナップは結構ユニークです。
La Flor de JonataというSauvignon Blanc
La Poesia de JonataというPinot Noir
La Tierra de JonataというSangiovese
El Alma de JonataというCabernet Francブレンド
El Desafio de JonataというCabernet Sauvignonブレンド
La Sangre de Jonataというシラー
El Corazon de Jonataというシラーブレンド
La Miel de Jonataというデザートワインです。
詳しくはこちらを参照
Pinot以外はエステートの畑のブドウで作っています。これから有名になるのかどうか,ちょっと微妙な感じもしますが,一番安いワインで85ドルと,価格は最初から強気です。
Date: 2007/1222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌のTop100で9位に入ったRobert Mondavi Cabernet Reserve 2004(レイティングは95点)が柳屋に入荷しています。モンダヴィのワインとしてはWSでは史上最も高得点なのだそうです。また,Robert MondaviがConstellation Brandsに買収されたのが2004年の11月であり,Mondavi家による最後のヴィンテージになります。ワイナリ価格125ドルが税抜き12500円。米国の店頭価格では90ドルを割るところもあり,実勢は100ドルくらいなので,現地価格以下とはいいにくいですが,十分納得できる価格です。

Date: 2007/1221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日紹介したナパさんのワイン「Jewel Wish」や「Divine Wish」,以前飲んだかんちゃんのワイン「0906」,さらには「世界バリバリバリュー」でも紹介されたという島田紳助さんのワイン「Dear Friends」(中身は0906と同じもの)と,オリジナルのワインを作るサービス「Crushpad」の注目が日本でも上がってきているようです。実際,このサイトにクラッシュパッドで検索してくる人も増えてきています(以前はCrushpadでの検索が多かったのがカタカナでの検索に変わりつつあるのが現状)。

これまでオリジナルのラベルを付けるようなサービスはあっても自分でブドウや醸造方法など一から選んで作れるなんていうのはなかったですし,できたワインがいいかげんなものでなく,ワイン評論家が高評価を与えることも珍しくないという本格的なものであることも魅力的です。

ただ,実際の手順など,よく分からないことも多いのは確か。特に日本から利用しようとなるとコミュニケーションなど不安になる部分もあるでしょう。

そこでクラッシュパッド・ジャパンでは日本語の資料を作っており,今回代理店になったWassy'sで資料を予約できるようになっています。Wassy'sでもクラッシュパッドでワインを作っているということなので,こちらも楽しみにできそうです。

Date: 2007/1221 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区の「今年最後の大売出し」はどれが最後なのかよく分かりませんが,今度はPremiere Napa Valley Auctionで落札したワインが大量に登場しています。値段は少々高めですが,オークション用の特別なボトリングなので,品質は同じワイナリのレギュラー・ボトルより高いはず。何よりも二度と手に入らないという希少性は極めて高いです。

Date: 2007/1220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙によると,サンフランシスコにあるセルフサービスのワイン・バー「VinoVenue」(こちらの記事を参照)が店を閉じているそうです

VinoVenueはプリペイド・カードを購入し,機械式に1オンスずつテイスティングができるというワインバー。当初から全国チェーンにすることを狙っていましたが,2007年2月にBrunton Vineyardsに売却。Bruntonが代わって全国展開をもくろんでいたところ。

Brunton VineyardsのGeno Brunton CEOによると閉店してしまったわけではなく家賃の件でオーナーともめているのが原因だとのこと。

問題が片付けば再オープンするということなのでしょうがサンフランシスコにおでかけ予定の方はお気をつけください。
Date: 2007/1219 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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自分にしては珍しく,ワインショップでふと手にとって買ったワイン。北カリフォルニア特にシリコンバレー周辺に住んでいる人にとってはGilroyというのは多分馴染み深い名前のはず。アウトレット・センターとして多くの買い物客を引き付けるのと同時に,全米随一のニンニクの産地であり,付近はニンニクの香りが漂います。
Clos du Gilroy
その名前に惹かれたのもありますが,意外に思ったのがそのラベル。マルセル・プルーストです。なぜギルロイ,なぜプルーストというのが購入の動機。

このワイン,Gilroyから50kmくらい南のSoledadあたりで取れたGrenacheを使っているということ。ニンニク料理に合うワインとして,産地も近いものを選んだようです(実はGilroyに一番近いのはCaleraではないかとも思うのですが)。

ワインは赤系の果実が強く,明るく軽い感じ。タンニンも少なめですが,胡椒などのスパイシーさが軽くなりすぎるのを防いでいます。確かに軽めのニンニク料理には合いそう。シリアスなワインではありませんが,食事と合わせるには割とよかったです。

結局なんでプルーストなのかは分からなかったのですが,プルーストと言えば「失われた時を求めて」。実はこの作品には結構思い入れがあったりするのですが,それはまた別の話なのでここでは深入りしません。この作品,タイトルにあるように時間が最大のテーマですが,一方でコンブレやバルベックといった土地も重要な役割を持っています。おそらくそれにワインのテロワールを重ねたのではないかと思います。

1700円という値段は若干高いかな? でもまた買うかもしれません。
Date: 2007/1219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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TTB(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)は先日紹介したAVAの問題についてパブコメ受け付けを延長するという。

AVA内部のAVAの問題に関しては60日,Calistogaの問題については90日というのがその期間。
Date: 2007/1218 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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麻布十番のCWG(California Wine Garden)でCh. Igai Takahaのワインを12月25日まで格安提供中です。

Samurai Beautyが通常14700円のところを9500円,2005年の“Jewel Wish” Chardonnayが6000円,2005年2006年の“Divine Wish” Pinot Noirがどちらも7000円,また新たにラインナップに加わったPinot Blancを使ったデザートワイン“Dragon Beauty”(ハーフボトル)が7000円です。

また,オンラインWassy'sでも“Jewel Wish”,“Divine Wish”2005,“Dragon Beauty”を販売中です。Samurai Beautyも販売予定だとか。

Date: 2007/1218 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Press DemocratによるとソノマのRussian River Valleyで人気のピノを作るMerry Edwardsが新しいワイナリをオープンしたそうです。予約すれば訪問客も受け入れるそう。

こちらのページでは構築中の写真が見られます。
Date: 2007/1218 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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そろそろクリスマス用のワインは注文を済ませておきたいところ。前にクロ・デュ・ヴァルのクリスマス用エッチング・ボトルのセットを紹介しましたが,まだ残っているようです。セット以外の単体ももちろんあります。


Date: 2007/1217 Category: グルメ
Posted by: Andy
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渋谷に行ったついでに東急のれん街のドゥ マゴでブリオッシュ・オランジュというのを購入。ほかには「へそ」つきのブリオッシュ・ア・テートや円筒形をしたパン・ブリオッシュなどもありました。

ブリオッシュ・オランジュはその名の通り,オレンジのピールを混ぜ込んだブリオッシュ。かなりオレンジが利いており,甘みも相当。生地はやわらかめで,口どけよく,かなりおいしいです。人によっては甘すぎると思うかもしれませんが,疲れて甘いものがほしいときだったのでよかったです。

それにしても年末は記事ネタが多くて大変。書きそびれているネタもいくつかあります。消費できるんだろうか。
Date: 2007/1217 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Williams-Selyemについてちょっと書き足りなかったので追加のお話です。

Williams-SelyemはBurt Williams氏とEd Selyem氏が1981年に設立したワイナリ。まだPinot Noirについて大きな実績がなかったRussian River Valley,Sonoma CoastでRochioliやAllenなど多くのブドウ栽培家と協力し,1つのスタイルを作り上げました。takuyaさんは訪問記を書いておられますが,90年代にはメーリング・リスト・メンバーでないと訪問すらできないというカルト的ステータスでした。1998年にEd Selyem氏の健康問題などからワイナリを売却して現オーナーに代わりました。また,Burt Williams氏の娘がオーナーであるワイナリとしてBrogan Cellarsがあります(PinotFileの記事PDF参照)。また,Burt Williams氏はワイナリ売却の一環としてMendocinoに畑を得たそうなのですが(WSの記事),そちらが現在どうなっているのかは分かりませんでした。

なお,紹介したワインですが,Russian River Valley 1995とSonoma Coast 1995がWSで90点。Olivet Laneが93点付いています。
Date: 2007/1217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区のセールでスポッツウッドが追加されています。1998,2000,2003のエステートと,セカンド・ラベルとして2003年に追加されたリンデンハースト。米国小売価格の「最安」のもので見るとそれぞれ65ドル,72ドル,96ドル,60ドルくらい。主流の値段はそれぞれ10ドル~15ドルくらい高くなっています。パリ16区の値段は8880円,8880円,11800円,5680円なので,どれも現地価格と言っていいと思います。

1998,2000年はあまり良年ではありませんが,変なワインを作るワイナリではありません。ちなみにWAのレイティングは98年が88,2000年が91点,2003年は94点だそうです。98年については「長熟型ではないが,この年の中では成功しているワイン。飲み頃は2014年ころまで」ということなので,案外今がいいころかもしれません。



余談ですが,同じページにOpus One 2003のハーフボトルも。フルボトルのSpottswoodeより高いのですが,それでもOpus Oneの方が売れたりするのでしょうか。

もう1つ余談で,前にお勧めしたFoxenのSea Smoke,Saxumもまだ残っていました。
Date: 2007/1216 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ピノにはまり始めた90年代終わりころ,カリフォルニアのピノ・ノワールで最高峰の位置にいたのがWilliams-Selyemでした。メーリング・リストに入るのも数年待ち,たま~に店で見かけても150ドル以上の高嶺の花。その後,オーナーが引退してワイナリを売却し,質が低下するのではないかと噂されましたが,今でも第一線でがんばっているのはご存知の通りです。

「築地ワイン・マーケット古葡萄」で1995年のWilliams-SelyemがSonoma Coast,Russian River Valley,Olivet Laneと3種出ています。どれも1万7800円。この価格は安いといっていいでしょう。上記のように当時の流通価格がそれくらいしていましたし,そもそも今となっては入手できることがラッキーなものです。個人的には同じヴィンテージのOlivet LaneをGary Farrelが作ったものは飲んだことがあるので,そこが一番興味あります。

Date: 2007/1214 Category: 音楽系
Posted by: Andy
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渋谷のレコード店CISCOが閉店するというのを四日も過ぎた今日になってようやく知りました。もう何年も行ってないとはいえ感慨深いなあ。
"2007年12月10日、渋谷宇田川町にあった老舗レコード・ショップ〈CISCO RECORDS〉が25年にわたる歴史に幕を下ろしました。今後は、WEB販売専門で営業していくとのことです。"

〈CISCO RECORDS〉閉店によせて ~ レコード・ショップの今、そしてこれから ~ | doops! - music blog

高校生のころから行っていたような気がしたのですが,25年ということは大学に入ったころオープンしたことになります。CISCO自体は,自分の趣味からは少しずれていたのでそんなに買っていませんが,DISC UNIONやマザーズレコードなどを巡回するときによく立ち寄っていました。それからCDの黎明期にCD専門店「FRISCO」という支店があり,ヨーロッパで「アナログ落とし」と言われるようなアナログレコードからただCDに焼きなおしただけというタイプのCDが続々作られたころにかなり買いました。

マザーズはまだあるのかなあ。ブーツログのCDとか随分買ったんだけどなあ。下北のEDISONも懐かしい。よく三茶から歩いたものです(笑)。
Date: 2007/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日の記事でシー・スモークのボテーラとテンは8割方飲食店とデパートに納められたらしいという話を書きましたが,そのボテーラです。柳屋で出ていた価格より1000円以上安いです。今の状況からすると,ほしい人はここで買っておくのが賢明のように思えます。
現時点では27本ありますが,もしかしたら今日中に売り切れるかも。



ちなみにSea Smokeの3種のピノのうち,今飲むならこのBotellaが一番おいしいのではないかと思います。Gary VaynerchukもBotellaを一番高く評価しています。熟成させるならTenの方が魅力的ですが。
Date: 2007/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ひところよりは少なくなりましたがそれでもまだ「カレラ ジェンセン」が検索語の上位に入っています。ということで,久々に入荷情報。

最新ヴィンテージ2004で抱き合わせなし,1万2600円というのは現状の相場観ではまあまあのところ。もう1つは旧ヴィンテージの2001。Caleraの場合,熟成してこそ本領が発揮されるので2001でも今飲むにはまだ若いくらいだと思いますが,今となっては入手困難。貴重なヴィンテージです。値段高いですが,待ってもほかで見つかる保証はありません。どうしてもこのヴィンテージが欲しいなら。2003も同値段。コメントは上に同じ。

Date: 2007/1213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国産ワインの原産地呼称制度AVA(American Viticultural Area)に関して,業界に大きな波紋が広がっています。今年はPaso Robles(記事記事記事)やCalistoga(記事記事)でAVA制定にからんだ問題が起きていますが,11月にこれらについてTTBが出した提案が,AVA制度そのものに絡むものだったのです。

この提案では大きく二つのことを言っています。一つはCalistogaにおけるCalistoga Cellars(ここはCalistogaのブドウを少ししか使っていない)のような問題への対応。以前からあるブランドに対しては,そこのブドウからできているのではないことを明記した上で,使用を引き続き許すとしています。

また,もう一つはCalistogaやPaso Roblesの新AVAなど,既存のAVAの中に新しいAVAを作ることへの対処。新しい提案では,AVAの内側のAVA名を名乗ったときは外側のAVA名は名乗れないことになります。例えばStags LeapのワインにNapa Valleyと書くことは許されなくなります。

これに対してNapa Valley Vintnersは脅迫だと猛反論。どこに落ち着くのか現時点ではさっぱり分かりません。

こちらこちらも参考にどうぞ。
Date: 2007/1213 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でシー・スモークがようやく3種登場しましたが,ボッテーラとサウジングは売り切れ,最上位のテンだけが残っています。それも去年までより値段上がってますねえ。まあ米国でも実勢120ドルなので,割高というほどではないのですが。柳屋のサイトによると「今年より販売方針を大幅に変更したのだそうで、『テン』と『ボテッラ』は8割方が飲食店とデパートに収められたのだとか」ということで,「良心的」と思っていたこのインポータの評価は随分下がりました。

このほかPisoniのPisoni 2005というのも出ていて,値段はこちらの方が安いです。僕的にはPisoniの方が惹かれるものがありますが,米国の値段は60ドル台で意外に安いです。

で,この辺買うなら前に紹介したFoxenのSea Smokeがダントツでお買い得でないかと思った次第。

ちなみにTenはこちらの方が安く売っています。

Date: 2007/1212 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日の記事のコメントでメゾンカイザーにはクグロフはなかったような,と書きましたが,今日行ったらありました。季節限定かも。一方,当初の目的だったゆずのブリオッシュは売り切れていて,クグロフを買うことに。260円とメゾンカイザーにしてはお財布に優しい値段です(笑)。

大きさは底面の直径12cmくらい,高さ10cmくらいでクグロフとしては結構小型のような気がします(見かけはこちらを参考にしてください)。上から見るとアーモンドが目立ちます。大きさの割にはずっしりと重みを感じます。

中はレーズンがところどころに。生地は若干しっとりとしていますが,やはり結構密度が濃い感じ。アーモンドがいいアクセントです。当然ながら甘みもかなりあるので,飲み物なしではちょっと食べにくそう。結局1個ぺろっと食べてしまいましたが,後からおなかに結構たまりました。太りそう(笑)。

余談ですが「メゾンカイザー クグロフ」でググったら前の記事がトップに出てきてちょっとびっくりしました。
Date: 2007/1212 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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フレンチ・ランドリーやブションといった高級レストランのオーナー・シェフとして知られるトーマス・ケラー氏がYountvilleにインを作ろうとしています。計画は6年越しのものだとのことですが,YountvilleがようやくGoサインを出したそうです。
"Plans for Aloysius Inn, which may or may not be the final name for the proposed property on Webber Ave. and Washington St., include 20-units, a gym, a spa, pool and private courtyard."

The Cork Board » Blog Archive » Thomas Keller one step closer to turning Yountville into Kellerville with Aloysius Inn

この地域は住居と商業が混じったところで,商業施設を作る際に,低所得家庭用の住居を提供することが義務付けられているそうです。今回,11戸を提供することで話がついたとのこと。

肝心のインですが,仮称はAloysius Inn。20部屋でスパやプールなどがあるそうです。ここに泊まる人は宿泊施設よりどういった食事が提供されるかに興味があると思いますが,そのあたりは不明です。

2008年春に着工して,18ヶ月ほどの工期を見込んでいるとのことで,2009年秋にオープンする可能性があります。
Date: 2007/1212 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日のアンケートに「このサイトにどういう情報を期待していますか?」という質問があったのですが,意外にも「カリフォルニアワインのニュース」に続く第2位は「飲んだワインの感想」でした。もうずいぶんと「ワインを飲まないワインサイト」として定着したかと思い(爆),テイスティング・ノートはほとんど書いていなかったのですが,これからはもう少しまめに書くようにしたいと思います。

あと本題に入る前に余談ばかりですが,アンケートの結果紹介はもうしばらくお待ちください。グラフをどうしようかなあと悩んでいたところ,いいタイミングでGoogle Chart APIが発表されたので,これを使いたいのですが,まだ日本語がちゃんと通らないようです。すぐに通るようになるのではないかと思うので,そうしたら簡単にグラフが作れるので結果紹介も楽にできます。

さて,本題ですがAugust WestのChardonnay Rosella's Vineyard 2005です。August WestはFreemanのワインメーカーでもあるEd Kurtzman氏がRosella'sやGary'sのオーナーであるGary Franscioni氏,ソノマのGraham Family VineyardのオーナーであるHoward Graham氏と共同で作ったワイナリです。Chardonnayはこの2005年が最初のもの。なんと生産量は68ケースです。800本強しか作られていないワインということ。

いや,そんなに少ないとは,今の今まで知りませんでした。ちょっともったいないことをしたかと呆然(^^;)。でもCellarTrackerみたらレビューが11もあるんですよ。いかにこのサイトがある一部のワインに強いか再確認しました。

色はややゴールドがかかった薄めの黄色。香りはレモンと花。トロピカルな感じではなく春の花といった感じ。味わいもやや酸が強めでレモンやライムのような,引き締まった感じ。そこはかとなく樽のニュアンスがいい具合に入っています。時間が経って温度が上がってくると,少し酸が弱まり華やかさが増します。これはすばらしい。自分が今飲みたかったChardonnayそのものと言ってもいいくらい。

二日目三日目も味わいは変わりませんでした。多少華やかさが増したかなといった程度。落ちる部分は全くありません。

★★★★☆

この貴重なワインを生み出してくれたことに感謝!

August West Chardonnay
Date: 2007/1211 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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セール時の気前のよさで特筆できる「ワインセラーパリ16区」。今度はシャルドネのセールです。なんといっても注目はコングスガード(Kongsgaard)の「ザ・ジャッジ(The Judge)」。このワインについての説明はカリフォルニアワインあらかるとのページが詳しいのでそちらをご覧ください。とにかく究極のシャルドネを作ることが目的であり,値段もカリフォルニアのシャルドネとしては考えられないくらい高いのですが,それでも欲しい人は引きも切らない状態です(まあ,ブルゴーニュの最上位クラスの値段を考えたら決して高くないですが)。

ワイナリ価格は175ドルですが,米国のリテールでは税抜き250ドル~が当たり前。オークションでは300ドル以上もざらです。今回は税込み2万9800円ということで,米国のリテール価格とほぼ同じという安さです。

これ以外に,以前7000円台で出て「この価格帯では珍しい」と書いたHdVが6000円台でこれも現地価格と遜色ないところ。FlowersのSonoma Coastも4980円でこれも現地価格並みです。

Date: 2007/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オンライン・ワイン販売のWine.comが年間トップ100を発表しています。純粋に販売した本数によるというランキングです。というわけで,米国の消費者が何を好んでいるのかが見えてくるちょっとユニークなリストになっています。

1位はワシントンのHogue Genesis Cabernet Sauvignon 2003(16.79ドル)。2位はオーストラリアのSticks Chardonnay 2004(13.99ドル)。3位はスペインのCristalino NV Brut Cava(9.79ドル)。4位にようやくカリフォルニアからBig House Red 2004(10.29ドル)が入っています。

10ドル台のワインが大多数を占める中,高額なワインでは13位に入ったSilverado Cabernet Sauvignon 2003(2004年ものは41.99ドル)が目に付きます。またCaymusのConundrum 2005(27.99ドル)も19ドルと健闘。さらにSilver Oak Napa Valley Cabernet Sauvignon 2002(99ドル)も21ドルと相変わらず消費者人気は高いようです。Alexander Valleyの方も28位と上位にランクされています。

ピノ・ノワールは生産量が少ないものが多いので,こういうランキングでは不利になるようです。55位に入ったニュージーランドのAmisfield Pinot Noir 2005,79位に入ったOrogeny Vineyards Pinot Noir Green Valleyなど,下位にいくつか入った程度です。

ちなみにシルヴァラードのカベルネは「神の雫」のコラムで「リーマンのシャトー・マルゴー」(笑)と紹介されたものです。日本でも税抜き4000円台なので米国とさほど値段は変わりません。デイリーより少しいいワインを飲みたいときにはいいかも。

Date: 2007/1209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクルは,今注目のワインメーカー5人も挙げています。Rusack,Kendricという全然知らないワイナリの名前も出てきます。このあたりは覚えておくといいかもしれません。

Winemaker to Watch: John and Helen Falcone, Rusack Vineyards
Winemaker to Watch: Stewart Johnson, Kendric Vineyards
Winemaker to Watch: Robert Pellegrini of Pellegrini Family Vineyards
Winemaker to Watch: Arnaud Weyrich of Roderer Estate
Winemaker to Watch: Jennifer Williams, St. Helena's Spottswoode
Date: 2007/1209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙がWinemaker of the Yearを発表しました。今年はCaleraのJosh Jensen氏。今年は日本でカレラブームが起こりましたが,カレラのワインが見直されるようになってきたのは日本だけではありません。
"Call him Mr. Limestone. As a cellar grunt in Burgundy, Josh Jensen became convinced that the calcium-rich soils of the Cote d'Or were the secret to the region's wines. He returned home to California and spent two years traversing the length of the state, looking for a limestone-rich parcel."

2007 Winemaker of the Year: Josh Jensen of Calera Wine Company

ところで「カリフォルニアのロマネコンティ」と呼ばれるもとになった,そもそもの苗木をどこで手に入れたかという問題ですが,この記事ではChaloneからということになっています。
Date: 2007/1207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアの名誉の殿堂にロバート・モンダヴィが選ばれたというのは前に紹介しましたが,その表彰式が12月5日,サクラメントで開かれました。モンダヴィのほか,スティーブ・ジョブズ,ウィリー・メイズ,リタ・モレノ,エリザベス・テイラー,タイガー・ウッズといった殿堂入りメンバー,さらに故人で殿堂入りしたアンセル・アダムス,ジョン・ウェイン,ジョン・スタインバックなどの家族も参列。豪華な式典となったようです。

Wine Spectator誌のWebサイトにはMondaviとその家族(Margrit夫人,次男のTimと娘のMarciaのインタビュービデオ,スティーブ・ジョブズが表彰式でモンダヴィの紹介をするビデオが掲載されています。

殿堂入り,それ自体はすばらしいことですが,ビデオを見るとRobert翁の体が弱っているのが一目瞭然。思わずため息をついてしまいました。4年前,90歳の誕生日のときは杖をつき,手は振るえがあったものの,それでも自分の足で歩いていましたが,最早完全に車椅子の人。周囲で何が起きているのかも分かっているのかどうか,といった感じです。

思えば,この4年間で自分のワイナリは売却され,家族の秘密を暴く本が出版されるなど,Robert Mondavi Wineryを設立した1966年以降で最も辛い日が続いたわけです。ましてや90を超えた高齢。衰えても仕方ないのでしょう。

Wine Enthusiast誌のブログにはRobert翁の後を次ぐのは誰?なんていう記事も載っていましたが,正直言ってここに挙げられたJess
Jackson,Jerry Lohr,Randall Grahmではねえ…。Jess Jacksonは業界全体のことに興味があるようには見えないし,J. Lohrは知名度が低いし,Randall Grahmではだれも付いていけないし。Robert Mondaviという偉人を持ったことはカリフォルニアワインにとっては本当にすばらしいことだと思います。

PS. あえて挙げるなら,John Shafer,Bill Harlan,Pall Draperあたりかなあ。Francis Coppolaというのもあるかもしれないけど。
Date: 2007/1207 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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高いワインついでにロマネコンティの値段を調べてみたのですが,さすがにすごいですねえ。海外で探しても最安6000ドルというところです。これに比べたらScreaming Eagleなんて2000ドルくらいで買えるのだから安いもんです(笑)。Wine Cellar KATSUDA(ここ,昔はカリフォルニアの「カルト」も結構売っていましたが今はフランス専門みたいですねえ)では通常120万円が78万円となんと42万円引きの大盤振る舞い。このほか,プレミアム酒販大平ではラベル破損品ながら68万円。これはまさに世界価格並みです(笑)。

一番高いのは800万円だって…

ちなみにスクリーミング・イーグルで一番安いのは2002年ものが税込み258750円(ここは為替変動ありなので,今はもっと安いかも)。これは米国価格と比べても全く遜色ありません。Wine Advocate誌では99点付いています。

Date: 2007/1207 Category: 技術系
Posted by: Andy
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“Juku”って塾のこと?って疑問に思ったら本当にそうでした。Wikipediaにもエントリーがあります(書いたのは日本人でしょうけど)。で,Yahoo!の塾はHTMLやCSS,JavaScript,PHP(なんで?)といったフロントエンドの技術を勉強するところだそうです。応募して採用されるとYahoo!の社員として給料が支払われ,仕事は「勉強」。勉強してお金がもらえるんならいいなあと思ってしまいました。
"The vision of the Juku program is to provide top-quality training in frontend technologies (HTML, CSS, JavaScript, and PHP) with the ultimate goal of producing great frontend engineers. Participants are put through 3-4 months of intensive training taught by some of the best frontend engineers at Yahoo!, focusing not just on concepts, but also on best practices in terms of maintainability, accessibility, and performance. Mentors guide the participants throughout the program, answering questions, providing code reviews, and monitoring their progress."

The Yahoo! Juku Yahoo! User Interface Blog
この「塾」の背景には大学などでJavaは教えるもののフロントエンドはほとんど教えることがなく,ニーズが高まっているのに技術者がほとんど増えてこないということがあるようです。「塾」で学んだ人はもちろんYahoo!の技術者として期待されるわけですが,それだけでなく業界全体のフロントエンド技術者の支援といった狙いもあるとのこと。

確かにJavaScriptのスキルって全然違いますからね。サーバー言語は渡り歩けても,JavaScriptに移るのってかなり大変だと思います。
Date: 2007/1207 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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再びパリ16区の紹介になりますが年末特価ということで,カベルネ系ではトップクラスのワインが出ています。絶対的な金額は高いですが,米国と比べてもそん色ない価格。ここぞというときにはいいかもしれません。

ワインはシェイファーとコルギンとエイブリュー。ShaferではHillside Select 2003が税込み2万6800円。前年がWAで100点だったのに対し,こちらは95点と多少見劣りしますが,なんといってもHillside Selectです。ちなみにWine-Searcherでの最安は230ドルですからほぼ同じか,税率によってはこちらの方が安いくらい。ちなみに同じページに出ている廉価版のOne Point Five 2004は米国で65ドルが税込み6880円と,米国よりも安くなっています。

Colginはどれを紹介すればいいか悩ましいところですが,IX Estate Proprietary Red 2003にしておきましょう。これも米国で240ドルくらいからなのが2万9800円。同じワインの2004は3万9800と1万円も上がっていますが,米国でも100ドル上がっているのでどちらがお買い得かは微妙なところです。

AbreuのMadrona RanchからはWAで96-100点が付いている2001年のものを紹介。これは米国では320ドルくらいのショップもありますが600ドル付けているところもあるというワイン。

500円のパンを高いと書いたあとに3万,4万もするワインが安いとは何事かと言われそうですが,まあ少なくともOpus Oneに3万円近くを投資するんだったら,こっちの方が100倍くらいお勧めです。個人的にはColginにそそられるものがあります。

Date: 2007/1206 Category: グルメ
Posted by: Andy
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ブリオッシュ・シリーズ(シリーズなのかどうか知らないけど)の第2弾はメゾンカイザー。1ヶ月ぶりくらいに行ったらいくつか新作が出ていました。

新作はゆずを練りこんだもの,ジンジャーブレッドマンの形をしたクリスマス向けのもの,そしてその名もブリオッシュ・ドゥ・ノエルという(12/12注:名前修正しました)クリスマス向けのもの。今日はその中から最後のブリオッシュ・ドゥ・ノエル(500円!)を買いました。
ブリオッシュ・ドゥ・ノエル

横15cm,幅10cm,高さ5cmくらいの卵型でかなり巨大です。上に粉糖がまぶしてあり,砂糖漬けのレモンが載っています。中の記事にもレモンが練りこんであり,マジパンの「具」も入っています。クルミやレーズンも表面にちりばめられています。

ここのブリオッシュは柔らかくないのが特徴で,持ってもかなりずっしりしています。味はレモンの酸味と苦味がいいアクセント。途中で出てくるマジパンの甘みもくどくなくていいです。クルミも食感に変化を与えて好印象。

一般的なブリオッシュとはちょっと違うと思いますが,さすがに良くできているなと感心。ただ,値段が高いのと,大きくて食べにくいのが欠点なので半分のサイズで半額にしてくれるとうれしいのではないかと思いました。貧乏人の発想でごめんよ。
Date: 2007/1205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadが家庭でワインのブレンドを実践できるキットFuseboxを発売しました。375mlのボトル6本(Cabernet Sauvignon×2,Merlot,Petit Verdot,Malbec,Cabernet Francすべてナパ産)と4人分のピペット,シリンダー,評価用カードなどが付属します。また,「Mystery Wine」と称する375mlのボトルも添付。これは買った人がブレンドを当てるためのものです。

価格は120ドルと案外手ごろ。クリスマスプレゼントにいかがでしょうか(間に合わなかったらごめん)。
Date: 2007/1204 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインセラーパリ16区でセールが始まっていました。目玉はFoxen Sea SmokeとSaxum。Foxen Sea Smokeは2004年がWSで94点,WAで96点を取って注目を集めたワイン。Sea SmokeのTenをさらに濃厚にしたような味わいです。2005年はWSで当初92点が付いたものの,最終的には87点ということになり,議論になったワイン。テイスティング・ノートを見ても賛否両論あるようです。固いワインなので長く待てる人向けかもしれません。入手困難なワインなので米国でも100ドル近い価格が付いています(ワイナリ価格は75ドル)。お買い得でしょう。

Saxumは近年めきめきと売り出し中のワイナリでWine Advocateで暫定ながら100点が付いたものもある注目株。米国では日本よりも入手困難で,売り出されている2本とも,現地価格より安くなっています。

Date: 2007/1203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Robert Parkerの掲示板でバイオダイナミクス(ビオディナミ,自然派ワイン)が論争になっています。11月25日にスレッドが始まり,現時点でリプライが258。Brian LoringやPeter Cargasacchiといった論客に加え,Wine Advocate誌でブルゴーニュやアルザス,シャンパーニュ,ニュージーランドなどを担当するDavid Schildknechtも途中から積極的に書き込みをしています。

いつも思うことですが,これだけの長大なスレッドで破綻させずに議論を進めていけるというのは,結論というものは出ないにしろ,アメリカ人というのは大したものだと思います。

日本人が緻密で長い文章を書くのが苦手なのは教育のせい? それとも「見開き主義」の雑誌の影響?
Date: 2007/1203 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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さすがに初日で売り切れた「Samurai Beauty」。メモとして残す意味を含めてRAQ(rarely asked questions)を記しておきます。

1. Wine AdvocateではDiatom Samurai Vineyardって書いてあるけど?
パーカーさんの勘違いです。醸造はDiatomでしていますが,あくまでもCh. Igai Takaha ”Samurai Beauty”です。

2. Samurai Vineyardっていう畑があるの?
ありません。畑はHuberです。

3. パーカーさんは「These are brilliant tour de force Chardonnays that show what can be achieved with ripe, pure fruit, and no oak.」って書いているけど…
これもパーカーさんの勘違いです。Samurai BeautyはHuberを古い樽を使って作ったものです。このあたりはご当人のブログを参照してください。

4. Ch. Igai Takahaって何?
CWFCのナパさんのブランドです。家紋である違鷹羽(正確には“ちがいたかのは”と読むそうです)をローマ字で書いたChigai Takahaの最初のChをシャトーの略称に見立てたものです。

5. ナパさんてピノも作ってなかったっけ?
はい。Ch. Igai Takaha Pinot Noir Russian River Valley,Amber Ridge "Divine Wish"です。シャルドネでもCh.igai Takaha Chardonnay Santa Maria Valley "Jewel Wish"というのもあります。詳しくはこちら
この二つはDiatomとは無関係で,Crushpadで作っています。

6. "Divine Wish"とか "Jewel Wish"とか不思議な名前だけど?
ナパさんのお嬢様二人の名前から取っています。

7. じゃあSamurai Beautyは?
分かりません。ナパさんの思いつきではないかという気がします。ただ「Beauty」のところは奥様から字を取っているのかもしれません(^。^)。

8. Samurai Beautyは米国でも買えるの?
買えません。Wine Advocateが出た後,Greg Brewerのところにたくさん問い合わせがきたそうですが,Gregは「あれはナパさんのだから」ということで,米国の流通には出していないとのことです。

9. Wine Advocateで95点てすごいんですか?
すごいです。例えば,今カリフォルニアのChardonnayで一番珍重されているといってもいいAubertの場合,2005年の評価でLauren, Ritchie, ReulingがそれぞれRP95-97+, RP94-96, RP95-97と95点近辺の評価になっています。パーカーさんは96点以上だと「An extraordinary wine of profound and complex character displaying all the attributes expected of a classic wine of its variety. Wines of this caliber are worth a special effort to find, purchase, and consume.」だと書いていますが,そこに非常に近いということになります。

Date: 2007/1201 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パーカーがDiatom Samurai Vineyardとして95点を付けたCh. Igai Takaha "Samurai Beauty"がついに市販です。おそらく本数から言ってこれが最初で最後になるのではないでしょうか。

Date: 2007/1130 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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米国と日本とで実売価格が逆転しているSea Smoke。2004年ヴィンテージまではBotella,Southing,Tenと3種入荷していましたが,2005年はこれまでのところSouthingしか日本市場では見かけていません。米国内の需要が大きいので出荷が絞られたのでしょうか。価格は昨年並み。評価はWine SpectatorとInternational Wine Cellarsでいずれも90点台です。ちなみにWassy'sには大人気だった2004が残っています。これは本当にお買い得かつ貴重かも。

Date: 2007/1129 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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San Francisco Chronicle紙が2007年の西海岸のワイン,トップ100を発表しました(TOP 100 WINES / The Best of the West)。

100本の内訳はスパークリング7本,シャルドネ8本,その他の白ワイン14本,ロゼ3本,ピノ・ノワール18本,シラーなどローヌ系12本,カベルネ・ソヴィニョン14本,メルロー7本,ボルドー・ブレンド3本,ジンファンデル4本,その他赤6本,デザートワイン4本。

ピノが一番多いというのが,時代を反映していますが,全体に選ばれているワインは,新興ワイナリよりも,ある程度歴史を持っているところ,価格や生産量など,それなりに入手しやすいものが中心になっているように見えます。

いくつか目に付いたところをピックアップすると,Steve CliftonのPalminaから「2006 Palmina Honea Vineyard Santa Ynez Valley Tocai Friuliano」が選ばれています。Ed KurtzmanのSandlerの「2003 Terre Rouge High Slopes Sierra Foothills Syrah」というのもちょっとマニアックな選択。Pinotではオレゴンやメンドシーノなど北の方のワインが割と多く,数年前に数多く選ばれたRosella'sは全く入っていません。またCaleraからMt. Harlan CuveeとRyanが選ばれ,Au Bon ClimatのIsabelleも選ばれていました。

カベルネでは50ドル以下が中心ながら,100ドル以上のものでDominus,Spottswoode,Rubiconと懐メロ風の名前が登場。このあたりのワインは値上げの波に乗らず,100ドル近辺をキープしているのは好感が持てます。
Date: 2007/1128 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,ガーギッチ・ヒルズが持続的ワイン作りの実践でワインツーリズムの賞を受賞したとのことです。

この賞はGreat Wine Capitalsという団体が2004年から毎年発表しているもの。「Architecture, Parks and Gardens」,「Art and Culture」,「Innovative Wine Tourism Experiences」,「Accommodation」,「Wine Tourism Restaurants」,「Wine Tourism Services」,「Sustainable Wine Tourism Practices」という7分野について各国から受賞者を選び,そこからGlobal Winnerを分野ごとに選びます。つまりGrgich HillsはSustainable Wine Tourism Practicesという分野でトップとみなされたことになります。

このほか米国で受賞したのはDarioushMumm NapaConstantMartini HouseAuberge du Soleil

この中で興味深いのがInnovative Wine Tourism賞を取ったConstant。スイス軍で使われる「ピンツガウアー」というクルマに乗ったツアーを提供しているそうです。景色もすばらしそうです。
Date: 2007/1128 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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人気がないらしいジンファンデルですが,比較的安価でまあまあの品質のものが手に入りやすいという意味では,割と重宝する品種だと思います。これもその1本。Ravenswood(カタカナ表記はレイヴェンズウッド,レーヴェンズウッドなど)のLodiは同ワイナリがCountyシリーズと呼ぶ中級レベルのもの。別ヴィンテージものは飲んだことがありますが,スパイスと甘み,酸味のバランスがよく,飲みやすくておいしいワインでした。ワイナリ価格15ドルで,リテールでは11ドルくらいでもありますが,税抜き1000円台は健闘している価格でしょう。

Date: 2007/1128 Category: グルメ
Posted by: Andy
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みかみかが「ブリオッシュが好きだ」というので,最近慣れないブリオッシュを食べてみたりしているのですが,昨日は久々に渋谷(注:本当は三線の練習で月2回行っているのですが,そのときは教室以外行かないので行ったうちに入れません)に行ったのでVironに立ち寄ってみました。

買ったのは「へそ」が付いた形の普通のブリオッシュと,ホワイトチョコとクランベリーが入ったという「パンブリオッシュ・ショコラブラン・キャンヌベルジュ」。

まずは後者から。クランベリーの酸味と,そこはかとないチョコレートの甘みの組み合わせが面白いです。生地が案外ぱさぱさで,その点はちょっと残念。おいしいけどもう一回買うかと言われるとう~ん。

一方普通のブリオッシュは,小ぶりながら濃厚。ふわふわで口に入れるとバターの香りが広がります。これはおいしい。あっという間になくなってしまって残念でした。今度は大きいの買ってみようか(笑)。

Vironにはあと,ブリオッシュ生地を平らにして砂糖をまぶして焼いたものもありました。また機会があったらそちらも試してみましょう。
Date: 2007/1127 Category: 技術系
Posted by: Andy
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今度はAdSenseではありません。Analyticsというサイト分析ツールの方です。
キーワード「お尽缄庚」て何?
10位なんだけど(-_-)

きっと「お勝手口」か何かだと思いますが。
もうちょっとしっかりしてください。
Date: 2007/1126 Category: 技術系
Posted by: Andy
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これまでのところ24人の方にご協力いただきました。結果を一挙ご報告,としたいところなのですが,グラフを作ろう,とかやっていたら手間がかかってかかって…

というわけで小出しにしていきます。フラッシュでグラフを作るツールを使ってみたのですが,結局うまくいかず。今回はビットマップで貼っておきますが,次回以降で再挑戦してみます(^^;)。

で,何から出そうかと思ったのですが,やはりここは一番顕著なところからということで「好きな赤ワインのブドウ品種は何ですか?」という質問の回答から。

chart1

とにかくピノ・ノワールの圧勝です。24人中19人が1番と答えました。2番目はカベルネ・ソヴィニョン。この二つが2強なのは間違いないところですが,これほど差がつくとは思っていませんでした。次は意外に健闘したメルロー。ややマイナーながらシラー系が続きます。

カリフォルニアのブドウとして知られるジンファンデルは意外に不人気,カベルネ・フランも今ひとつでした。
Date: 2007/1126 Category: 音楽系
Posted by: Andy
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このところ,なぜか懐かしくなって聞いているのが山口百恵。さすがに30年近く(彼女の活動期間は73年~80年)も経っているだけあって,アレンジや演奏には古臭さを感じるところもありますが,歌の魅力は変わらないものです。

当時「山口百恵は菩薩である」なんていう本も出たわけで「時代と寝た女」などとも言われたのですが,改めて聞いていると,なるほど,というところもあります。この本は未読ですが,山口百恵は多くの男性がこうあってほしい,と思う姿を提供していたのだなと。

彼女の曲というと,まず思い浮かぶのが「プレイバックPart2」や「絶体絶命」といった当時で言う「ツッパリ系」の歌。今風に言うならツンデレの「ツン」のところ。一方で,乙女座宮で「ついていく」女を歌ったり,美サイレントでは「じらすのは じらすのは 楽しいですか」と,ちょっとマゾヒスティックな要素まで入ってきたりして。つまりツンデレの「デレ」系。

結局,昔も今も男はツンデレに弱いのではないかと思った,引きこもりの三連休だったわけです(笑)。

Date: 2007/1122 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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日本では「自然派ワイン」ブームがありますが,米国でもBiodynamicなワインが少しずつ注目を集め始めているようです。先日はサンフランシスコで,シンポジウムも開かれました。ともすれば「牛の角に水晶の粉を詰めて埋める」といった魔術的な面がクローズアップされて「うさんくさい」と思っている人が米国ではまだ多いようですが,それでもBiodynamics(ビオディナミの英語表記)を実践する人は増えているようです。
"Do Biodynamically Grown Grapes Make Better Wine?"

Biodynamic grapes - America

例えば,Bonny DoonのRandall Grahmがその一人。Randall Grahmというと奇天烈な言動が有名ですが,意外?にも彼は「テロワリスト」であり,「テロワールとバイオダイナミクスは相性がいい」と言っています。彼は最近Cardinal Zin,Big HouseといったBonny Doonの人気ブランドを売却してしまいましたが,それはバイオダイナミクスに注力するためだそうです。

ちなみに,Wine Alchemyというサイトにバイオダイナミクスを実践している生産者の一覧がありますが,米国は23でうちカリフォルニアは18。さすがにフランスは多くて206も載っています(日本はゼロ)。カリフォルニアの一覧は以下の通り

Araujo Estate
Benziger
Bonny Doon
Bonterra (Butler & McNab Ranches only)
Ceago Vinegarden
Everett Ridge
Frey
Frogs Leap
Golden Vineyards
Jeriko Estate
Joseph Phelps
Masut (Calpella)
Patianna
Porter Creek Vineyards
Purisima Mountain Vineyards
Quintessa
Robert Sinskey
Topolos
Date: 2007/1121 Category: イベント
Posted by: Andy
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昨年も紹介していますが,11月22日のThanksgivingはワイナリもほとんどしまってしまいます。ただ,観光客が多く訪れるナパではいくつか開いているワイナリもあるということが,The Cork Boardに出ていました。

一方,翌日からの三日間は皆が旅行に行ったり街に繰り出す日。ワイナリ訪問も盛んです。有名かつ人気なのは24回目にもなるSonomaのHoliday Open House。20を超えるワイナリが参加します。

もうちょっと先のAlexander ValleyではRobert Youngなど六つのワイナリがオープン・ハウスをします

今からでも間に合うのでぜひどうぞ。
Date: 2007/1121 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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一つ目は昨年も安く売られたロドニー・ストロングのシンメトリー。ワイナリ価格が55ドルで米国の小売価格でも40ドル台。それが3000円前後なので激安と言ってもいいでしょう。



二つ目はニュートンのカベルネ・アンフィルタード2002。ワイナリ価格は60ドルですが,米国の小売価格は40ドル程度と米国でもまあまあ安いです。日本では4000円前後と,為替などを考えたらもっと安くなっています。Wine Advocate誌91点,Wine Enthusiast誌92点と評論家の評価も高いです。パーカーは「the wine reveals plum, anise, and underbrush notes in the mouth, good acidity, firm tannin, but loads of concentration as well as impressive complexity」と書いています。



ただ,柳屋の
そして考えてみてください。パーカー氏は今作品に【91点】をつけましたが、それはあくまで$60での話。今回の税別3,980円を$換算すれば$36ほどになるでしょうか。果たして氏がこのワインを$36と捉えた時、一体どれほどのスコアが与えられていたのか…。
というコメントはいかがなものか。パーカーは価格やワイナリ名はレイティングに反映していないと明記しているので。柳屋だけにケチを付けるのではありませんが,日本のワインショップにはこうした「足元の甘さ」がときどき見られるのが残念なことです。

ちょっと脱線しましたが,三つ目は同じNewtonのザ・パズル。ニュートンのフラグシップのボルドー・ブレンドで,ブレンド比率は毎年変わります。2002年は35%Cabernet Franc,33%Cabernet Sauvignon,23%Merlot,9%Petit Verdot。Wine Advocate誌では93点という高評価です。パーカーは「This tannic, full-bodied, structured 2002...is easily the equivalent of a top-notch second or third-growth Bordeaux.」と書いています。これはワイナリ価格75ドルですが,米国でも45ドルくらいで売っているところがあります。5696円は評価と合わせて考えたら十分お買い得でしょう。


Date: 2007/1121 Category: 技術系
Posted by: Andy
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PollDaddyというところのサービスを使っていますが,よくできています。

今月一杯くらい置いておくのでよろしく~
Date: 2007/1120 Category: 技術系
Posted by: Andy
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質問は10問。ちょっとチェックするのが大変なのもありますが,5分くらいで答えられると思います。賞品は何もありませんが,ふるってご回答を! 下の「アンケートを開く」からお願いします。




<HTML版>アンケートを開く
Date: 2007/1119 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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この季節は,どうしてもワインの紹介に偏りがちになってしまいます。それだけショップ側も力を入れる時期だからというのもありますが。

ソノマのRussian River ValleyにあるMuellerのPinot Noir Emily's Cuvee 2003は2006年のWine Spectator誌54位。同誌で93点を得ています。ワイナリ価格で40ドルするので4980円はお買い得でしょう。



それから今年2位のリッジのシャルドネは柳屋に再入荷していました。

Date: 2007/1118 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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お買い得ワインの紹介ばかり続いてすみませんが,柳屋でCargasacchiのSanta Rita Hillsが入っています。Cargasacchi(カーガサキなのか,カルガサキなのか,カルガサッキなのか,はたまたカーガサッキか,それともカガサッキなのかカタカナで書くのは結構悩ましいです)といえば,Santa Rita Hillsでも有名な畑であり,オーナーのPeter Cargasacchiは,質へのこだわりを強く持つ生産者として知られています。そこが満を持して作るワインです。今回は単一畑ではなくSanta Rita Hills。ワイナリ価格44ドルが5980円というのは,Webページに書いているように,かなりがんばった結果なのでしょう。それは素直に評価したいと思います。

Date: 2007/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1990年代にはカリフォルニアのピノとして高く評価されていたのはKistler,Marcassinのほか,Rochioli,Delinger,Williams-Selyemくらいでした。その,Williams-Selyemの1995年のヴィンテージのものです。Russian River Valley,Olivet Lane,Sonoma Coastいずれも1万7800円(税抜き)。

先日紹介した各サイトで調べると,Wine-SearcherとGoogle Product Searchは二つしか出なかったものの,Vinquireは10件ほど,WineZapは20件近くも出てきました。意外にWineZapが健闘しています(一番在庫が多いVinoQuestが入っているかどうかの違いだけという気もしますが)。値段は安いところでRussian River Valley,Sonoma Coastだと90ドル,Olivet Laneは115ドルです。200ドル以上のところも多いので,この値段は悪くないと思います。

Date: 2007/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介したクロ・デュ・ヴァルのエッチング・ボトルにクリスマスツリー型のカバーを付けてしまったというユニーク製品。楽天のショップ・オブ・ザ・ウィーク受賞記念で20%オフ・セールです。エッチング・ボトル自体,流通量はごくわずかだし,これはお勧めだと思います。

Date: 2007/1116 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今週始まったWine Spectator誌の年間トップ10の発表。カリフォルニアでは初日9位に入ったロバート・モンダヴィ・リザーブ・カベルネ・ソヴィニョン2004に続き,2位にリッジのシャルドネ2005が入りました
The Chardonnay in the Ridge lineup might be overshadowed by the label's famous Cabernet-based Monte Bello, but Ridge has been making Chardonnay since 1962. The Santa Cruz bottling comes from 12 lots of vines planted on the Monte Bello estate vineyard in the 1980s, with elevation ranging from 1,400 to 1,900 feet. The cool, mountain climate keeps the acidity lively and the flavors fresh and concentrated. Paul Draper is winemaker.

と評されています。

個人的にもリッジのシャルドネは好きです。引き締まっていてそれでいて,芳醇さもあって。ただ,米国の35ドルに対して日本では7000円とちょっと高いです。オーナーは日本の会社なのだから,そこであんまりかせがないでほしいなあと思います。

Date: 2007/1115 Category: 技術系
Posted by: Andy
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最近,ワインの価格を調べられるサイトが増えてきたので整理しておきます。
ほかに知っているのがあったら教えてください。

Wine-Searcher.com
価格系サイトの老舗。Proバージョンもあり,そっちの方が安いところが見つかるらしいです。ヴィンテージ欄が別にあるなど,若干検索が使いにくいです。あとワイナリ名が一般的な言葉だったりすると,かなり調べにくいです。例えばLuciaとか。

WineZap
Wine-Searcher.comで,高いところしか見つからなかったときなど,たまに掘り出し物が見つかります。レビュー機能もあるけどあまり役に立ちません。

Google Product Search
旧名Froogle.com。URLを入力するときはFroogle.comの方が簡単です。絞込みしやすいのがメリット。

Vinquire
いわゆるWine2.0系です。レビューも見られます。まだ新しいサイトなので,これからって感じです。

これ,全部調べるの大変なので,スクレイピングしてマッシュアップでワンストップにしてしまったら便利かなあなどと夢想しています(ただし俺様用,笑)。

それからテイスティング・ノートは,まずはParkerの掲示板を調べることが多いです。レビューの質が高いので。特に有名だったり人気なワインの場合はこれで大体済んでしまいます。Wine SpectatorやVinocellarのフォーラムはあまり見ていません。後はCellarTracker。検索窓が小さすぎて使いにくいのが欠点ですが,大抵のワインは見つかります。あとはたまにGary VaynerchukのCork'dもみますが,ちょっとレビューが少なく,質的にもどうかという感じです。
Date: 2007/1115 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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CNN.comにGary Vaynerchukを中心とした「Wine 2.0」の記事が出ていました。Wine 2.0というとCrushpadに代表されるようなワインの「個」対応といった文脈で語られることが多いですが,この記事では20代の新しい世代向けといった捉え方をしているのが,なかなか興味深いです。
Of a "wild and gamey" red from Rioja, Spain, Vaynerchuk says, "Hit a deer on the road. Throw a bunch of cherries on it. Take out your knife, cut the deer. Bite it. That's the flavor profile."

Wine 2.0: Internet changes wine appreciation - CNN.com

これまでの評論家やワイン雑誌,例えばRobert ParkerやWine Spectatorには「エリート意識」「スノッブ」といったものがどうしても見え隠れします。特にWine Spectatorはその傾向を強く感じます。それに対して,Wine 2.0では「iGen」(Internet Generation)がしきいを感じずにワインに触れられるのが特徴だとのこと。例としてはWine Library TVのほか,同じくGaryが持つCorkd,CellarTracker,SavorEachGlass.com,Vine Sugar.comといった名前が並んでいます。

こういうテーマだと,どうしても「では日本はどうなんだろう」ということを考えてしまうのですが,「エリート意識」とまではいかないものの,このサイトも含めて,年令層はやはり高そうです。

mixiあたりのワイン関連コミュがもしかしたら,若い世代にとってはとっつきやすいところなのかもしれません。ただ,そういったところも「若さ」はあまり感じないのが事実。どちらかというと「バレンタインだったらカロンセギュール」的な画一的な返答が目立つような気さえします。

ワインはお金がけっこうかかるものだし,20歳以上でないといけないため,大学生あたりが入ってくるのは確かに難しいと思います。先日,某カレーサイトの主がmixiの日記で「若い人に読んでもらうにはどうしたらいいか」(彼もまだ若いのですが)といった悩みを書いていましたが,ワインの世界はもっとそのあたりが遅れている感じがします。

Gary Vaynerchukの日本版みたいな人は出てこないのでしょうか。

追記:コミック「モーニング」を読んでいて思ったこと。日本では『神の雫』がエリート主義,スノッブさをさらに助長しているような気がします。
Date: 2007/1114 Category: おすすめワイン
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クリスマス向けのワインとして人気が高いクロ・デュ・ヴァルのエッチング付きワイン。飲み終わったボトルはそのままインテリアとして置いておいてもかわいいと思います。ワインショップ「ワイン紀行」ではさらに,これにクリスマスツリーのカバーを付けたセットを販売しています。こういうのは初めて見ましたけど,ちょっといいかも。



注:セールのリンクに切り替えました。
Date: 2007/1113 Category: おすすめワイン
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Sanfordのピノとシャルドネは,アメリカにいたときに一番よく飲んだワインの一つです。ピノもその頃は10ドル台でしたが,これよりおいしいかどうかが僕にとっては高級ピノかどうかを判断するベンチマーク的存在でもありました。その後,創設者のRichard Sanford氏が喧嘩別れのような形でSanfordをやめてAlma Rosaを設立し,正直言ってSanfordがこれからどうなってしまうのか,かなり懸念していました。しかし今回のピノ,少なくとも柳屋の稲村店長は,激賞しています。ちょっと長くなりますが,テイスティング・ノートを引用しておきます。
ここまで安くなっているセール・ピノの味わいにこんなに驚かされることになろうとは…。最初に青い香りが感じられ、スモークのかかった樽のロースト香、さらには樽からくるヴァニラやクリーム、そしてラズベリージャムなど多彩なアロマが漂います。飲めばドライフラワーや品の良いカシス・リキュールなどにある果実味が口中にぶわっと広がり、それにしたがって塩気のある鉄分やミネラル、あるいは動物臭など複雑な味わいが展開されていきます。

繊細な蜘蛛の糸で織り込まれたようなキメこまやかなデリケートな舌触りがあり、少な目の酸を抱え、色合いに透明感はありながらエキス分たっぷりの果実味。アタック軽やかで素朴な印象を感じさせますが、時間とともにあらわれるフランボワーズなどの核果実のふくらみや官能的な風味は、ここしばらくアルコリックなスタイルが続いたサンフォードの魅力的な原点回帰を見ることが出来るもの。

この若さにもかかわらず既にしっとりとした落ち着きや色合いにもある完成した熟成間の表現は見事。タフでジャミーなカリフォルニアのスタイルとは一線を引くこの魅惑的なピノは、ブルゴーニュ通にも受けるに違いない相当のレベルの高い完成度。2,000円台??いやいや、ブラインドで飲んだら絶対に(価格の高いほうに)外します。

二日目以降にはさらに酸味はシルキーで洗練され、華やかな香りがなお広がり、ビロードのような肉厚な果実の深い味わいと多彩な変化を楽しめます。
2007.11.13 イナムラ@てんちょ
(ピノ・ノワール100%)

ちなみに価格は税抜き2990円。ワイナリ価格の29ドルより安いですが,米国では22ドル前後で売っているところもあるので,あえて現地価格とは書きませんでした。

なお,柳屋の解説にも書いてありますが,このピノ,ブドウはすべてSanford & BenedictとLa Rinconadaという単一畑で使われる畑のブドウを使っています。ワイナリの説明には「三つの畑」と書いてあり,柳屋にも上記の二つのほか「もう1箇所のエステート・ヴィンヤード」と書いてありますが,説明を総合するとSanford & BenedictとLa Rinconadaの二つのようです。それから,もしかしたらSanford & Benedictを「自社畑」と書いていることに「あれ」っと思う人もあるかもしれませんが,実はSanfordの現オーナーであるTerlato Wine Groupが今年11月5日付けで,この畑を買い取っています。したがって,ワインを作ったときにはまだ自社畑ではなく,ワインのラベルにも「Estate」とは書いてありません。ややこしいですが「現在の自社畑」であって,ワインを作ったときの自社畑ではないわけです。だからといってSanford & Benedictの価値が下がるわけではありませんが。

思い入れのあるワインだけに,説明が長くなってしまいましたが,このワインが税抜きとはいえ2000円台というのは,今の相場的には十分お買い得だと思います。僕は今は超金欠なので,買うのをためらっていますが,11月中はこの価格ということなので,きっと給料日を過ぎたら買うことでしょう。

Date: 2007/1112 Category: 業界ニュース
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Wine Enthusiast誌が2007年のAmerican Winery of the Yearを発表しました。選ばれたのはDFV Wines。聞きなれない名前ですが,Delicato Family Vineyardsが2007年に名前を変えたものです。ほかの候補はEtude Wines,Quilceda Creek,Iron Horse,Korbel Champagne Cellars。
"DFV Wines, formerly known as Delicato Family Vineyards, is the 2007 American Winery of the Year, as named by Wine Enthusiast Magazine."

The Modesto Bee | Winery of the Year award goes to ... DFV

Delicato Family Vineyardsという名前からは小規模の家族経営ワイナリが想像されますが,実際にはDFVは年間200万ケースを販売する米国で13番目に大きなワイナリです。Delicato Familyと名を付けて売っているもののほか(このブランド名は変わっていません),Gnarly HeadIrony337TwistedMonterraBota BoxClay StationKing FishJoe Blowといったブランドを持っています。DFVと名前を変えたのは,ブランド名としてのDelicato Familyと経営主体としての名前を分けるためだったようです。

日本ではアサヒビールがDelicato FamilyとMonterraを輸入しているようです。Shirazなどが高く評価されています。



Date: 2007/1110 Category: 業界ニュース
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カルト中のカルトとして知られるScreaming Eagleのオーナー,Jean Philipsがワイナリを売却して世間を驚かせたのが2006年。その経緯やその後の体制についてJancis Robinsonが記事を書いています。
"What do Arsenal football club, the St Louis Rams and the Denver Nuggets have in common with the Napa Valley’s most expensive wine? They are all part of the investment portfolio of Stan Kroenke, who was persuaded to diversify from sport and real estate into wine in 2003 by Charles Banks, now 40 and a money manager for top-drawer athletes."

Screaming Eagle - the new regime - JancisRobinson.com

ブドウの病気によって植え替えが必要になったことが,売却のきっかけで,まだ植え替えは途中だそうです。現時点では54エイカーの土地のうち18エイカーだけがワインになっており,そのうち,Screaming Eagleになるのは10エイカー分だとのこと。

巷ではScreaming Eagleの払い下げブドウでできているのではないかという噂があるWhispering Doveというワインがありますが,仮に残りのブドウを買い取っているとしても,それだけでワインを作るならば数百ケースしかできない計算ですから,あまり商売にならないでしょうね。そんなことを思いました。

Screaming Eagleに縁がある人はほとんどいないと思いますが,記事は一読の価値があると思います。

参考までに楽天で一番安いスクリーミング・イーグルと一番高いのを挙げておきます。
Date: 2007/1109 Category: 健康
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アルツハイマー病の予防にワインやブドウジュースが効くのではないかということで,ニューヨークの研究者がそれに注力して調べているそうです。
"New York researchers are focusing on grape polyphenols in wine and grape juice to help maintain long-term cognitive health."

Alzheimer

アルツハイマー病の原因となるβアミロイドをワインやぶどうジュースのポリフェノールが中和する働きを持っていそうだとのこと。最近の集団調査ではワインや100%のフルーツジュースを飲む人はアルツハイマーにかかる率が低いという結果がでているそうです。

研究は初期段階とのことですが,かなり有望という見方をしているとか。

多分,ワインよりは100%のブドウジュースの方が健康によさそうに思えます。
Date: 2007/1108 Category: 業界ニュース
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ナパのワイナリZDの共同創設者の一人であるNorman deLeuze氏が10月26日,亡くなりました。享年75歳。ガンだったそうです。

宇宙産業のエンジニアだった氏は友人のGino Zepponi氏と1969年にワイン作りを始め,1978年から,それに専念するようになりました。

有機栽培のパイオニアであり,UC Davisのガン研究にも貢献していたとのこと。

ZDのChardonnayはアメリカにいた頃,好きなChardonnayの一つでした。Cabernetもおいしかったです。ZDはZero Defectの略だということでしたが,実は創設者の頭文字でもあったのですね。初めて気付きました。

日本でも売っていることは売っていますが,ほとんど見かけないのが残念なワインの一つです。
Date: 2007/1108 Category: おすすめワイン
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ハイド・ドヴィレーヌ(HdV)の「有難み」は生粋のカリフォルニア・ワイン・ファンである僕よりも,フランス・ワイン・ファンの方が強いかもしれません。かのDRCの共同経営者であるオーヴェル・ド・ヴィレーヌが妻の従兄弟筋にあたるカリフォルニアのラリー・ハイド氏と共同で始めたプロジェクトだからです。

DRC云々はともかくとして,ハイドの畑は良質のピノやシャルドネを生み出しています。個人的にはシャルドネの方を高く評価しています。米国の価格でシャルドネが約60ドルなので,7000円台というのは現地価格よりちょっと高い程度。なかなかいい値段でしょう。Redも米国では同じくらいの値段です。どちらも日本では8000円以上が普通だと思います。

Date: 2007/1107 Category: テイスティング・ノート
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以前「気になるワイン――俳句に触発されたパロアルトのワイナリ」という記事で紹介したSan Sakana。もっとよく知ってほしいということで,ワインのサンプルをいただきましたので,CWGでワイン会を開きました。ほかの人の記事はこれこれこれ

飲んだワインは次の四つ
・Catie’s Corner Viognier 2006 (36ドル)
・Las Madres Syrah 2005 (45ドル)
・Trio Syrah 2005 (45ドル)
・White Hawk Syrah 2005 (52ドル)
です。
San Sakana

Catie's CornerはRussian River Valley,Las MadresはCarneros,TrioはLas Madresが40%,Teldeschiという畑が40%に加えて,Cabernet SauvignonとCabernet Francが計20%入っています。White HawkはSanta BarbaraのLos Alamos Hillsというところの畑。900フィートという高台で砂地の畑。White HawkのSyrahはほかにOhaiやAndrew Murray,Sine Qua Nonなどが使っているそうです。また,White HawkはWine Spectator誌で90点をもらっています。

まず最初に飲んだのはCatie's Corner Viognier。ヴィオニエは,これまでの乏しい経験では花の香りがすてきなものの,ちょっと味がべたっとして平板かなあと思うことがありました。今回はどうでしょうか。

まずは香り。すみれの花,白桃,蜂蜜。完熟した香りというよりは背筋が伸びた清楚な感じ。口に含むと予想以上に舌をピリピリ刺す刺激。味わいは酸味は弱く,やわらかな甘さを感じますが,飲み込むときにはまた苦味が通っていきます。時間が経って温度が上がってくると,ピリピリした感じが減り,やわらかさが前面に出てきます。もう少し酸があれば,言うことありませんが,べたっとした感じがないので,ヴィオニエはちょっと,という人でも大丈夫でしょう。シーザーズサラダに合うような気がしました。

Syrahはせっかくなので三つ並べてテイスティング。メンバーもいつになく真剣で,しばらく会話が全くなかったくらいです。

色は全部同じくらいの濃さ。カベルネにやや透明感を加えたくらいな感じです。

まずはCarnerosのLas Madresから飲みました。インクのような香り。酸がきれいでバランスがいいです。Syrahもやや癖があるイメージでしたが,これは素直でのびのびしたワイン。するする飲んでしまいそう。シラーみたいなピノという表現がありますが,言うならばこれはピノみたいなシラーです。

次はTrio。香りはLas Madresより少し強め。Cabernet/Francが20%入っているだけあって骨格が強い感じ。後味はすっきりしていていやみを感じさせません。Cabernetは飲みなれているけど,Syrahはちょっと,という人ならこれが一番合うでしょう。

三つ目はWhite Hawk。これは前の二つと比べてやや癖があります。インク感が強く,動物っぽい香り。口に含むと,むせ返りそうになるくらいの勢いを感じますが,ふくよかなやわらかさもあります。個人的にはこれが一番好き。ゆっくり時間をかけて飲んでいくと,次第に癖がおさまり,バランスも整っていきました。

一通り味わった後は食事に合わせて飲んでいきましたが,やはりWhite Hawkはほほ肉の煮込みのような強い味の料理によく合いました。TrioやLas Madresも肉が一番ですが,合う料理の幅はもっと広そうです。

番外:0906 Amber Ridge Pinot Noir Russian River Valley 2006
うえはらさんの差し入れで,最後にかんちゃん・ゆみたちの0906をいただきました。San Sakanaと同様,これもCrushpadで作ったワインです。これは優しいワイン。作った人が見えてくる気がします。ありがとう。
Date: 2007/1107 Category: 業界ニュース
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「ナパのセミヌード・カレンダーが発売!? カリフォルニアワインのお勝手口」で紹介したカレンダー,際物かとも思ったのですが,意外にもセールスは好調だそうです。ほしい方はお早めにどうぞ(笑)。
Date: 2007/1106 Category: ブショネ
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パリスの審判」の著者である,ジョージ・テイバー氏が新しい本を書きました。今度の題材はコルクに代表されるワインのストッパー(クロージャー)。こちらの記事によると,小説のように綴られているそうです。例えば所謂「ブショネ」の原因物質であるTCAを発見したスイスのHans Tannerという学者にその成り行きを聞いているのですが,コルク業界からの反発など,様々な妨害がそこにはあったそうです。スクリューキャップなど,他の方式についても歴史を紐解いているそうです。


この本を受け,ナパでは「The Great Cork Debate」と題されたパネルディスカッションも開かれました。コルク業界からは世界のコルクの25%を作っているというAmarim CorkのCarlos de Jesus氏が,コルクが環境に一番優しいと主張。一方,スクリューキャップの代名詞的存在であるStelvinを作るAlcan Packaging CapsulesからはBruno de Saiziu氏がニュージーランドでは既に95%がスクリューキャップになっていることや,北米での伸びが著しいことなどを説明しました。

特にここでの結論はなく,それぞれ言いたいことを言うような感じだったようですが,コルクも以前よりは品質が上がってきており,消費者にとっては以前よりもよい状況になってきているようです。
Date: 2007/1105 Category: 技術系
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どうも今日はくだらないことしか思いつかないので,まじめエントリーを書く気力がなく(ネタはあるのだけど,読むのが面倒なだけ)。疲れているので文体もぶっちゃけ調でお許しを。

付けたりやめたりしているGoogle AdSense。最初に入れてからはもう3年くらい経っているのに一度もGoogleから振り込まれたことがないので,その収益性の低さは想像できると思います。ふとしたことからまた付けてみた(↑)のだけど,これがなんとも気持ち悪い。「赤ン」ってなんだよ>Google先生。シャトーをクリックしたら何が出るんだよ。

気になるけど自分でクリックすると規約違反になってしまうのでできないし。だれか気が向いてクリックしたら何が出たか教えてください。別にこれでクリックかせごうというほどの深い意図はないので,あくまでも気が向いた人ということでよろしく。
Date: 2007/1105 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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たまには戯言記事を。
"父が唐突に、「『お父さんはちっともひとの話を聞いてない』と、おまえのお母さんによくなじられるが、たしかに父さん、ひとの話なんか全然聞いてないんだ」と宣言する。"

ビロウな話で恐縮です日記 結婚式に行く

この人の文章は面白いなあ。特にこのパラグラフの最後の「父曰く、ひとの話を聞かないのは主義らしい。聞かなイズム。聞けよ。」のとことか。もうちょっとまっとうな道に行った方がいいとは思うけど。

まあ,この父も面白いよね。普通は聞いてなくてもそんなの宣言しないか「聞いてるよ」っていうと思う。この父にしてこの子ありか。

久々に普通にブログ読んでて吹き出しました。
Date: 2007/1105 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オー・ボン・クリマのイザベルといえば,一時はカレラ・ジェンセンと並んで最も入手困難なカリピノの代表でしたが,最近は入手しやすくなりました。とはいえ,ジェンセンも今年はじめまではこういう状態だったので,こちらもそのうちどこかのメディアに取り上げられて,ブームが再び来る可能性もあるかもしれません(笑)。米国で50ドルが6000円前後ということで,ほぼ現地価格並み。昔は1万5000円くらいしたような気がしますから,値段もいい具合になりました。ピノ高騰の中ではむしろ貴重かも。

Date: 2007/1103 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Dominus 2002が13500円と格安で出ています。2002は非常にコンディションのいい年で,このDominusもWAで96点付いています。米国でも100ドル以上が当たり前なので,かなり安いでしょう。

Date: 2007/1102 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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相変わらずカレラ,ジェンセンでやってくる人が多い当ブログ。情報ニーズがあるから記事を書き,だからまたやってくる人が多くなるのか,その辺りはよく分かりませんが,どうしても愛憎相半ばという感じがしてしまいます(カレラはいいワイナリだと思いますが,ジェンセンだけもてはやされるのには納得できません)。それはさておき,Wassy'sでカレラ・フェアーです。ミルズの5980円なんて,結構お買い得だと思いますよ。ちなみにジェンセン・プレゼントなんていうのもあります。それから11/10までにカレラを買うとジェンセン先行販売の連絡があるそうです。というわけで,ジェンセンに興味がある人も,おいしいピノが好きな人もどうぞ。

Date: 2007/1101 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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全く脈絡はありませんが,お買い得ワイン二つ。一つはニュートンのカベルネ・アンフィルタード 2002。Wine Advocate誌で91点を取っています。USの小売価格で40ドル~が3980円と格安です(米国の価格を税抜きで書いているので国内も税抜きで書いています,念のため)。


もう一つはBrewer-CliftonのMt. Carmel Pinot Noir 2005。US小売価格は60~125ドルと幅広いですが,中心は70ドルくらいでしょうか。8200円はほぼ米国並みと言っていいと思います。国内でも8000円台は珍しいのではないでしょうか。ちなみにこちらはWine Advocate誌で94点です。DRCのEchezeauxを思わせる味わいで12~15年以上持つだろうと評されています。

Date: 2007/1030 Category: 業界ニュース
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日本人関連のワイナリの話題が続きますが,フリーマンのアキコズ・キュベ 2005がPinotReport誌で96点という高得点を得ています。
Freeman Akiko's Cuvee 2005
Ed Kurtzman氏の作るピノにはずれはないですね。すばらしい。フリーマンはエノテカが輸入しているので日本でも入手しやすいです(もう少し安いとさらにいいのですが)。

Date: 2007/1030 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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以前に紹介していますが,2007年2月に行われたPinot Noir世界一を選ぶPinot Noir Shootoutの結果が発表されています。どうして今頃かというと…
"2月にあったワインイベント、Pinot Noir Shootoutの結果が半年後の夏に出され、そのeMAILが8月頃レベッカに届いた。(なんとアメリカらしい。) そして、レベッカから2ヶ月かかって私に届いた。(彼女が私に連絡をするのを忘れていたので)"

幻ワイン醸造日記 : Pinot Noir Shootout
ということだそうです。私市さんのワインは91点ということで,上位4分の1くらいに入っています。

ちなみに1位はTR Elliottというワイナリの「Three Plumes」というピノ。ほとんど知られていないワイナリです。このワイン,ワイナリのオンラインショッピングで購入可能です。

あと,気になったのは3位に入っているBogleのRussian River Valley Pinot Noir。なんと13ドルです。テイスティング・ノートを見ると
Male: Velvet, raspberry, cherry, and a hint of cola on the nose. Very sexy on palate with a silky texture. Soft – Russian River style, raspberry, cinnamon and allspice. Generous and very satisfying. Nicely balanced and complex. Good with food.

Female: Oak, sweet cinnamon and ripe cherry aromas evolving to nice strawberry, raspberry, cinnamon flavors with nice acidity. Good complexity. Even better with food.

ということで食事に合いそう。Parkerの掲示板を見ても,QPR(コストパフォーマンスがいい)ピノとしてしばしば名前が挙がっています。生産量1万7000ケースということで,こういうワインはぜひとも日本に入ってきてほしいものです。

追記:ボーグル,入ってますね。でもUS13ドルが2980円はちょっと高いよなあ。この値段ならやっぱりSiduri買います。2000円くらいになってほしいところ。
Date: 2007/1029 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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恵比寿で開かれたカリフォルニアワイン グランド テイスティング(ワインインスティテュート主催)に参加してきました。1時間あまりと短い時間で,しかも全くメモも取らなかったため,記憶が曖昧なところもありますが,覚えている範囲で印象を。また,全種類を飲む根性はなかったので,気になるワインをつまみ食いした感じです。

今回は,1000円台~3000円台の割とカジュアルなワインが多かったように思いました。実際に数が出るのはそこでしょうから,あまり高価なワインばかりが並ぶよりも現実的だと思います。とはいえ,「これは掘り出し物だ」というようなワインにも出会わなかったのは事実。どちらかというと定評あるワインのおいしさを確認するようなところがありました。

白で一番おいしかったのはPatz&HallのDutton Ranch。Patz&Hallも久々に口にした気がしますが,相変わらずおいしいです。フレッシュさと芳醇さ,どちらも際立っていました。これと並んであったSaintsburyのChardonnayも同タイプで少しこじんまりしてますが,これもおいしかったです。Saintsburyは定価で3000円そこそこですから大分お買い得。欲を言えばこれが2500円くらい(米国では16~20ドルくらい)で買えると文句の付けようがなくなるのですが。

白ではもっと安いものもいろいろ試飲しましたが,ほかに印象に残ったのはClos LaChanceのunoakedのシャルドネくらいです。Kendall-JacksonのVintner's Reserveも意外においしかったですが。

赤は白以上に,これはというのが難しいところ。割と印象に残ったものを挙げておくと,Benjamin Silverのピノ,バーハム・メンデルソン(Au Bon Climatのジム・クレンデネンがRRVのブドウで作るピノ),Siduri Sonoma County Pinot Noir,SaintsburyのPinot Noir。Fort Rossのピノ。KenwoodのOld Vine Zinfandel。Syrahもいくつか飲みましたが,これというのは… Cabernet系ももう一つ。

知っている方にも何人かお会いしました。東急百貨店の●●さんに,いきなり「痩せましたね」と言われたのにはちょっと笑ってしまいましたが。

Date: 2007/1026 Category: テイスティング・ノート
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Wine Library TVのGary VaynerchukがOpus One 2004,Silver Oak Alexander Valley 2003,Ramey Larkmead Cabernet Sauvignon 2005の3本をブラインド・テイスティング(3本のどれかであるということは分かった上でのブラインド)しています。Wine Libraryでの価格はそれぞれ135ドル,51ドル,66ドルという高級カベルネです。

せっかくのブラインドなので結果は見てのお楽しみとしたいところですが,20分も見られないよ,という人も多いと思うので,早く結果を知りたい方はこちらをどうぞ。#338の結果のところです。

ところで,これらの日本での価格を見るとやはりOpus Oneは突出して高いです。日本のショップが「セカンド」と称するOvertureで米国のOpus Oneと同じくらいの価格。レイミーのラークミードは日本に入っているかどうか分かりませんが,ワイナリ価格が同等のダイヤモンド・マウンテン,半額のクラレット,もっと高いジェリコ・キャニオンは入手可能です。クラレットなど,セール品のときはねらい目だと思います。シルバー・オークは昔は好きでしたけどね。思い出は思い出のままにしておいた方がよさそうです。

Date: 2007/1026 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オレゴン州でワインのラベルにブドウの品種を記すための規定が少し弱くなります。現行90%以上,その品種を使っていないといけなかったのが,カリフォルニア並みの75%になります。
"wine-labeling rules for the first time in 30 years — a move that gladdens some, but not all, winemakers."

Local News | Oregon regulators ease rules for wine labeling | Seattle Times Newspaper
オレゴン州の主な品種であるPinot Noirに関しては,もともとほとんどが100%Pinot Noirで作られているので,この影響はほとんどないでしょう。カベルネのようにブレンドして使うのが主流な品種では,少し影響があるだろうと見られています。

それから,Pinot Gris,Pinot GrigioについてはこれまでPinot Grisという表記しか認められていなかったのが,Pinot Grigioでもいいということになりました。カリフォルニアなどでは既にPinot Grigioの方がメジャーな名前のような気がするので,これは朗報なのではないでしょうか。
Date: 2007/1025 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Firestone売却のニュースは以前に書きましたが,Firestone家の当主であるAdam Firestone氏がその背景についてインタビューに答えています。
"In a candid interview with Adam Firestone, the former President of Firestone Family Estates, Dennis Schaefer asks him to reveal why yet another family winery was gobbled up - and what did not get sold in the transaction."

Firestone Vineyard Sold - Santa Ynez Valley
簡単に言ってしまえば,Firestoneのワイナリが大きくなりすぎて,家族経営で管理できる範囲を超えてしまったことが売却を決意した理由のようです。その背後にはPaso RoblesやSanta YnezのCurtisなど,もっと小さなオペレーションで運営するワイナリを並行して始めたことや,ブルワリーの成功といったものもあるようです。

Bill Foleyとの交渉は,特にこれのために新たに始めたということではなく,以前のワイナリを売却していらいの付き合いの中で自然に始まったようです。他にも買いたいといってくるところはあったのですが,付き合いやこれまでの経緯(Foleyが買収後のワイナリを大事に運営していること)などからFoleyに決めたとのこと。

ワイナリ・ビジネスというのを知るためにはなかなか興味深い読み物になっていると思います。
Date: 2007/1024 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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shina_poohさんが,ミシュランのサンフランシスコ,ベイエリア,ワインカントリー版のまとめを掲載されています。
"世界で最も予約が取りにくいレストランの1つと言われている Napa の覇者 French Laundry は、2年連続堂々の3つ星。同じ Thomas Keller がオーナーを務める Napa の Bouchon は昨年同様1つ星。"

shina_poohな日々@San Francisco。 : No.341 サンフランシスコ版ミシュラン(Michelin Guide San Francisco, Bay Area & Wine Country 2008)

French Laundryはさすがですね。予約の取れないレストランとしても知られています。そういえば前のブログにFrench Laundryで予約を取る技?といった記事を書いたことがありますが,今でもそういうニーズはあるのでしょうか。元ネタは英語のブログですが,また載せてもいいかな?

Napa,Sonomaはほかにもたくさんのレストランが星付きになっています。残念ながらほとんど行ったことありませんが。ただ,HealdsburgのDry Creek Kitchenは星がなくなってしまったそうです。

Date: 2007/1023 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ジェンセンは速攻で売り切れていましたが,ほかは残っています。今から2~3年以内に飲むなら,ミルズがいいと思います。セレックだったら5年は我慢したいところ。



ところで,カレラといえば「ロマネコンティのクローン」であるという伝説があるわけですが,近年は「Chaloneから入手した」などと,それを否定するような言い方をしているようです。

ただ,2001年ころまではもっと詳しいことを説明しています。
"In the early 1970s, Jensen spent a couple of years in Burgundy, where he apprenticed himself to several winemakers, including those at Domaine de la Romanée-Conti and Domaine Dujac. "I became quite friendly with the owners," he recounts, "and eventually worked up the courage to ask them for cuttings I could take back to California. This was in 1973, before I had any vineyard land of my own. They said, 'You know what you want and where to find it. Go ahead and make your cuttings, just don't butcher the vines.'" Having secured their blessing, Jensen says that he was "mighty careful what I cut.""
The Wine News Magazine "Suitcase Clones The smugglers' legacy in California's esteemed pinot noir vineyards"

と状況を説明。これを湿ったコットンに包んでコートの中に入れて持ち帰り,友人の畑で接木したとまで述べています。このうち25本が成長して,カレラの苗木になったそうです。

ちなみに,肝心の畑については,この記事でも口をつぐんでいますが,彼が働いたのが「Dujac, DRC, Comte de Vogüé and Clair Dau」であり,このどこかであることは間違いないのでしょう。

では,なぜJosh Jensenはクローンの話をしないようになったのでしょうか。一つには,法律に触れるからということがあると思います。2000年に処罰が強化され,米国の農務省がこの問題を重視する姿勢を見せたことが影響している可能性があります。最悪な場合,畑の木を全部抜くように命令される可能性があるのです。それと,Josh Jensen自身「So many people believe clones are the magic bullet. I don't believe that」と,クローンをさほど重く見ていないことも関係するのかもしれません。

ところで,僕も知らなかったのですが,この記事にはもう一つ興味深い記述があります。カレラの畑のうち,ReedとSelleckは実際にこのクローンが全部使われていますが,一番有名なJensenに関して言えばわずか1/3しか使われていないそうです。残りの2/3はカリフォルニアで調達した苗木だそうです。それでもやっぱりカレラ・ジェンセンは「カリフォルニアのロマネコンティ」なのでしょうか。
Date: 2007/1022 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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日本ではBVといっても知らない人が多いのではないかと思いますが,米国ではBeaulieu Vineyardと言えば,MondaviやGallo,Beringerなどと並ぶ有名ブランド。どこのスーパーにも置いてあるし,フラグシップのGeorges de Latour Private Reserve Cabernet Sauvignonは高級ワインの代名詞的存在でもあります。
"Beaulieu Vineyard announced today that it will create a self-contained, state-of-the-art winemaking facility dedicated solely to the production of its flagship wine, Georges de Latour Private Reserve Cabernet Sauvignon, one of Napa Valley’s iconic, benchmark wines."

Napa Valley Register | Beaulieu Vineyard will create facility for iconic reserve wine

そのBVがGeorges de Latourの醸造に特化した設備を2008年の収穫時期までに作ることを発表しました。温度調節付きの醸造タンクや大樽,回転機能付きの小樽のラックなど,さまざまな技術を織り込んだものになるようです。
Date: 2007/1021 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sの在庫一掃セールで,かなり追加のワインが出ていました。とりあえずめぼしいところを挙げておきますが,一押しはAlbanのSyrahでしょうか。「ロバート・パーカーが選ぶ世界の極上ワイン」でも取り上げられているワイナリですが,日本ではほとんど見たことありません。米国でも40ドル以上するので5050円はお買い得だと思います。AraujoのGrappaもレア品です。

Date: 2007/1019 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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さすがにピノなどはあっという間になくなりましたが,まだこれはというのがいくつかあります(主にNO2のページ)。例えば,3000円以下の価格帯が中心なので異常に高く見える17325円のポールホブスのカベルネ。これ,ワイナリ価格が235ドルで,Wine Advocate誌では97点。柳屋では29800円で出て即日売り切れています。ターンブルのオールド・ブル・レッドも国内3000円以上は確実なのが2284円。先日,WSのポイントでコスト・パフォーマンスが高いワインとして紹介したスモーキング・ルーンのカベルネも米国で9ドルなのが1027と,ほぼ同価格です。5000円以上買うと送料無料なのもワインショップにしては珍しく,ありがたいところ。

下のリンクからどうぞ。

Date: 2007/1018 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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これはつべこべ説明するより見てもらった方が早いです。ただし,どんどん売り切れますので,お早めに。あと,サイトが重いときが多いので辛抱強く。

下のリンクからアウトレットワインのページ(2ページあります)へどうぞ。

Date: 2007/1018 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Piero Antinoriと言えば,イタリアのワイン界の巨人として僕でも知っており,最近ではStag's Leap Wine Cellarsの買収にもからんでいますが,彼がかつてAtlas Peakというワイナリを持っていたのはご存知でしょうか。

Atlas Peakはカリフォルニアで最高のSangioveseを作ろうと,自らイタリアの苗木を運んで始めたプロジェクトでしたが,あまりうまくいかず,現在はブランド名だけが残った形になっています。

ですがAntinoriはあきらめず,最初の同志と分かれた後,Atlas Peakのワイナリや畑を購入して新しいプロジェクトを始めました。それがAntica Wineryです。当初は300ケースのChardonnayと1200ケースのCabernetというほそぼそとした形でスタートしています。Sangioveseに関してはあきらめたようです。

Antinoriはワシントン州のCh. Ste. Michelleと提携しており,ワインのほとんどはSte. Michelleを通じてレストランなどに売られるとのこと。

Cabernetはかなりおいしそうです。日本にも入らないでしょうか。

元記事はこちらこちら

Date: 2007/1017 Category: 業界ニュース
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台湾でブドウ畑に数え切れないほどのミミズが現れ,「地震が来る前兆ではないか」という騒ぎがありました。
"Taipei - Hundreds of thousands of earthworms appeared in a Taiwan vineyard, prompting the owner to consult an expert out of fear that a strong earthquake might be coming soon, a newspaper said on Monday."

Thousands of earthworms in Taiwan vineyard trigger quake fears : Nature Environment

畑の持ち主によると,ミミズは200~300kgくらいにはなるのではないかということで,40年前にその畑を買って以来,こんなことは初めてだとのこと。

地震の前兆かと専門家に調べてもらったところ,どうやら台風の影響らしいことが判明。近くの畑ではミミズが現れていないことを知り畑の持ち主もほっと一息ついたとか。

ミミズは湿ったところが好きですが,台風の影響で地下水が増え,湿度が上がりすぎたのが地表に出てきた理由だそうです。

食事中の方,もうしわけありませんでした。
Date: 2007/1016 Category: おすすめワイン
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「100ドルの価値は10点!?――WSのカベルネ・レイティングより カリフォルニアワインのお勝手口」の記事の最後で紹介した,ポイントvs.価格が一番いいワインのリストの中で国内で入手できるものを紹介しておきます。キャッスル・ロックは今柳屋のお勧めピノでも出ていますが,確かにコスト・パフォーマンスの高さで米国でも評価されているようです。ただ,米国の価格が12ドル程度なのが2400円するのはちょっといかがなものか,という気もします。日本でのお買い得感は6ドル高いステルツナーの方が上ですね。



カーター,メルカ,シュレイダーは日本にはもっと高いものしか入ってきていないようです。
Date: 2007/1016 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワイン・ファンにはおなじみWassy'sで,急にセールが始まりました。要は在庫整理ということらしいです。「眠ってるワインを膨大なリストから掘り起こして、適当に値付け中です」とのことなので,後からいろいろ増える可能性大です。毎日チェックするのが吉かも。また,売り切れ終了なので,注意してください。とりあえず,今出ているところから,現地価格と比べてもそん色ないものをリストアップしておきます。

Date: 2007/1015 Category: 技術系
Posted by: Andy
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takuyaさんも書いていますが,Wine Spectator誌がCalifornia Cabernetのレイティング一覧を公開しています。全部で539種ものワインを載せており,まあこの評価をどう見るかは置いておくとして,なかなかの壮観なのですが,ついでに相関などを調べたくなってしまったわけです。

この539種のワインを価格とポイントでプロットすると次のようなグラフになります。
分布図
なんだか分かったような分からないような感じですが,Excelの分析ツールを使って相関分析をした結果が次。
相関分析1
これによると「WSのレイティング=価格×0.039221764+84.15429433」で表現できることになります。つまり価格100ドルの価値はレイティングにするとわずか4点ということ。ただし,決定係数が0.197990898ですから,レイティングの8割は価格以外の要素で決まっていることになります。

ちょっと決定係数が低いので,価格を100ドル未満に絞って,調べなおしてみました。
相関分析2
今度は決定係数が0.240121122と,少し上がりました。計算式の方は
レイティング=価格×0.097550351+81.32840905
となります。1ドルの価値は先ほどの2.5倍くらい上がって100ドルで10点くらい上がる計算です。ちなみに,点数75点以下のワインを除いて計算しなおすと,決定係数は0.3を超え,先ほどより大分説明力が増します(計算式はほぼ同じです)。

というわけで,WSにおいては100ドルの価値は10点というのが妥当なところでしょうか(真に受けないでください,笑)。

ちなみに,調べ物ついでにグラフの上辺に当たるワイン(そのポイント以上のワインで一番安いワインを調べた結果を載せておきます。これが,今回のリストの中では一番コスト・パフォーマンスが高いワインということ。
CHARLES SHAW Cabernet Sauvignon California 2003$2 82
STEVENOT Cabernet Sauvignon Central Coast Red Rover 2005$8 84
SMOKING LOON Cabernet Sauvignon California 2005$9 85
CASTLE ROCK Cabernet Sauvignon Napa Valley 2005$12 86
STELTZNER Claret Napa Valley 2005$18 87
BONANNO Cabernet Sauvignon Napa Valley 2004$20 88
CONN CREEK Cabernet Sauvignon St. Helena Collins Vineyard 2003$28 89
V. SATTUI Cabernet Sauvignon Napa Valley 2004$29 90
CHIARELLO FAMILY Cabernet Sauvignon Napa Valley Bambino 2004$35 91
MELKA Cabernet Sauvignon Napa Valley CJ 2004$45 92
V. SATTUI Cabernet Sauvignon Napa Valley Morisoli Vineyard 2004$48 93
CLIFF LEDE Cabernet Sauvignon Stags Leap District 2003$50 94
CARTER Cabernet Sauvignon Napa Valley Beckstoffer To Kalon Vineyard H&C 2004$65 96
SCHRADER Cabernet Sauvignon Napa Valley CCS Beckstoffer Vineyards 2004$75 97

余談ですが,これ作るのにWSのWebサイトのソースを見たのですが,あまりの汚さに卒倒しそうになりました。XHTML 1.0 Transitionalなのに,タグは大文字と小文字が混在するは,閉じてないタグはたくさんあるはで,これをちゃんと表示するブラウザって偉いなあと思いました(笑)。
Date: 2007/1013 Category: 業界ニュース
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Wine Spectator誌が毎年選出するDistinguished Service Awardとして,2007年はCaymusのChuck WagnerとフランスのChâteau Lynch-BagesのJean-Michel Cazesが選ばれました。
"2007 Distinguished Service Award: Chuck Wagner"

Wine Spectator | Articles | 2007 Distinguished Service Award: Chuck Wagner

一覧のページに過去の受賞者が載っていますが,1982年に始まったこの賞,当初はChristian BrothersのAlfred Fromn,GalloのErnest & Julio Gallo,Robert Mondavi,Maynard A. Amerine,Andre Tchelistcheffとカリフォルニアワインの偉人が並んでいますが,1990年代からはワールドワイドで選出されるようになっています。ちなみに昨年はPlumpjackのGavin Newsomといった渋いところが選ばれています。いち早くスクリューキャップを採用したことが評価されたのでしょう。
Date: 2007/1013 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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LongoriaのFe Ciegaというピノは,まださほど有名ではありませんが,Peter Cargasacchi氏がわざわざテイスティング・ノートを投稿するくらいだから,かなりの実力だと思います。米国の小売価格だと40ドル台前半のところもあるので,価格はちょっと高めですが,飲む価値はありそうです。

Date: 2007/1012 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オールド・ヴィンテージのワインを中心とする「築地ワインマーケット 古葡萄」で1990年代のカリフォルニアワインがいくつか税別5000円以下とかなり安く出ています。米国で現在流通している価格と同じか,安いかといったところ。

パリ・テイスティングで白ワイントップだったモンテリーナのワインメーカーとして一躍名を馳せたMike Grgichが作ったGrgich Cellars。ここの1995年のカベルネが5000円です。これは米国の市価よりも安いです。ヴィンテージとしては良程度のところ。Wine Spectatorは91点を付けているようです。お勧め。

ウォルト・ディズニーの孫が作ったことで知られるSilveradoの1996 Cabernetは4000円。米国の市場価格もこれくらいです。若い4000円のCabを買うならこっちを選ぶかなあ。まあ,上のワインの方が大分格上だと思います。

カレラのMt. Harlan Chardonnayは4200円。カリフォルニアのこれくらい古いシャルドネはあまり飲んだことありませんが,もしかしたら大ヒットになるかも。

あと,おまけでゆみたちもお気に入りというタンタラの単一畑(ディアバーグ)ピノ。6400円は米国の市価とさほど変わらない値段。ヴィンテージは2005年です。



もう一個おまけでカリフォルニアでもありませんが,このショップで「お買い得大放出コーナー」というのを見たら1万円超のワインばかりでちょっとびっくり。50%引きで4万5000円なんていうのもあります。安いのかどうか僕には判断できません(^^;)。

Date: 2007/1011 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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南カリフォルニアのワイン栽培地域であるTemecula Valleyで,酔っ払った観光客の多さが問題になっているそうです。1日に訪問するワイナリの数を制限するようにお願いするところまでいっています。
"In an effort to curb drunkenness, the Temecula Valley Wine Association in southern California is asking people not to visit too many wineries."

American wineries call for curb on drunken visitors - decanter.com - the route to all good wine
バスやリムジンで来た観光客は飲酒運転のことを考えなくていいので,際限なく飲んでしまいがち,というのがその原因。大声で騒ぐことで,他の客に不快感を与えるということもあるようです。

一方,バスやリムジンの運転手としては,設備を壊すなどの問題がなければ,少々にぎやかになったところでそれを止めるのは難しいというのが現実。結局ワイナリに行くというのはそういう楽しみでもあるからです。

ところで,ワイナリ観光のメッカであるナパでは意外にもそういった問題はあまり表面化していないとのこと。多くのワイナリが試飲を有料にしているのがその理由ではないかと,V.SattuiのオーナーDaryl Sattuiは言っています。ただ,おおっぴらには言えないもののリムジンを嫌がっているワイナリオーナーは少なからずいるようです。

みなさんもワイナリ観光行くときは酔っ払いすぎないように気を付けて。米国は日本ほど酔っ払いに寛容ではありませんので。
Date: 2007/1010 Category: テイスティング・ノート
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ハートフォード・コートはソノマでもそこそこ高く評価されているワイナリ。ピノだけでも6種類くらい出しており,Land's Edgeはそこでは多分一番普及帯。それでもワイナリ価格で45ドルします(市販では30ドル台前半のところもあります)。CellarTrackerにおける評価もかなり高いものが並んでいます。4790円は,米国の市販価格と比べるとさほどではありませんが,ワイナリ価格より安いのはうれしいところ。

Date: 2007/1010 Category: テイスティング・ノート
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San Sakana Cellarsのご厚意により,ワイン会を開きたいと思います。このところちょっと立て込んでいるので,10/31か11/7あたりを考えています。場所は多分CWGにするでしょう。

ワインは2006 Viognier Catie's Corner,2005 Syrah White Hawk/Los Madres/Trioの計4本。ワイン代はいただかないので,持ち込み料+料理代が費用になります。

また,参加いただいた方には,ブログなどで感想を書くことを条件にさせていただきます。

参加希望の方は,ここへのコメント,メールあるいはmixiのメッセージなどでご連絡ください。ワイン4本なので参加は自分含めて4人までにしたいと思います。
Date: 2007/1007 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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セントラル・コーストはワイナリの日々を支えるためにあると言われる,収益重視のワイン。外から購入したブドウを使っているので,いわゆる「ロマネ・コンティ」うんぬんとは無関係です。そういうわけで,ちょっとこれまでこのワインは軽視していたのですが,他のワインがいろいろ値上がりする昨今。3000円台ならまあまあではないかという気もしてきました。20ドル代前半という米国の価格を考えるともう少し安いともっとうれしいのですが。2006年からはコルクに代えてガラス栓を使っているということで,その点でも注目です。

Date: 2007/1005 Category: おすすめワイン
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二つ前の記事で書いたシドゥーリですが,あの方法でよかったのかどうか,ちょっと反省しているところもあります。ワインショップの誇大広告は堀賢一さんも,しばしば指摘しているところであり,日本のワイン業界が成熟していかない一つの原因にもなっていると思います。例えば「パーカーが94点を付けた」(ヴィンテージの)ワインだとか「パーカーが95点を付けた」(ことがかつて1回あったワイナリの)ワイン,みたいな宣伝です。

今回の場合,そういった意図的なミスリーディングではなく,ソースが英文であったことからの誤解だったと思うのですが,上記のような状況への警鐘といったことが頭に少しあったため,糾弾するような書き方をしてしまいました。もっと先に「誤解ではないか」ということをショップに連絡してから書くべきではなかったかと,少し反省しています。(「少し」というのは柳屋の場合メルマガとWebページの表現が違っていて,Webではあたかも既成事実のように受け取れる表現をしていたことがちょっと引っかかっているからです)

ここを読んでおられる方の意見もお聞きできたらと思います。
Date: 2007/1004 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでカスタム・クラッシュが増えているそうです。カスタム・クラッシュとはブドウを持ち込んでプレス,醸造,さらには貯蔵やボトリングまで行う設備のこと。ワイナリ設備を持たない小さなワイナリが使います。ワイナリの機器は高価なので,共有のものを使うことでコストが抑えられるわけです。Crushpadも一種のカスタム・クラッシュです。
"Custom crush is booming in Napa Valley."

Wines & Vines - News Headlines - Custom Crush Boom in Napa
ナパのカスタム・クラッシュはCrushpadのような素人相手中心のものではなく,ワイナリが顧客。それだけ小さいワイナリが増えているということなのでしょうね。

以前,Wine 2.0という話を書きましたが,ワインの世界でもロングテール(書籍などの世界で小部数のものの積み重ねが一部の大部数のものの部数に匹敵する量になるといわれていること。部数の多いものから棒グラフで並べていくと,右側の低く長い「尻尾」の部分がそういった小部数の積み重ねに相当することから名付いた)が起きているのだと思います。確かにインターネットの掲示板などで話題になるワインは,大量生産のものよりも,マイナーなものが多いですよね。

余談になりますが,こういったロングテールの世界ではワイナリとユーザーが直接取引して購入するスタイルが中心になります。一方で,Wine 2.0の雄の一人であるGary Vaynerchukは,ワインショップ「Wine Library」のディレクタが本職。Wine 2.0でワインショップの位置付けがどう変わっていくのかいかないのか,興味深いところですが,Wine Libraryがこの世界にどう適応してくのかも興味あります。
Date: 2007/1003 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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日本で3000円前後で買えるカリフォルニアのピノで,一番お勧めできるのがSiduriのSonoma County。ややシンプルな気はしますが,失敗のない味だと思います。米国でも20ドル以下のピノではおそらく一番高く評価されているでしょう(米国だと15ドル台
で買えるところもあるので,日本ももうちょっと安いともっとうれしいのですが)。2006年はオーナーのAdam Leeが「1歩か2歩ステップアップした」と自賛するもの。2006年のピノはBrian Loringなどが過去最高といっており,こういう年ほど低価格帯のものまでおいしいのは世の常ですから,期待していいと思います。

ブレンドされるブドウの畑は2005年の7個所から5個所へ。Amber Ridgeが入ったのが注目でしょうか。

というわけで,お勧めできるワインなのは確かなのですが,ショップの紹介で誤解なのか誇大宣伝があるあったのが気になるところ。

このワイン,パーカーの掲示板で91+という点が付いています。ただ,これはあくまでパーカーの掲示板に書き込みをした人が付けたというだけで(それだけなら僕でもできます),パーカー自身が書いたわけではありません。

ちなみに元スレッドはこここちらでも別の人が90点を付けています。

柳屋とVin du 268ではこれをパーカー自身のコメントとして扱ってしまっていま。おそらくSiduriのWebサイトに「here is a description of the wine by one of the lucky few who has tasted it and posted it on Robert Parker’s Wine Bulletin board」と書いてあったのを誤解したのでしょうけど,ちょっといただけないです。というわけでパーカー云々は気にしないでほしいのですが,それはさておき,お勧めできるワインなのは確かだと思います。



追記:柳屋さん,Vin du 268さん,どちらも「誤解」の部分修正いただいたので,タイトルと文章を一部変更しました。
Date: 2007/1003 Category: イベント
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コッポラがSonomaに進出してそろそろ2年。新シリーズ「ディレクターズ・カット」の投入など,動きがいろいろと出ています。その,Sonomaのワイナリでは10月は毎土曜日がイベント。パンプキン・パッチも開かれるなど,かなり家族連れを意識した内容になっているようです。

10/6,13は収穫イベントで,フリーラン・ジュースのテイスティングやクラッシュのツアー。多分フリーラン・ジュースは子供でもテイスティングできるでしょう。

10/20は子供向けのGrape Stomp(Stompは足踏みのこと)。10/27はコスチューム大会やゲームもあるようです。

ワイナリに行きたいけど,家族が行ってくれないというお父さんは,こういうところでポイントかせいでください(笑)。
Date: 2007/1002 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadでワインを作ってみたり,ブドウ畑でブドウをいじってみたりしたいなあ,と思っても元手がないのが悩みの種。そういった方にお勧めなのが「Adopt a Grape」というサイト。お金を全くかけずにブドウ畑とワイン作りをした「気」にさせます。

登録時に畑とブロックを選びます。そうすると,毎週アップデートの写真やビデオを送ってきてくれます。

サイト上でもいくつかのビデオが見られますが,画像もきれいで癒されます。
Date: 2007/1001 Category: イベント
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紹介しそびれているものが多いのですが,秋はいろいろイベントが盛んです。10/13~14にソノマの10あまりのワイナリで開かれるSpotlight on Zinfandelはその中でもなんだか変わったものの一つ。
"Taste and explore one of California's most notorious wines - Zinfandel - while mingling with fellow wine lovers and sampling dozens of Zinfandels!"

Heart of Sonoma Valley Wineries
いきなり「notorious」といってしまうあたりどうなのよ,というところもありますが,イベント自体はいたってまじめなもののようです。参加費も20ドルとお安くなっています。

同じ週末の13日,NapaのParaduxxではオープンハウスが開かれます。こちらは1ワイナリで40ドルとちょっとお高いですが,音楽や食事など,いろいろ楽しめそうです。
Date: 2007/0929 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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日本でも比較的割安で買えるHelen TurleyのZinfandelとしてMartinelliのGuizeppe & Luisaは何回か紹介していますが,Wine Advocate誌で94点を取ったという最新ヴィンテージ2005が入ってきています。米国の実売価格は安いところで58ドルというのもありますが,大部分が70ドル以上なので,ほぼ同等の価格です。


Date: 2007/0929 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sでジェンセンを単体で売っています。ただしハーフボトルしか残っていません。ちょっと割高ですが…

WA誌ではジェンセンより高い評価だったセレックも単体であります。


Date: 2007/0928 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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NapaのMt.VeederにあるワイナリChateau Potelleが202エーカー(約82ha)の土地をKendall-Jacksonで知られるJackson家に売却したと発表しました。オーナーのJean-Noel Fourmeaux氏がWine&Vines誌に語ったところによると,売却は不動産だけで,ブランド,ビジネス,在庫は含まないそうです。
"Chateau Potelle's 202-acre estate in Napa's Mount Veeder AVA has been purchased by Jess Jackson and his wife Barbara Banke for their Jackson Family Wines group."

Wines & Vines - News Headlines - Jackson Makes a Deal

Fourmeauxはさらに「Jackson家は長いことChateau Potelleの土地を欲しがっていた。できるだけ長くそれに抵抗していたが,断りきれないオファーを入れられ手放すことにした」と言っています。

Chateau Potelleが今後どうなるのか不明ですが,Formeaux夫妻はPaso RoblesにもGravity Hillsというワイナリを持っているので,ワインビジネスから手を引いてしまうことはなさそうです。
Date: 2007/0927 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ハチドリ(Hummingbird)のエチケットで知られるClos LaChanceワイナリは2006年5月から,絶滅危惧種救済のためのワインを作っていますが,このほど2万ドルを募金したという報告がありました。
"Clos LaChance Winery is pleased to announce that nearly $20,000 in proceeds from their first limited “Threatened Species” Hummingbird Series wine have been allocated to saving the Juan Fernández Firecrown hummingbird from extinction."

Clos LaChance Winery Raises $20,000 to Save Juan Fernandez Firecrown Hummingbird from Extinction

今回の募金はチリのロビンソン・クルーソー島にしかいないJuan Fernández Firecrownというハチドリを救おうというもの。このハチドリは雄と雌が全く違う色でとてもきれいです(写真はこちら)。

また,次のシリーズとしてはハチドリの中でも最も絶滅が近いと危惧されているHonduran Emeraldで,この秋から再びThreatened Speciesシリーズのワインとして販売されます。このハチドリもきれいです(写真はこちら)。

日本にはThreatened Speciesシリーズは入荷されていませんが,Hummingbirdシリーズがいくつか入っています。

Date: 2007/0927 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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9月17日に開催されたWine Industry Financial Symposiumから「Trading Up: The Sustainability of Luxury Brands」という話がWines & Vinesに出ていました。要は「高級好み」の消費者の心をいかにつかんで,ワインの値段をどれだけ上げられるか,というようなことです。
"One way to set your product apart from the competition is by establishing brand authenticity. Luxury consumers want to feel like the products they buy are made according to tradition, Amspacher said, using artisan methods. Often they are associated with a particular region."

Wines & Vines - News Headlines - Attracting 'New Luxury' Consumers

結論としては「ブランドの信憑性を高める」ことが大事だということです。値段を上げたときに,ほかの製品に移ってしまうかそうでないかというときに,そのブランドが「信憑性がある」ものであれば,ユーザーは付いてくるそうです。

この層の顧客というのは年収でいうと8万ドル~12万5000ドル,日本円で1000万~1500万円ですから,「富裕層」よりは下になります。この層は「ハイエンドの経験」を欲しており,価格ではなくブランドや「インターネットを通じた経験」でものを買うこと,また熱烈なワイン飲みになりやすいこと,などが挙げられています。ワインを買う前に「予習」をたくさんするため「Webサイトでイメージを高める」ことも必要だそうです。

確かに,日本のワイン好きの層というのも,こういった像に当てはまりやすいような気がします。Opus Oneなんてムートンにも裏付けられた「信憑性あるブランド」の代表みたいなものですしね。昨今のカレラ・ブームもこういう層が中心なのかもしれません。それ以前に,日本人のフランスワイン好きなのも

僕のようにひねくれた消費者からは「もっともらしいことを言って値段を上げているだけ」に見えなくもないのですが…

ちなみに昨日取り上げようかどうしようか迷って結局書かなかった記事に,高級ワインの値段はどうして上がり続けるのかという話があったのですが,そこでも消費者が「供給が少ない上級品」に集中するから,といったことが書いてありました。そのあたりが「ワインファンド」の成り立つ理由でもあり,ちょっと後味の悪さを感じます。
Date: 2007/0926 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌で96点を取ったCalera Selleck 2004が,楽天でいろんな店に入荷しています。ジェンセンと違って単体で入手できることが多いです。


Date: 2007/0926 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ビリーズ・ブートキャンプで日本でも「キャンプ」が軍隊生活の意味だというのは浸透してきたと思いますが,米国ではいろいろなCampがあります。CrushpadもCRUSHCAMPという体験プログラムをやっています。

火曜日の夕方5時半からと土曜日の10時から。1回2時間半です。参加は多分無料。Crushpadのワイン作りって具体的にどういうことをやるのだろうと,知りたい人は参加してみてはいかがでしょう。人数はかなり限られているので要予約です。
Date: 2007/0926 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌がオンラインでビデオコンテストを開催しています。米国時間の9月28日まで毎日ビデオがポストされ,視聴者は5段階の投票ができるようになっています。

まずは最初の二つがポストされたところですが,ビデオのできは…。

百聞は一見にしかずですから,まずはご覧になってください。

サイトはこちら
Date: 2007/0925 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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いくつか溜め込んでいるピノ・ノワール関連の話をまとめて放出しておきます。

◎Caleraの復権
 日本でも今年5月にテレビ番組で取り上げられてからカレラ・ジェンセンを中心としたブームが起こり,急激に入手困難銘柄になってしまいましたが,これほど極端ではないにせよ,Caleraの存在感は明らかに上がっていると思います。ParkerのWine Advocateで2004 Selleckが96,Jensenが94という高評価を取っていますし,大西洋を渡ったイギリスのJancis Robinson(のWebサイト)では「Calera Pinots back on form」という記事が出ています(会員専用なので読めませんが)。PinotFileにも6ページにわたる特集が掲載されています(リンクはこちら,PDFなので注意)。

◎ピノブームは続く
 Calera復権の背景にピノブームがあることは間違いありません。上述のPinotFileの9月17日号は「Starter Kit for Pinot Newbies」がテーマ(PDFのリンクはこちら)。takuyaさんが既に取り上げていますが,ピノブームで新たにピノを飲み始める“新人”向け記事で,一般論としてのピノを飲むときの心得や覚えておくべき生産者などが書かれています。最初の心得の部分は,よくまとまっていると思います。ちなみにここでもCaleraは飲むべきワインとして取り上げられています。初心者向けの入手しやすく安いピノのリストもありますが,日本に入っているのはほとんどないのが残念なところ。
 ピノブームについてはPress Democrat紙のWebでもSiduriからのニューズレターとして取り上げています。生産者にとってもこのブームにどう乗って,自らをどう位置づけるかは重要な課題のようです。

◎マニアは深い話題に…
 パーカーの掲示板では相変わらずマニアックな話題が横行していますが,最近のものではCaleraの古いヴィンテージのテイスティングで畑間の差が少なかったことから,根の張り具合とテロワールといった深い議論が起こったのが目に付きました。この手の話題になると必ず登場するのがCargasacchi VineyardのPeter Cargasacchi氏です。彼が出てくると議論に深みが出ます。

Date: 2007/0925 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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KistlerのChardonnayは山ほどあるので,どれが一番かよく分からないのですが,多分流通価格や名前から見てCuvee Cathleen(PinotはCatherine,キャサリンだけどこっちはキャスリーン)だろうと思います。米国でもオークション以外の流通は少なく,事実上200ドル前後の価格になるので2万1000円というのは,このワインに興味を持つ人にとっては安いと思います。パーカーの掲示板を見ていると,多少当たりはずれはあるようですが,「当たり」のときは「この世のものとも思えない」といった感想や,Peter MichaelやMarcassinよりも上といった感想も出ています。

Date: 2007/0924 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Santa Barbara Wineryは,特別に高品質なワインを作っているワイナリではありませんが,比較的割安で安心して飲めるワインを多く出しています。2005年のサンタ・リタ・ヒルズ・ピノ・ノワールはワイナリ価格が22ドルでカリフォルニアワインあらかるとで2880円(税抜き)。1ドル130円換算になりますから,まあまあ割安と言えると思います。今どき3000円以下のピノでまともなものはなかなかありませんから,そういう意味でも貴重です。

Date: 2007/0921 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアよりも日本にいるほうが入手しやすいワインの一つがSea Smoke。2005はまだ米国の小売市場にもあるようですが,Southingの場合で価格が60~120ドルと大変幅広くなっています。タカムラで登場した価格は9300円(税抜き)。昨年より少し上がっているのが気になりますが,米国の価格とそん色ないと言えば,言える範囲です。パーカーの掲示板でのテイスティング・ノートはこちら。非常によいと言われる2005だけあって,おいしいようです。なお,Wine Advocateにはまだ評価は出ていません(WSでは92点だったようです)。

Date: 2007/0920 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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三線引きの端くれとして,「十九の春」はときどき弾くことがあります。古くは田端義夫が歌ってヒットしたことで知られていますが,近年では「ナビィの恋」で,この歌が主役と言ってもいいほど重要な位置を占めており,それで知った人も多いかもしれません。これほど有名な曲でありながら,弾く側に立ってみるとちょっとあれっというところもあります。

この曲は沖縄のメロディではありません。ヤマト(本土)の演歌に近い感じがします。そして歌詞も沖縄の言葉ではありません。唯一「同じコザ市に住みながら」の部分が沖縄固有な部分です。「奥山住まいのウグイスは」といった歌詞も沖縄というよりもヤマトを感じさせます。どうしてこれが沖縄の曲なんだろう,というのは私にとっても以前からの疑問でありました。さらに,私が持っているいくつかのCDにこの曲は収録されていますが,歌詞が少しずつ違うのも不思議な気がしていました。

この本の著者である川井龍介さんは,奄美大島の有名な唄者朝崎郁恵さんが歌う十九の春を聞いたことから,そのルーツを求める旅を始めました。朝崎さんの父親が戦争中に米軍の魚雷で沈められた輸送船「嘉義丸」を悼んで作った「嘉義丸のうた」が「十九の春」と同じメロディであり,そこが旅の出発点でした。

ただ,「嘉義丸のうた」は奄美地方のごく一部,加計呂麻島だけで知られた歌。それが他の地域に伝わったとは思えません。別のルーツを探すうちに,与論島,与那国島,コザの売春婦といった,様々な可能性が見つかります。また,その過程で様々な人との出会いがあり,歴史との出会いがあります。

結局著者は完全な道筋を得るには至らなかったのですが,これが無駄な旅であったわけではありません。筆者は大阪から台湾にまでつながる「航路」としての関係を挙げていますが,私はむしろ奄美大島のはずれにある加計呂麻島,鹿児島と沖縄の境にある与論,沖縄と台湾の境にある与那国,コザの歓楽街,と何かしら「場末」を感じさせるところでこのメロディが歌われてきたことに興味を持ちました。

謎が明らかになる快感という意味ではちょっと欲求不満が残る人もいるだろうとは思いますが,民謡のルーツ探しというのは,話がすっきりしすぎないのもまたいいのではないかという気もしました。これまでよりも,この歌を大事にしなければ,とも感じました。

「十九の春」を探して うたに刻まれたもう一つの戦後史
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書評/ルポルタージュ


朝崎郁恵さんの「十九の春」と「嘉義丸のうた」が収録された唯一のアルバムはこれ



Date: 2007/0920 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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今年の収穫は例年より早く進んでいるとのことですが,収穫シーズンにブドウ畑に行くのはやはり楽しいものです。畑でブドウをつまみ食いするのも一興。シリコンバレーからほど近いSanta Cruz Mountainsでも収穫ツアーがあります。

The Santa Cruz Experienceは9月29日と10月13日にツアーを開催。ブドウの摘み取りや,ボトル詰め,さらにはStomping(足踏み)まで体験できるそうです。

Santa Cruz Mountain Wine Toursでも様々なツアーを開催しています。

これらツアーにも含まれているSilver Mountain Vineyardsは有機認定を受けた畑のブドウでワインを作っている「自然派」。シャルドネはCorton-Charlemagneから19世紀に持ってきたというMt.Edenクローン。このワイナリでは9月15日以降の土曜日に「Eco Tour」を開催しています。6人以上で予約すること。参加費は5ドルですが,ワインを買えば戻してくれます。

なかなかよさげな雰囲気です。ナパと違って観光客もさほど多くないのでのんびりできると思います。
Date: 2007/0919 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「カルトワインのサードワイン」という噂で評判になったWaterstoneのCabernet。売り手がマーケティングのために流しているのではないかというのが拭えませんが,米国での価格は約20ドル。その値段にしては非常にいいというのが定評のようです。柳屋で売っている3980円(税抜き)というのは安いのか高いのか。2000円台なら文句なく「買い」ではないかと思うのですが,税込み4000円超は「噂」が気になる人以外には微妙な感じです。

ただ,3本以上で12本まで送料無料になるので,ほかのと一緒に買うのにはいいかもしれません。

Date: 2007/0918 Category: 技術系
Posted by: Andy
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液晶テレビを買ったというのは前に書きましたが,いくつか困ったことが起きています。

まず,メーカーの策謀なのか,うち固有の問題なのか分かりませんが,デジタルとアナログで画質が違いすぎます。アナログで見ると普通の状態で,VHSの3倍速くらいの画質。鑑賞上かなり問題あります。リアルタイムで見る分にはデジタルでいいのですが,録画するときが不便。録画機器にはデジタル・チューナーがないので,CATVのセットトップボックス経由で録画するしかありません。しかも録画画質をかなりよくしないと,途端に粗が目立ってしまいます。ディスク食いな上に,デジタルのダビング制限があるため,非常に使いにくい状況になってしまっています。
デジタル・チューナー付きのHDレコーダーを買うという選択肢はあり得ますが,そこまでするのならBDかHD DVDでないと中途半端な気がするので,それらが安くなってくるのを待ちたい気持ちです。それに,今のデジタルのコピー制限は我慢できないので,それが解決されてからの製品にしたいというのもあります。

液晶やプラズマテレビを買った人,こういう悩みはないのでしょうか?
Date: 2007/0918 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1988年のMondavi Reserve Cabernetが11000円で出ています。88年はNapaは非常に不出来な年ですが,このワインはWSで91点を受けており,CellarTrackerのテイスティング・ノートを見ても,状態さえ良ければいいワインのようです。この店はよく知りませんが,古酒に力を入れているようなので,保存環境はちゃんとしているのではないかと思います。来年20年になりますから,成人式を祝って開けるとかいいかもしれませんね。

Date: 2007/0914 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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沖縄県南部,ひめゆりの塔から500mほど離れたところに「琉風之塔」という慰霊塔があります。戦争で亡くなった沖縄の気象台職員を祭っています。では,沖縄戦と気象台はどういう関係だったのでしょう。

沖縄戦について精力的に名著を書き続けている田村洋三さんの作品に「特攻に殉ず――地方気象台の沖縄戦」という本があるのは知っていました。ただ,もう一つピンと来ず,敬遠していたところもあるのですが,先日やっとこれを読んでみました。そして,この中の重要な登場人物である矢崎好夫さんが書いた「八月十五日の天気図―沖縄戦海軍気象士官の手記 」も。

これでやっと自分の中でいろいろなものがつながってきた感じがしました。

神風特攻隊について聞いたことがない人はいないと思いますが,特攻隊のほとんどは沖縄めがけて特攻しにいっていたことはご存知でしょうか(ちなみに神風~は海軍の名称)。特攻隊が始まったのはフィリピン戦ですが,それが大々的に作戦として実行されたのは沖縄戦でした。有名な知覧などが沖縄に向かって飛び立つ基地があったところです。このとき,爆弾を抱えた小型機にとって大事なのが天気。晴れ渡っていたらすぐに発見されてしまいますし,雲が多すぎたら相手の位置を把握できません。また,途中に前線があると飛行に大きな障害となりました。

そこで,特攻隊のために沖縄“現地”の天気予報を発信し続けたのが気象台や海軍・陸軍の気象兵だったのです。

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Date: 2007/0914 Category: イベント
Posted by: Andy
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ソノマのRussian River Valley地区のワイン・イベント「Pinot on the River」が10月26~28日に開催されます。ワイン・カントリーで開かれるPinot Noirのイベントとして人気が高いものです。9月中にチケットを買うと割引があります。
"Pinot On The River is a full-immersion weekend of Pinot Noir, featuring a full program of in-depth tastings and seminars, vineyard tours and sumptuous food."

Pinot on the River - Russian River Valley 2007
28日(日曜日)の「Artisanal Pinot Noir Grand Tasting at Russian River Vineyards」がメイン・イベントで80以上のワイナリが参加します。参加リストにはKosta BrowneとかNative9とかW.H. SmithとかA.P. Vinだとか,新進気鋭の名前がずらり。EtudeとかPatz&Hallといった今や大御所的な風格があるワイナリもいろいろ。Freemanも参加しています。(これらすべてが日曜日のテイスティングに参加するのかどうかは不明です,念のため)

これ以外のセミナーも「The Rising Stars Of California Pinot Noir」とか「Vineyard Focus: Bien Nacido Vineyards」とか「Winery Focus: A Tale of Three Verticals」とか「Pinot Noir Discovery Tasting at Russian River Vineyards」とか面白そう。

Date: 2007/0913 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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まあ,いろんなことを考える人がいるもんだなと。
"A New York company is enthusiastically exploiting the links between wine and sex – starting with a tasting at an adult toy store."

Erotic wine evenings strike educational note - decanter.com - the route to all good wine
Date: 2007/0912 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「ブティック・ワイナリ」と呼ばれるような家族経営のワイナリが数多く参加することで知られるFamily Winemakersの2007年のテイスティング・イベントが8月にサンフランシスコで開かれました。以前は12月に開催していたはずですが,いつのまにか夏に変わったようです。Vinographyに結果報告がこのほどやっと登場。Alder氏は二日間テイスティングに参加して,あまりの数の多さに整理するのがここまでかかってしまったとか。「二つのイベントに分けるべき」と彼は言っています。
"Family Winemakers, for those unfamiliar with the event, is the largest single tasting of California wine in the world, and focuses on family-owned and operated wineries, many of them the sort of boutique, mom-and-pop wineries that are making some of California's best wines"

Vinography: A Wine Blog: California
とにもかくにも二日間で350種ものワインをテイスティングしたそうですが,それでも全然回りきれなかったとのこと。これまであまり知らなかったワイナリを優先してテイスティングしたそうです。

結果はリンク先ページを読んでいただきたいですが,評価が高くて安くてとなると,実は名前が必ず出てくるのはRosenblum。やっぱりここは定評ありますね。

このほか気になったのは,白ワインで唯一9.5を付け,赤ワインでも9.5をつけた5本のうちに入ったDerbes。
2003 Derbes Chardonnay, Russian River Valley, Sonoma. $39
2004 Derbes "Les Pinots" Pinot Noir. $45

日本にも少し入っています。Chardonnayはこれそのもの。Pinotは前年のヴィンテージのもの(名前が違いますが,ここはPinot1種しか作っていないので基本的には同じでしょう)。値段も税抜きなら5000円台とまあまあで売っているところもあります(8000円台が主流ですが)。


Date: 2007/0912 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Sonomaのダウンタウン近くにあり,カリフォルニア最古のワイナリとして知られているBuena Vistaが150周年記念のイベントを9月7日に開催しました。
"Buena Vista Winery turns 150 Oldest continuous operating winery in the state"

sonomanews.com

ご存知の方も多いと思いますが,Buena Vistaの創設者Agoston Haraszthyはハンガリーからの移民で野心に富んだユニークな人物だったそうです。California Agriculture Societyの会長になって,ブドウの苗木を大量に集めたりなど,突拍子もないことをいろいろ行い,最後は破産に陥ったとか。その後,ニカラグアで蒸留所を作り,ワニに食べられてしまったという伝説が残っています。

Buena Vista Wineryはその後も地道にワインを作り続け,最近は生産量を5万ケースほどに抑えて高品質なワインを作っています。

Date: 2007/0910 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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何度も書いていますが,ヘレン・ターリーがワインメーカーとして作る(あるいは作った)ワインの中で一番格安で入手できるのがMaritinelliです。特に,日本の価格は米国とほぼ同等とお得。今や自身のMarcassinのほかはMartinelliとJames Henryでしかワインを作っていないので,その意味でも貴重です。カリフォルニアワインあらかるとにいろいろ入っています。

米国小売価格の最安レンジと比較してみると
Reserve Pinot 2001 60ドル⇔7480円
Moonshine Ranch Pinot 2001 73ドル⇔8380円
Bondi Home Ranch Pinot 2004 65ドル⇔7690円
7 Mules Pinot 2004 48ドル⇔7690円
Zio Tony Ranch 2004 55ドル⇔7690円
Martinelli Road Chardonnay 48ドル⇔6420円
Giuseppe & Luisa Zinfandel 2004 51ドル⇔7280円
Jackass Zinfandel 2004 100ドル⇔18800円
と,これも前から書いていますがなぜか同じZinfandelでもJackassは高くGiuseppe & Luisaは格安です。ちなみに個人的にはここで一番おいしいのはZinfandelだと思っています。Pinotは評論家の評価は高いですが,「これは」というのには出会っていません(そういえばBlue Slide Ridgeも家にあったはず。どなたか一緒に飲みましょうか?)。



PS.takuyaさんからGiuseppe & Luisaのワイナリ価格を教えていただいたので修正しました。
Date: 2007/0908 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ナパさんのPinotとChardonnay,かんちゃんのPinot,ギャブゥさんのChardonnay,このほかSan SakanaのSyrahとかDain WinesのPinotなどワイン会やるだけの数はありそう。もちろんほとんど今から買ったり送ってもらったりしないといけないから少なくとも何週間か先になるけどね。

開催できそうなのは火曜日しかないのがどうでしょうか。興味ある人はコメントか直メールでお願いします。
Date: 2007/0907 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シドゥーリのアダム・リーが今年ピゾーニの畑の収穫で,ある実験をしており,その経過をParkerの掲示板で公開しています。アダム・リーはここ数年Pisoniのブドウの凝縮具合が期待レベルからやや落ちており,それが収量が増えたせいではないかと疑っているようです。そこで今年,畑の半分だけ収量を故意に落とすことによってどういう違いが出るかを調べようというのです。
"Wanted to mention briefly an experiment we have going on Pisoni fruit this year."

Mark Squires' Bulletin Board on eRobertParker.com - An Experiment
通常のセクションは1.17エーカーから2.685トン(2.29トン/エーカー)の収穫だったのに対し,余計に枝を刈ったセクションは1.17エーカーから2.116トン(1.81トン/エーカー)の収穫だったとか。

今後の経過は随時このスレッドでアップデートされていくようです。ピノおたくには注目のスレッドです。
Date: 2007/0906 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhoneから電話機能を抜いたiPod touchが発表されました。こういったデジタル系ガジェットも最近は携帯電話くらいしか使っていないのですが,今回は不覚にも欲しくなってしまいました。

といってもMP3プレイヤーとして使いたいのではなく,家で使う簡易端末として。今は家でもパソコン立ち上げるのが面倒なときなど,携帯でメール・チェックなどしているわけですが,速度や表現力などやはり不満は結構あります。それがこれで置き換えられたらいいのではないかと思ったわけです。

そう考えたら,無線LANとブラウザがあれば何でもいいのかも。と思ってmylo調べてみたけどやっぱりいまいちっぽい。iPod touchだったらYouTubeも見られるから暇つぶしに使えると思うんだけど(家で暇があるかどうかというのは別問題)。

まあ,でも4万円は出せないな。

Date: 2007/0905 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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スポーツ選手のセミヌード・カレンダーといったものはときどき登場しますが,ナパの農場主やワイナリ・オーナーのは多分初登場。「Napa Uncovered」というタイトルで収益はNapa County Farm Bureauに入ります。
"Napa winegrowers, ranchers and winery owners are taking a minimalist approach to preserving the county"

Wines & Vines - News Headlines - Napa Growers Exposed
登場するのはClos Du Valのヴィンヤード・マネジャであるAl Wagnerのほか
Jon-Mark Chappellet, Chappellet Winery; Eric Pooler, Hall Winery; Albert Rios, Rios Farming Co.; Michael Hanna, Hanna Winery; vineyard owner Bob Barbarick; Tom Carpenter, Grgich Hills; Michael Honig, Honig Winery; Cio Perez, NCFB district director; Kirk Grace, whose family owns Grace Family Vineyards; cattle rancher Dan McQueeney; Jason Lauritsen, Regusci Vineyard Management; and RJ Lauritsen, Clos du Val.
といった面々。さすがにそんな有名人はいませんが,元記事に載っているWagnerの写真はなかなか行けています。巷ではロシアのプーチン大統領がマッチョな写真を公開してゲイの間で大人気とのことですが,こちらもそういった方面の人気も出るかも(^^;)。

ちなみに,Wagnerはこのカレンダーの目的として資金集めのほか,ナパの堅苦しいイメージをやわらげたいという期待もしているようです。

価格は18ドル。限定のサイン付きバージョンは36ドル。注文はこちらから。
Date: 2007/0904 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ITmediaはIT系の記事をときどき読んでいますが,ワインの温度計の記事が出ていました。この手のガジェット,実は嫌いではありません(あまり持ってないけどね)。
"せっかく俗世の悩みを忘れて酒を飲むのだから、どうせなら一番美味しく感じられる温度で飲みたいものである。そこでオススメしたいのが、デンマークのMENUが販売している「ワインサーモメーター」。これを使えばボトルの温度がすぐに測れるスグレモノだ。"

ITmedia D LifeStyle:ワインの飲み頃がわかる、腕時計みたいな温度計 (1/2)

筆者は4000円で買ったと書いていましたが,楽天で1000円でも売っていました。写真は同じなので,多分同じものだと思います。


これはセンサーでビンの温度を見るものですが,もっと安直に,温度で色が変わる素材を使ったものもあるようです。



どっちかといったらセンサーのやつの方がかっこいいですね。

そういえばワインセラーの温度計の電池が切れたままになっているのを忘れてました。 orz
Date: 2007/0904 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2002年にWine Advocateで100点を獲得し,名実ともにトップ・カベルネの位置をさらに強めたShaferのHillside Select。100% Cabernet SauvignonでNapaのCabernetのストレートなおいしさ,力強さを伝えるワインだと思います。2003ヴィンテージのワイナリ価格は200ドルですが,当然メーリング・リスト・オンリーですので,米国でも市販価格は300ドル超が当たり前。日本では税抜き2万円台なので,実はお買い得なワインです。


Date: 2007/0903 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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このところおめでたい話が続いております。といっても私事ではありません。カリフォルニアワインの話です。1つはIron Horseが「American Icon」に選ばれたこと。二つ目はRobert Mondaviが「California Hall of Fame」に選ばれたこと。三つ目は今月がめでたく3年目の「California Wine Month」になったことです。

Iron Horseはスパークリングで有名なソノマのワイナリ。ワイナリ自体の人気も高いし,スパークリングでは「定番」といってもいい「Wedding Cuvee」などいいものを作っています。American Iconとはランダムハウスが選んでいるもので,アメリカを象徴する製品だという意味合い。ホワイトハウスでの晩餐会に1985年から選ばれていることなどが評価されたようです。



「カリフォルニア名誉の殿堂」は2006年から始まったもの。こちらに一覧があります。昨年はウォルト・ディズニー,ロナルド・レーガンなど13名が,今年はロバート・モンダヴィほか,スティーブ・ジョブズ,タイガー・ウッズ,ジョン・ウェイン,エリザベス・テイラー,スタインベックなどが選出されています。新旧混じっており,選考基準が想像しにくいですが,Mondaviが選ばれたのは至極当然と言ってもいいでしょう。

さて,三つ目のカリフォルニア・ワイン月間はアーノルド・シュワルツェネッガー知事が2005年9月から始めているもので,今年で3回目。以前はプロモーションで知事が来日したりしていたのですが,今年はどうなんでしょう。公式サイトを見る限り,州として何をやるのかちょっと分かりにくい感じがします。まあ,何はともあれ,毎年続くのはめでたいこと。イベントの成功を祈ります。
Date: 2007/0903 Category: 健康
Posted by: Andy
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時ならぬ出費が相次いでいます。まずはエアコン。兄が引越しで持ってきたものが設置できなかったとのことでうちで引き取ることに。16畳くらいカバーできるので,うちのメインのエアコンと交換することにしました。結局工事費で●万円。まあ,エアコン買い換えたと思えば安いですけど。今までのより静かで快適だし。

その工事が終わって数日,今度はテレビがぷっちんと…。昨年から不調だったのは確かなのですが,うんともすんとも言わなくなってしまいました。まあこちらも10年以上使っていますから,そろそろ寿命だったのでしょう。

液晶は,これから数年,まだ安くなると思うのでブラウン管テレビをもう1回買うことも考えたのですが,あまりにも選択肢が少ないので,結局液晶を買うことに。

近所のヤマダとコジマで大分調べました。32インチだと安いものはポイント込みで10万円を切るものも。機能的にはハイビジョンへのこだわりはないので,動画に強い「倍速液晶」を選ぶかどうか考えました。

シャープの「亀山」はやはりブランドだけあってちょっと高め(ネットの方が安いようです)。最終的には「倍速」で一番安かったビクターの製品を選びました。色合いも落ち着いていて好感が持てたし。実はこれまでもビクターのテレビを使っており,割と好きなメーカーでもあります。


新しくなるのはうれしいですが,夏休みの精算も済んでいないのにかなり手痛いです。

Date: 2007/0831 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Library TVのGary Vaynerchukが大発表をすると,随分前から予告していたのがついに明らかになりました。



参加者とともにオリジナルのNapaのCabernet Sauvignonを作るというもので,ワイン作りはCrushpadで行います(埋め込んだビデオはその説明のところから入ります)。参加者はクラッシュや,ブレンディング,リリース・パーティなどに参加できます。500ケース作るそうですが,コストなどについては明らかにしていなかったような。

もっと意外な線があるのかと思ったら,割と予想範囲内の発表でした。ただ,Garyはこのプロジェクトに相当思い入れがあるようです。最近のWine Library TVを見たことがある人はご存知だと思いますが,ショウの最後は「You, with a little bit of me, are changing the wine world」で締めくくられます。このほかにもコメントをくれと毎回言うこと,視聴者自身の舌を信頼するように言うことなど,ユーザーの参加によってワインの世界が変わっていくということを彼は強く意識しています。

そういった意味で,やはりCrushpadというのは1つの大きな解なのでしょう。Crushpad Japanができたり,ナパさんのCh. Igai Takaha Samurai Beauty(Diatom Samurai Vineyard)が高評価を得たりと,確かに日本でも何かが変わりつつあるのかもしれません。

ところでmixiにWine Library TVのコミュを作ってみました。作るだけじゃなくてちゃんと管理しろって? はい,ごもっともです。
Date: 2007/0830 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Advocate #172で最も高得点を取ったピノはCalera Selleck 2004の96点でした(Jensenは94)。セレックはカレラのラインナップの中では一番複雑な味がすると思います。どちらかというと数年経ってから本領を発揮するタイプ。早飲みするならMillsかReed(これが一番難しい感じがします)かな。



柳屋ではさっそく売れ切れていましたが,日本でParker効果はどこまであるのでしょうか?
Date: 2007/0829 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Quilceda Creekはもしかすると,今最も高く評価されているCabernet Sauvignon系ワインかもしれません。Wine Advocate誌では2001年が98点,2002,2003と連続で100点(以上採点はPierre Rovani)。2004はどうやら99点が付いたようです(採点はJay Miller)。これだけの点数を挙げている割には,知る人ぞ知るという感じなのは,ワシントン州だからでしょうか,それともParker自身の点ではないから? 米国では200ドル以上が当たり前のワインなので,2万4000円というのは決して高くない値段です。(もっと高くて評価が低いワインも多いしね)。なお,固いワインなので最低1年は待ってから飲みましょう。

Date: 2007/0829 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Zoukさんのブログによると,Greg Brewerとナパさんの競作であるDiatom Samurai Vineyard(ちょっと表記は?ですが)にWA(Robert Parker)が95点を付けたそうです。すごいですね。
ナパさん,おめでとうございます。
Date: 2007/0828 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Napa Wine Companyはナパのカスタム・クラッシュ(ワイナリ設備貸し)の大手として知られています。顧客にはPahlmeyer,Crocker & Starr,Showket,Jones Familyなどそうそうたる名前が並んでいます。そこのオリジナル・カベルネはOakvilleにある自社畑のブドウを使ったもので,まあまあの評価を受けています。ワイナリ価格で38ドルが,柳屋では2980円と日本の方がかなり安くなっています。



もう一本おまけで紹介。Pisoniの妹分でLuciaというブランドは知っている人が多いと思いますが,そこのロゼでLucyというのがあるそうです。私は初耳。米国では15ドルくらいなので,値段高いですが,おもしろいので紹介しておきます。

Date: 2007/0827 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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BranderというワイナリはSauvignon Blancのスペシャリストとして知る人ぞ知る存在。中でもワイナリが「うちのベスト」という「au Naturel」は「クラシックなロワールのスタイル」で作ったものだとか。100%Sauvignon Blancで樽発酵していない「すっぴん」スタイル,マロラクティック発酵もしていません。ワイナリ価格で30ドル,米国内小売価格で25ドル程度なので,3600円というのはまずまず現地価格程度といっていいと思います。



惹かれてます。この夏白ばかり買っていて,全く飲んでないので,在庫あまり気味なのですが。
Date: 2007/0825 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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米国の株式市場では「ブルーチップ」という銘柄がありますが,要は失敗のない手堅い銘柄のこと。ワインでも,はずさない手堅いワイナリだという意味で「ブルーチップだ」というような言い方をすることがあります。

Hess Collectionはそんなブルーチップの1つ。2002年のCabernet Estateが税抜き5000円台というのは,まあまあ安いところだと思います。



おまけで3年連続Wine Advocate100点達成できるかどうかで注目されているWashingtonのQuilceda Creek。これもブルーチップの1つだと思いますが,長熟型なので気が長い人向けでしょう。
8月28日(火)10時から限定12本。多分一瞬で売り切れると思うので,買いたい人は気合入れて望んでください。


Date: 2007/0825 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Costcoで買ったBargetto Pinot Noir Santa Cruz Mountains 2005を飲みました。2200円くらいだったと思いますが,米国でも20ドルするので割安です。このワイン,なかなかチャーミングなピノで,すいすい飲めてしまいます。この価格ならかなりお買い得だと思います。久々に1/2ボトル飲んだら酔っ払いました。

ちなみに,ここのテイスティング・ルームはMontereyにあります。僕も立ち寄った経験あり。

お勧め!
Date: 2007/0824 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Quixoteというワイナリがあります。「キホーテ」と読みます。この名前,かの「ドン・キホーテ」から取っています。オーナーのCarl Doumani氏はPetite Sirahの新時代を築こうとStags Leap Wineryの近所に,このワイナリを作りました。現在はフラグシップのQuixoteとセカンドのPanzaのブランドでプティ・シラーとカベルネ・ソヴィニョンを作っています。プティ・シラーではWSで93点を取るなど高く評価されています。ブドウの栽培はオーガニック。いわゆるSustainableな栽培に取り組んでいます。


ここのワイナリで特筆すべきなのは,オーストリアの建築家Friedensreich Hundertwasserがデザインした建物。直線が一切ないユニークなものです。
キホーテ・ワイナリ
このワイナリ構築にまつわる悲喜こもごもの話はVinographyに詳しいです。ワイナリ訪問は予約のみで一人25ドル。一度行ってみる価値はありそうです。ラベルもかっこいい。

Date: 2007/0823 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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最近,複数のワイナリが共同でテイスティング・ルームを開くことが増えているようです。先日もRoshamboやArtesaなどがCornerstoneというところに共同でテイスティング・ルームを持つというのを紹介しています。そして,今度はサンフランシスコにも似たようなものができるようです。
"Napa, Calif. -- Shared tasting rooms are becoming increasingly popular for wineries that either can"

Wines & Vines - News Headlines - Collective Tasting Rooms Multiply Opportunities

名前はPressClub。場所はSF Marriottの裏あたり。

拡大地図を表示
これまでのところChateau Montelena,Miner Family,Pahlmeyer,Saintsbury,Hanna Winery,Mount Edenの六つのワイナリが契約。このほかにも2,3のワイナリが参加を予定しているとか。このなかでPahlmeyer,Saintsbury,Mount Edenは一般向けのテイスティング・ルームを始めて持つことになります。

サンフランシスコはこれまで,ワイナリに行く人にとっては通り道だったのですが,目的地の1つにもなるかもしれませんね。
Date: 2007/0822 Category: イベント
Posted by: Andy
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これから秋にかけてワイナリ・イベントも多くなります。ナパでイベントに力を入れているワイナリの1つがSt. Supery。ワインもSauvignon Blancなどいいものを作っています。例えば9月8日に開催される「Napa Valley Vineyard Experience」は畑で接木や,枝の伐採などが体験でき1時間で30ドル。9月22日の「Blending Seminar」はワインを自身でブレンドして持ち帰れるというもの。75ドル。9月1日の「Behind the Scenes」はバレル・サンプリング付きワイナリ・ツアー(25ドル)。

そして最大のイベントが9月14日,10月5,12と3回開かれる「Harvest Adventure」8時半から2時半までの6時間のコースで,ブドウ踏みからワイナリ体験,ブレンディングまでフルコースで体験できます。295ドル。1回最大12人。

申し込みはこちらからどうぞ。

一方,ここしかないユニークなイベントはRoshamboの第5回ジャンケン大会(ROckPaperScissors Tournament)。10月6日にSanta RosaのFlamingo Hotelで開かれます。参加者は20ドル,見物は10ドル。賞金2300ドルがかかります。チケットはこちらから。

ジャンケンの本場として,ぜひ日本人には出場して優勝してほしいものです(笑)。
Date: 2007/0821 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今,米国のワイン界では「Naked」がひそかなブームになりかけています。米国のブロガー・コミュニティWBW(Wine Blogging Wednesday,月1回特定の水曜日に決められたテーマでブログのエントリを書くもの)では今年8月8日3周年記念として「Let's Get Naked」を掲げており,かのGary Vaynerchukも289回目のタイトルを「The NAKED Show」としています。実は後者については「テーマを盗んだ」としてWBWから非難を受けてたりするのですが。

ではNakedとは何?

Unorked,steel-fermented,いろいろな別の言い方がありますが,要は樽を使わずにステンレスタンクで発酵させるChardonnayのことです。この場合,Nakedは「裸じゃなくて…と訳さないとね」と某翻訳家さんに言われたのですが,酔っ払っていたのでよく覚えていません(笑)。多分「素のまま」とかではなかったかと思うのですが。

近年,Oakの使い方も変わってきており,樽を効かせない方が普通になる日も近いかもしれません。



Date: 2007/0820 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Gary Vaynerchukのブームはまだ続いています。今度はWine Enthusiast誌にインタビュー記事が掲載されていました。本当に「ワイン界を変える」勢いです。
"I actually say, “you with a little bit of me are changing the wine world.” I want to make sure that this next generation of wine drinkers is more open-minded; that they don’t look down on people drinking white Zinfandel. Everybody’s got a starting point and everybody’s got their own palate."

Q & A: Gary Vaynerchuk

せっかくなので最近のエピソードからSea Smokeの回を貼っておきます。

Date: 2007/0817 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator Onlineで,買収話が2件出ていました。1つはサンタ・バーバラのFirestone VineyardsFoleyLincourtのオーナーであるWillam Foley IIが買ったというもの。Santa Ynezにあるワイナリ,Firestoneのブランド,380エーカー(約154ha)の畑を含む480エーカーの土地が含まれているそうです。
"William Foley II, the owner of Foley Vineyards and Lincourt, both based in Santa Barbara County, has purchased another Santa Barbara estate, Firestone Vineyards."

William Foley II Buys Firestone Winery

Foleyは今後もブランド買収による拡張を進めていく計画だそうで,Sonoma,NapaやOregon,Washingtonで機会を見繕っているとのことです。また,FirestoneのオーナーだったFirestone家はCurtisというワイナリ,Firestone Walker Brewing Company,およびPaso Roblesにある新しい家族のワイナリを今後も続けていくそうです。

もう1つのニュースはSonomaのRodney Strong VineyardsがRussian River Valleyの名門の1つDavis Bynumのブランドを買ったというもの。少々ややこしいですが,Rodney Strongのオーナーは故Rodney Strong氏やその家族ではなく,1989年にTom Kleinという人が買い取っています。そして,今回の買収も買ったのはボトルと樽とブランド名だけであって畑やワイナリは含まれていません。畑とワイナリは別途売りに出されているそうです。
"The deal includes all existing stock in bottles and barrels, but does not include vineyard land or the Bynum winery, both of which are for sale, but will be run in the meantime by Bynum's son, Hampton, and his sister, Susie (they'll continue producing the River Bend label there)."
Rodney Strong Vineyards Buys Davis Bynum Wine Brand
Bynumのワインの大部分は購入したブドウで作られており,当面はDavis氏がRodney Strongでコンサルタントとしてワインスタイルの維持や生産者との契約などを見ていくそうです。今回の買収はDavis氏が一線から退きたくなって,よい後継者を探したということのようです。
Date: 2007/0817 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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なかなかリハビリ・モードから復帰できません。ニュースを追うひまがないので,今日もワイン紹介。メルヴィルのエステート・ピノは日本に入荷されるカリフォルニアのピノの中では比較的リーズナブルな価格で品質も悪くないもの。再入荷が始まっているようです。もっと高品質なワインがいいという方にはBrewer-CliftonのCargasacchiも入っています。




Date: 2007/0816 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ちょっと休みを取っていました。まだ社会復帰途中ですが,柳屋でFoxenのSea SmokeやW.H. SmithのMaritimeなど,入手困難ピノが特集で出ています。やっぱり一番目玉はFoxen Sea Smokeでしょう。これは米国でも極めて入手困難なワインの1つです。入手できても80ドルくらいするでしょうから,価格的にもむちゃくちゃ高い訳ではありません。レーン・タナーやアルカディアンも現地価格とそれほど変わらない値段。結構安いです。W.H.SmithのMaritimeは先物買いするなら。ちょっと高いと思いますが。


Date: 2007/0810 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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AVA絡みの話では,最近はPaso RoblesやCalistogaの話題を取り上げていますが,AVAの認定をするTTB(酒類タバコ税貿易管理局)はAVAの認定を中断し,プロセスを再検証することになったそうです。
"The United States Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau (TTB) has announced that it is reviewing the AVA petition process and all pending requests will be stalled. There are currently hundreds of regions that are in the process of applying for AVA status including the Calistoga wine region in Napa Valley"

Calistoga AVA Petition Put on Hold

どうも話がよく見えていないところもあるのですが,どうやら以前からそのAVA名を使っているブランドがある場合の措置に関連する話らしく,カリストガではまさにCalistoga EstatesとCalistoga Cellarsがこれに相当します。

この二つのワイナリはどちらもCalistogaのブドウを85%以上使っていないため,AVAが成立すると名前を名乗れなくなってしまいます。移行措置として,数年間は名前を使い続けられるようにしているのですが,そのあたりが問題になっているようです。

だれもがハッピーな解決法などあるわけでもなく,こういうのはエイヤで決めてしまうしかないような気がするのですが,これからどうなるのでしょう。CalistogaにはAraujoやMontelenaがあり,今までAVAになっていなかったのが不思議なくらいなのですが。
Date: 2007/0809 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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3回目の登場になりますが,ソノマでは名の知られたワイナリの1つであるRodney Strong。そのフラグシップであるSymmetryはなぜか日本の価格の方が米国より安いという,完全お買い得ワイン。ちなみにワイナリ価格は55ドル。小売の安いところで40ドルくらいが国内では3000円そこそこです。カベルネ系が好きな人なら買っておいて損はないでしょう。ビンテージとしても2002は1997や2001よりも高く評価する人が多い年です。これだったらBirth Vintageのワインとしてもきちんと保存すれば大丈夫でしょう。


Date: 2007/0808 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ふと見ていたらHotel Nikko San Franciscoが1泊1室130ドルだって。このあたりでこの値段なら安いはず(少なくともTravelocityやExpediaよりは安かった)。

たまには行きたいなあ…
Date: 2007/0808 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今さら説明も不要かもしれませんが,Loring Wine CompanyのBrian Loringは,Santa Barbaraのいわゆる「ワイン・ゲットー」の中心的存在。ワインも米国内で高い人気を誇ります。「ビッグでジャミー」なタイプの代表的ワインなので,ブルゴーニュ好きの方のお口には合わないかもしれませんが,思わず顔がほころぶようなワインを作っています。2006年のワインはBrianが「過去最高」という出来だそう。一般にワインメーカーが「最高」というのは話半分に聞いておいた方が良いことも多いですが,Brianは自ら「そんなところで嘘ついてもしょうがないから本音で行く」と常日頃から言っています。

で,肝心のワインですが,
2006 Shea Vineyard Pinot Noir, Willamette Valley
2006 Graham Family Vineyard Pinot Noir, Green Valley
2006 Keefer Ranch Vineyard Pinot Noir, Green Valley
2006 Durell Vineyard Pinot Noir, Sonoma Coast
2006 Rosella's Vineyard Pinot Noir, Santa Lucia Highlands
2006 Garys' Vineyard Pinot Noir, Santa Lucia Highlands
2006 Brosseau Vineyard Pinot Noir, Chalone AVA
2006 Naylor Dry Hole Vineyard Pinot Noir, Chalone AVA
の8種。恒例の「Llama」シリーズは今回はありません。価格はどれも46ドル。本数はそれぞれ最大3~6本。注文したい人は金曜日(8/10)の昼までに,ここのコメントに入れるか,直接メールくれるか,mixiのメッセージをくれるかしてください。

ちなみにお勧めは…分かりません。Brianのコメントを読む限りGary'sは特によさそう。GrahamはAugust Westに似ているけどもうちょっとビッグだとか。今年初のオレゴン・ワインSheaも気になるし,やっぱりRosella'sも好きだし。Durellもはずしがたいし。堅いのはG二つかな?

なお,ワインはship2u経由で日本に発送します。発送は多分10月くらいでしょう。ワイン代のほか,日本への送料,税金がかかります。注文される際は,以上ご了承の上お願いします。

» 続きを読む

Date: 2007/0807 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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大分恥ずかしいぞ 《WINE21》という記事で参照した元記事が抹消されています。みっともないのは確かですが,消しちゃうのもどうかなあと思います。

ちなみに「まぐまぐ」のメルマガ・バックナンバーは残っています。
Date: 2007/0807 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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すっかりGary Vづいている今日このごろですが,今度はオンライン・カルチャー誌のSlateに記事が出ていました。「Wine guru for the YouTube era」というのはまさしくそうだと思います。
"it plays like Wine Geek Gone Wild"

A wine guru for the YouTube era. - By Mike Steinberger - Slate Magazine

ワインの世界ではパーカーの影響による単一化なんていう話があるわけですが,実は既にここでもLong Tail現象が起こっているのではないかという感じがします。例えばアメリカのPinot NoirだったらParkerやWSよりもPinotReportを見ている人もいるだろうし,PinotFileを参考にする人もいるでしょう。Gary V.ももちろんそうした新クリティックの一人です。

結局,パーカーの影響というのはボルドーと,それにまつわる投資家周辺ということにつきてしまうのかもしれません。
Date: 2007/0807 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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知り合いの名前がプレスリリースに載っているのなんて,何千回と見ているはずですが,こういう形で載るのはなんだか新鮮。面白いです。
"To launch the new unit, Crushpad turned to two professionals intimately familiar with the sense of personal expression and accomplishment that comes with making your own luxury wine -- current customers Takahide Sugimoto and Makoto Kanda."

Crushpad Japan Brings California Wine Making to Asia

Mr. Kandaのコメントも載ってます。かっこいいねえ(笑)。
Date: 2007/0806 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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バンダイが記念ワインを売っています。山梨のルミエールのワインで,カリフォルニアワインではありませんが,ウルトラセブン世代としては気になるところです。今見てもやっぱりセブンは面白いと思います。

これ,かなりマニアごころを揺さぶります。モロボシ・ダン役の森次晃嗣さんのプロデュース。777セット限定精算で,ウルトラセブンのエッチングが入ったワイングラス,森次さんのサイン入り色紙も付いてきます。


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ダンだしね(笑)。
Date: 2007/0805 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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これだけConanに対抗できるのはすばらしい。これからテレビに引っ張りだこになるのでは。



消えてしまったのでNBCオフィシャル版に変えました。
Date: 2007/0803 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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SiduriのPinot Noirは米国でも比較的リーズナブルな価格であり,日本の価格も米国とほとんど変わらないので基本的にお買い得感があります。Siduriの味が好きかどうかと言われるとちょっと微妙なところもあるのですが,CargasacchiとかPisoniなど,マニア好みの畑を押さえているので手を出したくなります。

Date: 2007/0803 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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既報の通り,米時間の8月1日,NBCの「Late Night with Conan O'Brien」にWine Library.tvのGary Vaynerchukが出演しました。

ビデオ重くて見られないのですが,後でゆっくり見たいと思います。ちゃんとJetsのスピットバケツを持ってきているのは確認。ちなみにConanは6フィート4インチ(193cm)あるそうです。

日本でもこういう人でてこないですかねえ。
Date: 2007/0802 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Stag's Leap Wine Cellars売却というビッグ・ニュースが吹き荒れた今週,売却の噂が耐えなかったDuckhornもついに発表,GalloはWilliam Hillを買収と,Napaに嵐が吹き荒れています。

Duckhornは80人の投資家の持分をMenlo Parkにある投資会社GI Partnersに売りました。金額は未公開です。Duckhornは1978年に設立。約30年たって,投資家の一部が現金化したかったというのが理由らしいです。なおDuckhorn Vineyardsのほか,Paraduxx,Goldeneyeも含まれています。

また,Stag's Leap Wine Cellarsの売却金額は1億8500万ドルであることが明らかになりました。"There's sadness, and there's great joy. The two things can't be separated in a situation like this."とWiniarskiは言っています。
Date: 2007/0801 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Peay VineyardsのVanessa Wongは,今注目のワインメーカーの一人。フランスのChâteau Lafite-Rothschild,Domaine Jean Grosで修行した後,フランシスカンでエノロジスト,Peter Michaelでアシスタント・ワインメーカー(後にワインメーカー)を勤めました。2001年にPeayに招かれて専任のワインメーカーになりました。2003年にはWine SpectatorにBrian LoringやGreg Brewerなどとともに「California's New Faces」の一人として取り上げられています。

2004 Pinot Noir Estate Sonoma CoastはVinographyのAlderが昨年のPinot on the Riverで9-9.5という高得点を与えています。Parkerの掲示板でも高く評価されているピノの1つです。どちらかというと長熟型の作りのようです。なお,実はシャルドネとシラーの方がおいしいという説もあります。

価格はワイナリ出荷時で48ドル。米国の流通価格で50ドル~60ドル。日本国内でもほぼ同じ価格で買えるので,575ケースという生産量を考えるとかなりお買い得です。なおPeayのブドウはWilliams-Selyemも使っていますが,価格はもっと高くなります。



オンライン WASSY’S
ペイ・ピノノワール・ソノマ・コースト[2004]
5859円(税込み,送料別)
画像はヴィンテージ違いとなっております。 peay pinot noir sonoma coast[2004] ■産 地 カリフォルニア/ソノマ ■品 種 ピノノワール100% ■容 量 750ml ■タイプ 赤/やや重口 ■パーカー 点 ■ス…
Vin du 268
[2004] ペイ ピノ・ノワール ソノマ・コーストPeay Pinot Noir Sonoma Coast
6510円(税込み,送料別)
クリックで拡大します→注目のピノ・ノワール タイプ 赤 ミディアム 原産地 アメリカ カリフォルニア ソノマ ソノマ・コースト 葡萄品種 ピノ・ノワール:100% アルコール度数 13.96% メーカーズデー…
Esprit du vin YANAGIYA
●ペイ ピノノワール "エステート" ソノマコースト 2004
7329円(税込み,送料別)
●年産約575ケース。TOPキュヴェより少量な自慢のエステート・ピノ。ペイには上級ラインの「Scallop Shelf」なる高級ピノが存在しますが、今回ご紹介するこちらの「エステート」はなんとそのTOPキュヴェより生産量が…

Date: 2007/0731 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によると,パリ・テイスティングで赤ワインのトップを取ったStag's Leap Wine Cellarsがワシントン州のSte. Michelle Wine EstateとイタリアのAntinoliの共同体に売却されたそうです。最大の理由は創設者でありオーナーであるWarren Winiarskiの高齢。売却先を探していたようです。
“I’ll be 79 in October,” Winiarski said Monday, joking, “Don’t you think it’s time?”
Iconic Napa Winery Stag’s Leap Sold

ウィニアスキは売却後も3年間,ワイナリに残るとのこと。

なお,St. MichelleはCh. Ste. Michelleのほか,Columbia Crest,Col Solareといったワシントン州のワイナリ,Villa Mt.Eden,Conn Creekといったカリフォルニアのワイナリを持っています。


全く余談ですが,8月1日にNBCのLate Night with Conan O'BrienにWine Library TVのGary Vernerchuk(つづり適当)が出るそうです。ますます「出世」ですね。
Date: 2007/0730 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadが注目される今日このごろ,ワイナリを持つのか持たないのかというのに関係ある記事がたまたま二つありました。1つは,設備を持たないで「ワイナリ」ができることが,カリフォルニアワインのこの10年の発展を支えてきたというような話。米国では一般に「Custom Crash」(Crushpadもこの1つという見方もあります)と呼ばれている施設を使うことで,畑を持たない「Vineyards」,ワイナリを持たない「Winery」が成り立っています。

もう1つは,Napaに「(リアルの)ワイナリを持ちたい」という人のための「ガレージスト」ができるという話。最大12個のワイナリが入れるそうで,なんとなくロンポックの「ワインゲットー」を意識しているのかな,という気がしました。こちらは3500~6500スクエアフィート(約325~600平米)で,テイスティング・ルーム兼販売所としても使えるとのこと。場所はAmerican Canyonでナパ空港の少し南になるようです。

ちなみに月額年額レンタル料は1スクエア・フット当たり2.5ドルとのことで,3500スクエアフィートで約9000ドル,100万円を超えます。正直言って,こんな辺鄙なところでこれだけかかるということはやはりワイナリを持つというのは大変だなあと思いました。

《追記》コメント欄でshinさんに教えていただいたように,レンタル料は月額ではなく,年額でした。その後ろも書き直そうかどうか悩んだのですが,年額100万円でも場所を考えたらやっぱり結構高い気がしたので,そのままにしました。
Date: 2007/0729 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワイナリのショップでも1998年のピノが4本セットで210ドルで出ています。日本で98年のでセットになっているのは,これと比べるとちょっと割高になりそうです。ほかにもJensen単独で売っているもの,2004年のセットなどが出ています。それなりにお買い得感がありそうなものを紹介しておきます。





Date: 2007/0729 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadに日本支社「クラッシュパッドジャパン」ができました。日本で醸造するのではなく,本社の窓口として日本向けのサポートをすることになります。代表はご存知,CWFCのナパ会長こと杉本隆英さん。CWGの菅原さん,SHIP2Uのかんちゃんも協力するとのことです。
"自分仕様のワイン造りの文化を日本にも浸透させたい。 そんな想いでCrushpad Japanを設立いたしました。 ブドウ選びから、瓶詰めまで。。。あなたもワイン造りの喜びを現実にしてみませんか?"

クラッシュパッド For Wine Lovers

CWFCでは,これを記念して,CWFC会員向けの特別ワインを作るそうです。一口5万円でChardonnay6本とPinot Noir6本。Kosta BrowneやFlowersも使っているGap's Crown Vineyardのブドウを使うそうです。

ワイン作りがだんだん身近になりそうです。
Date: 2007/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Parkerの掲示板によるとAugust West/FreemanのEd KurtzmanがRoarのワインメーカーになったそうです。従来ワインメーカーだったSiduriのAdam Leeはコンサルティングという立場だとか。

RoarのオーナーであるGary FranscioniはもともとAugust Westのパートナーであり,August Westと言えばFranscioniの畑であるRosella'sが代表的なワインなので,Ed Kurtzmanがワインメーカーになるのは理解できますが,Adam Leeとは何かあったのでしょうか。個人的にはEdの作るワインは好きなので歓迎です。
Date: 2007/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Parker掲示板の概ねは,下にうえはらさんが書いてくれていますが,FermentatioのTom Wark氏はこう言ってます。
"As it turns out, I really hate being left out of a good old fashioned piling on of opinion. So, allow me my 2 cents: Those who disagree with Dunn and who defend the high alcohol wines, particularly those in the 15% range are simply wrong. Unless it"

Fermentation: The Daily Wine Blog: Ask For that Sweet Caress

僕は高アルコール・ワインに対する意見は,否定や肯定するほど飲んでいないので,保留します。ただ,Randy Dunnは好きなので,その意見は尊重に値すると思います。
Date: 2007/0726 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Dunn VineyardsのRandy Dunnといえば,カリフォルニアワイン業界でも硬骨漢で知られています。その彼が,最近増えている高いアルコール度数のワインに反対する手紙をWineAboutのVirginie Booneに送っていました。
"It is time for the average wine consumers, as opposed to tasters, to speak up."
Randy Dunn on high-alcohol wines

要は,15%を超えるような高いアルコール度数のワインは食事と合わせるには向かない。ワインは「消費」するものであって「試飲」するものではない。ワインのテイスティングをする人は,それを理解してほしい。そしてコンシューマは評論家まかせにするのではなく,自ら立ち上がって,低いアルコール度数のワインを求めて欲しい。とのことです。

《追記》Parkerの掲示板を見たら,このトピックで二日間に200を超えるリプライが付いていました。関心高いんですね。
Date: 2007/0725 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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超多忙で読む時間がないので自分メモです。Savannah Chanelleで始まり,Sonnet,Silver MountainとSanta Cruz Mountainsの注目のワイナリでワインを作るTony Craigのインタビューが載っていました。ピノ好きな方はどうぞ。
Date: 2007/0724 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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フランシスカンのカベルネがワイナリ価格28ドルに対して,3000円台前半で出ています。インポータ変更によるものだそうです。ワイナリ価格より安いですが,実売だと18ドル程度のところもあるので「現地価格並み」ということにしておきます。フランシスカンは「Rutherford Bench」*1があることで有名なワイナリ。カベルネも安定しておいしいです。デイリーより1ランク上のものとして,いいと思います。



ところで,このインポータ変更とはConstellation Brands社がじきじきに輸入に乗り出したということらしいです。先週は紹介していませんが「SIMI」が安くなったというのが来ていました。ちなみに,同じグループにはRobert Mondavi,Mount Veeder,Estancia,Ravenswoodも入っています。今後はそっちも安くなるんでしょうか。

*1Rutherford BenchとはRutherfordのHighway29よりも西側のこと。ゆるやかな丘状で,Rutherfordのいいワインの多くがここでできる。別AVAを申請する動きもあったが,なぜか認められなかった。Franciscanにあるのは,その名前を取ったベンチ。ちなみにFranciscanの正式名称はFranciscan Oakville EstateでOakvilleにある。
Date: 2007/0723 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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いいかげん,飽きてきましたが,カレラ ジェンセンで検索してくる人も相変わらず多いので。

Date: 2007/0723 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんがパーカー掲示板発の情報として書いていますが,Brian Loringから来たレターにも2006年のヴィンテージについて言及がありました。
Please believe me when I say that Kimberly and I truly believe that our 2006 vintage Pinots are the best we've made. That applies to each and every vineyard. And for some, it's not even a close call. The 2006 vintage Pinots are seriously good. I think it's a combination of the vintage and us simply getting better at making wine. The 2006 wines will be a combination of plush fruit., good acidity, and reasonable alcohol levels(mid 14%). Kimberly and I can't wait to get these wines bottled... so that we can start drinking them!

というわけでヴィンテージの力に,自身のワイン・メイキングの向上が加わって,これまでで「ダントツ」のヴィンテージになったとのことです。

ちなみに,これはいわゆるメーリング・リストのオファーの手紙ではありません。今年からオンラインで注文できるようにしたとのことで,その登録お願いというものでした。オファーは9月ころだと思いますので,楽しみに待っていてください。
Date: 2007/0721 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Charles Creekというワイナリはあまり知られていませんが,調べた範囲では,コストパフォーマンスは結構良さそうです。オーキーでもないので,多分万人向けでしょう。値段も米国で20ドル近くするところもあるので2250円というのは,かなり安いです。この値段なら損はないでしょう。

Date: 2007/0720 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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なんだかややこしいことになっております。ハリー・ポッター・シリーズのセブルス・スネイプ役で知られるAlan Rickmanが,「パリスの審判」のライバル映画でパリ・テイスティングを主催したスティーブン・スパリエの役を演じることになったそうです。
"Hollywood star Alan Rickman will play Steven Spurrier in a rival to the forthcoming film of the Paris tasting, decanter.com can reveal."

Alan Rickman to play Steven Spurrier in rival

何がややこしいかというと,同じ時期に同じテーマで二つの映画が作られるということなのです。一方は書籍「パリスの審判」を原作にした「オフィシャル」なもの。映画のタイトルは決まっておらず,スパリエ役はJude LawあるいはHugh Grantが演じるという話が上がっています。一方,今回明らかになった映画は「Bottle Shock」というタイトルで,Chateau MontelenaのBo Barrettが監修を務めるそうです。本家の方のプロデューサは,Bottle Shockの提訴も考えているとか。

というわけで,なんだかややこしいのでした。
Date: 2007/0719 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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さすがにジェンセンはほとんどセットものでしか売られないようです。90年代末期のころを思い出します。セットでは1998年のものと2004年のものが出ていますが,1998年はCaleraの評判があまりよくないころなので,若干お勧めしにくいです。2004は多分よいのではないでしょうか。

Date: 2007/0718 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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カリストガの話を書いて思い出したのが¸ジャグジーのこと。泡が出る風呂として日本では一般に「ジャグジー」と呼ばれていますが¸英語で言えばwhirlpool。あるいはjet bath。で¸なぜこれがジャグジーかというと¸ジャグジーさんという人が作ったから。というのは本当は間違いでJacuzzi=ジャクージと読むのが正しいはず。ここまでは知っている人もいるかもしれませんが¸このJacuzzi家がSonomaのワイナリClineのオーナーだというのはご存知でしょうか。

このJacuzzi家が新しいClineとは独立してJacuzzi Familyとしてワインを作り始めたのは1994年とCline設立からわずか3年後のこと。それがこのほど長年の夢だった新しいワイナリを建立しました。
"A huge stone edifice, the winery has been modeled on the historic Jacuzzi family home in Friuli, Italy. It will consist of five buildings, 18,000 square feet in all. It will also house the new tasting room and pressing facility for The Olive Press, formerly up the road in Glen Ellen. The Olive Press has been pressing olive oil for Jacuzzi Family since 2003."

New crop of tasting rooms sprouts up | Santa Rosa Press Democrat // News for California
Clineと比べると重厚な感じで「Artful」なワイナリを目指しているとか。ワインもClineより1ランク高く20ドル台が中心。100ケースそこそこしか生産しないものもあります。

さて¸同じCarnerosのCornerstone Place(旧Cornerstone Garden)にも新しいテイスティング·ルームができます。Artesa¸Larson Familyに¸Roshamboが加わり¸さらにGrange Sonomaという謎のワイナリも入るそうです。

Date: 2007/0717 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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これまでNapaのリゾートといえばYoutvilleとかSt.Helenaが中心で,Calistogaはどちらかというと鄙びた温泉地といった感があったのですが,ついにCalistogaに豪華リゾートが誕生しました。

名前はSolage Calistoga。かのAuberge du Soleilの系列だそうです。気になるお値段は5月1日~10月31日までのハイシーズンが425ドル~975ドル,11月1日~3月31日までが325ドル~775ドル(4月はどこに行ったんだろう?)。

リゾート内にはもちろんSPAも完備しています。またユニークなのは部屋にペアの自転車が付いていること。これでCalistoga近辺のワイナリを回るのもいいかもしれません。



te
Date: 2007/0714 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ソノマでも評価の高いワイナリの1つ,Hartford Courtの単一畑がほぼワイナリ価格以下で出ています。ZinfandelのHighwireがワイナリ価格50ドルに対して6500円(税抜き,以下同様),Pinot NoirのLands Edgeが45ドルに対して5200円,ChardonnayのFour Heartsが40ドルに対して4500円です。

Date: 2007/0713 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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MLBのオールスターのイチローはすばらしかったですね。思わずYouTubeでビデオを探して見てしまいました。ランニング・ホームランが「Inside-the-park home run」だというのも実は初耳でした(ちなみにWikipediaのこの項目にはイチローのことも書いてあります)。

ところで,数日前に紹介したオールスターにかこつけたSF Chronicleの記事ですが,やはりほとんど日本では売っていませんでした。唯一見つかったのは,今年正月にシャープの太陽電池のCMに出たことでも知られているクラインのシラー。このワインは僕も以前飲んだことがありますが,シラーらしいシラーで,確かにコスト・パフォーマンスはいいと思います。


(楽天APIを叩くテストも兼ねてます,変だったら教えてください)
Date: 2007/0713 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadが切り開いた「マイワイン作り」のムーブメントは,ますます大きくなっていくようです。Wine Spectatorの記事によるとCrushpadの今年のクライアントは5月の時点で既に2006年を超えているそうです。またソノマにも「Sonoma Grapemasters」という似たようなサービスができ,既に十数人の顧客が付いているとのこと。
"There's this new American dream," said Michael Brill, founder of Crushpad, which after only three years in business has more than 2,500 clients in more than 30 states—and even a few other countries—making anywhere from 25 to 1,200 cases of their own wine. "People … want to have that wine-country life. But the reality is, they can't. They live in New York, and have a spouse and kids and a job."

Wine Spectator | Articles | Wanna Be a Winemaker?

Crushpadの創設者であるMichael Brillは,これを「新しいアメリカン・ドリーム」だと言っています。

また,コマーシャルにワインを売るサービスを使っている人も10分の1ほどいるとのこと。中にはWine Spectatorで92点を取ったDain WinesJean Edwardsといったワイナリもあります。

mixiのCrushpadコミュもよろしく(^^)。
Date: 2007/0712 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌がついにブログを始めました。7月10日付の三つ目の記事は,物議を醸しているTwo Buck ChuckがCalifornia State Fairでダブル・ゴールドを受賞した件を取り上げています。本当においしいのかどうか,他のワインと合わせてブラインド・テイスティングをしたのです。

その結果,Wine EnthusiastのJim Gordonの採点ではTwo Buck Chuck(Charles Shaw California 2005)は78点で4ワイン中4位。ただ,このテイスティングには20代から3代の素人が大部分で彼らには3位と4位のワインが人気だったそうです。

結果として以下のような考察をしています。
"1. The system of judging failed. Maybe the judges had tried too many wines that day, or disagreed heavily over more controversial wines that were either very oaky, unoaked, too heavy with malolactic or something, so the only wine they could agree that they all liked was the most innocuous one. I think this happens frequently in big competitions with multiple judges.

2. The judges themselves were not up to the task. Maybe not enough of them had experience with great Chardonnay, or maybe it happened to be a group prejudiced against high-alcohol or even against Chardonnay in general.

3. The samples sent to the competition were not the same wine that I tried in the blind tasting. This is probably true in a very straightforward sense, because with millions of cases of Two-Buck Chuck being sold, it can’t all have been blended from exactly the same base wines in the same proportions in the same tank."

Blind-tasting Two-Buck Chuck Wine Enthusiast Magazine’s Unreserved

ステートフェアの採点システム自体の問題か,採点者が素人だったのか,テイスティングしたワインが別物だったのか。

今回の「快挙」には多くの人が異議を唱えていますが,ステートフェアのメダルの意味そのものも今後問われることになるのかもしれません。
Date: 2007/0711 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napa Valley Register紙のワイン暇ネタコーナー?からネタを拝借。「レミーのおいしいレストラン」はこの夏の注目映画ですが,これにちなんで米国ではDisneyがワインを出しています。映画のテーマのひとつである「ラタトゥーユ」がその名前。ブルゴーニュの白ワインで13ドル。Costco限定だそうです。日本では売るのでしょうか。
"“Ratatouille,” a Disney film about Remy, a rat that creates fabulous food in a Paris restaurant, is one of the most hyped films to open this summer."

Napa Valley Register | Disney's in the wine biz

記事の最後にポツリと書いてあった,「レミーが職業を食事からワインに変えたら,完璧な『cellar rat』(ワインセラーで働く人)になるだろう」というのにちょっと笑いました。

iPhoneのポテンシャルは想像を絶するほどですが,ナパのテイスティング・ルーム「Back Room Wines」のDan Dawsonによると,ワインのテイスティング能力もあるとのこと。ワインの好みに関するいくつか質問に答えておけば,ワインを買うときにその名前を入力すると,iPhoneがそのワインが好みに合うかどうか,買うべきかどうかを教えてくれるそうです。

彼はさらに言います「実際問題,ワインを飲む必要もなくなる。iPhoneがどういう味わいか教えてくれるし,どれくらい好きかも,何を一緒に食べるかも。最後には100ポイントでの採点も作ってくれるだろう」。

最後に,有名人の名を冠したワインはいろいろありますが,今度は「ウェイン・グレツキー」だそうです。カナダでワインを作るそうです。
Date: 2007/0710 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんがmixiに書いていたネタですが,Robert Parkerが2004 年のKosta Browneに非公式ながら80点台の点数を付けたことで掲示板が「祭り」になっています。
"2004 Kosta Browne Pinot Noir Amber Ridge Vineyard Russian River: 86 2004 Kosta Browne Pinot Noir Koplen Vineyard Russian River: 87 2004 Kosta Browne Pinot Noir Cohn Vineyard Russian River: 85? 2004 Kosta Browne Pinot Noir Kanzler Vineyard Sonoma Coast: 88"

Mark Squires

Parker以前にInternational Wine CellarsのStephan Tanzerも80点台を付けており,Allen Meadowsという人が運営するBurghound.comでも似たような評価だったようです。

掲示板のコメントは賛否両論ですが,上記のこともあり,意外と冷静に受け止められているような感じがしました(多すぎてちゃんと読んでいませんが)。

なお,スレッド半ばにはRobert Parker本人が「降臨」。非公式な点数ですが,ボトル・コンディッションは良かったことや,「too jammy and superficial」だったことなど,評価を認める発言をしています。

これでKosta Browne熱が少し冷めるのでしょうか(多分そうならないでしょうけど)。
Date: 2007/0709 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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MLBのオールスター・ゲームがもうじきサンフランシスコで行われますが,サンフランシスコ・クロニクル紙のWebサイトに,それにちなんで安ワイン・オールスターの記事が出ています(記者はおなじみのW. Blake Gray氏)。ベイエリアの11のワインショップなどの10ドル以下のお勧めをまとめたもので,通常はそこから記者がワインを選ぶところ,今回は候補をそのまま載せています。

Cabernet Sauvignon
2004 Avalon Napa Valley Cabernet Sauvignon ($8)
2004 Bishop's Peak Paso Robles Rock Solid Red ($10)
2004 Castle Rock Alexander Valley Cabernet Sauvignon ($10)
2005 Evil South Eastern Australia Cabernet Sauvignon ($10)
NV Hangtown Red Lot 34 El Dorado ($7.50) Boeger Winery
2005 McManis Family Vineyards California Cabernet Sauvignon ($10)

Chardonnay
2006 Amaroo New South Wales Chardonnay ($8)
2005 Antech Vin de Pays d'Oc Chardonnay ($9)
2005 Blason Friuli Isonzo Chardonnay ($10)
2003 Bottega Vinaia Trentino Chardonnay ($10)
2005 Cupcake Vineyards Central Coast Chardonnay ($10)
2005 Domaine Talmard Macon-Chardonnay ($10)
2006 Edna Valley Vineyard Paragon San Luis Obispo County Chardonnay ($10)
2005 Geyser Peak Winery Alexander Valley Chardonnay ($8)
2005 Lamblin & Fils Bourgogne Blanc Chardonnay ($10)

Pinot Noir
2005 Mark West California Pinot Noir ($10)
2006 Morande Casablanca Valley Pinot Noir ($9)
NV Pinot Evil Vin de Pays de l'Ile de Beaute Pinot Noir ($5)
2005 Schellhardt California Pinot Noir ($10)

Sauvignon Blanc
2005 Guenoc Lake County Sauvignon Blanc ($10)
2006 Joel Gott California Sauvignon Blanc ($10)
2006 La Playa Colchagua Valley Sauvignon Blanc ($8)
2005 Lourdes California Sauvignon Blanc ($9)
2005 Neil Ellis Sincerely Western Cape Sauvignon Blanc ($10)
2006 Oyster Bay Marlborough Sauvignon Blanc ($10)
2006 Pomelo California Sauvignon Blanc ($10)

Syrah (aka Shiraz)
2005 Cline California Syrah ($10)
2004 Grant Burge Barossa Shiraz ($10)
2005 McManis Family Vineyards California Syrah ($9)
2004 Rosenblum Cellars Vintners Cuvee California Syrah ($9)
2003 Three Thieves California Syrah ($10 for 1-liter jug)
2005 The Wolftrap Western Cape Syrah Cinsault Mourvedre Viognier ($10)

ごらんになって分かるように,カリフォルニア以外のものもかなりあります。また,自社畑はほとんどなく,買い付けたブドウで作るのがほとんどです。Pinot Noirの3番目,Pinot Evilにいたっては以前はカリフォルニアのブドウで作っていたのが,今はより安く買えるフランスのブドウに切り替えたとか。

詳しい解説や売っているショップは元記事をごらんください。

日本で売っているかどうかはちゃんと調べていませんが,Geyser PeakやEdna Valley,Clineくらいはありそうです。Pinotで取り上げられたMark Westも売られていたことはあったようです。
Date: 2007/0708 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Vin du 268で,TurleyのフラグシップHayneの垂直セットがオークションになっています。ZinfandelとPetite Sirahと2種類あり,いずれもヴィンテージは1998~2000。TurleyでもJuvenileなど安いものは日本で5000円以下で入手可能ですが,さすがにHayneとなると1万5000円はするでしょう。米国の価格を見ても,それぞれ120ドルが最低ラインだと思います。いくら付くのかちょっと気になります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
TURLEY Vin du 268 コレクション
このセット価値を決めるのはあなたです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Date: 2007/0706 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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いつも数が多くて調べるのが大変な,ここのセールですが,今残っているものから米国価格と比べてもお買い得なものを挙げておきます。ここに挙げたワイナリのものは,概ねお買い得だと思います。

Date: 2007/0705 Category: イベント
Posted by: Andy
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米国のワイン・イベントの中でも急成長がうかがえるのがサンフランシスコで開かれるPinot Days。今年も注目のワインが続々と登場したようです。とりあえず,いつも大量のテイスティング・ノートを報告するVinographyから「Best Values」(コスト・パフォーマンスが高いワイン)を引用しておきます。
"BEST VALUES:
2005 Melville "Verna’s Vineyard - Estate" Pinot Noir, Santa Barbara County. 9. $24.
2005 Joseph Swan Vineyards "Cuvee de Trois" Pinot Noir, Sonoma Coast. 9. $27.
2005 Melville Estate Pinot Noir, Santa Rita Hills. 9. $28.
2005 Elke "Donnelly Creek"Pinot Noir, Anderson Valley. 9. $30.
2003 Fort Ross Vineyard "Symposium" Red Blend, Sonoma Coast. 9/9.5 . $32.
2005 Russian Hill Estate Winery "Estate Vineyards" Pinot Noir, Russian River Valley. 9. $33."

Vinography: A Wine Blog: California's Best Pinot Noir: Tasting at Pinot Days 2007
Best Valueで平均30ドルというのはこれ如何に,と思うのですが,価格の高騰は何とかしてほしいものです。

パーカーの掲示板でも大量の報告が寄せられています。印象に残ったワイナリの名前をいくつか挙げておくと,Dain,Freeman, Native 9,Peay,Scherrer,Windy Oaks,Woodenhead,Chasseur,Calera,Joseph Swan,August West,Tantaraなどなど。

読んでいると頭の中で名前が飽和しそうです。結局全部おいしいのでは(笑)。
Date: 2007/0704 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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夏から秋にかけて,ワイナリのイベントも多くなります。秋は収穫シーズンで忙しいので,大掛かりなイベントは夏に開かれるようです。

ソノマの有名なワイナリGary Farrellは7月12~14日,25周年記念のイベントを開催します。12日はWinemakerディナーでDry Creek Kitchenにおいて7時から。参加費は一人200ドル。13日はカヌー/カヤックで川下り(9時半スタート),カヌーは1台65ドル,カヤックは35ドル。14日は「Premier Crew」と呼ぶ会員向け無料イベントで,2005年のピノの試飲などができます。
"Gary Farrell - 25th Anniversary Celebration Weekend July 12th, 13th & 14th ~ By Land & By Sea"

Gary Farrell – Winery Events


一方,14~15日はTaste of Sonoma Countyというイベントが開かれます。14日はMeet the Winemakers,15日はMeet the Chefs。チケットは1日150ドル。二日で250ドル。
Date: 2007/0703 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今週は「パリ16区」のセールがあるので,もうワインの紹介はいいかと思っていたのですが,これは安いので書いておきます。RavenswoodのOld Hill Zinfandelはワイナリ価格で60ドルするフラグシップ・ワイン。店頭で安いところでも40ドルくらいするのが4500円です。ちなみにこの畑,1880年に植えられたRavenswoodでも一番古い畑で収量はなんと1エーカー当たり1.5トンという少なさです。

Date: 2007/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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このブログでも何回か紹介している,米国のヴィデオブログ(Vlog)Wine Library TV。そのゲイリー・ヴェナチャックの記事がTIME誌のWebに出ていました。今や「ワイン業界のベスト・セールスマン」と言われるヴェナチャック自身に焦点を当てた,面白い記事です。
"Vaynerchuk may be the best wine salesman in the country, but he"

Totally Uncorked - TIME
現在31歳の彼がワインに興味を持ち始めたのはまだ10代のころ。Wine Spectator誌を読んで「ベースボール・カードを集めるようにワインを集める人がいる」ということを知ったのがきっかけのようです。1994年,19歳のときに一大転機が訪れます。

Wine SpectatorでBeringerCaymusのSpecial Selection Cabernet Sauvignonが1位になり,リカーショップを営んでいた父親を説き伏せて,そのワインの買い付けに行ったのです。他のショップが金儲け優先だったのに対しVaynerchukは「有名になりたいがために,ほかより40%安く売った」とのこと。彼自身もワインの勉強をして,顧客にワインを教えるようになります。リカーショップもワインショップとして衣替えしました。

彼は基本的に目立ちたがりであり,功名心が強いのですが,「文章が書けない」という理由でブログのブームに乗れず,かなりくやしい思いをしたとか。最初にヴィデオブログを見て,これだと思い,「Wine Library TV」という名称を考えてヴィデオを配信するようになったわけです。この春にはコミュニティサイトCork'dを買収するなど,今はすごい勢いで伸びているところです。

正直言って,これだけ目立つと反感を持つ人も多いのかと思ったのですが,Parkerの掲示板あたりでも非常に好感を持っている人が多いよう。少なくともWine Library TVが見ていて楽しいのは確かです。未見の人はぜひ。
Date: 2007/0702 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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思い切りの良さでは抜群の「パリ16区」のカリフォルニアワインセール。今年もすごいです。今週一週間のみ。ここのは,価格的にはほぼはずれなしと言っていいと思います。売り切れも早いので,迷ったら買った方がいいです。例えば,シェイファー ヒルサイドセレクト 2002(WA100点)が2万円台だったり,今ならそれだけで目玉になるカレラ ジェンセンがひそかに混じっていたり,ボンドのメイトリアークが1万円そこそこだったり,などなど。リンク先のページに書かれていないヴィンテージのワインなども出ているので,気になるワイナリは必ずページを開いてチェックしてください。

◆パリ16区のカリフォルニアワイン・セール◆
Date: 2007/0630 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2002,2003とWine Advocate誌で2年連続100点を取ったというワシントン州のQuilceda Creek Cabernet Sauvignon。2004年がわずかに出回っています。実はここもMLに登録したのですが,買わずじまいで切ってしまったのでした。惜しいことをしました。なお,ワシントン州のレビューは2003まではPierre Rovani,2004年からはJay Millerが担当することになっています。したがって,ロバート・パーカーが100点を付けたというと誤りなので気をつけましょう。

≪高得点≫クリセダ・クリーク カベルネソーヴィニヨン[2004]
【スペクテイター95点】
小売価格26,000円
オンライン特価23,400円 (税込24,570円) 送料別
Date: 2007/0629 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine and Spirits Dailyによると,Two Buck Chuckのあだ名で知られるCharles Shawの2005 Chardonnayが,California State Fairで最高得点を取ったそうです。
"Charles Shaw’s 2005 chardonnay beat out 350 other chardonnays in the competition."

Wine & Spirits Daily: TWO BUCK CHUCK WINS CALIFORNIA TASTING
Date: 2007/0628 Category: イベント
Posted by: Andy
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今作っている人も,これから作る予定の人も,いつかは作りたい人(含む自分,笑)もどうぞ。

Crushpadでワインを作りたい
Date: 2007/0627 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Cima Collinaといってもほとんどの人が知らないと思いますが,「Cellar Rap」というブログは米国の「ワインブログ界」では知られる存在です。このブログを書くワインメーカーAnnette Hoffは,Sterling,Saitsburyを経てニュージーランドに渡り,Estancia,Cima Collinaという経歴。Pinot Noirへの情熱に駆られています。
"Tasting Room & Art Gallery opening June 30, 2007 located in the Paseo Building on San Carlos between Ocean & 7th, Carmel-by-the-Sea, California Open Thursday - Monday from 11 am - 6 pm 831/620-0645"

CIMA COLLINA - CHARDONNAY, CABERNET BLENDS & PINOT NOIR FROM MONTEREY

新しいテイスティング・ルームはCarmel by the Seaにあり,今週土曜日6月30日にグランド・オープニングです。そちらに出かける予定のある方はぜひ。
Date: 2007/0627 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワイナリ価格で55ドルするRodney Strongの最上級ワインSymmetry。それがなんと2000円台(税抜き)です。2002年というヴィンテージはとてもよいヴィンテージですから,これは間違いないと思います。最初に見たカリフォルニアワインあらかるとと,後から見つけたもっと安いところ,両方紹介しておきます。

ロドニー・ストロング「シンメトリィ・レッド・メリタージュ・アレキダンダー・ヴァレー」2002(赤)
インポーター希望小売価格4,200円 (税込)を
ドッキリ価格2,980円 (税込3,129円) 送料別


【ロドニー ストロング】 レッド・メリタージュ
"シンメトリィ" アレキサンダー・ヴァレー [2002]
輸入元希望小売価格7,800円 のところ
あらかると特価
57%OFF3,300円 (税込3,465円) 送料別


インポータの希望価格が全然違うのがかなり妙ですが,値下げしたのでしょうか。
Date: 2007/0626 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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新たな輸入元になったワイン・イン・スタイルのサイトでセールをやっています。例えばMelvilleのTerracesなら7407円。かなり安いです。下のボタンから「新規輸入取り扱い商品をお試し価格にて限定販売中!」をクリックしてください。ほかにもClos Pepe Estate,Turnbullなどがあります。



ちなみに楽天だったら「クイーンズワイン」という店が最安です。
エステート・ピノ・ノワール・カリーズ[2005]メルヴィル
価格 7,500円 (税込) 送料別

Date: 2007/0626 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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パリ・テイスティング」で白ワイン1位になったのはCh. Montelenaのシャルドネ。そのときのワインメーカーだったMike Grgich氏が開いたGrgich Hillsが30周年を迎えます。7月7日は30周年記念パーティ。
"Dust off those polyester suits, baggies and platform shoes—1970s attire is encouraged. And, “Put On Your Boogie Shoes,” because “You Should Be Dancin’” at our “Disco Inferno” with music from The Cheeseballs, the Bay Area’s top ‘70s cover band."

winery detail

ワイナリのメンバーは77ドル。一般のお客さんは97ドルです。ワイナリが作られた1977年は映画「サタデー・ナイト・フィーバー」が作られた年。7月7日のパーティはこの時代に戻ろうということで,70年代の服装で来ることが奨励されています。もしかしたら30年前のワインも登場するかも。

ちなみにワイナリのプレ・リリース・パーティも兼ねるそうです。
Date: 2007/0626 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「ワインセラー専門店 セラー専科」でユーロカーブ製ワインセラーのセールをやっています。僕もユーロカーブ使っていますが,値段高いだけあって安定性も高いような気がします。棚が多いものを選べばワインの出し入れも楽です。

フランス製ワインセラー ユーロカーブ
【機種限定20%OFFセール実施中!!】
Date: 2007/0625 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのダウンタウンにCopia(The American Center for Wine, Food and the Arts)が鳴り物入りで開設したのは2001年11月。それから5年半,集客に苦しみ続けるCopiaの新たな戦略は「ワインに注力」することでした。
"One of those innovations is a series of Wine Stations, which will allow visitors to combine wine education with tasting and do it on their own."

Napa Valley Register | Innovations

具体的には「Station」と呼ぶワインのオートマティック・ディスペンサーを10個ほど設置するなどの強化を行います。Stationには「Best of Napa Valley Appellation」,「Best of Sonoma County Appellations」,「Finding Fault With Your Wine」,「Guess the Grape Variety」などがあります。例えば「Finding Fault With Your Wine」ではブショネのワインのテイスティングなどができるようになっているとか。

元記事には,読者からのコメントもありますが,賛否両論真っ二つに分かれています。なかなかCopiaの生き残り,難しそうですが,今回のリニューアル,一見の価値はあるかもしれません。
Date: 2007/0624 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ブログを始めてから,6月23日の慰霊の日の前後は沖縄戦について書くことが通例になっています。今年は特に教科書に集団自決の軍強制があったかどうかの記述に付いて,様々な議論が起こり,例年に増してきなくさい感じが強くなっています。

ここでは,その議論については取り上げませんが,集団自決うんぬん以前に,沖縄戦で何が起こったのか,住民が今なおその“呪縛”から逃れられないのはなぜなのか,ということをもっと知るべきだと思います。

そのために,ここでは本を一冊紹介します。「沖縄戦の絵―地上戦・命の記録」。沖縄戦の記憶を,多くの住民が絵に描き,それを集めたものです。発行は2006年6月。中には戦後60年以上,だれにも言ったことがなかった辛い経験を絵に描いた人もいます。

沖縄戦について現在残っている動画や写真はほとんどすべて米軍由来のもの。当然米軍視線であり,艦砲や機銃掃射の標的となった側からの視点はありません。絵はその点,より住民側に立ったものであり,「百聞は一見にしかず」を改めて思い知らされます。

あまりにショッキングで,子供の教育などに使うには難しいかもしれませんが,機会があったら手にとってみてください。

Date: 2007/0621 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Opinionsというワイン専門の調査会社があるのですが,そこがコンシューマの20ドル超のワイン購入に何が一番影響しているか調べた結果についてWineCollectorというブログで紹介しています

その結果によると,一番影響が大きいのは「ワインについて詳しい友人」で72%,2番目が店のスタッフ(61%)でした。3位がWine Spectator(54%),Robert Parkerは4位(41%)に甘んじました。
Date: 2007/0620 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Araujoから今年のオファーが来ました。実際にワインが到着するのは秋になります。注文可能な最大本数と値段は

2004 Cabernet Sauvignon 235ドル 2本
2004 Syrah 110ドル 3本
Olive Oil Soap 3-3oz. Bar 6個
Olive Oil Soap 7oz. Bath Bar 6個

です。早い者勝ちなので,今週末までに頼む人が現れたらオーダーします。

なお,Robert Parkerのテイスティング・ノートを紹介して置きます
The 2004 Cabernet Sauvignon Eisele Vineyard is a stunner. ...it exhibits wonderful sweetness as well as subtle hints of a charcoal fire intermixed with acacia flowers, licorice, black currants, and a ouch of incense. Dense and rich with well-integrated acidity, tannin, and alcohol, this is an atypically elegant offering(for the vintage) ....An exotic, floral, litchi nut, blackberry jam, licorice, and spice-filled bouquet soars from the glass of the inky/blue/purple-hued 2004 Syrah Eisele Vineyard. The dollop of Vioginer included in the blend provides uplift to the aromatics of this opulent, flamboyant, ostentatious 2004

Date: 2007/0620 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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連日のThe Cork Boardネタですが,昨日の記事に書いたナパでのモンダヴィ本著者サイン会がキャンセルになったそうです。理由を正したところ,
"We placed a call to Copperfield’s and were told that a reading was never scheduled and that the signing was never 100 percent confirmed and had been canceled. When we asked why, we were told we’d have to speak with the store manager for details. They are however selling the book we were told."

The Cork Board Blog Archive ‘House of Mondavi’ already causing a stir in the valley?
と謎は明らかにされないまま。周囲への影響を慮ったのでしょうか。

なお,著者サイン会についてはこちらに一覧があります。
Date: 2007/0619 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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相変わらず「カレラ ジェンセン」で検索してくる人はたくさんいます。というかまだ増える一方です。Google Analyticsによると検索語トップ10のうち4つがカレラとジェンセンの組み合わせ。ということで,購入可能なものを紹介しておきます。

ジェンセンが入ったカレラ3本セット!!
価格24,990円 (税込) 送料別


は2003のJensen,Mills,2004 Ryanの3本セット。1本当たりの価格を考えたら,そこそこお買い得です。執筆時点で1セットあります。

同じセットで2万6250円のこちらはまだ19セットあります。

カレラ・エステート・ワイン3本セット
ジャンセン1、ミルズ1、ライアン1
価格25,000円 (税込26,250円) 送料別


同じページに6本で4万5000円のセットもあります。

タカムラでは今晩11時と,明日朝9時から11550円で販売するとのこと。本数は不明です。おそらく6本ずつくらいだと思いますが,一人1本限定です。

カレラ ピノ・ノアール[2003]
ジャンセン(赤ワイン)
販売期間06月19日23時00分~12月31日23時55分
価格11,000円 (税込11,550円) 送料別


カレラ ピノ・ノアール[2003]
ジャンセン(赤ワイン)
販売期間06月20日09時00分~12月31日23時55分
価格11,000円 (税込11,550円) 送料別


ちなみに,このページは携帯でもアクセスできますが,今PCから見ていて,購入時は携帯からアクセスしたいという人のために一応QRコードを貼っておきます。

11時からの販売ページはこちら(携帯専用)。 11pm

朝9時からの販売ページはこちら(携帯専用)。 9am
Date: 2007/0619 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン系ブログの中でも最近勢いがある「The Cork Board」にHouse of Mondaviの著者インタビューが載っていました。
"After conducting some 500 hours of interviews for her book, we turned the tables on author Julia Flynn Siler and asked her a few questions about the potentially explosive book that looks at the rise and fall of the Mondavi family empire."

The Cork Board Blog Archive Five questions with Julia Flynn Siler, author of ‘The House of Mondavi’
本の執筆の経緯や,先日紹介したRobert自身の財政破綻が背景にあったことを掘り出したことなど,なかなか興味深いインタビューです。本も読みたいです。

追記:6/22にNapaの書店でサイン会があるそうです。
Date: 2007/0618 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最近は家で飲むワインはもっぱら600円台で買ったTurning LeafのSauvignon Blancか,Costcoで900円台で売っているRancho ZabacoのZinfandelか,1500円以下のピノではベストと思われるRex-GoliathのPinot Noirか,といった感があるのですが,柳屋のメルマガによると,このピノが販売終了なのだそうです。ワイナリでも売り切れということは,ノン・ヴィンテージなのでなぜ,って感じもありますが困ったことです。

というわけでとりあえずなくなる前に買っておくことをお勧めします。

●[シリーズ1000本突破記念] レックス ゴリアテ フリー ランジ ピノノワール カリフォルニア NV 【このページ掲載品6本で送料無料!バンドルセール対象品】
インポーター希望小売価格1,500円 のところ
ヤナギヤ特価1,380円 (税込1,449円) 送料別


追記:下の記事のBlake Gray記者によるこのワインのPodcastを見つけたので貼っておきます。
Date: 2007/0618 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコ・クロニクルのGray記者が「Are ratings pointless? / The highs -- and lows -- of the 100-point scale」という記事を書いています。今は当たり前になった100ポイントのワイン採点法を改めて考える記事。面白いです。

Gray記者の奥様が,日本語でまとめてくださっているので,原文読むのが面倒な方はこちらをどうぞ。
ワインの100ポイント評価、本当に役立つの?
ワインのポイント評価、どう読むか?
満点ワイン、過激競争の舞台裏

記事によるといまや90点以上じゃないと,点を取る意味がないとのことですが,個人的には88点くらいで10ドル前後の価格といった辺りは,結構スイート・スポットの1つではないかと思います。
Date: 2007/0617 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年あたりから,米国では「ロゼがブーム」という記事をよく見るようになり,ワイナリが出すロゼのワインも増えています。ニールセンの調査でそれが裏付けられました。
"Sales of higher-end rose wines have jumped 45 percent nationally in the past year, making $6-plus versions of the ros varietal"

Report: Ros wine sales in U.S. rise dramatically - East Bay Business Times:
2007年3月10日までの52週間で,リカーショップやドラッグストア,スーパーにおけるロゼの販売は前年より45%,900万ドル向上したとのこと。テーブル・ワイン全体の向上が8%だったのに比べ,極めて大きい伸びになっています。

スパークリング・ワインのロゼも40%向上。スパークリング・ワイン全体は4%とやや伸び悩んでいる中で突出しています。

また,「プレミアム・ロゼ」の分野では28銘柄が新登場。これも前年の15銘柄を上回っています。また,シャルドネなど他のヴァラエタルと異なり,トップ10ブランドが世界各国にちらばっているとのことです。他のヴァラエタルではトップ10中8個は米国産だとのこと。
Date: 2007/0616 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「House of Mondavi」という本が6月19日に発売されます。その一部がWall Street Journal Onlineに出ていました。それによると,モンダヴィ凋落の遠因はモンダヴィ家絶頂の90年代末にあったとのこと。ロバートが,UC DavisやCopiaなどに多額の寄付をしたことが響いたのです。
"The roots of the problem lay in the late 1990s, when Mondavi stock was trading near the top of its range. "
How the Mondavis Lost an Empire

21世紀に入り,ドット・コム・バブルの崩壊とともに,カルト・ワイン・ブームも崩れ,高級ワイン市場は大きく衰退しました。さらにTwo Buck Chuckの台頭や,オーストラリアのYellow Tailのブームによって,稼ぎ頭だったWoodbridgeの業績にも大きな影響が出ました。これらによってモンダヴィの株価は急降下。寄付を支払うことがほとんど不可能な状況に陥ったのです。

ロバートを救う道,それはRobert Mondavi Wineryを手放すことしかなかったのでした。

誰もが敬愛し,ナパの繁栄の象徴であるRobert Mondavi。彼の不幸を読むのは,読むほうにとっても痛みを伴いそうです。ですが,カリフォルニアワイン・ファンとしては,読んでおかなければいけないかなあと思っています。

Date: 2007/0615 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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日本よりも多分米国の方が人気が高いTurley。日本での価格は割りと安めです(ワイナリ価格よりは高いけど米国の市場価格よりは安め)。通常3月くらいに入荷するのが多いと思うのですが,ウメムラで2005ヴィンテージものなどが入っています。濃いジンファンデル好きにはお勧め。

ターリー・セラーズ
ジンファンデル・ジュヴナイル・カリフォルニア[2005]750ml
価格4,580円 (税込4,809円) 送料別

Date: 2007/0614 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Kosta Browne 2005 Rusiian River Valley Pinot Noirです。オークションで1万7000円から。2万円で一撃落札です。ちなみに同じワインの2004ヴィンテージは「カリフォルニアワインあらかると」で1万9740円でした。また,米国価格は125ドルくらいからです。


2005 コスタ ブラウン ピノノワール ソノマコースト
最低入札価格:17,000円 (税込) 送料1,000 円
一撃価格20,000円 (税込)
Date: 2007/0613 Category: 技術系
Posted by: Andy
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高品質のオリジナル・ワインが手ごろな価格で作れることで,ワイン・マニアから熱い視線を浴びるCrushpad。今度はオンライン・コミュニティを立ち上げ「Wine2.0」のリーダーとして走っているようです。

オンラインコミュニティはCrushnet。Wikiあり,Forumあり,ブログありと流行り物は全部取り入れている格好(^^)。A.P.VinのAndrew P. Vingiello氏がリーダーを務めるPinot Daysのグループもあったりします。

興味深かったのはメンバー検索のところ。現在2189人のメンバーがいますが,おそらくほとんどはCrushpadでワインを造っている人でしょう。仮に一人25ケース(1樽分)だとしても5万ケースくらいになるわけで,結構な量です。
Date: 2007/0612 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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週末に開催されたオークション・ナパ・ヴァレーの売上は980万ドル。1000万ドルを超えたおととしよりは低いものの,昨年を超えました。

また単一ロットでは従来の100万ドルを超えるビッドが。
Breaking new records, the Staglin Family Vineyards Lot 24 surged ahead in bidding that had stalled at $900,000 for a package that included not only wine, but a six-day driving trip with the Staglins in Italy with the use of two Maserati sports cars, when winery owners Shari and Garen Staglin added ownership of one of the Maseratis if the bidder advanced to $1.1 million.

スタッグリン夫妻との6日間イタリア旅行付きでなんと110万ドル。すごいですね。
Date: 2007/0611 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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このコーナーももう2年くらいやっているので,なんとなく年間のイメージが付いてきました。で,多分昨年も一昨年も紹介している1つがこれ。Harlanが1997年から始めているBondです(市場に出ているワインは1999年から?)。Harlanが自社畑のブドウからワインを作っているのに対し,Bondはナパの様々な畑と契約して作るワインで,St. Eden,Melbury,Vecinaに加えて2003年からPluribusがラインナップに入っています。

このワイン,メーリング・リスト・メンバーにはセット販売しかしていないので,1本買おうと思うのならMLはむしろ損。米国での価格は1本250ドルくらいからなので,3万円台前半で入手できる日本の価格は高くありません。

BondのWebにはParkerやWSのテイスティング・ノートも載っていますが,それを読む限り,St.Eden,Melbury,Pluribusは最初から飲みやすいタイプ。Vecinaは長熟型で,すぐに飲むべきではないタイプのようです。中ではSt.Edenが一頭地抜けている感じ。

ボンド セント・エデン[2003]
【パーカー95点】
【送料無料キャンペーン商品】
小売価格41,600円
オンライン特価32,500円 (税込34,125円) 送料込
Date: 2007/0608 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Hendryの日本での人気は「Opus One」にブドウを卸していたというところから来ているようで,Cabernetが一番高価&入手困難です。米国ではむしろZinfandelの方が高く評価されています。ZinfandelもBlock 7とBlock 28がありますが,評価は甲乙付けがたいところ。

ワイナリ価格はCabernet Block 8を除くとどれも同じくらいです。ということは日本では一番安いZinfandel Block7が一番お買い得だと思います。ここでは3000円台で出している2社を紹介します。

ヘンドリー・ジンファンデル ブロック 7[2004]
《送料無料》
希望小売価格 4,935円 (税込) を
PWC価格3,990円 (税込) 送料別


ヘンドリー ジンファンデル ブロック7 [2004]
Hendry Zinfandel Block7
価格3,800円 (税込3,990円) 送料別

Date: 2007/0608 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ゴージャスさで知られるNapa最大のオークション「Auction Napa Valley」今年も今週末開かれますが,既に「E Auction」はインターネット上で開催中。ロット#1~27は日本時間の6/9午前4時まで,ロット#28~54は同4時半まで,ロット#55~81は同5時まで入札できます。入札は世界中どこからでもOKとのことです。

既に1万ドルを超えているロットの例としては「Lot #135 Kongsgaard」があります。これはKongsgaardのライブラリワインから6本をビッダー自身が選べるほか,4人までKongsgaard夫妻と食事ができます。

一方,あまり人気がない例は「Lot #158 Sjoeblom Winery」これはCabernet Sauvignonのスパークリング・ワイン24本というちょっと微妙な感じのもの。これを書いている時点では600ドルですから1本25ドル相当です。ちなみに流通価格は1本37ドル程度。

あと気になるのが「Lot #101 Napa Valley Vintners」これは自宅までBBQグリルやワイン(Joseph Phelps),BBQ食材とともにやってきてディナーをしてくれるというもののよう。これって日本まで来てくれるのでしょうか? (きっと何か読み落としているのだと思いますが)。


Date: 2007/0607 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国では最近「Wine 2.0」なる言葉が取り沙汰されるようになってきています。6/1にはサンフランシスコでWine 2.0というイベントも開催されました(このイベントは昨年11月に続き2回目)。

Wine 2.0といわれてもイメージできないと思いますが,まずはこのイベントに参加する会社やブログの一覧を見てください。ここからWine 2.0のイメージを膨らませてみましょう。

例えばCrushpadがあります。ご存知のように,ここはだれでも“そこそこの”お金を出せば自分のワインが作れるというサービスです。Wine Library TVはここでも何回か取り上げていますが,Vlog(Video Blog)の代表例です。Provinaも以前紹介しましたが自宅でワインを作るキットを発売しています。RadCruは,小規模生産のワインに限定して紹介するWebサイトです。

ここから伺えるのは「自分のワイン」であったり「自分のコンテンツ」です。これまでのように少数のワイン評論家が評価したワインを皆が同じように買うのではなく,ワインの流通・情報などの経路が多様になってくる,というのがWine 2.0の本質だと思います。Pinotbloggerのようにワイナリを作る過程から公開してしまうといった例もあります。

こういった動きが日本にどう影響を与えるのかについては,また別に書きます。少なくともCrushpadは日本からでも利用できますし,日本も大きく見ればその流れに乗っていくのでしょうけれど,今のところはそれが見えていない感があります。
Date: 2007/0605 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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サクサム(サクソンという表記もあり)は,Syrahがとても高く評価されており,米国ではメーリング・リストも何年か待たないと入れない状態です。当然,ワインもプレミアムが付いて出回っていますが,日本の価格は比較的安いです。Broken Stones 2005はワイナリ価格が45ドルで,流通しているのは60ドルくらいから。日本ではWassy'sが特に安くて6380円です。

≪高得点≫
サクソン ブロークン ストーン シラー[2005]
【パーカー 92~95点】
小売価格7,500円
オンライン特価6,380円 (税込6,699円) 送料別


パーカーの掲示板のテイスティング・ノートによると,今飲んでおいしいワインのようです。カリフォルニアらしく果実味が前面に出ているという評価も。
Date: 2007/0604 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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CWFC会長ナパさんのオリジナル・ワイン「Ch. igai Takaha」の第3弾はなんと,Brewer-Clifton/Melville/DiatomのGreg Brewerが自ら醸造するというChardonnayです。その名も「Samurai Beauty」。前2作がお嬢様の名前から取ったのと比べると,名称からも「ナパ趣味」へのこだわりが感じられます(笑)。米国でのお披露目に続き,日本でのお披露目会が6/2,神楽坂のs.l.oで開かれました。

ワインリストは以下の通り。
1. 2006 Melville inox, Chardonnay
2. 2006 Diatom Clos Pepe, Chardonnay
3. 2006 Ch. igai Takaha Samurai Beauty
4. 2002 Brewer-Clifton Kimberly, Pinot Noir
5. 2005 Brewer-Clifton Mount Carmel, Pinot Noir
6. Blind Tasting
7. 2005 Melville Carrie's Pinot Noir
8. 2005 Melville Syrah Donna's
ワインリスト

1,2ともに果実のフレッシュさを感じさせるようなChardonnay。どちらかというと2の方がクリスプな感じでした。甲乙付け難いです。

今日のメインの3はDiatomのHuber(100%ステンレス)を古い樽を使って熟成させたもの。アルコール度16.8%ということもあり,香りにボリュームが感じられます。新樽を使っていないせいか,押し付けがましくなく,おいしくまとまっていると思いました。抜栓後二日たっているとのことで,飲み頃は少し先になりそうです。

4のKimberlyは暴漢に襲われて亡くなったというグレッグのいとこを偲んで作るワイン。このワインの売上はNorth County Rape Crisis & Child Protection Centerに寄付されています。畑はMelvilleの1区画ですが,ここだけ極端な急斜面+極端な密植になっています。
このワインは何と言っても香りが素晴らしいです。グラスがテーブルに置いてあるときから,いちごやラズベリーなど赤系の果実の香りがぷんぷんとしてきます。味わいはエレガント。ちょっと味が弱いのではという意見もありましたが,それを補って余りある香りに敬意を表して,今日の一番に挙げておきます。

5のMount Carmelもすばらしかったです。ただKimberlyの印象が強すぎて,ちょっと記憶が…

ブラインドは今回はかすりもせず。Byronとは意表を突かれました。

7もおいしい。これがこの日の中では一番カリフォルニア・スタイルっぽいピノです。Melvilleのワインの方が,醸造方法に自ら制限をかけているBrewer-Cliftonよりも安定感があるかもしれません。まだややタンニンが強く感じられましたが,いいワインだと思います。

よくSyrahのようなピノといった言い方がありますが,8はピノのようなSyrah。Syrah独特の癖がなく
すいすい飲めてしまいます。これもおいしい。

神楽坂s.l.oの今回の料理は、

Amuse
生しらすとフレッシュトマトのブルスケッタ(写真なしです,ごめんなさい)
Appetizer
穴子と夏野菜のテリーヌ バルサミコソース
テリーヌ
Pasta
鴨モモ肉のラグーソース “リガトーニ”
パスタ
Main dish
和牛いちぼのロースト 緑胡椒ソース
いちぼ
Dessert
ガトーショコラとバニラアイス
デザート

アミューズはさっぱりさわやか。ちょっとアンチョビを使っているのでしょうか。塩気がワインとよく合います。
テリーヌは味がよくしみたナスがおいしかったです。
パスタはB-Cのピノによく合いました。
メインディッシュは絶品。イチボは脂が乗りながら,きちんと肉の味もし,しっかりした噛み応え。それに胡椒がときおりアクセントを付けます。付け合せの野菜もおいしい。おいしいくてワインが進みます。B-CよりMelvilleのPinotやSyarhにマッチしています。

ワインも料理もとてもレベルが高く,素晴らしい会でした。
Greg Brewer

はみこさんの記事はこちら。takuyaさんの記事はこちら
Date: 2007/0604 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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とにかく入手難であることでは今やトップのコスタ・ブラウンです。

2004と2005のSonoma Coastが2本で1撃価格3万9000円。

【コスタ ブラウン ピノノア 2本セット】
Kosta Browne Pinot Noir


シングル・ヴィンヤードなら
【コスタ・ブラウン】 ピノ・ノワール "アンバー・リッジ" [2004]
あらかると特価29,800円 (税込31,290円) 送料別


どちらも高いですが,後者は米国でも1本で150ドル以上の流通価格なので,まだそっちが少しお得でしょうか。2005のSonoma Coastだけなら100ドル未満で売っているところもあります。
Date: 2007/0601 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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人気のBrewer-Clifton,Melvilleの輸入元が変わるというのは以前に記事に書きましたが,新たなインポータはワイン・イン・スタイルに決まったそうです。値段は,残念ながら少し上がった様子。Melvilleのフラグシップであるテラス(Terraces),キャリーズ(Carrie's)で見ると昨年7000円前半で入手できたのが今年は税込みだと8000円を超えてしまいます。ただ,米国での実勢価格の中心は60ドルくらいなので,この値段でもそんなに割高なわけではありません。2004年がそれぞれRPで96/95という高評価を得たことを考えたらまだ安いといってもいいかもしれません。

●メルヴィル ピノノワール "テラシズ" 2005
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ヤナギヤ特価7,980円 (税込8,379円) 送料別
Date: 2007/0531 Category: 技術系
Posted by: Andy
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これつかったら,ワイナリのページでチェックを入れていって,ドライビング・ディレクションのページを作ってそこで順番指定して,結果を検索,なんてことができるかな。
"This morning, we updated the Google Maps API to add support for driving directions."

Official Google Maps API Blog: Driving Directions Support Added to the Google Maps API

ワイナリ名は,クッキーでローカルに持たせればなんとかなりそう。後は順番指定とかはJavaScriptのツール使って。簡単ではないけど実装はできそうな気がします。

ちなみに元記事によると
Unfortunately, you can't route from New York to Paris. But perhaps you can make a mashup that gives a better suggestion than "Swim across the Atlantic Ocean."

「大西洋を泳いで渡る」は出てこないそうです(笑)。ちょっと残念。

さすがにプラグインに機能として盛り込むのは難しそうですが。
Date: 2007/0530 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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個人的にはJensenにばかり殺到するのは意味がないと思いますが,需要は圧倒的に大きいようなので,紹介しておきます。ちなみに「ジャンセン」という表記を見かけますが正しくは「ジェンセン」です。せっかくだったら同じ出所のブドウの樹を使い,畑だけが違う,Selleck,Mills,Reed,Ryanもお試しください。まさに「テロワール」の違いだけを感じられるはずです。

Date: 2007/0529 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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早いもので,「Two Buck Chuck」(2ドルのチャック)の通称で知られる「Charles Shaw」のワインが登場してから5年経ったそうです。一時ほど話題にはならなくなったものの,この5年間で売った本数は3億本。昨年はカリフォルニアで売られたワインの8%を占めていたそうです。
"I think Two Buck Chuck has helped to make people aware that wine is not just for special occasions"(Michael Mondavi)

Two Buck Chuck still making waves

それまで,カリフォルニアの安ワインというと,ジャグワインと言われるような,「Burgandy」や「Chablis」などと名が付いたものが主流だったと思うのですが,このワインのおかげでローエンドまで,いわゆる「バラエタル」のワインになってきたような気がします。おそらくそれは高級ワインの消費にもつながってきているのでしょう。

ちなみにWineLibrary.tvでもChalres Shawのテイスティングの回があります。このヴログ(Vlog=Video Log)の目的が紹介したワインの販売であることを考えると,他の店(Charles ShawはTrader Joe'sが独占販売しています)のワインを紹介するのは異例のこと。この回,なかなか面白いです。まずいのは本当にまずそうな顔をして飲むあたりが。

ちなみにテイスティング結果はSBが84,CHが67,Gamay(ヌーボー)が56,Merlotが74,Syrahが85,Cabが61でした。Syrahが結構おいしそう。
Date: 2007/0528 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレーの最北端に位置するCalistoga。ここには1976年のパリ・テイスティングでシャルドネが1位になり,現在もCabernet Sauvignonが高く評価されているChateau Montelenaや,最高レベルのCabernetやSyrah,Sauvignon Blancを生み出し続けるAraujoといった素晴らしいワイナリがあります。ところがこの地域,これまでAVA(米国ブドウ栽培地域)として指定されていません。もちろん,動きがないわけではなく,MontelenaのオーナーであるBo Barrettを中心に,策定の動きが続いています。
"Chateau Montelena Winery owner Bo Barrett says Napa Valley residents should become involved in a four-year-old push by local winemakers to create a Calistoga appellation."

Napa Valley Register | Vintners bemoan delay of Calistoga AVA

なぜ,AVAとして認められていないかというと,Calistogaの名を冠したワイナリCalistoga CellarsとCalistoga Estateの存在があるからだそうです。実はどちらもCalistogaという名を使っているものの,Calistogaのブドウを一部しか使用していないため,CalistogaがAVAになると,ワイナリ名を変えるか,85%以上Calistogaのブドウを使うようにしないといけません。

理屈で言えばそんなワイナリがCalistogaを冠するのはけしからんとして,AVAを決めてしまったらよさそうな気がしますが,さすがにそうは簡単にいかないようです。

MontelenaもAraujoも今さらAVAが認められたからといって,大きくビジネスに影響することはなさそうな気がしますが,すっきりしませんね。
Date: 2007/0528 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Tantaraというワイナリは,米国でも知る人ぞ知るといった位置づけでしょう。Pisoniからブドウを購入できるのですから実力がないはずはない(Pisoniは売り先を厳しく選別することで知られています)のですが,米国でのレビューを探すと案外見つかりません。ここの最上級キュベEvelynはWine Enthusiast誌で97点を取ったとかで,米国でも90ドル。1万3000円というのはそれほど高くありません。1万円強するPisoniは米国で60ドルくらいなのでそっちはちょっと割高感があります。

● 予約販売分(6月5日発送開始予定)
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あらかると特価13,000円 (税込13,650円) 送料別
Date: 2007/0525 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今日はちょっと個人的な話なので興味ない方はスルーしてください。

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Date: 2007/0524 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Maboroshi Wine Estatesの私市(きさいち)友宏さんの記事がJapan Timesに載っていました。今に至るまでを振り返っています。
"When Tomohiro Kisaichi told his friends and family he wanted to abandon his cozy life in Japan and move abroad to become a winemaker, they thought he was crazy."

Vintner comes home triumphant | The Japan Times Online

時系列的に追っていくと,奥さんのRebeccaさんは交換留学生として大阪に来て,そこで私市さんと知り合い,卒業直後に結婚。一女をもうけます。私市さんの両親が営む酒屋で働くものの,1991年,娘さんが4歳のときにワイン作りがしたいとフランスに渡ります。

ブルゴーニュで手当たり次第に,働き口を捜したところ,Gevrey-ChambertinのDomaine Armand Rousesauで職を得ます。そこでワイン作りを学ぶものの,天候やフランス人の外国人に対する扱いに不満を感じ,1992年にはSonomaに移り,UC Davisのワイン作りの学科に二人で入学します。一年後に学位を得てHealdsburgのMichel-Schlumbergerに雇われます。

この間,Rebeccaさんはブドウ栽培の方に興味を持つようになり,現在はMaboroshi Wine Estatesの畑のブドウを見ているほか,SL(Simon Levi) Cellarsのワインメーカーも勤めます。Rebeccaさんによると,友宏さんとはワイン作りのスタイルが大きく違うとのこと。ただし,テイストの基本部分は一致しているので一緒に進んで行けるようです。今ではお子さんは二人(19歳と11歳)になり,両親の手伝いをしてくれるそうです。

私市さんご夫妻は今月末に一時帰国。三軒茶屋の「のみ山」さんではワインメーカーズ・ディナーが開かれます。7名限定ということなのでご興味があるかたは早めに(といっても既に木曜日ですが)連絡してみてください。

Date: 2007/0524 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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今度はかんちゃんから報告がありました。

デカンタにワインを入れるのではなく,グラスに10cm四方くらいのサランラップを入れたとのこと。この方法でも確かに効果はあったそうです。

ブショネ除去実験の元記事はこちら
実験報告1実験報告2
Date: 2007/0523 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんのmixi日記やブログで話題になった話です。

国際民間航空機関(ICIO)の指示により,2007年3月1日から液体の国際線機内への持ち込みが極めて厳しくなっています。容器は100ml以下に制限され,アルコールは薬品以外はすべて持ち込めません。そのため,ワインも手荷物として預けることが必須になります。

Parkerの掲示板でも話題になっていたのですが,ややこしいのは手荷物として預けるときのルールが航空会社によって異なっており,しかも窓口の職員が自分の会社のルールを知らないことが多いというところにあるようです。例えばダンボールの箱に入ったものはすべて駄目といった対応を取られることもあるとか。

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Date: 2007/0521 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ガラス羽シャープシューターが介在するピアス氏病の脅威が続く中,新たな害虫としてYellow Brown Apple Moth(YBAM)という蛾が注目されています。5月16日はCDFA(California Department of Food and Agriculture)がNapaで成虫を発見したと発表。俄然,注目が上がっています。
"The California Department of Food and Agriculture (CDFA) and the U.S. Department of Agriculture (USDA) have confirmed the detection of a single adult light brown apple moth on May 9 in a residential area of Napa. The announcement follows lab confirmation by entomologists with CDFA, and then supporting confirmation by USDA scientists."

Light Brown Apple Moth Detected in Napa

この蛾の幼虫は果実や様々な樹の幹や葉に住んで中を食い荒らしてしまうそうです。元々はオーストラリアにいたようなのですが,米国にまで広がってきました。これ以上の広がりを防ぐ手段を考えているとのこと。
Date: 2007/0521 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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言わずと知れたワイン評論家Robert Parker氏(以下敬称略)の半生を綴った伝記です。特に興味深いのはパーカーがワインを飲み始めた1967年からWine Advocateを創刊する1978年までのところ。先日紹介した「パリスの審判」と重なるところも多く,1960年代から70年代にかけて西海岸ではワイン作りが,東海岸ではワインを飲むことが発展していった様子がうかがえます。

読み物的なクライマックスは1982年のボルドーの評価をめぐるあたりでしょうか。ワインのレビューを書く人も,それまでは群雄割拠たる状況だったのが,このヴィンテージを境にパーカーの一人勝ちになっていったことが描き出されています。

それ以降はむしろ,自らが想像する以上に力を持つようになってしまったパーカーと周囲との軋轢に多くが割かれています。

個人的にはパーカーのことは好きです。まじめで実直であり,テイスティングについては何より一貫性があります。ただ,その生真面目さとやや単一的な価値観,自らの信念に向かって強烈にものを進める部分は一種ブッシュと重なるところを感じてしまいました。

また,これからどうなっていくかを考えると,パーカーの時代というのはそれほど遠くないうちに崩れていくような気がします。一番大きな理由は,一人で全世界をカバーできないこと。もちろん,Wine Advocate誌にはParker以外のReviewerもいますが,彼らがParkerと並ぶ信頼度を得ているかどうかというと,疑問です。また,パーカーが得意とするのはボルドーを中心とするカベルネ系が中心であり,現在急速に発展しているカリフォルニアのピノのような少量多種の世界ではないこと。こういった領域ではPinotReportのようなものの方が中心になっていくのではないかと思います。

まあ,これだけいろいろなことが語られるというだけでも,パーカーの存在の大きさは他を絶しているわけであり,パーカーをよく思う人,悪く思う人(特に悪く思う人は,ほとんどの悪口は既に言い尽くされていることは知っておいてほしいと思います),どちらにも読んでほしい本です。

Date: 2007/0519 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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プレミアム酒販太平にカレラが入荷しています。ジェンセンだけはあっという間に売り切れたようですが,後はまだあります。クローン(ブドウの遺伝子)としてはどれも同じなのにJensenだけがこれだけ売れるのはちょっと異様な感じがします。飲みやすさではジェンセンが一番かもしれませんが,複雑さなどではセレック(Selleck)の方が上かと思うのですが。

カレラ単一畑はこちら
Date: 2007/0518 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ふと思い立ってGoogleのAdWords(検索語に対して広告を出す機能)を使って,ワイン関係のクリック単価を調べてみました。その結果,一番高かったのは何だと思いますか?

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Date: 2007/0517 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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図らずもピノ・ノワール関係の話が三つ連続してしまいますが,三つ目はSanta Lucia Highlandsで初めて消費者向けに行うテイスティング会です。今週土曜日5/19の開催です。場所はParaiso Vineyards。参加費は85ドルです。
"SLH Wine Artisans Tasting May 19, 2007 Join the vintners of the Santa Lucia Highlands for our first-ever consumer tasting. From 3pm to 6pm. Sample limited release gems and hard-to-get vintages, paired to elegant hors d"

Santa Lucia Highlands: Events

参加を予定しているワイナリはManzoni, Morgan, Paraiso, Pisoni, ROAR, Talbott, Tondre, Pelerin, Tudor, McIntyre, Hahn, Belle Glos, Testarossa, Loring and Siduri。PisoniやGary's,Rosella'sのワインが好きだったら,これを逃す手はないでしょう。
Date: 2007/0517 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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麻布十番のレストランCalifornia Wine Gardenで,「SIDEWAYS RETURNS」というイベントをやっており,そこでついにFoxenのSea Smoke 2004が登場します。
"いよいよ始動!!      映画 SIDEWAYS RETURNS"

California Wine Garden

「ついに」というのはこのワイン,ロバート・パーカーが96点を付け,400ケースと少量生産であることから畑の持ち主であるSea Smokeのワイン以上に希少価値が高まっているのです。日本では昨年,今年と柳屋で数本売り出され,すぐに売り切れています。

価格は1万8380円と,レストランとしてはかなり安いもの。例えば米国のオークション・サイトWineCommuneでは一発落札価格が140ドル,WineBidにいたっては225ドルからで出ているほどなのですから。

このワイン5/17~5/23までで限定3本。どうしても飲みたいなら席の予約と同時にワインの予約も必要かも。

なお,昨年1杯だけいただきましたが,Sea Smokeのトップ・キュベTenをさらに強力にしたような素晴らしいワインでした。
Date: 2007/0517 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国の新聞はあまたありますが,影響力の大きさで言うと間違いなくナンバーワンになるのがNew York Times。例えば米国の書店に行くと,多くの本の表紙に「New York Times Bestsellar」とうたっているほど。ワインの世界ではほかに権威がいろいろあるので,それほどの影響力があるとは思いませんが,それでも新聞の中ではトップクラスと言っていいでしょう。そのNYタイムズがサンタ・バーバラのピノ25種をテイスティング。ベスト10を選びました

1位になったのはSiduriのClos Pepe 2004(53ドル)。バランスのよさや,明るい果実味などが評価されたそうです。2位はMelville Carrie's 2003(60ドル)。3位は2005 Au Bon Climat La Bauge au Dessus。これは33ドルでベスト・バリューにも選ばれています。

この中で日本で売っているのはSiduriのClos Pepe 2004。53ドルが6480円ですから,現地価格と言っていいでしょう(もっとも,小売では40ドル台前半で売っているところもあります)。Wassy'sとVin du 268と同じ値段だったので両方掲載しておきます。

シドゥーリ クロ・ペペ・ヴィンヤード ピノ・ノワール[2004]
価格6,480円 (税込6,804円) 送料別


シドゥーリ ピノノワール・クロ・ペペ ヴィンヤード[2004]
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小売価格 7,600円
オンライン特価 6,480円 (税込6,804円) 送料別
Date: 2007/0516 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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以前に紹介したブショネのワインを救う方法を,S's Wineのshuzさんが試してくれました(別の報告はこちら)。
"この日開けたのは、パリ16区のセールで購入した、ブリュノ・クレールの03マルサネ。さほど期待もしていなかったのですが、グラスに注いでみてガックリきてしまいました。ブショネです。 まず香りが不自然なほど全くたたない。おかしいなと思ってひと口含んでみると、例の紙粘土味。程度でいえば、重度ではありませんが、中程度のブショネでしょう。いつもの私なら、悪態をつきながら半分ほど飲んで、あとは流しに捨ててしまうところですが、この日は違いました。 Andyさんのブログで報告のあったコレをぜひ試してみようと思いまして。"

SS Wine(S'sWine別館)

詳しくは元記事を読んでいただければと思いますが,結果をかいつまんで報告すると,①5分漬けたもので明らかに効果はあった,②15分漬けたら香りがなくなった,③翌日は雑巾臭で飲めなかった,と漬け過ぎは禁物なようです。

また,デカンタにラップを入れるのがかなり大変だったということで,もっと簡単な方法を考えるといいかもしれません。
Date: 2007/0516 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Colgin,一回しか飲んだことないのですが,衝撃的なおいしさでした。当時はまだCabernet Sauvignonしか作っていませんでしたが,その後ラインナップを拡張し,多分今のフラッグシップはIX。IXにもSyrahとProprietary Redがあり,今回はProprietaryの2004です。49800円というのはむちゃくちゃ高いですが,米国内でも400ドルくらいするのでMLに入っている人以外はしょうがないのかも(ML価格はいくらなんだろう)。ワイン1本にこれだけお金をかけることに意味があると思う人にとっては買う価値があるだろうと思います。

● 5/17(木)以降出荷分
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Date: 2007/0515 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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中国はワインにとって未開拓の市場であり,潜在的には計り知れないほどの大きな市場になる可能性があります。そのため,アメリカ人にとっても中国市場は大きな魅力に映っているようです。しかし,フード・ライターのオリヴィア・ウー氏によると,アメリカ人は中国市場を理解していないということです。
"Cabernet 'is just so wrong,' she said, although it is drunk at official occasions and private banquets because it is the most revered of the noble varieties. 'State officials will make sure they get the best wines, whether they like them or not,' she said."

American wine producers

彼女の主張によるとカベルネは「ステータス」のあるブドウとしてオフィシャルの席で出されるが,中華料理には全く合わないとのこと。乳製品やソースを使わないからだそうです。中国人はそれよりもワインにウイスキーやブランデーを混ぜ,7-upなどのソーダ類まで入れて混ぜたものを好むそうです。ちょっとすごいですね。

では合うワインは何かといえばWu氏は「リースリング」が1番としています。このほかAlbarino, Gruner Veltlinerといった白も合うそうです。
Date: 2007/0513 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ワイン好き,特にカリフォルニアワインのファンならば1976年のパリ・テイスティングについて,全く知らないことはないと思います。カリフォルニアワインがブラインド・テイスティングでフランスのそうそうたるワインを抑えて一位になった「事件」です。これがきっかけで,「新世界」のワインだからといってフランスワインに劣るわけではないと,カリフォルニアのみならずオーストラリアやチリ,ニュージーランドなど様々な地域で世界品質を目指したワイン作りが行われるようになりました。言わば「フランスワイン至上主義」が崩れる最初の一歩だったのです。

本書の著者であるジョージ・M・テイバー氏は,そのパリ・テイスティングを取材した唯一のジャーナリスト。それもたまたま主催者のワイン学校に通っていたからというのがその縁。彼がTime誌に記事を書いたことで一躍この試飲会のことが世界に知られたのでした。本書は「生き証人」が当時の状況を記すというドキュメンタリーとして価値が高く,読み物としても非常に上質です。カリフォルニアワイン・ファンはもちろんのこと,すべてのワイン好きの方に読んで欲しいと思いました。

内容は大きく三つに分かれています。一つは言うまでもなくパリ・テイスティングそれ自体。試飲会が開催されるまでの経緯についても詳細に追っています。次に,試飲会にいたるまでのカリフォルニアワインの歴史。特に赤で1位になったスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのワレン・ウイニアルスキーと,シャトー・モンテレーナのジム・バーレット,マイク・ガーギッチの半生については詳しく書かれています。3番目は試飲会の巻き起こした影響としての世界のワイン生産者の動き。

試飲会の話では,これまで明らかになっていなかったこと,例えば白の試飲が終わった後,時間が押していて,赤の準備をしている間に白の結果が発表されたこと,などが書かれており,結果を知っていてもどきどきします。その場に居合わせた人が書くものだけに臨場感がとても高いです。

カリフォルニアワインの歴史のところも,当時の空気を上手に伝えています。例えば試飲会よりもさらに40年近く昔の禁酒法時代やその直後のころのワイン作りについて。当時は衛生観念も低かったため,すぐに腐ってしまうようなワインが中心でした。また,どの品種がどの地域に合うかといった考えもほとんどありませんでした。後年,「画一的」あるいは「化学ワイン」などとして非難されるUCデイヴィスによる様々な啓蒙は,このころのワインを知ることで初めてその意味合いが分かります。また,60年代から70年代にかけての新たな生産者の台頭。世界を目指すことを公言したRobert Mondaviを中心に,ナパ・バレー全体が手に手を取って高品質化にまい進していく様子が伺えます。決して試飲会の勝利はフロックでなかったのです。

三つ目の,後日談のところは,他の二つに比べると,多少平板な感じはありましたが,ジャーナリストとしてはどうしても押さえておきたいところだったのでしょう。

パリ・テイスティングについては,①フランスワインにとって不利な状況で行われた(若いワインではカリフォルニアが有利),②1位と2位の差はわずかであり,カリフォルニアが勝ったといっても統計的には意味がない,など様々な非難があります。筆者はこれらについては否定的。特に①については,主催者のスパリュアがフランスで商売をしている以上,フランスワインが勝つことを望んでいたとしています。このあたり,本書の筆者の立場からすると,自分が報じた歴史的イベントが否定的に取られるのは避けたいと思うのが自然であり,うがった見方をする人がいるかもしれません。本来なら「はめられた」審査員からの「真実」を聞いてみたい感はありますが,それが出てこないということは,やはり筆者の言うことが真実なのだろうと思います。

なお,本書の主な訳は葉山考太郎氏。訳文は悪くありませんが,ところどころ誤訳があるのは気になりました。例えばハイジ・バレット(訳ではバーレット)をスクリーミング・イーグルのオーナーとしていたり。固有名詞のカタカナにもバーレットのようにちょっと違和感があるものもありました。貴重な書籍だけに誤訳は次版で直ることを期待します。

Date: 2007/0511 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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KAJIWARAでロキオリのピノ,シャルドネ,ソヴィニョン・ブランが出ています(柳屋でも出てますがこちらの方が安い)。ピノとシャルドネは割高感がどうしても残りますが,ソヴィニョン・ブランは4280円。米国では32~35ドル程度。35ドルが1ドル120円なら4200円ですから,割高感はほとんどないと言ってもいいでしょう。

ロキオリ ソーヴィニヨン・ブラン [2006]
価格4,280円 (税込4,494円) 送料別


そういえばロキオリのソヴィニョン・ブランってまだ飲んだことなかったような。だれかが飲ませてくれるとかくれないとかいう話が昔ありましたが。
Date: 2007/0509 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Napa Wine Companyというと,醸造設備を他のワイナリに貸すファシリティとして有名ですが,自分のワインも作っているそうです。柳屋でその2001年Cabernetが出ています。2850円という価格は,米国で流通している35ドルと比べてほぼ3分の1。Webサイトではこんなに持ち上げて大丈夫かと思うくらい絶賛していますが,この価格なら,もしだまされていても文句は言えないでしょう。しかも6本買ったら送料無料です(同梱12本まで)。

●ナパ ワインカンパニー カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー 2001 【同一ワイン6本で送料無料!バンドルセール対象品】
商品番号 82692 Napa Wine Co.
インポーター希望小売価格3,500円 のところ
ヤナギヤ特価2,850円 (税込2,992円) 送料別


というわけで,だまされてもいいかと,僕も買ってみました。下の子のBVだけど,さすがに今から15年置いておくのはきついでしょうかねえ。
Date: 2007/0509 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カレラの人気がテレビ番組「世界バリバリ☆バリュー」で取り上げられたことで再燃しているそうです。特に一番人気のジェンセンは既に日本では入手困難とか。

実はちょうどタイミングよく,カレラのML(メーリング・リスト)向けオファーが届いていました。単一畑のピノであれば,セレック(Selleck)が58ドル,ジェンセン(Jensen)が53ドル(最大6本),リード(Reed)が48ドル(最大2本),ミルズ(Mills)が43ドル,そしてライアン(Ryan)が40ドル(最大2本)です。

ジェンセンの国内価格が9000円前後ですが,消費税や関税,送料など様々なコストを入れたらそれより高くなる可能性が高いと思います。そのあたりをご理解のうえ,購入希望があれば連絡ください。6~12本集まったら注文したいと思います。

問い合わせを受けたので,カレラについて追記します。カレラについては「カリフォルニアのロマネコンティ」といったあだ名がありますが,これはオーナーのジョシュ・ジェンセン氏が,かつてDRC(Domaine de la Romanee-Conti)でアルバイトをしていた際,落ちていた枝を拾って帰ったものが現在のカレラのブドウの木の元になっているという伝説から来たものです。Jensen氏は現在はそれを否定しているようですが,1999年のSan Jose Mercuryの記事には以下のように出ています。
He got his original cuttings from the vines at Romanee-Conti.
"If you get cuttings and plant them in California, it doesn't meawn our wine taste like that-that is, the best of the best, " Jensen says. "It does mean you have the real McCoy, not some clonal variant. You've got pinot noir selected for quality, low yield and top flavor. We started with the right stuff, witth true, genuine pinot noir."

他国からブドウの枝を持ち込むのは法律に違反することなので,否定するようになったのかもしれないと思っています。

日本では90年代後半に漫画「ソムリエ」で主人公がブラインド・テイスティングで出されたCaleraをロマネコンティに間違えそうになったというエピソードがあり,一躍ブームになりました。その後,KistlerやMarcassinなどのピノがWine SpectatorやWine Advocateで高い評価を受け,やや忘れられた存在になりかけていました。一方,米国でも「昔の名前で出ています」という感じだったのが,昨今のピノブームで,ピノに慣れた愛好者が増えたためか,はやりの濃くて分かりやすいピノとは一線を画す,複雑さを重視したCaleraのスタイルを,再評価する動きが出ています。
Date: 2007/0507 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Patz & Hallが20年近く続いたワイナリの間借り生活をやめ,新しいワイナリを作りました。これまではNapaのRutherfordにあるHonigワイナリでワイン作りをしていたのですが,新しいワイナリはSonomaにできるそうです。
"Water Treatment System and Specialized Equipment Are the Focus for New Patz & Hall"

Wine Business - Wine News

細部にこだわるワイナリらしく,独自のポリシーに基づく最先端設備をいろいろ取り入れているそうです。1つは水の浄化システム。ワイナリからの排水はpHが低すぎるため,通常の排水処理で問題になるそうです。ここでは固定物を取り除き,中性に調整してから排出することで,非常にクリーンは排水を実現しているそうです。

また,ワインの清浄化に使うための縦長のタンクを導入しました。Patz & Hallではボトル詰めの際のフィルタリングを行わないため,ボトル詰めの前にワインを“落ち着かせる”必要があります。その専用のタンクで,ワインがより明るくクリアになるそうです。

このほか,ブドウの茎を取らずにプレスするための専用の圧搾機や,独立して温度設定可能な三つの部屋など,「ワインをよくするための技術だけを採用した」とのことです。

Date: 2007/0506 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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David Rameyのワインは高評価の割に,日本での価格は比較的安く,通常でもお買い得度が高いものの1つです。さらに2004のLarkmead Vineayard Cabernet Sauvignonは米国価格でも69ドル以上するのが6980円と実質的には2割くらいも割安になっています。このワイン,Robert Parkerは95点を付けており,下のリンクページにあるレビューコメントを見ても,かなりそそられるものがあります。

● RP95点 【レイミー】 カベルネ・ソーヴィニヨン
"ラークミード・ヴィンヤード" [2004]
輸入元希望小売価格7,500円 のところ
あらかると特価6,980円 (税込7,329円) 送料別
Date: 2007/0504 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのカリストガにある有名ワイナリChateau Montelenaが電力すべてを太陽電池に変えました。220kWの発電設備を備えるそうです。
"Chateau Montelena Winery, the venerable Napa Valley winery that helped bring California wine to global prominence, today announced that 100 percent of its electricity needs will henceforth be met through solar power."

Sun Shines Bright on Chateau Montelena Sustainable Energy Plan
これによって今後25年間の二酸化炭素排出が6625トン削減されるそうです。これは4万本の木による浄化作用に相当するとのこと。

Montelenaは好きなワイナリなので,今後もがんばってほしいです。なお,ここのEstate Cabernetは米国では大人気。WSでは2回ほど超低評価を受けたことがありますが,Wine Advocateでは95点以上の常連。しかも日本の値段は米国と変わりありません。お買い得。

シャトー・モンテリーナ カベルネ・ソーヴィニョン 「ザ・モンテリーナ・エステート」[2002]
CHATEAU MONTELENA Cabernet Sauvignon The Montelena Estate
価格9,800円 (税込10,290円) 送料別
Date: 2007/0503 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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映画監督として知られるFrancis Ford Coppola氏が2005年末に,SonomaのGeyservilleにあるChateau Souverainの施設を買い取ってから1年ちょっと。その新しい名前が発表されました。
"Francis Ford Coppola unveiled the name of his new Sonoma winery Tuesday as only the famed movie director could -- during an one-man multimedia play at the Geyserville winery that will now be known as Rosso & Bianco winery."

Coppola directs winery
新ネームはRosso & Bianco。コッポラの普及ラインのワインのブランド名をそのまま付けました。Napaのワイナリは既にNiebaum-CoppolaからRubicon Estateに名前を変えており,そちらは高級路線。Sonomaと明確に棲み分ける計画のようです。

なお,誤解があるといけないのですが,Chateau Souverainはなくなったわけではありません。ワインは場所を変えて造り続けており,HealdsburgのCellar 360にテイスティング・ルームもあります。
Date: 2007/0502 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Paso RoblesにWestsideという新しいAVAを作ろうとする運動と,11もの新しいAVAを作ろうとする二つの動きがあることは以前に紹介しました。先行するWestsideについてのTTB(The Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)へのパブリックコメントがこのほど締め切られました。3月23日までの予定が4月24日までに延長されたこのコメント,最終的には200を超える数にいたるまで寄せられています。
"There’s a bit of appellation angst brewing in Paso Robles these days. As the public comment period on the Westside AVA petition before the Tax and Trade Bureau (TTB) came to a close on April 24th, the comments were flying and so was the mud."

Paso Robles AVA Division - Paso Robles

これまでの例では,TTBで審査されて却下になることはほとんどないそうなのですが,今回はどうなるんでしょう。コメントをいくつか見る限りでは賛否両論としかいいようがない感じです。
Date: 2007/0501 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Pisoniという畑の名前とMontereyのSanta Lucia Highlandsという地名,Gary Pisoniという型破りな生産者の名前を初めて聞いたのは99年ころだったと思います。それから10年足らずでSonomaのRussian River Calley,Santa BarbaraのSanta Rita Hillsと並ぶ高級ピノの生産地としてSanta Lucia Highlandsの名は知られるようになりました。中でもGary Pisoni/Gary Francisconiの二人のGaryの畑Pisoni,Gary's,Rosella'sという三つの畑はラ・ターシェのクローンを使っているという「伝説」も伴い,別格的な位置付けにあります。その一番兄貴分がPisoni。骨格のはっきりしたスケールの大きなワインを多く生み出しており,やや線が細く,親しみやすいワインが多いRosella's,「深み」でちょっと劣るかと思われるGary'sと比べて,値段もやや高めです。

現地での価格も60ドル以上するものが主体ですが,調べてみたら結構日本でも同等の価格帯で売られているものがありました。自分が飲んだことあるのはOjaiとTestarossa,Nicholsですが,どれもお勧めです。

オーハイ ピノ・ノワール ピゾーニ・ヴィンヤード【2000】
当店通常価格7,980円 のところ
特別価格6,700円 (税込) 送料別


シドゥーリ・ピノノワール
ピゾーニ・ヴィンヤード[2005]
小売価格7,600円
オンライン特価6,480円 (税込6,804円) 送料別


テスタロッサ ピゾーニ・ヴィンヤード サンタルチア・ハイランド【2001】
当店通常価格8,120円 のところ
特別価格6,830円 (税込) 送料別


キャピオー・ピノ・ノワール・サンタ・ルチア・ハイランズ・ピゾーニ・ヴィンヤード[2004]750ml
価格6,667円 (税込7,000円) 送料別


●ニコルス ピノノワール "ピゾーニ・ヴィンヤード" モントレーカウンティー 1998
当店通常価格11,000円 のところ
3周年記念特価7,777円 (税込8,165円) 送料別
Date: 2007/0427 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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開けたボトルを40分間「輪」の中に置いておきます。それだけでワインのフレーバーが増します。こういう“怪しい”製品をマサチューセッツの会社が開発しました。その名も「おでんの輪」いやいや「Ring of Oden」といいます。
"The Ring of Oden is a polished brass ring imbedded with energy through a revolutionary Net-Neutral Ionic™ Energy process, causing the subatomic particles within the brass to resonate."

The Ring of Oden - Age your wine naturally in minutes, not years with the Net-Neutral Ionic Energy Process
なんでも熟成のプロセスを早めることで「10ドルのワインも80ドルのフレーバーになる」そうな。ちなみにこの製品は99ドル! まあ,「とんでも」物だとは思いますが,アメリカ人はこういうのに乗るんでしょうか(日本人の方が好きそうな気がします)。

Ring of Oden
Date: 2007/0426 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋のメルマガでPatz&HallのDutton Ranchが出ていて安いなあと思ったところ,調べたらもっと安いところがあってびっくりしました。「かわばた酒店」という店です。Dutton Ranch 2000 Chardonnayが3980円(税抜き),だけでなく同じ年のWoolsey Roadも同じ値段,Robert Parkerが高く評価する(94点)Alder Springsも5800円です。今飲むんならDutton RanchよりWoolseyやAlder Springsだろうなあと思います。一番評価が低い(WSでは割と高評価ですが)Dutton Ranchでも米国で40ドル。間違いなくお買い得です。

【パッツ&ホール】
シャルドネ・アルダー・スプリング[2000](白)
価格5,800円 (税込6,090円) 送料別
Date: 2007/0425 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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リストが膨大すぎて,見るのが大変。かつ売り切れが大半という,難物なセールになっている今回のパリ16区のセールですが,探してみると「あれ,こんなのが」というのが結構ありました。まさに掘り出し物です。

例えばVision CellarsのRosella'sやGary'sのPinot。ArcadianのSleepy HollowのPinot。ちょっとだけ高いけどレアなSin Qua NonのBoots。SpottswoodeのSauvignon Blancは1割引いたら3000円台。Martinelliも一杯残っているけどどれも米国価格より安いです。Ojai のPisoniなんていうのも1本残ってます。ShaferのRelentlessもあった。ほかにもありそうですが,疲れたのでこの辺まで。これらはどれも米国価格と遜色ないです。それから,ここに出ている価格から1割引いてもらえるはずなのでお間違いなく。

パリ16区のセールページ
Date: 2007/0425 Category: 技術系
Posted by: Andy
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「バトン」というのは日本だけの現象かと思っていましたが,米国でもあるようです。「Tag it」とか「meme」(ミーム)と呼ばれています。昨日今日と米国のワイン・ブログで「Why you blog」という「Tag it」が流行っています。
"I realized this morning I had the perfect list of tag-ees, so here goes (I need a"bwa ha ha" soundtrack):
* Josh "I Have Two Lives" at Pinotblogger
* Marshall "The Entranced" at the WineQ Blog
* Brian "PJ" at the Small Business Blog of the Day
* "Dirty Man" Jason at the WineLog.net Blog
* Ryan "The Searcher" at the CalWineries Blog
Your mission, if you choose to accept it, is to tell us "why you blog?"

El Bloggo Torcido - Twisted Oak Winery

面白いのはトラッキングのページがあること。だれが参加しているか,ツリー状で見られます(ワイン関係だけではありません)。仕組みが今ひとつ分からないのですが…(人力でやっているような気が)。

というわけで,呼ばれているのでもないのですが,自分がブログをする理由をいくつか挙げたいと思います。
1. 更新頻度を落とさないためにはオンラインで記事を書ける仕組みが必要だった(その昔の「四方山玄関口」を覚えている人は少ないかもしれませんが,あれもファイルアップロードなしで記事を作っていました)。
2. デザイン変更や機能追加などが容易にできる(長年の懸案だったワイナリマップが実現できたのもそのおかげ)。
3. サイト全体の管理に利用できる。
4. コミュニケーションの起点になる。
5. いじっていて楽しい。
僕の場合,元々「玄関口」というサイトがあって,それをどうするかというところから出発しているので,純粋にブログだけをやっている人とは目的も使い方も大分違うかもしれません。4のコミュニケーションの要素はブログだからというより,サイトを始めたときからのことですが,例えばmixiのマイミクを見ても,大半がワインだったりブログからの付き合いですから,その要素はいまだに大きいということです。
Date: 2007/0424 Category: 健康
Posted by: Andy
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長年の飲酒による脳や内臓への影響は,男性より女性に早く出やすいという研究結果をロシアの研究者が発表しました。
"The brain-damaging effects of alcohol strike women more quickly than men, a new study conducted in Russia confirms."

Alcohol damages women

理由としては男性の方が女性よりも水分量が多いことや,アルコールを分解する酵素が少ないといったことがあるようです。
Date: 2007/0423 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Andrew MurrayといえばSanta Barbaraでローヌ系品種のワインを作る草分け的存在。さらには19歳(!)のときからワインを造っているという神童ぶりでも知られているようです。そんなAndrew Murrayが35歳にして大きな岐路に立っているという記事です。
"For Andrew Murray, 35, of the eponymous vineyard in Santa Barbara County, the answer is to lose the farm, flirt around with new vineyards and train for a triathlon. Oh, and make even better wines."

Man, 35, seeks grapes for serious relationship / Central Coast winemaking whiz kid Andrew Murray splits from his parents and strikes out on his own
もともとAndrew Murrayの両親はLAでレストラン・チェーンを経営していたのを引き払ってブドウ作りを始めたそうです。それがブドウ作りからも引退したくなったというのが今回の岐路の発端。これまで自社畑を中心にワインを作っていたのですが,この機会に畑を売ってしまい,全部購入するブドウに切り替える決断をしました。

2006年ヴィンテージは「元」のエステートの畑のブドウを主に使いましたが,2007年からはそれもやめ,完全に外部の畑にするとのこと。Andrew本人には,ブドウ作りに煩わされることなく,ワインに専念したいという気持ちがあるようです。

Andrewの半生をつづったこの記事,読みやすくなかなか面白いです。一度目を通すことをお勧めします。
Date: 2007/0422 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「世界初」のNucleusの本が日本で出ます。とりあえず一家に一冊ですね。

Date: 2007/0420 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとが3周年記念として最大55%オフのセールをやっています。価格はどれも概ね1ドル100円換算で現地価格よりちょっと高いくらい。つまり実質的には1割程度現地より割安になります。今のラインナップはPejuのFranc,Merlot,Richard Partridge,Reynolds Family,Salvestrinというなかなか渋いもの(悪いという意味ではなく,名前がそれほど知られていないということ)。

個人的なお勧めはPejuのCabernet Franc。3000円そこそことお手ごろだし,2001という良年。以前飲んだここのFrancは好きな味でした。

【ペジュ】
カベルネ・フラン "エステイト" ナパ・ヴァレー [2001]
輸入元希望小売価格(税込)5,460円 のところ
オープン三周年記念
謝恩セール特価40%OFF3,120円 (税込3,276円) 送料別
Date: 2007/0418 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレー関係のブログとしては最も充実していると思われるCork Boardに先日紹介したCastello di Amorosaの訪問記が早くも載っていました。
"The bottom line is the castle is a must-see if for nothing other than the sheer amazement of it."

The Cork Board Blog Archive A review of the Castello di Amorosa experience

結論は上の通り。観光目的で行くのならとてもいいところ。ワインだけが目的だったら,ツアーには参加しないほうがいいとのこと。1時間あまりのツアーのほとんどは美術品や建物についてで,ワインについてはほとんどなかったようです。
Date: 2007/0417 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋のセールでChateau St. JeanのCinq Cépages 1999が8980円(税抜き)で出ています。2002年にWine Spectator誌の年間2位(E. Guigal Châteauneuf-du-Pape 1999)。米国だと安いところで70ドルくらいですが,100ドル前後という店が多いようなので,まあまあ安い値段だと思います。

●シャトー セント ジーン カベルネソーヴィニヨン "サンク・セパージェス" ソノマカウンティ 1999
インポーター希望小売価格9,700円 のところ
ヤナギヤ特価8,980円 (税込9,429円) 送料別


Cinq Cépagesというと1999年のWine Spectatorで1996年ヴィンテージが1位を取ったことで知られていますが,2002年に2位だったのは全然覚えていませんでした。いいワインだと思うし,好きな味なのですが,どうもお勧めするのにもう1つ気が乗らないのは1位を取る前の28ドルという値段を知っているからでしょうか。

そのころはスーパーで20ドルちょっとで売られていたし,レストランでも50ドル弱で飲めたので,随分重宝したのですが,1位を取ってからすっかり変わってしまいました。日本に帰国する際に買い込んで置かなかったことが悔やまれます。いつでも買えると思っていてはいけないのですね。そういう意味ではこのワインやっぱりお勧めです(ちょっと無理やり)。
Date: 2007/0416 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ブドウを収穫し,ワイナリの作業を体験し,といったことはだれしも経験してみたいもの。それに豪華ディナーや,ワインと食事のワークショップ,ワイン・テイスティング・パーティといったものを組み合わせた,一種の究極のワイナリ・ツアーが今秋行われます。名前はSonoma Grape Camp
"Imagine yourself in the midst of a vineyard during fall crush, grape knife in hand, picking grapes on a crisp autumn morning, the sun overhead, rich amber and purple hues as far as you can see."

Sonoma County Grape Camp: the ultimate wine & food adventure [September 24-26, 2007]

Santa Rosaにある素敵なホテルVintner's Innの宿泊が2泊ついて1500ドルというのは,内容を考えればそれほど高くないような。日程は9月24~26日。

行ってみたいものです。
Date: 2007/0416 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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毎年思い切った値引きをするパリ16区のカリフォルニアワイン・セール。全製品表示価格から10%引きになります。しかし人気のこのセール。既に完売製品が続出しているようです。多分補充もあるのではないかと思うので,頻繁にチェックしておいた方がいいかも。

●パリ16区のカリフォルニアワイン・セールはこちら
Date: 2007/0413 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Brewer-Cliftonなどにブドウを供給していた畑Ashley'sの行方が複雑なことになっています。先日,zoukさんのブログに「Ashley'sがJohn Zahoudanis氏という不動産開発業者に売られ,Demetria Estatesという新しいワイナリを作った」という記事が載っていたばかりなのですが,今度はFoleyやLinCourtを持つBill Foley氏が買ったという記事がありました。
"Santa Barbara vintner William "Bill" Foley II announced the purchase of the 213-acre Gaia Vineyards, formerly known as Fess Parker's "Ashley's Vineyard," in the Santa Rita Hills AVA."

Wine Business - Wine News

Demetria EstatesのWebページにはまだ,Ashley'sをGaiaという名前にして,という話が載っていますが,今回の記事によるとさらにPinot Noirの畑はLindsay's,Chardonnayの畑はCourtney'sと名を変えるようです(ちなみにこれらはFoley氏の二人の娘の名前。LinCourtというワイナリ名の元にもなっています)。ということで,ブドウはこれからLinCourtのワインに使われるそうです。

B-CのAshley'sはこれで消滅ということなのでしょうか? それとDemetriaの行方は?
Date: 2007/0412 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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密かなブームになるのでしょうか。三魚Haiku Blogに続いて今度はSF Chronicle紙にまで俳句のテイスティング・ノートが載ってしまいました。
"-- 2006 Geyser Peak Winery California Sauvignon Blanc ($12) Annual fav'rite/ fills your mouth with passion fruit/another good year"

10 haikus to celebrate spring and Sauvignon Blanc

訳すとこんな感じでしょうか。
「毎年の パッションフルーツ 口満たす」

引用したのは1つだけですが,実際にはお勧めSauvignon Blanc 10種に全部「俳句」を付けています(季語がないので本当は川柳なのでしょうけど,細かいことは言いっこなしということで)。

ちなみにこの著者の奥さんは日本人。そのあたりも影響しているのかもしれません。
Date: 2007/0412 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ガルシア・マルケスの作品で最初に読んだのは多分「エレンディア」だったと思います。「100年の孤独」も間を空かずに読んだ気がします。「気がする」というのは内容をほとんど覚えていないのです。とにかくその神話的世界の奥深さにやられてしまって,何がないやら分からぬままに読み捨ててしまったというのが正直なところ。今となってみればそれが正しい読み方だったのかもしれませんが,当時としてはちょっと辟易気味で,「もうガルシア・マルケスはいいや」と思っていました。ところが最近,比較的短い小説「わが悲しき娼婦たちの思い出 」を読んで,これは面白いと思い,大作のこちらも読んでみることにしたわけです。

で,感想としては「これもとても面白かった」のです。すらすら読めてしまったのも意外な感じ。「百年の孤独」などと比べ,登場人物がそれほど多くなかったり,首尾一貫するテーマがあるのが読みやすかった理由でしょうか。マルケスも年を取ったし,自分も年を取ったのもあるかもしれません。

物語は淡々と進みます。淡々とというのは何も起こらないということではなく,極めてドラマチックなことも過剰な描写がなく,実にあっけなく起こり,次に進んでいくのです。

余談になりますが,小説・物語には「予定調和」といったものがあると思います。歴史小説など結末が分かっているものはその最たるもので,予想外のことはまず起こりません。推理小説などの「どんでん返し」も一種の予定調和だと思います。読者の予想通りに進めて行って最後だけひっくり返すわけです。

この小説にはそれがほとんどありません。次のページで何が起こるのか,そこにたどり着かないとわからないのです。ハードボイルドのドキドキともまた違います。何か常に新鮮なのです。僕にはこの点がこの小説の魅力の第1に思えました。「上手な」「読みやすい」文章とはかなり対極にあるのですが。

また,表現があっさりしている一方で,登場人物の心持はねちっこく,50年という歳月を一瞬のように感じさせます。ここも面白いところ。それでいながら終盤,急に「老い」を意識させるあたり,すごいと思いました。

この記事を読んでこの本を読む人は多分いないでしょうが,「普通の小説に飽きてしまった」人にはぜひ読んで欲しいと思います。


Date: 2007/0411 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのCalistogaに新しいワイナリがオープンします。名前はCastello di Amorosa。イタリアの城を模した建物はかなり豪華そうです。12万1000スクウェア・フィート(約3400坪)で107部屋,3000万ドル以上が費やされたとのこと。
Castello di Amorosa
このワイナリを作ったのはDaryl Sattui氏。ナパの人気スポットV. Sattuiのオーナーです。ワインはV. Sattuiとは独立してここで作られ,小売には流されずワイナリだけで販売されます。フラグシップがIl Barone(男爵)という名のReserve Cabernet。La Castellana(城の女性形?)というCabernetとSangioveseのブレンドなど,イタリア系品種のワインも数多くそろえます。

テイスティングは予約なしでできますが10ドルあるいは20ドル(リザーブ)と有料(9am~6pm)。9am~4amまでの毎時開催される要予約のツアーとテイスティングのセットが25ドル。なお,10歳未満の子供はツアー参加不可。10歳~20歳の子供は朝10時のツアーだけ有料(10ドル)で参加できます。またツアーとテイスティングは大体2時間かかるそうです。問い合わせはこちら

ゴージャス系ツアーとしてJarvisやRubiconに並び立ちそうです。

ちなみに住所は4045 North St. Helena Hwy, Calistoga。
多分ここではないかと思います。
Date: 2007/0410 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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WINE21というワイン・サイトにニュースのコーナーがあるのですが,4月6日付けで載ったのが以下のニュース。
"芸能界だけでなくプライベートでもブイブイ言わせているパリス・ヒルトン。彼女のボルドー・ワイン界デビューは無事成功するのか?まずは、無事着陸を祈る!"

Topics 《WINE21》

言うまでもなくエイプリル・フールの記事で載せたDecanter誌のニュースですが,それを4月6日付けで,しかも引用したようなコメント付けで載せたということはまともに受け取ってしまったのでしょうか。せめて日付を4/1にしているのなら分かるのですが。もうちょっと常識を働かせてほしいものです。

《4/11追記》元記事に追記があります。このブログを見て気付いたのかどうかは分かりませんが。
Date: 2007/0410 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かつて(90年代末ころまで)はDominusと言えば,Opus OneやInsigniaなどと並んでカリフォルニア・カベルネの雄という位置にあったと思います。それがいつのまにか,知名度と毀誉褒貶のかまびすしさでは右に出るものがないOpus One,WS年間No.1などで実力を証明し値段も上がってしまったInsigniaに挟まれて,あまり話題に上らないワインになってしまった感があります。しかし,実際には2001年がWA95,2002年がWA96など決してワインの評価が落ちているわけではありません(というかOpus Oneよりははっきり上の評価です)。

2002 Dominusは税込み1万3000円台と米国の価格(税抜きで100ドルくらいから)とそれほど変わらない値段。前述のように評価も高いです。同じ店のOpus One 2002が3万3000円ですから3分の1くらいです。いくらなんでも値段違いすぎると思います。

(リンクが間違っていたので修正しました)
パーカーポイント96点!
[2002] ドミナス 750ml
[2002] Dominus 750ml
価格 13,600円 (税込) 送料別

Date: 2007/0409 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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ここでもときどき紹介しているVin du 268で働いているののみゃさんブショネ救済のテストをしてくださいました。さすがにワインやさん,ブショネで返品されたワインで試してみたそうです。
"グラスにワインを注いで、サランラップを10cmほどに切ったのを5分ほど、誰が香っても、ブショネの香りは減ってました。でも他のフレイバーも減ってしまいますね。少しヴィンテージが進んだワインに思うほどに、でもやる価値はありそうです。"

酒飲みののみゃの日々 | ブショネが救えるって!

ということで,残念ながらワイン自体のフレーバーも少し落ちてしまったとのこと。でも,ブショネを感じなくなるのであれば,ワインを無駄にすることはなくなるので,完璧とは言えなくても試す価値は十分にあると思います。

ののみゃさんありがとうございました。
Date: 2007/0409 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スポッツウッドのセカンドラベルのカベルネLyndenhurstがワイナリ価格の60ドルより実質的に安い6980円で出ています。Opus OneのOvertureをよく「セカンドワイン」という人がいます,ワイナリがセカンドと位置づけていないものをそう言うのは大きな間違い。それに対してLyndenhurstはワイナリ自身が初のセカンドワインとして売り出すものです。

●スポッツウッド カベルネソーヴィニヨン "リンデンハースト" ヤングヴァインズ ナパヴァレー 2003
インポーター希望小売価格7,800円 のところ
ヤナギヤ特価6,980円 (税込7,329円) 送料別


正直に言ってセカンドとしてはちょっと高いような気がしますが,クオリティはかなりありそうです。zoukさんによる2002年のTNはこちら
Date: 2007/0406 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Paso Roblesで11個の新AVAが提案されているという記事を書きましたが,このときに1つの障害として別のAVA提案がある旨を示しました。この「別のAVA」であるPaso Robles Westside AVAを推進するサイトができました。
"We have launched this website to explain why we have proposed the new Paso Robles Westside AVA (American Viticultural Area). Please take a look at the application which details the uniqueness and the history of this growing region"

Paso Robles: Westside AVA

こちらの陣営の中心をなすのはPeachy Canyon,Justinなどのようです。

WebサイトからはPDFで提案されている地域の地図が見られるのですが,やはりかなり広いです。11AVA案の方が有力なように僕には見えますが,どうなりますでしょうか。
Date: 2007/0405 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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前の記事の続編としてお読みください)ブショネを取るキットというのも売られているようですが,突っ込みどころ満載。
"こちらの商品は、原因物質であるといわれるTCA(トリクロロアニゾール)を除去することで、ブショネワインの香りを復活させるものです。薬品等をつかう化学的な方法ではなく、物理的な方法によってTCAを吸着させますのでワイン本来の味や人体への悪影響はありません。"

ブショネ(コルク臭)除去キット 【ワインスタイル】

化学的な方法でなく物理的な方法で吸着というのですが,TCAだけを吸着させるのって,化学的な方法でないと無理なような気がするのですが…。

それと2回分のセットが1万7800円というのはあまりにも高いです。リチャージセットは2回分で4780円ですがそれでも…。前回紹介した方法より圧倒的に優れているというのなら理解できますが。

というわけでだれかこれも含めてテストしてくれないかなあと思う今日この頃(笑)。
Date: 2007/0403 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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今日は何を飲もう,と思って勇んで開けたワインがブショネ(コルク臭)だったり,ワイン会に持っていったワインがブショネだったりしたら悲しいですよね。実はブショネのワインも,ある程度は救えるという話が二つの記事に載っていました。覚えておくと万が一ブショネに出くわしたときに感謝されるかも。
"Mel Knox, a San Francisco-based oak-barrel broker who represents French cooper Taransaud, says there is an easy solution, particularly when the cork taint is relatively mild."

Simple solution for cork taint - Los Angeles Times(要登録)

まず,LA Timesの記事ですが,そのものずばり「ブショネの簡単な解決法」というタイトルが付いています。方法は以下の通り

まずデカンタなどにサランラップなどのラップを30cmほど切り取って入れ,そこにワインを注ぎます。ワイン全体がラップに触れるように軽く混ぜます。5分から10分おいて味見をし,ブショネをまだ感じたら新しいラップに交換します。ブショネを感じなくなったら別のデカンタにワインを移して後は普通に飲めるようになります。

もう1つの記事には「ブショネのワインを直す方法,その実験」といったタイトルが付いています。

» 続きを読む

Date: 2007/0402 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年RP95点という高評価で,米国でも40ドルするのが4000円切っての販売でびっくりさせてくれたNewtonのUnfiltered Chardonnay。2004ヴィンテージもこの価格は続いています。調べた範囲で最安はワインダールの3500円。1万円超で送料無料なので3本まとめて買えばOKです。
ニュートン アンフィルタード シャルドネ
ナパ・ウ゛ァレー 2004
価格3,500円 (税込 3,675 円) 送料別


なお,このコーナーでの価格は税抜きをベースにしています。比較対象としている米国での価格が税抜きベースだからです。ご了承ください。
Date: 2007/0402 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日のニュースのおまとめです。パリス・ヒルトンを新しいボルドーの顔にすることをボルドーの商工会が決めたそうです。ちなみに広告では「Paris: One Night in Bordeaux」と謳うそうです。
"American heiress Paris Hilton will be the new face of Bordeaux wines, decanter.com can reveal."

Paris Hilton to be new face of Bordeaux - decanter.com - the route to all good wine

次のニュース。リーデルが取って付きグラスの販売を始めるそうです。
"Maximilian Riedel, scion of the legendary Austrian crystal maker Riedel Glas GmbH, announced this week that the firm (founded in 1756) will introduce the official Riedel Wine Mug this June at Vinexpo, the international trade show held biannually in Bordeaux."

Riedel Gets a Grip

New Riedel

念のため,どちらもApril Fool記事ということでよろしく。「Paris: One Night in Bordeaux'」というのはパリスのプライベート・ビデオ(成人用)のタイトル「One Night in Paris」をもじったもの。そんなのあり得ないって(笑)。なお,取って付きRiedelはユニバーサル・デザインという観点からはあり得るような気がしました。
Date: 2007/0402 Category: 技術系
Posted by: Andy
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このブログではあまりブログ論みたいなメタな話は書いていないのですが,ちょっと釣られてみました。
"この引用部分の筆者はいしたにまさきさんで、「みたいもん」(参照)を運営。同書によると、月10万PVとのこと。日割りにすると、3000PVあたり。このくらいだと、外側から見てブログの世界にいるという感じだろうか。"

極東ブログ: 昨今ブログ事情など

引用部分というのは
 個人でブログを長く運営している人たちには、ある共通する感覚があります。それは、長く続けることで「ブログが育つ」という感覚です。そして、ブログが育ったと感じることがメディア化への第一歩と言えるでしょう。

およびその目安として

* 半年以上にわたって毎日更新する
* 蓄積したエントリー数が300を越える
* 一日のPVが500以上になる
 この数値は、筆者がブロガーとして活動しているうえで得た肌感覚から割り出したものですが、ほかのブロガーに聞いてみても大体納得してくれます。

というもの。

うちのブログは毎日は更新していませんが,多分平均して週4回くらいは更新しているだろうと思います。エントリーは旧ブログ・旧旧ブログを含めれば1000は超えているでしょう。1日のPVは500を超えています。というか月間10万というのがかなり近い線です。

でもメディア化というのはあまり感じませんね。いろいろなところでカリフォルニアワインの話をすると「実は読んでいます」といったことは聞きますが。コミュニケーション系というより一方通行の情報提供が多いからでしょうか。ページビューも,今調べてみて「意外にあるなあ」とびっくりしたくらい(数年前は1日100~200くらいでしたから)。

まあ,このブログの扱うテーマから言って,アクセスが急増することはないでしょうが,コンスタントに見てくれる人がいるというのはありがたいことです。

Date: 2007/0330 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Santa Rita Hillsの人気の畑「Clos Pepe」を擁するClos Pepe Wineryで痛ましい事故がありました。畑で働いていた二人が灌漑用の池で溺れ死んだのです。
"Two employees of Clos Pepe Winery were found drowned Wednesday night in an irrigation pond on the winery property in the Santa Rita Hills west of Buellton."

The Santa Barbara Independent :: online onlys :: Two Drown at Clos Pepe Winery

状況からみて,一人がカヤックで池のフィルターで作業中,カヤックから落ち,それを見たもう一人が助けようと飛び込んでともに助からなかったようです。

ご冥福をお祈りします。
Date: 2007/0330 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインセラーパリ16区で3月30-31日に10%引きセールをやっています。対象は【決算特別価格】以外の全商品。注文確定後に店から送られるメールで金額を引くそうなので,決済時には引かれません。注意してください。

ワインセラーパリ16区
Date: 2007/0329 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前紹介した,Tulocayのピノを飲んでみました。
"柳屋の店長稲村さんが「日本国内に存在する1000円台のカリフォルニア・ピノで、これより美味しいものは存在しない」と絶賛するトロケイ(Tulocay)のPinot Noir。"

カリフォルニアワインのお勝手口 「これより美味しいものは存在しない」というのが本当かどうかは別にして安いことは安いです

ちょっと前までのカリフォルニアのピノってこんな感じだったよなあというのが正直な感想。これはけなしているのではなく,純粋にスタイルの違い。果実味バンバンのモダンなタイプとは一線を画す優しい味わいです。1000円台で最良かどうかは分かりませんが,日常的な食事に合わせて飲むのにはいい感じでした。ただ,三日目にはかなり味わいが落ちていたので二日以内に飲み切りましょう。

●[48%OFF] トロケイ ピノノワール "ノード・ファミリー・ヴィンヤード" ナパヴァレー 2002 【同一ワイン12本で送料無料!バンドルセール対象品】
インポーター希望小売価格3,870円 のところ
決算特価1,990円 (税込2,089円) 送料別

Date: 2007/0329 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介したWassy'sのセールでいろいろ追加されています。売り切れ以外で目に付いたのはCapiaux Pinot Noir Gary's 2004。米国価格で40ドルくらいですが,送料込みで3700円ですから安いです。しかもRP94という高得点を取っているそうです。
キャピオー・ピノノワール[2004]ゲイリーズ
【パーカー94点】
【送料無料キャンペーン商品】
小売価格7,400円
50%OFF特価3,700円 (税込3,885円) 送料込

Date: 2007/0329 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Mark AubertはAnn Colginに別れを告げDon Bryantに走り,Andy EricksonはNaoko Dalla Valleに…。安物のメロドラマかハリウッドのタレント・ゴシップかといった感じですが,有名「カルト」ワイナリでワインメーカーの変更が相次いでいます。

数年前にHelen Turleyの首を切り,裁判にまでもつれたBryant FamilyはPhilippe Melkaも首にして,ColginのワインメーカーだったMark Aubert(今ではAubert自身のブランドでも有名)を据えたそうです。Vineyard ManagerもJohn PinaからDavid Abreuへと豪華チェンジです。Colginはアシスタント・ワインメーカーだったAllison Tauzietを昇格させました。

一方,Screaming EagleのワインメーカーだったAndy EricksonはDalla Valleのワインメーカーに。Screaming EagleはAndy Ericksonを「フルタイムのワインメーカー」として雇った経緯がありますが,その後新しいワインメーカーを選んだのかどうかは不明です。

あまり頻繁にワインメーカーを交代させることはワイナリにとっていいこととは思えないのですが…
Date: 2007/0328 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ということを実践している人がいます。それも英語で。
"1)Kunde Merlot 2000 (Sonoma)
Uninspiring
A hot dog and its owner
Looking for the car"

The Red Wine Haiku Review

英語の俳句の良し悪しを論じる能力はないのですが,ちょっと表現がストレートすぎるような。でも案外分かりやすくて面白いです。日本語でやってもいいかもね。感想は「五七五」で書くとかって。

ところで先日も俳句ネタありましたけど,ワインと俳句って何か通じるところがあるのでしょうか。と思ったらSan Sakanaの人がコメント書いてました。やっぱり少数派?
Date: 2007/0328 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2005年10月12日にNapaのVallejoで600万本ものワインを駄目にしてしまった,ワイン倉庫の火災がありました。当初から放火と目されていたのですが,先週容疑者が逮捕されました。容疑では,倉庫に保管されていたワインの横流しをして,その証拠隠滅のために放火をしたということ。
"A Sausalito wine keeper pleaded not guilty Monday to charges stemming from a huge fire in 2005 that destroyed a warehouse filled with six million bottles of wine."

Bay area wine keeper pleads not guilty to setting warehouse fire
詳しくは不明ですが,3月26日の公判では容疑者は無罪を主張したとのこと。また,50万ドルを支払って保釈されたそうです。
Date: 2007/0326 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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新興のワイン生産地として「一部で」注目を集めるPaso Roblesで11個もの新AVAを申請しようという動きが始まっています。既にSan Miguel,Adelaida District,Santa Margarita Ranchの3AVAは申請済み,残りのうち五つは今週中,後は来月に申請する見込みです。 どれも現在のPaso Robles AVAの中にあります。
"A group of Paso Robles-area vintners and growers are submitting petitions that, if approved by federal regulators, will create 11 separate American Viticultural Areas with no overlapping boundaries, all within the broader Paso Robles AVA."

Paso Robles asks for 11 new AVAs

新AVA申請に伴い,サブAVA(あるAVAの中にあるAVAのこと)のラベルに「Paso Robles」の文字を入れるという提案も進めています。これによってPaso Roblesという名前のブランド化とサブAVAを持つという高品質イメージの両立を図るようです。

ただし,大きな問題が1つあります。既にPaso Robles WestsideというAVAが申請されており,これが通ると今回のサブAVAが通る目はかなり低くなります。ただし,WestsideにはPaso Roblesの一番暑い地域と一番涼しい地域が両方含まれるなど,いわば「Sonoma Coast」的な意味のなさがあるようで,大勢としては今回のプランの方に向かうのではないでしょうか。
Date: 2007/0325 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sで恒例の決算セールが始まっています。めぼしいものはすぐに売り切れますので,迷ったら購入しておくべきかも。お勧めはいろいろありますが,とりあえず間違いないところでTurleyのZinfandel Dogtown 2000を。Turleyの単一畑もので4858円というのは安いと思います。しかも送料込み。

ターレー・ジンファンデル
ドッグタウン・ヴィンヤード[2000]
小売価格9,717円
50%OFF4,858円 (税込5,100円) 送料込


セール全体のページはこちら。随時更新されます。ここで売り切れとなっていなくても売り切れのことがよくあるので,個々の商品のページを開いて確認してください。

Date: 2007/0324 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1969年のBV Cabernet Sauvignon George de Latour Private Reserveがオークションに出ています。いくらくらいで落札されるのでしょうか。

[1969] ボーリュー・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニョン
最低入札価格: 1円 (税込 2円) 送料950 円


調べたら「ヴィンテージ専門 六本木ワイン」という店に結構60年代のカリフォルニアワインが出ています。残念ながら自分の生まれ年のはありませんでした。

[1962]
カベルネ・ソーヴィニオン ジョルジュ・ド・ラトゥール / ボーリュー・ヴィンヤード
価格33,000円 (税込34,650円) 送料別
Date: 2007/0323 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今日はかなり安価なワイン,安価ではないけど格安なワイン,高価だけどまあまあ格安なワインと価格帯バラバラで紹介します。まずは一押しのSiduri Pisoni。ワイナリ価格53ドル,米実勢価格70ドル程度(レア)が6980円。この値段だったら輸入するより格安です。Pisoniの中でも安い方でしょう。

●シドゥーリ ピノノワール ピゾーニ ヴィンヤード 2005
インポーター希望小売価格7,600円 のところ
ヤナギヤ特価6,980円 (税込7,329円) 送料別


2番目は同じく柳屋で売っているPaul HobbsのBeckstoffer-To Kalon Cabernet Sauvignon。Beckstoffer To Kalonは高品質なCabernetを生み出す畑として非常に評価が高いところです。To Kalonの名称をめぐってはMondaviと裁判になり,Beckstoffer側が勝訴したという逸話もあります。

●[パーカー97点!] ポール ホッブス カベルネソーヴィニヨン ベクストファー ト カロン ヴィンヤード 2003
インポーター希望小売価格33,000円 のところ
ヤナギヤ特価29,800円 (税込31,290円) 送料別


三つ目はWassy'sで1338円というSycamore CreekのMerlot。このワイナリGilroyの近くにあってなんだか行ったことがあるような気もしないでもないですが,ネット上にはほとんど情報がありません。わずかに関連する記事を見つけたのがこれくらい。モントレーのワイン・コンペティションで1999年のものがExceptionalと選ばれたそうです。ここでも20ドルと書いてあるのでやっぱり1338円はかなり安そうです。

【70%OFF・決算大特価】
シカモア・クリーク メルロ[2001]
サンタ・クララ・ヴァレー
小売価格4,460円
70%OFF特価1,338円 (税込1,404円) 送料別

Date: 2007/0322 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Francis Ford Coppolaが,2005年に買収したCh. Souverainのワイナリにプールを構築する計画であることが明らかになりました。
"Movie mogul Francis Ford Coppola is making a splash with his plans to revamp the former Chateau Souverain winery."

Coppola's double feature

ワイナリが旅行者の目的地として大きくなっている一方で,家族向けの施設は比較的少ないのが現状。ワイナリに飽きた子供(や奥さん)にはいいかもしれません。
Date: 2007/0320 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区の決算セールでマルティネッリがたくさん出ています。本当にお買い得なのはPinotかChardonnayだと思いますが,個人的な好みでJackassのZinfandelを紹介しておきます。これはちょっと高いですが,あまり評価が変わらない「ジョセッペ&ルイーザ」は5980円と,約1/3の価格。本当はそちらがお勧めです。
マルティネッリ ジンファンデル
ジャッカス・ヴィンヤード[2004]
【決算特別価格】
価格15,800円 (税込) 送料別
Date: 2007/0320 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブドウの死病として恐れられているピアス氏病に耐性のあるブドウがUC Davisで開発されているそうです。うまくいけば今年の秋には最初の実を付け,2,3年後に実用になるとか。
"Davis, Calif.The first vinifera hybrid vines developed by researchers at UC Davis to genetically resist infection from Pierce's disease (PD) are expected to bear sufficiently this fall to permit a minuscule first harvest and wine quality evaluation. If the results are favorable, PD-resistant vinifera crosses may be certified for release within two or three years, according to Dr. Andrew Walker, the UC geneticist who heads the project."

PD-Resistant Vinifera Vines Ready to Bear Fruit

ピアス氏病は「ガラス羽シャープシューター」という虫が媒介するブドウの病気。感染した樹は数年で死んでしまう上,直すすべがないため,「ガラス羽シャープシューター」の卵が園芸店などから持ち込まれるのを防ぐという水際作戦で,これまで対応してきました。それでも毎年のように卵は発見されており,コントロールの難しさが浮き彫りになっています。

もしブドウ自体に耐性が付けば朗報なわけです。
Date: 2007/0318 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの食のレベルをアップするのに大いに向上したといわれている食品スーパー/デリ「Oakville Grocery」が財政難に直面しています。
"Bill Braddock, general manager of Oakville Grocery’s Oakville branch, confirmed the company’s San Francisco store closed its doors last month and the chain’s remaining stores in Oakville, Palo Alto and Healdsburg are being sold."

Napa Valley Register | Oakville Grocery changing hands

サンフランシスコの店舗は既に閉鎖,オークヴィル,ヒールズバーグ,パロアルトの店舗は売却に出ています。ただし,店がなくなるわけではなく,あくまでもオーナーが代わるだけだろうというのが見込みだとか。

Oakville Groceryといえば数年前にCupertinoに新機軸の店舗を出そうとしてすぐにぽしゃってしまったのを思い出します。あのあたりからおかしくなってきたのでしょうか。
Date: 2007/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先週,Napaで「The Future of Napa Valley: Beyond Hang Time」というタイトルのセミナーが行われました。もともと「Hang Time」(収穫までの時間)をどんどん延ばすことでブドウの樹が傷むのではないかという話から始まったセミナーのはずですが,話の焦点は地球温暖化とその影響といった方向にずれてきたようです。で,Wine Business Onlineに「つまらない」まとめ記事が出ていたのですが,「俺の感想は違うよ」というのがこのブログです。
"I’m not sure if this qualifies as burying the lede (Napa Valley Grapegrowers look Beyond Hang Time), but the title and opening paragraphs of the article published today by Wine Business Monthy on the Hang Time Seminar at Copia last week certainly doesn’t reflect my main take away from the climate portion of the talk."

Pinotblogger: the Capozzi Winery blog Is Global Warming Good For Napa?

Pinotbloggerというこのブログはソノマでワイナリを作っているJosh Capozzi氏のもの。先日のAmerican Blog AwardsでBest Winery Blogを受賞しています。

で,この人の感想は確かに目から鱗。ブドウ作りにとって重要なのは平均気温よりも「extreme weather」(極端な高温や低温)。実は温暖化で平均気温が上がる一方では,extreme wetherはむしろ起こらなくなってきているそうです。
確かに,Napaの月別の最高・最低気温の記録を見ると,ほとんどが1990年以前のもの(唯一1998年に8月に106度というのがあります)。この結果だけからすると,地球温暖化はむしろブドウ生育にとっては福音かも,ということになります。
Date: 2007/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オーストラリアのピーター・リトルという人が1万3500本のワインボトルを使って家を作ったそうです。この人は自然保護論者で,ボトルに水を満たすことで高い断熱効果が得られるというのが,その理由。「水ほどエネルギーを蓄えられる物質はない」と言っています。
"Around 13,500 wine bottles will be used in the walls of the house, which owner Peter Little says will save energy."

Conservationist uses wine bottles to build energy-saving house. 9 March 2007. Bunbury News
写真がないのが残念。
Date: 2007/0312 Category: イベント
Posted by: Andy
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なんだかよく分からないノリのタイトルを付けてしまいましたが,その名も「Pinot Paradise!」というイベントが今週末,Santa Cruz Mountainsで開かれます。全部参加するには125ドル。各ワイナリで行われるバレル・サンプリングだけなら25ドルとなかなかお得。
"Discover the unique quality and intensity of Pinot Noir from the Santa Cruz Mountains and why our appellation is truly PINOT PARADISE! Villa Ragusa, in Campbell. Over two dozen Santa Cruz Mountains Wineries will be pouring their best Pinot Noirs."

Pinot Paradise
新進気鋭のワイナリSonnetなども含まれております。シリコンバレーの人はぜひ。で,4月21日はサンタバーバラに集合だそうです。
Date: 2007/0312 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Duckhornのオーナーがブランドを売却する意向を持っているようです。昨週Wine Spectator誌のJames Laube氏が明らかにしたもので,真偽が噂になっていました。
"Duckhorn Wine Co., owner of Duckhorn Vineyards, Paraduxx and Goldeneye, announced Mar. 9 that it has initiated a review of strategic options available to the company and that it has retained Credit Suisse Securities (USA) LLC to serve as its financial advisor to assist in this process."

Duckhorn Wine Company Taking Offers

Duckhornというと先日CEOらが来日したばかりですね。一体何があったのでしょうか。近年GoldeneyeやParaduxxなどマルチブランド化にも成功して,好調に思われたのですが。
Date: 2007/0310 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SonomaのワイナリViansaを保有する360 Global Wine Companyが倒産しました。3900万ドルの負債を抱え,3月7日にチャプター11(会社更生法に相当)を新生したそうです。
"Financially troubled 360 Global Wine Company has filed bankruptcy, seeking protection from dozens of creditors while it attempts to reorganize $39 million in debts."

360 Global Wine Co. files bankruptcy | Santa Rosa Press Democrat

ワイナリの運営にすぐに影響が出ることはないのではないかと思いますが,Viansa以外にめぼしいワイナリを持っているわけではないので,今後どういった形で再生を狙うのか気になるところです。
Date: 2007/0307 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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世界最大のワイナリの最強のセールスパーソンだったアーネスト・ガロが97歳で亡くなりました。弟のジュリオは1993年に他界しており,Earnest & Julio Galloの二人とも亡くなってしまったわけです。
"Ernest Gallo, the marketing genius who parlayed $5,900 and a wine recipe from the public library into the world"

World's Largest Winemaker Ernest Gallo dies at 97

禁酒法が明けた直後にワイナリを作り,徹底したマーケティング戦略と物量作戦を中心に圧倒的な売り上げを誇りました。好戦的なことでも知られ,ライバルにとっては最凶の敵でもありました。

カリフォルニア・ワインの歴史においてはRobert Mondaviと並んで名前を残す人だと思います。ご冥福をお祈りします。

PS.本文の第3パラグラフに「Gallo, who have been 98 on March 18, ...」という表現があるのですが,日本語にすると「3月18日に98になるところだった」という意味なんでしょうね。こういう表現は初めて見たような気がします。
Date: 2007/0307 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Zinfandelの中でも「濃い」ものを作らせたら右に出るものはいないと言っても過言ではないTurley。ただ濃いだけでなく絶妙なバランスを持っているところが,人気の秘密でしょうか。日本では毎年今の時期に入荷され,米国の市場価格より安いくらいで買えるので,買うなら今がチャンスです。

Turleyのワインを検索

品揃えと値段でみると,パリ16区の決算セールが一押し。そのほか西村酒店のジュヴナイルは税込み3770円と,図抜けて安いです。
Date: 2007/0306 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ロキオリといえば,カリフォルニアのピノの中でも長らくトップ・レベルを保っているワイナリです。日本での価格はかなり高めだったのが難点でしたが,湘南ワインセラーで7280円。米国価格で60ドルくらいなので為替を考えれば,同等といってもいいくらいの値段です。ロキオリとしては格安といってもいいでしょう。

ピノ・ノワール・エステート[2004]ロキオリ
メーカー希望 9,000円 のところ
決算セール特価 7,280円 (税込7,644円) 送料別

Date: 2007/0306 Category: 健康
Posted by: Andy
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オランダで1960年から40年かけた研究で,ワインを飲む男性は,それ以外の男性より平均4年長生きだという結果が出ました。
"Men who drink about half a glass of wine a day over decades may outlive teetotalers by four years on average, a 40-year Dutch study shows."

Wine Drinkers May Live 4 Years Longer, Men Who Drank Half Glass Daily Extended Lives 4 Years In Dutch Study - CBS News

比較の対象は,ビールやウイスキーなど他のアルコール類を好む人。飲む量は1日せいぜい1~2杯と控えめです。

40年もかけているだけあって,割と適当な研究で,体重や運動,タバコといった要素は全く考慮されていません。したがってここから結論じみたことを言うのは難しいとは思いますが,ポイントはあくまでも「少量」というところにありそうな気がします。
Date: 2007/0304 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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いまさら紹介するなんて遅すぎですが,3/2-4と3/9-11の六日間はRussian River Valleyでバレル・テイスティングのイベントがあります。
"March 2, 3 & 4 and March 9,10 & 11 2007 11 am - 4 pm each day"

Wine Road Annual Event - Barrel Tasting

有名どころだけでも,Ridge,Rosenblum,Martinelli,Siduri,Gary Farrell,Simi,Silver Oak,Twomey, Vérité,などなど。参加費も10ドルと格安(予約も不要)。

というわけで今からでも時間があるかたはGO!でございます。
Date: 2007/0302 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「宮部みゆきってすごいなあ」と思ったことがあります。模倣犯の前半を読んだときでした。日本のミステリーで面白いと思ったことはほとんどないのですが(経験値が低いというのも確かですが),このときはためいきが出るくらい面白かったです。ただ,それは最後まで続かず,後半も終わりに近付くほどグダグダになってしまったのはいただけなかったのですが。さて,ちょうどこの本を読んだところで「吉川英治文学賞」受賞ということで,感想を書いてみることにしました。

で,せっかく書くのになんですが,正直に言って「これが賞をもらうほどの本なの」というのが感想です。確かにうまい。文章の上手さ,組み立ての確かさでいえば100点あげていいくらい上手です。この人はきっと三題話でもさせたら右に出る人はいないのではないかなあと思うほど。でもそれだけ。後に何も残らないし,もう一回読みたいとも思いませんでした。

何がそう感じさせるのかを考えてみたところ,結局登場人物,特に主人公の魅力の低さがすべてのような気がします。あえて普通の人を登場させることで,普通の人に普通に起こりうる怖さを伝えたかったのかもしれませんがそれではねえ…。ミステリーってやっぱりそこに尽きるような気もするので。

力がある作家なのは分かるので,魅力ある人物の創造にもっと力を入れてほしいなあと思いました。

でもまあ,2,3時間ひまつぶしするにはいいと思いますよ。それようの本としては最適かも。



ちなみにこの本,図書館で借りたのですが,予約をしたときは単純計算で一人2週間ずつ借りたら1年後くらいに順番が回ってくるという状況でした。ところがみるみるうちに順番が上がっていき,実際に待ったのは4ヶ月くらい。つまりみんなすぐに読み終わって返しているということなんですね。
Date: 2007/0228 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋の店長稲村さんが「日本国内に存在する1000円台のカリフォルニア・ピノで、これより美味しいものは存在しない」と絶賛するトロケイ(Tulocay)のPinot Noir。飲んだことないのでそんなにおいしいのかどうかは僕は分かりませんが,ワイナリ価格で24ドルなので,1990円というのがお買い得なのは確かです。ちなみに別ヴィンテージですが,セント・ルイスのRiver Front Timesという新聞が91.754点を付けています。一応僕も買って試してみるつもりです。


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決算特価1,990円 (税込2,089円) 送料別


ちなみに畑はCarneros。海に程近い涼しいところだそうです。
Date: 2007/0227 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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品質の高さで定評あるクラモチさんが輸入元だったのですが,今度はどこになるのでしょうか。値段が上がらないことを期待します。

メルヴィルのワインを検索

ダイアトムのワインを検索
Date: 2007/0227 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Date: 2007/0227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2月24日に恒例の第11回Premiere Napa Valleyが開かれました。ナパのオークションと言えば6月のAuction Napa Valleyが有名ですが,Auction Napa Valleyがチャリティ目的で,オークションにかけられるワインもディナーやツアー付きのものなどが目立つのに対し,Premiere Napa Valleyは純粋に業界向けのバレル・テイスティングとオークションです。今年は昨年より16%超の216万ドルの売り上げがありました。
"The 11th annual Premiere Napa Valley (PNV) barrel tasting and auction, held Saturday, February 24 at the Culinary Institute of America at Greystone in St. Helena, brought in over $2.16 million, a 16 percent increase from the record-setting 2006 auction."

Wine Business - Wine News

昨年,過去最高金額での入札を行い(その後,別ロットでそれを上回る入札がありましたが),注目を集めた中川ワイン販売は今年もトータル3位のビッダーになり,今年2番目に高額だったLewis CellarsのCabernet 5ケース4万2000ドル(1本当たり700ドル!)を競り落としました。

こういうワインはどこへどう流れていくんでしょうね。
Date: 2007/0223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Sonomaで最も尊敬されているワインメーカーとも言われるGary Farrell氏が自身の名を冠したワイナリGary Farrellから一歩退くことが明らかになりました。今後もコンサルタントとしてアドバイスはするそうですが,最高レベルのPinot Noirを作る新しいワイナリに注力する考えだとか。既に昨年6月にはワイン作り担当副社長を辞職していたそうです。
"Renowned winemaker Gary Farrell has stepped down as head winemaker at the Healdsburg winery he founded in 1982, citing interference from its corporate owners and a desire to build a new world-class winery for Russian River pinot noir."

Winemaker Farrell launches new venture | Santa Rosa Press Democrat // News for California

Gary Farrellは元々自身が所有していましたが2004年に英国のAllied Domecqに売却,2005年にはAllied Domecqが米国ワイン部門のほとんどをFortune Brandsに売却しています。同ブランド下にはほかにBuena Vista,Clos du Bois,Geyser Peakなどがあります。

大資本下に入ることでよく起こる品質低下の問題とはFarrellは無縁だったようですが,それでもやりたいこととやらせてもらえることのギャップは大きかったということなのでしょう。

Farrell氏は今後,かつてのビジネス・パートナーだったBill Hambrecht(Belvedere Vineyards and Winery)氏と新しいワイナリを始めます。両者が持っている最良の区画からピノを作っていきます。名前は未定ですが,契約によってGary Farrellの名前は使えないそうです。

Tony SoterやRichard Sanfordなど,こういった話は近年多くなっているような気がします。
Date: 2007/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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初のAmerican Wine Blog Awardが発表されました。Americanと名は付いていますが,米国だけでなく英語圏のワイン・ブログ全体が対象。実際にはやはり米国のブログが圧倒的でした。
Fermentation: The Daily Wine Blog: American Wine Blog Awards Winners

いろいろ賞がある中で,興味深かったのは「BEST WINE PODCAST OR VIDEOBLOG」というジャンル。これはまだ日本ではあり得ないでしょう。ここでトップを取ったWine Library TVを見ましたが,かなりおもしろいです。Wine Libraryというワインショップのディレクターがワインをテイスティングして,その感想を言うというものですが,国民性を強く感じました(とはいえ,この人はロシア出身らしいのですが)。

何が違うって,とにかくよくしゃべる。激しくスピットする。先日「ワインの個性」という本を読んでから,日本のワイン業界に足りないものは何だろうということをよく考えているのですが(本の感想はなかなかうまく言葉にできないので後日),こういった饒舌さというのは日本にないものです。Opus One 2003は平気でおいしくないというし,Insignia 2003も100ドル以上という価格に値しないと切って捨てます。日本人ならこういったところはオブラートに包んでしまい,あたりさわりのないことしか言えないのではないかと思いました。

ちなみに「天候がテイスティングにどう影響するか」というテーマの回は笑えます。とりあえず,これだけ見てみてもいいのでは。
Date: 2007/0221 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Clos PepeとCargasacchiという人気ブドウ畑を使ったわりに格安なSiduriのSanta Rita Hills。さすがにすぐ売り切れましたが再入荷しています。今後は入手難になるかもしれないので,お早めに。

●シドゥーリ ピノノワール サンタリタヒルズ(クロペペ&カルガサキ) 2005
ヤナギヤ特価3,980円 (税込4,179円) 送料別

Date: 2007/0221 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにPinotの注目ワイナリの一つルースラー(あるいはロースラー,Roessler)が4種まとめて出ています。総じて値段はやや高めですが,Alder Springsは比較的買い頃ではないかと思います。

【ロースラー (ルースラー)】
ピノ・ノワール "アルダー・スプリングス" [2004]
希望小売価格7,500円 のところ
あらかると特価6,480円


あとの三つはClos Pepe 2004(8480円),Savoy 2002(7890円),La Brisa 2003(5980円)。
Date: 2007/0219 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Vignographyで知ったワイナリですが,なかなかユニークです。その名は「San Sakana」,すなわち「三魚」です。日本語としてどうなのよ,という向きもあるでしょうが,その辺はご容赦を。ちなみにラベルは鯉のような魚が3匹泳いでいます。Webサイトを見ると俳句のページなどもあり,そこから日本趣味に入っていっているようです。
"We started San Sakana to take our love of wine and winemaking to the next level - turning Rhone style grapes into wines that we would be thrilled to share with our friends!"

San Sakana Cellars

ちなみにワインはViognierとSyrah,Mourvedreとローヌ系。SyrahはLos Madres VineyardのものがVinographyで8.5/9,Trioという三つの畑のブレンドがSF Chronicleで星二つと,なかなか高評価。ワイナリのWebサイトから直売のほか,ベイエリアのいくつかのレストランやOakville Groceryで購入できます。

それと忘れてはいけないのはこのワイン,Crushpadで作ってます。Crushpadすごいですね。

PS.全く余談ですが,以前はこのカテゴリの記事,結構書いていましたが久々でしたね。カテゴリがなかったので「お買い得ワイン」に入れてしまいましたが。ほかにも2,3気になるところはあるのでそのうち紹介します(ちなみに「気になるワイン」ではSea Smokeを2003年7月に紹介しています。ML登録したけど買わなかったような気が。詰めが甘いですね>自分)。
Date: 2007/0219 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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サンフランシスコとナパの主なレストランを紹介する本です。いわゆるグルメ本の,実際に食事にいった体験を報告するタイプの本ではなく,シェフに取材をして書くというスタイルを取っています。

料理やサービスを実際に体感して書いたという要素は比較的低く,その代わりシェフがどういう考えで取り組んでいるかといったレストランの精神がよく分かります。

店内の写真があるのが実際の雰囲気が分かっていい感じです。こういった本はこれまでなかったので,サンフランシスコやナパでおいしい食事をしたい人にとっては必読書といっても過言ではないかもしれません。


Date: 2007/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クイズ編はこちら


まず,aの「Maynard Amerine」はUC Davisの教授として場所とそれに適した品種の啓蒙に尽くした人。積算温度を基にした気候区分の提唱者です(多分これはワイン・エキスパートなどの教科書にも載っていると思います)。ということで,答えは1。

bの「Andre Tchelistcheff」はロシアからの移民で,BVのワインメーカーとして活躍した人。1930年代末にBVのワインメーカーになり,コールド・ファーメンテーションやコントロールド・マロラクティック・ファーメンテーションなどのテクニックをもたらしました。MondaviなどNapaのあらゆるワイナリに影響を与えたと言っても過言ではありません。答えは8。

cの「Charles Krug」はその名の通りCharles Krug Wineryを興した人。このワイナリは禁酒法後売りに出され,Mondavi一家が購入して彼らのNapa進出のきっかけになりました。その後,Robertが一家を追い出されてRobert Mondavi Wineyrを作るに至ったのは有名な話です。今でもCharles KrugはRobertの弟Peterの家族が経営しています。自分の名を冠したワイナリを手放さなければならなくなったRobertとどちらが幸せなのか,人生とは分からないものです。答えは7。

dの「Gustave Niebaum」の名は現在のNiebaum-Coppola Wineryに残っています。彼が設立したワイナリはInglenook。1960年代にInglenookブランドを大手資本に売却してしまったため,Coppolaがワイナリを買い取ったときに創設者のNiebaumの名前を入れたという経緯があります。答えは6。

eの「Brother Timothy」はChristian Brothersというワイナリを設立した人。ワイナリは現在はなくなりましたが,その建物はCIA(Culinary Institute of America) Greystoneレストランに使われています。答えは3。

fの「Agoston Haraszthy」はカリフォルニア最古のワイナリと言われるBuena Vistaを創設した人。大変な野心家だったようですが,大言壮語の人でもあったようです。1868年に破産し,1869年にニカラグアで亡くなりました。溺れたあるいはクロコダイルに食べられたと見られています。答えは2。

gの「Georges de Latour」の名前は現在Beulieu Vineyards(BV)のGeorges de Latour Private Cabernet Sauvignonに残っています。答えは5。

hのHarold Olmoはブドウの種類の同定に大きな貢献をした人。答えは4。

この本あたりを読んでいると,よく分かると思います。
Date: 2007/0215 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Pinot2点紹介します。一つは先日の記事で紹介したMaboroshi WineryのPinot。リカーショップヒラオカで出ています。値段はちょっと高いですが…。もう一つはSiduriのSanta Rita Hills Pinot Noir 2005。ここのSanta Rita HillsはClos PepeとCargasacchiのブレンドという贅沢品。単一畑はそれぞれ50ドルするのに,Santa Rita Hillsは30ドルと格安。日本でも3980円と為替を考えたらかなりお買い得感の高い値段です。


まぼろしワインエステート
Maboroshi [2005]
価格8,180円 (税込8,589円) 送料別


●[2/22からのお届け] シドゥーリ ピノノワール サンタリタヒルズ(クロペペ&カルガサキ) 2005
ヤナギヤ特価3,980円 (税込4,179円) 送料別

Date: 2007/0214 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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昨日の記事は反応なくてさびしい限りですが(笑),たまには飲んだワインの報告を。3連休は特に何もなくすごしたのですが,せめてワインくらい開けようかと思って久々にCaleraを飲んでみました。

色は既にややオレンジ色かかっていて,熟成を感じさせます。香り控えめで正直,こんなもんかな,というのが初日の感想。

ところが三日目(二日目は食後に車を運転する可能性があったので飲まず)は段違い。香りも立っていますし,獣っぽさもでてきて,さすがCaleraだなあと再認識。やっぱりいいワインです。

それにしても先日のAraujoといい,今回のCaleraといい,初日より二日目以降の方がおいしいというのは,やっぱりワインは難しいですね。ワイン会などで数十分で飲んでしまうのは,そのワインの一面しか見ていないのだろうなあと改めて思いました。
Date: 2007/0213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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The Culinary Institute of AmericaがVintners Hall of Fameという賞を創設しました。記念すべき第1回目の今年は,Robert Mondaviのほか,6人のFounders(創設者)と,2人のIcons(象徴的な人)が選ばれました。さて,その8人ですが,せっかくなのでクイズにしてみます。以下に8人の名前と何をした人かを書いておきます。正しく結び付けてみてください。

a Maynard Amerine
b Andre Tchelistcheff
c Charles Krug
d Gustave Niebaum
e Brother Timothy
f Agoston Haraszthy
g Georges de Latour
h Harold Olmo

1 ブドウの種類と生育に適した地域の啓蒙に尽くした
2 カリフォルニア最初のワイナリを設立した
3 Christian Brothersというワイナリを設立した
4 ブドウの種類の同定に大きな貢献をした
5 BVを設立した
6 Inglenookを設立した
7 Charles Krugを設立した
8 BVのワインメーカーとして活躍,多くのワインメーカーを教育した
Date: 2007/0209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オーダーメイドでワインを作るサービスを提供するCrushpadが350万ドルの調達に成功したそうです。2007年には生産量を倍の2万5000ケースに拡張し,SNSサイトのcrushnet.comを充実させるとのこと。
"Crushpad, the consumer-powered winery, today announced that the company has finalized $3.5 million in equity and debt financing. This financing enables Crushpad to double its production in 2007 to over 25,000 cases, dramatically expand its social networking site (http://www.crushnet.com) and set the stage for national expansion into new urban locations."

Crushpad Completes $3.5 Million Financing Round

記事中にはCrushpadがはやりの「user generated media」(一般にはCGM=consumer generated mediaの方がよく使われると思います)だ,なんて話も書いてありますが,そんな「御託」はいいとして,自分のワインを作るというのは,ワイン好きにとっては夢の一つであるのは間違いありません。いつか自分が作るときまではサービス続いてほしいと思います(笑)。
Date: 2007/0208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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変わり者で知られるBonny Doonのランドール・グラーム氏がワシントン州でリースリング専業のワイナリを作りました。2007年の収穫からワインを作り始めるそうです。生産量は30万ケース。
"Bonny Doon producer Randall Grahm has begun building an all-Riesling winery in Washington State."

Randall Grahm to produce Riesling in Washington - decanter.com - the route to all good wine

Bonny DoonはPacific Rim Rieslingというリースリングを既にワシントン州のブドウで作っているので,全くの門外漢というわけではありません。ワシントン州のリースリング,最近なにやら盛り上がりかけている気配があります。
Date: 2007/0206 Category: イベント
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P.S. I love youってご存知ですか? ビートルズの曲でしょって思う人が大半だと思いますが,カリフォルニアワインファンならP.S.がPetite Sirahであることにピンときてほしいものです(笑)。実はP.S. I love youというのはプチ・シラーを盛り立てる業界団体。要はZinfandelにおけるZAP(zinfandel advocates and producers)みたいなものです。ここが2月8日に初めてのコンシューマ向けテイスティング・イベントを開きます。
"PS I LOVE YOU PRESENTS: DARK & DELICIOUS"

A Petite Sirah Advocacy Organization - P.S. I love you

場所はアラメダにあるRosenblum Cellars。参加費は40ドルです。

Petite Sirahって,ZinfandelやSyrahと比べると「キャラ立ち」が弱い感じがありますが,その印象を覆すにはいいかも(笑)。
Date: 2007/0202 Category: 読書感想
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年末,図書館に行ったとき,新規入荷本として並んでいた本の中に「ざわわ ざわわの沖縄戦」という本がありました。沖縄戦に関する著作はそれなりに読んだつもりでしたが,さとうきび畑にまつわる話を集めたものということで,興味を持って借りてみました。実は有名な「さとうきび畑」や「島唄」に出てくる場面について疑問があったからです。

沖縄の風景の一つとしてさとうきび畑は誰の目にも思い浮かびますが,沖縄戦のさなかではとにかく食料がなかったという話も聞きます。果たして「ざわわ ざわわ」と鳴るさとうきび畑,あるいは「あなたと出会い」「友と歌った」さとうきび畑は本当に沖縄戦の中にもあったのか,というのがその疑問です。この本の筆者も「さとうきび畑」の歌からその探求を始めています。






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Date: 2007/0202 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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好評?第1弾に続いて第2弾。有名ワインメーカー フィリップ・メルカのワイナリ,Melka Winesの2003 Cabernet Sauvignonがハートのラベルです。このラベルは毎年変わるので,貴重かも。

[2003] Melka Cabernet Sauvignon -
メルカ カベルネ・ソーヴィニヨン - メルカ
価格6,980円 (税込7,329円) 送料別


それからMendocinoにIl Cuoreというワイナリもあります。Cuoreとはイタリア語でまさにハートのこと。ラベルもポップでかわいいです。ただしワインはかなりカジュアルな部類に入ると思うので,プレゼントには今ひとつかも。
【送料込】ハートラベルなら今年はカロンで無くコレ!《カリフォルニアワイン》
イルクオーレ・ロッソ・クラシコ[2001]
希望小売価格 2,625円 (税込) を
PWC価格 2,100円 (税込) 送料別

Date: 2007/0201 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Yanagiyaのピノセールは何だか値段が高いのばかりで肩透かしだったので,こちらを紹介しておきます。ときどき湘南ワインセラーに入ってくる「ゲアリー・ファレル」。ピノで4800円,ジンファンデルで3600円と,現地とさほど変わらない価格です。何より,これだけワインの値段が上がっている中,一流のワインメーカーが作るワインが変わらない値段で出ているだけでもうれしく感じます。

ゲアリー・ファレルのピノは酸がしっかりしているのが特徴だと思います。好き嫌い分かれるところかもしれませんが,真のピノ好きに飲んでほしいワインです。

ルシアン・リヴァー・ヴァレー・ピノ・ノワール[2004]ゲアリー・ファレル
特別価格4,800円 (税込5,040円) 送料別

Date: 2007/0131 Category: イベント
Posted by: Andy
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「幻ワイン」の私市さんのブログによると,Maboroshi Pinot Noirが「Pinot Noir Summit」のベスト40に選ばれ,2月10日にそのイベントが開かれるそうです。
"On Saturday, February 10, 2007, consumers, press, and trade will gather for the remarkable “Passionate about Pinot Noir Summit.” Held at 1 Fort Mason in San Francisco, an extraordinary array of palates will gather to assess “the best of the best,” from the 2007 Pinot Noir Shootout finals held this past January 17, 2007."

Affairs of the Vine | Wine Education - Event Planning - Wine Boot Camp - Wine Shootouts

Pinot Noir Summitは世界のピノを集め,専門家が産地やヴィンテージ,価格などを伏せたブラインド・テイスティングで,おいしいピノを選ぶというもの。1日にブラインドするワインの数は32本までに限定するなど,公正な評価のためにかなり気を使っている様子です。

これでトップ40というのは素晴らしいですね。ぜひどなたか行ってレポートしていただきたいものです。ちなみに参加費は100ドル(上のリンクからどうぞ)。正午からテイスティングが始まり,最後は7時に最終結果が発表されるそうです。
Date: 2007/0130 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・バレーの偉人Robert Mondaviの新しいブランドが明らかになりました。次男でワインメーカーのTim Mondaviと共同でContinuumというワイナリを始めます。

造るワインは一つ。Cabernet Sauvignon,Cabernet Franc,Petit Verdotのブレンドで1500ケース。2005年から作り始め,来年春にデビュー予定です。

ちょっと楽しみです。
Date: 2007/0128 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Harrison Vineyardsといえばシマウマのラベルで日本でもそこそこ人気があったと思います。そこが実は既にワイン作りをやめていたといのを知りました。オーナー・ワインメーカーのリンジー・ハリソンさんが生まれ故郷のニュージーランドでワイナリを始めたためです。

その,現行最後のワインの一つであるZebra Zinfandel 2002が2990円とワイナリ価格の27ドルよりも安く出ています。これは結構貴重かもしれません。


【大特価】
[2002] ゼブラ ジンファンデル ハリソン
当店通常価格3,600円 のところ
な、な、なんと!2,990円 (税込3,140円) 送料別

Date: 2007/0126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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FermentationのTom Warkによると,Stephan Tanzerが最新のInternational Wine Cellar(IWC)誌で,カリフォルニアワインのスタイルの変革が始まっていると指摘しているそうです。
"Happily, current evidence suggests that many producers in California are finally backing away from X-treme wines."

Fermentation: The Daily Wine Blog: The Turning Tide of CA's X-Treme Wines?

引用部分はIWCからの孫引きですが,ここ数年「ビッグ」なワイン(いわゆるパーカー好みのワイン)を作っていたワインメーカーが,そのできに不満を持ち,より飲みやすいワインに戻っていく傾向が出ているとか。

なんとなく,かつてカリフォルニアのシャルドネが樽をコテコテに効かして,マロラクティック発酵を十分にしたバタリーなものに偏った後,ABC(Anything But Chardonnay)と呼ばれる反動を経て,今の多様な形になってきたのを思い出しました。
Date: 2007/0125 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シャープの太陽電池のTVコマーシャルに,ソノマのクラインが登場したのは今年早々取り上げましたが,ワイナリでの太陽電池はかなり普及期に近付いてきている感があります。今度はナパの老舗Grgich Hillsがニュースに出ていました。
"SPG Solar announced today the commissioning of Phase II of the 170 kilowatt commercial photovoltaic (solar energy) system for the Grgich Hills winery in Napa Valley, California. Together Phase I, completed in 2005, and Phase II of the Grgich Hills PV installation will produce 170.08 kilowatts DC of electricity during peak production hours. With the completion of Phase II, the PV system is expected to meet 100% of the winery"

Napa Winery Grgich Hills Partners With SPG Solar on 170 kW Solar Energy System

全然関係ありませんが,前の記事で紹介した柳屋のピノ・セール。今日はKosta Brown登場で3万円近くというべらぼうな価格なのにあっという間に売り切れていました。買い得という意味では一番上のMuellerの方がずっと良さそうですが…。
Date: 2007/0124 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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はっきり言って,今回は値段は安くないと思います。でもお宝度はかなり高そうなラインナップ。今日はシルバーオークのオーナーがMerlotを作るために作ったTwomeyのPinot(これは知らなかった),フラワーズの265ケースという「グラン・ブーケ」,そしてRP95で入手難になったRoarのRosella's 2004。すごいですね。


●希少ピノ一挙大放出!連続ご紹介で綴る大祭典●
【マニアックス! ピノ・デイズ ~Maniax Pinot Days~】
希少銘柄続出★カルト・ピノ★大放出

Date: 2007/0124 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Uncorkedは米国のワインブログの中でも代表的なものの一つ。オハイオ州デイトン(ライト兄弟の出身地ですね)でDayton Daily Newsという新聞のライターをしているMark Fisher氏が書いています。このブログで先日Kendall-JacksonのChardonnayのスタイルが変わったのかという話が載ったところ,「プチ」炎上。「24個ものコメントが来た」そうです。
"But my post of last last week entitled A Kendall-Jackson wine-tasting experience took on a whole new life — and I do mean a whole new life — on Monday when it was featured and linked to on WineBusiness.com, a newsy and influential web site read by many folks in the California wine industry."

Kendall-Jackson post triggers ‘a tsunami’

元の記事ですが,なかなか面白かったです。Kendall-Jacksonの一大ベストセラーといえばVintner's Reserve Chardonnay。コンシューマへの綿密な調査から糖分を残したわずかに甘く,トロピカルフルーツのような味わいのシャルドネです。これが最近スタイルが変わったのではないかという質問を受け,Kendall-Jacksonの協力も得てテイスティングをすることになりました。ワインのラインナップは近所の酒屋で買ったもの,ワイナリから直送したもの,一つ上のGrand Reserveの三つ。5人がブラインドでテイスティングしたところ,意外にも近所で買ったものが「フレッシュ」に感じられたり,Grand Reserveが「Vintner's Reserveの味はこうだ」というものに感じられたりしたそうです。

で,実際にはGrand Reserveには残糖はないとか,近年Vintner's Reserveは幾分アルコール度を下げている,といったことがワイナリへの取材で分かったとか。

最近おいしいシャルドネ飲んでないなあ…
Date: 2007/0122 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年辺りから,カリフォルニア中部のPaso Robles周辺のワインの話をよく聞くようになってきました。先日も,その旨書いていますが,地元でもその実感はかなりあるようです。San Luis Obispo(この辺りの中心の市の名前であり郡の名前でもあります)のTribune紙に2006年のトップ6ニュースが取り上げてありました。
"— and the region has received a lot of national attention, and it looks like that trend will continue into 2007."

San Luis Obispo Tribune | 01/05/2007 | SLO County’s top wine stories of 2006

それによると,1位がそのものズバリで「パソの台頭」。California Wine Club(CWFCではありません)で"the next up-and-coming California wine region"に選ばれ,この6年間でワイナリ数が4倍の200になるなど急成長は明らかです。以下,2位がAVAが認知されてきたこと,3位は荒天,4位は収穫が減ってむしろ収入的にはプラスになりそうなこと,5位はローヌ系ワインの台頭,6位は次世代ワインメーカーの続出,となっています。3,4位を除くとどれもこの地域への注目が集まっていることを裏付けています。

なお,この地域の注目のワイナリとしては,ここでも何回か取り上げているSaxum,パーカーの本にも載っていたAlbanのほかRobert Hall, Denner and Eagle Castleなどが記事に取り上げられています。覚えておくといいかもしれません。
Date: 2007/0119 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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バレンタイン向けのワインというとハートのラベルのカロン・セギュールがあまりにも有名です。これでは「有名すぎてこっぱずかしくて買えない」という人も多いと思いますが,そういう人にお勧めなのがナパのテラ・ヴァレンタイン。これもハートのラベルですが,カロン・セギュールよりはおしゃれだと思います。日本に入荷しているのはサンジョベーゼ主体のブレンド「アモーレ」とカベルネ・ソビニョン。アモーレは米国ではメーリング・リストと直売のみで販売されています。デザイン的にはこちらがお勧め。

【テラ・ヴァレンタイン・ワイナリー】
アモーレ・ナパ・ヴァレー・レッド・ワイン[2002](赤)
価格 5,500円 (税込5,775円) 送料別



テラ ウ゛ァレンタイン
カベルネ・ソーウ゛ィニヨン 2001
価格4,800円 (税込 5,040 円) 送料別


ちなみにValentineというのはオーナーのお父さんの名前。オーナーはシカゴで塗料とコーティングの会社「Valspar」を北米トップ5にまで大きくした実業家です。引退後にナパに来てワイナリを開きました。
Date: 2007/0117 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コルク臭(ブショネ)の発生を抑えるため,世界的にコルクからスクリューキャップに移行する流れが生まれています。この動きに水を差すような衝撃的なニュースが出ていました。
"The annual International Wine Challenge event tested tens of thousands of wines from around the world including around 9,000 with screw caps. It found 2.2 per cent of screw top bottles suffered from sulphidisation and other problems connected with the wine not breathing."

Telegraph | News | Screw tops on wine bottles 'can lead to rotten eggs smell'

International Wine Challengeで9000本のスクリューキャップのワインを調べたとき,約2.2%のワインで腐った卵のような臭いがしたとのこと。これは「sulphidisation」(硫化?)といい,スクリューキャップのワインは外部の空気から完全に遮断されてしまうことが原因だとか。

スクリューキャップ先進国のニュージーランドのワインではこの比率は1.8%とやや低かったそうなのですが,それがニュージーランドのボトリング技術などと関連するのかどうかは不明です。

比率からするとコルク臭と比べて大分低いので,どちらかというとまだスクリューキャップを選択するのかもしれませんが,アンチスクリューキャップ派にとっては大きな材料になるのかもしれません。

今後この問題が拡大するのか,今回だけの話題で終わるのか注目です。
Date: 2007/0117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとに昨日出ていてすぐ売り切れたオーハイのピゾーニ2001(Ojaiとしては最終年)ですが,追加が入っています。さらに,パリ16区ではもっと安く売っています。Pisoniの中では比較的安価ですが,味はお勧めできます。米国でも70ドル前後とほぼ同値段。

●パリ16区
オーハイ ピノ・ノワール ピゾーニ・ヴィンヤード[2001]
小売価格 9,450円 のところ
価格 7,580円 (税込) 送料別


【オーハイ】 ピノ・ノワール "ピゾーニ" [2001]
希望小売価格9,000円 のところ
あらかると特価7,980円 (税込8,379円) 送料別
Date: 2007/0115 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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MarcassinのBlue Slide Ridge Pinot Noir 2002がオークションで出ていました。一撃価格は3万9000円。3万6000円からの入札ですから実際には3万9000円で売っていると考えたほうがよさそうです。日本国内ではかなり安いほうですが,米国では300ドル以下で買えますから,正直安いってことはないです。名前の威力はかなりありますが。

【2002 マルカシン ピノノア ブルースライドリッジ】
最低入札価格:36,000円 (税込) 送料800 円
一撃価格39,000円 (税込)


散発的にいろいろな店に入るSea Smoke。こちらは日本の価格の方が米国より安いくらいで,文句なくお勧め。すぐ飲むなら安いBotellaで十分。熟成させるなら一番上のTenがよさそう。間のSouthingはちょっとどっち付かずの感もありますが。まあ,どれもおいしいです。特に濃いピノ好き向け。

ボテッラ・ピノノワール[2004]
シー・スモーク・セラーズ(赤ワイン)
価格5,900円 (税込6,195円) 送料別


コスト・パフォーマンスの高さで言えばSiduriも逃すことができないところ。Sonoma Countyなら税込みでも2000円台で売っています。

シドゥーリ・ピノノワール・ソノマカウンティ[2005]
小売価格3,000円
オンライン特価2,800円 (税込2,940円) 送料別


[2005]シドゥーリ ソノマ・カウンティ ピノ・ノワール
Siduri Sonoma County Pinot Noir
価格2,800円 (税込2,940円) 送料別

Date: 2007/0115 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとのピノ特集,今日はアルカディアンのPisoniとGary'sが出ています。ここのは飲んだことありませんが,エレガントなスタイルで知られるArcadianが骨太なPisoniをどうワインにするのか興味深いところです。

【アルカディアン】 ピノ・ノワール "ピゾーニ" [2001]
希望小売価格11,000円 のところ
あらかると特価9,900円 (税込10,395円) 送料別


値段は格安ではありませんが,むちゃくちゃ高いというほどでもないと思います。
Date: 2007/0115 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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(リンク先参照)これがRoshamboの新テイスティング・ルームとなるバスです。いやあ,なかなかかっこいいですね。行ってみたい。
"Come on down to Roshambo this weekend to take a peek at the Roshambus."

Roshambo Winery Blog Ride the Roshambus!
Date: 2007/0112 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでピノの単一畑特集が始まりました。初日はSanta Lucia Highlandsの著名畑。Gary PisoniのPisoniとGary FranscioniのRosella's,Gary'sから11本のワインを紹介しています。一番の目玉はGary Pisoni自身のワイナリであるPisoni Estateでしょう。かつてPisoniの飲み比べをしたときは,「さすがに自分のところはいいブドウを使っているんだなあ」と思いましたから。また,Gary FranscioniのブランドであるRoarも出ています。ここのRosella'sもかなりおいしいです(Rosella'sはほかから出ているのも押しなべておいしいですが)。

【ピゾーニ・エステイト】 ピノ・ノワール "ピゾーニ" [2004]
当店通常価格12,000円 のところ
あらかると特価10,800円 (税込11,340円) 送料別

Date: 2007/0112 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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August Westから案内が来ました。昨年買い損ねたので割り当てが少なく,Graham Family Vineyard Pinot Noir(45ドル)とRosella's Vineyard Pinot Noir(42ドル)だけ希望を募ります。ご希望の方は今週末までに連絡をください。
Date: 2007/0112 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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次の日は,香り2割増し,味わい倍増でした。こりゃうまいわ。感動体験というのとはちょっと違いますが,これなら納得(価格と高評価)です。デカンタしたら初日からよかったのでしょうねえ。

まだグラス1杯半くらい残してありますが,今日は宴会なので飲むのは明日(抜栓後三日目)になります。今度はどう変化しているでしょうか。
Date: 2007/0111 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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そういえば紹介していなかったですね。このワイナリはジンファンデルやシラーなどを中心にコスト・パフォーマンスの高いワインを作っています。米国よりは少し高くなりますが,日本でも1000円台で買えるワインがいろいろあります。

何回か飲んだことがありますが,手ごろな価格でしっかりした味わいという点ではお勧めできると思います。

クラインのワインはこちら
Date: 2007/0111 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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RP100点,WS99点,WE100点など,高評価を欲しいままにしているSloan 2002。ここ数年続出した「次世代カルト候補」の中では一歩抜き出た感があります。ということで柳屋で出ていたのを一応紹介しますが,15万円超とさすがに高いです。米国では1000ドル近く出せば入手できるので,お買い得感はありませんが,何が何でも飲んでみたいという人はいかがでしょう。

なお,これを書いている時点で7本完売。2本追加したうちの1本も売れて残り1本になっています。すごいですね。

[パーカー100点] スローン プロプライエタリー レッド 2002
ヤナギヤ特価155,800円 (税込163,590円) 送料別

Date: 2007/0111 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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昨日は誕生日(2X歳になりました)。たまにはちょっといいワインを開けようということで,Araujo Syrah 2002を飲んでみました。

Syrahは,まだ自分にとってなじみが薄いワインです。単純に経験値が少ないというのも事実ですし,Syrahについて語るべき体験をしていないというのもあるでしょう。自分がカリフォルニアにいたころはまだSyrahはワインショップにもあまり入っていなかったというのもあると思います。

で,このワインですが,スミレのような香りがむんむんとして,さすがAraujoといった感じ。ただ,味わいの方は正直「こんなものかな」といったところ。おいしいことはおいしいのですが「こりゃすごい」とは感じませんでした。残念ながらSyrah体験には今回もならなかったかなあ…。Syrahはこれから来ると思っているので,また挑戦してみたいと思います。

Araujo Syrah 2002
Date: 2007/0110 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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サンタバーバラの中でも観光客の多い町であるソルヴァングに,ヒット映画「サイドウェイズ」の名を付けたワインバーができました。正式名称は「Tastes of the Valleys, a SIDEWAYS wine bar」。
"Besides being a designated tasting room for Central Coast favorites Au Bon Climate and Qupe, Tastes of the Valleys, a SIDEWAYS wine bar will carry various Pinot Noirs, Chardonnays and various Rhone varietals."

Wine Business - Wine News
Au Bon Climatなど15のワイナリの55種のワインをテイスティングできるそうです。1オンス(約28グラム)からテイスティングできるので,いろいろ試すのも良さそうです。ホテルの多い地域なので,歩いて試飲に来れるのが売りだそうです。

住所 1672 Mission Drive, Solvang
営業時間 11:00 A.M. ~ 8:00 P.M.
電話 (877) 622-9463.

Date: 2007/0108 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ロバート・パーカーが世界の著名ワイナリを紹介している本「ロバート・パーカーが選ぶ[最新版]世界の極上ワイン」(原題は「The World's Greatest Wine Estates: A Modern Perspective」)を読みました。720ページの大著で,うちカリフォルニアには100ページ強割かれています。一番多くのページが使われているのは言うまでもなくフランスで約300ページ。米国は2番目で,3番目のイタリアをわずかに上回っています。

正直に言ってカリフォルニアのワイナリのところだけを目当てに買うにはもったいない本だと思います。他国の著名ワイナリと合わせて読むことで価値が高まるでしょう。

なお,カリフォルニアで取り上げられているワイナリは,Abreu,Alban,Araujo,Beringer,Bryant,Colgin,Dalla Valle,Dominus,Dunn,Harlan Estate,Kistler,Marcassin,Peter Michael,Robert Mondavi,Montelena,Newton,Pride,Ridge,Screaming Eagle,Shafer,Sin Qua Non,Togni。このほか米国ではワシントン州のQuilceda Creekが掲載されています。

各ワイナリ記事の構成は,歴史や醸造法などファクト部分,Parkerによる解説,ワインのレビューの三つからなっています。レビュー部分の比重が案外多く,もっと解説中心かと思っていたのでちょっと意外な感じがしました。個人的にはワイン・レビュー部分は時間の経過と共に風化していきやすいので,風化しにくい解説がもっと充実していた方がよかったのではないかと思いました。例えば,Bryantでワインメーカーが交代した話は解説部分ではなくワインのレビューの中で書かれています。このあたりはちょっと違和感がありました。

とはいえ,全体的に見れば非常によくまとめていると思います。もちろんあまたあるワイナリの中でどうしてこの選択になったのか,というのはいろいろあるでしょうが,それを言い出すときりがないので… 個人的にはそれなりにバランスが取れたよい選択だと思います。

なお,今回読んだのは日本語版ですが,はっきり言って翻訳はぎごちないです。例えば,フランスのシャトー・オー=ブリオンの解説で,ここの白ワインは「生産量が非常にわずかなため,所有者の要請で格付けされたことがない」と書いてありますが,この「格付け」とはパーカーによるレイティングのことでしょう。「格付け」というと別の意味合いに取られそうな気がしました。(この部分は私の勘違いでした)。アラウホの解説の最初の文など「1971年以来,カリフォルニアで最も熟成させる価値がある数本のワインであり,強烈な風味を持つカベルネ・ソーヴィニョンが,ナパ・ヴァレーの北端近くのカリストガのすぐ東にある,評価の基準となる土地に位置するエイゼル・ヴィンヤードで栽培されたブドウから生み出された」とほとんど意味不明です。「評価の基準となる土地」ってなんでしょうか。

ということで,英語が苦手でなければ英語版を買うのもいいと思います。値段もほぼ半額と安いですし。



Date: 2007/0106 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Clos LaChanceが,モントレーのキャナリー・ロウにあるテイスティング・ルームを閉じ,ロス・ガトスに共同テイスティング・ルームを開設しました。本拠地であるSan Martinのワイナリおよびテイスティング・ルームはそのまま継続します。
"The new Los Gatos tasting room has replaced the Clos LaChance tasting room in Monterey"

Clos LaChance Closes Monterey Tasting Room, Opens in Los Gatos

新しいテイスティング・ルームはFleming Jenkins Vineyard & Wineryとの共同で開いたものでBackyard Wineriesという名前が付いています。モントレーのテイスティング・ルームでは旅行者が立ち寄るくらいで地元の利用がなかったのに対し,ここではシリコンバレーなど地元客を期待しているようです。
場所はこちら

確かにシリコンバレーですぐ行けるワイナリが増えるのはいいですね。ちなみにClos LaChanceはハミングバードを保護する団体をサポートしていることで,以前紹介しています。
Date: 2007/0103 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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2006年最後のワインと同じはずだったのですが…。意外なことにCoppolaのSofia Blanc de Blancsでした。といってもちゃんと飲んだわけではなく,たまたまデパートにいったらカリフォルニアワインの試飲をやっていてそこで飲んだものです。計7~8種類試飲させてもらいました。プラスチックのコップなので香りはあまり分かりませんが,一応報告ということで。

で,ソフィアですが久々に飲んだ感想としては,ほどよくドライで味わい上々。雑誌で高得点を取るようなタイプではありませんが,万人向けでいいワインだと思います。

ほかによかったのが,GirardのZinfandel 2004。これはふくよかでスパイシー。値段も安かったので迷わず購入しました(ちなみにSofiaも購入)。逆に今ひとつだったのはDon SabastianiのAquinas MerlotとCycles GladiatorのCabernet Sauvignon。どちらもコストパフォーマンスの高さで最近人気が上がっているので期待したのですが,薄くて平板な味わい。値段を考えてもちょっと触手が伸びませんでした。白もいくつか飲みましたが,1000円台で納得できるものがなかなかありません。

最後に,Opus One 2003を試飲(これも無料でした)。いい悪いを評価するような飲み方ではないので特に論評はしませんが,普通においしいワインでした。もうちょっと昔のような個性がほしいかな,とは思いましたが。

ソフィア・コッポラ[2005](スパークリングワイン)
小売価格3,500円
オンライン特価2,660円 (税込2,793円) 送料別



【ジラード】 ジンファンデル "ナパ・ヴァレー" [2004]
スペクテイター98点ワインのウルトラプレミアム請負人監修
あらかると特価3,680円 (税込3,864円) 送料別


オーパス・ワン[2003]750ml
価格17,800円 (税込18,690円) 送料別

Date: 2007/0102 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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テレビを見ていて,カリフォルニアのブドウ畑みたいな映像だなあと思っていたら,シャープの太陽電池のCMでした。使われていたのはSonomaのCline。2006年7月に全面的に太陽電池化しています

環境保全意識が高いせいか,ワイナリが太陽電池をインストールする話はときどきニュースで読みます。Clineを手がけた米SolarCraft社はMerryvaleのStarmontシリーズ製造設備にも太陽電池を導入したと,最近発表しています。

CMは映像がきれいなのでごらんになることをお勧めします。