Wine Advocateでの100点ワインというと、ナパのカベルネ系が中心で、近年それにセントラルコーストのシラーなどが入ってきたという感じですが、意外と最近までソノマで100点はありませんでした。
その壁を最初に打ち破ったのがJackson Family傘下のVerite(ヴェリテ)です。特に、今年6月の195号ではVeriteだけのテイスティング結果をパーカーが発表、それまでの1本から一気に7本へと満点ワインが増えました。中でも注目は2007年で、Le Desir、La Muse、La Joieというラインナップ全部が満点でした。
今回はこの2007年がカリフォルニアワインあらかるとに全部入荷しています。値段の39,800は安くないですが、米国でも400ドルを超えますから、ほぼ同等といえるでしょう。
個人的にはカベルネ・フランを多く含むLe Desirが気になります。
その壁を最初に打ち破ったのがJackson Family傘下のVerite(ヴェリテ)です。特に、今年6月の195号ではVeriteだけのテイスティング結果をパーカーが発表、それまでの1本から一気に7本へと満点ワインが増えました。中でも注目は2007年で、Le Desir、La Muse、La Joieというラインナップ全部が満点でした。
今回はこの2007年がカリフォルニアワインあらかるとに全部入荷しています。値段の39,800は安くないですが、米国でも400ドルを超えますから、ほぼ同等といえるでしょう。
個人的にはカベルネ・フランを多く含むLe Desirが気になります。
以前紹介して好評だったクック&ダインの干物福袋。ここの干物は品質折り紙付きです。この商品のレビューでも平均4.71という高評価。しかも1匹あたり100円しないというお買い得。お勧めします。
年末に気の置けない人たちとちょっと飲もうということで、こじんまりとワイン会をしました。場所は渋谷・シノワ。忘年会で使うような店ではありませんが満席ですごいなあとびっくり。
料理はプリフィクスでコース料理を頼み、最後に名物であるフォアグラ丼をいただきました。
一品目は牡蠣の入ったラビオリ。カレー風味のソースです。
ワインはFlowers Chardonnay Moon Select 2007。Flowersのシャルドネの中でもCamp Meeting Ridgeの選りすぐりのブロックだけから選んだものです。これが実に素晴らしい。最近のはやりと比べると、しっかりと樽を利かした作りですが、樽が突出するわけではなく、バランスがよく取れています。おいしすぎて後のワインが霞んでしまうほどでした。
メインディッシュは白金豚のローストを選びました。肉質も脂身の旨みも十分でおいしいローストです。
ワインは私が持参したPatz & HallのPinot Noir Pisoni 1999です。12年経ってもPisoniはPisoni。まだまだ元気ハツラツのワインです。
3本目のワインはWilliams SelyemのSonoma Coast Pinot Noir 1990。これはPisoniとは対極で、きれいに熟成したワイン。
しめにはフォアグラ丼。おいしうございました。
料理はプリフィクスでコース料理を頼み、最後に名物であるフォアグラ丼をいただきました。
一品目は牡蠣の入ったラビオリ。カレー風味のソースです。
ワインはFlowers Chardonnay Moon Select 2007。Flowersのシャルドネの中でもCamp Meeting Ridgeの選りすぐりのブロックだけから選んだものです。これが実に素晴らしい。最近のはやりと比べると、しっかりと樽を利かした作りですが、樽が突出するわけではなく、バランスがよく取れています。おいしすぎて後のワインが霞んでしまうほどでした。
メインディッシュは白金豚のローストを選びました。肉質も脂身の旨みも十分でおいしいローストです。
ワインは私が持参したPatz & HallのPinot Noir Pisoni 1999です。12年経ってもPisoniはPisoni。まだまだ元気ハツラツのワインです。
3本目のワインはWilliams SelyemのSonoma Coast Pinot Noir 1990。これはPisoniとは対極で、きれいに熟成したワイン。
しめにはフォアグラ丼。おいしうございました。
レビュアがロバート・パーカーからアントニオ・ガローニに代わって最初のナパ特集が載ったWine Advocate誌198号。前に書いたように一番のサプライズはDunnの躍進、あるいは再評価でした。
俗に、谷キャブ・山キャブなどと言ったりしますが、ナパでValley Floorと言われる谷底の平地で作られるカベルネ「谷キャブ」は芳醇でタンニンが柔らかく、早飲みできる傾向があります。一方で山キャブはタンニンが硬く、なかなかのみごろがやってきません。
DunnのオーナーであるRandy DunnはWine Spectatorでナパの一匹狼(Maverick)と評されたこともある堅物であり、そのワインはとてつもない長熟型。山キャブの中の山キャブといっても誰からも文句が出ないでしょう。それが評価されたというのは面白いなあと思います。
2007年は2008年よりはまだ飲みやすいようで飲み頃は2017年ころから。まあ最低10年、できたら20年くらいは置いた方がおいしいだろうと思います。以前15年くらいのDunnを飲んだときはかなりガチガチでした。
2007年のレイティングはNapaが95点、Howell Mountainが97点。国内ではHowell Mountainが購入できます。米国でも200ドル近くのところもありますから、値段は現地並みと言ってもいいでしょう。
俗に、谷キャブ・山キャブなどと言ったりしますが、ナパでValley Floorと言われる谷底の平地で作られるカベルネ「谷キャブ」は芳醇でタンニンが柔らかく、早飲みできる傾向があります。一方で山キャブはタンニンが硬く、なかなかのみごろがやってきません。
DunnのオーナーであるRandy DunnはWine Spectatorでナパの一匹狼(Maverick)と評されたこともある堅物であり、そのワインはとてつもない長熟型。山キャブの中の山キャブといっても誰からも文句が出ないでしょう。それが評価されたというのは面白いなあと思います。
2007年は2008年よりはまだ飲みやすいようで飲み頃は2017年ころから。まあ最低10年、できたら20年くらいは置いた方がおいしいだろうと思います。以前15年くらいのDunnを飲んだときはかなりガチガチでした。
2007年のレイティングはNapaが95点、Howell Mountainが97点。国内ではHowell Mountainが購入できます。米国でも200ドル近くのところもありますから、値段は現地並みと言ってもいいでしょう。
以前はビールをケースで買っておくこともありましたが、飲み切るのに半年くらいかかるので、最近はあまり買っていませんでした。ただ、先日コストコに行く前に、生ビールブログの@draftbeermanさんから、コストコで売っているビールがおいしいと聞いたので、試しに買ってみました。
Kirklandというのはコストコのプライベート・ブランドですが、4種類のエール・ビールが6本ずつ入って4000円弱でした。1本170円弱というのは、発泡酒と比べたら高いですが、この手のエールビールを普通に買ったら400円~500円くらいしますから、それと比べたら激安です。
写真は最近人気のタイプと聞いているIndia Pale Ale(IPA)というタイプのもの。苦味が強いビールです。なかなかおいしい。たまにはビールもいいものです。
Kirklandというのはコストコのプライベート・ブランドですが、4種類のエール・ビールが6本ずつ入って4000円弱でした。1本170円弱というのは、発泡酒と比べたら高いですが、この手のエールビールを普通に買ったら400円~500円くらいしますから、それと比べたら激安です。
写真は最近人気のタイプと聞いているIndia Pale Ale(IPA)というタイプのもの。苦味が強いビールです。なかなかおいしい。たまにはビールもいいものです。
メリークリスマス!
クリスマス・イブのディナーは、いつもは日本人らしく鶏もものローストなどを食べることが多いのですが、今年は毎年買っている店が予約でいっぱいで、25日に回してしまったので、イブの日はめずらしくステーキを焼いてみました。
ちょうど前の日に、開店したばかりのコストコ座間店にいったので、1kg超のサーロインのブロックを購入(それ以上小さいのはないのです。切ってあるやつは3つだし)。4人で切り分けました。自分の分は多分300g超(^^;)。
調理法は以前から気になっていた真空調理(あるいは低温調理)によるもの。密閉した状態で、一定の温度で温めることで肉を焼く?方法です。肉には塩コショウをし、オリーブオイルを塗ってビニール袋に入れ、空気が入らないように密封します。
炊飯器にお湯を入れ、63度で1時間温めました。「Cooking for geeks」という本には63度で45分と書いてあったのですが、段取りが悪く時間オーバー。これだけ時間かけるのなら62度でもよかったかもしれません。
お湯から出した肉には、焼き色を付けるため、片面30秒ずつほどフライパンで熱しました。後は肉汁を使ってソースを作りましたが、これはもう一つのでき。
さて、肉ですが、切り口を見てもらえば一目瞭然でしょう。
全体がきれいなロゼの色になっています。これが低温で長く加熱した効果。柔らかく、肉の味がちゃんとするステーキになりました。塩コショウは思ったほど効いていなかったので、もっと強くするか、早い時間にしておくのがよかったかもしれません。全体的にはまあまあ成功といっていいでしょう。普段肉をあまり食べないお嬢があっという間に食べ終わったのにびっくりしました。
付け合わせはマッシュルームの軸を刻んで、オリーブオイルと塩麹を混ぜて中に詰め、オーブントースターで焼いたもの。これは美味でした。
クリスマス・イブのディナーは、いつもは日本人らしく鶏もものローストなどを食べることが多いのですが、今年は毎年買っている店が予約でいっぱいで、25日に回してしまったので、イブの日はめずらしくステーキを焼いてみました。
ちょうど前の日に、開店したばかりのコストコ座間店にいったので、1kg超のサーロインのブロックを購入(それ以上小さいのはないのです。切ってあるやつは3つだし)。4人で切り分けました。自分の分は多分300g超(^^;)。
調理法は以前から気になっていた真空調理(あるいは低温調理)によるもの。密閉した状態で、一定の温度で温めることで肉を焼く?方法です。肉には塩コショウをし、オリーブオイルを塗ってビニール袋に入れ、空気が入らないように密封します。
炊飯器にお湯を入れ、63度で1時間温めました。「Cooking for geeks」という本には63度で45分と書いてあったのですが、段取りが悪く時間オーバー。これだけ時間かけるのなら62度でもよかったかもしれません。
お湯から出した肉には、焼き色を付けるため、片面30秒ずつほどフライパンで熱しました。後は肉汁を使ってソースを作りましたが、これはもう一つのでき。
さて、肉ですが、切り口を見てもらえば一目瞭然でしょう。
全体がきれいなロゼの色になっています。これが低温で長く加熱した効果。柔らかく、肉の味がちゃんとするステーキになりました。塩コショウは思ったほど効いていなかったので、もっと強くするか、早い時間にしておくのがよかったかもしれません。全体的にはまあまあ成功といっていいでしょう。普段肉をあまり食べないお嬢があっという間に食べ終わったのにびっくりしました。
付け合わせはマッシュルームの軸を刻んで、オリーブオイルと塩麹を混ぜて中に詰め、オーブントースターで焼いたもの。これは美味でした。
Wine Advocate誌の198号が発表されました。Antonio Galloniにレビュアが代わって初のNapa Valley特集ということで注目が集まっていました。
最大のポイントは100点のワインが一つもなかったこと。過去3年のNapa Valley特集を見ると2008年が3本、2009年が6本、2010年が9本とややインフレ傾向にあったわけですが、今回は最高が98+でした。ナパの生産者にとっては100点というのは大きなセールスポイントになりますから、これについては残念に思う生産者が多そうな気がします。一方で、消費者にとっては100点が付いたことで価格が高騰してしまうのを避けられるので、悪い話ではないでしょう。トロフィーワインを追い求める人にとっては残念かもしれませんが…
では、どういうワインに高得点が付いているかというと、一つはAbreu。8本が97点以上という高得点をマークしています。98点を取ったのは2008 Abreu Cabernet Sauvignon Thorevilos。パーカーは1年前に96-99点を付けていますから、得点としては大きな違いはありません。ほかにはKongsgaardのシャルドネJudge 2008が98+、Screaming Eagle 2009が98+、DunnのHowell Mountain 2008が98+でした。
Abreu以外にパーカーが過去にレビューしたワインの点を見ると、Araujo 2008がパーカーの96-98から97+、Harlan 2008が95-98から96+と、同じワインの得点を見ると、さほど変わっていない感じがします。そうすると、100点が減ったのは2007年の優良ヴィンテージものの波が終わったから、という見方もできるのかもしれません。このあたりはもうちょっと分析しないといけなさそうです。
さて、今回のサプライズ・ワインは、といえばなんといってもDunnでしょう。2004年を最後にパーカーのレビューがなかったDunnですが、今回ガローニが2005から2008までをレビュー。Howell Mountainのカベルネが2005年から94、95、97、98+、Napaのカベルネが同じく92、94、95、96点という高得点でした。ガローニは、アルコール度を14%以下に無理やり抑えようとする(おそらく加水などによるものでしょう)ことには疑義を呈しながらも、出来上がったワインの品質については賞賛しています。ただし、98+のHowell Mountain 2008の飲み頃は2028~2043年。ちょっと自分の年令を計算してしまうほど遠い先です。
その他、気になるワインの点数を見ると、Tim MondaviのContinuumは2008が96、2009が94。Opus Oneは…まさかのレビューなし。う~ん、ガローニを避けたのでしょうか。
最大のポイントは100点のワインが一つもなかったこと。過去3年のNapa Valley特集を見ると2008年が3本、2009年が6本、2010年が9本とややインフレ傾向にあったわけですが、今回は最高が98+でした。ナパの生産者にとっては100点というのは大きなセールスポイントになりますから、これについては残念に思う生産者が多そうな気がします。一方で、消費者にとっては100点が付いたことで価格が高騰してしまうのを避けられるので、悪い話ではないでしょう。トロフィーワインを追い求める人にとっては残念かもしれませんが…
では、どういうワインに高得点が付いているかというと、一つはAbreu。8本が97点以上という高得点をマークしています。98点を取ったのは2008 Abreu Cabernet Sauvignon Thorevilos。パーカーは1年前に96-99点を付けていますから、得点としては大きな違いはありません。ほかにはKongsgaardのシャルドネJudge 2008が98+、Screaming Eagle 2009が98+、DunnのHowell Mountain 2008が98+でした。
Abreu以外にパーカーが過去にレビューしたワインの点を見ると、Araujo 2008がパーカーの96-98から97+、Harlan 2008が95-98から96+と、同じワインの得点を見ると、さほど変わっていない感じがします。そうすると、100点が減ったのは2007年の優良ヴィンテージものの波が終わったから、という見方もできるのかもしれません。このあたりはもうちょっと分析しないといけなさそうです。
さて、今回のサプライズ・ワインは、といえばなんといってもDunnでしょう。2004年を最後にパーカーのレビューがなかったDunnですが、今回ガローニが2005から2008までをレビュー。Howell Mountainのカベルネが2005年から94、95、97、98+、Napaのカベルネが同じく92、94、95、96点という高得点でした。ガローニは、アルコール度を14%以下に無理やり抑えようとする(おそらく加水などによるものでしょう)ことには疑義を呈しながらも、出来上がったワインの品質については賞賛しています。ただし、98+のHowell Mountain 2008の飲み頃は2028~2043年。ちょっと自分の年令を計算してしまうほど遠い先です。
その他、気になるワインの点数を見ると、Tim MondaviのContinuumは2008が96、2009が94。Opus Oneは…まさかのレビューなし。う~ん、ガローニを避けたのでしょうか。
柳屋の歳末セールでShafer Relentless 2008が5500円と安いです。米国の価格でも60ドルくらい。ほぼ同等な安さです。Wine Advocate誌で2002年と2007年に並ぶ95点という高評価のワイン。Wine Spectator誌でも過去最高の96点というお墨付きです。
Shaferのワインで感心するのは、未だかつてハズレのワインに出会ったことがないことです。Relentlessもシラーを飲み慣れていないころに初めておいしいと思ったシラーでした。シラーを敬遠している人にも試してほしいワインです。もちろんシラー好きにもお勧め。
先日はLytton Springsを紹介しましたが、今年の柳屋の年末セールは、いいものが格安で出ているので、かなりいいと思います。Lyttonもまだ少し残っています。
Shaferのワインで感心するのは、未だかつてハズレのワインに出会ったことがないことです。Relentlessもシラーを飲み慣れていないころに初めておいしいと思ったシラーでした。シラーを敬遠している人にも試してほしいワインです。もちろんシラー好きにもお勧め。
先日はLytton Springsを紹介しましたが、今年の柳屋の年末セールは、いいものが格安で出ているので、かなりいいと思います。Lyttonもまだ少し残っています。
RidgeのLytton Springsといえば、Zinfandel系ワインの最高峰といっても過言ではないワインです。Zinfandel系としては異例な超塾型でもあります。
非常にいいワインで、ワインの品質的には文句のいいようがないのですが、ただ1つの問題は日本での値段。現地価格の倍以上です。それが今回柳屋で税抜き4000円台という安さ。もちろんこれでも30ドル台という現地価格と比べたら高いですが、これくらいなら十分許容範囲です。
しかも、Wine Advocate誌では95点という高得点(レビュアはパーカーではなくGalloni)。
現在の残り本数限りの価格ということなのでお早めに。
非常にいいワインで、ワインの品質的には文句のいいようがないのですが、ただ1つの問題は日本での値段。現地価格の倍以上です。それが今回柳屋で税抜き4000円台という安さ。もちろんこれでも30ドル台という現地価格と比べたら高いですが、これくらいなら十分許容範囲です。
しかも、Wine Advocate誌では95点という高得点(レビュアはパーカーではなくGalloni)。
現在の残り本数限りの価格ということなのでお早めに。
えーと、これは【書評】ラッキーゲームスとジブリの奇妙な共通点。この本をおすすめしない理由。のパロディです。
自他ともに認める全然ゲーマーでない私が、ゲームプログラマーのRucKyGAMESについて語ってしまうというのはおかしな話ではあるのですが、数えてみたら彼の作ったアプリで自分のiPhoneに入れているのは6本。インストールしたゲームのおよそ半分という占有率の高さにちょっとびっくりしました。
で、そのラッキーさんが書いた「大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由」という本があるのですが、意外にもスティーブ・ジョブズに共通するところが少なからずあるのではないかと感じたわけです。
自他ともに認める全然ゲーマーでない私が、ゲームプログラマーのRucKyGAMESについて語ってしまうというのはおかしな話ではあるのですが、数えてみたら彼の作ったアプリで自分のiPhoneに入れているのは6本。インストールしたゲームのおよそ半分という占有率の高さにちょっとびっくりしました。
で、そのラッキーさんが書いた「大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由」という本があるのですが、意外にもスティーブ・ジョブズに共通するところが少なからずあるのではないかと感じたわけです。
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毎年12月だけ登場するのがClos Du Valのクリスマス・エッチング・ボトルです。輸入量がごく少量なので見つけたときに買っておかないと、入手困難です。
このボトルは、これだけでインテリアになりますから、飲んだ後もボトルを飾れるようにしておくといいですね。
このボトルは、これだけでインテリアになりますから、飲んだ後もボトルを飾れるようにしておくといいですね。
落ち穂拾いでニュースから2点ほど。
故Robert Mondaviの最期の邸宅が売りに出ているという話を書きましたが、購入したのはGina GalloとJean-Charles Boissetの夫婦であることが判明しました(Wine Spectator Exclusive: Uncovering the Secret Buyers for Robert Mondavi)。
二人には今年双子の赤ちゃんが生まれたところです。
業界の誰でも知っている人が買ったというのは悪くない話だと思いますが、Galloの本拠地である、ソノマやModestoからナパはかなり距離があります。本当にここに住むのかどうだか気になります。
もう一つは、Wine Advocate誌のJay Miller問題の続報。Robert Parkerは法律家を雇って調査をしていることを表明しており、さらにInstitute of Masters of Wineも、Jay Millerのワイナリ訪問で金銭を要求したとされているMWのPancho Campo(スペインで最初のMWです)を重大な違反があったかもしれないとして調査しています。
これまでの雲行きからすると、Pancho Campoは黒で、Jay Millerはグレーだけど一応白、といった感じがします(あくまで想像です)。
ただでは済まなそうですね。
故Robert Mondaviの最期の邸宅が売りに出ているという話を書きましたが、購入したのはGina GalloとJean-Charles Boissetの夫婦であることが判明しました(Wine Spectator Exclusive: Uncovering the Secret Buyers for Robert Mondavi)。
二人には今年双子の赤ちゃんが生まれたところです。
業界の誰でも知っている人が買ったというのは悪くない話だと思いますが、Galloの本拠地である、ソノマやModestoからナパはかなり距離があります。本当にここに住むのかどうだか気になります。
もう一つは、Wine Advocate誌のJay Miller問題の続報。Robert Parkerは法律家を雇って調査をしていることを表明しており、さらにInstitute of Masters of Wineも、Jay Millerのワイナリ訪問で金銭を要求したとされているMWのPancho Campo(スペインで最初のMWです)を重大な違反があったかもしれないとして調査しています。
これまでの雲行きからすると、Pancho Campoは黒で、Jay Millerはグレーだけど一応白、といった感じがします(あくまで想像です)。
ただでは済まなそうですね。
柳屋で歳末スペシャルセールのページがオープンしています。
といってもしばらく前からあるページなのですが、このところ追加されているワインが、派手さはそんなにないものの、2000円台や3000円台で、かなりよさそうなのです。さらに、ページの一番下までいくと、あのスポッツウッドのソヴィニョン・ブランが! 先日、これの2009年を飲みましたが、最近のはソヴィニョン・ムスクが入っているせいか、芳香のレベルが前よりも増したような気がします。まじでおいしいです。
ちょっとスポッツウッドに引っ張られてしまいましたが、最近追加のものではHeintzのシャルドネは私も飲んだことありますが、これが2000円台というのは、ちょっと冗談みたいな値段です。4000円台、5000円台の味わいです。
Marimarのピノも定評ありますし、Hook & Ladderというのは知りませんでしたが旧De Loachの家族がやっているそうです。とりあえず、どれも損はないワイン。買うものに迷ったらお試しください。
といってもしばらく前からあるページなのですが、このところ追加されているワインが、派手さはそんなにないものの、2000円台や3000円台で、かなりよさそうなのです。さらに、ページの一番下までいくと、あのスポッツウッドのソヴィニョン・ブランが! 先日、これの2009年を飲みましたが、最近のはソヴィニョン・ムスクが入っているせいか、芳香のレベルが前よりも増したような気がします。まじでおいしいです。
ちょっとスポッツウッドに引っ張られてしまいましたが、最近追加のものではHeintzのシャルドネは私も飲んだことありますが、これが2000円台というのは、ちょっと冗談みたいな値段です。4000円台、5000円台の味わいです。
Marimarのピノも定評ありますし、Hook & Ladderというのは知りませんでしたが旧De Loachの家族がやっているそうです。とりあえず、どれも損はないワイン。買うものに迷ったらお試しください。
Modern Syntaxの永沢さんと、ネタフルのコグレさんによる忘年会「モダフルナイト」に行って来ました。2年ぶり2回目。2年ぶりにお会いする人もいれば、よくお会いする人、初めての方と、色々な人に会うことができました。2年前の会で知り合った人とは、今でも結構Twitterなどでやり取りがあり、新しい出会いもまた広がるといいなと思いました。
で、もちろん、そういう人との出会いや語らいがメインではあるものの、プレゼントがたくさんあるのもこの会の特徴。なんとじゃんけん大会が1時間近くも続いたのです。
写真は戦利品の一部。今年愛用したインフォテリアさんのカレンダーも見事ゲットしたのですが、それはすぐに会社に持って行ってしまいました。
あ、そうそう。今回のお店は渋谷の「NOS ORG(ノス・オルグ)」というところだったのですが、料理はおいしいし、ハイボールは絶品。ちょっとお酒が進みすぎてしまうのだけが難点という感じでした。いいところです。
で、もちろん、そういう人との出会いや語らいがメインではあるものの、プレゼントがたくさんあるのもこの会の特徴。なんとじゃんけん大会が1時間近くも続いたのです。
写真は戦利品の一部。今年愛用したインフォテリアさんのカレンダーも見事ゲットしたのですが、それはすぐに会社に持って行ってしまいました。
あ、そうそう。今回のお店は渋谷の「NOS ORG(ノス・オルグ)」というところだったのですが、料理はおいしいし、ハイボールは絶品。ちょっとお酒が進みすぎてしまうのだけが難点という感じでした。いいところです。
三日間ブログを離れてしまいました。ノートパソコンが壊れたり、ネットにつながらなくなったりとアクシデントが続き…。ノートは画面の問題なのは分かったので、とりあえず修理を頼むことにし、ネットはルーターの再設定でなんとか無事に使えるようになりましたが、この年末に困ったことです。
といった与太はさておき、ナパで16番目の新しいAVAが決まりました(Introducing the Coombsville AVA in Napa Valley)。名前はCoombsville(クームズヴィル)。場所はナパ市の南東。既存のAVAで言うとOak KnollとWild Horse Valleyの間と言えばいいでしょうか。Carnerosの東の方という感じでもあります。
海に近いので、比較的気温が低いのが特徴ですが、植えられている品種はCabernet Sauvignonなどボルドー系のものが多いようです。
既にCoombsvilleの名前を付けたワインを作っているのはBighorn Cellars、Laird Family Estate、Farella-Park Vineyards、Monticello Cellarsの4つのワイナリで、これらはどれもAVA名としてそのまま移行する見込みです。
といった与太はさておき、ナパで16番目の新しいAVAが決まりました(Introducing the Coombsville AVA in Napa Valley)。名前はCoombsville(クームズヴィル)。場所はナパ市の南東。既存のAVAで言うとOak KnollとWild Horse Valleyの間と言えばいいでしょうか。Carnerosの東の方という感じでもあります。
海に近いので、比較的気温が低いのが特徴ですが、植えられている品種はCabernet Sauvignonなどボルドー系のものが多いようです。
既にCoombsvilleの名前を付けたワインを作っているのはBighorn Cellars、Laird Family Estate、Farella-Park Vineyards、Monticello Cellarsの4つのワイナリで、これらはどれもAVA名としてそのまま移行する見込みです。
2、3年前からしばしば名前を見かけるようになったHall。2003年に創設された新しいワイナリですが、David Rameyを雇い、あっという間にナパでも高品質かつコスト・パフォーマンスの高いカベルネを作るワイナリになりました。
特に、今年はWine Spectator誌のWine of the Yearで2位の快挙。そのKathryn Hall 2008も米国で100ドル台が普通なところを日本でも税込みで1万円そこそこですから、日本の価格もかなりお得な領域です。
それだけでなく、さらに注目したいのがここのレギュラーのカベルネ。米国で40ドル台~。日本で5000円台と、上記のKathryn Hallの約半額ですが、Wine Advocateのレイティングだと、Kathryn Hallの93+よりも高い95点が付けられています。なお、Wine Spectatorでは上記が96点でこちらが91点。パーカーはHallについて、「まだHallの流行に乗ってない?この3、4年はおいしいワインで溢れているよ」と言っています。
実は価格2、3万円もするようなプレミアムでは新顔注目株はいろいろ出てくるものの、4、5000円の領域では意外と見当たらないものです。一時期のWhitehall Laneのような勢いを感じます。
特に、今年はWine Spectator誌のWine of the Yearで2位の快挙。そのKathryn Hall 2008も米国で100ドル台が普通なところを日本でも税込みで1万円そこそこですから、日本の価格もかなりお得な領域です。
それだけでなく、さらに注目したいのがここのレギュラーのカベルネ。米国で40ドル台~。日本で5000円台と、上記のKathryn Hallの約半額ですが、Wine Advocateのレイティングだと、Kathryn Hallの93+よりも高い95点が付けられています。なお、Wine Spectatorでは上記が96点でこちらが91点。パーカーはHallについて、「まだHallの流行に乗ってない?この3、4年はおいしいワインで溢れているよ」と言っています。
実は価格2、3万円もするようなプレミアムでは新顔注目株はいろいろ出てくるものの、4、5000円の領域では意外と見当たらないものです。一時期のWhitehall Laneのような勢いを感じます。
地道に整備しているワイナリ紹介ページ。ナパのワイナリがついに100に達しました(ワイナリ紹介)。
記念すべき? 100個目は「Araujo」でした。
元々ナパで100、カリフォルニア全体で200のワイナリを載せるというのが、自分なりに決めた水準だったので、まずナパの部分は目標を達成したことになります。とはいえ、南から上がっていってやっとCalistogaに入ったところであり、山方面も抜けているところが多いので、ナパだけで120~130くらいになりそうです。
せめて年内にナパだけでも終わらせたいなあ。
記念すべき? 100個目は「Araujo」でした。
元々ナパで100、カリフォルニア全体で200のワイナリを載せるというのが、自分なりに決めた水準だったので、まずナパの部分は目標を達成したことになります。とはいえ、南から上がっていってやっとCalistogaに入ったところであり、山方面も抜けているところが多いので、ナパだけで120~130くらいになりそうです。
せめて年内にナパだけでも終わらせたいなあ。
ソノマで「Pine Mountain-Cloverdale Peak」という新しいAVAが承認されました(Two Changes in Sonoma's Wine Landscape)。ソノマでは14番目のAVAになります。
新しいAVAはAlexander Valleyの北でソノマの北東に位置し、一部はMendocinoにかかっています。4600エーカーのうち、ブドウが植えられているのは現在わずか230エーカー。このほか150エーカーが開発中とのこと。名前が示すように山地であり、低いところでも標高1600フィート(約487m)あるといいます。
現在、ブドウを植えているのはCapture、Seghesio、Benziger、Coppola。Zinfandelの古い畑以外はカベルネ系のブドウが中心になっています。
この土地は標高が高いため、霧がかからず、日照時間が長くなっています。また、Akexander Valleyよりも気温が低く、雨が多いそうです。
ソノマでは比較的少ない山系のカベルネを産む土地になるようです。今後のワインが期待されます。
新しいAVAはAlexander Valleyの北でソノマの北東に位置し、一部はMendocinoにかかっています。4600エーカーのうち、ブドウが植えられているのは現在わずか230エーカー。このほか150エーカーが開発中とのこと。名前が示すように山地であり、低いところでも標高1600フィート(約487m)あるといいます。
現在、ブドウを植えているのはCapture、Seghesio、Benziger、Coppola。Zinfandelの古い畑以外はカベルネ系のブドウが中心になっています。
この土地は標高が高いため、霧がかからず、日照時間が長くなっています。また、Akexander Valleyよりも気温が低く、雨が多いそうです。
ソノマでは比較的少ない山系のカベルネを産む土地になるようです。今後のワインが期待されます。
パリ16区でShaferのCabernet Sauvignon Hillside Select 2007がほぼ現地価格の税込み2万2500円で出ています。2007年といえばナパのカベルネの当たり年。ロバート・パーカーのレビューでは98+点。「連続で100点を付けた2001年2002年以来の素晴らしいワインであることは疑いようもなく」、「5、6年後にはパーフェクト・ワインになる可能性を秘めている」とのことです。
6本買えば税込みでも1本2万円切ります。
ちなみにパーカーが96点を付けた2006年ならWassy'sで税込みでも1万9000円を切ります。これも目を疑うくらいの安さ。
間違いなくカリフォルニアのカベルネの最高峰の一つです。はずれがない点でも安心銘柄。個人的にはOpus Oneよりこちらを選びます。
6本買えば税込みでも1本2万円切ります。
ちなみにパーカーが96点を付けた2006年ならWassy'sで税込みでも1万9000円を切ります。これも目を疑うくらいの安さ。
間違いなくカリフォルニアのカベルネの最高峰の一つです。はずれがない点でも安心銘柄。個人的にはOpus Oneよりこちらを選びます。
Alysian(アリシアン)のPinot Noir Rochioli River Block 2008がカリフォルニアワインあらかるとに入荷しています。
Alysianって? と思う人もいると思いますが、SonomaのPinot Noirの大重鎮であり、他のワインメーカーからの信頼も厚いGary Farrellが手がけるワイナリです。既にGary Farrellのワイナリは手放してしまっており、彼が手がけるワイナリは現在Alysianのみ。
Rochioliがブドウを提供するのは自社以外にはWilliams-Selyem、そしてかつてのGary Farrellくらいでしょう。GaryはかつてのRochioliのワインメーカーであり、その伝手があるのでしょう。久しぶりにGaryのRochioliが再現したわけです。かつてのGary FarrellでもRiver Blockなどのブロックものはなかったので、Rochioli時代以来と言ってもいいのかもしれません。
しかも価格は税抜き7980円。Rochioli自身のRiver Blockなら2万円以上、Williams-Selyemのものも1万5000円を超えますから、わずか半額です。RRVのピノ好きなら注目せざるを得ないでしょう。
Alysianって? と思う人もいると思いますが、SonomaのPinot Noirの大重鎮であり、他のワインメーカーからの信頼も厚いGary Farrellが手がけるワイナリです。既にGary Farrellのワイナリは手放してしまっており、彼が手がけるワイナリは現在Alysianのみ。
Rochioliがブドウを提供するのは自社以外にはWilliams-Selyem、そしてかつてのGary Farrellくらいでしょう。GaryはかつてのRochioliのワインメーカーであり、その伝手があるのでしょう。久しぶりにGaryのRochioliが再現したわけです。かつてのGary FarrellでもRiver Blockなどのブロックものはなかったので、Rochioli時代以来と言ってもいいのかもしれません。
しかも価格は税抜き7980円。Rochioli自身のRiver Blockなら2万円以上、Williams-Selyemのものも1万5000円を超えますから、わずか半額です。RRVのピノ好きなら注目せざるを得ないでしょう。
Wine Enthusiastはこれまで、Cellar Selectionのトップ100やBest Buyのトップ100などは出していましたが、今年は全体のトップ100を発表しました(Wine Enthusiast Enthusiast 100 2011 (10-1) - Wine Enthusiast Buying Guide)。
とはいえ、なんだかよく分からない順位ではあります。トップ10ではJoseph Swanのピノが2位、Shaferのシャルドネが8位、それからPatiannaというMendocinoにあるワイナリのSauvignon Blancが5位。このワイナリは全く知りませんでした。ちょっと面白そうです。
とはいえ、なんだかよく分からない順位ではあります。トップ10ではJoseph Swanのピノが2位、Shaferのシャルドネが8位、それからPatiannaというMendocinoにあるワイナリのSauvignon Blancが5位。このワイナリは全く知りませんでした。ちょっと面白そうです。
毎年恒例のSFクロニクル紙による2011年の西海岸ワイントップ100が発表されています(Top 100 wines 2011: Cheers to thinking small)。カリフォルニア、オレゴン、ワシントンという米西海岸のワインだけから選んでいるので、他のランキングよりも、当サイトとしては参考になる一覧です。なお、順位は付いていません。
昨年同様、数が多かったのはPinot Noir。中でもオレゴンやカリフォルニアのAnderson Vallyといった涼しい地域のピノや、エレガントなスタイルのピノが多く選ばれているように感じました。
日本で販売されているものを中心にいくつか紹介します。
NV Roederer Estate Anderson Valley Brut Rosé
先日「泡」で紹介したワイン。普通のBrutも番外の「コスト・パフォーマンスの高いワイン」コーナーで選ばれています。
2009 Kongsgaard Napa Valley Chardonnay
コングスガードの「Judge」じゃない方ですが「これまでのベストではないか」というからただごとではないかもしれません。
2009 Foxglove Central Coast Chardonnay
赤丸急上昇Neelyの廉価版。Wine Advocateでも注目されているブランドです。日本でも2000円台。これは飲まなくては。
2010 Grgich Hills Estate Napa Valley Fumé Blanc
懐かしい名前
2010 Spottswoode Napa-Sonoma Counties Sauvignon Blanc
これは定番、鉄板のワインです。国内の値段も良心的。Napa-Sonomaとなったのは知りませんでした。
2008 Calera Reed Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir
「Josh Jensenが作ったワインの中でベストの一つ」と言い切っています。ただし10年はセラーに入れろと。カレラからはコスト・パフォーマンスの高いワインのコーナーでもセントラルコーストのピノが選ばれています。ここ数年のカレラは勢いがありますね。
2009 Freeman Sonoma Coast Pinot Noir
August WestのEd Kurtzmanが作るワインです。オーナー夫妻のうち夫人のAkikoさんは日本人。カリフォルニアのよさと日本の繊細さがいい意味で組み合わさったワインだと思います。
2008 Kapcsandy Family State Lane Vineyard Estate Cuvee Yountville Red
Wine Advocateでいきなり2年連続100点を取ったシンデレラワイン「キャプサンディ」のレギュラーものです。とはいえ日本では2万円台。高嶺の花ですが。
2009 Brown Estate Napa Valley Zinfandel
まだこのヴィンテージは日本に入ってきていないかな?ここのジンファンデル、おいしいと思います。
NV Marietta Cellars Old Vine Red
パーカーも大好きなマリエッタのオールド・ヴァイン。最近日本では見なくなってしまいました。良いワインなんだけどなあ。
2009 Ridge Lytton Springs Dry Creek Valley Red
米国では35ドルです。安くしてください。
昨年同様、数が多かったのはPinot Noir。中でもオレゴンやカリフォルニアのAnderson Vallyといった涼しい地域のピノや、エレガントなスタイルのピノが多く選ばれているように感じました。
日本で販売されているものを中心にいくつか紹介します。
NV Roederer Estate Anderson Valley Brut Rosé
先日「泡」で紹介したワイン。普通のBrutも番外の「コスト・パフォーマンスの高いワイン」コーナーで選ばれています。
2009 Kongsgaard Napa Valley Chardonnay
コングスガードの「Judge」じゃない方ですが「これまでのベストではないか」というからただごとではないかもしれません。
2009 Foxglove Central Coast Chardonnay
赤丸急上昇Neelyの廉価版。Wine Advocateでも注目されているブランドです。日本でも2000円台。これは飲まなくては。
2010 Grgich Hills Estate Napa Valley Fumé Blanc
懐かしい名前
2010 Spottswoode Napa-Sonoma Counties Sauvignon Blanc
これは定番、鉄板のワインです。国内の値段も良心的。Napa-Sonomaとなったのは知りませんでした。
2008 Calera Reed Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir
「Josh Jensenが作ったワインの中でベストの一つ」と言い切っています。ただし10年はセラーに入れろと。カレラからはコスト・パフォーマンスの高いワインのコーナーでもセントラルコーストのピノが選ばれています。ここ数年のカレラは勢いがありますね。
2009 Freeman Sonoma Coast Pinot Noir
August WestのEd Kurtzmanが作るワインです。オーナー夫妻のうち夫人のAkikoさんは日本人。カリフォルニアのよさと日本の繊細さがいい意味で組み合わさったワインだと思います。
2008 Kapcsandy Family State Lane Vineyard Estate Cuvee Yountville Red
Wine Advocateでいきなり2年連続100点を取ったシンデレラワイン「キャプサンディ」のレギュラーものです。とはいえ日本では2万円台。高嶺の花ですが。
2009 Brown Estate Napa Valley Zinfandel
まだこのヴィンテージは日本に入ってきていないかな?ここのジンファンデル、おいしいと思います。
NV Marietta Cellars Old Vine Red
パーカーも大好きなマリエッタのオールド・ヴァイン。最近日本では見なくなってしまいました。良いワインなんだけどなあ。
2009 Ridge Lytton Springs Dry Creek Valley Red
米国では35ドルです。安くしてください。
先日お伝えした、Wine Advocate誌のレビュワーJay Millerに関して、2011年末でWine Advocateを離れることをロバート・パーカーが発表しました。
パーカーは、Jay Millerが離れる理由を明確には書いていませんが、過酷なスケジュールと孤独な執筆作業、すばらしい発見がある一方で、何千もの凡庸なワインのテイスティングがあること、などでレビュワーは疲弊するのだと示しています。また、これまでの貢献についてもJayをねぎらっています。
また、Jay Millerのコメントとして、今回の騒動とは無縁であり、ワイナリ訪問で金銭を受け取ったことは一度もないことが付記されています。
Jayのカバー範囲のうち、スペインと南米はNeal Martinが、オレゴンとワシントンはDavid Schidnechtが新たに担当することになります。
まあ、おそらく今回の件はこれで“手打ち”ということになるのでしょう。Jayの名誉は守った形で実質解雇なのだろう、という線ではないかと思ってしまうのですが、どうなのでしょうね。
パーカーは、Jay Millerが離れる理由を明確には書いていませんが、過酷なスケジュールと孤独な執筆作業、すばらしい発見がある一方で、何千もの凡庸なワインのテイスティングがあること、などでレビュワーは疲弊するのだと示しています。また、これまでの貢献についてもJayをねぎらっています。
また、Jay Millerのコメントとして、今回の騒動とは無縁であり、ワイナリ訪問で金銭を受け取ったことは一度もないことが付記されています。
Jayのカバー範囲のうち、スペインと南米はNeal Martinが、オレゴンとワシントンはDavid Schidnechtが新たに担当することになります。
まあ、おそらく今回の件はこれで“手打ち”ということになるのでしょう。Jayの名誉は守った形で実質解雇なのだろう、という線ではないかと思ってしまうのですが、どうなのでしょうね。
以前、Robert Mondaviが最後に住んでいた家が売りに出ているという記事を書きましたが、このほど無事に売れたそうです(Robert Mondavi's Napa Valley estate sold)。
もう一つ落ち穂拾いで昨日、スパークリング・ワインのことを書きましたが、Ch. Igai Takahaにも最近スパークリング・ワインが追加されているのを忘れていました。ブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールがあり、ブラン・ド・ブランはシャルドネ、ブラン・ド・ノワールはピノ・ノワール100%。どちらもスティル・ワインで十分においしいものを泡にしたものです。これも興味深いですね。
もう一つ落ち穂拾いで昨日、スパークリング・ワインのことを書きましたが、Ch. Igai Takahaにも最近スパークリング・ワインが追加されているのを忘れていました。ブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールがあり、ブラン・ド・ブランはシャルドネ、ブラン・ド・ノワールはピノ・ノワール100%。どちらもスティル・ワインで十分においしいものを泡にしたものです。これも興味深いですね。
1本を3日くらいかけて飲むことが多い私の場合、普段はなかなか泡は開けられないのですが、クリスマスなどにはやはりスパークリング・ワインがほしくなります(結婚記念日も今月だし)。
ところがセラーにはスパークリング・ワインが1本、それももうなかなか開けられないものしかないので、そろそろ買っておこうかと物色中です。
現在の候補をとりあえず安い方から。
シャンドンのロゼ、日本で安いです。安すぎるくらい。悪くはないと思います。ただ、ちょっと安すぎるのが難点かもしれません(なんとなく有難味がない。ww)
ロデレールのブリュットはすごくお買い得なスパークリングだと思います。味も好きです。
ロデレールのロゼは飲んだことないのですが、この値段なら買ってもいいかなあというところ。現在の第1候補。
ブラン・ド・ノワールを飲むことが多いですが、最近シャルドネ好きなのでブラン・ド・ブランもいいかなあと思うことも。シュラムスバーグもおいしいと思います。
ところがセラーにはスパークリング・ワインが1本、それももうなかなか開けられないものしかないので、そろそろ買っておこうかと物色中です。
現在の候補をとりあえず安い方から。
シャンドンのロゼ、日本で安いです。安すぎるくらい。悪くはないと思います。ただ、ちょっと安すぎるのが難点かもしれません(なんとなく有難味がない。ww)
ロデレールのブリュットはすごくお買い得なスパークリングだと思います。味も好きです。
ロデレールのロゼは飲んだことないのですが、この値段なら買ってもいいかなあというところ。現在の第1候補。
ブラン・ド・ノワールを飲むことが多いですが、最近シャルドネ好きなのでブラン・ド・ブランもいいかなあと思うことも。シュラムスバーグもおいしいと思います。
スペインのワイン・ブロガーが書いた記事が大きな話題になっています。Wine Advocate誌のレビュワーでスペインを担当しているのはJay Miller。この人のワイナリ訪問をPancho CampoというMaster of Wineの人がアレンジしていて、D.O. Vinos de Madridというワイナリに行くのに2万ユーロを要求したというのです。
ロバート・パーカーは自身の掲示板でこれに反応して、以前も同様の指摘があったが、調べたところ証拠は何もなかったこと、法的手段も辞さないことなどを表明しています。
ブロガーの方は、Wine AdvocateやJay Millerを非難しようとしているわけではないと、やや逃げ腰?
ただ、Jay Millerには以前にも、アゴアシつきでのワイナリ訪問をしていたといったことがあり、Wine Advocateのレビュワーの中ではちょっと危なっかしい感じがあり、今回のも「さもありなん」と思った人も多いでしょう。
今後の動向に注意します。
ロバート・パーカーは自身の掲示板でこれに反応して、以前も同様の指摘があったが、調べたところ証拠は何もなかったこと、法的手段も辞さないことなどを表明しています。
ブロガーの方は、Wine AdvocateやJay Millerを非難しようとしているわけではないと、やや逃げ腰?
ただ、Jay Millerには以前にも、アゴアシつきでのワイナリ訪問をしていたといったことがあり、Wine Advocateのレビュワーの中ではちょっと危なっかしい感じがあり、今回のも「さもありなん」と思った人も多いでしょう。
今後の動向に注意します。
Harlanの新プロジェクト「Promontory」が明らかにという記事で紹介したBill Harlanの新プロジェクトのWebサイトができていました。まだ、ほとんど「ガワ」だけですが、ML用に住所などの登録フォームはできています。
パーカーの掲示板では、業界関係者による試飲レポートも上がっており、「Bondの大部分より上」ではないかと評価しています。100%カベルネなので、Harlanと比べると男性的で力強いワインになりそうです。掲載されていた畑の航空写真を見ると、ほとんど段々畑かと思うような急勾配の斜面で、これはかなりすごいところだと思います。
パーカーの掲示板では、業界関係者による試飲レポートも上がっており、「Bondの大部分より上」ではないかと評価しています。100%カベルネなので、Harlanと比べると男性的で力強いワインになりそうです。掲載されていた畑の航空写真を見ると、ほとんど段々畑かと思うような急勾配の斜面で、これはかなりすごいところだと思います。
中国出身でNBAで最も背が高い(229cm)だった姚明(ヤオ・ミン)がナパでワインを作り始めました(Napa's Tallest Winemaker: Yao Ming)。中国市場専用で289ドルで販売するそうです。
これに噛み付いたのがワイン・ジャーナリストのW. Blake Gray氏。このワインが著名畑のブドウではなくバルク・マーケットで売られているブドウを使っていることを指摘し、「Smoking LoonやRavenswoodのVintner's Blendと同じ10ドルくらいで売れるものを289ドルで売っている」とブログに書きました(Yao Ming sells China bulk wine for $289 a bottle)。
これに色々な人が反応してコメント欄は大盛り上がりを見せています。
中でも興味深いのはCameron Hughes WineのCameron Hughes氏のコメント。畑が全部Premier Pacific Vineyards (PPV) /CalPERS (California Public Employees Retirement System)のものであることに加え、価格が1ガロン(3.785リットル)あたり5ドル~25ドル程度であることを明らかにしてしまいました。
さらにこれに対してブドウのデータトラッキング・システムを作っているBrixmark社のIan Malone会長が、これらの畑に携わっていることや、Paul HobbsやDuckhornなどの一流ワイナリもこれらの畑のブドウを使っていることを指摘して、10ドル程度のワインと比較するのはおかしいのではないかと表明。やや乱戦状態にあります。
まあ、このワインの真の価値はともかくとして、289ドルで売れる中国マーケットがうらやましいというのが共通認識なのかもしれません。
これに噛み付いたのがワイン・ジャーナリストのW. Blake Gray氏。このワインが著名畑のブドウではなくバルク・マーケットで売られているブドウを使っていることを指摘し、「Smoking LoonやRavenswoodのVintner's Blendと同じ10ドルくらいで売れるものを289ドルで売っている」とブログに書きました(Yao Ming sells China bulk wine for $289 a bottle)。
これに色々な人が反応してコメント欄は大盛り上がりを見せています。
中でも興味深いのはCameron Hughes WineのCameron Hughes氏のコメント。畑が全部Premier Pacific Vineyards (PPV) /CalPERS (California Public Employees Retirement System)のものであることに加え、価格が1ガロン(3.785リットル)あたり5ドル~25ドル程度であることを明らかにしてしまいました。
さらにこれに対してブドウのデータトラッキング・システムを作っているBrixmark社のIan Malone会長が、これらの畑に携わっていることや、Paul HobbsやDuckhornなどの一流ワイナリもこれらの畑のブドウを使っていることを指摘して、10ドル程度のワインと比較するのはおかしいのではないかと表明。やや乱戦状態にあります。
まあ、このワインの真の価値はともかくとして、289ドルで売れる中国マーケットがうらやましいというのが共通認識なのかもしれません。
Kendall-Jacksonと、その親会社のJackson Family Winesが米国環境保護局の「Green Power Leadership Award」を受賞しました(Viticulture briefs | PressDemocrat.com)。
Kendall-Jacksonは今年3000万キロワットの再生可能エネルギーを購入したとのことで、これはワイナリが年間に必要なエネルギーの130%に相当するとのことです。さらに1100人の従業員の家庭で消費する分まで買ったということで、まあさすがにやるときはやるなあ、という感じです。
最近、ワイナリ情報を整理していると、有機栽培はもう当たり前みたいな感じで、熱心なワイナリだと、それ以外の自然環境の保護といったあたりに焦点が移っているようです。カリフォルニアのワイナリは、このあたりの動きが機敏ですね。
Kendall-Jacksonは今年3000万キロワットの再生可能エネルギーを購入したとのことで、これはワイナリが年間に必要なエネルギーの130%に相当するとのことです。さらに1100人の従業員の家庭で消費する分まで買ったということで、まあさすがにやるときはやるなあ、という感じです。
最近、ワイナリ情報を整理していると、有機栽培はもう当たり前みたいな感じで、熱心なワイナリだと、それ以外の自然環境の保護といったあたりに焦点が移っているようです。カリフォルニアのワイナリは、このあたりの動きが機敏ですね。
先日のワイン会で飲んだ0906 Pinot Noir。ブラインドで飲んだらブルゴーニュと思ってしまいそうなワインでした。これの2010年が出ています。畑はBohemian Vineyardに代わっています。天然酵母利用。Bohemian VineyardはソノマのFreestoneというかなり涼しいところの畑です。かのJoseph PhelpsもFreestoneにワイナリを作っております。
一緒に買うと送料無料になるワインを併せて紹介しておきます。
サムライ・ビューティの送料無料は前ヴィンテージです。最新の漢字ラベルはこちら。
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サムライ・ビューティの送料無料は前ヴィンテージです。最新の漢字ラベルはこちら。
本のためにワイナリ情報の更新に力を注いでおり、なかなかこちらのブログまで手が回りません。更新が減ってしまってすみません。
ちなみに、この1週間で追加したワイナリ情報は
Continuum
Corison
Dana Estates
David Arthur
Duckhorn
Freemark Abbey
Hall(St. Helena)
Robert Keenan
Louis M. Martini
Markham
です。ワイナリページの方からアクセスしてください。
ところでDavid Arthurって、てっきりDavid Arthurという人が作ったものだと思っていたのですが、実はDavid Longさんが作っています。どうしてArthurなのかは、まだ分かっていません。
ちなみに、この1週間で追加したワイナリ情報は
Continuum
Corison
Dana Estates
David Arthur
Duckhorn
Freemark Abbey
Hall(St. Helena)
Robert Keenan
Louis M. Martini
Markham
です。ワイナリページの方からアクセスしてください。
ところでDavid Arthurって、てっきりDavid Arthurという人が作ったものだと思っていたのですが、実はDavid Longさんが作っています。どうしてArthurなのかは、まだ分かっていません。
Galloの社長兼CEOであるJoseph Galloが、カリフォルニアでのブドウ購入を大幅に拡大する意向を表明しました(Gallo looking for more grapes | Grapes content from Western Farm Press)。
既に今年だけでカリフォルニアで1万エーカーの畑と長期購入の契約をしたというGalloは、2010年には30万トンのブドウを海外から輸入しています。それらについても供給を安定化するために、カリフォルニアでの調達に切り替える意向だといいます。ライフスタイルが変わることで、今後10年で米国のワイン消費が倍増する可能性があることを見越しているようです。
既に今年だけでカリフォルニアで1万エーカーの畑と長期購入の契約をしたというGalloは、2010年には30万トンのブドウを海外から輸入しています。それらについても供給を安定化するために、カリフォルニアでの調達に切り替える意向だといいます。ライフスタイルが変わることで、今後10年で米国のワイン消費が倍増する可能性があることを見越しているようです。
以前から、よく検索されるキーワードが「ゴースト・ブロック」なのですが、これまでブログで取り上げたことはありませんでした(
ワイナリページはこちら)。新しいヴィンテージが入ってきているようなので、この機会に紹介しておきます。
ナパで「カスタムクラッシュ」(他のワイナリのために醸造を請け負う会社)として有名なNapa Wine Company。例えばパルメイヤーなどの著名ワイナリが使っています。ここが自社畑のブランドとしてBonded Winery #9というちょっと不思議な名前を打ち出しました。
この下で、いくつかのワインが作られているのですが、その一つがGhost Blockです。San Francisco Chronicle紙で次世代カルトの一つとして取り上げられたことがあり、日本では中川ワイン販売の中川一三氏が「ハーランそっくり」と評したことで、注目されました。
ワインメーカーはRob Lawson。2000年代設立で2007年、2008年のカベルネがWine Advocate誌で100点を取ったKapcsandyのワインメーカーでもあります。知られざる実力派といったところでしょう。
ワイナリページはこちら)。新しいヴィンテージが入ってきているようなので、この機会に紹介しておきます。
ナパで「カスタムクラッシュ」(他のワイナリのために醸造を請け負う会社)として有名なNapa Wine Company。例えばパルメイヤーなどの著名ワイナリが使っています。ここが自社畑のブランドとしてBonded Winery #9というちょっと不思議な名前を打ち出しました。
この下で、いくつかのワインが作られているのですが、その一つがGhost Blockです。San Francisco Chronicle紙で次世代カルトの一つとして取り上げられたことがあり、日本では中川ワイン販売の中川一三氏が「ハーランそっくり」と評したことで、注目されました。
ワインメーカーはRob Lawson。2000年代設立で2007年、2008年のカベルネがWine Advocate誌で100点を取ったKapcsandyのワインメーカーでもあります。知られざる実力派といったところでしょう。
Russian River ValleyのAVAが約1割拡張されることが決まりました(Russian River wine region expanded to Cotati)。
拡張されたのは南側。Cotati Gradeと言われる101と116のぶつかるあたりまでがRRVに入るそうです。これまでの15万5000エーカーから1万4000エーカー増えるとのこと。
今回の拡張を提案したのはE&J Gallo。拡張された地域に350エーカーの畑を持っています。一方、Russian River Valley Winegrowersという業界団体は拡張に反対。拡張される部分はRRV谷から遠すぎると主張しました。
成立は難しいかと思われましたが、投票結果は賛成多数。Gallo以外にも賛成者がいたことが分かりました。
拡張されたのは南側。Cotati Gradeと言われる101と116のぶつかるあたりまでがRRVに入るそうです。これまでの15万5000エーカーから1万4000エーカー増えるとのこと。
今回の拡張を提案したのはE&J Gallo。拡張された地域に350エーカーの畑を持っています。一方、Russian River Valley Winegrowersという業界団体は拡張に反対。拡張される部分はRRV谷から遠すぎると主張しました。
成立は難しいかと思われましたが、投票結果は賛成多数。Gallo以外にも賛成者がいたことが分かりました。
話題のワイン、Diatomの「波紋」と、その兄弟の一つである「サムライ・ビューティ」を飲みました。店は麻布十番のカリフォルニア・ワイン・ガーデンです。メンバーは初めての人もいれば10年ぶりに会う人、最近よく会う人などさまざま。
波紋は、レーザーのようにシャープなワイン。先日飲んだDiatomのHuber 2009と比べても、切れ味が鋭く、深みもあります。エレガントで静かというよりは、羊の皮をかぶった狼に近いような気もしました。
侍(写真撮り忘れた!)は波紋40%、美夜30%、風音30%のブレンド。加えて中古の樽を使っているので、ステンレス発酵のDiatomとは少し作りが違います。こちらは、少々意外なくらい、静かなワイン。侍といっても、藤沢周平の小説に出てくる侍のような味わいです。
どちらも、最近のカリフォルニア・シャルドネのレベルの高さを示していると思います。2年後くらいに、また飲み比べたらおもしろいでしょうね。
このウニがおいしい。シャルドネのミネラル感と素晴らしいマッチングでした。
こちらはカニ。上のソースにはセコガニの内子を使っているようです。季節物ですね。おいしいです。
次はピノ2本(これも写真が一つしかない!)。0906は古漬けのたくあんのような旨みがある、全くカリフォルニアらしくないピノ。もう一つは定番(対自分比)のAugust West。今回はRosella'sではなく2009のSanta Lucia Highlands。これも中身はほとんどRosella'sですが、するする飲めてしまうワイン。いかにもカリピノっぽい味わいです。
パテ・ド・カンパーニュ。肉の旨味があります。野菜もおいしい。
もう一つ写真がないのですがAugust Westのシラー。いつもながら、ここのワインは総じてレベル高いです。
最後は我が家のセラーの奥に眠っていたCh. Souverainのカベルネ1993年。ここのカベルネも安定しておいしいところ。飲み頃を過ぎていないかちょっと心配だったのですが、問題なかったです。これ以上は良くなりそうな感じがなかったので、いいときに飲んだと思います。
メインディッシュは蝦夷鹿。脂身がなく、赤身のおいしさがミディアムボディのカベルネとベストマッチです。さすが。
デザートも写真撮っていないし、いろいろ忘れてばかりですが、楽しいワイン会でした。
波紋は、レーザーのようにシャープなワイン。先日飲んだDiatomのHuber 2009と比べても、切れ味が鋭く、深みもあります。エレガントで静かというよりは、羊の皮をかぶった狼に近いような気もしました。
侍(写真撮り忘れた!)は波紋40%、美夜30%、風音30%のブレンド。加えて中古の樽を使っているので、ステンレス発酵のDiatomとは少し作りが違います。こちらは、少々意外なくらい、静かなワイン。侍といっても、藤沢周平の小説に出てくる侍のような味わいです。
どちらも、最近のカリフォルニア・シャルドネのレベルの高さを示していると思います。2年後くらいに、また飲み比べたらおもしろいでしょうね。
このウニがおいしい。シャルドネのミネラル感と素晴らしいマッチングでした。
こちらはカニ。上のソースにはセコガニの内子を使っているようです。季節物ですね。おいしいです。
次はピノ2本(これも写真が一つしかない!)。0906は古漬けのたくあんのような旨みがある、全くカリフォルニアらしくないピノ。もう一つは定番(対自分比)のAugust West。今回はRosella'sではなく2009のSanta Lucia Highlands。これも中身はほとんどRosella'sですが、するする飲めてしまうワイン。いかにもカリピノっぽい味わいです。
パテ・ド・カンパーニュ。肉の旨味があります。野菜もおいしい。
もう一つ写真がないのですがAugust Westのシラー。いつもながら、ここのワインは総じてレベル高いです。
最後は我が家のセラーの奥に眠っていたCh. Souverainのカベルネ1993年。ここのカベルネも安定しておいしいところ。飲み頃を過ぎていないかちょっと心配だったのですが、問題なかったです。これ以上は良くなりそうな感じがなかったので、いいときに飲んだと思います。
メインディッシュは蝦夷鹿。脂身がなく、赤身のおいしさがミディアムボディのカベルネとベストマッチです。さすが。
デザートも写真撮っていないし、いろいろ忘れてばかりですが、楽しいワイン会でした。
Wine SpectatorのWine of the Year、Seghesioは堅いと思ったのですがトップ10に入りませんでした。カリフォルニアのピノが2本トップ5に入ったのはやや意外な展開。5位がDehlingerのRRV2008、1位がKosta BrowneのSonoma Coast 2009です。
1位のコスタ・ブラウンは、日本市場にも少し残っています。個人的には、あまりときめかない(Wine Spectatorのピノの好みと自分の好みはちょっとずれがあるような気がする)のでありますが。
柳屋ではこちら
1位のコスタ・ブラウンは、日本市場にも少し残っています。個人的には、あまりときめかない(Wine Spectatorのピノの好みと自分の好みはちょっとずれがあるような気がする)のでありますが。
柳屋ではこちら
有料登録者向けなので、内容は省略させていただきますが、10位から6位までが発表されています(カリフォルニアは今のところ入っていません)。先日「年間トップ10入り有力、WSで95点のセゲシオZinが4000円台」という記事で紹介したSeghesioのHome Ranchは今のところ入っていません。このワインは38ドルで95点。6位のワインは35ドルで95点なので、予想通り5位あたりで出てきそうな気がします。
先物買いするなら今のうち、ということで再掲しておきます。
先物買いするなら今のうち、ということで再掲しておきます。
Vin du 268(ヴァン・デュ・ニロヤ)でCh. igai Takaha Chardonnay Charming Wing 2010が2本セット5800円(税抜き、送料込み)の特別価格で出ています。1本なら3420円+送料なので1500円以上の割引です。
畑はSanta Rita HillsのZotovich。Foley、Melvilleというこの地域を代表するワイナリに挟まれたところにあります。シャルドネのほか、Pinot Noir、Syrah、Viognier、Docetto、Barberaを作っています。Brewer-CliftonにPinot Noir、PalminaにDolcettoとBarbera、Paul LatoにPinot Noirなどを提供しています。
このワインも醸造はPalminaのSteve Clifton。ニュートラルな樽を使うことで、柔らかな味わいを実現しているそうです。
このほかSplit Rockのピノとシャルドネもかなり安く出ているので要チェックです。
畑はSanta Rita HillsのZotovich。Foley、Melvilleというこの地域を代表するワイナリに挟まれたところにあります。シャルドネのほか、Pinot Noir、Syrah、Viognier、Docetto、Barberaを作っています。Brewer-CliftonにPinot Noir、PalminaにDolcettoとBarbera、Paul LatoにPinot Noirなどを提供しています。
このワインも醸造はPalminaのSteve Clifton。ニュートラルな樽を使うことで、柔らかな味わいを実現しているそうです。
このほかSplit Rockのピノとシャルドネもかなり安く出ているので要チェックです。
ナパでOakvilleの北にあるのがRutherfordです。BeaulieuやInglenook(元のInglenook→Niebaum-Coppola→Rubicon Estate)といった歴史あるワイナリやAlpha Omega、Hallといった新参のワイナリが並び立つところ。
人気のワイナリFrog's Leapもこの地域であり、フラグシップのワインはその名も「Rutherford」。ここは有機栽培のパイオニアでもあります。近年はこの地域でほかにも有機栽培に取り組むところは多数。例えばHallやStaglinなども有機栽培のワイナリです。
Rutherfordのワインを形容する言葉として昔から有名なのが「Rutherford Dust」。南のOakvilleの洗練さと比べると、やや泥臭い印象を受けます。それがこの地域の良さでもあり、弱点でもあり…
地域的にはHighway29の西側の「Rutherford Bench」と呼ばれる山麓の斜面が評価が高いです。一時期Rutherford Benchで別のAVAを取ろうという動きがありましたが、それは成立しませんでした。
Ruthefordのワイナリ紹介
人気のワイナリFrog's Leapもこの地域であり、フラグシップのワインはその名も「Rutherford」。ここは有機栽培のパイオニアでもあります。近年はこの地域でほかにも有機栽培に取り組むところは多数。例えばHallやStaglinなども有機栽培のワイナリです。
Rutherfordのワインを形容する言葉として昔から有名なのが「Rutherford Dust」。南のOakvilleの洗練さと比べると、やや泥臭い印象を受けます。それがこの地域の良さでもあり、弱点でもあり…
地域的にはHighway29の西側の「Rutherford Bench」と呼ばれる山麓の斜面が評価が高いです。一時期Rutherford Benchで別のAVAを取ろうという動きがありましたが、それは成立しませんでした。
Ruthefordのワイナリ紹介
2007年のBond Matriarch、早くも輸入元は在庫切れで、米国からの輸入も次ヴィンテージまでないそうです。安い店は1万円切るこのワイン。Harlan/Bondの中で圧倒的に最安であるだけでなく、米国よりも安いのですから、売れて当然でしょうね。
このワイン、中身は1本3万円程度するBondの単一畑のもののブレンドです。ただし、単一畑のものと比べると、早い時期から飲みやすいようにしているとのこと。確かに、Bondの単一畑が、キャラ立ちしているのと比べると、親しみやすいワインです。
2007年の評価はWine Advocateで91点、Wine Spectatorで93点。買って後悔しないワインなので、文句なくお勧めです。紹介するショップは1万円切るところで、私が購入経験ある(多分信頼できる)ショップです。
このワイン、中身は1本3万円程度するBondの単一畑のもののブレンドです。ただし、単一畑のものと比べると、早い時期から飲みやすいようにしているとのこと。確かに、Bondの単一畑が、キャラ立ちしているのと比べると、親しみやすいワインです。
2007年の評価はWine Advocateで91点、Wine Spectatorで93点。買って後悔しないワインなので、文句なくお勧めです。紹介するショップは1万円切るところで、私が購入経験ある(多分信頼できる)ショップです。
YouTubeにAugust Westのインターンが撮った醸造のビデオが上がっています。何をやっているのかよく分からないところもありますが、ワイン好きには堪えられませんね。
スティーブ・ジョブズ最初で最後の公認の伝記を読みました。結論から言うと、パソコンやIT系のノンフィクションの中でもベストの一冊と言っていいでしょう。特にスティーブ・ジョブズに関しては様々な本が出ているが、これまでのベストだった「スティーブ・ジョブズー偶像復活」(過去記事「ビル・ゲイツ引退に思うこととスティーブ・ジョブズ」参照)と比べてもこちらの方がはるかに面白いです。
どこが面白いか。
まず、ジョブズ礼賛でなく、彼のいいところも悪いところもしっかり書いているところ。特に性格的に一般人には解釈しがたいところが彼にはあるのですが、そこも包み隠さず書いています。特に、実の親との関係が、彼の正確に大きく影響していることなど、初めて知ったことが数多くありました。
次に、複雑怪奇な彼の性格を、ジョブズからの聞き語りだけでなく、周囲への丹念な取材を通じて分析・考察している点。例えば上巻の11章全部を割いて、有名な「現実歪曲フィールド」について分析しています。近年は、この言葉はジョブズのすばらしいプレゼンを形容するものであるかのように書かれていることが多々ありますが、元々は否定的な意味合いがかなり強かったもの。本書では、否定的な部分を説明しながらも、ジョブズの魅力というものがその根底に流れていることを多くの事例から引き出しています。本書がただの伝記ではなく、スティーブ・ジョブズという稀代のイノベーターの仕事を分析するビジネス書としても、優れているのは、こういった深い考察があるからです。
下巻はアップルに戻ってからの数々の成功の話が中心になります。他書で語られてきた部分もありますが、完璧を求める姿などは他所の追随を許さないところです。
下巻のエピソードでは特にThink Differentの広告を作るあたりが、個人的にはかなりツボにはまりました。
そして、後半になると病との戦いが始まります。ここでもジョブズの弱い部分も赤裸々に語られています。私たち読者は、この戦いの結末を既に知っています。しかし、著者がこれを書いていたときはジョブズは存命でした。第40章でCEOをやめ、誰の目にも残り時間が少ないことは明らかでしたが。この完璧なタイミングで伝記を書かせたというのは、ある意味ジョブズの最後の作品でもあるのかなと思いました。
どこが面白いか。
まず、ジョブズ礼賛でなく、彼のいいところも悪いところもしっかり書いているところ。特に性格的に一般人には解釈しがたいところが彼にはあるのですが、そこも包み隠さず書いています。特に、実の親との関係が、彼の正確に大きく影響していることなど、初めて知ったことが数多くありました。
次に、複雑怪奇な彼の性格を、ジョブズからの聞き語りだけでなく、周囲への丹念な取材を通じて分析・考察している点。例えば上巻の11章全部を割いて、有名な「現実歪曲フィールド」について分析しています。近年は、この言葉はジョブズのすばらしいプレゼンを形容するものであるかのように書かれていることが多々ありますが、元々は否定的な意味合いがかなり強かったもの。本書では、否定的な部分を説明しながらも、ジョブズの魅力というものがその根底に流れていることを多くの事例から引き出しています。本書がただの伝記ではなく、スティーブ・ジョブズという稀代のイノベーターの仕事を分析するビジネス書としても、優れているのは、こういった深い考察があるからです。
下巻はアップルに戻ってからの数々の成功の話が中心になります。他書で語られてきた部分もありますが、完璧を求める姿などは他所の追随を許さないところです。
下巻のエピソードでは特にThink Differentの広告を作るあたりが、個人的にはかなりツボにはまりました。
そして、後半になると病との戦いが始まります。ここでもジョブズの弱い部分も赤裸々に語られています。私たち読者は、この戦いの結末を既に知っています。しかし、著者がこれを書いていたときはジョブズは存命でした。第40章でCEOをやめ、誰の目にも残り時間が少ないことは明らかでしたが。この完璧なタイミングで伝記を書かせたというのは、ある意味ジョブズの最後の作品でもあるのかなと思いました。
Opus Oneの最新版2008年の出荷が始まったようです。日本での価格は、やや高め2万円~といったところです。
Wine Advocate誌のレイティングはまだ出ていませんが、Wine Spectatorでは2007の94に対して92点。2007年が実売2万円を切るところがあったのと比べるとちょっと割高です。生産量が減っているという理由も挙げられているようですが、2008年は1万6500ケースと2007年の1万7500ケースとほぼ同等。2007年と比べる限りにおいては値段が上がっている理由にはあまり当たりません。ただ、一時期は2万2000ケースを超えていたので、それに比べると確かに減っています。
Wine Spectator誌のコメントではフルボディだけど優雅でエレガントとのこと。エレガント系のカベルネが好きな人にはいいワインの一つだと思います。
Wine Advocate誌のレイティングはまだ出ていませんが、Wine Spectatorでは2007の94に対して92点。2007年が実売2万円を切るところがあったのと比べるとちょっと割高です。生産量が減っているという理由も挙げられているようですが、2008年は1万6500ケースと2007年の1万7500ケースとほぼ同等。2007年と比べる限りにおいては値段が上がっている理由にはあまり当たりません。ただ、一時期は2万2000ケースを超えていたので、それに比べると確かに減っています。
Wine Spectator誌のコメントではフルボディだけど優雅でエレガントとのこと。エレガント系のカベルネが好きな人にはいいワインの一つだと思います。
最近、カレラの1990年代のものをときどき見かけます。Josh Jensenがカレラのピノの熟成については6~12年くらいがベストと言っていますが、実際にはコンディションが良ければ20年を越えてもおいしく飲める場合は珍しくありません。
畑で言えばSelleck、Jensen、Reed、Millsの順で熟成向き(先に挙げたものの方がよい)のと思います。
実際に流通しているヴィンテージを見ると1998年のものが目に付きますが、この年のカレラの評価はあまりよくないので、できたら別のヴィンテージにしておいた方がいいでしょう。
例えば1999年のReedだったらパーカーが90点を付けており、飲み頃は2003~2011年となっているので、まだまだ行けるでしょう。
1990年のReedも2009年までが飲み頃とされているので、まだ行けるでしょう。
畑で言えばSelleck、Jensen、Reed、Millsの順で熟成向き(先に挙げたものの方がよい)のと思います。
実際に流通しているヴィンテージを見ると1998年のものが目に付きますが、この年のカレラの評価はあまりよくないので、できたら別のヴィンテージにしておいた方がいいでしょう。
例えば1999年のReedだったらパーカーが90点を付けており、飲み頃は2003~2011年となっているので、まだまだ行けるでしょう。
1990年のReedも2009年までが飲み頃とされているので、まだ行けるでしょう。
低温や雨など、難しいコンディションに当たっている今年のナパですが、貴腐ワインのプロデューサーにとっては、この上なくいい年になりそう、という話がNapa Valley Registerに載っていました(A nobly rotten vintage)。
インタビューに答えているのはBeringerでLate HarvestのNightingale(ナイチンゲール)を担当しているRoger Harrisonという人で、自身のRA Harrison Cellarsでも、Sauvignon Blancベースとソーテルヌスタイルの2種の貴腐ワインを作っています。
通常は収穫時期は11月の下旬から12月にかけて。雨が多くなることによって、貴腐菌以外の腐敗菌にやられてしまうなど、最適の状態での収穫には苦労しているそうです。
それが、今年の場合は11月の上旬にでも収穫できそうとのことで、これまでになく楽なヴィンテージのようです。
それ以外にも貴腐ワイン作りについていろいろ書かれているので、元記事を読まれることをお勧めします。
インタビューに答えているのはBeringerでLate HarvestのNightingale(ナイチンゲール)を担当しているRoger Harrisonという人で、自身のRA Harrison Cellarsでも、Sauvignon Blancベースとソーテルヌスタイルの2種の貴腐ワインを作っています。
通常は収穫時期は11月の下旬から12月にかけて。雨が多くなることによって、貴腐菌以外の腐敗菌にやられてしまうなど、最適の状態での収穫には苦労しているそうです。
それが、今年の場合は11月の上旬にでも収穫できそうとのことで、これまでになく楽なヴィンテージのようです。
それ以外にも貴腐ワイン作りについていろいろ書かれているので、元記事を読まれることをお勧めします。
2010年のシャトー・イガイ・タカハ・サムライ・ビューティがリリースされました。シャトー・イガイ・タカハは「カリフォルニアワインのファンクラブ(CWFC)」会長ナパさんこと杉本さんのワイン・ブランド。ブランドの大部分はクラッシュパッドで作っていますが、サムライ・ビューティはGreg BrewerのDiatom製。当然シャルドネだけです。
これまで2006年と2009年に作られており、2006年はWine Advocate誌で95点という高評価を得ています。
2010年はご存知のように、Diatom自体にとっても大きな変革の年。ラベルに全面的に漢字を取り入れ、畑の名前を入れなくなりました(実際には単一畑とのこと)。
サムライ・ビューティ2010は波紋40%、美夜30%、風音30%のブレンド。ラベルに「侍」の字が大きく入ります。従来と同様なのは、Diatomが樽を使っていないのに対し、こちらは古樽を使っていること。Diatomの理念から離れてしまうため、ラベルにはDiatomではなくBrewer-Cliftonの名前が記してあります。
Diatomとの違いも気になるところですね。
シャトー・イガイ・タカハに3年ぶりのサムライ・ビューティー カリフォルニアワインのお勝手口
これまで2006年と2009年に作られており、2006年はWine Advocate誌で95点という高評価を得ています。
2010年はご存知のように、Diatom自体にとっても大きな変革の年。ラベルに全面的に漢字を取り入れ、畑の名前を入れなくなりました(実際には単一畑とのこと)。
サムライ・ビューティ2010は波紋40%、美夜30%、風音30%のブレンド。ラベルに「侍」の字が大きく入ります。従来と同様なのは、Diatomが樽を使っていないのに対し、こちらは古樽を使っていること。Diatomの理念から離れてしまうため、ラベルにはDiatomではなくBrewer-Cliftonの名前が記してあります。
Diatomとの違いも気になるところですね。
シャトー・イガイ・タカハに3年ぶりのサムライ・ビューティー カリフォルニアワインのお勝手口
Wine Advocate誌のカリフォルニア・レビュー担当をAntonio Galloniに譲ったRobert Parkerですが、バックヴィンテージなどのテイスティングはするということでした。既に以前の号でColginやBeringer、Jackson Familyといったワインの再評価をしていましたが、10月31日に出たWine Advocate197号ではセントラル・コーストのTallyを取り上げています。
TallyといえばPaso Roblesの雄。特にRosemary'sやRinconといった畑のブドウはAu Bon Climatなどにも提供されており、この地域を代表するピノ・ノワール、シャルドネとなっています。
今回のテイスティングでは特にRosemary'sが高い評価。ピノ・ノワールでは1997年マグナムの98点を筆頭に、2007年が97、2008年が96、2005年と2002年が95点。シャルドネでは2005年が97、2009年と2006年が96、2007年が95など。
また、パーカーはこのワイナリはシャルドネの方がピノ・ノワールよりも長熟型だと言っています。ピノ・ノワールは15年足らずでピークに達するのに対し(それでも長い方ですが)、シャルドネは15年を超えてさらに良くなっているとのことです。
Tallyのワイン、ソノマあたりのビッグネームと比べるとまだまだ安く、日本での価格も米国とさほど変わりません。しばらくはお買い得なワインになりそうです。
TallyといえばPaso Roblesの雄。特にRosemary'sやRinconといった畑のブドウはAu Bon Climatなどにも提供されており、この地域を代表するピノ・ノワール、シャルドネとなっています。
今回のテイスティングでは特にRosemary'sが高い評価。ピノ・ノワールでは1997年マグナムの98点を筆頭に、2007年が97、2008年が96、2005年と2002年が95点。シャルドネでは2005年が97、2009年と2006年が96、2007年が95など。
また、パーカーはこのワイナリはシャルドネの方がピノ・ノワールよりも長熟型だと言っています。ピノ・ノワールは15年足らずでピークに達するのに対し(それでも長い方ですが)、シャルドネは15年を超えてさらに良くなっているとのことです。
Tallyのワイン、ソノマあたりのビッグネームと比べるとまだまだ安く、日本での価格も米国とさほど変わりません。しばらくはお買い得なワインになりそうです。
最近、Wine Advocateのサイトが充実しています。Parkerに代わってカリフォルニアの担当になったAntonio Galloniが初めてナパに行ったという話は先日書きましたが、そのGalloniが生産者へのインタビューをいくつかアップしていて、それがどれも秀逸です(会員でないと見られません)。
中でも興味深かったのが、Harlan Estate/BondのオーナーであるBill Harlanへのインタビュー。開発中の新プロジェクトPromontory(プロモントリー)について語っています。
PromontoryというのはHarlanの畑から1マイル弱南に行ったところにある畑。Promontoryは日本語にすると「岬」とか「突端」といった意味で、標高もHarlanよりも100フィートほど高く、周囲から突き出た、Napa Valleyを見下ろすことができる畑のようです。
Bill Harlanがここを見つけたのはHarlanの畑を探しているときだったそうですが、実際に入手できたのは3、4年前。2008年からワインを作っています。Harlanよりも南(海に近い)で標高も高いため、少し涼しいのが特徴だとか。
当初は1000ケースの生産量ですが、将来は倍増し、Harlan(1260ケース程度)よりも多くなるとのこと。今後10数年かけて毎年5エーカー程度を植え替えていくということで、Harlanのこれまでのプロジェクトと同様、長い期間をかけ腰を据えて取り組んでいることが分かります。
噂によると、Bondとも別のブランドで、来年くらいからメーリングリスト(ML)・メンバーに提供を始めるとか。既にハーランを訪れたMLメンバーには一部試飲させているようです。Galloniにも試飲で提供したということは、登場が近いと考えてよさそうです。
高嶺の花ではありますが、どんなワインだか興味深いですね。中川さんでの輸入もあるのでしょうか。
PS. 検索していたら「THE IDYLLS OF PROMONTORY」というトレードマークを2011年3月にHarlanが申請、9月に受理されています。これがブランド名になるのでしょうか?
中でも興味深かったのが、Harlan Estate/BondのオーナーであるBill Harlanへのインタビュー。開発中の新プロジェクトPromontory(プロモントリー)について語っています。
PromontoryというのはHarlanの畑から1マイル弱南に行ったところにある畑。Promontoryは日本語にすると「岬」とか「突端」といった意味で、標高もHarlanよりも100フィートほど高く、周囲から突き出た、Napa Valleyを見下ろすことができる畑のようです。
Bill Harlanがここを見つけたのはHarlanの畑を探しているときだったそうですが、実際に入手できたのは3、4年前。2008年からワインを作っています。Harlanよりも南(海に近い)で標高も高いため、少し涼しいのが特徴だとか。
当初は1000ケースの生産量ですが、将来は倍増し、Harlan(1260ケース程度)よりも多くなるとのこと。今後10数年かけて毎年5エーカー程度を植え替えていくということで、Harlanのこれまでのプロジェクトと同様、長い期間をかけ腰を据えて取り組んでいることが分かります。
噂によると、Bondとも別のブランドで、来年くらいからメーリングリスト(ML)・メンバーに提供を始めるとか。既にハーランを訪れたMLメンバーには一部試飲させているようです。Galloniにも試飲で提供したということは、登場が近いと考えてよさそうです。
高嶺の花ではありますが、どんなワインだか興味深いですね。中川さんでの輸入もあるのでしょうか。
PS. 検索していたら「THE IDYLLS OF PROMONTORY」というトレードマークを2011年3月にHarlanが申請、9月に受理されています。これがブランド名になるのでしょうか?
Pisoni(ピゾーニ)といえば、Monterey(モントレー)のSanta Lucia Highlands(サンタ・ルシア・ハイランズ)を代表するピノ・ノワールの畑の持ち主として知られています。自身のワイナリ「Pisoni」で作るものを筆頭に、10余りのワイナリが、Pisoniのブドウでピノ・ノワールを作っています。
このPisoniワイナリのワインメーカーであるJeff Pisoniが、マスター・ソムリエのSara Floydと協力して作るのがLuli(ルリ)です。Santa Lucia Highlands内で購入したブドウで作られています。
既に、2008、2009年はWine Advocate誌で高く評価されており、シャルドネは90、91点、ピノ・ノワールは85、89点。「great value」と書かれています。シャルドネもピノもフルーティで2、3年のうちには飲み切ってしまうタイプのようです。
日本での発売は2010年のものなので、まだレビューされていませんが、リーズナブルな価格帯のシャルドネ/ピノとして、今後要注目です。
このPisoniワイナリのワインメーカーであるJeff Pisoniが、マスター・ソムリエのSara Floydと協力して作るのがLuli(ルリ)です。Santa Lucia Highlands内で購入したブドウで作られています。
既に、2008、2009年はWine Advocate誌で高く評価されており、シャルドネは90、91点、ピノ・ノワールは85、89点。「great value」と書かれています。シャルドネもピノもフルーティで2、3年のうちには飲み切ってしまうタイプのようです。
日本での発売は2010年のものなので、まだレビューされていませんが、リーズナブルな価格帯のシャルドネ/ピノとして、今後要注目です。
11月は年末の売り出しに備えて棚を開けるため、在庫整理をするところが多そうです。柳屋とパシフィックワインセラーズで在庫一掃セールが始まりました。
柳屋の目玉はLamborn(ランボーン)のジンファンデル。かのハイジ・バレットの作品です。後、ここのセールはちょくちょく追加投入があるので毎日チェックしたほうがいいと思います。
柳屋の在庫一掃セール
Wassy's系列のパシフィックワインセラーズはニュージーランドとオーストラリアの専門店だけあって、在庫セールもオージーもの中心にずらり。ただ、Hess CollectionのGrand Circleが1300円台など、カリフォルニアにも目玉があります。
パシフィックワインセラーズのセール
柳屋の目玉はLamborn(ランボーン)のジンファンデル。かのハイジ・バレットの作品です。後、ここのセールはちょくちょく追加投入があるので毎日チェックしたほうがいいと思います。
柳屋の在庫一掃セール
Wassy's系列のパシフィックワインセラーズはニュージーランドとオーストラリアの専門店だけあって、在庫セールもオージーもの中心にずらり。ただ、Hess CollectionのGrand Circleが1300円台など、カリフォルニアにも目玉があります。
パシフィックワインセラーズのセール
どうも2011年は苦難な年のようです。春に雨でやられ、収穫時期にも異例の雨。ナパでは珍しく腐敗菌と闘う日々が続いているとのこと(Napa harvest: Widespread rot fails to dampen spirits | Daily wine news - the latest breaking wine news from around the world | News | decanter.com)。
多くのワイナリではようやくCabernet Sauvignonの収穫を始めようかというところで、腐敗による収穫の目減りが懸念されています。
比較的よかったのは10月上旬の雨の前に収穫したところ。Stag's Leap Wine CellarsのWarren Winiarskiはシャルドネは非常によく「今年すばらしいシャルドネができないというところは何か別のことをやってるんじゃないの」とまで。
Screaming Eagleも早めの収穫をしたところの一つ。例年よりはライトなワインになりそうですが、それでも「ボルドーよりは豊満」なワインになるでしょうとのこと。特にCabernet Francがよかったそうです。
多くのワイナリではようやくCabernet Sauvignonの収穫を始めようかというところで、腐敗による収穫の目減りが懸念されています。
比較的よかったのは10月上旬の雨の前に収穫したところ。Stag's Leap Wine CellarsのWarren Winiarskiはシャルドネは非常によく「今年すばらしいシャルドネができないというところは何か別のことをやってるんじゃないの」とまで。
Screaming Eagleも早めの収穫をしたところの一つ。例年よりはライトなワインになりそうですが、それでも「ボルドーよりは豊満」なワインになるでしょうとのこと。特にCabernet Francがよかったそうです。
今週の「神の雫」なんと、鼓動、花偲、風音も登場する神展開。
そして、残る美夜については遠峰一青のホテルの部屋のセラーにいれてあるとのこと(ワイン名はここでは書かれていません)。目的を果たした暁にはエルザに御馳走すると。
ということで、三度登場も期待できる展開でした。
Wassy'sには今なら全品揃ってます。
楽天店
本店
そして、残る美夜については遠峰一青のホテルの部屋のセラーにいれてあるとのこと(ワイン名はここでは書かれていません)。目的を果たした暁にはエルザに御馳走すると。
ということで、三度登場も期待できる展開でした。
Wassy'sには今なら全品揃ってます。
楽天店
本店
Oakvilleにある主要なワイナリの一覧を作りました。(抜けているところがあったら教えて下さい)
Oakvilleのワイナリ一覧
ナパのAVAはどこも有名なワイナリを抱えていますが、中でもOakvilleは高級ワイン、それもCabernet Sauvignonなどのオンパレードです。Opus One、Harlan Estate、Robert Mondavi、Dalla Valle、Screaming Eagle、などなど。敢えて「カルトワインの聖地」と呼んでも、文句は出ないでしょう。
Oakvilleは大きく分けて、Highway29の西側の山麓のスロープ、谷底の平地、Silverado Trail近辺から東の斜面にかけての赤土地帯からなります。高級ワインは主に両脇の斜面でできます。西側の斜面の代表がHarlanや、MondaviのTo Kalon。東の代表が、Dalla ValleやScreaming わEagleです。西側は太平洋からの涼しい風の影響があり、やや気温が低く、ブドウがゆっくりと熟成します。東側は気温は高めですが、土壌のため、ミネラル感がでてきます。
Oakvilleのワイナリ一覧
ナパのAVAはどこも有名なワイナリを抱えていますが、中でもOakvilleは高級ワイン、それもCabernet Sauvignonなどのオンパレードです。Opus One、Harlan Estate、Robert Mondavi、Dalla Valle、Screaming Eagle、などなど。敢えて「カルトワインの聖地」と呼んでも、文句は出ないでしょう。
Oakvilleは大きく分けて、Highway29の西側の山麓のスロープ、谷底の平地、Silverado Trail近辺から東の斜面にかけての赤土地帯からなります。高級ワインは主に両脇の斜面でできます。西側の斜面の代表がHarlanや、MondaviのTo Kalon。東の代表が、Dalla ValleやScreaming わEagleです。西側は太平洋からの涼しい風の影響があり、やや気温が低く、ブドウがゆっくりと熟成します。東側は気温は高めですが、土壌のため、ミネラル感がでてきます。
米ウィスコンシン州のSuperior Discount Liquorという店でワインの棚が崩れ落ち、6810本のボトルが一気に割れるという事故がありました。店がそのときの様子を防犯カメラの映像で公開しています。
一瞬のことで、何が起こったのやらという感じですね。びっくりです。
記事はこちら
一瞬のことで、何が起こったのやらという感じですね。びっくりです。
記事はこちら
英国の有名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソンのサイトにVinographyのAlder Yallow氏がレギュラーで寄稿することになりました。「一介の」と書いてはAlder氏に失礼ではありますが、ワインのプロではないブロガーがMaster of Wineのサイトに寄稿するというのは、時代の変化の象徴のような気がします。
というわけで、普通はこのサイトは有料会員にならないと記事が読めないのですが、最初の記事だけはフリーで公開されています(Napa and the new kid in town | Tasting Notes & Wine Reviews from Jancis Robinson)。
この記事は、Wine Advocate誌のカリフォルニアのレビュアがRobert ParkerからAntonio Galloniに変わってどうなるかを分析したもの。折しもAntonio Galloniが初めてナパを訪問してテイスティングしたとのことです。
記事によると、GalloniはParkerに比べると欧州的な舌を持っているとのこと。やや画一的と言われるParker好みのワインに疑問を持つワインメーカーからは歓迎されそうです。
というわけで、普通はこのサイトは有料会員にならないと記事が読めないのですが、最初の記事だけはフリーで公開されています(Napa and the new kid in town | Tasting Notes & Wine Reviews from Jancis Robinson)。
この記事は、Wine Advocate誌のカリフォルニアのレビュアがRobert ParkerからAntonio Galloniに変わってどうなるかを分析したもの。折しもAntonio Galloniが初めてナパを訪問してテイスティングしたとのことです。
記事によると、GalloniはParkerに比べると欧州的な舌を持っているとのこと。やや画一的と言われるParker好みのワインに疑問を持つワインメーカーからは歓迎されそうです。
友人のなちこさんがブログで年初から続けていた「iPhoneアプリ開発者名鑑」。先月84人でついに終了したというので電子書籍化するのに協力しました。iPhoneのiBooksなどで読めます。80Mバイトと容量が大きいのでダウンロードはちょっと大変ですが、無料ですので、ぜひいろいろな人に読んでいただきたいです。
詳しくは【アプリ開発者名鑑】EPUB版(電子書籍化)、無事リリースされました!もちろん無料! - *begejstring for DANMARK*
詳しくは【アプリ開発者名鑑】EPUB版(電子書籍化)、無事リリースされました!もちろん無料! - *begejstring for DANMARK*
カリフォルニアワインの歴史を語る上ではずせないのが1976年の「パリスの審判」(パリ・テイスティング)。これを境に、カリフォルニアワインの世界での位置付けが変わり、カリフォルニアの人たちの自信にもつながっていきました。
これをテーマにした映画「ボトル・ドリーム」の上映会が10月29日(土)に東京ミッドタウンのビルボードライブTOKYOで開かれます。ただの上映会ではなく「Wine & Dining Theater」としてカリフォルニアイタリアンのコース料理をいただき、ワインを飲みながらのの上映です。
しかもワインは、この映画の主役であり、パリ・テイスティングで白ワイントップを取ったシャトー・モンテレーナのシャルドネと、ここのフラグシップであるエステートのカベルネがグラスで付くのです。MontelenaのEstate Cabernet Sauvignonといえば、カリフォルニアのカベルネの中でも一流中の一流ですよ。
さらに、上映前には「パリスの審判」の本の訳者である葉山考太郎さんが講師をするセミナーもありますし、上映後にも葉山さんとワイン談義できるというのですから、充実しています。
詳しくはこちらからどうぞ
これをテーマにした映画「ボトル・ドリーム」の上映会が10月29日(土)に東京ミッドタウンのビルボードライブTOKYOで開かれます。ただの上映会ではなく「Wine & Dining Theater」としてカリフォルニアイタリアンのコース料理をいただき、ワインを飲みながらのの上映です。
しかもワインは、この映画の主役であり、パリ・テイスティングで白ワイントップを取ったシャトー・モンテレーナのシャルドネと、ここのフラグシップであるエステートのカベルネがグラスで付くのです。MontelenaのEstate Cabernet Sauvignonといえば、カリフォルニアのカベルネの中でも一流中の一流ですよ。
さらに、上映前には「パリスの審判」の本の訳者である葉山考太郎さんが講師をするセミナーもありますし、上映後にも葉山さんとワイン談義できるというのですから、充実しています。
詳しくはこちらからどうぞ
Twitterである人が、「日本の消費者はワインの輸入業者に騙されている。国内価格は海外の3倍もする」という旨の書き込みをしていました。具体的に、どういう例があるのか聞いてみたところ、「ナパで8ドルのワインが日本で2500~3000円」とのことでした。
日本にワインを運ぶのには送料がかかるわけですから、日本の値段が米国の小売価格より高くなってしまうというのは、誰でも考えることです。ただ高いからといって、輸入業者が騙しているということにはなりません。
では本当に、8ドルのワインが2500円にまでなって売られているのでしょうか?
その人に言わせると、その値段は「ふつう」とのことなので、米国での価格が8ドル程度のワインをまずは調べてみました(ちなみにNapa ValleyのAVAで8ドルのワインというのはまずありません。ほとんどが10ドルを超えているでしょう。なのでナパというのは最初からあまり条件には入れていません)。
例えばMondaviのWoodbridgeのカベルネは実売約8ドルですが、日本の値段は1000円程度です。意外と値段は変わりません。日本でも人気のCycles Gladiator(サイクルズ・グラディエーター)。これのカベルネも米国では8ドルくらい。日本では1400円くらいなので、2倍くらいになっています。ちょっと高い気はしますが、3倍には至りません。Smoking Loon(スモーキング・ルーン)のMerlotも米国での実売が8~9ドル。日本では1800円くらい。これは3倍には至りませんが、倍以上ですね。大分高い感じはします。
ちなみに日本での価格がCycles Gladiatorと同程度のMcManis Family(マクマニス・ファミリー)のワインは米国では11ドル程度。10ドル超えるとランクが一つ上がるので、日本でのコスト・パフォーマンスはこちらが大分上に感じます。
もう一つメジャーなワインでKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)のVintner's Reserve Chardonnay。これは米国で13ドルくらい、日本では2000円強です。倍くらいですね。これはやや価格差大きいなあと以前から思っていた銘柄です。
もっと高いところで調べてみると、例えばRidgeのLytton Springsハーフ・ボトル。これは米国で18ドル程度が日本で4000円強と、今の為替レートで約3倍。これはやや極端な例ですが、正直Ridgeは全般に高いです。大塚食品(製薬?)の子会社なのだから、ここまでマージン乗せなくてもいいと思うのですが。
KistlerのVine Hillシャルドネは米国で75ドル程度。日本では安い所で1万1000円くらいですが、高いところだと1万6000円超。これは2倍を大分超えます。Kistlerは割高傾向が強い方です。
日本で割高なワインとして有名だったOpus One。2000年ころだと米国で120ドルくらいのが、日本では約3万円でした。3倍近くです。しかし今は米国で160ドル~200ドルくらいに対して日本では安いところだと1万円台です。実はこの10年で価格差はほとんどなくなりました。
ここでは価格差が大きいものばかりを紹介したので、やっぱり日本のワインは高いと思われるかもしれませんが、実際には、ここまで差がないものの方がずっとたくさんあります。米国での税金の高さなどを考えると実質的に日本の方が安いワインもあるのです。
私は「格安ワイン」のコーナーを書くときには必ず米国の値段も調べますから、かなりのワインについて日米の価格を見ています。ここで挙げたのはその中で、これは高くて紹介できないなあと思っているものです。それでも8ドルが2500円という例は見つからなかったのですが。
また、Opus Oneの例にあるように、日米の価格差は10年前と比べて随分縮まってきているのも感じます。それは輸入業者の努力の賜物といっていいでしょう。これからもそういった輸入業者や、頑張っているワインショップを応援していきたいと思います。
日本にワインを運ぶのには送料がかかるわけですから、日本の値段が米国の小売価格より高くなってしまうというのは、誰でも考えることです。ただ高いからといって、輸入業者が騙しているということにはなりません。
では本当に、8ドルのワインが2500円にまでなって売られているのでしょうか?
その人に言わせると、その値段は「ふつう」とのことなので、米国での価格が8ドル程度のワインをまずは調べてみました(ちなみにNapa ValleyのAVAで8ドルのワインというのはまずありません。ほとんどが10ドルを超えているでしょう。なのでナパというのは最初からあまり条件には入れていません)。
例えばMondaviのWoodbridgeのカベルネは実売約8ドルですが、日本の値段は1000円程度です。意外と値段は変わりません。日本でも人気のCycles Gladiator(サイクルズ・グラディエーター)。これのカベルネも米国では8ドルくらい。日本では1400円くらいなので、2倍くらいになっています。ちょっと高い気はしますが、3倍には至りません。Smoking Loon(スモーキング・ルーン)のMerlotも米国での実売が8~9ドル。日本では1800円くらい。これは3倍には至りませんが、倍以上ですね。大分高い感じはします。
ちなみに日本での価格がCycles Gladiatorと同程度のMcManis Family(マクマニス・ファミリー)のワインは米国では11ドル程度。10ドル超えるとランクが一つ上がるので、日本でのコスト・パフォーマンスはこちらが大分上に感じます。
もう一つメジャーなワインでKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)のVintner's Reserve Chardonnay。これは米国で13ドルくらい、日本では2000円強です。倍くらいですね。これはやや価格差大きいなあと以前から思っていた銘柄です。
もっと高いところで調べてみると、例えばRidgeのLytton Springsハーフ・ボトル。これは米国で18ドル程度が日本で4000円強と、今の為替レートで約3倍。これはやや極端な例ですが、正直Ridgeは全般に高いです。大塚食品(製薬?)の子会社なのだから、ここまでマージン乗せなくてもいいと思うのですが。
KistlerのVine Hillシャルドネは米国で75ドル程度。日本では安い所で1万1000円くらいですが、高いところだと1万6000円超。これは2倍を大分超えます。Kistlerは割高傾向が強い方です。
日本で割高なワインとして有名だったOpus One。2000年ころだと米国で120ドルくらいのが、日本では約3万円でした。3倍近くです。しかし今は米国で160ドル~200ドルくらいに対して日本では安いところだと1万円台です。実はこの10年で価格差はほとんどなくなりました。
ここでは価格差が大きいものばかりを紹介したので、やっぱり日本のワインは高いと思われるかもしれませんが、実際には、ここまで差がないものの方がずっとたくさんあります。米国での税金の高さなどを考えると実質的に日本の方が安いワインもあるのです。
私は「格安ワイン」のコーナーを書くときには必ず米国の値段も調べますから、かなりのワインについて日米の価格を見ています。ここで挙げたのはその中で、これは高くて紹介できないなあと思っているものです。それでも8ドルが2500円という例は見つからなかったのですが。
また、Opus Oneの例にあるように、日米の価格差は10年前と比べて随分縮まってきているのも感じます。それは輸入業者の努力の賜物といっていいでしょう。これからもそういった輸入業者や、頑張っているワインショップを応援していきたいと思います。
次号まで話は続きますが、これまでのところ次のようなストーリーです。
「第十の使徒」を探すため、フリーダイビングの修行でハワイに来た遠峰一青。そのトレーナー「エルザ」が働くホテルで、ある客が用意した日本の白ワインを誤って従業員が別の客に出してしまったという事件が発生しました。
レストランの料理は和食ですが、日本と比べるとやや大味とのこと。それに合うようにと選ばれたワインは、「日本的繊細さを持ちながらアメリカ的なしっかりとした果実味を演出しているワイン」だと分析する遠峰一青。この客を納得させるのはただごとではないといいます。ただそこは遠峰一青のこと。「私の中には既にある作りてのワインが浮かんでいます」と。
ハワイ中のショップを探しても見つからなかったそのワイン、ようやくあるコレクターのところで発見しました。
ボトルをエルザに見せる遠峰一青。
エ「これは……アメリカのワインですか?」
遠「ええ 正真正銘アメリカワインです」(ここでもしかしたらDiatomかも、と思いました)
遠「サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズで造られるシャルドネです」(おー、来たきた)
(中略)
遠「このワインはアメリカワインの特長である近づきやすさ 華やかさを持ちながら……ヨーロッパや日本で好まれるエレガントさを兼ね備えている」
エ「見たこともないラベルだわ。本当にアメリカのワインだとは思えません」(こりゃ間違いない)
遠「飲めばそこに哲学を感じるはずですよ」
選んだワインがないことを知って怒る客に「お客様が送られたワインに匹敵する、いえそれ以上のマリアージュを演出できる作品を選ばせていただきました」と自信満々の遠峰一青。
いよいよワインのテイスティング
遠「今 鏡のように静かな池に
一匹の蛙が身を投じました
池の静寂はわずかに破られ
しかしすぐ元どおりに静まり返る
そして後には同心円状に
この世の理をおのずから表現するかのような
…
「第十の使徒」を探すため、フリーダイビングの修行でハワイに来た遠峰一青。そのトレーナー「エルザ」が働くホテルで、ある客が用意した日本の白ワインを誤って従業員が別の客に出してしまったという事件が発生しました。
レストランの料理は和食ですが、日本と比べるとやや大味とのこと。それに合うようにと選ばれたワインは、「日本的繊細さを持ちながらアメリカ的なしっかりとした果実味を演出しているワイン」だと分析する遠峰一青。この客を納得させるのはただごとではないといいます。ただそこは遠峰一青のこと。「私の中には既にある作りてのワインが浮かんでいます」と。
ハワイ中のショップを探しても見つからなかったそのワイン、ようやくあるコレクターのところで発見しました。
ボトルをエルザに見せる遠峰一青。
エ「これは……アメリカのワインですか?」
遠「ええ 正真正銘アメリカワインです」(ここでもしかしたらDiatomかも、と思いました)
遠「サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズで造られるシャルドネです」(おー、来たきた)
(中略)
遠「このワインはアメリカワインの特長である近づきやすさ 華やかさを持ちながら……ヨーロッパや日本で好まれるエレガントさを兼ね備えている」
エ「見たこともないラベルだわ。本当にアメリカのワインだとは思えません」(こりゃ間違いない)
遠「飲めばそこに哲学を感じるはずですよ」
選んだワインがないことを知って怒る客に「お客様が送られたワインに匹敵する、いえそれ以上のマリアージュを演出できる作品を選ばせていただきました」と自信満々の遠峰一青。
いよいよワインのテイスティング
遠「今 鏡のように静かな池に
一匹の蛙が身を投じました
池の静寂はわずかに破られ
しかしすぐ元どおりに静まり返る
そして後には同心円状に
この世の理をおのずから表現するかのような
…
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10月20日発売のモーニング「神の雫」でDiatomのシャルドネ波紋が出てきました。最終コマだけの登場なので詳しくは次週だと思います。アメリカのワインという時点で予感はしましたが、ちょっとびっくり。まずは掲載おめでとうございます。
当ブログでの記事はこちらやこちら。
Diatomの波紋はこちらから
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2008年に亡くなったRobert MondaviのStags Leapにある自宅が1390万ドルで競売にかけられることが分かりました(Mondavi home for auction at half original price | Daily wine news - the latest breaking wine news from around the world | News | decanter.com)。昨年売りに出されたときの2500万ドルから44%も値下げしたことになります。
360度周りを見渡せる素晴らしい眺望ながら、プールが室内であることや、ベッドルームが二つしかないなど、お金持ちのニーズに合わないところがあるのが、買い手が見つからなかった理由のようです。
老後をナパで過ごそうと思って、10億円ぽんと出せる人なら、出物なのではないでしょうか。
360度周りを見渡せる素晴らしい眺望ながら、プールが室内であることや、ベッドルームが二つしかないなど、お金持ちのニーズに合わないところがあるのが、買い手が見つからなかった理由のようです。
老後をナパで過ごそうと思って、10億円ぽんと出せる人なら、出物なのではないでしょうか。
Facebookに「冷涼ワインのページ」というFacebookページがあります。冷涼ワインとは聞きなれない名前ですが、主宰者によると次のようなコンセプトだそうです。
この観点から、カリフォルニアワインのインポーターとして知られるワイン・イン・スタイルの試飲会で100種類以上のワインを試飲した結果が掲載されています("特集記事" ~ ワイン・イン・スタイル株式会社 試飲会潜入レポート!(1/9))。
縦の伸びとか横の広がりといった形容は、正直よくわからないところもありますが、これだけの種類を一度にテイスティングしてコメントを付けるのは大変なことだなあと、感服しました。
テイスティングの結果としてはHahnのワインが非常に評判よかったのが印象的でした。以前飲んだHahnのシャルドネが、冷涼さとは真逆に近いワインで、あまり好きではなかったのですが、ずいぶんと変わってきているようで、これはまた飲んでみないといけないですね。
ワインを評価する視点や好みはもっと多様で良いと思いませんか?
ここでは、従来のワイン評価の視点から離れて、実際に飲んでみて「どことなく冷涼な感じがするワイン」を"冷涼ワイン"と呼びます。
”冷涼ワイン”とその周辺にあるモノ・コトを含めた「涼しげで、静溢で、成熟した」生活の楽しみ方を皆さんと一緒に考え、その価値を共有していきたいと思います。
この観点から、カリフォルニアワインのインポーターとして知られるワイン・イン・スタイルの試飲会で100種類以上のワインを試飲した結果が掲載されています("特集記事" ~ ワイン・イン・スタイル株式会社 試飲会潜入レポート!(1/9))。
縦の伸びとか横の広がりといった形容は、正直よくわからないところもありますが、これだけの種類を一度にテイスティングしてコメントを付けるのは大変なことだなあと、感服しました。
テイスティングの結果としてはHahnのワインが非常に評判よかったのが印象的でした。以前飲んだHahnのシャルドネが、冷涼さとは真逆に近いワインで、あまり好きではなかったのですが、ずいぶんと変わってきているようで、これはまた飲んでみないといけないですね。
このところ、ワインの本以外に、知り合いがEPUBで電子書籍を作るのを手伝ったりしています。おりしも縦書きやルビなどをサポートしたEPUB3が策定されたこともあり、EPUBの記事を見かけることが増えています。
一方で、電子書籍全体を見ると、シャープのGALAPAGOSが路線変更を迫られたように、電子書籍自体の市場の伸び悩みという話もあります。
個人的には、最近EPUBをいろいろといじった感想として、これは間違いなく流行るだろうと思っています。特に、メルマガのフォーマットとして有力ではないかと感じています。ここでは10項目でそれを論じます。
1.作るのに特別な知識が要らない
EPUBは簡単に言えば、XHTMLあるいはHTML5でページを作り、XMLで目次など書誌情報を入れ、ZIPで固めたものです。難しい技術は何もありません。ページサイズがデバイスによって大きく変わることさえ意識しておけば大丈夫です。習得が容易であることは普及において極めて重要な要素です。ツールもどんどん出てくることと思います。
2.いろいろなデバイスで見られる
これからの時代、スマートフォンで見られないコンテンツは機会を大きく損じていることになります。Webページの場合、User-Agentによって表示を変えられますが、パッケージ化されたコンテンツではその手は使えません。代表的なパッケージコンテンツであるPDFの場合も、PC用のものをスマートフォンで見ると字が小さくなり過ぎてしまうのが大きな弱点です。EPUBであれば、一つのコンテンツがいろいろなデバイスの上で見られます。
3.ネットがない環境で見られる
ダウンロードしてしまえば、ネットがない環境でも見られるのが普通のWebページと比べた大きなメリットです。筆者がカリフォルニアワインの本をEPUBで作りたいと思ったのも、旅行中などでネットにつなぎにくい環境でも簡単に見られるようにしたかったからです。
4.ネットとの親和性が高い
EPUBの表示はHTMLですから、既存のWebページへのリンクも入れておけます。Webのコンテンツを移植するのも簡単です。
5.Kindleが来ても簡単に変換できる
電子書籍の黒船と言われているKindleはEPUBには対応していません。しかしAmazon自身がEPUBをKindleの形式に変換するツールを作っているので、EPUBで作っておけば簡単にKindle用にできます。
6.動画や音声付きの本が作れる
AppleのiBooksはQuickTimeの動画や音声を再生できますし、今後EPUB3が普及すれば、HTML5対応の動画が見られるビューワも増えるでしょう。こういったものが簡単に作れるのはPDFに比べて大きな魅力です。
7.アプリケーションにもなる(EPUB3で)
EPUB3はJavaScriptも利用できるようになります。ビューワによって対応しないものもありますが、むしろここが差異化のポイントになってくるような気がします。例えばパズル系の本など、JavaScriptで解けるようになれば、本というよりアプリケーションと言っても過言ではなくなるのではないかと想像しています。これもPDFではできないことです。
8.目次は便利
目次はEPUBの基本機能ですが、普通のHTMLと比べると、これがあるのは大きなメリットです。長いメルマガなどが、EPUBで配信されるようになると、目次機能で見たいところをすぐに見られて便利だと思います。
9.保存できる
例えば、有料のメルマガなど、まとめて保存しておきたいと思うことはあるでしょう。EPUBはファイルとして保存できるので、普通のHTMLよりも保存が楽です。個人的には今のPodcastみたいな感じでEPUBの購読ができるといいのに、と思います。iPhoneのNewsstandはちょっとアプリより過ぎていまいちな気がするのですがどうでしょうか。
10.もしかしたらブラウザの標準機能に入るのでは
EPUBの表示はHTMLですから、WebkitなどHTMLのエンジンを使って開発するのが普通です。裏を返せば、WebブラウザでEPUBを表示するのも簡単です。今後はWebブラウザの基本機能に入ってくる可能性もあるでしょう。
一方で、電子書籍全体を見ると、シャープのGALAPAGOSが路線変更を迫られたように、電子書籍自体の市場の伸び悩みという話もあります。
個人的には、最近EPUBをいろいろといじった感想として、これは間違いなく流行るだろうと思っています。特に、メルマガのフォーマットとして有力ではないかと感じています。ここでは10項目でそれを論じます。
1.作るのに特別な知識が要らない
EPUBは簡単に言えば、XHTMLあるいはHTML5でページを作り、XMLで目次など書誌情報を入れ、ZIPで固めたものです。難しい技術は何もありません。ページサイズがデバイスによって大きく変わることさえ意識しておけば大丈夫です。習得が容易であることは普及において極めて重要な要素です。ツールもどんどん出てくることと思います。
2.いろいろなデバイスで見られる
これからの時代、スマートフォンで見られないコンテンツは機会を大きく損じていることになります。Webページの場合、User-Agentによって表示を変えられますが、パッケージ化されたコンテンツではその手は使えません。代表的なパッケージコンテンツであるPDFの場合も、PC用のものをスマートフォンで見ると字が小さくなり過ぎてしまうのが大きな弱点です。EPUBであれば、一つのコンテンツがいろいろなデバイスの上で見られます。
3.ネットがない環境で見られる
ダウンロードしてしまえば、ネットがない環境でも見られるのが普通のWebページと比べた大きなメリットです。筆者がカリフォルニアワインの本をEPUBで作りたいと思ったのも、旅行中などでネットにつなぎにくい環境でも簡単に見られるようにしたかったからです。
4.ネットとの親和性が高い
EPUBの表示はHTMLですから、既存のWebページへのリンクも入れておけます。Webのコンテンツを移植するのも簡単です。
5.Kindleが来ても簡単に変換できる
電子書籍の黒船と言われているKindleはEPUBには対応していません。しかしAmazon自身がEPUBをKindleの形式に変換するツールを作っているので、EPUBで作っておけば簡単にKindle用にできます。
6.動画や音声付きの本が作れる
AppleのiBooksはQuickTimeの動画や音声を再生できますし、今後EPUB3が普及すれば、HTML5対応の動画が見られるビューワも増えるでしょう。こういったものが簡単に作れるのはPDFに比べて大きな魅力です。
7.アプリケーションにもなる(EPUB3で)
EPUB3はJavaScriptも利用できるようになります。ビューワによって対応しないものもありますが、むしろここが差異化のポイントになってくるような気がします。例えばパズル系の本など、JavaScriptで解けるようになれば、本というよりアプリケーションと言っても過言ではなくなるのではないかと想像しています。これもPDFではできないことです。
8.目次は便利
目次はEPUBの基本機能ですが、普通のHTMLと比べると、これがあるのは大きなメリットです。長いメルマガなどが、EPUBで配信されるようになると、目次機能で見たいところをすぐに見られて便利だと思います。
9.保存できる
例えば、有料のメルマガなど、まとめて保存しておきたいと思うことはあるでしょう。EPUBはファイルとして保存できるので、普通のHTMLよりも保存が楽です。個人的には今のPodcastみたいな感じでEPUBの購読ができるといいのに、と思います。iPhoneのNewsstandはちょっとアプリより過ぎていまいちな気がするのですがどうでしょうか。
10.もしかしたらブラウザの標準機能に入るのでは
EPUBの表示はHTMLですから、WebkitなどHTMLのエンジンを使って開発するのが普通です。裏を返せば、WebブラウザでEPUBを表示するのも簡単です。今後はWebブラウザの基本機能に入ってくる可能性もあるでしょう。
Bill Harlanの二つのブランドHarlan/Bondが作っているワインの中でダントツに安いのがBondのMatriarch(メイトリアーク)。ボンドの各畑のブレンドになっており、単一畑ものに比べて早くから飲みやすいのが特徴です。また、日本の価格が米国より実質安いというのも貴重なところ。1万円前後でカベルネ系買うなら間違いなくお勧めできる1本です。
新入荷の2007年はWine Advocate誌では91点。2005の93点よりは少し落ちるものの、十分いいワインです。何よりも手に入るハーラン系ワインということで。
Bond Matriarch 2006/2007はこちら
新入荷の2007年はWine Advocate誌では91点。2005の93点よりは少し落ちるものの、十分いいワインです。何よりも手に入るハーラン系ワインということで。
Bond Matriarch 2006/2007はこちら
柳屋とカリフォルニアワインあらかると、京橋ワインにSeghesioのHome Ranch Zinfandel 2009が税抜き4980円で出ています。今日発行されたばかりのWine Spectatorの先行情報誌で95点というZinfandelとしては全米歴代3位の高得点を取ったことが明らかになったワイン。
私の予想では、多分これはWine SpectatorのWine of the Yearでトップ10に入るでしょうね。Seghesioは元々このリストの常連ですし、2008年にはSonoma CountyのZinfandelが10位に入っています。
そのときのレイティングは93点。価格は24ドルでした(Wine of the Yearには価格や生産量も加味されます)。また、RosenblumのZinfandel Rockpileが3位に入ったときは94点で28ドル。今回は95点で38ドルなので、トップ5くらいまで期待できそうな気がします。
上位に入ると、なかなか買えなくなるので、先物買いするなら今のうちですよ。
私の予想では、多分これはWine SpectatorのWine of the Yearでトップ10に入るでしょうね。Seghesioは元々このリストの常連ですし、2008年にはSonoma CountyのZinfandelが10位に入っています。
そのときのレイティングは93点。価格は24ドルでした(Wine of the Yearには価格や生産量も加味されます)。また、RosenblumのZinfandel Rockpileが3位に入ったときは94点で28ドル。今回は95点で38ドルなので、トップ5くらいまで期待できそうな気がします。
上位に入ると、なかなか買えなくなるので、先物買いするなら今のうちですよ。
一週間まえの降雨がソノマの収穫に大きく影響しそうだという記事が出ていました(Rains bring rot to Sonoma County vineyards | PressDemocrat.com)。
Russian River Valleyなど、涼しい地域ではボトリティスによる腐敗の被害が出てきているとのこと。今週もまた雨が降ったりやんだりということで、この時期にしては雨が多いようです。Bacchus Vineyard ManagementのGlenn Alexanderさんのところでは、あるZinfandelの畑の半分、シャルドネの15~30%が被害にあったというから、かなりの規模です。
ただ、これまでのところ糖度には影響が出ていないということなので、品質には特に問題はなさそうです。Cabernet Sauvignonなど、収穫時期が遅いものでは、きちんと熟成するかどうか、今後の天候次第のようです。
Russian River Valleyなど、涼しい地域ではボトリティスによる腐敗の被害が出てきているとのこと。今週もまた雨が降ったりやんだりということで、この時期にしては雨が多いようです。Bacchus Vineyard ManagementのGlenn Alexanderさんのところでは、あるZinfandelの畑の半分、シャルドネの15~30%が被害にあったというから、かなりの規模です。
ただ、これまでのところ糖度には影響が出ていないということなので、品質には特に問題はなさそうです。Cabernet Sauvignonなど、収穫時期が遅いものでは、きちんと熟成するかどうか、今後の天候次第のようです。
カリフォルニアのシラーは、はまるとむちゃくちゃおいしいと思ってます。正直、日本ではあまり人気がないのではないかと思いますし、私も数年前まではシラーってよくわからないとか書いていましたが、その後いくつか「これはおいしい」と感じるシラーに出会い、Pinot Noirほどではありませんが、ときどき飲むようになりました。
当時、米国で超入手困難、100ドル200ドルは当たり前だったのがSaxumで、国内では1万円以下で入手できました。その後、輸入中止から再輸入されるようになりましたが、さすがに以前ほどは安くありません。Wine Advocate誌で100点のワインもあり、今や押しも押されぬUSシラーの旗手となっています。
柳屋が、今当時のSaxumに相当すると言っているのがTensley。確かに、最高でWine Advocate誌99点を取っているという実力に加え、米国で非常に入手困難なこと。これで100点でも取ろうものなら、これもまた日本での価格に影響するでしょう。
今回のColson Canyon Vineyardは2007年95点、2008年96点の実力。さらに99点を取ったAnniversary Seriesも同畑のブドウを使っています。
シラー好きなら、今のうちに試しておきたいワインです。
当時、米国で超入手困難、100ドル200ドルは当たり前だったのがSaxumで、国内では1万円以下で入手できました。その後、輸入中止から再輸入されるようになりましたが、さすがに以前ほどは安くありません。Wine Advocate誌で100点のワインもあり、今や押しも押されぬUSシラーの旗手となっています。
柳屋が、今当時のSaxumに相当すると言っているのがTensley。確かに、最高でWine Advocate誌99点を取っているという実力に加え、米国で非常に入手困難なこと。これで100点でも取ろうものなら、これもまた日本での価格に影響するでしょう。
今回のColson Canyon Vineyardは2007年95点、2008年96点の実力。さらに99点を取ったAnniversary Seriesも同畑のブドウを使っています。
シラー好きなら、今のうちに試しておきたいワインです。
YountvilleというとFrench Laundryをはじめとするレストランで有名ですが、ワイナリも数は多くないものの、優れたところがあります。
ワインの裏ラベルなどにQRコードを印刷するワイナリが増えているとのことです(Scanning Ahead | News | News & Features | Wine Spectator)。Justin、Chappellet、Dry Creek、ワシントン州のCharles Smithなどが採用を始めているとのこと。
主な用途はワインの詳しい情報を伝えること。例えばDry CreekはQRコードのリンクからワイナリについてのビデオを見られるようにしているそうです。
ただし、まだこの動きが本格的になるかどうかについては、微妙です。QRコードは米国ではあまりメジャーではありませんし、Opus Oneなどのワイナリは今後携帯電話で普及すると見られているNFCを使っています。
※NFCは数センチといった近距離で無線通信する技術。おサイフケータイなどに使われているFelicaもその一つですが、NFCというとFelicaとは互換性がないTypeA、TypeBと呼ばれる技術を指すことが多いようです。
日本人としてはQRコードでいいじゃない、と思うのですが。
主な用途はワインの詳しい情報を伝えること。例えばDry CreekはQRコードのリンクからワイナリについてのビデオを見られるようにしているそうです。
ただし、まだこの動きが本格的になるかどうかについては、微妙です。QRコードは米国ではあまりメジャーではありませんし、Opus Oneなどのワイナリは今後携帯電話で普及すると見られているNFCを使っています。
※NFCは数センチといった近距離で無線通信する技術。おサイフケータイなどに使われているFelicaもその一つですが、NFCというとFelicaとは互換性がないTypeA、TypeBと呼ばれる技術を指すことが多いようです。
日本人としてはQRコードでいいじゃない、と思うのですが。
Napaでどこが最良のカベルネを生み出すか。ShaferのあるStags Leap、Bealieuなどで知られるRutherford、SpottswoodeのあるSt. Helena、AraujoなどがあるCalistoga、どこも素晴らしいですが、Oakvilleがワン・オブ・ザ・ベストであることに異議を唱える人は少ないのではないでしょうか。
Halan Estate、モンダヴィなどで知られるTo-Kalon Vineyard、Screaming Eagle、Dalla Valle、PhelpsのBackus、etc。キラ星のごとく、有名ワイナリや畑があります。
ただ、一口にOakvilleといってもHarlanやTo-KalonがあるHighway29よりも西側のスロープと、Dalla ValleやScreaming EagleなどがあるSilverado Trail周辺の東側の地域と、大きく2つにわかれます。この東側の地域について論じた記事がありました(What’s So Special About East Oakville? Soil. - Wine Enthusiast Magazine - Web 2011)。
これによると、東側の地域は火山による赤土で覆われており、それが大きく影響しているようです。Dalla ValleのワインメーカーであるAndy Erickson(2010年まではScreaming Eagleのワインメーカー)によると、この赤土は鉄分を多く含んでおり、それがミネラルや酸に寄与しているのではないかとのこと。ただし、科学的にはっきりしたことは分かっていないそうです。
一方で、西のスロープと比べると、熱に当てられやすいのが弱点です。夏の熱波への対策が必要になります。Ruddでは霧を吹くことで熱波対策をしているとか、Dalla Valleではブドウを植える方向を通常の南北ではなく東西にして、西日に直接当たることを防いでいるそうです。
代表的なこの地域のワインです。
Halan Estate、モンダヴィなどで知られるTo-Kalon Vineyard、Screaming Eagle、Dalla Valle、PhelpsのBackus、etc。キラ星のごとく、有名ワイナリや畑があります。
ただ、一口にOakvilleといってもHarlanやTo-KalonがあるHighway29よりも西側のスロープと、Dalla ValleやScreaming EagleなどがあるSilverado Trail周辺の東側の地域と、大きく2つにわかれます。この東側の地域について論じた記事がありました(What’s So Special About East Oakville? Soil. - Wine Enthusiast Magazine - Web 2011)。
これによると、東側の地域は火山による赤土で覆われており、それが大きく影響しているようです。Dalla ValleのワインメーカーであるAndy Erickson(2010年まではScreaming Eagleのワインメーカー)によると、この赤土は鉄分を多く含んでおり、それがミネラルや酸に寄与しているのではないかとのこと。ただし、科学的にはっきりしたことは分かっていないそうです。
一方で、西のスロープと比べると、熱に当てられやすいのが弱点です。夏の熱波への対策が必要になります。Ruddでは霧を吹くことで熱波対策をしているとか、Dalla Valleではブドウを植える方向を通常の南北ではなく東西にして、西日に直接当たることを防いでいるそうです。
代表的なこの地域のワインです。
先日、コストコに行ったらモンダヴィのNapa Valley Cabernetがなんと1800円台。国内だと普通は4000円しますから破格な値段です。これにつられて、久しぶりにカベルネを飲みました。
いやいや、このワインおいしいですよ。カベルネ、どうしても飲み疲れてしまいがちなのですが、ミディアムボディで、だれたところがないワイン。こんなワインばかりなら、またカベルネ飲もうかなと思ったくらいです。
コストコに行く人はお勧めですよ。
いやいや、このワインおいしいですよ。カベルネ、どうしても飲み疲れてしまいがちなのですが、ミディアムボディで、だれたところがないワイン。こんなワインばかりなら、またカベルネ飲もうかなと思ったくらいです。
コストコに行く人はお勧めですよ。
ナパのRaymondが大幅なリニューアルを果たしました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Napa)。
Raymondは1971年にBeringerの末裔であるRaymond家によって作られたワイナリ。その後、日本のキリンが買収。年産27万5000ケースという中堅のワイナリで、質の割に価格が安いなどの特徴がありましたが、あまりぱっとせず、2009年にBoisset家が買い取っていました。
Boisset家が買収してからは、ビオディナミを導入したり、テイスティング・ルームを充実させるなど、ビジター向けメニューなどに力を入れてきました。
Raymondは1971年にBeringerの末裔であるRaymond家によって作られたワイナリ。その後、日本のキリンが買収。年産27万5000ケースという中堅のワイナリで、質の割に価格が安いなどの特徴がありましたが、あまりぱっとせず、2009年にBoisset家が買い取っていました。
Boisset家が買収してからは、ビオディナミを導入したり、テイスティング・ルームを充実させるなど、ビジター向けメニューなどに力を入れてきました。
常にカリフォルニアワインの中心だったナパは、カルトワインブーム以降、求心力を失っているように見えます。変わってソノマやセントラル・コーストのワイナリに注目が集まるようになりました。
2004年に公開された映画「Sideways(サイドウェイ)」は、Santa Barbara(サンタ・バーバラ)を舞台にしており、主人公が好きなワインもPinot Noir(ピノ・ノワール)でした。ここからピノブームが始まりました。
ソノマではWine Spectator誌で高く評価されて一時期カルト的な人気を博したKosta Browne(コスタ・ブラウン)や、請負のワインメーカーを大幅に減らしたHelen Turley(ヘレン・ターリー)のワイナリMarcassin(マーカッサン)、Kistler(キスラー)などが注目を受けました。いずれもPinot Noirを得意としており、MarcassinとKistlerはシャルドネでもトップクラスです。
セントラルコーストではMonterey(モントレー)近くのSanta Lucia Highlands(サンタ・ルシア・ハイランズ、SLH)とSanta BarbaraのSanta Rita Hills(サンタ・リタ・ヒルズ)がPinot Noirの産地として急上昇しました。SLHではブルゴーニュのLa Tacheから枝木を持ち帰って植えたという伝説を持つGary Pisoniが持つPisoniの畑や、Gary Pisoniの盟友であるGary Franscioniと共同で持つGarys'の畑など、ブドウ畑が注目されました。多くのワイナリがPisoniやGarys'のブドウを使ったPinot Noirを作っています。また、Santa BarbaraのSanta Rita Hillsでは、若いワインメーカーが切磋琢磨して品質を向上させました。Loring(ロウリング)やBrewerーClifton(ブリュワー・クリフトン)といったワイナリに注目が集まりました。
カリフォルニアの中央近くPaso Robles(パソ・ロブレス)も注目の地域です。Alban(アルバン)やSaxum(サクサム)などシラー系のワインが特に品質が高く、この二つのワイナリはRobert Parkerが100点を付けたワインがあります。
※歴史シリーズはこれで終了です。
2004年に公開された映画「Sideways(サイドウェイ)」は、Santa Barbara(サンタ・バーバラ)を舞台にしており、主人公が好きなワインもPinot Noir(ピノ・ノワール)でした。ここからピノブームが始まりました。
ソノマではWine Spectator誌で高く評価されて一時期カルト的な人気を博したKosta Browne(コスタ・ブラウン)や、請負のワインメーカーを大幅に減らしたHelen Turley(ヘレン・ターリー)のワイナリMarcassin(マーカッサン)、Kistler(キスラー)などが注目を受けました。いずれもPinot Noirを得意としており、MarcassinとKistlerはシャルドネでもトップクラスです。
セントラルコーストではMonterey(モントレー)近くのSanta Lucia Highlands(サンタ・ルシア・ハイランズ、SLH)とSanta BarbaraのSanta Rita Hills(サンタ・リタ・ヒルズ)がPinot Noirの産地として急上昇しました。SLHではブルゴーニュのLa Tacheから枝木を持ち帰って植えたという伝説を持つGary Pisoniが持つPisoniの畑や、Gary Pisoniの盟友であるGary Franscioniと共同で持つGarys'の畑など、ブドウ畑が注目されました。多くのワイナリがPisoniやGarys'のブドウを使ったPinot Noirを作っています。また、Santa BarbaraのSanta Rita Hillsでは、若いワインメーカーが切磋琢磨して品質を向上させました。Loring(ロウリング)やBrewerーClifton(ブリュワー・クリフトン)といったワイナリに注目が集まりました。
カリフォルニアの中央近くPaso Robles(パソ・ロブレス)も注目の地域です。Alban(アルバン)やSaxum(サクサム)などシラー系のワインが特に品質が高く、この二つのワイナリはRobert Parkerが100点を付けたワインがあります。
※歴史シリーズはこれで終了です。
2001年にインターネット・バブルが弾け、高額ワインを購入していたシリコンバレーの顧客が減ったことで、カルトワインのブームは収束しました。ただ、一回上がったワインの値段は簡単には下がらず、ナパを中心とするワイン業界は苦しいときを迎えます。中小のワイナリが大資本のアルコール飲料メーカーに買収されるといったことが頻繁に起こるようになりました。
それを象徴するのがRobert Mondaviです。バブル期に多くの投資や寄付をした付けが回り、経営が苦しくなってしまったのです。例えばナパに鳴り物入りで作ったCopia(コピア:The American Center for Wine, Food and the Arts)やUC Davisに多額の寄付をしていました。2004年、ついにコロナ・ビールなどを有する大資本のConstellation BrandsがOpus Oneを含むRobert Mondavi社を買い取りました。
さらに、Robertの長男Michaelと次男のTimとの間の不仲も表面化し、両者は別々の道を歩むことになりました。MichaelはMichael Mondavi Family Estate(マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステイト)というワイナリを興しており、TimはRobert夫妻や姉とContinuum(コンティニュアム)というワイナリを作っています。一方で、Robertは実弟Peterと仲違い以降初めて一緒にワインを作り、一応仲違いは終わりました。Robert Mondaviは2008年、91歳で亡くなり、ついに一時代が終わりました。
2000年代になってRobert Mondavi以外にもSanford(サンフォード)、Arrowood(アローウッド)、Gary Farrell(ゲイリー・ファレル)など創業者の名前が付いたワイナリが大資本に買われています。
2007年のリーマンショックは、不況に追い打ちをかけました。25ドルを越える価格のワインの売り上げが急減したのです。ワインの消費は減っていないものの高額なワインは売れない状況が続いています。
それを象徴するのがRobert Mondaviです。バブル期に多くの投資や寄付をした付けが回り、経営が苦しくなってしまったのです。例えばナパに鳴り物入りで作ったCopia(コピア:The American Center for Wine, Food and the Arts)やUC Davisに多額の寄付をしていました。2004年、ついにコロナ・ビールなどを有する大資本のConstellation BrandsがOpus Oneを含むRobert Mondavi社を買い取りました。
さらに、Robertの長男Michaelと次男のTimとの間の不仲も表面化し、両者は別々の道を歩むことになりました。MichaelはMichael Mondavi Family Estate(マイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステイト)というワイナリを興しており、TimはRobert夫妻や姉とContinuum(コンティニュアム)というワイナリを作っています。一方で、Robertは実弟Peterと仲違い以降初めて一緒にワインを作り、一応仲違いは終わりました。Robert Mondaviは2008年、91歳で亡くなり、ついに一時代が終わりました。
2000年代になってRobert Mondavi以外にもSanford(サンフォード)、Arrowood(アローウッド)、Gary Farrell(ゲイリー・ファレル)など創業者の名前が付いたワイナリが大資本に買われています。
2007年のリーマンショックは、不況に追い打ちをかけました。25ドルを越える価格のワインの売り上げが急減したのです。ワインの消費は減っていないものの高額なワインは売れない状況が続いています。
Napa Valleyで旅客サービス用に鉄道を使うという案が持ち上がっています(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Napa)。既存のWine Trainのレールを使うということで、協議が始まりました。
Highway29の渋滞の軽減やワイナリ観光促進という点ではメリットの大きなこの案、実は当初はNapa Valley Wine Trainも目指していたものでした。そのときは、観光に列車を使うのは、よくないという意見が大勢であり、Wine Trainは乗客を途中で降ろさないという条件でようやく始められたのでした。
今回の案、遅きに失した感は否めませんが、ぜひ実現してほしいと思います。さらに、現状、公共交通機関が乏しいSonomaも、何とかしてほしいようにも感じます。
Highway29の渋滞の軽減やワイナリ観光促進という点ではメリットの大きなこの案、実は当初はNapa Valley Wine Trainも目指していたものでした。そのときは、観光に列車を使うのは、よくないという意見が大勢であり、Wine Trainは乗客を途中で降ろさないという条件でようやく始められたのでした。
今回の案、遅きに失した感は否めませんが、ぜひ実現してほしいと思います。さらに、現状、公共交通機関が乏しいSonomaも、何とかしてほしいようにも感じます。
カリフォルニアワインあらかるとでMelvilleのVerna's Chardonnay/同Pinot Noirが2000円台で出ています。Verna'sというのはSanta BarbaraのLos Alamos ValleyにあるMelville所有の畑名。すなわちこの安さですが、完全に「Estate」の単一畑です。元々コスト・パフォーマンスの高さでは定評があるワイン。これはお勧めです。
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ここまで紹介しているのは歴史の章ですが、実際には本の大部分はワイナリの紹介になる予定です。最低でも100、できたら200くらいのワイナリを紹介したいと思っています。
当然、「訪問する」ワイナリだけでなく、「飲む」ためのワイナリ紹介も兼ねるのですが、そこで悩んでいるのが訪問できないワイナリをどこで紹介するかということ。
例えばハーランみたいなワイナリは、カリフォルニアのカベルネみたいな項目を作って紹介するのがいいのか、ナパのところで書くのがいいのか、さらにブレークダウンしてOakvilleにするのがいいのか。
また、紹介するワイナリ数が多すぎると今度は初心者ガイド的な面が薄れてしまいます。初心者でも見やすく、マニアも満足という、このサイトの初心を貫くためにはどういう構成がいいのか、悩みは尽きません。
ご意見・ご要望お寄せ下さい。
当然、「訪問する」ワイナリだけでなく、「飲む」ためのワイナリ紹介も兼ねるのですが、そこで悩んでいるのが訪問できないワイナリをどこで紹介するかということ。
例えばハーランみたいなワイナリは、カリフォルニアのカベルネみたいな項目を作って紹介するのがいいのか、ナパのところで書くのがいいのか、さらにブレークダウンしてOakvilleにするのがいいのか。
また、紹介するワイナリ数が多すぎると今度は初心者ガイド的な面が薄れてしまいます。初心者でも見やすく、マニアも満足という、このサイトの初心を貫くためにはどういう構成がいいのか、悩みは尽きません。
ご意見・ご要望お寄せ下さい。
友人の「かもしだ」さんからお誘いを受けて、注文から届くまで6年かかるという幻のコロッケをいただいてきました。
このコロッケ、血統書付きの神戸牛の肉と、肥料に牛糞しか使っていないジャガイモでできているという逸品(神戸ビーフコロッケ「極み」)。
肉はひき肉ではなく細切れのもの。ジャガイモは甘みが強く、確かに普通のコロッケとは一線を画していました。
もちろん、ただコロッケを食べただけではなく、ワインも飲んでいます。今回は私の持参したシャルドネと、かもしださん宅のシャルドネとカリフォルニアのシャルドネを2本いただきました。
まずはBrewer-CliftonのMt. Carmelのシャルドネ2007年です。色はかなり濃い目の黄金色。柑橘系の効いたシャープなシャルドネです。さすがのきれいな味わい。
つぎは近年絶賛売り出し中のNeely。Holly's Cuveeの2008年です。これもきれいなシャルドネ。B-Cに比べると、若干トロピカルフルーツ的な味わいがありますが、それ以上に酸が伸びてくる印象。甲乙付けがたいおいしいシャルドネですが、あえてどちらかというなら、こちらの方が味の広がりが大きかったような。
最近、あらためてシャルドネおいしいなあと思っているのですが、どちらも大満足のワインでした。どちらもレアでなかなか買えないのだけが問題。
このコロッケ、血統書付きの神戸牛の肉と、肥料に牛糞しか使っていないジャガイモでできているという逸品(神戸ビーフコロッケ「極み」)。
肉はひき肉ではなく細切れのもの。ジャガイモは甘みが強く、確かに普通のコロッケとは一線を画していました。
もちろん、ただコロッケを食べただけではなく、ワインも飲んでいます。今回は私の持参したシャルドネと、かもしださん宅のシャルドネとカリフォルニアのシャルドネを2本いただきました。
まずはBrewer-CliftonのMt. Carmelのシャルドネ2007年です。色はかなり濃い目の黄金色。柑橘系の効いたシャープなシャルドネです。さすがのきれいな味わい。
つぎは近年絶賛売り出し中のNeely。Holly's Cuveeの2008年です。これもきれいなシャルドネ。B-Cに比べると、若干トロピカルフルーツ的な味わいがありますが、それ以上に酸が伸びてくる印象。甲乙付けがたいおいしいシャルドネですが、あえてどちらかというなら、こちらの方が味の広がりが大きかったような。
最近、あらためてシャルドネおいしいなあと思っているのですが、どちらも大満足のワインでした。どちらもレアでなかなか買えないのだけが問題。
1990年代末にカルト・ワインと呼ばれるワインのブームが起こりました。カルト・ワインは生産量が数百ケースと少なく、ワイナリのメーリング・リストに入って直接購入するか、オークションで買うくらいしか入手方法がありません。例えば100ドルのワインが1000ドル以上になる、といったことが珍しくありませんでした。金に糸目を付けずに買う人が多く出たことから、まるでそのワインの熱狂的信者がいるようであるという意味でカルトと付けられたのでしょう。
2000年にWine Spectatorが出したカルトワイン特集で取り上げられたのは、Araujo(アラウホ)、Bryant Family(ブライアント・ファミリー)、Colgin(コルギン)、Dalla Valle(ダラ・ヴァッレ)、Grace Family(グレイス・ファミリー)、Harlan Estate(ハーラン・エステート)、Screaming Eagle(スクリーミング・イーグル)、Shafer(シェイファー)、そしてMarcassin(マーカッサン)。MarcassinがChardonnayとPinot Noirを作っていることを除くと、いずれもCabernet Sauvignonなど、ボルドー系の品種を主とするワイナリです。また、Marcassin以外はナパのワイナリです。
カルトワインのブームと共に、スター・ワインメーカーにも脚光が当たりました。Araujo、Dalla Valle、Shaferなどに携わったTony Soter(トニー・ソーター)、Marcassinのオーナーであり、Bryant FamilyやColginなどでもワインメーカーをしたHelen Turley(ヘレン・ターリー)、Dalla Valleの立ち上げを手伝い、その後Grace FamilyやScreaming EagleのワインメーカーになったHeidi Peterson Barrett (ハイジ・ピーターソン・バレット)などがその代表です。中でもHelen Turleyは「ワインの女神」と呼ばれるほど神格化されました。
AraujoやHarlanなどでコンサルタントをするフランス人のMichelle Rolland(ミシェル・ローラン)や、畑の管理者として名を馳せたDavid Abreu(デイビッド・エイブリュー)にも注目が集まりました。
カルトワインのブームは、2001年にインターネット・バブルが崩壊したことによって終わりました。その後、第二のカルトと言われるようなワインは様々登場したものの、一時のように、オークションで価格が急騰するようなことは、なくなりました。また、Bryant家とHelen Turleyが喧嘩別れして、その後訴訟になるなど、醜い面も表面化しました。
この間に、ナパではワインの価格が大きく上昇しました。1990年代には定価100ドルを超えるワインは稀でしたが、多くのワイナリがプレミアムのワインを100ドル超の価格で売り出しました。カルトブームの後遺症は今も残っています。
2000年にWine Spectatorが出したカルトワイン特集で取り上げられたのは、Araujo(アラウホ)、Bryant Family(ブライアント・ファミリー)、Colgin(コルギン)、Dalla Valle(ダラ・ヴァッレ)、Grace Family(グレイス・ファミリー)、Harlan Estate(ハーラン・エステート)、Screaming Eagle(スクリーミング・イーグル)、Shafer(シェイファー)、そしてMarcassin(マーカッサン)。MarcassinがChardonnayとPinot Noirを作っていることを除くと、いずれもCabernet Sauvignonなど、ボルドー系の品種を主とするワイナリです。また、Marcassin以外はナパのワイナリです。
カルトワインのブームと共に、スター・ワインメーカーにも脚光が当たりました。Araujo、Dalla Valle、Shaferなどに携わったTony Soter(トニー・ソーター)、Marcassinのオーナーであり、Bryant FamilyやColginなどでもワインメーカーをしたHelen Turley(ヘレン・ターリー)、Dalla Valleの立ち上げを手伝い、その後Grace FamilyやScreaming EagleのワインメーカーになったHeidi Peterson Barrett (ハイジ・ピーターソン・バレット)などがその代表です。中でもHelen Turleyは「ワインの女神」と呼ばれるほど神格化されました。
AraujoやHarlanなどでコンサルタントをするフランス人のMichelle Rolland(ミシェル・ローラン)や、畑の管理者として名を馳せたDavid Abreu(デイビッド・エイブリュー)にも注目が集まりました。
カルトワインのブームは、2001年にインターネット・バブルが崩壊したことによって終わりました。その後、第二のカルトと言われるようなワインは様々登場したものの、一時のように、オークションで価格が急騰するようなことは、なくなりました。また、Bryant家とHelen Turleyが喧嘩別れして、その後訴訟になるなど、醜い面も表面化しました。
この間に、ナパではワインの価格が大きく上昇しました。1990年代には定価100ドルを超えるワインは稀でしたが、多くのワイナリがプレミアムのワインを100ドル超の価格で売り出しました。カルトブームの後遺症は今も残っています。
映画「ヒトラー 〜最期の12日間〜」のパロディで、ヒトラーが色々なものを怒っている字幕を付けた動画がいろいろとあります。例えば、
日本だけで流行っているのかと思ったら、ロバート・パーカーがWine Advocate誌のカリフォルニア担当を降りてしまったことにショックを受けるワイナリの人たちといったやり取りにしたものが出ていました。
最後はおいおい、といった感じで結構笑えました。
日本だけで流行っているのかと思ったら、ロバート・パーカーがWine Advocate誌のカリフォルニア担当を降りてしまったことにショックを受けるワイナリの人たちといったやり取りにしたものが出ていました。
最後はおいおい、といった感じで結構笑えました。
RyoAnnaさんの企画に便乗して、久しぶりにiPhoneネタで書きます。
僕がiPhoneを買ったのは2009年の4月。「iPhone for Everybody」(でしたっけ?)のキャンペーンが始まって少したったころでした。ブログ仲間では既に何人か使っていたので、出遅れ感もありましたが、今から考えれば、まだ早めに使い始めたほうだったのかもしれません。
与太話はさておき、いろいろな意味で影響を受けたアプリ5本、紹介します。
iPhoneアプリ紹介サイトのAppBankさんとは、今でも交流させていただいていますが、そのきっかけになったのがこのアプリでした。
AppBankさんがこのアプリを紹介したときに、あまりにも気に入ったので他の人にも使ってほしいと、ギフト券をプレゼントしていたのに当たったのです。今ではAppBankのキャンペーン、応募してもまず当たりませんが、当時はまだ応募する人も少なかったのでしょうね。その関係で、このサイトでも初のアプリレビューを書いています。また、今でもデフォルトの英和辞典アプリとして大いに利用させていただいています。
次はちょっと悩んだのですがTwitterアプリのTwittelator Pro。何と悩んだかというとEchofonです。最初に使ったTwitterアプリはEchofonの前身のTwitterfonで、これでTwitterを使うことが、それまでよりも何倍も増えました。その後、より機能が豊富なものを探して行って行き着いたのがTwittelator Pro。多分もう2年くらいデフォルトのTwitterアプリとして使っています。
最近はTweetlogixも人気だとのことで、入れてみましたが、今のところまだ、Twittelatorを置き換えるところまでは、来ていません(今、まっさらな状態でどちらか選ぶならTweetlogixを選ぶかもしれませんが)。お世話になった度合いということでは、圧倒的に大きなのがこのアプリです。
ゲーマーではない、というかゲームは基本的に苦手なのですが、それでもPCゲームの時代から気になっていたのがMadden NFL。NFLの実在の選手データを使ったアメフトのゲームの超定番です。iPhoneをきっかけに、初めて購入してやってみましたが、さすがの完成度で随分楽しませてもらいました。
ただ、このアプリの難点は、毎年別のソフトとして出てくるのでその都度購入しないといけないこと。2012年版はレビューの評判が芳しくないので、まだ躊躇しています。有料でいいから昨年のアプリに今年のメンバー情報を入れられるといいのですがねえ。
次はユーティリティ系で。このアプリは最寄り駅の次に出る電車の時間をカウントダウンで教えてくれます。役に立つ度や技術的な難易度でいうと「乗換案内」の方が上だと思うのですが、「乗換案内」が、だれでも思いつくような便利アプリなのに対し、駅.Lockyはこういうやり方もあるのだなと、すごく感心させられました。
使っていて何か可愛く感じるアプリでもあります。
最後はアプリではなくWebサイト。せっかくなのでワイン系で何か入れようと思ったのですが、残念ながら決め手がなく。以前レビューした「My Parker」は機能的にはいいのですが、残念ながら本家のRobert Parkerのサイトとはアカウントが別。両方のアカウントを保持するのは、もったいないので、今はUSアカウントだけです。このサイトはそこの検索機能。結局今はこれが一番役に立っています。CellarTrackerがアプリになったら会員登録して使ってみてもいいかなあ、とは思っているのですが。
ワインSNSも色々出ましたが、ちょっと停滞気味ですかねえ。逆に言えば、この市場、まだ開拓の余地はありそうです。
僕がiPhoneを買ったのは2009年の4月。「iPhone for Everybody」(でしたっけ?)のキャンペーンが始まって少したったころでした。ブログ仲間では既に何人か使っていたので、出遅れ感もありましたが、今から考えれば、まだ早めに使い始めたほうだったのかもしれません。
与太話はさておき、いろいろな意味で影響を受けたアプリ5本、紹介します。
1. ウィズダム英和・和英辞典
iPhoneアプリ紹介サイトのAppBankさんとは、今でも交流させていただいていますが、そのきっかけになったのがこのアプリでした。
AppBankさんがこのアプリを紹介したときに、あまりにも気に入ったので他の人にも使ってほしいと、ギフト券をプレゼントしていたのに当たったのです。今ではAppBankのキャンペーン、応募してもまず当たりませんが、当時はまだ応募する人も少なかったのでしょうね。その関係で、このサイトでも初のアプリレビューを書いています。また、今でもデフォルトの英和辞典アプリとして大いに利用させていただいています。
2. Twittelator Pro
次はちょっと悩んだのですがTwitterアプリのTwittelator Pro。何と悩んだかというとEchofonです。最初に使ったTwitterアプリはEchofonの前身のTwitterfonで、これでTwitterを使うことが、それまでよりも何倍も増えました。その後、より機能が豊富なものを探して行って行き着いたのがTwittelator Pro。多分もう2年くらいデフォルトのTwitterアプリとして使っています。
最近はTweetlogixも人気だとのことで、入れてみましたが、今のところまだ、Twittelatorを置き換えるところまでは、来ていません(今、まっさらな状態でどちらか選ぶならTweetlogixを選ぶかもしれませんが)。お世話になった度合いということでは、圧倒的に大きなのがこのアプリです。
3. Madden NFL
ゲーマーではない、というかゲームは基本的に苦手なのですが、それでもPCゲームの時代から気になっていたのがMadden NFL。NFLの実在の選手データを使ったアメフトのゲームの超定番です。iPhoneをきっかけに、初めて購入してやってみましたが、さすがの完成度で随分楽しませてもらいました。
ただ、このアプリの難点は、毎年別のソフトとして出てくるのでその都度購入しないといけないこと。2012年版はレビューの評判が芳しくないので、まだ躊躇しています。有料でいいから昨年のアプリに今年のメンバー情報を入れられるといいのですがねえ。
4. 駅.Locky
次はユーティリティ系で。このアプリは最寄り駅の次に出る電車の時間をカウントダウンで教えてくれます。役に立つ度や技術的な難易度でいうと「乗換案内」の方が上だと思うのですが、「乗換案内」が、だれでも思いつくような便利アプリなのに対し、駅.Lockyはこういうやり方もあるのだなと、すごく感心させられました。
使っていて何か可愛く感じるアプリでもあります。
5. eRobertParker.mobi
最後はアプリではなくWebサイト。せっかくなのでワイン系で何か入れようと思ったのですが、残念ながら決め手がなく。以前レビューした「My Parker」は機能的にはいいのですが、残念ながら本家のRobert Parkerのサイトとはアカウントが別。両方のアカウントを保持するのは、もったいないので、今はUSアカウントだけです。このサイトはそこの検索機能。結局今はこれが一番役に立っています。CellarTrackerがアプリになったら会員登録して使ってみてもいいかなあ、とは思っているのですが。
ワインSNSも色々出ましたが、ちょっと停滞気味ですかねえ。逆に言えば、この市場、まだ開拓の余地はありそうです。
1966年のRobert Mondavi Winery設立に始まった世界に通用するワインを作ろうという動きは1970年代のブティック・ワイナリの繚乱、1976年パリ・テイスティングを経て、1980年代にいよいよ花を咲かせました。
前述のOpus Oneは1984年に最初のヴィンテージを発売。50ドルという価格は、当時最も高いものでしたが、あっという間に売り切れました。「ウルトラプレミアムワイン」という新しい領域のワインが誕生したのでした。これをきっかけに、前述のDominusなど、高価格帯のワインが続々と登場しました。
ナパでは1988年に「Wine Train(ワイン・トレイン)」の運行が始まりました。環境汚染を心配する地元の反対などから、難航したプロジェクトでしたが、ナパを南北に往復する列車は観光の一つの目玉になりました。
一方で、コンシューマーにもワインはだんだん根付いて行きました。1983 年にKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)が発売したシャルドネはその端的な例です。1本2ドル前後の安いジャグワインと1本10 ドルを超えるような高いブティック・ワインの両極端だった時代に、このワインは5ドルという中間的な価格で提供。それでいてシャルドネを樽発酵させるという、高級ワインの作りを志向、さらに味わいは豊かな果実味とちょっとだけ甘さを残したものでした。
ナパ・ソノマ以外にもワイン作りは広がっていきました。Santa Cruz Mountains(サンタ・クルーズ・マウンテンズ)は既に1960年代からRidge(リッジ)などのワイナリがあり、1970年代にはMonterey(モントレー)近くに、Chalone(シャローン)やCalera(カレラ)ができました。さらに南のSanta Barbara(サンタ・バーバラ)ではSanford(サンフォード)が1970年代にオープン。日本でも人気があるAu Bon Climat(オー・ボン・クリマ)は1982年に始まっています。
前述のOpus Oneは1984年に最初のヴィンテージを発売。50ドルという価格は、当時最も高いものでしたが、あっという間に売り切れました。「ウルトラプレミアムワイン」という新しい領域のワインが誕生したのでした。これをきっかけに、前述のDominusなど、高価格帯のワインが続々と登場しました。
ナパでは1988年に「Wine Train(ワイン・トレイン)」の運行が始まりました。環境汚染を心配する地元の反対などから、難航したプロジェクトでしたが、ナパを南北に往復する列車は観光の一つの目玉になりました。
一方で、コンシューマーにもワインはだんだん根付いて行きました。1983 年にKendall-Jackson(ケンダル・ジャクソン)が発売したシャルドネはその端的な例です。1本2ドル前後の安いジャグワインと1本10 ドルを超えるような高いブティック・ワインの両極端だった時代に、このワインは5ドルという中間的な価格で提供。それでいてシャルドネを樽発酵させるという、高級ワインの作りを志向、さらに味わいは豊かな果実味とちょっとだけ甘さを残したものでした。
ナパ・ソノマ以外にもワイン作りは広がっていきました。Santa Cruz Mountains(サンタ・クルーズ・マウンテンズ)は既に1960年代からRidge(リッジ)などのワイナリがあり、1970年代にはMonterey(モントレー)近くに、Chalone(シャローン)やCalera(カレラ)ができました。さらに南のSanta Barbara(サンタ・バーバラ)ではSanford(サンフォード)が1970年代にオープン。日本でも人気があるAu Bon Climat(オー・ボン・クリマ)は1982年に始まっています。
9月20日17時59分までの限定ですが、確かに安いです。カリフォルニアものを挙げておきます。
今、1000円台前半のカリフォルニアワインで一番なのは、多分マックマニスでしょう。1300円台で売られていることが多いですが、竹澤で1220円と、ちょっと安めです。10500円以上で送料無料なので、1ケースくらいまとめ買いするのがお勧めです。ヴィオニエとかピノ・ノワールといった、安ワインでは難しい品種も案外うまくまとめています。
かじわら酒店でCalera Jensen 2008が1万円を切っています。Wine Advocate誌のAntonio Galloniのレビューでは94+で、Caleraのラインナップ中最高点。レビューコメントは以下のようになっています。
Caleraの様々な畑の中でJensenの特徴は、のびのびした味わいと、バランスの良さかなあと思っています。SelleckやReedがちょっとひねくれた感じがあるのに対し、Jensenはストレートなおいしさ。Galloniのコメントもうなずけるものだと思います。ちなみに2008年は春先の霜で生産量がいつもの半分位に落ちています。気づいたら無くなっていたということもありえますのでお早めに。
Calera Jensen 2008
The 2008 Pinot Noir Jensen Vineyard bursts onto the palate with a rush of intensely perfumed fruit. It shows fabulous balance of fruit, structure and acidity as it covers the palate with dazzling purity and breathtaking sense of balance. A soft, caressing finish rounds things out in style.
Caleraの様々な畑の中でJensenの特徴は、のびのびした味わいと、バランスの良さかなあと思っています。SelleckやReedがちょっとひねくれた感じがあるのに対し、Jensenはストレートなおいしさ。Galloniのコメントもうなずけるものだと思います。ちなみに2008年は春先の霜で生産量がいつもの半分位に落ちています。気づいたら無くなっていたということもありえますのでお早めに。
Calera Jensen 2008
ナパで一番古いワイナリであるCharles Krugが創設から150年を迎え、記念イベントを開きました(Peter Mondavi leads Krug’s 150th anniversary celebration)。
Charles Krugというと、その名前を担ったオーナーの時代よりも、Robert Mondavi一家がナパに足場を築いたワイナリとして歴史に名を刻んでいます。記事では1943年にMondavi家がここを買ったときの様子をRobertの弟であるPeterが振り返っています。
Robertと仲違いして分かれたPeter。その後、訴訟に負けて苦しい時代を過ごすなど、歴史的にはRobertの引き立て役になってしまいました。しかしRobertが大成功もしたものの、最後はワイナリを手放して、息子二人も喧嘩別れ。Peterはいまだに家族で、このワイナリを経営しています。どちらが幸せだったのだろうと思うと不思議な感じになります。
Charles Krugというと、その名前を担ったオーナーの時代よりも、Robert Mondavi一家がナパに足場を築いたワイナリとして歴史に名を刻んでいます。記事では1943年にMondavi家がここを買ったときの様子をRobertの弟であるPeterが振り返っています。
“My brother and I, along with my dad and Paul Alexander, the local banker, went to San Francisco to meet Mr. Moffit, who owned the property,” he said. “The price was $75,000 … of course, God knows what the value is today.”
After some “back and forth” between his father, Cesare, and Krug owner James Moffit, Mondavi said that Moffit interrupted the meeting to take a phone call. After a few minutes, Moffit hung up the phone, turned to the three Mondavis and said “It’s yours.”
“Just like that,” Mondavi recalled. “That was really a surprise!”
Robertと仲違いして分かれたPeter。その後、訴訟に負けて苦しい時代を過ごすなど、歴史的にはRobertの引き立て役になってしまいました。しかしRobertが大成功もしたものの、最後はワイナリを手放して、息子二人も喧嘩別れ。Peterはいまだに家族で、このワイナリを経営しています。どちらが幸せだったのだろうと思うと不思議な感じになります。
Decanter誌の記事によると、1930年代や40年代の貴重なInglenookのワインが9月24日、ニューヨークのクリスティーズでオークションにかけられるそうです(Rare Inglenook wines up for auction)。
このワイン、Inglenookの現オーナーであるFrancisco Ford Coppola監督がワイナリを買ったときに付いてきたもの。すなわち、Inglenookに60~70年間保存されていたまさに蔵出しのワインです。Wine Spectator誌のJames Laubeが「これまで作られてきた中で最も偉大なワインの一つ」と評した1941年のワインも2本含まれるとか。これの落札は8000ドル~1万2000ドルを見込んでいるようです。
Inglenookは、歴史のところでも紹介したように、この時代には稀有といっていい、品質にこだわり抜いたワイナリでした。個人的にも生まれ年のInglenook、いつか飲んでみたいなあ、などと思っております。
このワイン、Inglenookの現オーナーであるFrancisco Ford Coppola監督がワイナリを買ったときに付いてきたもの。すなわち、Inglenookに60~70年間保存されていたまさに蔵出しのワインです。Wine Spectator誌のJames Laubeが「これまで作られてきた中で最も偉大なワインの一つ」と評した1941年のワインも2本含まれるとか。これの落札は8000ドル~1万2000ドルを見込んでいるようです。
Inglenookは、歴史のところでも紹介したように、この時代には稀有といっていい、品質にこだわり抜いたワイナリでした。個人的にも生まれ年のInglenook、いつか飲んでみたいなあ、などと思っております。
パリ・テイスティングでの勝利によって、欧州とくにフランスのワイナリがカリフォルニアに注目するようになりました。直接・間接的な形でカリフォルニアに進出するフランスの名門が続々と登場したのです。
その代表がRobert MondaviとChateau Mouton Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)が作ったOpus Oneです。1978年に両ワイナリによって調印され、当時としては斬新なデザインのワイナリを建築しました。ラベルにはRobert Mondaviとムートンの当主だったBaron Philippe de Rothschildのサインと横顔のシルエットが入っている、これも画期的なものでした(左のかぎ鼻がRobert Mondaviです)。ぶどう品種を名乗らない「proprietary」(プロプライエタリ)なワインの走りでもあります。
Opus OneにはRobert Mondaviとムートンがちょうど半々ずつ出資しました。名実ともに両者が対等の立場で作ったわけです。イタリア移民の2世であるRobert Mondaviにとって、名門であるRothschild家と対等に並んだというのは極めて名誉なことでした。
シャンパーニュのメーカーもこぞって、カリフォルニアにやってきました。トップを切ったのはChandon(シャンドン)で、パリ・テイスティングに先立つ1973年にDomaine Chandon(ドメーン・シャンドン)を作りました。1980年にはPiper-HeidsieckがPiper-Sonoma(パイパーソノマ)を、1982年にはLuis RoedererがRoederer Estate(ロデレール・エステート)を設立。1985年にはMumm(マム)、1987年にはTaittinger(テタンジェ)がDomaine Carneros(ドメーン・カーネロス)を設立しました。
ボルドーからはChateu Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)が一番早く、テクニカルディレクターの息子だったBernard Portet(ベルナール・ポルテ)が1970年にカリフォルニアに渡り、Clos du Val(クロ・デュ・ヴァル)を設立しています。Chateau Petrus(シャトー・ペトリュス)を持つMoueix(ムエックス)家は、1981年に旧InglenookのオーナーJohn Daniel Jr.の娘Robin LailらとDominus(ドミナス)を設立、1995年からはMoueix家が100%所有するようになっています。
その代表がRobert MondaviとChateau Mouton Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)が作ったOpus Oneです。1978年に両ワイナリによって調印され、当時としては斬新なデザインのワイナリを建築しました。ラベルにはRobert Mondaviとムートンの当主だったBaron Philippe de Rothschildのサインと横顔のシルエットが入っている、これも画期的なものでした(左のかぎ鼻がRobert Mondaviです)。ぶどう品種を名乗らない「proprietary」(プロプライエタリ)なワインの走りでもあります。
Opus OneにはRobert Mondaviとムートンがちょうど半々ずつ出資しました。名実ともに両者が対等の立場で作ったわけです。イタリア移民の2世であるRobert Mondaviにとって、名門であるRothschild家と対等に並んだというのは極めて名誉なことでした。
シャンパーニュのメーカーもこぞって、カリフォルニアにやってきました。トップを切ったのはChandon(シャンドン)で、パリ・テイスティングに先立つ1973年にDomaine Chandon(ドメーン・シャンドン)を作りました。1980年にはPiper-HeidsieckがPiper-Sonoma(パイパーソノマ)を、1982年にはLuis RoedererがRoederer Estate(ロデレール・エステート)を設立。1985年にはMumm(マム)、1987年にはTaittinger(テタンジェ)がDomaine Carneros(ドメーン・カーネロス)を設立しました。
ボルドーからはChateu Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)が一番早く、テクニカルディレクターの息子だったBernard Portet(ベルナール・ポルテ)が1970年にカリフォルニアに渡り、Clos du Val(クロ・デュ・ヴァル)を設立しています。Chateau Petrus(シャトー・ペトリュス)を持つMoueix(ムエックス)家は、1981年に旧InglenookのオーナーJohn Daniel Jr.の娘Robin LailらとDominus(ドミナス)を設立、1995年からはMoueix家が100%所有するようになっています。
カリフォルニアのデザートワイン、最高峰が何か一つだけ挙げろと言われたら、意見がわかれるかもしれませんが、二つならまず衆目が一致するでしょう。一つはRobert Parker絶賛のSine Qua Non。もう一つがDolce(ドルチェ)です。
DolceはFar Niente、Nickel & Nickel、およびソノマのEnRouteとオーナーが共通の兄弟ワイナリ。イタリア語で「甘いもの」を意味するワイナリ名そのとおりのデザートワイン専門ワイナリです。セミヨン主体の貴腐ワインで、フランスのソーテルヌのデザートワインとお内じような作りといっていいでしょう。稀少性でもSine Qua Non以上かもしれません。
DolceはFar Niente、Nickel & Nickel、およびソノマのEnRouteとオーナーが共通の兄弟ワイナリ。イタリア語で「甘いもの」を意味するワイナリ名そのとおりのデザートワイン専門ワイナリです。セミヨン主体の貴腐ワインで、フランスのソーテルヌのデザートワインとお内じような作りといっていいでしょう。稀少性でもSine Qua Non以上かもしれません。
Wine Advocate誌で過去4回も100点を取っているHarlan Estate(ハーラン・エステート)。ここのオーナーのBill Harlan氏がワイン業界に身をおくようになってからの初来日を果たしており、記念のセミナーが開かれました。
今回は兄弟プロジェクトのBondの責任者であるPaul Roberts氏も来日しており、HarlanとBondの両方が試飲に登場しました。これも初のことだそうです。
セミナーの内容は、かなり濃いものでしたが、強引にまとめてしまうと、とにかく「選別が重要」ということと「忍耐が必要」ということです。
選別と一口に言っても、レベルがたくさんあり、まずはHarlanの畑を選ぶまでの選別がありました。ワイナリを作る前にボルドーなどの超一流のワイナリを見学し、すばらしいワインはどこも斜面の畑でできていることを知ってOakbilleのBenchと呼ばれる山に近い斜面の土地を選んだそうです。特に、日照の多いナパでは、ボルドーなどと異なり、日差しが強すぎないことが、よいワインを作る条件になります。斜面は空気の流れを確保し、ミネラルやフレッシュさを出すのに役立つそうです。
選別の二つ目は畑の選別。自社畑のワインを作る前に1982年以降、70もの畑と契約してブドウを購入してワインを作っていたそうです(Harlanの最初のヴィンテージは1990年です)。ここから選びに選び抜いた5つの畑が現在Bondで使っている畑だとのこと。
3つ目の選別は収穫したブドウの選別。収穫したブドウは、一粒ずつよりわけてワインの質を落とすものを排除します。また、Harlanの畑は約40エーカーですが、これを斜面の向きや品種、ルートストックなどで分類して40の区画に分け、それぞれ最適な収穫時期に収穫します。半日ずれただけでも味が変わってしまうとのことでした。
一方の、忍耐というのは、このように畑を選ぶところから、売り物になるワインを作れるようになるまでの長さです。Harlanの畑のブドウでワインを作り始めたのは1987年でしたが、実際に販売したのは90年のものからですし、購入したブドウで作るワインにいたってはBondができるまで12年間はお金にならなかったといいます。元々Bill Harlan氏は不動産業で稼いでいたので、こういった我慢ができたわけですが、普通ではなかなかできないことです。
さて、肝心の試飲については、続きで。
今回は兄弟プロジェクトのBondの責任者であるPaul Roberts氏も来日しており、HarlanとBondの両方が試飲に登場しました。これも初のことだそうです。
セミナーの内容は、かなり濃いものでしたが、強引にまとめてしまうと、とにかく「選別が重要」ということと「忍耐が必要」ということです。
選別と一口に言っても、レベルがたくさんあり、まずはHarlanの畑を選ぶまでの選別がありました。ワイナリを作る前にボルドーなどの超一流のワイナリを見学し、すばらしいワインはどこも斜面の畑でできていることを知ってOakbilleのBenchと呼ばれる山に近い斜面の土地を選んだそうです。特に、日照の多いナパでは、ボルドーなどと異なり、日差しが強すぎないことが、よいワインを作る条件になります。斜面は空気の流れを確保し、ミネラルやフレッシュさを出すのに役立つそうです。
選別の二つ目は畑の選別。自社畑のワインを作る前に1982年以降、70もの畑と契約してブドウを購入してワインを作っていたそうです(Harlanの最初のヴィンテージは1990年です)。ここから選びに選び抜いた5つの畑が現在Bondで使っている畑だとのこと。
3つ目の選別は収穫したブドウの選別。収穫したブドウは、一粒ずつよりわけてワインの質を落とすものを排除します。また、Harlanの畑は約40エーカーですが、これを斜面の向きや品種、ルートストックなどで分類して40の区画に分け、それぞれ最適な収穫時期に収穫します。半日ずれただけでも味が変わってしまうとのことでした。
一方の、忍耐というのは、このように畑を選ぶところから、売り物になるワインを作れるようになるまでの長さです。Harlanの畑のブドウでワインを作り始めたのは1987年でしたが、実際に販売したのは90年のものからですし、購入したブドウで作るワインにいたってはBondができるまで12年間はお金にならなかったといいます。元々Bill Harlan氏は不動産業で稼いでいたので、こういった我慢ができたわけですが、普通ではなかなかできないことです。
さて、肝心の試飲については、続きで。
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カリフォルニアワインの歴史は後5回で終了しますが、今日はちょっと一休みで電子書籍制作周りをちょっと書いておきます。
電子書籍を作るのはもちろん初めてなので、まずはオンラインで編集ができて、電子書籍の標準フォーマットと言えるEPUBとPDFへの書き出しができ、さらには販売するプラットフォームもある「ブクログのパブー」をまずは使うことにしました。
ここはEPUBの知識はおろか、HTMLも知らない人でも電子書籍が作れるのですが、使っているうちにだんだん不満が出てきました。
最大の不満は標準のスタイルを定義できないこと。ゴシック体のフォントを使うためには書いた文章を選んで、ゴシック体の指定をいちいちしないといけません。さらに、スタイルをHTML中にすべてインラインで書いていくためソースが汚く読みにくいこと。標準のWYSIWYGのツールで提供されている以外のこと、例えば表を作ろうとしたら、すごい手間になるだろうな、と。さらには適用されているスタイルが何か、ソースを見ないと分からないのもフラストレーションでした。
そんなとき、EPUB専門の電子書籍プラットフォーム文楽というのができたのを知り、そちらに乗り換えてもいいかと思ったわけです。EPUBのオーサリング・ツールはFUSEeというソフトのベータ版が無償で利用できるようになっていたので、今はそれを使っています。検索機能があったらな、など、機能面の期待はいろいろありますが、まずはこれで作れるところまで作ってみようという感じです。
あと、ちょっと困っているのが写真関係。表紙の画像は購入しましたが、そんなに毎回購入できないので、無償利用できるものを探しています。Flickrでクリエイティブ・コモンズのものなどを検索していますが、人の写真、例えばRobert Mondaviとかはないんですよね。どこかいいサイトがあったら教えて下さい
電子書籍を作るのはもちろん初めてなので、まずはオンラインで編集ができて、電子書籍の標準フォーマットと言えるEPUBとPDFへの書き出しができ、さらには販売するプラットフォームもある「ブクログのパブー」をまずは使うことにしました。
ここはEPUBの知識はおろか、HTMLも知らない人でも電子書籍が作れるのですが、使っているうちにだんだん不満が出てきました。
最大の不満は標準のスタイルを定義できないこと。ゴシック体のフォントを使うためには書いた文章を選んで、ゴシック体の指定をいちいちしないといけません。さらに、スタイルをHTML中にすべてインラインで書いていくためソースが汚く読みにくいこと。標準のWYSIWYGのツールで提供されている以外のこと、例えば表を作ろうとしたら、すごい手間になるだろうな、と。さらには適用されているスタイルが何か、ソースを見ないと分からないのもフラストレーションでした。
そんなとき、EPUB専門の電子書籍プラットフォーム文楽というのができたのを知り、そちらに乗り換えてもいいかと思ったわけです。EPUBのオーサリング・ツールはFUSEeというソフトのベータ版が無償で利用できるようになっていたので、今はそれを使っています。検索機能があったらな、など、機能面の期待はいろいろありますが、まずはこれで作れるところまで作ってみようという感じです。
あと、ちょっと困っているのが写真関係。表紙の画像は購入しましたが、そんなに毎回購入できないので、無償利用できるものを探しています。Flickrでクリエイティブ・コモンズのものなどを検索していますが、人の写真、例えばRobert Mondaviとかはないんですよね。どこかいいサイトがあったら教えて下さい
柳屋にGirardのOld Vine Zinfandel 2009が入荷しています。2009はまだ飲んでいませんが、毎年一押しのジンファンデルです。ふくよかだけどたるんでいない、お手本のようなジンファンデル。
ワイナリの紹介ページによると、ナパのMt.VacaにあるBlue RidgeとMorganという畑、CalistogaにあるGodwardという畑のブドウをブレンドしているそうです。いくつかの畑は樹齢100年を超えているとのこと。おそらく山のブドウと平地のブドウのブレンドによって、このバランスが生まれているのでしょう。
Zinfandel好きという人にも、Zinfandelはちょっと、という人にも飲んで欲しいワインです。
ワイナリの紹介ページによると、ナパのMt.VacaにあるBlue RidgeとMorganという畑、CalistogaにあるGodwardという畑のブドウをブレンドしているそうです。いくつかの畑は樹齢100年を超えているとのこと。おそらく山のブドウと平地のブドウのブレンドによって、このバランスが生まれているのでしょう。
Zinfandel好きという人にも、Zinfandelはちょっと、という人にも飲んで欲しいワインです。
パリ・テイスティングの主役となったのは、Warren Winiarski(ウォレン・ウィニアスキ)のStag's Leap Wine Cellars(スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ)や、James Barrett(ジェイムズ・バレット)のChateau Montelena(シャトー・モンテレーナ)(ワインメーカーはMike Grgich(マイク・ガーギッチ))といった、それまでと違うワイナリでした。いずれも1960年代末から1970年代に設立したワイナリです。
それまでナパを代表するワイナリであったBeaulieu(ボーリュー)や、リーダーになりつつあったRobert Mondavi(ロバート・モンダヴィ)は、プレミアムなワインを作る一方で、バルクワインと呼ばれるような低品質で安価なワインも同時に作っていました。実際、ワイナリの経営的にはバルクワインの方が重要だったわけです。
それに対して、これら新しく登場してきたワイナリは、バルクワインを作らず、高品質なワインだけを最初から志向していました。このようなワイナリを「ブティック・ワイナリ」と言います。Robert Mondaviで修行した若者が、新たにワイナリを作る、そういうエコシステムができつつありました。いくつかの例外を除けば、カリフォルニアワインが「品質」に目覚めた最初の時期と言えるでしょう。例えばHeitz Cellars(ハイツ・セラーズ)は初の単一畑のCabernet Sauvignonを作り始めました。この「Martha's(マーサズ) Vineyard」のカベルネは1970年代に大ヒットしました。
一方で、1970年代にはWhite Zinfandel(ホワイト・ジンファンデル)の誕生という、エポックもありました。White Zinfandelは1972年、ナパのSutter Home(サター・ホーム)でZinfandelをより濃く・重くするために、フリーランと呼ばれるワインを搾った最初の果汁を分けてしまうことで誕生しました。この余った果汁を使って白ワインを作ったのですが、最初はあまり売れませんでした。転機になったのは1975年。原因不明のアクシデントで発酵が途中で止まってしまい、その結果ピンク色でほのかに甘いワインになったのです。意外なことにこれが大ヒットし、作っても作っても売り切れてしまうほどの人気を博しました。
それまでナパを代表するワイナリであったBeaulieu(ボーリュー)や、リーダーになりつつあったRobert Mondavi(ロバート・モンダヴィ)は、プレミアムなワインを作る一方で、バルクワインと呼ばれるような低品質で安価なワインも同時に作っていました。実際、ワイナリの経営的にはバルクワインの方が重要だったわけです。
それに対して、これら新しく登場してきたワイナリは、バルクワインを作らず、高品質なワインだけを最初から志向していました。このようなワイナリを「ブティック・ワイナリ」と言います。Robert Mondaviで修行した若者が、新たにワイナリを作る、そういうエコシステムができつつありました。いくつかの例外を除けば、カリフォルニアワインが「品質」に目覚めた最初の時期と言えるでしょう。例えばHeitz Cellars(ハイツ・セラーズ)は初の単一畑のCabernet Sauvignonを作り始めました。この「Martha's(マーサズ) Vineyard」のカベルネは1970年代に大ヒットしました。
一方で、1970年代にはWhite Zinfandel(ホワイト・ジンファンデル)の誕生という、エポックもありました。White Zinfandelは1972年、ナパのSutter Home(サター・ホーム)でZinfandelをより濃く・重くするために、フリーランと呼ばれるワインを搾った最初の果汁を分けてしまうことで誕生しました。この余った果汁を使って白ワインを作ったのですが、最初はあまり売れませんでした。転機になったのは1975年。原因不明のアクシデントで発酵が途中で止まってしまい、その結果ピンク色でほのかに甘いワインになったのです。意外なことにこれが大ヒットし、作っても作っても売り切れてしまうほどの人気を博しました。
1976年5月24日、パリのInter-Continental Hotelである試飲会が開かれました。これは、パリのコンコルド広場近くで小さなワインショップを営んでいたステファン・スパリエという人が企画したもの。スパリエは数年前にナパを旅してカリフォルニアワインが意外にレベルが高いことに気付き、米国建国200周年にこの年に、フランスでももっとカリフォルニアワインを理解してもらおうと試飲会を企画したのでした。選ばれたワインはカリフォルニアからCabernet Sauvignon6種とChardonnay6種、ボルドーから赤ワイン4種、ブルゴーニュから白ワイン4種。これらを9人の審査員がブラインド・テイスティングで点数を付け、順位を決めるというものでした。
試飲に参加したのはフランス人で、いずれもワインのプロ。もちろんカリフォルニアワインなど眼中にありませんでした。ところが蓋を開けてみると、赤ワインではStag's Leap Wine Cellarsのものが、白ワインではChateau Montelenaのものがトップでした(試飲の順序は白が先)。
赤ワインのランキング
1 Stag's Leap Wine Cellars 1973 米国
2 Château Mouton-Rothschild 1970 フランス
3 Château Montrose 1970 フランス
4 Château Haut-Brion 1970 フランス
5 Ridge Vineyards Monte Bello 1971 米国
6 Château Leoville Las Cases 1971 フランス
7 Heitz Wine Cellars Martha's Vineyard 1970 米国
8 Clos Du Val Winery 1972 米国
9 Mayacamas Vineyards 1971 米国
10 Freemark Abbey Winery 1969 米国
白ワインのランキング
1 Chateau Montelena 1973 米国
2 Meursault Charmes Roulot 1973 フランス
3 Chalone Vineyard 1974 米国
4 Spring Mountain Vineyard 1973 米国
5 Beaune Clos des Mouches Joseph Drouhin 1973 フランス
6 Freemark Abbey Winery 1972 米国
7 Batard-Montrachet Ramonet-Prudhon 1973 フランス
8 Puligny-Montrachet Les Pucelles Domaine Leflaive 1972 フランス
9 Veedercrest Vineyards 1972 米国
10 David Bruce Winery 1973 米国
このイベントを取材したジャーナリストはジョージ・ティーバーというアメリカ人ただ一人。彼がTime誌に記事を書いたことで、この試飲会はパリ・テイスティングあるいはパリスの審判として後世にまで伝えられることになったのでした。
スパリエは、米国産ワインが健闘するだろうとは思っていたものの、まさか勝つとは想像していませんでした。ブラインド・テイスティングしたフランス人審判たちも、よもや1位を米国のワインに取られるとは思っていませんでした。逸話によると逆上した審判の一人が投票用紙を取り返そうとしたとのことです。
まだ若いワインだったからカリフォルニアの方が飲みやすかったのではないかとか、赤ワインの差はほとんどなかったなど、後付けの理由はいろいろ考えられますが、とにもかくにもカリフォルニアが一位だったことには変わりありません。
それまで、Robert Mondaviのように世界のトップになるんだと公言している人はいたものの、それを真面目に受け取る人はまだ少数でした。この結果がもたらしたものは、大きな自信でした。ナパが現在のように発展したことにもつながっているでしょう。
なお、30年後の2006年に行われた回顧イベントでは、当時のワイン(赤のみ)による試飲が行われ、今度はRidgeのMonte Bello1971が一位になりました。カリフォルニアワインは熟成能力でもフランスの一級品に負けていないことを改めて示した格好になりました。
1 Ridge Vineyards Monte Bello 1971 米国
2 Stag's Leap Wine Cellars 1973 米国
3 Mayacamas Vineyards 1971 (同点) 米国
4 Heitz Wine Cellars 'Martha's Vineyard' 1970 (同点) 米国
5 Clos Du Val Winery 1972 米国
6 Château Mouton-Rothschild 1970 フランス
7 Château Montrose 1970 フランス
8 Château Haut-Brion 1970 フランス
9 Château Leoville Las Cases 1971 フランス
10 Freemark Abbey Winery 1969 米国
試飲に参加したのはフランス人で、いずれもワインのプロ。もちろんカリフォルニアワインなど眼中にありませんでした。ところが蓋を開けてみると、赤ワインではStag's Leap Wine Cellarsのものが、白ワインではChateau Montelenaのものがトップでした(試飲の順序は白が先)。
赤ワインのランキング
1 Stag's Leap Wine Cellars 1973 米国
2 Château Mouton-Rothschild 1970 フランス
3 Château Montrose 1970 フランス
4 Château Haut-Brion 1970 フランス
5 Ridge Vineyards Monte Bello 1971 米国
6 Château Leoville Las Cases 1971 フランス
7 Heitz Wine Cellars Martha's Vineyard 1970 米国
8 Clos Du Val Winery 1972 米国
9 Mayacamas Vineyards 1971 米国
10 Freemark Abbey Winery 1969 米国
白ワインのランキング
1 Chateau Montelena 1973 米国
2 Meursault Charmes Roulot 1973 フランス
3 Chalone Vineyard 1974 米国
4 Spring Mountain Vineyard 1973 米国
5 Beaune Clos des Mouches Joseph Drouhin 1973 フランス
6 Freemark Abbey Winery 1972 米国
7 Batard-Montrachet Ramonet-Prudhon 1973 フランス
8 Puligny-Montrachet Les Pucelles Domaine Leflaive 1972 フランス
9 Veedercrest Vineyards 1972 米国
10 David Bruce Winery 1973 米国
このイベントを取材したジャーナリストはジョージ・ティーバーというアメリカ人ただ一人。彼がTime誌に記事を書いたことで、この試飲会はパリ・テイスティングあるいはパリスの審判として後世にまで伝えられることになったのでした。
スパリエは、米国産ワインが健闘するだろうとは思っていたものの、まさか勝つとは想像していませんでした。ブラインド・テイスティングしたフランス人審判たちも、よもや1位を米国のワインに取られるとは思っていませんでした。逸話によると逆上した審判の一人が投票用紙を取り返そうとしたとのことです。
まだ若いワインだったからカリフォルニアの方が飲みやすかったのではないかとか、赤ワインの差はほとんどなかったなど、後付けの理由はいろいろ考えられますが、とにもかくにもカリフォルニアが一位だったことには変わりありません。
それまで、Robert Mondaviのように世界のトップになるんだと公言している人はいたものの、それを真面目に受け取る人はまだ少数でした。この結果がもたらしたものは、大きな自信でした。ナパが現在のように発展したことにもつながっているでしょう。
なお、30年後の2006年に行われた回顧イベントでは、当時のワイン(赤のみ)による試飲が行われ、今度はRidgeのMonte Bello1971が一位になりました。カリフォルニアワインは熟成能力でもフランスの一級品に負けていないことを改めて示した格好になりました。
1 Ridge Vineyards Monte Bello 1971 米国
2 Stag's Leap Wine Cellars 1973 米国
3 Mayacamas Vineyards 1971 (同点) 米国
4 Heitz Wine Cellars 'Martha's Vineyard' 1970 (同点) 米国
5 Clos Du Val Winery 1972 米国
6 Château Mouton-Rothschild 1970 フランス
7 Château Montrose 1970 フランス
8 Château Haut-Brion 1970 フランス
9 Château Leoville Las Cases 1971 フランス
10 Freemark Abbey Winery 1969 米国
Robert Mondaviの父Cesare Mondavi(チェザーレ・モンダヴィ)は1906年にイタリアから米国に移住してきました。当初はミネソタの鉱山で働き、1920年代にカリフォルニアのLodi(ロウダイ)に移ってきました。禁酒法の間、ブドウを東部に運んで売るビジネスを手がけ、禁酒法が開けてからは、ナパのSt. HelenaにあるSunny St. Helena(サニー・セント・ヘレナ)というバルクワインのワイナリに出資しました。
長男のRobertはスタンフォード大学を卒業後、Sunny St. Helenaで働き、1943年にナパの老舗ワイナリCharles Krug(チャールズ・クリュッグ)が売りに出ていることを知りました。両親が出した条件は兄弟が仲良く携わること。弟のPeterがワイン作り、Robertがセールスを担当する形で一家のワイナリが本格的にスタートしました。
1959年にCesareが亡くなり、兄弟の亀裂が次第に明らかになっていきました。Robertは常に拡大志向、上昇志向であり、質の向上のためには金に糸目を付けないところがありました。一方Peterは堅実で、投資には慎重でした。1965年11月、二人は大げんかをし、母親のRosaはPeterに付いたため、Robertは勘当されました。
翌1966年、RobertはRobert Mondavi Wineryを作り、世界トップのワインを作るという夢の実現に向かって進み始めました。
Robert Mondaviは、アメリカ人にワインの文化を根付かせることを考えていました。そのためには、ワインだけでなくそれに合う料理も必要です。その楽しさを伝えることも大事です。そこで、ワイナリを観光の目的地にすることを考え、ワインに合った食事を広げることを考えました。ワイナリの見学ツアーを始めたり、料理番組で有名なJulia Child(ジュリア・チャイルド)や、カリフォルニア料理の生みの親でサンフランシスコ近郊のバークレーにレストランChez Panisse(シェ・パニース)を開いたAlice Waters(アリス・ウォーターズ)と協力して、料理を伝えたりしました。
ワインでは、それまで甘口のワインにしか使われていなかったSauvignon Blancを樽仕立てで発酵させたFume Blanc(フュメ・ブラン)を作ってヒットさせました。
地道ながら着実に高級ワイン作りへと進んでいったMondaviと対照的に、Galloは「ワイン業界のキャンベル・スープ」を目指して、あくまでも一般大衆を相手にビジネスを広げて行きました。当初は作ったワインをボトル詰め業者に売るだけだったのが、自社ブランドでワインを作るようになり、どんどんビジネスを拡大しました。
1957年には酒精強化ワインのThunderbird(サンダーバード)を発売。これが大ヒットしたことで大メーカーの仲間入りを果たしました。Thundebirdはアルコール度数21%の酒精強化ワインにレモンジュースで香りを付けたもの。町の酒屋を観察して酒精強化ワインとレモンジュースを一緒に買う人が多いのに気づいて作ったものでした。高級なワインではなく「アルコール」を求める人が多かった当時の風潮にぴったりと合う製品でした。そのあとも、ユーザーニーズに合った低価格な製品を次々と生み出してGalloは拡大していきました。
Galloの本社は今でもModesto(モデスト)という、カリフォルニアのセントラル・ヴァレーの町にあります。広大なセントラル・ヴァレーは暑すぎるため高級ワインには向かない土地ですが、大量にブドウを作るためには最適なところです。Galloがソノマで高級ワインづくりを始めるのは1980年代末になってからでした。
長男のRobertはスタンフォード大学を卒業後、Sunny St. Helenaで働き、1943年にナパの老舗ワイナリCharles Krug(チャールズ・クリュッグ)が売りに出ていることを知りました。両親が出した条件は兄弟が仲良く携わること。弟のPeterがワイン作り、Robertがセールスを担当する形で一家のワイナリが本格的にスタートしました。
1959年にCesareが亡くなり、兄弟の亀裂が次第に明らかになっていきました。Robertは常に拡大志向、上昇志向であり、質の向上のためには金に糸目を付けないところがありました。一方Peterは堅実で、投資には慎重でした。1965年11月、二人は大げんかをし、母親のRosaはPeterに付いたため、Robertは勘当されました。
翌1966年、RobertはRobert Mondavi Wineryを作り、世界トップのワインを作るという夢の実現に向かって進み始めました。
Robert Mondaviは、アメリカ人にワインの文化を根付かせることを考えていました。そのためには、ワインだけでなくそれに合う料理も必要です。その楽しさを伝えることも大事です。そこで、ワイナリを観光の目的地にすることを考え、ワインに合った食事を広げることを考えました。ワイナリの見学ツアーを始めたり、料理番組で有名なJulia Child(ジュリア・チャイルド)や、カリフォルニア料理の生みの親でサンフランシスコ近郊のバークレーにレストランChez Panisse(シェ・パニース)を開いたAlice Waters(アリス・ウォーターズ)と協力して、料理を伝えたりしました。
ワインでは、それまで甘口のワインにしか使われていなかったSauvignon Blancを樽仕立てで発酵させたFume Blanc(フュメ・ブラン)を作ってヒットさせました。
地道ながら着実に高級ワイン作りへと進んでいったMondaviと対照的に、Galloは「ワイン業界のキャンベル・スープ」を目指して、あくまでも一般大衆を相手にビジネスを広げて行きました。当初は作ったワインをボトル詰め業者に売るだけだったのが、自社ブランドでワインを作るようになり、どんどんビジネスを拡大しました。
1957年には酒精強化ワインのThunderbird(サンダーバード)を発売。これが大ヒットしたことで大メーカーの仲間入りを果たしました。Thundebirdはアルコール度数21%の酒精強化ワインにレモンジュースで香りを付けたもの。町の酒屋を観察して酒精強化ワインとレモンジュースを一緒に買う人が多いのに気づいて作ったものでした。高級なワインではなく「アルコール」を求める人が多かった当時の風潮にぴったりと合う製品でした。そのあとも、ユーザーニーズに合った低価格な製品を次々と生み出してGalloは拡大していきました。
Galloの本社は今でもModesto(モデスト)という、カリフォルニアのセントラル・ヴァレーの町にあります。広大なセントラル・ヴァレーは暑すぎるため高級ワインには向かない土地ですが、大量にブドウを作るためには最適なところです。Galloがソノマで高級ワインづくりを始めるのは1980年代末になってからでした。
禁酒法後の米国は、ワイン作りも、ワイン市場も、ほぼゼロに近いところからの再出発でした。手探りで進む中、ワイン作りの推進役となったのカリフォルニア大学Davis(デーヴィス)校、通称UC Davisです。
例えば、最初のうちは、どのブドウをどこに植えるのがいいのか、といったことも分かっていませんでした。例えば、Pinot Noirは涼しいところがよく、Zinfandelは比較的暑いところを好むといった、今では常識的な知識もなかったのです。UC Davisの研究者だったMaynard Amerine(メイナード・アメリン)はWinkler(ウィンクラー)とともに、広範囲における実験から、温度が最も重要であるということに気付き、1944年に「積算温度」による「気候区分」を考案しました。
積算温度とはブドウが生育する4月~10月の日中の平均気温(華氏)から50を引き(華氏50°=摂氏10°)、その総和を求めたものです。これが2500未満だとリージョンIで、後は500単位でリージョンII~リージョンVまでを決めています。これが気候区分です。AmerineはリージョンIではChardonnay、Pinot Noir、Gewurztraminer、リージョンIIではCabernet Sauvignon、Merlot、Sauvignon Blanc、リージョンIIIではZinfandelなどが向いていることも見つけました。カリフォルニアをリージョンで分けた地図も作りました。
現在では積算温度のモデルはあまりにもシンプルすぎるという意見はありますが、ゼロから実験によって発見したことを考えると、その功績は大きいと思います。
ワイナリもUC Davisの研究を積極的に取り入れてワインを作るようになりました。後年、それは「技術偏重」として非難されることもあるのですが、未熟だったワイン業界が、ワインをきちんと作れるようになるためには必要なステップだったのです。
例えば、最初のうちは、どのブドウをどこに植えるのがいいのか、といったことも分かっていませんでした。例えば、Pinot Noirは涼しいところがよく、Zinfandelは比較的暑いところを好むといった、今では常識的な知識もなかったのです。UC Davisの研究者だったMaynard Amerine(メイナード・アメリン)はWinkler(ウィンクラー)とともに、広範囲における実験から、温度が最も重要であるということに気付き、1944年に「積算温度」による「気候区分」を考案しました。
積算温度とはブドウが生育する4月~10月の日中の平均気温(華氏)から50を引き(華氏50°=摂氏10°)、その総和を求めたものです。これが2500未満だとリージョンIで、後は500単位でリージョンII~リージョンVまでを決めています。これが気候区分です。AmerineはリージョンIではChardonnay、Pinot Noir、Gewurztraminer、リージョンIIではCabernet Sauvignon、Merlot、Sauvignon Blanc、リージョンIIIではZinfandelなどが向いていることも見つけました。カリフォルニアをリージョンで分けた地図も作りました。
現在では積算温度のモデルはあまりにもシンプルすぎるという意見はありますが、ゼロから実験によって発見したことを考えると、その功績は大きいと思います。
ワイナリもUC Davisの研究を積極的に取り入れてワインを作るようになりました。後年、それは「技術偏重」として非難されることもあるのですが、未熟だったワイン業界が、ワインをきちんと作れるようになるためには必要なステップだったのです。
Jancis Robinsonのページに少し情報がありました(MWs now number 300 | Tasting Notes & Wine Reviews from Jancis Robinson)。
それによると
ということなので、元々金融系の方のようです。論文のテーマもワイン・ファンド関連。現在はフリーランスのワイン・コンサルタントということですが、おそらくファンド関係なのでしょうね。
それによると
Formerly with the Financial Services Authority in London, Mai is now a freelance wine consultant. She is the first Japanese MW.
Dissertation topic: To assess whether regulation of wine investment funds would better protect investors and enhance business opportunities for fund providers in the UK.
ということなので、元々金融系の方のようです。論文のテーマもワイン・ファンド関連。現在はフリーランスのワイン・コンサルタントということですが、おそらくファンド関係なのでしょうね。
ワイン業界で最大の資格とされているのが英国のThe Institute of Masters of Wineが選ぶマスター・オブ・ワイン(MW)。全世界で約300人しかいません。今年の合格者わずか11人の中に初めて日本人が入っていました(11 New Masters of Wine Announced)。
ただ、この方についてはこれ以外にほとんど情報がありません。唯一見つけたのがSarah Ahmedという人のワイン学校の生徒だったらしいというだけ。
どんな方なんでしょうね?
Mai Tanaka MW (Japanese living in UK)
ただ、この方についてはこれ以外にほとんど情報がありません。唯一見つけたのがSarah Ahmedという人のワイン学校の生徒だったらしいというだけ。
どんな方なんでしょうね?
1920年に禁酒法が施行され、カリフォルニアワインは暗黒時代を迎えます。教会や、家庭での限られた量の醸造だけが認められましたが、基本的にはワイン作りはできなくなりました。教会向けにワインを作ったり、ブドウを家庭醸造用に、販売したところだけが生き残るといった状況でした。1933年に禁酒法が解除されましたが、1920年以前には1000を超えていたワイナリが全米で150程度、カリフォルニアでは約130にまで減ってしまっていたといいます(数字はAmerican Vintage、Paul Lukacsによるもの。Wikipediaには2500から100と書かれています)。
禁酒法が終了してからも、カリフォルニアワインの苦難の道は続きました。 消費者は質の高いワインよりも、単にアルコールを欲していたからです。また、禁酒法時代に、ブドウを売るビジネスが流行ったことも影響しました。ワイナリよりもブドウ畑の方がビジネス上優位になったのです。Cabernet Sauvignonのような高級なワインを作るブドウも、そうでないブドウも価格はほとんど同じでした。畑のオーナーにとっては、ワイン用にブドウを植え替えることなど意味がなかったのです。
逆風の中、質の高いワインを作ろうとしていたワイナリもわずかながらありました。一つがBeaulieu Vineyard(ボーリュー、略称BV)。1938年にロシア人のワインメーカーAndre Tchelistcheff(アンドレ・チェリチェフ)を迎えて、ナパをリードするワイナリになりました。Tchelistcheffは1936年のCabernet Sauvignonを試飲して、そのポテンシャルに気付き創設者の名前を取ったGeorge de Latour Private Reserve(ジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベート・リザーブ)と名付けて売り出しました。その後、このワインはナパの高級ワインの代名詞的存在になりました。また、Andre Tchelistcheffはナパの多くのワインメーカーの指南役として大きな影響を与えました。
Tchelistcheffを師と仰ぐ一人がJohn Daniel Jr.(ジョン・ダニエル・ジュニア)。Inglenookを設立したGustave Niebaumの夫人の甥の子供で、Gustave Niebaumの死後、ワイナリを相続した夫人が1937年に亡くなって、Inglenookを引き継ぎました。John Daniel Jr. はGustave Niebaumに倣い、良質のワインをだけを作るポリシーを持っていました。Beaulieuがオーナーの意向で質より量を重視したワインも作っていたのに対し、Inglenookは高級ワインしか作らないという点で徹底していました。1964年にJohn Daniel Jr.がワイナリを手放すまで、ナパで最良のワイナリの一つとして君臨しました。
禁酒法が終了してからも、カリフォルニアワインの苦難の道は続きました。 消費者は質の高いワインよりも、単にアルコールを欲していたからです。また、禁酒法時代に、ブドウを売るビジネスが流行ったことも影響しました。ワイナリよりもブドウ畑の方がビジネス上優位になったのです。Cabernet Sauvignonのような高級なワインを作るブドウも、そうでないブドウも価格はほとんど同じでした。畑のオーナーにとっては、ワイン用にブドウを植え替えることなど意味がなかったのです。
逆風の中、質の高いワインを作ろうとしていたワイナリもわずかながらありました。一つがBeaulieu Vineyard(ボーリュー、略称BV)。1938年にロシア人のワインメーカーAndre Tchelistcheff(アンドレ・チェリチェフ)を迎えて、ナパをリードするワイナリになりました。Tchelistcheffは1936年のCabernet Sauvignonを試飲して、そのポテンシャルに気付き創設者の名前を取ったGeorge de Latour Private Reserve(ジョルジュ・ドゥ・ラトゥール・プライベート・リザーブ)と名付けて売り出しました。その後、このワインはナパの高級ワインの代名詞的存在になりました。また、Andre Tchelistcheffはナパの多くのワインメーカーの指南役として大きな影響を与えました。
Tchelistcheffを師と仰ぐ一人がJohn Daniel Jr.(ジョン・ダニエル・ジュニア)。Inglenookを設立したGustave Niebaumの夫人の甥の子供で、Gustave Niebaumの死後、ワイナリを相続した夫人が1937年に亡くなって、Inglenookを引き継ぎました。John Daniel Jr. はGustave Niebaumに倣い、良質のワインをだけを作るポリシーを持っていました。Beaulieuがオーナーの意向で質より量を重視したワインも作っていたのに対し、Inglenookは高級ワインしか作らないという点で徹底していました。1964年にJohn Daniel Jr.がワイナリを手放すまで、ナパで最良のワイナリの一つとして君臨しました。
今日から十数回、執筆中のカリフォルニアワイン本から歴史の章を転載していきます。ご意見・ご感想、お願いします。
カリフォルニアにおけるワイン作りはキリスト教とともに広がりました。最初のワイン畑は17世紀にできたそうですが、ワイナリを最初に作ったのはスペインからの修道士Junipero Serra(フニペロ・セラ)です。18世紀末にMission San Juan Capistranoという教会に併設してブドウ畑とワイナリを作りました。ほかにも8つのミッションにワイナリを作り、「カリフォルニアワインの父」とも言われています。
19世紀になるとワイン作りも広がります。カリフォルニアで最初のビジネスとしたのワイナリと言われているのがソノマのBuena Vista(ブエナ・ビスタ)です。ハンガリー人のAgoston Haraszthy(アゴストン・ハラツィ)が1857年に設立しました。続いて、1858年には今でも家族経営のワイナリとして続いているGundlach Bundschu(ガンロック・バンチュー)が設立。ソノマに2つのワイナリができました。
Agoston Haraszthyは「カリフォルニアの近代的ワイン作りの父」とも呼ばれており、ヨーロッパからぶどうの樹のカッティング(枝を切ったもの)を10万本注文する(実際に持ち帰ったのは一部らしい)などの功績を残しました。ただ、この人は話上手で大言壮語を使って人を引き込むのは得意だったようですが、事業を運営するのは苦手。いろいろと大きなことをやろうとしては失敗する、といったことを続けました。最後はニカラグアに砂糖のプランテーションを作りに行き、ワニに食べられて亡くなったと言われています。
ナパでは1861年にCharles Krug(チャールズ・クリュッグ)が最初のワイナリとして設立されました。この後、1876年にはBeringer、1879年にはInglenook、1900年にはBeaulieu Vineyardができました。
Inglenookはフィンランド人のGustave Niebaum(グスタフ・ニーバウム)が設立したワイナリで、プレミアムワインを志向した最初のワイナリになりました。
カリフォルニアにおけるワイン作りはキリスト教とともに広がりました。最初のワイン畑は17世紀にできたそうですが、ワイナリを最初に作ったのはスペインからの修道士Junipero Serra(フニペロ・セラ)です。18世紀末にMission San Juan Capistranoという教会に併設してブドウ畑とワイナリを作りました。ほかにも8つのミッションにワイナリを作り、「カリフォルニアワインの父」とも言われています。
19世紀になるとワイン作りも広がります。カリフォルニアで最初のビジネスとしたのワイナリと言われているのがソノマのBuena Vista(ブエナ・ビスタ)です。ハンガリー人のAgoston Haraszthy(アゴストン・ハラツィ)が1857年に設立しました。続いて、1858年には今でも家族経営のワイナリとして続いているGundlach Bundschu(ガンロック・バンチュー)が設立。ソノマに2つのワイナリができました。
Agoston Haraszthyは「カリフォルニアの近代的ワイン作りの父」とも呼ばれており、ヨーロッパからぶどうの樹のカッティング(枝を切ったもの)を10万本注文する(実際に持ち帰ったのは一部らしい)などの功績を残しました。ただ、この人は話上手で大言壮語を使って人を引き込むのは得意だったようですが、事業を運営するのは苦手。いろいろと大きなことをやろうとしては失敗する、といったことを続けました。最後はニカラグアに砂糖のプランテーションを作りに行き、ワニに食べられて亡くなったと言われています。
ナパでは1861年にCharles Krug(チャールズ・クリュッグ)が最初のワイナリとして設立されました。この後、1876年にはBeringer、1879年にはInglenook、1900年にはBeaulieu Vineyardができました。
Inglenookはフィンランド人のGustave Niebaum(グスタフ・ニーバウム)が設立したワイナリで、プレミアムワインを志向した最初のワイナリになりました。
カレラのロゼが税込みでも2400円切りと、ますます安くなっています。2010年も先日発行されたWine Advocate誌で90点の高評価。レビュアーのAntonio Galloniは「気品と個性があり、ゴージャスで魅力的なロゼ」と言っております。個人的にも、リピートで買っているワインの一つです。
この季節、サンマの塩焼きと合わせて飲んだら合いそうな気がします。いかがでしょう?
この季節、サンマの塩焼きと合わせて飲んだら合いそうな気がします。いかがでしょう?
繰り返しになりますが、年に1度のセントラル・コースト特集。さらには、Wine Advocate誌のカリフォルニア担当がAntonio Galloniに代わって最初の特集でもあります。
100点が付いたワインはなく、98点がSine Qua Non Dangerous Birds Syrah 2007とSaxum James Berry Vineyard Proprietary Red 2009の2本でした。96点以上に入ったワイナリではRidge、Alban、Varner、Tablas Creekがほかにありました。日本でも最近評価が高いMount EdenのEstate Chardonnay 2008も95点となかなかの高得点。Neely Chardonnay Holly's Cuvee 2009も95点。
特筆するポイントは三つ。VarnerとRidge、それからAu Bon Climatです。
ちょっとわかりにくいのですが、VarnerとNeelyは同じワイナリで、ポジティブセレクションでいいものを選んだのがNeelyになっているとのことです。また、VarnerとNeelyが自社畑なのに対し、購入したブドウで作っている低価格なラインがFoxglove。こちらも今回カベルネ・ソヴィニョンの2009が89点、シャルドネの2010が90点と、高得点です。Antonio Galloniは「Foxgloveの2つのワインを試飲して吹き飛ばされた。Varnerは間違いなく魔法の手を持っている。これらはコスト・パフォーマンスのいいワインの中では世界でも最良だ」と言っています。Varner、Neely、Foxgloveは今後も注目高そうです。
RidgeではMonte Belloの2008年が97+だったのに加え、Lytton Springs 2009が95点、Geyserville 2009が94点、Chardonnay 2009とChardonney Monte Bello 2008が95点など、高得点が連発しました。Lytton Springs、Geyservilleともに飲み頃を2029年までと長熟型に評価したのも、Parker時代にはなかったこと(ParkerもLytton Springs 2008が2020年までなど、Zinfandel系としては異例に長熟型に評価していましたが)。なお、ChardonnayのMonte Belloは2009年は作られず、すべてのブドウがEstateに入ったとのこと。柳屋はこれを今回一番の目玉と評していました。
最後にAu Bon Climatは2008 Isabelleが93点。あまり高くなく思うかもしれませんが、Wine Advocate誌とは相性が悪いのか、これまでこのワインで90点以上ついたことはありませんでした。これもかすかな変化と思ったところ。
100点が付いたワインはなく、98点がSine Qua Non Dangerous Birds Syrah 2007とSaxum James Berry Vineyard Proprietary Red 2009の2本でした。96点以上に入ったワイナリではRidge、Alban、Varner、Tablas Creekがほかにありました。日本でも最近評価が高いMount EdenのEstate Chardonnay 2008も95点となかなかの高得点。Neely Chardonnay Holly's Cuvee 2009も95点。
特筆するポイントは三つ。VarnerとRidge、それからAu Bon Climatです。
ちょっとわかりにくいのですが、VarnerとNeelyは同じワイナリで、ポジティブセレクションでいいものを選んだのがNeelyになっているとのことです。また、VarnerとNeelyが自社畑なのに対し、購入したブドウで作っている低価格なラインがFoxglove。こちらも今回カベルネ・ソヴィニョンの2009が89点、シャルドネの2010が90点と、高得点です。Antonio Galloniは「Foxgloveの2つのワインを試飲して吹き飛ばされた。Varnerは間違いなく魔法の手を持っている。これらはコスト・パフォーマンスのいいワインの中では世界でも最良だ」と言っています。Varner、Neely、Foxgloveは今後も注目高そうです。
RidgeではMonte Belloの2008年が97+だったのに加え、Lytton Springs 2009が95点、Geyserville 2009が94点、Chardonnay 2009とChardonney Monte Bello 2008が95点など、高得点が連発しました。Lytton Springs、Geyservilleともに飲み頃を2029年までと長熟型に評価したのも、Parker時代にはなかったこと(ParkerもLytton Springs 2008が2020年までなど、Zinfandel系としては異例に長熟型に評価していましたが)。なお、ChardonnayのMonte Belloは2009年は作られず、すべてのブドウがEstateに入ったとのこと。柳屋はこれを今回一番の目玉と評していました。
最後にAu Bon Climatは2008 Isabelleが93点。あまり高くなく思うかもしれませんが、Wine Advocate誌とは相性が悪いのか、これまでこのワインで90点以上ついたことはありませんでした。これもかすかな変化と思ったところ。
もう7年連続になる「California Wine Month」が今年もやってきました。
なくなったら、ちょっと寂しいけど、何をやっているのか分からないこの月。とりあえずこちらからイベントでも追ってみるといいのではないかと、思いますよ。
なくなったら、ちょっと寂しいけど、何をやっているのか分からないこの月。とりあえずこちらからイベントでも追ってみるといいのではないかと、思いますよ。
Wine Advocate誌のカリフォルニア担当レビュアーがRobert ParkerからAntonio Galloniに変わって初のカリフォルニア特集(セントラルコースト)が入った196号が登場しました。
とはいえ、レイティング上位にはSine Qua NonやSaxumといった常連が入り、コメントも概ね似たような感じです。ちょっと珍しいところだと、Au Bon ClimatのIsabelleに93点という割と高い点がついているあたりでしょうか。
詳しくは今晩にでも。
とはいえ、レイティング上位にはSine Qua NonやSaxumといった常連が入り、コメントも概ね似たような感じです。ちょっと珍しいところだと、Au Bon ClimatのIsabelleに93点という割と高い点がついているあたりでしょうか。
詳しくは今晩にでも。
動画配信サービスHuluの日本でのサービスが始まったということで記念イベントに参加してきました。
Huluのサービスは、パソコンやiPad、iPhone、Android、さらにはテレビ(現状はパナソニックのVIERA Connect対応の機種のみ。今後ソニーにも対応予定)やブルーレイ・レコーダーといったもので利用できます。テレビで途中まで見たものの続きを外出先でiPhoneを使って見るといったことも可能です。
今後の動画サービスがこういう形になるというのは5年以上前から言っていたこと。まあ当時はNGNみたいなものがベースになるのではと考えていたわけで、それは大きな間違いでしたが、Huluにはびっくりするような機能はなく、まあ正常な進化を遂げているなという印象を受けました。
ただ、提供されるコンテンツは米国のものだけで、ちょっと魅力薄。月額1480円払って使い続ける人はどれだけいるのかなあ、というのが正直なところでした。米国ドラマファンならある程度楽しめるかもしれませんが…
イベントではそのあたりのビジョンが聞けるかと期待したのですが、米国のCEOがサービスを紹介しただけで、後はフリータイム。日本のオフィスのメンバーも小さな写真で紹介しただけ。派手なイベントをやっても中身が伴わなければなんにもならないよ、と思ってしまったのでした。
なお、Huluのサービスは1ヶ月無料。iPadやiPhoneのソフト紹介は既にAppBankさんに載っています。僕の戯言は気にせず、まずは無料体験でどんなものだか試してみることをお勧めします。
Huluのサービスは、パソコンやiPad、iPhone、Android、さらにはテレビ(現状はパナソニックのVIERA Connect対応の機種のみ。今後ソニーにも対応予定)やブルーレイ・レコーダーといったもので利用できます。テレビで途中まで見たものの続きを外出先でiPhoneを使って見るといったことも可能です。
今後の動画サービスがこういう形になるというのは5年以上前から言っていたこと。まあ当時はNGNみたいなものがベースになるのではと考えていたわけで、それは大きな間違いでしたが、Huluにはびっくりするような機能はなく、まあ正常な進化を遂げているなという印象を受けました。
ただ、提供されるコンテンツは米国のものだけで、ちょっと魅力薄。月額1480円払って使い続ける人はどれだけいるのかなあ、というのが正直なところでした。米国ドラマファンならある程度楽しめるかもしれませんが…
イベントではそのあたりのビジョンが聞けるかと期待したのですが、米国のCEOがサービスを紹介しただけで、後はフリータイム。日本のオフィスのメンバーも小さな写真で紹介しただけ。派手なイベントをやっても中身が伴わなければなんにもならないよ、と思ってしまったのでした。
なお、Huluのサービスは1ヶ月無料。iPadやiPhoneのソフト紹介は既にAppBankさんに載っています。僕の戯言は気にせず、まずは無料体験でどんなものだか試してみることをお勧めします。
Robert MondaviのワインメーカーであるGenevieve JanssensさんがTo Kalonの土壌について説明したビデオがあります。これによるとMayacamas山からの川によって場所ごとに土壌が大きく異なっているというのが、ここの特徴だとのこと。また5%程度のスロープになっていて水はけがいいことも、よいカベルネを作るのに役だっているとのことです。
カリフォルニアワインあらかるとにBrewer-CliftonとMelvilleのワインがいくつか入荷しています。目玉はCargasacchiのピノの6900円(税抜)。出来不出来のムラがやや大きなワインですが、2007年はWAで98点、2008年は96点と、当たればすごいワイン。
一方、同誌で2000年以降、上は96点下は93点と極めて安定しているのが同じBrewer-CliftonのMelvilleピノ。こちらは7680円です。
MelvilleのシャルドネInoxも入っています。
一方、同誌で2000年以降、上は96点下は93点と極めて安定しているのが同じBrewer-CliftonのMelvilleピノ。こちらは7680円です。
MelvilleのシャルドネInoxも入っています。
ケンコーコムが3月の震災後、ミネラルウォーターを仕入れすぎて収益が2億円ほど悪化しているそうです。今期内に精算してしまうということで9月一杯セールしています。例えばクリスタルガイザーの500mlが48本で1290円。しかも送料無料。1本当たり27円弱です。
人気のコントレックスもあります。
個人的にはクリスタルガイザーのガス入り、レモンフレーバーが欲しいです。
ちなみにクリスタルガイザーはカリフォルニアのマウント・シャスタの水ですよ。というわけでカリフォルニアファンの方もどうぞ。
人気のコントレックスもあります。
個人的にはクリスタルガイザーのガス入り、レモンフレーバーが欲しいです。
ちなみにクリスタルガイザーはカリフォルニアのマウント・シャスタの水ですよ。というわけでカリフォルニアファンの方もどうぞ。
ワインブログFermentationで,ナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーを訪問するのはどちらがいいか,10個のポイントで比較しています(Fermentation: The Daily Wine Blog: Top Ten Differences Between Napa Valley and Sonoma Valley)。
順に挙げると
1.ナパはワインのディズニーランド,ソノマはワインの一地域
2.良質の食事に関してはナパがソノマを大きく上回る
3.ナパの交通は面倒,ソノマは比較的マシ
4.ソノマはよい裏道がある
5.ワインの選択肢ではソノマが豊富
6.宿泊施設はナパがより洗練されていて便利
7.ナパのほうがアクティビティは多い
8.ショッピングならSonoma Town Plazaが楽しい
9.ソノマ・ヴァレーは鄙びていて,ナパ・ヴァレーは洗練されてよりビジネスライク
10.ソノマのほうがお金はかからない
ナパの方が,慣れない旅行者にとっては便利で過ごしやすいところが多く,ソノマの方が田舎感を楽しむのにはいい,といったところでしょうか。
順に挙げると
1.ナパはワインのディズニーランド,ソノマはワインの一地域
2.良質の食事に関してはナパがソノマを大きく上回る
3.ナパの交通は面倒,ソノマは比較的マシ
4.ソノマはよい裏道がある
5.ワインの選択肢ではソノマが豊富
6.宿泊施設はナパがより洗練されていて便利
7.ナパのほうがアクティビティは多い
8.ショッピングならSonoma Town Plazaが楽しい
9.ソノマ・ヴァレーは鄙びていて,ナパ・ヴァレーは洗練されてよりビジネスライク
10.ソノマのほうがお金はかからない
ナパの方が,慣れない旅行者にとっては便利で過ごしやすいところが多く,ソノマの方が田舎感を楽しむのにはいい,といったところでしょうか。
Gary Vaynerchukが5年間続いたワインビデオから引退するというのは先日紹介しましたが,それについて「ワインから利益を得るのが難しかったからではないか」という記事が掲載され,Garyがさらにそれに返信しています(The Drinks Business Article Gary Vaynerchuk quits wine videos)。
この記事では,Garyの引退をAppleからスティーブ・ジョブズがいなくなるようなものだと,いう意見を紹介する一方で,「この起業家は引退の理由を明らかにしていないが,噂によるとワインから利益を得るのが難しかったことが主な理由ではないかとのこと。そこで別のビジネス・ベンチャーに向かうのだろう」と揶揄しています。
Garyはコメントで「$$を短期的な決断につなげることはないよ。Wine Library TVは十分に金銭的な機会を与えてくれたし,売上につながった。僕はこれを5年以上やったんだ。もっと長く一つのことを続けるというのは僕のDNAにはないんだ」と書いています。
この記事では,Garyの引退をAppleからスティーブ・ジョブズがいなくなるようなものだと,いう意見を紹介する一方で,「この起業家は引退の理由を明らかにしていないが,噂によるとワインから利益を得るのが難しかったことが主な理由ではないかとのこと。そこで別のビジネス・ベンチャーに向かうのだろう」と揶揄しています。
Garyはコメントで「$$を短期的な決断につなげることはないよ。Wine Library TVは十分に金銭的な機会を与えてくれたし,売上につながった。僕はこれを5年以上やったんだ。もっと長く一つのことを続けるというのは僕のDNAにはないんだ」と書いています。
ワインジャーナリストで,カリフォルニアワイン名誉の殿堂選考委員会委員長であるW. Blake Gray氏がブログで,2012年の候補者を明らかにしています(The Gray Report: Who IS on this year's Vintners Hall of Fame ballot )。
というのがその一覧。もちろん知らない人もいますが,Richard Arrowood,Joe Heitz,Richard Sanfordなど,玄人好みの渋い感じの人が多いようです。これまでよりも候補者の数は絞ってあるとのこと。
Richard Arrowood
Frederic Bioletti
Cesar Chavez
Paul Dolan
Joe Heitz
Peter Mondavi Sr.
Myron Nightingale
John Parducci
Vince Petrucci
Richard Sanford
Angelo Sangiacomo
Jed Steele
Lee Stewart
Charles Sullivan
Bob Thompson
Brad Webb
Albert Winkler
というのがその一覧。もちろん知らない人もいますが,Richard Arrowood,Joe Heitz,Richard Sanfordなど,玄人好みの渋い感じの人が多いようです。これまでよりも候補者の数は絞ってあるとのこと。
サンタ・ルシア・ハイランズのワイナリLuliのシャルドネの国内販売が始まりました。このワイナリはマスターソムリエでレストランやワインビジネスでの経験が豊富なSara FloydとPisoni家のジョイント・ベンチャーで,Pisoniのワイナリと同様にJeff Pisoniがワインメーカーを勤めています。
ブドウはPisoniではなく,Santa Lucia Highlandsの色々な畑から購入しているとのこと。インポーターはPisoniやAugust Westなどと同じilovecalwineさんです。
2009年のシャルドネはWine Advocate誌で91点と,高く評価されています。価格も3000円台とこなれた感じでいいですね。
ブドウはPisoniではなく,Santa Lucia Highlandsの色々な畑から購入しているとのこと。インポーターはPisoniやAugust Westなどと同じilovecalwineさんです。
2009年のシャルドネはWine Advocate誌で91点と,高く評価されています。価格も3000円台とこなれた感じでいいですね。
バークレーにあるレストランChez Panisseが40周年を迎えました。カリフォルニア料理の生みの親でもあるレストランであり,SFクロニクルでは特集を組んでいます。中でも興味深かったのはもちろんワインの記事(Chez Panisse's wines - a list to match a legacy)。
レストランがオープンしたとき,リストに載っていたワインはわずか2種。MondaviのFume BlancとRidgeのGeyservilleだったそうです。
その後,ワインプログラムは発展していくわけですが,ローカルの食材を大事にするというChez Panisseのフィロソフィーと,フランス料理に近づく,レストランの味のあいだにはミスマッチもあったようです。
最近ではカリフォルニアも繊細な味わいのワインが増え,Wind GapやバークレーにあるBroc Cellarsが一押しになってきているとか。また,Zinfandel Festivalという催しも毎年行っているそうです。
レストランがオープンしたとき,リストに載っていたワインはわずか2種。MondaviのFume BlancとRidgeのGeyservilleだったそうです。
その後,ワインプログラムは発展していくわけですが,ローカルの食材を大事にするというChez Panisseのフィロソフィーと,フランス料理に近づく,レストランの味のあいだにはミスマッチもあったようです。
最近ではカリフォルニアも繊細な味わいのワインが増え,Wind GapやバークレーにあるBroc Cellarsが一押しになってきているとか。また,Zinfandel Festivalという催しも毎年行っているそうです。
RidgeのブログでワインメーカーであるPaul Draperへの10の質問というイベントをやっていました。読者からメールで質問をもらい,Paul Draperが一つずつ答えるという企画です。
質問の概要は以下の通り。それぞれ,記事へのリンクになっています。
1.1976年のパリ・テイスティングでカリフォルニアはフランスの最も有名なワインに太刀打ちできることを示しました。2006年のテイスティングではMonte Bello 1971が最高のワインに選ばれました。この勝利がカリフォルニアがただおいしいだけでなく,よく熟成もするワインを作れることの証明だと思いますか?
2.あなたはSanta Cruz Mountainsのテロワールの熱狂的なファンだが,そのテロワールはナパとどう違う?
3.近年,カリフォルニアからいくつかの新しい「カルトワイン」が出てきており,一部はボルドーの1級ワインより高価である。Monte Belloはそれらの新しいワインと何が違うのか?
4.あなたは,わずかしか残っていないアメリカン・オークの支持者だ。ほとんどの人がアメリカン・オークというとココナツやヴァニラのフレーバーを思い浮かべるが,あなたのワインはとてもエレガントである。どうするとアメリカン・オークでそのようにエレガントなワインができるのか? またアメリカン・オークを使うメリットは?
5.GeyservilleやLytton Springsなどの,あなたのZinfandelベースのワインは,他のZinfandelと比べてアルコール度が低い。その理由と,それらが長期間の熟成に耐えるのはなぜ?
6.カリフォルニアワインを飲んだことがない人に,どのRidgeのワインを勧める?
7.ジャンシス・ロビンソンはMonte Belloのシャルドネをグランクリュのブルゴーニュと比べている。あなたはシャルドネを作るときにブルゴーニュのすばらしいワインを意識しているか?
8.複数の場所や品種のワインをブレンドするメリットは?
9.あなたは40年以上すばらしいワインを作っている。始めたころと今とで変わったことは?
10.世界のどこか別の場所でワインを作ろうと思ったことはあるか?その理由は?(9と10は同じリンク先です)
個人的には2番目と4番目あたりの質問が面白かったです。回答はリンク先でどうぞ。
質問の概要は以下の通り。それぞれ,記事へのリンクになっています。
1.1976年のパリ・テイスティングでカリフォルニアはフランスの最も有名なワインに太刀打ちできることを示しました。2006年のテイスティングではMonte Bello 1971が最高のワインに選ばれました。この勝利がカリフォルニアがただおいしいだけでなく,よく熟成もするワインを作れることの証明だと思いますか?
2.あなたはSanta Cruz Mountainsのテロワールの熱狂的なファンだが,そのテロワールはナパとどう違う?
3.近年,カリフォルニアからいくつかの新しい「カルトワイン」が出てきており,一部はボルドーの1級ワインより高価である。Monte Belloはそれらの新しいワインと何が違うのか?
4.あなたは,わずかしか残っていないアメリカン・オークの支持者だ。ほとんどの人がアメリカン・オークというとココナツやヴァニラのフレーバーを思い浮かべるが,あなたのワインはとてもエレガントである。どうするとアメリカン・オークでそのようにエレガントなワインができるのか? またアメリカン・オークを使うメリットは?
5.GeyservilleやLytton Springsなどの,あなたのZinfandelベースのワインは,他のZinfandelと比べてアルコール度が低い。その理由と,それらが長期間の熟成に耐えるのはなぜ?
6.カリフォルニアワインを飲んだことがない人に,どのRidgeのワインを勧める?
7.ジャンシス・ロビンソンはMonte Belloのシャルドネをグランクリュのブルゴーニュと比べている。あなたはシャルドネを作るときにブルゴーニュのすばらしいワインを意識しているか?
8.複数の場所や品種のワインをブレンドするメリットは?
9.あなたは40年以上すばらしいワインを作っている。始めたころと今とで変わったことは?
10.世界のどこか別の場所でワインを作ろうと思ったことはあるか?その理由は?(9と10は同じリンク先です)
個人的には2番目と4番目あたりの質問が面白かったです。回答はリンク先でどうぞ。
「発売直前のWindows Phoneに、触りにきませんか? 8/23、8/24 | TAROSITE.NET」というイベントに参加してきました。KDDI(au)が日本で初めて発売するWindows Phone機,東芝製のIS12Tを触ろうというイベントです。
この10年間,Microsoftは(実際にはどうであれ),世間的には進化を止めてしまった,野暮ったく古臭いベンダーになってしまっていました。Windows XPとOffice 2003で一つの頂点に達してしまい,以降はその呪縛から逃れられなくなっているようでした。その間に,10年前にはライバルとさえ言えなかったAppleは時価総額世界一の企業になり,まだひよっこだったGoogleは押しも押されぬネット界のリーダーになりました。
携帯向けのWindowsも,Windowsのユーザー・インタフェースを無理やり押し込んだWindows CEという黒歴史を続けていました。Windows Phoneも,どうせその範疇だろうと思っている人は多いでしょう。
この10年間,Microsoftは(実際にはどうであれ),世間的には進化を止めてしまった,野暮ったく古臭いベンダーになってしまっていました。Windows XPとOffice 2003で一つの頂点に達してしまい,以降はその呪縛から逃れられなくなっているようでした。その間に,10年前にはライバルとさえ言えなかったAppleは時価総額世界一の企業になり,まだひよっこだったGoogleは押しも押されぬネット界のリーダーになりました。
携帯向けのWindowsも,Windowsのユーザー・インタフェースを無理やり押し込んだWindows CEという黒歴史を続けていました。Windows Phoneも,どうせその範疇だろうと思っている人は多いでしょう。
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Wine Library TVで一世を風靡したGary Vaynerchukが5年半続いたワインビデオの世界から引退することを発表しました(Daily Grape - Episode #89 - The Final Grape)。ショックです。
今後については明らかにしていないものの、年内は充電期間とし、2012年には何かを始めるようです。
当ブログでもたびたび取り上げているGary Vaynerchukですが、彼の米国ワイン業界における功績は、この10年において一番大きかったのではないかと思っています。特に、重要なのが、彼が毎回ショーの最後に言う「You are changing the wine world」ということ。評論家が引っ張っていった時代に引導を渡すものだと思います。最後のショーを彼は「You, with such a smaller part of me than you realize, we have changed the wine world.」と締めくくりました。
日本のワイン界にも、こういう人が出てきて、既存の枠組みを崩してくれないかと、今でも思っています。
ともあれ、Garyに感謝するとともに、彼の今後も応援したいと思います。
今後については明らかにしていないものの、年内は充電期間とし、2012年には何かを始めるようです。
当ブログでもたびたび取り上げているGary Vaynerchukですが、彼の米国ワイン業界における功績は、この10年において一番大きかったのではないかと思っています。特に、重要なのが、彼が毎回ショーの最後に言う「You are changing the wine world」ということ。評論家が引っ張っていった時代に引導を渡すものだと思います。最後のショーを彼は「You, with such a smaller part of me than you realize, we have changed the wine world.」と締めくくりました。
日本のワイン界にも、こういう人が出てきて、既存の枠組みを崩してくれないかと、今でも思っています。
ともあれ、Garyに感謝するとともに、彼の今後も応援したいと思います。
以前紹介した「これからスマートフォンが起こすこと。」の著者である本田雅一さんから最新刊の献本をいただきました。
タイトルにあるiCloudとはアップルが今後提供するクラウドのサービス。簡単に言えば,iTunesがそのままインターネット上で提供されるようなものである。そのアップルがもちろん本書の主役の一人である。
もう一人の主役はソニー。ソニーのクラウド戦略はキュリオシティという。正直言って,ソニーについては全くチェックしていなかったし,キュリオシティについてもほとんど初耳に近い状態だった。アップルとソニーがクラウドでライバルになるとも思っていなかったが,このあたりは読んでなるほどと思うところが多かった。セキュリティ問題の逆風はあるが,日本人としてソニーの今後には期待をしたい。
このほか,ネットフリックスを中心した米国の事情についても解説がある。
前書の感想で,著者について「(コンテンツビジネス分野が)一番得意のように思われる」と書いたが,まさにそれを裏付ける一冊である。
タイトルにあるiCloudとはアップルが今後提供するクラウドのサービス。簡単に言えば,iTunesがそのままインターネット上で提供されるようなものである。そのアップルがもちろん本書の主役の一人である。
もう一人の主役はソニー。ソニーのクラウド戦略はキュリオシティという。正直言って,ソニーについては全くチェックしていなかったし,キュリオシティについてもほとんど初耳に近い状態だった。アップルとソニーがクラウドでライバルになるとも思っていなかったが,このあたりは読んでなるほどと思うところが多かった。セキュリティ問題の逆風はあるが,日本人としてソニーの今後には期待をしたい。
このほか,ネットフリックスを中心した米国の事情についても解説がある。
前書の感想で,著者について「(コンテンツビジネス分野が)一番得意のように思われる」と書いたが,まさにそれを裏付ける一冊である。
August WestのChardonnay Rosella's Vineyard 2009がそろそろ売り切れで来年の次ヴィンテージまで品切れになりそうだとのこと。
とはいっても元々50数ケースしか作っていないワインなので,日本に正規輸入されていることだけでも奇跡みたいなものです。
個人的な評価としては,ここのシャルドネはDuMolとかDiatom,Kongsgaardなどの「超一流」シャルドネとは別物ですが,「一流」のトップクラスといっていいほどの実力があると思っています。飲むと幸せな気持ちになるのは,ここのピノと同様。
とはいっても元々50数ケースしか作っていないワインなので,日本に正規輸入されていることだけでも奇跡みたいなものです。
個人的な評価としては,ここのシャルドネはDuMolとかDiatom,Kongsgaardなどの「超一流」シャルドネとは別物ですが,「一流」のトップクラスといっていいほどの実力があると思っています。飲むと幸せな気持ちになるのは,ここのピノと同様。
柳屋にCaleraのロゼの2010年が入荷しています。毎年作られるわけではないワインですが,今回は2009年2010年と連続しています。実は今日まさに2009年のものを飲んでいたのですが,暑くて赤を飲む気にならないようなときに,いいワインだと思います。通常のピノよりも若干温度低め,ただし,白ワインほどは冷たくしないくらいが一番おいしく感じました。
いきなり脱線しましたが,2010年はこれまでの3000円台から2000円台に値下げです。カレラは日本への輸入量が多いので,米国との価格差も小さく抑えられており,かなりお買い得感が増しています。近年は品質も安定しているように思います。お勧めです。
いきなり脱線しましたが,2010年はこれまでの3000円台から2000円台に値下げです。カレラは日本への輸入量が多いので,米国との価格差も小さく抑えられており,かなりお買い得感が増しています。近年は品質も安定しているように思います。お勧めです。
Helen Turleyがコンサルティング・ワインメーカーを務めるMartinelli,シャルドネ,ピノ・ノワール,ジンファンデルが主な品種ですが,個人的にはここはジンファンデルが一番いいと思っています。とはいえ,米国でもかなりレアであり,入手困難な銘柄です。
日本にはMartinelliのジンファンデルのうち,一番下(といっても普通のワイナリのジンファンデルの倍以上の価格ですが)のGiuseppe & Luisaだけがなぜか,毎年ワイナリ価格に近い値段で入ってきます。ほかの2つがかなり割高になることを考えると,かなりお得なワインです。といっても2006年がWine Advocateで95点など,評価はかなり高いです。現品限りで追加はありません。
日本にはMartinelliのジンファンデルのうち,一番下(といっても普通のワイナリのジンファンデルの倍以上の価格ですが)のGiuseppe & Luisaだけがなぜか,毎年ワイナリ価格に近い値段で入ってきます。ほかの2つがかなり割高になることを考えると,かなりお得なワインです。といっても2006年がWine Advocateで95点など,評価はかなり高いです。現品限りで追加はありません。
カルトワイン中のカルトワインと言われたScreaming Eagleの創設者であるJean Philips。彼女がナパのPillar Rockが持つ畑を買収しました(Screaming Eagle Founder Buys Pillar Rock Vineyard)。
今回の買収は畑だけでPillar Rockのワイナリやブランドは含まれません。Pillar Rockはしばらく前から売りに出ていたようで,今後はワイナリやブランドの売却がカギになりそうです。
今回の買収は畑だけでPillar Rockのワイナリやブランドは含まれません。Pillar Rockはしばらく前から売りに出ていたようで,今後はワイナリやブランドの売却がカギになりそうです。
MendocinoのAnderson Valleyというとスパークリング・ワインで有名なRoederer Estateやゲヴェルツトラミネールで有名なNavarro,Duckhorn系列のGoldeneye,ピノで有名なRoessler,Au Bon ClimatのJim Clendenenが手がけるIci/La-Basなど,そこそこ名の通ったワイナリがあります。これまでは意外なことに,地域のワイナリ連合がありませんが,このほど
Anderson Valley Winegrowers Associationが立ち上がったそうです(Wineries Promote Isolated Anderson Valley)。
このあたり,一番大きな町であるBoonvilleでさえ人口1000人程度という鄙びた地域。観光面で少しでも活発にしていこうという狙いのようです。
ナパやソノマでは都会すぎると思われるかた,次の目的地としていかがでしょうか。
Anderson Valley Winegrowers Associationが立ち上がったそうです(Wineries Promote Isolated Anderson Valley)。
このあたり,一番大きな町であるBoonvilleでさえ人口1000人程度という鄙びた地域。観光面で少しでも活発にしていこうという狙いのようです。
ナパやソノマでは都会すぎると思われるかた,次の目的地としていかがでしょうか。
北海道旅行記はこれで最後です。
4日目の朝,先生のお宅を辞して,この日の最大の目的は旭山動物園。その前に,今が見頃だという北竜町の「ひまわりの里」に行きました。増毛からは1時間足らずのところです。
「ひまわりの里」は今は日本各地にありますが,最初に作られたのがここで,最大でもあるとのことです。23.1haに130万本のひまわりが植わっています。町の人達が手入れをしているそうです。
一番早く咲くゾーンはもう枯れていましたが,満開のところも多く,一面に敷き詰められたひまわりが咲いているのは見事で,感動的とも言える風景でした。
4日目の朝,先生のお宅を辞して,この日の最大の目的は旭山動物園。その前に,今が見頃だという北竜町の「ひまわりの里」に行きました。増毛からは1時間足らずのところです。
「ひまわりの里」は今は日本各地にありますが,最初に作られたのがここで,最大でもあるとのことです。23.1haに130万本のひまわりが植わっています。町の人達が手入れをしているそうです。
一番早く咲くゾーンはもう枯れていましたが,満開のところも多く,一面に敷き詰められたひまわりが咲いているのは見事で,感動的とも言える風景でした。
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三日目は先生ご夫妻と一緒に富良野・美瑛方面に終日出かけました。
その前に,まずは朝から増毛をミニ観光です。あ,それから以下で横長の写真はiPhoneのPhotosynthというソフトで撮っています。パノラマ写真を作るソフトはほかにもありますが,これは撮りながら向きを変えることで勝手に合成してくれるかなり楽チンなもの。Microsoft製というのが意外な感じですが,良いソフトです。
まず,増毛には日本最北端の酒蔵「国稀(くにまれ)」があります。時間が早くて開いていなかったのですが,見学や試飲もできるようなので,次に機会があったら寄ってみたいところです。外から見た雰囲気はかなりよいです。
国稀
次は,増毛駅。留萌本線の終着駅で高倉健主演の映画「駅 STATION」のロケで使われたという風情のある駅です。1日6~7往復しか走っていませんが,運良く汽車が来るところを見られました。1両編成です。
増毛駅
最後は,増毛小学校。創立133年という古い学校で,校舎も道内一古いとか。これもとてもいい感じ。
増毛小学校
おまけで増毛の海。昆布が干してありました。ウニは昆布を食べるので,昆布が取れるところでいいウニも取れるそうです。日本海の荒波ということばが似合う感じの海です。
その前に,まずは朝から増毛をミニ観光です。あ,それから以下で横長の写真はiPhoneのPhotosynthというソフトで撮っています。パノラマ写真を作るソフトはほかにもありますが,これは撮りながら向きを変えることで勝手に合成してくれるかなり楽チンなもの。Microsoft製というのが意外な感じですが,良いソフトです。
まず,増毛には日本最北端の酒蔵「国稀(くにまれ)」があります。時間が早くて開いていなかったのですが,見学や試飲もできるようなので,次に機会があったら寄ってみたいところです。外から見た雰囲気はかなりよいです。
国稀
次は,増毛駅。留萌本線の終着駅で高倉健主演の映画「駅 STATION」のロケで使われたという風情のある駅です。1日6~7往復しか走っていませんが,運良く汽車が来るところを見られました。1両編成です。
増毛駅
最後は,増毛小学校。創立133年という古い学校で,校舎も道内一古いとか。これもとてもいい感じ。
増毛小学校
おまけで増毛の海。昆布が干してありました。ウニは昆布を食べるので,昆布が取れるところでいいウニも取れるそうです。日本海の荒波ということばが似合う感じの海です。
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今日まで開催の、かわばた酒店の「BIGサンデーセール」でInsigniaとHarlanのMaidenがかなり安いです。繰り返します、今日いっぱいです。
4泊5日で北海道に家族旅行に行ってきました。道北・日本海側の増毛という町に,小学校時代の恩師が住んでおり,そこに遊びに行くというのが最大の目的です。プライベートで行くのはほとんど初めて,仕事を含めてもおよそ10年ぶりの北海道でした。
このところ近場の旅行ばかりだったので,飛行機に乗るのさえ数年ぶり。羽田の国際線ターミナルが新しくなってからはもちろん初めてなので,そちらに遊びに行ってみました。
想像していたよりこじんまりとしていましたが,小一時間遊ぶにはいいのではないでしょうか。我が家は食事の後,おもちゃやさんなどで遊んでいました。
新千歳空港についたのはもう夕方だったので,この日はホテルにチェックインして夕食を食べるだけ。まずは札幌ラーメンを食べることにしました。ガイドブックに載っていた「一粒庵」という店がおいしそうで,食べログの評価も高かったので,そこに行ってみると残念ながら売り切れ閉店。時間も遅く,仕方ないので札幌駅近くのエスタ内の「札幌ら~めん共和国」に。
最初は有名な「けやき」で食べるつもりだったのですが,どうも店に活気がなかったので,一番賑わっていた「大心」という店に入りました。僕は「熟成辛味噌ラーメン」というのを食べましたが,割と好みの味に近く,なかなかおいしかったです。
ホテルの帰りはぶらぶら散歩で。夜の時計台は昼間よりもいいですね。鐘が鳴るのも初めて聞きました。
このところ近場の旅行ばかりだったので,飛行機に乗るのさえ数年ぶり。羽田の国際線ターミナルが新しくなってからはもちろん初めてなので,そちらに遊びに行ってみました。
想像していたよりこじんまりとしていましたが,小一時間遊ぶにはいいのではないでしょうか。我が家は食事の後,おもちゃやさんなどで遊んでいました。
新千歳空港についたのはもう夕方だったので,この日はホテルにチェックインして夕食を食べるだけ。まずは札幌ラーメンを食べることにしました。ガイドブックに載っていた「一粒庵」という店がおいしそうで,食べログの評価も高かったので,そこに行ってみると残念ながら売り切れ閉店。時間も遅く,仕方ないので札幌駅近くのエスタ内の「札幌ら~めん共和国」に。
最初は有名な「けやき」で食べるつもりだったのですが,どうも店に活気がなかったので,一番賑わっていた「大心」という店に入りました。僕は「熟成辛味噌ラーメン」というのを食べましたが,割と好みの味に近く,なかなかおいしかったです。
ホテルの帰りはぶらぶら散歩で。夜の時計台は昼間よりもいいですね。鐘が鳴るのも初めて聞きました。
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夏休みの旅行で北海道に行っていました。その旅行記もアップしたいと思っていますが,とりあえず週末ということで,留守の間も含めためぼしいセール情報おまとめです。
まずはチェックしておきたいのが「ワインスタイル」のオークション。個人的にはDuMolやAubert,Rameyのシャルドネあたりが狙い目ではないかと思っています。いいもの出ているのでかなりレアなワインも出品されています。
オークション一覧
次に,今年も来ましたSine Qua Nonの新作「The Line」。Grenacheベースです。昨年未リリース時点でのWine Advocate誌のレイティングは96-98+。
高額なワイン系が続きましたが,後はお買い得度が抜群のもの。ピノではCaleraのRyan 2008が,これまでの4000円弱という最安からさらに3390円(税込み)に下がっています。ちょっと前のセントラル・コースト・ピノと同等の価格であり,これはむちゃくちゃお買い得でしょう。
Caleraとどっちがいいか悩んでしまいそうなのがAu Bon ClimatのKnox Alexander。4280円(税抜き)です。Isabelleと並ぶフラグシップワイン。あまり多く出回るワインではないので,希少性ではCaleraより上だと思います。
最後に再掲ですがHallのMerlot。2000円台ですよ,奥さん。
まずはチェックしておきたいのが「ワインスタイル」のオークション。個人的にはDuMolやAubert,Rameyのシャルドネあたりが狙い目ではないかと思っています。いいもの出ているのでかなりレアなワインも出品されています。
オークション一覧
次に,今年も来ましたSine Qua Nonの新作「The Line」。Grenacheベースです。昨年未リリース時点でのWine Advocate誌のレイティングは96-98+。
高額なワイン系が続きましたが,後はお買い得度が抜群のもの。ピノではCaleraのRyan 2008が,これまでの4000円弱という最安からさらに3390円(税込み)に下がっています。ちょっと前のセントラル・コースト・ピノと同等の価格であり,これはむちゃくちゃお買い得でしょう。
Caleraとどっちがいいか悩んでしまいそうなのがAu Bon ClimatのKnox Alexander。4280円(税抜き)です。Isabelleと並ぶフラグシップワイン。あまり多く出回るワインではないので,希少性ではCaleraより上だと思います。
最後に再掲ですがHallのMerlot。2000円台ですよ,奥さん。
女性のワインメーカーへのインタビューをまとめた本を以前紹介しましたが,まだまだ女性は大変なことがあるようです。そのためか,女性ワインメーカー向けのサイトができたとのこと(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Women Winemakers Go Online)。
このサイト,どこに女性のワインメーカーがいるか,検索できるようになっています。やっぱり,既に女性が務めているところは入りやすいのでしょうね。Helen TurleyやHeidi Barrett,Merry Edwardsさんらに続く人たちがどんどん出てきてほしいものです。
このサイト,どこに女性のワインメーカーがいるか,検索できるようになっています。やっぱり,既に女性が務めているところは入りやすいのでしょうね。Helen TurleyやHeidi Barrett,Merry Edwardsさんらに続く人たちがどんどん出てきてほしいものです。
ナパ・ヴァレーで売りに出ている価格トップ10の不動産をFermentationが紹介しています(Fermentation: The Daily Wine Blog: Top Ten Napa Valley Properties Now On The Market)。
10位で1050万ドルですから今の円ドルレートでも8億円くらい! これはハウエル・マウンテンからLake Hennesseyを見下ろすという,素晴らしい眺望のロケーション。6.7エーカーの葡萄畑などが付いています。3ベッドルームと家は狭め(笑)。景色を考えると個人的にはここが一番住んでみたいです。
9位はSilverado Trailのカリストガの家。ここはブドウ畑はなく,ホームシアターやサウナ,ジム,プール,バー,ピザ用オーブンなどがあって7ベッドルーム(7バスルーム)。ただ住むならいいですねえ。価格は1150万ドルですから10位とそれほど変わりません。
6位の家はSt. HelenaのZinfandel Lane沿いにありCabernet Sauvignonの畑が付いています。家の写真がかなりおしゃれ。
1695万ドルの5位の家はまるでホテルかという作り。2つのマスター・スイート,4つのゲストスイートなどなど。ちょっと持て余しそうです。
2400万ドルの3位の家はパーカーが4年連続95点以上を付けている畑があるという素晴らしさ。
3575万ドルという1位の家もどちらかというと畑がメインな感じです。
どれか一つでいいから住んでみたいものです。
10位で1050万ドルですから今の円ドルレートでも8億円くらい! これはハウエル・マウンテンからLake Hennesseyを見下ろすという,素晴らしい眺望のロケーション。6.7エーカーの葡萄畑などが付いています。3ベッドルームと家は狭め(笑)。景色を考えると個人的にはここが一番住んでみたいです。
9位はSilverado Trailのカリストガの家。ここはブドウ畑はなく,ホームシアターやサウナ,ジム,プール,バー,ピザ用オーブンなどがあって7ベッドルーム(7バスルーム)。ただ住むならいいですねえ。価格は1150万ドルですから10位とそれほど変わりません。
6位の家はSt. HelenaのZinfandel Lane沿いにありCabernet Sauvignonの畑が付いています。家の写真がかなりおしゃれ。
1695万ドルの5位の家はまるでホテルかという作り。2つのマスター・スイート,4つのゲストスイートなどなど。ちょっと持て余しそうです。
2400万ドルの3位の家はパーカーが4年連続95点以上を付けている畑があるという素晴らしさ。
3575万ドルという1位の家もどちらかというと畑がメインな感じです。
どれか一つでいいから住んでみたいものです。
夏はやっぱり白ワインがおいしく感じますね。ここ数年のカリフォルニアのシャルドネは,すばらしく良くなっていると思うし,ソヴィニョン・ブランもいいものはすごくおいしい。ただ,そればかりではやっぱり飽きてしまいます。そんなときにはゲヴェルツトラミネールあたりはいかがでしょうか?
カリフォルニアでゲヴェルツトラミネールといえばNavarro。Navarroといえばゲヴェルツトラミネールというわけで,僕的には取り敢えずカリフォルニアのゲヴェルツトラミネールはNavarroでOKと思っております。価格もそれほど高くなく味わいもゲヴェルツトラミネールらしいもの。お勧めします。
カリフォルニアでゲヴェルツトラミネールといえばNavarro。Navarroといえばゲヴェルツトラミネールというわけで,僕的には取り敢えずカリフォルニアのゲヴェルツトラミネールはNavarroでOKと思っております。価格もそれほど高くなく味わいもゲヴェルツトラミネールらしいもの。お勧めします。
レストランウィークのイベントで日本橋のたいめいけんに行ってきました。レストランウィークとは元々ニューヨークで20年くらい前に始まったもの。客足が減る夏場に、定額でリーズナブルなメニューを様々なレストランが提供することによって、レストランに足を運んでもらおうというイベントです。
日本では今年が3回目。関東と関西、合計200近くのレストランが参加しています。ミシュランガイドに掲載された店だけでも21店が参加。子供向けメニューを用意したレストランや,ミシュランの調査員が選んだフレンチを気軽に楽しめる店「ボンヌ・プティット・ターブル」、日本橋架橋100周年ウィークも併催しています。8月28日までの開催です。
日本では今年が3回目。関東と関西、合計200近くのレストランが参加しています。ミシュランガイドに掲載された店だけでも21店が参加。子供向けメニューを用意したレストランや,ミシュランの調査員が選んだフレンチを気軽に楽しめる店「ボンヌ・プティット・ターブル」、日本橋架橋100周年ウィークも併催しています。8月28日までの開催です。
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前にいろいろゴチャゴチャ書いていましたが,結局次はカリフォルニア・ワインの本を書こうかなあと思い,作業を始めました。もちろん出版社からオファーがあるわけではなくブクログのパブーです。
編集機能は簡単なのですが,デフォルトのスタイルとかが決められないとか,ページ単位で作らなきゃいけないとか,結構面倒なところはあります。長文流し込みできないと小説とかは辛いだろうなあと思います。
表紙用の写真はちゃんとしたかったので,ストックフォトを購入しました。
時間がなくて1日1ページくらいしか書けない(最低でも1ページずつは書こうと決めています)のでいつ完成するか全く分かりませんが,乞うご期待。
あ,でも基本的には入門向けなので,このブログで書いていることよりはマニアックでないと思います。
編集機能は簡単なのですが,デフォルトのスタイルとかが決められないとか,ページ単位で作らなきゃいけないとか,結構面倒なところはあります。長文流し込みできないと小説とかは辛いだろうなあと思います。
表紙用の写真はちゃんとしたかったので,ストックフォトを購入しました。
時間がなくて1日1ページくらいしか書けない(最低でも1ページずつは書こうと決めています)のでいつ完成するか全く分かりませんが,乞うご期待。
あ,でも基本的には入門向けなので,このブログで書いていることよりはマニアックでないと思います。
とりあえず,紹介はしておきたいのがSine Qua Nonのルーサンヌ・ベースのデザートワイン「Inamorata」。Wine Advocate誌では98点という高評価に加え,ラベルが貼られずタグが付くだけという,挑戦的なスタイル。1本限りですが,レア物狙いなら。
ピノでは,Gary Farrellの新しいワイナリAlysianが安いです。5250円というのは自分で輸入した人(自分)が涙目になるレベル。お勧めします。
柳屋ではDrewのPinot Noir McDougall 2007が売り切れ間近。いろいろな媒体で激賞されているワイン。
シャルドネは豊作です。Wine Advocate誌で96点のMt. EdenのEstateシャルドネは6000円。フルボディでカリフォルニアらしいシャルドネ。
売り切れる前に買いたいのはMelvilleのシャルドネ。MelvilleのEstateやVernasのラインはコストパフォーマンスが非常に高いです。それだけに,見つけたときに買わないと,「次がない」ワインです。
シャルドネ最後は先週も紹介しましたがカレラのセントラル・コースト。1000円台なら文句なし。
カベルネ・ソヴィニョンではFranciscanがヴィンテージ切り替え時期。評判のいい2007年を買うなら今のうちです。
最後にHallのMerlot。2600円なら買って損はないでしょう。
ピノでは,Gary Farrellの新しいワイナリAlysianが安いです。5250円というのは自分で輸入した人(自分)が涙目になるレベル。お勧めします。
柳屋ではDrewのPinot Noir McDougall 2007が売り切れ間近。いろいろな媒体で激賞されているワイン。
シャルドネは豊作です。Wine Advocate誌で96点のMt. EdenのEstateシャルドネは6000円。フルボディでカリフォルニアらしいシャルドネ。
売り切れる前に買いたいのはMelvilleのシャルドネ。MelvilleのEstateやVernasのラインはコストパフォーマンスが非常に高いです。それだけに,見つけたときに買わないと,「次がない」ワインです。
シャルドネ最後は先週も紹介しましたがカレラのセントラル・コースト。1000円台なら文句なし。
カベルネ・ソヴィニョンではFranciscanがヴィンテージ切り替え時期。評判のいい2007年を買うなら今のうちです。
最後にHallのMerlot。2600円なら買って損はないでしょう。
ワシントン州にGirly Girl Winesというワイナリがあります。Silver Lake WineryのKaren Wardが始めたブランドで2007年が最初のヴィンテージ。
作っているワインは4種。いずれも女の子の名前が付いています。カベルネ・ソヴィニョンがFarra,メルローがKayla,シャルドネはMia,ピノ・グリがChloe。ラベルももちろん,その顔のイメージ。
キワモノに見えますが,最初のヴィンテージのカベルネ・ソヴィニョンはWine Advocate誌で90点。Jay Millerは「傑出したお買得ワイン」と評しています。日本での価格も2000円前後と安いです(ワイナリ価格は白が16ドル,赤が20ドル)。なお,売上の一部は乳がんの研究用に寄付されるとのこと。
おいしくて値段も安くて言うことはないのですが,おじさん(自分)向けではなさそうです(笑)。女子会には最適だと思うのですが,いかがでしょうか。
作っているワインは4種。いずれも女の子の名前が付いています。カベルネ・ソヴィニョンがFarra,メルローがKayla,シャルドネはMia,ピノ・グリがChloe。ラベルももちろん,その顔のイメージ。
キワモノに見えますが,最初のヴィンテージのカベルネ・ソヴィニョンはWine Advocate誌で90点。Jay Millerは「傑出したお買得ワイン」と評しています。日本での価格も2000円前後と安いです(ワイナリ価格は白が16ドル,赤が20ドル)。なお,売上の一部は乳がんの研究用に寄付されるとのこと。
おいしくて値段も安くて言うことはないのですが,おじさん(自分)向けではなさそうです(笑)。女子会には最適だと思うのですが,いかがでしょうか。
久しぶりにニュージーランドのソヴィニョン・ブランを飲みました。コストコで1500円くらいで売っていたものですが,ネットでも2000円弱とかなりお買い得です。
この価格帯としては,異例なほどのミネラル感(みづきさん,ありがとう)満載のワイン。かなり個性的な味わいですが,おいしい。これはレベル高いです。カリフォルニアのソヴィニョン・ブランでこの味だったら3000円クラスじゃないかなあ。
次行くときまで残っているかどうかは分かりませんが,リピート候補にしておきます。
この価格帯としては,異例なほどのミネラル感(みづきさん,ありがとう)満載のワイン。かなり個性的な味わいですが,おいしい。これはレベル高いです。カリフォルニアのソヴィニョン・ブランでこの味だったら3000円クラスじゃないかなあ。
次行くときまで残っているかどうかは分かりませんが,リピート候補にしておきます。
ソノマのLandmarkといえば,シャルドネとピノのスペシャリストとして有名なワイナリ。特にシャルドネのOverlookは,カリフォルニア各地から仕入れたブドウを使いながらも,高品質かつそこそこの価格で非常に人気の高いワインです。
その,LandmarkをFijiブランドの水を作っているフィジーウォーターが買収しました。特に経営が苦しかったというわけではなく,Fijiが出した買収条件があまりにも良かったため,話に乗ってしまったというところのようです。
現経営陣は一部の業務に残るとのこと。新オーナーは生産量を倍増させたい意向だとのことです。
Fijiは昨年12月にはPaso RoblesのJustinを買収しています。
その,LandmarkをFijiブランドの水を作っているフィジーウォーターが買収しました。特に経営が苦しかったというわけではなく,Fijiが出した買収条件があまりにも良かったため,話に乗ってしまったというところのようです。
現経営陣は一部の業務に残るとのこと。新オーナーは生産量を倍増させたい意向だとのことです。
Fijiは昨年12月にはPaso RoblesのJustinを買収しています。
Gary Vaynerchukについては,かなりウォッチしているつもりだったのですが,彼の2冊目の著書「Crush It」の日本語版が出ているのについ最近まで気が付いていなかった不束者です。
このブログでは何度となく紹介しているGaryですが,ご存じない方もいらっしゃると思うので,簡単に説明しますと,2006年にWine Library TVというビデオブログを立ち上げて大人気になった人です。元々はベラルーシからの移民で,父親がリカーショップの店員から店長になり,さらに店を持つようになったのを引き継いで,ワインショップWine Libraryを立ち上げ,年間6000万ドルのビジネスに引き上げています。最近ではWall Street Journal「Twitter's Small-Business Big Shots」の2位に選ばれています。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも積極的に活用しており,Twitterでは約90万人のフォロワーが,Facebookでは約7万人が「いいね!」しています。
さて,本書はソーシャルメディアを使ってどう稼ぐのかという話ですが,ソーシャルメディアといいながら,実際にはブログが中心であることや,とにかく自分が好きで夢中になれることをやりなさい,といったあたりは昨年から今年にかけて読んだネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
とかスティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則といった本と共通するところがかなりあるように感じました。
とにかく,これだけ成功している人の話ですから,一読の価値はあります。
このブログでは何度となく紹介しているGaryですが,ご存じない方もいらっしゃると思うので,簡単に説明しますと,2006年にWine Library TVというビデオブログを立ち上げて大人気になった人です。元々はベラルーシからの移民で,父親がリカーショップの店員から店長になり,さらに店を持つようになったのを引き継いで,ワインショップWine Libraryを立ち上げ,年間6000万ドルのビジネスに引き上げています。最近ではWall Street Journal「Twitter's Small-Business Big Shots」の2位に選ばれています。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアも積極的に活用しており,Twitterでは約90万人のフォロワーが,Facebookでは約7万人が「いいね!」しています。
さて,本書はソーシャルメディアを使ってどう稼ぐのかという話ですが,ソーシャルメディアといいながら,実際にはブログが中心であることや,とにかく自分が好きで夢中になれることをやりなさい,といったあたりは昨年から今年にかけて読んだネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
とかスティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則といった本と共通するところがかなりあるように感じました。
とにかく,これだけ成功している人の話ですから,一読の価値はあります。
ナパで一番古いワイナリはどこだかご存知でしょうか? BeringerでもBVでもInglenookでもなく,実はCharles Krugです。とはいっても,ナパの歴史を紐解いてもCharles Krugが登場するのは,まずRobert Mondavi一家がナパに進出するために,このワイナリを買ったという話から。その後,Robertが勘当されてRobert Mondaviを作り,Charles Krugを提訴して勝利したという骨肉の争いが繰り広げられたのはご存知の人も多いでしょう。現在は,Robertの弟Peterから息子へと引き継いでCK Mondaviというブランドでがんばっていますが,そのCharles Krugが一番古いボトルを探しているそうです(Search begins for oldest Charles Krug bottle)。(ああ,前置きが長かった)
そのCharles Krugが今年創設150周年だそうです。創設の年というとリンカーンが大統領に就任して,南北戦争が始まったときだというから,米国の歴史だとまだまだ初期という感じです。
150周年記念のイベントとして参加を求めているのが,一番古いボトルを探すということ。Charles Krugのワインで一番古いものを買い取って展示する計画だそうです。鑑定はニューヨークのサザビーがするというのだから本格的です。
どれくらい古いボトルが見つかるでしょうねえ?
そのCharles Krugが今年創設150周年だそうです。創設の年というとリンカーンが大統領に就任して,南北戦争が始まったときだというから,米国の歴史だとまだまだ初期という感じです。
150周年記念のイベントとして参加を求めているのが,一番古いボトルを探すということ。Charles Krugのワインで一番古いものを買い取って展示する計画だそうです。鑑定はニューヨークのサザビーがするというのだから本格的です。
どれくらい古いボトルが見つかるでしょうねえ?
カスタムのワイン作りサービスとして知られているCrushPadが2011年8月1日,新しいCEOとしてPeter Ekmanを採用しました(CrushPad Names Peter Ekman CEO)。
Peter EkmanはLVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)で6年働いた後,Wine.comのCEOを勤め,その後Ascentia Wine Estatesというベンチャーを立ち上げてExecutive Vice Presidentを勤めていました。Ascentiaでは2億3800万ドルを集めてConstellation Brandsから8つのブランドを取得しています。
CrushPadの創設者でこれまでのCEOだったMichael Brillは国際的なパートナーシップや,新製品の開発に専念するとのこと。
創設者のCEOが開発系に専念するために,ビジネス経験豊かなCEOを外部から招くというのは,米国ではよくあるパターンですね。よく知られている例だと,かつてAppleがジョン・スカリーを招いたときとか(Macintosh発表1年前のことでした)。とはいえ,スカリー-ジョブズのように,喧嘩別れしてしまうケースも珍しくないような。新しい体制がうまくいくことを期待します。
Peter EkmanはLVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)で6年働いた後,Wine.comのCEOを勤め,その後Ascentia Wine Estatesというベンチャーを立ち上げてExecutive Vice Presidentを勤めていました。Ascentiaでは2億3800万ドルを集めてConstellation Brandsから8つのブランドを取得しています。
CrushPadの創設者でこれまでのCEOだったMichael Brillは国際的なパートナーシップや,新製品の開発に専念するとのこと。
創設者のCEOが開発系に専念するために,ビジネス経験豊かなCEOを外部から招くというのは,米国ではよくあるパターンですね。よく知られている例だと,かつてAppleがジョン・スカリーを招いたときとか(Macintosh発表1年前のことでした)。とはいえ,スカリー-ジョブズのように,喧嘩別れしてしまうケースも珍しくないような。新しい体制がうまくいくことを期待します。
SFクロニクル紙のWebサイトに,パーカーの後を継いでWine Advocate誌のカリフォルニア担当になったAntonio Galloniの記事が出ていました(Life beyond Parker - California wine eyes a new critical voice)。
8月末にはGalloniのレビューによる最初のカリフォルニアワインの特集(セントラル・コースト)が登場する予定であり,カリフォルニアのワイン関係者もぴりぴりしている様子が伺えます。
Galloni自身は「自分がパーカーの後をそのままなぞると思っている人たちも,カリフォルニアワインのこれまでには間違った風潮もありGalloniがそれを正してくれると思っている人も失望させてしまうかもしれない」とかなり控えめ。しかし,記事ではGalloniがこれまでイタリアやシャンパーニュといった担当地域で,日の当たらなかった領域に力を入れたり,よりカジュアルなワインのレビューをしたり,といった実績を取り上げ,今後にかなり期待が持てそうな形でまとめています。
8月末にはGalloniのレビューによる最初のカリフォルニアワインの特集(セントラル・コースト)が登場する予定であり,カリフォルニアのワイン関係者もぴりぴりしている様子が伺えます。
Galloni自身は「自分がパーカーの後をそのままなぞると思っている人たちも,カリフォルニアワインのこれまでには間違った風潮もありGalloniがそれを正してくれると思っている人も失望させてしまうかもしれない」とかなり控えめ。しかし,記事ではGalloniがこれまでイタリアやシャンパーニュといった担当地域で,日の当たらなかった領域に力を入れたり,よりカジュアルなワインのレビューをしたり,といった実績を取り上げ,今後にかなり期待が持てそうな形でまとめています。
泣く子も黙るHarlan Estateのもう一つのプロジェクトBond。Harlanが自社畑のブドウからのみ作られるのに対し,こちらはナパ中で選び抜いた畑からブドウを購入して作っています。だからといって品質が落ちるわけではなく,2007年の「Vecina」がWine Advocate誌で100点を取るなど,本家のHarlanに引けを取らない評価を得ています。
そのBondの中でセカンドワイン的位置付けとして,複数畑のワインをブレンドして作られているのがMatriarch(メイトリアーク)。日本での価格は1万円程度とHarlanファミリーの中でダントツに安いだけでなく,米国の市場価格と比べても遜色ない安さで売られています。
市場に出回り始めた2006年では,いきなり税込みで1万円を切るショップも出ています。
なお,WA誌の評価は2006年が90点。93点取った2005,2004年と比べるとちょっと低めです。ただし,他のBond単一畑が,割と熟成させて飲むことを前提にしているような作りなのに対し,Matriarchは比較的早く飲み頃になるようです。買って1年以内に飲むのであれば,こちらの方がベターな選択ではないかと思います。
こちらは高評価の2005年が残っています。
そのBondの中でセカンドワイン的位置付けとして,複数畑のワインをブレンドして作られているのがMatriarch(メイトリアーク)。日本での価格は1万円程度とHarlanファミリーの中でダントツに安いだけでなく,米国の市場価格と比べても遜色ない安さで売られています。
市場に出回り始めた2006年では,いきなり税込みで1万円を切るショップも出ています。
なお,WA誌の評価は2006年が90点。93点取った2005,2004年と比べるとちょっと低めです。ただし,他のBond単一畑が,割と熟成させて飲むことを前提にしているような作りなのに対し,Matriarchは比較的早く飲み頃になるようです。買って1年以内に飲むのであれば,こちらの方がベターな選択ではないかと思います。
こちらは高評価の2005年が残っています。
タイトルはshuzさんのパクリです。目についたワインの情報をまとめて紹介しておきます。
取り敢えず夏なので白ワインから。
カレラのセントラル・コースト・シャルドネ。マウント・ハーランのシャルドネと比較しているのは筋違い(畑が全く別,こちらは購入ブドウ)ですが,税込み1000円台ならまとめ買いしてもいいワインです。
カリフォルニアワインあらかるとで扱っているチャールズ・スミスのリースリング。税抜き2340円ですが,Wine Spectator誌では89点取っているとか。ワシントンのリースリングはちょっと気になっています。
先日のワイン会で最初に飲んだRoederer EstateのBrut。税込みでも2709円です。4000円くらいするかと思っていたのでちょっとびっくり。
ピノではカレラのライアン2008の3000円台というのがやはり破格の安さ。2008年はまだ飲んだことありませんが,この値段ならまずは買って飲んでみるのがいいと思います。上で紹介したシャルドネと同じくAuthority Styleで売っているので一緒に買えば送料節約できます。
ホールのMerlotの2600円というのもかなり安いです。米国でも26ドルくらい。ホールはまだ飲んだことないのですが,気になっているワイナリの一つです。
最後に柳屋の破格キスラー7000円台(税抜き)。裏ページと書かれていますが,普通に検索したら引っかかってしまいました。週末限定価格です。もしかしてアクセス制限かかってしまったらすみません。
取り敢えず夏なので白ワインから。
カレラのセントラル・コースト・シャルドネ。マウント・ハーランのシャルドネと比較しているのは筋違い(畑が全く別,こちらは購入ブドウ)ですが,税込み1000円台ならまとめ買いしてもいいワインです。
カリフォルニアワインあらかるとで扱っているチャールズ・スミスのリースリング。税抜き2340円ですが,Wine Spectator誌では89点取っているとか。ワシントンのリースリングはちょっと気になっています。
先日のワイン会で最初に飲んだRoederer EstateのBrut。税込みでも2709円です。4000円くらいするかと思っていたのでちょっとびっくり。
ピノではカレラのライアン2008の3000円台というのがやはり破格の安さ。2008年はまだ飲んだことありませんが,この値段ならまずは買って飲んでみるのがいいと思います。上で紹介したシャルドネと同じくAuthority Styleで売っているので一緒に買えば送料節約できます。
ホールのMerlotの2600円というのもかなり安いです。米国でも26ドルくらい。ホールはまだ飲んだことないのですが,気になっているワイナリの一つです。
最後に柳屋の破格キスラー7000円台(税抜き)。裏ページと書かれていますが,普通に検索したら引っかかってしまいました。週末限定価格です。もしかしてアクセス制限かかってしまったらすみません。
ワイン評論家として著名なヒュー・ジョンソン氏が40年近く住んだ家が売りに出されています(Hugh Johnson's home on the market)。
エセックスにあるこの家,ワインセラーだけで5部屋あるとのこと。敷地は4.8ヘクタールなので,ざっと220m四方というとんdめおない広さです。
なお,価格は280万ポンド。日本円にして約3億4000万ドル。売却の理由はロンドンに引っ越すからだそうです。
いやあ,すごいですね。
エセックスにあるこの家,ワインセラーだけで5部屋あるとのこと。敷地は4.8ヘクタールなので,ざっと220m四方というとんdめおない広さです。
なお,価格は280万ポンド。日本円にして約3億4000万ドル。売却の理由はロンドンに引っ越すからだそうです。
いやあ,すごいですね。
August Westから間違って届いてしまったワインを使ってのワイン会第2弾を開催しました。前回はワイン関係でない知り合いをお招きしましたが,今回は気楽にFacebookやTwitterで呼びかけて集まりました。皆さんワイン好きなので,August West以外のワインもちょっと気張って出してみました。レストランは前回と同じく麻布十番のカリフォルニア・ワイン・ガーデンです。ワインに合わせて料理も考えていただいたようで,ワインも料理もおいしいワイン会でした。
ウェルカムのスパークリング・ワイン(Roederer Estate,これもおいしかった)の後,最初はシャルドネ2本です。一つはAugust Westのシャルドネ(2008年)。もう一つはPatz&HallのWoolsey Road 2000年です。Patz&Hallがちょっと心配だったのですが,まだ十分においしく,「Woolsey Roadはちょっと海藻っぽい風味があるので,海苔を合わせてみました」という前菜(夏野菜のラタトゥーユ)とよく合いました。August Westのシャルドネも,もちろん期待を裏切らない味。このワイナリをピノ専業だと思うと大きな間違いです。
続く料理はもう一つ前菜で鱸のソテー。これもシャルドネに合います。
ワインはピノ2つ。August Westの2009年のSanta Lucia Highlandsと2003年のRosella's。
2003年はAugust Westの最初のヴィンテージ。ちゃんと熟成していることが分かってよかったです。Santa Lucia Highlandsの方はAVA名が付いているものの,中身はRosella'sの単一畑。とてもコストパフォーマンスのいいワイン。
料理はなすと鰯のテリーヌ。鰯とピノは合いますね。
さて,もう一本ピノが続いてKanzlerの2007年。これはここ2年くらいで一番気に入ったワインの一つなので,ほかのワイン好きの皆さんにも知ってほしいと思って出したのですが,予想以上に大好評。これ,マジでおいしいです。
メインディッシュは豚肉。ワインはAugust Westのシラー(写真撮り忘れました)。昔はシラーはあまりピンと来ないワインの一つでしたが,今はCabernet飲むよりシラーを選ぶ方が多いくらい。「今度はシラー会をしましょう」という話がまとまりました。
ワインの最後はデザートワイン。Sine Qua NonのNobleman。シャルドネのデザートワインです。甘いのですが,ちょっと抜けるようなすっきり感もあってさすがの作りでした。
デザートもおいしかったです。
カリフォルニア・ワイン・ガーデンは,何度もワイン会で使っていますが,ワインの順番さえ決めてけば後は安心してお任せできるので,幹事としてはとても楽です。料理も前回と全く違うものばかりでさすがのシェフの実力を感じました。
ウェルカムのスパークリング・ワイン(Roederer Estate,これもおいしかった)の後,最初はシャルドネ2本です。一つはAugust Westのシャルドネ(2008年)。もう一つはPatz&HallのWoolsey Road 2000年です。Patz&Hallがちょっと心配だったのですが,まだ十分においしく,「Woolsey Roadはちょっと海藻っぽい風味があるので,海苔を合わせてみました」という前菜(夏野菜のラタトゥーユ)とよく合いました。August Westのシャルドネも,もちろん期待を裏切らない味。このワイナリをピノ専業だと思うと大きな間違いです。
続く料理はもう一つ前菜で鱸のソテー。これもシャルドネに合います。
ワインはピノ2つ。August Westの2009年のSanta Lucia Highlandsと2003年のRosella's。
2003年はAugust Westの最初のヴィンテージ。ちゃんと熟成していることが分かってよかったです。Santa Lucia Highlandsの方はAVA名が付いているものの,中身はRosella'sの単一畑。とてもコストパフォーマンスのいいワイン。
料理はなすと鰯のテリーヌ。鰯とピノは合いますね。
さて,もう一本ピノが続いてKanzlerの2007年。これはここ2年くらいで一番気に入ったワインの一つなので,ほかのワイン好きの皆さんにも知ってほしいと思って出したのですが,予想以上に大好評。これ,マジでおいしいです。
メインディッシュは豚肉。ワインはAugust Westのシラー(写真撮り忘れました)。昔はシラーはあまりピンと来ないワインの一つでしたが,今はCabernet飲むよりシラーを選ぶ方が多いくらい。「今度はシラー会をしましょう」という話がまとまりました。
ワインの最後はデザートワイン。Sine Qua NonのNobleman。シャルドネのデザートワインです。甘いのですが,ちょっと抜けるようなすっきり感もあってさすがの作りでした。
デザートもおいしかったです。
カリフォルニア・ワイン・ガーデンは,何度もワイン会で使っていますが,ワインの順番さえ決めてけば後は安心してお任せできるので,幹事としてはとても楽です。料理も前回と全く違うものばかりでさすがのシェフの実力を感じました。
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世界という言葉は「日本」の補集合として捉えてしまいがちである。そんなことない,という人ももちろんいるだろうが,自分はそうだ。だから「世界文学全集」というと「海外文学全集」だと最初から決め込んでしまう。それだけに「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の第3集第4巻(長編小説としては最後の巻)に石牟礼道子さんの「苦海浄土」が入ったというのを知ったとき,ちょっとびっくりしたのと同時に,自分のあまりにも狭い思い込みに情けない思いもあったのである。
そもそも,この文学全集,まだ読んだのは数冊であるが,自分としてはいつかは全巻制覇したいものと思っている。池澤夏樹さんという作家は小説家としてデビューしているが,正直言って小説よりも紀行文などのノンフィクションの方が面白いし,それ以上に書評家として優れている。その人が,30冊の全集の中の唯一の日本語で書かれた長編として選んだのだから間違いないだろうと,読みたい本リストの中で一気に上位に入っていたのだった。
さて,この「苦海浄土」は3部作からなる水俣病を扱った小説である。1970年には第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたものの辞退している。水俣病の補償を巡るさまざまな資料をそのまま掲載しているなど,ノンフィクション風の体裁を取ってはいるが,本書の最大の魅力は著者が「聞き書のふりでやっているんです」という,患者やその家族の語りの部分だ。方言で語られる病気の話は,その深刻さと裏腹に,優しくときには滑稽で,しみじみとした慈愛に満ちている。特にそれが全面にフィーチャーされた第1部は,一種のお伽話のようですらある。
一節を披露しよう。
第2部,第3部と進むと,物語は別の様相を示し始める。
第2部の白眉は,チッソの株主総会に巡礼姿で乗り込むシーン。そこまではややドタバタの感もあった患者たちが,急に神話の世界の人のような崇高さを見せ始める。
第3部では川本輝夫氏を中心とするチッソとの交渉が中心。舞台の大部分は東京であり,座り込みや交渉の現場が,その場で観察していた筆者によって語られる。そこには思うようにならない現実の辛さ,チッソの理不尽さが満ちている。それでも方言で語られるところは何か優しく,おかしみをなくさないところがすばらしい。
久しぶりに出会えてよかった,読んでよかったという本だった。また,できるだけ多くの人に読んでほしいと思える本でもあった。
そもそも,この文学全集,まだ読んだのは数冊であるが,自分としてはいつかは全巻制覇したいものと思っている。池澤夏樹さんという作家は小説家としてデビューしているが,正直言って小説よりも紀行文などのノンフィクションの方が面白いし,それ以上に書評家として優れている。その人が,30冊の全集の中の唯一の日本語で書かれた長編として選んだのだから間違いないだろうと,読みたい本リストの中で一気に上位に入っていたのだった。
さて,この「苦海浄土」は3部作からなる水俣病を扱った小説である。1970年には第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたものの辞退している。水俣病の補償を巡るさまざまな資料をそのまま掲載しているなど,ノンフィクション風の体裁を取ってはいるが,本書の最大の魅力は著者が「聞き書のふりでやっているんです」という,患者やその家族の語りの部分だ。方言で語られる病気の話は,その深刻さと裏腹に,優しくときには滑稽で,しみじみとした慈愛に満ちている。特にそれが全面にフィーチャーされた第1部は,一種のお伽話のようですらある。
一節を披露しよう。
うちは、ほら、いつも踊りおどりよるように、こまか痙攣をしっぱなしでっしょ。
それで、こうして袖をはたはた振って、大学病院の廊下ば千鳥足で歩いてゆく。
こ、ん、に、ちわあ。
うち、踊りおどるけん、見とるものはみんな煙草出しなはる!
ほんなこて,踊りおどっとるような悲しか気持ちばい。そういう風にしてそこれへんをくるうっとまわるのよ。からだかたむけて。
第2部,第3部と進むと,物語は別の様相を示し始める。
第2部の白眉は,チッソの株主総会に巡礼姿で乗り込むシーン。そこまではややドタバタの感もあった患者たちが,急に神話の世界の人のような崇高さを見せ始める。
第3部では川本輝夫氏を中心とするチッソとの交渉が中心。舞台の大部分は東京であり,座り込みや交渉の現場が,その場で観察していた筆者によって語られる。そこには思うようにならない現実の辛さ,チッソの理不尽さが満ちている。それでも方言で語られるところは何か優しく,おかしみをなくさないところがすばらしい。
久しぶりに出会えてよかった,読んでよかったという本だった。また,できるだけ多くの人に読んでほしいと思える本でもあった。
オーストラリアのアデレード港でワインを詰め込んだコンテナがフォークリフトから落下し,中に入っていたワイン,約100万ドル相当がほぼすべて失われてしまいました(Whoops! $1 million worth of wine spilled – This Just In - CNN.com Blogs)。
このワインMollydooker Velvet Glove shiraz 2010は定価185ドルという超高級ワイン。コンテナには5544本が詰め込まれていましたが,わずかに1ケースだけが残ったとのことです。
Mollydookerは2005年からワインを作り始めた新しいワイナリ。2006年のMollydooker Velvet Glove shirazはWine Advocate誌で99点を付けており,2007年も98点,2009年は97+と,その高価格に恥じない評価を受けています。
覆水盆に返らずといいますが,壊れてしまったボトルのワインは元に戻りません。このワイナリの売上の3分の1を占めるということであり,仮に保険でカバーできたとしてもショックは隠せないようです。
このワインMollydooker Velvet Glove shiraz 2010は定価185ドルという超高級ワイン。コンテナには5544本が詰め込まれていましたが,わずかに1ケースだけが残ったとのことです。
Mollydookerは2005年からワインを作り始めた新しいワイナリ。2006年のMollydooker Velvet Glove shirazはWine Advocate誌で99点を付けており,2007年も98点,2009年は97+と,その高価格に恥じない評価を受けています。
覆水盆に返らずといいますが,壊れてしまったボトルのワインは元に戻りません。このワイナリの売上の3分の1を占めるということであり,仮に保険でカバーできたとしてもショックは隠せないようです。
最近ちょっと行き詰ってます。次に何やるか,いろいろ中途半端で(あ,念のため,仕事は関係ないです,あくまでプライベート)。ちょっと整理しようと思ってこの記事を書いています。
まず,楽チンリンク作成(Rakuten Instant Link)。FirefoxとChromeは動いていますが,Safari版を作っている途中で止まっています。Safariは機能拡張向けのサービスがプリミティブで,Chrome版の10倍くらいめんどくさいというのが最大の理由。ドキュメントがわかりにくいのも,萎えてしまった一因です。
次にFacebook向けのアプリ。Evernoteと連動するようなものを作りたかったのですが,Facebookの認証でつまづいてしまったのが,まず問題でした。これは結構情けない理由で解決したのですが,FacebookのAPIの動作がドキュメント通りでなく,結構ころころ変わるのと,作り方が悪いのでしょうけどパフォーマンスが低すぎることでなかなか実用的になりそうにありません。もう一回腰を落ち着けて別アプローチを試すかどうか考えどころ。
3つ目がEvernote用のブラウザ・イクステンション。認証で悩んだり,JavaScriptからのAPIの呼び出し方で悩んだり(結論としては,現状JavaScriptからEvernoteのフル機能APIは使えません)。ただ,よく考えたらフル機能APIを呼ばなくてもSite Memoryという簡易的な機能を使えば済むことが分かってちょっとがっくり。まあ,これは分かったので実装すればいいだけですが,ちょっとめげ中。そもそも作ろうとしているものがちょっとしょぼいのが理由かもしれません(レシピサイトからレシピに必要なところだけEvernoteに投稿するようなものを考えていました)。
最後はプログラミングものではなくて,「ブクログのパブー」を使ってカリフォルニアワインの電子書籍を作れないかというもの。前々からやりたいテーマではあるのですが,始めるとたぶん1カ月くらい,ほかのことが何もできなくなりそうなので,なかなか取り掛かれません。
さて,どれを次にやるのがいいでしょうか?
まず,楽チンリンク作成(Rakuten Instant Link)。FirefoxとChromeは動いていますが,Safari版を作っている途中で止まっています。Safariは機能拡張向けのサービスがプリミティブで,Chrome版の10倍くらいめんどくさいというのが最大の理由。ドキュメントがわかりにくいのも,萎えてしまった一因です。
次にFacebook向けのアプリ。Evernoteと連動するようなものを作りたかったのですが,Facebookの認証でつまづいてしまったのが,まず問題でした。これは結構情けない理由で解決したのですが,FacebookのAPIの動作がドキュメント通りでなく,結構ころころ変わるのと,作り方が悪いのでしょうけどパフォーマンスが低すぎることでなかなか実用的になりそうにありません。もう一回腰を落ち着けて別アプローチを試すかどうか考えどころ。
3つ目がEvernote用のブラウザ・イクステンション。認証で悩んだり,JavaScriptからのAPIの呼び出し方で悩んだり(結論としては,現状JavaScriptからEvernoteのフル機能APIは使えません)。ただ,よく考えたらフル機能APIを呼ばなくてもSite Memoryという簡易的な機能を使えば済むことが分かってちょっとがっくり。まあ,これは分かったので実装すればいいだけですが,ちょっとめげ中。そもそも作ろうとしているものがちょっとしょぼいのが理由かもしれません(レシピサイトからレシピに必要なところだけEvernoteに投稿するようなものを考えていました)。
最後はプログラミングものではなくて,「ブクログのパブー」を使ってカリフォルニアワインの電子書籍を作れないかというもの。前々からやりたいテーマではあるのですが,始めるとたぶん1カ月くらい,ほかのことが何もできなくなりそうなので,なかなか取り掛かれません。
さて,どれを次にやるのがいいでしょうか?
ワイナリ・ツアーの計画は意外に面倒なものです。訪問したいワイナリの候補を作り,移動時間を調べ,予約を取り,ランチをいつどこで取るか考え,などなど,様々な要素を考えなければいけません。特に,ツアーの満足度を高めるには「予約のみ」のワイナリを組み込むのは必須であり,希望通りの時間に予約できないことも珍しくありません。こういった,手間のかかるワイナリ・ツアー計画を立てるのにすごく役立ちそうなサイトgovine.comができていました。
行くワイナリをリストアップして,道順や移動時間を調べたり,ホテルや飛行機,レンタカーの予約をしたりワイナリに予約リクエストを送ったり,といったことがワンストップでできます。
サイトへの登録から見ていきましょう
行くワイナリをリストアップして,道順や移動時間を調べたり,ホテルや飛行機,レンタカーの予約をしたりワイナリに予約リクエストを送ったり,といったことがワンストップでできます。
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柳屋でBrewer-CliftonのPinot Noir Melville 2009が税抜7680円で出ています。前年までは定価1万2000円だったワイン。MelvilleはMt. Carmelと並び、Brewer-Cliftonのランナップの中では安定感抜群。当たればすごいけど、はずれも結構あるCargasacchiあたりと好対照です。同じワインメーカーが作るMelvilleのMelvilleと飲み比べとか、したいですねえ。
カリフォルニアには3000近くのワイナリがありますが,スパークリング・ワインを作っているところとなると,おそらく20とか30とかくらいしかないのではないでしょうか。スパークリング・ワインの消費はカリフォルニアの4.6%と,まだまだ少ないのですが,それにしてもワイナリ数が比例するとしたら100以上はあってしかるべきだし,2010年の消費は前年より10%も増えているなど,伸びているカテゴリーでもあります。ワインライターのW. Blake Gray氏は,その理由が税金ではないかと述べています(The Gray Report: Why aren't there more sparkling wine producers? Taxes. )。
スチル・ワインの場合,アルコール度数が14.0%未満だと1ガロン当たり1.07米ドルの税金(1本当たり21セントくらい)かかり,14.0%以上だと1.57米ドル。これがスパークリング・ワインだと3.40米ドルと倍以上に上がってしまいます。
さらに年間生産量が25万ガロン(約10万ケース)未満の小規模ワイナリの場合,スチル・ワインでは1ガロン当たり90セントの控除が受けられるのに,スパークリングではこれがありません。したがって,この場合1ガロン当たりの税金はそれぞれ0.17ドル,0.67ドル,3.40ドルと,スパークリング・ワインは5倍あるいは20倍もの税金を課せられてしまうのです。
Gray氏は,このような高い税金は,禁酒法が解けたあと,高いシャンパーニュを飲む富裕層に向けて課さられたのではないかとしています。
理由はどうあれ,この高い税金がカリフォルニアでスパークリング・ワインを作るときの障壁の一つであることは確かなようです。近年ではオレゴンのArgyle,ワシントンのChateau Ste. Michelle,ニュー・メキシコのGruetなどカリフォルニア外で良いスパークリング・ワインが生まれる傾向もでてきています。
定番の生産者が高品質なワインを変わらずに作ってくれているのはもちろんいいことですが,新しい生産者が増えることでの分野の活性化というのは見逃せないところ。税金が変われば状況も変わるのであれば,ぜひそうあってほしいと思います。
スチル・ワインの場合,アルコール度数が14.0%未満だと1ガロン当たり1.07米ドルの税金(1本当たり21セントくらい)かかり,14.0%以上だと1.57米ドル。これがスパークリング・ワインだと3.40米ドルと倍以上に上がってしまいます。
さらに年間生産量が25万ガロン(約10万ケース)未満の小規模ワイナリの場合,スチル・ワインでは1ガロン当たり90セントの控除が受けられるのに,スパークリングではこれがありません。したがって,この場合1ガロン当たりの税金はそれぞれ0.17ドル,0.67ドル,3.40ドルと,スパークリング・ワインは5倍あるいは20倍もの税金を課せられてしまうのです。
Gray氏は,このような高い税金は,禁酒法が解けたあと,高いシャンパーニュを飲む富裕層に向けて課さられたのではないかとしています。
理由はどうあれ,この高い税金がカリフォルニアでスパークリング・ワインを作るときの障壁の一つであることは確かなようです。近年ではオレゴンのArgyle,ワシントンのChateau Ste. Michelle,ニュー・メキシコのGruetなどカリフォルニア外で良いスパークリング・ワインが生まれる傾向もでてきています。
定番の生産者が高品質なワインを変わらずに作ってくれているのはもちろんいいことですが,新しい生産者が増えることでの分野の活性化というのは見逃せないところ。税金が変われば状況も変わるのであれば,ぜひそうあってほしいと思います。
先週の話ですが,「クラウド型ソーシャルネットワーク+ファイル共有・同期サービス」Zyncroのセミナーに出席してきました。Evernoteへの投稿など新機能が加わったというのが今回のセミナーのきっかけですが,そもそもまだZyncro自体知られていないので,Zyncro全体について思うところをまとめておきます。
会社の業務では,社内の同じ部署のメンバー,社内の他部署,社外の協力企業などとコラボレーションで作業をすることがしばしばあります。そのときに一番無駄に感じられることの一つがメールでやり取りするファイルの多さです。大抵がExcelだったりWordだったりのデータ・ファイルですが,ファイルを送ったり受け取ったりするたびに,ファイル名に日付を入れるなどして,山ほどディスクに置いておくことになります。特に3人以上で作業している場合など,更新管理だけでも大変な作業になってしまいます。
この無駄をなんとかできないかと,バージョン管理ツールを導入することを考えてみたこともあるのですが,サーバーが自由にならないとマスターのリポジトリを管理できないし,仮に導入できたとしても,コミットの手間が入るため,あまりリテラシーのない人を含めて運用するには無理がある感じがします。
Zyncroは,ファイルのアップロード機能があり,バージョン管理機能も標準で入っているので,メールのやり取りに比べると,そのあたりの無駄が大幅に削減できるのではないかと思っています。この機能だけであればDropboxなども候補になりますが,Zyncroにはコミュニケーション機能もあるので,1サービスでコラボレーションに必要な機能を概ね満たせるという魅力があります。
例えばタスク管理。Zyncroのタスク管理機能はそれほど強力なものではありませんが,通常のコラボレーションでタスクを列挙して担当者に割り当て,大体の進捗状況を見るといった一般的な使い方をする分には困らないレベルです。なにより,現状ではタスク管理自体ほとんど可視化されていないので,ちゃんと運用できれば無駄になることはないはずです。
Zyncroを「Dropbox+Twitter」などと言ってしまうと実際にどういう用途に使えるのかよく分からなくなる感じもあるのですが,個人的にはコラボレーションの様々な面を可視化して一元管理できるという意味で大きな魅力を感じています。
まずは仕事で社外の企業とのコラボレーションに使っていくつもりですが,うまくいくと社内の共同作業にも導入できるようになるかもしれません。また,個人であっても誰かとの共同作業をするようなときにはツールとして候補になるだろうと思います。
会社の業務では,社内の同じ部署のメンバー,社内の他部署,社外の協力企業などとコラボレーションで作業をすることがしばしばあります。そのときに一番無駄に感じられることの一つがメールでやり取りするファイルの多さです。大抵がExcelだったりWordだったりのデータ・ファイルですが,ファイルを送ったり受け取ったりするたびに,ファイル名に日付を入れるなどして,山ほどディスクに置いておくことになります。特に3人以上で作業している場合など,更新管理だけでも大変な作業になってしまいます。
この無駄をなんとかできないかと,バージョン管理ツールを導入することを考えてみたこともあるのですが,サーバーが自由にならないとマスターのリポジトリを管理できないし,仮に導入できたとしても,コミットの手間が入るため,あまりリテラシーのない人を含めて運用するには無理がある感じがします。
Zyncroは,ファイルのアップロード機能があり,バージョン管理機能も標準で入っているので,メールのやり取りに比べると,そのあたりの無駄が大幅に削減できるのではないかと思っています。この機能だけであればDropboxなども候補になりますが,Zyncroにはコミュニケーション機能もあるので,1サービスでコラボレーションに必要な機能を概ね満たせるという魅力があります。
例えばタスク管理。Zyncroのタスク管理機能はそれほど強力なものではありませんが,通常のコラボレーションでタスクを列挙して担当者に割り当て,大体の進捗状況を見るといった一般的な使い方をする分には困らないレベルです。なにより,現状ではタスク管理自体ほとんど可視化されていないので,ちゃんと運用できれば無駄になることはないはずです。
Zyncroを「Dropbox+Twitter」などと言ってしまうと実際にどういう用途に使えるのかよく分からなくなる感じもあるのですが,個人的にはコラボレーションの様々な面を可視化して一元管理できるという意味で大きな魅力を感じています。
まずは仕事で社外の企業とのコラボレーションに使っていくつもりですが,うまくいくと社内の共同作業にも導入できるようになるかもしれません。また,個人であっても誰かとの共同作業をするようなときにはツールとして候補になるだろうと思います。
CWFCのナパさんがPalminaで作っているNebbiolo/SangioveseのNadeshiko BellezzioとTocai FriulanoのSamurai Bellezzioがなでしこジャパンの優勝を祝って半額セールになっています。「なでしこ」と「さむらい」のワイン。サッカー優勝祝いに,ぴったりですね。
以前,このワインを飲んだテイスティング・ノートはこちら。
以前,このワインを飲んだテイスティング・ノートはこちら。
ソノマのKunde Family Estateが新しいテイスティング・ルームを完成させました(PR: Sonoma County's Best Wine Tasting Experience Just Got Better)。2010年にNorthbay Bizで「Best Tasting Room in the North Bay」に選ばれたこのワイナリの,この新しいテイスティング・ルームはWildwoodといい,プライベートな試飲やセミナーなどに使用します。
テイスティングに使う場合,30ドルのプリフィクス・メニューと40ドルのチーズとのマッチングを含んだテイスティング・メニューがあり,ワイナリの会員はチーズ込みで20ドルになります。いずれも予約のみ。
ワイナリ訪問,どこに行くのがいいのかと,よく聞かれますが,決まって答えているのが「予約だけのところは充実度が違うから,絶対にそういうところを入れたほうがいい」ということです。一般のテイスティング・ルームを三つ行くより,予約だけのところ一つに行ったほうが満足度は大きいと思います。このKundeのテイスティング・ルームも候補の一つになるかもしれません。
ちなみに,日本では「クンデ」と書かれていますが「カンデ」と発音しましょう。下にWildwood Roomの紹介ビデオを貼っておきます。
テイスティングに使う場合,30ドルのプリフィクス・メニューと40ドルのチーズとのマッチングを含んだテイスティング・メニューがあり,ワイナリの会員はチーズ込みで20ドルになります。いずれも予約のみ。
ワイナリ訪問,どこに行くのがいいのかと,よく聞かれますが,決まって答えているのが「予約だけのところは充実度が違うから,絶対にそういうところを入れたほうがいい」ということです。一般のテイスティング・ルームを三つ行くより,予約だけのところ一つに行ったほうが満足度は大きいと思います。このKundeのテイスティング・ルームも候補の一つになるかもしれません。
ちなみに,日本では「クンデ」と書かれていますが「カンデ」と発音しましょう。下にWildwood Roomの紹介ビデオを貼っておきます。
2年ほど国内入荷していなかったアイアンホースがやっと復活し,いくつかのショップに入荷しています。スパークリング・ワインはそれほど好きというわけでもないのですが,ここのは個人的な思い入れも含んで,ときどき飲みたくなります。
今回入ってきているのはスティル・ワインのピノ・ノワールとシャルドネ,スパークリングのウェディング・キュベ,クラシック・ヴィンテージ・ブリュット,ロシアン・キュヴェ,オーシャン・リザーヴ。
スパークリングの4種のうち,ウェディング・キュベ,クラシック・ヴィンテージ・ブリュット,ロシアン・キュベの三つはいずれもピノ・ノワール75%,シャルドネ25%の構成。ウェディング・キュベは一番色がピンクに近く,飲みやすさも抜群。クラシック・ヴィンテージ・ブリュットは樽を一部使うのと,熟成を1年長くすることで,複雑な味わいを実現。ロシアン・キュベは飲んだことありませんが,唯一ドサージュ(リキュールで糖分を加えること)をしています。
残るオーシャン・リザーブはシャルドネ100%。ナショナル・ジオグラフィックとのコラボレーションにより,1本あたり4ドルが海の自然を守るために寄付されるとのこと。
個人的には今後Brut Roseも入ってきてくれないかなあと期待しております。
とりあえず現時点で最安のWassy'sさんのリンクを貼っておきます。
今回入ってきているのはスティル・ワインのピノ・ノワールとシャルドネ,スパークリングのウェディング・キュベ,クラシック・ヴィンテージ・ブリュット,ロシアン・キュヴェ,オーシャン・リザーヴ。
スパークリングの4種のうち,ウェディング・キュベ,クラシック・ヴィンテージ・ブリュット,ロシアン・キュベの三つはいずれもピノ・ノワール75%,シャルドネ25%の構成。ウェディング・キュベは一番色がピンクに近く,飲みやすさも抜群。クラシック・ヴィンテージ・ブリュットは樽を一部使うのと,熟成を1年長くすることで,複雑な味わいを実現。ロシアン・キュベは飲んだことありませんが,唯一ドサージュ(リキュールで糖分を加えること)をしています。
残るオーシャン・リザーブはシャルドネ100%。ナショナル・ジオグラフィックとのコラボレーションにより,1本あたり4ドルが海の自然を守るために寄付されるとのこと。
個人的には今後Brut Roseも入ってきてくれないかなあと期待しております。
とりあえず現時点で最安のWassy'sさんのリンクを貼っておきます。
カルトワインの先駆け的存在だったDiamond Creek。今でも古きよきカリフォルニア・カベルネ・ソヴィニョンの姿を残しているような気がします。1968年に設立されて以来,5エーカーのGravelly Meadow,7エーカーのRed Rock Terrace,8エーカーのVolcanic Hill,そしてわずか3/4エーカーのLakeの四つの畑から単一畑のカベルネ・ソヴィニョンを作っています。
その中から2007年のVolcanic Hill,2006年と2007年のGravelly Meadowがお手軽ワイン館に入荷しています。価格は税抜きで1万5000円弱と米国とさほど変わらない値段。昔よりも値段はむしろ下がっていますね。以前は高嶺の花で飲んでみたいけど手が届かない感じがしましたが,この値段なら割高感はありません。いずれも長熟型なので,記念日ワインとして買っておくのにもいいでしょう。
その中から2007年のVolcanic Hill,2006年と2007年のGravelly Meadowがお手軽ワイン館に入荷しています。価格は税抜きで1万5000円弱と米国とさほど変わらない値段。昔よりも値段はむしろ下がっていますね。以前は高嶺の花で飲んでみたいけど手が届かない感じがしましたが,この値段なら割高感はありません。いずれも長熟型なので,記念日ワインとして買っておくのにもいいでしょう。
先週のことですが,表題のイベントに参加してきました。「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」とは,20万部を超えるという大ヒットになった「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」の著者カーマイン・ガロ氏の最新作。前作がプレゼンに話を絞っていたのに対して,本書ではイノベーションを実現するための組織論が主題になっています。
初来日となった今回のイベントではイノベーションを実現するカギとして「パッション」と「ビジョン」に絞って話をしたガロ氏。さすがに話が上手です。Q&Aでは日本にビジョンのある会社はあるのか,といった暗くなってしまうような話もあったものの,ともかく個人としてはパッションとビジョンを持ち続けていきたいと思える前向きなものでした。
また,セミナー後の懇親会では久々にお会いした高校の大先輩や,シリコンバレーで起業したいという頼もしい後輩などと話もでき,僕も大いに刺激を受けました。ついでに,といっては何ですが,プレゼント大会ではEvernoteのTシャツをゲット。ありがとうございました。
左から翻訳者の井口さん,日経BP社編集者の中川さん,カーマイン・ガロ氏,解説の外村さん,一部で「知子部長」として知られている日経BP社の高畑さん,今回の通訳を担当した滑川海彦さん(TechCrunchやFacebook本の翻訳などでも知られています)
と,イベント報告だけで終わってもいいのですが,この本の場合,読んで終わってしまうのではあまりにももったいない。やっぱり自分のパッションやビジョンを常に考える必要があるだろうと思うのです。
カリフォルニアワインの場合,ロバート・モンダヴィが「ナパを世界でトップクラスのワイン生産地にする」というビジョンを持ったことが今につながっているのは明らかです。ビジョンはどれだけ重要か,言うまでもないでしょう。
私も,このブログのオーナーとして「カリフォルニアワイン」にこれからもパッションを持ち,「カリフォルニアワインを日本でもフランスに負けない高品質なワインとして認めてもらう」ことをビジョンとして行きたいと思います。
初来日となった今回のイベントではイノベーションを実現するカギとして「パッション」と「ビジョン」に絞って話をしたガロ氏。さすがに話が上手です。Q&Aでは日本にビジョンのある会社はあるのか,といった暗くなってしまうような話もあったものの,ともかく個人としてはパッションとビジョンを持ち続けていきたいと思える前向きなものでした。
また,セミナー後の懇親会では久々にお会いした高校の大先輩や,シリコンバレーで起業したいという頼もしい後輩などと話もでき,僕も大いに刺激を受けました。ついでに,といっては何ですが,プレゼント大会ではEvernoteのTシャツをゲット。ありがとうございました。
左から翻訳者の井口さん,日経BP社編集者の中川さん,カーマイン・ガロ氏,解説の外村さん,一部で「知子部長」として知られている日経BP社の高畑さん,今回の通訳を担当した滑川海彦さん(TechCrunchやFacebook本の翻訳などでも知られています)
と,イベント報告だけで終わってもいいのですが,この本の場合,読んで終わってしまうのではあまりにももったいない。やっぱり自分のパッションやビジョンを常に考える必要があるだろうと思うのです。
カリフォルニアワインの場合,ロバート・モンダヴィが「ナパを世界でトップクラスのワイン生産地にする」というビジョンを持ったことが今につながっているのは明らかです。ビジョンはどれだけ重要か,言うまでもないでしょう。
私も,このブログのオーナーとして「カリフォルニアワイン」にこれからもパッションを持ち,「カリフォルニアワインを日本でもフランスに負けない高品質なワインとして認めてもらう」ことをビジョンとして行きたいと思います。
ナパの人気ワイナリHess Collectionがソノマのピノ・ノワール・プロデューサMacPhailを買収しました(Hess Collection Buys Sonoma's MacPhail Wines)。ブランドと在庫を買い取るものの,ソノマのHealdsburgにあるワイナリ設備はMacPhailが維持するとのことです。
MacPhailによると,今回の売却は,ワイン作りに専念するためのものだとのこと。2002年にワイナリを設立し,ピノ専業でワインを作ってきたものの,次第にセールスに割く時間が増えていっていることにフラストレーションを募らせていたようです。
MacPhailによると,今回の売却は,ワイン作りに専念するためのものだとのこと。2002年にワイナリを設立し,ピノ専業でワインを作ってきたものの,次第にセールスに割く時間が増えていっていることにフラストレーションを募らせていたようです。
これまで赤と白だと赤を飲む比率の方が大分高かったのですが,最近はほぼ半々でしょうか。家の白在庫が多ければもっと白飲んでいるだろうなというこの頃です。
特に最近は,素晴らしいシャルドネが多くて嬉しいのですが,友人のかもさんもカリフォルニアのシャルドネを次々とテイスティングしようという企画をやっていて,大変気になっています。ただ,初回はかなり難しいワインだったよう。Diatomの今売っているラインナップの中でも,「風音」だけは米国で未リリースのワイン。ちょっとまだこなれていなかったのだろうと思ったりします。次は何なのかなあ…
というわけで,気になっているワインの一つがLuciaのシャルドネ。Luciaはご存知の人も多いと思いますが,Pisoni(畑じゃなくてワイナリの)のセカンド的な扱い。ただ,Pisoni自身はシャルドネをだしていないので,実質的にはこれがPisoniのシャルドネとなっているわけです。
柳屋によると,Roarのシャルドネ,August Westのシャルドネより,美味しかったというので,2009年は相当なものではないかと思いますです。うーむ,これは気になる。
特に最近は,素晴らしいシャルドネが多くて嬉しいのですが,友人のかもさんもカリフォルニアのシャルドネを次々とテイスティングしようという企画をやっていて,大変気になっています。ただ,初回はかなり難しいワインだったよう。Diatomの今売っているラインナップの中でも,「風音」だけは米国で未リリースのワイン。ちょっとまだこなれていなかったのだろうと思ったりします。次は何なのかなあ…
というわけで,気になっているワインの一つがLuciaのシャルドネ。Luciaはご存知の人も多いと思いますが,Pisoni(畑じゃなくてワイナリの)のセカンド的な扱い。ただ,Pisoni自身はシャルドネをだしていないので,実質的にはこれがPisoniのシャルドネとなっているわけです。
柳屋によると,Roarのシャルドネ,August Westのシャルドネより,美味しかったというので,2009年は相当なものではないかと思いますです。うーむ,これは気になる。
The American Association of Wine Economistsの研究によると,57%のワインはラベルに書いてあるよりもアルコール度が高かったそうです(Wine alcohol strength 'systematically' understated on labelling)。例えば13.1%とラベルに記載されているとき,実際のアルコール度の平均は13.6%。0.5ポイントの違いがありました。
チリ,アルゼンチン,米国が全体に「偽アルコール度」が多かったところですが,フランスやイタリア,スペインといった平均的にはアルコール度が低い地域も例外ではなかったとのこと。
研究者は,温暖化やワイン作りのテクニック向上がアルコール度の上昇に結びついており,それが主な理由ではないか,としています。
米国だと14%を超えるかどうかで税金が変わるため,14%未満か以上かはちゃんと測ると言われていましたが,実際のところはどうなのでしょうね? マニアほどアルコール度が高いワインを「熱っぽい」として避ける傾向がありますが,うまく作られたワインでは,アルコール度が高くても意外と気づかないといった話もあります。
参考までに,W. Blake Gray氏がSiduriのAdam Leeとアルコール度当て勝負をした記事がありますのでご覧になることをお勧めします。勝者は意外なところにいました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。
チリ,アルゼンチン,米国が全体に「偽アルコール度」が多かったところですが,フランスやイタリア,スペインといった平均的にはアルコール度が低い地域も例外ではなかったとのこと。
研究者は,温暖化やワイン作りのテクニック向上がアルコール度の上昇に結びついており,それが主な理由ではないか,としています。
米国だと14%を超えるかどうかで税金が変わるため,14%未満か以上かはちゃんと測ると言われていましたが,実際のところはどうなのでしょうね? マニアほどアルコール度が高いワインを「熱っぽい」として避ける傾向がありますが,うまく作られたワインでは,アルコール度が高くても意外と気づかないといった話もあります。
参考までに,W. Blake Gray氏がSiduriのAdam Leeとアルコール度当て勝負をした記事がありますのでご覧になることをお勧めします。勝者は意外なところにいました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。
ナパは30年後にはプレミアム・ワインの産地から脱落するかもしれないと,スタンフォード大学の研究者が発表しています(Napa 'unsuitable' for premium wine in 30 years: study)。
その研究ではサンタ・バーバラ,ナパ,オレゴンのYamhill,ワシントンのWalla Wallaの気候変動を調べています。結果として2040年には半分以上の地域がプレミアムワイン用のぶどう作りに向かなくなる一方で,オレゴンやワシントンの一部の地域は,よりよい条件になってくるとのことです。
条件としては2040年までに温室ガスが23%増えることを想定しています。その結果地球の気温が平均1℃上がるとしています。
そのとき,上記の四つのエリアでも平均気温が上がると同時に摂氏35℃を超えるような「猛暑日」も増えます。ナパでは気温が1.1℃,猛暑日が10日増え,不適合な地域が増えるとのことです。
サンタ・バーバラではワイン作りに適した地域が20%減り,ワシントンのコロンビア・ヴァレーでも30%減ります。一方でオレゴンのウィラメット・ヴァレーではワイン作りに適した地域が増える見込みだといいます。
研究の著者によると,生産者は,45日の猛暑日にも耐えるような品種を選択するか,枝の伐採,灌漑などで樹の温度を下げる工夫をしなければいけなくなるだろう,とのことです。
その研究ではサンタ・バーバラ,ナパ,オレゴンのYamhill,ワシントンのWalla Wallaの気候変動を調べています。結果として2040年には半分以上の地域がプレミアムワイン用のぶどう作りに向かなくなる一方で,オレゴンやワシントンの一部の地域は,よりよい条件になってくるとのことです。
条件としては2040年までに温室ガスが23%増えることを想定しています。その結果地球の気温が平均1℃上がるとしています。
そのとき,上記の四つのエリアでも平均気温が上がると同時に摂氏35℃を超えるような「猛暑日」も増えます。ナパでは気温が1.1℃,猛暑日が10日増え,不適合な地域が増えるとのことです。
サンタ・バーバラではワイン作りに適した地域が20%減り,ワシントンのコロンビア・ヴァレーでも30%減ります。一方でオレゴンのウィラメット・ヴァレーではワイン作りに適した地域が増える見込みだといいます。
研究の著者によると,生産者は,45日の猛暑日にも耐えるような品種を選択するか,枝の伐採,灌漑などで樹の温度を下げる工夫をしなければいけなくなるだろう,とのことです。
Wine Spectator誌のカリフォルニア担当James Laube氏によると,2009年のカリフォルニア・ピノ・ノワールは史上最高の出来ではないかとのこと(California’s 2009 Pinot Noirs Might Be Best Ever, Wine Spectator Says | Shanken News Daily)。
これまでのところ半数以上のワインが90点超の評価とのことで,これまでにない状況だといいます。
もっとも「史上最高」かどうかについては,「リリース直後に飲む」のか「完全に熟成して飲む」のか,などによrっても変わってくるとのこと。
なにはともあれ,Good Vintageで酒のつまみになりそうなネタが入ってくるのはいいことです。
これまでのところ半数以上のワインが90点超の評価とのことで,これまでにない状況だといいます。
もっとも「史上最高」かどうかについては,「リリース直後に飲む」のか「完全に熟成して飲む」のか,などによrっても変わってくるとのこと。
なにはともあれ,Good Vintageで酒のつまみになりそうなネタが入ってくるのはいいことです。
カリフォルニアワインあらかるとにQuilceda Creekのカベルネ・ソヴィニョン2008が入荷しています。12本入荷していて執筆時に残り4本。追加はまずありません。米国のカベルネ・ソヴィニョンの中でも入手しにくさではトップクラスです。
Quilceda CreekというとWine Advocate誌で2001年以降98点が1回,99点が2回,100点が4回という,平均99超の超高得点を叩きだしています。なお,このワイナリはワシントン州にあるので評価者は2003年までがPierre Rovani,2004年以降がJay Millerによる採点です。
Quilceda CreekというとWine Advocate誌で2001年以降98点が1回,99点が2回,100点が4回という,平均99超の超高得点を叩きだしています。なお,このワイナリはワシントン州にあるので評価者は2003年までがPierre Rovani,2004年以降がJay Millerによる採点です。
かつてのSharoshooterやApple Mothのさわぎのように,害虫はカリフォルニアのワイン産業にとって重要な問題です。古くからフクロウなどは,虫の駆除に役立つとされていましたが,実はコウモリが貢献しているという話が出ていました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Bats Battle Bugs in California Vineyards)。
特に近年では持続可能なワイン作りということで,薬の使用も最低限にしたいという要望があります。コウモリは人知れず活躍してきたようです。
特に近年では持続可能なワイン作りということで,薬の使用も最低限にしたいという要望があります。コウモリは人知れず活躍してきたようです。
6月末のニュースですが,Galloがセントラル・コーストにあるEdna Valley Vineyardを買収すると発表しています(Gallo Winery Buying Edna Valley Vineyard | News | News & Features | Wine Spectator)。
Edna Valleyは1980年にDiageoとParagonのジョイント・ベンチャーとして設立された年間30万ケース生産の中規模ワイナリ。シャルドネが中心で,シラーやピノ・ノワールも作っています。
地元のSan Luis Obispoのワイナリは今回の買収を喜んでいる様子。Galloの力でEdna Valleyの名前が広がることを期待しているようです。
Edna Valleyは1980年にDiageoとParagonのジョイント・ベンチャーとして設立された年間30万ケース生産の中規模ワイナリ。シャルドネが中心で,シラーやピノ・ノワールも作っています。
地元のSan Luis Obispoのワイナリは今回の買収を喜んでいる様子。Galloの力でEdna Valleyの名前が広がることを期待しているようです。
Wine Advocate誌で過去最高の評価だった2007年のカレラ。これを国内ショップとしては圧倒的といっていいほど安く提供していたワイン・オーソリティで,2008年のCalera Ryanが税込み3980円と,久々の3000円台になっています。このワインとしてはほぼ底値と言っていいでしょう。2008年のレビューは出ていませんが,おそらく2006年よりは大分高く評価されるでしょう。
2009年のセントラル・コースト・シャルドネも1980円とかなりの安値。これもこの値段にしてはなかなかいいシャルドネです。
2009年のセントラル・コースト・シャルドネも1980円とかなりの安値。これもこの値段にしてはなかなかいいシャルドネです。
Wine Advocate誌195号で6本のワインがロバート・パーカーから100点と評されたVérité。まだまだ知られていないし,私も実はきちんと調べたことがありませんでした。いい機会なので,どういうワイナリなのか紹介させていただきます。
Kendall-Jacksonの創設者として知られるJess Jackson(先日残念ながら亡くなられてしまいました)がVéritéを設立したのは1998年のこと。ボルドーの七つのシャトーでワインメーカーやテクニカル・ディレクタをしていたピエール・セラン(Pierre Seillan)を招いて「ペトリュスと同じくらいいいメルローを作りたいんだ」と言ったそうです。ソノマの土地を見て回ったピエールの回答は「どうして(ペトリュスより)もっといいワインを作らないの?」でした。以来,ソノマの山麓の畑のブドウを使って,その土地を表現したワインを作っています。
畑は四つ。Alexander Mountain Estateは標高900フィートから2400フィート。メルローとカベルネ・ソヴィニョンが植わっています。火山性の痩せた土壌です。標高550~629フィートのJackson ParkはBennettヴァレーにあり,砂地でメルローに最適です。標高500フィート~960フィートのKnights ValleyにあるKellogはカベルネ・ソヴィニョンとメルロー。Vérité Valeはチョークヒルにある畑でMerlotのほかカベルネ・フラン,プチ・ヴェルドが植わっています。標高は160~225フィート。
ワインは3種。La Museはポムロールにインスパイアされたメルロー中心のブレンド。La Joieはポイヤックを意識したカベルネ・ソヴィニョンのブレンド。Le Désirはサンテミリオンに経緯を評したカベルネ・フランを多く使ったもの。例えば2007年はカベルネ・フランが44%,メルローが44%,カベルネ・ソヴィニョンが8%,マルベックが4%となっています。
パーカーによると,ここのワインは極めて長熟型につくられており30~50年持つとのことです。例えば,今回100点を取った2001年のLa Museは飲み頃が2016年~2056年!。気を長くして飲みましょう。
ワイナリは予約をすればテイスティング可能です。テイスティング・フィーは50ドル。ワインを購入すれば返金されます。約2時間かかるというから,半日費やすつもりで訪問しましょう。
大きな地図で見る
Kendall-Jacksonの創設者として知られるJess Jackson(先日残念ながら亡くなられてしまいました)がVéritéを設立したのは1998年のこと。ボルドーの七つのシャトーでワインメーカーやテクニカル・ディレクタをしていたピエール・セラン(Pierre Seillan)を招いて「ペトリュスと同じくらいいいメルローを作りたいんだ」と言ったそうです。ソノマの土地を見て回ったピエールの回答は「どうして(ペトリュスより)もっといいワインを作らないの?」でした。以来,ソノマの山麓の畑のブドウを使って,その土地を表現したワインを作っています。
畑は四つ。Alexander Mountain Estateは標高900フィートから2400フィート。メルローとカベルネ・ソヴィニョンが植わっています。火山性の痩せた土壌です。標高550~629フィートのJackson ParkはBennettヴァレーにあり,砂地でメルローに最適です。標高500フィート~960フィートのKnights ValleyにあるKellogはカベルネ・ソヴィニョンとメルロー。Vérité Valeはチョークヒルにある畑でMerlotのほかカベルネ・フラン,プチ・ヴェルドが植わっています。標高は160~225フィート。
ワインは3種。La Museはポムロールにインスパイアされたメルロー中心のブレンド。La Joieはポイヤックを意識したカベルネ・ソヴィニョンのブレンド。Le Désirはサンテミリオンに経緯を評したカベルネ・フランを多く使ったもの。例えば2007年はカベルネ・フランが44%,メルローが44%,カベルネ・ソヴィニョンが8%,マルベックが4%となっています。
パーカーによると,ここのワインは極めて長熟型につくられており30~50年持つとのことです。例えば,今回100点を取った2001年のLa Museは飲み頃が2016年~2056年!。気を長くして飲みましょう。
ワイナリは予約をすればテイスティング可能です。テイスティング・フィーは50ドル。ワインを購入すれば返金されます。約2時間かかるというから,半日費やすつもりで訪問しましょう。
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先日紹介した干物が今日到着したので,大きすぎて冷凍庫に入らなかったカサゴを早速いただきました。二人で一匹です(カサゴは1セットに1枚ですが,2セット買っているので2枚で4人分)。
商品ページには約28cmと書いてありましたが実際には30cm以上。魚焼きグリルでは一度に1枚しか焼けませんでした。脂ののりもよく,身が美味しいのはもちろん,ここのは塩加減がよく,皮が絶品。堪能しました。
ちなみに,干物を焼くときには先に皮の付いていない方から焼くのが鉄則。強火で身の面を焼き固めます。ひっくり返すのは1回で,後に皮目の方を焼きます。こうするとぱりっと仕上がって見た目も味もよくなります(写真はちょっと焼きすぎですが)。
Cook&Dineの10年記念セールの干物セットはまだ結構残っているので,再度お勧めさせていただきます。
商品ページには約28cmと書いてありましたが実際には30cm以上。魚焼きグリルでは一度に1枚しか焼けませんでした。脂ののりもよく,身が美味しいのはもちろん,ここのは塩加減がよく,皮が絶品。堪能しました。
ちなみに,干物を焼くときには先に皮の付いていない方から焼くのが鉄則。強火で身の面を焼き固めます。ひっくり返すのは1回で,後に皮目の方を焼きます。こうするとぱりっと仕上がって見た目も味もよくなります(写真はちょっと焼きすぎですが)。
Cook&Dineの10年記念セールの干物セットはまだ結構残っているので,再度お勧めさせていただきます。
Wine Advocate誌の195号が発行されました。カリフォルニアの主担当を外れたパーカーが、過去ビンテージの試飲結果を発表したのですが、これがなんだかすごいことに。
パーカー担当のパートは四つに分かれており、良年と言われる2001年のカベルネ水平、BeringerのCabernet Sauvignon Private Reserve垂直、Veriteの水平垂直、Colgin Cariadの垂直となっています。
Veriteではこれまで発表されていた2本の100点ワイン(Le Joie 2007、Le Desir 2008)に加え、La Muse 2008、La Muse 2007、Le Desir 2007、La Muse 2001と4本が100点に。La Muse 2008なんて今年2月に96点だったのから100点なのですから「ちょっとパーカーさん、それは変えすぎなんじゃない」と言いたくなるほどです。
Colgin Cariadは2005年と2007年が100点。2005年は96+という評価からのランクアップです。
2001年のカベルネは、当初の評価ほど良くないのではないかという話も出てきていましたが、今回新たに6本が評価を上げて100点になるなど(前述のLa Museのほか、Lokoya、Bont St. Eden、Abreu Madrona Ranch、Abreu Thorevilos、 Shafer Hillside Select)、やはり高評価です。ただ、当初97-100だったByrantが90点(2003年12月の評価では91点)に落ちるなど、落ちているのがないわけではありません。
この発表を受けて早速うごいたのが柳屋。Colgin Cariad 2005を税抜3万6000円で出しています。このワイン米国では400ドル~700ドル。実質的にはこちらの方が安いくらいです。
Veriteあたりもこれから動き出しそうな気がします。
パーカー担当のパートは四つに分かれており、良年と言われる2001年のカベルネ水平、BeringerのCabernet Sauvignon Private Reserve垂直、Veriteの水平垂直、Colgin Cariadの垂直となっています。
Veriteではこれまで発表されていた2本の100点ワイン(Le Joie 2007、Le Desir 2008)に加え、La Muse 2008、La Muse 2007、Le Desir 2007、La Muse 2001と4本が100点に。La Muse 2008なんて今年2月に96点だったのから100点なのですから「ちょっとパーカーさん、それは変えすぎなんじゃない」と言いたくなるほどです。
Colgin Cariadは2005年と2007年が100点。2005年は96+という評価からのランクアップです。
2001年のカベルネは、当初の評価ほど良くないのではないかという話も出てきていましたが、今回新たに6本が評価を上げて100点になるなど(前述のLa Museのほか、Lokoya、Bont St. Eden、Abreu Madrona Ranch、Abreu Thorevilos、 Shafer Hillside Select)、やはり高評価です。ただ、当初97-100だったByrantが90点(2003年12月の評価では91点)に落ちるなど、落ちているのがないわけではありません。
この発表を受けて早速うごいたのが柳屋。Colgin Cariad 2005を税抜3万6000円で出しています。このワイン米国では400ドル~700ドル。実質的にはこちらの方が安いくらいです。
Veriteあたりもこれから動き出しそうな気がします。
DuMOLはピノ・ノワールやシャルドネ、シラーを手がけるワイナリ。Marcassinなどと並んで、市場に出回ることが少なく入手困難で知られています。個人的には数年前にワイン会で飲んだシャルドネが忘れられない味の一つ。近年は正式輸入も途絶えてしまったため、もう飲めないかと半ばあきらめていました。
柳屋によると、それがなんと輸入復活。しかも単一畑のChloe 2008が税抜8000円台という安さ。このChloe、Aubertなども購入しているRitchieの畑のもの。Aubertだったらこの倍くらいはしてしまいます。ちょっと興奮して鼻血が出そうになってしまいました(笑)。ちなみに2008 ChloeはWine Advocate誌で95点。パーカーはDuMOLをシャルドネではトップ6に、ピノ・ノワールではトップ12に入るとしています。
昨年はSauvignon Blancのいいものが日本にだいぶ入ってきましたが、今年はもしかするとシャルドネの当たり年かもしれません。前述のAubertや、漢字ラベルになったDiatomなど、すばらしいワインが入ってきています。
今のカリフォルニアのいいシャルドネは、昔のようなコテコテの作りではなく、かなり繊細な味わいを持っています。ぜひ多くの人に試してもらいたいと思います。
DuMOL Chloeのリンクはこちら
柳屋によると、それがなんと輸入復活。しかも単一畑のChloe 2008が税抜8000円台という安さ。このChloe、Aubertなども購入しているRitchieの畑のもの。Aubertだったらこの倍くらいはしてしまいます。ちょっと興奮して鼻血が出そうになってしまいました(笑)。ちなみに2008 ChloeはWine Advocate誌で95点。パーカーはDuMOLをシャルドネではトップ6に、ピノ・ノワールではトップ12に入るとしています。
昨年はSauvignon Blancのいいものが日本にだいぶ入ってきましたが、今年はもしかするとシャルドネの当たり年かもしれません。前述のAubertや、漢字ラベルになったDiatomなど、すばらしいワインが入ってきています。
今のカリフォルニアのいいシャルドネは、昔のようなコテコテの作りではなく、かなり繊細な味わいを持っています。ぜひ多くの人に試してもらいたいと思います。
DuMOL Chloeのリンクはこちら
コルクとその代替品についての話題は数年前は活発でしたが,最近ではあまり聞かないような気がします。コルク側のブショネ対応が進んだのか,それとも代替品では足りないところがあったのか?それとも当たり前すぎて話題にならなくなったのか?
オーストラリアやニュージーランドと比べると明らかにスクリューキャップの採用率は低い米国ですが,このほどワシントンのHogue Cellarsが全ワインでスクリューキャップを採用すると発表しました。Hogueの生産量は年間57万ケース。中堅どころの中では大きいほうだと思います。
Hogueは2005年から2010年まで研究を重ねた結果として「Saranex」を裏側に貼ったものがベストだと結論を出したようです。これを貼ることで,微妙に空気が通過するようになり,長期の成熟にも向くとのことです。
オーストラリアやニュージーランドと比べると明らかにスクリューキャップの採用率は低い米国ですが,このほどワシントンのHogue Cellarsが全ワインでスクリューキャップを採用すると発表しました。Hogueの生産量は年間57万ケース。中堅どころの中では大きいほうだと思います。
Hogueは2005年から2010年まで研究を重ねた結果として「Saranex」を裏側に貼ったものがベストだと結論を出したようです。これを貼ることで,微妙に空気が通過するようになり,長期の成熟にも向くとのことです。
かわばた酒店でAu Bon Climatのフラグシップのピノ・ノワール「Isabelle」が税抜3000円台という安さで出ています。10年くらい前は1万円くらいするのが当たり前だったことを考えるといい時代になったものです。白ワインのブレンドもの「ヒルデガード」も税抜2880円と安いです。
また、ピノ・ノワールしか在庫ありませんが、コスト・パフォーマンスの高さで人気が上がっているマクマニス・ファミリーも税抜1180円とかなりの安さです。カリフォルニアの1500円以下部門では今一番ではないでしょうか。これもお勧め。
また、ピノ・ノワールしか在庫ありませんが、コスト・パフォーマンスの高さで人気が上がっているマクマニス・ファミリーも税抜1180円とかなりの安さです。カリフォルニアの1500円以下部門では今一番ではないでしょうか。これもお勧め。
ワインだけでなくネットショッピングはかなり使っている方だと思いますが、グルメ系はどうしても信用できる限られた店でないとなかなか手が出ません。そんな中でこれまで何回もリピート買いしている店の一つが「Cook&Dine」。ここは湘南を中心に、この店がおいしいと思った商品だけを売っており、今までどれを買ってもはずしたことはありません。
中でも定番の一つが横須賀市佐島にある石川水産の干物。とはいえ値段は高めなのでなかなか買えないのですが、今回は同ショップの10年記念ということで、以下のセットが税抜1299円という安さ。
■ かさご 大(ミッドウェイ沖捕獲・宮城水揚) 約28cm×1枚
■ かます(佐島産) 約26cm×2
■ はなだい(千葉産) 約22cm×1枚
■ 真あじ干物(佐賀産) 約20cm×5枚
■ 真さば干物(佐島産) 半身約23cm×2
500セット限定ですが、干物好きなら、これは絶対にお勧めです。
中でも定番の一つが横須賀市佐島にある石川水産の干物。とはいえ値段は高めなのでなかなか買えないのですが、今回は同ショップの10年記念ということで、以下のセットが税抜1299円という安さ。
■ かさご 大(ミッドウェイ沖捕獲・宮城水揚) 約28cm×1枚
■ かます(佐島産) 約26cm×2
■ はなだい(千葉産) 約22cm×1枚
■ 真あじ干物(佐賀産) 約20cm×5枚
■ 真さば干物(佐島産) 半身約23cm×2
500セット限定ですが、干物好きなら、これは絶対にお勧めです。
SonomaのダウンタウンにあるSebastiani Wineryに移転したCrushpadですが,ワイナリ設備に加えてビジター・センターを設立することが表明されており,設計をStrening Architects社が請け負うそうです(Crushpad Hires Strening Architects to Design Innovative Visitor Center Venue at New Sonoma Headquarters)。
Strening Architects社はこれまでRochioliなどのワイナリを作ってきており,サイトを見る限り,シンプルながらモダンな感じの設計を得意としているようです。
Crushpadのビジター・センターではワインの販売,テイスティングのほか,100人規模でのセミナーやブレンディングの体験などができるようになるとのことです。
場所も便利ですし,ソノマのワイナリ観光の一大拠点になっていきそうな気がします。夏以降ソノマに行かれるかたはぜひ。
Strening Architects社はこれまでRochioliなどのワイナリを作ってきており,サイトを見る限り,シンプルながらモダンな感じの設計を得意としているようです。
Crushpadのビジター・センターではワインの販売,テイスティングのほか,100人規模でのセミナーやブレンディングの体験などができるようになるとのことです。
場所も便利ですし,ソノマのワイナリ観光の一大拠点になっていきそうな気がします。夏以降ソノマに行かれるかたはぜひ。
Wine Spectator誌によるとナパのSloanのオーナーのStuart Sloanがワイナリを売却したと発表しました(Napa’s Sloan Estate Sold | News | News & Features | Wine Spectator)。
Sloanは1990年代にDavid Abreuの助けを得てRutherfordに畑を購入しました。最初の2000年のワインはMark Aubertが作り,その後Martha McClellanが後を継ぎました。コンサルタントとしてMichel Rolandも雇っています。2002年のカベルネはWine Spectatorで99点,Wine Advocate誌で100点という高評価を得ました。
Wine Advocate誌では2007年も100点を取っており,21世紀を代表するワイナリの一つとなっていましたが,いったい何があったのでしょうか。
Sloanは1990年代にDavid Abreuの助けを得てRutherfordに畑を購入しました。最初の2000年のワインはMark Aubertが作り,その後Martha McClellanが後を継ぎました。コンサルタントとしてMichel Rolandも雇っています。2002年のカベルネはWine Spectatorで99点,Wine Advocate誌で100点という高評価を得ました。
Wine Advocate誌では2007年も100点を取っており,21世紀を代表するワイナリの一つとなっていましたが,いったい何があったのでしょうか。
カリフォルニアのピノ・シャルドネ・スペシャリストの中でも,ごく一部に注目されているのがソノマのRussian River ValleyにあるChasseur(シャサーあるいはシャスール)。ロバート・パーカーがここのワインはコスト・パフォーマンスが高いと,Twitterで名前を挙げて紹介しており,コスタ・ブラウンなど周囲のワイナリと比べてリーズナブルな価格でワインを出しています。
さらに,日本の価格もかなり安め。単一畑で7000円台,セカンドのカザーだと2000円台という実売価格です。ここのインポーターである協和興材は自動車関連用品の輸入販売が主事業であるためでしょうか?
Wine Advocate誌での評価を見ると,シャルドネでは2007年のLorenzoが95点,ピノでは同年のUminoとRayhillが96点というのが一番の高評価(ちなみにシャルドネは4種,ピノは9種だしています)。
まだここのワインについては評判もさほど出ていないようで,私も飲んだことないのですが,要ウォッチングです。飲んだ方の情報もお待ちしております。
さらに,日本の価格もかなり安め。単一畑で7000円台,セカンドのカザーだと2000円台という実売価格です。ここのインポーターである協和興材は自動車関連用品の輸入販売が主事業であるためでしょうか?
Wine Advocate誌での評価を見ると,シャルドネでは2007年のLorenzoが95点,ピノでは同年のUminoとRayhillが96点というのが一番の高評価(ちなみにシャルドネは4種,ピノは9種だしています)。
まだここのワインについては評判もさほど出ていないようで,私も飲んだことないのですが,要ウォッチングです。飲んだ方の情報もお待ちしております。
「Savour St. Helena」という新しい共同テイスティング・ルームがナパのSt. Helenaにオープンしました(New wine co-op opens in St. Helena)。場所は649 Main St.。Napa Soap Companyの隣だそうです。
今のところ仮オープンという形で,ワインはAreté Winesのソヴィニョン・ブランとTerroir Napa Valleyの4種に限られていますが,毎週ラインナップを増やしていくとのこと。
特筆すべきなのはオープン時間が長いこと。夜8時まで営業しています。5時にはほとんどのワイナリが閉まってしまうナパにおいては貴重な存在になりそうです。
今のところ仮オープンという形で,ワインはAreté Winesのソヴィニョン・ブランとTerroir Napa Valleyの4種に限られていますが,毎週ラインナップを増やしていくとのこと。
特筆すべきなのはオープン時間が長いこと。夜8時まで営業しています。5時にはほとんどのワイナリが閉まってしまうナパにおいては貴重な存在になりそうです。
Mondaviの話のついでにワインも紹介しておきましょう。Robert Mondaviを代表するワインといえば,やはりCabernet Sauvignonのリザーブでしょう。Mondaviを代表するというだけでなくBeringerのカベルネ・リザーブと並んで,カリフォルニアのカベルネの代表といっても過言ではないでしょう。Wine Advocate誌で1971年から2007年までほとんどのヴィンテージがテイスティングされているというのも,その証拠の一つといっていいと思います。
そのカベルネ・リザーブの中でもWine Advocate誌で95+と今世紀最高の評価を得ているのが2007年。柳屋に少量入荷しています。Mondavi家の手を離れてしまったワインではありますが,その伝統は守られているようです。
そのカベルネ・リザーブの中でもWine Advocate誌で95+と今世紀最高の評価を得ているのが2007年。柳屋に少量入荷しています。Mondavi家の手を離れてしまったワインではありますが,その伝統は守られているようです。
Robert Mondaviの3人の子供Michael,Macia,TimがRobert Mondaviにまつわる写真やスピーチ原稿などの資料をUC Davisに寄付しました(UC Davis News & Information :: Mondavi family donates Robert Mondavi Papers to UC Davis University Library)。
資料は全部で40箱以上あるそうで,UC Davisは資料を整理したのち,大学内だけでなく,一般の閲覧もできるようにするとのことです。
Robert Mondaviは私が最も尊敬する人物の一人。Robert Mondavi Wineryが作ったワインの素晴らしさだけでなく,Opus One設立によってフランスの一級のワイナリと台頭の立場であることを示したこと,観光を大事にしたこと,アメリカのライフスタイルにワインを持ち込んだこと,カリフォルニアのワイン業界の旗振り役として皆を鼓舞してきたこと,などなどその貢献の大きさは計り知れないものがあります。このような形で彼の生涯がオープンになることもすごい価値があると思います。
加えて,Robertの死後名前を連ねたことがほとんどない,TimとMichaelが連名になっていることもうれしいことです。
資料は全部で40箱以上あるそうで,UC Davisは資料を整理したのち,大学内だけでなく,一般の閲覧もできるようにするとのことです。
Robert Mondaviは私が最も尊敬する人物の一人。Robert Mondavi Wineryが作ったワインの素晴らしさだけでなく,Opus One設立によってフランスの一級のワイナリと台頭の立場であることを示したこと,観光を大事にしたこと,アメリカのライフスタイルにワインを持ち込んだこと,カリフォルニアのワイン業界の旗振り役として皆を鼓舞してきたこと,などなどその貢献の大きさは計り知れないものがあります。このような形で彼の生涯がオープンになることもすごい価値があると思います。
加えて,Robertの死後名前を連ねたことがほとんどない,TimとMichaelが連名になっていることもうれしいことです。
2011年は春先から不順な天気に悩まされているカリフォルニアです。通常5月くらいからは雨もなく,晴れ渡る日が続くものですが,今年は未だに天気が安定しません。6月上旬のAuction Napa Valleyは31年の歴史で初の雨,しかも大雨が降ったといいます。ただ,これで今年は悪い年になるのかというと,そう即断したものでもなさそうです(Cool weather, late rain may produce a vintage year for wines - San Jose Mercury News)。
確かに6月上旬の悪天候は収穫量にかなり影響しそうですが,これから安定していけば,よいワインができそうです。
確かに6月上旬の悪天候は収穫量にかなり影響しそうですが,これから安定していけば,よいワインができそうです。
Kistler、Marcassin、Peter Michaelと並ぶブルゴーニュ系品種の雄、Aubert(オーベール)が正規輸入され始めました。まずはシャルドネ5種類。Wine Advocate誌(ロバート・パーカー)の評価によれば一番低いRitchie Vineyardですら94-96という高評価。「モンラッシェぽい」(パーカー)というReulingは96-100となっています。正規輸入ですから価格は米国とさほど変わりません。Kistlerに比べるとまだまだ珍しいですから、人気も上がりそうです。
楽天のショップでは柳屋とカリフォルニアワインあらかると、ワインスタイルに入っています。ワインスタイルはセット物で10万超と高いですが、なんと実売2万円を超えるAubertのピノ(2006年のUV Vineyard)がおまけで付いてくるので、かなり割安です。既にカリフォルニアワインあらかるとのReulingは売り切れ。お早めにどうぞ。
楽天のショップでは柳屋とカリフォルニアワインあらかると、ワインスタイルに入っています。ワインスタイルはセット物で10万超と高いですが、なんと実売2万円を超えるAubertのピノ(2006年のUV Vineyard)がおまけで付いてくるので、かなり割安です。既にカリフォルニアワインあらかるとのReulingは売り切れ。お早めにどうぞ。
ワインには全く関係ありませんが、今月からサマータイムとかやらが始まっております。早く会社に行くのは別にいいのですが、一番困るのが残業時間になると空調が止まってしまうこと。そこで省電力なUSB扇風機を買ったところ、とても具合がいいので、紹介させていただきます。
扇風機といっても普通の丸いタイプではなく、スリムな棒状で、机の上でほとんど場所を取りません。もちろん風力はそれほど強くありませんが、風量は1~3とMAXの4段階。MAXにすれば結構涼しいですし、1だとほのかに風を感じる程度。音もほとんどないのでついていることを忘れてしまいそうです。扇風機の風が苦手な人でもこのレベルなら気にならないと思います。色は白黒ピンク、水色、茶色の5色あります。
おそらく相当売れていて、購入した店では既に前色売り切れ。上記の店では3色18台ありますが、いつまで残っているでしょうか。そういうときには下のリンクをご利用ください。
スリムタワー型USB扇風機GH-USB-FANTWで検索
扇風機といっても普通の丸いタイプではなく、スリムな棒状で、机の上でほとんど場所を取りません。もちろん風力はそれほど強くありませんが、風量は1~3とMAXの4段階。MAXにすれば結構涼しいですし、1だとほのかに風を感じる程度。音もほとんどないのでついていることを忘れてしまいそうです。扇風機の風が苦手な人でもこのレベルなら気にならないと思います。色は白黒ピンク、水色、茶色の5色あります。
おそらく相当売れていて、購入した店では既に前色売り切れ。上記の店では3色18台ありますが、いつまで残っているでしょうか。そういうときには下のリンクをご利用ください。
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先日紹介したCh. Igai Takahaがいわき市の復興用にとチャリティで提供していたワイン2種を飲みました。どちらもPalminaで作っているイタリア系品種のワインです。
白のSamurai Bellezioはトカイ・フリウラーノ100%。アルコール度11.5%というのはカリフォルニアでは異例の低さです。華やかで優しいワイン。敢えて言えばViognierに近いような感じ。ほのかな甘みを酸がほどよくバランスを取っています。
赤のNadeshiko BellezioはNebbioloとSangioveseのブレンド。Sangioveseっぽさは表にはあまり現れず,Nebbioloの力強さを感じるワインでした。ただ,パワフルでぐいぐい押してくるというより複雑さを中に保った感じ。おいしいです。こういう味わいはカリフォルニアではかなり珍しいと思います。
白のSamurai Bellezioはトカイ・フリウラーノ100%。アルコール度11.5%というのはカリフォルニアでは異例の低さです。華やかで優しいワイン。敢えて言えばViognierに近いような感じ。ほのかな甘みを酸がほどよくバランスを取っています。
赤のNadeshiko BellezioはNebbioloとSangioveseのブレンド。Sangioveseっぽさは表にはあまり現れず,Nebbioloの力強さを感じるワインでした。ただ,パワフルでぐいぐい押してくるというより複雑さを中に保った感じ。おいしいです。こういう味わいはカリフォルニアではかなり珍しいと思います。
東日本大震災で巨大津波に襲われた宮城県南三陸町で作られたトマトが発売されています。畑の一部はガレキに覆われたものの,残った農地もあり,地元の雇用を考えて新たに4人を雇ってトマトを作っているのだといいます。
トマト自体は化学肥料を使わずに作っているもの。良質の食材だけを売っているショップのものですから,品質は折り紙つきと言っていいでしょう。4kgの共同購入の他,雇用支援金を1100円含んだコース,同じく5100円含んだコースがあります。放射性ヨウ素,セシウムは検出されていません。
宮城県・南三陸町
小野さんの 「完熟・はるちゃんトマト」
トマト自体は化学肥料を使わずに作っているもの。良質の食材だけを売っているショップのものですから,品質は折り紙つきと言っていいでしょう。4kgの共同購入の他,雇用支援金を1100円含んだコース,同じく5100円含んだコースがあります。放射性ヨウ素,セシウムは検出されていません。
宮城県・南三陸町
小野さんの 「完熟・はるちゃんトマト」
柳屋にDiatomの2010年シャルドネが入荷してきています。以前の記事で紹介したように,この年から畑名は入れず,ワインの名前を漢字で入れるようになっています。従来から発表されていた「美夜」「波紋」「花偲」に加え米国で秋リリース予定の「鼓動」「風音」という,何も情報が出ていないワインもあります。
価格も従来実売7000円前後だったのが柳屋の価格で4880円~5980円と1000円~2000円程度安くなっています。
ただし,日本への輸入はそれぞれ4ケース。そもそもどれも300ケース未満という少量生産ですから,追加はほとんど望めないでしょう。気になる人は売り切れる前にどうぞ。
価格も従来実売7000円前後だったのが柳屋の価格で4880円~5980円と1000円~2000円程度安くなっています。
ただし,日本への輸入はそれぞれ4ケース。そもそもどれも300ケース未満という少量生産ですから,追加はほとんど望めないでしょう。気になる人は売り切れる前にどうぞ。
Decanter誌の記事によると米国の研究で,気候の変化とワインのアルコール度の変化を調べたところ,気温の上昇がアルコール度に寄与したレベルは小さいことが判明したそうです(元記事)。
この研究では1992年から2009年まで約13万本に上るワインを調べ,それと気候変動とを照らし合わせているとのこと。結果として気候から想定されるアルコール度の変化は年間0.05%にとどまるのに対し,アルコール度の上昇は実際には1年あたり1.12%に達していたそうです。
著者によると,まだ測定していない尺度もあるものの,アルコール度の上昇は主に人間によるものと考えている,とのことです。
この研究では1992年から2009年まで約13万本に上るワインを調べ,それと気候変動とを照らし合わせているとのこと。結果として気候から想定されるアルコール度の変化は年間0.05%にとどまるのに対し,アルコール度の上昇は実際には1年あたり1.12%に達していたそうです。
著者によると,まだ測定していない尺度もあるものの,アルコール度の上昇は主に人間によるものと考えている,とのことです。
6月9日9時59分までやっている楽天のお買い物マラソンで、各ショップでセールをやっています。中でもかわばた酒店は普段割引にならないような、ハーランのメイデン、ドミナス、ボー・フレールといったマニア垂涎アイテムがセールに。この機会にどうぞ。
まずはここからお買い物マラソンにエントリーしておきましょう
まずはここからお買い物マラソンにエントリーしておきましょう
2011年のAuction Napa Valleyが開かれました。メインのチャリティ・オークションの売上は730万ドル。昨年からは100万ドルほど少なかったですが,底堅い売上を維持しました。
Ch. Igai TakahaがGreg BrewerのDiatomに醸造してもらっているシャルドネのSamurai Beauty。普通のカリフォルニアのシャルドネの概念を覆すほど繊細でエレガントなワインです。残り少ない数本がカリフォルニアワインあらかるとに入荷していました。本家のVin du 268はまだ在庫ありますが,無くなる前にどうぞ。
最近は世界的にロゼの人気が上がっていると聞きます。国内でもイオンによる「満月ロゼ」(ロゼワインに満月を映し,飲み干すと願いが叶う)というキャンペーンなど,ロゼを手にする機会が増えています。
カリフォルニアのロゼというと,まず思いつくのはWhite Zinfandelですが,最近ではピノベースのものも増えています。CaleraのロゼはWine Advocate誌でも高く評価されていますが,個人的にはCaleraより好きなのがPisoniの子ブランドLuciaが作る「Lucy」のロゼ。ロゼとしては比較的濃い目の色調で,味わいもかなりしっかりしたもの。それでいてロゼのエレガントさももちろんあります。ロゼ好きならぜひ飲んでほしいワイン。
カリフォルニアのロゼというと,まず思いつくのはWhite Zinfandelですが,最近ではピノベースのものも増えています。CaleraのロゼはWine Advocate誌でも高く評価されていますが,個人的にはCaleraより好きなのがPisoniの子ブランドLuciaが作る「Lucy」のロゼ。ロゼとしては比較的濃い目の色調で,味わいもかなりしっかりしたもの。それでいてロゼのエレガントさももちろんあります。ロゼ好きならぜひ飲んでほしいワイン。
クーポン共同購入サービスLUXAでシャトー・イガイ・タカハのワインが半額で出ています。しかも送料無料で,売上の一部(送料・手数料除くすべて)はフラガール応援でいわき市に寄付するとのこと。枚数制限はなく,ギフト用にも利用できます。6月30日までやっています。
【和の心流れる生粋のカリフォルニアワイン】著名ワイン評論家ロバート・パーカーが認める生産者が造る≪白ワイン、赤ワインのセットが半額。送料込≫被災した人達を励まし続ける「フラガール全国きずなキャラバン」支援キャンペーン。
ワインはPalminaで作っているもの。赤がネッビオーロ75%とサンジョベーゼ25%,白はトカイ・フリウラーノ100%です。
このクーポン共同購入サービスLUXAはこのタイプのサービスの中でもちょっとユニークで,Facebookのアカウントを使ってログインします。また,支払いに「楽天あんしん支払いサービス」が利用できるのも特徴で,楽天に登録してあるクレジットカードや楽天のポイントも利用できます。重要な個人情報を入力しないで済むので,安心して使えます。
【和の心流れる生粋のカリフォルニアワイン】著名ワイン評論家ロバート・パーカーが認める生産者が造る≪白ワイン、赤ワインのセットが半額。送料込≫被災した人達を励まし続ける「フラガール全国きずなキャラバン」支援キャンペーン。
ワインはPalminaで作っているもの。赤がネッビオーロ75%とサンジョベーゼ25%,白はトカイ・フリウラーノ100%です。
このクーポン共同購入サービスLUXAはこのタイプのサービスの中でもちょっとユニークで,Facebookのアカウントを使ってログインします。また,支払いに「楽天あんしん支払いサービス」が利用できるのも特徴で,楽天に登録してあるクレジットカードや楽天のポイントも利用できます。重要な個人情報を入力しないで済むので,安心して使えます。
先日,旧蹟Inglenookを取り戻し,マルゴーのワインメーカーをスタッフに迎えたコッポラですが,今度は新Inglenookのワインを50年前の旧Inglenookの時代のスタイルに戻すと表明しています(Francis Ford Coppola to return Inglenook to 'lower alcohol')。
アルコール度を低く,よりフレッシュでバランスを重視して,タンニンを抑え,樽のフレーバーも少なくするといのが,その方向性。一方で畑の灌漑も減らしていくとしています。
気温の上がりがちなナパでバランスが取れたワインを低いアルコール度で,しかも灌漑も少なくして実現するというのは,かなり難しいこと。気持ちは分かるのですが本末転倒に流れないことを期待します。
アルコール度を低く,よりフレッシュでバランスを重視して,タンニンを抑え,樽のフレーバーも少なくするといのが,その方向性。一方で畑の灌漑も減らしていくとしています。
気温の上がりがちなナパでバランスが取れたワインを低いアルコール度で,しかも灌漑も少なくして実現するというのは,かなり難しいこと。気持ちは分かるのですが本末転倒に流れないことを期待します。
カリフォルニアワインあらかるとのラベル欠損品などセールから紹介します。先日紹介したEstanciaは当然もう売り切れ。今の目玉はコングスガードのカベルネです。米国でも200ドル近くするのが1万6800円。ほかには1本限りですがNavarroのLate Harvestのゲヴェルツトラミネールなんかも興味深いところ。
カリフォルニアワインあらかるとというと忘れてはいけないのは、Roar、August Westが揃っていること。特に今はRoarのシャルドネがあります。これは飲んだことありませんが、同じワインメーカーのAugust Westシャルドネが相当おいしいので、これも間違いないでしょう。August Westのピノならコストパフォーマンスが高いSLHもあります。12本までは送料同じなので、どうせ買うなら12本買うのがお勧めです。
カリフォルニアワインあらかるとというと忘れてはいけないのは、Roar、August Westが揃っていること。特に今はRoarのシャルドネがあります。これは飲んだことありませんが、同じワインメーカーのAugust Westシャルドネが相当おいしいので、これも間違いないでしょう。August Westのピノならコストパフォーマンスが高いSLHもあります。12本までは送料同じなので、どうせ買うなら12本買うのがお勧めです。
Wine Spectator誌によると,ジンファンデルで有名なソノマのワイナリ「セゲシオ(Seghesio)」がCrimson Wine Groupに売却されたそうです(Exclusive: Seghesio Family Sells Their Historic Winery | News | News & Features | Wine Spectator)。
ワイナリ設備やブランド,畑,ワインの在庫とほぼすべてが売却されたもよう。ただし,セゲシオ家のメンバーは基本的にワイナリに残ってこれまでどおりの業務をするそうです。
セゲシオ家はソノマではFoppianoに次ぐ古さの家族経営ワイナリでした。Edoardo Segeshioがソノマに来たのは1886年,1895年に自社畑を持ち,2002年に最初のワインを作っています。ただし,1990年代末にいたるまで,基本的には安ワインだけを作っており,1995年に400万ドルの追徴課税を払わなければいけなくなって,初めて品質に目を向けたのだといいます。その後,古木のZinfandelで頭角を表し,今ではWine Spectator誌の年間トップ100常連であり,日本でも人気のあるジンファンデルとなっています。
家族の名前がついたワイナリを手放すというのは,よほどの決断だろうと思いますが,2004年のRobert Mondavi,2007年のDuckhorn,2008年のSebastianiと近年はよく見られるようになりました。
世界的な競争の激化や,相続税の高さなどが家族経営のワイナリを手放す背景にあるようです。
セゲシオのジンファンデルはお勧めです。
ワイナリ設備やブランド,畑,ワインの在庫とほぼすべてが売却されたもよう。ただし,セゲシオ家のメンバーは基本的にワイナリに残ってこれまでどおりの業務をするそうです。
セゲシオ家はソノマではFoppianoに次ぐ古さの家族経営ワイナリでした。Edoardo Segeshioがソノマに来たのは1886年,1895年に自社畑を持ち,2002年に最初のワインを作っています。ただし,1990年代末にいたるまで,基本的には安ワインだけを作っており,1995年に400万ドルの追徴課税を払わなければいけなくなって,初めて品質に目を向けたのだといいます。その後,古木のZinfandelで頭角を表し,今ではWine Spectator誌の年間トップ100常連であり,日本でも人気のあるジンファンデルとなっています。
家族の名前がついたワイナリを手放すというのは,よほどの決断だろうと思いますが,2004年のRobert Mondavi,2007年のDuckhorn,2008年のSebastianiと近年はよく見られるようになりました。
世界的な競争の激化や,相続税の高さなどが家族経営のワイナリを手放す背景にあるようです。
セゲシオのジンファンデルはお勧めです。
北米ワイン・ツーリズム会議というイベントが2011年11月16,17日にナパで開催されることが決まりました(Napa to host major wine conference – North Bay Business Journal - North San Francisco Bay Area, Sonoma, Marin, Napa counties - Archive)。
基調講演はCalifornia Travel and Tourism Commission(CTTC)のプレジデント兼CEOのCaroline Beteta氏。カリフォルニアの旅行業界というのは877億ドルもの規模があるそうなのですが,彼女がトップになってから毎年40億ドルも上がっているとのこと。CTTCのマーケティング予算だけで5000万ドルということですから,びっくりするような規模です。
こちらにも何かおこぼれこないでしょうか(笑)。
基調講演はCalifornia Travel and Tourism Commission(CTTC)のプレジデント兼CEOのCaroline Beteta氏。カリフォルニアの旅行業界というのは877億ドルもの規模があるそうなのですが,彼女がトップになってから毎年40億ドルも上がっているとのこと。CTTCのマーケティング予算だけで5000万ドルということですから,びっくりするような規模です。
こちらにも何かおこぼれこないでしょうか(笑)。
世界最大のワイナリであるGallo創設者の孫Gina Galloが双子の女の子を産んだそうです(Twins for Boisset, Gallo - Wine Enthusiast Magazine - Web 2011)。
ご主人であるJean-Charles Boissetはブルゴーニュ最大のワイナリであるBoisset家の末裔。2009年に二人が結婚したときは,米仏の巨大ワイナリが手を組んだということで話題になりました。
GinaはGalloのワインメーカーであると同時に同ワイナリの広告塔的存在。今回の双子誕生は両家にとって喜ばしいことであるようです。
ご主人であるJean-Charles Boissetはブルゴーニュ最大のワイナリであるBoisset家の末裔。2009年に二人が結婚したときは,米仏の巨大ワイナリが手を組んだということで話題になりました。
GinaはGalloのワインメーカーであると同時に同ワイナリの広告塔的存在。今回の双子誕生は両家にとって喜ばしいことであるようです。
ナパの初夏を彩る風物詩Auction Napa Valleyが今年も6月2日~5日に開かれます。それに先駆け,インターネット上でオークションに参加できるE-Auctionが始まっています。E-Auctionは全世界から参加可能。あなたにも落札権があるのです。
ロットは全部で150。ワイナリ名のアルファベット順に並んでいます。普通に売られているワインだけということはほとんどなく,ZD Winesのように9Lのボトルが入っていたり,Silver Oak Cellars and Twomey Cellarsのように,ワイン12本と6人でのランチとツアーや,Viaderのように10人でのランチ権だけといったものもあります。ここで落札してナパに遊びに行ったらかっこいいと思いますよ。
ロットは全部で150。ワイナリ名のアルファベット順に並んでいます。普通に売られているワインだけということはほとんどなく,ZD Winesのように9Lのボトルが入っていたり,Silver Oak Cellars and Twomey Cellarsのように,ワイン12本と6人でのランチとツアーや,Viaderのように10人でのランチ権だけといったものもあります。ここで落札してナパに遊びに行ったらかっこいいと思いますよ。
前にお知らせしたように,Nichols WineryのKeith Nicholsさんのワイン会に出てきました。ワインライターとして有名な葉山考太郎さんも出席。Keithさんのワインの説明や,葉山さんとのQ&Aの通訳を私が担当しました。Keith(親しみを込めて敬称は略させていただきます)も葉山さんもフレンドリーで楽しい晩でした。
以下がワインリスト
1, Sauvignon Blanc Vina Robles Vineyard 2005
2, Pinot Blanc Arroyo Grande Valley La Colline Vineyard 1998
3, Chardonnay Arroyo Grande Valley Talley Vinyeyad 2000
4, Pinot Noir Reserve Pisoni, Edna Ranch, Paragon Vineyards 1998
5, Meritage Vinas Del Sol Vineyard 1999(Keithは98年て言っていたけど99年でいいですよね?)
6, Syrah D’anbino Vineyard 2002
7, Cabernet Sauvignon Reserve Vinas Del Sol Vineyard 1998
1991年にワイナリを始めたKeith,当初はシャルドネ,そしてピノ・ノワールを作り始めましたが,その後どんどん品種を増やしていき,現在では19品種のワインを作っているとか。それだけでなくシャルドネだけで4種類など,種類の多さには圧倒されます。どうやら色々な品種を作るのは趣味のようで,まだまだ増やしたそうでした。
これほど多様なワインが作れる一つの理由としてはNicholsのワイナリがあるPaso Roblesという土地の特性があるとか。ワイナリから50km圏内にシャルドネやピノに向いた冷涼な土地から,ジンファンデルに向いた温暖な土地まで様々な気候の土地があるそうです。それらの気候の違いのせいで,ブドウが熟す時期も少しずつ異なっているのが,多くのワインを作れる理由だとも,言っていました。
また,Nicholsのワインの特徴の一つがワインが完全に熟成してから出荷すること。この日のラインナップは2000年前後のものが多いですが,大部分が現行最新のワインです。ワインを買って飲んだ人が一番おいしい状態であってほしいというのが,それだけ出荷を延ばす理由だとか。この日,Keithは何度も「ボトル詰めしてから,今日みなさんに飲んでもらえるように,ず~~~っと待っていたんだ」と言っていました。
以下がワインリスト
1, Sauvignon Blanc Vina Robles Vineyard 2005
2, Pinot Blanc Arroyo Grande Valley La Colline Vineyard 1998
3, Chardonnay Arroyo Grande Valley Talley Vinyeyad 2000
4, Pinot Noir Reserve Pisoni, Edna Ranch, Paragon Vineyards 1998
5, Meritage Vinas Del Sol Vineyard 1999(Keithは98年て言っていたけど99年でいいですよね?)
6, Syrah D’anbino Vineyard 2002
7, Cabernet Sauvignon Reserve Vinas Del Sol Vineyard 1998
1991年にワイナリを始めたKeith,当初はシャルドネ,そしてピノ・ノワールを作り始めましたが,その後どんどん品種を増やしていき,現在では19品種のワインを作っているとか。それだけでなくシャルドネだけで4種類など,種類の多さには圧倒されます。どうやら色々な品種を作るのは趣味のようで,まだまだ増やしたそうでした。
これほど多様なワインが作れる一つの理由としてはNicholsのワイナリがあるPaso Roblesという土地の特性があるとか。ワイナリから50km圏内にシャルドネやピノに向いた冷涼な土地から,ジンファンデルに向いた温暖な土地まで様々な気候の土地があるそうです。それらの気候の違いのせいで,ブドウが熟す時期も少しずつ異なっているのが,多くのワインを作れる理由だとも,言っていました。
また,Nicholsのワインの特徴の一つがワインが完全に熟成してから出荷すること。この日のラインナップは2000年前後のものが多いですが,大部分が現行最新のワインです。ワインを買って飲んだ人が一番おいしい状態であってほしいというのが,それだけ出荷を延ばす理由だとか。この日,Keithは何度も「ボトル詰めしてから,今日みなさんに飲んでもらえるように,ず~~~っと待っていたんだ」と言っていました。
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著者の本田さんは古くからの知り合いである。長いこと第一線の記者として活動を続けていることは尊敬に値する。昔はライバル心のようなものもないわけではなかったが,今では同じ世代のものとして,応援する気持ちが強い。
さて,本書であるが,メインのテーマをスマートフォンである。しかし,今スマートフォンについて語るのはデジタル業界すべてについて語るのと同じことだ。かつてパソコンがデジタル業界の第一線であったように,今はスマートフォンが業界のあらゆるセクターに注目されているのである。
それだけにスマートフォンについて語るには幅広い見識が必要であるが,筆者は携帯電話だけでなく,パソコンはもちろんのこと音楽配信などのコンテンツビジネスもお手の物であり(私の見るところではこの分野が一番得意のように思われる),ソーシャルメディアについても詳しい。
しかも,ともすれば業界用語を盛りこんで偉そうに語りたくなるところを,どの分野も平易にだれでも分かるように書いている。
スマートフォンを中心としたデジタル産業の今を簡単に知ることができる好著である。
さて,本書であるが,メインのテーマをスマートフォンである。しかし,今スマートフォンについて語るのはデジタル業界すべてについて語るのと同じことだ。かつてパソコンがデジタル業界の第一線であったように,今はスマートフォンが業界のあらゆるセクターに注目されているのである。
それだけにスマートフォンについて語るには幅広い見識が必要であるが,筆者は携帯電話だけでなく,パソコンはもちろんのこと音楽配信などのコンテンツビジネスもお手の物であり(私の見るところではこの分野が一番得意のように思われる),ソーシャルメディアについても詳しい。
しかも,ともすれば業界用語を盛りこんで偉そうに語りたくなるところを,どの分野も平易にだれでも分かるように書いている。
スマートフォンを中心としたデジタル産業の今を簡単に知ることができる好著である。
1976年5月24日のパリ・テイスティング(パリスの審判)から35年。このときに赤ワインでトップの称号を得たStag's Leap Wine Cellarsがボトルのキャップに35周年のエンブレムを入れることになりました。
2007年にWarren Winiaskiが同ワイナリをイタリアのAntinori家とワシントンのSte. Michelleに売却してから4年。今年は新オーナーになってから作った最初のCask23などが登場する年であり,オーナーたちも力が入っているようです。
2007年にWarren Winiaskiが同ワイナリをイタリアのAntinori家とワシントンのSte. Michelleに売却してから4年。今年は新オーナーになってから作った最初のCask23などが登場する年であり,オーナーたちも力が入っているようです。
Paso Roblesが4月上旬に大規模な霜害に見舞われたこと,以前にも書きましたがだんだん被害状況が明らかになってきています(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - 30% Winegrape Crop Loss Expected)。
収穫は最大30%減を見込んでいるといいます。前の記事にも書きましたが,この地域では霜対策としてもっぱら扇風機を準備してきました。ところが今回は暖気の層がなく,扇風機では対策にならなかったそうです。スプリンクラーを設置しているところは少数派でした。
収穫は最大30%減を見込んでいるといいます。前の記事にも書きましたが,この地域では霜対策としてもっぱら扇風機を準備してきました。ところが今回は暖気の層がなく,扇風機では対策にならなかったそうです。スプリンクラーを設置しているところは少数派でした。
今までだれも指摘しなかったのだろうか? それとも指摘されても対処しなかったのだろうか?
本をネットで買うとき,もちろんAmazonも使いますが,楽天の期間限定ポイントを使いたいときなど,結構楽天ブックスも使っています。最近はAmazonよりこちらの方が多いくらいかもしれません。
ところが楽天ブックス,本が見つからないときがしばしばあります。最初は単に検索機能がしょぼいのかと思っていましたが,そういうレベルではないことに最近気が付きました。きっかけは先日紹介した「小さなチーム、大きな仕事」のときでした。
本をネットで買うとき,もちろんAmazonも使いますが,楽天の期間限定ポイントを使いたいときなど,結構楽天ブックスも使っています。最近はAmazonよりこちらの方が多いくらいかもしれません。
ところが楽天ブックス,本が見つからないときがしばしばあります。最初は単に検索機能がしょぼいのかと思っていましたが,そういうレベルではないことに最近気が付きました。きっかけは先日紹介した「小さなチーム、大きな仕事」のときでした。
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ワイングラスから,その特徴とも言うべきステム部分を大胆にも取ってしまったリーデルの「O(オー)」シリーズ・グラス。扱いやすさから大ヒットしました。ただ,一つ難点が明らかになってきました。
ステムがないため,手が小さい人にとっては持ちにくいグラスになってしまったのです。
この問題を解消すべく,リーデルが新たに投入したのが「Swirl(スワル)」グラス。ガラスの中央に窪みを持たせることで,ワインの味わいを損なうことなく,持ちやすいグラスになりました。
容量380ccの白ワイン用と580ccの赤ワイン用があります。どちらも2個セットで2940円。
夫婦茶碗という文化がある日本としてはスワルと普通のオーとのセットも作ってほしかったところ(笑)。
ステムがないため,手が小さい人にとっては持ちにくいグラスになってしまったのです。
この問題を解消すべく,リーデルが新たに投入したのが「Swirl(スワル)」グラス。ガラスの中央に窪みを持たせることで,ワインの味わいを損なうことなく,持ちやすいグラスになりました。
容量380ccの白ワイン用と580ccの赤ワイン用があります。どちらも2個セットで2940円。
夫婦茶碗という文化がある日本としてはスワルと普通のオーとのセットも作ってほしかったところ(笑)。
ソノマのカベルネ系ワインで初めてWine Advocate誌で100点を取ったVerite La Joie 2007(ソノマで100点はほかにMarcassin Chardonnay Marcassin Vineyard 2008があるだけ)。Veriteは,先ごろ亡くなったJess Jackson率いるワインブランドの一つです。Jess Jacksonも亡くなる前にこのワインが100点を取ったことはきっと嬉しかったでしょう。
このワイン,WAでの発表直後に日本に入荷していましたがもちろんすぐに売り切れ,それが柳屋に再入荷しています。4万円台という値段は米国の実情である400ドル~600ドルと比べて同等の安さです。
なお,パーカーのレビューによると飲み頃を迎えるのが2016年ころからというからかなりの長熟型。その後50年くらいは飲み頃が続くでしょうとのこと。気を長く持てる人のワインのようです。
このワイン,WAでの発表直後に日本に入荷していましたがもちろんすぐに売り切れ,それが柳屋に再入荷しています。4万円台という値段は米国の実情である400ドル~600ドルと比べて同等の安さです。
なお,パーカーのレビューによると飲み頃を迎えるのが2016年ころからというからかなりの長熟型。その後50年くらいは飲み頃が続くでしょうとのこと。気を長く持てる人のワインのようです。
Wine Advocate誌で1994,1997,2001,2002年についで5回目の100点を取ったというHarlan Estateの2007が日本に入ってきています。価格は9万円~。米国でも市場価格は同じくらいです。毎年すぐに売り切れるアイテムなのでコレクトしておきたい人は急いだほうがいいと思います。
ちなみにWAで100点5回以上ってどんなワインがあるか調べてみました。Harlan以外には
Guigal Cote Rotie la Landonneが7回
Guigal Cote Rotie la Moulineが9回
Guigal Cote Rotie la Turqueが5回
La Mission Haut Brionが5回
Lafleurが6回
Petrus が7回
が単一ワインとして5回以上。このほか近年では
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Ccs
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Old Sparky
が2006年~2008年3年連続で100点というのが目に付きます。
で,肝心の2007年ハーランですが,2002年と1997年のブレンドしたかのような感じだそうです。今でもおいしいが4,5年でさらにニュアンスが深まるだろうとのこと。25年~30年くらい飲めるワインだそうです。
ちなみにWAで100点5回以上ってどんなワインがあるか調べてみました。Harlan以外には
Guigal Cote Rotie la Landonneが7回
Guigal Cote Rotie la Moulineが9回
Guigal Cote Rotie la Turqueが5回
La Mission Haut Brionが5回
Lafleurが6回
Petrus が7回
が単一ワインとして5回以上。このほか近年では
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Ccs
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Old Sparky
が2006年~2008年3年連続で100点というのが目に付きます。
で,肝心の2007年ハーランですが,2002年と1997年のブレンドしたかのような感じだそうです。今でもおいしいが4,5年でさらにニュアンスが深まるだろうとのこと。25年~30年くらい飲めるワインだそうです。
Au Bon Climatのワインの中でも人気が高いシャルドネのNuits-Blanches。2008年のものがかわばた酒店で税抜き3150円の大特価で出ています。毎年テーマとなる言葉がラベルに印刷されていますが,2008年は「Renewal」。今の日本の気持ちに一番合っているかもしれません。
これから改めて頑張っていこうとしている人にプレゼントするのにもいいかも。
これから改めて頑張っていこうとしている人にプレゼントするのにもいいかも。
Paso Roblesを中心に4月上旬にセントラル・コーストが大規模な霜の害に会いました。TempletonのDana Merrillという生産者によると、最大2万7000エーカーのブドウが被害にあっており、1エーカー当たりの生産量が2トンとして5万4000トン、ワインにすると500万ケースが失われた可能性があるそうです。
YOMIURI ONLINEにも昨日記事が載っていましたが、当初のタイトルが「ヒョウ害」となっていました。たしかにヒョウも降ったのですが、ブドウの被害は凍結によってつぼみがやられてしまい、実をつけなくなるのが大部分です(現在は霜害に修正されています)。
また「生産者は、暖気を循環させる送風機や、水でブドウ樹を凍結させるスプリンクラーで対策している」とありますが、スプリンクラーはブドウの樹を凍結させるのではなく、表面だけは凍っても内部は凍らないようにするために使います。ただし、この設備を持っている畑はPaso Roblesあたりでは少ないことが大きな被害につながりました。
送風機はより簡単に使えますが、今回の寒気は非常に強く、上空に温暖な空気の層がなかったといいます。したがって、空気を循環させても温度が上がらず対策にならなかったそうです。
Tablas Creekのブログには今回の写真が載っています。不謹慎かもしれませんが、大変美しい写真です。
YOMIURI ONLINEにも昨日記事が載っていましたが、当初のタイトルが「ヒョウ害」となっていました。たしかにヒョウも降ったのですが、ブドウの被害は凍結によってつぼみがやられてしまい、実をつけなくなるのが大部分です(現在は霜害に修正されています)。
また「生産者は、暖気を循環させる送風機や、水でブドウ樹を凍結させるスプリンクラーで対策している」とありますが、スプリンクラーはブドウの樹を凍結させるのではなく、表面だけは凍っても内部は凍らないようにするために使います。ただし、この設備を持っている畑はPaso Roblesあたりでは少ないことが大きな被害につながりました。
送風機はより簡単に使えますが、今回の寒気は非常に強く、上空に温暖な空気の層がなかったといいます。したがって、空気を循環させても温度が上がらず対策にならなかったそうです。
Tablas Creekのブログには今回の写真が載っています。不謹慎かもしれませんが、大変美しい写真です。
楽天グループのBuy.comで米国からのワイン送料が1本あたり実質500円になるキャンペーンをやっています。5月20日の9時59分まで。
エントリーはこちらら
前回の完全送料無料と異なり,今回は送料の差分を後日,楽天スーパーポイントとして授与されるという方式。かなり使い勝手も悪くなっています。
ワインではPacific Rimのリースリングあたりが面白いかな,などと思いました。
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前回の完全送料無料と異なり,今回は送料の差分を後日,楽天スーパーポイントとして授与されるという方式。かなり使い勝手も悪くなっています。
ワインではPacific Rimのリースリングあたりが面白いかな,などと思いました。
訳の分からないタイトルを付けてしまいましたが,先日書いたVilla Mt. Edenではない方のMartin Rayが作ったMt. Eden製のピノが柳屋で安く出ています。
Mt. Edenのピノというと評価も高いですが、値段も高く、国内では6000円以上、米国でも50~60ドル程度します。それがこのピノは3980円。なんとMt. Edenではなく「Domaine Eden」と称するブランドなのです。
柳屋のページによると、2007年に取得したSaratogaにある畑から作ったものだということ。もともとMt. Edenと同じクローンが植わっていたので、ある意味由緒正しい経歴とも言えます。
Saratogaというとなんとなく親近感もあるし、この値段ならいいなあと思います。
Mt. Edenのピノというと評価も高いですが、値段も高く、国内では6000円以上、米国でも50~60ドル程度します。それがこのピノは3980円。なんとMt. Edenではなく「Domaine Eden」と称するブランドなのです。
柳屋のページによると、2007年に取得したSaratogaにある畑から作ったものだということ。もともとMt. Edenと同じクローンが植わっていたので、ある意味由緒正しい経歴とも言えます。
Saratogaというとなんとなく親近感もあるし、この値段ならいいなあと思います。
カリフォルニアにはMt. EdenとVilla Mt. Edenというちょっと紛らわしい名前の二つのワイナリがあります。この二つのワイナリ,どちらもカリフォルニアではかなり古くからあります。
Mt. Edenはカリフォルニアワインの歴史で必ず登場するMartin Rayが作ったサンタ・クルーズにあるワイナリ。Martin Rayは今の自然派の先駆けのような人で,二酸化窒素不添加のワインを作っていたそうです(うまくいくときはあまりなかったという説もありますが)。
一方,Villa Mt. Edenの方はナパのワイナリで,設立は19世紀。ただし禁酒法を挟んで長らく低迷しもっぱらブドウをBeaulieuに売っていたそうです。1969年にMcWilliams夫妻が買い取ってから改めてワイン作りに取り組んでいるとか。
ちなみに日本では通常「マウント・エデン」と発音されていますが,本来の発音はどちらも「マウント・イーデン」が近いようです。
さて,現状ワインの評価が高いのはVillaがつかないMt. Edenの方ですが,Villa Mt. Edenもコストパフォーマンスが高い,いいワインを作っています。
今回飲んだシャルドネは3000円前後で流通していますが,サンタ・バーバラの著名畑Bien Nacidoの単一畑です。リッチな味わいのワインですが,けばけばしくなく,おいしいです。良心的なワインだと思います。
Mt. Edenはカリフォルニアワインの歴史で必ず登場するMartin Rayが作ったサンタ・クルーズにあるワイナリ。Martin Rayは今の自然派の先駆けのような人で,二酸化窒素不添加のワインを作っていたそうです(うまくいくときはあまりなかったという説もありますが)。
一方,Villa Mt. Edenの方はナパのワイナリで,設立は19世紀。ただし禁酒法を挟んで長らく低迷しもっぱらブドウをBeaulieuに売っていたそうです。1969年にMcWilliams夫妻が買い取ってから改めてワイン作りに取り組んでいるとか。
ちなみに日本では通常「マウント・エデン」と発音されていますが,本来の発音はどちらも「マウント・イーデン」が近いようです。
さて,現状ワインの評価が高いのはVillaがつかないMt. Edenの方ですが,Villa Mt. Edenもコストパフォーマンスが高い,いいワインを作っています。
今回飲んだシャルドネは3000円前後で流通していますが,サンタ・バーバラの著名畑Bien Nacidoの単一畑です。リッチな味わいのワインですが,けばけばしくなく,おいしいです。良心的なワインだと思います。
カリフォルニアワインあらかるとで半端物やラベル損傷などB級品(品質には問題なし)のセールをやっています。どれもかなり安いですが、個人的におすすめは二つ。
まずはEstanciaのピノ・ノワール。1480円です。コストコでも1500円台ですから超格安(先日コストコ行ったときはこれ売り切れていたし)。現地価格よりも安いくらいです。この価格帯なら抜群においしいピノです。まとめ買いもいいでしょう。
もう一つはClos Du Boisのシャルドネ。1480円は激安というほどではありませんが、国内ではとても安い価格。Clos Du BoisはClos Du Valと紛らわしい名前ですが、Clos Du Valがナパにあるのにたいしてこちらはソノマ。手頃な価格でおいしいワインを作っているワイナリです。米国にいたころの友人がこのシャルドネばかりを飲んでいたことを思い出します。
まずはEstanciaのピノ・ノワール。1480円です。コストコでも1500円台ですから超格安(先日コストコ行ったときはこれ売り切れていたし)。現地価格よりも安いくらいです。この価格帯なら抜群においしいピノです。まとめ買いもいいでしょう。
もう一つはClos Du Boisのシャルドネ。1480円は激安というほどではありませんが、国内ではとても安い価格。Clos Du BoisはClos Du Valと紛らわしい名前ですが、Clos Du Valがナパにあるのにたいしてこちらはソノマ。手頃な価格でおいしいワインを作っているワイナリです。米国にいたころの友人がこのシャルドネばかりを飲んでいたことを思い出します。
第9の使徒が明らかになった「神の雫」ですが,併載されている葉山考太郎さんの「今夜使えるワイン談義」にilovecalwine社と,同社が輸入しているワインが取り上げられ,激賞されています。
カリフォルニアワイン・インスティテュートが主催した試飲イベントで同社のワイン4種をテイスティングした葉山氏「3秒後に背中と腕に鳥肌が立った」といいます。アレルギーが出たわけではありません。
「私の狭いストライクゾーンと完全に一致した喜びと,社長に対して偏愛的な嗜好に走ってビジネス的に大丈夫なの? との心配が混じり合」ったのだそうです。
さらにワインメモのコーナーでは試飲したAugust West, Knightsdale, Sandler, Luciaについて「『セクシー系ピノ四人娘』はみんなフランスかぶれして,ちょっと生意気で,超絶イイ女。溜息しか出ない。中でもオーガスト・ウエストは品があって官能的。リシュブールに対するカリフォルニアの答えが,これだ」とまで褒めています。
ご存じの方が多いと思いますが,ilovecalwineの社長takuyaさんは無類のカリフォルニアのピノ好きで,趣味が高じて脱サラしてインポーターを始めてしまった方。取り扱いラインナップを見てもtakuyaさんが好きなワインを集めているのだなあというのがよく分かります。これで取り扱いが増えるといいですね。
また,August Westは当ブログでもたびたび取り上げており,私も一番好きなワイナリの一つです。リシュブールなんて高級ワインは飲んだことないので,それとの比較は考えたこともないですが,飲むと幸せな気持ちになるワイン。ここが褒められたことは我がことのようにうれしいです。
ちなみにAugust Westワイン会の第2弾も開きたいと思っています。多分6月半ばあたり。
カリフォルニアワイン・インスティテュートが主催した試飲イベントで同社のワイン4種をテイスティングした葉山氏「3秒後に背中と腕に鳥肌が立った」といいます。アレルギーが出たわけではありません。
「私の狭いストライクゾーンと完全に一致した喜びと,社長に対して偏愛的な嗜好に走ってビジネス的に大丈夫なの? との心配が混じり合」ったのだそうです。
さらにワインメモのコーナーでは試飲したAugust West, Knightsdale, Sandler, Luciaについて「『セクシー系ピノ四人娘』はみんなフランスかぶれして,ちょっと生意気で,超絶イイ女。溜息しか出ない。中でもオーガスト・ウエストは品があって官能的。リシュブールに対するカリフォルニアの答えが,これだ」とまで褒めています。
ご存じの方が多いと思いますが,ilovecalwineの社長takuyaさんは無類のカリフォルニアのピノ好きで,趣味が高じて脱サラしてインポーターを始めてしまった方。取り扱いラインナップを見てもtakuyaさんが好きなワインを集めているのだなあというのがよく分かります。これで取り扱いが増えるといいですね。
また,August Westは当ブログでもたびたび取り上げており,私も一番好きなワイナリの一つです。リシュブールなんて高級ワインは飲んだことないので,それとの比較は考えたこともないですが,飲むと幸せな気持ちになるワイン。ここが褒められたことは我がことのようにうれしいです。
ちなみにAugust Westワイン会の第2弾も開きたいと思っています。多分6月半ばあたり。
先日Kendall-JacksonのJess Jacksonが亡くなったことをお伝えしたばかりですが,今度は同じくソノマの雄として知られるKenwoodの創設者Mike Leeが亡くなりました。66歳という若さ。ゴルフ中の急死だったそうです(Kenwood Vineyards co-founder Mike Lee dies | PressDemocrat.com)。
KenwoodはChateau St. Jeanなどと並んでSonoma Valleyを代表するワイナリ。Mike Leeは1970年に兄弟,従兄弟とともに,Pagani Brothersというワイナリを買収し,Kenwoodを設立しました。当時はまだソノマでは葡萄栽培はとなりのナパと比べても盛んではなく,一番の生産物はプルーンでした。
Leeは1996年,1998年と2段階に分けてKorbelのオーナーであるGary Heckにワイナリを売りましたが2003年まではワインメーカーとして残りました。その後はPatianna Organic Vineyardsというメンドシーノのワイナリで有機栽培に取り組んでいたとのことです。
また,ナパではHess Collectionの創設者であるDonald Hessが引退を発表しました。75歳。今後も会長の座には残るものの一線は退くそうです。Hessのグループは8個のワイナリからなり,オーストラリアのピーター・リーマンなども含まれています。
Donald Hessはスイスのビールおよびアップルジュース製造業を父親から引き継ぎ,その後はミネラルウォーター会社を作ってスイス最大のブランドに成長させ,コカコーラに売却,カリフォルニアでワイナリを始めました。ワイナリに併設した美術館でも知られています。
KenwoodはChateau St. Jeanなどと並んでSonoma Valleyを代表するワイナリ。Mike Leeは1970年に兄弟,従兄弟とともに,Pagani Brothersというワイナリを買収し,Kenwoodを設立しました。当時はまだソノマでは葡萄栽培はとなりのナパと比べても盛んではなく,一番の生産物はプルーンでした。
Leeは1996年,1998年と2段階に分けてKorbelのオーナーであるGary Heckにワイナリを売りましたが2003年まではワインメーカーとして残りました。その後はPatianna Organic Vineyardsというメンドシーノのワイナリで有機栽培に取り組んでいたとのことです。
また,ナパではHess Collectionの創設者であるDonald Hessが引退を発表しました。75歳。今後も会長の座には残るものの一線は退くそうです。Hessのグループは8個のワイナリからなり,オーストラリアのピーター・リーマンなども含まれています。
Donald Hessはスイスのビールおよびアップルジュース製造業を父親から引き継ぎ,その後はミネラルウォーター会社を作ってスイス最大のブランドに成長させ,コカコーラに売却,カリフォルニアでワイナリを始めました。ワイナリに併設した美術館でも知られています。
香港のWineFutureというサイトがロバート・パーカーにインタビューしています(Interview with Robert Parker at WineFuture Hong Kong)。
内容はこれまで見たことがあるようなものが大部分ですが,現在ワイン・セラー管理のソフトを開発中であることや,コルクとスクリューキャップだったらファイン・ワインはコルクを使うべきだとしていることなどでしょうか。それから普段は一日にボトル半分以上飲むことは稀だそうです。
引退関係とかもう少し突っ込んで欲しかった感じはしますが,最近のインタビューということで一読の価値はあるでしょう。
内容はこれまで見たことがあるようなものが大部分ですが,現在ワイン・セラー管理のソフトを開発中であることや,コルクとスクリューキャップだったらファイン・ワインはコルクを使うべきだとしていることなどでしょうか。それから普段は一日にボトル半分以上飲むことは稀だそうです。
引退関係とかもう少し突っ込んで欲しかった感じはしますが,最近のインタビューということで一読の価値はあるでしょう。
37シグナルズといってもほとんどの人にとっては聞いたことがない社名だろう。ではデイビッド・ハイネマイヤー・ハンソンだったら? やっぱり知らないか。ではではDHHだったら?
DHHとはWebアプリケーション開発のフレームワークとして知られるRuby on Railsの開発者として有名であり,37signalsもRailsを使って開発した様々なWebサービスを提供している会社である。
この会社,十数名の社員は八つの都市に分散している。そのやり方は一般的に「成功した」企業と思われるための,ベンチャー・キャピタルからの資金調達や,会社の売却,上場,といったものとは対極的である。すなわち,小規模で,現在の製品を自分たちの手元でコントロールできることを何よりも重視している。少なくとも彼らはこのやり方で成功している。
本書は一般的な会社,特に日本の伝統的な上場企業とは全くことなる同社のやり方について,その信じるところをまとめたものだ。会社という枠組みに一回入ってしまうと同社のやり方を真似るのはなかなか難しいものがあるが,その主張には少なからずうなずけるものがあった。
特にこれから会社をつくろうとしている人や,マーケッターの人には一読を勧めたい。
DHHとはWebアプリケーション開発のフレームワークとして知られるRuby on Railsの開発者として有名であり,37signalsもRailsを使って開発した様々なWebサービスを提供している会社である。
この会社,十数名の社員は八つの都市に分散している。そのやり方は一般的に「成功した」企業と思われるための,ベンチャー・キャピタルからの資金調達や,会社の売却,上場,といったものとは対極的である。すなわち,小規模で,現在の製品を自分たちの手元でコントロールできることを何よりも重視している。少なくとも彼らはこのやり方で成功している。
本書は一般的な会社,特に日本の伝統的な上場企業とは全くことなる同社のやり方について,その信じるところをまとめたものだ。会社という枠組みに一回入ってしまうと同社のやり方を真似るのはなかなか難しいものがあるが,その主張には少なからずうなずけるものがあった。
特にこれから会社をつくろうとしている人や,マーケッターの人には一読を勧めたい。
Facebookが世界を席巻した理由はさまざまあるが,そのプラットフォーム戦略が一つの重要なファクターであることは間違いない。プラットフォーム戦略によって単なる一つのSNSでなく,様々なサイトやアプリケーションを結びつけるキーとしてFacebookは使われるようになった。例えばその単純な例の一つが,今では多くのサイトに置かれている「いいね」のボタンであるし,複雑な例としてはZyngaのFarmvilleのようなアプリケーションがある。
これら様々なFacebookをプラットフォームとして利用する方法についてまとめたのが本書だ。ソーシャルグラフのAPI,OAuthのAPI,FBMLなど,さまざまなAPIを整理して説明しているとともに,PHPやPython,JavaScript,Objective Cなど,開発する対象それぞれについても詳しく実例で説明している。
少なくとも現時点で,Facebookを使ったアプリケーションを考えるのであれば,この本は必読だろう。
これら様々なFacebookをプラットフォームとして利用する方法についてまとめたのが本書だ。ソーシャルグラフのAPI,OAuthのAPI,FBMLなど,さまざまなAPIを整理して説明しているとともに,PHPやPython,JavaScript,Objective Cなど,開発する対象それぞれについても詳しく実例で説明している。
少なくとも現時点で,Facebookを使ったアプリケーションを考えるのであれば,この本は必読だろう。
Wines & Vinesにソノマにおける最近のワイナリ買収をまとめた記事が載っていました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Analysis: Winery Acquisitions on the Rise)。このブログでも既に取り上げたものもあります。
取り上げられているのは
・Patrick CampbellがLaurel Glen Vineyardを売却
・Buena VistaのブランドがAscentia Wine EstatesからBoisset Family Estatesへ
・Gary Farrellのブランドと不動産がAscentia Wine EstatesからVincraftに
・Frazier Wineryの資産が中国のZhang Wineryに
・FoleyのCrushpadへの資本参加とCrushpadのSebastianiへの移転
この時期にワイナリの買収が増えているのは,コンシューマーのワイン需要が不況の時期を抜けて増大しつつある一方で,資産価値が下がって買収が起こりやすい状況になっているのが理由の一つであるようです。不況で手放すというよりも,買い手が積極的になっているのかもしれません。
取り上げられているのは
・Patrick CampbellがLaurel Glen Vineyardを売却
・Buena VistaのブランドがAscentia Wine EstatesからBoisset Family Estatesへ
・Gary Farrellのブランドと不動産がAscentia Wine EstatesからVincraftに
・Frazier Wineryの資産が中国のZhang Wineryに
・FoleyのCrushpadへの資本参加とCrushpadのSebastianiへの移転
この時期にワイナリの買収が増えているのは,コンシューマーのワイン需要が不況の時期を抜けて増大しつつある一方で,資産価値が下がって買収が起こりやすい状況になっているのが理由の一つであるようです。不況で手放すというよりも,買い手が積極的になっているのかもしれません。
楽天が買収したbuy.comの送料無料キャンペーンで買ったリッジのリットン・スプリングス2008を飲みました。2671円と,国内価格の半分以下です。ラベル上は品種名が名乗られていませんが,Zinfandelが74%,プチシラーが21%,カリニャンが5%という比率。Zinfandel主体のブレンドです。
Lytton Springsの畑はソノマのドライ・リバー・バレーの北の方。木の寿命は100年をちょっと超えたくらいのはずです。多くのワイナリではOld Vinesなどとうたうところでしょうが,それをしないのもこのワイナリらしいストイックさ。
味わいはZinfandelらしいふくよかさを持ちながら,かなりスパイシーでもありミネラルっぽさを感じる筋肉質系。このあたりがRidgeのZinfandel系ワインの特徴であるように感じます。Zinfandelはちょっと甘くて,という人もこのワインなら文句が付けられないでしょう。おいしかったです。
Lytton Springsの畑はソノマのドライ・リバー・バレーの北の方。木の寿命は100年をちょっと超えたくらいのはずです。多くのワイナリではOld Vinesなどとうたうところでしょうが,それをしないのもこのワイナリらしいストイックさ。
味わいはZinfandelらしいふくよかさを持ちながら,かなりスパイシーでもありミネラルっぽさを感じる筋肉質系。このあたりがRidgeのZinfandel系ワインの特徴であるように感じます。Zinfandelはちょっと甘くて,という人もこのワインなら文句が付けられないでしょう。おいしかったです。
柳屋でSimiのシャルドネが税抜き1980円という安さで出ています。ラベル不良などのアウトレット品なので,残り本数は書かれていませんが限定のはずです。
Simiのシャルドネ,個人的な好みからするとちょっと樽が勝っているかなあという感じもしないでもないですが,この価格帯ではベストシャルドネの一つといっていいでしょう。この機会にどうぞ。
Simiのシャルドネ,個人的な好みからするとちょっと樽が勝っているかなあという感じもしないでもないですが,この価格帯ではベストシャルドネの一つといっていいでしょう。この機会にどうぞ。
iPhoneアプリ「つい、盆栽。」の発表イベントに行ってきました。このアプリ、埼玉県さいたま市のさいたま観光コンベンションビューローが開発した物。実はさいたま市の大宮あたりは盆栽作りが盛んな土地で「盆栽美術館」まであるとか。発表イベントも盆栽そのものの話より,さいたま市っていいところですよ,というのが中心でした。
で,このアプリですが,一種の育てゲーで,盆栽の世話をして育てていきます。
といっても水をあげるのと,ゴミを取り除くのとフィギュアを配置するのと,Twitterで話しかけるくらいで,素朴な感じです。
レベルが上がると入手できるフィギュアも増えていきます。ベンチの紳士というのはちょっと微妙な感じではありますが(笑)。
ちょっと癒されるこのアプリ。アプリもいいですが本物の盆栽に触れたくなります。
つい、盆栽。のアプリページ
で,このアプリですが,一種の育てゲーで,盆栽の世話をして育てていきます。
といっても水をあげるのと,ゴミを取り除くのとフィギュアを配置するのと,Twitterで話しかけるくらいで,素朴な感じです。
レベルが上がると入手できるフィギュアも増えていきます。ベンチの紳士というのはちょっと微妙な感じではありますが(笑)。
ちょっと癒されるこのアプリ。アプリもいいですが本物の盆栽に触れたくなります。
つい、盆栽。のアプリページ
Visaカードがカリフォルニアの各地の観光地で割引が受けられるキャンペーンをやっています(Visa 優待パスポート「カリフォルニアガイド」/トップページ)。
例えばナパヴァレーではGoosecross,Grgich Hills,Robert Mondaviのワイナリーでワイン購入やテイスティングなどの割引が受けられるほか,ワイントレインが5%割引になったり(予約時にVISAJKと入れる必要あり),Napa River Innで10%割引になるなど。
サンフランシスコでもデパートMacy'sで10%割引や100ドル以上購入でGodivaプレゼントなど。
なお,優待特典を使うには日本で発行されたVisaカードが必要です。逆に言うと日本のカードを使えば米国在住者でも割引利用できます。
例えばナパヴァレーではGoosecross,Grgich Hills,Robert Mondaviのワイナリーでワイン購入やテイスティングなどの割引が受けられるほか,ワイントレインが5%割引になったり(予約時にVISAJKと入れる必要あり),Napa River Innで10%割引になるなど。
サンフランシスコでもデパートMacy'sで10%割引や100ドル以上購入でGodivaプレゼントなど。
なお,優待特典を使うには日本で発行されたVisaカードが必要です。逆に言うと日本のカードを使えば米国在住者でも割引利用できます。
Au Bon Climatのフラグシップワインであるピノ・ノワールのIsabelleがかわばた酒店で4100円という大特価になっています。しかも下記のエントリーでポイント5倍。実質3000円台になってしまいます。
5倍エントリー
5倍エントリー
ナパのワイナリ,Flora Springsが,創設者であるFlora Komesの生誕100歳を祝って,サイト上でイベントを始めています。
1911年11月7日にハワイで生まれたFloraは18歳のときに看護師の勉強のためにサンフランシスコに来ます。そこで後の夫であるJerryに出会います。二人はその後ナパのRutherfordにたどり着き,1978年にFlora Springs Wineryを始めました。
そういった歴史をビデオにして振り返るというのがこのイベント。全部で8本のビデオが作られるということで現在2番目までが公開されています。
1911年11月7日にハワイで生まれたFloraは18歳のときに看護師の勉強のためにサンフランシスコに来ます。そこで後の夫であるJerryに出会います。二人はその後ナパのRutherfordにたどり着き,1978年にFlora Springs Wineryを始めました。
そういった歴史をビデオにして振り返るというのがこのイベント。全部で8本のビデオが作られるということで現在2番目までが公開されています。
ヴィオニエ,シャルドネと飲んだマクマニスですが,最初の赤はピノ・ノワールです。
1000円台半ばのピノというと,かつてのRex Goliathのようなややジャミーなタイプを予想したのですが,予想は全くはずれでした。酸がしっかりしたピノで,イチゴやチェリーのフレーバーと軽い樽のニュアンスがいいバランスを持っています。これはなかなかおいしい。この価格でこの品質はそうそうないでしょう。
1000円台半ばのピノというと,かつてのRex Goliathのようなややジャミーなタイプを予想したのですが,予想は全くはずれでした。酸がしっかりしたピノで,イチゴやチェリーのフレーバーと軽い樽のニュアンスがいいバランスを持っています。これはなかなかおいしい。この価格でこの品質はそうそうないでしょう。
G.G.WineのKanaさんがブログで書かれていますが,Nicholsワイナリのキース・ニコルスさんのワイン会でお手伝いをさせていただくことになりました。
キース・ニコルスさんといえば,カリフォルニアのワインメーカーの中でも親日家として知られており,これまでも何回も来日されています。一緒に飲んだことあるよという人も結構いるでしょう。ただ,今回のワイン会はそれだけではありません。あの,葉山考太郎さんとの対談があるというのです。お二人ともワインだけでなく人生を十二分に楽しまれているタイプの方ですから,話はどこに飛んでいくか。話の通訳を私がすることになっているのですが,かなりドキドキです。
「カリフォルニアワイン会『パソロブレス』への旅」
キースニコルス×葉山考太郎がおくるカリフォルニアワイン
日時:5月27日(金)19時受付スタート(ウェルカムドリンク)
19時30分~ スタート
場所:レストラン Indigo
会費:12000円(食事・ワイン・税・サ込)
お申し込みは kana@girlie-girls-wine.com まで
なお,翌28日には新宿の蕎麦屋さん「大庵」でのワイン会もあります。こちらもよろしく~
手打ち蕎麦とカリフォルニアワイン♪ ~キース・ニコルス氏をお迎えして~
「Japanese ×California Wine」夢の競演☆
開催レストランは、2010年カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラスコンテストで優秀店に輝いた
「手打ちそば 大庵」。
様々なカリフォルニアワインをお客様にご提案し続ける、手打ち蕎麦店の心意気にワインの造り手の想いが応えるワインパーティです。
日時:5月28日(土)18時受付スタート
18時30分スタート
場所:場所:手打ち蕎麦 大庵
http://www.soba-daian.com/
会費:13000円 (食事・ワイン・税・サ込)
キース・ニコルスさんといえば,カリフォルニアのワインメーカーの中でも親日家として知られており,これまでも何回も来日されています。一緒に飲んだことあるよという人も結構いるでしょう。ただ,今回のワイン会はそれだけではありません。あの,葉山考太郎さんとの対談があるというのです。お二人ともワインだけでなく人生を十二分に楽しまれているタイプの方ですから,話はどこに飛んでいくか。話の通訳を私がすることになっているのですが,かなりドキドキです。
「カリフォルニアワイン会『パソロブレス』への旅」
キースニコルス×葉山考太郎がおくるカリフォルニアワイン
日時:5月27日(金)19時受付スタート(ウェルカムドリンク)
19時30分~ スタート
場所:レストラン Indigo
会費:12000円(食事・ワイン・税・サ込)
お申し込みは kana@girlie-girls-wine.com まで
なお,翌28日には新宿の蕎麦屋さん「大庵」でのワイン会もあります。こちらもよろしく~
手打ち蕎麦とカリフォルニアワイン♪ ~キース・ニコルス氏をお迎えして~
「Japanese ×California Wine」夢の競演☆
開催レストランは、2010年カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラスコンテストで優秀店に輝いた
「手打ちそば 大庵」。
様々なカリフォルニアワインをお客様にご提案し続ける、手打ち蕎麦店の心意気にワインの造り手の想いが応えるワインパーティです。
日時:5月28日(土)18時受付スタート
18時30分スタート
場所:場所:手打ち蕎麦 大庵
http://www.soba-daian.com/
会費:13000円 (食事・ワイン・税・サ込)
シャトー・イガイ・タカハの中でも異彩を放つGreg Brewerが作るシャルドネ「サムライ・ビューティ」。2006年がWine Advocate誌で95点をつけたあと,2年間は作られませんでしたが2009年にまさかの復活を遂げました(過去記事)。
この新しい2009年のサムライ・ビューティがカリフォルニアワインあらかるとに入荷していたので紹介しておきます。このほかVin du 268でも購入可能です。
この新しい2009年のサムライ・ビューティがカリフォルニアワインあらかるとに入荷していたので紹介しておきます。このほかVin du 268でも購入可能です。
Santa Lucia HighlandsといえばカリフォルニアでもSonomaのRussian River Valley,Santa BarbaraのSanta Rita Hillsと並ぶピノの名産地として知られています。中でもPisoni,Garys',Rosella'sの三つの畑は極めて有名ですが,このうちGarys'の共同オーナーであり,Rosella'sのオーナーであるGary Franscioni氏のワイナリがRoar。その輸入をilovecalwineが始めました。
Roarの初代ワインメーカーはSiduriのAdam Leeでしたが,現在はAugust Westのワインメーカーとして知られるEd Kurtzmanが努めており,EdさんはAugust WestでもRoarでもRosella'sのワインを作っていることになります。
Edさんの作るワインですからはずれはまずないでしょうし,やはり畑のオーナーのワイナリといえば,その畑の中でも一番のワインになるのが世の常。おいしいピノが飲みたかったら買って損はないでしょう。
Roarの初代ワインメーカーはSiduriのAdam Leeでしたが,現在はAugust Westのワインメーカーとして知られるEd Kurtzmanが努めており,EdさんはAugust WestでもRoarでもRosella'sのワインを作っていることになります。
Edさんの作るワインですからはずれはまずないでしょうし,やはり畑のオーナーのワイナリといえば,その畑の中でも一番のワインになるのが世の常。おいしいピノが飲みたかったら買って損はないでしょう。
Judd's Hill WineryのJudd Finkelsteinが毎年6月に開催されるAuction Napa Valleyの紹介ビデオを公開しています。
ご覧になって分かるように,Auction Napa Valleyの豪華さとは一線も二線も画したビデオ。町の人々にAuction Napa Valleyのすばらしさを説いて回る奇妙な男(Judd Finkelstein自身)が映っているだけです。しかも最後には警察に連れていかれてしまう始末。
まあこの人,以前にJudd's Enormous Wine Showtoというビデオサイトで紹介しているように,こういう奇妙なビデオを作るのが趣味みたいなもの。今回のビデオがAuction Napa Valleyの宣伝にどれだけ役立つか分かりませんが,まあ見てやってください。
ご覧になって分かるように,Auction Napa Valleyの豪華さとは一線も二線も画したビデオ。町の人々にAuction Napa Valleyのすばらしさを説いて回る奇妙な男(Judd Finkelstein自身)が映っているだけです。しかも最後には警察に連れていかれてしまう始末。
まあこの人,以前にJudd's Enormous Wine Showtoというビデオサイトで紹介しているように,こういう奇妙なビデオを作るのが趣味みたいなもの。今回のビデオがAuction Napa Valleyの宣伝にどれだけ役立つか分かりませんが,まあ見てやってください。
カリフォルニアワインの巨人がまた一人亡くなりました。Jackson FamilyのJess Jacksonです。一般的にはKendall-Jacksonの創設者といった方が通じやすいでしょう(Kendall Jackson Wine Estate - Jess Jackson Obituary)。81歳でした。
Jess Jacksonがワインビジネスに足を踏み入れたのは意外と遅く1974年に梨と胡桃の畑を買って葡萄畑に変えたのが最初。Kendall-Jacksonのワインを最初に作ったのは1982年でした。この最初に作ったシャルドネが大ヒットして一躍有名ワイナリになりました。
近年はCambria,Stonestreet,Edmeades,La Crema,Cardinale,Lokoya,Hartford Family,Verite,Atalon,Carmel Road, Murphy-Goode,La Jota,Freemark Abbey,Byron,Arrowoodといった名だたるワイナリも傘下に収めましたが,どのワイナリもJackson Familyに入ってからの方がむしろいいワインを作るようになってきているのはよほど上手にコントロールしていたのでしょう。
ご冥福を祈ります。
Jess Jacksonがワインビジネスに足を踏み入れたのは意外と遅く1974年に梨と胡桃の畑を買って葡萄畑に変えたのが最初。Kendall-Jacksonのワインを最初に作ったのは1982年でした。この最初に作ったシャルドネが大ヒットして一躍有名ワイナリになりました。
近年はCambria,Stonestreet,Edmeades,La Crema,Cardinale,Lokoya,Hartford Family,Verite,Atalon,Carmel Road, Murphy-Goode,La Jota,Freemark Abbey,Byron,Arrowoodといった名だたるワイナリも傘下に収めましたが,どのワイナリもJackson Familyに入ってからの方がむしろいいワインを作るようになってきているのはよほど上手にコントロールしていたのでしょう。
ご冥福を祈ります。
世界最大のワイナリに返り咲いたGalloが宮城県の「Earthquake and Tsunami Relief Fund」に10万ドルを寄付したと発表しました(Gallo gives $100k to Japan relief - Local - Modbee.com)。
「Earthquake and Tsunami Relief Fund」で検索してもいろいろあって,どれが今回のものかよく分からないのですが,ともかくそういうことです。
元記事のコメントを見るとGalloだけに素直に受け止められない人も結構いるような感じではありますが,ありがたいことです。
「Earthquake and Tsunami Relief Fund」で検索してもいろいろあって,どれが今回のものかよく分からないのですが,ともかくそういうことです。
元記事のコメントを見るとGalloだけに素直に受け止められない人も結構いるような感じではありますが,ありがたいことです。
オーパスワンが東京と香港にオフィスを新設すると発表しました(オーパスワン、新設東京事務所に康子キャドビーさん : ワインニュース : ドリンク&ワイン : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))。
東京事務所の代表は康子キャドビーさん。以前から通訳などでカリフォルニアワイン業界と日本との橋渡しをされていた方です。
香港と中国、シンガポール担当はYvonne Chiong Mouginさん。
以前「カリフォルニアワインでも始まった「ジャパン・パッシング」」という記事で紹介したように、中国と香港ではカリフォルニアワインの輸入が急増しています。おそらく、今回のメインはそれへの対応ということなのでしょう。日本は以前から大きな市場でしたが、急な動きがあるわけではないので、付けたり的な感じがします。
東京事務所の代表は康子キャドビーさん。以前から通訳などでカリフォルニアワイン業界と日本との橋渡しをされていた方です。
香港と中国、シンガポール担当はYvonne Chiong Mouginさん。
以前「カリフォルニアワインでも始まった「ジャパン・パッシング」」という記事で紹介したように、中国と香港ではカリフォルニアワインの輸入が急増しています。おそらく、今回のメインはそれへの対応ということなのでしょう。日本は以前から大きな市場でしたが、急な動きがあるわけではないので、付けたり的な感じがします。
大ヒットしたカレラの2007ヴィンテージの国内販売で他の追随を許さないやすさで売ったAUTHORITY styleに2008ヴィンテージが入ってきています。今年もかなりの安さ。2007年がデビューだった第6の畑ド・ヴィリエは税込4380円,ライアンも4770円,日本オリジナルのブレンド「キュヴェV」は税込2980円です。
とりあえず買っておいて損はないレベル。
とりあえず買っておいて損はないレベル。
カリフォルニアワインあらかるとにジラードのジンファンデルとソヴィニョン・ブランが入荷しています。どちらも何度も飲んでいるワインですが,このワイナリは近年期待を裏切るワインが一つもありません。特にジンファンデルは3000円前後のものとしてはベストの一つだろうと思っています。
日本への輸入ももっと増えて欲しいので,みなさん買ってください(笑)。万が一期待はずれだったときは,私に文句を言ってくれて結構です(業者じゃないので保障はできませんが)。
日本への輸入ももっと増えて欲しいので,みなさん買ってください(笑)。万が一期待はずれだったときは,私に文句を言ってくれて結構です(業者じゃないので保障はできませんが)。
葡萄畑の売却話二つです。
Santa BarbaraのパイオニアRichard Sanford(現在はAlma Rosaのオーナー)は,自社畑のLa Encantadaをワイン投資グループのHillside Road社に売却しました(元記事)。今後もAlma Rosaは同畑のブドウを使うようです。
La EncantadaはSanta Barbaraでは初めて有機栽培の認定を得た畑。今後はどうなっていくのでしょうか。
もう一つはナパのワイナリCliff LedeがAnderson ValleyのSavoy Vineyardを買ったという話(元記事)。
Cliff Ledeはこれより前にAnderson ValleyのBreggoを買収しており,BreggoはSavoyのブドウを使ったピノ・ノワールを作っています。SavoyはほかにLittorai,Radio-Coteau,Kutchが使っており,Anderson Valleyでも名の知れたワイナリ。今後もこれらのワイナリとの関係は続くそうですが,こちらもどうなっていくのか気になるところです。
Santa BarbaraのパイオニアRichard Sanford(現在はAlma Rosaのオーナー)は,自社畑のLa Encantadaをワイン投資グループのHillside Road社に売却しました(元記事)。今後もAlma Rosaは同畑のブドウを使うようです。
La EncantadaはSanta Barbaraでは初めて有機栽培の認定を得た畑。今後はどうなっていくのでしょうか。
もう一つはナパのワイナリCliff LedeがAnderson ValleyのSavoy Vineyardを買ったという話(元記事)。
Cliff Ledeはこれより前にAnderson ValleyのBreggoを買収しており,BreggoはSavoyのブドウを使ったピノ・ノワールを作っています。SavoyはほかにLittorai,Radio-Coteau,Kutchが使っており,Anderson Valleyでも名の知れたワイナリ。今後もこれらのワイナリとの関係は続くそうですが,こちらもどうなっていくのか気になるところです。
柳屋でラベルなどに傷がある「アウトレットワイン」のセールをやっています。もちろん現品限り。
柳屋のセール会場
OutpostやMartinelliのZinfandel、Shaferのシラー「Relentless」といった普通でも珍しいワインが現地価格なので必見です。
柳屋のセール会場
OutpostやMartinelliのZinfandel、Shaferのシラー「Relentless」といった普通でも珍しいワインが現地価格なので必見です。
Wassy'sグループのパシフィックワインセラーズでラベル不良品の3割引セールを行っています。もちろん現品限りなので早い者勝ちです。
ラベル不良品のページ
ニュージーランド,オーストラリアを得意とするショップですが,カリフォルニアやオレゴンのワインも一部あります。元々コスト・パフォーマンスのいいワインが多いショップなので3割引となれば間違いなくおすすめです。とりあえずおすすめ品としてはオレゴンのAtoZとかニュージーランドのフェルトンロードとか。
ラベル不良品のページ
ニュージーランド,オーストラリアを得意とするショップですが,カリフォルニアやオレゴンのワインも一部あります。元々コスト・パフォーマンスのいいワインが多いショップなので3割引となれば間違いなくおすすめです。とりあえずおすすめ品としてはオレゴンのAtoZとかニュージーランドのフェルトンロードとか。
オリジナル・ワインを作れるサービスとして人気があるCrushPadが昨年移転したNapaから,今度はSonomaに移転することになりました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - CrushPad Will Move to Sonoma)。
これは数々のワイナリを持っているWilliam Foley氏の出資に伴うもの。出資比率は明らかになっていませんが,「かなりの」出資ではあるものの「過半数」ではないとのことです。Bill Foleyが以前買収したSebastianiを間借りすることになります。Sebastianiはハイエンドへのシフトで生産量を減らしており,スペースが余っていたとのことであり,そこをCrushPadが使うことになります。
日本人に人気が高いピノの畑は多くがSonomaですから朗報かもしれません。
これは数々のワイナリを持っているWilliam Foley氏の出資に伴うもの。出資比率は明らかになっていませんが,「かなりの」出資ではあるものの「過半数」ではないとのことです。Bill Foleyが以前買収したSebastianiを間借りすることになります。Sebastianiはハイエンドへのシフトで生産量を減らしており,スペースが余っていたとのことであり,そこをCrushPadが使うことになります。
日本人に人気が高いピノの畑は多くがSonomaですから朗報かもしれません。
楽天が買収したbuy.comの日本語サイトで4月13日9時59分までの限定で送料無料(米国から!)キャンペーンをやっています。さらに5000円以上買い物すると楽天ポイントが500,ワイン購入でさらに500ポイントがもらえるキャンペーンまであります。
キャンペーンエントリーはこちら
ワインの種類はそれほど多くありませんが,RidgeのLytton Springs 2008は大目玉商品。日本では6000円以上するワインがなんと2671円です。Ridgeファンだったらこれはマスト・バイ。底値生活的に言えば激しく買ってヨシ (HGSK-KY)。
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ワインの種類はそれほど多くありませんが,RidgeのLytton Springs 2008は大目玉商品。日本では6000円以上するワインがなんと2671円です。Ridgeファンだったらこれはマスト・バイ。底値生活的に言えば激しく買ってヨシ (HGSK-KY)。
Inglenookという名前に特別な感慨を持つのはカリフォルニアワインファンの中でも超ベテランかかなりマニアックな人に限られるでしょう(僕は後者ですね^^;)。Gustav Niebaum(グスタフ・ニーバウム)が1879年に設立したワイナリで,1908年に彼が亡くなったあとしばらく閉じられていましたが,1933年に禁酒法が終わったあと,Gustavの甥のJohn Daniel Jr.が復活させました。
1940年代,1950年代はカリフォルニアでも最高のワイナリの一つと言われていましたが,1964年に突如ブランドや屋敷などをAllied Grape Growersに売却してしまったのでした。
その屋敷と1500エーカー近くの土地を1975年に購入したのが映画監督のFrancis Ford Coppolaでした。CoppolaはInglenookの再現を目指し,屋敷の再生や高級ワインRubiconの醸造などに力をふるいましたが,ブランド名だけは得られなかったため,創設者の名前を取ったNiebaum-Coppolaという名称にしたのでした。
オーナーが何回か変わるうちにInglenookの名称は安いバルクワインに使われるようになり,かつての名声はすっかり地に落ちてしまいましたが,Coppolaはやはりその名前に思い入れがあったようで現在のブランド・オーナーであるThe Wine Groupからブランド名を取得したと2011年4月11日に発表したのでした(元記事1,元記事2)。
加えて,昨年引退したワインメーカーScott McLeodに代わりシャトー・マルゴーのワインメーカーだったPhilippe Bascaulesを採用したとのことです。
昨年ワイナリ名をRubicon Estateに変えたときはもうInglenook復活はあきらめたのかと思ったのですが,そうではなかったのですね。個人的にはかなり喜ばしく思っています。
1940年代,1950年代はカリフォルニアでも最高のワイナリの一つと言われていましたが,1964年に突如ブランドや屋敷などをAllied Grape Growersに売却してしまったのでした。
その屋敷と1500エーカー近くの土地を1975年に購入したのが映画監督のFrancis Ford Coppolaでした。CoppolaはInglenookの再現を目指し,屋敷の再生や高級ワインRubiconの醸造などに力をふるいましたが,ブランド名だけは得られなかったため,創設者の名前を取ったNiebaum-Coppolaという名称にしたのでした。
オーナーが何回か変わるうちにInglenookの名称は安いバルクワインに使われるようになり,かつての名声はすっかり地に落ちてしまいましたが,Coppolaはやはりその名前に思い入れがあったようで現在のブランド・オーナーであるThe Wine Groupからブランド名を取得したと2011年4月11日に発表したのでした(元記事1,元記事2)。
加えて,昨年引退したワインメーカーScott McLeodに代わりシャトー・マルゴーのワインメーカーだったPhilippe Bascaulesを採用したとのことです。
昨年ワイナリ名をRubicon Estateに変えたときはもうInglenook復活はあきらめたのかと思ったのですが,そうではなかったのですね。個人的にはかなり喜ばしく思っています。
カレラの単一畑ピノ・ノワールの2008年版が早くも日本市場に入ってきています。2007年がWine Advocate誌で高い評価を得ましたが,2008年もこれまでと変わらない価格で入荷しているのはありがたいこと。ただし,米国内での需要が増えることからか入荷数は減っているようです。
ものによってはまだ2006年ヴィンテージが残っているものもあるので3ヴィンテージ並行販売というちょっと珍しいことになりそうです。
ものによってはまだ2006年ヴィンテージが残っているものもあるので3ヴィンテージ並行販売というちょっと珍しいことになりそうです。
沖縄の海藻というともずく,あーさー(あおさ),海ぶどうといったところが3大巨頭でしょうか。このうちもずくはパックで,あーさーは乾燥した形でいずれも保存が効く形で流通していますが,海ぶどうはだめでした。なにしろ冷蔵庫にも保存できないので,もずくみたいに冷蔵庫に入れておいていつでも食べられるというわけにはいかなかったのです。
これを解決した製品「夢ぶどう」が発売されたので早速購入して食べてみました。
パッケージは派手で結構かわいいです。これで3杯分入っています。値段は700円で送料無料で全国に送ってくれます。
中身のひとり分はこんな感じ。わかめスープ(これはごく普通のわかめスープです)の右にあるのが海ぶどうらしきもの。百円玉くらいの大きさで,これでひとり分?とおもってしまうくらいのものです。
わかめスープの元にお湯を注いでスープを作ったあと,この海ぶどうを投入して2,3分待ちます。すると次の写真のように見事に海ぶどうの形に戻るのです。
これはなかなか面白いです。あんなに小さいのに広がると海ぶどう7,8本ほどになります。食感もちゃんとプチプチしています。冷凍もできるようなので,いつでも海ぶどうを食べたいという人は買っておくべきでしょう。
下の動画は海ぶどうが広がる様子です。ちょっと気持ち悪くもありますが(笑)。
これを解決した製品「夢ぶどう」が発売されたので早速購入して食べてみました。
パッケージは派手で結構かわいいです。これで3杯分入っています。値段は700円で送料無料で全国に送ってくれます。
中身のひとり分はこんな感じ。わかめスープ(これはごく普通のわかめスープです)の右にあるのが海ぶどうらしきもの。百円玉くらいの大きさで,これでひとり分?とおもってしまうくらいのものです。
わかめスープの元にお湯を注いでスープを作ったあと,この海ぶどうを投入して2,3分待ちます。すると次の写真のように見事に海ぶどうの形に戻るのです。
これはなかなか面白いです。あんなに小さいのに広がると海ぶどう7,8本ほどになります。食感もちゃんとプチプチしています。冷凍もできるようなので,いつでも海ぶどうを食べたいという人は買っておくべきでしょう。
下の動画は海ぶどうが広がる様子です。ちょっと気持ち悪くもありますが(笑)。
前の記事でも書いたカリフォルニアワインガーデンが共同購入クーポン,いわゆるグルーポン系のサービスで出ています(【食べログ評価3.72】400種もの銘柄がそろう、カリフォルニアワイン専門店。フレンチ出身のシェフが作る≪デザート付全5品+お薦めスパークリングワイン1杯≫2,950円! | LUXA[ルクサ]のプレミアムチケットで、お得に贅沢体験を)。
いつもお願いする4000円のコースとサービス料500円,さらにスパークリング・ワイン1杯(ロデレール・エステートアンダーソン・ヴァレーカルテット・ブリュット)が付いて2950円ですから間違いなくお得です。7月30日まで利用できます。ただし,クーポン利用は1日2組限定なので早めに予約することをお勧めします。
いつもお願いする4000円のコースとサービス料500円,さらにスパークリング・ワイン1杯(ロデレール・エステートアンダーソン・ヴァレーカルテット・ブリュット)が付いて2950円ですから間違いなくお得です。7月30日まで利用できます。ただし,クーポン利用は1日2組限定なので早めに予約することをお勧めします。
麻布十番のカリフォルニアワインガーデンで開かれたCWFCのワイン会に出席しました。ワインリストは
0. Mumm DVX
1. Palmina PG 2009
2. Magnifica5 CH 2008(郷ひろみオリジナルワイン)
3. Takaha CH Samurai Beauty 2009
4. Heart O' the Mountain PN 2008
5. Heart O' the Mountain PN (Pommard Clone) 2008
6. Takaha PN Divine Wish Split Rock 2009
7. Takaha Cab Dragon Beauty 2008
8. Takaha Syrah Transcendence 2007
2番,6番,7番,8番はCrushpadで作ったワイン。3は以前紹介しましたがGreg BrewerのDiatomで作っているワインです。4番と5番はSanta Cruzにあるワイナリのものでどちらも畑は同じ。4番が複数のクローンを使っているのに対し,5番はポマール・クローンだけというややマニアックな違いです。
白ではSamurai Beautyがやっぱりおいしい。赤ではカベルネ・ソヴィニョンのDragon Beautyが実は一番気に入りました。最近カベルネはあまり飲まないのですが,これはすばらしくバランスがいいワイン。ラベルにはRutherfordとだけ記されていますが,実はRutherfordにある有名畑のブドウを使っているそうです(そこのブドウを使っているワイナリとの兼ね合いで名前が出せないとか)。
会では久しぶりにお会いする人多数。終わった後もちょっと名残り惜しく,残った4人でもう一本飲んでしまいました。最後に飲んだのはCh. Igai TakahaのPinot Noir Divine Wish Doctor's Vineyard。サンタルシアハイランズの畑です。SLHのピノはやっぱり好きです。
最後に料理とワインの写真を載せておきます。
前菜は手前が生しらす。右奥が桜えびのフライ,左奥が玉ねぎのキッシュ。生しらす食べられてうれしい
アイナメのソテーです。菜の花,空豆添え。淡白なアイナメとちょっと苦味のある野菜が好マッチ
パスタはトマトの冷製。トマトが甘くておいしい
地鶏のロースト。きのこソース。文句なくおいしい。写真は一口食べた後です
デザートはチーズケーキといちご
ワイン
0. Mumm DVX
1. Palmina PG 2009
2. Magnifica5 CH 2008(郷ひろみオリジナルワイン)
3. Takaha CH Samurai Beauty 2009
4. Heart O' the Mountain PN 2008
5. Heart O' the Mountain PN (Pommard Clone) 2008
6. Takaha PN Divine Wish Split Rock 2009
7. Takaha Cab Dragon Beauty 2008
8. Takaha Syrah Transcendence 2007
2番,6番,7番,8番はCrushpadで作ったワイン。3は以前紹介しましたがGreg BrewerのDiatomで作っているワインです。4番と5番はSanta Cruzにあるワイナリのものでどちらも畑は同じ。4番が複数のクローンを使っているのに対し,5番はポマール・クローンだけというややマニアックな違いです。
白ではSamurai Beautyがやっぱりおいしい。赤ではカベルネ・ソヴィニョンのDragon Beautyが実は一番気に入りました。最近カベルネはあまり飲まないのですが,これはすばらしくバランスがいいワイン。ラベルにはRutherfordとだけ記されていますが,実はRutherfordにある有名畑のブドウを使っているそうです(そこのブドウを使っているワイナリとの兼ね合いで名前が出せないとか)。
会では久しぶりにお会いする人多数。終わった後もちょっと名残り惜しく,残った4人でもう一本飲んでしまいました。最後に飲んだのはCh. Igai TakahaのPinot Noir Divine Wish Doctor's Vineyard。サンタルシアハイランズの畑です。SLHのピノはやっぱり好きです。
最後に料理とワインの写真を載せておきます。
前菜は手前が生しらす。右奥が桜えびのフライ,左奥が玉ねぎのキッシュ。生しらす食べられてうれしい
アイナメのソテーです。菜の花,空豆添え。淡白なアイナメとちょっと苦味のある野菜が好マッチ
パスタはトマトの冷製。トマトが甘くておいしい
地鶏のロースト。きのこソース。文句なくおいしい。写真は一口食べた後です
デザートはチーズケーキといちご
ワイン
クラッシュパッド・ジャパンがチャリティのワインを発売しました。1本につき1000円を日本赤十字社に寄付するとのことです。ワインはBrewer-Cliftonのスティーブ・クリフトンのワイナリPalmina製のもの。専用の「友」という字が書かれたラベルが付いています。
ワインは2種類あり,赤はバルベーラを主体とするもの。白はピノ・グリージョとトカイ・フリウラーノが半分ずつ。以前飲んだこのワインです。
ワインは2種類あり,赤はバルベーラを主体とするもの。白はピノ・グリージョとトカイ・フリウラーノが半分ずつ。以前飲んだこのワインです。
ワイングラスで有名なリーデル・ジャパンがオンラインショップと直営店での売上の10%を日本赤十字社に義援金として寄付すると発表しています。
さらにリーデル オリジナルのドロップストップを販売。その売上はすべて義援金に回すとのことです。ドロップ・ストップとは円形の金属の薄い板で,丸めてボトルの入り口にさしてそそぐと液ダレしないという便利なものです。このリーデル・オリジナルのものはデザインも秀逸。欲しくなります。
さらにリーデル オリジナルのドロップストップを販売。その売上はすべて義援金に回すとのことです。ドロップ・ストップとは円形の金属の薄い板で,丸めてボトルの入り口にさしてそそぐと液ダレしないという便利なものです。このリーデル・オリジナルのものはデザインも秀逸。欲しくなります。
先日ヴィオニエを飲んだマクマニス・ファミリーのワインで今度はシャルドネを開けてみました。
これはと~っても分かりやすいワイン。濃厚なトロピカル・フルーツの味わいでおいしいです。甘ったるくなく,きちんと酸があり締まるべきところは締まっているので,かなり好感度アップ。やや温度は高めで飲んだほうがいいように感じました(温度が低いとトロピカル・フルーツ系の味わいがでてこないので)。
個人的にはヴィオニエよりこちらの方が好きです。リピート候補。
これはと~っても分かりやすいワイン。濃厚なトロピカル・フルーツの味わいでおいしいです。甘ったるくなく,きちんと酸があり締まるべきところは締まっているので,かなり好感度アップ。やや温度は高めで飲んだほうがいいように感じました(温度が低いとトロピカル・フルーツ系の味わいがでてこないので)。
個人的にはヴィオニエよりこちらの方が好きです。リピート候補。
東北地方の応援ということで,福島県の仁井田本家の日本酒を飲みました。いくつか種類があったのですが,山廃燗誂(やまはいかんあつらえ)というお燗でおいしい種類だそうです。今回はお燗ではなく常温で飲みました。
純米酒のせいかアルコールっぽさはあまりなく,旨みが目立つお酒でした。なかなかおいしかったです。やっぱりお燗でも飲んでみるべきでしたでしょうか。これで720ml,1000円そこそこというのはワイン的な基準からすると安く感じます。
純米酒のせいかアルコールっぽさはあまりなく,旨みが目立つお酒でした。なかなかおいしかったです。やっぱりお燗でも飲んでみるべきでしたでしょうか。これで720ml,1000円そこそこというのはワイン的な基準からすると安く感じます。
柳屋でシャスールのピノ・ノワール100%で作られたロゼを発売しています。元々の生産量がわずか88ケース(1056本)という珍品。値段は2880円とお求めやすいところ。
近年ロゼが流行りだし,ピノ・ノワールを主力とするワイナリでロゼも作るところが少しずつ増えてきました。きっとこれもその流れなのでしょうけど,ステファン・タンザーが90点を付けているというのはかなりすごいこと。
満月の日用に買ってみました。
近年ロゼが流行りだし,ピノ・ノワールを主力とするワイナリでロゼも作るところが少しずつ増えてきました。きっとこれもその流れなのでしょうけど,ステファン・タンザーが90点を付けているというのはかなりすごいこと。
満月の日用に買ってみました。
4月から職場が変わったりして落ち着かない日々を過ごしており,ブログの更新に手が回っていませんでした。少しずつ平常状態に持って行きたいと思います。10数年ぶりに,スーツが当たり前の職場になり,今日はスーツを買いに行っていました。
とかなんとか言っている間にSine Qua Nonのシラーとグルナッシュ,2008年ものが日本市場に入り始め,早くもなくなりつつあるようです。
以前はシラーとグルナッシュと同じ名前で紛らわしかったのですが,今回はシラーがB20,グルナッシュはThe Lineとなりました。ロバート・パーカーのレビューではグルナッシュが96-98+,シラーが94-96+とSine Qua Nonとしてはあまり高い点数ではありませんがそれでもパーカーは相変わらず褒めちぎっています。
すぐになくなるワインなので買うならお早めに。
とかなんとか言っている間にSine Qua Nonのシラーとグルナッシュ,2008年ものが日本市場に入り始め,早くもなくなりつつあるようです。
以前はシラーとグルナッシュと同じ名前で紛らわしかったのですが,今回はシラーがB20,グルナッシュはThe Lineとなりました。ロバート・パーカーのレビューではグルナッシュが96-98+,シラーが94-96+とSine Qua Nonとしてはあまり高い点数ではありませんがそれでもパーカーは相変わらず褒めちぎっています。
すぐになくなるワインなので買うならお早めに。
ソノマのワイナリFreemanが日本の地震からの復興用にマグナムボトルを販売するとのこと。売上総額を日本に寄付する予定であり,全部で2万5000ドルを見込んでいるそうです。
Freemanは日本人のオーナー明子さんがいることでも知られています。日本での輸入元は成城石井です。日本で買ったものがチャリティになるわけではありませんが応援したいですね。
Freemanは日本人のオーナー明子さんがいることでも知られています。日本での輸入元は成城石井です。日本で買ったものがチャリティになるわけではありませんが応援したいですね。
このブログに貼っている楽天の商品へのリンク,一ヶ月くらい前に変更しています。実は楽天市場で「楽天ウェブサービスAPIコンテスト」を開催しており,それに応募した自作ツールを使ったものに変えたのです(まずは自分で使わなきゃね)。このツールがなんとコンテストのアフィリエイトツール開発部門で金賞をいただきました。
この「楽チンリンク作成」(名前がカッコ悪いのは気になってますが商標があるので楽天ということばが入れられず,わかりやすさを優先しました),楽天の商品ページから,商品のリンクを簡単に作るためのものです。AmazonのページからAmazonアソシエイトのツールバーの「このページへのリンクを生成する」で簡単にリンクが作れますが,それくらい簡単に楽天の商品へのリンクを作りたいと思って開発しました。
FirefoxあるいはChromeでブラウザの機能拡張をインストールすることで利用できます(Safari版も開発中です)。Firefox用はこちらから,Chrome版はこちらからインストールしてください。
まだ,いろいろ改善の余地はあると思いますので,ご意見お待ちしています。ご意見はTwitterで@andymaまでお願いします。
ちなみにサーバー側はGoogle App Engine(Python)を使っています。GAEもPythonも初めて,ブラウザの機能拡張を作るのも初めてなので,やっていることの割には苦労しました。両方おもしろいので勉強になってよかったです。
この「楽チンリンク作成」(名前がカッコ悪いのは気になってますが商標があるので楽天ということばが入れられず,わかりやすさを優先しました),楽天の商品ページから,商品のリンクを簡単に作るためのものです。AmazonのページからAmazonアソシエイトのツールバーの「このページへのリンクを生成する」で簡単にリンクが作れますが,それくらい簡単に楽天の商品へのリンクを作りたいと思って開発しました。
FirefoxあるいはChromeでブラウザの機能拡張をインストールすることで利用できます(Safari版も開発中です)。Firefox用はこちらから,Chrome版はこちらからインストールしてください。
まだ,いろいろ改善の余地はあると思いますので,ご意見お待ちしています。ご意見はTwitterで@andymaまでお願いします。
ちなみにサーバー側はGoogle App Engine(Python)を使っています。GAEもPythonも初めて,ブラウザの機能拡張を作るのも初めてなので,やっていることの割には苦労しました。両方おもしろいので勉強になってよかったです。
仙台空港の津波の被害は多くの人がTV映像などで見たと思いますが,その仙台空港がある宮城県岩沼市はカリフォルニアのナパ市と姉妹都市になっています(ウィキペディアによるとどちらにもJALの訓練所があったからだとか)。
そこで,ナパ市が岩沼市のために「From Napa to Iwanuma」というチャリティ・コンサートやオークションを開きました(Napa Raises $55K for Sister City in Japan)。
3月27日にナパのオペラ・ハウスで開かれたこのイベントには400人以上があつまったそうです。サイレント・オークションで2万3000ドル,1万7000ドルの寄付,チケットの売上が1万5000ドルと合計5万5000ドルを集め,全額が岩沼市に寄付されるとのことです。感謝。
そこで,ナパ市が岩沼市のために「From Napa to Iwanuma」というチャリティ・コンサートやオークションを開きました(Napa Raises $55K for Sister City in Japan)。
3月27日にナパのオペラ・ハウスで開かれたこのイベントには400人以上があつまったそうです。サイレント・オークションで2万3000ドル,1万7000ドルの寄付,チケットの売上が1万5000ドルと合計5万5000ドルを集め,全額が岩沼市に寄付されるとのことです。感謝。
リアルワインガイドのテイスターとして知られている山地さんがブログに「夏の停電からワインを守ろう」という題で,さまざまな角度から考察しています。本職が電力インフラ関係(東電ではありません)ということで専門的な考察も含んでおり読み応えあります。
山地さんご自身は寺田倉庫を中心にするようで,IT業界でも災害対策でクラウド移行がこれから進むと思いますが,ワインにおいても信頼性の高いサービスを利用するという動きは進むのかもしれないなあなどと思いました。
なお,記事は現在11本。夏の停電からワインを守ろう(1): Wine.nom(ワインどっと飲む)から順にお読みください。
山地さんご自身は寺田倉庫を中心にするようで,IT業界でも災害対策でクラウド移行がこれから進むと思いますが,ワインにおいても信頼性の高いサービスを利用するという動きは進むのかもしれないなあなどと思いました。
なお,記事は現在11本。夏の停電からワインを守ろう(1): Wine.nom(ワインどっと飲む)から順にお読みください。
ワインセラーパリ16区の10%オフセール,3月いっぱいの開催となっています。一部のワインを除いて表示金額から10%割引。
ここのカリフォルニアワインの品揃えはかなりすごいですが,ちょっと見ていくのが大変だったりします。個人的にはデュモルとSaxum,Lewisあたりがお勧めかと思っています。
パリ16区のページ
ここのカリフォルニアワインの品揃えはかなりすごいですが,ちょっと見ていくのが大変だったりします。個人的にはデュモルとSaxum,Lewisあたりがお勧めかと思っています。
パリ16区のページ
カリフォルニアのピノ・ノワールの中で2000年代半ばに一大ブームを引き起こしたのがKosta Browneでした。Wine Spectator誌で97点などの高評価を得たため,極めて入手困難かつ価格高騰。単一畑だと300ドル台が当たり前でした。
単一畑だけでなく,Russian River ValleyやSonoma CoastといったAVAものまでもほとんど入手できませんでした。日本のネット販売でもAVAものが1万円台で一瞬で売り切れる状況だったと記憶しています。
今ではAVAものなら9000円前後まで値段が下がり,入手もそれほど難しくありませんが,日本ではまだ単一畑は珍しいようです。
柳屋では今回少量ですがGaps Crown,Kanzler,Koplenと3種類の単一畑が入荷。どれも価格は税抜き1万3800円と,米国の値段と比べて遜色ないレベルです。米国でのテイスティング・ノートを見るとKoplenが一番評判がいいかなあという感じがしますが,Kanzlerのピノもおいしいので気になるところです。
単一畑だけでなく,Russian River ValleyやSonoma CoastといったAVAものまでもほとんど入手できませんでした。日本のネット販売でもAVAものが1万円台で一瞬で売り切れる状況だったと記憶しています。
今ではAVAものなら9000円前後まで値段が下がり,入手もそれほど難しくありませんが,日本ではまだ単一畑は珍しいようです。
柳屋では今回少量ですがGaps Crown,Kanzler,Koplenと3種類の単一畑が入荷。どれも価格は税抜き1万3800円と,米国の値段と比べて遜色ないレベルです。米国でのテイスティング・ノートを見るとKoplenが一番評判がいいかなあという感じがしますが,Kanzlerのピノもおいしいので気になるところです。
東京でもようやく飲食店に活気が戻ってきたようです。ワインの消費も少し上向いてくるでしょうか。
柳屋では利益を全額寄付に回すというチャリティ・ワインを販売しています。コスト・パフォーマンスの高さでは定評があるHess CollectionのGrand Circleカベルネ・ソヴィニョン。1本1680円で6本買うと送料無料になります。期間は4月30日まで。全然気づいていなかったのですが,柳屋ではポイント寄付も受け付けていたようです。
上のワインに送料無料特典があるので,ついでにほかのワインも紹介しておきます。
一つは先日発表されたWine Advocate誌の193号でソノマのワインとしてはMarcassinのシャルドネと並んで初めて100点を取ったVerite La Joie 2007。4万6800円(税抜き)はもちろん高価ではありますが,米国とさほど変わらない値段。
もう一つはSauvinon Blancの6本セット物。ピーターマイケル,ラッド,スポッツウッド,アラウホ,ロキオリ,ブランダーという超豪華セット。これ飲めばとりあえずカリフォルニアのソヴィニョン・ブランは重要どころを押さえたといっても過言ではないでしょう。
柳屋では利益を全額寄付に回すというチャリティ・ワインを販売しています。コスト・パフォーマンスの高さでは定評があるHess CollectionのGrand Circleカベルネ・ソヴィニョン。1本1680円で6本買うと送料無料になります。期間は4月30日まで。全然気づいていなかったのですが,柳屋ではポイント寄付も受け付けていたようです。
上のワインに送料無料特典があるので,ついでにほかのワインも紹介しておきます。
一つは先日発表されたWine Advocate誌の193号でソノマのワインとしてはMarcassinのシャルドネと並んで初めて100点を取ったVerite La Joie 2007。4万6800円(税抜き)はもちろん高価ではありますが,米国とさほど変わらない値段。
もう一つはSauvinon Blancの6本セット物。ピーターマイケル,ラッド,スポッツウッド,アラウホ,ロキオリ,ブランダーという超豪華セット。これ飲めばとりあえずカリフォルニアのソヴィニョン・ブランは重要どころを押さえたといっても過言ではないでしょう。
米国のワイナリも日本の震災復旧に寄付の協力をしています。(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Wineries Raise Money for Japan)。先週末には1989年のサンフランシスコ地震(ロマ・プリータ地震)の震源地に近いSanta Cruzでワイナリがテイスティング・フィーを寄付に回したそうです。Bonny Doon,Santa Cruz Mountain,Silver Mountain,Sones Cellars,Storrs Cellars,Vine Hill Wineryなどが協力しています。
日本との関係が深いカリフォルニアのワイナリだけでなく,アイダホのワイナリもテイスティング・フィーを寄付すると発表しています。
ただ,アイダホ州では赤十字がアルコール関係の会社からの寄付は受け付けられないとして,ちょっとこまったことになりかけているとか。
とにかく気持ちだけでもありがたいです。
日本との関係が深いカリフォルニアのワイナリだけでなく,アイダホのワイナリもテイスティング・フィーを寄付すると発表しています。
ただ,アイダホ州では赤十字がアルコール関係の会社からの寄付は受け付けられないとして,ちょっとこまったことになりかけているとか。
とにかく気持ちだけでもありがたいです。
明日25日に予定されている「Drink Sake Tonight」ですがTwitterのハッシュタグは #drinksaketonight に決まったそうです。
また,日本酒の酒造所の被害状況を調べたところ,下のサイトが一番網羅的かつ頻繁に更新をしているようです。
東日本大震災:東北・茨城のお酒関係をまとめてみる。
ご参考まで。
また,日本酒の酒造所の被害状況を調べたところ,下のサイトが一番網羅的かつ頻繁に更新をしているようです。
東日本大震災:東北・茨城のお酒関係をまとめてみる。
ご参考まで。
以前「マクマニス・ファミリーの母さんの二の腕に惚れたよ」という記事で紹介したMcManis Familyのワイン。最近は国内のワインショップでの扱いも増えてきているようです。
飲んでみようと思いつつ,なかなか機会がなかったのですが,先日ヴィオニエとシャルドネとピノを買ってみました。まず空けたのはヴィオニエ。
ヴィオニエはそんなに飲んだことがない品種ですが,芳醇な半面,ちょっと酸が少なくだるっとした感じになりがち,という印象があります。
このヴィオニエは逆。香りはヴィオニエとしてはちょっと控えめな感じですが,酸が強く引き締まった味わいです。あまりヴィオニエっぽくはないですが,1000円台半ばの白ワインとしては十分合格点だと思います。
飲んでみようと思いつつ,なかなか機会がなかったのですが,先日ヴィオニエとシャルドネとピノを買ってみました。まず空けたのはヴィオニエ。
ヴィオニエはそんなに飲んだことがない品種ですが,芳醇な半面,ちょっと酸が少なくだるっとした感じになりがち,という印象があります。
このヴィオニエは逆。香りはヴィオニエとしてはちょっと控えめな感じですが,酸が強く引き締まった味わいです。あまりヴィオニエっぽくはないですが,1000円台半ばの白ワインとしては十分合格点だと思います。
サンフランシスコのダウンタウンにあるワインショップNapa Valley Winery Exchangeが大震災のための日本向け寄付に協力しています。
具体的には,米国の赤十字に25ドル以上寄付をすると,ショップからの配送料(UPS Groundに限る)を無料にするというもの。ショップにオーダーするときに寄付のレシートをファックスあるいはメールで送ります。
米国在住の方はぜひとも利用してください。
具体的には,米国の赤十字に25ドル以上寄付をすると,ショップからの配送料(UPS Groundに限る)を無料にするというもの。ショップにオーダーするときに寄付のレシートをファックスあるいはメールで送ります。
米国在住の方はぜひとも利用してください。
とりあえず,各県の酒造組合のサイトから,一覧が載っているページを紹介します。各酒造所の被害状況などはここからは分かりません。福島県が数としては一番多そうです。
青森県
岩手県
宮城県
福島県
何分,日本酒の知識が乏しいので,おすすめのお酒など教えていただけるとうれしいです。
青森県
岩手県
宮城県
福島県
何分,日本酒の知識が乏しいので,おすすめのお酒など教えていただけるとうれしいです。
ワイン・ライター/ブロガーのW. Blake Gray氏が3月25日に「Drink Sake Tonight」というイベントを提唱しています(The Gray Market Report: Drink Sake Tonight: A casual benefit for Japan)。
酒造所については私は無知だったのですが,陸前高田の酔仙という酒造所は津波で完全に破壊されてしまった映像がNHKのニュースで流れていたそうで,ほかにも35の酒造所が大きな被害を受けたとの話です。
イベントといってもみんなそれぞれ日本酒を飲もうよということがベースであり,25日に限る必要はないのですが,チャリティのディナーを開催するレストランも募っています。
自分も実は東北地方の日本酒を飲もうかと夕方,YAMAYAで見ていたのですが,ちょうどちょっと大きな余震があり,棚を離れてしまいました。日本酒よく知らないのですが再挑戦したいと思います。
酒造所については私は無知だったのですが,陸前高田の酔仙という酒造所は津波で完全に破壊されてしまった映像がNHKのニュースで流れていたそうで,ほかにも35の酒造所が大きな被害を受けたとの話です。
イベントといってもみんなそれぞれ日本酒を飲もうよということがベースであり,25日に限る必要はないのですが,チャリティのディナーを開催するレストランも募っています。
自分も実は東北地方の日本酒を飲もうかと夕方,YAMAYAで見ていたのですが,ちょうどちょっと大きな余震があり,棚を離れてしまいました。日本酒よく知らないのですが再挑戦したいと思います。
こちらから。
楽天スーパーポイントあるいは楽天カード,楽天スーパーポイントと楽天カードの組み合わせで義援金を送れます。100円以上で1ポイント単位。5月31日まで受け付けています。
いつも使い道に悩んでしまう期間限定ポイントとか,もったいないから義援金に使うといいですね。
楽天スーパーポイントあるいは楽天カード,楽天スーパーポイントと楽天カードの組み合わせで義援金を送れます。100円以上で1ポイント単位。5月31日まで受け付けています。
いつも使い道に悩んでしまう期間限定ポイントとか,もったいないから義援金に使うといいですね。
3月19日に山形空港から羽田へのフライトに乗り,同日の成田ーSFO便で無事に帰国しました。以下はFacebookよりDonaldさんのコメントです。
私は応援する以外の役に立ちませんでしたが,ともかく無事に戻れてよかったです。
Lauren arrives 10AM today! Glad to have her home and safe. Thank you all for your help - your thoughts - your prayers. Our hearts still go out to the Japanese people who continue to endure under difficult circumstances.
私は応援する以外の役に立ちませんでしたが,ともかく無事に戻れてよかったです。
Kendall-Jacksonなど多くのブランドを持つJackson Family Winesの創始者であるJess JacksonがJackson Familyのすべての株を手放して引退しました(元記事)。Jess JacksonはForbes誌のアメリカの富豪一覧の常連でしたが,今回自らリストから外してもらうよう申し入れたことで引退が明らかになったようです。
Jess Jacksonは現在81歳。ガン闘病中であることも知られています。
Jess Jacksonの引退後もJackson Family Winesの経営はJackson家が担っており,今後後継者を決めていくようです。妻のBarbara Bankeとの間には25歳のKatie,23歳のJulie,21歳のChristpherと3人の子どもがおり,上の二人は既にJackson Familyで働いています。Christpherは大学を出た後,ロー・スクールに行く予定ですが,ワイン・ビジネスに興味を持っているとのこと。おそらくこの3人のだれかが引き継ぐことになるのでしょう。
Jess Jacksonは現在81歳。ガン闘病中であることも知られています。
Jess Jacksonの引退後もJackson Family Winesの経営はJackson家が担っており,今後後継者を決めていくようです。妻のBarbara Bankeとの間には25歳のKatie,23歳のJulie,21歳のChristpherと3人の子どもがおり,上の二人は既にJackson Familyで働いています。Christpherは大学を出た後,ロー・スクールに行く予定ですが,ワイン・ビジネスに興味を持っているとのこと。おそらくこの3人のだれかが引き継ぐことになるのでしょう。
このブログも少しずつ通常営業に戻していきたいと思います。
Gary VaynerchukのWine Library TVについてはこのブログでも何度も紹介しているのでご存じの方が多いと思いますが,2006年に始まったヴログ(ヴィデオ・ブログ)の先駆けで,大成功を収めています。Gary(通称Garyvee)はその後TwitterやFacebookといったソーシャル・メディアの利用においても顕著な成功例となり,米国の一般メディアでもしばしば取り上げられています。
そのWine Library TVが先日の1000回エピソードを持って終了ということになりました。
かなりびっくりしたのですが,もちろんこれですべてが終わりということではなく新たにDaily Grapeというサービスを始めており,既に最初のビデオが公開されています。
Daily Grapeの特徴はモバイル特にスマートフォンと連動していること。サービス開始と同時にiPhoneアプリケーションを提供しており,iPhone上でもビデオが見られるようになっています。また,エピソードで紹介されたワインをウィッシュリストに入れておくことでワインショップなどで簡単に探せるようになります。Android版もじきに提供される予定だそうです。
一つ気になったのが,Gary Vaynerchukが買収したワインSNSサービスのCork'dの位置付けがどうなってしまうのかということだったのですが,実は既にこの1月にCork'dは終了がアナウンスされていました。やっぱりモバイル連携がないことが弱点だったのかもしれません。
また,Daily Grapeでは従来のViddlerではなくBrightcoveというビデオ再生プレーヤーを使っています。ViddlerにとってはWine Library TVは目玉コンテンツの一つだったので,これは結構手痛そうな気がします。
Gary VaynerchukのWine Library TVについてはこのブログでも何度も紹介しているのでご存じの方が多いと思いますが,2006年に始まったヴログ(ヴィデオ・ブログ)の先駆けで,大成功を収めています。Gary(通称Garyvee)はその後TwitterやFacebookといったソーシャル・メディアの利用においても顕著な成功例となり,米国の一般メディアでもしばしば取り上げられています。
そのWine Library TVが先日の1000回エピソードを持って終了ということになりました。
かなりびっくりしたのですが,もちろんこれですべてが終わりということではなく新たにDaily Grapeというサービスを始めており,既に最初のビデオが公開されています。
Daily Grapeの特徴はモバイル特にスマートフォンと連動していること。サービス開始と同時にiPhoneアプリケーションを提供しており,iPhone上でもビデオが見られるようになっています。また,エピソードで紹介されたワインをウィッシュリストに入れておくことでワインショップなどで簡単に探せるようになります。Android版もじきに提供される予定だそうです。
一つ気になったのが,Gary Vaynerchukが買収したワインSNSサービスのCork'dの位置付けがどうなってしまうのかということだったのですが,実は既にこの1月にCork'dは終了がアナウンスされていました。やっぱりモバイル連携がないことが弱点だったのかもしれません。
また,Daily Grapeでは従来のViddlerではなくBrightcoveというビデオ再生プレーヤーを使っています。ViddlerにとってはWine Library TVは目玉コンテンツの一つだったので,これは結構手痛そうな気がします。
及ばずながら私も寄付しました。
いつもお世話になっているSHIP2Uのゆみたちさんの長男Toshitakaさんが今回の地震の支援で寄付を募っています。寄付金で,繰り返し使えて洗浄もほとんど要らないClean Bottleを購入するとのことです。災害援助物資の配給を積極的に行っているスノーピーク社が配布してくれます。ボトルはSHIP2Uが日本に送ります。
賛同される方は,FacebookのHelp Japan with Clean Bottlesに参加してPayPalで寄付をお願いします。
なお,Toshitaka君は米国の高校を出た後,この4月からは日本の大学に進学されるとのことです。日本のためにどうしても何かしたいということで,今回の支援を始めました。
賛同される方は,FacebookのHelp Japan with Clean Bottlesに参加してPayPalで寄付をお願いします。
なお,Toshitaka君は米国の高校を出た後,この4月からは日本の大学に進学されるとのことです。日本のためにどうしても何かしたいということで,今回の支援を始めました。
Donald Patzさんのお嬢さんであるLaurenさんが宮城県加美町というところで今回の地震に遭われたようです。連絡はついているようですが,帰国の術がなく困っているようです。手助けいただける方,東京まで出る方法をご存知の方などいらっしゃったらご連絡いただけたら幸いです。
東京にいた私でさえ足がフラフラするような地震でした。長い地震で途中から揺れがだんだん大きくなり,ビルがギシギシいいだしたときはちょっとどうなるかと…
帰宅難民になりかけましたが,夜11時過ぎに電車が動き出し,二駅歩いただけで家に帰りつきました。電車通学の娘は試験休みで家にいたのも幸いでした。
知り合いが駐車場のスロープが陥落した町田のコストコにいたと聴いただけで肝がつぶれましたが,震源地近くの方や津波に見舞われたかたたちのことを思うと胸が張り裂けそうです。
一日も早く安心して暮らせるようになることを祈ります。
帰宅難民になりかけましたが,夜11時過ぎに電車が動き出し,二駅歩いただけで家に帰りつきました。電車通学の娘は試験休みで家にいたのも幸いでした。
知り合いが駐車場のスロープが陥落した町田のコストコにいたと聴いただけで肝がつぶれましたが,震源地近くの方や津波に見舞われたかたたちのことを思うと胸が張り裂けそうです。
一日も早く安心して暮らせるようになることを祈ります。
ワインブログDr. VinoにWine Advocate誌でパーカーに代わってカリフォルニア担当になるAntonio Galloni氏へのインタビュー(メールに答えたもの)が掲載されていました(Antonio Galloni of the Wine Advocate [Q&A] | Dr Vino)。
いくつか興味深いところを抜粋して紹介します。
おじいさんがワイン好きで中でも母方の祖父がWine Advocate誌の読者であり,子供の頃からワインに親しんできたそうです。Wine Advocate誌のプロフィール欄にも最初のワイン記事は高校生の時にフランスのワインについて書いたものだったとありますから,ちょっとちょっと未成年でしょ,って感じです。
好きなセリエAのチームはユベントス,NFLではニューイングランド・ペイトリオッツだとか。
ワインの好みとしては特定のスタイルというよりはワインメーカーの信念が現れているようなワインが好きだとのこと。アルコール度数が14%を超えているからだめだといった一元的な尺度では判断しないと述べています。このあたりはかなりこだわりがありそうです。
また,この3月にはコンシューマーとバローロを楽しむイベントを催すとのことで,同様のコンシューマー向けイベントは積極的にやっていきたいそうです。ぜひ日本にも来てほしいものですね。
いくつか興味深いところを抜粋して紹介します。
おじいさんがワイン好きで中でも母方の祖父がWine Advocate誌の読者であり,子供の頃からワインに親しんできたそうです。Wine Advocate誌のプロフィール欄にも最初のワイン記事は高校生の時にフランスのワインについて書いたものだったとありますから,ちょっとちょっと未成年でしょ,って感じです。
好きなセリエAのチームはユベントス,NFLではニューイングランド・ペイトリオッツだとか。
ワインの好みとしては特定のスタイルというよりはワインメーカーの信念が現れているようなワインが好きだとのこと。アルコール度数が14%を超えているからだめだといった一元的な尺度では判断しないと述べています。このあたりはかなりこだわりがありそうです。
また,この3月にはコンシューマーとバローロを楽しむイベントを催すとのことで,同様のコンシューマー向けイベントは積極的にやっていきたいそうです。ぜひ日本にも来てほしいものですね。
麻布十番のレストラン「カリフォルニアワインガーデン(CWG)」でシャトー・イガイ・タカハのシャルドネとピノ・ノワールが3月いっぱいボトル5000円で飲めます。シャルドネはソノマ・コーストのSplit Rock Vineyardの畑のブドウを使ったもの。ピノ・ノワールはサンタ・ルシア・ハイランズのDoctor's Vineyardのもの。ヴィンテージはどちらも2008年です。
ピノ・ノワールはワインショップで6000円以上,シャルドネも4500円します。レストラン価格としては破格です。
もちろんこれはCWGのオーナーが作るワインだから実現できる価格ですが,それにしてもの安さです。今月レストランでワインを飲みたいと思っているなら大おすすめ。
予約は 03-5770-7888 まで。
ピノ・ノワールはワインショップで6000円以上,シャルドネも4500円します。レストラン価格としては破格です。
もちろんこれはCWGのオーナーが作るワインだから実現できる価格ですが,それにしてもの安さです。今月レストランでワインを飲みたいと思っているなら大おすすめ。
予約は 03-5770-7888 まで。
高品質なカベルネ・ソヴィニョンを作ることで知られているソノマのLaurel Glenが売却されました。買い取ったのはナパのQuintessaでマーケティング・ディレクタをしていたBettina Sichel女史。今後は有機栽培を導入してさらなる品質向上を図るとのことです。
11エーカーの畑とワイン醸造設備を合わせて400万~500万ドルが売却価格と伝えられています。
Laurel Glenの創設者だったPatrick Campbellは今回の売却後,Lodiとアルゼンチンのブドウを使ったワイン作りに専念するとのこと。Tierra Divina VineyardsというワイナリでREDS,ZaZin!, Terra Rosaといったブランドを保有しているとのこと。
資金繰りに行き詰っての買収ではなく,互いにやりたい道を進むための売却であるようです。
11エーカーの畑とワイン醸造設備を合わせて400万~500万ドルが売却価格と伝えられています。
Laurel Glenの創設者だったPatrick Campbellは今回の売却後,Lodiとアルゼンチンのブドウを使ったワイン作りに専念するとのこと。Tierra Divina VineyardsというワイナリでREDS,ZaZin!, Terra Rosaといったブランドを保有しているとのこと。
資金繰りに行き詰っての買収ではなく,互いにやりたい道を進むための売却であるようです。
Dominusって何かちょっと不幸なワインという感じがするんですよね。Petrusのムエックス家がカリフォルニアで作るワインということで“血筋”的にはこれ以上ないくらい恵まれていて,1994年にWine Advocate誌で99点を取ったワインなどは一種伝説的な位置にいます。
2001年以降も同誌での評価は低くて94点。2007年は98,2008年は99点とほぼ完璧に近い作り。良家のおぼっちゃまが高校野球で活躍するような非の打ち所がない状況です。その割には注目もされていなければ,値段もどちらかというとやや下がり気味な感じです。
同じように評価が高いけどなぜか安いというワインとしてはSpottswoodeのカベルネもありましたが,そちらは2007年の99点で急激に入手困難になっています。同じようなことがDominusの2008でも起こるのかちょっと微妙な感じがします。
というわけでWAで94点評価の2004年,95+評価の2005年,どちらも1万円ちょっとと大変格安です。何かのはずみで高騰しないとも限りませんから今のうちに買っておくのがいいかもしれません。
2001年以降も同誌での評価は低くて94点。2007年は98,2008年は99点とほぼ完璧に近い作り。良家のおぼっちゃまが高校野球で活躍するような非の打ち所がない状況です。その割には注目もされていなければ,値段もどちらかというとやや下がり気味な感じです。
同じように評価が高いけどなぜか安いというワインとしてはSpottswoodeのカベルネもありましたが,そちらは2007年の99点で急激に入手困難になっています。同じようなことがDominusの2008でも起こるのかちょっと微妙な感じがします。
というわけでWAで94点評価の2004年,95+評価の2005年,どちらも1万円ちょっとと大変格安です。何かのはずみで高騰しないとも限りませんから今のうちに買っておくのがいいかもしれません。
ワイングラスといえば有名なのがリーデル。私も家で飲むときのデフォルトはリーデルのVinumです。とはいえブルゴーニュ用グラスを割ってしまったため(一応言っておくとリーデルのグラスで割ったのはこれだけなんですよ!),ボルドー用とスパークリングワイン用しか今はないのですが。
話が初っ端からずれましたが,そのリーデル社の当主であるマキシミリアン・リーデル氏が初めて日本で一般向けのセミナーを行います。3月28日19:30~21:00で場所は神楽坂のアグネスホテル。会費は1万2600円ですが,Vinum XLシリーズのグラス4個1万5750円相当が持ち帰れるという大変お得なセミナーです。しかもこの4種のグラスは現在セット販売はされていません。それぞれグラス2個ずつが通常のセットです。
テイスティングできるワインは以下の4種です。カリフォルニアにオレゴン,ワシントンが2種と,米国産ワインばかりなのもうれしいところ。
1. エロイカ リースリング2008
2. クロ・ペガス2006 オマージュ シャルドネ ミツコズ・ヴィンヤード カーネロス ナパ・ヴァレー
3. ドメーヌ セリーヌ ピノ・ノワール ヤムヒル キュヴェ2007
4. ダンハム セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨンXII 2006
セミナー申し込みは3月9日10時から下記サイトで。早い者勝ちです。
詳しくは3月28日(月):リーデル家11代目当主による特別セミナー参加者募集! | RIEDELから。
ところでマキシミリアン・リーデルの名前を初めて聞いたのは大ヒットした「O」シリーズが最初に登場したときだったと思います。このグラスのアイディアを出した当人ということで,歴史に甘んじるのではなく改革心に富んだ人であることが想像されます。
話が初っ端からずれましたが,そのリーデル社の当主であるマキシミリアン・リーデル氏が初めて日本で一般向けのセミナーを行います。3月28日19:30~21:00で場所は神楽坂のアグネスホテル。会費は1万2600円ですが,Vinum XLシリーズのグラス4個1万5750円相当が持ち帰れるという大変お得なセミナーです。しかもこの4種のグラスは現在セット販売はされていません。それぞれグラス2個ずつが通常のセットです。
テイスティングできるワインは以下の4種です。カリフォルニアにオレゴン,ワシントンが2種と,米国産ワインばかりなのもうれしいところ。
1. エロイカ リースリング2008
2. クロ・ペガス2006 オマージュ シャルドネ ミツコズ・ヴィンヤード カーネロス ナパ・ヴァレー
3. ドメーヌ セリーヌ ピノ・ノワール ヤムヒル キュヴェ2007
4. ダンハム セラーズ カベルネ・ソーヴィニヨンXII 2006
セミナー申し込みは3月9日10時から下記サイトで。早い者勝ちです。
詳しくは3月28日(月):リーデル家11代目当主による特別セミナー参加者募集! | RIEDELから。
ところでマキシミリアン・リーデルの名前を初めて聞いたのは大ヒットした「O」シリーズが最初に登場したときだったと思います。このグラスのアイディアを出した当人ということで,歴史に甘んじるのではなく改革心に富んだ人であることが想像されます。
「ワインセラーパリ16区」の決算セールで,大部分のワインが10%オフになります。ちょっと分かりにくいですが,こちらのレアアイテムの特集ページは対象外ということで,それ以外のものは10%オフ。
現在書かれている価格からの割引になるので,実際には注文してからの価格の調整になります。店舗から来るメール(楽天からの自動返信ではなく,その後の確認メール)に実際に支払う価格が書かれているはずです。
ワインセラーパリ16区のトップページ
下のDunnとかLewisとかDumolは普通割引対象になるようなものではないので,狙い目の一つかと思います。
現在書かれている価格からの割引になるので,実際には注文してからの価格の調整になります。店舗から来るメール(楽天からの自動返信ではなく,その後の確認メール)に実際に支払う価格が書かれているはずです。
ワインセラーパリ16区のトップページ
下のDunnとかLewisとかDumolは普通割引対象になるようなものではないので,狙い目の一つかと思います。
超高級カベルネで知られるBryant Familyがワインメーカーを交代しました(News Alert: Famed Napa Winery Hires New Head - On Wine - WSJ)。
Bryant Familyといえば90年代にHelen Turleyをワインメーカーとして有名になったワイナリ。Wine Advocate誌のレイティングで見ると1993年の97点から94年が98,95年96年が99,97年が100点とまさに絶頂期を迎えました。しかしそれ以降は2007年の97+を最高として,実売300ドルを超えるカルトワインとしてはやや物足りない印象があります。
転機の一つは2002年にHelen Turleyと喧嘩別れしたこと。このときのこじれは後に訴訟につながっています。その後はPhilip Melkaを採用するものの2007年にはMelkaもクビにしてMark Aubertを採用,その後はRoss Wallaceという人(2008年にアシスタントとして加入)がワインメーカーをしていたようです。まるでどこかの国のトップのように次々と変わっていっています。ワインは1年に1回しか作れないもの。そこのブドウの本当の力を引き出すには何年か必要なような気がするのですが…
新しいワインメーカーはHelen Keplingerという人。自身のKeplingerというラベルを持っているほか,Sarocka,Scully,Arrow & Branchというワイナリのワインメーカーもしています。さらに,以前はHeidi BarrettらとKenzo Estateのワインも作っていたとか。…ごめんなさい,Kenzo以外はどれも知りません…
元記事によると才能はある人のようですが,新たなHelenはかつてのHelenの再来となるのでしょうか? ともかく今回は長続きしてくれることを期待します。
Bryant Familyといえば90年代にHelen Turleyをワインメーカーとして有名になったワイナリ。Wine Advocate誌のレイティングで見ると1993年の97点から94年が98,95年96年が99,97年が100点とまさに絶頂期を迎えました。しかしそれ以降は2007年の97+を最高として,実売300ドルを超えるカルトワインとしてはやや物足りない印象があります。
転機の一つは2002年にHelen Turleyと喧嘩別れしたこと。このときのこじれは後に訴訟につながっています。その後はPhilip Melkaを採用するものの2007年にはMelkaもクビにしてMark Aubertを採用,その後はRoss Wallaceという人(2008年にアシスタントとして加入)がワインメーカーをしていたようです。まるでどこかの国のトップのように次々と変わっていっています。ワインは1年に1回しか作れないもの。そこのブドウの本当の力を引き出すには何年か必要なような気がするのですが…
新しいワインメーカーはHelen Keplingerという人。自身のKeplingerというラベルを持っているほか,Sarocka,Scully,Arrow & Branchというワイナリのワインメーカーもしています。さらに,以前はHeidi BarrettらとKenzo Estateのワインも作っていたとか。…ごめんなさい,Kenzo以外はどれも知りません…
元記事によると才能はある人のようですが,新たなHelenはかつてのHelenの再来となるのでしょうか? ともかく今回は長続きしてくれることを期待します。
Wassy'sグループ?でオーストラリアとニュージーランドのワインを主に扱う(カリフォルニアやオレゴンもあります)パシフィック ワイン セラーズが3月いっぱいニュージーランドの復興協力のためニュージーランドワインの売上から5%を寄付すると発表しました。下のリンクから対象ワインの一覧が見られます。
ニュージーランドワインのページ
人気の高いフェルトン・ロードのピノやシャルドネも対象ワインに含まれています。今月ワインを買う際にはぜひ候補の一つに加えていただきたいと思います。
ニュージーランドワインのページ
人気の高いフェルトン・ロードのピノやシャルドネも対象ワインに含まれています。今月ワインを買う際にはぜひ候補の一つに加えていただきたいと思います。
Wine Advocate誌の193号が公開されました。カリフォルニアでは前号に引き続いて「Northern California Part II」として85ワイナリの638ワインがレビューされています。
今回の特徴はシャルドネで高得点ワインが続発したこと,そしてついに同誌としては初めてカリフォルニアのシャルドネで100点が出たことです。既に公表されているようにロバート・パーカーはカリフォルニアのレビューでは一線から退くことになっており,今回が最後のレビュー。つまりパーカーが付けた100点のカリフォルニア・シャルドネはこれ1本ということになってしまったわけです。なお,カリフォルニア以外を見渡してもパーカーがこれまで100点を付けたのは1986年のDRC Montrachetただ1本。約20年ぶりの100点です。
100点がついたのはMarcassinのMarcassin Vineyard 2008。2007年も99+の高得点を得ています。2008年については次のようにコメントしています。
なお,今回96点以上の高得点がついたワインを見ていくと,Aubertが6本(いずれもシャルドネ),Marcassinも6本(4本シャルドネ,2本ピノ・ノワール),Peter Michael5本(いずれもシャルドネ),Kistler4本(3本シャルドネ,1本ピノ・ノワール),Veriteが3本(いずれもボルドー系ブレンド,Cabernet Franc中心の2008 Le Desirは100点)とここまでが複数本組。以下はCarlisleとDonelanのシラー,RochioliとNeeleyのシャルドネが1本ずつ。シャルドネの高得点が目立つ結果でした。
なお,最後に挙げたNeeley,聞きなれない名前だと思いますが,Varnerというワイナリの中の1ラベル。Varnerのシャルドネもこれまでパーカーから97点などの高得点を得て来ましたが今回は2008 Neeley Chardonnay Holly's Cuveeが98点。
このワイナリ,畑はSanta Cruz Mountainにありますが,ワイナリのコンタクト先はMenlo Park。シリコンバレーの中でもちょっと高級な雰囲気のあるところです。ワイナリがここにあるのかどうかは分かりませんが,ちょっと気になるところです。
で,このワイン,ワイナリ価格は40ドル台というやすさ。柳屋に入っていて6000円そこそこでしたがさすがに一瞬でなくなりました。僕はなんとか1本キープに成功。
今回の特徴はシャルドネで高得点ワインが続発したこと,そしてついに同誌としては初めてカリフォルニアのシャルドネで100点が出たことです。既に公表されているようにロバート・パーカーはカリフォルニアのレビューでは一線から退くことになっており,今回が最後のレビュー。つまりパーカーが付けた100点のカリフォルニア・シャルドネはこれ1本ということになってしまったわけです。なお,カリフォルニア以外を見渡してもパーカーがこれまで100点を付けたのは1986年のDRC Montrachetただ1本。約20年ぶりの100点です。
100点がついたのはMarcassinのMarcassin Vineyard 2008。2007年も99+の高得点を得ています。2008年については次のようにコメントしています。
Utterly perfect, the 2008 Chardonnay Marcassin Estate is a dead-ringer for the 2007, but slightly richer and longer, as hard as that may be to believe. This extraordinary effort is unquestionably the “Chardonnay of the Vintage.” In fact, it may be the “Chardonnay of the Decade.” Brioche, nectarine, citrus and orange blossom notes intermixed with a liqueur of rocks, great acid, phenomenal concentration and staggering length result in a sublime Chardonnay that should drink well for 15+ years.
なお,今回96点以上の高得点がついたワインを見ていくと,Aubertが6本(いずれもシャルドネ),Marcassinも6本(4本シャルドネ,2本ピノ・ノワール),Peter Michael5本(いずれもシャルドネ),Kistler4本(3本シャルドネ,1本ピノ・ノワール),Veriteが3本(いずれもボルドー系ブレンド,Cabernet Franc中心の2008 Le Desirは100点)とここまでが複数本組。以下はCarlisleとDonelanのシラー,RochioliとNeeleyのシャルドネが1本ずつ。シャルドネの高得点が目立つ結果でした。
なお,最後に挙げたNeeley,聞きなれない名前だと思いますが,Varnerというワイナリの中の1ラベル。Varnerのシャルドネもこれまでパーカーから97点などの高得点を得て来ましたが今回は2008 Neeley Chardonnay Holly's Cuveeが98点。
このワイナリ,畑はSanta Cruz Mountainにありますが,ワイナリのコンタクト先はMenlo Park。シリコンバレーの中でもちょっと高級な雰囲気のあるところです。ワイナリがここにあるのかどうかは分かりませんが,ちょっと気になるところです。
で,このワイン,ワイナリ価格は40ドル台というやすさ。柳屋に入っていて6000円そこそこでしたがさすがに一瞬でなくなりました。僕はなんとか1本キープに成功。
先日シャトー・イガイ・タカハのサムライ・ビューティ紹介記事において,このワインがDiatomで醸造している旨を記しましたが,その本家であるDiatomから2010年ヴィンテージのワインが公表されました。(diatom - wines)。
なんと今回から畑名はワイン名にもワインの説明にも入りません。その代わりにHana Shinobu(花偲),Hamon(波紋),Miya(美夜)という漢字の名前が入っており,ラベルにもこの漢字が書かれています。
実は,このラベルの漢字はシャトー・イガイ・タカハのオーナーであり,CWFC会長のナパさんこと杉本隆英さんの奥様美代子さんが書かれたものだとか。Diatomのページにもお二人の写真入りで「Kanji」というページがあります。また,ワインの説明のところでも「花偲」は杉本夫妻が生まれた兵庫県西脇市の市花であるといった説明もあり,米国では有名人でもない日本人の名前をここまで取り上げて大丈夫かとちょっと心配になるほどです。
畑名を入れないというのも普通ではかんがられないことですが,考えてみたらHarlan EstateもOpus Oneも畑の名前など言ってないですよね。作り手への信頼があって初めて成り立つことだと思いますが,Gregのこれまでの実績を考えたら十分です。どれがどこの畑かなんて探すのは野暮というものなのでしょう。Gregの英断に拍手を贈りたいと思います。
Diatomの波紋はこちらから
なんと今回から畑名はワイン名にもワインの説明にも入りません。その代わりにHana Shinobu(花偲),Hamon(波紋),Miya(美夜)という漢字の名前が入っており,ラベルにもこの漢字が書かれています。
実は,このラベルの漢字はシャトー・イガイ・タカハのオーナーであり,CWFC会長のナパさんこと杉本隆英さんの奥様美代子さんが書かれたものだとか。Diatomのページにもお二人の写真入りで「Kanji」というページがあります。また,ワインの説明のところでも「花偲」は杉本夫妻が生まれた兵庫県西脇市の市花であるといった説明もあり,米国では有名人でもない日本人の名前をここまで取り上げて大丈夫かとちょっと心配になるほどです。
畑名を入れないというのも普通ではかんがられないことですが,考えてみたらHarlan EstateもOpus Oneも畑の名前など言ってないですよね。作り手への信頼があって初めて成り立つことだと思いますが,Gregのこれまでの実績を考えたら十分です。どれがどこの畑かなんて探すのは野暮というものなのでしょう。Gregの英断に拍手を贈りたいと思います。
Diatomの波紋はこちらから
Napa Valleyの春を告げるイベントであるPremiere Napa Valleyが2月27日,St. HelenaのCulinary Institute of America(CIA)で開催されました(15th Annual Premiere Napa Valley Auction for the Trade Breaks Records, Bringing Nearly $2.4 Million)。
不況で売上が沈んだ昨年よりも大幅にアップし,トータルの売上は240万ドル。これまでの記録だった2008年の220万ドルを上回りました。さらにインポーターで知られる中川ワイン販売がScarecrowの5ケース・セットで12万5000ドルという1ロットの記録を作りました。従来は8万ドルが最高で初の10万ドル超えに会場も大いに沸いたとのことです。
ただ,中川の落札は全部で5ロットとやや控えめ。トータル落札額トップ10には入りませんでした。落札トップはGary's Wine and Marketplace。全部で32プロデューサの300ケースを落札,落札額も50万ドルを超えたそうです。
ところでScarecrowのワイン,落札額を1本あたりに換算しても20万円近く。おそらく特定の優良顧客に販売されるのでしょうけど,1本いくらになるんでしょうね? このワイン,Vinographyでも当日のトップと評価されています。飲めるはずはありませんが気になります。
なお,Premiere Napa Valleyは完全に業界向けのワイン・オークション。夏のAuction Napa Valleyが一般客も(お金を払えば)入れるのとは大きく異なり,業界内での評価が得られると言われています。ワイナリはこのオークション用に特別なロットを作り,専用のラベルが貼られます。例えば下のようなものです。
YouTubeにScarecrowのロットの動画がありました。
不況で売上が沈んだ昨年よりも大幅にアップし,トータルの売上は240万ドル。これまでの記録だった2008年の220万ドルを上回りました。さらにインポーターで知られる中川ワイン販売がScarecrowの5ケース・セットで12万5000ドルという1ロットの記録を作りました。従来は8万ドルが最高で初の10万ドル超えに会場も大いに沸いたとのことです。
ただ,中川の落札は全部で5ロットとやや控えめ。トータル落札額トップ10には入りませんでした。落札トップはGary's Wine and Marketplace。全部で32プロデューサの300ケースを落札,落札額も50万ドルを超えたそうです。
ところでScarecrowのワイン,落札額を1本あたりに換算しても20万円近く。おそらく特定の優良顧客に販売されるのでしょうけど,1本いくらになるんでしょうね? このワイン,Vinographyでも当日のトップと評価されています。飲めるはずはありませんが気になります。
なお,Premiere Napa Valleyは完全に業界向けのワイン・オークション。夏のAuction Napa Valleyが一般客も(お金を払えば)入れるのとは大きく異なり,業界内での評価が得られると言われています。ワイナリはこのオークション用に特別なロットを作り,専用のラベルが貼られます。例えば下のようなものです。
YouTubeにScarecrowのロットの動画がありました。
相模屋食料のTV-CMオンエア&とうふ百珍リリース記念のキャンペーンに当選し,とうふのセットをいただきました。おかげさまでこのところ毎日のようにとうふをいただいています。とうふ百珍のレシピからも4種類作ったので一挙公開します。
まずはレシピ外ですが,いただいたこの「クリーミィ豆腐」から。これ,大豆をまるごと使っておからを出さずに作ったという豆腐なのですが,名前の通り本当にクリーミィ。わさび醤油でいただきましたが,ちょっとリッチな気持ちになれる豆腐です。
レシピ外からもう一つ。これはキティちゃんのとうふ。見た目にそぐわず?,味はちゃんとしています。つるんとしておいしいとうふ。上のクリーミィとうふもそうですが,一つずつパックされていて比較的賞味期限が長いのは,ちょっとしたときの一品追加にとっても便利です。
まずはレシピ外ですが,いただいたこの「クリーミィ豆腐」から。これ,大豆をまるごと使っておからを出さずに作ったという豆腐なのですが,名前の通り本当にクリーミィ。わさび醤油でいただきましたが,ちょっとリッチな気持ちになれる豆腐です。
レシピ外からもう一つ。これはキティちゃんのとうふ。見た目にそぐわず?,味はちゃんとしています。つるんとしておいしいとうふ。上のクリーミィとうふもそうですが,一つずつパックされていて比較的賞味期限が長いのは,ちょっとしたときの一品追加にとっても便利です。
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柳屋でワイン・インポーターが破損時の代替用などのために保持している「裏ストック」のセールをやっています。性質上数が少ないので早い者勝ちで。
目玉はAugust WestのワインメーカーであるEd Kurtzman氏のプライベート・ブランドSandlerのKeefer Ranch Pinot Noir 2009が4980円で出ています。
フィリップ・メルカのCJなんていうのも珍しい。
1990年代のカベルネのページもあります。
目玉はAugust WestのワインメーカーであるEd Kurtzman氏のプライベート・ブランドSandlerのKeefer Ranch Pinot Noir 2009が4980円で出ています。
フィリップ・メルカのCJなんていうのも珍しい。
1990年代のカベルネのページもあります。
ちょっとテストしています。貼り込んだものに特に意味はありません。
Wine Instituteが2010年のカリフォルニアワインの海外への輸出についてまとめた結果を公表しました(California Boosts 2010 U.S. Wine Exports to Record Year)。リーマン・ショックの影響で落ち込んだ2009年から見事に回復し11.4億ドルと過去最高を記録しました。
輸出が好調なのはいいのですが,数字をちょっと見ていくとかなりショッキングなことに気付きました。日本はもはやカリフォルニアにとってアジア最大のワインの輸出先ではありません。香港がトップになったのです。
2005年の数字から見ていくと香港の急成長ぶりは恐ろしくなるほどです。
輸出が好調なのはいいのですが,数字をちょっと見ていくとかなりショッキングなことに気付きました。日本はもはやカリフォルニアにとってアジア最大のワインの輸出先ではありません。香港がトップになったのです。
2005年の数字から見ていくと香港の急成長ぶりは恐ろしくなるほどです。
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先日「シャトー・イガイ・タカハに3年ぶりのサムライ・ビューティー」という記事で2009年サムライ・ビューティを紹介しましたが,Wine Advocate誌で95点を取った2006年のサムライ・ビューティがカリフォルニアワインあらかるとでまさかの復活です。ただし,現時点で残り9本。多分追加はないでしょうからお早めに。
ちなみにパーカーのコメントは
ここでは「no oak」と書かれていますが実際には古樽でわずかにフレーバーを付けています。畑はHuber。
ちなみにパーカーのコメントは
A breakthrough effort, the amazing 2006 Chardonnay Samurai Vineyard possesses gorgeous acidity allied with orange marmalade, lemon zest, honeyed pear and grapefruit, all offered in a citrusy, full-bodied, powerful, concentrated style. These are brilliant tour de force Chardonnays that show what can be achieved with ripe, pure fruit, and no oak.
ここでは「no oak」と書かれていますが実際には古樽でわずかにフレーバーを付けています。畑はHuber。
ワインを飲む人にとっての悩みの一つが「頭痛」。このサイトにも「ワイン 頭痛」という言葉で検索してくる人が結構たくさんいます。頭痛が起こる理由としては一種のアレルギー反応であるらしいことが以前の記事でも分かっていますが,こういったアレルギー物質をあまり作らない酵母がカナダのUniversity of British Columbiaで遺伝子組み換え技術を使って開発され,政府で認可されました(元記事)。
ML01という名前のこの酵母はアルコール発酵と同時にマロラクティック発酵を行うことでワインがダメになるリスクを避けられるとともに,アレルゲンの生成が通常より少ないとのことです。
ML01は現在米国と南アフリカでも認可されており,2006年から商用利用が可能になっていますが,いまのところ遺伝子組み換え技術に対する懸念が一般にあることからほとんど使われていないようです。なお,欧州では遺伝子組み換え技術を使った場合,ラベルにその旨を記す必要があるそうですが,米国やカナダではそういった義務はないとのことです。
ML01という名前のこの酵母はアルコール発酵と同時にマロラクティック発酵を行うことでワインがダメになるリスクを避けられるとともに,アレルゲンの生成が通常より少ないとのことです。
ML01は現在米国と南アフリカでも認可されており,2006年から商用利用が可能になっていますが,いまのところ遺伝子組み換え技術に対する懸念が一般にあることからほとんど使われていないようです。なお,欧州では遺伝子組み換え技術を使った場合,ラベルにその旨を記す必要があるそうですが,米国やカナダではそういった義務はないとのことです。
アカデミー賞脚色賞を受賞した映画「Sideways」の原作者であり,このほど続編となる「Vertical」を上梓したRex Pickett氏。ワインライターのW. Blake Gray氏が彼をインタビューした記事がPalate Pressに掲載されています。
ありがたいことにGray氏の奥様がこの記事を翻訳なさっています(前半,後半)。Rex Pickett氏,インタビューの様子だとかなりの偏屈,一歩間違えたら危ない人になってしまいそうな感じもありますが,それだけにSidewaysの映画が密かに持っていた痛さのようなところが実感されるインタビューでもあります。例えば冒頭にある「VerticalはSidewaysよりも、一層、僕なんだ。主人公のマイルズは、愛を探している。けれども彼が酒を飲み続ける限り、愛は見つからない。これが本当のテーマだ」なんて痛切です。
また,映画では主人公Milesが“I’m not drinking any fucking Merlot!”と叫んだのが有名な台詞になり,メルロー市場に打撃を加えましたが,出版されている原作にはこの台詞はありません。どうやらオリジナルのドラフトにあったものが映画に採用されたようです。ただ,Pickett氏がメルロー嫌いというのは事実であり,機会があればこの台詞を改めて加えたいとのこと。
Verticalの出版まで紆余曲折があったことは以前の記事にも書きましたが,映画化されるかどうか,この様子だとなんだか難航しそうな感じがします。
ありがたいことにGray氏の奥様がこの記事を翻訳なさっています(前半,後半)。Rex Pickett氏,インタビューの様子だとかなりの偏屈,一歩間違えたら危ない人になってしまいそうな感じもありますが,それだけにSidewaysの映画が密かに持っていた痛さのようなところが実感されるインタビューでもあります。例えば冒頭にある「VerticalはSidewaysよりも、一層、僕なんだ。主人公のマイルズは、愛を探している。けれども彼が酒を飲み続ける限り、愛は見つからない。これが本当のテーマだ」なんて痛切です。
また,映画では主人公Milesが“I’m not drinking any fucking Merlot!”と叫んだのが有名な台詞になり,メルロー市場に打撃を加えましたが,出版されている原作にはこの台詞はありません。どうやらオリジナルのドラフトにあったものが映画に採用されたようです。ただ,Pickett氏がメルロー嫌いというのは事実であり,機会があればこの台詞を改めて加えたいとのこと。
Verticalの出版まで紆余曲折があったことは以前の記事にも書きましたが,映画化されるかどうか,この様子だとなんだか難航しそうな感じがします。
決算月ということで開催しているワインスタイルのピノ・ノワール・セール。残り少なくなったワインの在庫を処分して新しいアイテムを入れるのが目的とのことで,普通あまりセールに乗らないものが出ています。送料込みなのもありがたいところ。25日で終了。
今出ているものだとBrewer-Cliftonから2003と2006のCargasacchi,および2006年のMt. Carmelが珍しいところ。2006年のFoxen Sea Smokeもあります。Williams-SelyemのSonoma CoastとかオレゴンのBeaux Freresといったレアものも。
ワインスタイルのピノ・ノワール・セール
今出ているものだとBrewer-Cliftonから2003と2006のCargasacchi,および2006年のMt. Carmelが珍しいところ。2006年のFoxen Sea Smokeもあります。Williams-SelyemのSonoma CoastとかオレゴンのBeaux Freresといったレアものも。
ワインスタイルのピノ・ノワール・セール
もうじき娘の誕生日ということで,いっちょ奮発して寒ブリを1匹まるごと買ってみました。
ブリとはいえ,本当はイナダとかワラサとかハマチと呼ばれるような3kgくらいのものです。それでも体長60cmくらいあるので家で捌く魚としては結構ぎりぎり。初めてでもありかなり難儀しました。
結局身の半身は余ってしまい,半身をお刺身,骨周りは味噌汁,頭とカマは塩焼きにしました。内臓もゆがいてポン酢をかけたら結構いける味。さすがに天然モノだけあって臭みがありません。小ぶりなのでアブラは寒ブリというイメージほど乗っていませんでしたが満足。
ちなみにお店はこちら「本物を追求する フォーシーズン」
鳥取からの直送です。鮮魚は取れたときだけしか買えないので,値段も結構上がり下がりがありますが,捕れたての代償なので仕方ないかと。
ブリとはいえ,本当はイナダとかワラサとかハマチと呼ばれるような3kgくらいのものです。それでも体長60cmくらいあるので家で捌く魚としては結構ぎりぎり。初めてでもありかなり難儀しました。
結局身の半身は余ってしまい,半身をお刺身,骨周りは味噌汁,頭とカマは塩焼きにしました。内臓もゆがいてポン酢をかけたら結構いける味。さすがに天然モノだけあって臭みがありません。小ぶりなのでアブラは寒ブリというイメージほど乗っていませんでしたが満足。
ちなみにお店はこちら「本物を追求する フォーシーズン」
鳥取からの直送です。鮮魚は取れたときだけしか買えないので,値段も結構上がり下がりがありますが,捕れたての代償なので仕方ないかと。
発端は昨秋のことでした。August WestからSHIP2U経由で送られてきたワインが6本のはずだったのに12本でした。慌てて注文を確認しても6本しか頼んでいないしクレジットカードも6本分だけ請求されています。
「間違ってほかの人のが来ちゃったのかな」と思い,SHIP2Uからのメールをチェックすると,あれ…。6本届きましたというメールがたしかに2回来ていました…「どうやら出荷したのに気づかないでもう一回出荷したらしい」
そこでAugust WestのEd Kurtzman氏に「送り返すのも面倒だから6本分チャージしてください」とメールしたら,「それは僕のミスだから君にあげるよ。August Westを知らない人に飲んでもらえたらうれしいな」と,貴重なワインが6本転がり込んできました。
そういう事情なので,普段からカリフォルニアワインを飲んでいる人でなく,もっといろいろな人に飲んでもらおうと誘ってワイン会を開きました。とはいえ結局IT系の人に偏ってしまったのは僕の人脈や某イベントに重なってしまったためでしょうか…
しかも唯一声をかけたワイン知り合いの方がなんとMarcassinを持ってきてくれるとのこと(下の写真。先日Judgeを飲んだ効果のようです)。もはやAugust Westの会なのか何なのかわかりませんが,せっかく持ってきてくれるというのを断るはずがありません。というわけでたっぷりワインを堪能。久しぶりにうかがったカリフォルニアワインガーデンの料理もすばらしくおいしかったです。
「間違ってほかの人のが来ちゃったのかな」と思い,SHIP2Uからのメールをチェックすると,あれ…。6本届きましたというメールがたしかに2回来ていました…「どうやら出荷したのに気づかないでもう一回出荷したらしい」
そこでAugust WestのEd Kurtzman氏に「送り返すのも面倒だから6本分チャージしてください」とメールしたら,「それは僕のミスだから君にあげるよ。August Westを知らない人に飲んでもらえたらうれしいな」と,貴重なワインが6本転がり込んできました。
そういう事情なので,普段からカリフォルニアワインを飲んでいる人でなく,もっといろいろな人に飲んでもらおうと誘ってワイン会を開きました。とはいえ結局IT系の人に偏ってしまったのは僕の人脈や某イベントに重なってしまったためでしょうか…
しかも唯一声をかけたワイン知り合いの方がなんとMarcassinを持ってきてくれるとのこと(下の写真。先日Judgeを飲んだ効果のようです)。もはやAugust Westの会なのか何なのかわかりませんが,せっかく持ってきてくれるというのを断るはずがありません。というわけでたっぷりワインを堪能。久しぶりにうかがったカリフォルニアワインガーデンの料理もすばらしくおいしかったです。
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Caleraがときどき作るロゼワイン「Vin Gris of Pinot Noir」の2009年が売り切れ間近です。既にワイナリではSOLD OUT,日本にも今回10ケース入ってきたのが最後とのこと。
Wine Advocate誌で91点というロゼにしては高い点数がついたこのワイン,私も飲みましたがかなりおいしいと思います。どっちかというと冬より夏に合うワインですが,今のうちに買っておいて夏に楽しむのが吉ではないかと。
また,最近は満月にロゼを飲むと恋がかなうといったキャンペーンもあり,ロゼ人気は上がっていきそうです。
余談ですがAUTHORITY Styleのページに「1146本完売」と書いてあります。これが全部この2009年のロゼだったらかなりすごいです。このワインの生産量が600ケースくらいなので約1/6を一つのショップで売ったことになります。
Wine Advocate誌で91点というロゼにしては高い点数がついたこのワイン,私も飲みましたがかなりおいしいと思います。どっちかというと冬より夏に合うワインですが,今のうちに買っておいて夏に楽しむのが吉ではないかと。
また,最近は満月にロゼを飲むと恋がかなうといったキャンペーンもあり,ロゼ人気は上がっていきそうです。
余談ですがAUTHORITY Styleのページに「1146本完売」と書いてあります。これが全部この2009年のロゼだったらかなりすごいです。このワインの生産量が600ケースくらいなので約1/6を一つのショップで売ったことになります。
2月に決算セールを行っている柳屋とワインスタイル。柳屋の方は決算セールのページがどんどん売り切れで新しくなっていきます。今の目玉はAbreuのCabernet Sauvignon Thorevilos 2004。AbreuというとMadrona Ranchが有名ですが,実は21世紀になってから評価が著しく高いのはこちらのThorevilosの方。Wine Advocate誌では2002年と2007年に100点がついており,それ以外の年も最低98点という異常な高評価。2004年は98点という点が低い年ですが,そのせいか米国での価格は300~400ドルと,このワイナリにしては低め。今回の柳屋の価格は3万5000円なのでちょうど現地価格というところ。
柳屋の決算セール開場
一方のワインスタイルではピノなどの余り物割引セールをやっていましたが,今は6本で3万6000円相当を2万5000円にするという福袋(おたのしみ袋と買いてありますが)をやっています。赤4本白2本で中身は明らかになっていませんが,リクエストによって赤だけや白だけといった構成も可能だとのこと。このセットは送料無料ですが,ほかにも送料無料製品が結構あります。6セット限定で執筆時点では残り4セット。このほかカベルネのセールもやっていてMontelenaとかDunnとか安いです。
お楽しみ袋
カベルネのセールもやっています
柳屋の決算セール開場
一方のワインスタイルではピノなどの余り物割引セールをやっていましたが,今は6本で3万6000円相当を2万5000円にするという福袋(おたのしみ袋と買いてありますが)をやっています。赤4本白2本で中身は明らかになっていませんが,リクエストによって赤だけや白だけといった構成も可能だとのこと。このセットは送料無料ですが,ほかにも送料無料製品が結構あります。6セット限定で執筆時点では残り4セット。このほかカベルネのセールもやっていてMontelenaとかDunnとか安いです。
お楽しみ袋
カベルネのセールもやっています
カリフォルニアのピノ・ノワールのパイオニアの一つであるSaintsburyが一番下のラインであるGarnetをSilverado Winegrowersに売却しました(Saintsbury Sells Garnet Pinot Noir Line | News | News & Features | Wine Spectator)。
Silverado Winegrowersは30年近くGarnet用のブドウをSaintsburyに供給してきた生産者。今後はGarnetを自社ブランドとして提供する意向だとのこと。今回同時にGarnetを生産してきたSonomaダウンタウン近くのワイナリも購入したそうです。
一方,Saintsburyは30ドル以上の高価格ピノ・ノワールに専念する意向。四つの単一畑ピノ・ノワールのうちStanly RanchはSilverado Winegrowersからブドウの提供を受けており,それは今後も継続するそうです。
Silverado Winegrowersは30年近くGarnet用のブドウをSaintsburyに供給してきた生産者。今後はGarnetを自社ブランドとして提供する意向だとのこと。今回同時にGarnetを生産してきたSonomaダウンタウン近くのワイナリも購入したそうです。
一方,Saintsburyは30ドル以上の高価格ピノ・ノワールに専念する意向。四つの単一畑ピノ・ノワールのうちStanly RanchはSilverado Winegrowersからブドウの提供を受けており,それは今後も継続するそうです。
2010年のカリフォルニアのブドウの収穫レポートをCalifornia Agricultural Statisticsが発表しました。こちらのページからさまざまなレポートやデータをダウンロードできます。
収穫量はトータル398万トン。2009年の410万トンを下回っていますが,2006~2008年の数字を上回っています。難しい年だったと言われていますが,特別な不作というわけではなかったようです。
品種別に見るとシャルドネが16.4%でトップ,次がカベルネ・ソヴィニョンの11.2%,ジンファンデルが9.9%で続いています。ピノ・ノワールは3.7%と,増えているとはいえまだメルローの半分以下です。
フルレポートでは郡ごとに各品種の販売実績(固有名詞なしで販売量とその価格の一覧がずらっとでている)が挙げられており,業界の人にとってもどの地域のブドウがいくらで取引されているかを知る重要な資料になっています。100ページを超えるレポートですが,関心ある方はご覧になることをお勧めします。
収穫量はトータル398万トン。2009年の410万トンを下回っていますが,2006~2008年の数字を上回っています。難しい年だったと言われていますが,特別な不作というわけではなかったようです。
品種別に見るとシャルドネが16.4%でトップ,次がカベルネ・ソヴィニョンの11.2%,ジンファンデルが9.9%で続いています。ピノ・ノワールは3.7%と,増えているとはいえまだメルローの半分以下です。
フルレポートでは郡ごとに各品種の販売実績(固有名詞なしで販売量とその価格の一覧がずらっとでている)が挙げられており,業界の人にとってもどの地域のブドウがいくらで取引されているかを知る重要な資料になっています。100ページを超えるレポートですが,関心ある方はご覧になることをお勧めします。
ワインライターW. Brake Gray氏のツイートより。
スーパーマーケットでワインボトルの棚が崩れる瞬間の映像です。セキュリティ・カメラに残ったものだとのことで,本物です。
いやあ,すごいですね。どうするとああいうふうになるのでしょう? 重みに耐えかねた? 笑い事じゃないですが,笑うしかないですよね(笑)
スーパーマーケットでワインボトルの棚が崩れる瞬間の映像です。セキュリティ・カメラに残ったものだとのことで,本物です。
いやあ,すごいですね。どうするとああいうふうになるのでしょう? 重みに耐えかねた? 笑い事じゃないですが,笑うしかないですよね(笑)
昨年,「Shafer Hillside Selectまでけしからん値段に」で税抜き1万8500円という値段が出ていたシェイファーのフラグシップ,ヒルサイドセレクトの2006年,その後「安すぎるShafer Hillside Select,衝動買いしてしまいそうだ」では税抜1万6500円とさらに値下がり,いいかげんこれより下がることはないだろうと思ったら,こんどはなんと税抜1万5000円です。消費税入れても1万5000円台…。いくらなんでも安すぎです。ちなみにショップはこれまでのかわばた酒店ではなくAuthority Style。ここもCaleraなどかなり思い切った安値を付けてくるところではありますが…
うーん,やっぱりShaferといえども不況で売れなくなってしまったということでしょうか。ここは売り切って今後の入荷数が減らないことを望みたいと思います。
うーん,やっぱりShaferといえども不況で売れなくなってしまったということでしょうか。ここは売り切って今後の入荷数が減らないことを望みたいと思います。
「カリフォルニアワインのファンクラブ」会長のナパさんこと杉本さんが作る「シャトー・イガイ・タカハ」で3年ぶりにシャルドネ・サムライ・ビューティがラインナップされました。
シャトー・イガイ・タカハのワインは基本的にクラッシュパッドで作っていますが,このサムライ・ビューティだけは例外。Santa Rita HillsのDiatomで醸造しており,前回の2006年のものはWine Advocate誌で95点という高い評価を得ています。
ちなみにDiatomはMelvilleのワインメーカーであり,Brewer-Cliftonの共同経営者でもあるGreg Brewerの個人ワイナリ。シャルドネ専門でピュアなワインを作るため,極端なワインの作り方をしています。具体的には非常に低い温度で発酵させ,マロラクティック発酵はさせず,自己消化が起こるぎりぎりまでそのまま置いてボトルに詰めるそうです。この努力に対してRobert Parkerは「No one else in California is doing anything remotely like what Greg Brewer has achieved with Diatom.」とほめたたえています。なお,サムライ・ビューティは古樽を使ってわずかに樽のフレーバーを付けているところが,Diatomの他のワインと違うところ(であってますか?>ナパさん)。
ただし,前回の2006年がHuber Vineyardだったのに対して,今回の2009 サムライ・ビューティはClos Pepe。畑のソースは変わっています。2009年のClos Pepeは酸がかなり強いということでWine Advocate誌では90点というDiatomの中では低い評価ですが,Stephan TanzerのInternational Wine Cellar誌では92点と点の辛いこの人にしては高い点になっています。
シャルドネ好き,特にピュアなワイン好きにはぜひ飲んで欲しい,というか飲みたいワインです。
シャトー・イガイ・タカハのワインは基本的にクラッシュパッドで作っていますが,このサムライ・ビューティだけは例外。Santa Rita HillsのDiatomで醸造しており,前回の2006年のものはWine Advocate誌で95点という高い評価を得ています。
ちなみにDiatomはMelvilleのワインメーカーであり,Brewer-Cliftonの共同経営者でもあるGreg Brewerの個人ワイナリ。シャルドネ専門でピュアなワインを作るため,極端なワインの作り方をしています。具体的には非常に低い温度で発酵させ,マロラクティック発酵はさせず,自己消化が起こるぎりぎりまでそのまま置いてボトルに詰めるそうです。この努力に対してRobert Parkerは「No one else in California is doing anything remotely like what Greg Brewer has achieved with Diatom.」とほめたたえています。なお,サムライ・ビューティは古樽を使ってわずかに樽のフレーバーを付けているところが,Diatomの他のワインと違うところ(であってますか?>ナパさん)。
ただし,前回の2006年がHuber Vineyardだったのに対して,今回の2009 サムライ・ビューティはClos Pepe。畑のソースは変わっています。2009年のClos Pepeは酸がかなり強いということでWine Advocate誌では90点というDiatomの中では低い評価ですが,Stephan TanzerのInternational Wine Cellar誌では92点と点の辛いこの人にしては高い点になっています。
シャルドネ好き,特にピュアなワイン好きにはぜひ飲んで欲しい,というか飲みたいワインです。
セール情報まとめます。まず,柳屋の決算セールでは先日紹介したPatz & Hallは当然のごとく売り切れ,今はRobert Bialeの2000年のBlack Chicken Vineyardが1980円という激安です。これもこの値段なら買って損がない感じ。
柳屋の決算セール
ワインスタイルの決算セールではジンファンデルとシラーが12日まで2割引+送料無料セール。どちらも3000円~5000円の価格帯が充実しています。DuckhornのDecoyとかMelvilleのVerana'sとか2000~3000円のAVAものより1ランク上のものが中心です。
ワインスタイルの決算セール
竹澤の「福箱」ではNo.44のカリフォルニア5本セットが売れ残っています。1箱かぎりで5本で7万8800円。Wine Advocate誌で100点のColgin IX 2007とかKistlerのHirsch Pinot Noir,RochioliのLittle Hillなどが入っているのでお得感はかなりあります。
柳屋の決算セール
ワインスタイルの決算セールではジンファンデルとシラーが12日まで2割引+送料無料セール。どちらも3000円~5000円の価格帯が充実しています。DuckhornのDecoyとかMelvilleのVerana'sとか2000~3000円のAVAものより1ランク上のものが中心です。
ワインスタイルの決算セール
竹澤の「福箱」ではNo.44のカリフォルニア5本セットが売れ残っています。1箱かぎりで5本で7万8800円。Wine Advocate誌で100点のColgin IX 2007とかKistlerのHirsch Pinot Noir,RochioliのLittle Hillなどが入っているのでお得感はかなりあります。
俗にいう「パーカー・ポイント」で知られるWine Advocate誌でRobert ParkerからAntonio Galloniに大幅な移譲が行われることが発表されました。
これまでイタリアとシャンパーニュの担当だったGalloniは,今後はカリフォルニアとブルゴーニュのコート・ドール,シャブリも担当するようになります。これでParkerの担当範囲はボルドーとローヌだけになります。また古いヴィンテージの試飲については両地域およびカリフォルニアを担当します。例えばあるワイナリの垂直試飲といったテーマ性の高いものをやっていくようです。また,これまで十分にカバーしていなかったボジョレーとマコネはDavid Schildknechtが担当範囲とすることも発表されました。
これを受けてAntonio Galloniは,少なくとも2011年に関してはカリフォルニアの公開スケジュールはRobert Parkerのときとほぼ同じであるということを表明しており,またこれまであまりカバーしていないワイナリも追加していく意向を示しました。ブルゴーニュに関しては,ボトリング時期が生産者によってバラバラなため,訪問回数を多くし,大特集のほかに小さな記事をいくつか書いていきたいとのことです。
Wine Advocate誌は1978年にRobert Parkerが創刊したニューズレター形式の雑誌。広告を取らずにワインを100点法で客観的に分析することを特徴としています。特に1982年のボルドーを他の評論家が懐疑的なうちに最高の出来だと評して,その後のワイン業界をリードするようになりました。1996年にPierre A. Rovaniをレビュワーに加えてそれまでの一人体制から変わり,2005年にRovaniがやめてからは現在の多人数体制になっています。それでもこれまではPakerがメインでプラスその他のレビュワーという感じでしたが,今回の移譲によってGalloniがメインのレビュワーになると思います。
日本ではこれまでパーカーが点を付けていないものでもWine Advocate誌に載ったものは「パーカー・ポイント」ととすることが慣行的に行われてきましたが,これを機会にワイン・アドヴォケイトあるいはWAのポイントと改めることを期待します。
【追記】2011年は2月の193号でパーカーが北カリフォルニアのPart2を書き,6月の195号ではGalloniがカリフォルニアのセントラル・コーストとローヌ・レンジャーを,パーカーが1995年のナパ・カベルネをレビューします。年末の198号ではGalloniが北カリフォルニアをレビューする予定になっています。
これまでイタリアとシャンパーニュの担当だったGalloniは,今後はカリフォルニアとブルゴーニュのコート・ドール,シャブリも担当するようになります。これでParkerの担当範囲はボルドーとローヌだけになります。また古いヴィンテージの試飲については両地域およびカリフォルニアを担当します。例えばあるワイナリの垂直試飲といったテーマ性の高いものをやっていくようです。また,これまで十分にカバーしていなかったボジョレーとマコネはDavid Schildknechtが担当範囲とすることも発表されました。
これを受けてAntonio Galloniは,少なくとも2011年に関してはカリフォルニアの公開スケジュールはRobert Parkerのときとほぼ同じであるということを表明しており,またこれまであまりカバーしていないワイナリも追加していく意向を示しました。ブルゴーニュに関しては,ボトリング時期が生産者によってバラバラなため,訪問回数を多くし,大特集のほかに小さな記事をいくつか書いていきたいとのことです。
Wine Advocate誌は1978年にRobert Parkerが創刊したニューズレター形式の雑誌。広告を取らずにワインを100点法で客観的に分析することを特徴としています。特に1982年のボルドーを他の評論家が懐疑的なうちに最高の出来だと評して,その後のワイン業界をリードするようになりました。1996年にPierre A. Rovaniをレビュワーに加えてそれまでの一人体制から変わり,2005年にRovaniがやめてからは現在の多人数体制になっています。それでもこれまではPakerがメインでプラスその他のレビュワーという感じでしたが,今回の移譲によってGalloniがメインのレビュワーになると思います。
日本ではこれまでパーカーが点を付けていないものでもWine Advocate誌に載ったものは「パーカー・ポイント」ととすることが慣行的に行われてきましたが,これを機会にワイン・アドヴォケイトあるいはWAのポイントと改めることを期待します。
【追記】2011年は2月の193号でパーカーが北カリフォルニアのPart2を書き,6月の195号ではGalloniがカリフォルニアのセントラル・コーストとローヌ・レンジャーを,パーカーが1995年のナパ・カベルネをレビューします。年末の198号ではGalloniが北カリフォルニアをレビューする予定になっています。
ワインスタイルの決算セールでピノ・ノワールが安くなっています。品揃え充実のために,現在残り数本になっているものを売り切ってしまうというのが目的だとのこと。オレゴンのクリストム,トリイ・モア,ペナー・アッシュやソノマのリンマー,Anderson Valleyのリトライなど,普通セールに登場しない銘柄が出ているのが特徴です。冷涼な地域のピノが好きな人なら一見の価値があります。
ワインスタイルのピノ・ノワール・セール
ワインスタイルのピノ・ノワール・セール
柳屋の決算セールは先日紹介しましたが,今日見たらPatz & HallのWoolsey Road Chardonnay 2000がなんと2980円という特価で出ていました。Wine Advocate誌での飲み頃は2002-2006年と出ていますが,Woolsey Roadは僕の経験では若いフレッシュさと楽しむよりも円熟した方がおいしいワイン。パーカーさん的なピークは越えているかもしれませんが,保存状態さえ悪くなければまだいけるはずです。柳屋のコメントには「むしろ今こそ最高最後のピーク」と書かれています。ちなみにWoolsey Roadのシャルドネ,今は残念ながら作られていません。その稀少価値もあり,熟成したシャルドネ好きの人には大変お買い得だと思います。
柳屋の決算セールはこちら
このように,この決算セール,出ているものはどんどん売り切れるし,その分追加もあるので,1日か2日に一回くらいチェックすることをお勧めします。
チェックするたびに買っていたら送料かかって面倒と思う方にこっそりマル秘テクニック。柳屋は店頭取り置きで送料無料になるので,セール中にまた買うかなと思ったら一回取り置きにしておくといいです。そのまま取りに行ってもいいし,次のを買ったときに一緒に送ってもらうこともできます。ただし取り置き期限は1ヶ月なので,それをオーバーしそうだったら送ってもらいましょう。
柳屋の決算セールはこちら
このように,この決算セール,出ているものはどんどん売り切れるし,その分追加もあるので,1日か2日に一回くらいチェックすることをお勧めします。
チェックするたびに買っていたら送料かかって面倒と思う方にこっそりマル秘テクニック。柳屋は店頭取り置きで送料無料になるので,セール中にまた買うかなと思ったら一回取り置きにしておくといいです。そのまま取りに行ってもいいし,次のを買ったときに一緒に送ってもらうこともできます。ただし取り置き期限は1ヶ月なので,それをオーバーしそうだったら送ってもらいましょう。
毎年この時期にワインショップの店頭で配布しているカリフォルニアワインのブックレット,今年は「葉山考太郎のカリフォルニアワイン道 笑って覚えるカリフォルニアワイン講座」というタイトルが付いています。
これまでよりも大分やわらかい感じで,葉山さんが1990年代初頭に米国に駐在していてDuckhornのワインにはまった話や「偉人、変人、奇人ワインメーカー列伝」としてRobert MondaviやHeidi Barrett,Randall Grahmといった有名人を紹介しているコーナーなど,ワインに詳しくなくても面白く読めそうです。
既にカリフォルニアワイン・ファンの人もそうでない人もぜひ手にとってみてください。
これまでよりも大分やわらかい感じで,葉山さんが1990年代初頭に米国に駐在していてDuckhornのワインにはまった話や「偉人、変人、奇人ワインメーカー列伝」としてRobert MondaviやHeidi Barrett,Randall Grahmといった有名人を紹介しているコーナーなど,ワインに詳しくなくても面白く読めそうです。
既にカリフォルニアワイン・ファンの人もそうでない人もぜひ手にとってみてください。
Wine Advocate誌で100点を付けられたいわゆるパーカー100点のワインがかなりお買い得で出ています。
一つはColginのIX Proprietary Red 2007。2006年,2007年と連続で100点を取ったワインです。69%がカベルネ・ソヴィニョンで22%がメルロー,残りはカベルネ・フランとプティ・ヴェルドです。米国では平均480ドルというのが税抜き4万800円。
二つ目は先日も紹介したSine Qua NonのデザートワインMr. Kから2005のStrawman(品種はMarsanne)です。米国でも入手困難で300ドル程度するのが2万円前後ですから,先日の同シリーズワインと比べれば高いものの,パーカー100点ものとしてはかなりの安さです。1万8000円と特に安いプレミアム酒販大平の方は2月8日10時の売り出しで1本限り。これを狙うなら出遅れないように。
一つはColginのIX Proprietary Red 2007。2006年,2007年と連続で100点を取ったワインです。69%がカベルネ・ソヴィニョンで22%がメルロー,残りはカベルネ・フランとプティ・ヴェルドです。米国では平均480ドルというのが税抜き4万800円。
二つ目は先日も紹介したSine Qua NonのデザートワインMr. Kから2005のStrawman(品種はMarsanne)です。米国でも入手困難で300ドル程度するのが2万円前後ですから,先日の同シリーズワインと比べれば高いものの,パーカー100点ものとしてはかなりの安さです。1万8000円と特に安いプレミアム酒販大平の方は2月8日10時の売り出しで1本限り。これを狙うなら出遅れないように。
米国のワイン研究をリードするカリフォルニア大学デイヴィス校(UC Davis)に新しいワイン醸造の施設が完成しました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Winemaking Facility Opens at UC Davis)。
建造に要した2000万ドルを超える全額を寄付によって作ったというこの施設ですが,なかでもKendall-Jacksonなどのワイナリを持つJess JacksonとBarbara R. Banke夫妻が300万ドルという多額の寄付をしたそうです。このほかJ. LoarのJerry Loarも100万ドルを寄付したとか。
この施設の一つの特徴は環境に優しい作りになっていることで,LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)で最上級のプラチナとして認められています。Jess Jacksonらの寄付もサステイナブルなワイン作りの研究施設に充てられたとのこと。
こういったすばらしい研究施設を作ることと,そこに寄付をする文化があるというのは米国の優れた面だと思います。
建造に要した2000万ドルを超える全額を寄付によって作ったというこの施設ですが,なかでもKendall-Jacksonなどのワイナリを持つJess JacksonとBarbara R. Banke夫妻が300万ドルという多額の寄付をしたそうです。このほかJ. LoarのJerry Loarも100万ドルを寄付したとか。
この施設の一つの特徴は環境に優しい作りになっていることで,LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)で最上級のプラチナとして認められています。Jess Jacksonらの寄付もサステイナブルなワイン作りの研究施設に充てられたとのこと。
こういったすばらしい研究施設を作ることと,そこに寄付をする文化があるというのは米国の優れた面だと思います。
楽天へのリンクは別ウインドウを開くように変えました。使いにくかったら言ってくださいませ。
米国最大のZinfandelの祭典ZAP Festivalが先週サンフランシスコで開かれました。最近あまり話題には上がってこないZinfandelですが,グランド・テイスティングには8000人近くが来場とのことで,相変わらずの活況だったようです。参加ワイナリは206,ワインの数も400を超えていたとのこと。
今年で20周年を迎えたこのフェスティバルですが,一つの成果として数年前からUC Davisと共同で行ってきた「The Heritage Vineyard」プロジェクトの発表が行われたようです。Zinfandelはピノやシャルドネと異なり,クローン(同じ品種内での異なる遺伝子を持ったブドウのこと)の研究はあまりされていませんでした。それを調べようというこのプロジェクトの結果として今年から19種類の挿し木用の枝が提供されるようになるとのこと。今後のZinfandelの品質向上にもつながるのかもしれません。
また,Wine Spectator誌のTim Fish氏のブログによると,今回主として2008年のワインが提供され,一部2009年のサンプルもあったとのことですが,2008年はやはりやや難しい年だったようで,どちらかというと2009年の方ができがよいそうです。
テレビ局KTVUのページでは動画も見られます。RavenswoodのオーナーであるJoel Petersonがジンファンデルについて語っています。
今年で20周年を迎えたこのフェスティバルですが,一つの成果として数年前からUC Davisと共同で行ってきた「The Heritage Vineyard」プロジェクトの発表が行われたようです。Zinfandelはピノやシャルドネと異なり,クローン(同じ品種内での異なる遺伝子を持ったブドウのこと)の研究はあまりされていませんでした。それを調べようというこのプロジェクトの結果として今年から19種類の挿し木用の枝が提供されるようになるとのこと。今後のZinfandelの品質向上にもつながるのかもしれません。
また,Wine Spectator誌のTim Fish氏のブログによると,今回主として2008年のワインが提供され,一部2009年のサンプルもあったとのことですが,2008年はやはりやや難しい年だったようで,どちらかというと2009年の方ができがよいそうです。
テレビ局KTVUのページでは動画も見られます。RavenswoodのオーナーであるJoel Petersonがジンファンデルについて語っています。
先日「ワイン好きのためのバレンタイン・デーにワインチョコはいかが?」という記事でオーストラリア産のワイン入チョコを紹介しましたが,フランス産でソーテルヌが入ったものもありました。
Les Raisins Dorés au Sauterne(レザン・ドレ・オー・ソーテルヌ)というこのチョコはフランスのVerdier社製のもので,カカオ70%のチョコとレーズン,ソーテルヌの貴腐ワインを使って作られているそうです。
以前プランタン銀座で売りだされて話題になったとのことです。
これは僕も食べてみたい(だれかください,笑)。←だれもくれないだろうから自分で買いました。後日報告
チョコもボトルに入っていて先日紹介したものよりギフト感はかなり上ですね。おすすめです。
Les Raisins Dorés au Sauterne(レザン・ドレ・オー・ソーテルヌ)というこのチョコはフランスのVerdier社製のもので,カカオ70%のチョコとレーズン,ソーテルヌの貴腐ワインを使って作られているそうです。
以前プランタン銀座で売りだされて話題になったとのことです。
これは僕も食べてみたい(だれかください,笑)。←だれもくれないだろうから自分で買いました。後日報告
チョコもボトルに入っていて先日紹介したものよりギフト感はかなり上ですね。おすすめです。
かわばた酒店が今日まで限定でやっているセールにSine Qua Nonのデザートワイン「Mr. K」が出ています(どうやら4日の朝までは売っているようです)。Mr. KはシャルドネのNoblemanやマルサンヌ,セミヨンのStrawman,ゲヴェルツトラミネールのIcemanなどいくつかの種類があり,Wine Advocate誌では2回100点(2004年のセミヨンのStrawman,2005年のマルサンヌのStrawman),95~99点を15回も取っています。しかし,畑の持ち主のAlois Kracherが亡くなったため,2006年ヴィンテージを最後にして作られなくなりました。
今回セールに出ているのは2005年のNobleman(10800円,価格はいずれも税抜),2006年のNobleman(10300円),2006年のマルサンヌのStrawman(12180円)。米国での価格はいずれも150~200ドル(300ドル以上のところもあり)といったところなので明らかにそれより安いです。ちなみにWAのスコアはそれぞれ98,95,97点。20年はもつワインなのでお宝ワインとして買うことをお勧めします。
ちなみにこのリンクからのエントリーで楽天ポイント5倍付きます。エントリーは無料なのでまずは登録だけすることをお勧めします。
今回セールに出ているのは2005年のNobleman(10800円,価格はいずれも税抜),2006年のNobleman(10300円),2006年のマルサンヌのStrawman(12180円)。米国での価格はいずれも150~200ドル(300ドル以上のところもあり)といったところなので明らかにそれより安いです。ちなみにWAのスコアはそれぞれ98,95,97点。20年はもつワインなのでお宝ワインとして買うことをお勧めします。
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2月決算で毎年セールをする柳屋ですが,今年もセールが始まりました。ここのセールはビッグブランドが並ぶわけではありませんが,コスト・パフォーマンスはかなりいいです。今年も掘り出し物としてRobert Bialeの1999年の単一畑Zinfandelが1980円や,St. Francisの1997年単一畑メルローが2980円など,お得感あります。
既に売り切れてしまったのはPatz & HallのAlder Springs Chardonnay 1999年が3500円というもので,明らかにワイナリ価格より安い値段。これは僕も欲しかったので買いそこねて残念でした。
決算セールはこちら
既に売り切れてしまったのはPatz & HallのAlder Springs Chardonnay 1999年が3500円というもので,明らかにワイナリ価格より安い値段。これは僕も欲しかったので買いそこねて残念でした。
決算セールはこちら
ナパ・ヴァレーのワイン業界団体Napa Valley Vintnersは2011年1月26日,同団体の日本代表として白須知子さんを任命したと発表しました。白須さんは米国ワインエデュケーター協会(Society of Wine Educators)の日本支部広報部長も勤められているようです。
就任に際して白須さんは
とコメントしています。
今後の活動に注目したいですね。
就任に際して白須さんは
"I feel very proud and excited to represent the Napa Valley Vintners in Japan and to conduct activities to encourage Japanese trade and consumers to better understand the value of Napa Valley and to offer them more opportunities to enjoy wines from Napa Valley"
とコメントしています。
今後の活動に注目したいですね。
Au Bon Climatというと有名なのはPinot NoirのIsabelleですが,実はピノ以上にファンが多いのではないかと言われているのがシャルドネのニュイ・ブランシュ。このワイン,オーナーのジム・クレンデネンが自分でもパーカー好みのワインを作れるのだということを示すために始めたという話で,そのころは新樽200%(発酵と熟成とそれぞれ新樽100%を使った)というのが売りでしたが,今ではもっとエレガントな作りになっているようです。
今回は2003年が税抜き3980円。激安とまではいいませんが,かなり格安です。
今回は2003年が税抜き3980円。激安とまではいいませんが,かなり格安です。
Facebookには日本語のカリフォルニアワインのファンページはなさそうだったので,作ってみました。まだ使い方が分かっていないところもありますが,このブログのニュースを流したり,参加しているショップの方からセール情報など流していただけたりするといいかなあ,などと思っています。Facebookにアカウントを持っている方はぜひ「いいね!」をお願いします(25人以上になるとURLを好きなものに変えられます)。アカウントを持っていなくても閲覧はできると思います。
カリフォルニアワイン
ファンページも宣伝する
カリフォルニアワイン
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昨年「Shafer Hillside Selectまでけしからん値段に」という記事で
と書いたのですが,同じワインがさらに2000円下がって税抜1万6500円です。いやはやなんといいますか…
お金も飲むあてもないのですが,いつあるか分からないゴージャスワイン会用に買っておこうかなどと,頭の中で悪魔がささやいております(笑)。いくらなんでもこれ以上下がることはないと思うので,おいしいカベルネが飲みたいという人は迷わずポチっとどうぞ。
シェイファー・カベルネ・ソヴィニョン ヒルサイド・セレクト2006
かわばた酒店,こんどはシェイファーのフラッグシップ,ヒルサイド・セレクトが税抜1万8500円というけしからん値段で出ています。米国の価格は200 ドル以上。ワイナリ・リリース価格の225ドルと比べても安い。何年も待ってメーリング・リストに入った人が涙目になりそうです。
と書いたのですが,同じワインがさらに2000円下がって税抜1万6500円です。いやはやなんといいますか…
お金も飲むあてもないのですが,いつあるか分からないゴージャスワイン会用に買っておこうかなどと,頭の中で悪魔がささやいております(笑)。いくらなんでもこれ以上下がることはないと思うので,おいしいカベルネが飲みたいという人は迷わずポチっとどうぞ。
シェイファー・カベルネ・ソヴィニョン ヒルサイド・セレクト2006
ワインスタイルでカリフォルニアの赤ワインが1月31日まで3割引セールです。1万円以上で送料無料。ページはカベルネ&メルローと,ジンファンデル&シラーに分かれています。気になったのはPine Ridgeのメルロー,MelvilleとNovyのシラーなど。かなりお得だと思うので,琴線に触れるワインがあるかどうかご覧になることをおすすめします。
ジンファンデルとシラーのページ
カベルネとメルローのページ
ジンファンデルとシラーのページ
カベルネとメルローのページ
カリフォルニアワインの業界団体Wine Instituteが世界的なブランド確立のためのキャンペーンを始めました(Wine Institute Launches New Global Branding Campaign - The Wine Institute)。
キャンペーンに伴い新しいロゴもできました。
プロモーションのサイトDiscover California WinesからはPDFのブローシャーや地図,ビデオなどがダウンロードできます。
現在公開されているツールは一部のもので,今後トレードショーなどで新しいマテリアルが出てくることも表明されています。
願わくば,日本でのプロモーションもこれまで以上に頑張ってほしいものです。私でできることがあれば協力しますよ。
キャンペーンに伴い新しいロゴもできました。
プロモーションのサイトDiscover California WinesからはPDFのブローシャーや地図,ビデオなどがダウンロードできます。
現在公開されているツールは一部のもので,今後トレードショーなどで新しいマテリアルが出てくることも表明されています。
願わくば,日本でのプロモーションもこれまで以上に頑張ってほしいものです。私でできることがあれば協力しますよ。
先日,中国の胡錦濤国家主席が米国を訪問したとき,オバマ大統領との夕食会に出たワインがかなりハイレベルだったようです(Obama steps up his wine game - Jon Bonne)。
一つはDuMolのシャルドネRussian River Valley 2008。DuMolといえばレベルの高さはもちろん入手が困難なことでも知られるワイン。これだけでもかなり気合を入れてワインを選んでいる感じがします。
さらに,赤ワインはワシントン州から2005年のQuilceda Creek Cabernet Sauvignon。言わずと知れたWine Advocate誌での100点最常連で,2005年ももちろん100点です。
デザートワインもワシントン州からでPoet's Leap Botytis Riesling 2008。これもWine Advocate誌で93点を取っている逸品。
また,オバマ大統領と胡錦濤主席のプライベート・ディナーでは中国系のオーナーがいるHestanワイナリのシャルドネが供されたようです。
一つはDuMolのシャルドネRussian River Valley 2008。DuMolといえばレベルの高さはもちろん入手が困難なことでも知られるワイン。これだけでもかなり気合を入れてワインを選んでいる感じがします。
さらに,赤ワインはワシントン州から2005年のQuilceda Creek Cabernet Sauvignon。言わずと知れたWine Advocate誌での100点最常連で,2005年ももちろん100点です。
デザートワインもワシントン州からでPoet's Leap Botytis Riesling 2008。これもWine Advocate誌で93点を取っている逸品。
また,オバマ大統領と胡錦濤主席のプライベート・ディナーでは中国系のオーナーがいるHestanワイナリのシャルドネが供されたようです。
芥川賞2作,直木賞2作のうち1作ずつを読んだ。とはいっても「月と蟹」の方は昨年末,まだ直木賞候補が発表される前のことだ。面白いことにこの2作,舞台がすぐ近くである。「きことわ」は葉山,「月と蟹」は鎌倉だが,話の内容は鎌倉というより葉山・逗子あたりの方が近く感じる。鎌倉・湘南というのは明治より小説の舞台によく取り上げられているが,一種その伝統を引き継いだ作品とも言えるのかもしれない。
「きことわ」は著者3作目の作品らしいが,一言でいうと「上手すぎるくらい上手」。文章もうまいし,様々なエピソードがタペストリーのように絡みあう構成もこ憎たらしいほどだ。
ちなみに「きことわ」とは貴子(きこ)と永遠子(とわこ)の話。冒頭は
で始まり,夢をみる永遠子とみない貴子というコントラストが随所に現れる。もともと永遠子は貴子の母春子の葉山の別荘の管理人だった淑子の娘であり,貴子より7歳年上。貴子が夏休みに別荘にくるときには永遠子はしばしば遊びに行っていたという仲である。
舞台は一緒にすごした最後の夏から25年後。別荘を引き払うことになって永遠子が手伝いに行く。その話と夢をみるように思い出す昔の話が絡まりあって進行する。その夢とも現ともつきかねるところが実に巧みなのである。もうちょっとひねり過ぎると幻想小説になりそうなところを一歩踏みとどまって進むような感じ。といっても通じないとは思うが…面白そうと思った人は読んでください。
月と蟹は続きで
「きことわ」は著者3作目の作品らしいが,一言でいうと「上手すぎるくらい上手」。文章もうまいし,様々なエピソードがタペストリーのように絡みあう構成もこ憎たらしいほどだ。
ちなみに「きことわ」とは貴子(きこ)と永遠子(とわこ)の話。冒頭は
永遠子は夢をみる。
貴子は夢をみない。
で始まり,夢をみる永遠子とみない貴子というコントラストが随所に現れる。もともと永遠子は貴子の母春子の葉山の別荘の管理人だった淑子の娘であり,貴子より7歳年上。貴子が夏休みに別荘にくるときには永遠子はしばしば遊びに行っていたという仲である。
舞台は一緒にすごした最後の夏から25年後。別荘を引き払うことになって永遠子が手伝いに行く。その話と夢をみるように思い出す昔の話が絡まりあって進行する。その夢とも現ともつきかねるところが実に巧みなのである。もうちょっとひねり過ぎると幻想小説になりそうなところを一歩踏みとどまって進むような感じ。といっても通じないとは思うが…面白そうと思った人は読んでください。
月と蟹は続きで
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最近あまりちゃんとチェックできていなかったのですが,カリフォルニアワインあらかるとのセールコーナーを見たら,安さにちょっとびっくり。連投ですが紹介しておきます。
随時入れ替えがあるこのコーナー,昨日追加されたのはCohoのカベルネ。Diamond Mountainにあるいわゆる「山カベ」系です。2005年のSummit Vine Ranchは米国で50ドル台なのが3600円と激安。2005年はWine Advocate誌にはレビューなしですが,翌2006年は90点になっていました。そのレビューにも「classic mountain Cabernet」とありましたから山カベらしい山カベなのでしょう。
山カベって何?という人もいらっしゃると思いますが,ナパのカベルネ,大きく分けると谷あいの畑のものと山腹のものとあります。谷あいのものは芳醇で柔らかいカベルネになる傾向が強く,山腹のものは,ややタンニンがきつくて堅い印象のカベルネになる傾向があります。いい悪いというよりスタイルの違いです。山カベはやや取っ付きにくいところがありますが,飲み飽きにくいという良さもあります。
山カベの説明がちょっと長くなってしまいましたが,Cohoの下に出ているBig Basinのシラー2種はさらにお買い得。Mandala 2006は現地価格45ドルが1590円という半額以下の激安。Rattlesnake Rock 2006は現地55ドルが2980円とこれも断然安いです。ちなみにどちらもWine Advocate誌に掲載されており,Mandalaが87-89,Rattlesnake Rockは89-91でした。
随時入れ替えがあるこのコーナー,昨日追加されたのはCohoのカベルネ。Diamond Mountainにあるいわゆる「山カベ」系です。2005年のSummit Vine Ranchは米国で50ドル台なのが3600円と激安。2005年はWine Advocate誌にはレビューなしですが,翌2006年は90点になっていました。そのレビューにも「classic mountain Cabernet」とありましたから山カベらしい山カベなのでしょう。
山カベって何?という人もいらっしゃると思いますが,ナパのカベルネ,大きく分けると谷あいの畑のものと山腹のものとあります。谷あいのものは芳醇で柔らかいカベルネになる傾向が強く,山腹のものは,ややタンニンがきつくて堅い印象のカベルネになる傾向があります。いい悪いというよりスタイルの違いです。山カベはやや取っ付きにくいところがありますが,飲み飽きにくいという良さもあります。
山カベの説明がちょっと長くなってしまいましたが,Cohoの下に出ているBig Basinのシラー2種はさらにお買い得。Mandala 2006は現地価格45ドルが1590円という半額以下の激安。Rattlesnake Rock 2006は現地55ドルが2980円とこれも断然安いです。ちなみにどちらもWine Advocate誌に掲載されており,Mandalaが87-89,Rattlesnake Rockは89-91でした。
今日たまたまカルディの店をぶらぶら見ていて発見したのですが,ワインに漬け込んだレーズンをチョコレートコーティングしたものが売ってました。ピノ・ノワールとシラーズの2種類。なかなかおいしそう。ワインを飲むときのちょっとしたつまみにもなるだろうから,ワイン好きの人のためのバレンタイン・デー・ギフトにもいいんじゃないかと思いました。値段も一つ600円と手頃です。
楽天見てると6個入りのセットなどもありますが,どうやら海外(これはオーストラリア産)みやげとして売っているようで,カルディでばらで買う方が安いです。カルディは送料も500円と安いので,電車乗って探しに行く時間と電車賃考えたら結構お得だと思います。
楽天見てると6個入りのセットなどもありますが,どうやら海外(これはオーストラリア産)みやげとして売っているようで,カルディでばらで買う方が安いです。カルディは送料も500円と安いので,電車乗って探しに行く時間と電車賃考えたら結構お得だと思います。
かわばた酒店でドミナスの2006年が税抜1万3200円で出ています。まあ絶対金額としては安くないのですが,ライバル?のOpus Oneが1万7000円台で安くなったと言われているのに比べて,まだずいぶん安いです。実はDominusは米国の価格も結構安くて100ドル以下で売っているところも少なからずあります。
ボルドー左岸の一級シャトーであるシャトー・ムートン・ロートシルトが半分出資しているOpus Oneに対して,Dominusは右岸のペトリュスを擁するムエックス家のワイナリと,高級感の醸し出し具合では変わらないように見えるのですが,なんとなく差が付いたように見えるのはなぜでしょう? ラベルデザインとかワイナリ名称,マーケティング力といったところが影響しているのでしょうか。
ちなみにWine Advocate誌のレイティングで見ると,Dominusは実はOpus Oneを下回ったことが過去一度もありません。Opus Oneが未だ到達していない96点以上の評価も7回もあります。今回の2006はその一つ。
というわけで客観的に見ればDominusはやっぱり「買い」ではないかと思ったりするのであります。
ただし,テイスティング・ノートをいくつか調べるとこの2006年はかなりタニックな作りのよう。Wine Advocate誌での飲み頃は2008~2033年となっていますが,数年はセラーで寝かせる覚悟を持っておいた方がよさそうな気がします。
ボルドー左岸の一級シャトーであるシャトー・ムートン・ロートシルトが半分出資しているOpus Oneに対して,Dominusは右岸のペトリュスを擁するムエックス家のワイナリと,高級感の醸し出し具合では変わらないように見えるのですが,なんとなく差が付いたように見えるのはなぜでしょう? ラベルデザインとかワイナリ名称,マーケティング力といったところが影響しているのでしょうか。
ちなみにWine Advocate誌のレイティングで見ると,Dominusは実はOpus Oneを下回ったことが過去一度もありません。Opus Oneが未だ到達していない96点以上の評価も7回もあります。今回の2006はその一つ。
というわけで客観的に見ればDominusはやっぱり「買い」ではないかと思ったりするのであります。
ただし,テイスティング・ノートをいくつか調べるとこの2006年はかなりタニックな作りのよう。Wine Advocate誌での飲み頃は2008~2033年となっていますが,数年はセラーで寝かせる覚悟を持っておいた方がよさそうな気がします。
パーカーポイント100点! [2013]ドミナス 750ml 赤 クリスチャン ムエックス 【復刻版ラベル】 【送料無料】(沖縄・離島は対象外) |
ペンギンのラベルが印象的なワイン「0906」の国内販売が始まりました。Ship2UのかんちゃんがCrushPadで作っているピノ・ノワールです。畑はSonoma CoastのTwo Pisces。Petaluma Gapと呼ばれる現在注目されているエリアにあります。この地域は,太平洋からの霧が通過する谷になっており,Sonomaでも冷涼な地域です。
かんちゃんは,果汁はフリーランだけ,樽はニュートラルなものを使うなどブドウ本来の風味を失わない繊細なワイン作りを心がけています。カリフォルニアのピノとしては非常にエレガントなワインだと思います。
元々25ケースしかないワインなので販売量はわずか。お早めに。
【追記】コルクを使わない「Zork」バージョンの販売も始まっています。Zorkについては下の動画を見てください。スクリューキャップと比べるとコルクっぽい高級感があるところが魅力でしょうか。
かんちゃんは,果汁はフリーランだけ,樽はニュートラルなものを使うなどブドウ本来の風味を失わない繊細なワイン作りを心がけています。カリフォルニアのピノとしては非常にエレガントなワインだと思います。
元々25ケースしかないワインなので販売量はわずか。お早めに。
【追記】コルクを使わない「Zork」バージョンの販売も始まっています。Zorkについては下の動画を見てください。スクリューキャップと比べるとコルクっぽい高級感があるところが魅力でしょうか。
SFクロニクル紙が注目のワインメーカーを発表しました(Winemakers to watch in 2011)。なかなかユニークな顔ぶれです。
Jared and Tracey Brandt, Donkey and Goat label
Donkey and Goatは日本にも一時入っていたような気がしますが気のせいかな? ここは夫婦で選ばれています。Sierra Foothillsでローヌ系品種を作っていますが,2001年からブルゴーニュでワイン作りを勉強したというから本当に新しいワイナリです。
Porter Creek's Alex Davis: Winemaker to watch
ソノマのPorter CreekでPinot Noirなどを作っているAlex Davisです。Pinot Noirでは新樽は1/3でそれも一回水に漬けてから使うなどデリケートなワイン作りをしているようです。
Native9 winemakers James Ontiveros, Paul Wilkins
Santa BarbaraでPinot Noirなどを作るNative9からもJames Ontiveros, Paul Wilkinsの二人が選ばれました。
Dan Petroski goes from publishing to winemaking
Larkmeadでカベルネを作る傍ら,自身のMassicanというワイナリでイタリアのFriuli流のワインを作っているというDan Petroski。ニューヨーク生まれで,出版に5年間携わった後,急に思い立ってワイン作りを始めたというからかなりの変わり者です。
Matt Taylor about to run biodynamic farm
最後はソノマのHealdsburgでFront Porchというビオディナミのワイナリを始めたばかりのMatt Taylor。まだ33歳ですが,昨年までは,あのAraujoでワインメーカーをしていたのですから実力はすごいのでしょう。あまりにもピノの話ばかりするので,Bart Araujoがあきれて,好きにしたらいいよ,ということでFront Porchを始めたそうです。今後が気になります。
Jared and Tracey Brandt, Donkey and Goat label
Donkey and Goatは日本にも一時入っていたような気がしますが気のせいかな? ここは夫婦で選ばれています。Sierra Foothillsでローヌ系品種を作っていますが,2001年からブルゴーニュでワイン作りを勉強したというから本当に新しいワイナリです。
Porter Creek's Alex Davis: Winemaker to watch
ソノマのPorter CreekでPinot Noirなどを作っているAlex Davisです。Pinot Noirでは新樽は1/3でそれも一回水に漬けてから使うなどデリケートなワイン作りをしているようです。
Native9 winemakers James Ontiveros, Paul Wilkins
Santa BarbaraでPinot Noirなどを作るNative9からもJames Ontiveros, Paul Wilkinsの二人が選ばれました。
Dan Petroski goes from publishing to winemaking
Larkmeadでカベルネを作る傍ら,自身のMassicanというワイナリでイタリアのFriuli流のワインを作っているというDan Petroski。ニューヨーク生まれで,出版に5年間携わった後,急に思い立ってワイン作りを始めたというからかなりの変わり者です。
Matt Taylor about to run biodynamic farm
最後はソノマのHealdsburgでFront Porchというビオディナミのワイナリを始めたばかりのMatt Taylor。まだ33歳ですが,昨年までは,あのAraujoでワインメーカーをしていたのですから実力はすごいのでしょう。あまりにもピノの話ばかりするので,Bart Araujoがあきれて,好きにしたらいいよ,ということでFront Porchを始めたそうです。今後が気になります。
コストコで買ったスパークリング。600円台という激安です。米国でも9ドルとか10ドルくらいで売っているのでコストコ価格のほうが安いです。コストコでは安ければ安いほど満足度が高いというのがこれまでの経験なので,試しに買ってみました。
すごくあっさりしていますが,酸味がしっかりしているので,飲みやすく結構おいしいです。どちらかというと夏に飲みたい味ですね。泡は比較的早く消えてしまう感じがしました。家に常備しておくと,いざというときに役に立つかもしれません。
すごくあっさりしていますが,酸味がしっかりしているので,飲みやすく結構おいしいです。どちらかというと夏に飲みたい味ですね。泡は比較的早く消えてしまう感じがしました。家に常備しておくと,いざというときに役に立つかもしれません。
楽天のワインショップ「ワインスタイル」(以前の名前はワインレッドでした)で布袋ワインズが輸入するワインの40%オフかつ1本から送料無料という豪胆なセールをやっています。スポッツウッドのリンデンハーストが4000円台とかむちゃ安いです。既に売り切れ多数。22日まで,在庫限りなのでお早めに。
セール対象のワイン一覧
セール対象のワイン一覧
誕生日に開けたワインです。10年ほど前はカレラのジェンセンと並んでカリフォルニアを代表するピノとして,日本では大人気でした。そのころは1万円超が当たり前だったワインですが,最近は5000円を切る値段で入手できるようになっており,時代の流れを感じます。このサイトでは,カリフォルニアにはカレラ,Au Bon Climat(ABC)以外にもおいしいピノはたくさんあるんだよ,ということをずっと書いてきたので,少しは報われたのかなあという気もします。
余談が長くなりましたが,ABCのイザベル,昔も今も変わらないのはボトルの重さ。ボトルだけで1kgくらいありそうで,昨今のエコブームには完全に背を向けていますが,これもかつては高級品の象徴とみなされていたような。
さて,ワインの感想ですが,実は開けた誕生日には全然おいしくありませんでした。香りがなく果実味もなく,複雑さもなく。どうしてこんなスカスカなワインになってしまったのかとちょっと悲しかったほど。
ところが,二日目,三日目とだんだん良くなってきます(保存方法は,バキュバン用のゴム栓を挿して涼しいところに置いておいただけです。空気も抜いてません)。三日目はかなりいいワインになっていました。最後はまだあるかなあと思ったら,空になっていてちょっと残念(ボトルが重いので中身がなくなっても分からないのです)。初日にデカンタして飲んだらよかったかもしれません。
余談が長くなりましたが,ABCのイザベル,昔も今も変わらないのはボトルの重さ。ボトルだけで1kgくらいありそうで,昨今のエコブームには完全に背を向けていますが,これもかつては高級品の象徴とみなされていたような。
さて,ワインの感想ですが,実は開けた誕生日には全然おいしくありませんでした。香りがなく果実味もなく,複雑さもなく。どうしてこんなスカスカなワインになってしまったのかとちょっと悲しかったほど。
ところが,二日目,三日目とだんだん良くなってきます(保存方法は,バキュバン用のゴム栓を挿して涼しいところに置いておいただけです。空気も抜いてません)。三日目はかなりいいワインになっていました。最後はまだあるかなあと思ったら,空になっていてちょっと残念(ボトルが重いので中身がなくなっても分からないのです)。初日にデカンタして飲んだらよかったかもしれません。
New York TimesのサイトにKistlerについての詳しい記事が掲載されていました。オーナーのSteve Kistlerは学究肌の人として知られており,あまりメディアに登場しません。貴重な記事だと思います(A Cult Winemaker Tinkers With Success)。
Kistlerはここ数年でスタイルを変えつつあると言います。元々,パワフルで凝縮した味わいのワインで人気を集めたKistlerですが,フィネスを求めるようになってきているとのこと。一部の顧客は元のスタイルの方がいいと言っているそうですが,スタイルが変わったからやめるという顧客はほとんどいなかったそうです。
スタイルの変化のきっかけになったのは2006年のヴィンテージで,悪天候に備えて一部のシャルドネを通常より早く収穫したのだそうです。その結果,凝縮感はあるものの重くないワインが作れるようになったとのことで,アシスタント・ワインメーカーのJason Kesnerは「目からウロコが落ちる経験だった」といいます。
2008年にこのJason Kesnerをチームに加えたことも従来Steve KistlerとMark Bixlerの二人で運営してきたKistlerにとっては大きな変化。Kesner氏はHudson Vineyardの管理者でもあるそうです。
アシスタント・ワインメーカーを加えたのは,これまでよりも一段上のレベルに進むためのものだといいます。また,ワイナリを引き継ぐ人を欲しかったということもあるようです。Steve Kistlerには娘が二人いますが,二人とも現在のところ後を継ぐ意思はないそうです。
面白い記事なので,キスラーファンの人は一読することを勧めます。
Kistlerはここ数年でスタイルを変えつつあると言います。元々,パワフルで凝縮した味わいのワインで人気を集めたKistlerですが,フィネスを求めるようになってきているとのこと。一部の顧客は元のスタイルの方がいいと言っているそうですが,スタイルが変わったからやめるという顧客はほとんどいなかったそうです。
スタイルの変化のきっかけになったのは2006年のヴィンテージで,悪天候に備えて一部のシャルドネを通常より早く収穫したのだそうです。その結果,凝縮感はあるものの重くないワインが作れるようになったとのことで,アシスタント・ワインメーカーのJason Kesnerは「目からウロコが落ちる経験だった」といいます。
2008年にこのJason Kesnerをチームに加えたことも従来Steve KistlerとMark Bixlerの二人で運営してきたKistlerにとっては大きな変化。Kesner氏はHudson Vineyardの管理者でもあるそうです。
アシスタント・ワインメーカーを加えたのは,これまでよりも一段上のレベルに進むためのものだといいます。また,ワイナリを引き継ぐ人を欲しかったということもあるようです。Steve Kistlerには娘が二人いますが,二人とも現在のところ後を継ぐ意思はないそうです。
面白い記事なので,キスラーファンの人は一読することを勧めます。
ワインショップ フィッチでカレラ2007のミルズとドゥ・ヴィリエが格安で出ています。どちらもワイナリでは完売。特にミルズはWine Advocate誌で95点の高評価でありワイナリ価格で50ドルだったのが税抜4300円なのですから激安です。ドゥ・ヴィリエも初ヴィンテージで92点という高評価。
どちらも1エーカー当たりの収穫が1トンを切るという低収量(普通は2トン切るとかなり少ないです。Jensenは比較的多くて1.46トン)。それがピュアだけど深い味わいにつながっているのかもしれません。
カレラのピノは10年程度の熟成には十分耐えるのでまとめ買いしておく価値もあると思います。とにかくこの値段なら文句のつけようがありません。
どちらも1エーカー当たりの収穫が1トンを切るという低収量(普通は2トン切るとかなり少ないです。Jensenは比較的多くて1.46トン)。それがピュアだけど深い味わいにつながっているのかもしれません。
カレラのピノは10年程度の熟成には十分耐えるのでまとめ買いしておく価値もあると思います。とにかくこの値段なら文句のつけようがありません。
プレミアムワイナリを多数擁するJackson Family Winesが女性ワインメーカー二人の昇進を発表しました。
まず,La Cremaのアシスタント・ワインメーカーだったElizabeth Grant-Douglasをワインメーカーのトップにしました(元記事)。Elizabethは2001年にEnologist(分析担当)としてLa Cremaに入り,2004年からアシスタント・ワインメーカー,その後副ワインメーカーを務めていました。
ElizabethがLa Cremaに入ったときにアシスタント・ワインメーカーであり,現在のワインメーカートップだったMelissa StackhouseはJackson Family Wines全体のピノ・ノワール担当ワインメーカーに就任(元記事)。ピノ専任というのは新設のポジションのようです。La Cremaではブレンディング決定パネルでの関与を続けるとのこと。
二人とも美人で実にいい顔をしています。女性が活躍する場が多く与えられているというのはカリフォルニアワインの美点の一つだと思います。
まず,La Cremaのアシスタント・ワインメーカーだったElizabeth Grant-Douglasをワインメーカーのトップにしました(元記事)。Elizabethは2001年にEnologist(分析担当)としてLa Cremaに入り,2004年からアシスタント・ワインメーカー,その後副ワインメーカーを務めていました。
ElizabethがLa Cremaに入ったときにアシスタント・ワインメーカーであり,現在のワインメーカートップだったMelissa StackhouseはJackson Family Wines全体のピノ・ノワール担当ワインメーカーに就任(元記事)。ピノ専任というのは新設のポジションのようです。La Cremaではブレンディング決定パネルでの関与を続けるとのこと。
二人とも美人で実にいい顔をしています。女性が活躍する場が多く与えられているというのはカリフォルニアワインの美点の一つだと思います。
フラワーズのフラグシップであるキャンプ・ミーティング・リッジの1999年ピノ・ノワールが税抜9500円で出ています。ラベル難ありのための特別価格とのこと。
Flowersといえば,Sonoma Coastにぶどう畑を作った先駆けであり,Sonoma Coastへの注目をぐっと高めた立役者でもあります。近年は以前ほど名前を聞かなくなったものの,やはりキャンプ・ミーティング・リッジという言葉には引き寄せられるものがあります。
Wine Spectator誌のコラムニストMatt Kramerは2005年10月15日号の同誌で「An American Grand Cru?」というタイトルのコラムを書いており,もし,米国でピノのグラン・クリュの畑を決めるとしたらSonoma CoastのBlue Slide Ridge,Camp Meeting Ridge,Hirschは候補になるだろうとしています。
1999年のヴィンテージについての評価は定かではありませんが,トライしてみる価値がありそうなワインです。
Flowersといえば,Sonoma Coastにぶどう畑を作った先駆けであり,Sonoma Coastへの注目をぐっと高めた立役者でもあります。近年は以前ほど名前を聞かなくなったものの,やはりキャンプ・ミーティング・リッジという言葉には引き寄せられるものがあります。
Wine Spectator誌のコラムニストMatt Kramerは2005年10月15日号の同誌で「An American Grand Cru?」というタイトルのコラムを書いており,もし,米国でピノのグラン・クリュの畑を決めるとしたらSonoma CoastのBlue Slide Ridge,Camp Meeting Ridge,Hirschは候補になるだろうとしています。
1999年のヴィンテージについての評価は定かではありませんが,トライしてみる価値がありそうなワインです。
ときどき激安物が出るかわばた酒店でShaferのChardonnay Red Shoulder Ranch 2008が税抜3580円という無茶苦茶安い値段で出ています。米国でも40ドルくらいから。今の円高を考えても現地価格です。もちろん楽天内最安。
Shaferのシャルドネはマロラクティック発酵をしないため,すっきりきれいな味。それでいてトロピカルフルーツのフレーバーもあり,信頼できるシャルドネの一つです。2008年はWine Advocate誌で92点。「ノースコーストのシャルドネにとって当たり外れの大きな年である2008年において,このワインは勝者だ」と言っています。
なお,同店では以前「けしからん」ワインとして紹介した1万円台のHillside Selectもまだ少し残っています。カリフォルニアのカベルネにランクを付けるとしたら間違いなくトップランクの一つ。Opus Oneあたりより一段か二段格上といっていいでしょう。それがこの値段。カベルネ購入を考えているなら,絶対おすすめです。
Shaferのシャルドネはマロラクティック発酵をしないため,すっきりきれいな味。それでいてトロピカルフルーツのフレーバーもあり,信頼できるシャルドネの一つです。2008年はWine Advocate誌で92点。「ノースコーストのシャルドネにとって当たり外れの大きな年である2008年において,このワインは勝者だ」と言っています。
なお,同店では以前「けしからん」ワインとして紹介した1万円台のHillside Selectもまだ少し残っています。カリフォルニアのカベルネにランクを付けるとしたら間違いなくトップランクの一つ。Opus Oneあたりより一段か二段格上といっていいでしょう。それがこの値段。カベルネ購入を考えているなら,絶対おすすめです。
10年来のワイン仲間たちと久しぶりのワイン会を開きました。店はワイン好きの間では知られた店である吉祥寺のボナペティ。この会でも何年か前に来たことがあります。今回は新春にふさわしいというかなんというか,すごいワインばかりで自分は大変申し訳なかったです。
最初の料理は「北海道産タコの柚子風味。キャビアを添えて」。シャンパーニュに合わせていただきました。どちらも爽やかな味で明るい滑り出しです。
と,いきなり「Judge」来ました! このブログでも何度か紹介しているカリフォルニアのシャルドネの最高峰の一つKongsgaardのJudgeです。もう香りを嗅いでいるだけでも幸せになってしまうワイン。グラスをスワリングする必要もなく,むせ返るほどの香りがグラスから立ち上ります。若いだけにやや樽の風味もありますが,これまで飲んだカリフォルニアのシャルドネの中ではやはりトップだったと思います。スケールの大きなワイン。
と,お次は今度はブルゴーニュはMartrayのCorton-Charlemagne 1990。20年を越えているとは思えないほどフレッシュなワイン。状態がいいんでしょうねえ。こちらもすばらしいです。この2本でごちそうさまして帰ってもいいのではないかと思ったくらい。
料理は「タラバ蟹と茸のグラチナード,アメリケーヌソース」。クリーミーなグラタンが濃厚なシャルドネによく合います。
ついで料理は「有機野菜のコンソメジュレ。人参のムースとともに」。さわやかな料理でちょっと箸休めという感じです。
ここで登場したのがDRCのグラン・エシェゾーというからさらにびっくりです。ヴィンテージは1980年!当日ハンドキャリーでしたがオリも舞わずすばらしいコンディション。これも香りがすばらしく,枯れてきてはいるけど背筋がしゃんと伸びた感じ。かつおぶし系の旨みが強烈です。いや,すばらしい。
料理はフォアグラドカナール黒胡椒風味。これもおいしいです。
2本めのピノもすばらしい。メオ・カミュゼのクロ・ド・ヴージョです。
「特選黒毛和牛とシャラン産鴨のデュエット。シャンピニヨンのデュクセル詰め。トリュフのソース」
最後のワインは私が持参したBondのMatriarch 2005。まずくはないですが,他の弩級的ワインと比べるとちょっと格落ちでした。申し訳ない。
デザートもおいしく頂きました。
最初の料理は「北海道産タコの柚子風味。キャビアを添えて」。シャンパーニュに合わせていただきました。どちらも爽やかな味で明るい滑り出しです。
と,いきなり「Judge」来ました! このブログでも何度か紹介しているカリフォルニアのシャルドネの最高峰の一つKongsgaardのJudgeです。もう香りを嗅いでいるだけでも幸せになってしまうワイン。グラスをスワリングする必要もなく,むせ返るほどの香りがグラスから立ち上ります。若いだけにやや樽の風味もありますが,これまで飲んだカリフォルニアのシャルドネの中ではやはりトップだったと思います。スケールの大きなワイン。
と,お次は今度はブルゴーニュはMartrayのCorton-Charlemagne 1990。20年を越えているとは思えないほどフレッシュなワイン。状態がいいんでしょうねえ。こちらもすばらしいです。この2本でごちそうさまして帰ってもいいのではないかと思ったくらい。
料理は「タラバ蟹と茸のグラチナード,アメリケーヌソース」。クリーミーなグラタンが濃厚なシャルドネによく合います。
ついで料理は「有機野菜のコンソメジュレ。人参のムースとともに」。さわやかな料理でちょっと箸休めという感じです。
ここで登場したのがDRCのグラン・エシェゾーというからさらにびっくりです。ヴィンテージは1980年!当日ハンドキャリーでしたがオリも舞わずすばらしいコンディション。これも香りがすばらしく,枯れてきてはいるけど背筋がしゃんと伸びた感じ。かつおぶし系の旨みが強烈です。いや,すばらしい。
料理はフォアグラドカナール黒胡椒風味。これもおいしいです。
2本めのピノもすばらしい。メオ・カミュゼのクロ・ド・ヴージョです。
「特選黒毛和牛とシャラン産鴨のデュエット。シャンピニヨンのデュクセル詰め。トリュフのソース」
最後のワインは私が持参したBondのMatriarch 2005。まずくはないですが,他の弩級的ワインと比べるとちょっと格落ちでした。申し訳ない。
デザートもおいしく頂きました。
ワシントン州でリースリングのスペシャリストとして急成長しているPacific Rimをニューヨークでワイン輸入や流通を手がけるBanfi VintnersのMariani家が買収しました。
Pacific RimはBonny DoonのRandall Grahmのワイナリで,元々はBonny Doonの一部だったものをスピンアウトして独立したワイナリにしたもの。Randall自身は現在新しいプロジェクト(接木を使わない,灌漑をしないといった極めて挑戦的な物)に夢中なようで,それに専念するのが手放した理由のようです。
もう一つの買収ニュースはナパのCosentino。経営不振に陥りオペレーションを止めてしまっていましたが,ナパのGirardなどを有するソノマのVintage Wine Estatesが買い取ったそうです。今後については不明ですが,Girardが急成長したようにCosentinoも復活してもらいたいものです。
Pacific RimはBonny DoonのRandall Grahmのワイナリで,元々はBonny Doonの一部だったものをスピンアウトして独立したワイナリにしたもの。Randall自身は現在新しいプロジェクト(接木を使わない,灌漑をしないといった極めて挑戦的な物)に夢中なようで,それに専念するのが手放した理由のようです。
もう一つの買収ニュースはナパのCosentino。経営不振に陥りオペレーションを止めてしまっていましたが,ナパのGirardなどを有するソノマのVintage Wine Estatesが買い取ったそうです。今後については不明ですが,Girardが急成長したようにCosentinoも復活してもらいたいものです。
Wine Spectator誌の記事によるとScreaming EagleのワインメーカーだったAndy Ericksonがワイナリから離れたそうです(Screaming Eagle's Winemaker Departs)。
辞めた理由は自身のブランドであるFaviaと,Dalla Valle,Dancing Hares,Ovid,Ariettaという顧客に専念するため。
Screaming Eagleは1992年にJean Philipsが設立したワイナリで,最初のヴィンテージからWine Advocate誌で99点を取り,1997年には100点を取っています。2006年にJeanは現在のオーナーであるCharles BanksとStanley Kroenkeにワイナリを売却,Andy Ericksonも同年からワインメーカーを務めていました。
Andy Ericksonの在籍中の実績としては2007年がWAで100点,2008年が96-98点。今後はStanley Kroenkeが選んだチームが引き継ぐとのこと。
辞めた理由は自身のブランドであるFaviaと,Dalla Valle,Dancing Hares,Ovid,Ariettaという顧客に専念するため。
Screaming Eagleは1992年にJean Philipsが設立したワイナリで,最初のヴィンテージからWine Advocate誌で99点を取り,1997年には100点を取っています。2006年にJeanは現在のオーナーであるCharles BanksとStanley Kroenkeにワイナリを売却,Andy Ericksonも同年からワインメーカーを務めていました。
Andy Ericksonの在籍中の実績としては2007年がWAで100点,2008年が96-98点。今後はStanley Kroenkeが選んだチームが引き継ぐとのこと。
カレラの売上で日本がどれだけ重要であるか先日紹介しましたが,結果として日本がカレラのワインを一番入手しやすい国になっており,価格的にも米国と遜色ないレベルに来ています。特にパーカーが高得点を付けた2007年のピノの単一畑の場合,米国では既に98点のSelleck,190ケースと最も生産量が少ないReed,初ヴィンテージで92点を付けたde Villiers,95ポイントとポイントが3番目に高かったMillsと四つが既に売り切れ,残るはRyanとJensenだけになっています。
コストパフォーマンス的にはRyanが魅力的ですが,これは1847ケースと一番生産量が多いので,コレクションしたい人はSelleck,Reed,de Villiers,Millsからにするのがいいでしょう。
コストパフォーマンス的にはRyanが魅力的ですが,これは1847ケースと一番生産量が多いので,コレクションしたい人はSelleck,Reed,de Villiers,Millsからにするのがいいでしょう。
かつては「世界一」と言われたGalloがContellation Brandsの後塵を拝するようになって数年,再び首位に返り咲きました(Gallo headed back to the top - Business - Modbee.com)。
とはいっても,Contellation Brandsが傘下のいくつかのワイナリを売却する予定であることによるもの。元々Contellation Brandsが一位になったのも買収によるものだったので,どっちもどっちでなんだかなあという感じはあります。
ちなみに元記事によるとGalloの2009年の生産量は推定7800万ケースとのこと。買収による規模拡大ではなくファミリービジネスを追求した結果としてのこの規模はやはり賞賛すべきでもあり,驚異でもあります。
とはいっても,Contellation Brandsが傘下のいくつかのワイナリを売却する予定であることによるもの。元々Contellation Brandsが一位になったのも買収によるものだったので,どっちもどっちでなんだかなあという感じはあります。
ちなみに元記事によるとGalloの2009年の生産量は推定7800万ケースとのこと。買収による規模拡大ではなくファミリービジネスを追求した結果としてのこの規模はやはり賞賛すべきでもあり,驚異でもあります。
新春お買物情報をまとめます。まずカリフォルニアワインあらかるとではWA誌で3度目の100点を取ったColginのColgin IX Proprietary Red 2007が税抜き4万7600円。もちろん高価ですが,米国でも500ドル近い値段なのでそれほど割高ではありません。2008,2009はあまり高い評価ではないので,ここが入手しどころかも。
福袋ではカリフォルニアワインを主体とする「ワインスタイル」が「赤字覚悟」で1万円~10万円まで6種類。本数は書いてありますが,苦手品種の指定ができるとかで,やや自由度があるようです。1月7日まで限定。このショップではまだワインを買ったことはありませんが,カリフォルニアではかなりいいものをそこそこの値段で出しているので気になっています。
★1万円セット⇒ワイン6本入り17000円相当の福袋。
6セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★2万円セット⇒ワイン6本入り35000円相当の福袋。
3セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★3万円セット⇒ワイン6本入り5万円相当の福袋。
3セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★5万円セット⇒ワイン6本入り8万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
★7万円セット⇒ワイン6本入り12万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
★10万円セット⇒ワイン6本入り17万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
福袋ではカリフォルニアワインを主体とする「ワインスタイル」が「赤字覚悟」で1万円~10万円まで6種類。本数は書いてありますが,苦手品種の指定ができるとかで,やや自由度があるようです。1月7日まで限定。このショップではまだワインを買ったことはありませんが,カリフォルニアではかなりいいものをそこそこの値段で出しているので気になっています。
★1万円セット⇒ワイン6本入り17000円相当の福袋。
6セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★2万円セット⇒ワイン6本入り35000円相当の福袋。
3セット限定。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★3万円セット⇒ワイン6本入り5万円相当の福袋。
3セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
★5万円セット⇒ワイン6本入り8万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)ご希望の赤ワインと白ワインの割合を承ります。備考欄にてお伝え下さい。
⇒例・・・赤ワイン4本、白ワイン2本希望、など。
(注)苦手なブドウ品種がありましたら備考欄にてお伝え下さい。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
★7万円セット⇒ワイン6本入り12万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
★10万円セット⇒ワイン6本入り17万円相当の福袋。
1セット限定。全て赤ワインです。
(注)セットはカベルネソーヴィニヨン、もしくはカベルネブレンド、
ピノ・ノワールの組み合わせになります。
カレラのニューズレターに輸出市場をどれだけ重視しているかという話が載っていました。
そこに日本と米国,他の地域にわけて売上の比率が表になって掲載されていました。
日本向けは2010年(10月末まで)で26%,2009年には29%に達しています。1997年,1998年あたりで急増しているのはカレラが「ロマネ・コンティに似ている」としてブームのきっかけになった漫画ソムリエの影響などがありそうです。
現在日本向けの輸出は「やまや」と「ヴィノラム」の二つの代理店が扱っています。両者の比率は明らかになていませんが,どちらも相当量を売っていそうです。ニューズレターではそれぞれの担当者名まであげて感謝しています。
そこに日本と米国,他の地域にわけて売上の比率が表になって掲載されていました。
地域 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | ~ | 1997 | 1998 | ~ | 2008 | 2009 | 2010 |
日本 | 1.7% | 0 | 0.2% | 0.4% | 0.5% | 6.3% | 15.6% | 22.6% | 29% | 26% | ||
他の海外 | 5.5% | 5.4% | 5.5% | 9.5% | 7.5% | 7.6% | 12.1% | 8.2% | 11% | 16.7% | ||
米国 | 92.8% | 94.6% | 94.3% | 90.1% | 92% | 86.1% | 72.3% | 69.2% | 60% | 57.3% |
日本向けは2010年(10月末まで)で26%,2009年には29%に達しています。1997年,1998年あたりで急増しているのはカレラが「ロマネ・コンティに似ている」としてブームのきっかけになった漫画ソムリエの影響などがありそうです。
現在日本向けの輸出は「やまや」と「ヴィノラム」の二つの代理店が扱っています。両者の比率は明らかになていませんが,どちらも相当量を売っていそうです。ニューズレターではそれぞれの担当者名まであげて感謝しています。
明けましておめでとうございます。2010年のカリフォルニアワインを振り返っていくつかトピックを取り上げたいと思います。特に順位は付けず,思いつくままにつらつらと。
●Twitterの普及
このブログでTwitterについて書き始めたのは2009年からですが,当初はあまりの無反応に日本でワイン好きの方々にTwitter普及するのは遠いなあと思ったものです。2010年は日本のワイン関係のTwitterが急増しました。ワインショップや日本のワイナリーでTwitterを始めている人も結構います。@wassysさんなんかは上手に使っている感じがします。私のワイン関係の友人でもずいぶん増えました。Robert Parkerのアカウントができたのも2010年でしたね。彼の場合は双方向性はなく一方的につぶやくだけなのでちょっと特殊な使い方ですが。
●米国ワイナリではFacebookが人気?
一方で,米国のワイナリなどでは2009年に比べるとTwitterの利用はあまり伸びていない感じがします。どちらかというとFacebookのファンページの方が利用が進んでいる感じがします。顧客の囲い込みという意味ではそちらの方が効果が出やすいのかもしれません。
数年前にもてはやされたWine 2.0的なソーシャルメディア利用はちょっと影に隠れてしまった感があります。
これからはUstreamのようなライブ感があるメディアの利用が増えてくるのではないかと思っています。
●iPhoneアプリ花盛り
ワイン関係のiPhoneアプリというと当初はSnoothなどのワインポータルが中心でしたが,2010年にはワイナリがアプリを出したり,Napaのアプリが出るなど,軽い感じのアプリが増えました。この傾向は今後も続きそうなきがしますが日本へ波及するかどうかは不明です。
●Calera人気続く
Caleraの人気が復活したのは2008年ころだったでしょうか。テレビ番組で紹介されたのがきっかけだったと思います。その後,dancyuの5000円以下ピノのベストにMt. Harlan Cuveeが選ばれるなどのトピックがあり,2010年には2007年ヴィンテージがWine Advocate誌で過去最高の評価を得ました。今は人気・実力ともいいレベルに来ている感じです。別記事で紹介する予定ですが,カレラの生産量の約1/4が現在日本で販売されているとのことで,日本市場はCaleraにとっても大事になっています。
●Opus One復権
Opus Oneやオーパスワンで検索して来る人は2010年半ばから急増しました。指数関数的な急上昇です。特に2007年ものは評価が高いこともあり,2007との複合検索で来る人が多いです。Tim MondaviのContinuum(コンティニュアム)も人気高いです。
●2007年2008年と良ヴィンテージが続く
2007年はカリフォルニアは全般によく,特にセントラルコーストのピノが軒並み高評価でパーカーも2007年は買ったほうがいいとツイートしていましたが,2008年もナパのカベルネなど高評価が続いています。今の現行ヴィンテージはいずれも良ヴィンテージといっていいでしょう。
ただし,2009年は火事の影響は春の霜の影響で生産量が少なかったり,スモーキーなフレーバーが付くものがあったりと難しいヴィンテージだったようです。さらに2010年はこれまでで一番難しいヴィンテージだったという話もあるほど大変な年だったとのこと。2007,2008は狙い目かもしれません。
●Sauvignon Blancの当たり年?
2010年は日本市場にカリフォルニアの良Sauvignon Blancが多く入ってきました。SpottswoodeやRochioli,さらにはAraujoなど。Pomeloなど低価格帯でのいいものも増えており,2~3年前にはSauvignon BlancはもうNZで決まりでいいんじゃない,といった雰囲気から様変わりしました。
●日照りの夏
日本は2010年は酷暑でしたね。ワインセールスにとっては厳しい夏だったようです。
八つ目まで来たので末広がりということで,この辺で打ち止めにしたいと思います。今年もよろしくお願いします。
●Twitterの普及
このブログでTwitterについて書き始めたのは2009年からですが,当初はあまりの無反応に日本でワイン好きの方々にTwitter普及するのは遠いなあと思ったものです。2010年は日本のワイン関係のTwitterが急増しました。ワインショップや日本のワイナリーでTwitterを始めている人も結構います。@wassysさんなんかは上手に使っている感じがします。私のワイン関係の友人でもずいぶん増えました。Robert Parkerのアカウントができたのも2010年でしたね。彼の場合は双方向性はなく一方的につぶやくだけなのでちょっと特殊な使い方ですが。
●米国ワイナリではFacebookが人気?
一方で,米国のワイナリなどでは2009年に比べるとTwitterの利用はあまり伸びていない感じがします。どちらかというとFacebookのファンページの方が利用が進んでいる感じがします。顧客の囲い込みという意味ではそちらの方が効果が出やすいのかもしれません。
数年前にもてはやされたWine 2.0的なソーシャルメディア利用はちょっと影に隠れてしまった感があります。
これからはUstreamのようなライブ感があるメディアの利用が増えてくるのではないかと思っています。
●iPhoneアプリ花盛り
ワイン関係のiPhoneアプリというと当初はSnoothなどのワインポータルが中心でしたが,2010年にはワイナリがアプリを出したり,Napaのアプリが出るなど,軽い感じのアプリが増えました。この傾向は今後も続きそうなきがしますが日本へ波及するかどうかは不明です。
●Calera人気続く
Caleraの人気が復活したのは2008年ころだったでしょうか。テレビ番組で紹介されたのがきっかけだったと思います。その後,dancyuの5000円以下ピノのベストにMt. Harlan Cuveeが選ばれるなどのトピックがあり,2010年には2007年ヴィンテージがWine Advocate誌で過去最高の評価を得ました。今は人気・実力ともいいレベルに来ている感じです。別記事で紹介する予定ですが,カレラの生産量の約1/4が現在日本で販売されているとのことで,日本市場はCaleraにとっても大事になっています。
●Opus One復権
Opus Oneやオーパスワンで検索して来る人は2010年半ばから急増しました。指数関数的な急上昇です。特に2007年ものは評価が高いこともあり,2007との複合検索で来る人が多いです。Tim MondaviのContinuum(コンティニュアム)も人気高いです。
●2007年2008年と良ヴィンテージが続く
2007年はカリフォルニアは全般によく,特にセントラルコーストのピノが軒並み高評価でパーカーも2007年は買ったほうがいいとツイートしていましたが,2008年もナパのカベルネなど高評価が続いています。今の現行ヴィンテージはいずれも良ヴィンテージといっていいでしょう。
ただし,2009年は火事の影響は春の霜の影響で生産量が少なかったり,スモーキーなフレーバーが付くものがあったりと難しいヴィンテージだったようです。さらに2010年はこれまでで一番難しいヴィンテージだったという話もあるほど大変な年だったとのこと。2007,2008は狙い目かもしれません。
●Sauvignon Blancの当たり年?
2010年は日本市場にカリフォルニアの良Sauvignon Blancが多く入ってきました。SpottswoodeやRochioli,さらにはAraujoなど。Pomeloなど低価格帯でのいいものも増えており,2~3年前にはSauvignon BlancはもうNZで決まりでいいんじゃない,といった雰囲気から様変わりしました。
●日照りの夏
日本は2010年は酷暑でしたね。ワインセールスにとっては厳しい夏だったようです。
八つ目まで来たので末広がりということで,この辺で打ち止めにしたいと思います。今年もよろしくお願いします。