Galloniは以下のワインを「Super-Seconds」の中のベストとして挙げています。
Araujo Altagracia
Blankiet Prince of Hearts
Bryant DB 4
Dominus Napanook
Futo OV
Harlan Estate The Maiden
Screaming Eagle Second Flight
ただ、個人的にはこれらブランド物のセカンドワインよりも、実質重視のファーストワインの方がそそられます。
というわけで、Galloniがオススメする100ドル以下のナパのカベルネも挙げておきましょう。
Anderson’s Conn Valley
Beringer
Chappellet Signature
Corison
David Arthur
Drinkward Peschon
Kapcsandy Endre
Karen Culler/La Palette
Dunn
Kelly Fleming
Forman
Larkmead
Lail Blueprint
Cliff Lede
Nickel & Nickel Kelham
Joseph Phelps
O’Shaughnessy
Pierson Meyer
Priest Ranch
Ridge (Santa Cruz Mountains)
Rivers-Marie
Shafer One Point Five
Snowden
Philip Togni
日本では1万円超えてしまうものが多いですが、よく探せば掘り出し物も見つかるはずですよ。
また、90%近くをCabernet Sauvignonで構成するScreaming Eagleと異なり、こちらはCabernet Sauvignonは5割~6割残りはMerlot主体でヴィンテージによってはCabernet Francも加わります。
今回は一挙に2006年から2009年までのテイスティング結果が掲載されています。レイティングだけ見ると2006、2007ねんが94点で2008年が92点、2009年が93点となっています。
100点ワインの本数だけ見るとやや少ないですが、2010年のワインの質が低いというよりも、Galloniの方がやや点が辛めなのかな、という印象です。
というのはGalloniの総括では2010年のナパは2007年(このヴィンテージではパーカーは14本の100点を付けています)以来の素晴らしいヴィンテージだとべた褒めしているのです。涼しく長い生育期間で全体的に素晴らしいワインになっているとのことです。ただ、やや気温が低すぎて、山麓の畑で作られるいわゆる山カベは、ちょっと熟し足りないといったケースもあるようで、どちらかというと谷カベの年と言えそうです。
一方で2011年は、ここ数十年で一番難しい年だとのこと。気温が低かった上に雨が多く、ナパでは珍しくカビの被害が広がりました。そのため収量もかなり少なくなっています。2011年は谷カベよりも、霧の影響が少ない山カベの方がコンディション的にはいいとのことです。なお、2012年は収量も品質も良かったことから、2011年のワインに2012年のものをブレンドする生産者も結構出てくるのではないかとGalloniは見ています。
総括以外のトピックについては別の記事に書きます。
福袋、しばらく買ってなかったのですが、びっくりして思わず買ってしまいました(笑)。
ワイン以外にここで売っているソムリエナイフも気になっています。刃物の町関市で作られている逸品だそう。最近ちょっと散財気味なので差し控えているのですが、誰か誕生日にプレゼントしてくれないかなあ(爆)。
Arista Winery:2002年創立なので新しいワイナリではありませんが、2012年にはMartinelli家から1880年に植えられたZinfandelなどがあるMartinelli Roadの畑を購入。畑のマネージャーには著名なUlises Valdezを据え、2013年からはワインメーカーとしてMarcassinにいたMatt Courtneyを迎えます。
Buena Vista Winery:カリフォルニア最古のワイナリとして知られていますが、Gina Galloの夫であるJean-Charles Boissetが買収して大きく手を入れています。古き日を偲んで甘口のCream Sherryやスパークリング・ワインなどを投入する予定です。
Lost & Found Winery:2012年に初めてワイン(ピノ・ノワール)をリリースした新しいワイナリですが、既にフレンチ・ランドリーやメドウッド、ゲイリー・ダンコといった超一流レストランに納入されています。ソノマのForestvilleにあるThe Farmhouse Innを経営するBartolomei家が1990年台に植えた畑のブドウを使い、マスターソムリエのMegan Glaabがワインを作っています。
Masut Vineyard and Winery:Fetzerというとワイナリの名前として知られていますが、実はFetzer家は1992年にワイナリを売却、その後はオーガニックの畑を作っていました。2009年に満を持してワイン作りを開始。ピノ・ノワールを作っています。
Reuling Vineyard:AubertやPeter Michaelがブドウを使っていることで知られている畑ですが、自社でのワイン作りをいよいよ始めました。ピノ・ノワールとピノ・ノワールのロゼが最初のワインになります。2014年にはシャルドネも出す予定とか。
Sheldon Wines:Anderson Valleyでローヌ系の品種を中心に作るワイナリです。
Small Vines Wines:ブドウの樹を密植して、収量を抑えることをコンセプトにしたワイナリ。日本にも入っています。先日ピノ・ノワールを飲みましたが、エレガントかつ芳醇。非常に高品質です。個人的にも要チェックのワイナリの1つです。
これはストレートですね。結婚祝いとかで飲むのがいいかもしれないです。
このワイン、以前は普通のBrutと同じグリーンのボトルに入れられていましたが、現在はご覧のような透明のボトル。ボトル自体の形状も中央がちょっと膨らんだ柔らかな形で、見るだけで華やかになる祝祭に向いたワインです。
味わいも、2011年のSFクロニクル紙トップ100に選ばれただけのことはあり、どのような食事にでも合うタイプ。もちろんローストチキンとのマッチングもいいです。泡のキメ細かさも特筆モノ。余ったワインはバキュバンのゴム栓で止めていただけだったのですが、翌日もしっかり泡が残っていました。
ワイナリ価格が38ドルなのに国内で5000円以下で入手できるのもうれしいところ。これはお薦めです。
ちなみにJの創設者であるJudy Jordanは、先日カンナム・スタイルのビデオで紹介したJordan創設者の娘。現オーナーは弟という関係です。
うちのカーステレオにはMDが付いているのですが、寒いとディスクを認識しないし、家のMDも調子悪く録音も面倒。というわけで最近は車の中ではFM聴くことが多くなっていました。iPhoneやiPodの音源が使えないかと思って見つけたのがこれ。送料入れても500円かかりません。
Dockコネクタに挿して使うFMトランスミッタです。電源不要で挿すだけで使えます。周波数は81MHz固定。日本では80.8MHz~81.2MHzはFM局に割り当てられていません。もちろん混線の可能性はありますが、設定が要らないのはありがたいところです。
iPhone4と第4/第5世代のiPod nanoで試してみましたが、悪くありません。出力はあまり強くないので、置く場所や向きは調整していいところを探す必要がありますが、ちゃんと入ればMDより音質は上です。消費電力も気になるほどではないようです。何よりもこれだけ安価で使えたのはありがたいことです。
なお、LightningとDockの変換アダプタを持っていないのでiPhone5では試していません。無理してiPhone5で使うより古いiPhone4をカーステ用に使う方がいいかな、という気がしています。
KindleのありがたいのはこうやってAmazonで普通に検索したときに見つかることですね。Ameroadで売っているEPUB版は、そういうことがないので、ブログで宣伝しないとほとんど全く売れない状況です。
だれかKindle版買った人、レビュー書いていただけないでしょうか。
10. LAURA JEWELL MW(49歳)
「MW」とついているのはワイン業界最高の資格であるMaster of Wineを取っているということです。Master of Wineは全世界で297人しかいませんから、それだけでもすごいことです。
この人は英国最大のスーパーマーケットチェーンTescoのワインバイヤーであり、Wine and Spirits Education Trustの会長もしています。このトラスト43年の歴史で初めての女性会長とのこと。
スーパーマーケットがこれだけワインに力を入れているというのは、日本と比べるとうらやましいことです。
9: CORINNE MENTZELOPOULOS(58歳)
1980年からChâteau Margauxのトップを務めている女性です。マルゴーの品質向上にも大きな貢献をしています。
8. JUDY LEISSNER(35歳)
中国のワイナリGraceを2002年に若干24歳にして父から引き継いだ人です。Graceは年間20万ケースほどのワインを作っており、フラグシップの赤ワインはDeep Blueといいます。
中国のワインがこれだけ上位に評価されているということ、日本にいると分かりませんが、世界の目は明らかに日本より中国に向いています。
7. DEBRA MEIBURG MW(51歳)
カリフォルニア生まれですが、香港に長いこと住んでおり、2008年にアジア在住で初めてMaster of Wineになりました。同年、Cathay Pacific Hong Kong International Wine & Spirit Competitionを立ち上げています。
6. DANIÈLE RICARD(73歳)
2012年8月に世界第2の飲料メーカーPernod Ricardの会長に就任した人です。同社は父Paulが1932年に作ったもので、前野会長は兄のPatrickでした。
同社のブランドとして有名なのはシャンパーニュのMummとPerrier-Jouet、オーストラリアのJacob's Creekなど。最近ではNBAスターだった姚明のワインを米国で作ったことがニュースになっています(当ブログでも紹介しました)。
5. LALOU BIZE-LEROY(80歳)
説明不要ですね。ブルゴーニュのルロワの当主です。
4. BARONESS PHILIPPINE DE ROTHSCHILD(79歳)
この方も説明不要でしょう。ボルドーのシャトー・ムートンのトップであり、Opus Oneを含む様々な傘下のワイナリを見ています。
3. ANNETTE ALVAREZ-PETERS(50歳)
米国に本社を持つ会員制倉庫型卸売小売チェーンCostco(コスコ、日本ではコストコ)のワインバイヤーです。ワインだけで年間10億ドルもの売上を誇り、米国の小売で5番め、フランスワインの米国インポーターとしてはトップです。今年は、ワインは「ただの飲み物」であり「トイレットペーパーと変わらない」という発言をして話題になりました(当ブログでも紹介しています)。
2. JANCIS ROBINSON MW(62歳)
説明不要でしょうね。イギリスのワイン評論家として知られているジャンシス・ロビンソンです。昨年は自身のサイトのライターとして米国のブロガーAlder Yarrowを採用して話題になりました(当ブログでも紹介しています)。
1. GINA GALLO(45歳)
この人も言わずと知れた、と言っていいでしょうか。世界最大のワイン会社Galloのチーフワインメーカーです。創設者のErnestとJulioはそれぞれ大叔父、祖父にあたるGallo家の逸材です。米国ではGalloの広告塔としても活躍しているので、Wine Spectatorなどの雑誌を読む人には馴染みの顔でしょう。2009年にはフランス第3のワイン会社Boissetの御曹司Jean-Charles Boissetと結婚しました(当ブログでも紹介しています)。
総括すると、意外と米国女性が少なく、アジアやスーパーのワインバイヤーといったところが上位にランクされているのが印象に残りました。
リーデルのグラスは、各ブドウ品種用にわかれています。最も人気があるVinumシリーズの場合、赤ワイン用で7種、白ワイン用で6種、スパークリング用で2種、加えてタンブラーと全部で16種類ものグラスがあります。
もちろん、全部使い分けられるとベストなのでしょうが、これだけ置く場所があるなんていう人はめったにいないでしょう。どうしても1つのグラスを使いまわすことになってしまいます。そういう意味ではこの記事、とても興味深いところです。
記事では、11月に大阪で行われたセミナーの内容を紹介しています。ここではVinum XLというスケールの大きなワイン向けに作られたグラス3種を使ってテイスティングの実験をしています。
グラスは左からカベルネ・ソヴィニョン用、ピノ・ノワール用、シラー用となっており、それぞれでこの3種のワインを味わいました。
結果としてはシラーのグラスが一番多くのワインに対応したそうです。
ゲオルグ・リーデルによると「赤ワイン用ブドウ品種が1000品種あるとしたら、そのうち995品種は、このシラー・グラスで対応が可能なのです!!」とのこと。
一方、カベルネのグラスは
「赤ワイングラスとしての先入観が強く持たれているけれど、実はトラブルメーカーだ」
という説明があったそうです。
実は、うちの赤ワイン用グラスはVinumのボルドー(カベルネ・ソヴィニョン用)しか現在ありません。先日それであるシラーを飲んだのですが、若干期待値よりも味わいが低く感じてしまったのです。もしかしたらグラスのせいだったのかもしれません。このシラー用のグラス、かなり気になります(ちょっと高いのが玉に瑕です)。
Ch. Igai Takahaは当ブログでも何度も紹介していますが、元CWFC(カリフォルニアワインのファンクラブ)会長のナパさんこと杉本さんの作るワインのブランド。当初は、今は破綻してしまったCrushpadでワインを作っていましたが、その後さまざまなワイナリと直接提携を始め、Greg BrewerのDiatomで作るSamurai Beauty(2006年のものはWine Advocate誌で95点の高評価でした)などのワインが生まれました。なお、Diatomが現在作っているワインの漢字ラベルは杉本さんの奥様美代子さんの筆によるものです。
また、昨年は「日本で飲もう最高のワイン」第2回でカベルネ・ソヴィニョンのDragon Beaury 2008がベストワインに選ばれています。
昨日のラインナップは
1. Pinot Grigio Bianco 2009 Honea Vineyard
2. Sparkling ing3 2009 Blanc de Noirs
3. Chardonnay Jewel Wish 2009 Split Rock Vineyard
4. Chardonnay Samurai Beauty 2010 侍
5. ブラインド
6. Pinot Noir Divine Wish 2009 Split Rock Vineyard
7. Pinot Noir Emerald Beauty 園 2010
8. Cabernet Sauvignon Dragon Beaury 2009 Rutherford
9. Zinfandel Long Life Riku 2008 Beatty Ranch Howell Mountain
どれもしっかりと個性をもっており、いいワインでした。個人的な好みでいうと、白では3番のJewel Wish 2009 Split Rock Vineyardがピカ一。酸が豊かで引き締まった味わいでした。赤では7番のPinot Noir Emerald Beauty 園 2010。これはGreg BrewerがMelvilleとBrewer-Clifton以外で作る唯一の赤ワインですが、Santa Rita Hillsらしい華やかさがあって、Sea Smokeの全盛期を彷彿とさせる味わいでした。
ところで、今回の主催のG.G.Wineの三木香奈さんとは、彼女がカリフォルニアのワインショップに勤めていたときからの付き合いであり、CWFCにも初期から参加してもらっていました。そんなこんなの縁で、今回もご一緒でき、最後は杉本さんを含め3人で写真を取ってもらいました。美男・美女と並んで見劣りするのは致し方ないところですが、記念に載せておきます。
みんなノリノリですね。アメリカ人のこういうところは大好きです。Jordanに行きたくなります。
ときどき、上記のページもチェックいただけるとうれしいです。
価格もワイナリ・リリースで75ドルと高価で、国内では1万2000円強といったのが通常のところ。それが税抜き7000円台で出ています。米国でも平均100ドル近くするワインですから、それよりも安いレベル。シャルドネ好きならば、手を伸ばしたくなるワインです。
ちなみに今回出ている2010年はWine Advocate誌では93-95点。ナパのシャルドネの頂点的存在です。
それに加えて2009年のものはピノ・ノワールが押しなべて高評価。既に一部のワインはオークションでやり取りされているなど、こちらもレアものになりつつあります。
ありがたいことに、日本での販売価格は(買えれば、ですが)6000円前後とこれまでの水準と同じ。
これからどうなっていくのか、楽しみなワイナリであり、今のうちに買っておくのが賢明かもしれません。
このワイナリは、その名の通り、ぶどうの樹を密植させて植えています。カリフォルニアでは通常列の間隔が8~12フィートのところを4フィートにし、列内の樹の間隔も3~4フィートと狭くしています。ブルゴーニュのモデルに習い、カリフォルニアの気候に合わせているとのことです。
ワインはとにかく、きれいな味でした。赤系の果実の味が中心となり、「冷涼感」のようなものも感じます。カリフォルニアらしい華やかさもあれば、上品さもあります。これはいいワインです。
ヴィンテージ違いですが、Stephen Tanzerで90点という高評価です。
今度はレストランではなくオンラインショップとカリフォルニア・ワイン紀行のページ。オンラインショップでは自社輸入や自社ブランドのワインを中心に扱っています。
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この機会にどうぞ。
これについてはパーカー引退の布石ではないかという見方もあるようですが、本人の弁によると、むしろワイン評論に専念するためと思われます。
外部資本はワイン業界ではなく、オンライン読者へのPDF機能の提供といった、開発費を捻出することが主な目的のようです。
また、編集長の交代はパーカーが自身のテイスティングにより時間を割くためと、アジアの重視という2点を睨んでいるようです。今後はカバーエリアとして中国なども検討されているとのこと。アジアのワイン業界における日本の地位はますます下がっていきそうです。
レビュアの社員化は、昨年起きた収賄疑惑のような事態に対応するため、責任やルールを明確にすることを意識しているようです。
Wine Advocate誌は、今でもワインの資料として、個人的にも一番利用しており、今後にも期待しています。今回の変化が「終わりの始まり」ではなく「始まりの始まり」であるように、と思っています。
本書のテーマはバッタ。自分も5、6年前になるが、トノサマバッタを飼ったことがある。子どもの幼稚園の先生が、近所の空き地で捕まえた番のトノサマバッタをくれたのだったが、そのバッタが卵を産み、そこから、60匹もの子バッタが誕生したのだった。
それから約3カ月の間、餌をやり、糞を掃除し、と世話に追われたのだが、思っていた以上にトノサマバッタは面白く、可愛く、またときには感動的だった。
ところで、このトノサマバッタ、親は緑色だったが、子どもはみんな茶褐色だった。それが、集団飼育によるものだということは、当時読んだ『黒いトノサマバッタ』という子供向きの本で学んだが、なぜ黒くなるのか、それ以上のことは知るよしもなかった。
このようなバッタの「相変異」の謎を解き明かそうとする冒険譚が、本書である。著者の前野〝ウルド″浩太郎さん(以下では親しみを込めて前野君とさせてもらう)は現在モーリタニアで、サバクトビバッタを研究している若き学者だが、本書では、主にモーリタニアに至るまでの、日本での奮闘が描かれている。
相転移における、卵のサイズへの注目や、それまで主流だった「泡説」への疑念と徹底した反証など、研究自体の話がスリリングで面白い。それに加え、師である田中先生からの的確で鋭いアドバイスや実験のヒント、実験した本人でないと分からない様々なエピソードなどが織り交ぜられ、娯楽作品のようにも仕上がっている。また、写真も素晴らしく、冷凍麻酔かけられて並ぶバッタや、目隠ししたメスバッタの触覚にオスバッタの触覚で刺激を与える実験など、バッタ好きであれば身悶えしてしまう写真が満載である(モノクロなのとサイズが小さいのが残念ではあったが)。
前野君の奮闘を、ときにはともに手に汗握り、ときには微笑ましく、ときには呆れ半分で読んでいくことで、あっという間に読み終わってしまった。
さて、前野君の冒険はまだ始まったばかり。本書はモーリタニアでの生活が始まり、フィールドでの最初の成果が出たところまでで終わっている。きっと次はモーリタニア編が読めることと期待したい。なお、ミドルネームのウルドについては、本書中で明かされているので、ぜひ手にとって読んで欲しい。
上位のワインを見ると、相変わらずカベルネ・ソヴィニョンの強さが目立ちます。1位のColumbia Crestはコスト・パフォーマンスがむちゃくちゃ高いワインばかりですから、納得のいくところ。
2位にカヴァ、4位にヴーヴ・クリコと泡モノもがんばっています。ヴーヴ・クリコの49.99ドルで4位というのは高額ワインの中で、もっとも支持されていると言っていいでしょう。
10位にSilver Oak、16位にCaymusとナパの高額カベルネ・ソヴィニョンが上位に入っています。米国でのSilver Oak人気は落ちていないようですね。
他の品種では3位にSeghesioのSonoma Zinfandelがランクイン。Seghesioは今やソノマのジンファンデルではトップブランドになったと言ってもいいでしょう。ここも期待を裏切らないワインばかりなので理解できます。
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まず、Martinelliはレア物のジンファンデル、Giuseppe & Luisaの2009年と2010年がいずれも税込み5980円。MartinelliのZinfandelは高くてレアな方からJackass Hill、Jackass、そしてGiuseppe & Luisaとなっています。どれも濃厚タイプのZinfandelの代表格ですが、その中では比較的Giuseppe & Luisaがおとなしい味わい。とはいえ、この3本の評価はそれほど大きく違わないのに価格は大差。Jackassなら1万円、Jackass Hillだと2万円近くしますから、これはお買い得です。
Au Bon Climatのイザベルは、ここのピノ・ノワールのフラグシップ。イザベルはオーナーの娘の名前で、息子のノックスの名前が付いたワインと比べるとエレガントな作り。2008年はWine Advocate誌のAntonio Galloniが93点を付けています。これが4000円台はまじでお買い得。
Shaferは今年、シラーのRelentlessがWine Spectator誌でWine of the Yearに選ばれましたが、このワイナリの最大の特徴は、どれを飲んでもはずれがないというところだと思っています。シャルドネのRed Shoulder Ranchはナパを代表するシャルドネの1つ。発酵には樽(25%新樽)を使うものの、熟成中はステンレスタンクを使用、マロラクティック発酵は行わないといったフレッシュさを意識した作り。ワイナリ価格48ドルが税込み4380円。
最後に紹介するエクスタント(Xtant)は2000年過ぎにナパにできた比較的新しいワイナリ。ワインメーカーはCh. St. JeanでCinq Cepagesなどを作っていた人だそうです。紹介する2004年のワイン(カベルネ中心のブレンド)はWine Advocate誌で93点、Wine Spectator誌で94点の高評価を得ています。
1位は
Riglos 2009 Gran Corte Las Divas Vineyard Red (Tupungato)
アルゼンチンのワインです。50ドルで99点という評価。
カリフォルニアで一番上位だったのは
Failla 2010 Estate Vineyard Chardonnay (Sonoma Coast)
44ドルで99点という評価で3位に入りました。
5位には
Merry Edwards 2009 Klopp Ranch Pinot Noir (Russian River Valley)
が。これは57ドルで98点という評価。
順位の付け方がいまいち分からない評価ではありますが、参考にはなると思います。
Mauriston家はMauritson Winesというワイナリを経営しており、ソノマのAlexander Valley、Dry Creek Valley、Rockpile、Chalk Hillに多数の自社畑を所有しています。
記事ではLake Sonomaなどで撮った昔の家族写真が載っており、なかなか興味深いものでした。
記事では、ライターのJon Bonnéが「今がアメリカのワインを飲む一番いい時期だ」と書いています。確かに、これまでよりも多様なワインが選ばれているような感じを受けました。
例えばピノ・ノワールでは21本中6本がオレゴン、カリフォルニアのAnderson Valleyから4本と、冷涼な地域のワインが多く選ばれていたり、シラーではワシントン州やSierra Foothillsといった地域のワインが入っていたり、カベルネ/メルローでナパのワインは半分弱にとどまっていたり、などいろいろな地域のワインが選ばれています。
いくつか気になったワインをピックアップしておきます。
2009 Hess Collection Allomi Napa Valley Cabernet Sauvignon ($28, 14.4%)
ヘスの安価なワインです。
2009 Kapcsandy Family State Lane Vineyard Estate Cuvee Yountville Cabernet Sauvignon ($135, 13.1%)
キャプサンディの話は先日書きました
2009 Ridge Monte Bello Santa Cruz Mountains Red ($150, 13.5%)
いまさら説明不要なワインが、あえて選ばれているというのに凄みを感じます。「今まで飲んだカリフォルニアワインの中でベストの1つ」と
2010 Seghesio Home Ranch Alexander Valley Zinfandel ($38, 14.8%)
セゲシオのホーム・ランチ、いいですね
2010 Ghostwriter Santa Cruz County Pinot Noir ($30, 13.5%)
全然知らないワイナリです。安いですね。Santa Cruzは一番気になる地域です
2010 Stoller JV Estate Dundee Hills Pinot Noir ($25, 13.2%)
オレゴンのピノ、安いですね
2010 Sandler Connell Vineyard Bennett Valley Syrah ($20, 11.6%)
August Westのエド・カーツマンさんのワインです
2011 Spottswoode Sonoma-Napa Counties Sauvignon Blanc ($36, 14.1%)
これも有名過ぎるワインですが、それでもなお選ばれているというのは美味しすぎるということでしょう
2011 Turley Napa Valley White Zinfandel ($19, 11.2%)
Turleyがホワイト・ジンファンデル作っているとは知らなかったです
2010 Varner Spring Ridge Vineyard Home Block Santa Cruz Mountains Chardonnay ($44, 13.4%)
Varner(Neely/Foxglove)のワインはやはり注目です。安ワインコーナーでもFoxgloveが選ばれていました
ヴェリタスではポイントが10倍(例によって買い回りでポイントはさらに上がります)。オーパス・ワンの最新ヴィンテージ2009が税込み21,997円なので実質1万円台で買えます。クリスマスやイベント用には、だれでも知っていていいワインだと思います。一時期の高かろう、まずかろうイメージは払拭されましたし。
ワインスタイルではポイント5倍。人気かつレアのニーリー・シャルドネ・ホーリーズ・キュベが、まだあります。Wine Advocate誌で95点で7000円台。
オンラインWassy'sは店内全部10倍。元の値段が安いので、どれもお得です。カリフォルニアワインは出ていませんが、70%オフ!のコーナーもあります。
半額商品のページ
まずはポイントを貯めるため、事前エントリーしておくことをお薦めします。これやっておかないとポイントの倍付けがないですからね。
ちなみに柳屋では恒例のアウトレット市が始まっているので、狙い目の1つになりそうです。
それから、エノテカは最大170本入るドメティック社のワインセラーを半額で販売(1つ限り)。これは日曜日の21時30分スタートです。
置く場所は限定されるでしょうけれど、ワインセラーとしては最高級品の1つですから、これは安いです。
1000円台で買えるAu Bon Climatも要注目です。
メドックマラソンのようにブドウの実がなっている時期の開催でないのは残念ですが、そろそろブドウも芽吹き始めるいい季節です。
コースはカリストガからナパまでSilverado Trailを降りていきます。スタートとゴールの標高差が約100mあるので、ゆるやかな下り坂が中心になります。
Silverado TrailですからShaferやらStag's Leap Wine Cellarsなどの横を走るわけですね。気持ちいいでしょうねえ。
なお、優勝者にはエッチトボトルのワインと、体重分のワインがもらえるそうです。いつか走ってみたいですね。
なお、サンタ・バーバラでもマラソンがありますが、こちらは海沿いが中心のコース。ブドウ畑のある地域は通らないようです。こちらは9月の開催。
それによると、ナパ郡のワイン生産額は年間133億ドル。日本円にして1兆円以上という大きな産業です。ちなみに日本国内の産業で見ると、ゲーム市場が5000億円、映画が6000億円。ナパだけでこれらの倍くらいあるわけです。
このほか、フルタイムの雇用が4万6000人。旅行業界が10億ドル。ナパの栽培者によるチャリティへの貢献が8400万ドルなど、地域経済に大きく貢献していることが分かります。
ほかの地域の数字も知りたいところですね。
そんな与太はさておき、このところ続けざまに買収を発表しているBill Foleyです。現在はソノマのChalk Hillに本拠を置いていますが、11月14日にはAlexander ValleyのLancasterを買収。翌週21日にはCarneros(ソノマ)でRamal East Vineyardを買収しました。
そして27日にはさらに北のLake CountryでLangtry Estateを買収しました(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Bill Foley Adds Langtry Estate & Vineyards)。
これからBill Foleyはどこへ向かうのでしょうか?
この杉本さんのワイナリがCh. igai Takaha。ワイナリといっても自身の畑や醸造設備があるわけではなく、カリフォルニアのワイナリと協力して作るワインです。当初は破綻してしまったCrushpadでワインを作っていましたが、その後、様々なワイナリと直接協力体制を築き上げ、上記のDiatomで作るシャルドネSamurai Beautyなどの傑作を世に出しています。
近年では2012年5月に行われた「日本で飲もう最高のワイン」 でDragon Beauty カベルネ・ソヴィニョン2008が専門家と愛好家両方で最高評価のプラチナを得た唯一のワインとして注目されました。
現在は、Ch. igai Takahaに専念している杉本さん。そのワインをまとめて飲めるパーティが12月20日に神田のG’s Dropで開かれます(詳しくは「【募集】G.G.Wine x Ch. igai Takaha スペシャルクリスマスパーティ!|Girlie Girls Wine_KanaのハッピーワインDiary♪」)。
Samurai Beautyもありますし、Dragon Beatyの新ヴィンテージもあります。パーティをプロデュースするのはG.G. Wineのカナさん。楽しいのは間違いないので、ワインを味わいに来るもよし、クリスマスパーティとして楽しむもよし。ぜひ参加してください。
不肖私Andyも末席に加えさせていただく所存です。
では、キャプサンディは? 2003年に設立された新しいワイナリですから、ワインが世に出てからまだ5年ほど。まだまだ国内では無名だと思いますが、既にWine Advocate誌で2回も100点のワインを出した、超注目株です(詳しくはこちら)。
そして、シャトー・ラトゥールの元醸造長で、現在はキャプサンディのコンサルタントなどを務めているのがアリエノール (エレノア)のオーナーであるドニ・マルベックなのです。
アリエノール、畑はLake Countryというから、またちょっと意表をついています。メルローとカベルネ・フランをほぼ半々という構成は、ラトゥールよりもボルドー右岸のワインを意識しているかのようです。
私もまだ飲んだことないワイナリですが、いろいろ興味深いのは間違いありません。白のソヴィニョン・ブランも作っています。赤は1万円、白は5000円を切りますから、既に高嶺の花かつ希少になってしまったキャプサンディと比べても圧倒的に入手しやすいワインです。ドニ・マルベックがカリフォルニアで何をやりたかったのかうかがい知ることができるかもしれません。
講師は紫貴あきさん。予想以上に若くてチャーミングです。
最初の1時間が講義で1時間が試飲という構成。1時間でカリフォルニア・ワインをひと通り説明するというのは、なかなか大変ではありますが、最初はクイズから始まり、分かりやすくポイントを押さえて楽しく聴かせる講義はさすがプロと思いました。
試飲のワインは以下のラインナップ。
●Gloria Ferrer Sonoma Brut NV
●Robert Mondavi Fumé Blanc 2009 Napa Valley
●Grgich Hills Chardonnay 2008 Napa Valley
●Dierberg Pinot Noir 2008 Santa Maria Valley
●Napa Cellars Cabernet Sauvignon 2009 Napa Valley
●Ridge Vineyards Geyserville 2008 Sonoma County
小売価格で7000円を超えるGrgich HillsのシャルドネやRidgeのGeyservilleが入るという、かなり贅沢な布陣。先生の話によると、昨年よりもずいぶん良くなっているそうです。
泡と白では個人的な好みはGloria Ferrer。Mondavi Fume BlancとGrgich Hills Chardonnayは今の自分の好みからすると、ちょっと樽が勝った感じでした。
赤はなかなか好勝負。チャーミングなピノのDierbergもよかったし、Napa Cellarsのカベルネも、複雑さはあまりありませんが、カベルネの良さを素直に引き出したワイン。RidgeのGeyservilleはZinfandel(72%含まれている)の良さに他の品種による複雑さも混じったさすがの実力派。
この中では、時間が経つほどにいろいろな魅力が出てくるRidgeに最終的には軍配を上げました。
なお、おみやげのワインのEstanciaのPinot Grigioでした。
この講座、本当にお得ですので、時間がある方はぜひ受けてください。来年の分はまだ空きがあります。
東京校
大阪校
なお、終了後に、こういうブログをやっていますと自己紹介したところ、よく見ていたとのこと。「本物に会えてうれしい」と言われて逆に照れてしまいました。
走るからにはきちんと走りたい(最後まで歩くことなく走れるようにしたい)と思うので、とりあえず本を2冊読みました。
1つはQちゃんなどを育てた小出義雄監督の「マラソンは毎日走っても完走できない―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ」。もう1つは100キロなどの長距離の「ウルトラマラソン」のランナーである岩本能史さんの「非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分!」です。どちらも新書で30分~1時間もあれば読めてしまうものです。
小出監督の本では「『全力走』で脚に負荷をかけた練習が必要だ」というところに共感しました。
私の場合、長距離のランニングは初心者ですが、学生時代はトレーニングおたくであり、ある程度は理論的なことも理解しているつもりです。
筋肉を成長させるためには、筋肉をいじめないといけないというのが基本であり、マラソンであっても、力を出しきって筋肉をいじめないと成長は望めないということです。分かりやすく、納得もいくものでした。
もう1冊も、タイトルは「非常識マラソンメソッド」となっていますが、トレーニングの内容はビルドアップ走(例えば皇居の周回コースなら1周め28分、2周め27分、3周め25分30秒といった形で尻上がりに速度を上げて走るトレーニング)と峠走(前半は山道をひたすら上り、後半は同じコースを下る)。長距離のジョグよりも、こういった筋肉に負荷をかけたトレーニングを中心にするというもの。
私にとっては非常識というより常識内に入っていたようです。なので、このあたりの“きつい”練習を入れながら走りたいと思います。
そのシャルドネ版が柳屋で安く出ています。訳あり(ラベルにわずかな傷)とはいえ、フルボトル(このワイン、ハーフボトルもあり、安いと思うとハーフなことがあるので注意が必要です)で1000円台は滅多にでない価格。
有名なところだと現在はGalloが所有しているMonte Rosso Vineyardがこの地域にあります。1890年台にZinfandelが植えられ、1938年にはLouis MartiniによってCabernet Sauvignonが植えられています。
ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌというところは、調べてみると自然派で、ボジョレ・ヌーボーであるもののマセラシオン・カルボニックを行わないそうです。ヌーボーによくあるバナナ香が苦手なのですが、それがなく、素直にするする飲めるワインでした。
さて、19日は下の子の誕生日で、18日にパーティを開きました。子供のリクエストでカニです。
小ぶりで足折れ混じりですが、本物の松葉ガニです。さすがに肉に甘みがあっておいしかっった。このほか写真には写っていないですが、セコガニでご飯とお味噌汁を作っています。
楽天で、カニを売る店は山ほどありますが、最近はフォーシーズンという店を専ら使っています。ここは、鳥取の境港に店があります。
セコガニや松葉ガニは、漁ができたときにしかないわけですが、ここはお知らせのメールなどで教えてくれるので、スケジュール化しやすいのです。
最後に、ケーキの代わりのホットケーキ
畑の名前はRichard's GroveとSaralee's Vineyard。1988年に夫妻が植えた畑で、200エーカーの広さ。45ものワイナリにブドウを売っています。
売却後も各ワイナリとの契約は基本的に継続するとのこと。Kunde夫妻自身も80エーカーのブドウを使い続けるとのことです。また、Kunde夫妻は地元の名士であり、畑で様々なイベントをやっていますが、それも継続するそうです。
なお、ソノマのKunde EstteはRichardの甥と姪によるもので、今回の契約とは直接関係ないそうです。
ワイン作りにおいては、水はけがよく、乾燥した土壌にブドウを植えることによって根が深く伸び、それが地中のミネラル分を吸収して、ワインに「ミネラル」な風味を与えるといったことがよく言われています。
Alex Maltmanという英国の教授によると、ぶどうの樹からワインに入る「ミネラル」はほとんどないに等しく、またこれは「無味」であるということを示しました。ワインにおける「ミネラル」というのは化学成分としてのミネラルではなく、一種のマーケティング用語であるとしています。
会議ではこのほか、「テロワール」においては土地よりも気候の要素が圧倒的に強い」ことや「人の要素も大きい」ことなどが示されました。
なお、これらについてFaviaのオーナーであり著名なワインメーカーのAndy Ericksonは「テロワールは文化的な用語であって科学用語ではなく、証明したりするようなものではないのでは」と言っています。
なんとなく、今年はカリフォルニアはないだろうと(昨年カリフォルニアだったし)と思っていたのですが、意外にも割とメジャーなカリフォルニアのワイナリのワインでした。
Shafer Relentless 2008(シェイファーあるいはシェーファー リレントレス)です。品種はシラー。Wine Spectator誌では96点の評価。60ドル。
実はカリフォルニアのシラーで96点以上の評価というのは、結構たくさんあります。例えばCarlisle(カーライル)のソノマ・カウンティなんてわずか25ドルで97点の評価。ただ、Wine of the Yearは入手しやすさも評価の1つに入るため、400ケース弱のこのワインはなかなか上位には入りづらいところがあります。ちなみにリレントレスは3600ケース。
もう1つ付け加えておくと、おととしもカリフォルニアのシラーが1位。そのときはSaxumのJames Berry Vineyardでした。これは67ドルで98点、950ケース。
ShaferのRelentlessもSaxumも本当においしいワインです。私の書いたワイナリ紹介でも「個人的にもナパのシラーとしてはAraujoと並んでベストだと思います」としています。高品質なのにあまり売れないというカリフォルニアのシラーのイメージがこれで払拭されると嬉しいのですが(もしかしたら、シラーが選ばれたことにはそういうちょっと政治的な意図があるのかも?)。
ShaferのRelentlessはもちろん国内に入っていますが、早速売れているのか、楽天では残り2店舗となっています。
日本でバーベキューグリルというと、あまり蓋があるものは使わないような気がしますが、僕は以前から下のようなのを愛用しています。蓋がある方が、特に厚みのある肉を焼くときには、美味しくできると思うからです。
理由はいくつかあります。炎が立ちにくく、じっくり時間をかけて焼くことができること。熱の対流によって四方から熱が加わること、乾燥してパサパサになるのを防ぎやすいこと、煙が充満することで香りつけの効果がよく効くこと。
その代わり、火力は弱くなるので時間はかかります。火力のコントロールもちょっと大変です。なので人数にもよりますが、今回のようにオープンなコンロと併用するのがいいのかな、とおもいます。
ところで、そのあとアリス・ウォータースの「アート オブ シンプルフード」を読んだのですが、バーベキューにも使えそうな料理がいくつかありました。厚みのある肉を焼くときには、最後に肉を休ませてから切ったほうがいい、というのも勉強になりました。
もちろん、バーベキュー的なもの以外にも、いいレシピたくさん載っています。欲を言えば電子書籍やアプリになっているともっと使いやすいのですが。
話を戻しますが、バーベキュー、僕にとっては食べることよりも、火を熾して焼くという行為そのものの方が楽しく感じます。それで、焼いたものを美味しいと言ってもらえると、さらにうれしいものです。やっぱりバーベキューはいいですね。
米国のワインでは8位にベリンジャーのカベルネ・ソヴィニョン・リザーブ ナイツ・ヴァレー2009が入っており、7位にはオレゴンのShea(シェイ)のエステート・ピノ・ノワール2009が選ばれました。
ベリンジャーのナイツ・ヴァレーは、同AVAの先駆け的ワイン。コスト・パフォーマンスが抜群に高いワインなので、個々で選ばれたのはさもありなん、といったところです。【修正】選ばれたのはナイツ・ヴァレーではなく、そのリザーブでした。日本にはリザーブは入荷されていません。以下はリザーブでないナイツ・ヴァレーの紹介です。
一番安いWassy'sはヴィンテージ違いでした。
後は、カリフォルニアをあまり扱っていないショップが中心。それもベリンジャーらしいところです。
まずは、リアルの店舗ですが、最近はあまり使っていません。家の近くにあるので「やまや」をときどき覗く程度。カレラは安いです。以前は麻布十番が会社から徒歩圏だったので、Nissin World Delicatessenでときどき買っていましたが、今は行く機会がなくなってしまいました。
ネットショップではほぼ100%近く楽天に入っている店で買っています。あまり色々なところにクレジットカード情報をばらまきたくないのが1つ。使うのも貯めるのもポイントが魅力なのがもう1つ。
その中でも、今は一番よく使うのが柳屋です。カリフォルニアワインの品ぞろえがいいというのが、もちろん最大の理由ですが、ワインを店頭取り置きにしてくれるのも助かるところ。今はここが会社から徒歩圏なので、送料分節約できます。
次に多いのがカリフォルニアワインあらかるととオンラインWassy's、Vin du 268(ヴァン・ドゥ・にろや)の3店。
あらかるとは、ちょっと珍しいもの、他の店で出てこないようなワインが登場することがあるのが魅力。メルマガのチェックは欠かせません。オンラインWassy'sはブログが面白く、店長さんなど「顔が見える」ことと、値段で頑張っているケースが多いのが魅力です。同じ値段だったら親近感が湧く店で買いたいですよね。
Vin du 268も「顔が見える」ショップの1つ。DiatomやCh. Igai Takahaなど、自社輸入や自社醸造のワインが魅力です。珍しいところではニュージーランドで一部のファンに熱狂的に支持されているMuddy Waterなども扱っています。
後は散発に買うところが中心。ワイン・地酒 TODAは特売コーナーでびっくりするような値段のものが登場することがあります。
かわばた酒店もセールが魅力。毎日曜日のサンデーセールが人気です。
パリ16区は、以前はDuMol、Saxumなど一部のワインがものすごく安く、よく使いました。
Authority Styleは、去年だったか一昨年だったか、カレラの値段が一番安く、よく使いました。
ほかにも色々買ったことある店ありますが、まずはこのあたりでいかがでしょうか。
ワインは9万種ほどが準備されているようです。今のサイトではあまり魅力を感じませんが、今後どうなっていくのか要注目です。
柳屋がトップ100確実とみなしているのがLuciaのピノ・ノワール2010。AVAもので同誌94点。同地域のワインでこれまで最高得点は意外に低く95点。有名なPisoniのPisoniは最高92点とこれもちょっと意外。この中でAVAものでの94点は光ります。
トップ100は堅いでしょうけど、どこまで上位に行くでしょうか? 10位台くらいはあり得るような気もします。
見た限りではまだかくしゃくとしています。Robertが亡くなったとき95歳だったことを考えると、Peterの方がかなり元気そうです。来年にはCharles Krugを買い取ってから70年になります。
RobertとPeterの人生を比べると、言うまでもなくRobertの方が派手です。カリフォルニアワイン全体への貢献という面でもRobertが圧倒しています。が、晩年に自身のワイナリを手放さないといけなかったこと、息子たちが不仲であること、などを考えると、どっちが幸せかという点では意見が分かれそうです。
Amazon.co.jp: Kindle ダイレクト・パブリッシング: 本の詳細情報の編集
内容はこれまでと同じとはいえ、見慣れたAmazonの画面に出てくるというのは、それなりの感慨があります。
手順を簡単に紹介します。
まずはKindle Digital Publishingに自分のアカウントを登録します。通常のAmazonのIDが利用できます。
次に本の情報を登録していきます。
タイトル、ふりがな(ローマ字も)、版、内容紹介などと入れていき、表紙データをアップロードします。長辺が1000ピクセル以上で推奨は2500ピクセルといから、かなり大きな画像が必要です。今回はePub版の表紙画像が長辺1024ピクセルだったので、それを流用しました。
コンテンツファイルはePub版をそのまま流し込みました。
変換が終わるとPC用のPreviewerでチェックします。
最後はロイヤリティと価格の設定です。ロイヤリティは35%と70%から選択できますが、日本では35%だけが適用されます。
米国などで適用できる70%のロイヤリティの場合は売上から配信コスト(1Mバイトあたり0.15ドル)を引いた分の7割が著者の取り分になります。また、価格は2.99~9.99ドルに設定する必要があります。
今回は配信コストが1ドルだったので、価格を5ドルとすると70%の方が取り分が多くなるので、そちらを選んでいます。
価格はAmazon.com(米国)の価格を使って他の国も自動設定できます。今回は日本の価格だけ500円に設定し、後は自動にしました。
設定終了後半日ちょっとで販売開始のメールが来ました。それから半日で2冊売れています。ありがとうございます。
なお、Amazon.co.jpのURLのco.jp部分をcomにすると、Amazon.comの販売ページに行きます。
ここのワインメーカーであるThomas Rivers Brownが最初に修行したワイナリがジンファンデルで名を馳せたTurley Wine Cellars。ThomasはSchrader以外に、Howell MountainのZinfandelやカベルネで高く評価されるOutpostのワインメーカーも努めており、Zinfandelの名手でもあるのです。
そのShraderのZinfandel部門がVieux-Os(ヴューゾ)。なんと、Turleyの最高峰の1つだったBlack SearsのZinfandelを作っています。Howell Mountainにあり、現在の樹齢は90年強という古木の畑。同じくTurleyが手がけていたTofanelliの畑もあります。
TurleyのBlack Searsだと安くて1万5000円くらいしたものですが、Vieux-Osは7000円台。ほぼ半額とそのスペックを考えたらお買い得です。
この記事の著者はブルーノ・パイヤール、ピエール・ジモネといったシャンパーニュのプロデューサーを訪れたことから熟成についてより考えるようになったとのことです。
5段階の最初の6カ月ではフレッシュな柑橘系の味わいが中心となり、それから3年半はバラなどの花の香りが中心的になります。
4年から7年の第3段階では、色がだんだん濃くなっていき、スパイスやはちみつ、アーモンド、ヘーゼルナッツといった味わいが出てきます。
8年から10年ではトーストやオレンジ・マーマレードの味わいが中心になってきます。
最後の10年以上の段階ではジンジャーブレッドやロースト、はちみつなどのニュアンスが出てくるそうです。
家にある一番古いスパークリングワインは1991年のもの。同じように熟成しているとしたら最後の段階に入っていると見られます。遠からず飲もうと思っているので楽しみです。
1つは毎年、ごくわずかだけ出回るクリスマス用のエッチングワイン。クロ・デュ・ヴァルが作るものです。本当に少数しかないので、買うならお早めに。なお、3種類あるデザインのうち、スノーマンは既に売り切れ。リースも残り2本。12月お届けのサンタが5本というのが現状です。
もう1つはSeghesioのZinfandel 2010 Home Ranch。先日飲んだワインの2010年版です。2009年のものはWine Spectator誌で95点。これは同誌のWine of the Yearでトップ10に入ることまちがいなし、あわよくば1位かも、と思ったのですが、結果は12位。ちょっと肩透かしだったものです。
2010年のものは同誌で92点。Wine of the Yearは難しそうですが、いいワインであることは間違いありません。これも残り少ないのでお早めに。
パーカーは冒頭で「そこそこの価格帯で素晴らしい品質のワインということで言うとカリフォルニアは西欧の大部分や、南アフリカ、オーストラリアなどに比べて大きく見劣りする」といっています。
実際、今回レビューした62のワインのうち、90点以上はわずか6本。同じ号のスペインワインでは81本中90点以上は38本。明らかにスペインワインの方が低価格帯では評価が高いようです。
コスト・パフォーマンスのいいワイン、カリフォルニアももっと頑張ってほしいものです。
ナパはカベルネ・ソヴィニョンを中心にすばらしいワインをたくさん生み出していますが、一方で、カリフォルニアのワイン地域の中では際立ってスノッブなイメージがあります。一時期の収穫を極端に遅くするブームなど、流行に流される面があったり、濃すぎたり樽が強すぎたりといった、カリフォルニアワインのネガティブな印象に一番近いのもナパかもしれません。
そういった印象を打ち破るような新世代が芽生え始めているという記事がありました(A New Wave in Napa Valley | Outside the Bottle with Talia Baiocchi | Blogs | Wine Spectator)。
ここに出てくる若者たちは、それぞれがそれぞれの夢を持ち、流行に流されることなく自分のワインを作ろうとしています。
例えばKetan Modyは31歳。ダイアモンド・マウンテンの頂上にワンルームのキャビンを建てて住んでいます。樹齢50年の株仕立てのカベルネ・ソヴィニョンの畑からワインを作ろうとしています。
「農業のマンハッタン」と自嘲するほど土地が高いのが難点ではありますが、新世代がナパをどう変えていくのか面白いですね。
ペンシルバニア州では州が、酒類の販売を禁じているという報道があります。
なお、ニューヨーク州のロング・アイランドにはワイナリが多数ありますが、収穫後であり、大きな被害はなかったようです。
この映画、これまで秘中とされてきたマスター・ソムリエ試験のプロセスを映し出しています。ソノマのワイナリも出てくるということで、気になります。
SOMM Documentary Trailer 1 from Forgotten Man Films on Vimeo.
社名変更を記念してのセールは「Go Goセール」。何かというと歌手の郷ひろみさんがCrushpadで作ったワインを半額で売るというもの。畑はソノマのSplit Rock。定評ある畑です。11月6日までの限定価格です。
この「Wine Grapes」という本、タイトルの通り、ワインに使う様々なブドウ品種の特徴を説明していくものです。「ブドウ品種? カベルネとかシャルドネとか知ってたらいいんだろ?」と思っている人もいるかもしれません。そういう人こそ、この本を読むべきです。
この本にはなんと1368もの品種が掲載されています。ページ数は1200。定価は175ドルですが、米Amazon.comの予約価格は110.25ドルとかなり安いです。
ワイン好きの人のギフトにあげたら喜ぶかもしれません。
それによると、ワインの保管温度が20度を超えると酸化が加速し、色が悪くなり、二酸化窒素が減って、エチレン・カーボネートが生成されるようになります。その結果、アロマ、色、味わいに大きな影響が出ます。30℃以上では24時間もしないうちに、永久にアロマにダメージを受けます。
元記事には、高温にさらされている時間を6時間、18時間、36時間の3通りで、化学変化の量をグラフ化しています。
知識がある人が気が付くレベルでアロマが変わるのは、6時間だと39.5℃くらいとかなり高いですが、18時間だと30℃、36時間だと28℃にまで下がります。
ようやく日本も涼しくなりましたが、日本の真夏の部屋に1日放置しておいたら、明らかに劣化すると思ってよさそうです。
先週末から雨が降り始めましたが、それによってほとんどの畑が駆け込みで収穫を終了させたとのこと。雨の影響もほとんどないというのが一般的な見方です。
今年の頭から、これからワインが足りなくなるという観測が多く出ていました。今年のワインがすぐに市場に出るものではないとはいえ、質も量も満足できるものだったことで、ひとまず落ち着くのではないでしょうか。
Helenは「いい経験だったけど、不幸にしてうまく合わなかった」とコメントしています。以前はいくつかのワイナリのコンサルタントをしていましたが、Bryant就任時にすべて辞めており、今年は自身のワイナリだけとなるそうです。
2002年にスター・ワインメーカーのHelen Turleyと喧嘩別れして以降、Bryantのワインメーカーは落ち着きません。Helen Turley後任のPhilippe Melkaは2007年に首になり、その後はMark Aubertがワインメーカーに。2008年からは実質的にはRoss Wallaceという人がワインメーカーだったようです。
2011年に彼女が就任したときの記事に、「ともかく今回は長続きしてくれることを期待します。」と書いたのですが、結果的には過去最短で辞めることになってしまいました。
何が問題かは、ラベルを見てもらえれば一目瞭然。
いや、びっくりしました。
ワインの説明ページによると、Jason Woodbridgeのフィロソフィーは「Wide open throttle or don't bother doing it at all」とのこと。何事も恐れずリスクを避けない。いや、だからといってこれはどうよ…
また、ワインのファクトシートには
kay is a creature; she is an embodiment of a lifestyle, a genre, a feeling in your gut. kay is a force of nature, a wanderer.She represents the philosophy of “Wide Open Throttle or don’t bother doing it at all”. She’s not trying to be, she just is. Always uncontrollable, She’s wanted.と。何のことやらよく分かりません。
いや、大胆ですね。
Loringはサンタ・バーバラのワイナリですが、このワインの畑はオレゴンのShea Vineyard。ブドウ、どうやって運んでいるんでしょうね?
Loringのピノはおいしいのですが、若干方向性を探しあぐねている感じがしないでもないです。このワインも旨みはたっぷりありますが、北の冷涼感はあまりなかったような。
SeghesioはZinfandelで人気があるソノマのワイナリです。一般的にはソノマ・カウンティのジンファンデルが普及していますが、これは単一畑もの。2009年のHome Ranch。Wine SpectatorでSeghesioとしては過去トップの95点という高い評価を得ているワインです。2011年の同誌のWine of the Yearでは12位。
これはおいしいです。リッチで旨みたっぷり。香りも半端でない。しかもバランスもいいです。
さすがにこのヴィンテージはもう売っていませんが、2010年が出ています。この年の評価はどうなるでしょうか。
本書の主なターゲットは、フルマラソンを走ったことがあるけれど、最後の方は歩いてしまったような人。ハーフも走っていない私は門外漢というところではありますが、いろいろ参考にはなりました。
まず、レースに参加する人には「前半突っ込み型」「後半ベースアップ型」「一定ペース型」の3タイプがあり、後半型をめざしましょう(一定ペース型は後半型の副産物だそうです)とのこと。これを読んでいなければ、間違いなく自分は前半突っ込んで後半ばててしまうタイプでしょう。
LSD(long slow distance)と呼ばれる練習が必要なことも初めて知りました。ゆっくり長く走るトレーニングです。フルマラソンで4時間切り(サブ4)を目指すなら1km7分で20kmをいつれも楽に走れるようにする必要があるとのこと。フルで記録を出すには、練習時間が相当必要なことも分かりました。最初は週末練習の半分以上はこれに割くべきとのことです。
レーステクニック実践編は、レースにまだ出たことがない自分にとってはかなり参考になりました。例えばマラソンのときには補給食としてエネルギー補給ゼリー(ウィダーインゼリーなどのことでしょう)を3~4個携帯する必要があるとか。
取り敢えずこの週末は第一歩として約10km走りました。1km6分ほどだったのでLSDになっているのかどうか分かりませんが、息は上がらない程度の速度です。
本当はフォームなどどこかでちゃんと見てもらうといいと思うのですが、なかなかそこまでは難しいですね。ちょっとずつ頑張って行きたいと思います。
質問に答えていくと最後にタイプが表示されます。
私は「Sensitive」。色々なタイプのワインが好きだと判定されました。ほかにはSweeties、Hypersensitive、Tolerantがあるようです。「ペルソナ」のページによるとSensitiveはJancisとGaryだとか(笑)。まあ試しにやってみてください。
取り上げられているのはRobert Sinskey、Schramsberg、Darioush、Raymond、Castello di Amorosa、Medlock Ames、Ma(i)sonry。Medlock AmesがソノマのHealdsburgで後は全部ナパです。本サイトでもMedlock Ames以外は掲載しています。
掲載されている中でDarioushとCastello di Amarosaはカリフォルニアでしか経験できないというか、なんともアメリカらしいというか。Darioushはペルシャ宮殿のようであり、Castello di Amarosaはお城そのものを作ってしまっています。ラスベガスに行くとピラミッドがあったり、ベニスの運河があったり凱旋門やエッフェル塔があったりしますが、それに近い「ノリ」を感じます。こういうのは、「まがい物」とかってしかめっ面をするのではなく、素直に楽しむのが一番だと思います。
個人的にはRobert Sinskeyはお薦めです。親しみやすく、かつおしゃれな感じもあります。Ma(i)sonryは行ったことないですが、気になるところの1つ。ここは集合テイスティング・ルームで、ギャラリーもあり、金曜と土曜は9時までオープンしています。
唯一ソノマから取り上げられたMedlock Ames。記事に「地面に帰る。これがソノマまで出かける意味だ」とありますが、オーガニックの農園ツアーが売り物のようです。サイトに載っている羊の写真に胸キュン(死語?)してしまいました。ワイナリもなかなかいい感じです。
ハイツと言えば、「カルトワイン」の先駆的存在であり、単一畑のカベルネ・ソヴィニョンを始めたことでも歴史に名を刻んでいます。特に1974年のマーサズはロバート・パーカーが98点を付けた逸品。一時はマーサズの出荷が始まるときにはワイナリに買いに来る人で列が長大な列ができたと言います。
味わいの個性的なことでも知られており、ミントの風味が特徴的。
この安さで出ることは滅多にありません。柳屋などカリフォルニアワインを主とするワインショップだったら瞬殺もの。この機会にどうぞ。
その結果によると、米国では
Sonoma County, California
Napa Valley, California
Willamette Valley, Oregon
Finger Lakes, New York
Long Island, New York
Paso Robles, California
Temecula Valley, California
Walla Walla, Washington
Palisade, Colorado
Plymouth, California
という順番。SonomaとNapaの1位2位は妥当なところですが、カリフォルニアで3番めはPaso Roblesでした。Santa Barbaraが10位以内に入らなかったのは意外なところ。
ちなみに欧州では
Tuscany, Italy
Aquitaine, France
Provence, France
Umbria, Italy
Sicily, Italy
Languedoc-Roussillon, France
Burgundy, France
Champagne-Ardenne, France
Costa de la Luz, Spain
Porto District, Portugal
アキテーヌってどこよ、とおもったらボルドーのところですね。ブルゴーニュは意外と低いです。
ブドウ畑やワイナリの風景を見るだけでも気持ちいですね。
ちなみにCastoroというのはイタリア語でビーバーのこと。オーナーの子供の頃からのニックネームでした。決してカタカナで最初の2文字を入れ替えたりしないように。
話の流れとしては、日本のお金持ち(日本で発表されている高額納税者ではなく、米Forbes誌が発表するビジネスパーソンの番付から日本人を調べたもの)にワイン好きが多く、それはお金があるからワインを飲むのではなく、若い頃からワインを飲んでいるのだということ。
もちろん、科学的でも統計的でもなく、この手法を使えばたいていのものは「仕事ができるひとはなぜ~~が好きなのか」にできてしまうだろう。例えば「仕事ができる人はなぜAKB48が好きなのか」、「仕事ができる人はなぜスキューバダイビングが好きなのか」、「仕事ができる人はなぜ自己啓発本を読まないのか」…。あ、最後はちょっと余計か。一番書きやすそうだけどね。
一番おもしろかったのは最後の章で「トップビジネスマンが語る仕事とワイン」(今どきの本で「ビジネスマン」なんて書くんだと、ちょっと思うけど)。元ソニーの出井さん、GMOの熊谷さん、Kenzo Estatesのオーナー辻本さん、本田直之さん、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの前澤さんへのインタビュー。
これは2011年にSommlier誌に掲載されたものの転載。想像するには、これを元に本の企画ができて、他の章を作っていったというプロセスだったのではないかという気がする。後の章は、この内容をかいつまんで紹介しながらウンチクを垂れているような感じ。30分のひまつぶしとしては、800円はちょっと高く感じる(せめて電子書籍にしてほしかった)。
それから肝心のワインとビジネスの関係の話の中で、IT企業が集まるシリコンバレーと、ワイン産地との距離の近さに一言も触れていないのは、どうかと思う。また、金持ちだからワインを飲むんじゃなくて、お金がないときから飲んでいたという論理にしたいのであれば、ワインのアート的な側面だけでなく、カルチャー的な面にも触れるべきだろう。
MelvilleやBrewer-Cliftonなどと並んでサンタ・バーバラの小規模ワイナリのリーダー格として有名になったLoringですが、Santa Babara地域だけでなく、様々なところからブドウを仕入れています。
実は今日たまたま飲んでいたのは、オレゴンのShea Vineyardのブドウを使ったLoringのワインでしたが、これもなかなか美味しかったです。
と、前置きばかり長くなりましたが、柳屋で紹介されていたのもサンタ・バーバラではなくSanta Lucia HighlandsのGarys'の畑のもの。Loringが作るワインの中でも人気・実力ともにトップクラスに入ります。昔は、濃くて甘いスタイルでしたが、近年はデリケートな作りに移行しており、ピノ・レポート誌などで高く評価されています。
日本では輸入量が少なくなかなか手に入らないワインなので、この機会にどうぞ。
莫言の作品の一番の特徴は土俗性と滑稽さでしょうか。大衆演劇を見ているような感じがします。洗練を極めた村上春樹とは対極的なところにいるのかもしれません。
それでは作品を見ていきましょう。基本的に発表年順に載せていきます。もちろん読んだ作品だけです。
莫言の初期の作品だが,おそらく小説それ自体よりも映画のほうが有名だろう。
最近の作品に見る滑稽さはあまりないが,土俗性や暴力性などは通じるものがある。ガルシア・マルケスからの影響が濃いということだが,個人的には中上健次の「枯木灘」あたりに近いものがあるように感じた。
この本、確かに読んだのだけど、どこにも感想を書いていなかった様子。きっとちょっと書きにくかったのだろうと思う。内容はタイトルの通り、胸もおしりも大きな女性に固執する男性の成長記。まあ、あれです。面白い。
比較的初期の短篇集。コーリャンが重要な小道具として登場する点など、赤いコーリャンに通じるところがある。短編ということで実験的な作品であったり、感情に訴えてくる作品であったりなど、長編とはまた違った味わいがある。
謀反を起こして捕えられた孫丙(そんへい),美人だが大足の娘の孫眉娘(そんびじょう),眉娘の夫である無能な趙小甲(ちょうしょうこう),その父で死刑執行人を長年続けている趙甲(ちょうこう),県知事で眉娘の愛人である銭丁(せんてい)をめぐる壮大な物語。趙甲による死刑執行シーンのすさまじさ,章によって語り部が変わることでの文体の妙など,大盤振る舞い。
下巻は,いよいよ孫丙の死刑に向かって,全員が動き出す。このうねりの中で大きな役割を果たすのが孫丙自身が開祖となった猫腔(マオチアン)という地方芝居。山東省高密県には実際に「茂腔」という地方芝居があり,茂と猫が同じ発音であることから作者が考案したのが,この猫腔らしい。
ニャオニャオという合いの手に乗せられることで,深刻な話にどことなくユーモラスさがただよう。
ただの娯楽大作と言ってしまってもいいほど爆笑シーンの多い作品であるが,猫腔や語り口の多様さ,各人それぞれの生き様が最後には感動に導いてくれる。すばらしい。
あまりの面白さにこれを読んでいた数日間はモオイエン,モオイエンとつぶやいてました。
食肉加工を専業とする「落とし」の村で生まれ育った羅小通(ルオシャオトン)を主人公とする物語。一炮から四十一炮まで41パートに分かれているが,各パートの中でも主人公が10年後に「和尚さま」を相手に語る部分と,10年前の幼少時代の話が並列しており,特に前者は幻想的でどこまで本当でどこから嘘なのかも曖昧な形になっている。
幼少時代のストーリーは莫言らしい土俗的なものだが,上巻では特に「野生ラバ」おばさんと父親が駆け落ちした後,母親と貧乏暮らしする話が中心。突然父親が「妹」を連れて帰ってくるあたりから話が急展開を始めるが,上巻はそこに辿りつくまでがちょっとまだるっこしい。
下巻は主人公が「肉」と会話できるようになり,幼少期のストーリーは俄然面白くなってくる。一方で10年後の方はエロチックな妄想も増えどんどん訳がわからないことに。
まあとにかく語りの面白さでは右にでるものがない小説。百聞は一見にしかず。読むしかない。
本書では西門鬧という地主が殺害されたあと,閻魔大王に無実の罪を訴え,現世に次々と転生していく。上巻では山羊,牛,豚となってかつての近親者の家畜となる。
下巻は上巻よりも話がスピードアップする。豚の章は特にのりのり。ついに人に飼われるだけでなく,飛び出してイノシシの群れを率いるようにもなる。犬の章では,もうひとりの語り手である藍解放の浮気シーンが秀逸。
奇想天外な物語に饒舌でリズムのいい語り,根底に流れる民衆の権威への反抗といったテーマは白檀の刑に通じる。ただ,話全体のまとまりで行くと,「白檀の刑」の方が良かった。それでも十分おもしろい。
中国の「一人っ子政策」をめぐる悲喜劇を描いた小説。二人目を妊娠したときに中絶させるという役割を担った「伯母さん」を中心とする。
莫言作品としては、シリアスな部分が多く、それだけ作者の思い入れが深い作品であることが感じ取られる。終盤になって、現代が舞台になるのもこの著者としては珍しい。
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廃刊になっている「酒国」も抜群に面白いようなので、いつか読んでみたいと思ってます。中国の小説というとなかなかとっつきにくく感じるかもしれませんが、これを機会に少しでも読む人が増えてくれたらなあと思います。
まず、良くなったのは通信が全般に速くなったこと。LTEが入れば激速ですし、3Gでもソフトバンクより大分速く感じます。あと、意外とKDDIの無線LANが入る場所が多い(例えば半蔵門線渋谷駅など)。体感的には無線LANよりLTEの方が今は速く感じますが、将来LTEユーザーが増えることを考えるとなるべく無線に逃がしてあげる必要があるのは確かであり、ともかくこれまでまともに通信できなかったターミナル駅でも快適に使えるのは、かなりありがたいです。
iPhone自体も高速化しているはずですが、通信に比べると目立ちません。画面が広くなったのも特に大きな違いとは感じていません(違和感がないというだけでも立派かも)。
裸で使うと薄いです。今は保護性を重視してレザーケースを使っているので、それに入れているとあまり感じませんが(あ、でもこれはこれで良いケースです)。
もっと薄さを体感できるケースも買おうかと思っています。
iOS6のマップは評判の通り。マップだけなら他のアプリを使えばいいのですが、アプリ内蔵のマップがこれになってしまうのが痛いところ。あと、気のせいかマップがよく落ちるような。
機種変更ではまったのはキャリアメール(ezweb.ne.jp)の設定。今回MNPなので新しいアドレスを取得したのですが、メールアプリに設定がなかなかできませんでした。結局Apple Storeのジーニアスバーに行き、ネットワーク設定のリセットなどでなんとか設定。ただ、ジーニアスバーのお兄ちゃんによると、メールが設定出来ないケースは結構あるらしく、「メッセージ」の方で運用した方がいいかも、とのことでした。一応、設定後は動いているようなので今のところそのままにしています。
それから、今回妻がauの機種変更でiPhoneに。やはりメールではまってしまいました。もっともはまっているポイントは全然違います。
これまでの携帯ではメールの送信元によって着信音を変えられたのに、iPhoneではできないのです。「メッセージ」で受けるようにすれば個別設定できるのですが、長いメールのやり取りが多いのでメッセージにするのも難しく…昨日から責められております。Appleさん、何とかして下さい。
簡単にワインの感想を書いておきます。
●Rusack Chardonnay Santa Barbara County 2010
酸が効いていると紹介されていたワインですが、意外と樽も効いています。とても分かりやすい美味しさのワインです。
●Varnet Chardonnay Amphithiater Block 2010
とても複雑な酸。古樽を使っているのか樽のニュアンスは最小限。とてもリーンなシャルドネ。もうちょっと時間を上げたかった感じ。
●Sierra Moon Estate Syrah 2006
日本人「一ノ瀬千代」さんがSierra Foot Hillsで作るワイン。濃くて甘いシラー。エキスたっぷりという感じでおいしいです。輸入停止がもったいない。
●Rhys Pinot Noir Family Farm Vineyard 2008
差し入れでいただきました。サンフランシスコの半島で作られているピノ・ノワール。最近のピノ・ノワールにしてはリーンな作り。なかなかおいしいです。
●Outpost Zinfandel Howell Mountain 2009
初めて飲んだOutpostのジンファンデル。Zinfandel特有の甘酸っぱさはほとんどなくしっかりした作り。なるほどなあ、いいジンです。
最後は差し入れのボルドーでした。
ワイン・トーストといってもなんだか訳が分からないと思うので、ミス・ナパによる次の動画を御覧ください。
要は、最初の人と次の人がグラスを合わせて乾杯。2番めの人は次に3番めの人とグラスを合わせて乾杯、というリレーを続けていくもののようです。
ま、これなら人をちゃんと集めればどこでも記録が作れそうですね。途中で失敗したら1からやり直さないといけないなど、細かいルールもいくつかあるようではありますが。
日本でも挑戦してみたらいかがでしょう。
このあたりの話は『世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動』という本に詳しく記されているので、興味がある方はそちらを読むことをお薦めします(この本の紹介記事)。
この問題については、“だまされた”側である大金持ちKochが、ボトルを売ったコレクターのローデンストックや、オークションハウスのクリスティーズを提訴したり、さらにはローデンストックがこの本の出版元であるランダムハウスを提訴したり、と実に醜いことになっています。これら裁判のうち、クリスティーズを対象にしたものが控訴裁で却下されたようです(Lawsuit over Thomas Jefferson's wine too late, court finds)。
Kochがボトルを買ったのは1987年と1988年。一方で疑義が呈されるようになったのは2000年ころからだったのですが、Kochが動き始めたのは2005年になってから。裁判所は“時効”と判断したとのことです。
なお、ローデンストックとの裁判では判事がローデンストック側に60万ドルの罰金を課すことを5月に勧告しています。
さらに2012年11月にリリースされる2009年のヴィンテージは、同ワイナリとしては初の「エステート」ボトリング。それまで他社に間借りしていた醸造設備を自社で持つようになり、品質も上がったとしています。Twitterの担当者もかなりの自信を持っている様子。
紫鈴 rindo 2009 、凄すぎる、、、。もはや次元が違う。中の人的に、KEのスタッフとして以前に、いちワイン愛好家としてここまでの感動を覚えたワインは他にないかもしれない。
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
紫鈴 rindo 2009はグラスに注いですぐは、まだ若々しく味わいも若干硬いかな?と感じますが、30分ほど待つとそのポテンシャルの片鱗が現れてきます。密度が高い(でも決してジャミーではない)美しいアロマ、雑味を感じさせず、口中にサーーーっと広がっていくエレガントな味わい。
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
紫鈴 rindo 2009の香りの特徴ですが、今までのどのヴィンテージよりフレーバーが濃厚なのですが、ジャムのような煮詰めた果実の濃さではなく、完熟した上等な果物の、甘美ながらもフレッシュな香りをぎゅーーーっと凝縮した感じなんです。
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
このフレーバーの豊かさと上品さの一番の原因は、やはり「エステイトボトル」になったから、ということでしょう。2008ヴィンテージまでは、まだ醸造所もケイブも出来ていなかったため、収穫した葡萄を外部の施設まで運んで醸造を依頼する必要がありました。(続く
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
続き)しかし2009年には醸造所とケイブが完成したので、葡萄を外に運ぶ必要がなくなり、日が昇る前の、葡萄の風味が一番濃厚な時間に収穫した葡萄を、まだ暗いうちに醸造所へ運び、その豊かな風味が損なわれないうちに仕込み始めることができるようになったのです。
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
当然ながらまだ紫鈴 rindo 2009には、熟成に由来するブーケはありませんが、これが10年くらい経ち、熟成香が出てきて複雑な香りになったら、、、。今もしドラえもんがいたら、きっとタイムふろしきをリクエストすると思いますw
— ケンゾー エステイト公式さん (@KENZO_ESTATE) 10月 5, 2012
Wine Spectatorで選ばれたのは、エステートになる前の2008年ですから、今年のワインはかなり期待できそうです。
10月18日には東京メトロの広尾駅近くにある「広尾店」でリリース・パーティが開かれます。「紫鈴 rindo 2009」だけでなく 同時リリースの「紫 murasaki 2009」 「藍 ai 2009」などもテイスティングできる貴重な場です。当日、これらの購入もできるとのこと。
それだけなら毎年恒例に近いのですが、今年はなんとドゥービー・ブラザーズ全盛時代のボーカリストであるマイケル・マクドナルドが土曜日のコンサートでゲスト出演するそうです。創設メンバーのトム・ジョンストンも登場したりと、豪華な内容。ファンだったら今からでも飛んでいきたいところではないでしょうか。
最新ヴィンテージでも5万円切るなんてほとんどないのに、20年近く熟成したこれがこの値段というのはむちゃくちゃお得です。ちなみにWine Advocate誌の評価は95点で飲み頃は2021年まで。まだまだ飲み頃が続きます。
うーん、紹介する前に買ってしまおうかとしばし悩んだのですが、残念ながら先立つものがなかったので、結婚式ヴィンテージの別のワインを買ったのでした。
ほかにも1994年のPeter Michaelシャルドネが1万円台だったり、2005年のBondが1万8000円台だったり、AubertのUVピノが1万4000円だったり、プレミアムワインをお探しなら、一度は覗いて見たほうがいいと思います。
ワイン&地酒TODAの特売コーナー
カリフォルニアの伝説的なワインであり、そのミンティな特徴はほかのワインにはないものです。
1つはPaso Roblesの生産者団体が作った、Zinfandelを称えるビデオ。もう1つはWine Instituteが作ったさまざまな地域のワイナリの写真などを盛り込んだもの。後者はもうちょっとゆっくり見せてほしいところです。
Amazonのワインビジネスでは2008年にNew Vine Logisticsという会社と提携したものの、ワインの消費者への直接配送を禁止する法律を前にしてなかなか事業化が始まらず、結局New Vine社の経営破綻で幕を閉じたということがありました。
実は、拙ブログの記事によると、これだけでなく1999年にも参入を狙ったことがありました(Amazonがワイン市場に「再」参入へ)。そのときはwineshopper.comという会社を買収したものの、翌年に清算しています。
今回は、ワイナリと直接提携して販売するとのこと。ワイナリとの間にうまくサクセスストーリーが描ければ、多くのワイナリが参加することもあるかもしれません。
最近、妙に脳内リピートしてしまうのがきゃりーぱみゅぱみゅのファッションモンスター。このPVのセンスは結構好きです。
少女時代はなぜか2年も前の「Oh!」を日本語版で発売。Oh!はアメフトが出てくるので、少女時代の曲の中で好きな方ですが、チアリーダーの格好はもう似合わないのではないかというのがPV見た正直な感想。
PVは、ちょっとコミカルでガーリーな雰囲気の韓国語版の方が上出来。
Ch. Igai Takahaのワインは最近多岐にわたっているので全貌は私もよく分かりませんが、これはソノマコーストのSplit Rock Vineyardのブドウを使ったシャルドネ。同畑のピノ・ノワールもあります。ヴィンテージは2009。
このシャルドネは樽を使っていない「すっぴん」系のもの。柑橘系のアロマが素晴らしく、これなら樽はない方がいいな、と思いました。酸もとても豊かで引き締まった味わいであり、料理にも合いやすいワインです。
ダイアトムの漢字ラベルワインを美味しいと思った人は、ぜひこれも飲んでみてください。樽なしのシャルドネの中でも魅力的なワインの1つだと思います。
そこで、次に「Opus Vino」という本に取り上げられている約4000のワイナリについて調べてみたところ、女性のワインメーカーがいるカリフォルニアのワイナリのうち23%が同書に掲載されていたのに対し、男性ワインメーカーのワイナリでは14%にとどまっていました。すなわち、女性が作るワインの方が男性が作るワインより高い評価を受ける傾向があるようです。
この理由は定かではありませんが、女性のほうが感覚が鋭いこと、ワイン造りに必要な、隅々まで神経を張り巡らせることが、女性向きなのではないかとしています。
もともとコストパフォーマンスの高いワインとして知られているこのワインですが、最大の難点はなかなか日本で売っていないこと。今回の価格は国内でも最安だと思うので、とりあえず買っておいて損はないワインです。
このサイトで紹介することもあまりなかったのですが、最近、カリフォルニアワインの品揃えがかなり充実してきているようです。カリフォルニアワインのまとめページもあります。
京橋ワインの「超カリフォルニア!!超新世界!!」ページ
例えば、一番上の「本日のオススメワイン」のところで紹介されているのは、漢字ラベルで人気のダイアトムのシャルドネ、先日ここでも紹介した10年以上熟成して出荷するカリン・セラーズ、HdVのセカンドラベルのシャルドネ(これ、ワイナリ価格とほぼ同等の安さです)など。このほかにもコブやフリーマンのピノ・ノワールなどが載っています。しかもほかのショップよりも在庫が結構多いケースが多いのです。
やたらと「超」がついたり、「!!」がついたり、といったところはこれまで通りですし、「安旨」系の紹介はちょっと煽りが大きすぎるように思います。ショップの紹介を鵜呑みにすることなく自分で判断することは必要ですが、あまり毛嫌いしないで、選択肢に入れてもいいと思います。
ワイナリの大きさで見ると、5000ケース未満の小さなワイナリがワイナリ数の77.7%を占めています。従来このようなワイナリがDtCでも中心になっていましたが、この1年で見ると、小さなワイナリが縮小し、逆に50万ケース以上のワイナリが20%を超える大きな成長を示しています。
ワインの価格帯で見ると15ドル以上20ドル未満の領域だけが縮小し、他の価格帯はいずれも伸びています。50万ケース以上のワイナリの平均価格は25ドルなので、「大きなワイナリによる15ドル未満のワイン」の伸びがDtCマーケットの成長要因になっていると思われます。
ブドウの種類で見ると、カベルネ・ソヴィニョンが数で25.6%、売上で40.8%と圧倒。2位のピノ・ノワールはそれぞれ18.6%、19.6%、3位のシャルドネはそれぞれ14.6%、11.4%でした。
このレポートは無料で公開されているので、DtC市場に興味が有る方は見てみるといいと思います。
彼女の作品の魅力は、小説で言えば、どこか突き抜けたような明るさがあるところ。陰か陽かで言えば、明らかに陽。ちょっとくぐもったような作品もあることはあるが、本屋大賞を取った『舟を編む』に代表されるような、明るい作品に、彼女らしさを感じる。
また、エッセーは抱腹絶倒という言葉がぴったりである。笑いの神様が付いているとしか思えない面白さがある。
さて、前置きが長くなったがこの作品のタイトルである「黄金の丘」、察しが良い人はすぐに分かるだろうが、ブルゴーニュの「コート・ドール」のことである。つまりこれはワイン本なのだ。実は副題に「進めマイワイン道!」と付いている。
形式は岡元麻理恵さんという先生がおり、三浦しをんさんなど4、5名の酒飲みが毎回テーマを決めてテイスティングをするというもの。
内容は、ワインのテイスティングのガイドブックとしてなかなか秀逸である。なるほど、と思ったのが、生徒たちがワインを表現するときに「おいしい」という言葉を使うのを禁止していること。それで四苦八苦しながら表現を生み出していくことで、かなりの進歩を遂げている感じがする。特に三浦しをんさんはさすがに言葉のプロだけあって、テイスティングのコメントなど、ちょっとびっくりするレベルである。また、毎回の試飲ワインにつけているあだ名も面白い。テーマがまともなので、いつもの抱腹絶倒とまではいかないものの、さすがだなあとうならされる。
本書は、岡元先生との共著になっており、岡元先生側としては個々のワインのスペックや、その回のテーマなどについて書くことになっている。正直言うと、この部分はなくても良かったと思う。
前年同様、畑はRutherfordのGeorge III。Andy Beckstofferが所有する畑の中でもTo Kalonに並ぶほど有名な畑です。多くのワイナリが、この畑のカベルネ・ソヴィニョンを作っていますが、中でも有名なのはSchrader Cellars(Beckstoffer Vineyards: Georges III Vineyard Wine)。例えば2009年のGeorges IIIはWine Advocate誌で95点という高い評価を受けています。
この畑のブドウを使えるというだけでも驚くべきことです。約9000円という価格は、それを考えればむしろ安いといってもいいでしょう。
私が管理している「カリフォルニアワイン」のFacebookページもよろしくおねがいします。
「いいね」したらその右のプルダウンメニューから「趣味・関心リストに追加…」や「ページのお気に入りに追加」もしておくと、更新情報が確実にタイムラインに表示されると思います。こちらもお願いします。
Merry Edwardsは説明不要だと思いますが、ソノマのワイナリMerry Edwardsのオーナー/ワインメーカー。ピノ・ノワールやソヴィニョン・ブランなどマニアに強く支持されています。女性ワインメーカーとしても先駆けの1人。
Frank Schoonmakerは禁酒法が明けたころからのワインライターであり、Wenteなどいくつかのワイナリでコンサルタントも務めた人。例えばヴァラエタル・ワインと呼ばれるワインの品種を名前に付けることを提唱したそうです。
Cesar Chavezはメキシコなどからブドウ摘みなどの出稼ぎに来る労働者の権利を守るのに奔走した人。1968年からは「グレープ・ボイコット」と呼ばれる運動を指揮しました。これは畑の働き手がちゃんと契約をし、給料を当時の水準から上げるまで、カリフォルニアのブドウの非買を訴えるというもの。1978年に概ね目的を達したとして終了しました。
Robert Parkerは今さら説明不要ですね。そういえば、殿堂入りメンバーの審査委員長であるW. Blake Gray氏がこの夏Parkerについて語っていたなあ、などというのを思い出しました。彼のブログを見ていると次年のメンバーが分かるかもしれません。
これまでも行われていて、このブログでも紹介していますが、今年は私も受講してみようと思います(11月10日の回に申し込みました)。
なお、試飲のワインは以下の6種。いや、これだけでもなかなかのラインナップです。
●Gloria Ferrer Sonoma Brut NV
●Robert Mondavi Fumé Blanc 2009 Napa Valley
●Grgich Hills Chardonnay 2008 Napa Valley
●Dierberg Pinot Noir 2008 Santa Maria Valley
●Napa Cellars Cabernet Sauvignon 2009 Napa Valley
●Ridge Vineyards Geyserville 2008 Sonoma County
日程は、東京が10/21(日)、11/10(土)、11/24(土)、12/9(日)、2013/1/12(土)、2/1(金)、2/16(土)、3/17(日)。大阪が11/3(土)、2013/1/21(月)、2/21(木)、3/10(日)。
講師は東京が紫貴あきさん、あるいは吉田さおりさん。大阪はWassys'のワシノリさんこと鷲谷紀子さん。ワシノリさんのを受けてみたかったのですが、残念ながら大阪までは行けないので吉田さおりさんにしてみました。
詳しい情報と、お申し込みは
東京校
大阪校
のページでどうぞ。
今回のヴィンテージ、Wine Advocate誌のAntonio Galloniにはあまり評判が良くなく、一番レイティングが高い美夜が89点でしたが、おそらくGregの求める方向性と、ちょっと合わないのでしょう。禅のような、削ぎ落とした美しさを求めるGregのワインはむしろ日本人の方が理解できるのかもしれません。
ソノマのAVAマップ(クリックすると画像を表示します)
ソノマ(Sonoma)はナパの西側に位置する郡です。面積は約4600km2。ナパの2倍強あります。西は太平洋に面し、東はナパとの間にマヤカマス(Mayacamas)山脈があります。
地図で分かるように、ワインの産地は南東と北西に分かれています。南東部の最南端はナパにまたがるAVAであるカーネロス(Carneros)であり、その北側がソノマ・ヴァレー(Sonoma Valley)というこの地域の中心地です。カリフォルニア最古のワイナリであるBuena Vistaなどがこの地域にあります。ナパと同様、南のサン・パブロ湾からの影響を強く受ける地域です。ワインもナパと似ており、カベルネ・ソヴィニョンが多く作られています。
南東の地域と北西の地域の境目にあるのが、ソノマ最大の都市Santa Rosa(サンタ・ローザ)。スヌーピーの作者であるチャールズ・シュルツが住んでいたことで知られています。
ソノマ北西部の特徴は、太平洋からの影響を強く受けること。寒流による冷たい空気が入ってくる地域とそうでない地域では気温に大きな違いができます。
例えば沿岸のSonoma Coastは広大なAVAなので場所によって様々ですが、海の影響を受けやすいので涼しいところが多くあります。シャルドネやピノ・ノワールが多く作られています。
内陸部でもRussian River ValleyはRussian Riverという川を通って霧が入っていくので涼しい地域。最高レベルのピノ・ノワールが作られています。
ところが、さらに上流のDry Creek Valleyになると霧の影響は少なく、温暖な気候です。樹齢100年を超えるような古いジンファンデルの畑がこの地域には残っています。
ナパが、Carnerosを除くとどこもカベルネ・ソヴィニョンを中心としていたのに対し、ソノマではこのように地域による差が大きく、様々なブドウ品種で特徴あるワインを作っています。ワインの多様さでは、ライバルであるナパを大きく引き離していると言えるでしょう。
なぜ、ワインかというのは、よくわからないところもあるのですが、要はワインを買うごとにそのプロジェクトに寄付が行くという仕組みを作ったということなのでしょう。
これをさらに推し進めようというニュースがありました(A New Miracle to Save Africa: Michel Rolland and Montesquieu Winery Join Forces to Turn Wine to Water - Yahoo! Finance)。有名なワインコンサルタントのミシェル・ローランがカリフォルニアのMontesquieuと組んで南アフリカでワインを作り、1本の売上につき20ドルをこのプロジェクトに寄付するとのこと。
ちなみに500ドルあるとカンボジアに井戸を1つ掘ることができ、200人に水が提供できるそうです。
そういえば昔、俳優の向井理が「世界ウルルン滞在記」でカンボジアに行って、井戸を掘っていたなあなんていうのを思い出しました。
なお、このプロジェクト、ワイン飲まなくても寄付はできます。
まず、3つ目はスクリューキャップを一度採用したもののコルクに戻したという話(Closures: Part 3 – moving back to cork)。このワイナリはシラーズとグルナッシュのブレンドのワインでスクリューキャップを4年間続けたのですが、還元臭が強いことに不満を持ち、コルクに戻しました。
最初の記事でもシラーはあまりスクリューキャップに向いていない感じを受けました。
4番めは合成コルクを使うブルg-ニュのプロデューサの話(Closures: Part 4 – Synthetic solution for grand cru Burgundy)。
最後は、これまで上げてこなかった栓の話としてPenfoldsが使っているガラス栓が取り上げられています(Closures: Part 5 – the perfect solution?)。
ガラス栓は一時Caleraでも使っていましたが、今はまたコルクに戻っているようです。問題があるのでしょうかね。
このプロデューサーDomaine Larocheは2000年のヴィンテージで10%ものワインにコルクに由来する問題が起こったことを受け、2001年にすべてのワインをスクリューキャップに切り替えました。
現在でも、その選択は良かったと思うとテクニカル・ディレクターのGrégory Viennoisは述べています。ワインの信頼性が上がったことに加え、副産物もありました。
スクリューキャップはコルクと比べて酸素を透過させる量が少ないため、添加するSO2の量をそれまでより少なくできたということです。
ちなみに、ここで使っているスクリューキャップはSaranex(昨日の記事を参照)のもの。Saratinよりも酸素を透過させると言われていますが、Viennoisによるとその量は非常に少なく、かつワインが呼吸するのを助けているとのことです。
また、所有するラングドックのMas La Chevalièreでもスクリューキャップに切り替えたとのことですが、シラーではタンニンがきつくちょっとむずかしいとしています。
記事で取り上げているのはシャトー・マルゴーが今年2月に公開した実験結果。シャトー・マルゴーは10年前からコルク以外の栓を研究室レベルで試しており、そのブラインド・テイスティングを行ったのでした。
試飲で供されたのは2003年の赤(Pavillon Rougeに相当するもの)と2004年の白。それぞれコルク、Saratinスクリューキャップ、Saranexスクリューキャップの3種類をブラインドで試飲しました。なお、マルゴーでは合成コルクもテストしていたそうですが、その結果は悲惨なものだったそうです。なお、SaratinとSaranexの違いは、Saranetはコルクよりも空気を通すようになっているそうです。
試飲会で一番好評だったのは赤はSaratinスクリューキャップ、白は自然のコルクだったそうです。赤ではマルゴーのワインメーカーもSaratinを一押しだったとのこと。
ただし、これですぐにスクリューキャップを導入するということではないようです。採用まではもう10年あるいは20年後くらいではないかと見ています。
ただ、目次が階層構造に対応していないので、全部フラットに見えてしまってかなりわかりにくいのがちょっと難点です。それから、外部へのリンクはもちろん動きません。内部リンクは動きますが、読み込みにはかなり時間がかかります。
総じて、iPhoneで読むほうが快適ですが、これはこれでありかと思います。
彼はまた、アルコール度数の高いワインをテイスティングした後に、アルコール度数の低いワインをテイスティングすると、薄くて味気なく感じ、評価が低くなると主張しています。そのため、ワインに点数を付けるときは高いアルコール度のワインと低いアルコール度のワインは別グループにすべきだとのこと。
この主張については、なんとなくそのような気はするものの、これまで「証拠」はなかったのですが、彼がUC Davisの2人の研究者と行った実験によると、それが裏付けられたそうです(Randy Dunn's Cabernet crusade)。
詳細の公表はまだ準備中だとのことですが、もし説得力があるものだとすると、評論家も考えないといけないのかもしれません。
ワインの「旨み」を重視しており、それを引き出すために、ワインの瓶熟期間を10年以上と信じられないほど長くもたせています。1995年のシャルドネを今年ニュー・リリースとして発売するほど。しかも米国で30ドル台、日本でも3000円台からという極めてリーズナブルな価格帯。こんなことでワイナリの経営は大丈夫なのか心配になるのですが、もう30年以上続いているのですから、なんとかなっているのでしょう。
日本では現在、ソノマのDry Creek ValleyにあるLong Vineyardのブドウを使ったシャルドネ キュヴェLV 1995、Livermore Valleyのブドウを使ったセミヨン1999、Alexander ValleyのDemostene Ranchのブドウを使ったピノ・ノワール キュヴェDD 1999が売られています。ピノ・ノワールは4000円台、後は3000円台。これは飲んでみたいですね。
一番の目玉はなんといってもハーラン・エステート2006の4万円台でしょう。Wine-searcherの平均価格でも600ドル台のワインです。Wine Advocate誌でのレイティングは96とHarlanとしてはそれほど高いわけではありませんが、Harlanにはそれ以上の魅力があると思います。
また、セカンドラベルのメイデンは2000年と2003年が1万5000円台と、これまた国内としては破格の値段です。
次の目玉はMartinelliのZinfandelジャッカス・ヴィンヤード。1ランク下のGiuseppe & Luisaは少量ながら6000円程度の破格の値段で入荷がありますが、Jackassは通常1万5000円以上。米国でも100ドルを優に超えるのが8000円台です。斜度30度を超える急斜面で作られる希少なジンファンデル。Jackassというのはロバのことで、斜面が急すぎてロバでないと入れないことから名前が付いています。
3つ目はMarcassinのシャルドネMarcassin 2006。Marcassinの作る最高峰のシャルドネです。2万円台は国内では極めて珍しい。
なお、現在楽天は「お買い物マラソン」中。ポイントアップのチャンスでもあります。
いやあ、動画見るだけで盛り上がりますね。やっぱり収穫っていいものです。
いろいろなワイナリでやっている収穫パーティの情報や、ワイナリの仕事で自分に何が向いているかを調べるテストなどもあっていろいろ楽しめます。ちなみに僕は「ワインメーカー」向きとのことでした。
両社の訴訟合戦はいろいろな国で行われているので、わかりにくいことおびただしいのではありますが、今回の2つの判決に関しては、争点が全く異なっているので、違った結果が出るのは全然不思議なことではありません。
まず、米国の裁判ではデザインや操作方法など、いわゆるルック&フィールの部分が争点になっています。詳しくはTech-On!の「Apple対Samsung、争点の特許はこれだ 」を見てください。
一方、日本での裁判はスマートフォンとパソコンとの間の同期技術に関するものです。詳しくは日本経済新聞の「スマホ・PC間の同期技術、アップル特許の構成要件外)」を御覧ください。
ついつい勝った負けたといったところだけに目を奪われがちですが、詳しい内容は理解しなくても、概要くらいは目を通すようにしましょうね。
ところで、IT業界の裁判というと、前世紀の末、マイクロソフトとネットスケープの裁判が大きな話題になったことがありました。当時は米国にいたので、公判におけるMSエグゼクティブの一挙手一投足を注視していたものです。そのころはまさか10数年後にアップルとサムスンの裁判が世界的に注目されるだろうとは思いもしませんでした。
1つは前の記事でも書いたサンタ・クルーズ・マウンテンズの大注目株Varner(Neely)のセットもの。超入手困難なHolly's Cuveeも入って2割引という特価。特にシャルドネ好きな人ならここのはお薦めです。2セット限定。
2つ目は、これも大注目のCobb。例のIPOB(バランス追求組)の一員でもあります。柳屋でここのワインがセール。訳ありものとかではなく、ショップの努力で安くしたようです。
最後は、懐かしいBeringerのプライベート・リザーブ・カベルネ。ロバート・モンダヴィなどと並ぶナパの代表的カベルネです。評価の高い2007年が税抜き9750円とかなりのぶっ飛び価格。Wine Advocate誌では97点というどうどうたる評価を得ています。同誌でこのワイン、29ヴィンテージも掲載されていますが、97点というのは1994年、2001年、2005年と並んでトップです。
今回は98点以上のワインが1本(Ridge Monta Bello 2009)だけと、高得点を期待する向きには若干低めの点数だったようです。
私の印象としては、(1)ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ、シラーと様々なワインで高得点ワインを出したのはSanta Cruz Mountains(SCM)、(2)SyrahはPaso Roblesを中心にして強い、(3)Calera強い、(4)Sta. Rita Hillsは全体に点数伸び悩み、でした。
SCMについてはRidgeのほかMount Edenのピノ・ノワール2010が96点、Varner(およびNeely)がピノ・ノワール、シャルドネで95点以上の高評価続出、Rhysのピノ・ノワールがこぞって高評価、Big Basinのシラーも高評価といった具合です。Antonio Galloniは「there is no doubt in my mind the Santa Cruz Mountains is the single most exciting place to visit in California.」と書いています。
シラーに関しては、相変わらずSaxum、Alban、Sine Qua Non、TensleyなどPaso Roblesやその近郊のブドウを使ったワイナリが軒並み高評価でした。ただ、これも相変わらず米国ではシラーが売れない状況が続いているようで、一部のワインを除いては価格も落ち着いており、お買い得なワインが数多くあるようです。
カレラは昨日ド・ヴィリエ(de Villiers)の96+というのを紹介しましたが、2009年の単一畑ではJensenが97点、SelleckとMillsが95点、Reedが93点と軒並み高得点です。Wine Spectatorで93点が付いた2010年のセントラルコースト・ピノも91点と、価格を考えれば十分以上の点数でした。このワインは今年の我が家の常備ワインになっています。
Santa Rita Hillsでは多くの有名ワインが90点台前半の評価と、Robert Parker時代に比べると、やや低めの評価。特にDiatomについては辛口のレビューが付きました。唯一気を吐いたのはPaul Lato。シラーIl Padrino Bien Nacido Vineyard2010の96点を筆頭に、94~95点の評価を多くのワインが得ています。
2010、2011年は気候的にやや難しい年であったことも冷涼なSanta Rita Hillsには響いているのかもしれません。
特にド・ヴィリエ(de Villiers)は税込み3000円台の店も。
発表されたばかりのWine Advocate誌では96+という高評価。レビュアはAntonio Galloniです。
ド・ヴィリエは、一番新しくリリースされた単一畑ですが、樹齢ではその前のライアンよりも古く、タンニンが強すぎてリリースを遅くしたという曰くつきの畑。そのためか2009年のものではド・ヴィリエは単一畑もので唯一除梗して作られているため、以前のヴィンテージより早飲みできるようです。
例のバランス追求組(IPOB)のメンバーでもあるカレラ。コスト・パフォーマンスの高さでは日本に輸入されているカリフォルニア・ピノ・ノワールの中でも随一だと思います。
なお、この店では9月2日まで楽天ポイントが5倍付きます。8000円以上買えば送料無料(クール便の代金は別)なので、3本以上買うのがお薦めです。
やっと9月になりましたが相変わらず暑いです。熱帯夜です。でも9月は毎年恒例の「カリフォルニアワインの月」です。張り切って行きましょう。
米国ではカリフォルニア各地のワイナリでイベントが開かれます。詳しくはCalifornia Wine Month 2012 | California Winesをご覧になってください。
日本では…どうなんでしょう。シュワ知事のときにはプロモーションで来日、なんていうのもありましたけどね。
カリフォルニアワイン・ファンの人もそうでない人も、今月はカリフォルニアワインを飲んでくれたらなあと思います。
では今月もゆたしく!
前にも書きましたがカリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンのお手本のようなワイン(カベルネ100%です)。これほどの価格が今後出ることはまずないだろうと思います(多分、自信なくなってきたけど)
最初の年の1973年はカベルネ・ソヴィニョンとピノ・ノワール、リースリングを契約した畑から収穫したそうです。まだワイナリ設備がなく、Heitzなどを間借りして醸造したとか。有名なブレンドInsigniaは1974年に始まっています。先駆的な存在だったSyrahも1974年から。
来年には40週年記念でInsigniaの垂直テイスティングなど、さまざまな企画が予定されているそうです。ファンの人は要チェックです。
最後に豆知識。現在Araujoの畑として知られているEisele Vineyard(アイズリー・ヴィンヤード)は、かつてはJoseph Phelpsが単一畑やInsigniaのブレンドに使っていました。持ち主が畑を売りたいといったときに、Phelpsは辞退してBart Araujoに声をかけたそうです。Phelpsとしては最大の判断ミスだったと思います。なお、1991年は唯一Joseph PhelpsとAraujoのEisele Vineyardのワインが作られた年になりました。
CaleraやAu Bon Climatといった大所を除いて、注目するものを探すと、CobbやKutch、Littoraiといった最近活躍しているワイナリが気になりました。
このマイク・ディトカ、6年前にワイン・ブランドを始めたのですが(当時の記事「マイク・ディトカがワインのブランドになるとは!?」)、自身が経営するレストランなど、一部でしか流通しなかったようです。
そこで、新たにブランド再構築をするわけですが、ワインの名前が「The Player」「The Coach」など、まさにそのもの。シカゴ・ベアーズのファン層を狙っているんでしょうね。
オバマ大統領もシカゴに家があり、元々イリノイ州の議員でしたから、大統領に選ばれるようなこともあるのかも、と想像をたくましくしています。
以前の記事からの転載
かじわら酒店でShaferのHillside Select 2007が税抜き1万8000円という安さで出ています。米国でも最低220ドルくらいするワイン。びっくりするような安さです。Wine Advocate誌では98+という評価のワイン。2001年の100点以降では最高の点数です。パーカーも「5、6年後には100点ワインになるポテンシャルを持っている」と評価しています。
カリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンとしては間違いなく最高峰の1本。ボルドーで言えば1級並みの品質のものが半額以下なのですから、むちゃくちゃお買い得です。
「バランスが取れた」と一口で言っても、その実質が何であるかはなかなか難しい問題ですが、アルコール度が低かったり、酸がしっかりしていたり、新樽の比率が低かったり、といったところが指標になるようです。ただ、このグループでは特にその定義を決めているわけではなく、あくまでも参加しているワイナリの意識の問題ということのようです。
参加しているワイナリの一覧は
- Alta Maria
- Anthill Farms Winery
- Arnot-Roberts
- Au Bon Climat Winery
- Calera Wine Company
- Ceritas
- Chanin Wine Company
- Cobb Wines
- Copain Wine Cellars
- Evening Land Vineyards
- Failla
- Flowers Winery
- Freeman
- Freestone
- Hirsch Vineyards
- Kutch Wines
- LIOCO
- Littorai Wines
- Miura
- Mount Eden Vineyards
- Native9 Wines
- Peay Vineyards
- Red Car
- Sandhi Wines
- Soliste Cellars
- The Ojai Vineyard
- Twomey Cellars
- Tyler Winery
- Wind Gap Wines
Au Bon ClimatやCaleraは日本でもよく知られていますが、なるほどというところ。Flowers、Freeman、Littoraiもそういうイメージありますね。古豪ですが近年人気実力急上昇のMount Edenも入っています。
Red Car、Ojai、Twomeyあたりは、自分の中ではバランスが取れたワインというイメージではなかったのでちょっと意外でした。例えばOjaiは近年、シャルドネでの新樽比率を下げるなど、確かにバランスを意識した方向に進んでいるようです。
Cobb、Kutchは最近日本への輸入が始まったワイン。どちらもインポーターはilovecalwineです。
なお、Vinographyに、今年春のサンフランシスコの試飲会のレビューが載っていたので、リンクを置いておきます(Acid Freaks Unite!: Tasting Notes from In Pursuit of Balance 2012 - Vinography: A Wine Blog)。
消費者に大きな影響力を持つWine Advocate誌のカリフォルニアレビュアも、濃いワインが好きと言われているRobert ParkerからAntonio Galloniに変わったことで、Au Bon Climatに高い点が付くなど、変化が見られます。カリフォルニアワインも、今後はバランスというのがキーワードの1つになってくるのかもしれません。
比較する項目は7個。ワイン、ワインのバラエティ、回りやすさ、歓迎度、便利さ、社会的生活、コスト、です。
ワインは、知名度ではナパですが、ソノマにも有名ブランドはたくさんあります。ワインのバラエティでは、カベルネに固執するならナパ、そうでないならソノマの勝ちです。
回りやすさではナパ、歓迎度ではソノマの方がカジュアルに楽しめます。社会的生活というのは、要は飯はどちらがおいしいか、ということですが、ナパの方が探しやすいものの、ソノマにもいいところはいくつかあります。最後のコストは問題なくナパの方がかかります。
まあ、概ね妥当なところでしょうね。結論としては、どちらが勝ちということではなく、その人に合った方に行きましょうということです。
この、Pisoni家が手がける安価なブランドがLili(ルリ)。PisoniのディストリビュータのSara FloydがPisoni家と協力して作るブランドです。ブドウはSanta Lucia Highlandsで他の畑から購入してきたものを使っていますが、品質は折り紙つき。SFクロニクルのトップ100に選ばれたり、Wine Advocate誌で90点超の評価が付いたりしています。私が飲んだ印象では、Pisoniのワインほど濃厚ではありませんが、チャーミングでおいしいワインです。
2010年のものは、あっという間に売り切れてしまいました。2011年は輸入量は増えているそうですが、それでもカレラなどのように潤沢に輸入されるものではないので、お早めに。
ベスト・ニュー・ワイン・ブログに選ばれたのはWine Julia。著者のJuliaさんはニューヨークをベースに欧州のワイン産地を旅するツアー・コーディネーターを務めた後、昨年オレゴンに移住してワインショップとワイン・バーを始めたという人。オレゴンのワインに絞って書いています。
ベスト・オリジナル・ビデオ/写真ブログに選ばれたのはWine Oh TV。 Monique Soltaniさんというちょっとチャーミングな女性がインタビュアーとして話を聞くというスタイル。もともとテレビで仕事をしていたとのことでインタビューは手慣れた感じ。ビデオもしっかり編集されているので、これまでのこの賞を取ったブログよりもプロフェッショナルな感じがします。Wine Library TV亡き後、本命不在な領域なので今後に期待したいところです。
全体のベストワインブログに選ばれたJamie Goode’s Wine Blog やベスト業界ブログに選ばれたThe Gray Report、ベスト・ライティングに選ばれたVinographyあたりは超定番で、安定したところ。この中ではThe Gray Reportの、物議を醸すような記事に期待しています。
このワイン、なんとソノマとブルゴーニュのブレンド。冗談で作っているわけではなく、ソノマはRussian River ValleyのMaboroshi、Pinnacchio、Starkeyの畑、ブルゴーニュはNuits-Saine-Georges Les CharbonniéresとGevrey-ChambertinのJeanes Rois、Es Murotsという畑。ソノマのぶどうが60%を占め、ブルゴーニュからは樽に入ったまま空輸するそうです。
ワインの名前はJCB #3。3番にしたのは1+1=3という意味合いを込めているとか。価格は123ドル。216ケース(+熟成用に66ケース)の生産だそうです。
種類が多いので全部紹介はできませんが、私の独断ではDominusとAbreuがかなり安い。特になかなか入手できない1990年代1980年代のものが安いので、熟成したカベルネ好きな人は要チェックだと思います。例えばAbreu Madrona Ranchの1994年は米国でも250-652ドル(Wine Advocate誌による)という価格。同誌の評価は94点となっています。
2011年は天候不順の年、ナパにしては異例なほどの天候が続きました。
"各ワイナリーが葡萄栽培において様々な選択を迫られる中、当ワイナリーは、葡萄の品質にこだわり、ひとつの葡萄の房に栄養が十分に行き渡るよう、早期から剪定に剪定を重ねて参りました。その甲斐 あって、収穫期には完熟した良質な果実を摘み取ることができましたが、その代償として収穫量が激減し、ボトル生産数も前年の半分に満たない状況となってしまいました。"
Kenzoでは、品質を重視してワインを作った結果、生産量が前年の半分を割り込んでしまったようです。確かに、それは厳しいですね。そこで、一般向けの販売はしないということで決まったようです。
Kenzo、設立当初はネガティブな意見が多かったですが、先日はWine Spectateorの注目のニューフェースに選ばれるなど、だいぶがんばっているようです。
湯河原まで来てなんでラーメン? と思われるかもしれませんが、ここは東京からわざわざ食べにくる人がいるらしく、ラーメン好きの間では結構知られた店のようなのです。食べログでの評価も3.95と、半端でないレベル。いつもは小田原や真鶴あたりで海鮮を食べるのですが、今回はたまたま検索していて見つけたこともあり、この店にトライしてみたのでした。
着いたのは1時半過ぎ。7席という狭い店ですが、並びはなく、4席座っていたのでちょっとだけ店内で待ちました。
限定のつけ麺などもあったのですが、まずは定番らしき「醤油らぁ麺」(比内鶏の出汁)と「ニボっちゃん」(煮干し出汁)、それに卵かけご飯を注文しました。
僕の頼んだニボっちゃんは煮干し出汁がとてもおいしく、ややあっさり系。かすかに苦味があります。
醤油らぁ麺はかなりこってり。鶏の油が表面を覆っています。
どちらも麺は細麺ですが腰があり、チャーシューは豚と比内鶏が1枚ずつ。麺と同じようにほそくほぐされたメンマも乗っています。
いや、これはレベルが高いラーメンです。わざわざ食べに行く人がいるというのも分かります。
卵かけご飯も美味。れんげに取って、スープを加えて食べるとさらに美味。
今度はワンタン麺も食べてみたいと思いました。
Sausalは1956年に設立された比較的古いワイナリ。樹齢130年を超えるブドウを含むZinfandelの畑を持っています。
Duncan家にとってはSilver Oak、ナパのTwomey Cellarsに続く第3のワイナリということになります。
そもそもエスタンシアがシラー作っているのも知らなかったのですが、柳屋の紹介を見る限りでは、かなりおいしそうです。何よりこの価格ですから、だまされたと思って買ってみても損はないでしょう。
筆者のTom Wark氏(ソノマ在住のワインコンサルタント)はまず、Galloniとのメールのやりとりを通じて、レビューを書くときに心がけていることを聞いています。
それによると、Galloniはワインの批評は、読者の教育のためであるとしています。また、アロマやフレーバーの感じ方は人によって異なっており、Galloniがカシスだとしたものをほかの人はブラックベリーだったり、ブルーベリーだったりと認識する可能性もあります。そのようなことから、なるべく明確な言葉を使う(例えばシナモンやナツメグの代わりにスパイスとする)ことを意識しているとか。
この議論を踏まえて、Tom Wark氏は2008年、2009年のカリフォルニアの赤ワインのレビューで登場する単語を、Galloniのレビュー全体、90点以上、95点以上、に分けて頻度順に分析しています。
このあたりの数字は興味深いので、原文を当たっていただきたいのですが、いくつかの単語が95点以上のレビューで顕著に多く登場しています。例えば、Tar、Silk、Finesse、などなど。
また、一番多く登場する単語はLicoriceで、全体で46%、90点以上で49%、95点以上ではなんと57%のレビューで出てきます。
「Licorice」問題については、さらにパーカーのレビューと比較しています。一番顕著な例だと、Galloniはピノ・ノワールのレビューの34%でlicoriceを使っているのに対してパーカーはわずか2%。また、カベルネ・ソヴィニョンだとパーカーは全体で23%のレビューでlicoriceを使っているのに対し、95点以上では34%と増えるとか(この傾向は特にSyrahで顕著です)。
最後に、Galloniにlicoriceの多用について問い合わせたところ、"It seems pretty clear I may be overusing licorice as a descriptor, and I thank you for pointing that out".とのこと。
Galloniの率直な人柄に好感が持てました。記事も興味深いので、ぜひ読んでみてください。
一足早く、同じ価格になっていたカリフォルニアワインあらかるとでも少量残っています。多分京橋ワインの方が早く売り切れると思うので、なくなっていたらこちらをどうぞ。
Wine Instituteによると、今年のカリフォルニアは「a good to great year in both quality and size of harvest」とのことで、中部から東部にかけての地域に比べると、収穫量への影響は少なそう。一方で、ニューヨークのFinger Lakeあたりでは、干ばつでブドウが「シャットダウン」してしまったとのこと。このところようやくちょっとお湿りが来て、ちょっと改善するかもしれないそうです。
干ばつは中部の穀物への影響が中心だとは思いますが、ブドウも全く無関係というわけにはいかないようですね。
ただ、サービスに必要な費用のすべてを賄うことはできないとし、今後ワインのボトル詰めなどに追加費用を要求することになりそうです。
現在の顧客数は約500ですが、既に支払っている料金の中にボトル詰めなども含まれていることになっていたため、「ワインを人質に取る気か」という怒りの声も上がっているようです。
そのDiageoのCMO(Chief Marketing Officer)であるAndy Fennell氏によると、Diageoが行うキャンペーンにおいて、Facebookが中心になっているとのことです。Facebookで展開するコンテンツは他のメディアと異なるわけではないのですが、人間らしさを出すなどの工夫をしているとのこと。
同社のFacebookページには既に2000万ものファンがいるそうで、さらにこれだけ増えると「次の500万を獲得するのは死ぬほど簡単」だとのことです。
日本でもサントリーなどは比較的積極的にFacebookを使っていますが、レベルが違う感じがします。
折図はMarigami Origamiに載っていましたが元は日本人の川畑文昭さんが考案したものだとのことです。
大きい方は35cmの折り紙で作りました。小さい方は普通の15cmの折り紙です。これでもなんとか爪楊枝を使わずに作れる程度でした。ビデオのインストラクションもあるので、高難度の折り紙の中では折りやすいほうだと思います(折り図は若干実際と違う部分があったのでビデオで確認しながら折ることをお薦めします)。
夏休みの工作としてトライしてみてはいかがでしょうか。
これらの蜂がブドウに噛み付いたときに酵母がブドウに移るとのこと。酵母を媒介する生物はほかにもいろいろいるのですが、これらの蜂は冬の間、酵母を体内で保持しているという点で、ほかの生物よりも大きな役割を持っているそうです。
古代ローマではぶどう畑の隣に庭を作ることが多かったのですが、昆虫のワイン造りにおける役割を意識してのものかもしれないとしています。
「Wasps are a wine lover’s best friend」とのことです。
ドミナスの1984年が1万3320円というのもかなりそそられます。Wine Advocate誌では92点(1994年の評価)。その時点での推定の飲み頃が2010年まで。保存状態が良ければ、今が最後のピークかもしれません(液面ちょっと下がっているというのが少し心配ではありますが)。
2004年に誕生したCrushpadは「Wine2.0」の旗手的存在でした。自分自身のワインを作るというワイン愛好家なら一度は夢見ることを実現可能なレベルで提供してくれるそのサービスはかなり魅力的でした。
とはいえ1樽作るとやはり300万円近くの支出になりますから、そうそうたやすく手を出せるものではありません。米国ではリーマンショックの後、作る人が急減してしまったようです。近年はサンフランシスコからナパ、さらには新オーナーとなったBill Foleyの持つソノマのSebastianiへの移転などで再起を図っていましたが、いろいろ難しかったようです。
なお、日本で現在ワインを作っている途中の顧客はゼロとのことです。また、先ごろ閉店したCWGや兵庫県のワインショップVin du 268のオーナーであるクラッシュパッドは米国とは資本的に無関係です。ボルドーでのオペレーションは既に他社に譲り渡しているようです。
カリフォルニアのシラーの市場はまだまだ小さすぎると思うのですが、実際にはセントラルコーストのSine Qua NonやSaxum、Alban、ナパではShaferやAraujoなど、非常にレベルが高いものがたくさんあります。その中でもShaferは、いわゆるシラー臭さはほとんどなく、飲みやすいので、シラーはちょっと、と思っている人にもお薦めです。5900円というのは米国の価格並みの安さです。
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ただし、作りはNeelyと異なっており、伝統的な樽を使ったNeelyに対してフォックスグローブは樽不使用。引き締まった酸味が味わいの中核をなすというのも、やや甘めに流れやすいこの価格帯のワインとしては異例です。
夏に飲みたいシャルドネです。
さらに今回はプレミアムワインのページが別立てになっており、そちらがかなりすごいワインが並んでいます。ハイジ・バレットが手がけるAu SommetやRevanaがあるのもビックリですが、個人的にはOutpostが入っているのにびっくり。
Outpostは1998年にナパのHowell Mountainに設立された比較的新しいワイナリでここ10年で、Zinfandelのトッププロデューサーの1つとしての地位を確立しました。Cabernet SauvignonでもWA誌で最高98点という高評価。日本にはわずかな量しか輸入されていません。このジンファンデルとカベルネがアウトレットセールに入っているのです。これはぜひもので。
ほかにもAriettaの白といった珍品もセールなのです。
また、プレミアムでない方ではClos du Boisのピノが1000円台などが気になりました。
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Reflections on Wine, Food, Art, Family, Romance and Life)。
ワイナリの売却後も文化事業の副社長としてRobert Mondavi Wineryに残っているMargrit。1967年に同社に入社してから65年というから恐れ入ります。なお、Margritは現在86歳。入社時は米国のGIの妻でした。その後、ロバートと付き合うようになり、両者とも離婚、1980年に結婚したのでした(ロバートの子息はいずれも前妻との間の子)。
この本には、こういったロマンスの話やレシピ、芸術といったことが載っているそうです。彼女がずっと付けていた日記をベースにしているということで、センセーショナルなものではなく、淡々としたもののようです。下世話な話好き向きではなさそうですが、貴重な記録の1つでしょうね。
負債は100万ドル~1000万ドル、資産も同規模と見られていますが、詳しいことはわかっていないようです。
チャプター11は日本で言うと民事再生法に相当するもので、ワイナリを清算してしまうのではなく、オーナーシップを変えることで存続を狙っているのだとは思いますが、今後どうなるか気になります。
Richard Sanfordは70年代にSanford & Bennedict Vineyardを始め、その後Sanford Wineryでサンタ・バーバラをピノ・ノワールとシャルドネの産地として一級品の地位に上げた立役者になりました。その後2004年にワイナリを売却して今のAlma Rosaを立ち上げました。
もちろん,Japan Prizeには選ばれていないのですが,28本中5本が選ばれた「審査会ピックアップ」の一つに取り上げてもらえました。
全28応募作品のうち、Japan Prize 受賞は逃したものの、優れたアイディアや実装、オリジナリティを発揮した作品は多く、その中でも特に審査員の評価が高かったものをご紹介します。
ということで,作ったものが評価されるのは嬉しいことです。なお,審査員からのコメントとして
Web クリッピングがより一般的になれば、レシピサイトの情報を綺麗に整理したいというニーズが今よりももっと大きくなるので、情報管理ツールとして良い。
をいただきました。
ほかのものを見ると,これだけがChromeベース(あとはiPadあるいはiPhone)。一人だけビデオで顔出し(笑)。おそらくプログラマとしても,自分が圧倒的にカジュアルな立場でしょう。
面白い経験になりました。来年も何か出せるといいな(笑)。
最初はCrushpadで作るピノ・ノワールで始まったシャトー・イガイ・タカハですが,Brewer-CliftonのGreg Brewerによるサムライ・ビューティや,同ワイナリのSteve CliftonのPalminaで作るイタリア系品種のワインなど,今では多くのワイナリとのコラボレーションでワインの幅も広がっています。
先日はRutherfordのGeorges 3 Vineyardから供給を受けたカベルネ・ソヴィニョンDragon Beautyが「日本で飲もう最高のワイン2012」で専門家と愛好家の両方からプラチナ賞を受賞するといった栄誉もありました。
今後のワインにもますます期待できそうです。
というのにぴったり合いそうなのが、カリフォルニアワインあらかるとのエスタンシア現品限り価格。税込み1197円で6本買ったら送料無料(ほかのワイン含めて12本まで)。なかなかこの価格で納得のいくシャルドネはありませんから、まとめ買いを超絶お薦めします。
柳屋に、これの最新ヴィンテージ2009が入荷しています。Wine Spectator誌では94点とFlowersのワインの中でも一番高い評価になっています(2007年は未評価)。おいしいシャルドネが飲みたいなら鉄板の1つといってもいいでしょう。
閉店パーティでもワイン、料理ともにすばらしく、改めて残念だなあと思うのでした。これから、カリフォルニアワインファンはどこでワイン会やったらいいでしょうね。いいお店をご存知の方はぜひ教えてください。
料理、いろいろ出ましたが写真は2枚。1つは鴨肉のパイ包み焼き(手前)。
鴨肉の味わい深さをパイ包みで閉じ込めた逸品でした。
もう1つは大人気の餃子。
かなり大ぶりで、おにぎりくらいの大きさです。中の餡もタップリしていて肉汁が溢れてきます。こんなにワインに合う餃子を食べたのは初めてです。
こちらがシェフです。閉店後は大塚のレストランのシェフになるとのこと。
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今のライターにとっては、パーカーを批判するというのが、立ち位置を確立するためのやや安直な手段になっています。
しかし、冷静に振り返ってみると、「カリフォルニアワインにとって、ポジティブな影響を与えたことは否定出来ない」し、他のほとんどの地域にとっても同じ事が言えるでしょう。
100点満点のレイティングも、様々な地域を横並びで見られる指標という意味ではやはり大きなものだっと言わざるをえないでしょう。
ということで、Gray氏は次のようにまとめています。
But it's also because Robert M. Parker Jr. is a great man, a giant of the wine industry. Happy Birthday, Mr. Parker. I give your career, hmm, 98 points.
ShaferのHillside Select、100点取ったヴィンテージなどは飲んでいませんが、いままでの経験だと、とにかくはずれのないお手本のようなカベルネ・ソヴィニョンです。
ランドマークは、かのHelen Turleyがワインメーカーをしていたこともあるワイナリですが、日本ではあまり知られていないような気がします。オーバールックのような「高品質なワインをそこそこの価格で」というのは意外と日本では目立たないのかもしれません。
このワイン、珍しいのは地域表示がCaliforniaなこと。複数の地域の畑から購入したブドウをブレンドしているのです。そういった作り方で高品質を保っているというのも面白いと思います。
例えば、中国では蒸留酒の白酒(バイジュウ)からワインを好む傾向が強まっており、日本ではノンアルコール飲料が伸びていること。米国では体重を気にして低カロリーなものを選ぶ傾向が強いことなどが挙げられています。
どれも、そりゃそうだよなって話ではありますが、ワインの低アルコール化とつながるかというと、ちょっと違う話のような気もします。
お薦めの8本は以下の通り。
2011 Green & Red Catacula Vineyard Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Farella-Park La Luce Coombsville Sauvignon Blanc
2011 Franciscan Estate Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Alta Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Pine & Brown Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Whitehall Lane Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Cade Napa Valley Sauvignon Blanc
2011 Selene Hyde Vineyards Carneros Sauvignon Blanc
Green & RedはChiles Valley、Farella-ParkはCoombsvilleと、なかなか渋いところから選ばれています。いわゆるビッグネームに入りそうなのはミア・クラインのSeleneくらいでしょうか。
FranciscanやWhitehall Laneもカベルネ・ソヴィニョンは有名ですが、Sauvignon Blancは飲んだことないような気がします。
この夏のソヴィニョン・ブランの候補にいかがでしょうか。
女性ワインメーカーというと、ハイジ・バレットやヘレン・ターリーなど、すぐに名前がいくつか出てきます。この結果も当たり前っぽいですが、彼女らが出てくるまではやはり男性が圧倒的に多い職場だったのです。
まずはその小ささ。「引き出しに収まる」ということで、幅28.5cm☓高さ4cm、奥行き9.5cm。出っ張ったところがないので収納は楽です。
次に接続。USBでつなぐだけ。通信兼給電用のケーブル1本でも使えますし、付属する給電専用のUSBケーブルと2本のUSBを使えば高速なスキャンができます。
第3にソフト。プリンタなど周辺機器をつなぐときに面倒なのは、あらかじめドライバをインストールしておかないといけないことですが、この機種はドライバをインストールしなくても利用できます。標準的なストレージ・デバイスとしてマウントされ、ドライブの中にあるソフトを起動すれば、それでスキャンできるのです。
実は事前インストール型のドライバやソフトも付いており、それも入れたのですが、そちらはなかなか思うように動かず、インストールなしのソフトを使う方が遥かに楽でした。
さて、このスキャナ、なりは小さいですが、ドキュメントスキャナーというだけあって、フィーダーを使って連続スキャンできるし、両面スキャンも自動でできます。12ページほどのパンフレットを簡単にPDFにできました。数百ページの本を自炊するような用途には向かないでしょうけど、20~30ページのものなら十分に対応できそうに思いました。
8つのワイナリが取り上げられた中でKenzoは2番目(スコアの高い順、92点が3つありました)となかなか好位置。選ばれたワインは「紫鈴(Rindo)」の2008年です。カベルネ・ソーヴィニヨン37.3%、メルロ28.8%、カベルネ・フラン27.5%、プティ・ヴェルド4.9%、マルベック1.6%というブレンド。
KenzoはワインメーカーにHeidi Barrett。畑のマネージャーにDavid Abreuという超有名人を起用して話題になりましたが、これまではワインはそれほど高く評価されたわけではありませんでした。これでようやくタレントの実力発揮となるのでしょうか。
多分一番の目玉はHarlan Estate 2006。税抜き5万円を切るのは日本ではめったにありません。米国の価格と比べても遜色ないところ。ワイナリのリリース価格が500ドルであり、これ以上安くなることはまずないでしょう。Wine Advocate誌では96点とハーランにしてはそれほどいい評価ではありませんが、このワインの魅力は点数ではなく、その個性だろうと思います。
また、グレース・ファミリーは2003~2005年がいずれも税抜き2万3600円。これもここのワインとしては相当安い値段です。わずか1エーカーの畑で、バイオダイナミック農法で作られるワイン。元祖カルトワインとしても知られています。
ラインナップは以下の通り。
2010 Papapietro Perry Russian River Valley Pinot Noir
2010 Suacci Carciere Russian River Valley Pinot Noir
2010 Romilily Wines Russian River Valley Pinot Noir
2010 Freeman Russian River Valley Pinot Noir
2010 Williams Selyem Russian River Valley Pinot Noir
2010 Arista Longbow Russian River Valley Pinot Noir
2010 Twomey Russian River Valley Pinot Noir
2010 Dutton Goldfield Dutton Ranch Russian River Valley Pinot Noir
2010 Von Holt Bacigalupi Vineyard Russian River Valley Pinot Noir
2010 Kenwood Russian River Valley Pinot Noir
日本で馴染み深いところだと、日本人オーナー「アキコ」さんがいるFreemanが選ばれています。ワインメーカーは、August WestやRoarなどで知られるEd Kurtzmanですが、アキコさんもワインメーカーとして名を連ねており、記事でも「Credit a winemaking team of Ed Kurtzman and Akiko Freeman with finding just the right balance」と書かれています。
ちなみに、これまでは2009年ヴィンテージのSonoma Coastピノ・ノワールのお薦めや、2011年のトップ100ワインでもフリーマンが取り上げられています。
このほか興味深かったのはTwomeyが入っていたこと。ここはSIlver Oakのオーナーが作ったワイナリで、どうしてもピノ・ノワールのエレガンスとはイメージがつながらないのですが、意外と評価たかいようです。
ワインショップTODAの特売会場
iPhoneのマルチタスクバー(下の画面の一番下のところです)からアプリって消してますか?
という疑問を抱いたのは「マルチタスクから超高速でアプリを消す方法!通常の2倍〜4倍速くなります!」という記事をAppBankさんで読んだからでした。
実は私、マルチタスクバーでアプリを消したこと、ほとんどありません(iOS4になったばかりはやったことがありますが)。あまり意味がないような気がするからです。
そこで、ちょっとした検証をしてみたのですが、その話をする前に、まずiPhone(iOS)のメモリ管理について私が理解していることをまとめておきましょう。
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Diatomのシャルドネは、2010年から「波紋」「鼓動」「風音」「花偲」「美夜」という漢字ラベル5種のラインナップになりました。畑名は明らかにしていません。日本向けのパッケージというわけではなく、全世界でこのラベルを使っています。
以前から変わっていないのは、樽を全く使っていないこと。日本食との相性は抜群です。波紋の94点を筆頭に、Wine Advocate誌のAntonio Galloniも高く評価しています。
生産量はどれも200ケース台。市場に出回る数はさほど多くないのでお早めに。
価格は高いですが、2010年5本セットに、「サムライ・ビューティ」(ダイアトムのシャルドネに古樽によるフレーバーを付けた特別品)を加えたものも別の店にあります(1セット限り)。
Buena Vistaといえばカリフォルニア最古のワイナリとして歴史に名を刻んでおり、創設者であるAgoston Haraszthy(アゴストン・ハラツィー)は多くの苗を欧州から輸入するという功績を上げています。また、最初のワイン・カーヴを備え、シャンパーニュと同じ製法でスパークリング・ワインを作った。
リノベーションでは、そういった歴史に光を当てていくそうです。
これは、いろいろなレシピサイトから簡単にEvernoteに登録できるようにするChrome用の機能拡張。Chromeお使いの方はぜひお試しください(インストールはこちらから)。
投票は、登録が必要ですが、簡単にできます。また、7月23日まで1人1日1回投票できます。ぜひともご協力をお願いします。
投票はこちらから(上のリンクと一緒です)
ついでに、というかこっちの方がむしろ大事ですが、機能要望や、このサイトにも、対応してなど、ご意見も大歓迎です。まだまだ発展途上なので、よろしくお願いします。
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会場は西麻布のアフェット。料理も1つひとつ、とても凝ったものでした。気がついたら終電間近。
ワインリストです。
料理の一覧。
ワインはまずはスパークリング2つから。スパークリングのコメントは苦手ですが、どちらもおいしい。甲乙つけがたいワイン。
次は目玉ワインの1つであるGrgich Hillsのシャルドネ1986年。とんがったところはすべて消えて、甘露のようになったワイン。ごちそうさまでした。
次のハンゼル1995年は意外にもまだ若々しいワイン。
赤に移って1996年のAcacia BeckstofferとCalera Jensenの2つのピノ・ノワール。どちらも果実味の力強さをまだまだ感じさせるワイン。Calera Jensen 1996は、私がカレラに行ったときにテイスティングして感動したワインですが、まだ熟成のピークには時間がかかりそうでした。
次にDalla Valle Maya 1989とShaferのHillside Select 98。
Mayaはこれがセカンド・ヴィンテージ。とても美味しいのですが、カベルネ・フランのシルキーさよりもカベルネ・ソヴィニョンの力強さの方がちょっと前面に出ていたかも。
最後のHillside Selectはパーフェクト。このワインを飲むといつも「かっちりしている」というイメージを持つのですが、今回も揺らぐところのない教科書のようなカベルネ・ソヴィニョンでした。1998年というと、どちらかというとオフ・ヴィンテージと言われていますが、そんなことを微塵も感じさせないワインです。
続きでは料理の写真を載せています。
» 続きを読む
価格は1億6000万ドル。正直Mark Westってそんなに有名だと思っていなかったのでちょっとびっくりしました。生産量は60万ケースですから、1ケースあたりと考えても200ドル以上です。それだけ将来性があるということなのでしょうか。
Alma RosaはSanta Barbaraの草分けの1つであるSanfordを作ったRichard Sanfordが同ワイナリの売却後に作ったワイナリ。2004年は最初のヴィンテージです。
MarcassinではシャルドネのMarcassin Vineyardが1996年から2007年まで再レビュー。デビュー2年めの1996年、1998、2001、2002年に100点が付いており、シャルドネ100点が昨年までゼロだったことを考えるとこれも大盤振る舞い。1996年のものは1997年の最初の評価が96点、1998年には97点、1999年に99点、そして2012年に100点とどんどん点が上がっています。
Hundred Acreでは2002年、2007年が100点。ここは収穫をぎりぎりまで遅くして滑らかなタンニンを実現しているところ。かなり個性的なオーナーで、カリフォルニアの「新カルト」の中でも目立つ存在の1つです。
まず、胸肉3枚(コストコの胸肉は1パックに2枚のときと3枚のときがあります)に、塩麹大さじ1.5をなすりつけ、ビニール袋に入れてローズマリーとともに1時間ほど放置しました。
次に、炊飯器にお湯を2/3ほど入れます。ビニール袋にオリーブオイル(適当だけど100ccくらいか?)を注いで全体に行き渡るようにし、お湯に沈めて空気を抜いて、きつくしばります。
後は70℃で3時間。温度設定がない炊飯器なら保温機能でいけるでしょう。
粗熱を取った後は、オイルと肉汁で付け合せの野菜(玉ねぎとジャガイモを煮ます。肉はフライパンで焼き色を付けて1cmくらいにカット。
できはどうなんでしょうね。そもそもコンフィの経験がそんなにないし、普通は胸肉では作らないだろうからうまく行ったのかどうかはよく分かりません。もっと脂っこくなるかと思いましたが、胸肉なので意外とさっぱり、塩味も適度に染みこんでいい味でした。付け合せもおいしかったです。
しっとり度合いは鶏ハムの方が上かなとも思いましたが、鶏ハムは時間かかりますしね(鶏ハム用の肉も冷蔵庫に待機中)。これはこれでアリだろうと思いました。
点数は全般に初期評価時より上がっており100点のワインだけで17本。157号や162号での評価ではAbreuのThorevilos、Harlan、Shafer Hillside Select、Sloan、Colgin Tychson Hill、Paul Hobbs Beckstoffer To Kalonだけでしたから、一気に3倍近くになりました。
特に評価が上がったのはDalla ValleのMayaが92+→100、LarkmeadのSolari Reserveが95→100。特に後者は定価70ドルという安さです。Dalla Valleについてはパーカー自身「I seriously underrated the 2002s seven years ago」と過去の評価を正すコメントをしています。
あ、ちなみにOpus Oneも89→94とだいぶ名誉を回復しています。
以下は今回100点のうち楽天で今買えるもの。BondのSt. Edenは米国の価格と比べてもかなり安いです。これはかなりお買い得。
まず1500円以下のカリフォルニアワインでは、今一番なのがマクマニス・ファミリー。ここのジンファンデル、メルロー、シラー、ヴィオニエ、ピノ・グリージョがかわばた酒店で1100円台と通常よりも200円程度安くなっています。今からの季節だったらピノ・グリージョがいいですかね。ここのは安いですが、どれも安心して飲める味です。
さてもう1つの2000円台のお薦めはMelvilleのVerna's。自社単一畑ですが、格安で評価も安定。問題は、人気ですぐに売り切れてしまうことだけです。ピノ・ノワールとシャルドネ、どちらも超お薦め。6本買ったら送料無料なので、3本ずつくらい買うのが吉かと思います。今回も、これが売り切れたら数ヶ月は入荷ないのでお早めに。
詳細は時間ができたときに
この研究によると、人手で摘んだSauvignon Blancと機械収穫したSauvignon Blancを比べると、「マルボロ・スタイル」と言われるようなパッションフルーツや柑橘類のアロマが、機械で摘んだものの方が上だったとのこと。
パーカーの掲示板では、現在の機械収穫について詳しく書かれていましたが、それによると、よくトレーニングされた人なら、機械収穫で、ブドウの実以外のものが混じらないように、調整できるとのこと。人手で摘んだとしたら10人で数時間かかるところを、45分くらいで収穫できるので、機械収穫の方がワインがおいしくなるというのは、決して詭弁ではないとのことでした。
機械収穫への偏見を改めるべきなのかもしれないですね。
現地価格並みという安さであり、本数も限定されていて次回入荷はありませんから、見つけたときに買っておかないと手に入らないです。
毎年書いてますが、ビッグなジンファンデルのファンなら飲む価値は大いにあるワインです。これよりはるかに入手困難で値も張りますが、機会があったら1つ上のジャッカスや、最上級のジャッカス・ヒルもどうぞ。
全部で2分程度のこのアニメ、前半がMonte Belloで後半がLytton Springs。それぞれ上空から近づいていって畑の位置や、畑のブロックごとの品種などが表示されます。
Monte Belloだと「こんなに尾根伝いに畑があるんだなあ」とか、そもそも「一口にMonte Belloと言ってもこんなに分かれているんだ」といった発見がありました。
Lytton Springsでは品種別塗り分けが興味深いところ。古い畑ですから「フィールド・ブレンド」と呼ばれる、混植されたところがかなりあります。
面白いので一度見てみてください。
ブランド名はCrane Lake。BroncoのワインはDelta、United、South Westといった航空会社で使われており、軽くてリサイクル可能なペットボトルは、一番馴染みやすいと考えられています。
私個人の意見としては、飲みきりサイズ、スクリューキャップ、ペットボトルというのは、ワインの若者世代への普及に欠かせない用途だと思います。この動きはどんどん広がるのではないでしょうか。
3日ほど前からChromeの機能拡張で、レシピをEvernoteに記録するものを作っています。取り敢えずクックパッドからは保存できるようになりましたが、いろいろカスタマイズできるようにしたり、いろいろなサイトに拡張しやすいように、構造を書き換えたりしています。サイトは楽天レシピとか、いくつか対応予定です。
もし、リリース前に試してあげようという奇特な方がいらっしゃったら、TwitterかFacebookで連絡くださいませ。
ここではプレミアムワインとは750mlのボトルで最低10ドル以上のブランドを指していますが、この市場のトップ10ブランドのうち8つが2011年に前年比でプラスでした。
トップ10ブランドは、上から順にKendall-Jackson、Cupcake(輸入ワインやスパークリングのブランドのようです)、Menage a Trois、Clos du Bois、Bogle、J. Lohr、Sterling、La Crema、Estancia、Rodney Strong。このうち前年比でマイナスだったのはClos du BoisとSterlingだけでした。
また、価格帯別の伸びでは20ドル超というセグメントが最も大きく前年比で11%成長しました。
元記事には2008年からのトップ10のデータが載っていますが、2008年との比較でもKendall-JacksonとClos du Bois以外はプラスになっています。
過去10年くらいの推移を調べてみたいですね。
過去記事
今週の「神の雫」にDiatomの「波紋」が登場
「神の雫」の「波紋」登場まで
神の雫のダイアトム続編
ちなみにどちらのワインもWine Advocate誌では93点。今後の入荷は多分ないでしょう。
10位は1969年のThe Secret of Santa Vittoria(邦題は「サンタ・ビットリアの秘密」)。第二次世界大戦中のイタリアの小さな村を舞台にしたコメディだそうです。アカデミー賞の作曲賞と編集賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブの作品賞(コメディ/ミュージカル)を受賞しているとか。
9位は1959年のThis Earth is Mine(邦題は「太陽の谷」)。禁酒法時代のナパを舞台にした作品だそうです。
8位はMondovino(邦題は「モンドヴィーノ」)。ワインのグローバル化をテーマに撮影したドキュメンタリー作品。ミッシェル・ロランやロバート・パーカーが悪の権化的に描かれているそうです(実は未見)。
7位はThe Muppet Movie(邦題不明)。有名なカエルのキャラクター「Kermit」が主人公の作品。レストランでシャンパーニュをオーダーするシーンがあるそうです。
6位はFrom Ground to Glass(日本では未公開)。Robert DaFoeという監督が、自分でワインを最初のワインを作るというところをドキュメンタリーとして撮影した作品。Au Bon Climatのジム・クレンデネンや、元Stag's Leap Wine Cellarsのウォレン・ウィニアスキのコメントが入っているそうです。かなり面白そうですが、これまで知りませんでした。
5位は2009年のCorked(日本では未公開)。6位のとは対照的に、ドキュメンタリー風の撮影手法を取りながら,内容はフィクションというモキュメンタリーの作品。かなりお笑い系です。実はDVD持っているのですが、レビュー書いてなかったなあ。こちらも予告編をどうぞ。
4位は1995年のFrench Kiss(邦題は「フレンチ・キス」)。メグ・ライアン主演のラブ・コメディ。ワインの映画ではありませんが、ぶどうの樹の枝を密輸入する話が背景にあり、ブドウ畑もふんだんに出てきます。
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ここのワイン2種が、Todaで1万円を切る値段で出ています。
Wine Advocate誌で94点を取ったエステート・キュベ(サイトでは93+と書いてありますが、実際には94です)は、カベルネ・ソヴィニョンが半分で、後はメルローなどが入ったブレンド。米国での価格は115ドル~ということで、実質それより安い値段です。
もう1つのロベルタス・リザーヴはメルロー90%以上のブレンドもの。こちらはWine Advocate誌で95+。Wine-Seacherではマグナムで320ドルというのしか見つかりません。他のヴィンテージのものと比べても激安です。
キャプサンディ、今や注目株ですから、入手困難な上に価格も相当高いです。1万円以下で買えるチャンスはもうないかもしれません。
カリフォルニアは2005年以降ブドウの価格がずっと下がっていっていました。豊作でブドウが余ったこと、リーマン・ショック以降、20ドル以上のワインの市場が大きく減ってしまったこと、などが原因と考えられています。
それがここに来て、高騰に転じたというのは、余剰分を吐き出したことや、ようやく高額なワインの市場が復活してきたといった要素があるのだと思います。
この問題については、W. Blake Gray氏もブログで取り上げ、意見や実態を募っています(The Gray Report: Are California grapegrowers getting too cocky?)。
これによると、中には50%も価格を上げた生産者もいるということで、やや儲け主義的なところがあるような感じを受けました。
ブドウが足りなくなるというのは、今年初頭から、何回かニュースになっており、生産者側が価格を上げる口実としてうまく使っているような気もしないでもありません。
この問題はしばらくウォッチしたいと思います。
このiOS6、巷ではちょっと期待はずれだったといった評価もあるようですが、個人的にはOSが1つの転回点に来ているのかもしれないと思っています。
OSの歴史を紐解いてみると、カーネル(プロセス管理とメモリ管理)というのが最初にあり、それに周辺機器管理、ファイルシステムが加わったというのが、初期のパソコンOSだったわけです(Unixも含んでいいでしょう)。
これにグラフィックスやユーザー・インタフェースといったものが加わって、従来のOSのコアの技術よりも、それら「サブシステム」と呼ばれるものが重要になっていったのが1995年のWindows 95以降でした。一方で、カーネル技術はこのあたりで進歩をほぼ止めています。Windowsのコア技術であるWindows NTは1993年、Mac OS Xのコア技術であるMachは1980年代に開発されたものです。
このサブシステムの時代というのは、一方でアプリケーション全盛の時代でもありました。サブシステムが1つ加わるごとに多くのAPIが作られ、それを使ったアプリケーションが多数登場する。これまでのiOSに関しても本質的にはその延長線上にあったと思っています。
iOS6ではAPIとして大きな影響を与えそうな機能はほとんどありません。せいぜいフォトストリームくらいでしょうか。アプリケーション・デベロッパにとっては肩透かしだったのか、ほっとしたのかそのあたりはよく分かりませんが、ともかくAPIはあまり増えそうにありません。
一方で、Facebook連携、新しい地図、Siriの強化、Passbookといった新機能には共通する特徴があります。どれもWebサービスと直結しているのです。しかも、Facebookや、Passbookに代表されるように、自社提供でないサービスとの連携が目立ちます。ここに来て、OSは、コンテンツの時代にいよいよ突入したのかと思う次第です。
この傾向がこのバージョンだけのものなのか、以降のバージョンや他のスマートフォン向けOSでも出てくるものなのか、元OSウォッチャーとしてはとても興味深いものがあります。
この人、弱冠26歳にしてワイン作りの経験は8年間!? ちょっと計算合わないような気はしますが、まあそこは置いておきましょう。いや、とにかくすごい人なのです。SFクロニクルのWinemakers to Watchに選ばれているし、Forbes誌が選ぶ30歳以下の食の専門家30人の1人にも入っています。
ワイン作りに関しても、Au Bon ClimatとQupéで修行を始め、南アフリカやニュージーランドでも収穫を体験しています。低アルコール度でバランスの取れたワインを作るのが信条。
現在はChanin Wine Companyというワイナリをサンタ・バーバラで営んでいますが、彼がソノマのDurrell Vineyardのオーナーとパートナーシップを築いて、新しいワイナリを作るというのが今日のニュースなのです。
新しいワイナリについては名前も決まっていないのですが、今後要注目のワイナリになるかもしれません。
箱は結構大層です。
中はペットボトル1本(笑)。
このシュウェップス、英国から日本に上陸する炭酸飲料なわけですが、似たようなものだと最近フランスから上陸したオランジーナがあります。そこはかとなく欧州っぽさがあるあたり、きっとライバルになるのでしょう。
味わいは、個人的にはオランジーナよりシュウェップスが好きです。オランジーナはオレンジ系で炭酸弱め。甘さも酸っぱさも炭酸も控えめな味わいです。それに対して、レモン果汁を3%含んでいるシュウェップスは、酸が効いていて引き締まった味わい。炭酸もしっかりと効いています。
普段から炭酸を飲む人にとってはオランジーナはやや物足りないと思うのですが、そういう人でも、きっとシュウェップスは好きになるでしょう。ハイボールに使ってもおいしそうです。
日本から行く人もたくさんいるでしょう。せっかくだからこの機会に、カリフォルニアワインを飲んで、ワインカントリーに行って、カリフォルニアワインファンになって欲しいものです。
そんな人に役立つのがこの本。「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」です。全19万文字、カリフォルニアワインの歴史や、ワイナリ観光のTips、ナパのまわり方、ナパの150ワイナリの情報などが入っているので、これを見ておけばカリフォルニアワインの知識としては必要十分なレベルです。
電子書籍なので、iPhone/iPadに入れておけばいつでも見られます。Ameroadで250円(+決済手数料)、文楽で399円なので雑誌一冊買ったと思ってどうぞ。
Ameroad
文楽での有料版はこちらから
とはいえ、これ読んでも「ワイナリ情報150個なんて多杉。1つだけ教えろや」とか「スーパーでワイン何買ったらいいんだ?」みたいな疑問もあるでしょう。そういうときは遠慮なくTwitterで聞いていただけたらと思います。
なお、後者の質問については取り敢えず「Ridge」をお薦めしておきます。理由は、①ラベルデザインが分かりやすく目に付く、②大量生産の安売りワインを作っていない、③おしなべてクオリティ高い、④日本で買うと高い、といったところです。
では、行かれる方は楽しんできてください
参考:iBooksの紙の本より便利な使い方
このワイン、Wine Advocate誌のAntonio Galloniは95点を付けています。ビッグなワインでありながら、バランスがよく、クラシックな味わいも持っている銘品(show-stopper)だとのこと。Wine Spectatorでは93点で、フルボディだが重すぎず、複雑で魅力的だとのこと。
ワイナリプライスが135ドルで米国でも80ドル以上のこのワイン。とりあえず買っておくが吉ではないかと思います。
[2008] カベルネ・ソーヴィニョン リザーヴ (ロバート・モンダヴィ) |
例を挙げるとDominusの1984年が13,986円(税込、以下略)とか、MarcassinのシャルドネThree Sisters 2006が19,887円とか。Dalla Valle Maya 2000の35,437円というのも安いです。
Caymus Special Selection 1999の13,639円というのも激安。米国でも200ドル以上します。ワシントンのQuilceda Creekのカベルネ2006が23,089円というのも、レアな上に安いです。Wine Advocate誌では99点のワイン。
ほかにもいろいろあるので、まずは以下のページからチェックすることをお薦めします。
特売コーナーはこちら
ただ、寝耳に水の延長だったせいか、多くのショップが目玉商品を出し尽くした後。「半額商品」もまだまだありますが、日頃からその値段で出しているものが大部分のようです。
こうなると、安いものを探すというより、「買い回り」でポイントをアップさせていくのが賢明な戦略かと。オンラインWassy's店長のハダノリさんもそれをお薦めしています。
買い回りってなんだかわかりにくいので説明します。対象は楽天市場の通常購入、共同購入、スーパーオークション、定期購入・頒布会いずれも1ショップ税込1000円以上、楽天ブックス税込1000円以上、楽天デリバリー税込2500円以上、楽天トラベルの宿泊ごとなど。通常のポイントが1%なのに対し、2軒で買えば2%、3軒で買えば3%、と最大10軒10%までポイントが上がります。
特に、高額の買い物をした場合は、これで%を挙げていく効果が大きくなります。例えば1軒で10万円の買い物をしたらポイントは1000円になります。ここで別の店で1000円の買い物をしたらポイントは2%なので10万円から2000円と、1000円から20円で合計2020円。買い物額よりポイントが増える方が大きくなってしまいます。逆に言うと、総額が大きくなければ、倍率を挙げても影響は小さくなります。このあたりよく考えて賢く買い物するといいと思いますです。ではグッドラック。
まずはこちらからエントリーが必要です
下の写真はSt.Helena 1934のMitsyさんによるもの。バレル・オークションが開かれたJarvisのケーヴの中です。
iPhoneと2台持ちで、従来のauの携帯も使っているのですが、最近またスパムメールが来て、拒否リストに入れても入れても追いつかないという事態が起こりました。
URL規制も、HTMLメール規制も入れているのに、どうしてURL入りのメールが来るのか調べてやっと気付きました。指定受信リストのせいでした。
指定受信リストって会社のドメインとか、受け取れないと困るものが中心に入っているのですが、普通はある程度信頼できるドメインなのだから、指定しても大丈夫だと思いますよね。
ところが、auのメールフィルタってメールアドレスだけじゃなく、メール差出人の名前まで見ているようなのです。
例えば、僕が example.com というドメインを指定受信リストに入れているとします。
このとき、差出人のドメインが、aaaaaaaa.comだとして普通に someone@example.com というアドレスを差出人のメールアドレスとして送った場合、メールはフィルタリングされるはずです(送ってきたドメインとアドレスのドメインが違うので偽称とみなされる)。
しかし、差出人がメールのアドレスを someone@aaaaaaaa.com として、メールの名前(普通はAndy Matsubaraなどと入れるところ)をsomeone@example.comとしておくと、auのメールフィルタはexample.comからのメールとして通してしまうようなのです。なんて××な仕様なんでしょう!!
というわけで、許可リストでひっかかっているやつを消したら、無事にスパムも来なくなりました。
携帯メールを使うのもいつまでか分かりませんが、備忘録として残しておきます。
なんとなく、サイトのイメージカラーはカリフォルニアの青い空を思わせる青系だったのですが、ワインサイトとしては王道のワインレッドです。どうでしょうか?
こちらからアンケートに答えていただけるとうれしいです。
まずは在庫の端物の半額セール。どれも残り僅少なので早い者勝ちです。自分も狙っているのがありますが、秘密にしておきます。
先日紹介した「日本で飲もう最高のワイン2012」でのダブル・プラチナ受賞ワインを含んだセットワインもあります。3本のうち残り2本も同じイベントで専門家のゴールド賞(20点満点で16点以上18点未満)を受賞したものです。送料込みで約3500円割引。
それ以外に、普通に買ってもポイント10倍、すなわち実質1割引。この機会にどうぞ。Muddy Waterなども狙い目ですね。
なお、事前にこちらのリンクから、ポイント倍付けや100円クーポン(これは2日の22時前に取っておく必要があります)をゲットしておくことをお薦めします。
品種はシャルドネとピノ・ノワール。シャルドネが4000円前後、ピノ・ノワールも5000円を切る価格です。日本食に合うワインを目指しているということなので、ぜひお試しください。
あ、なお楽天市場は6月3日がスーパーセールの日。まずはこちらから、ポイント倍付けや100円クーポン(これは2日の22時前に取っておく必要があります)をゲットしておいてください。
賞は20点満点中18以上がプラチナ、16以上18未満がゴールド、14以上16未満がシルバーとなっています。
プラチナを得るのは平均18点以上ですから100点満点にすると90点以上です。ちょっとやそっとでは取れない狭き門です。実際には白ワインで専門家5本、愛好家3本、フルボディの赤ワインで専門家3本、愛好家4本がプラチナに選ばれています。
この中で白ワインで1つ、赤ワインで1つが専門家愛好家の両方でプラチナに選ばれました。白ワインはクラウディア・ベイのソヴィニョン・ブラン、赤ワインはCh. Itai Takaha dragon beauty Rutherford Cabernet Sauvignonです。
Dragon Beautyはクラッシュパッドで作っているワイン。畑はRutherfordにあるGeorges IIIというからびっくりです。Georges IIIはAndy Beckstofferの畑で、かのSchraderやSterling、Duckhorn、Caymusといった錚々たるワイナリがここのブドウを購入しているのです。
いや、すごいですね、まじで。なんというか、素人がオリンピックで表彰台にいきなり登ってしまった感じです。
日本では6月1日の朝8時まで。よろしくお願いします。
まずはこちらのページから
ワインって若い人にとってはしきいが高いお酒だと思います。ビールやハイボールなどと比べて値段が高いという難点もありますが、ボトルのサイズが大きい、開けたらその日のうちに飲みきってしまわないといけない(実際はそんなことはないのですが、そう思い込んでいる人は多い)というのも結構大きな理由だと思っています。
そんな思いに応えてくれるかのようにPisoniのワイナリLuciaが作るロゼワインLucyに187ml(1/4ボトル)のミニボトルが登場しました。
このLucy、ピノ・ノワール100%のロゼ。同じようなピノ・ノワール100%のロゼではCaleraのVin GrisがWine Advocate誌で2009年が91点、2010年が90点と高く評価されていますが、個人的にはLucyの方がおいしいと思っています。それもそのはず、PisoniやGarys'などのSanta Lucia Highlandsの自社畑のブドウを使っているのです。
ミニボトルの値段は800円前後。フルボトルが3200円くらいですから、値段も1/4。サイズが小さくても割高感がないのもいいですね。まずはだまされたと思ってでも、飲んでみることをお薦めします。
2011年にはワインの輸出が記録を作り、アジアのマーケットが伸びていることによるもの。Vinexpo後の6月4日~8日にはWine InstituteがCalifornia Wine Export Program China Tourを開催するため、併せて参加するところが多いようです。
VinexpoのCalifornia Wines Pavilionでは120のワイナリ250のブランドが出展する予定。その後のツアーでは上海、武漢、北京を100のワイナリが周る予定です。
前にも書きましたがワインの世界でもジャパン・パッシングが始まってしまうことがちょっと心配です。
Vine Hill Ranch(VHR)はナパのOakvilleにあるワイナリです。北西にHarlan Estate、南東にDominusと、超有名なワイナリの畑に挟まれたところに畑があります。1884年からブドウ栽培をしてきた土地で、現在のオーナーのPhilips Familyは1959年からブドウを作って来ました。2008年に初めてワインを作り始めました。
ワインメーカーは長年Araujoでワインを作ってきたFrancoise Peschon。畑管理はMichael Wolfという人。作るワインはカベルネソヴィニヨンだけです。
2008年のデビュー作がいきなりWine Advocate誌(レビュアはAntonio Galloni、以下同)で95点と高く評価され、2009年は96、2010年は94-96とコンスタントに高評価を得ています。このほどGalloniが公開した2011年のナパの記事でも、Abreu、Araujo、Screaming Eagleなどと並んで紹介されており、2011年のワインに「吹き飛ばされた」と書いています。
当初から150ドルと高価なワインではありますが、カベルネ好きであれば、チェックしておく価値がありそうなワイナリです。
色は濃い目のガーネット。アメリカン・チェリーやブルーベリーのフレーバー。胡椒などのスパイシーさがバックボーンとなって、骨太の仕上がりに感じます。カリフォルニアらしい芳醇なピノ・ノワール。これは、この価格帯としてはとてもいいですね。珍しく、2本続けて同じワインを飲んでしまいました。
カリフォルニアワインあらかるとでは、めったにないメリー・エドワーズのセール。ファンが多いワインです。ソヴィニョン・ブランも有名。
女性つながりで、同じソノマのフリーマンは新ヴィンテージが登場しています。August WestやRoarのワインメーカーとして米国ではマニア人気の高いEd Kurtzmanが作るワイン。Akiko's Cuveeは作った樽の中から、共同経営者のアキコさんがいいものを選んだもの。エレガントさと、芳醇さを兼ね備えたワインです。
もう1つ女性つながりでウメムラではMayaの1999年がセール。…と思ったら、もう売り切れてました。では、ということで、Mayaの1992年を紹介しておきます。Wine Advocate誌で100点取った伝説のワイン。ワインメーカーだったハイジ・バレットの名前を一躍上げたワインでもあります。8万円台はもちろん安くないですが、同時期のボルドーの100点ワイン(例えばマルゴーの1990年)だったら10万円以上が当たり前ですから、それと比べたらずいぶんお買い得に見えます。
ちなみにデビューの1998年から2005年まで、2003年を除いた16ヴィンテージのセットもあります(2004年もありませんが、この年は作られていません)。
無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》
無敵のカリフォルニアワイン講座《無料版》
ここのサービスの決済はゼロという会社を使用しています。アカウント作らずに購入できるのもメリットです。
ただし、文楽は手数料が結構取られてしまうので、手数料や消費税込みの販売金額は399円とちょっと高くなってしまいました。ご了承ください。
会場は恵比寿のPARTY。ここに来るのも久しぶりです。
今回、Beringerから来ていたのはRoger Harrisonさん。リサーチ・ワインメーカーといって、様々な品種やルートストック、醸造技術などをテストする役割の人です。さらに、Beringerの作るデザートワインとして評価が高いNightingale(ナイチンゲール)のワインメーカーでもあります(Beringerではワインごとにワインメーカーがいます)。
試飲したワインは5種。Napa ValleyのSauvignon BlancにChardonnay、Merlot。Knights ValleyのCabernet Sauvignon、そしてNightingaleです。
Sauvignon Blanc(SB)は2009年のもの。92%がSBで7.5%Semillon、0.5%Viognier。ヴィオニエはわずか0.5%ですが、それがフローラルなフレーバーを加えているとのこと。青い草やグレープフルーツといったSBらしいフレーバーに加え、白桃のようなトロッとした風味を感じたのもそのせいかもしれません。全体的にはクリスプで飲みやすくおいしいワイン。
Chardonnayは2010年。樽を55%使用しています。これもクリスプですが、ちょっとスパイシーなところもあります。シャルドネとしては若干ミッドパレートが弱いかな。
Merlotは2009年。ふくよかなワイン。90%メルローで10%Cabernet Sauvignon(CS)だとのこと。ほとんどタンニンを感じず、チェリーやシロップのような風味。メルローとしては悪くないです。
CSは2009年。Beringerはナイツバレーのパイオニアで1983年にAVAとして指定されるより前、1970年代から樹を植えているとのこと。85.5%ナイツバレーで14.5%ナパのブドウを使っています。ナイツバレーのブドウはタニックなので、ナパのブドウを混ぜているとのこと。品種は94%CS、4%CF、2%Petit Verdot。ブルーベリーやチェリーの味わい。骨太のタンニン。これはいいワインです。
最後はNightingale。SBとSemillonを使い、25brixでブドウを収穫。収穫した房をトレーに並べて、培養した貴腐菌を噴霧します。後は貴腐菌が定着し、ブドウから水分が抜けるまで温度や湿度をコントロールします。こういった方法で作っているのはここだけだとか。
全部テイスティングして感じたのは昔よりも白ワインを中心に、クリスプなスタイルが中心になったこと。実際、そういった傾向はあるそうです。
ナパではMerus、Kuletoに次ぐ3つ目のワイナリ。合計すると年間54万3000ケースを作っているとのことです。なお、うち30万ケースはSebastianiだとか。
頭の3つは要注目。ホールのカベルネ、カレラのデザートワイン、ABCのニュイ・ブランシェです。
ホールはナパで近年伸び盛りのワイナリ。先日、Wine Advocate誌で95点を取った2008年のカベルネを飲みましたが、確かに非常にできのいいカベルネでした。ここでは同じワインの2009年(
カレラからはヴィオニエのデザートワイン。これはレアモノ。生産量は360ケース。カレラに強い日本でもあまりみないワインです。米国でも25ドル前後するのが1715円という安さ。
Au Bon ClimatはシャルドネのNuit-Blanches Questが2520円。先日、某ワインショップの人とも話をしていたのですが、最近の日本におけるABCの安さは、不思議なほど。中でもこれは安いです。
この3つだけでも買って損はないでしょう。後のもデイリーにはいいと思います。
最初はFoxglove by Varnerのシャルドネ。同じワイナリの単一畑もの「Neely」がWine Advocate誌で98点を取って注目されましたが、廉価版のFoxgloveもとてもコスト・パフォーマンスの高いワインです。樽不使用、マロラクティック発酵なしなので、従来のカリフォルニアのシャルドネのイメージとは対極的なワイン。2000円台前半の味ではありません。
2本目はスター・レーンのカベルネ。サンタ・バーバラのサンタ・イネズ・バレーというとピノ・ノワールで有名なところですが、ここはその中でも海から遠く温暖なところ。このカベルネは5000円前後の中ではベストの1つ。2006年なので熟成もちょうどいいところでしょう。買って後悔しないワインです。
最後はハーラン・エステート。これは値段がどうのというよりも、毎年この時期に入荷して、すぐに売り切れてしまうもの。興味があるなら早めに動くべし。8万8000円は楽天で最安です。
1.有料版の本数が無料版を超えた
現時点で、有料版が閲覧数454で販売が37、無料版が閲覧数202で、販売数が33。当初は無料版が伸びましたが、だんだん有料版の方が閲覧数も販売数も上回るようになってきました。
理由はいくつか考えられますが、有料版の250円という値段が「これくらいなら出してもいいかな」と思うレベルだったのかと思います。私が書いているならということで、すぐに有料版を買っていただいたケースもあったのはありがたいかぎり。
2.買っているのは必ずしもワインクラスターの人ではない
Twitter上でいただいた感想などをTogetterにまとめておきます。
ワインマニアの人よりも、ワイン好きだけどそれほど詳しくないといった人が多いような気がします。それは本を書くときの狙いでもあったので、いい傾向だと思います。逆にカリフォルニア・ワインマニアの人には今のところ読んでもらえていないようです。なお、ここで出てくる本田さんはITジャーナリスト、神原サリーさんは家電のジャーナリスト、麻倉怜士さんはデジタルメディア評論家として有名な方々です。本田さんは古くからの知り合いですが、後のお二人はお会いしたことありません。
3.拡販力ではやはりツイッター
本田さんから、神原サリーさん、麻倉怜士さんと伝播していったように、ツイッターはやはり広げる力があるなあと思いました。ときどき本の宣伝ツイートを入れていますが、もうちょっといろいろな時間帯を試す必要があると思いました。例えば、1番目に挙げた有料版が上回ったというのは昼に気づいたので昼にツイートしたところ、それまで本に気づいていなかった人に少しリーチできたようでした。
4.Ameroadのファイル名はなんとかしてほしい
Ameroadのサービスに大きな不満はありませんが、ファイル名が勝手に決められてしまう点はどうだか。できたらアップしたファイル名を使ってほしいものです。途中で改訂する場合などもそこが気になります。
5. Twitterアカウント必須で大丈夫だったか
Ameroadはあまり利用条件ないのですが、Twitterのアカウントは必須です」。購入した人を見ると普段ほとんどTwitterを使っていない人が案外多いようでした。
第1回では最初のAraujoがむちゃくちゃおいしそう。点数は明らかにしていないものの「欠点がない、100点に近い」と言っています。
あと、興味深かったのはChateau Montelena。パーカーは「ワイン界のカル・リプケンだ」(カル・リプケンはメジャーリーグで2632試合連続出場の大記録を持っている人)と、コンスタントに素晴らしいワインを作っていることを褒めており、このワインもかなりおいしそうです。
実はこの年のMontelenaは曰くつきであり、Wine Spectatorでは72点という低い点が付いています。同誌のJames Laubeがブショネだと判断したためですが、当時からその判断には多くの人が疑問を呈したものでした。
おそらく、99%以上の人にとっては検知できないレベルの汚染を感じたのでしょう。しかし、パーカー、ガローニといったレベルの人が気がつかない程度ということは、やはりその判断は間違っていたのではないかと思いました。
パーカーのビデオ、会員でないと見られませんが、なかなか面白いです。
PS. Part1の3本目、Beckstoffer Vineyardのワインのワイナリがどこだかどうしても聴き取れません。分かった人教えてくださいませ
そこにさらに加わったのがSoberanes。2006年に作ったという新しい畑でGarys'の近くにあるそうです。
最初のワインはシャルドネ。このほかSyrah、Pinot Noirが植えられています。柳屋に入荷していますが、かなり美味しそうな雰囲気が出ています。
電子書籍のEPUBファイルはダウンロード保存済みとします。
まず、Adobe Digital Editionsのページを開きます。
» 続きを読む
iBooksを起動すると、このような本棚が表示されます。この画面をiBooksでは「ライブラリ」と呼んでいます。タップして最初のページを開いてみましょう。
表紙と同じ画像が表示されているはずです。
まず、画像をダブルタップしてみましょう。画面いっぱいに画像が表示されたと思います。この状態で指を2本使って、拡大や縮小表示できます。ページに貼られている画像を詳しく見たい場合は、このようにします。もう一回ダブルタップすると元の画面に戻ります。
なお、この本、かなりサイズがあるので読み込みに結構時間がかかります。触っても反応しない場合は読み込み中の可能性があるので、ちょっと待ってあげてください。
次に、右から左にページ上をスワイプします。すると次のページに進みます。スワイプが上手にできなかったら、ページの右端あたりをタップしてもいいです。本を読むときの基本動作ですから、無意識にできるよう、練習して慣れてください。
逆に、左から右にスワイプしたり、左端をタップすると前のページに戻ります。
画面の下にインジケータやページ番号が表示されていると思います(表示されていないときは、画面の中央あたりを軽くタップすると表示されます)。インジケータを左右に動かしてもページを移動できますが、本書はページ数が多いので、あまり実用的ではないでしょう。
なお、EPUBにはページという概念がないので、総ページ数や現在のページ番号は、見ているソフトや文字のサイズなどによって変わります。本の内容について人に伝えるときは、ページ番号ではなく、見出しなどを利用しましょう。
» 続きを読む
日本では、毎年ごく少量しか出回らないブランドなので、これまで安くなることはほとんどなかったのですがどういうことなのでしょう。
同ショップのメルマガによると、
円高差益還元を素早く反映させる輸入元さんの努力に、弊店納入分のスケールメリットが生かされたことも要因の一つですが、それらに加え、もう一点。
過日、日本人ファンによるWHスミスへのワイナリーツアーが組まれました。これに、大変気を良くしたオーナーのビルとジョアンさんご夫妻が、太っ腹な決済をしてくれ、それが決定打ともなっております。
とのこと。いわば特別価格ですから、今回限りと考えておくべきでしょう。
なお、このワイン、Wine Spectatorでの評価は芳しくないです。Sonoma Coastが87点、Hellenthalは84点。Cellar Trackerなどでの評価は悪くないので、WSの点が悪い=ダメなワインということではないですが、念のため。
iBooksはアップル標準ですが、最初から入ってはいないのでApp Storeからインストールします。
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Mount Edenというワイナリ。イーデンと発音するのが正しいようですが、国内だとエデンとすることが多いようです。ま、発音は置いておいて、このワイナリがあるSanta Cruz Mountains、シリコンバレーからほど近い地域ですが、実は素晴らしいシャルドネが作られるところでもあります。特に、ピュアな果実味と高い酸が特徴のような気がします。
古くから有名なところだとRidge。ここのMonte Belloの畑のシャルドネは、大部分がSanta Cruz Mountains、一部がポジティブ・セレクションでMonte Belloの畑名が付きます。どちらも素晴らしいワイン。
近年赤丸上昇中なのがNeely。単一畑のものはWine Advocate誌で最高98点がついています。セカンド的位置付けで樽を使わないFoxgloveも美味です。
そしてMount Eden。ここは禁酒法後のカリフォルニアワイン低迷期にMartin Rayが設立して高品質のワイン造りをした由緒あるワイナリですが、特に近年のシャルドネは高評価を受けています。
で、やっと本題に入りますが、Wine Advocate、Wine Spectator両誌で95点と高く評価されたここの2008年のシャルドネがそろそろ輸入元終売だそうです。カリフォルニアワインあらかるとによると在庫限りだとか。
実はまさにこのワイン、今週飲んだところでした。噂負けしない、おいしいシャルドネでした。個人的にもお薦めです。
形式はEPUB。パソコンであればAdobe Digital Editions、iPhone/iPadであればiBooks、AndroidであればAldiko Book Readerなどで読めます。iBooksで読む方法については後日詳しく紹介します。また、PDFやKindleのmobi形式を希望する方は、購入後Twitterで@andymaまでメンションをください。
価格はAmeroadでは250円。ただし、決済サービスごとに手数料が別途かかります。特別特典として2012年5月中に購入し、購入時にTwitterのアカウントを私に通知するようにしていただいた場合、今後出していく他の地域のバージョンを無料で差し上げます。
また、文楽では手数料消費税込みで399円。こちらの特典は2012年6月10日までとさせていただきます。購入者には文楽のシステムを通じてメッセージを送り、メールを送っていただきます。
Kindle版は500円。
なお、EPUBでは無料版も作りました。歴史の章がフルに読めるほか、他の章は一部だけを入れてあります。EPUBに慣れていない方はまずそちらでお試しください。
なお、本書のタイトルの「無敵のカリフォルニアワイン講座」というのは、カリフォルニアワインの日本で出ている本より濃い内容のものを目指しているということと、カリフォルニアワイン自体が無敵の力を持ってほしいという期待を表しています。本書がカリフォルニアワインを知る助けに少しでもなれば本望です。
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《目次》
第1章 はじめに
第2章 これだけは知っておこう
第3章 カリフォルニアワインの歴史
第4章 ワイナリ訪問のための20のTips
第5章 カリフォルニアの気候とワイン産地
第6章 Napa(ナパ)――カベルネが君臨するワイン界のディズニーランド
第7章 ナパのワイナリ
第8章 ワインメーカーの系譜
Zio Tony RanchはMartinelliが持っている畑の一つで、MartinelliのほかPatz & HallやMarcassinもワインを作っています。もちろんMarcassin版だと100ドルをはるかに超える価格ですが、MarcassinもMartinelliもワインメーカーはHelen Turley。個人的にはMartinelliのピノとシャルドネはあまり好みではないのですが、それでもこの価格だと惹かれますね。濃い系が好きな人であればお薦めです。多分明日までは残っていないのでお早めに。
これは通常のランチのワイントレインのコースに、マボロシワインがグラスで3種(スパークリング、シャルドネ、ピノ・ノワール)付き、さらにマボロシのワインの試飲やサイン会などが行われるというもの。ワインメーカーも同乗するので、直接質問することも可能です。
価格は1人当たり169ドル。ワイントレインの中では最高級のVista Domeカーを使っており、通常スパークリング・ワインが1杯付くだけのものが139ドルしますから、ワインメーカー・イベントはかなりお得です。限定人数なので予約はお早めに。
なお、ワイントレインではほかにもワインメーカー・ランチを開催しています。詳しくはこちら。
Inglenookはナパの名門として、禁酒法後の厳しい時代にも品質を最大限に優先したワイナリであり、この記事にも「1941年のInglenookカベルネはこれまで作られたカリフォルニアワインの中で最もすばらしいものの1つと考えられて」います。しかし、1964年にJohn Daniel Jr.がワイナリを売却して以降、安ワインのブランドに貶められてしまっていました。Coppolaが旧Inglenookのワイナリを買い取ってNiebaum-Coppola(後にRubicon Estate)を作った後も、そのブランドは使えなかったわけですが、ついにその復活が叶ったのです。
元記事にある新InglenookのラベルはInglenookの文字の下にシャトーの絵が入ったもの。これまでCask Cabernet Sauvignonと言っていたカベルネ・ソヴィニョンの2009年のものが最初のワインです。
2010年のカレラ・セントラルコースト・ピノ・ノワールはワイナリ35周年のもので、Wine Spectatorでは93点という過去最高の得点。かつてのセントラルコーストが「安かろう、…」というイメージであったのに対し、ここ数年は裏切られることがない、安心銘柄になっています。
前にも紹介していますが、やはりこれは買っとけワインということで、再度取り上げさせていただきました。
新しい条例では、最も急な斜面で木を抜いてはいけないことになり、不安定な斜面から50フィート以上離れたところでないと新しい畑は作れないことになっています。また、樹を植えてから3年間視察が入ることにもなっています。
畑の開発という面では、これまでより余計な時間やコストがかかることは明白であり、一方環境保護という面ではもっと踏み込んだ規定が欲しかったという意見もあるようです。
ところで、ソノマで一番急斜面な畑はどこだかご存知でしょうか?
僕の知る限りではMartinelliのJackass Hillが一番ではないかと言われています。斜度最大60%という急斜面の畑で、ロバでないと畑を耕せないことからこの名前が付いたそうです。ZinfandelやMuscat Alexandriaが植わっています。
アネット女史、以前は自動車のパーツの部門でバイヤーだったということで、ワインのバックグラウンドはほとんどなく、知識もバイヤーになってからのものだけのようです。
インタビューのやり取りでは、アネット女史が、ワインはテレビや服飾と比べて何も違わない、といい、インタビュワーが「でもトイレット・ペーパーやアルミ箔とは違うんじゃない?」と聞くと「なぜ?」と返します。「パーソナルなものだから」と答えると「人はそんなふうに見たがるわ。でも最終的にはただの飲み物にすぎないのよ」と、ワインラバーが目を剥くような内容になっています。
その割り切りがコストコらしいところではありますが、なかなか面白いインタビューなので、元記事から動画を見ることを薦めます。
とはいえ、今回は「キャップの不良」ということでちゃんと安い理由はあります。スクリューキャップが、ちょっと固すぎるということで、通常の価格より2割程度安く売ることになりました。
ものはヘンドリーのHRW カベルネ・ソヴィニョン。ヘンドリーそのものが、コストパフォーマンスの高いワインで知られている上、さらに安くなるのですから、3000円以下でクオリティの高いカベルネ・ソヴィニョンを飲みたいなら、お薦めです。
セールの性質上、現品限りなのでお早めに。
ちなみにこのワイン、Wine Advocate誌では95+、Wine Spectatorでも95点という高評価です。一番心配なのは保存状態ですが、すくなくとも2カ月前に行ったときにはなかったので、コストコに長期においてあるということではないだろうと思います。
オレゴンで生まれたセリアは1982年にUC Davisで醸造の学位を取った後、世界のさまざまなワイン地域で修行をしました。その過程でナパにも来ていくつかのワイナリを手伝い、1987年にSilveradoのアシスタント・ワインメーカーに落ち着きました。
コンサルタントとしての活動を始めたのは1992年のStaglinから。21世紀に入ってからは、コンサルタントするワイナリも増え、しかもほとんどが現在でも続いています。2004年には自身のワイナリCorraを始めています。
特に注目を浴びたのはScarecrowのコンサルタントになったこと。最初のヴィンテージである2003年のScarecrowがロバート・パーカーから98点という評価を得たことで、一夜にして有名ワイナリの1つになりました。2007年は100点を得て、新世代カルトとしての位置付けを固めています。
ちなみに、彼女の名前のマチェスキは、夫でBeaulieu(BV)の白ワインを担当するボブ・マチェスキから来たもの。以前はセリア・マチェスキと名乗っていることが多かったのですが、近年はセリア・ウェルチだけで通していることが多いようです。
Silverado 1987-1991
Robert Pepi 1991-1995
Staglin 1992-?
DR Stevens 1999?-2007
Scarecrow Wine 2002-現在
Corra 2004-現在
Lindstrom Wines 2005-現在
Hollywood & Vine Cellars ?-現在
Keever Vineyards & Winery ?-現在
Kelly Fleming Wines ?-現在
Barbour Vineyards 2009?-現在
2012年になってから不況前ほどではないにしろ、ワインの価格が反転して値上がり傾向が見えており、今後のワイン不足でその状況が加速するかもしれません。
コンシューマーにとってはワイン値上がりは残念なニュースですが、おいしいワインを飲むためには、ワイン業界が健全な状態であることも必要です。今後この動きがどうなっていくのか要注目です。
1995年、最初に採用したのはLail Vineyards。Inglenookの元オーナーの娘であるRobin Lailのワイナリです。1996年には自身のMelka Winesを立ち上げます。
1990年代末には多くのワイナリのコンサルタントを始めます。中でもVineyard 29ではハイジ・バレットの後継という重責を担いました。
メルカを決定的に有名にしたのは2002年、ヘレン・ターリーの後を受けてBryant Familyのワインメーカーになったことでした。1990年代末からの「カルト・ワイン」フィーバーの一角をなしたワイナリであること。オーナーとヘレン・ターリーとの不仲がニュースに取り上げられ、去就が注目されていたこと。自然に新任者にも注目が集まりました。
2007年までのBryantでは、成果もはかばかしくなく、最後は喧嘩別れに近い終わり方になってしまいましたが、Hundred AcreやDanaではWine Advocate誌で100点の評価を得ており、メルカの評判はますます上がっています。2008年9月のFood&Wine誌では、ロバート・パーカーが「世界で最も影響力があるワインコンサルタント」9人の1人として、ヘレン・ターリーやマーク・オーベールらとともにメルカを選んでいます。
Lail 1995-現在
Melka 1996-現在
Caldwell 1998-2005
Marston 1998-2010
Hundred Acre 1998?-現在
Vineyard 29 1999-現在
Constant ? -2002
Seavey ?-現在
Quintessa ??-2007?
Bryant Family 2002-2007
Dana 2005-現在
Gemstone 2005-現在
Cliff Lede 2010-現在
Bondの本来の楽しみ方はそれぞれの単一畑のカベルネ・ソヴィニョンで“テロワール”を感じることですが、いかんせん1本3万円程度とかなり高価です(品質もその価格に見合うものではありますが)。
そこで見逃せないのがMatriarch(メイトリアーク)というブレンドもの。日本での価格は1万円程度と世界で一番安くなっています(実勢価格で125ドルくらいからです)。
ただ、2008年のメイトリアークは、1万1000円程度からと、これまでよりちょっと高くなっています。一方で、評価はちょっと低め(WAで89、WSで90)。
実は、まで2007年のものも残っているショップがあり、そちらはもっと安く、評価は高い(WAで91、WSで93)です。こちらはむちゃくちゃお買い得。特にパリ16区は4月29日までカリフォルニア・ワイン10%割引実施中(2008年は対象外ですが2007年は対象です)なので実質税込9000円程度という激安です。
ついでに書いておくと、パリ16区ではBond Melburyの2007年が2万7800円。これも10%オフ対象ですから実質2万5000円。米国でも350ドルくらいしますから、激安です。残り1本なので迷ったら買いですよ。
1967年生まれのアンディ・エリクソンはインディアナ州の生まれ。ワインとは縁がなく育ち、大学もワイン醸造とは無関係。サンフランシスコで広告関係の仕事をしているうちにワインへの興味が増し、1993年に1年半の休みを取って南米に行きました。アルゼンチンのワイナリで、1994年の収穫を手伝っているときに著名なワインメーカーのPaul Hobbs(ポール・ホブス)と出会い、ナパに行って当時Paul Hobbsが手がけていたStag's Leap Wine Cellarsで働くことになりました。
さらに、ナパに来て早々、John Kongsgaard(ジョン・コングスガード)と知り合いになり、Newtonで働くことに。そこで妻となるAnnie Favia(アニー・ファヴィア)と出会いました。コングスガードは、彼を一番弟子とみなしているようです。このほかHarlan EstateのBob Levy(ボブ・レヴィ)とも知り合いになってHarlanでも一時働くなど、幸運が続きました。
2001年にStaglinのワインメーカーとして独り立ちし、2003年にはコンサルティング・ビジネスを本格的に始めるのと同時に、妻と共同でFaviaを立ち上げました。
2004年にサンタ・バーバラのJonataでワインメーカーになりました。そのオーナーだったCharles Banks(チャールズ・バンクス)がScreaming Eagleを買収したことで、同ワイナリのワインメーカーになりました。もちろん、その実力があってのものでしょうが、人との出会いの幸運が驚くほどです。
なお、2007年のScreaming Eagleが、Wine Advocateで10年ぶり2回目となる100点と評価され、同年のDalla Valle Mayaが98点を得るなど、実際のワインの評価も上々という言葉では足りないくらいです。
シャトー・オーゾンヌが好きで、一番好きな品種はカベルネ・フランだというアンディ・エリクソン。Mayaはカベルネ・フランを多く使っていますが、Faviaでもカベルネ・フランを中心に作っています。
Stag's Leap Wine Cellars 1994
Spottswoode ?-?
Newton ?-?
Harlan Estate 2000-2001
Staglin 2001-2002
Hartwell 2003?-2006
Ovid 2003-現在
Dancing Hares 2003-現在
Favia 2003-現在
Leviathan 2004?-現在
Jonata 2004-2006?
Arietta 2005-現在
Screaming Eagle 2006-2011
Dalla Valle 2007-?
カリフォルニアのワイナリは環境への意識という面では、かなり進んでいます。「カリフォルニアワインがエコフレンドリである10の理由」というドキュメントによると
1. カリフォルニアの「持続可能なワイン栽培プログラム」(SWP)によって、土地からグラスまでエコの標準が定められている。
2. 太陽光発電や風力発電、バイオ燃料の採用が進んでいる。
3. 畑に様々な動物や鳥を放って、害虫や病気対策をしている。
4. 長期的な環境へのインパクトを抑えた「グリーン・アーキテクチャ」が進んでいる
5.自然に買える素材を使うなどさまざまな点でエコシステムができている
6. 春先のマスタードなど、cover crop(被覆作物)が普及している。
7. リサイクルに取り組んでいるワイナリも多数。
8. 水の無駄使いを防ぐワイナリも多数。
9. 炭酸ガスの排出を減らしている。
10. 研究開発に投資している。
とのことです。
私の印象でも、ワイナリのサイトで環境について言及しているところがすごく増えたなあという感じがします。
1970年にナパのセントヘレナに引っ越してきたオーベール。父親はカリストガに薬局を持ち、マークにはエンジニアになることを期待していたといいます。しかし、子供の頃からシャンパーニュを飲んで育ったマークは、フレスノ大学に進学。そこでワイン醸造を学びました。
卒業後はMonticelloでワインメーカーになりました。このころナパで参加したテイスティング・グループでヘレン・ターリーと出会い、Peter Michaelでアシスタントになりました。1990年にヘレンがPeter Michaelを去ってからは、ワインメーカーに昇格し、そこで名声を築きました。
1999年には再びヘレンターリーの後を継いでColginに参加。自身のワイナリAubertも始めました。Sloan、Bryantといったカルトワインのワイナリからもワイン作りをまかされます。
Monticello 1985-1989
Rutherford Hill ?-?
Freemark Abbey ?-?
Peter Michael 1990-1999
Aubert 1999-現在
Colgin 1999-2006
Sloan 2000-2001
Bryant Family 2007-2011
1979年にU.C. Davisの醸造学科を卒業したデイビッド。卒業論文の「Volatile Ester Hyrdolysis or Formation during Storage of Model Solutions and Wines」はワインの中でどのようにフレーバーが出来ていくのかを分析したもので、現在でも参照されているとのこと。
卒業後、短い期間ですがボルドーのCh. Pétrusで働き、その後ソノマのSimiでアシスタントをします。1984年にはソノマのMatanzas Creekでワインメーカーになります。ここでは素晴らしいメルローやシャルドネを作っています。また、ここでの在籍中にシャルドネのスキンコンタクトについての論文を発表するなど、学究肌であることが分かります。Matanzas Creekの後はChalk Hill。ここは、古くからシャルドネで有名なソノマのワイナリですが、1980年代はやや低迷していました。それを立て直したのがレイミーでした。
1996年には自身のワイナリRameyを始めるのと同時に、ナパのDominusでも働き始めました。
ナパでは旧Girardを買収したRuddのワインメーカーになり、ここでもシャルドネが人気を博しました。また、Ruddにカベルネ・ソヴィニョンを提供していたJerico Canyonのワインメーカーになり、自身のワイナリでもJerico Canyonのカベルネ・ソヴィニョンを作り始めました。2003年からは新進気鋭のワイナリHallのワインメーカーにもなっています。ロバート・パーカーは2010年に「Hallの勢いに乗らない手はないよ、ここ3~4年は山ほどいいワインを作っているから」と書いています。
現在、RameyではHyde、HudsonというCarnerosの著名畑のシャルドネやソノマのRitchieのシャルドネ、LarkmeadやPedregalという単一畑の優秀なカベルネ・ソヴィニョン系ブレンド、Claretというコストパフォーマンスの高いカベルネ・ソヴィニョン系ブレンド、さらにはいくつかのシラーを作っており、いずれも高評価を得ています。
Simi 1980-1983
Matanzas Creek 1984-1989
Chalk Hill 1990-1996
Dominus 1996-1998
Ramey Wine Cellars 1996-現在
Rudd Oakville Estate 1996?-2001
Jerico Canyon 2001-2006
Hall Winery 2003-現在
同誌主宰のロバート・パーカーは第3者機関に調査を委ね、このほどその結果が公表されました。
それによると、(1)Jay Millerが金銭を受け取ってレビューを書いたという事実は発見されなかった、(2)しかし、レビュー用のテイスティングと、ワイナリが金銭を払って参加するプライベートのイベントの境がはっきりしなかった、(3)それはJay Millerがスペイン語を解さないことから、スペインでのアレンジを依頼したPancho Campoによるものであった、とのことでした。また、Jay Millerが同誌をやめたのは、この件とは無関係であると結論されています。
また、このレポートではWine Advocate誌がこれを受けて、(1)パーカー以外のレビュアーの倫理基準を明確にするべきであり、(2)2011年6月末以降のMillerのレビューは掲載するべきではない、などの動きを取ることを勧めています。
このうち倫理基準については既にアップデートされたものがサイトに掲載されています。
1996年には自身のワイナリであるKongsgaardを立ち上げ、さらには共同でArietta、Lunaを始めました。Livingstonでのワイン作りにも協力しました。Lunaはサンジョベーゼ、ピノ・グリージョといったイタリア品種やメルローを手がけ、Ariettaではボルドー系のブレンドで優秀なワインを作りました。ただ、2005年にAriettaの持分を売却したのを最後に、自身のKongsgaardに注力するようになっています。
Kongsgaardでは祖父が1927年に購入した畑「The Judge」から類まれなシャルドネを生み出しています。シャルドネの優秀な畑がMarcassinやKistlerなどソノマに集中する中、ナパでは孤高の地位に上り詰めています。また、シラーでもナパでトップレベルのすばらしいワインを輩出しています。カベルネ・ソヴィニョンのレベルも年々上がっており、ウルトラ・プレミアムなワイナリとしての位置を確立しました。
Christian Brothers ?-?
Stony Hill Vineyard ?-?
Stag's Leap Wine Cellars ?-?
Balverne ?-?
Newton 1983-1996
Livingston 1996-2001
Arietta 1996-2005
Luna 1996-2002
Kongsgaard 1996-
目玉は、シミーのシャルドネとかフランシスカンのカベルネとか。どちらも通常より400円~500円程度安くなっています。デイリー品が中心なのでまとめ買いにどうぞ。
セット内容は2007年と2008年のそれぞれRussian RiverとMK Vineyard。Stephen TanzerのInternational Wine Cellar誌(IWC)では2008年のRussian Riverが90点のほか、残り3本は92点という高得点。IWCはブルゴーニュのレビューではWine Advocate誌より信頼性が高いと言われており、ピノ・ノワールの評価では定評がありますから、そこで90点台というのは立派な数字です。
Small Vinesはブルゴーニュのような密植スタイルでぶどうの樹を植えるのが特徴のワイナリ。樹の間隔を通常の3分の1から2分の1程度にしています。
1976年にU.C. Davisを卒業したレヴィはCuvaisonで働いた後、1982年にRombauerのワインメーカーになります。1983年にBill HarlanがMerryvaleを設立するときにワインメーカーになることを請われ、Merryvaleで1998年までワインメーカーを務めます。
並行してHarlan Estateのプロジェクトにも加わります。Harlan EstateはオーナーのBill Harlanが完璧を目指して作ったワイナリであり、欧州の様々な一流ワイナリを調べた結果、ヒルサイドが一番いいワインができるという結論に至り、畑を切り開きました。
Bill Harlanが「あらゆるレベルで選択を行った」というように、畑から様々な醸造技術まで、あらゆることをテストし、いいものを残して行った結果が今のHarlanになったわけです。例えば、Harlanの畑は約40エーカーですが、これを斜面の向きや品種、ルートストックなどで40の区画に分けています。それぞれ最適な収穫時期に収穫します。半日ずれただけでも味が変わってしまうというのですから、シビアです。
Bondにしても、ナパの70あまりの畑からブドウを買い付け、一番いいものを選んでいった結果の産物です。選別を始めてから、最終的にBondとして契約する畑を決めるまで12年。
このようにHarlanにしてもBondにしても経験を積み重ねた結晶として成り立っている部分が多く、ボブ・レヴィが当初から携わっている意味合いの大きさが分かります。Harlan/Bondファミリーには2012年からPromonteryという新しいプロジェクトも加わります。さらにボブ・レヴィの役割は重要になりそうです。
Cuvaison(Cellar Assistant) 1977-1981
Rombauer Vineyards 1982–1987
Merryvale 1983-1998
Harlan Estate 1984-
Bond 1999-
Promontery
米国でのリリース価格24ドルに対し、日本でも2000円台前半というほとんど変わらない価格で買えるのもうれしいところ。2000円台のカリピノとしては最強と言っても過言ではないかもしれません。
かつてはカレラのセントラルコーストは「安かろう…」というイメージがありましたが、近年の品質向上は著しいものがあります。Wine Advocate誌でも2007年~2009年で90点以上の評価(2010年はまだ)を得ています。
なお、いわゆるロマネコンティうんぬんに関しては、購入したブドウで作るこのワインは無関係なので、その点は気をつけてください(そういう宣伝もたまに見るので)。
通常1300円~1500円程度のこのワイン、米国での定価が11ドルですから1000円だとそれほど変わらない。輸入コストを考えたらものすごく頑張っていると思います。
Photo courtesy from craig.camp
トニー・ソーターは大学では哲学を学んだ人。ワイン作りについて正式に学んだことはないものの1975年にナパに来て様々なワイナリで修行を積み1980年代からコンサルタントを始めました。また、自身のワイナリであるEtude(勉強の意)は1980年に開始しています。Etudeのきっかけは、Oakvilleから余っているピノ・ノワールを売りに来たのを買ったこと。以来ピノ・ノワールを主な品種として作っています。
一方、ミア・クラインは1962年に南カリフォルニアで生まれ、高校の最上級生のときにサンフランシスコに引っ越してきました。そこでワインショップのアルバイトをしたのがきっかけになり、ワイン作りを志すことに。UC Davisの醸造学科に進学しました。
1983年に卒業した後は、当時女性ワインメーカーの草分け的存在だったCathy Corison(キャシー・コリソン)が働くChappellet(シャペレー)に雇われ、次にRobert Pepiで働きました。
Robert Pepiでトニー・ソーターに出会い、独立したワインメーカー/コンサルタントへの道を歩み始めました。1990年のことです。以後約10年間、2人は共同で多くのワイナリのワインメーカー/コンサルタントをしました。特にViaderやAraujoではワイナリの初期から携わっています。また、前述のようにDalla Valleではハイジ・バレットを引き継ぐという難しい役割でしたが、評判を落とすことなくやり遂げました。
トニー・ソーターは1997年に妻の生まれ故郷であるオレゴンに畑を買ってSoter Vineyardsを立ち上げ、1999年にはEtudeとSoter以外のコンサルタントから手を引き、すべてミア・クラインに譲りました。Etudeも2001年に売却。ワインメーカーとしては残りましたが、2005年ころには完全に手を離してSoterに専念するようになりました。
一方、ミア・クラインは1991年に自身のワイナリSeleneを立ち上げ。FisherやBresslerなどのプレミアムなワイナリのワインメーカー/コンサルタントも続けています。またFood & Wine誌では2003年に「Winemaker of the Year」に選ばれています。
Spottswoode 1982(Soter)-1991
Shafer 1986(Soter)-?
Viader 1988(Soter)-1997
Dalla Valle 1989-2006?
Araujo 1991-1998
Niebaum-Coppola 1991-?
トニー・ソーター単独
Etude 1982-2005?
Niebaum-Coppola 1992?-?
Shafer ?-?
Soter(オレゴン) 1997-現在
ミア・クライン単独
Selene 1991-現在
Fisher 2000-?
Bressler 2000-現在
Boyanci 2006-現在
Palmaz 2002?-現在
ワインのラインナップは例えば
Spottswoode Sauvignon Blanc
Kongsgaard The Judge
Araujo Syrah
Opus One
M by Michael Mondavi
Continuum
といった感じ。ただ、この6本で8人で開催したとしても料理を含めると2万円になっちゃうんですよね。
それでも人が集まりそうなら考えるのですが。いかがでしょう?
1958年にナパで生まれ、ワインメーカーの娘として育った彼女は自然にUC Davisに進み、ワイン作りを学びます。1980年に同校卒業後はSilver Oakを作ったJustin Meyerの下で修行し、1983年にBuehlerで初めてワインメーカーになります。同じ頃、Chateau Montelenaのオーナーの息子で1982年にワインメーカーになったBo Barrettと結婚しています。
1988年にBuehlerを離れ、ワイン・コンサルタントとして独立することにしました。その直後、Dalla Valleの創設者であるGustav Dalla Valleから声がかかり、同ワイナリのワインメーカーになりました。これが大きな転機でした。1992年のMaya(カベルネ・フランをベースにした独自ブレンド)がWine Advocate誌のロバート・パーカーに100点と評されたのを初め、98点、99点など高得点を連発したのです。このMayaに代表されるように、ややエレガントなワインを作るのが彼女の特徴の一つと言われています。
Dalla Valleの近隣にあるScreaming Eagleでは1992年から、創設者のJean Philipsがワイナリを売却する2006年までワインメーカーを務めます。この期間にも1997年のものがロバート・パーカーから満点のワインを得ています。また、1992年のScreming Ealgeの6リットルボトルが2000年のNapa Valley Wine Auctionで
1994年には、自身のワイナリであるLa Sirenaを作りました。これは偶然の産物でしたが、シラーやマスカットなど、クライアントのワインでは作っていないような品種も手がけています。
21世紀に入ってからはParadigm、Amuse Bouche、Lamborn、Kenzo Estateなどでワインメーカーを務めています。また、2008年から夫のBoと共同でワインを作るBarrett and Barrettを始め、2011年に最初のワインをリリースしました。1本250ドルと高価ですが、カリストガにある自社畑から作ったカベルネ・ソヴィニョンです。
最後に、これまでのワインメーカーやコンサルタントとしての履歴をまとめます。20年以上続いているParadigmを初め、長期間にわたって続けている例が多いのは、それだけクライアントからの信頼を得ているということなのだと思います。
Buehler Vineyards 1983-1988
Dalla Valle 1988-1995
Paradigm 1991-現在
Screaming Eagle 1992-2006
Grace Family -2000
La Sirena 1994-現在
Lamborn 1996-現在
Vineyard 29 1995-1998
Jones Family 1996-2006
David Arthur ?-?
Barbour Vineyards ?-?
Showket ?-?
Revana 2001?-2008?
Amuse Bouche 2002-現在
Kenzo Estate 2005-現在
Vin Perdu 2005-現在
Au Sommet 2007-現在
Fantesca 2008-現在
Barrett and Barrett 2008-現在
太陽光発電自体はいまやワイナリでは珍しくなくなりましたが、太陽熱温水器と兼用のものというのはまだあまりないようです。また、コストは明らかにしていないものの、これで年間30000ドルの節約になり、5年でコストを回収する見込みだとのことです。
太陽光発電のコスト見合いはどうしても補助金頼りになりがちなのですが、これだけで費用回収が見込めるのであれば、もっと普及が進むでしょうね。
米国の価格でも90ドル台が多く、価格以上に入手困難なワイン(現状最新の2007ヴィンテージは米国でもほとんど見つかりません)です。ほかのPisoniと飲み比べてみるのも一興ではないかと思います。
1944年にゴルフのマスターズ・トーナメントで有名なジョージア州オーガスタで生まれたヘレン・ターリーはメリーランド州のアナポリスにあるセント・ジョンズ・カレッジで文学を学ぶという、ワインとは全く関係ない育ちでした。夫であり、現在も共同でワイン作りをしているジョン・ウェットローファーとはセント・ジョンズ・カレッジ在学中に知り合いました。
農業に興味があった彼女はその後、ニューヨークのコーネル大学で農業を学びます。そして1977年に田舎暮らしのライフスタイルとワイン作りのためにナパに来ます。
最初に得た職はRobert Mondaviで、研究所の技術者でした。いわゆる「セラー・ラット」としてセラーでの様々な業務もこなしたようです。また、野生の酵母で1樽分醸造してみるなど実験をいろいろやって知識を蓄えたといいます。
ヘレンは1984年にソノマのB.R. Cohnでワインメーカーになります。そして1987年に大きな転機が訪れます。イギリス人のPeter Michaelが作ったプレミアムなワイナリPeter Michaelの初代ワインメーカーになったのです。ここで彼女は贅を凝らしたワインを作り、一躍名を上げました。
1990年にはPeter Michaelを辞して自身のワイナリMarcassinをソノマに構えます。また、1991年から1993年ころにかけて、コンサルタントとして数多くのワイナリと契約します。その中にはColginやBryant、Pahlmeyerなどが含まれていました。
また、1993年から1995年にかけては、ヘレンの弟であるラリー・ターリーが作ったTurley Wine Cellarsでもワインを作っており、極めて濃厚なスタイルのジンファンデルという道を切り開きました。
1990年代半ばから後半に彼女が作ったワインは評論家に圧倒的に高く評価され、冒頭に挙げた「女神」という名が掲げられるようになりました。
一方で、ヘレンは品質にこだわるあまり、ワイナリのオーナーにも過大な要求および報酬を求めるようになっていきました。オーナーとぶつかり合うことも多かったのでしょう。1990年代末には大部分のワイナリでコンサルタントをはずれています。
そういった問題が浮上したのは、Bryant Familyとの契約のもつれが明らかになったことからでした。1997年のワインがWine Advocate誌で100点と評価されるなど、彼女の代表的なワイナリでしたが、内情は大変だったようです。正式には2002年にフィリップ・メルカに交代していますが、2000年の収穫期には既に内部で多くの問題がおき、ヘレンがワイン作りをボイコットして、ワインの品質も低くなったと言います。さらに2003年にはBryantのオーナーを契約不履行で訴えることになりました。裁判はヘレンが勝ち、25万5000ドルの報酬を得ることになりました。
訴訟問題としては、2006年にRoy Estateという新興のワイナリから逆に、契約を勝手に打ち切られたと提訴されるということもありました(和解で決着しています)。
素晴らしいワインを作りながらも、これらの問題から、ダーティで守銭奴的なイメージがついてしまったのは、残念なことだと思います。
こういったことや自身のMarcassinに注力したいという意向から、2000年代にワインメーカーをしたのは自身のMarcassinのほかは、Marcassinのブドウの供給元としても付き合いがあったMartinelli、1999年にできたBlankiet、2003年にできたKapcsándyと、1990年代に比べるとわずかにとどまります。長く続いたMartinelliとも2010年には終わりを告げ、2011年からは自身のMarcassinに専念することになりました。2011年には2008年のシャルドネがカリフォルニアのシャルドネとしては初めてWine Advocate誌で100点に輝いています。
最後に彼女のワインメーカーやコンサルタントとしての足跡をまとめておきます。ナパでの活躍を見るとカベルネ・ソヴィニョン一辺倒かと思ってしまいがちではありますが、Marcassinではウルトラ・プレミアムなピノ・ノワールとシャルドネを作り、同じくソノマのLandmarkやMartinelliでも優秀なシャルドネやピノ・ノワールを作りました。TurleyとMartinelliではZinfandelでも優れたワインを作っています。
B.R. Cohn 1984-1987
Peter Michael 1987-1990
Harrison Vineyards 1989-90?
Marcassin 1990-現在
Canepa 1991-?
Green & Red 1991-?
La Jota 1991-1997?
Swanson 1992-1995?
Colgin 1992-1999
Bryant 1992-2002
Landmark 1993-?
Martinelli 1993-2010
Turley 1993-1995
Pahlmeyer 1993-1999
Blankiet 1999-2005
Kapcsándy 2003-2004
Sine Qua NonはManfred Kranklという人がロスアンゼルスとサンタ・バーバラの中間にあるVenturaに作ったワイナリ。ワイン産地としては極めてマイナーな地域です。ローヌ系の品種やデザートワインを得意としており、Wine Advocate誌では、これまで他を圧倒する13のワインで満点をもらっています。95点以下のワインを探すのが難しいほどで、ロバート・パーカーが常に絶賛する生産者です。毎年ユニークな名前を付けるのと、前衛的なラベル・デザイン、時にはボトルの形状も普通と違うものを使うことでも知られています。あらゆる意味で、常識外のワイナリと言っていいでしょう。なお、参考のために以前の記事を挙げておきます。
ちなみに、生産量が減ったのは、これまでの購入したブドウから、自社畑への移行を進めているから。従来1000ケースほど作っていたものが250ケース程度になっています。したがって、これからも生産量は、減ったままになることが予想されます。
また、近年シラーとグルナッシュと同じ名前を付けることが多かったのですが、今年は異なる名前。シラーがThe thrill of Stamp Collecting、グルナッシュがTurn the Whole Thing Upside Down。
柳屋では既にシラーは売り切れています。購入はお早めに。
中でも有名なのがBeckstoffer To-Kalon Vineyardでしょう。Schrader CellarsでCcsの名前で2006年~2008年まで100点を取ったCcs、Old Sparkyはどちらもこの畑のもの。ほかにもPaul Hobbs、Torなど、錚々たるワイナリがここのカベルネ・ソヴィニョンを作っています。ほかにもGeorge IIIやDr. Craneなど、優れた畑の持ち主です。
畑 | 面積 | 品種 | 主な顧客 |
MELROSE VINEYARD | 102エーカー | Sauvignon Blanc, Cabernet Sauvignon, Merlot | Merryvale, Plumpjack, Duckhorn |
CARNEROS CREEK VINEYARD | 44エーカー | Chardonnay | Acacia, Newton |
BECKSTOFFER LAS PIEDRAS VINEYARD | 25エーカー | Cabernet Sauvignon | Paul Hobbs, Stewart, PlumpJack |
BECKSTOFFER VINEYARD GEORGES III | 300エーカー | Cabernet Sauvignon | Provenance Rutherford, Merryvale Vineyards, Stag's Leap Wine Cellars, Bacio Divino, Franciscan |
CARNEROS LAKE and LAS AMIGAS VINEYARDS | 343エーカー | Chardonnay, Merlot | Acacia、Merryvale |
BECKSTOFFER TO KALON VINEYARD | 89エーカー | Cabernet Sauvignon, Merlot, Petit Verdot, Cabernet Franc | Schrader, Paul Hobbs |
MISSOURI HOPPER | 45エーカー | Cabernet Sauvignon, Merlot | Merryvale、Marilyn Monroe |
ORCHARD AVENUE VINEYARD | 80エーカー | Merlot | 主な顧客 |
BECKSTOFFER DR. CRANE VINEYARD | 25エーカー | Cabernet Sauvignon, Petit Verdot, Cabernet Franc | Paul Hobbs、Karl Lawrence |
このAndy Beckstoffer、さぞかし畑仕事が好きな根っからの農夫なのかというと実はその真逆。優秀なビジネスパーソンとしてワインビジネスに入った人なのです。
彼はヴァージニア州出身で,エンジニアを目指してヴァージニア工科大学を卒業します。その後,陸軍でサンフランシスコに来ます。たまたまケネディの演説を聞いたことをきっかけに「偉くなろう」という決意をし,スタンフォード大学に入り直し,巨大酒類メーカーのHeubleinに就職したのです。
Heubleinで彼が取り組んだのがInglenookの買収。John Danielの手から離れた後、品質が急下降した背景には彼が関係していたと言われています。
その後1973年にRutherfordに畑を買ったことから、地主への道を歩み始めます。
1990年代には大地主としての地位を確立しますが、そこからさらに飛躍するのに使ったのがTo Kalonの名前です。フラグシップとしてTo Kalonを使っていたMondaviと名前をめぐって係争になりました。2003年に和解し、Beckstoffer To-Kalonと、前にBeckstofferと付けることで使えることになりました。このように、いざというときの政治力に長けているのは、彼の出身によるものなのでしょう。
Foxglove(フォックスグローブ)はWine Advocate誌で「安旨ワインのトップの1つ」と評されているワイン。兄貴分のNeelyとは異なり、樽を使わないステンレス発酵であり、マロラクティック発酵もしないという作り。リッチなシャルドネの方程式を敢えて避けているわけですが、結果としては、とてもデリケートで、でも芯の通ったシャルドネになっています。酸のきれいさが際立っています。樽を使わない「すっぴん系」を探している人にはお薦めです。
一方、La Follette(ラフォレ)はFlowers、TandemやLa Cremaなどで名を馳せたGreg La Follette氏のワイナリ。単一畑ものもありますが、飲んだのは「North Coast」のもの。このシャルドネは樽を使用していますが、樽のニュアンスはほとんど感じられない、これも酸がきれいなワイン。Foxgloveより、ややリッチな感じがあるのが樽の効果かもしれません。どちらも2000円台としては優れたシャルドネですが、どちらかというとこっちの方が好きかもしれません。
2つとも、甘くてリッチなカリフォルニアタイプのシャルドネとは大きく違うスタイルです。近年のカリフォルニアのシャルドネを象徴する2本と言ってもいいのかもしれません。
サンフランシスコでは3月にIn Pursuit of Balanceといイベントまで開かれたそうです。
これまでもCalera、Arcdian、Mount Edenなど、一部のワイナリはバランスを重視してきましたが、その動きが広がっているとのこと。ワイン作りにはさまざまなパラメーターがありますが、例えばピノ・ノワールでDijonクローンが増えていることなどが、バランス重視の動きに呼応しているようです。
昨年、このブログでも、最近のカリフォルニアのシャルドネで美味しい物が増えていると書きましたが、それもこの動きと関係していそうです。
寒い日が続いていましたが、東京も3月31日に桜が開花。来週末あたりが見ごろでしょうね。
花見でワインという人もいるでしょうけど、ワインは紙コップでは雰囲気でないですよね。過去記事の再掲ですが、Dean&Delucaで売っているgovinoというプラスチックのグラスは使い勝手もよく、なかなかお薦めです。
このほか、トライタンというグラスも見た目は普通のワイングラスですが合成樹脂の技術で作られていて、割れないそうです。サイズもいくつかあります。
ワインでは雰囲気的に合うのはスパークリングワインでしょうか。コッポラのソフィアあたりは値段も高くないしお洒落な感じで、女子受けもよさそうな気がします。さらに、缶入りもあるので、ボトル冷やせないようなときにも使えますよ。
実は僕は温州みかんはちょっと苦手。味わいが甘さに偏りすぎていることが多いからです(緑で酸っぱいのは食べます)。一方、湘南ゴールドは特徴として「清涼感と十分な糖度があり、味がよい」とあるので、これなら食べられそうです。まだ本当に生産量が少なく、小田原あたりの直売所以外ではなかなか手に入らないのですが、会社の近くの百貨店で特別に販売するというので、買いに行って来ました。
大きさはピンポン玉よりちょっと大きいくらい。鮮やかな黄色で、香り豊かです。味は、甘みもありますが、酸もしっかりしているので、おいしく食べられました。
地元神奈川県の産品ですから、頑張ってほしいものです。
なお、湘南ゴールドを使った製品にサンクトガーレンのビールがあります。これは湘南ゴールドで傷物や、収穫前に落ちてしまったものなど、売り物にならない果実を使っているそうです。3年連続日本一を獲得しているということで、これも気になります。
ドライフルーツもあるそうです。ホームベーカリーによいとか。
野良猫を使うのは、ネズミやモグラなどの駆除のため。殺鼠剤などを使わずに済むため環境に優しいというのが採用の理由だそうです。
環境に優しいといえば、この4月は「California Wines: Down to Earth」というキャンペーンが行われるそうです。Wine Instituteが主催で、カリフォルニアのワイナリが環境面でリーダーシップを取っていることを広報しようというもの。確かに、ワイナリの情報を調べていても、環境に優しいというのは、もはや大部分のワイナリが謳っていて、それだけでは差別化にならないほど。Wine Instituteも、同協会のサステナビリティのプログラムを3分の2以上のワイナリが採用していると言っています。
ということで、エコツーリズムとしてもワイナリにもっと興味を持ってほしいと思うのでした。
不肖・私Andyも86番目の「楽天アフィリエイトのリンクを『楽チンリンク作成』で簡単に作成する」で自作のツールを紹介していただいており、その縁もあってパーティに参加したわけです。
ブロガーばかりが100人も集まるイベントというのはすごいですね。遅刻して行った私は、圧倒されてしまい最初はかなりのアウェイ感を感じてしまいました。落ち着いてみれば、旧知の方も10数人いらっしゃったし、それ以外にも10人あまりの方と新たに知り合うこともでき、予想以上に満足感がありました。百式の田口さんや、“ダダ漏れ”で一世を風靡し、最近ではYouTubeに15秒で何かを紹介するといったことを熱心にやっておられるそらのさん(@ksorano)といった有名人とも少しですがお話できました。
また、ツールを載せていただいたことで、出版社さんから献本をいただいたり、以前「iPhoneアプリ開発者名鑑《保存版》」の電子書籍作成でお手伝いさせていただいた(過去記事)なちこさんからは、大変豪華なおみやげをいただいたりして、身に余る光栄ばかり。参加者の中で「一番長いドメイン名」を使っているということで、途中で紹介されたりもしました。
ちょっと取りとめなくなってきましたが、いただいた本の感想や、このブログのことなどを後半に記していきます。
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この中でも実は一番人気ではと昔から言われているのがNuits-Blanches。100%新樽を使いながらフレッシュさを失っていないのがその理由とか。
このワイン、リリース価格で35ドル、米国でも概ね30ドル代なのがかわばた酒店で2880円(税抜き)と、現地価格を下回る勢い。近年Au Bon Climatはかなりお買い得になっていますが、中でもこれは安い方です。ボトルも重量感があるので、プレゼントなどにもいいでしょう。
4つの畑、いずれも同じ値段ですが、人気で言えば一番がKanzler、2番がKoplenでしょうか。
おまけですが、ウメムラにはMarcassinのピノが。Blue Slide Ridgeで29800円、Marcassin Vineyardで38000円。どちらも米国では300ドル前後。評価はWSではどちらも96、WAではBSRが95、Marcassinが96+。BSRの方がお買い得にも思いますが、やっぱりどうせ買うなら猪ラベルがいいのかな、という気も。
さらに余談ですが、Robert Parkerがこのレビュー(2011年2月)で、Helen TurleyがWine Spectatorの表紙を飾ったこと(2010年)にことさら言及し、記事についても感想を書いていてちょっと面白いです。どちらも互いには触れないというのが不文律なのかと思っていたので。
ここのジンファンデル、毎年ニックネームが付くのですが、この2006年のニックネームは「Serendipity」。偶然に出会った幸運といった意味です。2009年の「The Abundant Vintage」(豊作のヴィンテージ)、2008年の「Frosty」(霜が下りた)と比べても、ワイナリ自ら品質に自信を持っていることが伺えます。
取り上げられているのは、Quixote(キホーテ)、Robert Sinskey、Hourglass、Larkmead、Beringer、そしてDel Dotto。
キホーテはオーストリアの建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーによるワイナリで、直線が全くないというユニークなものです。
Robert Sinskeyは、すっきりしたデザインのワイナリ。筆者も行ったことありますが、素敵なところです。
Hourglassは、「ビルディングはなく、尾根にV字型に切り込んだコンクリート」というような説明で、これだけだと何がなにやらという感じです。記事に出ている写真ではステンドグラスのようなガラスが見えますが、これはボトルを通した光とのこと。ちょっと行ってみたくなりました。
Larkmeadは反対に素朴な作りのワイナリ。Beringerは観光で人気のワイナリですが、テイスティングルームに行くのではなくツアーを予約して、昔の樽などを見学すべきとのことです。
Del Dottoは反対に、イタリアの大理石を使っていたりライオンの彫像がいたりと、ラスベガスもびっくりなタイプ。似たようなところだとDarioushもありますね。
なかなかよくできています。もうちょいイケメンはいなかったのか、という気もしますが、雰囲気は出ています。
一番最後に公開されたのは2011年1月の中国胡錦濤主席とのディナーというからもう1年以上前。このときは香港生まれのオーナーがいるHestan WinesのワインはDuMolのシャルドネ、Quilceda Creekのカベルネ・ソヴィニョンなどが供されています。
ワイナリにとっては名誉なことだから、期待している人こそいれど、公開されて困る人はいないと思うんですけどね。
ところで、過去にワインを公開していなかったのはニクソン大統領。ニクソンはトーマス・ジェファーソン以来のワイン好きな大統領だったようですが、フランスワイン、特にマルゴーを好んでいたそうです。晩餐会のときは自分だけマルゴーを飲み、客にはラベルを伏せて安物のワインを出していたというから、せこい話です。ちなみに、ニクソンが1972年に電撃的に中国を訪問した際、シュラムスバーグを持っていったことは有名ですが、交渉がいまくいったあとのキッシンジャーとの祝杯は1961年のラフィットだったというから、まあやっぱりそんな人だったのですね。
これによると20ドル超の高額価格帯ではカベルネ・ソヴィニョンが34%と一番で27%のシャルドネが追う格好。3位はシャルドネの半分ながら意外にもピノ・グリが入りました。僅差でピノ・ノワールが4位。
また3.5ドルから4.99ドルまでの価格帯ではシャルドネがリード、ホワイト・ジンファンデルが2位という展開。
これを見て1つ疑問に感じたのは「Sauvignon Blancは?」ということ。おりしも、米国政府によるカリフォルニアの「Crush Report」(ワイン用に限らないブドウの収穫や販売のレポート)が出たところだったので、データを調べてみました。
すると、確かにソヴィニョン・ブランは2011年の圧搾量が7万9075トンと17万トンを超えているピノ・グリの半分以下。ちょっと驚いたので、2000年からの主要品種の圧搾量を赤と白に分けて調べてみました。
白ワイン用のブドウの場合、シャルドネがダントツなのは確かですが、ソヴィニョン・ブランとピノ・グリを比べるとソヴィニョン・ブランがほぼ横ばいなのに対し、ピノ・グリは2001年に1万トン足らずだったのが2011年には17万トンを超えるという急成長を見せています。
ちなみに赤のほうではピノ・ノワールが急激に伸びています。メルローは落ちたとよく言われますが、これを見るかぎり、それほど急に落ちている感じはしません。
個人的にはピノ・グリってほとんど飲まないし、おそらく日本にもほとんど入っていきていないと思うのですが、ソヴィニョン・ブランの地位をここまで脅かしている、というか完全に抜いてしまったとは知りませんでした。がんばれソヴィニョン・ブラン
また、7年以上熟したものを2万円以上買うと、5000円相当のカリフォルニアワインをプレゼントしてくれるとか。
オークション会場はこちら
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13,999円 0件
【ポイント10倍】[2003] ロデレール エステイト "ロゼ" エルミタージュ ブリュットアンダーソン・ヴァレー Roederer
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【ポイント10倍+ワインプレゼント】[1993] J. ロキオリ カベルネ・ソーヴィニヨン ネオマズ ヴィンヤード Rochioli
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【ポイント10倍】[1999] キスラー マックレア ヴィンヤード シャルドネソノマ・マウンテン Kistler マクレア
9,999円 0件
【ポイント10倍】[2003] キスラー デュレル ヴィンヤード シャルドネKistler
9,999円 0件
【ポイント10倍+ワインプレゼント】[2003]ボンド ヴェシーナ BOND Vecina ヴァシィーナ ヴェッシーナ
24,999円 0件
【ポイント10倍+ワインプレゼント】[1996] ハーラン・エステート ザ メイデン Harlan Maiden
21,999円 0件
【ポイント10倍+ワインプレゼント】[2003] ボンド メルバリー BOND Melbury
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14,999円 0件
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【ポイント10倍】[2003] ボンド メイトリアーク BOND Matriarch
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【ポイント10倍+ワインプレゼント】[2007] コルギン カリアド レッドワイン ナパ・ヴァレー Colgin
45,999円 0件
【ポイント10倍+ワインプレゼント】[2001] キスラー シャルドネ ハーシュ ヴィンヤードKistler
19,999円 0件
どれも太鼓判を押してお薦めするワインですが、どれか1つを選ぶならば敢えてRosella'sではないSLHのピノ・ノワールにします。AVA物といっても、Rosella'sとGarys'というそれぞれ畑名が付いて当然の畑のブドウだけを使っており、決してコストを抑えるために安いブドウを買い付けて作っているわけではありません。味わいも、果実味が強く押し出されるRosella's単一畑より好きだという人も珍しくないワイン。コスト・パフォーマンス抜群です。
後は無視してほしくないのがシャルドネ。ピノ・ノワールが有名なワイナリではありますが、シャルドネも有名銘柄に負けないクオリティ。SLHがシャルドネ産地としても優れているのが分かります。
この方が中村さん。とてもよくしゃべる方です(笑)。ホテルニッコーのサンフランシスコで働いていたときにナパに行ったのがきっかけでカリフォルニアワインにはまり、UC Davisで勉強してワインメーカーになったそうです。Koves-NewlanからPine Ridge、Napa Wine Company、それから現在も働いているArtesaに。Artesaでアシスタント・ワインメーカーをしながら自分のワイナリを始めました。
ワインのコンセプトは日本食に合うワイン。現在はシャルドネとピノ・ノワールをどちらもソノマ・コーストのSangiacomo(有名な畑でRavenswoodなど多くのワイナリがここのブドウを買っています)のブドウで作っています。
こちらがボトルデザイン。Noriaというのはスペイン語で水車の意味があるので、水車風のデザインにしているとのこと。なかなかシックです。
今回は、このシャルドネとピノ・ノワールをRussian River ValleyのPedroncheliと比べながら飲むという趣向でした。
料理は最初と最後にそばをいただくコース。最初のそばはバジルがねりこんであるという面白いもの。そばつゆでもいいのですが、塩をつけていただくと、バジルの風味がより広がってとてもおいしいそばでした。白ワインにも合います。
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なかなか面白いのはセット。ハダノリさんが
品種のバランスとか、ワイナリーの偏りとか全く考えずただただ、自分でお金を払うならコレ!なワインです。
選んだ際のポイントは
1.コストパフォーマンス(この質ならこの価格を払ってもよい♪)
2.ワインつくりの、現場を見た!畑も見た!作ってる人にお会いした!信じてよし!
です。
というようなワインなわけです。カリフォルニアのトップ5のトレフェッセンのドライリースリングが入るとか、渋い選択。
まあ、見てみてください。
サンキューセールのページ
Divining RodのワインはSanta Lucia HighlandsのシャルドネとAlexander Valleyのカベルネ・ソヴィニョン。価格は17ドル台を見込んでいます。若者世代を狙うとか。
ガガはボーイフレンドと2人のボディガードとともに白のコンバーチブルのAudi R8でソノマを回ったとのこと。金曜日の昼に訪れたのはSonoma's Bestというデリ。オーナーはちゃっかり彼女と一緒に写真を撮ってもらったそうです。ここではミートボール4つなどをテイクアウト。どうやらソノマ・ヴァレーの東にあるプライベートな家に滞在していたとか。
土曜日の昼はMarshallというところにあるNick's Coveでランチ。土曜日の夜はGeyservilleにあるCatelli’sでディナーを取ったそうです。ここのシェフのDomenica Catelliはガガの両親がマンハッタンに開いたばかりのレストランのコンサルタントを務めたとのことで、その縁でレストランに来たようです。ここではラザニアを食べたとか。
日曜日には遅いランチをソノマのThe Girl & The Figで取ったそうです。ソノマで家を探しているという話も出ているようですが、はたしてどうなのでしょうか?
それにしても食事一つひとつがこれだけ話題になるって、レディ・ガガほどにもなると大変だなあと思いました。
Small VinesはソノマのRussian River Valleyにあり、その名の通り、ブドウの樹を密植させて作っているワイナリ。エレガント系のピノが好きな人に支持されています。
BresslerはDavid Abreu、Mia Kleinという豪華な組み合わせで、作るナパのカベルネ。畑はTurleyで有名なHayneと、Paul Hobbsなどのビッグネームが購入しているBeckstoffer Dr. Craneの横だそうです。半額セールの中では6000円台と高いですが、米国での価格は約90ドル。Paul HobbsのDr. Craneが120ドル以上することを考えたらかなりのバーゲンでしょう。
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掲載されたワインは676種と、例年とほぼ同等。ただ、これはテイスティングしたワインのうち85点以上が付いた62%のもの。4割近くは84点以下として掲載されなかったわけです。従来はこういった数字が公表されているわけではないので、比較はできませんが、Galloni自身がソノマのワインに対して「微妙(mixed feeling)」であり「ポテンシャルはまだ発揮されていない」と書いているので、やや期待はずれであったというのは否めないのでしょう。単一畑のワインがとても増えているのに、それらの違いがほとんど分からないこともあった、としています(ちなみに当サイトでも、意味のなく単一畑のワインを出すことはワイナリや畑の価値を毀損してしまうのではないかという記事を以前書いたことがあります)。
ちなみに96点以上を取ったワインだけを紹介すると
Aubert
Pinot Noir UVSL 2009 96
Chardonnay Lauren 2010 96
Kistler
Chardonnay Hudson 2009 96+
Chardonnay Hyde 2009 96
Chardonnay Dutton Ranch 2009 96
Chardonnay Kistler 2009 96
Chardonnay Trenton Road House 2009 96
Pinot Noir Kistler Occidental Station Cuvee Catherine 2009 97
Littorai
Chardonnay Thieriot 2009 96
Morlet Family
Billet Dout 2009 96
Paul Hobbs
Pinot Noir Lindsay 2009 96
Peter Michael
Les Pavots 2009 96
Verite
2010 Le Desir 96-98
2009 La Muse 96
2009 La Joie 96
(パーカーのサイトの調子がわるいので間違っていたらごめんなさい)
ちなみに2006年と2008年。同じ名前のワインではありますが、中身は大きく違います。2006年のContinuumはMondaviの銘醸畑To-Kalonのブドウを使ったもの。2008年はプリチャード・ヒルに購入した自社畑のブドウを7割使っています。その違いも気になるところです。
興味深いのはケース当たりの落札額とか、落札トータルが年次でグラフになっていること。リーマンショックの落ち込みから回復して、かつてないレベルに達したことが、ここからも明らかです。
ところで、今年の落札額上位ロット4つはDana Estates, Kapcsandy Family Winery, Ovid Napa Valley, Checkerboard Vineyardsと比較的新しいワイナリばかり。これも興味深いところ。
また、落札者上位では、日本の中川ワイン販売が4位。これは定位置よりちょっと下でしょうか? 7つのロットを落札したようです(写真)。
○ブログと文才について
そもそも「文才」って何? っていうところもあるのですが、まあもっとわかりやすく「文章力」としたとして、ブログ書くのに文章力が必要かどうかといえば、気にすることはない、というのが衆目の一致するところでしょう。
僕は、文章を書く才能はないので「文才」という点では並の人間ですが、文章を書く訓練は、普通の人の何十倍あるいは何百倍もしてきましたから、まともな文章を書こうと思えば書くことはできます。ただ、ブログ書くときにはそんなことはほとんど気にしていません。例えば、前のパラグラフなんて文が1つしかない、言うならば悪文です。仕事の文だったら絶対に書き直します。
でも、ブログは結局は勢いなんですよね。書くことに負担も時間もかけないように、細かいことは気にしないで書くのが、長く続けるためには大事だと思っています。
○ジャーナリストと取材について
次は一転、プロのジャーナリストとしてものを書くことについてです。近年は、従来のような取材でものを書くのではなく、ネット上の情報分析だけでものを書くようなことも増えているように感じます。それで済んでしまうものも少なからずあるのは確かでしょう。ただ、それをジャーナリストのスタイルとして行うというのは、どうかと思っています。
これで思い出したことがあります。20年近く前、シリコンバレーの駐在に行きたいと、上司の上司に直訴したことがありました。そのとき、別の部署の親玉に言われたのが「取材なんてメールでできるじゃない。出張や駐在なんて必要ないよ」という言葉でした。その後、いろいろあって何年か後に駐在は実現できたのですが、実際に駐在してみて分かるのは「見ず知らずのジャーナリストのメールによる質問に答えてくれるほど暇な人はあまりいない」ということでした。やっぱり生の声を聞くことというのは必要だなと思いました。当時の部署は取材よりもモノいじりに時間を割くようなところでしたが、それでも人に会うことを惜しんではいけないと感じました。それは、今でも一緒だろうと思います。
○芥川賞について
最後は芥川賞について思うところを少し。今年は例の「もらっといてやる」発言で田中慎弥さんの「共喰い」が評判になりましたが、「古臭い」ということでこの作品、さらには芥川賞自体に否定的だった人もいたようです。
いわゆる「エディプスコンプレックス」をメインテーマにしたこの作品。確かに同じようなテーマの作品はこれまで数限りなく作られているでしょう。ただ、普遍的なテーマである以上、それはある程度仕方がないこと。この作品に存在価値がないとは言えないと思います。また、この作品が嫌いだという人がいるのは小説は嗜好品である以上、しょうがないと思うのですが、この作品の好き好きだけで芥川賞全体を論じるのはナンセンスです。
ただ、個人的には芥川賞(とそれを取り巻く状況)には2つ問題があると思っています。
今回、もう1つの芥川賞受賞作品となった「道化師の蝶」のレビューが先日、日経新聞に載っていましたが、そこに「日本最高の賞」といった表記がありました。
確かに日本の文学賞の中で直木賞と芥川賞は圧倒的に知名度があります。しかし、これはどちらも新人賞的な位置付けの賞。もっと「最高の作品」に与えられる賞がメジャーになってもいいように思います。例えばイギリスのブッカー賞やフランスのゴンクール賞のように。
もう1つは芥川賞の対象って中短編に限られていること。日本の文学に面白みが欠けているのは、そのあたりのせいかも。
3つ、どれも連関なさそうなテーマでしたが、思うところを書いてみました
リーマンショック以降、ワイン業界は高額ワインが売れない厳しい時期を続けていましたが、昨年はようやく反転の兆しが見えてきていました。今回Premiere Napa Valleyで落札額の新記録が誕生したことは、景気の戻りが本格化した証拠といってもいいのかと思います。
米国内の需要が高まるとなかなか日本にワインが入ってこなかったり、価格が高かったりと痛し痒しなところはありますが、まずはワイナリが元気になってもらわないといけないですからね。
今年はいろいろと景気がいい話が出てきそうな気がします。
間違いなくすばらしいワインでしょうから、これから結婚する人にプレゼントしてもいいでしょうけど、せっかくだったら1997年に結婚した人に飲んでほしいなあなどと思います。
ほかにもこれは、というのがいろいろあるので、未チェックの方はページ見てみることをお薦めします。
そこに「人はなぜPinotにはまるのか」という記事を、知り合い10数人にアンケートを書いて載せたことがありました。
昨日、その記事って結論なんでしたっけということをある人から聞かれ、ディスクの中を調べてみたら、テキスト発見しました。なので、ちょっと長いのですが、懐かしかったので、ほぼそのまま掲載したいと思います。
以下、オリジナル。10年前の世界に戻ってください…
なお、その2とその3もご一緒にお楽しみください。
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今年殿堂入りしたのは7人。故人が4人で、現存する人が3人。生きている人の中で一番年長だったのがPeter Mondaviの97歳でした。Peter Mondaviはご存知の人が多いと思いますがRobert Mondaviの実弟。1943年にCharles Krugを購入し、以来そのワイナリを続けています。Robertとの仲違いはありましたが、式典にはRobertの後妻だったMargritが出席。Peterを自ら紹介しました。
このほかの殿堂入りでは、MendocinoでParducciを作ったJohn Parducci(94歳)、Santa Barbaraで最初にPinot Noirを作ったRichard Sanfordが現存。故人ではカルトワインの先駆けともいえるHeitz CellarsのJoe Heitz、Beringerで貴腐ワインを作ったMyron Nightingale、UCデイビスでワイン醸造学科の学科長だったAlbert Winkler、UCバークレーでカリフォルニア初のワイン学科を作ったEugene Hilgardが選ばれました。
Wassy'sのカリフォルニアワインのページ
Wassy'sといえば、品揃えはもちろんのこと、価格も常に最安か、それに近いところだし、何よりも店長「ハダノリ」さんを中心に、“顔の見える”オンラインショップとして異彩を放っています。
もし、これまで買ったことがない人がいたら、この機会にどうぞ。もちろんヘビーユーザーの方も。
ピアス氏病はガラス羽シャープシューターという名の大型のヨコバイを媒介として感染するブドウの病気。10数年前から流行が始まり、一度感染すると治す方法がないため、死病として恐れられていました。対策のための特別の基金も設けられ、まずは感染しないようにガラス羽シャープシューターがワイン産地に入ってこないように、厳しい監視を続けていました。
今回はLos Alamos National Laboratory (LANL)、UCデービス、U.S. Department of Agriculture's Agricultural Research Serviceの共同研究によるもの。ピアス死病の微生物に耐性があるブドウの樹ができたそうです。
ガラス羽シャープシューターのコントロールをがんばったせいか、近年はピアス氏病の話題はあまり出てきていなかったですが、以前はサイトに特別のコーナーを設けるほどでした。これで根本的な対策に結びつくのであれば、感無量です。
これまでに売れた本数は6億本。5年前に5年間で3億本という記事を書いているので、1年に6000万本程度のペースを続けているようです。
Charles Shawを作るFranziaのワインも最近は日本でよく見かけますね。オーナーのFred Franziaは10ドル以上のワインは必要ないなどと、相変わらず過激発言を続けているようでもあります。
2009年は米国に先駆けて日本でリリースされているので、まだ情報がほとんどありませんが、Wine Advocate誌(WA)で新たにカリフォルニアを担当するようになったAntonio Galloniは2008年のワインに対して好意的なレビューをしているので、2009年もいい評価が出る可能性がかなり高そうです。
今入っているのはJensenとSelleckとde Villiers(ド・ヴィリエ)の3種。Jensenは言わずと知れた一番人気。2008年もWA94+と単一畑の中で一番高い評価でした。SelleckはJensenと並ぶ実力。2007年はWA98点という高評価でした。Jensenの親しみやすさはないですが、複雑な味わいという点では群を抜いています。de VilliersはJensenに一番近い畑。近いうちにReed、Mills、Ryanの評価を抜いて3番手になるのではないかと思っています。価格はJensen、Selleckの半分以下ですからコストパフォーマンスは高いです。
うーん、何か大事なところを忘れているような気がしないでもないですが。
冷却方式はペルチエ。モーターがないので音は小さいはずです。その代わり冷却能力はそれほど高くないです。スペックでは外気温-15度まで。つまり夏場で室温35度くらいあるときには20度くらいまでしか冷やせません。まあ、20度なら熱によるダメージはほとんどないでしょうから、35度のところに置いておくよりは100倍ましなはずです。
スリムで、場所もそれほど取りませんから(幅28cm)、高いからとか、場所ふさぎだからと、セラーを敬遠していた人でも買いやすいのではないかと思います。
そして、今日追加はなんとShaferのRelentless(シラー)。Wine Advocate誌で95点、Wine Spectatorで96点ですから、これも間違いなくトップシラーの一つ。しかも今飲んでおいしい上、熟成能力も高いもの。シラーはちょっと、という人にぜひ飲んで欲しいワインです。
好きなワインが2日続いてちょっと興奮気味(笑)。
平均価格が一番高いのはやはりナパで1トン当たり3407.56ドル。次がソノマで2081.12ドル。ナパは前年比5%、ソノマは3%の上昇でした。
品種別では一番量が多かったのはシャルドネで14.4%。次はカベルネ・ソヴィニョンで9.9%でした。
さて、Mondavi関係のプレミアムワインといえば、誰もが思うのがOpus Oneですが、ここにきてTimの兄であるMichaelが作る「M」も入荷してきており、どれを選ぶかは悩ましいところです。
Opus Oneの最新ヴィンテージは2008年。Wine Advocate(以下WA)誌では珍しく未レビュー、Wine Spectator(以下WS)誌では92点と前年より2点低くなっています。Opus Oneはこれら3本の中で唯一、「谷」のブドウを中心とするワイン。ソフトでエレガントな味わいが特徴です。
Continuum 2008はWAで96、WSでも96という高評価。当初はMondaviのTo-Kalonのブドウを使っていましたが、Pritchard Hillに購入した自社畑のブドウを2007年から使い始め、2008年は大部分自社畑になっています。なおWAは2008年からAntonio Galloniのレビューになっています。
ロバート・パーカーが「グラーヴのワインにサンテステフを織りまぜたような」と評した「M by Michael Mondavi 2007」はWAで94+。WAではちょっと評価が低く88点。カベルネ・ソヴィニョン100%というのはこの3本の中では唯一のもの。畑がAtlas Peakというのはちょっと渋いです。
お金のある人にはぜひ飲み比べしてほしいなあと思います。
ご参考までに、故Robert翁が最後に携わっていたのはContinuum。Pritchard Hillの畑も一緒に見に行ったそうです。
優勝賞金は600ドル。このほか剪定ばさみやコートなどが賞品として送られました。
ビデオがありますが、切った枝を引きぬくところなど、なかなか激しく、面白いです。
以前の記事によると、犯人はワインの横流しをしていたことの発覚を恐れて火をつけたとのこと。なんと600万本ものワインがだめになってしまったそうです。
ワインスペクテーターの記事によると、ワイナリ業界の地味な部分、例えば畑では様々な言語が飛び交っていること、などが明らかになったのが良かったのではとのこと。
日本ではWOWOWでやっているようですが、いつ放映になるんでしょうね。
入荷しているのはLucia Pinot Noir 2009、Lucia Garys' Pinot Noir 2009、Lucia Chardonnay 2009、それからLucy 2010です。Lucia Garys'は言うまでもなくGarys' Vineyardのワイン、Lucia Pinot NoirはGarys'が65%とPisoniが35%という構成、Lucia ChardonnayはPisoniのシャルドネが100%です。ワイン名には畑の名前が入っていませんが、実際には単一畑のワインです。
ちなみにWine Advocate誌によるとGarys'が92点でPinotとChardonnayは91点。どれもPisoni同様力強いワインのようです。
なお、Lucyはさまざまな畑のブレンドとのこと。個人的にはカリフォルニアのロゼの中で一番好きなワインです(つまり人気のカレラよりおいしいと思うということ)。
どれも本数は少ないのでお早めに。
まず、ワイン業界はこれまで評論家による「ポイント」を何よりも重視してきていますが、ポイントでは実際にはワインは売れないということ。もちろん、Wine Advocate誌で98点でも取れば話は別ですが、そんなワインはほとんどありません。事実上ほとんどのワイナリにとって、ポイントはワインを売る助けにはなっていないと言います。
第2に、では何がワインを売るのかというと「親密さ」です。人との親密さ、ブランドとの親密さ。それを築くための手段として、多くのユーザーがソーシャルメディアを使っているのであり、それを使わないとユーザーとの関係を作れない状況になりつつあります。
最後に、これは英語圏限定ですが、役に立つツールがあること。ここで紹介しているVintank Social Connectは無料でありながら、ブログ、Twitter、Facebook、Foursquare、LinkedIn、CellarTracker、Dryncなど様々なソーシャルな世界での言及を簡単に調べられるようです。他の業界だったら何百ドルも出さないと使えないような機能が無料で使えるのだから、これを使わない手はないだろうと言います。
カリフォルニアのワイナリで見ると、Webサイトは当然として、TwitterやFacebookページを持っているところも少なからずありますが、これでもまだ使われていないようです。日本のワイナリはどうなのだろう、とちょっと思ってしまいました。
カリフォルニアにシャルドネを持ち込んだのはWente。フランスのモンペリエからカッティングを持ち帰ったのが最初だったそうです。この「Wenteクローン」は今でも人気であり、カリフォルニアのシャルドネの75%を占めているといいます。
今回の二人が挙げたワインは同じワインのヴィンテージ違い。2002年と2007年です。
ところで神の雫の使徒って神咲豊多香の遺言に書かれているわけですよね? あれ? 神咲豊多香っていつ亡くなったんだっけ?
Wikipedia によると2004年とあります。うーん、やっぱり原典にあたらないとな、ということでiPhoneに入っていた神の雫のアプリを見てみました。
明確に2004年とは書いてなかったのですが、証拠はありましたよ。それが下の2コマ。「22年の時を経て」というワインが1982年のムートンだったのです。
まあ、まだ今回どちらが正解かは分かっていません。もしかしたら2002年を持ってきた雫の勝ちかもしれませんが、遠峰 一青は基本的な勘違いをしているのでしょうか?
ま、実を言うと既に第9の使徒が2005年のワインだったので、設定くずれているんですけどね。
は、もしや神咲豊多香は本当は死んでいなくて、というどんでん返しが用意されているのかも…
戯れ言はこのくらいにして最後にもう1コマ紹介。
使徒選びの期間はたった1年なのですねえ。ということは1か月で1勝負。その間にアルプス登ったりとかしてたのでしょうかねえ? それともこの部分はロベルト爺さんの裁量で変わったのかな?
というわけで、神の雫のiPhoneアプリは便利だよ、という記事でした。
神の雫 1.6(無料)
カテゴリ: ブック, ライフスタイル
販売元: Frontier NEXT Inc. - Frontier NEXT(サイズ: 7.3 MB)
全てのバージョンの評価: (24件の評価)
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高評価だったのはBedrock、Black Sears、Limerick Lane、Outpost、Ravenswood、Ridge、Storybook Mountain、Turleyなど。興味深いのはイタリアからもZinfandelの祖先であるPrimitivoのプロデューサが参加していること。Accademia dei Racemiというワイナリのものは、アルコール度13%と米国のZinfandelと比べると低く、酸が強い作りのようで、興味深かったです。
ブログにはテイスティングコメントも全部掲載されているので、一度ご覧になることをお勧めします。
レストランのオーナーはAri Weiwasserと妻のErinn Benziger-Weiswasser。奥さんは名前から想像できるように、Benziger Familyの人。Glen Ellenは育った土地です。Ari Weiwasserはニューヨークで幾つかの先進的なレストランで修行し、ここ16カ月はナパのFrench Laundryで働いていた人だとのこと。
大きな地図で見る
ヴィンテージは2000年。残念ながらこの年は、あまり評価の高くない年で、Wine Advocate誌では91点(Spectatorは93点)。ただ、ハーランは得点よりもその個性を味わうワインだと思うので、他の年よりいくらか軽いとはいえエレガントなワインを好む人なら、全く問題ないでしょう。パーカーも「他のハーラン・エステートと比較されないといけないことが問題だ」と言っています。
オークションでは、実質的にもっと安いのもあります。ワインスタイルのオークションでは2003年のHarlan Estateが現在の価格で59999円。今のところ入札ゼロです。「もっと安い」というのは、落札するとおまけとして「1万5000円相当」のカベルネが付くということ。この価格のまま落札できれば、実質4万円台ということ。ちなみに、この年の評価はWine Advocateで95、Spectatorで94。
オークションページはこちら
まず出発地や目的地、出発日などを入れます。成田空港と羽田空港はまとめて「東京」と設定できます。検索をすると一覧が表示されます。
膨大な数です。価格順に並んでいますので、選びやすいです。
また、これ以上にお薦めなのがカレンダーでその日の最安値の一覧を出せる「最安値カレンダー」の機能。
まずはこれを使って、いつ出発するのが賢明か調べるのがいいと思います。
便が決まったら、その便を選ぶと(往復でチョイスできます)詳しい条件が出て、予約に移ったり、電話で問い合わせできます。
予約画面からはSafariに移ります。H.I.S.の会員になる必要があります。
これはかなりいいですね。ツアーでなく航空券の手配だけしたいという人は取り敢えず入れておくといいと思います。
ただ、ちょっと難儀したのが目的地を入れるところでアプリが落ちやすいこと。何回かやり直すうちに一歩ずつ進んでいって入力できるようになりましたが、ちょっと辛抱が必要でした。
あと、ステルスマーケティングにならないようにディスクローズしておきますが、昨日のAppBankオフ会、H.I.S.さんがスポンサーになり、会費無料で飲み食いさせていただいています。H.I.S.さんありがとうございました。まあ、それとは別に、本サイトの読者は海外旅行に行くことも多いと思うので紹介した次第です。よろしく。
ちなみに、どれか一つ選ぶとしたら、すぐ飲むならライアン、1年以上置いてから飲むならド・ヴィリエを私は選びます。ミルズもいいですが、1000円価格差を払うほどではないような。理由はライアンは一番若い樹でカレラの中では早飲み傾向にあること。ド・ヴィリエは一番最後に登場した単一畑ですが、樹齢はライアンより上で、リリースが遅かったのはタンニンがきつかったから。2008年ものの飲み頃をWine Advocate誌で見てもライアンは2011年~、ド・ヴィリエは2012年~となっています。
詳しい内容はまだ分からないものの、ゴーストライターを務めたJanet Fletcherによると、彼女は非常にフランクに、これまで公開されていないような様々な話をしたとのことです。
例えば、Napa Valley Auctionに出品し、5万6000ドルで落札された「ローマの乱痴気騒ぎ」の話が載るそうです。落札者を含む12人のゲストはMondavi邸で、ローマ帝国を彷彿とさせるような服装になり、朝まで騒いだとか。
まあ、現在のRobert MondaviオーナーであるConstellation Brandsのお墨付きなので、そんなにむちゃくちゃな話は出てこないのではないかとも思いますが、30年近く連れ添った(Margritは後妻)のですから、どんな話が載っているのか楽しみです。
対象となるワインは
Farallon Pinot Noir 2006
Red Bicyclette Pinot Noir 2005
Redwood Creek Pinot Noir 2005-2007
Rex Goliath Pinot Noir 2005-2008
Talus Pinot Noir 2005-2007
Turning Leaf Pinot Noir 2006
Woodbridge by Robert Mondavi Pinot Noir 2005-2008
消費者は、レシートなど購入の証拠となる書類を3月24日までに提出することで返金を受けられます。また、レシートがない場合でも1本あたり3.5ドル、合計で10.5ドルの返金を認めるといいます。つまり、誰でも申し出れば10.5ドルはもらえることになります(返金方法など詳しいことはこちら)。
返金を受けられるのは、米国で購入した人だけですが、これらのワインのうち、日本で売っているものもあります。レッドウッド・クリーク、タラス、ターニング・リーフ、ウッドブリッジの4ブランドです。レックス・ゴライアスはかつて日本でも売っており、私もよく飲みましたが、それはHahn傘下にあったときのもの。Constellation Brandsに移ってフランスのブドウになってからは輸入されていないと思います。
日本のメーカーや輸入業者が返金するのか、それよりもまずこの事実を公表するのかどうか、気になるところです。
ちなみに過去記事によると、Galloが偽ピノ問題を認めた後も、Constellation Brandsはかなり頑なに事実を認めなかったようです。日本では、さらに隠そうとするような感じがします。
元記事で取り上げている3人の元選手・コーチのうちマイク・ディトカは以前の記事で書いたことがあります。ジョー・モンタナはカリストガの自宅を売却してしまいましたが、元BeringerのEd Sbragiaとのワイン作りは続けているようです。「Montagia」というカベルネはSbragiaのサイトによると149ドルと、なかなか強気の値段。
3人目のディック・バーミールは元フィラデルフィア・イーグルスやロスアンゼルス・ラムズのヘッドコーチとしてスーパーボウルにも出たことがある人。元々カリストガの出身だとのことで、ラムズをスーパーボウル優勝に導いた後、2001年からワイン作りを手伝っており、2009年にバーミール・ワインというブランドでワイナリを持つようになったようです。バーミール本人もトラクターに乗って畑仕事をしているそうですが、意外にも気がつかない人が結構多いとか。
この記事のほかには、元ニューイングランド・ペイトリオッツのQBドリュー・ブレッドソーが自身のワイナリを持っています(過去記事)。ワシントン州のDoubleBackというワイナリで2008年のカベルネ・ソヴィニョンはWine Advocate誌で94点を取っています。また2007年はWine Spectatorで95点、2010年トップ100の54位に選ばれていますから、この中では一歩抜け出た存在と言ってもよさそうです。
Twitterは@andyma。ただ、ワインと関係ないくだらないこともたくさんつぶやいています。
Facebookでは私自身を購読いただくか、カリフォルニアワインのFacebookページを「いいね」していただくか。Facebookページの方は、こちらのブログからは「業界ニュース」のカテゴリーだけを流しています。お買い得ワインなどは含まれません。
なお、Facebookのお友達申請は、リアルでつながりがある(間接的でも構いませんが)の方を中心にさせていただいています。よろしくお願いします。
2011年12月の同価格帯のワインの売上は247億ドル。前年より26%伸びているとのこと。元記事のグラフを見ると2008年を底に2011年まで順調に成長していますが、中でも2010年から2011年にかけては急成長しています。いわゆるリーマン・ショック後の不況で高額ワインが売れない時期が続いていましたが、完全にそれが去ったと言ってもいいでしょう。
成長率が一番高い品種はPinot Noir。売上高ではCabernet Sauvignon、Chardonnayの順です。Syrahはほかの価格帯では減っているものの20ドル超では伸びており、沈み気味のMerlotも12%伸びています。
唯一知っていたのはJoseph PhelpsがソノマコーストでPinot NoirやChardonnayなどを作るプロジェクトとして始めたFreestone。ワインメーカーはTheresa Herediaという人です。果実味をあまり出しすぎないために、わずかに緑のところが残っている状態で収穫するなど、ユニークな試みをしています。
Enrico Bertoz, Letizia Paulettoの夫妻はソノマで白ワイン専門のArbe Garbeというワイナリを始めました。イタリアのフリウリ出身で、Pinot BiancoやMalvasiaといったフリウリで作られている品種を中心にしています。また、カリフォルニアでのワイン作りに触れるきっかけとなったSine Qua NonのManfred Krankleからも影響を受けています。
Michael McCayはLodiのMcCay Cellarsのオーナー。天然酵母を使ってZinfandelを作るというのはおそらくLodiではここだけでしょう。
Chris BrockwayはバークレーのBroc Cellarsのオーナー。ここも天然酵母を使ったり古い発酵槽を使うといった試みをしており、アルコール度が低いワインを目指しています。例えば、Santa Ynez ValleyのHappy Canyonの畑から作るCabernet Francでは11.9%のアルコール度数になっています。
25歳と一番若いGavin Chaninはサンタ・バーバラでChanin Cellarsを営みます。Au Bon ClimatのJim Clendenenとは家族ぐるみの付き合いがあり、QupéのBob Lindquistからもワイン作りを教わっているとのこと。有名なBien Nacidoからブドウの提供を受けていますが、アルコール度が高いワインを嫌うため、他の顧客より5週間も早く収穫したりするそうです。また、新樽のフレーバーを避けるために古い樽を使い、シャルドネの瓶詰めまで14カ月かけるなど、こだわったワイン作りをしています。
これらのワイナリやワインメーカーが、これからどう成長していくのか楽しみです。
NYジャイアンツといえばプレーオフだけで何回対戦したか分からないほどのライバル。チャンピオンシップでも1990年シーズンに対戦しています。この年は49ersが3連覇を成し遂げるかどうかが注目されていたのですが、レギュラーシーズンでは7-3という珍しいロースコアゲームで49ersが勝利(個人的にはこの試合が今まで見た中で最高のディフェンシブ・ゲームでした)。そしてチャンピオンシップではジョー・モンタナが後半に怪我をして、ジャイアンツが15-13で勝利。スーパーボウルも制したのでした。
実はそのときはジャイアンツ推しだったのですが、今回は100%49ersを応援します! 90年はオフェンスの49ersに対してディフェンスのジャイアンツでしたが、今回は立場は逆。49ersのディフェンスが好調なイーライ・マニングをどう止めるかが鍵になるでしょう。リアルタイムで見られないのが残念ですが楽しみです。
まず、この地域のワイナリの大部分は予約のみの受付になっています。慣れない人にとってはしきいが高いかもしれませんが、その分ゆっくりと話を聞きながらテイスティングできます。
さらに、ここからナパのダウンタウンまでは車で5分くらいと非常に近く、レストランやホテルには事欠きません。また、サンフランシスコやシリコンバレーからはナパの一番手前に当たるので、移動も楽です。
最後に、ここには「Napa Valley Country Club」というゴルフ場もあります。これまでのナパとは一味違った体験ができるかもしれませんね。
2位~4位はイタリア、フランス、ドイツの欧州勢。欧州は合計で全体の62%を占めましたが、量は減少傾向。一方で米国は2011年の37億ボトルから2015年には10%増加する見込みであり、中国は2011年の19億ボトルから2015年までに54.3%もの伸びを見込んでいます。
また、興味深いのは飲まれたワインの価格が上がる傾向にあること。2006年から2010年にかけて5ドル未満のワインの消費は0.95%減ったのに対し、5ドル以上10ドル未満では10.7%の上昇、さらに10ドル以上では14.7%の上昇になっています。
といっても毎日となるとどうしても限られますね。写真とか毎日撮るわけじゃないし。ということで「ほぼ」あるいは「かなり頻繁に」くらいで挙げてみます(趣旨に外れていたらごめんなさい)。
1.
Twittelator Pro - Twitter Client 4.9(¥450)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: Big Stone Phone - Stone Design Corp(サイズ: 10 MB)
有料のTwitterクライアントだけでも10個近く入っていますが、結局使い続けているのはこれ。Twitterクライアントに望むことは、「TLは古い方から読みたい」「Maxの読み込みは200で」「途中でリプライとか見てからTLに戻っても未読数をクリアしない」とかくらいなのですが、意外とこれを満たしてくれるのがなくて。ただ、最近よく見るリストが複数になってきて、Twittelatorはリストに関してはあまり使い勝手がよくないので、別のを使ってもいいかな、とは思っています。まあ、でも今のところ一番不満がないクライアントがこれです。
2.
Facebook 4.1(無料)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
販売元: Facebook, Inc. - Facebook, Inc.(サイズ: 10.6 MB)
まあ、これは他にないですからね。ただ最近、これの牙城を崩しかけているのがあります。何かというとFacebookのWeb(Safari)アプリ。こっちの方が使い勝手がよかったりバグがなかったりするときがあるんですよね。速度は若干アプリ版の方が速い気がしますが。
3.
mixia 1.9.3.2(¥170)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: kazagulma inc. - kazagulma inc.(サイズ: 5.1 MB)
mixiもそれなりにチェックしています。mixi-mini browserを長らく使っていましたが、UIがかっこ悪いのが難点で。mixiaは以前のバージョンより随分よくなった感じがします。お気に入りのトピックなどをブックマークできるのがうれしい機能。それにしてもmixiはまともなiPhoneアプリ一つ作れないのでしょうか。
4.
ポケットべガス 5.62(無料)
カテゴリ: ゲーム, カード, カジノ, エンターテインメント
販売元: AppBank - GT-Agency(サイズ: 19.1 MB)
最近、「ナンプレ」が加わったので立ち上げる頻度が上がりました。でも1分台なんてどうひっくり返っても出ないよ。
5.
AppBank for iPhone 1.8.3(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ニュース
販売元: AppBank - theM LLC(サイズ: 3.1 MB)
AppBankは毎日チェックしますからね。特に朝の通勤時に必ず1回は立ち上げてます。
6.
駅.Locky (カウントダウン型時刻表) 2.51(無料)
カテゴリ: ナビゲーション, 旅行
販売元: Ubigraph Inc. - Ubigraph Inc.(サイズ: 1.1 MB)
会社出るときに電車の時間を調べます。
ここから下が「頻繁」系。
7.
OneCam[連写,静音,ジオタグ] 2.6.0(¥170)
カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: Walker Software - masahiro seto(サイズ: 3.8 MB)
カメラで一番使うのはこれ。パッと撮れるので起動しやすいよう、ドックに入れています。
8.
Pixlr-o-matic 1.3.1(無料)
カテゴリ: 写真/ビデオ, エンターテインメント
販売元: Autodesk Inc. - Autodesk(サイズ: 12.8 MB)
写真編集で最近頻度が高いのはこれ。ただ、写真アプリをかなり大量にインストールしたので、ちょっと分散しそうです。
9.
SugarSync 2.5(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: SugarSync, Inc. - SugarSync, Inc.(サイズ: 8.9 MB)
オンラインストレージ系ではSugarSyncを一番使います。写真転送専用の機能があるのが一番の理由。そのうちiCloudに移行するかもしれませんが。
10.
日本一のレシピ検索!レシピサーチ for iPhone 2.02(無料)
カテゴリ: ライフスタイル, 辞書/辞典/その他
販売元: Media Circuit Co., Ltd. - Media Circuit Inc.(サイズ: 8.7 MB)
週末専用ですが、レシピ検索で一番使うのはこれ。さまざまなレシピサイトを串刺しで調べられます。
意外とたくさんになってしまいました。
飲んだのはLuli(ルリ) Pinot Noir。なんでこれにしたのかは分かる人には分かるかなということで割愛します。
このピノ、サンタルチアハイランズで購入したブドウで作られています。しかしPisoniのような濃厚な感じではなく、何かしら冷たさを感じられるワインでした。
カリフォルニアのZinfandelは様々なスタイルがありますが、フルボディ系の代表がMartinelliとTurleyではないかと思っています。年中飲みたいタイプのワインではありませんが、たまに飲むとおいしいなあと思います。以前はTurleyも日本に入ってきていましたが、ここ数年は見かけなくなってしまいました。その点でも、このワインはお勧めです。
現在の所有者であるACA Financial Guarantyが再利用計画の提出を求めていることが明るみに出たわけですが、具体的なことは何一つ決まっていないようです。フロアごとにテナントを分けるようなこともあり得るとか。
CopiaはRobert Mondavi凋落の一因でもあり、バブル時代の重い遺産でもあります。そろそろ暗い思い出を吹き飛ばしてほしいものです。
中身が何か想像したくなりますが、どれも普段楽天に出していないものだということなので、なかなか予想は困難です。1本当たり2000円ちょっとですから、モノは試しで買ってみてもいいかもしれませんね。
品種別で2011年のベストワインを紹介します。まずは白から。
昨年は、ここ数年よく飲んでいたソヴィニョン・ブランをあまり飲まない年でした。ただ、年末に飲んだSpottswoodeのSauvignon Blanc 2009はやっぱりおいしかった。近年流行りのソヴィニョン・ムスクを先んじて取り入れており、芳醇な香りが他と一線を画しています。
シャルドネは激戦でしたが、昨年新春に飲んだKongsgaard Judgeに軍配を上げましょう。ヴィンテージは2008?だったでしょうか。香りの強さで群を抜いていました。
ピノ・ノワールではKanzler 2007。カリピノのお手本みたいなワイン。
最後にカベルネ系ではBondのQuella。Bondの美味しさってよく分かっていなかったのですが、このセミナーで少し感じることができました。
ほかの品種は飲んだ回数がかなり少なかったので割愛。今年はどんなワインと出会うでしょうか。
カリフォルニアワインあらかるとで紹介されている4本のシャルドネMelville Clone 76 Inox 2009、Diatom Clos Pepe 2009、Talbot Sleepy Hollow 2010、Flowers Moon Select 2008。いずれ劣らぬカリフォルニア・シャルドネのトップクラスです。MelvilleとDiatomはどちらもGreg Brewerがワインメーカーで樽を使っていない作り。どちらも4000円台は安い。酸が強いのが好きならDiatom、そうでないならMelvilleを選ぶのがいいでしょう。
Talbotは古くからのシャルドネ名門。入手しにくいワインです。
Flowers Moon Selectは先日前ヴィンテージを飲んで、むちゃくちゃおいしかったもの。この中ではやや値が張りますが、その価値はあります。
キャシー・コリソンは1980年代にはChappelletのワインメーカーとして活躍。Pritchard Hillの名を高めるのに貢献した後、1987年に自身の名のついたワイナリをSt. Helenaに設立しました。
彼女は、以前からナパでは濃いワインを作ることよりもバランスの取れたワインを作る方が重要だと考え、エレガントなカベルネを作って来ました。
今回、Winemaker of the Yearに選ばれたのも、彼女自身が変わったというより、時代が彼女に近づいてきたといった方がいいような気がします。
国内では近年のヴィンテージは入ってきていませんが、古いものが比較的格安で入手できます。
10位:ワイナリも地震寄付
東日本大震災では米国でも赤十字への寄付活動が盛んに行われました。JALの訓練学校があったナパは仙台の空港がある岩沼市と姉妹都市であり、チャリティ・イベントが開かれました。ワイナリでも寄付の動きがありました。
参考:ナパ市が姉妹都市の岩沼のためにチャリティ・イベント5万5000ドルを集める
9位:Gary Vaynerchuk、ワインビデオから引退
今後については今年発表される予定ですが、ワインだけでなくソーシャルメディアをからませたコンサルタント的なことをやっていきそうな感じです。
参考:衝撃!Gary Vaynerchukがワインビデオから引退
8位:Bill Harlan氏来日
セミナーに参加させていただき、HarlanやBondのワインを並行して味わうという貴重な機会が得られました。完璧を求める努力を見ると、高評価も当たり前だなあと思いました。
参考:Harlan EstateオーナーBill Harlan氏来日記念セミナー
7位:Jess Jackson亡くなる
Robert Mondaviほどの影響力はありませんが、ソノマのKendall-Jacksonの創設者であるJess Jacksonが亡くなりました。パーカーがソノマ初の100点を付けたVeriteなどもJackson Familyの傘下であり、優良なワイナリを数多く育てた功績は大きいと思います。
参考:Kendall-Jacksonの創設者Jess Jacksonが亡くなる,81歳
6位:CoppolaがInglenookブランドを取得
Coppolaが創設以来の悲願だったInglenookの名称を取得しました。年末にはワイナリ名も正式にInglenookに戻したそうです。
参考:Coppola悲願のInglenook名称を取得,マルゴーのワインメーカーを採用
5位:2011年は難しいヴィンテージ
天候不順が続いて、2011年はなかなか難しいヴィンテージになったようです。ただ、1990年代に難しいヴィンテージだった1998年のワインが近年むしろ好ヴィンテージとされていた1997年よりも魅力を発揮している場合があるなど、ヴィンテージの評価もあまりあてにならないのかも、と思うところもあり…
参考:ソノマの収穫に雨の被害
4位:神の雫
ワイン漫画「神の雫」でDiatomの漢字ラベルのワイン「波紋」などが複数号にわたって取り上げられました。「使徒」ではありませんが、ある意味「使徒」より大きな扱いといっても過言ではないでしょう。
このほか、神の雫の後ろに掲載されている葉山考太郎さんのコラムでAugust Westが激賞されるというのもありました。
参考:今週の「神の雫」にDiatomの「波紋」が登場
3位:シャルドネおいしいよ
今年は、年初のKongsgaard Judge、その後のMarcassin、Neely、Diatomの波紋、「サムライ・ビューティ」、そして年末のMoon Selectなどおいしいシャルドネをいろいろいただきました。カリフォルニアのシャルドネは近年品質が上がっており、一方で価格はほとんど変わっていないので、随分お買い得感が増しています。濃くて甘いだけのシャルドネの時代はもう遠くなりました。シャルドネ敬遠している人にも飲んでほしいものです。
2位:Wine Advocateで大変革
ワイン評論家の代名詞といってもいいほど有名なロバート・パーカーがカリフォルニアワインのレビューから手を引くことになりました。12月には新担当のAngonio Galloniによるナパのレビューが初めて登場しています。急激な変化はなさそうですが、徐々にGalloni色が出てきそうな感じもあります。
とはいえパーカーはMarcassinのシャルドネに白ワインとしては歴代2本目となる100点をつけたり、企画ものでVeriteやTallyに高得点を付けるなど、まだまだ存在感があります。
一方で、暮れにはワイナリ訪問で金銭を要求した疑いを提示されたJay MillerがWine Advocate誌を離れることになりました。こちらの解決はまだかかりそうです。
参考:Wine Advocate誌に大変革,カリフォルニアとコート・ドールはAntonio Galloniの担当に
1位:電子書籍でワイン本書き始めました
電子書籍のブームが来るのはまだまだですが、自分で作る分には簡単にできる時代がやってきています。そこで、カリフォルニアワインの本を書くことにしました。掲載ワイナリ200以上を目標に作業していますが、なかなか進まないのが悩ましいところです。春に出せたらいいなあと。