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Date: 2010/1230 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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クリスマスやその前後に飲んだワインです。カレラのロゼは「2009 Calera Vin Gris Pinot Noir」。もちろんピノのロゼです。2009年はロバート・パーカーが「セントラルコーストのこの年のロゼの中で好きな2本の一つ」として91点を付けています。

チャーミングなワインで,なかなかおいしいです。Lucyのロゼの方が好みだけど,これは安いしいいです。もう入手は難しそうだけどもっと買っておくのでした。

2本めはクリスマス・イヴにあけたSoterのBrut Rose 2005。ピノとシャルドネが半々で作ったロゼのスパークリングです。パーカーが「クリスタルのロゼとドンペリニヨンのロゼとブラインドで飲んだら面白いだろう」とまで評するワイン(レイティングは93)。

Brut Rose

深みのある味わいで,危険なほどのおいしさ。トーストみたいな香りも魅力的です。いや,これは素晴らしい。美味しすぎて飲み過ぎてしまいました。このスパークリング,5000円弱で出ているときに買ったのですが大正解でした。
Date: 2010/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が恒例のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを発表しました(Ted Lemon of Littorai Wines - winemaker of the year)。今年はLittoraiのTed Lemon,なかなか渋いところを突くなあという感じです。

昨年はWinery of the YearとWinemakers to Watchで前者はPeay,後者はDrewのJason DrewとMatthiassonのSteve Matthiassonでした。

2008年はTurley,FaillaのEhren Jordan。なんとなくLittoraiあたりと同類項な感じです。

2007年はCaleraのJosh Jensen。この年のワインが今年のブレイクになったことを思うと慧眼だったのかもしれません。


2006年
はRidgeのPaul Draper。ちょっと当たり前すぎて面白くない選択です。その代わりこの年はWinemakers to WatchもあってHonigのKristin Belair,Hahn EstatesのAdam LaZarre and Paul Clifton,Mitchell Katz WineryのMitchell Katz,SiduriのAdam & Diana Lee,L’Uvaggio di GiacomoのJim Mooreというかなりマニアックな感じの人たちが選ばれています。
Date: 2010/1226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ファインワインクラブで今日限定のセールをやっています。発送は28日固定。限定が多いですが,ワインはすごいのが出ています。ロキオリにコルギン,マーカッシン,オーハイ,ワシントンのシークォル。ロキオリのピノはAVAものとはいえ税込み送料込みで7140円です。マーカッシンはシャルドネだけですが,それでも4本も出ているのは国内ではレアです。先日のシャルドネの記事でも書いたように,Kongsgaardと並ぶCAシャルドネの最高峰。

ファインワインクラブのセール(米国産ワイン)
Date: 2010/1225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日紹介したWine Advocate誌で98点とったContinuum 2007が柳屋にも入荷しています。税抜き1万9900円は楽天内では最安。とりあえず今カベルネ系買うならこれを一押しします。

Date: 2010/1225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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来年はうさぎ年。うさぎのワインというととにもかくにも「ラビット・リッジ」があります。ジンファンデルを得意とするワイナリで,以前はソノマに拠点を構えていましたが,ブドウ産地の関係で現在はPaso Roblesに移転しています。日本にはジンファンデルのほかシャルドネとカベルネが入っているようです。

Date: 2010/1224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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これまで何回か取り上げている「モンダヴィ直系」のブランド「コンティニュアム」。最初のヴィンテージの2005年からパーカーのWine Advocate誌では95点という高い評価を得ており,2006年も96点。好ヴィンテージの2007はさぞや,と思ったところ案の定98点の高得点を取りました(100点ワインも出てますが,それは別記事で)。

パーカーさん,レビューコメントでは「シャネル」に例えたり(パーカーにシャネルは似合いませんが)「これ以上よくなるのは,今でもほぼ完璧なので難しい」など,手放しに近い褒め方で古巣のOpus Oneよりも高い評価を与えています。

2007年の国内在庫はわずかな模様。興味あるならば早めの購入をおすすめします。



Date: 2010/1224 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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2010年も200冊くらい本を読みましたがその中からフィクション10編,ノンフィクション3編,実用書3編をベストとして取り上げます。フィクションは,こんなのも今まで読んでなかったの的なものもあると思いますが,目こぼしてくださいませ。2009年版はこちら

まずはフィクションから。
10. アラビアの夜の種族/古川日出男
昨年は「ベルカ」で一位でしたが,アラビアの夜の種族もベルカほどの衝撃はないものの,妖しさ満載の素晴らしい小説。読書好きな人ほどはまるでしょう。こういう作品は大好きです。

以下はmixiに書いたレビューから。
ナポレオンがエジプトに攻め入ろうとしているとき,守る側のマムルークで,ナポレオンへの献上品として偽りの書物を作ろうと支配階級のイスマーイール・ベイに進言した奴隷のアイユーブ。ズームルッドという謎の女が夜毎に語るその偽りの書,その翻訳が本書であるというのが本書における作者の設定だ。どこまでが真実でどこからが偽りなのか,二重三重に張り巡らせられた罠に,読者も自然に嵌まり込んでしまい,その語りに引き込まれる。

自分も読者として危うくその迷宮に取り込まれてしまうところだった。ようやく生還できてほっとしている。あまりに危険すぎて人には勧められない本。勇気ある人は挑戦あれ。ただし戻れなくなってもしらないよ。



9. 天地明察/冲方丁
本屋大賞を取った本。さすがによく出来ています。というか昨年の本屋大賞の…と比べたら…。ただ,前半と比べると終盤は駆け足で進んでしまいやや消化不良ぎみ。もっともっと面白い作品になる可能性があったと思います。



8. 小さいおうち/中島京子
直木賞をとった作品。以下はmixiレビューより
昭和初期から戦中にかけて女中奉公していたときの話を,タキという老女が振り返って回想録を書くという構成。カズオイシグロの「日の名残り」と重なって見える。日の名残りはイギリスの執事でチャーチルが出てきたりと,大きく政治にまで絡んでいるのに対し,こちらはおもちゃ会社の常務の家ということで話の大きさは大分違うが,もてなしの気持ちや,細部へのこだわりで人を喜ばせるところ,生真面目さの中に宿るちょっとしたおかしみなど,最初は「日の名残り」のパロディとして書いたのかと思ったほど。実際,著者が影響を受けた本の一つとして挙げていたので,かなり意識して書いたことは確かなようだ。

本書では終章としてタキが亡くなった後,甥っ子がその足跡を追うところが描かれている。個人的にはそれはなくて静かに終わってもよかったような気がする。



7. 乙女の密告/赤染晶子
芥川賞を取った作品。言葉にリズムがあるのが魅力的。
乙女という言葉はほとんど死語に近いが,日本で乙女という言葉が似合う土地を挙げるとしたらやはり京都になるだろう。本書の舞台は京都の外国語大学。ドイツ語を学ぶ“乙女”たちはバッハマン教授が「アンネの日記」で一番重要な日だという1944年4月9日の日記を暗唱するという課題を大会用にあてられる。

乙女という言葉に代表されるように,ひたすら暗唱に取り組む彼女らの姿,黒ばら組とすみれ組に分かれて対決する姿,アンゲリカ人形を肌身離さないバッハマン教授などどこか現実感がないが,それが逆に生き生きと描かれる京都の姿と不思議にマッチして独特の雰囲気を醸し出している。文章のリズムもよく,おもしろい。



6. マルドゥック・スクランブル/冲方丁
同じ作者の天地明察とは全く違ってこちらはSF作品。魅力はこっちの方が上。
主人公のルーン・バロットは少女の娼婦。自分を助けてくれたはずのシェルに焼き殺されそうになる。それを救ったのがドクターと自在に形を変えて武器などになることができるネズミ「ウフコック」のコンビ。命を救うため「マルドゥック・スクランブル-09法」によってバロットは電子機器を触れずに制御する力が与えられる。バロットはウフコックの力を借りてシェルに立ち向かおうとするが,そこに立ちふさがったのはシェルの用心棒役であり,ウフコックの元の相棒ボイルドだった。

前半はウフコックとバロットが追っ手と対決するアクション・シーンが目玉。
中盤からはカギを握るシェルの「記憶」を得るためにカジノでバロットとウフコックが奮闘する。ルーレットでは一流のスピナー「ベル・ウイング」と心通じ合い,ポーカーでは撹乱によってグルになっている相手を粉砕する。

そして山場になるのがブラックジャック。SFとしてはバロットの遠隔操作能力と,ウフコックの武器としての能力が圧倒的なのであるが,ここではそれを半ば封印して,ブラックジャックのカードを推測するための「カウンティング」だけに徹し,人と人との勝負を繰り広げる。単なるアクションに終わらせなかったところがすばらしい。

そして最後はボイルドとの再対決では前回以上の熾烈なアクションが繰り広げられる。



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Date: 2010/1223 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパで高級カベルネを作るPillar Rockのデビュー・ビンテージ1999および2002年がいくつかのワインショップのセールに出ています。ピラー・ロック,あまり知らない人が多いと思いますが,セールストークに出ているように2002年のNapa Valley Wine Auction(ナパの夏を彩る大イベント)のバレル・ロットでShaferを押さえて6万6100ドルの最高値を付けています。

このバレル・ロットというのはメイン・イベントのLive Auctionとは別のよりカジュアルなイベントですが,ここで高値が付くというのは多くの人がおいしいと思ったということ。

ただし,2002年のオークションで出ているのは2000年のワインで,実は前年の2001年の方が1位ではありませんが8万2700ドルというより高値が付いています。なので実際に評価が高いのは1999年ものかもしれません。

Date: 2010/1221 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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コグレマサトさんといしたにまさきさんの「マキコミの技術」を読みました。マキコミといっても,なんだろう?と思う人が大半だと思いますがサブタイトルにあるように「最前線から見たソーシャルメディア・マーケティング」について語った本です。

ソーシャルメディア・マーケティングというと,Twitterを使いましょう,Facebookのファンページを作りましょう,といったテクニック論に陥りがちですが,本書ではそこを「マキコミ」という柔らかい言葉を使って単なるテクニックではなく「人と人とのつながりをつくっていくことなんだよ」と言っているように思いました。

個人的には,コグレさんには以前仕事で本を書いたときに,お会いしたことがあり,今回載っている事例の中でも冒頭のリヤカーブックス,豚組のところで出てくる「3cmとんかつ」には私自身も巻き込まれています(ブログには明記していませんでしたが,3cmとんかつはコグレさんと同席していました)。そういった経緯もあり,馴染みのある話が多く,あっさりすんなり読めてしまったのですが,この本の場合,読み終わったところが新たな出発点なのだと思います。

具体的に言うと,本書にはWork1~4として「自分のリヤカーブックスを開くとしたら?」「『継続』できなかったブログの改善案を考える」「『つながり』を作るオフ会を企画する」「あなたは誰と『マキコミ』したい?」というお題が与えられています。これらのお題,あるいはそれ以外の,自身の考えた課題で,どうやって「マキコミ」をしていくのか,その実践が問われるのです。

実は,私もちょうど「オフ会」を開こうと考えていたところでした。これについては別の記事で改めて詳しく書きますが,いつもワインを買っている「August West」で今年もワインを買ったところ,6本届くはずのワインが12本来てしまいました。あわててクレジットカードのチャージを見ても6本分しか引かれていません。ワインメーカーのEd Kurtzmanさんに「残りの6本分チャージしてください」とお願いしたところ「私のミスなので,それは差し上げます。August Westを知らない人に飲ませるなどしてください」という返事が来ました。そこで,このワインを使ったオフ会を来年早々にもしようかな,と思っていたのです。

というわけで,本書を読んで自分の「マキコミ」を考え始めているところです(このワイン会について巻き込まれてみたい人は@andymaにメンションあるいはDMを送ってくださいませ)。そう思いながら読むとまた,いろいろなところにちょっとずつヒントが見つかり,なかなか味わいの深い本でもあります。


Date: 2010/1219 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ちょっといつもと違うワインを飲んでみようと思い,10年経ったPatz & Hallのピノを開けてみました。

Patz & Hall

色は澄んだルビー色。味わいもとにかくクリアで,酸味がしっかりしています。甘さはほとんどなくカリフォルニアというよりもブルゴーニュっぽい感じ。多分ブラインドで飲んだら8割の人はブルゴーニュと答えるでしょう。

二日目は香りが少し落ちて,やっぱりちょっと厳しいのかと思ったところ,三日目になったら今度は甘みがでてきてまた別の魅力があらわれました。

これはいいワインでした。
Date: 2010/1219 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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バブリー(泡)」「カリカベ」「カリピノ」と来て,クリスマス企画おまとめシリーズ最後はシャルドネです。

上位はさらっと行きましょう。東の横綱はMarcassinのMarcassin,西の横綱はKongsgaardのJudge,東の大関はAubertのReuling,西の大関はAubertのLauren,張り出し大関にPeter MichaelのPoint Rouge。関脇はKistlerのCuvee Cathleen,AubertのRitchie,Marcassinの他の畑。異論もあるでしょうけど,概ねこんな感じでしょう。

このあたりのワインは生産量も少なく,国内だけでなく米国でも入手困難ですが,国内ではジャッジやキスラーは,比較的コンスタントに入荷しているようです。ジャッジは値段も米国と比べてそれほど高くありません。



以下つらつら挙げていきます。

個人的に昔から大好きなのはPatz & Hall。これまで何度も取り上げてますね。特に1ランク上に感じるのはAlder Springsの畑とHydeの畑。Hydeの畑ということでは本家HdVも気になるところですね。HdVはHydeのオーナーのLarry Hydeがロマネ・コンティの共同経営者であるAubert de Villaineと作ったワイナリです。Aubert de Villaineは,このプロジェクトをあくまで個人的なものでありロマネ・コンティとは無関係としていますが,そういうつながりにロマンを感じる人もいるでしょう。


ここまではほとんどがソノマをベースにしたワイナリですが,セントラルコーストにもいいシャルドネを作るところはたくさんあります。代表的なのはCaleraのMt. HarlanやRidgeのMonte Bello,Mt. Eden。


サンタ・バーバラ周辺ではピノでも名前を上げたGreg BrewerのBrewer-Cliftonおよび彼個人のワイナリであるDiatomがすばらしいシャルドネを作っています。


ほかにも水準を超えるシャルドネは枚挙にいとまがないので,自分の好きなワイナリを比較的見つけやすいのがこの品種のいいところの一つかなあ,なんてことも思います。冒頭の横綱級ワインを除けば,価格もそんなに高くないので,このホリデーシーズンにはぜひ白赤一緒に試してください。
Date: 2010/1217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「ソノマ・カウンティ」、ラベル表記へ」というニュースが読売オンラインに出ていました。2011年1月以降,ソノマの13のAVAで生産されたワインは「Sonoma County」と併記しないといけなくなります。

実はこれ,9月に決まったものなのですが,なぜ今載せたのでしょうね? 来年1月施行だからかな? ただ,実際にはそれ以降のラベル認可で適用されるので,今年出たワインには影響ありません。また,猶予期間が3年間置かれることになっています。来年から急に全部がそうなるわけではありません。

ちなみにこういった郡名を表記するのは「conjunctive label」(結合ラベル)といいます。「Sonoma County Conjunctive Labeling」に分かりやすくまとまっていますが,デザインなどには割と柔軟性があるようです。

法律ネタついでにもう一つ,ソノマのRussian River Valleyでブドウ畑用の取水制限をするかどうか,1年ほど議論をしてきたのですが,このほど取水制限はしない,その代わりに20カ所の監視ポイントを作って状況を調べるということになりました。

川の水を汲むのは,主として春先の霜対策のため,霜が降りるほど気温が下がったときに水を撒くことで気温が上がり,霜が防げます。ただ,この取水によって水位が下がりサケに影響が出ています。そこで,サケへの影響を調べつつ,ブドウ畑への便宜も図るということで今回の決着になったようです。
Date: 2010/1217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でラベル破損などのB級品(ワインの品質ではなく,あくまでボトルなどの外面の問題)のセールをやっています。

アウトレット品はこちらから

ラインナップは
ブラックストーン シャルドネ "ワインメーカーズ・セレクト" モントレーカウンティ 2007
2205円→1580円
タリー ピノ・ノワール "エステート" アロヨグランデヴァレー 2007
5775円→3980円
ブラックストーン メルロー "ワインメーカーズ・セレクト" カリフォルニア 2007
2205円→1480円
オーボンクリマ "ヒルデガード" サンタマリアヴァレー 2005
5300円→3500円
エスタンシア ピノ・ノワール "ピナクルス・ランチ" モントレーカウンティ 2007
2625円→1980円
シェーファー シラー "リレントレス" ナパヴァレー 2007
9450円→5980円
シャトー スーヴェラン カベルネ・ソーヴィニヨン "ワインメーカーズ・リザーヴ" アレキサンダーヴァレー 1998
7529円→5980円
ジョーンズ ファミリー カベルネ・ソーヴィニヨン ナパヴァレー 2003
3万1500円→1万2800円

僕が1本選ぶならShafer Relentless 2007。Shaferのワインはどれもはずしませんが,これもかなりおいしいシラー。この値段ではなかなか買えません。
Date: 2010/1215 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ノーベル賞の晩餐会、初のカリフォルニワイン」という記事がYOMIURI ONLINEに掲載されていました。

記事によると使われたのはドライ・クリーク・ヴァレーにあるWestというワイナリのカベルネ・ソヴィニョン。オーナーがスウェーデンの出身であることから選ばれたようです。

調べてみたところありました,West Wines。晩餐会で使われた2005年のカベルネ・リザーブは現行ヴィンテージであり42ドルだそうです。
Date: 2010/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日のカベルネ編のピノ版です。少々長いですがお付き合いくださいませ。

前回と同様,まずはパーカー高得点ワインから見ていくことにしましょう。カリフォルニアのピノ・ノワールではまだ100点を取ったワインはなく,99点がKistler(キスラー)のCuvee Elizabeth(キュベ・エリザベス)が2回とMarcassin(マーカッサン)のMarcassin Vineyardが3回。Kistlerの場合Sonoma CoastやRussian River Valleyという地域名(AVA)のワインは本数も多く,入手もさほど難しくありませんが,単一畑ものは高価かつ入手困難,地域名ものを作っていないMarcassinはすべて高価かつ入手困難になっています。MarcassinのオーナーであるHelen TurleyはカベルネでもBryant Familyの100点ワインなどを手がけており,カリフォルニアのワインメーカーの中でもやや別格的存在。クライアントによる要求も極めて厳しいという話であり,ちょっと近寄り難い感じがします。一方,KistlerのオーナーであるSteve Kistlerはシリコンバレーの有名校スタンフォードの出身であり,知的なイメージがあります。一方で,両方に共通するのはソノマのRussian River Valley(RRV)を拠点としていること。カリフォルニアの最高のピノはRRVで作られると言っても過言ではありません。



さて,パーカーの得点にもどると98点ではAubert(オーベール),Brewer-Clifton(ブリュワークリフトン),Calera(カレラ),Pisoni(ピゾーニ)が加わります。Marcassinは98点以上が10ワインと他の追随を許さない状況。Caleraは日本への輸入が多く,価格も最近はかなり安くなっています。ただ,Caleraはヴィンテージによる当たり外れのブレが割と大きいので見境なく手を出すのは危ないかもしれません。現行の2007年はCaleraのこれまでのベストと言われています。また,Caleraは熟成でよくなることが多いのも特徴。10年以上経ったワインを選ぶならKistlerよりCaleraの方が無難な感じがします。



なお,Caleraに関しては「ブドウの苗木をロマネ・コンティの畑から持ってきた」「畑の場所を人工衛星で探した」という都市伝説がありますが,前者に関してはいろいろな問題から現在は口をつぐんでいる状況。ただ,ロマネ・コンティかどうかは分かりませんが,ブルゴーニュの畑から枝木を持ってきたものではあるようです。後者に関しては,役所から普通に入手できる衛星写真を見たことはあっても,特別に何かをしたということはありません。

Brewer-CliftonとPisoniは日本に輸入されていますが,本数は少ないので常に品薄状態です。Brewer-Cliftonはサンタ・バーバラのSanta Rita Hills(サンタリタヒルズ)のさまざまな畑からブドウを購入しており,除梗をしない(最近は結構しているそうですが),野生酵母を使うなど,一定のポリシーに基づいたやや実験的なワイン作りをしているワイナリ。ここもやや当たり外れがあります。Pisoniは世界的に有名な水族館があるモントレーの近く,Santa Lucia Highlands(サンタルシアハイランズ)を一躍すばらしいピノの産地にした畑の名前ですが,そのオーナーがやっているワイナリ名もPisoniであり,ここではワイナリ名のことです。Pisoniのブドウを使ったピノは10近くのワイナリが作っていますが,PisoniのPisoniがベストと言われています。Pisoniにも「La Tacheの枝を取ってきて植えたもの」という話があります。事実らしいのですが,これも真相は明らかでありません。



Calera,Brewer-Clifton,Pisoniはいずれもセントラルコーストのワイナリです。セントラルコーストではBrewer-CliftonのSanta Rita Hills,PisoniのSanta Lucia Highlandsが高級ピノの2大産地です。Caleraは山ひとつ内陸側にあり,異彩を放っています。

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Date: 2010/1213 Category: グルメ
Posted by: Andy
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夏にオルセー美術館展に行ったことでちょっと味をしめてしまい,今度はゴッホ展見学かたがた豚組しゃぶ庵で食事をしてきました。せっかくだからということで結婚記念日の祝いも兼ねてしまっています。

豚組しゃぶ庵1
こっちの大皿がスタンダードとプレミアムの豚

豚組しゃぶ庵2
こっちは特選という一番いい豚です。今回はこれのロースがすごくおいしく感じました。

デザート
事前に結婚記念日だと伝えておいたところ,デザートに旗が付いていました。

ゴッホ展もよかったのですがすごい人で疲れました。
Date: 2010/1212 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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クリスマス企画第2弾としてカリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンやそのブレンドのワインを紹介します。クリスマス向けということで普段飲まないような高級ワインを中心に説明していきます。

世界のワイン界においてカリフォルニアワインの地位が大きく上がったきっかけになったのが1976年の「パリ・テイスティング」でした。このときに赤ワインで対決したのがボルドーの赤とナパのカベルネでした。それ以来,カリフォルニアを代表する赤ワイン品種といえばカベルネであり,特に産地として名高いナパではカベルネが代表的な品種になっています。

例えば,ロバート・パーカーのWine Advocate誌で100点を取っている米国の赤ワインは37本(注:98-100など幅があるものは一般には100点とみなさないことになっています。日本のショップではそれも100点として書いていることがあるのでちょっと注意が必要です)。そのうち10本がSyrah系であとの27本はカベルネ・ソヴィニョンやそのブレンド。さらにそのうちワシントン州のQuilceda Creekが4本あるのとVerite La Joieを除いた22本はナパ産です。

ワイナリ名で挙げるとAbreu(2本),Bryant Family(1本),Colgin(3本),Dalla Valle(1本),Dana Estates(1本),Harlan Estate(4本),Kapcsandy Family(1本),Paul Hobbs(1本),Scarecrow(1本),Scrader Cellars(4本),Screaming Eagle(1本),Shafer(1本),Sloan(1本)。

1990年代末に「カルトワイン」として,少量生産の一部の高級ワインが高得点を取って市場価格が急騰したことがありましたが,Bryant,Colgin,Dalla Valle,Harlan,Screaming Eagleといったところがいわゆる「カルト」銘柄で,パーカー100点リストと共通していることがよく分かると思います。

「カルト」の中でも価格が高いのはScreaming Eagle。今でも10万円台半ばから20万円くらいで流通しています。その次がHarlan。Harlan EstateのBill Harlanは2000年ころからBondというワイナリもやっており,そちらもかなり高く評価されています。BryantはワインメーカーだったHelen Turleyを解雇して裁判沙汰になったあたりからちょっと名を落とし,Dalla Valleも2000年以降植え替えなどで一時質が落ちたと言われていますがまた復活傾向にあります。



注目はColginで3本の100点ワインを出していますが,これはHarlanとSchraderの4本に次ぐ物。さらに面白いのはColginのオーナーであるAnn ColginとSchrader CellarsのFred Schraderはかつては夫婦だったこと。Colginは100点銘柄の中では比較的安価に入手できます。2006,2007年のColgin IX Proprietary Red(IXにはシラーもあるので注意)はどちらも100点ワインです。


●[RP100点] コルギン レッドワイン "IX・エステート" ナパヴァレー 2007 (正規品) @ 柳屋

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Date: 2010/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が2010年のワイントップ100を発表しました。例年通りカリフォルニアを中心とする西海岸のワインが対象です(Chronicle Top 100 Wines 2010 — SFGate)。

他のトップ100と違い,順位を付けないのも特徴。ぶどう品種ごとにオススメのワインを掲載するという方式です。ただし,各品種でトップに挙げられているワインは写真もあって特別にフィーチャーされています(2番目以下はアルファベット順)。

Cabernet/Merlotでは一番に挙げられているのがSpottswoodeの2007 Estate Cabernet Sauvignon。このワインWine Advocate誌でも99点が付いており,高騰まちがいなし。日本にはほとんど入ってこないだろうと言われています。2万円以内で買えそうだったら買っておくべきワインでしょう。Dominus(WAでは98点),RidgeのMonte Bello(WAでは92点)も高評価。懐かしい名前ですね。

Pinot Noirでは2008 Cobb Coastlandsがトップ。日本に入っているワインも多く,August West SLH 2008やAu Bon ClimatのSanford & Benedict 2008,Calera Mills 2007,HirschのM 2008,LittoraiのPivot 2008,FreemanのSonoma Coast 2008など。August West,FreemanとEd Kurtzman氏のワインが二つ入っています。

このほかシャルドネやSauvignon Blancでいいものが増えたというのが全体の評に上がっています。僕も今年はカリフォルニアのSauvignon Blancをいくつか飲みましたがどれもよかったです。一時期Sauvignon BlancといえばNZというイメージもありましたが,カリフォルニアも捨てたもんじゃありません。なお,トップはシャルドネがHdVでSBはSeleneのHydeとどちらもHydeの畑です。
Date: 2010/1209 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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クリスマス前企画として,やっぱり「泡」でしょということでカリフォルニアのスパークリング・ワインを一挙紹介します。個人的に好きなアイアン・ホースが近年はいらなくなってしまったのがちょっと残念なのですが…

まず釈迦に説法だとは思いますが,カリフォルニアで作っているのは「シャンパン」あるいは「シャンパーニュ」ではありません。これらの名前はフランスのシャンパーニュ地方だけで認められているからです。とはいえ,米国は原産地呼称のルールが甘く,今でもKorbel Champagne Cellarsなんていう名前が残っていたりします。ただし,海外に輸出するものについては現在はほとんどなくなっているのではないかと思います。

シャンパーニュでないからダメなのかというと,そういうことではなくほとんどのスパークリング・ワインの製法はシャンパーニュと同様です。

ここでは安いものから紹介していきます。まずはDomaine Chandon。ここのは最近1000円台で売られており,かなりコストパフォーマンスが高いです。なお,ほとんど同じラベルのオーストラリア産のものもあるので買うときにはちょっと注意しましょう。普通のBrutとロゼがありますが,ここではロゼを紹介します。ロゼの方が華やかだし,料理も幅広くあうと思います。


次はGloria FerrerのBlanc de Noir。Blanc de Noirはロゼほどの色ではありませんがうすピンク色できれいです。ここのはYAMAYAでも安く売ってます。


1000円台の最後はRoederer EstateのBrut。これはここ1年くらいで急に安く輸入されるようになりました。米国では18ドルくらいです。僕は飲んだことありませんが評判もいいようです。

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Date: 2010/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで最大の地主として知られ,Beckstoffer-Tokalonなどの高級ワインを産する畑を数多く所有しているAndy Beckstoffer氏がSt. Helenaにある有名な畑「Hayne」の一部を買い取りました(Beckstoffer buys ‘legendary’ St. Helena vineyard)。価格は明らかにしていませんが1エーカー(約4000平米、坪にすると1200強)あたり「何十万ドル」というレベルの価格で,Andy Beckstofferに言わせると,「CoppolaがInglenookを買ったのに次ぐ値段」だったとか。

Hayneの畑は全部で56エーカーあり,Hayne家が1874年から持っていました。現在のオーナーはElliott Hayne,William Alston “Otty” Hayne,Martha Talbott,Sarah Simpson(後ろの二人はいとこ)で,このうちElliottが自分の持分の13.25エーカーを売却したという格好のようです。

今回の13.25エーカーは9エーカーがPetite Sirahで3エーカーがCabernet Sauvignon。Petite Sirahは1953年から54年にかけて植えられ,Larry Turleyに売られています。TurleyのHayne Petite Sirahは100ドルをはるかに超える価格で取引されています。Cabernetは2年前まではJoseph Phelpsに,現在はNickel & Nickelに売られています。
Date: 2010/1208 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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iWineの楽天サイトでコスタ・ブラウンなど五つのワインがクーポン利用で1割引になります。12月17日 23時59分までの限定。(クーポンはこちら)

対象になっているワインは
2006 コスタ・ブラウン ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール
2006 ピーター・マイケル・ワイナリー 'レ・パヴォ’ エステート・レッド
2006 ポール・ホブズ カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー
2003 ヴェリテ カリフォルニア ラ・ジョイ
2006 リトライ セリーズ・ヴィンヤード
の五つ。どれも

この中ではKosta Browneが現地価格に近く一番お得感があります。

Date: 2010/1207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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日本でも販売しているミネラル・ウォーターのFIJI WaterがPaso Roblesの人気ワイナリJustinを買収しました。買収価格は明らかにしていません。

Wine Instituteによると2010年のカリフォルニアワイナリの買収はこれで8軒目で,不況が始まってから最多とのこと。ただし,Justinの場合は経営不振に陥っていたわけではなく,他の例とは少し様子が違うようです。

これまでのオーナーだったJustin Baldwinは今後もワイナリに残ってワイン作りやマーケティングを行います。お金の心配をしないでワイン作りを続けられるというのが売却の主な理由だったようです。
Date: 2010/1207 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日Patz & HallのAlder Springs ChardonnayとShafer Hillside Selectというすごいワインが現地よりも安い値段で出ているとして紹介したかわばた酒店。さらに今日の10時から12月10日の9:59まで,楽天のエントリーでポイント10倍すなわち実質一割引になります。Hillside Selectなんか税込みでも1万7000円台ですよ,奥さん! ここで買わなきゃいつ買うのっていうくらいの値段です。

買っても買わなくてもエントリーは無料なので,しておいて損はありません(こちらから)。対象になっているショップは結構ありますし。

Date: 2010/1207 Category: グルメ
Posted by: Andy
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アジャイルメディア・ネットワークさんで行われた「宅麺.com」の試食会に参加しました。

宅麺というのはお店のラーメンをそのまま届けるというネット販売のサービス。よくコンビニのカップ麺とかであるような,ラーメン屋とタイアップして雰囲気が似た麺やスープを作るものとは違って,本当にお店で出している麺,スープが食べられます。遠くまででかけたり,長い時間並ばずに一流店のラーメンが食べられるわけです。値段も送料を除けばお店で食べるのと同じくらいです。

ちょっと遅刻してしまい最初のラーメンは食べられず,2番目の「多賀野」のつけ麺からです。多賀野は店の前まで行ったことがありますが,あまりの行列にあきらめてしまったのでした。スープおいしい。味はしっかりしているけど,ただ濃いだけではない深みのあるスープ。

次は「ど・みそ」の味噌ラーメン。かなりこってりしています。味噌ラーメンは個人的には純連系のものが好きなのでちょっと方向性は違いますが,うまみたっぷりで万人にうけそうなスープです。麺もおいしい。

その次は「鶴亀飯店」の坦々麺。山椒が結構しっかり効いていておいしい。細麺がちょっと柔らかめだったのがちょっと残念。

「かづ屋」のチャーシューメンはすっきりタイプ。澄んだスープは出汁の香りがたっぷr。

最後につけ麺が二つ。4代目けいすけの伊勢海老のラーメンは出汁にエビの香りがたっぷり移ったもの。流星軒のカレーつけ麺はまさにカレー。どちらもおいしいけれどかなり個性的な味です。ちょっと好ききらいが出そうな感じです。

どれもよかったけれど選ぶしたらどうかなあ? すっきりスープのかづ屋が結局いちばん好みかもしれません。それにしてもこれだけ本格的なラーメンが自宅で簡単に食べられるというのはすごいですね。家でも買ってみようと思います。
Date: 2010/1206 Category: グルメ
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先日の「セコガニ」に味をしめて,また同じものを買ってみました。12匹買うと送料無料とのことで12匹です。



初日は前回と同様,味噌汁と炊き込みご飯,茹で蟹で。前回の教訓から味噌汁と御飯はたっぷり作りました。カニはちょっと小さめでカニ味噌も少なめでしたが外子がたっぷり。味噌汁と御飯だけで幸せになります。

ワイン飲もうかと思ったのですが「やはり日本酒でしょ」という意見もあり,飲んだのがこのお酒。

貴醸酒

貴醸酒というのは水の代わりにお酒で仕込んだ日本酒だそうです。これはそれをオーク樽で貯蔵したものだとのこと。甘口で紹興酒をさらに複雑にしたような味わいです。なかなか面白いお酒。いただきものですが,かなり珍しいもののようです。



残ったカニは次の日トマトソースのパスタに。

カニパスタ

かなり美味しくできたつもりだったのですが,娘は「味が濃すぎる」という厳しい評価。残念ながら次からは作らないだろうと思います。大人向けなのかも。食べにくいしね。でも外子をはずしてソースに混ぜて食べたりしたら,悶絶もののおいしさだったのですけどね。ガーリック入れすぎたかなあ…

この日は前述のお酒ではなく,ワインにしました。あまり考えずにAugust WestのPinot Noir Rosella's Vineyard 2007。おいしいに決まっています。カニでワイン飲むときはグラスが汚れるのが難点ですが,こればかりはどうしようもないところ。

次の朝は余ったカニトマトソースを使ってピザトースト。これも美味しい。三度楽しんでしまいました。
Date: 2010/1205 Category: おすすめワイン
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ファインワインクラブでロキオリのピノとシャルドネがセールで出ます。エステートのピノで6000円台(税抜き6800円,送料込み)というのは国内では破格の価格。West Blockのピノも1万6000円(税抜き送料込み)です。シャルドネも単一畑ものが五つ,それぞれ1万1500円(税抜き送料込み)で出ています。

Rochioliのワイン,日本ではCaleraのように派手に話題になることはないワインですが,米国のピノ・シャルドネで最も尊敬されている銘柄の一つです。出回る量が少ないのと価格が高いことからこのブログではあまり紹介したことはありませんが,米国のピノが現在のような活況を呈するようになる前の1990年代からずっとトップ・ワイナリの一つとして質を維持していることは素晴らしいと思います。

個人的にはRochioliを語れるほど飲んでいませんが,すごく果実味がきれいなワインという印象があります。ロバート・パーカーも「superb purity」が「a hallmark of all of Rochioli’s wines」だと言っています。

なお,今回のワイン,どれもWA誌では90点を超えるレイティングが付いています。一番高ポイントなのはシャルドネのリバー・ブロック2005の95点。

さて,今回のセールの肝はわずか6時間のセールということで,忘れずにアクセスできるかどうかが問題になります。対策としては携帯電話にリマインダーメールを送るのがお勧め。例えばGoogle Calendarで予定を作ると,リマインダーのオプションがあり,メールでリマインダーを指定して「ゲスト」のアドレスに携帯のアドレスを入れるといいです。「calendar-notification@google.com」というアドレスからメールが来るので,受信許可アドレスにいれておくとフィルタの危険も逃れられます。メール送信時の本文にこのアイテムのURLを入れておくと,携帯からの楽天へのリンクにも対応しているので,PCが使えなくてもアクセスできます。


Date: 2010/1204 Category: おすすめワイン
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かわばた酒店,こんどはシェイファーのフラッグシップ,ヒルサイド・セレクトが税抜1万8500円というけしからん値段で出ています。米国の価格は200ドル以上。ワイナリ・リリース価格の225ドルと比べても安い。何年も待ってメーリング・リストに入った人が涙目になりそうです。

WAでは97点。パーカーはヴィンテージを代表するトップワインの一つと言っています。今飲んでも,ちゃんと保管すれば30年後に飲んでもおいしいワインです。わけの分からないワインに投資するより100倍マシ。クリスマス・パーティや,ここぞというときの持ち寄りにも最適でしょう。お勧め太鼓判押します。

Date: 2010/1203 Category: おすすめワイン
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かわばた酒店でPatz & HallのChardonnay Alder Springs 1999が税抜4800円で出ています。私も買ったことがあるワインですが,ワイナリ価格でも55ドル。ワイナリ直輸入でもなんだかんだで8000円くらいはかかった記憶があります。Wine-Searcherで探すと1999年は見つからず,2000年で70ドル。4800円なんてありがたいを通り越してけしからん値段です。

このワイン,Wine Advocate誌では93点。Patz & Hallのシャルドネの中でも味の複雑さでは群を抜いており,比較的長熟にも耐えるワインです。10年を超えていてどうかというのは経験がないので分かりませんが,保管コンディションが悪くなければ,まだいけるだろうと思います。

Date: 2010/1201 Category: おすすめワイン
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ワインセラーパリ16区でKistlerのPinot Noir Russian River Valley 2008が税込み1万2800円で出ています。正直値段は激安とは言えませんが,まあまあ安い線,というかそれ以上にキスラーピノ自体が品薄で日本ではなかなか手に入らないというのが実情ではないかと。

キスラーブランドはやはり強いですからね。それに若いうちに飲むピノとしてはやはりおいしいと思います。

Date: 2010/1201 Category: 業界ニュース
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ナパに移転したCrushpadがインターンを募集しています(Career Opportunities At Our Winery In Napa - Crushpad Custom Wine Making)。期間は半年。給料はほとんど支払われませんが10ケースのワインを自分で作れるようです。なお,日本から応募した場合にビザの面倒などを見てくれるかどうかは不明です。やる気があったら頑張って交渉しましょう。

と,厳しいことづくめのようですが,その代わりワイン作りやスタートアップの活気を体験できるのですから,これからワイン作りに進みたいと思っている人にとっては貴重すぎる経験になるだろうと思います。

ちなみに求められている人材像は
・すばらしいプロジェクト管理スキル
・手取り足取り説明せずに実行する能力
・他人とのコミュニケートが上手
・半年間燃え尽きずに働けること
・てきぱき働けること
・スタートアップの環境で働くことを心地良く感じられること。物事は急速に変わっていくので,あいまいな状況でものを実行できること
・Web2.0に堪能なこと
とかなりの高スキル。
若かったら挑戦したいところですが…
Date: 2010/1130 Category: おすすめワイン
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Derbes(ダービース)のシャルドネRussian River Valleyの2003年が3000円台の格安で出ています。以前,同ヴィンテージのCarnerosを飲みましたが(ビストロキフキフでトリュフリゾットとワイン),かなり熟成した魅力が出ているワインでした。

果実のフレッシュさを求める人にはあまり合わないワインだと思いますが,しっかりした料理にも合うワインなので,これからの宴会シーズンに向けて役に立つことがあるかもしれません。

Date: 2010/1129 Category: テイスティング・ノート
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2本同時に飲んだわけではなくて,Loringの方を報告し忘れていました。

Loringを開けたときの選んだ理由はただ単に,「コルクを開けるのが面倒だったのでスクリューキャップのワインを探した」というだけ。つまり,あまり期待値を強く持って飲んだわけではないのですが,これがおいしかった。今まで飲んだLoringのワインの中ではピカイチでした。

Loringのピノは2000年代初頭の「おいしければいいじゃん」的なスタイルから,バランスが取れたスタイルへだんだん移りつつあるような気がしているのですが,反面これまでの魅力がちょっと薄れてきてしまったような中途半端感もなきにしもあらず,というのがこれまでの自分的な評価でした。このKeefer Ranchは抑えるところは抑えながらも魅力をきっちり出してきていて実においしいピノでした。LoringがよかったのかKeefer Ranchが良かったのか。

ちなみにこのワイン,ワイナリの特別セールでわずか20ドルで買ったもの。大バーゲンでした。

もう一つのEOSはPetite Sirahとしては悪くないできだったと思いますが,いかんせん,自分がこういう濃い甘ワインはあまり欲していなかった感じがしました。もっとおいしく飲んであげられるシチュエーションで開ければよかったです。ごめんなさい。
Date: 2010/1126 Category: 健康
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ワインを飲むと頭が痛くなったり鼻が詰まったりする人がいます。その原理についてはよく分かっていなかったのですが,アレルゲンが発見されたというニュースがありました(Mysterious allergen in wine that causes headaches, stuffy noses identified)。

ワインによるアレルギーは8%程度の人で起こるそうで,そのうち1%分は二酸化硫黄由来のものであることが判明していましたが,残る7%については分かっていませんでした。今回,醸造中に自然に発生するグリコプロテイン(砂糖コーティングされたタンパク質)が関係しているらしいことが分かったそうです。

今回,イタリアのシャルドネから28種のグリコプロテインが発見されたとのことで,その中には今回初めて見つかったものもあったとか。その構造が既知のアレルゲンと似ているそうです。

本ブログでは以前「赤ワインによる頭痛を防ぐ方法を発見?」という記事を載せたこともあります。今回との関係は不明です。
Date: 2010/1126 Category: 読書感想
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実は1カ月くらい前から中国語の勉強を始めています。これまで月に10~20冊くらい読書をしていますが,その時間(つまり通勤電車)を主に利用して勉強することになります。一応来年の春に中国語検定の準4級あるいは4級を受けるつもりです。

きっかけの一つは子供たちが英検やら漢検やらをこの秋に受け,妻も漢検を受けるから僕もどうかと打診されたこと。どうせ勉強するのなら,もっと実用的(漢検を受けるとしたら準1級で,普通には使わないような漢字をたくさん覚えないといけない)な中国語にしようと思ったこと。もう一つは,実際に仕事で中国語を扱わないといけないケースが増えていること。後者は読めさえすればいいので,辞書ソフトや自動翻訳,さらにはGoogleの画像検索などを使ってある程度は用が足ります。ただ,どうせだったらちゃんと勉強したいというのもあります。

» 続きを読む

Date: 2010/1125 Category: おすすめワイン
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かわばた酒店でCalera Ryan 2007とAu Bon ClimatのKnox Alexanderという二つの著名ピノがどちらも3000円台で出ています。どちらもかなりの安値です。

Ryan2007
以前飲んでいますが,3000円台なら文句なくオススメできるクオリティでした。Wine Advocate誌では93点。

Au Bon ClimatのKnox Alexanderはイサベルと並ぶフラグシップ。イサベルがオーナーであるJim Clendenen氏の娘の名前であるのに対し,こちらは息子の名前。世評では娘の方が息子より可愛いのではないかとも言われていますが,私も近年のものは飲んだことがないので評価できません。こちらは税抜3350円という安さ。

どちらを選ぶか悩ましいところですが,この値段なら両方買っても7000円ですから,それが正解かもしれません(笑)。


Date: 2010/1125 Category: 技術系
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iPhone4が出てもう半年近くたちますが,ついに3Gから乗り換えました。元々今回は「白を待とう」というつもりだったのですが,来年まで延期になりいい加減待ちくたびれたというのが今さら買い換えた理由です。とりあえず予約してみようかと近所のソフトバンクショップに行ったところ,在庫があるとのことですぐに機種変更できました。

iTunesで古いiPhoneのバックアップを取り,新しいiPhoneでそれを復元することで基本的には移行もすんなり行きましたがいくつか問題になるところもありました。

標準のメールなどいくつかのアプリはWebサービスにアクセスするためのパスワードなどを再設定する必要がありましたが,大きな問題はなし。ただ,画面の設定(アプリのアイコン配置)はちょっと困りました。

アプリのアイコン配置もバックアップと復元で移行できるという話もあるのですが,僕の場合はだめでした。もしかすると一度だけiTunes上でアイコン配置を設定してみたことがあるのが影響しているのかもしれません。せっかく5ページに集約したアイコンがまた,てんでばらばらになってしまっています。

フォルダー機能を使ってアイコンをまとめていったところ,いくつか入っているはずのアプリが入っていないことに気付きました。「乗換案内」や「デジタル大辞泉」などよく使うアプリがなくなっていたので結構こまります。

結局iTunes上で一回そのアプリをはずして一回同期を取り,あらためてそのアプリを利用するというチェックを記入し,同期しなおしたら,気づいていなかったアプリも含めて復活しました。

どうやら11画面を越えてしまって同期されていなかったような感じです。なにはともあれ無事に動いているようです。
Date: 2010/1124 Category: おすすめワイン
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日本ではあまり出回っていないOutpostのZinfandel(とカベルネ)が輸入元40%オフセールで安くでています。Zinfandelは米国でも40ドル台のが税抜4480円ですからかなり安いです。WAで93点。Outpostは98年設立の新しいワイナリ。Zinfandelなどが2000年代半ばから高評価を得ています。ショップの説明書きによると今回のセールはちょっとアクシデンタルなもののようでもあるので,気になる方はお早めに。



Date: 2010/1122 Category: 業界ニュース
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ナパの老舗ワイナリの一つであるCosentinoが経営破綻し,既に従業員は解雇,操業をストップしています(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Cosentino Closes Last Two Wineries)。

近日,売り先を発表できるだろうとのことですが,噂ではWilliam Foleyが買うのではないかという話が出ているようです。Highway29沿いの好立地にあるワイナリですから買い手がつかないことはないと思うのですが…

ちなみにWilliam Foley氏は今年経営破綻したEOSも買い取っています。今そういう資金力と実行力を持っているのが彼くらいしかいないという背景もありそうです。
Date: 2010/1122 Category: グルメ
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19日が下の子の誕生日。1日遅れの20日に誕生日会をしました。そのためにローストポークに初挑戦。備忘録として書いておきます。

肉はハナマサで100g109円くらいの肩ロース1.3kg。もちろん4人で食べきれる量ではありません。1回で食べきるつもりなら800gくらいでよさそうです。

まず,晩のうちに塩胡椒とスパイスを表面にすりこみました。味が染みやすいよう,フォークでぶすぶす穴を開けています。周りにオリーブオイルをなでつけてビニール袋に入れます。ちょっと失敗したのはこのときにブロックそのままでやってしまったこと。ちょっと1切れが大きすぎて熱を通すのも味を染ませるのも難しいので途中で半分に切りましたが,最初から分けておけばよかったです。

当日の午後,表面の塩をぬぐって(本当は1回洗ったほうがいいのかも),アップルジュースを入れ,ビニール袋に空気が入らないよう固く絞って炊飯器の調理機能を使って熱を入れます。しかけたまま外出しないといけなかったので,若干温度を低めの69℃で1時間にしたのですが,結果的にはちょっと赤い血がのこってしまったので72~73℃くらいにしておいた方が良かったような気がします。

一応ソースも作りましたがなくてもよかったかも。子供たちはそのまま食べてました。

ソースはバルサミコ酢大さじ2に赤ワイン大さじ2,それにビニール袋の中の肉汁+アップルジュースを大さじ1くらい,後から醤油と最初に入れたオリーブオイルの残りを加えて煮詰めます。肉汁をもっと多く入れてバルサミコをちょっと減らした方がよかったかも。ちょっと酢のつんとした感じが残りましたがそれなりにおいしくはなりました。

付け合せの野菜は玉ねぎ2個とジャガイモ2個,人参1本を輪切りにしてオーブントースター用の皿に並べ(面倒なのでオーブントースターにしましたが,もちろんオーブンでもいいです),塩をふりかけ,オリーブオイルをかけて230℃くらいで20分程度焼きました。ブロッコリーははやりのシリコンスチーマーで1分強。

ローストポーク

写真の色がかなり赤いのは,エフェクトのせいです。じっさいはもっとピンクな感じです。

とにかく肉がやわらかくできたのは成功です。脂のところはちょっと食べにくいので,肩ロースよりも普通のロースの方がよかったかも。ヒレ肉だったらさらにいいだろうと思います。

またなにかのときに挑戦してみましょう。
Date: 2010/1122 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ここしばらくお伝えしていたように,11/19は世界同時開催のジンファンデル・デーでした。私は予告通りClineのZinfandelを開けました。

Twitterを見る限り,かなりの書き込みが「#zinfandel」でされていたのでイベントとしてはそこそこ成功したのでしょうただ,残念ながら日本からの投稿は数えるほどしかありませんでした。不徳のいたすところであります。

ただ,いろいろな意味で問題点が浮かび上がってきた感じがしました。まずイベントそれ自体ですが,アナウンスされたのが11月5日。2週間というのはあまりにも短すぎます。例えばワインショップがそれようにワインを仕込むのだって時間がかかるし,ワイン会を開こうとするにもやや時間不足です。

また,イベントを「Global」とするのであれば,いくらなんでもボジョレー・ヌーボー解禁日の翌日というのはちょっとなーと思うところです。

次に,ジンファンデルを取り巻く状況です。今回イベント用にジンファンデルを買いに行って思ったのですが,ジンファンデルってちょっと買いにくい感じがします。一つは,ジンファンデルの特徴それ自体といってもいいのかもしれませんが,スタイルが多様すぎること。例えば,頂点(あるいはそれに近いワイン)がイメージしやすいシャルドネやカベルネ,ピノ・ノワールなどと比べて行き着く先がイメージしにくい感じがします。

ジンファンデルは2000円台,3000円台という比較的買いやすい価格帯にいろいろなワインがあり,それはいいことだと思うのですが,その先に目標とするところが見つけにくい。先日紹介したTurleyは目標の一つかもしれませんが,ちょっと独自すぎてほかのワイナリからの目標にはなりにくい感じがします。

Zinfandelを盛り立てていくには,もうちょっといろんなことが必要なのではないかと思う次第です。
Date: 2010/1119 Category: おすすめワイン
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shuzさんの真似をしたわけではありませんが,買い物向けのコネタがちょっと溜まったので放出しておきます。

まず柳屋では「アウトレット大・処分市」としてラベル不良品などの割引セールをしています。ShaferのOne Point Fiveが5980円などいい感じです。

ワインショップ フィッチではStag's LeapのCask 23が珍しくセールで出ています。1万5800円というのは国内では見たことないような価格。ただ,このワインの評価,WAでは87点なのでカリフォルニア的な濃いワインよりもエレガントなワインを好む人の方に向いていると思います。



カリフォルニアワインあらかるとではカレラがセール。ライアン2007(WA93点)の3980円はWine Authorityにちょっと負けていますが,セントラル・コースト・ピノ2008(WAで90点)の2130円というのは抜群のやすさ。リードの5980円も多分安いですが,これは2006年なので要注意。僕だったら2007のミルズ(WA95点)6750円を選びます。

WS誌のWine of the Yearになった2007年のSaxum James Berry Proprietary Redはもう日本には入らないと思いますが,2006は昨日紹介したものがあります。WAで95点と少し落ちますがそれでも米国では100ドルを軽く超えるワイン。この値段で入手できることはもうないだろうと思います。僕もこれは1本入手しておきました。

最後にPisoniやAugust Westの輸入元であるilovecalwineのオンラインショップで11月22日まで1周年記念セールをやっています。「オススメ」マークが付いたワインは20%引きになっているとのこと。例えばAugust West Rosella's Vineyard Pinot Noir 2007は6216円。レアモノのAugust West Rosella's Vineyard Chardonnay 2008も5040円です。
Date: 2010/1119 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌の年間トップ10が発表になっています。かつてはこれで上位に入るとショップから消えてしまうほどの影響力がありましたが,近年は何が上位だったのかさっぱり記憶に残らなくなってしまいました。それでも,この手のものの中ではやっぱり影響度の強い方なのでしょう。

以下がトップ10
1位:Saxum James Berry Vineyard Paso Robles 2007
2位:Two Hands Shiraz Barossa Valley Bella’s Garden 2008
3位:Peter Michael Chardonnay Sonoma County Ma Belle-Fille 2008
4位:Revana Cabernet Sauvignon St. Helena 2007
5位:Altamura Cabernet Sauvignon Napa Valley 2007
6位:Paul Hobbs Pinot Noir Russian River Valley 2008
7位:Schild Shiraz Barossa 2008
8位:Fontodi Colli della Toscana Centrale Flaccianello 2007
9位:CARM Douro Reserva 2007
10位:Clos des Papes Châteauneuf-du-Pape White 2009

1位はSaxumのJames Berry Vineyard Proprietary Red 2007。WS誌で98点,WAでは100点がついた高評価ワイン。WS誌のトップワインは入手しやすさも評価対象になるためあまり生産量が少ないものは選ばれない傾向があるのですが,これは1000ケースを切っています。

Saxumのワイン,一時期は5000円台から6000円台前半という安さで日本で売られていましたが,米国での人気が高いため,入荷量が減ってしまい,今ではほとんど見られなくなったのが残念です。僕も飲んだのは今回の2年前のヴィンテージのものだけですが,実においしいワインでした。2007年はさすがにありませんが,古いヴィンテージならまだいくつか見つかるようです。お金があったら買い占めたい。

3位はピーターマイケルのシャルドネ。マ・ベル・フィールの2008。これも別ヴィンテージなら日本でそれほど高くなく入手できます。

6位のポール・ホッブスも国内で6000円台で買えるワイン。このあたりの選択はWSらしいところです。

というわけで1位から6今でのうち5つがカリフォルニアというちょっとめずらしいでき。


Date: 2010/1118 Category: グルメ
Posted by: Andy
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日本海側でカニ漁が解禁になったということで,以前から気になっていた「セコガニ」を注文してみました。セコガニとはズワイガニのメスのこと。松葉ガニや越前ガニといったブランドになっている雄がにと比べてずっと小さいですが,内子や外子が楽しめるのと,比較的値段もお手軽なのがいいところです。解禁期間は2カ月間だけとのことです。

今回頼んだのは1kgのパック。写真のようにセコガニが8個入っていました。ゆでたものではなく生です。

カニ

もっと小さいかと覚悟していましたが,案外立派です。まだ動いているのもいます(真水に浸けておくと死んでしまうそうです)。

タワシでよく洗い,2匹は味噌汁に,2匹は炊き込みご飯,残りの4匹は茹でて食べました。味噌汁や炊き込みご飯は生カニだからこそできること。

カニづくし

さすがに身は多くありませんが,ご飯の上にさらに内子やカニミソを載せて食べたら絶品です。

いつもは輸入物のカニしか買っていないのですが,たまには旬のものをちゃんと食べるのもいいものです。

ちなみに買ったのはこちら。送料込みで2980円ですから安いです。

Date: 2010/1117 Category: イベント
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今回は飲んだことないものにしてみようと,クラインのAncient Vines Zinfandel 2008にしました。クラインはシラーとかZinfandelでも何も形容詞が付かないものは飲んだことありますが,Ancient Vinesシリーズは未経験。値段も2000円台前半と割と安いです。クラインは比較的地味なワイナリですが,コストパフォーマンスの高いワインを作っているので,それなりに期待できるのではと思っています。

Date: 2010/1117 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先週の餃子に続いて今週はシュウマイを作りました。粉物修行ということで,というのは本当は嘘で,シュウマイの皮をたくさん買っちゃったからつくってくれというリクエストに応えただけです。

シウマイ

上に貝柱を炒めたのを載せています。レシピはやはりウー・ウェンさんの本から。


焼売は閉じなくていいので餃子より簡単に作れます。具も割とシンプル。今回は使わなかったですが,エビとか少し入れるだけで急に豪華な感じになりますし。蒸すので脂を使わないのも○。最近はルクレなど電子レンジ用の蒸し器もいろいろありますから,本格的な蒸し器を持っていなくても作れると思います(うちではレミパンの蒸し台を使ってます)。

これで下の2冊と合わせて3冊ウー・ウェンさんの粉物関係の本を読んだので一旦総括しておきます。




まず,「北京小麦粉料理」は餃子だけでなく麺類も含めた粉物全般を手作りするための本。料理の幅広さでいえばこれが圧倒的に一番です。ただ,これはつくらないかなあと思うのがやや多いのはそれと裏腹なところ。

逆に「家族をつなぐ餃子の時間」は餃子に特化した内容。餃子そのものだけでなく,餃子鍋などの応用編もかなりあります。餃子を極めるならこれ。

「餃子・春巻・焼売」は半分がさまざまな餃子で,後は春巻,生春巻,焼売,揚げ焼売となっています。手作りの皮だけでなく,市販の皮を使ったものもかなり載っています。アスパラガスの揚げ生春巻きとか,おつまみっぽいのでおいしそうなのがかなりありました。自分的にはこれが一番役立ちそうです。
Date: 2010/1116 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今週金曜日のZinfandel Dayに向けてWine Library TVのGary Vaynerchukによるブラインドテイスティングのビデオを紹介します。


取り上げられたZinfandelは以下の4本。
Bogle ZinfandelCalifornia Red Zinfandel
2008 Seghesio Sonoma Zinfandel
2006 Louis Martini Monte Rosso Zinfandel Gnarly Vines
2007 Outpost Zinfandel Howell Mountain

この中で知名度で言えばRobert Parkerが93点を付けているOutpostが一番でしょう。しかし,Gary Vaynerchukはあまりビッグなワインは好まない傾向があるため,評価は大分違ったものになりました。

接戦を制したのはSeghesioのSonoma Zinfandel。日本でも割と入手しやすいこのワインが選ばれたのはちょっと嬉しいような感じです。Wine Spectatorの年間トップ100常連でもあり,なんというかはずさないワインですね。


Date: 2010/1113 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日紹介したRavenswoodや,大塚製薬のRidgeあたりが米国のZinfandelの地位を向上させた功労者ですが,Robert Parkerが高く評価するZinfandelと言えばTurleyにMartinelliがあります。どちらもビッグでアルコール度が高いだれもがパーカー的と思うようなワイン。年中飲みたいと思うワインではありませんが,たまに飲む分には分かりやすいはっきりとしたおいしさで,これはこれでまたよいかなと思います。そういえば某氏は昔,Turleyは名古屋の「味噌煮込みうどんに合う」と言っていました。

MartinelliのGiuseppe & Luisaは高評価の割には国内の価格が安く,狙い目ではあるのですが,入荷量も少なく,いつでも入手できるワインではありません。Turleyもそうそうに売り切れることが多いですが,入荷量も結構あるようで,探せばそこそこ見つかります。ここはZinfandelだけでも30種以上作っているので,名前を覚えるのが困難ですが,比較的入手しやすく,味もそこそこなのがOld VinesやJuvenileという畑の名前が付いていないもの。大体5000円前後。

単一畑ではDogtownやDuarte,Rattlesnakeなどが比較的低価格。ただし評価もそこそこ。価格は1万円以下。

評価が高くて価格も高いのがHayne,Black Searsなど。1万5000円前後になります。

Turleyの世界を味わうには安い価格帯のものでいいと思いますが,Hayneも一度は飲んでみたいものです。

以下のリストではセダーマンは新しく使い始めた畑で,割とコスト・パフォーマンスは高そうです。Dusiの2006は米国で100ドル以上しますから,お買い得度は高いです。

Date: 2010/1111 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパを舞台にした「Vines」というソープ・オペラ(軽いドラマ)の企画があり,ホラー映画「リング」の監督である中田秀夫氏やプロデューサーの一瀬隆重氏が絡んでいるようです(NBC develops supernatural soap opera for Napa)。

このドラマはナパに移住してきた家族が古いぶどうの樹にかけられた危険な魔力に巻き込まれるといったストーリーだとか。

ナパでは1980年代に「Falcon Crest」というテレビドラマの撮影がありましたが,その再来を期待する向きもあるとのこと。
Date: 2010/1111 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日の記事でも書いたように,2011年のカリフォルニアワイン名誉の殿堂入りをする5人が決まりました(Welcome the Vintners Hall of Fame 2011 class - Jon Bonn�)。

うち二人は現役のワインメーカーで,一人は昨日紹介したJoel Peterson。Ravenswoodの創始者であり,単一畑のジンファンデルのパイオニアでもあります。Zinfandelの有名なプロデューサとして4Rとか5RといったRで始まるワイナリのリストがしばしば登場しますが,そこにかならず取り上げられる名前でもあります。

もう一人はSutter HomeとTrincheroのオーナーであるBob Trinchero。Sutter HomeはWhite Zinfandelの創始者であり,奇しくも今回はジンファンデル・イヤーという感じです。

3人目は学術分野でUC Davisの教授であるVernon Singleton氏。バレル・エイジングやタンニンの研究で知られている人だそうです。

残りの二人は「パイオニア」部門で10年以上前になくなっている二人が選ばれました。一人はChaloneのRichard Graff,もう一人はSebastianiのAugust Sebastiani。

授与式は来年2月21日,ナパのCIA at Greystoneで行われます。
Date: 2010/1110 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでRavenswoodの単一畑「Barrisia」が税抜き2800円という安さで出ています。米国で買っても50ドルするワイン。これは安いです。輸入元が単一畑ものをやめるのが理由なようなので,あまり喜べることではないのですが,ともかく安いものは安い。今後は入手がさらに困難になるでしょうから,買うなら今のうちがいいだろうと思います。

別に記事で取り上げる予定ですが,RavenswoodのJoel Petersonは2011年のカリフォルニアワイン名誉の殿堂にも選ばれた傑人。先日紹介したように,息子さんもがんばっているようです。カリフォルニアのジンファンデルの功労者の一人であることは間違いありません。

19日のジンファンデル・デー用にいかがでしょう?

Date: 2010/1109 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ジンファンデル・デーの記事について,Zinfandel Streetという通りがあるよ,ほかにもワインな名前がたくさんというタレコミを某氏からいただきました。調べてみると確かに11個(なぜかGamayだけ二つ)もありました。

ワインな街

面白いですね。どんな人が名付けたのか気になります。

せっかくなので(?),場所がどこかは伏せておきます(調べたらすぐに分かるだろうと思いますが)。見つけてみてください。
Date: 2010/1108 Category: イベント
Posted by: Andy
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Zinfandelの普及団体ZAPがソーシャルメディアのアントレプレナーであるR. Christian Oggenfussと組んで11月19日に初の#Zinfandel Dayを開催します(First Annual #Zinfandel Day November 19)。正確には米国太平洋時間の0:01~23:59までということで日本時間にすると11/19 17:01~11/20 16:59。世界同時開催のイベントです。

メインとなるのは参加するワイナリにおけるスペシャル・イベントですが,世界同時という以上,ユーザーも独自にイベントをたてて積極的に参加できます。具体的にはMeetupのページからイベントを登録すればいいようです。既にTokyoというイベントも一つ立っていますが,内容は何も書かれていないしオーガナイザーも決まっていないようです。

あなたもぜひイベントを立ててみてはいかがでしょう。


【独り言】
…今家にジンファンデル1本しかない…しかも18年もののRidgeというかなり危険なシロモノ(笑)。19日までに何か調達するかな…
Date: 2010/1108 Category: グルメ
Posted by: Andy
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理由がなんだったか全然憶えていないのですが,数週間前から餃子を皮から作りたくなって,先日の日曜日にようやく実行しました。

とはいえ,準備なしで始めたので作り始めてから足りないものがいろいろ発見。冷蔵庫に切れていることが滅多にない豚ひき肉がなかったため,急遽牛丼用の牛肉を細かく切って具にしたり。

餃子作成中

なんだかんだで時間が押したので餃子を包んだのはもっぱら娘です。手作りの皮は伸びるのでヒダが作り易い。

水餃子

水餃子は予想以上に小振りで(茹でたら大分膨らみましたが),具がだいぶ余ったので,これも急遽普通の餃子の皮を買ってきてもらって焼き餃子も作成。こちらは両脇を閉じない形にしたので具が沢山入ります。

焼餃子

最後に小麦粉を溶いたのを流しこんで羽根つきの餃子に(写真では羽部分がほとんど写っていませんが)。

ちょっと余るかなあと思ったら4人で全部食べちゃいました。僕でもかなり満腹だったので子供たちははち切れそうだったのでは。

餃子の皮のレシピはウー・ウェンさんの本を見ました。

Date: 2010/1107 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Sonoma Wine Companyが米Cogenra社が開発した新しい太陽光利用システムを採用し,そのお披露目には前英首相のトニー・ブレアが出席して褒め讃えました(Sonoma Wine Company unveils new solar system with help of Tony Blair - Wine Business News)。

この新しい太陽光利用システムは太陽光発電と太陽熱を使った給湯器用の温水作りを同時に行うというもので,従来よりも太陽光の利用効率が5倍になるといいます。最大80%のエネルギーが利用出来るということで,本当にそれだけ利用出来るのであれば確かにすごいことです。

トニー・ブレアは首相をやめた後は気候変動の防止に力を注いでいるようで,第二のアル・ゴアを狙っているのかもしれません。
Date: 2010/1104 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌が2010年のトップ100を発表しました。PDFでダウンロードできます。

5位はいずこに?

写真はトップ100の最初のページなのですが,何かおかしくないですか?

そうです。「5位」がありません。ほかのページに載っているのかと調べてもありません…

結果そのものより幻の5位が気になる今日この頃です。
Date: 2010/1103 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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有名なカロン・セギュールを初めとして,ハートマークがラベルについたワインはいくつかあります。その中でもメッセージのストレートさでは抜群なのがクロ・デュ・ヴァルのエッチング・ボトル。



なんといってもハートマークの下が「Just for You」なのですから,これは恋人か配偶者かあるいはその候補か,さもなければ片想いの相手にでもあげるしかありません。飲み終わった後も,インテリアとして飾っておけるようなデザインです。

中身はクロ・デュ・ヴァルのカベルネ・ソヴィニョン2006ですから,味の方も十分まともです。
Date: 2010/1102 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクルのサイトに昨日書いたばかりのContinuumについて詳しい記事が出ていました(Continuum Estate the latest Mondavi family twist)。

これによると2005年,2006年のワインで使っていたブドウの出所はTo-Kalon Vineyardだそうです。今までOakvilleのどこかとしかしていなかったのではないかと思います。MondaviのConstellation買収の契約の一部(おそらく口約束のようなもの)で,To-KalonのブドウをTimが使えるということになっていたようです。ただ,Constellation側としてはそれをあまり続けたくないことが次第に明らかになり,新しいブドウのソースが必要だったというのがプリチャードヒルに畑を買った理由だったようです。

現行リリースの2007年はプリチャードヒルのブドウを使った最初の年でもありますが,その比率はまだ15%。メインはTo-Kalonです。これが2008年には自社畑が70%,2009年に90%になるとのこと。

また,Continuumのワイン作りの一つの目標が近隣にあるDalla ValleのMayaというのも初耳でした。カベルネ・フランを20%以上入れているというのが,その現れだとか。

Continuumに興味がある人は必読の記事です。

Date: 2010/1101 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カルト・ワインがブームになってから早10年。今さらカルトなんていうと笑われそうな気もするのですが,それでも毎年のように「次のカルト」といった記事が出てくるのはそれだけこの言葉に分かりやすい魅力があったからなのでしょうね。というわけで,今回はGary Vaynerchukが運営するCork'dのシニア・エディタが書いた記事です(3 wineries with the potential for cult status)。

取り上げられているのはBedrock WineContinuumEvening Land Vineyards

おそらくこの中で知名度が一番高いのはContinuumでしょう。故Robert Mondaviの次男のTim Mondaviのワイナリで,未亡人のMargritやTimの姉も参加しています。2007年に買い取ったプリチャードヒルの畑はRobertも見に行ったことがあるとのことで,Mondavi直系のワイナリと言えます。作っているのはボルドー系のブレンド一つだけ。評論家の評価も高く,日本でも現在はOpus Oneよりもやや高い価格ながら,すぐに売り切れるワインの一つとなっているようで,カルトという言葉が適切かどうかは別として,現在のところ順調に進んでいる感じがします。



後の二つのうちBedrockはRavenswoodのJoel Petersonの息子であるMorgan Twain-Petersonのワイナリ。この人はすごい人で5歳のときには既に香りだけでピノとメルローを区別することができ,さらにはピノ・ノワールのワインを作り始めたそうです。

It Takes a Village to raise a Winemakerというブログの記事によると,この年,彼はGevrey-Chambertinのワインの香りに魅せられ,父親にピノを作りたいと頼んだのだそうです。父Joelは,ピノは努力に見合わないからと,それを拒否。そこで彼はSangiacomo VineyardのAngelo Sangiacomoのところに,母親がイタリア旅行で集めた数千リラを持っていき,結局タダで500kgのピノをもらったそうです。しかもそれは1986年から2001年まで続き,「Vino Bambino」という名前でいくつかのレストランに入っているそうです。

既にMaster of Wineの試験にも受かり,論文を執筆中だという彼のワイナリBedrockはピノも作るもののメインはシラー。これは確かに気になりますね。

三つめのワイナリEvening Landはブルゴーニュの「コント・ラフォン」のDominique Lafonが出資しているオレゴンのワイナリでピノとシャルドネを作っています。Wine & Spirits誌は2009年のWinery of the Yearに選んでいるとのこと。

ここも全然知らなかったのでへーと思って読んでいたのですが,実は既にエノテカが輸入しているようです。



ちなみにオレゴンは2008が素晴らしいと聞いているので,それが出るときは狙い目かもしれません。
Date: 2010/1030 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最近カレラを取り上げる回数が増えていますが,今回は珍しく白の話。カリフォルニアワインあらかるとによると2009年のChardonnay Mount Harlanは日本にわずか25ケースしか輸入されなかったとのこと。今同店にある在庫がなくなると小売にはもうないかもしれません(そういいつつ追加輸入されるケースもありますが,今回に限ってはそれもなさそうです)。

8月に発表されたWine Advocate誌で2009年が96点という高得点を得たのがその理由。それでいて米国では30ドル程度(今は高騰して50ドルを超える方が多くなっているようです),日本でも5000円以下で入手できるというコストパフォーマンスの高さで人気が急騰したようです。ちなみにロバート・パーカーは「グラン・クリュのブルゴーニュだといって通用するだろう」と言っています。

実は僕もカレラのシャルドネはセントラルコーストしか飲んだことがないのでこのワインについて語れることはないのですが,これも気になるワインであることは確かです。

Date: 2010/1030 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレーの北端のCalistogaから南端のVallejoまでの自転車専用道路「Calistoga-to-Vallejo Vine Trail」が進行しています。この10月にはYountvilleでそのうちの1マイルが開通し,さらにNapaのWine Train沿いの道もオープンしました(Conceived 17 years ago, Napa bike path opens)。

この自転車専用道路のアイディアは17年前に誕生したものでワイントレインの創設者であるVincent DeDomenicoが援助していたそうです。フリーウェイを渡るのに独自の橋をかけることによって安全に通行できるものにするとか。

Vallejoまではサンフランシスコからフェリーで行けますからそこから自転車でNapaを回るというのも現実的になるかもしれません。

プロジェクト全体の進行や寄付はNapa Valley Vine Trailのページで見られます。
Date: 2010/1029 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋独占でSiduriのPisoni Pinot Noirに「Eddie's Lot」というスペシャル・ロットが入荷しています。国内輸入36本の全数とのこと。そもそも全生産量が92ケースなので激レア品であることは間違いありません(ワイナリの説明ページ)。

通常の区画よりも6週間遅れて収穫したというこのロット,ネットを見る限りだとかなり評価は高いようです(Ken's Wine Guide, CellarTracker)。その代わり普通のSiduri Pisoniと比べて高価ですが,それでも他のワイナリのPisoniとほぼ同等な価格帯。気になるワインです。

【追記】
SFクロニクル紙のワイン・ライターだったW. Blake Gray氏が,SiduriのAdam Lee氏とブラインドでアルコール度数を当てあったおもしろい記事があり,そこにもこのワインが出ていました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。

ここで(アルコール度数が高いピノは好きでないという)Gray氏はこのワインをかなり気に入り,「I liked this wine a lot for its bright cherry fruit and great acidity. I think it‘s under 14.5」とアルコール度数は14.5%より低いと言いました。しかし,ラベルを開けると15.1%あり実際に測定した度数は16.01%でした。1.5%もはずしてしまい,アルコール度数16%のワインを好きだと公言したことのはかなりショックだったようです。

Date: 2010/1028 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニア州がRussian Riverの水を霜防止用に使うことの禁止を提案しており,これに対してWilliams Selyemが20億ドルの影響があるという研究を発表しています(Williams Selyem Releases Study on $2 Billion Impact of Proposed State Regulation to... -- HEALDSBURG, Calif., Oct. 26 /PRNewswire/ --)。

ワイナリにとって春の霜害は収穫に大きく影響するもの。それを防ぐために,霜が発生しそうな晩には畑に水を撒くことが一般的になっています。この水をRussian Riverから取ることを禁止しようというのが今回の規制案で,SonomaやMendocinoの畑が影響を受けます。

これによって直接影響をうけるのは収穫量ですが,ワイナリの収入が減ることによる雇用の減少や税金の減少,観光への影響など派生的な影響も数多くあります。それらを全部加えると20億ドルの影響があるとしています。
Date: 2010/1027 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアのシャルドネの最高峰といえば何を思い浮かべるでしょうか。Kistler? Marcassin? Peter Michael?

今現在,最高峰あるいは最高峰の一つとして挙げて間違いがないのがKongsgaardのThe Judgeでしょう。例えばWine Advocate誌のポイントでは2002年以降,97,99,98,98,93,98+となっています。

これに対してMarcassinのMarcassinは99,97+,99,96+,99+。KistlerのKistlerは94-96,94-96,94-96+,95-98,96-98,94-96,94-96。Peter MichaelのPoint Rougeが96-98,97,95+,97,95,98,96-98というわけで,Kistlerが若干見劣りしますが後はほとんどいい勝負。あえて言うなら98点以上を4回取っているJudgeか99点3回のMarcassinかといったところでしょうか。

Marcassinが今も昔も入手困難なのに対し,Judgeは日本に正規入荷しています。値段も米国の値段と比べてむちゃくちゃ高いわけではありません。今年もその季節がやってきました。

なお,今回発売する2008年のWA誌レイティングはまだ出ていません。通常12月末の号で発表されますが,それを待っていては確実に買い時を逃しますので,ここはもう清水の舞台から飛び降りたつもりになって買うしかないわけです。ハーランなどカベルネ系のトップクラスが値段は高いものに入手自体はなんとかなるのに対し,生産量が少ないシャルドネなどのトップは入手できるかどうかの方が問題なのです。

Date: 2010/1026 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌が11回目となるWine Star Awardsを発表しました(プレスリリース)。

以下が受賞者一覧。
  • Lifetime Achievement Award: Baron Eric de Rothschild, Château Lafite-Rothschild
  • Man of the Year: Bill Foley, Foley Family Wines
  • Winemaker of the Year: Genevieve Janssens, Robert Mondavi Winery
  • Retailer of the Year: Sherry-Lehmann Wine & Spirits, Chris Adams
  • Restaurateur of the Year: Tyler Florence
  • American Winery of the Year: J. Lohr Winery, Jerry Lohr
  • European Winery of the Year: Sogrape Vinhos, Salvador Guedes
  • New World Winery of the Year: Bodega Catena Zapata, Nicolas Catena
  • Wine Region of the Year: Rhône, France
  • Distiller of the Year: Cooper Spirits for St. Germain, Robert Cooper
  • Innovator of the Year: Alain Juppé, Mayor of Bordeaux, France
  • Importer of the Year: TGIC Importers, Alex Guarachi

Man of the yearのWilliam Foleyは近年,買収でカリフォルニアワイン界の寵児となっていますが,今年はChalk Hillの買収で注目を集めました。William Foley自体がここに居を構えるということで,かなり力が入っている様子です。

Winemaker of the YearのGenevieve JanssensさんはRobert Mondaviとありますが,日本では自身のブランドであるPortfolioのワインメーカーとしてもある程度知られているような気がします。

American Winery of the YearのJ. Lohr Wineryというのもなかなか渋いところです。J. Lohrは日本ではあまり知られていない(米国でも?)ですが,シリコンバレーにもテイスティングルームを持っているので出張者などには案外なじみがあるかもしれません。非常にコストパフォーマンスの高いワインを作るワイナリです。

こういう発表があると年の瀬が近づいているなあという感じがします。
Date: 2010/1026 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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できがいいと評判のカレラ2007の単一畑の中でもときに3000円台という破格で売っているライアンを飲んでみました。

色は濃い目で味わいも濃い目でしっかりとした果実味があります。濁った感じがなくクリアで,すっと抜けていく感じや,鰹節のような旨みを強く感じます。

カレラというと個人的に印象的だったのはワイナリでリリース前に試飲させていただいた1996年のJensen。そのときのクリアさと芳醇さ,旨みに通じるものがありました。とてもいいワイン。熟成にも耐えそうですが今飲んでもおいしい。これ,3000円台なら文句なくお勧め。

Date: 2010/1024 Category: 技術系
Posted by: Andy
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上の子が「体育研修」とやらで朝早く出ていったので今日はのんびり。また折り紙三昧してしまいました。

翼竜

これは翼竜。難しそうだったのですが,そうでもありませんでした。

馬

これは三角形の折り紙で折る珍しい作品。最初に正方形の折り紙から三角形を切りだして作ります。折り方自体はむちゃくちゃ難しいわけではないですが,カッコよくするのは大変。これはちょっと胴長な感じです。

ステゴザウルス

トップおりがみに載っていた一番難しい作品。2時間はかかると書いてありましたが実際それ以上かかってます。最後の方がちょっといんちきになってます。あまり上手には折れていない作品。

バラ

最後に,馬で三角形を切り出したあまりの折り紙から正方形を作って川崎ローズ。これはなんども追っているので10分くらいで折れます。
Date: 2010/1024 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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しばらく折り紙も折っていなかったのですが,ちょっと折りたくなって久々に三つ折りました。

カンガルーの親子
キリン
マレーバク

カンガルーはピーター・エンゲルというハーバード大卒の人の作品。これ,お腹に赤ちゃんのカンガルーがいて耳まで付いているのです。普通の折り紙1枚で追っているのです。かなりお気に入り。

キリンも同じ人の作品。カンガルーと比べると大分易しいです。どちらも表情の付け方によってまた違った印象の作品になりそうです。

マレーバクは「本格折り紙」などの本でも知られている前川淳さんの作品。よくできていますが,途中の折り方がアクロバティック。よくこんな折り方を思いついたものだと思いました。

なお,今回の作品は「トップおりがみ」という本に載っていたもの。この本,折り紙好きの間では有名な本で,1989年と20年以上も前に出版されています。今では廃版ですが,中古の価格はなんと2万円以上。ただし,英語版の「Origami for the Connoisseur」という本があって,こちらだと5000円くらい。というわけで家にあるのは英語版の方です。





Date: 2010/1022 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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オンラインWassy'sの店長である「ハダノリ」こと波田紀子さんが10月にOpus Oneを訪問したときのレポートをサイトに掲載しています。収穫したブドウを選別するマシンなど,お金のあるワイナリはすごいなあとひたすら感心しました。また,Wine Advocate誌で過去最高の95点など評判のいい2007年はブレンド比率を変えているといったことも興味深かったです。この訪問記,かなり面白いので読む価値大です。

こういうのを読むとこのショップで買いたいという気持ちになりますね。

なお,同行している「ワシノリ」こと鷲谷紀子さんはWassy'sの代表である鷲谷良亮さんの奥さん。名前が紛らわしいです(笑)。

今回の旅行のレポートはブログに載っていたときから面白くて注目していたのですが,こういうふうにまとまるとまた感じが違っていいです。ちなみにワシノリさんのブログはこちら

Wassy'sではただいまOpus One 2007の予約受付中です。
Date: 2010/1021 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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最近,iPhone用の新しい写真共有サービスinstagramにちょっとはまっています。このサービス,写真をトイカメラ風に加工して,それをTwitterのようにフォローしている人が見られたり,Facebookのように「いいね!」を付けられるというもの。といってもなかなか写真を撮る機会もないので,泡盛を開けたときの写真をお見せします。

ひとときのちゅら

この泡盛,以前にも紹介したことがありますが,石垣島の請福酒造が限定的に作っている泡盛で,泡盛には珍しく無濾過無加水で作っています。予約分しか生産しないため,置いてあるショップも限定されています。次の写真は生産月と限定のボトル番号。

生産月とボトル番号

基本的には新酒で販売されるこの泡盛,若いときのフレッシュなおいしさもあるのですが,僕は3年以上寝かせた方がおいしいと思っています。自家製の古酒です。

今回も期待に違わぬおいしさでした。我が家の在庫はあと1本。また買っておかないと。



フタの周りのデザインも結構好きです

厳封してます
Date: 2010/1021 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのスパークリング・ワイン専業ワイナリDomaine Chandonが新しいラベルのデザインを明らかにしました。ワイン自体の変更はなく,2011年のバレンタイン・デーあたりから新しいデザインのものになるとのこと。

Chandon

新しいデザインではシャンドンのロゴがよりモダンな形になり,ラベルの中央に存在感を持って据えられるなど,視認性などをかなり重視したものになります。

Chandonの場合,全世界向けのマーケティングがあり,日本向けなどのデザインもそれぞれ違うので,今回の変更はおそらく日本で売っているワインには影響ないだろうと思いますが,シャンドン全体がこういう方向にかわろうとしているのかもしれません。
Date: 2010/1020 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「キタザワ」でベリンジャーのカベルネ・ソヴィニョン・プライベート・リザーブ1996が税抜き8800円で出ています。値段も安いですね。どこから発掘してきたのか,コンディションがどうなのかはちょっと気になるところです。

このワイン,Robert Parkerは91点を付けています。これまで最高96点というこのワインにしては特別高い点ではありませんが1984年から2007年まで24年間連続でレビューをしているというだけでもParkerのこのブランドへの信頼がうかがえます。コメントは
The 1996 Cabernet Sauvignon Private Reserve reveals more concentration as well as higher tannin than the 1995. I know it is a trade-off, but I suspect this vintage will not be as sexy in its youthfulness as the 1995. The black ruby/purple-colored 1996 offers more licorice, in addition to the obvious levels of pain grille, jammy black currant fruit, and spice notes. Structured, full-bodied, and powerful, this may be a Private Reserve to cellar for several years, and consume over the subsequent 15-18.

ということでまだまだ飲み頃です。パーカーのサイトの飲み頃表示では2001年~2019年となっています。

Date: 2010/1019 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Kanaさんがハーランとボンドの2006年全ワインが飲めるというすばらしいワイン会に参加した話をブログに書いています(Bond編Maiden,Harlan編)。

Bondのところでは,各畑の違いがすごく分かりやすく,これだけでも読む価値大です。また,Harlan編ではなんといってもハーランを飲んだときのコメントがすばらしいです。一部を引用しますと

口に広がるどの部分も妥協がない。丸く、優しく、ふくよかで、とてもボリュームがあるのに、どこも出過ぎない。若いのに、綺麗で、ソツがなくて、そして、絶対的に優しい。ゆっくり、ブドウがきちんと枝についたまま、ぎりぎりまで、種がカリッと音がするようになるまで完熟するもを待ったからこその、ブラックベリーや、カシスや、ラズベリーなどの果実の中に湿った感じのたばこというか、スモーキーさがきちんとまとまり、そのまわりを上品なタンニンで包み込んでいる感じ。余計な手を加えていないからこそ、(清澄も濾過もしない)本当に「そのまま」な感じが伝わる。


いやあ,飲みたくなってきますね,ハーラン。飲めませんけど。買えませんけど(TT)。やっぱり一度は飲んでみたい夢のワインです。

また,最初のワインのメイトリアークの「万能」というのも面白い感じでした。メイトリアークはブレンドで,ボンドの中では弟格ですが他のワイナリで言えばプレミアムなワイン。しかも米国の価格よりも日本の方が安いという点でも貴重なワインです。

例えば2006年で言えば米国では115ドルからなのが楽天では税込みでも9500円足らずで売っている店があります



【Harlan編がアップされたので全体を書き直しました】
Date: 2010/1017 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Au Bon Climatのフラグシップ・ワインというとPinot NoirのIsabelleがまず思い浮かぶわけですが,巷での評判がそれ以上にいいのではないかと思われるのがシャルドネのニュイ・ブランシュ。当初は新樽200%などとちょっと行き過ぎた作り方で人気を得ましたが,今では名実ともにシャルドネのフラグシップになりました。

今回ワインホリックでの価格は税込み3197円。かつて税抜き2000円台というのが一度だけありましたが,これも十分すぎるくらいの安さです。

Date: 2010/1015 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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前に記事を書いたのが10/1なので2週間ぶりにAUTHORITY styleで再びカレラ・ライアン2007が税抜き3500円という激安のセールをやっています。10月18日9時59分までの限定ですが,前回も早々に売り切れていたのでお早めに。なお,前回はCuvee V Chardonnay 2009が税抜き1980円とこれも激安だったのですが,売り切れてしまったようで今回はこれはありません。合わせて買うならロゼがお勧め。


Date: 2010/1013 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌のサイトに,サイドウェイズの原作者であるRex Pickett氏のインタビューが掲載されており,続編「Vertical」を今年11月に発売することが明らかになりました(Sideways Goes Vertical - Wine Enthusiast Magazine - Web 2010)。

Pickett氏のエージェントは続編ではなく全く別のものを書く事を期待していたそうです。しかし,どこに行っても「続編はどうなるのか」と聞かれたため,続編を書く決意をしたとのこと。そのせいかどうか分かりませんが,今回はAmazon.comから自費出版の形で出すようです。

主人公のMilesには作者自身がかなり投影されているようで,前回の後Milesは作家として成功し,オレゴンで行われるIPNC(International Pinot Noir Celebration)に向かいます(作者もIPNCに招かれた経験あり)。一方,Jackは離婚しており飲み過ぎで仕事もできない状態。Milesの母親はウィスコンシンにいる妹のところに身を寄せようとしており,みんな一緒くたにオレゴンに向かうというストーリー。

前回はワイナリーはSanta Barbara周辺だけでしたが,今回は最初にBuelltonのHitching Post(前回の舞台)に立ち寄り,Paso RoblesのJustin,ナパのDomaine Chandon,SonomaのGary Farrellと登場し,オレゴンでもワイナリツアーをするようです。

気になるのは今回も映画になるかどうかですが,基本的には監督であるAlexander Payne待ちの状況だとか。ただしPickett氏のパートナーであるTim Mooreは楽観的なようです。

映画を待つか,先に小説を読むかもちょっと悩ましいところです(多分小説を読んでしまうでしょう)。

Verticalの公式ホームページはこちらです
Date: 2010/1012 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介したAugust Westのシャルドネ(Loringときたら次はAugust Westだよね),ワイナリに問い合わせたら売り切れでした(TT)。と思っていたらまさかの日本入荷です。69ケースのうち10ケースを日本向けにということでインポーターさんが大分がんばったようです。

August Westのピノが好きな人も,飲んだことない人も,このシャルドネはお勧め。

Date: 2010/1011 Category: グルメ
Posted by: Andy
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神原サリーさんのブログに「キムチを赤ワインに合わせる魔法のレシピ」という記事が出ており,ちょっとおっかなびっくりでしたが試してみることにしました。

キムチヨーグルト

キムチはコストコで売っている普通のと,韓国製のかなりおいしいのが家にあったので,まずはコストコのキムチから試してみます。ヨーグルトはビヒダスヨーグルト。キムチとほぼ同量を置きました。

食べてみると意外に悪くありません。ヨーグルトでキムチの辛さや酸味がかなりマイルドになってクリームチーズを食べているような感じです。ワインに合わせても確かに問題ありません。

次に韓国産のキムチにしてみます。こちらの方が辛さはかなり上なのですが,どちらかというとヨーグルトの風味の方が支配的で辛さはほとんど感じなくなっています。

ただし,両者を合わせることで相乗効果を発揮しているかというと若干疑問が残るところでもあります。悪くはないのですが,キムチにとってもヨーグルトにとってもこれがベストパートナーかというと…

どうしてもワインに合わせるものがないときとかの非常策と考えておいたほうがいいかもしれません。

なお,ワインは先日紹介したAlysianのRussian River Valley 2007 Pinot Noir。濃厚なピノですが豊かな酸味があってかなりおいしいピノです。
Date: 2010/1009 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ガロがフランスからピノ・ノワールだとして輸入したワインにMerlotやSyrahが混入していた詐欺事件(過去記事)について,GalloのワインメーカーであるGina Gallo(創設者の一人であるJulio Galloの孫)が初めて語りました(Decanter誌の記事)。

それによると「私たちは企業として清廉潔白であろうとしており,アルコール度の表記など正しくやっている。したがって今回の事件には困惑した。問題のワインはあまり試飲したことがなかったが,Galloはラングドック地方,とりわけLimouxを信頼していたので今回のことは最悪の事態だった」としています。

Gina Galloは昨年ブルゴーニュのプロデューサーBoissetのJean-Charles Boisesetと結婚しており,ブルゴーニュでピノを作るのは立場上好ましくないとのこと。「まだシャンパーニュだったらありえるかもね」という。
Date: 2010/1007 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにAlysianのピノが入っていました。ソノマでも有名なワインメーカーGary Farrellが自身の名の付いたワイナリをやめて新たに作ったワイナリ(以前の記事1以前の記事2)。

ただし二つのピノと一つのシャルドネのうち入荷しているのはピノのAVAものだけ。しかも国内総数30本という少なさ。よく小売に流れてきたものです。早いところ売れて日本向けアロケーションが増えてほしいものです。値段6680円はこの輸入数にしてはずいぶんがんばったなという印象。

Date: 2010/1006 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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August Westのアロケーションを書いていなかったので一応載せておきます。

今回は2種類のAVAものピノにRosella'sのシラーとシャルドネ。
ピノは2009年のRussian River ValleyにSanta Lucia Highlands。どちらも30ドル。RRVは単一畑で出ているGraham Familyの畑に,同じHoward Graham氏のStoetz Roadという新しい畑のものを加えています。

SLHは実はRosalla'sの単一畑もの。来春リリースされるRosella's名義のワインとの違いは新樽の比率が低く,熟成よりも早飲み向けだということ。これはもしかしたらかなりお買い得かもしれません。

シラーとシャルドネは2008年。シラーは樽熟期間が過去最長だったとか。最初の発酵が2009年1月まで続き,マロラクティック発酵が終わったのはなんと2010年4月とのこと。2009年じゃないですよ,2010年。2020年までは熟成するだろうということです。47ケースという少量。

シャルドネの2008年は収穫が10月最終週まで延び,発酵が冬いっぱいかかったというこれも気の長いワイン。69ケース。シャルドネとシラーは1本36ドルです。

個人的にはシャルドネが一番飲みたいかも(過去記事
Date: 2010/1006 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Loring Wine Companyは,これまで多種多様な畑のピノに専念してきたピノノワールの専業ワイナリでした。そこがついにピノ以外のワインを作りました。一つはシャルドネ,もう一つはなんとカベルネとMouvedreのブレンドです。

後者はDivergenceという名前。3本パックで300ドルと強気の値段設定です。Cabernet Sauvignonが55%でMouvedreが45%という構成。Paso Roblesのブドウを使っています。飲んだ人のコメントによるとSaxumが好きだったらこれも好きだろうということなので,”意外と”おいしいのかもしれません。

シャルドネも実に挑戦的。最近のはやりはステンレスのタンクで醸造したりマロラクティック発酵をしなかったりとあっさりとした方向に向かっていますが,Loringはあえて「バターっぽく,焦げ臭く,樽香の強い」シャルドネを作ったとのこと。ソノマのKeefer RanchとSanta Lucia HighlandsのSierra Marという二つの畑のシャルドネがあり,アルコール度数はそれぞれ15.2,15.1%と確かに最近の作りとは一線を画しています。値段はどちらも35ドル。125ケースずつという少量です。

どちらも購入は可能なのでもし希望があれば連絡してください。

ちなみにタイトルはパーカーの掲示板から。
Date: 2010/1003 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレー・レジスター紙のハーベスト・リポートです(Harvest in full swing in Carneros)。

全体に遅れ気味の今年の収穫ですが,Carnerosは「in full swing」ということで今が最盛期。シャルドネやピノはそろそろ収穫の終りに近付いているようです。

今週はLAでは45℃を記録するなど熱波がカリフォルニアを襲っていますが,これでブドウの熟成も急に進み始めているようです。これまでのところCabernetなどは沈黙を続けていましたが,そろそろタイミングを見るところが増えてきそうな感じ。
Date: 2010/1002 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前から格安で売られているハーランの別プロジェクト「Bond」のMatriarchですが,エサキホンテンではいま2006年が税込みで9455円。米国の小売では最低税抜き115ドルくらいなので,それよりも安いです。

なお,2006年のWine Advocate誌でのレイティングは90点。前年の93点と比べると少し低くなっています。パーカーのコメントは「Starting with the Matriarch, this wine is the easiest to drink young. Dark plum/purple, with plenty of smoke, black currants, espresso roast, oak, and chocolate, the 2006 is dense, round, and best drunk over the next decade. 」と早飲みにはよさそうです。

Date: 2010/1001 Category: おすすめワイン
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このところ楽天のカレラでは最安を続けているのではないかと思う「Authority Style」でRyan 2007とCuvee V Chardonnay 2009がいつもよりもさらに格安で出ています。10月4日9時59分までの限定。

Ryan 2007は税抜き3500円。米国での平均が43ドルですから,それよりも実質安いです。このワインに93点を付けているRobert Parkerのコメントは
it is a Pinot Noir for those who prefer that varietal’s spicy, stemmy, earthy side. Nevertheless, there is still plenty of fruit in this complex, singular cuvee.

ということで,カリフォルニアのピノの中で比較的土っぽさが強いカレラの中でもその傾向が強いようです。

キュヴェVは日本だけで売られているブレンドで,低価格ラインのセントラル・コーストに自社畑のワインをブレンドしたもの。ブレンド比率などが分からないので,セントラル・コーストに毛が生えたくらいに思っておいた方がいいと思いますが,今回はそれにしても格安な税込み送料込みで1980円。

まとめ買いのチャンスだと思います。

Date: 2010/0929 Category: 業界ニュース
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Rolling Stonesのミック・ジャガーが監修したというワインが発売されました。現在こちらのページから予約できます。明日9月30日が締め切り。

これ紹介しようかどうか迷っていたのですが値段が1万5000円と高いことと情報がほかになくて躊躇していました。ようやく作っているワイナリ(ワインはナパですがワイナリはLake Countyにあるようです)などが分かったので書くことにしました。

で,ちょっとびっくりしたのですが,米国ではアイスワイン2種も発売しているのです(販売サイト)。で,Satisfactionはこのサイトではなく小売店で売るようなのですが,そこがなかなか見つかりません。ようやく発見したのはカナダのワインショップ

さらにびっくりしたのは値段は47.25カナダドル。日本円にすると4000円を切ります。日本の値段さすがにちょっと高すぎます…

それでも買おうという方は多分このサイトは見ないと思いますが…
Date: 2010/0929 Category: 業界ニュース
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Decanter誌のWebサイトに今年のナパの収穫についての記事が載っていました(Napa 2010: long cool summer promises )。

例年に比べてとても涼しいと言われている今年,アルコール度が低いワインができそうだとのこと。また,8月末の熱波によって収穫が大幅に減るそうです。

Shaferでは今週Merlotの収穫を始め,次にシャルドネ,来週Cabernet Sauvignonを収穫する予定だそうです。涼しいシーズにしてはCabernet Sauvignonの収穫などちょっと早めかと思ったのですが,いわゆる「green harvest」によって早めに余計な果実を落とし,一つの枝について1房しか残らないようにしたとのこと。区画によっては収穫量が半分になってしまったそうです。これで「Shaferクオリティ」を維持するとのことです。

Alpha Omegaのワインメーカーは「既に白ワインについては完熟して素晴らしいビンテージになった。今の乾いた気候が続けば『世紀のビンテージ』になるかもしれない」と言っているとか。収量は少ないものの品質はポジティブな意見が多いようです。
Date: 2010/0928 Category: おすすめワイン
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ちょっとタイミングを逃してしまった感もありますが,Robert Mondavi直系のプロジェクトContinuumの2007年が国内入荷しています。今やMondaviの手を離れてしまったOpus Oneと飲み比べても面白いかもしれません。

Continuumは故Robert Mondaviの次男Tim,長女(Timの姉)のMarcia,妻のMargritのワイナリ。長男のMichaelはMという別のワイナリを手がけていますが,Robertが参加していたContinuumが直系といっていいでしょう。2005年のデビュー・ヴィンテージがWine Advocate誌で95点,2006年も96点と高い評価が付いています。

ただ実は2005年と2006年がOakvilleの畑から購入したブドウでワインを作っていたのに対して,2007年からはプリチャードヒルに購入した畑のブドウを使っています。品質の変化が気になるところではありますが,既にWine Spectator誌では97点という高得点がついているそうです(2005年は93,2006年は95点)。
【11/02追記】SFGateの記事によると2007年で使われているプリチャードヒルのブドウはまだ15%。メインはTo-Kalonの畑だそうです。

かたやOpus Oneも2005年からWAで95+,93+,95点と2000年初頭の低迷からようやく脱した様子。よくなってからのものは飲んでいないので,こちらも気になるところではあります。

飲み比べ候補のもう一つとしては,Continuumが畑を購入した元の持ち主である「Cloud View」のワインです。こちらは1万円程度とContinuumの約半額。味わいはどう違うのでしょう?

Date: 2010/0927 Category: 業界ニュース
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読売オンラインに「フェッツァーの女主人が死去 : ワインニュース : ドリンク&ワイン : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)」という記事が出ていたのでありますが…

なんか紛らわしい記事です。Fetzerファミリーがビオディナミに精を出しているのは事実ですが,僕の知る限りではそれはCeagoというFetzer Vineyads売却後に始めたワイナリにおける話です。

日本で目にするFetzerは「Sustainable」ではあるもののビオディナミとはどこにも書いてありません。

創業者がワイナリを売却してしまうと,往々にしてブランド名で話をしているのか,その人の話なのかわかりにくくなってしまいますが,きっとこれもその例なのでは。この記事読んだ人は,おそらくFetzerのブランドをイメージすると思うので,ミスリーディングな感じがします。
Date: 2010/0926 Category: 技術系
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iPhone,iPadネタが続いて恐縮です。

ワインの管理をするiPhoneアプリはあまたありますが,その中でも割とよくできているのがSnoothのアプリ。このプロフェッショナル版がラベルの画像認識に対応したというので,アップグレードして試してみました(アップグレードはアプリ内課金で実行できました。ただ600円はちょっと高い)。

画面下から「Snapshots」を選ぶと画像認識のページに行きます。ここで写真を撮るかあるいは既存の写真を選ぶか。ここでは既存の写真を選んだところ,サーバーに転送して画像認識が始まりました。
snooth1snooth1

認識終了。Luciaのワインと正しく認識しています。ヴィンテージは分からなかったよう。このまま「View」を選ぶとワインリストが出ます。
snooth1snooth1

残念ながらリストにLucyはなかったようです。その辺が課題でしょうね。とりあえず見つかったワインをタップすると次のような画面に移ります。
snooth1

ここでセラーに記録したりWishlistにいれられます。
Date: 2010/0926 Category: 業界ニュース
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アトランタのBone'sというステーキハウスでワインリストにiPadを導入したところ,わずか2週間でセールスが11%上がったそうです(New York Timesの記事)。これを分析する記事がGizmodoのオーストラリアに出ていました(Why iPads Increase Wine Sales In Restaurants? | Gizmodo Australia)。

これらによると,iPadでワインセールスが向上したのは何も物珍しさではなく,食事に来た人によりよい情報が与えられたからだとのこと。ワインリストにRobert Parkerなどの評論家によるレビューを加えたことで,客は高いワインでも注文しやすくなったとのこと。

確かに,レストランのワインリストは大多数の客にとってはほとんどが知らないワインでしょう。そこで値段以外に選ぶ理由を付けるというのは大事なことだと思います。

でもiPadじゃなくても紙にレビューを印刷すればいいのでは,という話もないわけではありませんが,逆にレストランにとってはワインリストを日々維持更新するのはかなりの手間なこと。iPadだとそれが軽減できるので情報を加える余地もできるということのようです。
Date: 2010/0924 Category: テイスティング・ノート
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満月ロゼというキャンペーンをイオンが始めましたね。「満月の夜にロゼを飲むと恋がかなう」と言われているそうです。そんなのどこで言われてるんだなんて野暮なことを言うのはやめておいて,中秋の名月の次の日にロゼを開けました(iPhoneアプリの月読君によると満月は9/23の18:16だったそう。15夜=満月ではないのです)。

飲んだロゼはこれ。というかうちにはロゼこれしかなかった。

Posted using Mobypicture.com

PisoniのワイナリLuciaが作るロゼです。100%ピノ・ノワールでPisoniとGarys'のブドウを使っています。ヴィンテージは2007。よいヴィンテージだけあって香りよく,しかもすっきり。とても飲みやすいワインで,ついついグラスが進みすぎ,適量をオーバーしてしまいました。

このロゼ,ボトルも普通より細身でおしゃれだし,色もすごくきれいなピンクなので,女性にあげたら喜ばれそうな気がします。ちなみにワイナリではこのワイン1本ごとに1ドル,乳がんの研究に寄付しているそうです。

楽天には前年2006のものしか残っていないようです(柳屋のページ)。現在の輸入元のラインナップにも入っていないので,来年以降手に入るかどうかちょっと心配です。

ついでにもう一つ気になっているロゼはカレラのもの。2009年に3年ぶりに作られたロゼでWAで91点を取っています。ロバート・パーカーによると「今年飲んだセントラルコーストのロゼではタブラスクリークの2009と並んで好きなワイン」とのこと。

Date: 2010/0923 Category: 業界ニュース
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カリフォルニアの大学でワインというとUC Davis(カリフォルニア大学デーヴィス校)が有名ですが,ソノマ州立大もワインのプログラムに力を入れ始めているそうです。
"California’s wine industry has shown strong support for Sonoma State University’s evolving wine program, according to Ray Johnson, who took the helm as director of the SSU Wine Business Institute (WBI) last month."
Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Sonoma State

UC Davisはワインの醸造関係を教えており,その分野では世界的にも有名ですが,こちらはテイスティング・ルームの管理とかワインによる起業とかを教えているのが面白いところ。ワインメーカーだけではワイナリはできないわけですから,こういう教育も必要なわけですね。ちょっと興味を持ちました。
Date: 2010/0922 Category: おすすめワイン
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Patz & Hallの輸入元がiwine.jpに変わったことで値段が安くなったようです。ピノの最高峰であるPisoniも柳屋で税抜き8000円台。ワイナリのリリース価格が80ドルであることを考えるとかなりの格安になりました。

先日のワイン会でもDonald Patzさんは「Pisoniのブドウが到着するとワイナリ中がその香りになる」とおっしゃっていましたが,数あるPinot Noirの中でもエキス分が多いような感じがします。Pisoniは提携ワイナリのワインの出来に納得がいかないと契約を切るという話がありますが,Patz & Hallは1997年からPisoniのPinot Noirをつくり続けています。

Date: 2010/0921 Category: 技術系
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ブログ「ナパヴァレーの風に吹かれて♪」にナパのiPhoneアプリが出たという記事が載っていました。日本からでも無料でダウンロード出来ます。通信必須なので,現地で使うにはコストがかかることを覚悟する必要がありますが(ソフトバンクの「海外パケットし放題」で現在1日1480円),現地でいろいろ迷うことを考えたら役に立つと思います。

長くなるので以下は続きで

» 続きを読む

Date: 2010/0919 Category: 業界ニュース
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世の中にワインの本はたくさんあるが,ワインをタイトルに掲げる小説は案外少ない。というわけだけで手にとったこの本,まずは主人公であるウィルバーフォース氏が,1982年のペトリュスを飲むためにあるレストランを訪問するところから始まる。

10万本のワインを所有するというウィルバーフォース氏,支払い能力を危ぶんだ給仕長に,大量の札束を渡して,そこから支払うというなどかなりの太っ腹であり,またワインマニアっぷりも只者ではない感じを受ける。

…しかし,このディナー,ペトリュス1982年を飲みきってしまい,このワインのこのレストランの最後の1本までオーダーしてしまうあたりからなにやら不穏な様相を見せ始める。そして,結局は酔いつぶれたウィルバーフォース氏は昏倒してしまう。

そう,実はウィルバーフォース氏はかなりのアルコール依存症であり,それ以外の問題も数多く抱えていることが次第に明らかになる。ウィルバーフォース氏,復活はあるのか――。

と,思いきや,実はこの小説,この2006年の章から次第に遡っていくという構成になっている。読み進めるほどに,ウィルバーフォース氏がどうしてそういう抜き差しならない状況に陥っていったかが分かってくるのである。最後,ワインを飲み始める前の氏の姿を読むのはいささか居た堪れないものがあった。

というわけで,ワイン好きにとって決して楽しい小説というわけではないが,なかなか面白い小説だった。ワインうんぬんは置いておいてお勧め。
Date: 2010/0917 Category: おすすめワイン
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オーパスワンの2007年が日本に入ってきています。一時は「値段の割に味が…」といわれていましたが,モンダヴィ家を離れて以降は評価が上がっており,逆に日本での値段は3万円前後から2万円前後まで下がっています。今では再びカリフォルニアを代表するワインの一つと言ってもいいのではないでしょうか。

例えばパーカーの評を見ると,2000年のものを「ナパで一番割高なワイン」と評したように,1997~2003年あたりは辛口の意見が中心でした。2004年以降のレイティングは93,95+,93+,95と安定してきています。最新ヴィンテージ2007は95点。「the 2007 has terrific black currant fruit, licorice, incense, and subtle smoke, an opulent, even voluptuous mouthfeel, dazzling purity and texture, and a skyscraper-like mouthfeel.」と好意的にコメントしています。

価格も一時は日本で3万円近くしていたのが,最近は2万円程度で落ち着いており,米国の値段と比べても割高感は薄れています。2007年も高い評点の割には価格は上がっていません。

以下のリンクでは楽天から安価なものを選抜して載せています。


ご参考までにOpus Oneには普通のフルボトルのほか375mlのハーフボトルもありますが,1万5000円くらいとフルボトルとたいして変わらない価格です。一瞬,フルボトルと勘違いして安いと思って飛びつきそうになるので注意が必要です。

また,「セカンドワイン」と呼ばれている“Overture”というワインもあります。入手困難という言葉に騙されそうになりますが,要はワイナリだけで販売するおみやげ用ワインという位置付けです。日本に入ってきているのは普通にワイナリで購入したものが流れてきているのだと思います。質的にはOpus Oneと比べるようなものではないし,今はOpus Oneとの価格差も数千円なので,日本のショップで購入する意味はないと思います。
Date: 2010/0915 Category: おすすめワイン
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柳屋で半額セールが始まっています。取り上げられているのはBreggo,Londer,Wildhurst,Arrowfieldといったそれほど有名ではないブランドですが,名より実を取りたい方にはお勧めできると思います。

本数限定ものもありますので,お早めに。
Date: 2010/0914 Category: グルメ
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マッシュルーム好きです。特にBBQで焼いて食べるのはこの上ない美味だと思います。あのおいしさを知らない人とはきのこについて語り合いたくないほど(笑)。

といっても難しいことは何もなく,家でも焼き網の上で焼けばいいだけです。肝心なのは傘の内側の部分をなるべく水平に上にして,置いた後は触れないようにすること。焼いていると次第にそこに中から出てきた汁が溜まってきます。これがなによりおいしいのです。だからこれを食べるときはどんなに熱くても汁をこぼさないようにして一口で食べるしかありません。

冒頭からいきなり脱線してしまいましたが,マッシュルームの中でもその味わいで群を抜いていると思っているのがPortobello(Portabellaと女性形で書いてあるケースもあります)マッシュルーム。大きいものだと直径15cmくらいあり,肉厚でそのままステーキとして焼いてたべてもなんとも言えない旨みがあります。普通のマッシュルームと違うのは上述の焼いたときの汁が,肉厚のために肉(って呼んでいいのかな?)の中に閉じ込められること。だからこれを薄く切ってしまっては意味が無いのです。

で,このPortobelloをまるごと一個使ったバーガーをフレッシュネスバーガーが期間限定で売るというので早速食べてきました。

マッシュルームバーガー

Portobelloにしてはやや小ぶりですが,それでもまるごと入っているのはうれしいところ。オニオンやトマト,レタスなど他の野菜もたっぷり入っています。ソースはバルサミコ酢をブレンドしたものということで,野菜によく合います。

とにもかくにもかぶりつきます。Portabelloを噛むと中から肉汁(って呼んでいいのかな?)がじゅわじゅわと。

これです,これ。この肉汁感はPortabelloじゃないと出ないです。さらにこの汁の味とソースが混ざるとなんとも言えず美味です。

ちょっと食べにくいですが満足しました。最後に包み紙に残った汁ももったいないのでポテトに付けて全部食べました。

うまいなあ,もう一回食べたい。ちょっと値段は張りますが,個人的にはマクドナルドのクオーターパウンダーなんかよりよほど満足感がありました。
Date: 2010/0913 Category: 業界ニュース
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Robert Parkerがローヌでの2週間にわたるマラソン・テイスティングの様子をつづった掲示板の書き込み(会員オンリー)から,これまで30年間続けてきた8つのルールをTwitterに書き込んでいます。

日本語訳のアカウントの投稿もあるので,並べてお伝えします。ルールはシンプルですが,実行するのは大変。やっぱりパーカーは大した人だと思います。

Date: 2010/0912 Category: 業界ニュース
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以前に記事を書いたPatz & HallのDonald Patzさんを迎えたワイン会に行ってきました。このワイン会,Donald Patzさんが旧知のKanaさんのために,ということで帰国を1日ずらして開いてもらったとのことでした。

ワインリストは
Argyle Brut 2006 Oregon
Patz & Hall Chardonnay ZioTony Ranch 2005*1
Patz & Hall Chardonnay Dutton Ranch 2008
(Patz & Hall Pinot Noir Alder Springs 2005)
Patz & Hall Chardonnay Hyde Vineyard
Patz & Hall Pinot Noir Jenkins Ranch 2005*1
Patz & Hall Pinot Noir Jenkins Ranch 2008
Patz & Hall Pinot Noir Pisoni Vineyard 2007
*1 Donald Patzさんの個人セラーから持ってきていただいたもの。

(前の記事も長かったので,以下は続きに)

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Date: 2010/0909 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日,お世話になった人の送別会で白金高輪にあるビストロ「kif-kif」で食事とワインを楽しんできました。ここは区民センター(図書館や区役所の出張所がある)の一部になっており,かなりリーズナブルな価格で本格的なフレンチが楽しめます。また,シェフのオススメコースを頼むとワインは無料で持ち込めるというメリットもあります。

前菜はサンマのソテーと夏野菜のグリル。
サンマのソテーと夏野菜のグリル
サンマのソテーには肝のソースがかかっており,その苦味が魚だけでなく野菜ともよく合います。野菜はオクラやピーマンなどまさに夏の野菜。

ワインはCWFCのナパさんがPalminaで作る「Ch.igai Takaha Samurai Bellezzio Tocai Friulano Honea Vineyard」。アルコール度が11.5%とカリフォルニアワインとしては異例の低さ。主賓があまりアルコールに強くないため,このワインにしてみました。以前飲んだPalminaのフリウラーノはちょっと優しい甘さがありましたが,今回のはかなりきりっと酸味が効いています。

次はポルチーニ茸のスープにエスカルゴ。ポルチーニの濃厚な味わいが癖になりそうです。エスカルゴもアクセントになって美味。
ポルチーニのスープとエスカルゴ

その次はこの店のスペシャルでもあるトリュフのリゾットにフォアグラのソテーを載せたもの。
トリュフのリゾットとフォアグラソテー
トリュフのリゾットは香りがたまりません。ここのシェフの以前の店でランチのトリュフリゾットは食べたことがありますが,それとは濃厚さが段違い。さらにフォアグラのソテーと合わせて食べると香りと味わいが二重奏でやってきます。

実はトリュフのリゾットはコースに入っているだろうと思い,事前にツイッターでどんなワインが合いそうか聞いてみたところ,コルトン・シャルルマーニュとか,薄めの赤といった意見をいただき,今回はダービースのシャルドネ・カーネロス2003を持って行きました。ふくよかで熟成によるちょっと紹興酒のようなニュアンスも出始めており,悪くないマッチングだったと思います(Derbesのワインの購入はこちら,安いです)。Kistlerとかのシャルドネでもよかったかもしれません。

赤だったら何がいいでしょうねえ…酸の少なめのピノとか?Pisoniあたりだったらどうでしょう?

さて,これがメインのような感じではありますが,さらにメインディッシュが来ます。かなりのボリューム。鴨肉のソテーです。
鴨肉のソテー
これは周りがカリッと焼いてあり,中はほどよく火が通っているといて,その対照がおもしろいです。奥にあるナスもテクスチャが絶妙。

ワインは再びCh. Igai TakahaからBarberaです。ちょっとフレンチのどっしり感には負けていたかもしれません。和食とかもうちょっとあっさりした食事に合うワインでした。

デザートはキャラメル味のムースなど。
デザート

いやいやおいしゅうございました。
Ch. Igai Takahaのワイン

ビストロ kif-kif フレンチ / 白金高輪駅泉岳寺駅白金台駅
夜総合点★★★★ 4.0

Date: 2010/0909 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパでワイン以外にアクティビティといったら,必ず名前が上がるのが気球(Hot Air Balloon)です。早朝のナパを大体1時間くらい飛行するというもの。残念ながら僕はまだ乗ったことがありません。Napa Valley Balloonsというところが老舗のようです。

気球がナパを上から眺めるのに対し,逆に低い方から見るツアーもあります。それがカヤック(ナパヴァレーの風に吹かれて♪ : Kayaking @ Napa River 初のカヤック体験☆)。

ナパ・ヴァレーはナパ・リバーという川に沿って広がっているわけですが,この川をカヤックで上り下りしたり,Carnerosの先San Pabro湾あたりを漕いだりするようです。カヤックはエコだし,気球に比べると費用も安いので,ワイン以外の楽しみ方として面白そうだと思います。早朝の霧の時間とか幻想的だろうなあ。

カヤックツアーはこちら
Date: 2010/0908 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Costcoで1100円台で売っているSauvignon Blancです。10%セミヨンが入っているというものの,かなり酸味が強く,苦味も強いSauvignon Blancです。Pomeloに傾向としては似ているけど,Pomeloの方がおいしいです。でも1100円台というコストコ価格はやはり安い。米国でも14ドルくらいで売っている店があります。

夏も終わりに近づいているので今度はシャルドネを買ってみました。
Date: 2010/0907 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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MelvilleのVerna's VineyardはMelvilleの中でもコスト・パフォーマンスの高さで知られる畑です。米国での実売価格が20ドル前後という安さにもかかわらず,Wine Advocate誌では90点台を連発。実際,この畑でこれまでレビューされている19のワイン(Chardonnay,Pinot Noir,Syrah,Viognier)の中で90点を切っているのはわずか2本だけです。

その中でも95点という高得点を得たのが2008年のSyrah。このワインがカリフォルニアワインあらかるとで税抜き2000円台で出ています。元々コスト・パフォーマンスの高さから日本にはほとんど入ってこない畑であり,今回もおそらく現品限りだと思います。購入はお早めに。

【メルヴィル】 シラー "ヴェルナズ" エステイト [2008]


Date: 2010/0906 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ワインを取り巻く女性たち(その3)から大分時間があいてしまいましたが,一応このコーナーを締めておきたいと思います。

登場したのは
Ramona Nicholson
Dr. Ann Noble
Paula Moschetti
Lee Miyamura
Michele Ostrove
Stephanie Putman
Leslie Sbrocco
Signe Zoller
の8人。Lee Miyamuraさんはハワイ出身の日系人で横須賀に住んでいたこともあるそうです。現在はMeridianのワインメーカー。

この中で面白かったのはPaula Moschettiさん。Frog's Leapのワインメーカーです。なんというかこの人はすごく普通なんです。Santa Rosaで生まれ育ったもののワインとは何のつながりもなく,子供の頃はKool-Aidを飲み,チキンヌードル・スープを食べるようなありふれた環境で育ちました。UC Davisに入ったもののワイン醸造は専門ではなくマイクロブリュワリを作るのが夢でした。それがBeaulieuで収穫時期の手伝いをしたことから急にワインに目覚め,ついにはFrog's Leapのワインメーカーになりました。

今ではお子さんもいらっしゃいますが,そこでも,多忙なワインメーカーとして子供の面倒をちゃんと見ていないのではといった罪悪感にとらわれながら仕事をするという,このあたりも多くの女性が共感するのではないでしょうか。ワインメーカーというと,特別な人間という気がしてしまいますが,彼女は等身大という言葉が似合う感じです。



女性のワインメーカーは今ではありふれていますが,そこにいたるまでは大いなる先人の努力があったことをWomen of the Vineは伝えています。ワイン好きな女性なら一度読んでみるといいと思います(もちろん男性も)。
Date: 2010/0905 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「ナパヴァレーの風に吹かれて♪ : Sauvignon Blan Tasting @ St.Helena Star紙」に最近ナパで流行っているソヴィニョン・ブランのスタイルが載っていました。それによると

1.樽の使用を控え、ステンレスティールで醸造をし、酸のすっきり感と果実の風味(レモン、ライム、グレープフルーツ 時にはトロピカル系等)の豊かさを活かした仕上がり。

2.香りの豊かさを求めて、ヴィオニエを少しブレンドすることで知られる造り手。 Turn Bull はその先がけでしょうか。。

3.香りが豊かなソーヴィニヨン・ブランのクローンとして知られる
ソーヴィニヨン・ムスクをブレンドする造り手。(ソノマのメリエドワード女史の畑では、ピノ・ノワールの生産を削減このSBの植樹を増加させるほど、ソーヴィニヨン・ムスクは人気です)

4.樽の風味をきかし、セミヨン品種をブレンドし、奥行きとふくよかさのあるボルドースタイルを意識して仕上げる造り手など。。(50ドル以上の高級価格帯に目立つスタイル)


ということで,Sauvignon Blancの産地としては温暖なナパの気候を生かして香り豊かなワインに仕上げる動きが出てきているようです。

個人的に気になったのは「ソヴィニョン・ムスク(Sauvignon Musque)」というクローン。調べてみるとDry CreekFortressなど,名前にMusqueといれているところもいくつかあるようです(どちらもソノマですが)。また,ナパを代表するSauvignon Blancの一つであるSpottswoodeでも,自社畑やHyde VineyardのSauvignon Musqueを1/3程度ブレンドしているとのことです。

なお,Musqueはフランス語だとMusquéと最後にアクセントが入っているのでミュスケと読むのが正しいのでしょうか。いわゆるマスカットのことです。ワインの名前としては日本ではミュスカで通じているようなので,ここではそうしました。

Date: 2010/0903 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy’s系列のパシフィックワインセラーズで「訳ありワイン」のセールをやっています。

セール会場はこちら

訳ありといってももちろん熱にあたったとかいうわけではなく,ラベルなど外見の不良。自宅用であれば十分です。オーストラリアのニュージーランドの専門店なのでそちらのワインが中心ですが,カリフォルニアのヘスやSouverainなどもあります。

セールの性質上,現品限り交換なしなのでお早めに。

Date: 2010/0903 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カレラに続いて,セントラルコーストのワインで高評価を連発したのがPisoni系です。Pisoni系とはSanta Lucia HighlandsのPisoni,Garys',Rosella'sの三つの畑のこと。Pisoniの畑を所有するGary PisoniのPisoniとLucia,Garys’をGary Pisoniと共有するGary FranscioniのRoarが,その本家というわけです。

Wine Advocate誌の190号ではPisoni本家のPisoni Vineyard 2008が98点というのを頂点とし,その弟分的位置付けのLucia Garys' 2008とRoarのPisoniが96点,RoarのRosalla's Chardonnayも96点でした。

PisoniのEstateは2003年以降のヴィンテージで94, 95, 93+, 95+, 96, 98とひときわ抜きん出た位置付け。2008年はパーカーのコメントによるとフィニッシュが50秒も続くとか。

RoarのPisoniも2004,2006,2008年と一年おきに96点と高く評価されています。パーカーは「Like all of these wines, there is a seamless integration of acidity, wood, and tannin, all of it present in subtle and measured dosages.」と書いており,これらさまざまな要素がうまく溶け込んでいるのがRoarの特徴と言えそうです。

ところで,Santa Lucia Highlandsは「サンタルシアハイランズ」と読むのが正しいようですが,日本ではLuciaはルチアと書かれています。これも本来はルシアではないかと…



本数少ないのでお早めにどうぞ。
Date: 2010/0901 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌最新号ではカリフォルニアのローヌ・レンジャーやセントラル・コーストのワインも掲載されているのですが,セントラル・コーストではCaleraの大躍進が目立ちました。Selleck 2007が98点,Jensen 2007が97点。どちらもWAのレイティングでは過去最高です。2006年はそれぞれ87点,89点ですから2007のセントラル・コーストはいいと言われてきた中でも前年との差は大きいです。

ちなみに他の畑はMillsが95,Ryanが93,注目の新畑de Villiersは92,Reedは91。Mt. Harlan Cuveeも91でCentral Coast 2008は90とこのあたりまで高評価です。さらにChardonnayのEstateも96,Viognier Estateが94と白もかなりの点数。で,調べたらこれら全部WAでは過去最高のポイントでした。

パーカーによるレビューのコメントを見るとJensen,Selleckともに10~15年以上の熟成が可能という評価。私の経験でもCaleraは熟成するとおいしくなるので,これは将来が期待できそうです。また,おそらく今飲むならSelleckよりJensenの方が飲みやすいと思います。Jensenには「Deep, rich, and full-bodied, it is the sexiest, most seductive wine of all these 2007 Pinots.」というコメントが付いています。これもこれまでのJensenのイメージと共通しています。

Caleraの供給は2006年はややダブつき気味で,いまだにセールアイテムになっていたりしますが,これで2007年は一気に争奪戦になりそうな感じです。油断しているとなくなるおそれもありますのでお早めに。

Date: 2010/0901 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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もはや100点取っても驚きもなんにもありませんが,4たびの100点というのは唯一無二? ここのメーリング・リストを落としてしまったのはやっぱりもったいなかったかな。

ちなみに同時発表のカリフォルニア・ローヌ・レンジャーではSine Qua Non,Albanに100点が,Saxumなどに99点というこれも例年通りの高得点連発。そのわりにはシラーの人気は上がらないのだよね… Melville Syrah Donna'sの34ドルで98点というのもすごいのだけど,これは輸入されてないだろうなあ。


【クウィルシーダ クリーク】 カベルネ・ソーヴィニヨン [2007]

Date: 2010/0831 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにQuilceda Creek Cabernet Sauvignonの2007年が入荷しています。2001年~2006年のヴィンテージにおいてWine Advocate誌で100点3回,99点2回,98点1回という,おそらくカベルネ系ワインでは世界で最も高得点を付けられているワインです。なお,レビュワは2003年までがPierre Rovaniで2004年からはJay Miller。Robert Parkerが付けた点ではありません。

ワシントン州のワインのWA掲載は米国で8月31日。日本時間では明日9月1日になると思います。4たび,100点ということにでもなれば,さらに入手困難間違いなし。飲んでみたい人は早めにどうぞ。ただし,長熟型のワインなので少なくとも数年間はセラーに寝かすつもりで。


【クウィルシーダ クリーク】 カベルネ・ソーヴィニヨン [2007]

Date: 2010/0829 Category: おすすめワイン
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エサキ酒店でPatz&HallのNapa Valley ChardonnayとSonoma Coast Pinot Noirがセールで出ています。どちらも税込みで4000円強。あまりセールにならないワイナリなので,いい価格だと思います。

Date: 2010/0828 Category: おすすめワイン
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気のせいかもしれませんが,今年はカリフォルニアのソヴィニョン・ブラン,しかもプレミアム級のものがショップで目に付きます。

私見では,カリフォルニアのソヴィニョン・ブランで上級のものというと,Spottswoode,Rochioli,Araujo,Merry Edwards,Peter Michaelあたり。知名度はやや落ちるが評価の高いものだとLailやVineyard29あたりが加わる感じです。

この暑い夏,さわやかなSauvignon Blancが飲みたくなるということか,それとも高級品といってもシャルドネに比べたら安いのが魅力なのか? 個人的には肩肘張らずに気軽に飲める感じのところがいいと思います(5000円超えるようなものになるとちょっとそういうわけにもいきませんが)。

まだまだ残暑も続きます。ときには1ランク上のSauvinon Blancを試してみるのはいかがでしょうか。

スポッツウッドは8月31日10時の発売開始です。これは出物。

Date: 2010/0826 Category: 業界ニュース
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カリフォルニアワインの名誉の殿堂の次回の候補者が決まりました(Vintners Hall of Fame: About this year's ballot)。秋に決定して春先に表彰が行われます。これまで4回で28人が選ばれています。

General category:

John A. De Luca
Randy Dunn
Fred Franzia
Josh Jensen
Robert M. Parker Jr.
Vince Petrucci
Joel Peterson
Andy Quady
Richard Sanford
Angelo Sangiacomo
Vernon Singleton
Jed Steele
Charles Sullivan
Bob Trinchero
Nils Venge

Pioneer category:

Cesar Chavez
Hamilton Crabb
Richard Graff
Eugene Hilgard
Charles LeFranc
Myron Nightingale
August Sebastiani

というのがその一覧。Robert M. Parker Jr.のような誰でも知っている名前もありますが,知らない人もかなり。Generalの方はかろうじて過半数を知っていましたが,Pioneerの方はわずか二人しか知りませんでした。

みなさんはこの中で何人ご存知?
Date: 2010/0825 Category: テイスティング・ノート
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Au Bon Climat(通称ABC)というと10年前はCaleraと並んで日本におけるカリフォルニアピノの代名詞的存在でした。堀賢一さんの,ブラインドテイスティングでAu Bon Climatが出てロマネ・コンティと思う人が多かった(正確でないかもしれません)というエピソードがその人気の理由だったと思いますが,中でも一番人気だったのがIsabelle。ピノには珍しく単一畑ではなく,さまざまな畑のワインの中からいい樽を選んでブレンドしています。

かつては1万円以上したIsabelleも最近は現地価格並みの5000円程度,ときにはそれよりもさらに安く入手できるようになりました。というわけでいつのまにかセラーに何本か入っていたので,1本飲んでみることにしたわけです。

カリフォルニアのピノとしては酸が強く,タンニンもかなりあります。最初はちょっと取っ付きにくい感じです。時間が経つにつれて香りも味も立ってきます。スミレ系の香り,味わいはだんだん鰹節的な旨みが増します。やはりポテンシャルは高いワインです。ブラインドで飲んでブルゴーニュと思う人がいても不思議ではありません。ただ,もう少し熟成させた方が良かったかという感じはありました。

Date: 2010/0824 Category: ワイナリ訪問
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ブドウ畑のツアーを提供するワイナリがソノマを中心に密かに増えています(Vineyard tours take visitors from grape to glass)。ソノマのSonoma County Winegrape Comissionでは2010年1月にSonoma County Vineyard Adventuresというサイトを開設。Matanzas Creek WineryParadise Ridge WineryBalletto VineyardsMauritson Wineryの四つのワイナリがセルフガイドによるツアーを提供し始めました。

これらのツアーでは訪問者は地図を渡されて,それを見ながら自分で畑を回ります。ポイントごとに解説が書かれていて,地質や気候,ブドウの種類の違いといったことが分かるようになっています。サイトではこれら以外にブドウ畑のツアーを提供しているワイナリの一覧も載っています。

ナパではCoppolaが45ドルのツアーでぶどう畑を回るものを提供,確かMondaviもTo-Kalonを回るツアーをやっていたと思います。

8月~10月の収穫シーズンは特に熟していくブドウも見られるので畑のツアーにはいい時期だと思います。ワイナリツアーの選択肢としてどうぞ。
Date: 2010/0823 Category: イベント
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YOMIURI ONLINEによると,青山のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」で格安のカリフォルニアワイン講座が開かれるそうです。

カリフォルニアワインの普及団体Wine Instituteが費用を負担することで,わずか2100円の受講料で試飲アイテム6種類におみやげワインまで付くとのこと。講師は紫貴あきさんと吉田さおりさん。

2時間の講義ということで,カリフォルニアワインの基本を抑えるのにはとてもよさそうです。僕も受講したい(笑)。

日程は10月24日,11月21日,12月19日,1月23日,2月27日,3月20日で定員は各回40人だそうです。既に最初の2回はキャンセル待ちになっているようなので,申し込みはお早めに。
Date: 2010/0822 Category: おすすめワイン
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ShaferのHillside Select 2005が京橋ワインで税抜き1万9800円で出ています。米国の最安とほぼ同じ価格という安さです。ワインの評価としてはハーランやアラウホといったところと同等のこのワイン。パーカーは「One of the world’s most prodigious Cabernet Sauvignons」と言っており100%Cabernet Sauvignonというその姿勢からもカリフォルニアの最良のカベルネと言って過言ではないでしょう。ちなみにWine Advocate誌の評価は97点。

Date: 2010/0820 Category: イベント
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なんとカナさんから「ゲストで出て」というありがたいお言葉をいただいたので,それに甘えて出席することにしちゃいました。

9月10日の金曜日,神田ですよ。Patz&Hallのファンの方も,まだPatz&Hallを飲んだことがない方も,みなさま出席よろしくお願いします。ここにコメントいただいてもいいですよ。あるいはTwitterでメンション飛ばしてください。
Date: 2010/0818 Category: ワイナリ訪問
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ゲーム会社カプコンの辻本憲三CEOがナパに作ったワイナリKenzo Estate(過去記事)が東京にテイスティングルームをオープンしました(KENZO ESTATE ONLINE:ワイナリー直営テイスティングルーム)。場所は港区の南麻布。天現寺橋の近くです(最寄り駅は広尾かな)。

一休.comではオープン記念として7000円のテイスティングメニューを限定100枚5000円で売ってます

また,レストランサンパウでオーナーディナーもあるそうです。こちらは一人3万円。
Date: 2010/0817 Category: おすすめワイン
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Wassy'sにHarlan Estateの最新ヴィンテージ2006が入荷しています。現在残り3本。税込み送料込みで7万8000円というのは,もちろんそうそう手が出る金額ではありませんが,それだけのお金を出しても買いたいという人がいるのがこのワインの実力でしょう(なお,楽天でこのヴィンテージでは最安)。2006年はWine Advocate誌では96点と,このワインにしては特別高い点数ではありませんが,好きな人にとっては多分点数は問題にはならないのだと思います。

Date: 2010/0817 Category: イベント
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以前,祝・旨安大賞のハーン・カベルネ・ソヴィニョン2006という記事の中で紹介した「おかじまや」の三木香奈さんが,東京でPatz&Hallのワインパーティを開くそうです(イベント開催!! ♪パッツ&ホール ワインParty♪|Girlie Girls Wine_KanaのハッピーワインDiary♪)。

昨年,ご主人の仕事の関係で東京に転勤してこられた香奈さん。二児の母にもなってますますアクティブで立派です。今回のパーティはPatz&Hallのオーナーの一人であるDonald Patz氏も参加。香奈さんはDonaldさんの自宅に泊まったことがあるほど仲がよいことから実現したパーティです。もしかしたら特別なワインも登場するのかも。

参加希望の方は上記のブログ・エントリーにコメントすればいいのではないかと思います。
Date: 2010/0814 Category: おすすめワイン
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柳屋でKistlerのシャルドネVine Hill 2007が10800円(税抜き)と格安で出ています。先日紹介したNoisettierより格上の単一畑もの。Wine-Searcherで調べた平均価格は95ドルなので,Kistlerの国内の価格としてはかなり安いです。

Date: 2010/0813 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今年はカリフォルニアは異常に寒いと聞いていましたが,しゃれじゃない状況なようです。(Coastal fog is rotten for grape growers | PressDemocrat.com)。

リンク先の写真をぜひ見ていただきたいのですが,立ち腐れと言っていいのでしょうか,樹についたまま,黒くなってレーズンのようになってしまっています。

実際にはこれはBotrytisによるものだそうですが,ブドウを作っている人たちは「Green Rot」と呼んで恐れている現象だとか。なかなか大変そうです。
Date: 2010/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Bonny DoonのRandall Grahmといえばローヌ系品種の開拓者であり,それ以外にも奇抜な言動やユニークな表現で,カリフォルニアワイン界の中でも一番の変わり者といっていい存在だと思います。現在59歳になるその彼が次の挑戦として選んだのは,誰も考えつかないようなプロジェクトでした(Bonny Doon's Randall Grahm ready for next act)。

年々,有機栽培やテロワールの表現といったストイックな方向に力を向けていたRandallですが,今回はブドウの品種そのものを1から作ろうとしています。それも,なんとブドウを種から育てることで,それを実現しようとしているのです。その土地でブドウをかけあわせ,種から育てることで全く新しい品種が生まれると考えています。

これがドン・キホーテ的な無謀な挑戦に終わってしまうのか,それとも誰もが予想しないような成果を生み出すのか,答えが出るまでにはまだ時間がかかりますが,じっくり見守っていきたいと思います。
Date: 2010/0811 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Au Bon Climatのイザベルといえば,オーナーのJim Clendenen氏が自分の娘の名前をつけたほど大事にしているワイン。昔は日本では1万円くらいするのが普通でしたが,今回は税抜きで3980円。米国の値段と変わらない安さです。3000円台のワインとしては素晴らしすぎるのではないでしょうか。


オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール イザベル [2007] <赤> <ワイン/カリフォルニア>


Date: 2010/0810 Category: グルメ
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カリフォルニア州観光局と,カリフォルニアの農産物を紹介している「Buy California Marketing協会」が共同プロモーションとしてレシピコンテストを開催しています(カリフォルニア農産物を使ったアイデアレシピコンテスト開催決定♪ | レシピブログ)。

前菜部門とメイン部門,デザイン部門がありグランプリの1名はサンフランシスコとナパバレー・ワイントレインを巡る6日間の旅行に招待があります。

このほかベストフード&ワイン賞はカリフォルニアの食材とワイン2本のセット,部門賞はカリフォルニアの食材とワイン1本,オリジナルタンプラーがプレゼントされます。

審査のポイントは「カリフォルニア農産物を活かしたヘルシーお料理」「色合いや見た目がおいしそうなお料理」「ワインが楽しめるお料理」とのこと。ぜひ応募してみてください。

自分も何か考えたいなあと思ってます。
Date: 2010/0809 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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キャスター宮川俊二のやさいな生活[blog]|野菜の予約販売サイト、野菜マルシェによると,先日東京で行わた石田純一・東尾理子夫妻の披露宴(ではなく青山迎賓館での二次会だそうです)のワインで,Ch. Igai Takahaが使われたようです。

写真のラベルを見る限りではDivine Wishというシリーズのどれか。これはCrushpadで醸造しているピノ・ノワールに付けている名前です。とはいえそれだけでもSanta Lucia HighlandsのDoctor's VineyardにSilacci Vineyard,ソノマのSplit Rockと三つあり,さすがにどれかまではわかりません。なんとなくSplit Rockではないかと思っているのですが,結婚式だと名前にSplitが入るのはどうかという気もするし。きっとそのあたりはそのうちナパさんがコメントしてくれるのではないかと期待しています。

【追記】Vin du 268のページに情報がありました。Split Rockのシャルドネとピノ・ノワールだそうです。

Date: 2010/0809 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先日シャトー・イガイ・タカハのビアンコを飲みましたが,これはその醸造元であるPalminaのPinot Grigioです。Igai Takahaのビアンコは半分はこのピノ・グリで半分がトカイ・フリウラーノという構成でした。

柑橘系の酸味がはっきりした味わいのこのワイン,アフターアタックで割と強めの苦味が来ます。酸味と苦味でグレープフルーツ的ではありますが,ソヴィニョン・ブランのような青っぽさとはちょっと違う感じ。全体に癖は少なく,おいしく飲みやすいワインです。

夏向きのワインとしてお勧めです。Igai TakahaのBiancoと比べるとIgai Takahaの方がトロピカルフルーツのフレーバーが強く,酸味はちょっと弱めでバランスの取れた味わい。こちらは酸がくっきりと強く,トロピカルフルーツの味わいはあまりありません。シチュエーションに応じて飲み分けたいワインです。

Date: 2010/0809 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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その後読んだのはHeidi Peterson Barrett,Stephanie Browne,Merry Edwards,Kimberlee Nicholls,Stephanie Galloの5パート。この中で圧倒的に印象に残ったのがMerry Edwardsでした。

Merry(Meredith) Edwardsは大学(UC Berkeley)を出た後,ワシントン州に移り住みます。そこでいわゆるガレージワイン(フランス的なそれではなく,家で自家消費用のワインを作ること。米国では結構盛んです)を作り始めてワイン作りに興味をもつようになりました。それであらためてUC Davisのワイン醸造の学科に入りなおしました。

まだ1970年代のことで彼女は最初に卒業した3人の女性の一人でした。しかし,就職先を探すのに苦労します。最初は教授が求人案内を女性には見せないというところから始まり,彼女は大学の就職課に抗議してなんとかそれをやめさせます。それでも求人側が女性を希望しないというのがほとんどでした。

結局,Mount Eden,Matanzas Creekを経て夢であった自身のワイナリを作ったのは1997年のこと。苦労人だったのですね。

苦労は仕事だけではなく,二人の息子を持つMerryの二人目の子供は子宮内で発作を起こして生まれてきた重度の身体障害を持っているとのことです。そうでなくても長時間の労働が強いられるワインメーカーにとって,障害を持つ子供を育てることがどれだけ大変だっただろうと思うと,自然に頭が下がります。

Merryのワインがおいしいことはこれまでも知っていましたが,今回初めて彼女の「生き様」にも興味をもつようになりました。これからも応援したい女性の一人です。


Date: 2010/0806 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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2番目の感想はChateau PotelleのMarketta Fourmeauxの話です。前回紹介したAmelia CejaがいうなればAmerican Dreamを実現した話だったのに対し,こちらもまた一時は破産寸前のところからワイナリを立ち上げました。

とはいえ,フランス出身でINAOの審査員でもあり,夫のJean=Noelと三つの会社を経営していたのですから,元々はかなり余裕のある暮らしだったのでしょう。彼女と夫はINAOの依頼で米国ワインの現状を探る密偵として6カ月カリフォルニアに滞在し,結局はミイラ取りがミイラになって自らカリフォルニアでワインを作ることになりました。

しかし,ネゴシアン的なビジネスを狙ったことが大外れし,一時は破産寸前に。そこからなんとか畑を手に入れChateau Potelleを作りました。エレガントなジンファンデルという,フランスはもちろんカリフォルニアにも稀だったジャンルで成功を収めたものの,夫とは離婚という苦い目も味わっています。

本に書かれたのはここまでですが,その後2007年には結局Chateau Potelleを人手に渡すことになり,Marketta Winery & Vineyardsというワイナリを単独オーナーとして立ち上げることになりました。今ではそこでボルドーブレンドの赤とSauvignon Blancを作っています。


Date: 2010/0805 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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カルトワインブームの立役者だったHelen TurleyやHeidi Peterson Barrett,より最近ではMerry EdwardsやSea Smokeを有名にしたKris Curranなど,今では女性のワインメーカーは珍しくありませんが,20~30年前までは,女性がワイン造りに携わるのは稀でした。

そういう時代から道を切り開いてきた女性たちへのインタビューをまとめたのが「Women of the Vine」という本で,これをベースにしたサイトもあります。

まだ3分の1くらいを読んだところなのですが,一回で紹介するのはもったいないので,何回かに分けて書きたいと思います(単に英語だと読むのが遅いというのもあります)。

ここまで登場したのは
Milla Handley (Handley Cellars)
Kristin Belair (Honig)
Amelia Ceja (Ceja Vineyards)
Andrea Immer Robinson (Master Sommelier)
Gina Gallo (Gallo)
Marketta Fourmeaux (Chateau Potelle)

この中で有名さで言うとGalloの広告塔でもあるGina Galloがダントツでしょうけれども,ストーリーの面白さではAmelia Cejaが一番でした。メキシコ移民の彼女は同じメキシコ移民の夫と初のメキシコ人オーナーであるワイナリを作りました。

彼女は子供の頃から将来の夫となったPedroらとブドウの収穫の手伝いなどをしていたのですが,次のようなエピソードがあったそうです。
We were picking, and I remember tasting a cluster of merlot grapes. I was transformed. Table grapes are so boring because there's not those fabulous flavors that you find in the grapes that are used for wines. I remember a perfectly mature cluster of merlot grapes that I tasted. They were so succulent. I immediately recognized that they were different. If you bit into the seeds, there were bitterness and astringency, but if you just gently pressed it in your mouth, it was the most wonderful, flavorful juice, which I'd never tasted in any other grape. That instant was the epiphany. And the same thing happened to Pedro and Armando, who are now my partners.


ちょっと引用長くなりましたが,これはすごく分かるなあという気がしました。この素晴らしい瞬間の記憶を持つことがおいしいワインを作ることにつながるような。この人の作るワインを飲んでみたいという気になりました。

Date: 2010/0804 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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夏の暑い盛りだというのにカベルネの特売だなんて,という気もしないではないのですが,とにかく驚愕の値段が出ているのがカリフォルニアワインあらかるとのShafer Hillside Select 2005とSpottswoode Cabernet Sauvignon Estate 2006です。

前者はWine Advocate誌で97点が付いているワイン。米国でも入手困難な上に200ドルを下らないものが税抜き1万9800円。カリフォルニアのカベルネの中で間違いなく最良の一つ。



SpottswoodeのCabernet Estateにいたっては米国で安くても110ドルはするのが税抜き9440円。税込みでも9912円と1万円を切る値段。明らかに米国より安くなっています。これでWine Advocate誌では95点と,Opus Oneの過去最高点(2005年の95+)と同レベル。次の年(2007年)は99点で価格高騰+入手困難間違いなしですから,今が入手のチャンスでしょう。ロバート・パーカーはテイスティング・コメントにあまり比喩を使わない方ですが,Spottswoodeについてはなぜか毎年のように比喩を使って紹介しており,今回は「It could be considered the wine world’s version of haute couture at a top address in Paris」と言っています。



最後はWassys'のCalera Chardonnay。日本でしか出ていないCentral Coastと自社畑のブレンドCuvee Vです。正直言ってCuvee Vについては位置付けが中途半端でどう評していいのか分からないところがありますが今回は1800円と,Central Coastとして考えても十分安い値段。この値段なら「買い」でしょう。


Date: 2010/0804 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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PisoniやAugust West,Pomeloなどの輸入元であるtakuyaさんのilovecalwineがオンラインショップで決算セールをしています。ラベル不良品が中心なので本数はいずれも少数。その代わり通常5775円のAugust West Santa Lucia Highlands Pinot Noirがなんと3465円など,お得感は抜群です。お早めにどうぞ。

オンラインショップの商品一覧はこちら
Date: 2010/0803 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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というつぶやきを@crushpadがしていたので,リンク先を見てみたところ,結構おもしろい数字がいろいろ出ていました。

Gallupによる消費者調査で,これによると2010年の調査ではアルコールを飲むことがある人が67%と昨年より3ポイントアップ。1985年以来の高水準でした。

年齢層別に見ると18~34歳と35~54歳は72%がアルコールを飲み55歳以上では59%と低くなっています。若い人はアルコール飲まなくなっているのかと思っていたのですがそうではないようです。このほか学歴が高い方が飲む率は高く,年収が多い方が飲む率が高いというのも興味深いところ。

肝心の最初の質問の答えは2005年で,この年だけワインを好む人が39%でビールの36%を上回りました。今年はビール41%に対してワインは32%と9ポイントの差。

性別・年齢層別に見ると男性はビール57%に対してワイン17%と圧倒的にビール派が多く,女性はビール27%に対してワイン48%とワイン派が優勢です。年齢層別では若いほどビール派が多く,年を取るほどワイン派が増えます。50歳未満の男性は59%がビール派と圧倒し,女性の50歳以上では58%がワイン派。

男女差がここまで大きいのはちょっと意外でした。日本でのこういう調査はあるのかな?
Date: 2010/0802 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,Santa Rita Hillsのパイオニア的な畑「Bien Nacido Vineyards」が独自のワインを発売するそうです。

当初はSyrahとPinot NoirとChardonnayで計425ケースという少量生産。値段はいずれも43ドルだそうです。PisoniのPisoniなど畑の持ち主の作るワインはその畑の中でも一番ということは,過去いろいろありましたが,Bien Nacidoはどうなるでしょうか。これまでも評価が高い畑ですから,すばらしいものができる可能性は少なからずありそうな気がします。
Date: 2010/0801 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,酒飲みの友人というか小学校時代の同級生が劇をやる(脚本+演出)ということで,同じ同窓生数人と見に行きました。それで差し入れ?にワインを持っていくことになり,そのワインは私が選ぶことになりました。今回は何を考えて何を選んだかという内幕話です。

あまり時間がなかったもので寄りやすかった麻布十番のNISSINワールドデリカテッセンで買うことに決め打ちです。

暑さが続いているのと,和食中心でそんなに肉類を食べる人ではないので,やっぱり白の方がいいかなあと,カリフォルニアの白ワインコーナーを一周します。気持ちはSauvignon Blancだったんだけど,これは,と思うのはMerry Edwardsくらいでこれはちょっと高すぎ。GirardのSBも好きだけど,プレゼントにするにはちょっと価格帯が低い感じです。

シャルドネは選択肢が多いけれど,和食とのマッチングはちょっと難がありそう。もうちょっとひねったもので,ということで見つけたのはNavarroのGewürztraminer。価格帯もまあまあです。

次にNZコーナーに向かって見つけたのがDog PointのSauvignon Blanc Section 94。価格的にもいい感じですが,問題はこのワイン,以前飲んだときにSection94より無印のSBの方がおいしく感じてしまっていたこと。結局納得できないワインをあげるわけにはいかないので却下。

もう一度シャルドネに戻り,一つ目に入ったのがAu Bon Climatのニュイ・ブランシュ。和食向けというところでちょっと難はありますが,おいしいし,オシャレ感もあります。

というわけで結局ABCを買ったのでした。
Date: 2010/0729 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアの2007年はどこもよかったようですが,特にセントラル・コーストに関してははずれがないという噂。かのロバート・パーカーも2007のセントラル・コーストは2000年代のベストと言っています。

そのパーカーが「Brewer-Clifton’s 2007 Pinots represent another top-notch vintage for this estate. All of the wines are very young and primary, but are bursting with potential.」と言っているBrewer-Cliftonの2007年が柳屋に入ってきています。値段も高くないです。これは「買い」だと思います。特にパーカーが96点つけたMt.Carmelのシャルドネとか95点のMt.Carmelのピノとか。

Date: 2010/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアのシャルドネ,ピノ・ノワールの中で最も高価で取引されているのがおそらくMarcassinのワインです。ワインメーカーのHelen Turleyはカリフォルニアのワインメーカーの中でもビッグネーム。Bryant Familyをやめた後の訴訟など,ケチがついたところもありますが,近年は携わるワイナリが減っていることからますます稀少価値が増しています。おととしからの不況もここまでは影響及ばず相変わらずメーリングリストの列がつづいているとか。

このMarcassinがRussian River Valleyの中心Windsorのビジネスパークにワイナリを新設すると発表しました。MarcassinはかつてはHelen Turleyがワインメーカーを務めるMartinelliでワインを作っていたこともありますが,2008年にはBryan Kvammeがワインメーカーとして働くようになり,Martinelliとの縁も切れつつあるようです。例えばTree SistersやBlue Slide RidgeといったMartinelliの畑のブドウをMarcassinブランドでも作っていますが,これからはMarcassin Vineyardに集中していく意向のようです。

また,畑に近いところでワイナリを営むと,水が少なくて設備を洗浄できないといった問題が起こるそうです。

ビジネスパークを選んだのは交通の便に加えてDuMolが近くにあるからだとか。ワイナリの設計もDuMolと同じ人がするようです。
Date: 2010/0725 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,1976年の「パリスの審判」で白ワインのトップだった1973年のChateau Montelena Chardonnayを英国のこれくたーが1万1325米ドルで落札したそうです。

このコレクターはそのときに登場したワイン全部を収集しており,これが最後の1本だったとか。3カ月ネットを調べてようやく見つけたそうです。

今回のはコレクション用で,英国に建造中のセラーに陳列するとのことですが,時分で飲む用のものも集める意向とか。車のソフトウエアを設計していた人だそうですが,相当お金が余っているようです。
Date: 2010/0722 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラでキスラーのシャルドネ レ・ノワゼッティエール 2007が税抜き6990円で出ています。米国では50ドル台でも売られていることがあるワインですが,日米価格差の大きいキスラーの国内価格でこれは,かなり安いと思います。レ・ノワゼッティエールは樹齢の若い樹のブドウで作ったものだったと思います。高くてもすぐ売り切れるキスラーなのでお早めに。

2007年のLes Noisetiersの情報が少し分かりました。若い樹ということではなく,さまざまな畑のブレンドだそうです。醸造については他のKistlerシャルドネと同様,ホール・クラスタで100%マロラクティック発酵,半分が新樽,フィルターや精製なしでボトル詰めとのことです。米国ではこれが唯一小売店向けに出しているものになります。



それにしてもKistlerのサイトは情報量が少ないなあ…
Date: 2010/0722 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋のサマーセールでいくつかワインが追加されています。びっくりしたのはその先頭にOutpostのCabernet Sauvignon True Vineyard 2006があったこと。日本でのOutpost販売はおそらく初。

Outpostは近年,Zinfandelのトッププロデューサーの一つとして急激に人気が高まったワイナリ。ワインメーカーのThomas BrownはSchraderのワインメーカーでもあります。Wine Advocate誌の評価ではZinfandel以上にCabernet Sauvignonが高く,今回のものが94点,同じワインの2007年には98点が付いています。

「20年はもつ」とパーカーがいうこのワイン,カベルネ好きであれば押さえておいた方がいいかもしれません。

Date: 2010/0721 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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セントラル・コーストのさらにそのほぼ中央にあたるArroyo Grande Valleyの人気ワイナリTally。高評価でリーズナブルな価格のピノやシャルドネなどを作っていますが,その廉価版のBishop's Peakのワインがかわばた酒店で安く出ています。ピノが1980円,シャルドネが1500円(いずれも税抜き)。米国でもピノが15~20ドル,シャルドネが12ドル前後といったところが主流なので,それとあまり変わらない安さ。Tallyの家族の畑や周囲から購入したブドウで作っています。



かわばた酒店ではこのほかAu Bon ClimatのSanford & Benedict Historic Vineyardのピノもほぼ現地価格。Au Bon ClimatというとブレンドもののIsabelleやKnox Alexanderが有名ですが,価格的にはこちらの方が上。歴史的に見てもSanford & Benedictの畑はSanta Barbaraを切り開いてきた重要な畑です。


Date: 2010/0719 Category: グルメ
Posted by: Andy
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というわけで豚しゃぶを堪能して,いよいよ本来の目的であるポスト印象派展に向かったのですが,さすが人気展覧会。午後3時でも40分待ちという人の多さ。ちなみにこの日は会期中唯一日曜日で8時までオープンしている日。そのせいもあったのかもしれません。

中もすごい人で一つの絵を見るのに5分くらいかかるような感じです。僕は後ろから見ても大丈夫ですが,子供たちは一番前に行かないとちゃんと見られないし。

ドガの「階段を上がる踊り子」は一番最初の絵。やっぱり光の使い方が上手だなあと思いました。モネの「日傘の女性」はここまで崩してしまっていいのかという,ちょっと衝撃すらある作品でした。

このほか,記憶に残った作品はジョルジュ・レメンの「ハイストの浜辺」,ゴッホの「アニエールのレストラン・ド・ラ・シレーヌ」,ゴーギャンの「黄色いキリストのある自画像」,フェリックス・ヴァロットンの「ボールで遊ぶ子供のいる公園」,アンリ・ルソーの「蛇使いの女」など。

特にルソーの作品は,暗いところの描写がすばらしく,それと蛇使いの女の目の強さは一番印象的でした。やっぱり本物を見るというのはいいものです。

これだけのボリュームのこれだけの名画をこれだけの人の中で見るのはかなり消耗しましたが,豚しゃぶパワーでなんとか乗り切れました。
Date: 2010/0719 Category: グルメ
Posted by: Andy
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パリのオルセー美術館が改修中ということで,これまでにない規模の作品が来ているという「ポスト印象派」展に行ってきました。ついでに,というわけではないですが,会場である国立新美術館に隣接している「豚組 しゃぶ庵」にもいい機会なので,行くことに。初しゃぶ庵は家族での訪問になりました。先日紹介した「『小さなお店のツイッター繁盛論』 @hitoshi にみるお勝手口理論」のお店です。

出かける前にちょっとすったもんだがあったので大分出遅れ,「しゃぶ庵」についたのは1時40分過ぎ。もちろんTwitterで@hitoshiさんに連絡してその時間に個室を取ってもらっています。

しゃぶ庵に来たのは,単純に来てみたかったのもありますが,子どもが鍋でしゃぶしゃぶする本当のしゃぶしゃぶを食べたことがないと言うことなので。しゃぶ庵は1000円のビュッフェランチもあるのですが,今日はちょっと張り込んでしゃぶしゃぶランチにしました。

ここの豚しゃぶはスタンダード銘柄とプレミアム銘柄,特撰銘柄と3種類あるのですが@hitoshiさんからの大サービスもあり,全部味わうことができました。この日はプレミアムは鹿児島の黒豚,特撰は幻霜ポークという銘柄。

はっきり言ってスタンダードでも十分すぎるくらいおいしいのですが,プレミアム,特撰と移るとまた個性があっておいしいのです。特にバラ肉よりもロースで味の違いが大きく感じました。幻霜ポークは甘みと旨みが一味違う感じ。黒豚は旨みと力強さがありました。

漬けダレも塩ダレ,フルーツポン酢,ごまだれとあって,どれも秀逸。ただ,豚肉の違いを味わうには,味の強いごまだれよりも塩ダレやフルーツポン酢の方がいいと思います。

肉だけでなく,野菜や,〆のラーメン,デザートのシャーベットもどれもおいしかったです。家族も大満足で連れていった甲斐がありました。

この日はランチだったのでアルコールは抜きでしたが,仮にワインに合わせるとしたら何がいいかなあ…結構難しいです。肉ですから脂はありますが,そんなにしつこい脂ではないので,赤よりも白の方が合うような気がします。シャルドネのフルボディのものとかかなあ。赤だったら熟成したピノ,イメージ的にはカリフォルニアよりブルゴーニュな感じでしょうか。ロゼのスパークリングあたりもいいかもしれません。

長くなったのでポスト印象派展については続きで。
Date: 2010/0718 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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めぼしいニュースがないので久しぶりの小ネタ集です。

●ソノマの有名なワイナリ,Sonoma-Cutrerが創設約20年にしてついにテイスティング・ルームを作りました(Sonoma-Cutrer Winery Opens its Doors to the Public)。ここのシャルドネはとてもポピュラーなので,米国にいれば多分一度は飲んだことがあるのではないかと思います。

Location: 4401 Slusser Rd, Windsor, CA 95492
Open Thursday – Monday
Tours & Tastings available by appointment
For Tours/Tastings: 877-797-3489
Tasting: $10; Tasting & Tour: $25

●先日,Richard ArrowoodがArrowoodを離れたというニュースを書きましたが,ArrowoodのオーナーであるJackson Family Wines(マイケル・ジャクソンとは何の関係もありません。Kendall-Jacksonの会社です)が,生産設備を現在のソノマから,ナパのOakvilleに移すと発表しました。ただ,ソノマを引き払ってしまうわけではなく,あくまで生産設備の移動だけだそうです。理由はコスト削減。このあたりがRichardがやめた本当の理由なのかもしれません。

●Pine Mountain-Mayacmas AVAという新しいAVAがソノマで提案されており,Mayacamasなどナパのワイナリがイライラしているそうです。MayacamasではなくMayacmasというのがちょっと嫌らしい感じ。

●Wine Spectatorで約20年間ボルドーなどを担当してきたJames Sucklingがやめたそうです(Shock as Suckling leaves Wine Spectator)。有名人だけにネットでもいろいろなことが書かれているようですが,Wine Spectator誌がこれを機会にボルドーなどのテイスティングを多くのスタッフがいるニューヨークに移すといっていることがちょっとひんしゅくを買っている感じです。

以上,4点お送りしました。
Date: 2010/0715 Category: おすすめワイン
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Santa Barbara WineryのZinfandel Essenceといえば,カリフォルニアのデザートワインの中でも日本での人気がトップクラスのワインでした。わずか6ヴィンテージしか作られず,樹の寿命によって2003年が最後になってしまったのですが,輸入元変更で倉庫からわずかに発掘されたものが柳屋に出ています。珍しい赤のデザートワイン。おすすめです。

Date: 2010/0714 Category: おすすめワイン
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ワイナリ価格で40ドルするCalera Ryanの2007年が税込みで3980円という破格の値段で出ています。最近は新作のde Villiersの話題が中心になり,Ryanは忘れられがちになってますが,それでも3000円台というのは安いです。2007年はセントラルコーストのピノの当たり年でもあり,お買い得度はかなり高いと思います。

Date: 2010/0713 Category: 読書感想
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以前「西麻布の豚組で厚さ3cm,肉汁たっぷりのとんかつを食す #3cmbuta」という記事で紹介した西麻布の豚組や六本木の「豚組しゃぶ庵」などを経営する@hitoshiこと中村仁さんがTwitterを使ったマーケティングの本を書きました。加ト吉など大手企業のブランディングとしてのTwitter利用については,ほかにも雑誌やムックなどで結構取り上げられていますが,数軒の店舗に実際に足を運んでもらって利益を出さないといけない立場でTwitterをどう使うかというのは,全く異なり,日本でそれを一番考え,実践してきた@hitoshiさんの書くものにはさすがに説得力があります。

例えば,店の名前を使った公式アカウントと,担当者個人の名前を使ったアカウントを分けることで,担当者のパーソナリティをTwitter上でのコミュニケーションに生かす方法などは多くの店(店舗に限りませんが)にとって参考になるのではないかと思います。

ところで,本書の中で一番琴線に触れたフレーズが「勝手口が主役」というところ。豚組の例でいうと@butagumiという公式アカウントが玄関口であるのに対して,@hitoshiが勝手口。上記で言うと「担当者個人」のアカウントのことです。実はこのブログ,Googleで「お勝手口」で検索すると2位,「勝手口」でも10位以内に入るのです。Twitterの話とは異なりますが,ここもいつの間にか主役が「玄関口」から「勝手口」に変わっています。というわけで僕も「勝手口マーケティング」,勝手に応援します。


Date: 2010/0711 Category: 技術系
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柳屋で売っているCaverinaというワインセラー。18本入りで39800円(税抜き,送料別)だから1本あたり2000円強。これも値ごろ感ありますね。国内メーカー品なのでサポートも安心かもしれません。

Date: 2010/0711 Category: テイスティング・ノート
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このブログの最近の読者だとCh. Igai Takahaについては知らない人もいるかもしれないので,飲んだワインの話ですがまずは背景から書いておきます。

カリフォルニアのサンタ・バーバラでピノやシャルドネを作っているBrewer-Cliftonはカリフォルニア・ワインのファンであれば聞いたことがある人が多いでしょう。Wine Advocate誌で95点を超えるワインを輩出している超ハイクオリティの人気ワイナリです。このワイナリを営むGreg BrewerとSteve Cliftonの両氏,どちらも自分自身のワイナリを持っておりGreg BrewerはDiatom,Steve CliftonはPalminaといいます(GregはこのほかMelvilleのワインメーカーも兼任)。

Palminaはイタリアのブドウ品種を専門に手がけているのですが,そこが作ったのが今回のワイン。ではシャトー・イガイ・タカハは,というと,CWFC(カリフォルニアワインのファンクラブ)の会長であるナパさんのブランドで,彼がクラッシュパッドで作ったり,DiatomやPalminaに依頼して作ってもらったワインに付けている名前なのです。名前の由来は家紋の「違い鷹羽」をローマ字にして最初のChをシャトーに見立てたということ。

今回のBiancoはPalmina製ですが,Palminaのワインに別のラベルを貼っているというわけではなく,ナパさんの依頼に基づいて,特別に醸造したワインなのです。

さて,ようやく本題に入りますが,白を飲みたい気分で選んだのがこのワイン。しかしラベルにはぶどう品種の記載もありません。飲んでみるとトロピカルフルーツのフレーバーに加え,レモンのような柑橘系の味わいが全体を引き締めており,さらにグレープフルーツのようなちょっとした苦味もあります。食事に合わせていくらでも飲めそうな感じ。夏にぴったりのワインです。ブドウ品種は第一印象はソヴィニョン・ブランぽいかと思いましたが,苦味の出方やレモンのフレーバーが似ているとはいうものの何か違う感じ。ピノ・グリージョかなあと想像しました。

このワインの販売ページで見たところ,ピノ・グリージョ 50%,トカイ・フリウラーノ 50%とのこと。言われてみるとなるほどという感じもありますがトカイ・フリウラーノは全くわかりませんでした。

夏向けのワインとしてお勧めです。

Date: 2010/0709 Category: おすすめワイン
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takuyaさんのilovecalwineがカリフォルニアのPinot Noir生産者の中でも人気が高いRoarの輸入を始めたというのは以前紹介しましたが,カリフォルニアワインあらかるとで発売されています。このブログでもなんども取り上げているこのワイナリ,Santa Lucia HighlandsではPisoniの畑を擁するPisoni(Lucia)と双璧であり,これも人気のGarys' Rosella'sの二つの畑を持っているGary Franscioni氏が所有しています。現在のワインメーカーはEd Kurtzman氏。Ed氏についてもなんども取り上げていますが,同じくilovecalwineが輸入しているAugust Westのワインメーカーでもあります(ちなみにGary Franscioni氏はAugust Westにも出資しており親密さが伺えます)。

今回の発売はRoarの中では一番普及ラインのSanta Lucia HighlandsというAVAもの。全5ケース(60本)の輸入の中で18本ですから,この先の追加はほとんど期待できません。もちろんワイナリでも売り切れてます。気になる人はお早めに。

ところでSanta Lucia Highlandsは「サンタルチアハイランズ」ではなく「サンタルシアハイランズ」と発音するそうです。

Date: 2010/0709 Category: おすすめワイン
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カレラの新しい畑de VILLIERS(ド・ヴィリエ)のデビュー・ビンテージ2007が再入荷しています。入手難なワインなので気になる方はお早めに。

カレラの単一畑はこれで六つめですが,五つめのRyanと比べると,①畑の場所が最初の四つに近い,②Ryanよりもぶどうの樹を植えたのは早く(1997年),タニックだというのがリリースを遅らせた理由らしい,③生産量が少ない,④デビューの2007年はカリフォルニアの良年で,はずれが少ない,⑤単一畑の中で今のところ最安,と「買い」の要素がいろいろあります。そのせいかこれまでも入荷するごとにすぐ売り切れというのが各ショップの状況。

Date: 2010/0708 Category: 技術系
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梅雨は明けていませんが,真夏のような蒸し暑さが続く関東地方です。ワイン好きな方でもワインセラーを持っている人となるとやはりまだマニアの領域に入るのでしょうけど,ワインのためを思えば日本の夏は過酷です。

これについては私がぐだぐだ書くよりもリアルワインガイド誌で何年もかけて実験してきた渡邉修三さんがYomiuri Onlineに書いたものが,簡潔にしてよくまとまっており,ぜひ一度は読んでほしいと思います。簡単に言えば空調が効いていない部屋に一夏置いたワインは確実に劣化します。よく「押し入れならば」などといいますが,おそらく最高気温は押入れもさほど変わらないでしょう。日が当たるところに置くよりはマシといった程度だと思います。

熱が当たって劣化したワインはどうなるかというと何かぼやっとした味わいになります。野菜や果物のように腐ってしまうわけではないところが,わかりにくいのではないかと思います。

何か分かりやすい例えがないかと考えたところ思いついたのが牛乳です。低温殺菌の牛乳のすっきりした味わいと,高温殺菌の牛乳のちょっとぼてっとした感じ,この違いに似ているような気がします。

それほど違うのかと思うか,その程度なら,と思うかそのあたりは人にもよるでしょうけど,本来の味わいではなくなってしまうことは知っておいてほしいなあと思います。

セラーも昔は20万円,30万円しましたが,今は5万円しないものもあります。今からでもぜひセラーに入れてあげてください。安いものは湿度管理機能がありませんが10年単位の保存でなければ違いはでないだろうと思います。

Date: 2010/0706 Category: おすすめワイン
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Sierra FoothillsにあるワイナリPerry Creekの人気ジンファンデルZinmanが残念ながらインポーター終売ということでセールになっています。ワイナリ価格14ドルのところが1480円。この価格帯のものはどうしても送料の比率が高くなることから日米価格差はついてしまうのですが,これはほぼ投げ売り価格といっていいでしょう。お早めにどうぞ。このワイン,Wine Spectator誌が2010年に15 Best-Value Zinfandelsの一つに選んでおり,品質は悪くないだろうと思います。

Date: 2010/0706 Category: おすすめワイン
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柳屋にNovyのナパ・シラーが2980円で出ています。Novyはピノノワールのスペシャリストとして知られているSiduriのAdam Leeの別ブランドでSyrahを中心にChardonnay,Zinfandel,Grenacheといったワインを作っています。Siduriと同様,コストパフォーマンスの高さが売り。今回のNapa Valley Syrahは米国では20ドル程度とさらに安いですがWine Advocate誌で91点など高く評価されています。Robert Parkerのコメントは

The 2007 Syrah is a textbook effort revealing notes of pepper, forest floor, black olives, earth, and copious black fruits. It is a fleshy, round, dense wine with gorgeous purity as well as a long, heady finish.


夏のバーベキューなどにもぴったり合いそうなワインです。

Date: 2010/0705 Category: 業界ニュース
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もう一週間以上前のニュースですが,書きそびれていたので備忘録も兼ねて。

4回目となる北米のWine Blog大賞が発表されました(2010 Wine Blog Award Winners Announced!)。結果は以下のとおり。

Best Wine Blog Graphics, Photography, & Presentation: Good Grape
Best Industry/Business Wine Blog: Criteria: Good Grape
Best Wine Reviews on a Wine Blog: Bigger Than Your Head
Best Single Subject Wine Blog: Criteria: New York Cork Report
Best Winery Blog: Criteria: Been Doon So Long
Best Writing On a Wine Blog: Catavino
Best New Wine Blog: Criteria: Swirl, Smell Slurp
Best Overall Wine Blog: Criteria: 1 Wine Dude

Best Overall Wine Blogに2回連続で入ったVinographyが今年は賞なし。前回までで卒業という感じなのでしょうか。代わって大賞を受賞した「1 Wine Dude」は珍しく私が知らなかったブログ。

ただ,全体的に見るとやや停滞気味かなあという感じもあります。初回のBest Podcast or Video BlogにWine Library TVが入ったときのような発見や興奮はちょっとなくなっているような。それだけブログが当たり前になってきているのかもしれませんが。Best Tweeterみたいな賞もあってもいいかも。
Date: 2010/0704 Category: テイスティング・ノート
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SpottswoodeのSauvignon Blancとか報告していないワインもいくつかあるような気がしますが,それはまた気が向いたときに書くとして,この週末に開けたのが表題のワイン。

Kanzler

KanzlerというとKosta Browneにブドウを提供していることで知られている畑ですが,そこのワイナリのものをどうして買おうと思ったのかはすっかり忘れてました。それがワイナリのレビューのページを見てやっと思い出したのですが,かのGary Vaynerchukがこのワインは「ホームラン」だと激賞していたのでした。あまり高得点を出さないGaryveeとしては珍しいほどの94点。非常にオールドワールドな作りだというあたりも気になりました。

2007年のこのワイン,表記はSonoma CoastとAVAになっていますが,実際には単一畑もののようです。ワイナリではこのワインとReserveとしてクローンを限定したものを出しています。ちなみに2008年からはSaltonstall Vineyardという畑のクローン115のブドウがブレンドされるとのこと。

Garyveeのビデオと同様,ややにごって紫がかった色。ブルーベリーの香りや味わいが強く感じられます。Garyveeが言うようなレザーやGameyな感じはあまりしませんが,非常にバランスもよくおいしいピノです。ちなみにWine Spectator誌では96点が付いているとか。僕としても最近飲んだピノの中ではピカイチでした。

Date: 2010/0703 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアでピノ・ノワールを作っている有名なワイナリといと,かつてはKistler,Marcassin,Rochioliといったあたりが米国では評価が高く,入手も困難でした。それらに対して,2000年代に入ってピノ・ノワールを専門で作る新世代のワイナリが続々登場してきましたが,その代表格がKosta Browne。Wine Spectator誌で高く評価されてたちまち入手難になりました。一時期は単一畑ものだと300ドル以上,Russian River Valley,Sonoma CoastなどAVAものでも150ドルとかしましたが,ずいぶん落ち着いてきました。

今回柳屋ではAVAものが税抜きで8000円台。米国でも80ドル台や90ドル台ですから,なかなか安いです。Amber Ridgeの単一畑は13800円。

Date: 2010/0702 Category: 業界ニュース
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これまで何度浮上して何度沈んでいったか分からないAmazon.comのワイン販売について新たな動きがありました。

今回はWoot.comというオンラインショッピングの会社を買収,子会社にしたというもの。Woot.comはワインショップではありませんが「Woot.com is an online store and community that focuses on selling cool stuff cheap.」と言っているように,ちょっと変わったものを安価で提供するのがモットーのところ。週に1回程度,ワインのオファーもあります。

Amazon.comはWoot.comを独立した会社として残す方針だそうです。
Date: 2010/0702 Category: 業界ニュース
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San Luis ObispoにあるPithy Little Wine Companyというワイナリがテイスティング・ルームにiPadを設置したそうです(Fermentation: The Daily Wine Blog: The iPad in the Wine Tasting Room)。

iPadの使い道としては,➀メール・アドレスの収集,➁ワインクラブ会員の申し込みや変更,③発送用ワインのオーダー,➃テイスティング・ノートの書き込み,➄ワインの地域を示す地図の表示,➅ワイナリの写真の閲覧,➆FacebookやTwitter,Yelpへのアクセス,➇メール,――といったことを提供しています。仮にメールチェックだけに使われたとしても顧客サービスになるという考え。

ユーザーにとってはキーボードがついたパソコンよりもiPadの方が使うのに抵抗がないのかもしれません。面白い試みだと思います。
Date: 2010/0628 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadがピノ・ノワール,シャルドネ,シラー担当のワインメーカーとしてAdam Smithを採用したと発表しました。当然,歴史教科書に出てくる人とは関係ありません。OregonのDomaine Serene,Shea Wine Cellarsといった有名所を経てニュージーランドのCraggy Rangeでアシスタント・ワインメーカーとして働き,その後はまたオレゴンのBethel Heights Vineyardというワイナリでアシスタント・ワインメーカーをしていたそうです。

日本でCrushpadでワインを作る方はピノが多そうだから,彼とのコンタクトが増えるのでしょう。ちなみに生まれはカリフォルニアだとか。

Date: 2010/0626 Category: おすすめワイン
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ピノとシャルドネの専業ワイナリDerbesがインポーター終売とのことでシャルドネが3000円と激安になっています。ワイナリ価格が36ドルですからそれよりも安い価格です。

ワインメーカーのCécile Lemerle-Derbès氏はフランスはシャンパーニュ地方の生まれ,ボランジェなどのシャンパーニュ・ハウス,ソノマのSchugやKorbelといったワイナリでワインを作り,1998年~2000年にはOpus Oneの製造責任者だったそうです。Derbèsを夫と共に設立したのは2001年のこと。

Date: 2010/0625 Category: 業界ニュース
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ソノマ・ヴァレーでも高品質で有名なワイナリの一つであるArrowoodの創設者Richard Arrowoodが自身の名のついたワイナリを離れると発表しました。2007年に創設した新しいワイナリAmapola Creekに専念するためだそうです。
"The decision to leave Arrowood Vineyards & Winery is a philosophical choice. At Amapola Creek I can use the winemaking techniques I developed that contributed to the success of Arrowood, yet on a much smaller scale. I still strongly believe in quality without compromise and prefer to make just a few fine gems"
Winemaster Richard Arrowood Announces Decision To Leave Arrowood Vineyards & Winery -- SAN FRANCISCO, June 21 /PRNewswire/ --

Amapola CreekはArrowoodと同様,ソノマのマヤカマス西斜面にあり,オーガニックな農法を使ってウルトラプリミアムのワインを作るそうです。カベルネ・ソヴィニョン(80ドル),ジンファンデル(40ドル),シラー(45ドル)を出しています。

Arrowoodがワイナリを売却したのは2000年のこと。そのとき購入したのはRobert Mondaviでしたが,その後は数奇な運命をたどっています。MondaviがConstellation Brandsに買収された後の2005年,ArrowoodはLegacy Estate Groupに売却されましたが,同社も倒産。2006年9月にJackson Familyが購入しています。

Jackson Familyがオーナーになってからは安定しているようですが,安定のために良かれと思ってしたワイナリ売却が裏目に出てしまったことも,今回の転身の背景にはあるような気がします。
Date: 2010/0624 Category: おすすめワイン
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楽天のワインショップ「ワインピークス」が1周年の記念セールを開催しています。カリフォルニアワインもいくつか出ていますが,おっと思うほど安かったのがShaferのChardonnay Red Shoulder Ranch。税抜き3980円ですから,米国の安値である40ドルあたりといい勝負。かなりの安さです。

シェイファーというとHillside Selectに代表されるCabernet Sauvignonなど赤ワインが有名で,白はこの1種しかつくっていません。とはいえこのシャルドネはなかなか秀逸。マロラクティック発酵なしでくどさを抑え,すっきりした中に豊かな果実味が混じる,ナパのシャルドネとしては最高レベルの1本だと思います。

Date: 2010/0621 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにカレラの新作ド・ヴィリエ(de VILLIERS)が入荷しています。税抜き5680円。現時点で残り6本限り。どこも割り当てがちょっとしかないのは変わらないようです。

Date: 2010/0620 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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柳屋のサマーセールが始まっています。1000円台,2000円台のワインが中心ですが,目玉は1万8800円とダントツに高いShafer Hillside Select 2005の1万8800円。米国の価格だと200ドル超ですから,現地価格よりも安い値段。ワイナリのリリース価格が175ドルですから,それと比べても遜色ありません。もちろん品質は折り紙付きで,Wine Advocate誌では97点。カリフォルニアのカベルネのお手本のようなワインです。

このほかではナパで最近評価が上がっているHallのカベルネが3980円というのもなかなかの安さ。Au Bon ClimatのSanta Barbara County Pinot Noirも2280円でお得です。

6本買えば送料無料。

Date: 2010/0620 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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夏が近づいてきたせいか,このところ紹介したいワインもあまり見つからなかったのですが,中には紹介したくても売り切れてしまうものもあり,今回はそのようなワインの中からRoarと先日も書いたCaleraの新単一畑de VILLERS(ド・ヴィリエ)を紹介しておきます。

Santa Lucia Highlandsといえば「Pisoni」の畑が有名ですが,それと並び立つのが「Garys'」「Rosella's」の二つの畑。PisoniのオーナーであるGary Pisoniには幼馴染の友人,Gary Franscioniがおり,その二人のGaryが共同所有するのがGarys'(アポストロフィがsの後ろにあるのはGaryが二人だから),Franscioniが所有して,彼の奥さんの名前を付けているのがRosella'sです。Garys'はPisoniと同じぶどうの樹(Gary Pisoniがブルゴーニュから持ち込んだと言われている)ピノ・ノワールを植え,Rosella'sには同じブドウのほか,Dijonクローンと呼ばれる種類のものもいくつか植わっています。

このGary FranscioniのワイナリがRoar。両畑の「本家」的なワイナリであり2007年のGarys' Pinot NoirがWine Advocate誌で96点など,この両畑のワインの中でも高い評価をえています。ワインメーカーは当初はSiduriのAdam Leeが兼ねていましたが現在はAugust WestのワインメーカーでもあるEd Kurtzman。

前置きが長くなりましたが,このほどtakuyaさんのilovecalwineがRoarの正式輸入を始めたということと,でももうほとんど売り切れだよ,というのが今日紹介するワイン。今回は単一畑ではなくSanta Lucia Highlands名義のもの。これでさえ,Wine Advocate誌で2003~2006年までいずれも90点以上という高評価を得ています。今回は柳屋に入荷していますが,ワイナリで売り切れている人気ワインでもあり全部で5ケースしか今回の割り当てはなかったそうで,おそらくこれが売り切れたら秋まで次はないでしょう。値段も割とこなれています。

もう一つは,早くも「見つけたら買っとけ」状態になりそうなCaleraの新単一畑de VILLIERS。その前にデビューしたRyanと比べて,①畑の位置がJensenなど古い単一畑のそば,②Ryanより樹齢が古くタンニンが強いというのが初リリースが遅くなった理由らしい,③単一畑中では一番安い,④生産量少ない,とマニアが喜びそうなパラメータがそろっています。今日はセット物でなく売っているところを見つけたので紹介しておきます。

どちらも今日明日には売り切れそうなワインなのでお早めにどうぞ。

Date: 2010/0618 Category: グルメ
Posted by: Andy
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毎年4月~5月に開催されている「カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラス」の優秀店が発表されています(カリフォルニアワイン バイ・ザ・グラスキャンペーン 優秀店発表|ゴールデン・ステート -カリフォルニア ワイン-)。

優秀店に選ばれたのは東京6店,名古屋1店,大阪5店,グループ2店の計12店と2グループ。東京では新宿にある「手打そば大庵」というそば屋さんも選ばれています。そば屋でワインは珍しいなあと思ったのですが,takuyaさんのブログによると,以前にも選ばれたことがあるとか。

Webサイトに載っていたカリフォルニアワインのリストを見ると,18種挙げられているカリフォルニアワインの中で一番高いのがBrewer-CliftonのSanta Rita Hills Pinot Noir 2007の7000円。このワイン,日本での市販価格で5000円前後ですから7000円というのはレストラン価格としては破格といってもいいくらいの安さです。これ以外のワインのラインナップもなかなか渋いところをついていてよく考えてあるなあと思いました。

優秀店に選ばれたところはアンコールプロモーションがある(上記の店は7月31日まで)そうなので,試してみてはいかがでしょうか。

Date: 2010/0617 Category: 技術系
Posted by: Andy
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「ビオディナミはまやかしだ」の記事で書いたブログについては,ロバート・パーカーの掲示板(今は有料会員のみのサービス)でもかなり話題になっており,Robert Parker自身も興味深いコメントを載せています。

曰く
自分が一部を所有していることでだれもが知っている畑は何年も前から「ビオ」になっている。これはライフスタイルの選択であり,私の義兄弟が決めたものだ。彼は何をおいても農夫なのであり。そして,私も彼の選択を100%支持する。…ではそれはより良いワインを作るのだろうか?…私はそうは思わない。…品質が向上することへの証明は何もない…私はワイナリがビオを信奉していると認めるのを躊躇すべきではないと思っているが,その結果をテロワールのより良いより自然な表現であると宣伝するのは…ばかげたことだ。


もちろん,なかには元のブログに対して激怒している人もいないではないですが,品質と結びつけるのがおかしいという点については同意している人が多いようです。また,宗教的だという点も多くの人が同意しているようです。

なお,ある人の書き込みによるとBIOの創始者であるシュタイナーは「太陽光線というのは実存しているものではない」とか「ワインのできがいい年と悪い年とがあるのは彗星が来るかどうかにかかわっている」といった主張をしているそうです。ワインについてのコメントはシュタイナー自身ではなく,彼の信奉者が言っているのではないかという意見(それを書いたのは元ブログに対して怒っている人)もありましたが,科学的態度からはかなり遠い人であったことはたしかなようです。
Date: 2010/0616 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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料理の鉄人も,もうずいぶん前の番組になってしまいましたが,米国でも「Iron Chef」として放映してかなりの人気だったと聞いています。その「鉄人」で3代目和の鉄人だった「森本正治」シェフがナパにレストランを開く予定です。Webサイトを見てもまだ内容が全く分かりませんが,最近出たニュース記事によると,和食のメニューのほかに「ピザ」も出す予定だとか。ピザの腕前の方は,まだまだというのが記事から伝わってきますが,どういうレストランになるのでしょうか? 7月中旬というオープンが興味深いです。
Date: 2010/0616 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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故Robert Mondaviの誕生日である6月18日に,Robert Mondaviに乾杯する
Raise a Glass to Robert Mondavi :: June 18, 2010」というイベントが開かれます。当日Robert Mondavi Wineryに行くとFume Blancがタダでふるまわれるとか。

午後2時には全員で乾杯をし,その様子は上記のWebサイトで全世界に放映されます。日本時間だと19日の朝6時。

Robert Mondaviの功績については今更書くまでもないとは思いますが,氏がいなかったらこのブログもなかったかも,と思うくらい,僕自身も大きな影響を受けています。
Date: 2010/0615 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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その名もズバリ「Biodynamics is a Hoax」というブログをこのほど立ち上げたのはSmith-MadroneのStwart Smith氏。日本では「自然派」という言葉が一人歩きし,それに意を唱えようものなら,あいつはワインが分かっていないと言われそうな感じがありますが,ただの有機農法でなくビオディナミ(バイオダイナミクス)というと,牛の角に牛糞を詰めたものを土に埋めて,それを肥料に使うなど,まゆに唾を付けずにはいられない面があるのも確かです。

言論の自由を大切にすることでは日本の比ではない米国でさえ,ビオディナミを面と向かって否定するのは意外と難しいところがあるのでしょうか。あえて「Hoax」と言い切ったところには「王様の耳はロバの耳」と叫んだ子供に通じるところがあるような気がします。

逆に言うとビオディナミほど極端でない有機農法のベストプラクティスをメソッド化すれば,ビオディナミの胡散臭さを嫌っている人も結構取り込めるような気がするのですが,そういう動きはないものなのでしょうか?
Date: 2010/0611 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Santa BarbaraのFoleyから始まって,ここ数年次々とワイナリを買収しているWilliam FoleyがソノマのChalk Hill Wineryを買収意向であると表明しました(Foley Buys Chalk Hill Winery)。

FoleyがWine Spectator誌に語った内容によると,Chalk Hill AVAにあるワイナリ,在庫,ラベル,機器,278エーカーの畑のほか,Chalk Hill創設者であるFred Furthの持つ家屋と敷地500エーカーも購入,そこに住む予定だそうです。

FoleyはこれまでSonomaではSebastianiを買収済み,この地域では二つ目のワイナリとなります。一方,Chalk Hill創設者のFred Furthは売却後は引退する予定であり「ここはずっと家族経営であり,家族に所有してもらいたかったのがFoleyに売却する理由だ」と語っています。

Chalk Hillは主にシャルドネで知られるワイナリ。AVA名にも使われているように,この地域のパイオニア的存在です。決して過去にあぐらをかいたワイナリではなく,Wine Advocate誌の評価を見ると最も新しい2007年が一番高い評価を得ています。例えば「Chalk Hill Chardonnay Founder's Block」が94点,「Chalk Hill Proprietary Red Estate」が95点を取っています。

これまで,ワイナリを買収してもオペレーションはそのまま残すのがFoleyの通例でしたが,今回は居住地にも使うし,創設者は引退するということですから,これまでよりも力の入れ方が大きくなるかもしれません。

Date: 2010/0611 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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石田純一と東尾理子の結婚式が各所で取り上げられています(中日スポーツ:石田純一&理子 挙式写真を公表 東尾パパも参列:芸能・社会(CHUNICHI Web))。ナパのワイナリとありますが,これはClos Pegase。ただしワイナリでの式には厳しい規制があるので実際にはオーナー宅で行われたようです。

とめでたい話に棹さしてしまうのも何なのですが,Clos PegaseといえばMitsuko's Vineyardのワインが有名で,このMitsukoという名前はオーナー夫人のMitsukoさん(日本人です)から取ったものというのも多くの人の知るところ,そのMitsukoさん,実は今年の3月に亡くなられていたという話です。

実は数カ月前にそういう噂を耳にして,いろいろ検索してみたのですが,結局本当かどうかがわからなくて記事に書かなかったという経緯があったのですが,やっぱり亡くなられていたとのこと。場所はソノマでClos Pegaseとは異なりますが,同じように夫婦でワイン造りに取り組むFreemanのAkikoさんがおっしゃっていたそうです。

Clos Pegaseはナパ・ヴァレーでは北のほうのCalistogaにありますが,Mitsuko's Vineyardは南端のCarneros,冷涼な地域にあります。ここのワインとしてはシャルドネが一番人気だと懐いますが,Mitsuko's Vineyardのメルローもカリフォルニアのメルローとしてはかなり秀逸な部類に入ると思っています。結婚のお祝い,あるいはMitsukoさんを偲んで飲みたいワインです。

Date: 2010/0610 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ベルギーのIMECとオランダHolst Centreという会社が小型高感度のにおいセンサーを開発したそうです。技術的にはワインの香りの鑑定にも使えそうだとのこと。
" ガスの検知の原理はこうだ。まずこのセンサ・チップに,検知したい特定のガスを吸着する高分子材料を塗布しておく。ガスを吸着すると,MEMSの共振周波数が変わるため,圧電材料が発する電位の周波数も変わる。これによって,ガスの吸着を検知できるというわけだ。"

「『電子の鼻』でワインの香りも分かります」,ベルギーIMECらが高感度のガス・センサ開発 - デジタルヘルス - Tech-On!
香りの官能検査でワインがおいしいかどうかを判定するのは難しいような気がしますが,劣化ワインの判断ができると役に立つと思います。ブショネの原因であるトリクロロアニソル(2,4,6-TCA)の判定には利用出来そうな気がします。
Date: 2010/0609 Category: 技術系
Posted by: Andy
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昨日発表されたiPhone4,アップルのサイトを見るとテレビ電話(FaceTime),解像度が上がったディスプレイ,マルチタスキング(iOSという名前には驚愕した,笑),HDビデオ撮影が取り上げられていますが,こと日本での普及ということで考えるとやはり一番大きいのはカメラ機能の進化ではないかという気がしています。

販売奨励金制度の縮小でめっきり販売台数が減った日本における携帯電話機ですが,売れている機種はと見ると,大部分がカメラ機能に力を入れているもの。国産メーカーだとAQUOS携帯で名を上げたシャープの人気が群を抜いた格好になっています。ここ1年ではカメラ機能だけが順調に高機能なものが普及していってます。特に女性はカメラ機能を重視する傾向が強いように思います。

iPhone4のカメラ機能は画素数は500万画素と,未だに国産携帯の「並以下」の水準で,光学ズームもありませんが,高感度のCMOSセンサーを積んでフラッシュも搭載したことで,暗いところでの撮影能力はかなり高まっていると思われます。私も今までワイン会でのボトルの撮影にはかなり苦労しましたが,iPhone4ならきれいに撮れるだろうと思います。また,フロントカメラも入ったことで「自分撮り」ができるようになったのも,女子ウケしそう(というか,これがないからダメと思われないポイントになりそう)です。

なお,今回のCMOSセンサーは「Backside Illuminated」とありましたが,ソニーのデジカメにも使われているExmor Rという「裏面照射型」のCMOSのようです。CMOSの回路が光の受像器の裏側になるため,開口部が広く感度が高いのが特徴。それに加えて今回は3GSと1画素当たりの面積が同じということで高解像度が低感度にならないよう配慮しているそうです。

これまでiPhoneの写真というとソフトは面白いのがいろいろあるけどハードの性能が低いせいでおもちゃ的な感じが否めなかったのですが,これでカメラならiPhoneと思う,あるいはカメラが貧弱だからiPhoneにしたくなかった,というユーザー層をかなり捕まえられそうな気がします。

自分のiPhoneは昨年の4月頭に買ったのでまだ9カ月くらい縛りが残っているのですが,今回はちょっと無理してでも変えたい気持ちになっています。
Date: 2010/0609 Category: おすすめワイン
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先日紹介したカレラの新単一畑ド・ヴィリエ(de VILLIERS)。発音しにくいのが難点ではありますが,人気は上々でワインピークスも,その後発売した柳屋も完売になっています。616ケースと生産量もかなり少ないので,様子見していると買い逃すおそれもあるかもしれません。Ryanが出てきたときは,あまり売れていない感じがしましたが,今回は畑の位置がJensenに近いというのも人気の理由なのでしょうか? それとも2007年のセントラルコーストが良いという評判のためでしょうか?

というわけで楽天で今買えるのはワインピークスのジェンセンとセレック,ド・ヴィリエのセットだけのようです。

Date: 2010/0607 Category: 業界ニュース
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ナパの夏を彩る一大イベントAuction Napa Valleyが開催されました(Auction Napa Valley raises $8.5 million, sees strong social media buzz #AuctionNV — The Cork Board)。昨年は不況でトータル570万ドルの売上にとどまったのに対し,今年は49%上昇して850万ドルの売上。不況からの回復を伺わせる好調さでした。

ひとつの変化としてはメインのオークションをディナーのイベントから昼間のイベントに変えたこと。これが好調につながったとのこと。もう一つ,Corkboardが挙げているのはソーシャルメディアによるプロモーションが効いたということ。「#AuctionNV」というハッシュタグ(Twitterであるイベントについてつぶやくときにその情報を共有するために使うタグ)が全部で1436回つぶやかれ,110万のインプレッションになったそうです。

ただ,僕の見ている範囲ではこのタグは見かけませんでした(時間的に見落としたのもあるでしょうけど)。1436回というのは少なからぬ数ではありますが,Auction Napa Valleyの時間的長さを考えたら頻発というより散発という感じがします。本当にTwitterで盛りあげようと考えるのであればもう一工夫必要な感じがするのは僕だけでしょうか?
Date: 2010/0606 Category: 業界ニュース
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ワインピークスに2007年が初リリースとなるカレラの新しい単一畑「de VILLIERS」が出ています。畑の場所はJensenとMillsの中間で,CaleraのWebサイトではまだ単に「Pinot Noir 1997 Planting」としか書かれていません。5番目の単一畑として登場したRyanが1998年と2001年に植樹されているので,それよりも樹齢は上になります。97年に植えて2007年が初リリースとは,それまで他のブレンドものに使っていたのかもしれませんが,Josh Jensenのこだわりなのかもしれません。なお,ワインピークスのサイトによると,Ryanよりタンニンが強いのがリリースが遅くなった理由だとあります。

ところで,Caleraと言えば畑の名前はお世話になった人から取っているのですが,今回の「de VILLIERS」はカレラの本を執筆した人の名前です。

初リリースのこのワイン,価格も5460円とRyanよりも安く出ています。Ryanよりも従来の畑の近くにあることを考えると,こちらの方が気になる人は多そうな気がします。2007年はセントラル・コーストは全般にいい年ですから,期待してもよいのでは。

Date: 2010/0604 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前3000円台で出てすぐに売り切れたAu Bon ClimatのPinot Noir Knox Alexander,かわばた酒店で再び3980円で出ています。2007年はRobert Parkerに言わせると「セントラル・コーストでは2000年代で最良のヴィンテージ」。このワインのレビューはしていませんが,この値段なら期待を裏切ることはないだろうと思います。

Date: 2010/0603 Category: 業界ニュース
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ゴルファーでワインというとグレッグ・ノーマンが有名ですが,ジャック・ニクラウスも自分の名前を冠したワインを作り始めました(Jack Nicklaus gets into wine - decanter.com - the route to all good wine)。
Jack Nikraus

ワインを実際に作っているのはTerlato Winesのようです。Terlatoってあまり聞いたことありませんが,AlderbrookやChimney Rock,Rutherford Hill,Sanfordといったワイナリを保有しており,Iron Horseなどのマーケティングも行っているようです。

肝心のワインですが,最初のヴィンテージは2007年。ナパ・ヴァレーのCabernet Sauvignonとカベルネ・ブレンドのPrivate Reserveという二つのワインがあります。価格はそれぞれ35ドル,43ドル。

ラベルを見ると中央上に昔懐かしゴールデン・ベアがいるのが微笑ましいですが,ジャック・ニクラウスというブランドだけで売れるのでしょうか。
Date: 2010/0602 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワインあらかるとでカレラのセントラル・コーストのピノとシャルドネが安いです。ピノは2360円,シャルドネは1940円(いずれも税抜き)。単一畑のワインと並ぶようなものではありませんが,どちらも普通においしいワインです。特にシャルドネの1000円台は格安で,まとめ買いにおすすめです。12本以上で送料無料。

Date: 2010/0601 Category: 業界ニュース
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バークレイの近くAlamedaにワイナリがあったRosenblumがナパに移転しました(Rosenblum production is moving to Napa - Inside Bay Area)。Alamedaのテイスティングルームは残すそうですが,一方でソノマのHealdsburgにあったテイスティングルームは閉じてしまいます。

Rosenblumの創業者Kent Rosenblumは2008年にワイナリをDiageoに売却。その後はワインメーカーとしてワイナリに残っています。Kentは今回の移転を残念に思っているそうですが,ワインメーカーとしては引き続きRosenblumのワインを作っていくそうです。

DiageoはRosenblumのほか,BVやChalone,Sterlingといったワインブランドを保有しており,米国ではドンペリニヨンの販売も手がけています。今回は部門全体で93人の首を切るとのことで,不況対策の意味合いが強そうです。
Date: 2010/0531 Category: 業界ニュース
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カリフォルニアのFremontを訪れている米国のオバマ大統領。スピーチで自身の新婚旅行について言及しています。

"It is great to be in Fremont, good to be back in Northern California. I was reminiscing a little bit -- Michelle and I took our honeymoon in Napa Valley. That was almost 17 years ago when we drove down the Pacific Coast Highway, and so I was -- I was fantasizing about going and renting a car. (Laughter.) But I was told that would cause a stir, so next time."
Obama's Economic Remarks in Fremont, California

ナパ・ヴァレーに行ったと言っていますが,Pacific Coast Highwayというとカリフォルニアの海沿いを走る道。ナパ・ソノマのあたりで言えばソノマ・コーストに当たります。ナパからSanta Rosa方面に抜けて海の方に行ったのでしょうかね。

以前からワイン好きという評のあるオバマ大統領ですが,新婚旅行でワインカントリーに行ったというのは初耳でした。
Date: 2010/0528 Category: 業界ニュース
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TastingRoom.comというところが,50mlのミニボトルにワインを入れる技術T.A.S.T.E. Technology™ (Total Anaerobic Sample Transfer Environment) を開発したそうです。酸素を通さないように普通のボトルから移すことで劣化を防いでいるのだとか。

TastingRoom.comではこの技術を使った6本セットのミニテイスティング・セットを販売しており,現在のところ,Gundlach Bundschu,DeLoach,Double T,Trefethen,Patz & Hall,Tally,Grgich Hillsといった錚々たるワイナリが参加しています。例えばPatz & Hallのセットであれば,シャルドネが2008 Hudson,2007 Hyde,2008 Zio Tony,ピノが2007 Chenoweth Ranch,2007 Hyde,2007 Pisoniの6種類で24.99ドルと値段も実際にそのワインを買うのと同程度。なかなかお安くなっています。

これは主にテイスティング用サンプルという位置づけですが,同じ技術をおみやげ向けに使っているのがChateau Montelena。高級ワインとして知られるここのエステート・カベルネ(2006)が6本で49ドル。1本当たり1000円もしませんから,気のおけない,でもちょっと気の利いたおみやげにも使えそうです。案外流行るのでは?
Date: 2010/0526 Category: おすすめワイン
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ilovecalwineネタが続きますが,August WestのSanta Lucia Highlands Pinot Noir 2008もラベル不良品が30%引きの4042円で出ています(ilovecalwineオンラインショップ/商品詳細 August West SLH Pinot Noir 2008(ラベル不良品))。5000円で送料無料ですから,これと先日紹介したPomeloと1本ずつ試すのもアリかも。

このAugust WestのSLHピノはAugust Westでは初のAVAワイン。Rosella'sのようなはっきりした個性はありませんが,熟した果実と酸のバランスはさすがで,飲みやすくおいしいピノです(ここに書きそびれてましたが実は先週飲んだばかり)。オススメ。
Date: 2010/0525 Category: イベント
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もう一つtakuyaさん関連情報で,ilovecalwineが輸入しているAugust WestのワインメーカーであるEd Kurtzmanさんが来日されるそうです。今回は自身のワイナリではなく,日本人のAkikoさんがオーナー(ご主人と共同)であるFreemanのプロモーションのためだそう。Freemanは昨年から成城石井がインポーターになって,かなりお買い得な価格で売られています。

6月12日には渋谷にあるワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」でセミナーを開催(オーナーであるアキコ婦人が来日!「生産者セミナー:FREEMAN 」|レコール・デュ・ヴァン)。6時から8時まで2時間で4種類のテイスティング付きで2100円とかなり割安なセミナーです。Akikoさんに会いたい方,Edさんに会いたい方にもオススメ。
Date: 2010/0525 Category: おすすめワイン
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ゆみたちがソヴィニョン・ブランでオススメと書いていたMason CellarsのPomelo。日本ではtakuyaさんのilovecalwineが輸入しています。そのオンラインショップでラベル不良品が1764円という格安になっています(限定数)。

5000円以上買うと送料無料なので3本買えば送料込み。かなりお安いと思います。私も試しにポチっとしてみました。
Date: 2010/0524 Category: おすすめワイン
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ウメムラで32本収納で1万9800円という激安のワインセラーが出ています。現在のこり21個。

ちょっと怪しげなこのセラー。販売会社のページを見ると「この商品は生産工場に直接取引をし中間マージンをカットしておりますのでメーカー名はございません。(PSE法技術基準に適合するよう設計され、経済産業局に事業届出をしております。)」という断り書きがあります。製造は中国なので中国メーカーの製品なのでしょうね。方式はペルチェ。注意が必要なのは,高温時にどれだけ温度を維持できるか分からないこと。「室温が25以上や12度以下になった場合は温度調節が正しく作動しない場合があります」と注意書きがあります。
また,楽天のレビューを見ると,棚がやや狭いようなので,ブルゴーニュボトルなどはそれほど本数が入らないかもしれません。


セラーはやっぱりもうちょっと信頼できるのでないと,というのならフォレスターの新製品が26本収納で7万円くらい。メジャーなセラーブランドの中では格安です。26本入ればそこそこのニーズには応えられそうです。
Date: 2010/0523 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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東京は21日の金曜日,22日の土曜日と夏のような天気が続きましたが,暑くなると急に冷えた白,それもすっきりとしたソヴィニョンブランなどが飲みたくなるという人は多いでしょう。

今だとソヴィニョンブランといえばNZといった人も多いと思いますが,カリフォルニアだっていいソヴィニョンブランはありますし,実際多くのワイナリがソヴィニョンブランを作っています。

その中で,あえてトップ3みたいなものを選ぶとしたら,おそらくAraujo(アラウホ),Spottswoode(スポッツウッド),Rochioli(ロキオリ)の名前が挙がるのかなあという気がします(異論は認めます。ちなみにWAではJonata,Peter Michael,Mondavi,Vineyard 29が取った94点が一番上)。

こんなことを思ったのはセラーでSauvignon Blancを探したらたまたまSpottswoodeとAraujoしかなかったからだったのですが,これらもロキオリもレア品。主力の赤以上に入手は困難かもしれません。SB好きでしたら,ぜひお試しあれ。

ちなみに,今楽天だとロキオリだけが見つかるくらい。米国でも40ドル近くするワインなので,まあまあお安いです。

Date: 2010/0521 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの夏の始まりを彩る一大イベント「Auction Napa Valley」。イベント本番は6月3日~5日で,試飲会チケットだけで250ドル,全部参加すると2500ドルという高嶺の花ですが,だれでも参加可能なインターネット・オークションは既に始まっています。時期は四つに分かれていてもう最初のはクローズ,2回目があと二日となっています。

オークション会場はこちら

落札価格は低いものなら1000ドル切りますから,ちょっと小金がある人なら十分参加可能です。

個人的には23日から始まるロットでのEtudeのがいいなあ,なんて。1999年から2006年の3Lボトルですからこれは3000ドルくらいいくでしょうね。だれか落札して飲ませてください(笑)。
Date: 2010/0519 Category: イベント
Posted by: Andy
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リーデルが新宿のカルチャースクールでテイスティングのセミナーをするそうです(【新設】グラス・テイスティング講座(5/29))。

おまけにリーデルのグラスが4脚もらえるというので,どうせOvertureシリーズだろうと思ったら,なんとVinumシリーズだとのこと。「ソーヴィニヨンブラン,シャルドネ(モンラッシェ),ブルゴーニュ,ボルドー」(Twitterでの発言)だというから,これだけ買っても1万2000円くらいします。それが受講料1万1340円だというから,ほぼグラス代かそれ以下でセミナーが受けられるわけです。

お金とお時間があって東京近辺のかたにはお勧め。
Date: 2010/0519 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でフルボトル1800円というちょっとびっくりするような安さで出ているカレラのセントラル・コースト・シャルドネ。さすがにこの値段ですから飛びついた人も多く,早々に売り切れてしまったそうです。120本追加したものの,もともとラベルキズありで安く入手していたものですから,追加分はそういうわけにいかず,赤字放出とメルマガに書いてありました(本当かどうかは知りません。12本買うと送料も込みだから,十分ありえるとは思います)。

21日までの期限なので,気になる人は買っておきましょう。

Date: 2010/0518 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ワインの価格サイトというとWine-Searcherが圧倒的に人気だと思います。ユーザーインタフェースやデザインがそっけなかったり,ありがちな名前だとヒットするのが多すぎて焦点が絞れない(例えばRidgeの検索はだいたいうまくいかない)といった難点はありますが,頼りになることでは他の追随を許していません。

その,ワイン価格サイトにVinopediaというサイトが新たに参入してきました。

Vinopedia1

Wine-Searcherと比べるとデザイン的に洗練されている上,機能的にも目新しいものがあります。例えば,ridgeと入力していくと,マッチするワイナリの名前などが下に現れます。

Vinopedia2

ここでRidgeのワイナリを選ぶとワインの一覧が現れ,そこから具体的なワインの価格を調べるといった手順で利用できます。

クリックするとポップアップで表示

結果の表示でもWine SpectatorやWine Advocateのレイティングを各ヴィンテージについて表示してくれます。もちろんレビューまでは見られませんが,ひとつの指針として参考になります。

ただし,現在のところまだ結果そのものはやはりWine-Searcherに一日の長がある感じは否めません。そこが進化すればWine-Searcherから一番を奪うことも不可能ではないかも。
Date: 2010/0517 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ワイナリでのiPhone利用が始まっているようです。iPhoneにはワイン作りでのさまざまなパラメーターを計算するiWinemakerなんてソフトもあって,だれが使うんだろうと思っていたら,意外とiTunesでの評価が高いのでちょっとびっくりしていたのですが,それはそれとして今回は実際にワイナリでiPhoneを使っているという話とワイナリのアプリが出たよという話です。

ワイナリでiPhoneを使っているのはQuintessa。ナパで高級カベルネを作っているワイナリです。セールスやマーケティング,ワイン作りに利用しています。興味深かったのはワイン作りへの利用で,GPSの機能と写真やビデオ撮影,音声メモを組み合わせて,畑における記録や連絡に使っているということでした。これによって異常が起こったときもすみやかにその場所に駆けつけられるようになったそうです。

ワイナリ・アプリを出したのはナパで観光客に人気の高いV.Sattui。
V.Sattui
ただ,ワイナリを紹介するだけのアプリかと思いきや,意外とよくできていてTwittterやFacebookを使ったコミュニケーションの機能と連動しています。もちろんイベントの紹介などもあり,近くにいたら結構役立ちそうな感じです。いろいろアイディアがあるものですね。
Date: 2010/0516 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアのスパークリングワインの中でも人気が高いのが「J」。日本でカリフォルニアワイン好きに好きなスパークリングワインを聞くとこれを答える人が一番多そうな感じです。おそらくおしゃれなボトルデザインも影響しているのでしょう。

ちなみに僕はIron Horseが好きですが,Jよりおいしいとかそういう話ではなく,どちらかというと思い出が多いからって感じです。

そのJの「ブリュット」が最近値下げで3000円台前半に。その甲斐あってか,欠品しそうな勢いで売れているそうです。夏に向けてスパークリングの在庫を増やしておくのもいいかもしれませんね。

Date: 2010/0515 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Red Carというワイナリは,そのあまりにも分かりやすい名前や印象的なラベルなどで知られていますが,ワイン自体も高く評価されています。そこのシラーとピノが安く出ています。

Date: 2010/0514 Category: イベント
Posted by: Andy
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年に1度のSanta Lucia Highlandsのイベントが5月15日の14時~17時,Hahn Estatesで開催されます。

PisoniやRoar,Morganといった地元の著名ワイナリや,Siduri,Testarossa,August Westなどこの地域のブドウを使って人気ワインを作っているワイナリ,全部で25のワイナリが参加します。85ドルとやや高価ではありますが,貴重な機会でしょう。

チケット購入はこちらから
Date: 2010/0512 Category: おすすめワイン
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Harlan Estateと言えば,Wine Advocate誌で100点を4回取ったいわゆるカルトワインの中でも名実ともに1,2位を争うワイン。市場価格も国内であれば5万円を下らないと思います。

そのHarlanのオーナーBill Harlanが手がける第2のプロジェクトがBond。自社畑にこだわるHarlan Estateに対し,BondはNapaから最良の畑を選んでそこから購入したブドウでワインを作ります。そのBondの中でセカンド・ラベルという存在なのがMatriarch(メイトリアーク)。他のBondのワインが各畑のブドウだけを使っているのに対して,Matriarchはこれらのブレンドになっています。とはいえ,元がレベルの高いワインですからブレンドだからまずいというわけではなく,Harlan系では最もお買い得なワインです。

日本では2005年ヴィンテージから中川ワイン販売が輸入を始め,ぐんと価格が下がりました。パリ16区が販売を始めた2006年もなんと税込み9980円。米国での最安と見られる115ドル(これは税抜き)よりも安くなっています。ただし,評価は2005年よりも少し下。2005年がWA誌で93点なのに対し,2006年は90点。Robert Parkerは「Dark plum/purple, with plenty of smoke, black currants, espresso roast, oak, and chocolate, the 2006 is dense, round, and best drunk over the next decade. 」と書いています。

Date: 2010/0512 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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ゴールデンウィーク中に飲んだワインですが,報告忘れていたので書いておきます。

もう10年くらい前だったか,今はなき,ある米国のワインサイトにマグロの刺身に合うワインは何かという話が載っており,結論としてはカリフォルニアの樽の効いたシャルドネがベストとなっていました。それをちょっと思いだして,三崎港で買ったマグロのブロックの刺身に合わせたのがSimiのシャルドネです。

確かにマグロのトロの脂にはある程度強いワインでないと負けてしまいそうです。Simiのシャルドネはタルタルというほどではありませんが,そこそこ樽も効いていてマグロに負けていませんでした。マグロも美味で満足。

GW中にもう1本飲んだのはEstanciaのピノ。これはコストコで1500円台というお買得ワイン。米国での価格は18ドルくらいします。

このワインはスムーズでバランスがいいのが特徴。酸味もほどよく効いていて,するする飲めてしまいます。口当たりの良さは危険なほど。これが1500円台は安いなあ。とりあえず我が家の普段のワインはこれと700円台のMirassouで決まりです。両者の使い分けだけちょっと悩んでおりますが。
Date: 2010/0508 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ちょっと時間が経ってしまいましたがゴールデンウィークの報告など。

5月2日は金沢区の「海の公園」に潮干狩りに行ってきました。連休中の大潮の最後の日ということで予想通りすごい人。潮干狩りを始めるのは11時くらいからなのに朝7時半には駐車場が満杯になっていました。
海の公園

昨年は6月に行ったのですが,そのときと比べるとときどき大きいのを見つけるものの,なかなか「当たり」に出くわさない感じでした。収穫も昨年の半分くらい。
収穫

5月4日はAlice in Wonderlandを見に行きました。もちろん3D,吹き替えにしています。
3Dメガネ

映画はよくできていました。さすがの面白さ。白の女王の声が深田恭子というのは気付かなかった。

また,予告でやっていた3Dの映画の中ではトイ・ストーリー3が群を抜いておもしろそうでした。これは見ないと。
Date: 2010/0507 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋の共同購入でカレラのセントラルコースト・シャルドネが税抜き1800円で出ています。購入は6本単位で,12本以上買えば同梱含めて送料無料。米国だと13ドルくらいから売っているので激安とまでは敢えていいませんが,リリース価格の19ドル並みですからやはり安いです。

ときどき誤解がありますが,カレラのセントラルコーストのものは自社畑ではなく,外部から購入したブドウで作っています。シャルドネはMonterey,Santa Clara,San Benitoにある畑から購入しているとのこと。ワイナリでの扱いも自社畑とは一線を画していますが,この2008年のものはWA誌で90点と,値段からしてみたらかなり高く評価されています。新樽は10%利用と少なめなので,そんなにタルタルしていることもないだろうと思います。1000円台のシャルドネって案外いいものが見当たらないので,その中でカレラは安心して買える銘柄です。

Date: 2010/0506 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2008年秋から日本の一部のレストランだけで提供されていたKenzo Estateのワインがついに米国でもオープンになり,5月1日にワイナリを開いたようです(SFクロニクル紙の記事)。

畑の管理者にDavid Abreu,ワインメーカーにHeidi Barrettという豪華な布陣で作るここのワインですが,2008年からの不況が高額ワインに厳しくのしかかる昨今,記事はかなり辛口です。

Kenzo Estateのワインは60~75ドルでの提供を予定していますが,75ドルは厳しすぎるとか,40ドルを超えるワインには割り込む余地がないとか,いろいろ言われています。AbreuとかBarrettといった名前がある程度有効かもとちょっと救ってあげてはいますが,全体のトーンとしては売れないだろう感がひしひし。

金持ちの道楽なら売れる売れないより満足出来るワインができるかどうかなのでしょうけど,どうなのでしょう。
Date: 2010/0504 Category: 技術系
Posted by: Andy
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総務省の「光の道」構想にソフトバンクの孫社長が賛成し,それにITジャーナリストの佐々木俊尚が反論したことから,二人の対談を開催し,Ustreamで中継するという話がまとまったそうです。

これ自体は画期的なことで面白いのですが,この対談のあり方をめぐって,当初この対談を企画したそらのさんは後半でツイッターからの質問や観覧者からの質問を受けるつもりだったのが,孫社長からの希望を入れて,佐々木さんとの討論だけになったそうです。

» 続きを読む

Date: 2010/0503 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパヴァレーの風に吹かれて♪ : とっておきの楽しみ Kitchen In the Vineyards 1という記事に,ナパでゴージャスなキッチンを持つ家を回る「Kitchen in the Vineyards」というツアーが紹介されていました。毎年4月に開催しているようです。

65ドルのチケットを購入し,自分で家を回ります。各家では有名シェフによるおつまみが提供されるそうです。

Webサイトによると,今年の5軒は
Historical Farmhouse in Napa:
LEED Certified Home in Napa:
Barn Style Complex in Yountville:
Artists’ Retreat in Napa:
360˚ Views in Napa:

とのこと。写真撮影禁止なので写真がないのが,一層そそる感じがします。いいですね,こんなツアー。
Date: 2010/0501 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでレア物のピノがまとめて出ています。ブリュワー・クリフトンからはマウント・カーメル2007。ブリュワー・クリフトンというとMelvilleとかCargasacchiといったあたりの畑の方が有名ではありますが,マウント・カーメルは密かにファンが多い畑です。安定性は一番という話も。



パパピエトロ・ペリーも久々の登場。僕は未飲なのですが,ゆみたちはおいしいと言ってました。



ラジオ・コトーも随分久しぶりな感じ。7000円台というのは,以前よりだいぶ安くなってます。

Date: 2010/0429 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ピノ好きを自認する筆者ですが,今を去ること十数年前,ピノを飲んで初めて感激したことがありました。当時ピノの説明というと「ビロードのような」といった形容詞が付くことが多かったのですが,それまで飲んだピノは薄かったり酸っぱかったりするのが多く,どこが「ビロード」のようなのか全く分からなかったのでした。

それが,あるワインを飲んだとき「これか!」と天から啓示を受けたかのようにその感覚が分かったのですが,何を隠そうそのワインこそが「ロバート・モンダヴィ ピノ・ノワール リザーブ ナパヴァレー 1994」だったのです。そのとき,隣で飲んでいた友人も一口飲んで「ををっ」と遠峰一青ばりの声を上げていましたから今思ってもあのボトルは特別だったのかもしれません。

その同じワインが柳屋で1万9800円。しかもマグナム。これがもしあのときと同じ感動を味わせてくれるのなら決して高くない値段ですが,初恋の人と再会するようなもので,会わない方が幸せだったりする場合もあるわけです。

というわけで気になるけど,ちょっと手が出ないワインなのでした。

●ロバート モンダヴィ ピノ・ノワール "リザーヴ" ナパヴァレー 1994 《◎1500ml マグナムボトル》

同じページで売っているレギュラーのカベルネやオークヴィルもなかなかお買い得です。

Date: 2010/0429 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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昨日はひょんなことから、軽く飲みに行くことに。といいつつ結局三人で四本のワインを開けてしまいました。




ワインは最初の2本がムルソー。ムルソー・リムーザン05(ファビヨン・コシュ)とムルソー・クロデペリエール02(アルベール・グリヴォー)。前者はフレッシュな感じ,後者は結構熟成していて古漬けの旨みのような感じが出ていました。

3本目はCalera Jensen 2001。Caleraらしくかつお節のような旨みを強く感じます。いい感じに熟成が始まっているようでした。最後はAugust West Rosella's Vineyard Pinot Noir 2006。Caleraとは対照的に果実のおいしさを強く感じるワイン。Rosella'sらしい味わいで良かったです。
Date: 2010/0428 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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このブログでもたびたび引用してきた,Robert Parkerのサイトの掲示板(正式名称は「Mark Squires' Bulletin Board on eRobertParker.com」)が今日からWine Advocate誌のオンライン会員および,紙版の有料読者限定になりました。

うえはらさんはこれについて
RPは掲示板をsuperviseする費用が掛かりすぎと言ってるが、会員の書き込みが大半なら費用削減効果が見込めず、非会員の書き込みが大半なら、掲示板価値の毀損が大きすぎる。いずれにせよ会員のみに閉じるメリット無し。

と断じていますし,米国の有力ブログVinographyも「The World's Most Popular Wine Bulletin Board Goes Away」と題してより深い分析を試みています。

さて,有料購読者限定で再オープンした掲示板,さすがに書き込みの数は減っていますが表面上は落ち着いた感じがしています。これがこれから過疎化しないで行けるのであれば,今回の決断が正しかったということになるのでしょうけど,果たしてどうでしょうか。
Date: 2010/0427 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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EOSのブランド名で知られるワイナリを経営するSapphire Winesが4月22日,破産しました(Summary of SAINT JAMES CO - Yahoo! Finance)。チャプター11(会社更生法)の申請でもないようなので,復活は難しそうです。

EOSはプチシラーで知られるワイナリ。日本でも2000年頃ちょっとしたブームになりました。残念です。
Date: 2010/0426 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「RESTful Webサービス」の監訳者でもある著者が,HTTPやHTML,AtomなどWebサービスを含んだWebを支える基本技術を平易に解説した本。

これからWebサイト,特にWebサービスを作りたいという人にとってRESTの考え方は採用するにしろしないにしろ,知っておかないといけないことだと思う。これまでこの分野では上記の「RESTful Webサービス」くらいしか参考になるものがなかったが,本格的にRESTに取り組むのならともかく,まずはRESTをちゃんと知りたいという人にとってはややオーバースペックな内容であり,価格だった。

本書はさまざまな項目をバランスよく解説しており,教科書的に使うには最適ではないかと思う。特に最後のWebサービス設計のところは,おそらく本書で著者が一番伝えたかったところだろうと思うのだが,サービス設計の参考になる。

なお,個人的にもうちょっと解説が欲しかったのはOAuthやOpenIDのところ。それとクッキーについて全く触れていないのは,これはWebを支える技術であるべきではない,という姿勢なのかな,と思った。


Date: 2010/0425 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ワイナリ巡りをしているときに意外と困ってしまうのが夕方のクローズする時間が早いこと。大体5時までに終了してしまうところが大半です。夏場だと8時くらいまで明るいのになんだか時間を持て余してしまう感じがしてしまうことがあります。

SFクロニクル紙の記事によると,ナパのいくつかのワイナリが5月からオープン時間を延長するとのこと(Napa wineries to stay open later this summer)。

Silverado Vineyards
5時半から8時までテラスを開放して25ドルでフラグシップワインが味わえる試飲メニューを提供する。

Robert Mondavi Winery
金曜日に45ドルの有料ツアーで5時から90分のコースを提供。最後はあのTo Kalon Vineyardの見学も。Researveの試飲も付属。

Trefethen Family Vineyards
金曜日に6時から2時間のツアーを開催。100ドルのツアーでカベルネのバレル・テイスティングや,スモール・ロットの特別醸造もの,古いワインの試飲などを提供する。

Luna
6月1日から木曜日は7時まで,金曜日と土曜日は6時までオープンする予定。

Peju Province Winery
これまでも6時までオープンしていた。

ナパ滞在ならワインショップもいくつかあります。Back Room Winesは7時まで,Oxbow Wine Merchantは10時まで,Vintner's Collectiveは6時まで。

ワイナリが開いている時間が遅くなれば,そのまま食事をしたり宿泊する客も増えると思うので,この流れはもっと加速するといいのではないかと思います。旅行者にとってももちろん朗報です。
Date: 2010/0423 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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おそらく今のカリフォルニアでシラー系のワインの作り手トップ3を選ぶとしたら,1位はSine Qua Non,2位がAlban,3位はSaxumということになるだろうと思います。いずれも米国では入手難でオークション価格が付けられているワインですが,Saxumだけは例外的に日本での価格が米国の流通価格を下回っていました。私も以前,米国での価格が200ドルに達しているJames Berry Vineyard Proprietary Red 2005を7000円程度で入手。高評価を裏切らない味わいでした。

ところが昨年8月にWine Advocate誌で上記のワインの2007年版がついに100点を取ったからか,昨年末には日本への輸入がなくなるという話が流れ,事実ほとんどワインショップで見かけなくなりました。

それがこのほどようやくこの2007が柳屋に入荷。ただし3万9800円という米国流通価格と変わらない値段。ワイナリから直出しではないのか,それとも流通業者がぼっているのか。残念なことになってしまいました。

ただWA100点が税抜き3万円台というのは決して高すぎる値段ではないというのも事実。100点という数字に価値を置く人にとっては悪くない買い物かもしれません。

100点じゃなくてもいいや,という人は,市場に残っているSaxumを買い占めるのが吉ではないかと思います。

Date: 2010/0422 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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自由が丘にあるワインショップ「イーエックス・ワイン」が送料無料キャンペーンをやっているとオーナーの娘さんの柳田由香さんがつぶやいていたので,サイトを見たところ,カリフォルニアのワインはカレラだけのようです。

カリフォルニアワインファンとしては残念なラインナップですが,せっかくのご縁なので,紹介しておきます。送料無料の期限は4月30日。

これを機会にカリフォルニアワインの品揃えを増やしてくれたらうれしいなあ。
Date: 2010/0421 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Prince of Pinot(PinotFile)がGoogle翻訳を使ったサイトの翻訳機能を導入しています。でもやっぱりまだまだ。ちなみにタイトルはページタイトルになっている「Home Page | The Prince of Pinot」を訳した結果です。「件」はどこから来たのやら。

トップページに出ている「Small Vines Wines」の記事は
ポールとキャサリンマグラススローンの利点を理解を明確に触発さ近接、コンパクトな樹は、1998年SVV)のソノマ郡のヴァインズ開始小(ブドウ栽培を。 名前はワインの拡張子以降で味ブドウと品質を反映激しくのシンプルさをその基になる:哲学小さく、よりブドウが生産小さく。 閉じる間隔は1エーカー当たりのブドウの木を最大化し、ぶどう1ポンドを最小限に抑える。この数式ではワイン価格のボトル支え回収益性の増加を100で売るの質を成長ブドウが目的ときは不可欠です。

とちょっとは分かるような,でもやっぱり全然分からないような。原文は
Paul and Kathryn McGrath Sloan, inspired by a clear understanding of the advantages of close-spaced, compact vines, launched Small Vines Viticulture (SVV) in Sonoma County in 1998. The name reflects the simplicity of their underlying philosophy: smaller vines produce smaller and more intensely flavored grapes and by extension higher quality wine. Close spacing maximizes vines per acre and minimizes pounds per vine. This formula sustains profitability and increases quality which is critical when growing grapes aimed to sell at 100 times the bottle price of the wine.

名詞句あたりが苦手なんですかね?
Date: 2010/0420 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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昨年カリフォルニアワインあらかるとのセールで安く買ったLoringのClos Pepeを飲みました。Loringはカリフォルニアやオレゴンの様々な畑のブドウを使ってピノを作っていますが,Santa Rita HillsのClos Pepeはその中でも高く評価されているものの一つ。

予想以上に控えめな味や香り。初日はオレゴンのピノかと思うほど冷ややかな感じが強いワインでした(オレゴンがダメという意味ではありませんが)。二日目,三日目とだんだん開いてきておいしくなりましたが,どちらかというと同じときに買ったGarys'の方が好みだったと思います。

もう一つ,これは前にも紹介したと思いますが,コストコで700円台で売っているMirassouのピノ。米国の価格が9ドル前後ですから,それよりもちょっと安いくらいというお買い得ワインです。米国の値段だけで見ると日本で1300円台くらいのCycles Gladiatorあたりと同価格帯です。

このピノ,値段が値段ですから,むちゃくちゃおいしいとはいいませんが,この価格帯にしてはピノらしい味がして,ありがちな人造的な感じがしません。薄すぎもせずなかなかいい感じ。コストコでは1500円台で売っているEstanciaのピノもお買い得なのですが,こちらの方がオトク感は強いかも。これはお勧め。

※Loring買うなら下のセットは国内販売のものとしては,これ以上ないくらいの安さです。普通だったらLoringのGarys'が入っているだけで7000円~8000円くらいになってしまいます。

Date: 2010/0419 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとのメルマガにリーファーコンテナ(定温輸送コンテナ)を使ったワインの輸送(主にフランスから)がどうなっているか,詳しい話が出ていました。業界の人なら常識なのかもしれませんが,個人的には勉強になったので,許可を得て転載します。

なお,メルマガですから当然主眼はワインの宣伝であり,シャルドネの最高峰と言われるモンラッシェがコンディションに左右されがちで個体差が大きいのに対し,カリフォルニアの方が比較的その要素は低い,ということで最後はTORのシャルドネを紹介しています。

##以下転載(改行調整などは行っています)##
内陸深くに位置するボーヌよりディジョンに在る輸送会社の倉庫を経由し、積み地のル・アーヴルまで陸路450km以上を車上に揺られ、海上輸送に転じては、ドーバー海峡を尻目に、北大西洋からやがて赤道を跨ぎ南半球へ。

更に南下を続け、アフリカ大陸最南端の喜望峰を望み、インド洋へと抜ければ、今度は北半球を目指して北上。

マレー半島沖から東シナ海を経由し太平洋へと抜ける前には、二度目の赤道通過を経ることとなります。

そして、“何事”も無ければ、ル・アーヴル出港から、ほぼ31~32日を経た後に東京港へと辿り着く訳ですが、もしも、仏側における一方の主たる積み地、マルセイユ(ホース)が選ばれた荷であるならば、途中に“更なる難関”が待ち受けます。



ところで、世界中のワイン輸出入業者に選ばれる、定評あるワイン専門の海上輸送会社に、管理に厳格な定温便(リーファー)を扱う「JFヒレブラント社」があります。ここの特徴は、請け負い対象を、他多くの船会社のように、専ら 「コンテナ毎」とはせず、混載(LCL)により、小口の「パレット毎」も可能とするが故、少量生産のファインワインへの適性に秀でたビジネススタイルとなっています。

欧州を始め、北米や南米、オセアニアといった有名産地のほぼ全域を網羅する均一品質のサービスを展開する中、東京を仕向け地とする本船の数は、やはりフランス発が圧倒的多数。サービス対象エリアにある産地のワインを取り扱う日本のインポーター各社も、概ねは「ヒレブラントを利用している。」と公言します。

但し、フランス発は月当たりに四便以上が出港するのに対し、東京港向けカリフォルニア(オークランド港)発は、月当たり一便に過ぎません。カリフォルニアワイン取扱い各社による新規オファーがひと時に重なるのは、こんな事が要因の一つとして挙げられます。



話を戻しましょう。

▼ マルセイユ発に待ち受ける“更なる難関”とは?
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昨今、台頭する新興国におけるフランス産銘醸の絶対的消費量が増し、ちょうど工業用鉄鋼原料などに見られる現象と同様本船の予約が占められ、それら確保には大きな困難が伴います。

然るに、未だ需要に供給が追いつかぬ状態が続くル・アーヴル発。

ところがそれに相反するかのように、フランス最大の商業港であるマルセイユ発は、比較的に便の確保が容易です。


◇ 各社は、ル・アーヴル発の空きを待つでしょうか? ◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ブルゴーニュとマルセイユを結ぶ途中に、ローヌやプロヴァンスを始めとする南仏があります。

特に巨大資本のネゴスでない限り、混載(LCL)を余儀なくされるワインがブルゴーニュ。それと共に、取扱い品目に南仏ワインを加えるインポーターの幾つかは、陸上輸送における経済的合理性を優先し、出港地としてマルセイユを選びます。

大量かつスピーディーな供給が義務付けられ、「空きを待とう。」など悠長な姿勢ではいられぬ有名大手程例外ではありません。彼等の多くに、必要な本船を確保し易いマルセイユが選ばれるという「事実」があります。

3~4日も余計に要するのに…

◇「ル・アーヴル発は31~32日。片やマルセイユ発は34~35日。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しばしば、港湾関係者のストライキにより、足止めを食らわされるマルセイユですが、それが無かった場合の話です。

地中海に面するマルセイユが、より遠方のル・アーヴルに比べ2~3日程多くの日数を要するとは、一体どういう事でしょう?

今や、世界の一大消費地である中国。いつの間にか、日本の優先順位は、それに劣るものとなってしまったのでしょうか?

現在、ヒレブラントのサービスにおけるル・アーヴル発に東京港直行便が含まれるのに対し、マルセイユ発東京向けに限り、全ては上海を経由されます。そして上海では、航空機搭乗におけるトランジットの例に等しく、荷の積み替えが避けられません。

まるで、そこが事実上の終着港であるかのように。


貿易業務に明るい方ならご存知でしょうが、船から船、若しくは荷揚げ時にコンテナを移動する際は、即日に実施される訳ではなく、コンテナヤードでは「出番待ち」なる時間が要されます。費やされる時間が、四日間以上に及ぶ例も珍しくありません。

その間、リーファーの電源は保障されると思いますか?作業中に電源が抜けた場合、保険は適用されるでしょうか? 「コンテナ移動では、リーファーの電源は保障されず、又、起こり得る温度変化は摂氏三度程」と知れば、如何に感じるでしょう? 「摂氏三度」とは、概ねが経験則上の「最下限値」であり、理論上は、一層と大きな温度上昇が起こりうるとも聞きます。

売主(生産者)に買主(インポーター)も、目が届く筈の無い場所で、荷はどのように扱われているのか?鹿児島よりも緯度の小さな灼熱の上海港では、如何なる環境の下、港湾荷役はどの様に進められているのか?

疑問は膨らむばかりです。



かつて、日本を代表する某有名インポーターが、社内からの告発と思われる「輸送中にリーファー電源が落ち、(世界的に極めて有名な)ヴォーヌ・ロマネの某高級銘柄を、熱により吹きこぼれさせた。」なる話を耳にしました。全滅に近い状態であったようです。又、あるインポーターは、やはりリーファーの電源が落ちた際に、保険料込み(CIF)の貿易条件であったにも関わらず、商品損傷の解釈に話が噛み合わず、保険適用に至ることなく、全てを廃棄処分とせざるを得なかったとも。相当の額が廃棄に費される上、更には通関時において、酒税、関税、消費税を納めぬわけにはいきません。だからといって、まさかこんなものを、「“ワンコイン”と称し、売られる筈など無い。」と、断言できるでしょうか?多くのインポーターは、海上輸送にリーファーを選びますが、業界内では「あそこは使っていない。」と噂される先もあります。

オプション契約として数万円多く掛かるものの、随時の温度データを記録に残し、それをリスク回避の為の対抗手段とするなど、輸送コストを惜しまぬ理性を効かせたインポーターもあります。やがて、それら経費は、商品の販売価格に乗じる事となりますが、消費者にとっての「美味しいワインの為の保険」とも思えば、一本当たりの換算額は、リスク回避に見合う十分な対価と言えるのではないでしょうか。



真夏の太井埠頭を車で走っていた際、偶々目にしたトラックの幌の下に、明らかにワインと思われる箱の山を見た事があります。陸上輸送においても、定温便へのコストを削る業者もいるようです。


赤道を一度も通過しないばかりか、幾度も暖流に乗る欧州発に比べ、北米発の本船は、まるで逆行するようなルートを辿り、オホーツク海方面より三陸沖まで南下する寒流の親潮に乗り東京港に至ります。また、その間の海上輸送に要する期間は約一週間。

なにも、カリフォルニアワインの優位性を解くのみに、書き綴ったわけではありません。

ご多分に漏れず、かつての私もボルドーやブルゴーニュからワインを学び、それら一本槍の時も過ごしました。未だ深く記憶に刻まれる肝銘的ワインを挙げるとすれば、その中の幾つかには、かつて触れたかの地の産出も含まれます。但し、決して少なくもない頻度でボトルバリエーション(固体格差)に当たり、幾度と無く辟易とさせられたとも事実です。


商品の性格上、ワインのインポーターには、規模を大きくせずに専らファインワインに特化する業態も珍しくはありません。中には、最小単位の一名で運営する先さえ、幾つもあります。彼等に接すると、何よりも熱いパッションが伝わってきます。そこに産地は問われません。

ワインと共に、彼等の情熱と意気込みを尊び、息の長い関係を大切にすることで、巡り巡って素晴らしいワインと再び出会えるはず。そんな気持ちから、確かな品質が保たれた商品案内を続けて参りたいと思っております。



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▼ 固体格差に激しいモンラッシェを羨望とするならば、
TORやピーター・マイケルのシャルドネを体験して下さい。
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東京港に荷揚げされたワインは、保税地域を経て定温倉庫に入り、やがて各店へと出荷されますが、その際の国内陸上輸送を担う物流会社として、サービス対象を法人対法人のみ、配送物をワイン専門とする「リーファー システム ジャパン」があります。

あくまでも法人間取引専門の会社であり、また、サービス対象地域を全国とするわけではないので、一般個人の方の目に触れる機会は多いとは言えないでしょう。

ひょっとして、都内に住む方なら見た事があるかもしれません。

シェイファー ヒルサイド・セレクトのボトルが大きく広告された、黄色い社名ロゴの記されるトラックが所々を走ります。


以下二品を取扱うインポーターの倉庫と、弊社所有の倉庫を結ぶ便は、全てが「リーファー システム ジャパン」に担われます。

##以上転載##

ここで紹介しているTorのシャルドネCuvee Torchiana 2008はWine Advocate誌で95点。同ワイナリのシャルドネでは過去最高点を得ています。値段はちょっと高めですが,伸び盛りのワイナリなので挑戦する価値はあるでしょう。

Date: 2010/0416 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Sine Qua Nonの新作シラー「レーベルズ」とグルナッシュ「ピクチャーズ」,うきうきワインの玉手箱では税抜き2万5000円で送料無料。ただし,現在発売はSyrahだけ。グルナッシュは18日から発売のようです。

Date: 2010/0416 Category: 技術系
Posted by: Andy
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昨日のiPadの記事はすごいアクセス数でした。日ごろ,過疎とまでは言わないまでも,のんびりやっているブログとしては,事件もの。鷲宮神社にらきすたファンが押し寄せたようなものでしょうか(知らないので適当なことを書いています)。普段のページビューと比べるとこんな感じ。

アクセス急増

昨日はときどきアクセスをチェックしていたので,その増え方の傾向を観察していました。そこで今日はそれを簡単に紹介しておきます。

アクセスが増え始めたのはネタフルのkogureさんが「iPadはどこにいったら買えますか、、、ほすぃ」というのに私が返信し,kogureさんがRTしてから。当初はほとんどがTwitterからのアクセスだったと思います。Google Analyticsで参照元が(direct)と表示されるのが多分,Twitterクライアントによるもの。そのほかTwitterのサイトやWebクライアントのHootSuiteからのアクセスがありました。

その後,ネタフルへの掲載でまた増えましたが,「ネタリスト」というコネタ集だったので,それほど爆発的ではありませんでした。

そのほか,otsuneさんのtumblerからのアクセスが増え,そしてはてなブックマークが来ました。ホッテントリしたのが(当サイト初)大きかったようです。また,今日になってからはネタフルやはてブのRSS経由だと思われるLivedoor Readerからもそこそこのアクセスがありました。

しかししかし,圧倒的にトップだったのはAppBank。夕刊のトップ付近に載ったためか,昨晩から今日にかけてぐんとアクセスが増えました。

これらを参照元の比率で見ると大体下のグラフのよう。Twitter関係とAppBankがそれぞれ4割弱。残りが2割強といった感じでした。

参照サイト

サイトが落ちたり異常に遅くなったりしなかったのはほっとしました。

それと一つ失敗したのはkogureさんにRTするときに素のURLを入れてしまったこと。bit.lyで短縮して渡しておけば,そこからのアクセス数をもっとちゃんと追えたはずでした。
Date: 2010/0415 Category: 技術系
Posted by: Andy
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【追記】今回,こういったオーダーが多いせいか,Appleに断られるケースもあるようです。自己責任でオーダーなさるようお願いします。

iPadの日本での出荷開始が5月末ということで,そんなに待たなきゃいけないのかとお嘆きの方も多いことでしょう。米国までの安いエアチケットを探し始めた人もいるのではないかと拝察いたします。

iPadが欲しい,でもアメリカに行くには時間もお金もない,そんなあなたもiPadを買う方法があります。

な~んて勿体ぶるほどのことはなくて,私も米国からワインを送るときに使っているSHIP2Uを使えば,日本からでもiPad買えるのです。

方法としてはSHIP2Uに連絡してiPadを買いたい旨を伝え,送り先の住所をもらいます。iPadは米国のApple Storeで購入(日本のクレジットカードで購入可能 追記:検証中です,コメント参照)し(別の店でもいいですが),購入時に送付先(Shipping Address)にSHIP2Uの住所を入れます。出荷されてSHIP2Uに届くと送料の連絡が来るので,それを入金(日本の銀行口座です)すると,日本に送ってもらえます。

SHIP2Uのかんちゃんによるとワインを買う予定があるならば,「追加送料も5ドルくらいで済むのでは」とのこと。iPad単体だと送料いくらか分かりませんが,例えば3kg以下ならば39.99ドル。このほか関税や燃油特別付加運賃はかかりますが,5000円とか6000円くらいの加算で済むのではないかと思います(追記:4月一杯は燃油特別付加運賃を合わせて38.49ドルだとか)。あと,購入時の税金は必要なのでご注意のほどを。

また,iPadはまだ日本での認可(技適)を受けていないので,無線LANとBluetoothは使ってはいけないことになっています。アプリケーションはUSB経由でインストールできますが,アプリケーションが通信必須の場合は動かしてはいけないのでご注意のほどを。一部のアプリケーションはUSB経由でデータを転送する機能がある(例えばCloudReaders)ので,そういったアプリであれば安心して楽しめます。

ちなみにipodtouchlabさんがiPhoneをSHIP2U経由で買ったときの記事があるのでご参考まで。
Date: 2010/0414 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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米国でも200ドル以上するShafer Hillside Selectがカリフォルニアワインあらかるとで税抜き1万9980円です。12本限り。これ書いているうちにも売り切れるかもしれませんが,強力お勧め。

Date: 2010/0413 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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San Francisco Wine Center」が4月17日にオープンします。

フルタイムでワインの教室をやったりワインのストレージがあったり。なんだか,つぶれてしまったCopiaを思い出してしまうのですが,今回は大丈夫でしょうか?

場所はファイナンシャル・ディストリクトだそうです。
Date: 2010/0413 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhone OS4のマルチタスク・サポートに関して,従来のアプリの場合はマルチタスクは利用できないという話をちらっと見ました。どうやらOS4のAPIを使っていないとタスクスイッチもできないようです。

想像するには,サスペンドのイベントがあって,それを拾って状況を保存し,レジュームのイベントで戻すといった処理をする必要があるということでしょうか。だとするとマルチタスクといっても最も原始的なレベルになりそうです。Appleとしては既存のアプリケーションでがんばってマルチタスクをする努力をするよりもアプリケーション側でちゃんと動くようにしてもらう,といったところなのでしょうか。

余談ですが,これに関連してコモンズマーカーの星暁雄さんがAndroidの動作についてまとめてくれています。これもなかなか興味深いやり取りです。
Date: 2010/0412 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Twitterでリーデル・ワインブティックの人がグラスの拭き方を指南していました。ご参考まで。



【リーデル在庫一掃】なんと最大39%オフ!
Date: 2010/0411 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインピークスの週末セールでカレラが激安で出ています。今残っているので目玉はシャルドネのマウントハーラン2296円,ヴィオニエが2296円。とくにヴィオニエは米国でも30ドル以上します。よくセールになっているセントラル・コーストものではなく自社畑ものなので,レベルが一つ違います。強力お勧め。


ちなみにオーパスワン2006も税込み1万8300円と,これも相当安い。

Date: 2010/0411 Category: 技術系
Posted by: Andy
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金曜日はAppBankのイベント+飲み会に参加してきました。AppBankの中の人たちとはこれまでネット上での交流はあったものの,実際にお会いするのは初めて。ほかにもこれまで名前だけ知っていた開発者の方々などとお会いできました。

銀座のアップルストアのイベントは途中から見ていたのですが,entrypostman氏AppBank氏も,なかなかのプレゼン上手で感心しました。その後,宴会までの時間だらだらしていたところ,こちらから名乗る前にAppBank氏に発見されちょっと感激。Twitterアイコンを自分の写真に変えて初めていいことがありました(笑)。

この日はiPadの発売直後やiPhone OS4.0発表直後ということで,いろいろ貴重なものが見られました。特にiPadはハワイで買ってきた人二人や,米国から送ってもらった人など,僕らのテーブルだけで3台もありました。
iPad
iPadの第一印象は,意外と小さい。持つとずっしりした感じはあるのですが,もっと大きいような気がしていたので,かわいく感じました。次に,画面がきれい。例えばネットブックあたりと比べると液晶テレビでアナログ放送を見たときと,デジタル放送を見たときぐらいの印象の違いがあります(あくまで印象)。付けっぱなしでもバッテリがほとんど減らないのも印象的。また,純正のカバーがかなりいい感じ。机の上に置いたときにちょうどいい角度で使えます。

iPhone OSは,デベロッパ向けリリースを早速iPod touchに入れていた方が複数。マルチタスクは使えず,アプリのフォルダ化のところだけ見ましたが,なかなか面白い。ただやりすぎるとかえって管理は大変かも。

このほか,AppBankで開発中のネット対戦大富豪もちらっと。これもよくできていそうです。

いろいろ刺激を受けました。
Date: 2010/0409 Category: 技術系
Posted by: Andy
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といってもSDKを見ているわけではないし(見ている人は,NDAで書けないわけですが),適当なことを書くだけですが「iPadにマルチタスクはやっぱり欲しかったと思う」とかってことを書いた手前もありちょっと感想を。

iPhone OSは元々Mac OS X=NEXTSTEPをベースにしているわけですからOSとしてのマルチタスク機能は存在しています。これをどうサードパーティに使わせるかが課題であり,そのときの最大のネックはメモリ(主記憶)だと考えています。パソコンのOSだと,仮想記憶といってディスク領域の一部をメモリであるかのように利用していますが,iPhoneのようにディスクがフラッシュ・メモリ(ちなみにiPhoneの8Gとか16Gとかいうのは,このようなディスクとしての容量のことです)の場合,書き換え回数の限界が低いので仮想記憶を使っていません(そういえばSSDってこの問題どーしてるんだろう?)。アプリケーションを複数並行利用する場合,作業領域だけでなく,プログラム自体が占めるメモリも必要になるので,そこがクリティカルなのです(今回3Gが対象外なのは主記憶が少ないからではないかと思います)。

僕は,その部分をデスクアクセサリのようなミニアプリ形式を用意することで逃げるのではないかと想像していたのですが,今回の仕様を見ると,2段階のサポートを行うようです。まずはタスクスイッチによる切り替え。この機能の実装に関してはバックグラウンドでの動作が必要でないので,作業メモリだけ残してプログラムはアンロード/ロードするのではないかと思います。

もう一つはバックグラウンドでの動作。ここでは音楽再生など特定のAPIを使うアプリだけがバックグラウンドで動きます。この場合の実装は二つありそうです。音楽再生や通話といった既にOSが用意している機能では,アプリケーションからOSの特定モジュールにデータを渡してそのモジュールがバックグラウンドで動作し,アプリケーション自体のコードはバックグラウンドでは動かさないのでは,と思います。ただ,ファイル保存などアプリのコード自体を動かさないといけないものは例外で,その小さなモジュールだけをメモリに残す形にするのでは,と思います。これが二つ目の実装です。

実際の実装はどうなんでしょうね。
Date: 2010/0409 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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キタザワでAu Bon ClimatのLos Alamosが格安です。現地価格で28ドルくらいなのが2600円(税抜き)。Caleraのセントラル・コーストもシャルドネが1950円,ピノが2580円とかなり安め。まとめ買い向けです。

Date: 2010/0408 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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佐々木俊尚さんが書いた「電子書籍の衝撃」が4月14日正午まで110円(通常価格1000円)だというので,ディスカヴァー デジタルブックストアでダウンロードして読んでみました。当初110円が1万人限定ということでアクセスが殺到したせいか,初日の4月7日にはアカウント作成でエラーが続出したり,支払った後も書籍にアクセスできなかったり,最後にはログインもできなくなったりと散々でしたが,4月8日にはちゃんと使えるようになったようです。

以下では書籍の内容,および「続きを読む」以下ではこの電子書籍自体について感想を記します。

本書は
第1章 iPadとキンドルは、何を変えるのか
第2章 電子ブック・プラットフォーム戦争
第3章 セルフパブリッシングの時代へ
第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
終章 本の未来
という構成になっています。第1章,第2章は日頃からそれなりに電子ブックについて興味を持って情報を追っていれば大体知っている内容でした。

第3章のセルフパブリッシングのあたりが本書の白眉。AmazonでKindle向けに電子書籍を作る方法や米国でセルフパブリッシングをしている人の話,日本で音楽をセルフディストリビューションしている人の話,MySpaceで楽曲を公開したのをきっかけに若手を育成するミュージックレーベル,さらにはメジャーレーベルへと進出した話が書かれています。特に最後の部分が,今後の書籍における構造変化を示唆しているようで興味深いところでした。

第4章はケータイ小説と取次の話。ケータイ小説は知らない世界なので面白かったですが,本書の中では刺身のツマ的な部分。取次に関しては,委託制が導入された経緯など知らないところもありましたが現在の問題点などは既にいろいろ語られているところ。特に新鮮味はありませんでした。日販の総量規制の話などはどうして書かなかったのか逆にちょっと不思議な感じがしました。

一般向けの新書なので全体にあっさりした記述で物足りなさはありますが,1時間で電子書籍のあらましが分かると思えばお得なのだろうと思います。



こちらも気になる。


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Date: 2010/0407 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋で毎年出てくるRavenswoordのOld Hill。今回も5980円(税抜き送料込み)とかなり頑張った値段。米国でも50ドル台が普通です。Wine&Spiritsでは95点がついたとのこと。



Date: 2010/0406 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパヴァレーのワイントレインがサンフランシスコ発で車を運転せずに参加出来るツアーを開催します(Napa Valley Wine Train | Napa’s Deals Without Wheels)。5月31日までは大幅な割引もあり。サンフランシスコに行く予定がある人は見ておいた方がいいでしょう。

1泊と2泊のプランが有り,どちらも二人向け。1泊のプランの場合,①フェリーとシャトルを使ったサンフランシスコからナパの往復,②ワイントレインの「グルメランチ」コース,③Napa River InnのHistoric Deluxe Room宿泊,④Sweetie Pie's Bakeryの朝食,⑤アーリーチェックインとレイトチェックアウト,⑥ナパ市内のテイスティング・ルーム14個所で使える「Downtown Wine Tasting Card」2枚。

以上,通常レートで618ドルが5月31日までは428ドルとなります。二人の料金ですから一人当たり約2万円という格安です。

さらに2泊だと⑦Napa River Innの2泊目,⑧Napa River InnのSpaが2割引,⑨Silo's Jazz Clubのカバーチャージが加わって市価1138ドルが613ドルです。

かなりお得なのでこの機会にぜひどうぞ。割引期間過ぎても,レンタカー借りることを考えたら悪くないパッケージだと思います。

サンフランシスコへの航空券はこちらからどうぞ
Date: 2010/0405 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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読売新聞のサイトの「ワイン漬けDiary」で「本家と見分けのつかないスパークリング」としてロデレール・エステートのスパークリング・ワインが紹介されていました。

ロデレール・エステートの「本家」といえばもちろん「ルイ・ロデレール」。超高級シャンパーニュの「クリスタル」など,シャンパーニュ・ハウスの中でも高級感のあるところ。

今回の記事は,そのルイ・ロデレールの「NVブリュット・プルミエ・クリュ」(市価6000円程度)とロデレール・エステートの「カルテット・ブリュット」(市価3000円弱)をブラインドで飲んで,後者を本家だと思ってしまったという話と,それを確かめるために改めてこのワインだけを飲んだという話。
ただ、ラベルを眺めながら飲むと、違う感想を抱いた。妙に中間の膨らみがある、余韻の切れが太い……現金なものだ。我々がいかにラベルにだまされているかということも思い知った。

というあたり,なかなか正直な感じ。ただ飲み直したらダメだったというわけではなく
半分ほど残して、翌日も飲んでみた。劇的に発展はしなかったが、酸の角がとれておいしくなっていた。1日たってからおいしいスパークリング・ワインは本物だ。シャンパーニュでもへたれるものは珍しくないのだから。

とのこと。

なお,このコラムを書いている山本昭彦さんは「ボルドー・バブル崩壊」などの本も書いているジャーナリストです。

ちなみに記事中ロデレール・エステートが「ソノマ・コースト」にあると書いてありますが,正確には「Anderson Valley」。ソノマの北のメンドシーノにあります。

またカルテット・ブリュットは輸出用のブランド名で米国ではBrutに相当します。ロゼもあります。また1ランク上のものはL'Ermitage/L'Ermitage Roseとなっています。日本の値段は比較的リーズナブルなのでお試しあれ。

Date: 2010/0405 Category: グルメ
Posted by: Andy
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日曜日に三浦半島は三崎港の朝市と鎌倉に行ってきました。

まず向かったのは三崎の朝市。ここは毎週日曜日5時~9時まで朝市をやっています。といっても実際は8時くらいにはほとんどの店が店じまい。6時~7時半あたりがピークのようです。

三崎朝市

この写真は7時45分くらい。もう品物も随分減っています。7時からのセールのキンメダイを買ったり,屋台で買い食いしたり,もちろんマグロも買ってます。野菜も結構安くていいです。

9時前には三崎を出て,鎌倉に向かいます。途中,佐島の港に寄って捕れたてを釜揚げしたシラスも購入。

鎌倉は桜の季節でもあり,とにかくすごい人。ただ,桜はうちのあたりと比べてもだいぶ早そうで,もう芽が出ている木が多くなっていました。

鶴岡八幡宮に向かいます。

鶴岡八幡宮

この写真は参道から撮ったものですが,大銀杏の木がなくなって左側がちょっとすっきりしてしまいました。

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Date: 2010/0403 Category: グルメ
Posted by: Andy
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もう今年で16回目になるという「カリフォルニアバイザグラス」プロモーションが始まりました。

首都圏,関西圏,名古屋地区の約230軒のレストランが参加して,カリフォルニアワインをグラスで供します。店舗によってやっている期間は違うので参加店のページを見て行くのが吉でしょう。

麻布十番のカリフォルニアワインガーデンでは50種類のグラスワインを出すとのことです。

グラスワインというと割高だったり,安ワインだったり,コンディションがいまいちだったりといったあまり良くないイメージを持ちがちですが,こういうキャンペーンで多くの人が飲めば,いいワインをいいコンディションでリーズナブルな価格で提供しやすくなるわけですからいいですよね。

参加店のみなさんがんばっていいメニューを作って下さい。教えていただければここでも紹介しますよ~
Date: 2010/0401 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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英Decanter誌のWebサイトに北朝鮮の金正日主席がChateau LatourのセカンドラベルであるLe Forts de Latourの2009年を全部買い占めたというニュースが出ていました。

Decanter

実はこの記事,エイプリルフールのネタだったのですが,真に受けてしまったIndependent紙は「Kim Jong-il may be a wino but did not buy Les Forts de Latour 2009 - Food & Drink, Life & Style - The Independent」と,それを否定する記事をわざわざ掲載する事態に。Decanter誌も慌てたのか上記の記事を取り下げ,代わりに「Latour and North Korea: April Fool - decanter.com - the route to all good wine」という記事を掲載することになりました。

Decanter誌は実は毎年エイプリルフールの記事を載せているのですが,確かにちょっと本当に見えてしまうときもあって,今年の記事はややウィットに欠けていたような感じがします。

そういえば数年前にはパリス・ヒルトンがボルドーの顔になるといった記事があり,それを日本の某ワインサイトが普通に紹介してしまうなんていうこともありました。これなんかは明らかにおかしいと分かるんですけどね。

米国ではエイプリルフールネタが出てくるのもこれから。ワイン関係で面白いのがあったらまた紹介します。
Date: 2010/0401 Category: 技術系
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iPhone特化宣言は一応エイプリールフールネタのつもりだったのですが,意外に普通にそれが良いのではという意見も登場して,うーん確かにと思わないこともなく。余計なものを読み込まないと表示早いよね。

このスキンでも外部サイトのいろんなのを読み込むのをやめたらずいぶん表示が軽くなりそう。
Date: 2010/0401 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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一昨年から正式輸入が始まったSine Qua Non。今年もシラーとグルナッシュ,さらにわずかですが白(ルーサンヌとヴィオニエのブレンド)も加わって出荷が始まりました。

2009年8月に発行されたWine Advocate誌ではいずれも「Not Yet Named」とされていましたが,最終的にはシラーがLabels,グルナッシュがPictures,白がBody&Soulという名前になったようです。

パーカーには相変わらず手放しで絶賛されており,今回もシラーと白が95-98点,グルナッシュが95-97点という高得点です。なお,シラーはこれまで同誌で5回100点を得ています。また,シラーは自社の11 ConfessionsとCumulus,およびWhite HawkとBien Nacidoから購入したブドウを使っており,白は11 ConfessionsとBien Nacidoのブドウだそうです。

今回はカリフォルニアワインあらかるとと柳屋に入荷。値段はいずれも税抜きで2万6800円です。米国では白は100ドル台で流通していますがSyrah,Grenacheはほぼ同価格です。

Date: 2010/0401 Category: 技術系
Posted by: Andy
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これまでもiPhoneから閲覧できましたが,より対応を進めていくため,標準の表示をiPhoneに特化させました。PC対応などを残してはいけない,退路は絶つべきだということで,PC用表示は行いません。なお,今後はTwitterにもより親和性を高めていくため,1記事140文字以内,タイトルはなしにしていく予定です。詳しくはこちらを参照のこと。ぜひ@andymaに声援を。
Date: 2010/0401 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天で4月1日21時59分までのオークション落札がポイント10倍になる(要エントリー)をセールをやっています。ワインショップ フィッチではこれに乗って,オークションでオーパス・ワンやカレラなどを出しています。どれもオークションとはいうものの,開始価格=落札の即落価格なので,実質その値段で販売している状態です。

オーパス・ワンは落札価格が17888円。ポイントと税金を考慮に入れると実質1万7000円弱。実はオーパス・ワンのセカンドと言われているオーバチュア(ワイナリはセカンドと呼んでいないので本当はそういうべきではないと思いますが)も1万7000円台で売ってますし,オーパス・ワンのハーフボトルでもそれくらいで売っているものもあります。というわけで明らかにそれらを買うよりはお得です。

このほかにもカレラのミルズが実質3000円台だったり,セントラル・コーストのピノが12本で2万4000円と,かなり安いです。

オークションのページ

Date: 2010/0331 Category: おすすめワイン
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Wassy's渾身のカリフォルニアワインセール,終了まであと6時間くらい。買い物忘れはないですか? せっかくだから何か買いたいけど,何がいいか思いつかないという人は「Wassy'sのセールからお勧めPのPなど」を参照してくださいませ~

Wassy'sのカリフォルニアワイン一覧



Date: 2010/0330 Category: イベント
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異常に寒い日が続いていますが,今週末は東京も桜が見頃になりそうです。花見でワインを飲む人ももちろんいるでしょうが,ガラスのグラスは割れたら危ないし,屋外ではちょっと使いにくいもの。そんなときにお勧めなのが,プラスチックでできた「割れないグラス」です。

govino

写真のグラスは昨年紹介したもの。日本ではDean & Delucaで売ってます(どこでもあるかどうかは不明,品川にはありました)。私が昨年地引網で持っていったときも結構周りから注目を集めました。

もっと手軽に飲むならば缶入りのワインもあります。オーストラリア産のものが比較的入手しやすいですが,カリフォルニアならコッポラのスパークリング「ソフィア」の缶があります。中身は普通のソフィアと同じ。ストローも付いているので,これで飲んでいたらファッションモデルのようですね(笑)。



コメントでうえはらさんからお勧めいただいたPlaty Preserveは,当ブログで何回か紹介しているワインの保存袋。これに移し変えていけば,帰りはくるくる丸めて簡単に持ち帰れます。ビンを割ったり倒したりする心配もないのでこれもいいですね。



もう一つコメントでのりこさんからお勧めいただいたプラスチック製のフルートグラスはこれでしょうかねえ。組み立て式ということで持ち運びがかさばらないのがよさそうです。

Date: 2010/0329 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Caleraの2006は最近ショップでずいぶん安く出ています。これまでこのヴィンテージではdancyuの5000円以下ピノでトップだったMt. Harlan Cuveeを何回も飲んでいますが,初めて単一畑ものに手を出してみました。

やや濃いめのしっかりとした味わい。香りもすみれ系。ちょっと甘苦いテイストがあって,もしかすると熱に当たったのかなあという感じもあります。ただ,この前に別のショップで買ったMt. Harlan Cuveeも似たような感じがあったので,もしかするとこのヴィンテージの今の状態がそういう味わいになっているのかもしれません。今回のボトルだけだとMt. Harlan Cuveeで十分だったかという気もしましたが,1本だけで判断するのは早計でしょう。カレラの単一畑はやはり10年経ってから飲むべきなのかも。

Napa StationのChardonnayはCostco(コストコ)で買ったもの。価格は多分1000円台前半です。

軽いトロピカルフルーツの味わい。するする飲めていいのですが,ちょっと酸が足りないかなあ。もう少し低い温度で飲んだ方がよかったかもしれません。

悪くはないのですが何かピンとこない。ワインのせいなのか自分のせいなのか。

こういうときもあります。
Date: 2010/0327 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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Evernote,最初に入れたときの印象があまりよくなかったので,ほとんど入れたきりになっていたのですが,絶賛する人が多いので,もう一回取り組んでみようと小暮さん,いしたにさんの本を買ってみました。

Google Analyticsでレポートをメール送信する機能を使って,EvernoteにAnalyticsレポートを保存していく方法など,なるほどと思い,いろいろ試そうという気になってきました。

iPhoneでAwesome Noteというメモアプリを使っているのですが,これまでサーバー連携をGoogle Docsとやっていてちょっと使いにくく感じていたのですが,これを機にEvernote連携に変えたらだいぶいい感じになりました。というわけで,Evernoteよくわかんないよという人は一度読んでみるといいかもしれません。

ところで,最近本をAmazonよりも楽天で買うことが増えました。ワインやら電化製品やらで楽天使うのでポイントを共通化したいというのもありますが,こっちの方が包装が簡易なのも理由の一つ。全品送料無料のときも多いので,特に1500円未満のものを買うときにはチェックした方がよいかも。以前は発送が遅いという問題があったのですが,最近はかなり早くなりました(一昨日注文した本は昨日ついてました)。

なので今回は楽天で紹介。今は送料無料です。
Date: 2010/0326 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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現ブログで検索しても見つからなかったので,多分先代ブログ(2006年1月まで)で紹介したことがある,ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラのコラボワイン「スカイウォーカー」が国内で発売になったようです。

ジョージ・ルーカスはワインとあまり関係なさそうですが,彼のスタジオLucasfilmや彼が居住するSkywalker Ranchというのがサンフランシスコの北,マリンカウンティのNicasioというところにあり,ナパやソノマにはすぐなのです。このワインのブドウもSkywalker Ranch産のもので醸造はコッポラで行っています。かなり海に近いエリアですから冷涼な気候だと思われます。実際,Marin Countyで一番作られているのはPinot Noirなのですが,SkywalkerのワインはMerlotとChardonnay。このあたりはルーカスの趣味なのでしょうか。

Date: 2010/0325 Category: グルメ
Posted by: Andy
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"【とんかつ豚組5周年だよ】3月21日、西麻布豚組は5周年を迎えます。で、周年祝いの大盤振る舞いを勝手に決めました。3/21〜3/28の間、ご希望の方にはとんかつを厚さ約3cmの「超厚切り」に無料でアップグレードします!(但しロースのみ)"
Twitter / 豚組(とんかつ・しゃぶ庵・やきや)

というのをTwitterで読み,とんかつ好きとしてこれまでも気になっておりながらなかなか行けなかった西麻布の豚組に,意を決して行ってきました。
とんかつ豚組
頼んだのは1500円のランチ。ロースとんかつにキャベツ,お新香,味噌汁,ご飯がつくセットです。このロースカツが同じ値段で3cmの厚みの肉になってしまうというからびっくりです。ちなみにこの日のランチセットの肉は「琉香豚」(りゅうかとん)と書いてありました。沖縄県産の豚で,「那覇ミート」の紹介によると,旨みが多く,脂身が少ない豚のようです。

初対面の方も含めて,この日集まった5名(うち女性2名),もちろん全員これを注文です。しばらく待っていると,5周年記念だというサービスのコロッケが出てきました。
コロッケ
俵型に作られたこのコロッケ,よくこの形のまま揚げたなと思うほど柔らかく,ジャガイモの味がとてもよい,これだけでもかなりの逸品です。

そして20分ほど待ってようやく来ました,3cmとんかつ。
とんかつ
分厚いです。デンとしてます。断面はこんな感じ。
とんかつ断面
パソコンのブラウザで見たら,大体この写真が実物大だと考えていいと思います。他のメンバーは,100円玉と厚さを比べたりiPhoneで定規ソフトをダウンロードして測ったり,となかなかユニークな行動に出ていました。ちなみに100円玉の直径は22.6mm,500円玉は26.5mmだそうです。1円玉は20.0mmちょうど。

さて,肝心のとんかつの味ですが,こんなのおいしいに決まっています。琉香豚の性質のせいか,脂っぽさは少なく,意外とあっさりしています。脂の旨みを味わうというより3cmの厚さでゆっくりと火を通された肉自身の旨みを楽しむタイプ。肉汁たっぷりで噛むごとに味が口中に広がるのが3cmの醍醐味でしょう。衣もサクサクで,おいしいです。それにしてもこれだけの厚みの肉を固くならず,中までしっかり火を通して揚げる技術もさすが。

あ,もちろん「とんかつは塩」派として塩でいただきました。他のメンバーも大体塩を使っていたようでした。

それとこの店はとんかつだけでなく,他のものも全部レベルが高かったです。お米や味噌汁の味もよかったし,キャベツにかけたフルーツポン酢も秀逸。キャベツはボウルに入ったのを取り分けて食べたのですが,個人的にはボウルからむしゃむしゃ食べたかったくらい。小皿に取って食べたので,ちょっと控えめにしてしまいました。そこだけちょっと後悔。また,ちょっとスモークの効いた沢庵も意外な美味。沢庵はほかではあまり食べないのですが,これはマジでおいしかったです。

というわけで大満足の3cmとんかつでした。またやってください。
Date: 2010/0324 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sのセール,膨大すぎてどれがお買い得か見極めるのも大変だと思いますので,いくつかお勧めを選んでみました。

まずはシャルドネでHeintzとPatz&HallのDutton Ranch。どちらもポイントを計算に入れると4000円台半ば。ほぼ現地価格に近いところです。特にHeintzは,同じブドウを使っているLittoraiのワインなどは60ドル程度するのが普通ですから,かなりお買い得。Dutton RanchはP&Hのシャルドネの中でもトロピカルフルーツの味わいの濃いもの。安心して飲めるおいしさがあります。

次はカベルネでスポッツウッドのEstate 2004とLyndenhurst 2005。2004はWine Advocate誌で91点とここにしてはそれほど高くない評価ではありますが,市価は140ドルくらいから。これがポイント入れたらほぼ8000円ですからばかみたいな値段です。LyndenhurstはSpottswoodeのセカンドワインです。2005年はWine Advocate誌で89点。米国では60ドル近くしますが,ポイントを入れたら4000円台という激安。

最後はピノでPisoni EstateのPisoni Vineyard。有名なPisoniの畑のワインですが,畑の持ち主のGary Pisoniのワイナリが作るもので,数あるPisoniのワインの中でも評価が高く入手も難しいワインです。ポイント計算に入れると1万円を切るというのは破格の値段。2005年はWA誌で94+,2006年は95+という高評価です。特にフルボディのピノが好きな人にはお勧め。

Date: 2010/0323 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オンラインWassy’sで決算セールをしており,カリフォルニアワインは全品ポイント10倍,すなわち表示価格よりも実質1割安で買えます。しかも,全品楽天最安価格(Wassy's調べ)。ついでに6本買うと送料無料。

メルマガによると
先週、438種類のカリフォルニアワインの全てを
楽天最安値に合わせました。

↑超!手作業です。

・・・・これ、最安値ちゃうやんか!と言うのが
あったら、、、ゴメンナサイ。

手作業ですから、、、
人は、間違いをおかす生き物ですm(_ _)m

全部検索かけましたから、、、、

いやあ,立派です。立派というよりほかにいいようがありません。

Wassy'sのカリフォルニアワイン一覧

「ちなみに、その後、他店にもっと価格潜られる可能性も
あるわけです( ̄□ ̄;)!!」ということですから,もし最安じゃなかったらごめんなさいですが,とにかくそれだけ調べたというだけでも頭が下がります。
Date: 2010/0323 Category: 健康
Posted by: Andy
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敬愛するshuzさんがYOMIURI ONLINEに書いているコラムで熱劣化の話がありました(これでわかる熱で劣化したワイン : 話飲徒然草)。

これに茶々を入れるわけではありませんが,「ワインは、温度や光、振動など、さまざまな要素に敏感な、いわば生鮮食品のような飲み物だといわれます」というところでちょっと考えてしまいました。

ワインの味にコンディションが占める要素というのがかなりあることは僕自身,shuzさんらにずいぶん教えていただきました。それはもちろん,分かるのですが,逆に考えて飲み物の中でワインほど時間をかけて飲むものって他にあるんでしょうか?

もちろん,ウイスキーやブランデー,あるいは泡盛など蒸留酒は数十年の熟成は珍しいことではありません。ポートのようにアルコール度が高いものも何十年の寿命があります。

一方で醸造酒ではどうでしょう? 日本酒は最近でこそ古酒も飲まれるようになってきましたが,基本的にはフレッシュな味わいを楽しむものだと思いますし,ビールなんて作ってから飲むまで短ければ短いほどおいしいのではないかと思います(工場やマイクロブルワリで飲むビールはおいしいですよね)。

アルコール類を除くと,お茶やジュースなども早く飲んだ方がいいし,置いておくことでおいしくなる飲み物ってほとんど思い当たりません。

そう考えるとワインって異常なほど長持ちする飲み物なのだなあという気がします。どうしてワインだけが長持ちするのかと思うとなんだか不思議です。状態を崩しやすい醸造酒だからこそ,大事に保存しないといけないのでしょうけど。

ネタなし戯れ言で失礼しました。
Date: 2010/0322 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ダービース(Derbes)が作っている珍しいピノ・ノワールとピノ・ムニエの50%/50%混醸ワイン「Les Pinot」が輸入元終売で安くなっています。ワイナリ価格で45ドルが5600円。普通のピノも5200円とかなり安いです。

Date: 2010/0321 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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紹介しそこねたパーカー高評価のオレゴン泡などで紹介したトニー・ソーターがオレゴンで作る高評価のスパークリング・ワイン「ソーター・ブリュット・ロゼ」。今度はカリフォルニアワインあらかるとで税込み4000円台で出ています。米国でも50ドル近くするワインですから現地価格。パーカーも「one of best domestic bubbles ever tasted」とTwitterでつぶやいています。

Date: 2010/0320 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Fess Parker WineryのFess Parkerさんが85歳で亡くなったそうです。
"Actor, developer and vintner Fess E. Parker, Jr passed away March 18th, 2010, at his home in the Santa Ynez Valley. Mr. Parker was 85 years old."

Beloved American Icon, Fess Parker, Passes Away

俳優として活躍し,その後不動産開発に乗り出し,1989年にワイン造りを始めました。

ご冥福をお祈りします。
Date: 2010/0319 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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本が好き!で献本いただいた本です。

Twitterの本は数ありますが,本書は初心者というよりも初級者向け。Twitterを使いこなすためのノウハウに絞って書いているので,全くTwitterを使ったことがない人にとってはやや取っ付きにくそう。TwitterをWebサイトだけで使っている人が,専用クライアントにステップアップしたいときに読むのがベストではないかと思う。

特に力を入れて紹介しているのはTweetDeckとHootSuite。どちらもタイムラインを追うだけでなく,複数カラムを使ってさまざまな情報を流せるのが特徴です。iPhoneに関する肯定的あるいは否定的なTweetだけを表示するカラムを作ってみるなど,複数カラムの使いこなしについてはかなりマニアックなほど詳しく書いてあります。

フォローする人の見つけ方も,単に有名人をフォローするというやり方ではなく,自分の趣味に合う人をどう探すか,さまざまな方法を紹介していて参考になりました。

なお,タイトルのパワーユーザー100人というのは,どういったクライアントを使っているかのアンケートに答えた人数。使いこなし自体は筆者の経験によるものが中心です。

Twitter使いこなし術
  • 根岸智幸
  • アスキー・メディアワークス
  • 780円
Amazonで購入
書評
Date: 2010/0319 Category: 技術系
Posted by: Andy
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最近Twitterでワイン関係の人が増えてきた感じがしますが,先日の質問にもあったようにテロワールってやっぱり話題になりやすいようです。

そもそもテロワールって何かという定義がはっきりしないという問題とか,結論がでなかったり噛みあわなかったりする部分が多いのですが,そもそも科学的アプローチを取りづらいこともあるような気がします。具体的には,ワイン造りに様々なパラメーターがある中で,畑の場所だけを変えて後は同じ条件でワインを作るというのがテロワールの違いを見るための唯一信頼できる方法だと思うのですが,現実にはそれは無理なわけです。醸造レベルで差をつけないというBrewer-Cliftonのようなアプローチはありますが,それにしてもクローンの違いといったものはどうしようもないわけです。

こういった手段が限定された状態で,テロワールをどう捉えたらいいのか。

個人的に一番嫌なのは,テロワールを他との壁を作る道具として使うことです。うえはらさんが言うところの「アンシャンレジーム維持装置」も同じような意味合いではないかと思います。

そうではなく,ここの土地だからこういうワインができたんだね,という個性を伸ばす方向に議論を持っていくのであれば,テロワールの意味があるような気がします。

「差別のためのテロワール」でなく「個性のためのテロワール」。子供の教育ではありませんが,その方がワインも楽しく飲めると思うのですが。
Date: 2010/0318 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スポッツウッドのフラグシップであるエステート・カベルネの日本の価格はときとして安すぎるくらい安いのに,どうしてみんなもっと話題にしないのかと思ってしまうくらいなのですが,きっとみんなこれは大事に置いておいて早飲みしないからなんだろうね,なんてひとり納得している今日この頃です。これまで紹介してきたのは2005年のヴィンテージでしたが,そろそろ2006年に移行してきたようです。

2006年は当初Wine Advocate誌で91-93点というこのワインにしては低い評価だったのですが,2009年末の#186で95点と急激に評価が上がりました。2006年のナパのカベルネは2005年や2007年に比べると男性的で強いワインが多いようですが,反面単調になりがちなのがスポッツウッドでも当初のやや低評価につながったようなのですが,スポッツウッドでは通常よりもボトリングを遅くしたのがよかったのではないかとパーカーは書いています。さらに今回は「ワイン界におけるパリの最高のオートクチュールと考えられる」などとよく分からないコメントも残しています。飲み頃は2034年までと長熟です。米国での価格は110ドル~。これが税込でも1万円以下なのですから,ここはありがたく買っておきましょう。

なお,同ワインの2007年の評価はなんと99点。生産量は2006年の2900ケースから2000ケースに減ります。さすがに1万円以下での販売はないのではないかと思うので,そういう意味でも今年は買っておいた方がよさそうです。

Date: 2010/0318 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前にも紹介したカリフォルニアワインあらかるとの激安セットが復活しています。4本で税込み9996円ですから1本当たり2500円。この値段でLoringのGarys'が手にはいるのですから,Garys'は親の遺言で飲めないとかって人を除いたら,絶対お勧めです。残りの3本も値段からすれば十分なワインだと思います。

1本あたり2500円と,単価もそれほど高いわけではないので,Andyなんて信用ならないと思っている人も,ここは一つだまされて買ってみてはどうかと思う次第です。それで,おいしくなかったらご報告ください。もちろん返金はできませんが,「このセット買ったけどAndyにだまされた」,ということはブログで記しますので。

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Date: 2010/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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W. Blake Gray氏が委員長を務めるカリフォルニアワインの名誉の殿堂の2010年授与式が行われ,Gray氏がパーティのレポートを書いています(The Gray Market Report: One great historic tasting)。

供されたワインは
1956 Louis M. Martini Pinot Noir
1970 Louis M. Martini Special Selection Cabernet Sauvignon
1978 Diamond Creek Vineyards Gravelly Meadow Diamond Mountain Cabernet Sauvignon
1985 Stag's Leap Wine Cellars SLV Vineyard Cabernet Sauvignon
1969 Mayacamas Vineyards Cabernet Sauvignon
1985 Heitz Martha's Vineyard Cabernet
1997 Joseph Phelps Insignia
の7本。HeitzのMartha'sだけブショネだったそうですが,あとは健全なワインだったとのこと。やはりカベルネが中心のラインナップですが,一番古いワインが1956年のピノというのが興味深いところ。

実はLouis M. Martiniが正式にワインを作り始めた(ワイナリとして最初に販売した)ヴィンテージは1957年。これはその前のワインであり,もうワイナリにも1本しか残っていないという貴重なものだったそうです。きれいに熟成し,すばらしく複雑なアインだったとか。このワインの元になったMartiniクローンはカリフォルニアピノの1/3を占めているといいます。これだけ古い,カリフォルニアのピノ,飲んでみたいです。

さて,紹介が遅れましたが,今年殿堂入りしたのはLeon Adams,Andy Beckstoffer,Al Brounstein,Randall Grahm,Zelma Longの5人。Leon AdamsはWine Instituteの創設者,Andy Beckstofferはナパ最大の畑の持ち主,Al Brounstein氏は今回ワインも提供したDiamond Creekの創設者。2006年に亡くなっています。Randall GrahmはBonny Doonの創設者,Zalma Longは元Robert Mondaviのワインメーカーで,その後Simiを創設しました。
Date: 2010/0317 Category: 技術系
Posted by: Andy
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15日16日と,ネット上の誹謗中傷についていくつかの「事件」が起きました。これらに関連して思うところを書いておきたいと思います。長いし,鬱陶しい記述もあるかもしれないので,ご注意ください。

まずは2回ほどiPhoneアプリの記事を寄稿したAppBankでAppleStoreのレビュー欄でのポケットベガスに対する事実無根の書き込み行為をおやめください。という記事が15日に掲載されました。AppBankのポケットベガスというゲームのレビュー欄の内容に抗議するものです。

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Date: 2010/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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マクドナルドのBig Americaシリーズ,大評判ですね。僕もすぐに終わってしまったニューヨークバーガーを除いた3種類を食べました。個人的には今やっているカリフォルニアバーガーが一番気に入り。ロコモコ好きな妻はハワイアンが良かったそうです。

さて,マクドナルドの「おいしさのヒミツ」のページにカリフォルニアバーガーの一番のポイントと書かれているのが「カリフォルニア産赤ワインを使用した特製ソース」。ちょっとスパイスが利いていて,僕もおいしいと思いました。ではこの「赤ワインて何?」と疑問を投げかけたのがのりこさんです。

さてここで問題です。カリフォルニアバーガーに使われているカリフォルニアワインのセパージュは次のどれでしょう? 1.カベルネ・ソーヴィニオン 2.ピノ・ノワール 3.ジンファンデル 4.その他


僕はなんとなく1~3ではないような気がして「メルロー」なんて答えてみたのですが,答えは分かりません。のりこさんが今朝マクドナルドに電凸したところ,「カリフォルニア・バーガーに使ってるワインの品種は、情報がなくわからないとのことでした~」と残念な答え。「佐賀福岡問題」では即答し,樋口さんに「おそるべし」と書かれたマクドナルドのコールセンターですが,カリフォルニアワインはカバー範囲に入っていなかったようです。

せっかくだから調べておいてね>マクドナルド様
Date: 2010/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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August Westなどのワインメーカーとして知られているEd Kurtzman氏が新しいプロジェクトを公開しました。Tres Vinicultores(3つのワイン造りといった意味)というこのプロジェクト,Ed Kurtzmanに加え,A.P. VinのAndrew Vingiello,Pali WineのTim Perrが参加してThe Treat,The Industrial,The Centralという3種のワインを作ります。

2010年4月にリリースする最初のワインはThe Treat。醸造したA.P. VinのあるサンフランシスコのTreat Avenueから名前を取ったようです。参加する3ワイナリがいずれもピノを主力とするのでてっきりそれ系かと思いきや,このワインはなんと100% Cabernet Sauvignon。名前は明かせないもののRutherfordの畑からブドウを得ているそうです。150ケースという少量で75ドル。次のようなテイスティング・ノートが書かれています。

The first thing you'll notice about the 2007 Treat is the gorgeous, dark velvet color. After swirling the glass and smelling the wine, you'll find aromas of blackberries, chocolate, coffee, anise, and toast. The palate is exquisite with tons of berry fruit and a very lush and substantial texture. There are definitely the tannins for extended aging, but the abundance of ripe fruit doesn't allow them to get in the way of immediate enjoyment.


残りの2種は10月リリース。The IndustrialがZinfandelでThe Centralがシャルドネのデザートワイン。おそらくThe IndustrialがEd Kurtzman作(名前はAugust Westのワイナリがある地域からでしょう)で,The CentralがTim Perr(名前はCentral Coastからでしょうか)。それぞれ70ケース,120ケース(ハーフボトルで)という少量です。

興味がある方はメーリングリストに登録してみてはいかがでしょうか。
Date: 2010/0315 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Crushpadの日本法人クラッシュパッドが2010年のぶどう畑一覧を公表しました(PDF)。

パッと見やっぱりピノが充実しているような気がします。Alma RosaのLa Encantadaなんかも入っていてちょっとびっくり。
Date: 2010/0314 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jancis Robinsonが50周年を迎えたRidgeを訪問した記事を書いています(Ridge - a California exception | Tasting Notes & Wine Reviews from Jancis Robinson)。

話の中心になっているテーマの一つがアルコールの度数。ご存知のように多くのカリフォルニアワインは14%を超えていますが,Ridgeは今も13%台の下のほうでとどめています。Jancisはそれを好ましいものとして書いています。RidgeのワインメーカーであるPaul Draperは「high alcohol is the choice of the proprietor. It is not dictated by global warming.」とコメントしています。

Ridgeの良さが分かるのは大人って感じがします。

ところで,記事の下にワインの大まかな価格が出ているのですが,たとえばLytton Springsの英国の価格は23.49ポンドと書かれています。日本円に換算すると3200円台。これって日本の価格と比べて安すぎないですか? 何度も書いてますが,リッジの日本の価格は高すぎます。送料うんぬんという話もありますが,英国に運ぶのに比べて日本への送料がそんなに高いということはないでしょう。オーナーである大塚製薬さんにはこのあたりの努力,もっとしてほしいものです。
Date: 2010/0312 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Twitterで受けた質問と,それへの回答を紹介します。

@Sunrise_Bacchus: カリフォルニア・ワイナリーが「テロワール」を語るのは流行りなんでしょうか?それとも変化なんでしょうか?それとも「そんなことない」んでしょうか?

のっけから難しい質問でした。僕の書いた回答は
はやりでしょうね。2000年ころから単一畑ワインが増えた動きと呼応していると思います。

おそらく90年代末のカルトワイン・ブームとも関連していると思うのですが,AVA名を付けるワインを作るよりも,多数の単一畑ワインを作る方向に多くの(特に上位の)ワイナリが動きました。

小ロットでも高品質なものを作ることで名を上げることや,優良顧客に多くのワインを買ってもらうのが目的だったと思います。そのときに単一畑のワインを語るためにテロワールを言い出すところが増えた,というのが僕の理解です。


ところがうえはらさんから「ちょっとネガティブな印象を受ける。確かに方便で「テロワール」という単語を使う人もいるが(そっちの方が多いかも知れんが)、真摯に追求してる人もいて、その辺の人の存在が読み取りにくいと思いました」とダメ出しが出ます。

確かに,「テロワール」という言葉がともすればマーケティング的に便利に使われすぎているような気がしている(米国でということではなく,日本や欧州を含めて)ので,ややネガティブな物言いになってしまっていたかもしれません。こういうあたり,Twitterでは短い時間に判断して書く力が必要ですね。

そこで改めて
あと,ピノやシャルドネをメインとするワイナリの場合,土地の差がワインに現れやすいため,趣味的なほどにさまざまな畑の個性を引き出すことに専念しているケースもあると思います。

で,実はそれを実践した先駆者はRidgeで品種はジンファンデルだったりします。

と追記しました。
最初に質問された方からは
ふむふむ。。面白いですね。カリフォルニア行きたくなってきました!見たい!話したい!

と返信いただいたので,まあよかったのかな,と思います。

質問はこれからも随時どうぞ。もっと簡単に答えられるのがいいなあ(笑)。
Date: 2010/0310 Category: おすすめワイン
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ワインショップ フィッチでカレラのミルズとセレックが安いです。ミルズは税抜き4000円,セレックは7500円。ついでに日本独自のブレンド「キュベV」も2500円というリーズナブルさ。

ミルズは米国で44ドルくらい,セレックは75ドルくらいなのでまさに現地価格になってしまいました。キュベV6本買うと送料無料になるので,この際まとめ買いもいいかもしれません。

Date: 2010/0310 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今のキッチンのスケールはアナログで最大500gまでしか計れないもの。ボールに何か入れて計るときなど,すぐ振りきれてしまうという難点がありました。

それでも特に今すぐ必要というわけではないのですが,たまたまデジタルのスケールを見て「どうせ高いんでしょ」と思ったらまさかのサブ1000円。思わず衝動買いしてしまいました。

ボールを置いた状態で0にアジャストできるようなので,重宝しそうです。

Date: 2010/0308 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オンラインWassy's店長,波田紀子(ハダノリ)さんが3月9日誕生日ということで今日から10日までセールをやっています。サンキューセールで値段は390円,3900円,3万9000円のいずれか。

ここでTurleyのZinfandel Juvenileが3900円で出ています。米国でも平均50ドルするワイン。これは安すぎるほどです。

Turleyについて簡単に紹介しておきます。Turley Wine CellarsのオーナーはLarry Turley。有名なHelen Turleyのお兄さんです。Larryは当初,ナパのFrog’s Leapに出資していましたが,ジンファンデルに専念するためにTurleyを設立しました。ワインメーカーはFailaでも活躍するEhren Jordan。ターリーのジンファンデルは,カリフォルニアでも特異なほど濃く,重いタイプで,それでいて意外なほどバランスが取れていることでマニアが多くいます。



NZワイン11本で3万9000円というのもなかなか興味深い。パリサー,アタランギ,フェルトン・ロード,ドッグポイント,ペガサスベイなど有名所がたっぷりはいってます。



Date: 2010/0308 Category: 技術系
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインの自称エバンジェリストとして,Twitter上で質問を受けることにしました。「@andyma」あてにつぶやいてください。すぐに返信できない場合もありますが,そのあたりはご容赦を。

気持ち的には,先日の記事に書いたような,よく知らないけどネガティブなイメージを持っている人などがもっとよく理解してくれたらなあというところがあります。なので,「えーこんなの聞いて恥ずかしいかも」と思うような質問も大歓迎です。

土曜日の晩に「質問受付ます」とつぶやいたところ早速来たのは「テロワール」というこれまたかなり難物な質問。答える方も力が入ってかえってネガティブになってしまったのではとおしかりを受けました。

質問や回答はここでも紹介させてもらうことがあります。よろしく。

Date: 2010/0308 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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メルヴィルはサンタ・バーバラ地区を代表するワイナリの一つ。特に2000年ころから台頭してきた新勢力の旗手とも言えるワイナリです。Wine Advocate誌など評論家の評価も高く,同誌では最高96点のレイティングが付いています。ワインメーカーはGreg Brewer。これも高評価ワインを連発しているBrewer-Cliftonのワインメーカーでもあります。

Brewer-CliftonとMelvilleを比べると,Brewer-Cliftonはやや実験的な面があり,ときに外したようなワインを作ってしまうこともあるのに対し,Melvilleはより馴染みやすい安心して飲める性格のワインが多いように感じています。

それが端的に現れているのがスタンダード・ワインのEstate。安定している上に値段もそこそこなので人気が高く,今やへたをすると上位の単一畑ものよりも入手しにくいワインになってしまっています。

前置きが長くなってしまいましたが,このMelvilleのEstateがカリフォルニアワインあらかるとに入荷しています。ヴィンテージは最新の2008。まだWine Advocate誌でのレイティングは出ていません(2007は94)。入手はお早めにどうぞ。

Date: 2010/0307 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オンライン・セラー管理の最大手であるCellarTrackerが,オークション結果をデータベース化しているWine Market Journalと提携しました(Cellartracker! Partners with Wine Market Journal for Cellar Valuation - Wine Business News)。

Wine Market Journalは1997年以降の世界のワイン・オークションの結果を全部保存しているそうで,CellarTrackerのユーザーは自身の在庫の価値を簡単に見積もることができるようになるとのこと。

CellarTrackerみたいなサービスを日本で流行らすためにはどうしたらいいかなど,よく考えるのですが,なかなか決め手がありません。ワインセラーが普及して平均保有本数が上がることが大前提になるような気がします。難しいなあ。
Date: 2010/0305 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区で「希少オールド・ヴィンテージ特集」というのをやっていて,紹介するチャンスをうかがっていたのですが,今日そのなかでvon Strasserを発見。

von Strasserはあまり知っている人がいないと思いますが,ナパのスプリングマウンテンにあるワイナリです。Diamond Creekなんかのご近所さん。いわゆる「山カベ」(山地系の畑のブドウで作られたカベルネ)なので,若いときは固いですが,そろそろいい感じじゃないでしょうか。1998年のカベルネは実は僕も持っていますが,購入価格は50ドルくらいだったはず。10年経って6800円というのはお買い得でしょう。


ついでにもう一つ紹介するのは柳屋の「希少レアワイン特集」に出ていたQuilceda Creekのカベルネ2004。Quilceda Creekといえば,Wine Advocate誌において2002年から2006年の5ビンテージで3回100点を取った化物ワイン。2004年は2006年と並んでわずか99点しか取れなかった年です。なお,Quilceda Creekが位置するワシントン州のワインはロバート・パーカーではなく,現在はJay Miller(以前はPierre Rovani)がレイティングを付けています。日本にはわずかしか入荷されませんし,入荷されても一瞬でなくなるのが普通のワインです。今も残り1本ですが,記事書くときに残っていること自体が少ないので挙げておきます。
Date: 2010/0304 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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タカムラ ワイン ハウスのメルマガで「カリフォルニアワインへの偏見って、ありますか?」という話が載っていました。ちょっと長いですが引用しますと
個人的に、カリフォルニア・ワインって、すごく好きなのですが、フランス・ワインや、スペイン・ワインに比べると、売れてる本数は、断然少ないです(涙)

手頃な価格でも、結構美味しいワインがあるのに、なんでかなぁーと思っていたら、お客様から、こんなコメントを頂戴しました!

┌─────────────────────────────
│『偏見が解消しました。』(red16様)
├─────────────────────────────

│カリフォルニアは初めてかも

│フランス中心、たまにスペイン・イタリアという私は、
│アメリカワインを飲んでいませんでした。

│旨安に紹介されたので購入し飲んでみましたが、カリフォルニア
│ワインへの偏見が解消しました。

│旨いものは高い(カルトのように)印象、利益優先、
│そんな偏見でした。

│旨くて安いカリフォルニアがあった!

└─────────────────────────────


なるほど~!
カリフォルニア・ワイン自体に、悪いイメージがあったんですね(涙)

もしかしたら、こんな風に思っているお客様って、結構いらっしゃるのでしょうか?
(後略)


前に書いた「今週も「神の雫」 « カリフォルニアワインのお勝手口」という記事でもカルトワインの拝金主義をかなり偏見を持ってあげつらっていましたが,こういったのが影響しているのでしょう。もちろん,ワイナリといえども営利企業であり商業的であるのは当然のことですが,それは米国に限ったことではないと思います。

きっと逆にフランスワインは歴史があって商業よりも伝統や味わいを重視している,みたいな幻想もあるのでしょうね。サイトをやって10年過ぎてますが,カリフォルニアワインへの偏見は一向に変わりません。無力さを感じます。

なお,このタカムラのお客さんが「旨くて安い」と評したのはハーンのカベルネ。これは,安定していて良いワインです。

Date: 2010/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでイタリア系品種を中心に,なかなかよいワインを作っているLunaがジム・マクマーンをワインメーカーに昇進させました(Luna Vineyards Promotes Jim McMahon to Winemaker)。

というニュースを読んでびっくりしたのですが,このジム・マクマーン,シカゴ・ベアーズの元QBとは同姓同名の別人です。1998年からKenwoodで働いており,2006年にLunaのアシスタント・ワインメーカーになっています。前ワインメーカーのMike Drashが自分のブランド立ち上げに専念するために今回の昇格となったようです。
Date: 2010/0303 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の#187が発表されています。Northern CaliforniaのNo.2ということで前号に続いてカリフォルニアの特集も含まれています。

98点超の高得点では,まずVeriteのLa Joie 2007が100点,同じくVeriteのLa Muse 2007が99点。Veriteでは同年のLe Desirも98点を付けています。

次に目立つのはMarcassin。Chardonnay Marcassinの2005,2007,Pinot Noir Marcassinの2006,2007が99点,2004年が98点。ちなみにBlue Slide Ridge 2006は97点(最近だれか飲んでたけど)。

このほかPeter Michaelのシャルドネ,AubertのシャルドネとReulling Pinot,Morlet Familyのシャルドネ,Aghartaのシラーが98点組。

また,Ridge Monte Bello 2005が97+で,同ワインの過去最高のレイティングでした。

唯一の100点を取ったVeriteはKendall-Jacksonのトップブランドでワインメーカーはピエール・セランという人。これまでも高得点を付けていましたが,今回は一皮むけたような感じです。

Date: 2010/0302 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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特にこれっていうほど急激な動きがあるわけではありませんが,1万円台で売る店が増えました。今日本で流通しているのは2006が中心で,ごく一部2005年も残っています。Wine-Searcherによる平均価格だと2005年が201ドル,2006年が181ドルですからようやく世界レベルの価格になったと言っていいのではないでしょうか。

2005年の方が高いのはおそらくWine Advocate誌のレイティングが高いから。2005年は95+,2006年は93点となっています。ただ,パーカーのコメントを読むと2006年は2005年よりも酸が少なめでより力強いワインになっているとか。かなり男性的なイメージのワインのようなので,そういったタイプが好きな人はレイティングと関係なく2006年を選んだ方がいいのではないかと思います。2005年がほしい人は残り少ないので急いだ方がよさそう。

今はMondavi一族とは無縁になってしまいましたが,元々はムートンとMondaviがフィフティ・フィフティで協力しあって作ったワイナリであり,ラベルにもそれが表現されているのは周知の通り。ホワイトデーなどにプレゼントするのもありでしょうね。

Date: 2010/0302 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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何でも10%引きは終わってしまいましたが,パリ16区でLaurel GlenのOld Vines Zinfandelが1980円と安いです。米国の平均価格が18ドル。ブドウはロウダイのものを使っています。

Date: 2010/0301 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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コストコ(Costco)安ワイン第2弾として700円台で売っているMirassouのピノを飲んでみました。これも米国の平均価格は9ドルということなので,かなりお買い得なワインです。

若干ジャミーなところもありますが,安ピノにありがちな人工的な感じではなく,自然な味わい。酸もしっかり乗っていてなかなかいける味です。デイリーには十分な感じ。さすが,コストコの安ワインは侮れません。

後は売り切れないことを望むのみ。

Date: 2010/0228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2010年冬の福箱は明日の発売まで。現在米国ワインのセットは一つだけ出ています。

中身はソーターのブリュット・ロゼにカレラのミルズ,マクマニス・ファミリーのピノとカベルネとヴィオニエ。底値をざっと考えるとソーター4000円,ミルズ5000円,その他1500円。ざっと1万3500円相当が1万500円ですからかなり安いです。

Date: 2010/0226 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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蒸留酒の中では泡盛は芳醇さや味わいなど好きな部類に入りますが,世の大部分の泡盛はアルコール度数が25度や35度。やや薄く物足りなく感じることが多いです。

先日開けた「瑞泉原酒 五十三度」は瑞泉酒造が限定で作っている,全く水で薄めていない蒸留したままのお酒。アルコール度数が43度を超えているので泡盛ではなく「原料用アルコール」と分類されています。

芯の通った香ばしさはさすがのもの。そのまま舌に乗せるとさすがに焼けつくような感じがありますが,ロックで少し置いておいて氷となじんでくると味わいもかなりのレベルであることが分かります。

きっと10年くらい置いておいたら,もっとまろやかになってすばらしいでしょうね。泡盛好きであれば試す価値は(萌え泡盛よりは)高いでしょう。

Date: 2010/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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毎年恒例のPremiere Napa Valleyオークションが2月20日開催されました。昨年は不況の真っ只中,1/3ほどの減収(それでも過去4番目)の約150万ドルの売上でしたが,今回は200万ドル。2008年までの水準に復帰しました。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

今回の最高額ロットはShaferのカベルネで5ケース3万7000ドル。前回の最高8万ドル(5ケースのScarecrow)から大分下がりました。なお,この8万ドルで落札した中川ワイン販売は今回も13ロットを落札して総額2位でした。日本からはこのほかDean & Deluca Japan,Tokyo American Clubが落札しています。

Napa Valley Vintnersのサイトでは今回のロットそれぞれの落札者や,落札者ごとのこれまでの落札ロット履歴(中川Dean & Deluca JapanTokyo American Club)といった情報も見られます。

参加された日本人(ワイン通訳の方だそうです)のブログもあります(速報!! プリミアナパヴァレー バレルオークション参加速報 プリミア ナパヴァレー ひとりごと。。速報!! ★プリミアナパヴァレー バレルオークション結果★)。この方,CWGでワイン通訳になることを決意されたとのことで,もしかするとどこかでお会いしているかもしれませんね。
Date: 2010/0224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先月,派手なカリフォルニアワイン・セールをやってくれたパリ16区が今月は実店舗11周年記念ということで全品10%オフのセールをしています。

カリフォルニアワインのページ

先月のセール品も,残っているものは同じ価格で出ていますから,そうでなくても現地価格だったのがさらに安くなります。シェイファーのメルローなんて4500円です。超レア物のデュモルやサクソンも強力お勧め。

Date: 2010/0223 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Costco(コストコ)で買ったワインです。価格は確か1580円。米国で買っても17ドル前後するワインですから,かなりお買い得。

カリフォルニアのこの価格帯のピノとしては珍しく,ジャミーさが全くなく酸味を中心にした構成。イチゴやラズベリーなどの赤系の果実も感じます。かといって薄くもなくこれはいいですね。単体で飲むより食事と合わせたいワインです。

Costco行ったらとりあえずこれ買っとけって感じです。とはいえ先週行ったときは,これでなく1000円を切るピノ(ミラソーのもの)を買ってみています。こちらも近々トライしてみましょう。
Date: 2010/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Ridgeのブログに同ワイナリのフラグシップ・ワインMonte Belloの垂直テイスティングの記録が載っています(Tasting Notes: 15-Vintage Monte Bello Vertical! (Milestone and Milestones!) 4488: A Ridge Blog)。

新しいものは2005年,一番古いものは1968年! 意外だったのは1980年代のワインが,甲乙付けがたいほどどれもよかったこと。この中には,一般的にはBad Vintageとして知られている1988,1989年も含まれています。

結論としては「Ridge Monte Belloは最低20年経ってから飲もうね」でしょうか。
Date: 2010/0222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日記事を書いたガロの偽ピノ問題ですが,同じ会社からピノを輸入しているConstellation Brandsは「うちのは偽物ではない」という立場を主張し続けています。

2009年に問題が明るみに出たのが,Constellation BrandsはSieur d’Arquesから輸入した2008年ものを出荷するタイミング。Constellationは独自にエキスパートによる試験を行い,ピノであるという確証を得たとのことです。

日本人の感覚だと,もし偽ピノでないと言われても,疑わしいものはやめておくというのが普通のような感じがしますが,このあたりはさすが大企業というべきでしょうか。
Date: 2010/0221 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「みちのく岩手のワイン屋 竹澤」の「福箱」でオー・ボン・クリマのイザベルやカレラのライアンが入ったセットが格安です。現時点で2箱。買うなら悩まずにどうぞ。

2007年のイザベルと2006年のライアンのほか,マクマニス・ファミリーのピノも入ってます。残り2本はブルゴーニュ。カリフォルニアの3本で実売価格が1万円強といったところですが,5本で送料込み1万1500円ですから,ブルゴーニュをおまけと考えても損はありません。

2010冬・福箱No103 ピノ・ノワール5本セット

Date: 2010/0219 Category: 業界ニュース
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フランスのブドウ栽培者など12人が,ガロにピノノワールだとして偽のワインを売った罪で有罪になりました。最大15万6600ユーロの罰金に,半年の服役が課せられるとのことです(Decanter誌の記事)。

この事件はガロが2006年~2008年にRed Bicycletteという名前で販売したワインに偽ワインが混入したというもの。Pinot Noirに安いMerlotやSyrahを混ぜたものが使われたようです。1800万本のワインに影響するというのだからかなりの規模です。
Date: 2010/0218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クイチャーパラダイス三線教室のクサノさんに教えてもらった話題です。沖縄は石垣島の請福酒造。これまでも樫樽で熟成した泡盛や,完全無濾過の泡盛(これは本当においしくて僕はリピート購入しています),「花粉症に効く」泡盛などユニークな泡盛を出してきましたが,今回はなんと「萌え」がテーマ。

「琉Q伝説!もえちん」は、一部の沖縄県民の脳内から生まれた妄想(架空の)アニメ番組。

ヤンバルクイナ並の天然キャラ「もえちん」こと喜屋武萌波を中心に、愛と涙(なだ)と笑いとちゃーがんじゅーと命(ぬち)どぅ宝と最後に「萌え」がチャンプルーになった物語なのです。

というのが簡単な紹介。1本に1枚トレーディングカードがついていて,全部で10種類というからコンプリートするには10本飲まないと(笑)。

果たして売れるのでしょうか?



Date: 2010/0217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2月決算というのは日本では珍しい気がしますが,ともかく毎年2月に行う柳屋の決算セールが始まりました。いつもと同じものが安くなるというよりも,決算セール用に特別のお買得ワインをそろえてくるのがここの特徴。今回は特に1000円以下のものが3種類あるなどお財布に優しい構成です。

個人的にはKenwoodの「White Table」(880円)が気になっております。ソヴィニョン・ブラン60%でシャルドネ40%。2000円以下の白で納得できるものって案外少ないので。

決算セールはこちら
Date: 2010/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Robert ParkerのTwitterアカウントに日本語版が登場しました。もちろんパーカー自身が日本語でつぶやいているわけではなくパーカーがつぶやいたものの翻訳を載せています。

人力によるボットみたいなものと思えばいいのでしょうけど,ちょっと気持ち悪いですね。ちなみに先日紹介したマイパーカーと同じ,日本語のパーカーサイトを運営している会社がやっているようです。


AndyのTwitterアカウント
(フォロー/アンフォローはご自由に)
Date: 2010/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙の記事によると,Murphy-Goodeの「理想の仕事」で勝利したHardy Wallace氏がこのほど任期を終え,新たな仕事を見つけたそうです。

新しい仕事はNatural Process Alliance社のマーケティングとセールス担当。Natural Process Allianceは年産800ケースというごく小規模なワイナリ。自然派のワイン作りをしています。

Murphy-GoodeのオーナーであるJackson Family WinesはWallace氏に残ってほしかったようですが,意外な転身でした。
Date: 2010/0215 Category: イベント
Posted by: Andy
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WORD UPというワインメーカー・イベントが2月21日にサンフランシスコのFort Mason Centerで開かれます。

正式名称は「Winemakers of the Richmond District, Upper-panhandle and Presidio」というこのイベント,August WestのEd Kurtzmanなどサンフランシスコに居を構えるワインメーカーが中心になっています(Caleraなんかも入ってるけど)。

お近くの方,たまたま旅行や出張でSFに行かれる方,いかがでしょうか。
Date: 2010/0213 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Au Bon Climatのワインの中でも密かに(?)人気が高いのがシャルドネのニュイ・ブランシュ。最初は「新樽200%」を売りにしたワインでしたが,最近はバランスのとれたワインを最初からめざしているようです。有名なBien Nacidoと自社のLe Bon Climatの畑のブドウを使っています。

ワインピークスの週末限定アウトレットで,この2004年が税込み2680円という通常価格の約半額で出ています。ワイナリ価格でも35ドル。ラベルに難ありのものですが,激安です。14日の23時59分まで。一人1本限定です。

Date: 2010/0212 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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久しぶりにAugust Westを飲もうかと,なんとなく手に取った1本だったのですが,後から考えたらこのワイナリの最初のヴィンテージでした。ちょっともったいなかったかな。

2003年秋にパーカーの掲示板でLoringのBrian Loringがお勧めしていたのがここを知った最初でした。
If you've been happy with my recommendations for Roar and Sea Smoke, then I'd advise you to be on the lookout for August West. This is the new venture by Ed Kurtzman, of Testarossa fame.

Ed is one of my idols in the Cali Pinot world, and he's teamed up with Gary Franscioni to make wine from Gary's Rosella's Vineyard. The first release will be out soon... the 2002 Rosella's Pinot Noir. Ed was kind enough to share a bottle with us (my bottling team) the other night at the Hitching Post. And it was everything I'd expect from Ed and Gary.

これでメーリングリストに申し込んでワインを購入したのでした。日本からの注文は初めてだとEdさんがちょっとびっくりしていたのを覚えています。それから早くも6年ですね。

ワインは開けたてはやや酸味が勝った印象。ブルゴーニュのようにきれいな酸が出てきていますが,全体的にはちょっと要素がばらけてしまったような感じもあります。ちょっと落ちてきたのかなあと思ったのですが,三日目にはふくよかさもでてきて,ぐんと良くなりました。これを飲んでカリフォルニアと思う人は少ないかも,と思うくらい酸が伸びてきます。もう2,3年置いておくともっと良かったかもしれません。

改めてAugust Westの実力を知ったような気がします。

↓若くてももちろんおいしいです

オーガスト ウェスト ピノ・ノワール "ロゼラズ・ヴィンヤード" サンタルチアハイランズ 2007
Date: 2010/0211 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ぱんなさんに教えてもらった折り紙で作る本(下のビデオ参照)。かわいいしそんなに難しくないので,来週末に子どもが出た幼稚園で開催されるイベントで小学校低学年向けに教えようかと思っています。

とはいえ,教えるためには折図が必要。手で描くのは大変なので,折りながら写真を撮って作ろうとしています。ですが,これもなかなか大変。その手のソフトがないのでOpenOfficeのDrawを使っているところ,2ページ目に入ったら重くて画像のサイズを変えるだけで1分くらい止まってしまいます。解像度が高すぎるのかとは思うものの,直すのも面倒。何かこの手に強いソフトはないですかねえ。
折り紙本
Date: 2010/0211 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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楽天のAUTHORITY Styleの3周年記念セール共同購入でEOSのPetite Sirah Cupa Grandisが2940円で出ています。なんと税込み送料込み。6種類のワインが提供されていますがそのうちの一つです。

EOSといえば7~8年前にもプティ・シラーがちょっとしたブームになったプティ・シラーのスペシャリスト。当時のは現在ワイナリ価格で18ドルのレギュラーものでしたが,今回は同ワイナリの最上級ワイン。ワイナリ価格で60ドル。米国内でもほとんど流通していないレアものです。

共同購入の締切は19日の9時59分。今なら試しに買ってみてテイスティングしてから追加するのも可能かも。あーでも限定45本なので売り切れたら悪しからず。

共同購入のページ

Date: 2010/0211 Category: グルメ
Posted by: Andy
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最近,ちょっと縁があってハイボールをときどき飲むようになりました。ワインは開けると3日くらいかけて飲まないといけないので,少しだけ飲みたいといったときにはちょっと重かったりすることがあります。酎ハイ系も何回か試しましたが,甘くて食事には合わないことが多く。その点,純粋なハイボールはドライなので,応用範囲が広いです。

このように

最初から缶になったものもありますが,

と,ウイスキーとソーダ,グラスがセットになったものもあります。缶は楽ですが,自分で作るのもなかなか楽しいです。注意点としてはソーダやグラスはなるべく冷やしておくこと。ぬるいとすぐに炭酸が飛んでしまいます。

ハイボールはブームになってテレビにも取り上げられてました。面白いものです。
Date: 2010/0209 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコにワイナリを構えていたCrushpadがナパに引っ越すことになりました。最大の理由は「顧客にワイン作り以外の経験を提供しやすくする」ことだそう。例えば畑作業や他のブドウ栽培者やワインメーカーなどの講習などを考えているとか。テイスティング・ルームも構えるそうです。

場所はOak KnollのSilverado Trail Wine Studioというところ。回りを元々Premier Pacific VineyardsというCrushpadへの最大のブドウ提供者である会社が持っているものだそうです。

これまでのような小規模ロットだけでなく,大容量でのワイン作りも行うとのこと。より低価格のサービスをラインナップに入れるためだそうです。

ベイエリアの人たちは行くのが遠くなりますね。
Date: 2010/0208 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Robert ParkerでさえワインよりもSuper Bowlが気になる今日ですが,ここではオレゴンのピノAtoZを紹介します。日本のみならず,米国でもコストパフォーマンスの高いピノ・ノワールのリストに最近必ず入ってくるのがこのワイン。常備しておくと安心なタイプ。

Wassys'系列のパシフィック ワイン セラーズでは2月限定で2割引,税込み2520円になっています。ピノだけじゃなく,AtoZ全部2割引でピノグリは1848円,ロゼは1999円とこのあたりもお買い得。

パシフィックワインセラーズにおけるAtoZのワイン一覧


Date: 2010/0205 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の会員専用ページにHarlan Estateの垂直テイスティングの記事が掲載されています。っていうのを今日書こうと思っていたら,たまたまカリフォルニアワインあらかるとでそのネタが使われてしまったので,目先を変えて過去のレイティングと今回のレイティングを比較してみたいと思います。

一応,断っておくとパーカーは今回のテイスティング,ヴィンテージ順に古い方からテイスティングしています。ブラインドではなく,ランダムでもないので,過去のレイティングやコメントを自ら参考にしてつけている可能性はないわけではないと思います。なお,今回に限らずパーカーは基本的にブラインドでのテイスティングはしていません。ブラインドでもそうでなくても評価は変わらないと自ら言っています。

Harlan Vertical

これがこれまでのWine Advocate誌におけるレイティングとの比較です。ポイント2点上昇が3回(1992,1999,2005),1点上昇は3回(1995,2000,2003),代わらなかったのが6回(1994,1997,2002,2004,2006,2007)。かつて100点を付けていた4ヴィンテージのうち3ヴィンテージが変化なしです。1点減ったのが1998,2001の2回,2点下がったのが1991,1993年。そして7点下がったのが1996年。

こう見るとほとんどがプラスマイナス2点以内に入っているわけで,パーカーさすがです。逆に言うとプラスマイナス2点までは実質的な差はないと言ってもいいのかもしれません。

また,明らかに結果が悪くなった1996年については
Of all the wines in the tasting, this is the only wine that gave me cause for concern about its future evolution. It was more narrowly constructed than any other wine in the tasting, including some of the more “troublesome” vintages on paper. Too much alcohol poked through the fruit component, but even more worrisome was the astringency of the tannins.

とかなり辛辣ですが,直後には「While this sounds like a negative review, that is not the case at all.」と微妙なフォローを入れています。

それにしてもHarlanの点の高さもすごいですね。トータルを平均してどちらも96点台,2001年以降なら98点に近いです。というわけで結論は「ハーラン飲みたい」でした。では。
Date: 2010/0204 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でSiduriのAdam LeeがNobyブランドで出しているピノ・ノワール製白ワインを売っています。Wine Spectator誌では90点ついてますから,単なる際物ではないようです。ワイン会などでブラインドで出したら100%当たらないでしょうね(嫌がられるような気がしますが)。日ごろブラインドでいじめられている相手に出すのがいいのでは(笑)。

冗談はさておき,325ケースとレア物でもあり,唯一無二といってもいいようなものなので,(追記:AZやNZにもあるそうです)好事家の方はぜひ。

なお,即納分は既に売り切れとのことで2月25日以降の発送になるそうです。

ノヴィ ピノ・ノワール "ブラン・ド・ピノ" ウィラメットヴァレー 2008

Date: 2010/0203 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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(2/3)売り切れ後再入荷してたので上げときます。

takuyaさんが脱サラして始めたインポーターilovecalwine, Inc.。そこが扱うAugust WestのRosella's Vineyard Pinot Noir 2007が柳屋に入荷しています。従来の柳屋での価格より2000円以上安くなっています。

当ブログの古い読者の方はご存知だと思いますが,August Westは僕の一番好きなワイナリの一つでもあります。Rosella'sは特にハズレがないワイン。正規輸入が始まったことはうれしいことです。何飲んだらいいか分からない人はとりあえずこれ飲んだらいいと思います。ワインメーカーのEd Kurtzmanはパーカーの掲示板でのピノノワールのワインメーカー人気投票堂々の1位です。

オーガスト ウェスト ピノ・ノワール "ロゼラズ・ヴィンヤード" サンタルチアハイランズ 2007
Date: 2010/0203 Category: おすすめワイン
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TorのChardonnay Durell 2007がカリフォルニアワインあらかるとで6480円という格安で出ています。米国での流通価格が60ドルくらいなので,かなり近い線に来ています。ただし通常ロットよりも澱(おり)が多い訳あり品だとのこと。家庭用でどうぞ。ただし現時点で残り1本です。

Date: 2010/0202 Category: 業界ニュース
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W. Blake Gray氏がジンファンデルの祭典ZAPの報告を書いています(The Gray Market Report: Wines to look for at ZAP)。

お勧めのワインもさることながら,興味深かったのは文末のメモ。RosenblumのKent RosenblumはワイナリをDiageoに売ってしまい,現在は娘さんとRock Wallというワイナリでワインを作っているそうです。Gray氏によるとRosenblumよりもおいしいとか。ZAPではRosenblumのブースに立っていたそうですが,これからはRock Wallの方が注目かもしれません。
Date: 2010/0202 Category: グルメ
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炊飯器ではここやmixiでいろいろな方にコメントいただきました。ありがとうございました。結局三洋の「おどり炊き」を買いました。

ときどき蒸気機関車みたいな音を立てて炊きますが,それほどびっくりするようなことはなく,蒸気も全く問題なかったです。ひとつだけ誤算だったのは,一番売りの「熟うま」コースは無洗米では利用できなかったこと。吸水が違うからですかねえ。ま,普通に炊いても十文おいしいです。今までの炊飯器もかなりよかったですが,今度の方がお米の粒が輝いている感じです。

炊飯器が来たのと直接関係ありませんが,ほうぼうで話題の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」もようやくゲット。ご飯に乗せて食べてみましたが,おいしいですねえ。でもこれは取り過ぎが怖い。おかずがないときの備えにしておいた方がよさそうです。冷奴とかに乗せてもおいしそうです。

Date: 2010/0201 Category: 技術系
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「My Parker」というiPhoneのアプリケーションが出ていて,Wine Advocate誌のコンテンツ,いわゆる「パーカーポイント」をiPhoneから簡単に調べられます。このソフトについてAppBankさんに寄稿しました(My Parker: ワイン界最大の権威があなたの秘書になる。無料。286)。

詳しくはそちらを読んでほしいのですが,ここでは記事を書いてから開発元からもらった情報を補遺として記しておきます。

My Parker,現在のところWine Advocate誌の最新号である#186(2009年12月22日発行)のコンテンツは入っていませんが,近々アップデートで入るそうです。今後は,Wine Advocate誌発行後1週間で英語データを追加,1カ月で日本語データを追加する予定だそうです。また,現在のところコンテンツの10%くらいを日本語化していますが,将来は100%になる予定だとのこと。

僕の場合,ブログで引用することが多いためPCでアクセス出来ないと困るから,これに完全に乗り換えることはできないのですが,普通の人ならWine Advocate誌よりも安く使えて検索も速いのでおすすめです。
Date: 2010/0201 Category: 業界ニュース
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Cork'dのサイトにtakuyaさんが輸入を始めたLamborn FamilyのオーナーであるMike Lambornのインタビューが載っています(Cork’d strolls the vineyards with Mike Lamborn of Lamborn Family Vineyards Cork)。

Lambornというと,Heidi Barrettがワインメーカーをしていることで注目を受けていますが,インタビューによるとMikeはワイン作りにはノータッチ,Heidiに全権を委ねているようで,HeidiもそのあたりがLambornを引き受けた理由のようです。

また,このワイナリ,Zinfandelに毎年ニックネームを付けていますが,その理由も書かれています。最新ヴィンテージは「Yee-Haw」。亡くなったお父さんの口癖だったそうです。

全般に農夫らしい朴訥さが出たインタビューでした。
Date: 2010/0201 Category: テイスティング・ノート
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ときどきコメントをくださるSEIさんにお誘いを受け,ワイン会に行ってきました。メンバーはそのほかSEIさんのお知り合い二人に,ローヌ池田さん,shuzさん
ねこさんという濃い人達。SEIさんとローヌ池田さんの持っているワインの数だけで卒倒してしまいそうなすごさです。レストランは三軒茶屋のAKさん。

ウェルカムワインはいきなりブラインドで。白でシャルドネではないですよ,ということでしたが,全然分からず。答えはドーブネのアリゴテ。ヴィンテージは96? 言われてみるとなるほど,という気もしないではないですが,ブラインドであたるはずはないです。

その後はKrugの1988年,KistlerのChardonnay Cuvee Cathleen 1996,Kistler Pinot Noir Cuvee Natalie 2006,SaxumのProprietary Red James Berry Vineyard 2005までが前半戦。すべてWine Advocate誌では95点前後取っているすごいワインばかりです。

Krug…おいしいです。これだけ飲んでいたいような感じ。Kistlerのシャルドネは若干難しいワイン。おいしいのですが時間が経っている割には熟成した雰囲気がそれほど出てきていないような感じがありました。それもKistlerらしいところなのかもしれません。一方,若いNatalieはさすが。Kistlerのピノだなあという味。骨格がきちんとして隙がない感じ(わけわかな感想ですみません,この程度のことしか書けないので)。Saxumは僕の持参ワイン。Syrah70%のローヌ系ブレンド。この日はローヌの大家がいらっしゃるので持っていったものです。自画自賛ですが,これもおいしい。ちょっと美味しすぎるくらい。するする飲めて,あんまりシラーっぽさはないかもしれません。KistlerやSaxumは,料理のトリッパにもよく合ってました。

ワイン

この後はブルゴーニュのオンパレード。最初はMichel Bonnefondのリュショット・シャンベルタン。池田さんによると,ちょっとブレタノマイセス(ブレット)が感じられるということ。いわゆる馬小屋臭の元だそうですが,言われないと欠陥ではなく個性なのかなと思ってしまいそうです。次はNoellatのニュイサンジョルジュ。さらにデュジャックのClos de la Roche 97,ルソーのClos de la Roche 99と続きます。

この中ではルソーが抜群。クリアで酸が伸びてくる感じ。ブルゴーニュだなあというワインです。すばらしい。

さらに最後にデザートワインを二つ。どちらもニュージーランドの貴腐ワインでSpy ValleyのリースリングとPegasus BayのChardonnayです。

全部で11本。デザートワインはハーフなので実質10本分ですが,7人でこれだけ。ちょっと容量オーバーです。その割には二日酔いもなく,たっぷり寝てすっきり起きられました。みなさんありがとうございました。
Date: 2010/0129 Category: おすすめワイン
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足掛け4年目になるこのタイトル(一回目2回目3回目)。バレンタインは「愛の日」ということで,毎年ハートラベルのワインを性懲りも無く真摯に紹介しています。

今回は,デザートワイン専門のワイナリ「クアディ」の「エリジウム」。エリジウムはギリシャ語で天国という意味らしいので,まさにバレンタインデーにぴったりでしょう。これだったら男性から女性に渡すのもおしゃれなのでは。

デザートワイン,どう飲むのがいいかちょっと悩ましいところもありますが,デザートですからやっぱりメインが終わった後に,冷やしたものを小さめのグラスで飲むのがいいと思います。アイスクリームにかけて食べるという人もいますね。

Date: 2010/0128 Category: 技術系
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Appleが長らく噂されていたタブレット型端末「iPad」をついに発表しました。いろいろな人が賛否さまざまな意見を書いていますが,僕は敢えてマルチタスクについて書いてみたいと思います。

マルチタスクについては,要らないという意見(その1その2)や,なきゃだめだという意見などさまざま出ています。僕はマルチタスク欲しい派です。

端末の用途をブラウジングとプロダクティビティと大別すると,iPhoneやiPod touchはブラウジングがメインです。iPhoneで書くといえば簡単なメモや短いメール,Twitterの書き込みくらいでしょう。

iPadは大画面を使ったブラウジングが魅力とはいえ,ブラウジングだけであれば,iPhoneのサイズでもこなせます。iPadで大きな差が出るのはプロダクティビティの部分でしょう。iWorkの価格が9.99ドルというのもそれを後押しすると思います。マルチタスク要らない派のAppbankのentrypostman氏も「きっと問題なく長文の返信もできそうです」とか「iPadでさっと絵を書いて送れたり」とかがメリットだろうと書いているので,この意見はそれほど的外れではないだろうと思います。

プロダクティビティの基本は実は「コピペ」です。特に今の世の中,ブラウザとの間でコピペを一回もしないで文章を作るなんてことはありえないくらいです。著作権違反を勧めているわけではありません。例えば,この記事を書くときでも,リンク先のURLは手打ちなんてありえませんし,固有名詞を間違えないようにするためにもコピペはひんぱんに使います。そのたびにアプリケーションを終了してブラウザ起動して,なんてことはやってられません。メール書くときだって,コピペしなくたって,ブラウザで何か確認したいというようなことは当たり前にあると思います。

もっとちょっとしたことでもアプリケーション切り替えは欲しくなることがよくあります。例えば,先日iPhoneでTwitterにベーグルを食べたことをつぶやこうとして,ベーグルのつづりはbagleかbagelかが分からず,手が止まってしまいました。そのときはえいやでbagleにしてしまったのですが,bagelが正解でした。こんなのもTwitterを終了せずに,辞書アプリを使えたらすぐ分かることです。数字を確認するために電卓使いたいとか,メールで人と約束するときにはスケジュールみたいとか,ほかにもいろいろあります。そういえばシングルタスク時代のMac OSには普通のアプリを終了しないで起動できる小アプリ「デスクアクセサリ」というのがありました。

iPadをiPadらしく使うには,マルチタスクはやっぱり欲しかったなあと思うのですが,どうでしょうか。
Date: 2010/0128 Category: 業界ニュース
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Wine Spectatorの記事によるとHarlan Estateが隣にあったワイナリDiamond Oaksを買収したそうです。ワイナリとその周辺の土地,4エーカーのカベルネ・ソヴィニヨン,2エーカーのオリーブ畑が含まれます。ただ,ブランドやワインの在庫には興味がないとか。はっきりしてますね。

この土地をこれからどうするかは決まっていないとのこと。他に買われるのであれば自分のところで買っておこうという感じのようです。この不況でも自信たっぷり。さすがです。
Date: 2010/0128 Category: おすすめワイン
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Wassys'とその系列のパシフィックワインセラーズがラベル不良品のセールを始めています。もちろん現品限り。売り切れ御免。早い者勝ち。

Wassys'の一覧ページ
パシフィックワインセラーズの一覧ページ

一覧で売り切れになっていても,個別ページでは大丈夫な場合もあります。よく確認してください。Wassys'ではクラインやコッポラ,パシフィックワインセラーズではAtoZのピノとかキム・クロフォードのソビニョン・ブランとか,ヘスのカベルネとか気になるところです。
Date: 2010/0128 Category: おすすめワイン
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かわばた酒店でAu Bon ClimatのIsabelleやKnoxなどが現地価格より安く出ています。特にイザベルは米国で45ドル以上するのが3980円。一昔前は1万円していたワインですから隔世の感があります。3000円台なら超お買い得と言っていいと思います。おすすめ。

Date: 2010/0127 Category: 業界ニュース
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ワインSNSの提供や,CellarTrackerとの提携してのマーケットプレイス・サービスなど,いわゆる「Wine 2.0」系サービスの中でも話題が豊富だったVinfolioが経営危機にさらされています。僕としても注目していたサービスだったので,残念なことです。

今後はSherwood Partnersを管財人としてビジネスの継続を目指していますが,マーケットプレイスにワインを預けていたユーザーがややパニックに陥るなど,混乱はしばらく続きそうです。
Date: 2010/0127 Category: 健康
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NFLネタをちょっと引っ張ります。米国のセレブリティがワインを出すのは珍しくありませんが,NFL出身者もご多分に漏れません。Joe MontanaはBeringerのEd Sbragiaとワインを作っていましたが,ナパの豪邸を売り払う(売れたのかな?)など,最近はあまり熱心ではない様子。

一方,気合を入れて取り組んでいるのがDrew Bledsoe。ブレッドソーといっても覚えている人は少ないかもしれませんが,元New England Patriotsのクォーターバックで弱小チームだったPatriotsをプレーオフの常連にまで引き上げた立役者です。スーパーボウルにも2回出場し,スターターだった一回目は敗北,Bradyに取って代わられた2回目は勝利しています。そのBledsoe,元々はワイン産地として知られるワシントンのWalla Wallaの出身。幼なじみで,ワシントンの有名ワイナリLeonettiのワインメーカーであるChris Figginsをコンサルティング・ワインメーカーとして迎えてDoublebackというワイナリをWalla Wallaに開きました。最初のワインである2007年のCabernet Sauvignonは今年80ドルで発売する予定。Wine Advocate誌では91-94という高評価を得ています。

さて,最後に登場するのは我らがDan Marino。Dan Marino Foundationという団体を通じてチャリティ向けにVintage 13(13はDan Marinoの背番号)というワインを売っています。
Dan Marino

下はレストランでチャリティ・イベントを開いてこのワインをお披露目したときにもの。かっこいいなあ。Dan the Man。

Date: 2010/0126 Category: 健康
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ネタバレですので続きで書きます。

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Date: 2010/0125 Category: 業界ニュース
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1月17日は米国のファースト・レディーであるミシェル・オバマの誕生日でした。オバマ大統領がその誕生日祝いに選んだレストランはワシントンDCのNora。そこでSpottswoodeのソヴィニョン・ブランを開けたそうです(元記事)

Noraはオーガニックの料理で知られており,Spottswoodeも1985年以来有機農法で造られています。そのあたりが選ばれた理由のようです。

Date: 2010/0125 Category: グルメ
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古くからの知り合いが先日ブログに書いていた美人ママサラダが気になってます。

ということをTwitterでつぶやいたところ,さっそくのりこさんが「昨夜美人ママサラダ作った。好評でしたよ」とのこと。

レシピは「里芋をつぶしといて、梅をたたいといて、里芋を梅・おかか・ゴマ・しょうゆであえて、刻んだ小ネギとのりをぱらぱらっとかける。これだけ!」とのことで,のりこさんは里芋を「皮をむいて一口大に切ってチンしてから軽く潰し」たそうです。

お試しあれ。といいつつ自分ではまだ作ってないんだけど(爆)。

なお,美人ママについてのお問い合わせには答えかねますのでご了承のほどを(笑)。
Date: 2010/0123 Category: おすすめワイン
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パリ16区のカリフォルニアワイン・セールにデュモルが登場しています。普段からここはデュモルの品揃えと値段では楽天一ですが,以下の5つは普段よりも割り引いています。ピノは割り引いても米国の価格よりちょっと高いくらいですが,シャルドネは現地価格。お安いです。



デュモルのシャルドネはカリフォルニアの中でも間違いなくトップクラスの一つ。個人的にはKistlerよりこっちが好きかも。

そういえばデュモルって輸入停止とかって話もあったような気がするんだけどどうなってるんんでしょ? インポーター2社あったのかな?
Date: 2010/0122 Category: おすすめワイン
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先日紹介し損なったソーターのブリュット・ロゼが柳屋で注文可能になっています。ただし出荷は2月2日から。下のリンクは「購入できません」になっているかもしれませんが,楽天のAPIの制限を緩和するため1日1回しかチェックしないようにしているためです。ページ開いてご確認ください。今回も本数はそんなにないと思うので,迷っている方はお早めにポチっとすることをおすすめしておきます。



ところで,柳屋のメルマガでロバート・パーカーがこのワインについて『私がこれまで試飲した国内(US産)泡のベスト作の1つ。』と言ったと書いてあるんだけど,これって先日引用したTwitterのつぶやきのことかな?
Date: 2010/0122 Category: おすすめワイン
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昨年末からセールに登場することが多かったWilliams Selyem。「無茶安いWilliams Selyem」という記事で「輸入業者の撤退でなければいいのですが,うれしい半面ちょっと心配でもあります」と私も書いていたのですが,柳屋のメルマガによると案の定輸入中止とのことです。

それで,ということで柳屋ではレア物の「ロキオリ・リヴァーブロック・ヴィンヤード」を30%オフで売っています。とはいえ1万9800円というのは米国の120ドル平均と比べると,大分高いのですが。

残念だなあ。
ウィリアムズ セリエム ピノノワール
 "ロキオリ・リヴァーブロック・ヴィンヤード" ルシアンリバーヴァレー 2005

Date: 2010/0121 Category: 技術系
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家の炊飯器の内釜コーティングが大分ぼろぼろになってきたので,買い替えを検討しています。現在の候補は象印の「極め炊き NP-NA10」(メーカーサイトkakaku.com)と,三洋電機の「おどり炊き ECJ-LK10」(メーカーサイトkakaku.com)。どちらも実売3万円くらいの機種です。

三洋のおどり炊きは,美味しく炊けるという噂を聞きますが,かなり激しく蒸気が出るというところがちょっと不安(こちらに動画あり)。一方,象印の方は,「冷めてもおいしい」炊き方などもできるようで,「おいしいお弁当を持たせたい」という親心に訴えます(笑)。

ただ,三洋だとマルチ調理コースという温度設定自由なコースがあるので,ピザ生地の発酵とかさせるときは便利そうだなという気も。

どっちがいいでしょうねえ?

Date: 2010/0120 Category: おすすめワイン
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昨日「泡」の話で登場したTony Soter。元々はナパでさまざまなワイナリのワインメーカーとして活躍した人でした。有名なAraujoやDalla Valleもかつては彼の顧客。いわゆるカルトの多くが彼と接点を持っていました。しかし,Soterが一番作りたかったのはピノ・ノワール。そこで自身のワイナリEtudeを設立して,ピノやカベルネを作るようになったのです。

ただ,Etudeもナパという立地のためか,ピノではそこそこの評価を得ても,やはりもてはやされたのはカベルネ。そのせいかどうか分かりませんが,彼はワイナリを売却して,オレゴンにSoter Vineyardsを構えることになったのでした(Etudeにも一応在籍しているようです)。

このSoterがオレゴンは主としてピノ・ノワールを作っているのですが,その中でも新しいブランドとして独り立ちさせようとしているのがNorth Valley Pinot Noir。前置きが長くなりましたが,これが米国とほぼ同じ価格で出ているというのが今日の骨子です。

米国ではリリース価格が30ドルで,実売もそれくらいが多数。それが今回は税込みで2980円という安さ(パリ16区にて)。Soterが力を入れているワインであり,Wine Advocate誌でもJay Millerが90点を付けています。どちらかというと親しみやすいピノのようです。

Date: 2010/0119 Category: 健康
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2009シーズのNFLのプレーオフも残すところチャンピオンシップ・ゲームとスーパーボウルだけになりました。これまでの各試合をテレビ観戦した感想と,残りの予想を書いてみたいと思います。

これから見る人もいるかもしれないので,本文は続きで。

» 続きを読む

Date: 2010/0119 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨秋はめずらしく泡の出物がほとんどなく,クリスマスくらいしか泡を開けない我が家ですら在庫を吐き出す状況になってしまっていました(えーと,シャンドンのブラン・ド・ノワールは格安になっていて,これはいつか書こうと思いながら忘れ去られていました。このワインはいずれ)。

先日,柳屋でソーターのBrut Rose 2005が格安で出ており,自分の分は確保したものの,ここでも書こうと思っていたのをこれもまたすっかり忘れていました。今見たら売り切れ。そりゃそうだよね。米国で最安48ドルが税抜き4980円ですから,現地価格です。

このワイン,Wine Advocate誌では93点。レビュアのJay Millerは「It would be a fascinating experiment to place it in a blind tasting with Louis Roederer Cristal Rose and Dom Perignon Rose.」と,シャンパーニュでも3万円は下らないような高級品となぞらえています。

さらに,今日Robert ParkerもTwitterでこうつぶやいていました。
Parker@Soter

というわけで,やっぱり紹介しておくんだったなと改めて思う次第。たまに追加入荷されることもあるので,リンクは貼っておきます。
Date: 2010/0119 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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全米最大のじゃんけんトーナメントを開いていたことで知られるRoshamboワイナリ。オーナーのナオミ・ブリリアントの強烈な個性でも知られていますが,2006年末にはワイナリを売却,その後はバスをテイスティング・ルームに使うなどの活動をしてきました。しかし,The Press Democratの記事によると,ワイナリ再健をあきらめ,オーガニックの農場としてやっていくことになったのだそう。

ワイナリのサイトも既に農場のものに変わっています。バスはまだ置いてあるそうですが,今後どうするかは決まっていないようです。ワイナリをやめるのは,ワイン作りは好きだったけど売るのは好きでなかったからだとのこと。まあ,これも一つの道でしょうね。
Date: 2010/0118 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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当ブログでもおなじみのSHIP2UのかんちゃんとゆみたちがCrushpadで作るワインが0906。このワインが麻布十番のCWGで飲めるようになりました(満を持して、日本上陸! - California Wine Garden)。

2008のSonoma Coast Two Pisces Vineyard Pinot Noirで今はお披露目価格の9060円。CWGの菅原さんは「私が個人的に買い占める前に飲まないと一生の不覚ですよ!」と言っています(2008 0906の感想 - California Wine Garden)。

Two Pisces(ツー・パイシーズ)という畑は聴き慣れないと思いますが「10エーカーのTwo Pisces Vineyardは、Petalumaの南西の端に位置しています。Sonoma郡のこの地域は、Petaluma Gapを通して注がれる非常に冷涼な潮風と霧によって、同郡の他の地域より気温が低くなっています。適度の降雨量と涼しい気候は、高品質のピノ・ノワールを栽培するのに適しています」(クラッシュパッドの説明文より)とのことです。
Date: 2010/0115 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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California Sustainable Winegrowing Allianceが「持続可能」(Sustainable)なワイン造りについてワイナリの認証を始めることになりました。

SFクロニクルの記事によると,今回の認証はかなり緩いもので,伝統的なワイン造りをしているワイナリであればほぼ問題なく通ってしまうものだとか。それでも最初からバーを上げるよりはみんなが参加しやすいものを目指しているとのことです。

ただ,既にLodi Rulesなど,今回の認証よりも厳しい条件で始めているところもあります。また,どちらかというと大企業の方が取り組みやすく,小さいワイナリにとっては報告書を作成する負担が大きいことからW. Blake Gray氏もかなり悲観的な意見を表明しています。

個人的には不完全なものであっても,まずは始めるということが大事だと思います。良くしていく機会はこれから十分にあるでしょう。日本のワイナリはどうなんでしょう?
Date: 2010/0115 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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こればっかり続いて申し訳ないと思ってます。今日は別の記事もきっと書きますので許してね。ワインセラーパリ16区のカリフォルニアワインセールですが,最後の第5弾はマルティネッリのジンファンデルGiuseppe & Luisa。

このワイン,先月
柳屋で税抜き5980円で出ているのを紹介しましたが,今回は税込みで5480円と,さらに1割ほど安くなっています。ちなみにwine-searcherで調べた最安は59.99ドル。今の円高レートで計算してもそれより安い。

以下はこのワインの紹介として前の記事から再掲。

カリフォルニアのフルボディ系のZinfandelの双璧がTurleyとMartinelliだと思っています。Martinelliの Zinfandelの中で最もレアかつ高価なのがJackass Hill,その次がJackass Vineyard。Giuseppe & Luisaは3番目という位置付けですが,Wine Advocateのレイティングで見ると1998年から2007年まで90点を下回ったことがなく,この2007年も93点。同期間でJackass Hillの最低点は94(2007年は96),Jackassは91(2007年は95)なので,確かに3番目なのですが,それにしてもハイクオリティを続けています。Jackassが日本で売られるときは1万5000円くらいになるので,Giuseppe & Luisaの安さが分かると思います。レアものなのでワイン会などに持っていくのにもいいと思います。

パーカーのコメントを載せておきます。

The dark ruby/purple-tinged 2007 Zinfandel Giuseppe & Luisa offers sweet aromas of plums, roasted meats, pepper, kirsch, roasted herbs, and figs. This deep, dense, full-bodied effort is a singular, hedonistic style of Zinfandel that should provide immense pleasure over the next 5-6 years.


Date: 2010/0114 Category: おすすめワイン
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パリ16区のシェイファーセールは昨日のシャルドネとメルローで終わらず,今日はカベルネ・ソヴィニョンのスタンダード版One Point FiveとシラーのRelentlessです。Relentlessはデビューの1999年と2000年がいずれも4本ずつ。値段はいずれも税込み6980円。

シラーはあまり人気のないブドウ品種で,僕もあまり飲んだことがありませんが,その中ではこのシェイファーのRelentlessはAraujoのシラーと並んで記憶に残るおいしさでした。ちなみにAraujoのシラーは日本では安くても2万円近くします。もし,シラーを試してみたいと思っているならこれはお勧め。

ちなみにWAでは99年Relentlessは93点,2000年は92点。

Date: 2010/0113 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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誕生日にKosta Browne Pinot Noir Sonoma Coast 2005をあけてみました。実は初コスタ・ブラウン。

Kosta Browne

このワインを買ったころは,国内にはほとんど流通していなかったこのワインですが,最近では単一畑のものもときには見られるようになり,一時ほどのレア感はなくなったような気がします。ほかにいいピノがたくさん出てきたことで,これじゃなきゃって感じもなくなりましたし。

典型的なカリフォルニアスタイルのピノ。酸はあまりなく,カシスやブルーベリー系の味わい。ピノとしてはややタンニンが強いですが,いわゆる丸いタンニンで,それでバランスを取っている感じです。すらすら飲めておいしいです。最近は逆にこういうスタイルのものはあまり見かけなくなってしまったような気がするので,ちょっと懐かしさすら感じました。

wine-searcher.comで調べたところ,今でも平均価格は100ドルを超えているようです。確かにおいしいですが,1万円出す味わいかというと個人的にはちょっと微妙ですね。6000円くらいまでならリピートしたい感じです。

Date: 2010/0113 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワインセラーパリ16区はセールのときには結構思い切った価格を付けることがありますが,今回のセールはかなり安目。三つ目の紹介となります。今日はShaferのRed Shoulder Ranch Chardonnay 2007と,Merlot 2007。どちらも税込み4980円。楽天の中では他に1000円以上の差を付けて最安です(売り切れ除く)。どちらもワイナリ価格48ドルで,それともいい勝負。なお,米国の実売だと30ドル台のところもかなりあるので,ちょっとだけ差があります。

Wine Advocate誌での評価はシャルドネが92点,メルローが90点。シャルドネはシェイファーでは唯一の白ですが,マロラクティック発酵を行っていないもの。ピュアなトロピカルフルーツの味わいが素晴らしい個人的にもお気に入りのシャルドネの一つです。メルローもカリフォルニアのメルローとしては珍しいほど高品質なもの。CWFC発足当時は,よく話題に上ったワインの一つです。どちらもお勧め。

Date: 2010/0112 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,舞台裏について紹介したサンフランシスコ・クロニクル紙のワイン品評会の結果が出ており,W. Blake Gray氏が再度記事を書いています。

結果発表のサイト
Gray氏の記事
その翻訳

気になるのは最もコスト・パフォーマンスが高い(英語ではQPR)ワインとして選ばれたMotos Liberty California Chardonnay 2008。Broncoの新しいワインのようです。このクラスのワインはなかなか日本にははいらないんですけどね。
Date: 2010/0110 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日に続いてワインセラーパリ16区のカリフォルニアワインフェアからです。今日はAu Bon ClimatのLos Alamos Vineyard Chardonnayが2480円(税込み)。米国の希望小売価格が25ドルなのでほぼ現地価格です。

25年前にAu Bon Climatがワインを作り始めたまさにその場所のぶどうを使っているとのこと。

Date: 2010/0109 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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何はなくともこれは買うべし!WA96点のスポッツウッドが1万円というタイトルで紹介したスポッツウッドの2005年がパリ16区でなんと税込み8980円です。ちょっと安すぎで,涙目です(笑)。

以下は前回の記事から抜粋。

Wine Adovocate誌による評価では2002年の97点に次ぐ96点という高評価。ロバート・パーカーは次のようにコメントしています。
This extraordinary effort exhibits notes of blueberries, cassis, spring flowers, licorice, and forest floor. Beautifully pure and full-bodied with excellent overall harmony as well as superb purity, it reveals a Chateau Margaux-like personality.

以前から,パーカーはよくSpottswoodeをマルゴーになぞらえていましたが,今回もマルゴーを引き合いに出しています。カベルネ・ファンでなくても押さえておいていいワインだと思います。

Date: 2010/0108 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン関係でTwitter上での有名人というと,Gary VaynerchukJancis RobinsonJames SucklingEric AsimovOz Clarkeなどがいますが,ロバート・パーカーもついにTwitterを始めました。
Parker
1月4日に初めてのつぶやきをしています。
Ok. I'm going to give this a shot. I'm not making any promises about how often or how long I will use it.

と,最初からあまりやる気が感じられませんが,これまでで11tweetsと,のんびりしたペースで続けています。1月8日には会員向けのメールで公開したおすすめワイン「Layer Cake」についてもつぶやいています。

ちなみにフォロワーの数は現時点で587。上記の多くのワインライターが数千人のフォロワーですから,立ち上がりのペースとしては悪くないかもしれません。ただ,Gary Vaynerchukの84万7347と比べたら段違い。オンライン・コミュニケーションについてのスタンスの違いが如実に現れています。

Twitter関連久々なので私のアカウントも挙げておきます。フォロー/アンフォローはご自由に。
Date: 2010/0107 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニア・ワイントピアの著者であり,元サンフランシスコ・クロニクル紙のワインライターだったW. Blake Gray氏が,クロニクルのワイン・コンピティションの舞台裏をブログに書いています。

1本目は事前のアンケートで,試飲したいワインの種類としたくないワインの種類を3種類ずつ問い合わせてきたという話。2本目はピノとシャルドネ審査結果がどのように決まったかというかなり突っ込んだ話。3本目はSauvignon Blancの15~20ドルというのは良い価格帯だったという話。

ありがたいことに1本目と2本目は奥様が日本語にしてくれています。
サンフランシスコ・ワイン日記 : テイスティングしたいワイン・カテゴリー Top3は?
サンフランシスコ・ワイン日記 : ワイン審査、舞台裏のお話し

きっと明日には3本目も日本語訳がでるのではないかと期待中。面白いのでぜひ読んでください。「Silver bullet」なんて初めて知りました。
Date: 2010/0106 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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新年ということで福袋を狙っている人もまだいるだろうと思いますが,カリフォルニアワインあらかるとで売っている9999円送料無料で5本のお買得セットが,以前のものから新しくなりました。

とはいえ,McManisのピノがブラックストーンのメルローに代わっただけなので,大きな変更ではありません。どちらかというとメルローの方が興味が湧かない分,残念な感じもします。それでも現地価格で100ドルは下らないものなのでお買い得感は健在です。

量より質ならLoringのGarys' Pinot Noirが入ったプレミアムセットもあります。個人的にはやっぱりこっちの方がそそられます。



中身を公開していませんが,割と評判よさそうな柳屋の福袋とどちらがいいかはちょっと気になるところです。

Date: 2010/0106 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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当ブログでときどき取り上げているAugust Westから2010年春のオファーが来ました。購入したい人はコメントあるいはメールなどでご連絡お願いします。

今回のオファーは2008年のヴィンテージ。
Graham Family Pinot Noir
Rosella's Pinot Noir
Santa Lucia Highlands Pinot Noir

昨年まではシラーとシャルドネがあったのですが,時期が変わったようです。今回は単一畑のピノが42ドル,Santa Lucia Highlandsは30ドル。景気を反映してか昨年の50ドルから安くなっています。少なくとも品質が悪いからというわけではなく,Rosella'sについては「The 2008 August West Rosella’s Vineyard Pinot Noir is arguably the most concentrated Pinot we’ve made so far in our seven vintage history. 」と書かれています。

このほか米国内送料,米国の消費税,日本への送料,日本の関税がかかります。配送は3月ころの予定です。
Date: 2010/0106 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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日本酒はほとんど飲まないのですが,せめて正月くらいは日本人らしく日本酒を飲もうと,毎年1本だけ飲んでいます。今年は「灘」の酒にしてみようと思い,剣菱が作っている黒松剣菱瑞穂というのを買ってみました。もちろん事前知識なし。

最初は燗にしてみたのですが,燗にするとアルコールが目立ってしまい,常温の方がおいしく飲めました。コクや旨みはなかなかのものです。ただ,これに限らないでしょうけど日本酒はアルコール度が高い(これは17度)ので,ちょびちょびとしか飲めません。いわゆるアルコールの「熱」も感じます。

これはこれでおいしかったのですが,やっぱり日本酒は年に1回くらいでいいやとも思ったのでした。

Date: 2010/0105 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オーソリティ・スタイルのオークションで,CaleraのRyanShaferのHillside SelectColginのIX Proprietary Redが異常に安く出ています。いずれもオークションとはいえ「即落価格」なので実質その値段での販売です。

Ryanは3980円とほぼ現地価格。格下でセントラル・コーストのブドウをブレンドしたCuvee Vでも3000円台ですから,これは格安です。Hillside Selct 2005の1万9800円は米国での最安とさほど変わらないレベル。国内だと3~4年くらい前の値段の水準です。WA誌では97点。ColginはWA誌で100点ついたアレです。3万9800円というのは米国最安とほぼ同等。このブログでも前に2回紹介していますがいずれも5万円台でした。それでも無闇な値段ではなかったので,今回の安さが分かると思います。

RyanはCalera単一畑の中では一番新しく格も低いので御自宅用,Hillside Select,Colginはどちらもお宝レベル(Opus Oneよりは格上)です。お年玉はたいてどうぞ(笑)。

タイトルにも書きましたが今日(2009年1月5日)の夜9時59分までなので,お見逃しなく。
Date: 2010/0105 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのセントヘレナにTudalというワイナリがあります。私は訪問したことがありますが,ほったて小屋のような小さなワイナリで,ブドウの圧搾機なども旧式のものを使っていました。Cabernet Sauvignonを中心とする畑は,フィロキセラにやられておらず,接木せずに使っているという話を,がんこおやじを絵に描いたようなオーナー,故Arnold Tudal氏からうかがいました。そのTudalが世代交代でワイナリを刷新しているそうです(Tudal Winery revamps | Napa Valley Wine Blog)。

その中心となるのがArnoldの息子であるJohn Tudal。まず,ワインメーカーとしてKirk Vengeを雇いました。彼は自身のVenge Vineyardsのほか,いくつかのワイナリでワインメーカーを努める人気ワインメーカーのひとり。フルボディのワインを好みとしており,これまでのTudalとはちがった方向性が出てくるようです。また,広報を強化するためAlan Goldfarbを雇いました。Alan GoldfarbはSt. Helana Starのライターとしても知られるナパ・ヴァレーでは有名人です。また,テイスティング・ルーム担当としてはDoug Eiseleという人を雇っています。

今後の強化としては寿命が尽きかけているCabernet Sauvignonの植替えがまず第一だそうです。当面は購入したブドウでワインを作ることになるため,その選定をしている段階だとか。

Tudal,古くて地味なワイナリでしたが,それなりの味があっただけに,今度の刷新がどこでもあるようなワイナリにすることでないことを望みたいと思います。
Date: 2010/0104 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋で日替わりの半額セールをやっています。毎日ワイン2本が半額になります。今日はスプリングマウンテン プロプライエタリーレッド "ミラヴェル・ラ・パルラ・シュヴァリエ" ナパヴァレー 1996が4490円とアイアンストーン カベルネフラン ロダイ 2006が800円。どちらも安いと思います。

半額セール会場
Date: 2010/0102 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年をまたいでしまいましたがトップ10企画の第3弾として2009年に読んだ本からトップ10を挙げていきます。このブログで紹介している本はわずかですが,なんだかんだで年間200冊くらいは読んでいる計算になります。大部分は小説なので,小説が多くなりますが,特に分野は分けずに紹介します。また,2009年に読んだというだけであって,発行はもっと古いものがほとんどです。

で,いきなりなのですが10個に絞れませんでした…トップ15に急遽変更。

15位●あたりまえのこと/倉橋 由美子
敬愛する作家倉橋由美子の最初で最後の文学論。文学論ではないが著者の好む作品を詳しく取り上げた「偏愛文学館」と合わせて読むと,その主張がよりよく分かると思う。

本書は1977年から1979年にかけて雑誌に連載した「小説論ノート」と,1996年から1998年にかけて発表した「小説を楽しむための小説読本」からなりますが,特に面白いのは前半の「小説論ノート」。作者特有の毒を吐きまくっている。抱腹絶倒。

後半は,年を取ってまるくなったのか,あるいは病気で先行きが長くないことを見越してのものか(後書きには「残された飛行時間は予測不能、恐らくはいくばくもないと思われる以上、小説以外の文章を書くことも発表することも、これをもって最後にいたします」と書いている),つまらないものへの言及はやや少なくなる(それでも村上春樹を切って捨てるところなど痛快だが)。

タイトルの「あたりまえのこと」というのは,おそらく「こんな簡単なことも分からないで小説を書いているのですか,あなたたちは」というような他の小説家への痛烈な皮肉なのであろう。


14位●イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき/クレイトン・クリステンセン
エスタブリッシュされた大企業がなぜ滅びるのか。顧客の声を聞くことが新しい技術への移行をかえって妨げてしまうという恐るべき事実を分析している。13位の本と合わせて読むことで,インターネット社会でこれまでの企業が全くもって安泰とは程遠いところにいることがわかるだろう。8年前の本だが今でも読む価値がある。


13位●フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略/クリス・アンダーソン
現在の社会では様々なものの値段が無料か,限りなく無料に近い状態で供されるようになってきている。その代表がインターネットにおける様々な情報や楽曲のデータといったものだ。これらによって,これまでのビジネスモデルが成り立たなくなり,新しいモデルが必要になるさまを分析している。これらの動きは必然であり,多くの企業がその荒波にさらされる。そこから逃げようとしてもその分野で無料で提供する企業が登場した時点で,パラダイムは一変するので,自らそこに挑戦する以外に方法はない。
筆者は無料時代におけるさまざまな儲けの方法を書いているが,昨今の経済状況ではそれも難しくなっている面が大きい。あらゆる意味で今後を考えさせられる。



12位●テンペスト/池上 永一
舞台は幕末のころの琉球王国。孫家の長男として生まれるはずだった子は女の子だった。ショックの父親は名前さえ付けず,その子は3歳のときに自分で真鶴という名を付ける。養子の兄は勉学に不出来で失踪したあと真鶴は自らを宦官だといつわり男として生きることを決意する。それが本書の主人公「孫寧温(そんねいおん)」。

島津と清という強国の狭間で危ういバランスを取りながら生きる道を探す琉球王国。その史実をなぞりながらも破天荒な池上ワールドが展開する大娯楽作。池上永一作品はハチャメチャの度合いが過ぎてしまうところが難点だが,本書は歴史小説的な部分があるためか比較的おとなしめ。一方,本物の男性としても女性としても生きられない主人公の切なさを描くところは涙を誘う。 とにかく退屈することはないので一読あれ。



11位●博士の折り紙夢BOOK/川崎 敏和
2009年は折り紙をずいぶん折った。折り紙というと子供の遊びと思ってしまいがちだが,その奥深さに目覚めた本がこれ。このあと,前川さんの「本格折り紙」などもいろいろ折ったが,川崎さんの本は「どうやって折るか」をものすごく丁寧に解説しているので(中にはある折り紙を折るための練習作品を折る必要があるものも),本格折り紙入門としては最適では。「川崎ローズ」にこだわりたい人には新作の「究極の夢折り紙」もおすすめ。



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