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Date: 2009/1230 Category: 業界ニュース
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・10位 10年経ちましたもうじき
 「カリフォルニアワインの玄関口」を始めたのが1999年の8月。CWFCよりちょっと前でした。石の上にも3年といいますが,なんとか10年やってきました。ブログ中心にしたのが2003年なので,それから数えても6年。始めた頃は「ホームページ」作りがちょっとしたブームのような感じで,ワインサイトもいろいろできていました。今の飲み仲間はそのころ知り合った方々が結構います。ただ,サイトを順調に続けているのはshuzさんとか安師範さんくらいでしょうか。

・9位 神の雫ドラマ初回の感想
 ドラマ,いまいちでしたね。遠峰一青のエキセントリックな演技がわずかな見物でしたが,回を追うごとに普通になっていってしまい,最後の方はぐずぐずでした。ただ,紹介されたワインは結構売れたそうです。

・8位 ワイントレイン20周年
 上の順位で出てくる「神の雫」カリフォルニア編でもワイントレインが出てきましたが,今年は20周年であり,日本向けのプロモーションも力が入ってきているようでした。

・7位 BondのMatriarchがヒット
 2008年はSine Qua Nonが日本正式入荷+WA100点でプチブームになりましたが,2009年はそれほど大きなものはなかったようです。その中では中川ワイン販売が正式輸入を始めたBond(Harlanオーナーの手がける別ブランド)が現地価格並の価格で目を引きました。特に最廉価のMatriarchはWAを初めとしたメディアでの評価も高く,1万円程度の価格でちょっとしたヒットになりました。秋にはHarlanのセカンドMaidenの輸入も始まりましたが,それまでとそれほど値段が変わらなかったので,いまいち話題になりませんでした。

・6位 新グッズエアレータープラティパス・プリザーブ
 前半はワイン・エアレーターの記事が結構よく登場しました。秋に紹介したプラティパス・プリザーブはプチブームになっています。ほかにも新しいグッズをいくつか紹介しました。

・5位 カリフォルニアワイン本Dummiesワイントピア
 久々のカリフォルニアワイン本として,W. ブレイク・グレイ,石川真美夫妻による「カリフォルニア・ワイントピア」が登場しました。米国で出た「California Wine for Dummies」もなかなかよくまとまった好著でした。

・4位 ソーシャルメディアTwitterVinfolioとCellarTrackerマーフィーグッドの「理想の仕事」TwitterブームSt.Supery
 TwitterやワインのiPhoneアプリ,SNSなどいろいろな動きがありました。この分野,記事への反応は少なく,相変わらずTwitterでの日本のワイン関連の情報はあまりありませんが,個人的には重要な分野だと思っています。

・3位 不況Kendall-JacksonなどWineCaskSFクロニクル
 不況関連の記事は,上に挙げた以外にもたくさんありました。今回の不況がこれまでと違うのは,ワインの購入価格が明らかに下がったこと。ワイナリ側も対応をよぎなくされるようです。

・2位 サイドウェイズ日本版オフィシャルガイド
 日本版のサイドウェイズが公開されました。興行成績はあまり奮わなかったようですが,This is itと公開時期が重なったのは不運でしたね。映画自体は悪くないと思うので,DVDになったら買ってやってください。オフィシャルガイドには私も記事を書いています。

・1位 神の雫でカリフォルニア1回目2回目
 神の雫で遠峰一青がカリフォルニアに行きました。突っ込みどころ満載の1回目,2回目の感想は,かなりのビューを集め,2ちゃんのスレッド名にまで取り上げられました。

以上,ワイン関係の10大ニュースをまとめました。余力があったら年内に,iPhone関係,読書関係もまとめたいと思います。
Date: 2009/1229 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が恒例のWinery of the YearとWinemakers to Watchを発表しています。Winery of the YearはPeay。Pinot Noir専業ワイナリで、ワインメーカーのVanessa Wongは数年前にWinemakers to Watchに選ばれています。以前は日本にも輸入されていましたが最近は見かけないようです。

Winemakers to WatchはDrewのJason DrewとMatthiassonのSteve Matthiasson。DrewもPinot Noirのワイナリ。Matthiassonは白ワインのブレンドを得意としています。
Date: 2009/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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このブログでも何度か紹介しているプラティ(プラティパス)・プリザーブ(Platypus Preserve)が好評です。うちでも重宝していますし(今日も1本冷蔵庫に入っています),うえはらさんかんちゃんも激賞。

なかでもうえはらさんはいきなり5本分を買ってしまったという盛り上がりよう。僕も買い足したいと思っています。

写真代わりにアフィリエイトリンクは貼っておきますが,まとめ買いするなら,Amazon.comで買ってShip2uで配送してもらうのが良いだろうと思いますです。

Date: 2009/1228 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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パリ16区でShafer Hillside Select Cabernet Sauvignon 2005が税込2万2800円で出ています。現時点で2本限り。米国の価格も平均238ドル(税抜き)ですから,現地価格並というか,もっと安いくらい。

Shafer Hillside Selectと言えば,カリフォルニアのカベルネで,トップ集団の一つ。明らかにOpus Oneよりは1ランク上のワインです。「勝負ワイン」としてどうぞ。ちなみにWA誌では97点。パーカーは,今でも飲めるけど25年以上熟成可能だと言っています。

パリ16区でもう一つ見つけた「目玉」がマルティネッリ マスカット アレクサンドリア ジャッカス・ヒル 2002。ハーフボトルで2680円のデザートワイン。米国でも市場価格は40ドルくらいします。Jackass Hillといえば先日マルティネッリのジンファンデルのときにも,名前を紹介したMartinelli最高の畑。この畑何がすごいって,斜度が60度という一般的に言えば絶壁にブドウを植えているのです。ロバ(Jackass)でなきゃ昇り降りできないというので,この名前が付いたとか。そこの100年以上の樹齢のMuscatでできたデザートワイン。パーカーは92点を付けていますが「this pretty, exceptionally pure Muscat needs to be drunk during its first 1-2 years of life to take advantage of its amazing perfume.」ということなので,最高の時期は過ぎているかもしれません。

最後におまけですが,柳屋にDuMolのPinot Noir Finnが入っています。2006年はWAで92点。ともかくレアであることだけは確かです。

Date: 2009/1228 Category: グルメ
Posted by: Andy
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仕事納めの日は大体そばを食べに行くことにしているのですが,今年は白金に10月に開店した「手打ちそば佶更(きっこう)」に行きました。前にワイン好きのお友達さんと行こうとしたときはたまたま閉まっていて,再チャレンジとなりました。

白金といえば「三合庵」という名店がありますが,そこからわずか数十メートルという立地。ちなみに三合庵はただいま改装工事中。かきいれ時の年末だというのに余裕です。

カウンターで10席程度の小さな店です。頼んだのはかき揚げそば(1100円)。

かき揚げそば

そばの量は並。三合菴と比べたら1.5倍くらいでしょうか。香りよく,切れもあり,おいしいそばです。濃いめのつゆもなかなか。さらに特筆できるのがかき揚げ。薄目の衣で数種類の野菜と小エビが入っており,カラッとおいしく揚がっています。

白金という物価が高いエリアで,この値段でこのレベルのそばを出すはなかなか良心的です。後で調べたら立川から移転してきた店だとか。がんばってほしいものです。
Date: 2009/1228 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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このところセールでウイリアムズ・セリエムがちょこちょこ出てきています。輸入業者の撤退でなければいいのですが,うれしい半面ちょっと心配でもあります。

和泉屋では2005年のRussian River Valley Pinot NoirとBacigalupi Zinfandelが合わせて1万2000円(税抜き,送料込み)。東北から中国地方までは「あす楽」対応なので年内に入手できます。

このワイン,ワイナリ価格はPinotが42ドル,Zinfandelが45ドルですが,実勢価格はピノが56ドル程度,Zinが66ドル程度。ほぼ現地価格といっていい安さです。

ちなみにWine Advocate誌ではZinfandelの方だけレイティングが出ており92点。Robert Parkerは「ブルゴーニュ・スタイルのジンファンデル」と称しています。ちょっと面白い。

Date: 2009/1227 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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TwitterでPinot ReportのGregory WalterがFreeman Sonoma Coast Pinot Noir 2006を褒めてました。
Twitterへのリンク
年末年始で飲みたいワインの一つ。

Date: 2009/1226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとで半端物のセールをやっています。Brewer-Cliftonのシャルドネが5740円など現地価格より安くなっているものもあります。ただしキャップ損傷など,見た目の欠陥があるものもあるようなのでご自宅用でどうぞ。年末の買い置きによさそうです。狙いをつけていたNewton Puzzleなどは売切れてしまいました。おはやめに。

メインのページ

LuciaやSiduriはこちら

Merryvale
Date: 2009/1225 Category: グルメ
Posted by: Andy
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我が家のクリスマスイブは,そんなに凝ったことは毎年しません。骨付き鶏ももにオードブル,バケットといったところです。鶏もデパ地下などで売っているようなものが多いですが,今年は青葉台で人気の鶏肉屋「とりたつ」で買ってみました。

ここは人気なので予約していないと買えません。やや小ぶりですが,飴色の皮がとてもおいしく,普段鶏の皮を残す上の子もぺろっと平らげていました。あとはコストコのスモークサーモンに,シュガーレディのタンスモーク,とりたつの肉団子,それにサラダ。こうやって書いてみると結構いいものを出してますね(笑)。バケットはこどもの国の「シエスタ」で買いましたが,実はバケットに限ってはシエスタよりもサンジェルマンの方が好きだったりします。

ワインはいつものようにIron HorseのWedding Cuvee。セラーの最後の在庫でした。今年は売り出しなかったなあ…来年は何を調達するか考えておかないといけません。

ケーキは最近近所では一番気に入っているコンディトライ・ノイエスで。ここはウィーン菓子のお店でザッハトルテが有名ですが,今回はピスタチオの記事にチョコレート入りのクリーム,ダーク・チェリーも入ったケーキにしてみました。これはかなりおいしかったです。
ケーキ
Date: 2009/1225 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアのシャルドネで今トップというとどこのワイナリでしょう。Kistler? Peter Michael? Marcassin? いろいろ意見はあると思いますが,例えばWine Advocate誌のレイティング(全部Robert Parkerによる)で2005年以降のヴィンテージ,98点以上というワインに限定するとわずか6本。Aubert Rulling 2005,Marcassin Marcassin 2005(以上2本が99点),Aubert Lauren 2005,Kongsgaard The Judge 2005,Kongsgaard The Judge 2007,Sine Qua Non Mr K 2005(以上98点,The Judge 2007は98+)となっています。Sine Qua Nonはデザートワインなので,それを除くとAubertとKongsgaardが2本ずつ,Marcassinが1本。ワイン名まで特定するならThe Judgeが目立ちます。

ただMarcassin Marcassinは過去4回99点を取っており,WAでは過去12回で1995年の90点を除くとすべて96点以上とやはりすごい点数。The JudgeはWAで6回評価されており2006年の93点を除くと97点以上。甲乙付けがたいと見るのがいいでしょうか。

前置きが長くなりましたが,柳屋にThe Judgeが2004~2007年まで入っています。2007年が2万6800円,後は3万9800円と,値段もすごいのですが,値段がどうこうよりもとにかくトップのワインを揃えたいというのであれば,いいチャンスでしょう。ちなみに2007年の2万6800円はお買い得とまでは言えないものの,まあまあの値段です。


Date: 2009/1224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Press Democrat紙の記事によると,ソノマ・カウンティがワイン・ラベルのルールを変えることを検討しているそうです(Made in Sonoma County)。

ソノマには現在12のAVAがありますが,ラベルにAVA名例えばRussian River Valleyと入った場合,Sonomaという文字は入らなくなります。そこで,それらのAVAワイン名を付ける場合にSonomaという文字も強制的に入れさせようというのが今回の提案です。実は既にナパではそれが実現しており,AVA名の文字との差が1mm以下の文字の大きさでNapa Valleyと入れることになっています。これがNapaというブランド構築に大きく役立っていると見られることが,今回の提案につながったようです。

ただし,SonomaにはこれまでもSonoma Coast,Sonoma Valley,Sonoma Mountain,Northern SonomaといったSonomaを一部に含んだAVAがあり,それらのAVAからは反対意見が出そうだとのこと。Sonomaの場合,地域差も大きいことから,簡単には決まらないような気がします。
Date: 2009/1223 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の最新号(通巻186号)が発表されました。年末恒例の北カリフォルニア特集(主にナパのカベルネ)で2007年のワインを中心に評価が出ています。

2007年はカベルネに限らず押しなべて評価が高くなりそうな年ですが,予想に違わず100点が6本も出ています。

Kapcsandy Family Winery Cabernet Sauvignon State Lane Vineyard
Scarecrow Cabernet Sauvignon
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Ccs
Schrader Cellars Cabernet Sauvignon Old Sparky
Dana Estates Cabernet Sauvignon Lotus Vyd
Colgin IX Proprietary Red Estate
というのがそのリスト。ヴィンテージはどれも2007年。

カプサンディ(キャプサンディ)は昨年急上昇したワイナリ。スケアクロウ,シュレーダーと新世代のワイナリが並びます。Danaは初めて聞きましたが,これまでWAで評価されている10ワインのうち4本が95点以上の高評価を付けている新星です。今年,Wine SpectatorでもWineries to Watchに選ばれており,今後人気が高まりそうです。

Colgin IXは2006年に続いて2年連続の100点。Harlan Estateの2001-2002年に次ぐ快挙です。20世紀末にカルトと言われたワイナリの中でも一歩抜けた存在になったと言ってもいいかもしれません。ちなみにHarlanは97-100,Screaming Eagleは96-98+,Dalla Valle Mayaは95-97でした。

このほかなじみのあるワインでいうと,先日2006年を紹介したSpottswoodeは99点と過去最高。これがもしこれまでどおりの価格で国内で売られたら目玉になるでしょう。実は昨日SFgateの記事でもSpottswoode2007を絶賛していて気になっていたところでした。Dominus 2007は98点という高評価。Dominusもこのところ1万円あたりの価格が定着しているので期待したいところ。Opus Oneは2007は95+でしたが2006は93と前年評価より下がっています。今買うなら2005年?



このDominusはちょっと異常に安いです。今一番お買い得かも。ストーリーのあるワインなので,どこに出しても恥ずかしくないだろうし。
Date: 2009/1222 Category: イベント
Posted by: Andy
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ブロガーが集まるイベントなどに,参加したことはなかったのですが,ネタフルkogureさんと,交流ができたことから,モダンシンタックスと共催の忘年会「モダフルナイト」に出席してきました。

ほぼ100%の出席者がiPhoneユーザーでありTwitterユーザーであるというのは予想していたことではありますが,すごいことです。初めてFollow Youを使ってiPhone間でTwitterのフォロー交換をしてみましたが,通信環境の問題か,エラーが頻発してなかなか大変でした。イベントの主催者があらかじめ,これとかBumpとか入れておくように,とかって指示しておいてくれるともっとやりやすいのかな,などともちょっと思いました(知り合い同士が多いから要らないのかな?)。

店はスプリッツアオヤマ。サントリー系のウイスキーPRのための店だそうで,ハイボールなどが飲み放題。どれも飲みやすくて後に残りませんでした。料理もなかなかおいしい。

kogureさん以外は知り合いはいないだろうと思っていたら,かつての同僚に会ったりしてちょっとびっくり。また,同じテーブルにいた人も,こういうイベント初参加だと言っていましたが,話をしているうちにAppBankのBBSで一番活発なスレッド取り仕切っている方だと知ってこれもびっくり。いろんな出会いがあるもんです。

なかなかイベントに出席する機会はありませんが,こういうのもいいものだなと思いました。
Date: 2009/1222 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Dr. Vino's wine blogで,ワイン界においてこの10年を代表するのは誰かという投票を受け付けています(Vote now! Wine Person of the Decade [the Naughties] | Dr Vino)。

候補にノミネートされているのは以下の8人(組)。
・John Casella
・Fred Franzia
・Paul Giamatti
・Shin & Yoko Kobayshi
・Eric LeVine
・Robert Parker
・Terry Theise
・Gary Vaynerchuk

…なにやら日本人らしい名前がありますが…。記事を読んでみると神の雫の作者とあります。神の雫の原作は「亜樹直」(あぎ・ただし)となっていますが,ご存知の方も多いように実際には姉弟で書いています。その名前が樹林伸・ゆう子。投票の名前は二重に間違ってますが,まあいいでしょう。

ほかの7人のうちRobert ParkerとGary Vaynerchukについては今さら説明不要だと思うので,他の5人を簡単に紹介しておきます。John CasellaはオーストラリアでYellow Tailを作った人。Fred FranziaはBronco Wine Companyのオーナー。Two Buck Chuck(Charles Shaw)の生みの親です。Paul Giamattiはサイドウェイズの主役Milesを演じた人です。この人の一声でMerlotが売れなくなりました。Eric LeVineはCellarTrackerの創始者,Terry Theiseはシャンパーニュのインポーターとして有名な人だそうです。

個人的にはWine-Searcherの創始者あたりも入ってほしかった感じがしますが,ニュージーランドなので外れたのでしょうか(Yellow Tailは入ってますけど)。

ちなみに僕はGaryveeとEric LeVineで悩んだ結果Garyveeに投票しました。



Date: 2009/1222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋でMartinelliのZinfandel Giuseppe & Luisa 2007が税抜き5980円で出ています。毎年国内入荷されるワインですが,日本の価格の方が米国よりも安いという貴重なワインの一つなのでありがたくいただきましょう。

カリフォルニアのフルボディ系のZinfandelの双璧がTurleyとMartinelliだと思っています。MartinelliのZinfandelの中で最もレアかつ高価なのがJackass Hill,その次がJackass Vineyard。Giuseppe & Luisaは3番目という位置付けですが,Wine Advocateのレイティングで見ると1998年から2007年まで90点を下回ったことがなく,この2007年も93点。同期間でJackass Hillの最低点は94(2007年は96),Jackassは91(2007年は95)なので,確かに3番目なのですが,それにしてもハイクオリティを続けています。Jackassが日本で売られるときは1万5000円くらいになるので,Giuseppe & Luisaの安さが分かると思います。レアものなのでワイン会などに持っていくのにもいいと思います。

パーカーのコメントを載せておきます。
The dark ruby/purple-tinged 2007 Zinfandel Giuseppe & Luisa offers sweet aromas of plums, roasted meats, pepper, kirsch, roasted herbs, and figs. This deep, dense, full-bodied effort is a singular, hedonistic style of Zinfandel that should provide immense pleasure over the next 5-6 years.


Date: 2009/1222 Category: 技術系
Posted by: Andy
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コルクを抜かないワインサーバー「ソムリアート」とか,飲み残しワインを保存するバッグ「プラティ・プリザーブ」を紹介してきましたが,ユーロカーブからもホームワインバー「SOWINE」という製品が出ています。



ワインは最大2本収納でき(長期保存用ではありません),それぞれについて赤ワイン用の16~18℃,白ワイン用の8~10℃に温度を設定出来ます。12℃のセラーから出したワインの場合,赤ワインで3時間,白ワインで1.5時間でその温度になるとか。

それだけでなく真空ポンプの機能を備えることで開けてしまったワインの品質を維持します。

温度管理してくれるのはありがたいですね。見た目もかなりカッコいいです。置く場所があれば(笑)。

定価は6万9300円。セラー専科では今14%引きで送料込みで5万9850円です。ちょっと高いですがクリスマスプレゼントにしたら感激されるかもしれません。
Date: 2009/1221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バックナンバーなので入手にちょっと時間がかかってしまいましたが,東洋経済の12月5日号に載っていた「バリューワイン最前線2010」という記事を読みました。

全体としては,割と当たり前のことを書いていますが,文章が良くないし,フランスなど「伝統国」を上に見ているところが不必要に現れています。例えば次の一節。

通常,ワインはその年のブドウの出来や収穫量と需要などによって価格が決まる。対して新興国ワインの場合,毎年ワインに使えるブドウを一定量確保できるため,価格変動要素が少ない。


流して読んでしまいそうですが,前半では主に高級ワインにあてはまることが書かれているのに対して,後半ではこの記事の中心である「バリューワイン」について書かれています。つまり,比較の対象にならないものを比較したような文になっています。

この少し後に出てくる
「ボルドーはカベルネやメルローが中心だが,そのあたりは世界中で造られている。生産量でもブルゴーニュの10倍と圧倒的に多い」
というのも意味不明な文章です。

次のページでは「1000円以下“安ウマ”ワインの実態」として「木で香りづけ」とか「酸素注入」といったテクニックが使われていることが半ば揶揄するような調子で書かれています。

たとえば豊かな香りに欠かせない「樽香」。オーク樽などでワインを熟成させないと出せない香りだが,「プールいっぱいに溜められたワインの中に,木のチップや粉を投げ込んで香りをつける」(業界関係者)。酵母を安定させるためにボンベで酸素を加えたり,粉末でタンニンを加えることもあるというから驚きだ。


木の樽の代わりに「オークチップ」を使う手法は確かに安ワインでは一般的に使われているようですが,今の技術では木の樽と遜色ないレベルという話も聞きます。また,酸素を加えるテクニックは必ずしも安ワインだけのものではなく「ミクロビュラージュ」としてボルドーあたりでもかなり使われている手法だと思います。

また,フランスの味が時代遅れだという声に対して
あるフランス人のワインバイヤーは「ニューワールドワインはまるで加工食品。本来,ブドウの味を生かした農産物であるべき」と痛烈に批判する。

とあります。このようにここかしこにニューワールドを下に見る意識が現れています。

それに対して「輸入濃縮果汁」と使って作られる「国産ワイン」に対しては
低価格かつ国内産という安心感が,安定した人気を誇っている。

と微塵の批判もありません。

なんだかなあ。
Date: 2009/1218 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectatorの記事によると,米オバマ大統領のノーベル平和賞受賞パーティではMondaviとカナダのInniskillinのワインが供されたそうです。

モンダヴィはRobert Mondavi Cabernet Sauvignon 2005,イニスキリンはInniskillin Vidal Niagara Peninsula Ice Wine Oak-Aged 2003です。

現行ヴィンテージだとするとOakvilleかな?

Date: 2009/1218 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Dutton Ranchが1万1800円,Vine Hillが1万2800円,Hudsonが1万2800円,いずれも税込み,ヴィンテージは2006です。いずれも米国の価格と比べると特に安いわけではありませんが,国内としてはかなり安いと思います。

本数少ないので売り切れる前にどうぞ。

Date: 2009/1216 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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結婚記念日に開けたワインです。といっても米国の実売で30ドル弱,日本で4000円台~5000円台くらいのワインですから,デイリーワインより1ランク上といったところのものです。

色はかなり濃いですが,濃厚というほどではなく,グラスを通してわずかに光が感じられるくらい。鉛筆の芯やインクのような香り。カシスやブラックペッパーの味わい。教科書的なカリフォルニアのカベルネ・ソヴィニョンと言ってもいいと思います。

感動するようなワインではなかったですが,ちょっといいワインとしてはよくまとまっていると思います。



いくらで買ったのか調べてみたら,ワインインスタイル(現iwine.jp)のアウトレット・セールで3000円弱だったことが判明。これはいい買い物でした。
Date: 2009/1215 Category: 技術系
Posted by: Andy
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コルクを抜かずにワインを注ぐことができるワインサーバー「ソムリアート」」という記事がGIGAZINEに出ていました。コルクを抜かずに細い管ををコルクに通し,窒素ガスと置き換えるかたちでワインをグラスに注ぐ仕組みのようです。

製品名は「ソムリアート」。価格は17万8500円。

同じように窒素ガスとの置換で空気に触れないでワインを注ぐ仕組みを取ったものとして,かつてワインバーdecfiveで使われていたwhynotがあります。whynotは業務用だけで4本あるいは6本をセットするようになっていますが,ソムリアートは1本なので個人でも買いやすいかもしれません。

ギミック好きな方には受けそうです。

ただ,ワインは空気に触れずに酸化しなければそれでOKということもありません。特に白ワインだったら供する温度も大きな問題です。そのあたりを考えると先日紹介したプラティ・プリザーブの方が,現実的には便利なような気がします。

Date: 2009/1214 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでは今年,ブドウが売れない栽培者が続出しているようです(A shaky grape market | Napa Valley Register)。

記事ではDiageoとの10年契約が切れて毎年の契約に切り替わった栽培者が,売り先を見つけられずに困っているという話やAllied Grape Growersに販売を委託さいたものの売り先が見つからないといったエピソードが掲載されています。

ただ,Alliedに言わせると状況は少し違うとのこと。売り先はないわけではなく,値段が釣り合わないのだ,と。

実際には栽培者ごとそれぞれのストーリーがあるのだと思いますが,全般的にはブドウは余り気味であり,バルクで売られる分が増えているのは間違いないようです。

2008年に始まった不況以来,50ドルのワインの売れ行きは激減し,25ドルが新しいプライス・ポイントになってきています。Andy Beckstofferによると,50ドルのワインと25ドルのワインではブドウのセレクションや樽の利用など,大きな違いが生じるとのことで,ブドウ栽培者もその状況に合わせた作り方が今後必要になるようです。
Date: 2009/1214 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとで5本9999円のお買い得セットが出ています。中身はWorthyのSophia's Cuvee 2003,Jessie's GroveのRoyal Tee 2002,SebastianiのSonoma County Chardonnay 2007,SimiのSonoma County Sauvignon Blanc 2008,McManisのPinot Noir 2008です。

米国での概ねの実売価格は順番に30ドル,40ドル,10ドル,10ドル,15ドルといったところ。100ドルは下回らないものですので,現地価格といっていいでしょう。安いものがSebastianiやSimi,先日紹介したMcManisと比較的定評のあるワイナリのものなので安心して買えると思います。

以前紹介したプレミアムセットもまだあります。こちらは本数は1本少ないですがLoringのGarys'が入っているので,量より質を求めるなら間違いなくこちらです。Loringはおいしいよ。

Date: 2009/1213 Category: グルメ
Posted by: Andy
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白金高輪駅から直結している高輪区民センターには図書館が入っているので週に1回くらいは利用しています。ここの2階にレストランがあるのですが,公共施設にありがちな例で,値段はそこそこなものの,どうしてこんな味にしてしまうんだろうといったものを出して今した。

そのレストランが秋にリニューアルしてから劇的においしくなりました。ビストロkif-kifという名前で,ランチのビーフカレー(750円)など,この値段では感が得られないような味です。最近ランチ・メニューにリゾットが加わったので食べてみたところ,これも絶品でした。

「料理通信」を見ていたら,この店が載っており,それを読んでなるほど,と納得しました。8月まで白金高輪にあったトラッフルのシェフが開いた店だったのです。トラッフルといえばトリュフのリゾットで有名だった店。リゾットがおいしいわけです。

今度は夜も行ってみたいなあと思いました(閉店が早いのではなかな難しそうですが)。
Date: 2009/1213 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今のようにPinot Noirがブームになる以前,2000年ころのカリフォルニアのピノで頂点に立つワイナリの一つがWilliams-Selyemでした。店頭ではまず見かけないしあっても150ドル以上,メーリング・リストも数年待ちという状況で訪問すら受け付けてもらえなかったことを覚えています。

その後オーナーが代わって品質維持が危ぶまれたものの,うまく切り抜けて今でも品質の高いピノを作っていることは周知の通り。今でも日本ではRochioliやDehlingerと並んでRRVの高嶺の花状態が続いています。

そのWilliams-Selyemが珍しくセールで出ています。しかもいずれもほぼ現地価格あるいはそれ以下という安さ。しかも送料込み。これはピノファンなら買いでしょう。まず,2005年のWeir VineyardはWine-Searcherでの平均価格が85ドルに対して6000円。Ferringtonは2004,2006がいずれも8465円に対して88ドル,98ドル,Westside Road Neighborsは2004~2006がいずれも9334円に対して82ドル,90ドル,101ドルです。


Date: 2009/1213 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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書店で「ワインT-BOOK―ワインの選び方、愉しみ方がわかる」というムックを見ていたら,メルロー(Merlot)の語源は鳥のつぐみ(フランス語でmerle)だということが載っていました。色がにているからだということだそうです。1970年のシャトー・ムートン・ロートシルトのラベルはシャガールの作品でつぐみがブドウをついばむところが描かれていますが,これは意識したものなのでしょうかねえ。

そういえば知り合いのお子さんにもいたような。Merlotの子? ご両親はMerlot好きだったかな? サンテミリオンのワインは好きだったような気がするけどやっぱりメルロー係数が高いからだろうか,などということをつらつら考えてしまった土曜の午後でした。



↑某マッキーがたくさん出ていました。

Date: 2009/1211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Opus Oneの2013年の情報はこちらの記事で

年末になるとオーパス・ワンで検索してくる人が増えてきます。今も昔も日本における一番有名なカリフォルニアのワイナリであり,ムートンとの合弁ということで,どこの有象無象が作っているのか分からない純カリフォルニアのワイナリよりも,日本のワイン好きにとっては憧れやすいのでしょう。

一方で,純カリフォルニア・ワインのファンにとってはオーパス・ワンは必ずしもカリフォルニアを代表するワインではありません。例えばカベルネ系のワインで言えば,HarlanやColgin,Araujo,Shafer Hillside Selectなどの方が遥かに高く評価されており,「オーパス・ワンを飲んでカリフォルニアってたいしたことないな」とは思って欲しくないというのが本音でしょう。

[補遺]この記事を書いた2009年ころは、こういった認識が多かったのですが、その後、オーパス・ワンの評価はどんどん上がっています。上記のハーランやコルギンなど、確かにより高い評価のワインはありますが、それらのほとんどは数千ケースの下の方(1ケースは12本)という生産量。1万ケースを大幅に上回るオーパス・ワンとは一桁違います。この生産量にしてはオーパス・ワンは非常に高い評価となっています。特にオーパス・ワンの2013年は評論家のジェームズ・サックリングが2016年のベストワインに選ぶなど、評判のいいワインです。(2017年3月)

とはいえ,Opus Oneがカリフォルニアワインの知名度アップに多大な貢献をしてきたのは事実であり,これまでことさらに過小評価してきた面もないとは言えないような気がします。

そこでここではOpus Oneについてのよくありそうな質問に勝手に答えるという形で,カリフォルニアワインになじみのない人でもOpus Oneについて正しく理解してもらおうと思います。

» 続きを読む

Date: 2009/1210 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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フランシス・フォード・コッポラ監督のワイナリが,コルクとボトルのメーカーである米Vinocor USA社を訴えたそうです(Coppola Sues Cork and Bottle Maker over Not-So-Fine Wines)。

理由は,同社の製品によって5万5000ケースのワインが損なわれたこと。ワインはコッポラの「Encyclopedia」シリーズのもので,三角フラスコのようなユニークな形状のボトルを使っています。コルクではなくスクリューキャップのボトルです。

コッポラがVinocorに払ったボトルやスクリューキャップ,パッケージング代は68万5000ドルに上っていたそうです。それがボトルの欠けや変形,低品質のスクリューキャップによって,全5万5000ケースが酸化してしまったということで,憤懣やるかたないようです。Vinocor側は今のところコメントしていないようです。

Date: 2009/1209 Category: おすすめワイン
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さすがに12月になるとセール情報が目に付きます。あまり踊らされないようにはしているのですが,今回は安いです。コリソン(Corison)というワイナリ名は聞いたことがある人が多いと思いますが,Cabernet Sauvignon Kronos Vineyardというここの単一畑はあまり知られていないように思います。

30年以上の樹齢のブドウを使い,収量は1エーカー当たり1~1.5トンという低さでワイナリのリリース価格で約100ドルです。実売平均も100ドルを超えるこのワインの2001年のものがパリ16区で6980円。Kronosじゃない方のカベルネも4980円で,リリース価格の70ドルを下回っているのですが,このKronosの場合,現在ワイナリで売っている価格はなんと200ドル。1本限定になっているのですから,これはお買い得。ちなみにStephan Tanzerが91+の点を付けています(Tanzerはあまり高得点を付けないので90点を超えるとかなりのものです)。

ワインはレベル高いと思いますが,ワイナリがそれほど有名なわけではないので,自宅のここぞというとき用という感じでしょうか。もちろんクリスマスにもいいと思います。あ,ちなみにこの価格は12月13日の23時55分までなので,購入はお早めに。



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Date: 2009/1208 Category: ワイナリ訪問
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RidgeのブログにMonte Belloの雪景色の写真が10点ほど掲載されています。冬気分満点。

麓のシリコンバレーで雪が降ることはほとんどないような気がしますが,Monte Belloでは雪は珍しくないのでしょうか。
Date: 2009/1208 Category: 業界ニュース
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Wine Enthusiast誌も2009年のトップ100を公表していました(Top 100 Wines of 2009 | Articles | Wine Enthusiast Magazine)。昨年はトップ100もセラー保存用,バリューワイン,普通のと三つ発表していましたが,今年のリストは一つのようです。その方がわかりやすくていいと思います。

発表記事にもありますが,今年の特徴はついにこれまで数年「buzz wine」だったピノノワールがブレークしたこと。1位はCambriaのJulia's Vineyardで,このほかトップ50に9本のワインが入っています(昨年はトップ50に4本)。紹介したばかりのDrewのFog-Eaterも44位に入っていたり,同じくSFクロニクルでリストされていたRoarのRosella'sが入っていたりと,ピノに関しては結構SFクロニクルと意見が一致しているような感じもします。

また,これも先日紹介したばかりのBondのMatriarchは98点で年間4位。「ハーラン・エステートに非常によく似たストラクチャを持っており,見方によってはHarlanより上でさえある。少なくとも今飲むならハーランよりおいしい」と絶賛しています。

Date: 2009/1208 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙が2009年のトップ100ワインを公表しました。基本的に米国西海岸のワインだけが対象です。

時勢を反映してか,30ドル以下のワインというのに特設ページを設けています。
2008 Alma Rosa Santa Barbara County Chardonnay ($19)
2007 Amavi Cellars Walla Walla Valley Syrah ($28)
2008 Brander Santa Ynez Valley Sauvignon Blanc ($15)
2007 Calera Central Coast Pinot Noir ($24)
2007 Cep Sonoma Coast Pinot Noir ($24) [Peay]
2008 Chateau Ste. Michelle Columbia Valley Riesling ($10)
NV Domaine Chandon Brut Classic California ($22)
2008 Foxglove Central Coast Chardonnay ($14) [Varner]
2007 Mount Eden Vineyards Wolff Vineyard Edna Valley Chardonnay ($20)
2006 Novelty Hill Columbia Valley Cabernet Sauvignon ($25)
2007 Once Wines the Table Napa Valley Cabernet Sauvignon ($28) [Evening Land]
2007 Ridge Three Valleys Sonoma County ($22)
NV Roederer Estate Anderson Valley Brut ($23)
12008 Qupé Santa Ynez Valley Marsanne ($18)
NV Schramsberg Mirabelle Brut ($23)
2007 Tablas Creek Cotes de Tablas Paso Robles Red Wine ($25)
2008 Tercero the Outlier Santa Barbara County Gewurztraminer ($18)

日本で入手しやすいものだとなんといってもカレラのセントラル・コースト・ピノノワール2007ですね。セントラル・コーストは外の畑から購入したブドウを使っていますが,自社のブドウをブレンドした「キュヴェV」も日本市場では売られていて,価格はどちらも2000円台後半~です。米国では実売20ドルを切ると思いますが,日本の価格も悪くありません。



このリストを見ると,スパークリング・ワインはあまり値段が上がっておらず,相対的にお買い得になってきている感じがします。シャンパーニュハウスの系列のワイナリの場合,輸出用のブランド名を変えることが多いので,内容が正確に同じかどうかは分かりませんが,シャンドンやロデレール,シュラムスバーグいずれも国内で販売しています。



ピノでは国内にも入っているDrewのFog Eaterがかなりのいいコメントを付けてもらっています。ただし評価は2007年もので,国内で売っている2006年とはヴィンテージ違い。Au Bon ClimatのKnox Alexanderも高評価を得ています。

Date: 2009/1207 Category: 技術系
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先月,小学校の同窓会があり,そのときの写真を中心にスライドショー(フォトムービー)のDVDを作りました。スライドショーやそのDVDを作るのはこの1年で3回目ですが,少しずつ理解も進んで上手に作れるようになってきたと思います。これから卒業式シーズンなどで,同じようなことをする人は多いと思いますので,まとめておきます。

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Date: 2009/1206 Category: おすすめワイン
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キタザワにBondのMatriarch 2005が入荷しています。今年春に中川ワイン販売で日本への輸入を始め,1万円強というかなりお買い得な価格でちょっとしたブームになったワイン。今回は税込みでも1万円切ってます。米国での実売が125ドル~ですから,完全にそれを下回っています。

今飲んでもおいしいワイン(パーカーは2008年暮れに「already delicious」と書いています)なので,クリスマス・ディナー用に備えていてもいいワインだと思います。



Date: 2009/1206 Category: 業界ニュース
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CalistogaがついにAVA(American Viticultural Area)に認められました。2007年夏に認定作業が中断してから2年半,ようやくの決着です。

問題になっていたのはCalistoga EstatesとCalistoga Cellarsという,Calistogaを冠したワイナリがあり,どちらもCalistogaのブドウを使っていなかったことです。

今回の認定においては両ワイナリに3年間の猶予が与えられ,その間にブランド名を変える必要があるとのことです。
Date: 2009/1203 Category: テイスティング・ノート
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昨日の記事でも書きましたが,カリフォルニアワインあらかるとで3000円台で買ったローリングのGarys'を飲みました。

色はピノ・ノワールとしてはかなり濃いめ。すみれやいちごの香り。味わってみると,酸が豊かなことに驚かされます。といっても酸っぱいのではなく,色の濃さから想像されるような甘さがないことにです。非常にバランスがよく,飲みやすいワイン。これはおいしいです。
Date: 2009/1202 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワインの品揃えはそれほどよくないので,紹介する機会のなかったショップですが,楽天の店を閉めるそうで大部分の品が表示価格から3割引になっています。

リンク先はカリフォルニアワインの一覧です

フランシスカンやシミあたりははずれのないワイナリで結構安くなると思います。TurleyのPesentiも4000円台になりますからかなり安いですね。ここのショップの品揃え的には高いものよりも2000~3000円台あたりを中心に見たほうがよさそうです。
Date: 2009/1202 Category: おすすめワイン
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LoringのGarys'とClos Pepeを税抜きですが3000円台というとんでもない価格で提供して驚かせてくれたカリフォルニアワインあらかるとが,セットものでLoringを復活させています。



このセット,Loringが目玉なのは間違いないところですが,その他のワインもおまけというにはもったいないレベルです。Jessie's GroveのZinはワイナリの定価が42ドル,WorthyのSophia's Cuveeが米国での実売が30ドル程度,Tutuが13ドルくらい。米国で買っても1万円は超えてしまいます。しかも送料込み。同梱12本まで送料無料です。

ところで,たまたまですが,週末からこのLoringのGarys'飲んでます。Garys'ってちょっと濃すぎる気がすることがあるのでPisoni関係の3畑(Pisoni,Garys',Rosella's)の中で個人的には一番評価が低かったのですが,これはおいしいです。昨日スポッツウッドを買ってしまったばかりなのでセットを購入するかどうか悩んでいます。
Date: 2009/1201 Category: おすすめワイン
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柳屋でSpottswoodeのEstate Cabernet Sauvignon 2005が税抜き9900円で出ています。Spottswoodeは普段から日本の価格が安めになっていますが,これはWine-Searcher.comで見る最安でさえ110ドルなので激安といっていい部類です。

Wine Adovocate誌による評価では2002年の97点に次ぐ96点という高評価。ロバート・パーカーは次のようにコメントしています。

This extraordinary effort exhibits notes of blueberries, cassis, spring flowers, licorice, and forest floor. Beautifully pure and full-bodied with excellent overall harmony as well as superb purity, it reveals a Chateau Margaux-like personality.


以前から,パーカーはよくSpottswoodeをマルゴーになぞらえていましたが,今回もマルゴーを引き合いに出しています。カベルネ・ファンでなくても押さえておいていいワインだと思います。



Date: 2009/1130 Category: テイスティング・ノート
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仕事で旧知のインフォテリア平野社長(ブログTwitter)にお誘いをいただき,都内のカリフォルニアワインの聖地の一つと言われる新橋の「ワイン蔵」に行ってきました。

結構高い店なのかなと思っていたのですが,ワインの値段は案外リーズナブル。フルボトルで5000円程度からあります。カリフォルニア専門というだけあってさすがに品揃えもすばらしいです。料理もボリュームは控えめながらオードブル系や各種チーズなど,かなり美味でした。

平野さんに実際にお会いするのはかなり久しぶりだったのですが,日ごろからTwitterでいろいろやり取りしていることもあり,ちょっとはしゃぎすぎなくらい,楽しませていただきました。

さて,飲んだワインは3本。GirardのChardonnay,MartinelliのMoonshine Ranch Pinot Noir,EtudeのNapa Valley Cabernet Sauvignonです。GirardのChardonnayは飲みやすくするする入ってしまうワイン。ここのワインは手堅くて好きです。

MartinelliのMoonshine Ranchはピノの中でふと目が留まって頼んだのですが,よくも悪くもMartinelliでした。奥深さはあるのですが,砂糖を煮詰めたような甘さは賛否分かれるところでしょう。

EtudeのCabernet Sauvignonは僕の一番好きなカベルネの一つ。2002年のNapa Valleyはパーカーのレイティングで91点とそれほど高いわけではありませんが,香りの深さ,やわらかさ,奥行き,バランスいずれも満足できるものでした。
Date: 2009/1128 Category: テイスティング・ノート
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飲みかけのワインを保存する画期的なバッグという記事で紹介した「プラティ・プリザーブ」を試したいと思って,Alysianのシャルドネを開けました。この季節,赤ワインは冷蔵庫に入れなくても大丈夫なので,白ワインにしたかったというのがChardonnayを開けた理由です。今回は,日・月・金という変則的な飲み方をしました。

Gary Farrellが自分の名を冠したワイナリを売却して始めたAlysian。シャルドネとピノ・ノワールを作っていますが,シャルドネは自社のCresta Ridge Vineyardのもの。畑はソノマのGreen Valleyにあります。

ワインは開けたてはスケールの大きさを感じるものの,ちょっと閉じ加減の印象。これから花開くのか,そのまま終わってしまうのか微妙な感じ。翌日もその印象はあまり変わりません。金曜日になると,さすがに熟成したトロリとした感じがでてきて,正直香りは落ち気味ですが,崩れる一歩手前のおいしさがありました。ポテンシャルはありそうなワインです。

さて,プラティ・プリザーブ,開けかけのワインをこれに入れて空気を抜き,冷蔵庫にしまいます。なんといっても冷蔵庫の中でかさばらないのがいいです。横置きも可能なのでちょっとした隙間でも入ってしまいます。これまで開けかけのワインを冷蔵庫に入れるのはかなり大変だったので画期的。ただし,風情はないですね。あと,洗った後なかなか水滴が落ちません。外に干すなどするほうがいいのかも。


Date: 2009/1127 Category: おすすめワイン
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カリフォルニア・ワイントピアの著者であるW. Blake Gray氏がブログでマクマニス・ファミリーについて書いています

McManis Familyのワインは日本では1000円台の半ば,米国では10ドル前後で売られています。Galloなどのナショナル・ブランドが力を入れる激戦地です。常識的に考えて大量生産がコスト削減につながり,品質確保にもつながるため大企業が有利な領域ですが,マクマニス・ファミリーは家族経営のワイナリでありながら,他ブランドに見劣りしないワインを作っています。

McManis Family

写真を見てもいかにも農夫の一家という感じです。個人的にはお母さんの二の腕の太さにしびれました(笑)。

ファミリーの本拠地はセントラル・ヴァレーのRipon。こことそこから少し北に位置するLodiのブドウを主に使ってワインを作っています。65%が自社畑,35%が購入ブドウだとのこと。作っているワインが赤6種,白2種でカベルネの生産量が11万ケースということなので全体ではおそらく50万~100万ケースといったところでしょう。

ブレイク氏の記事によると白はいまいち,赤は全般によく,特に2008年はMerlotがよかったとのこと。Merlotの評価が90点で,Pinot Noirが88点なので,ピノも悪くなさそうです。「この3倍以上の価格でもっとずっとまずいピノを飲んだこともある」とブレイク氏は書いています。


メルロー飲んでみたいと思ったのですが,残念ながら売り切れのようです。カベルネとピノは試してみたいです。
Date: 2009/1126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン価格の上限は50ドルという記事を昨日アップしたばかりですが,逆に1ケースで3万ドルという超高級ワインを造るというのがKendall-Jackson(Kendall-Jackson Offers Customized Blends For the Wine Lover Who Has Everything)。

注文をする人は,Kendall-JacksonのワインメーカーであるRandy Ullom氏と三日間にわたってテイスティングをして好みを確かめます。Ullom氏はその結果を元に独自のブレンドを行い,オリジナルのラベルを貼ったワインを作るというもの。収益の一部はチャリティにまわすとか。

興味ある人はcustomwine@kjmail.comまで。
Date: 2009/1125 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Silicon Valley Bankが作成したワイン業界レポートによると,米国におけるワイン価格の上限は,今回の不況以降50ドルになっているとのことです。
"The era of the US$100-plus bottle may be over"

US wineries must adjust to new $50 ceiling: report - decanter.com - the route to all good wine

ワイン業界がこれまでずっとターゲットにしてきたのはいわゆる「ベビー・ブーマー」世代。第二次世界大戦後,1960年代半ばまで(僕も入ってますね,^^;)に生まれた世代です。

2008年からの不況はこの世代を直撃し(分かります,^^;;),50ドルのワインでさえ通常の購入では論外の域に達してしまったといいます。

この状況に対応するため,ワイナリは40ドル以下の領域にもっと力を注ぐべきだとしています。

これまでいろいろなことを言われつつも基本的には値上げ方向にしか動いていなかったカリフォルニアのワイン業界。今度こそは本当に方向展開するのでしょうか。
Date: 2009/1124 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy's系のパシフィック ワイン セラーズでカレラがセントラル・コーストものを中心に安くなっています。さらに11月27日金曜日の9時59分までは楽天ポイントが10倍,つまり実質1割引であり,12月29日注文までは1万円以上あるいは4本以上の購入で送料がただといろいろお得。

各ワインで一番お買い得感がありそうなのはセントラル・コースト・シャルドネの1764円(税込み)。カレラらしいシャープな酸の効いた,この価格帯ではなかなかいいシャルドネだと思います。

セントラル・コーストに自社畑をブレンドしているキュヴェVは2625円(税込み)。普通のセントラル・コーストの2980円より安くなっています。

ジェンセン2006は税込み9180円。ポイント10倍を考えたら実質8000円台の下の方。

同ショップではWS誌年間6位のシャペレーや,サイドウェイズに登場したリンマーも安いです。合わせて買うならチャンスかも。

Date: 2009/1124 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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3連休に久々に行ったコストコ(コスコ)多摩境店。ワインの品揃えが少し変わっていました。めぼしいのはまずEstanciaのPinot Noir 2007が1400円台だったこと。米国の価格は16ドルくらいです。Napa Stationのカベルネは1800円台。これも米国では20ドル以上なので,現地価格以下といってもいいレベル。カベルネは最近あまり飲まないので買いませんでしたが,1500円でこのクラスのまともなピノが飲めるのはありがたいです。

ワイン外では,いつも買うさくら鶏の胸肉がついに2kgで500円台になっていたのがちょっとびっくり。いつものように半分はから揚げ,半分は鶏ハムに。今回のから揚げはわれながら上出来でした。
Date: 2009/1122 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Wine 2.0という言葉が出てきてからもう3年くらいになるでしょうか。このところ,Wine 2.0自体も第1世代から第2世代に移りつつあるような気がしています。

そもそもWine 2.0とは何か,ということですが,根底にあるのはCGM(consumer generated media)だったと思います。例えばCrushpadでワインを作ったり,さまざまなWineブログが登場してユーザーがワインを評価するようになったり,Gary VaynerhukのWine Library TVのような新興勢力が出てきたりといった,ことがその代表として挙げられます。

ところが,この半年~1年ほどの動きを見ていると,動きの中心がまたワイナリーに戻りつつあるような気がしてきます。ワイナリーが顧客との直接対話を志向するのがその中心です。メディアとして使われるのは主としてFacebookとTwitter。

FacebookとTwitter

Facebookの場合は,そのワイナリの「Fan」を増やすことによって,双方向のコミュニケーション充実を計るというのが主な使い方のようです。一方,Twitterの場合は,ワイナリによってもまだ試行錯誤しているという感じが多く見受けられます。

Twitterは,その性質上,ストック型の情報,例えばイベントの告知のようなものにはあまり向かないところがあると思います。イベント告知に使うなら,別のところにランディング・ページがあり,そこへのリンクをTwitter上で繰り返しつぶやくことでようやく広がるといった程度の効果に思えます。

Twitterの場合は,そのような告知効果よりもワイナリにより親しみを感じてもらうような目的で使うほうが効果が大きそうです。その代表がBonny DoonのRandahl Grahmでしょう。一方で,オフィシャルなコメントに終始するTwitterアカウントではおそらく効果はあまりないのではないかと思います。Twitterの方が使い方が難しいなというのが,今のところの感想です。

ちなみに,まだまだ抜けがたくさんありますがワイナリのリストをTwitterの上で作ってみました。一覧を見るとナパのワイナリが大半です。なんだかんだいいつつ,ナパが観光面でリードしていることの一つの現れのようなkなあ,とという感じです。
Date: 2009/1120 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今年の9位はMerry EdwardsのSauvignon Blancでした。年間トップ10にSauvignon Blanc,特にカリフォルニアのが入るというのは僕の記憶ではこれまでなかったと思います。WSで96点。生産量があまり多くないものでトップ10に入るのも珍しいです。定価は29ドルですが,既にプレミアムが付いています。

Date: 2009/1118 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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昨年のdancyuワイン大賞で5000円以下のピノ・ノワールとして一番だったカレラのマウント・ハーラン・キュベ。酸が物足りないなど,不満点がないわけではないですが,3000円台で買えるピノ・ノワールとしてはトップ・クラスだと思ってます。よく熟した赤系の果実の風味は,特にカリフォルニアのピノ好きにはマッチするでしょう(このワイン,通常のカレラよりだいぶカリフォルニアっぽい感じがします)。

今回も味わいには大きな変化はなく,楽しめるワインでした。おそらく熟成させて飲むよりも,若いうちに果実味を楽しんだ方がいいワインだろうと思います。香りもよく,娘が通りかかったときに「いい香り~,グレープ・ジュースが飲みたい」と叫んでいました。酒飲みになりそうです(笑)。

Date: 2009/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ひところに比べたら価格も入手しやすさもずいぶんましになったKosta Browne。とはいえ,いまだにレア銘柄であるのは確かですが。2007年のSonoma Coast Pinot NoirはWSで95点。年間4位だそうです。柳屋では税込みで9114円。なかなかお得な方です。現時点で4本ありますが,多分明日には売り切れるでしょう。お早めに

Date: 2009/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌の年間トップ100が会員向けに公開されたようです。1位はColumbia CrestのReserve Cabernetだとか。このワイン,昔飲んだときにコスト・パフォーマンスの高さに舌を巻いたものですが,さすがですね。

6位にはChappellet Signature Cabernet Sauvignon 2006が入ったそうです。いまどきのカベルネにしては,そこそこの値段。早めに買ったほうがいいかもしれません。

Date: 2009/1117 Category: 健康
Posted by: Andy
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昨晩は,2000年代を代表するNFLの2チームIndianapolis Colts対New England Patriots戦を観戦していました。Coltsにとっては今シーズンの全勝を続けられるかどうか,Patriotsにとってはプレーオフをホームゲームで開けるかどうかに大きく影響する大一番です。試合は前評判に違わぬハイレベルのものでした。

(以下ネタバレあり)

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Date: 2009/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Gary Vaynerchukの運営するCinderella Wineは,毎日1種類だけ超特売のワインを売るサイトです(以前も紹介しました)。

ここで今日,RidgeのZinfandel Lytton Springs 2006が出ています。値段はなんと18.88ドル。もちろんフルボトルです。
Lytton Springs

Ridgeのリストプライスが38.99ドルで,実売価格は30ドル前後というのがいいところなので,これは無茶安。というか日本の値段は高すぎです。



リッジのワイン,おいしくいし思い出もいろいろあるのですが,大塚食品の価格政策が強すぎるのか,日本だと高くて買えないんですよねえ… せっかく経営権を持っているのだから,日本においしくてリーズナブルな価格のワインを持ってくる方向の努力もしてほしいと思うのですが。
Date: 2009/1113 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌によると,ソノマのカリストガ近辺(ナイツ・ヴァレーあたり)にあるジョー・モンタナの家が売りに出されているそうです。価格は4900万ドル! この3分の1で売れたとしてもソノマ郡ではもっとも高価な不動産ということになるとか。

ワインセラーとテイスティング・ルームがあるのはもちろんナイツ・ヴァレーとMount Saint Helenaを一望する展望塔があったり,池や小川,射撃場,ゲストハウス,プール,スパ,ジム,オリーブ畑とリゾートホテルのような充実ぶり。メインの家は9700平方フィート(約900平米)とどれも桁違いです。モンタナは2003年からここに住んでいましたが,現在は南カリフォルニアにいるそうです。

50億円くらい,お金があまっている人はいかがでしょう(笑)。
Date: 2009/1111 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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780円のお買い得カベルネとして,このブログでもお勧めしたジェシーズ・グローブのカベルネ・ソヴィニョン ロウダイ2003を飲みました。

ナパあたりに比べると気温の高いロウダイ産のためか,やや過熟気味で甘みを感じるカベルネです。シンプルな味わいですが,2003年産ですが,熟成しているというよりまだ元気はつらつ。全体として780円という購入価格からすれば十二分なものがあります。例えば,Woodbridgeのカベルネあたりでは,これほどの果実味は得られませんし,タイプとしてやや似ていると思われるYellow TailのShirazあたりと比べても,間違いなくこちらを選ぶと思います。

ただ,1000円台後半のHahnあたりと比べるとややシンプル過ぎ,1000円台前半のCycles Gladiatorあたりと比べるならば,好き好きといったところでしょうか。

とりあえず,ショップにはまだありますし6本買うと同梱12本まで送料無料なので,送料代わりに注文しても損はないでしょう。

Date: 2009/1111 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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アポロ13号やスペースシャトル・コロンビアなど宇宙開発における失敗やチェルノブイリやもんじゅなど原子力発電の事故を中心に,大事故の原因や教訓を分かりやすく解説している。

特に大事だと思われたのは原子力発電などの隠蔽体質は事故を大きくする元であることや,失敗だからだめということではなく,失敗から何を学び取るかが大事だということ。そういった評価をすることが一番難しそうだ。



失敗の科学 ~世間を騒がせたあの事故の’’失敗’’に学ぶ
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書評/サイエンス
Date: 2009/1110 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Frog's Leap Wineyは映画では麻有子が働いているワイナリとして登場しています。ワイナリのシーンも2,3ありました。

蛙のジャンプという変わった名前のこのワイナリ,食用蛙を育てていたところにワイナリを作ったことから名付けられました。もちろん,設立した1981年当時既に名を馳せていたStag's Leapのパロディといった面もあります。このようにちょっとしたユーモアを忘れないところがここの特徴でもあり,Webサイトにもそれがよく現れています。

ワイン作りでは早くから有機栽培に取り組んでおり,現在はLEEDでGoldの認証を受けています。地熱利用や太陽光発電にも積極的に取り組むなど,環境重視を積極的に打ち出していることでも定評があります。

ワインのフラグシップはカベルネ・ブレンドの「Rutherford」ですが,個人的にはここのワインはSauvignon BlancやMerlot,Zinfandelといった王道をちょっと逸れたところにいいものがあると思っています。飲み飽きないおいしいワインを造るワイナリです。

ワイナリの建物も昔ながらの赤く塗られた倉庫のようなところで,ちょっと田舎っぽさを残しています。私が訪問したときは地元の女の子がガイド役をしており,なんだかほほえましかったのを覚えています。映画ではちょっと都会的な感じもしましたが,素朴でいいワイナリです。

Date: 2009/1109 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「AUTHORITY style」でカレラ2006をセールしています。目玉はジェンセンが税込み9180円,セレックが税込み9800円といったところでしょうか。ライアンも税込み4725円と最安の部類です。

Date: 2009/1107 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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バリューワインとして定評があるTalusのカベルネとシャルドネ,ピノノワールがリカーMORISAWAでいずれも700円台で出ています。現地価格が7~8ドル台ですから,ほぼ同価格といっていいでしょう。なお,ピノはカリフォルニアではなくフランスから輸入したブドウで作っており,カベルネ,シャルドネはいずれもローダイです。

Date: 2009/1106 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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コージー・ミステリと言われるような軽いタッチのミステリ。主人公はウェイトレスで生計をたてている売れない女優ニッキィ。ひょんなことからナパ・バレーの有名ワイナリのオーナーに認められてワイナリで働くよう申し出をうける。これ以上はないほどのすばらしいところと思いきや,次々と起こる殺人事件の発見者となり…

やたら美男子ばかり出てくるので,ハーレクイン・ロマンスみたいなのかと思ったら意外にも最後までミステリとして読ませてくれた。途中で出てくる料理のレシピはすばらしくおいしそう。そこが一番の魅力かも。ワイン関係の訳語はちょっと…なところもあるけど,まあ許せる範囲か。というわけでワイン好きなら,というよりおいしいもの好きならそこそこ楽しめるのではないでしょうか。


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Date: 2009/1105 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋によるとサクサムが輸入停止になってしまうそうです。サクサムといえばこのブログでも何回も紹介していますが,米国と日本の価格が完全に逆転している珍しい例。米国ではレアアイテムで100ドル超えが当たり前の状況なのですが,日本では大部分のワインが1万円以下で売られています。

これまでがんばってきたインポーターはえらいと思うのですが,WAで100点を取ったことにより,ついに米国需要を優先するということで日本への輸入が打ち切られてしまうとのこと。

というわけで柳屋で現品限り放出価格で出ています。ここのワインを多く扱っていたパリ16区も遠からず売り切れるでしょうから,手に入れたい方はお早めに。

Date: 2009/1105 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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セブン-イレブンがカリフォルニアワインを日本と米国で同時発売しました。名前はヨセミテ・ロード(Yosemite Road)。カベルネ・ソヴィニョンとシャルドネがあり,どちらも日本では598円(セブンプレミアムからワイン新発売! | セブン-イレブン・ジャパン),米国では3.99ドルです。瓶詰め前のワインを日本に輸送し,日本で瓶詰めすることで,コストを抑えたそうです。

ワインの製造はThe Wine Group。世界第3位のワイン製造会社でCorbett CanyonやGlen Ellenといったブランドを持っています(どちらも米国では安ワインでそこそこ定評があるブランド)。1年間で日米合計300万本の売上を狙っているとのこと。

598円でどれくらいの味わいかは試してみたいですが,禁酒明けにこのワインではちょっと悲しいので,きっと最初は料理酒として使うだろうと思います。
Date: 2009/1104 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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映画の中で鈴木京香演じる麻有子が小日向文世演じる道雄とワインを受け取りに行ったワイナリがNewtonです。このとき受け取ったワインがここのフラグシップであるPuzzle。このワインはちょっとしたブームになったこともあり,本ブログでもときどき取り上げています(記事1記事2)。

パズルのほか,メルローやシャルドネでも有名で,Robert Parkerの評価も高いこのワイナリ,Peter Newtonが1977年に設立しました(Peterは2008年に81歳でなくなりました)。Peterは今でも人気の高いワイナリの一つであるSterlingの創設者でもあり1977年に同ワイナリをコカコーラに売却して当時はまだワイナリのほとんどなかったSpring Mountainにワイナリを構えたのでした。

現在のニュートンの立役者といえるのがPeterの奥さんだったSu Hua Newton。大変な才人で「臨床・産業心理学の学位の他、医学博士号"Dr."の称号を持つ元ロンドン大学の助教授でもあり、かつてはシャネルのモデルであったことも」(以上カリフォルニアワインあらかるとより)あるとのこと。もっともナパの歴史の本を読むと,彼女はワインを理解せずPeter Newtonを虚栄心に駆り立てた悪妻として描かれているので人間どこでどうなるか分からないものです。

彼女の美意識はワイナリの庭園にも現れており,その一端は映画でもうかがえます。一度は行ってみたいワイナリの一つです。

Date: 2009/1102 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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zoukさんはさすが,初回に見に行かれたようです。

当ブログでは,サイドウェイズ応援ということで,今週は映画に登場したワイナリの紹介などつらつらとしてみたいと思っています。

まずは宮殿のような建物でひときわ目立つDarioush(ダリオッシュ,あるいはダリオーシュ)。このビジター・センターは2004年にオープンしたまだ新しいもので,オーナーのDarioush Khalediがイラン人であることから,ペルシャの宮殿を模して作られたそうです。

ワインもかなり高く評価されており,2005年には業者向けのPremiere Napa Valley Auctionで,9番目に高価で落札された実績を持っています。

ここのワインの中心は映画にも出てきたSignature Cabernet Sauvignon。2005年はWine Spectator誌で92点を得ています。2006年の価格は80ドル。

ワイナリでは25ドルで5種類のワインを味わえる「Portfolio Tasting」のほか,毎週金土日だけ限定で開催している「By Invitation Only」というツアーもあり,こちらは一人150ドル。オーナー自ら案内してくれるそうです。



Date: 2009/1031 Category: おすすめワイン
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Wine Advocate誌の185号が公表されました。今回はカリフォルニアはなく,米国ではオレゴン州Willamette Valleyのピノとワシントン州のワインが取り上げられています。レビュワはどちらもJay Millerです。

オレゴンが最高94点と,もう一つ低調な評価だったのに比べると,ワシントン州は高得点が連発。注目のQuilceda Creekは99点と,やや低めの評価(笑)だったのにたいして,大爆発をしたのはCayuse。100点こそなかったものの98点以上が5本,97点以上なら8本。

Quilceda CreekがJay Millerの前任者であるPierre Rovani時代に注目され始めたのと比べ,CayuseはJay Miller時代になってから評価が急上昇しています。例えばCailloux Vineyardのシラーで見ると2000年以降の評価は87,89,86,87,93,97,98点です。93点でターニングポイントになった年からJay Millerの評価です。

ちなみに2006年のJay Millerのコメントは
The first of the Syrahs is the saturated purple 2006 Syrah Cailloux Vineyard (with 4% Viognier in the blend). It displays a Cote-Rotie-like nose of smoked meat, game, and bacon with a dollop of burnt sugar and blueberry making an appearance. Layered, plush, and super-rich, this full-bodied, pleasure-bent effort has exceptional length. Difficult to resist now, it can be enjoyed over the next 10-12 years.


このワイン,既に米国ではオークションでも100ドル以上。日本の価格はバーゲンです。

Date: 2009/1029 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワインあらかるとでLittoraiのピノが税抜き4000円台からという安値で出ています。そもそもLittoraiは米国でも人気が高くて,市場にあまり出回らないワイナリなので,この価格は現地価格並みあるいはそれより安いくらいです。

Date: 2009/1028 Category: おすすめワイン
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W&S誌一押しのDrewのピノ」という記事で以前紹介したことがあるドリューのピノ・ノワール マクドゥーガル・ランチ2007がW&S誌のWine of The YearでPinot Noir of The Yearの1本に選ばれたそうです。

以前の記事でも書いたように,このワイン各地で好評です。飲んでみたいものです。

Date: 2009/1027 Category: ワイナリ訪問
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ソノマのSanta RosaにあるCellars of Sonomaという集合テイスティング・ルームにハイジ・ピーターソン・バレットのラ・シレナが参加することが明らかになりました(Heidi Peterson Barrett, La Sirena to Join Cellars of Sonoma Collective Tasting Room | Reuters)。

このテイスティング・ルームは今年3月にオープンしたもので,これまでTy Caton Vineyards,DuNah Winery,Gann Family Cellars,T.R. Elliot,Krutz Family Cellars,Bonneau Wines,James Family Cellars,Bradford Mountain Winery
の8つのワイナリが入っています。

サンタ・ローザはソノマ北部の中心的町ですが,ソノマ・ヴァレーと北部のRussian River ValleyやDry Creek Valleyなどの狭間にあたり,ワイナリ観光では案外素通りしてしまうところです。これによって少し存在感を増してきそうです。

大きな地図で見る
Date: 2009/1026 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでシュグのソノマコースト・ピノノワールが税抜き3240円で出ています。米国の価格が28ドルくらいですから,それほど価格差はありません。

Schugはそんなに派手なワイナリではありませんが,はずれのないワインを,そこそこの価格で出し続けているという点ではもっと高く評価されていいワイナリです。オーナーのWalter SchugはかつてはJoseph Phelpsのワインメーカーだった人。実力は十分です。

Date: 2009/1025 Category: グルメ
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近所の友達から期間限定でお勧めと聞いたので,青葉台の七志ラーメンで「とまとんこつラーメン」を食べてきました。
とまとんこつラーメン

とんこつラーメンにトマトソースとバジルが結構大量に乗っています。

トマトソースだけ食べると,これがイタリア料理店で出ても不思議じゃないほどの結構本格的な出来。中太の麺とバジルと絡めて食べるとパスタのようです。そしてそこにとんこつのスープが加わると,意外なほどの美味。

ソースには豚の薄切りをゆでたのとかなすの角切りなども入っていてボリュームもまあまああります。スープがおいしいので,思わずスープを全部飲んじゃいました。 七志は昔から通ってますが限定食べるのは初めてのような気がします。意外にやるもんだと思いました。教えてくれた友達にも感謝。
Date: 2009/1025 Category: 業界ニュース
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サンタ・バーバラのSanta Ynez Valley内に新しいAVAが認められました。名前は「Happy Canyon」。

225ヘクタール(556エーカー)というのは,AVAの中でもかなり小さな方。例えばナパのStags Leap Districtは2700エーカーですから,ここの5倍近くあります。

ここはSanta Ynez Valleyの東端にあたり,この地域では珍しくボルドー系の品種に向いています。日本に入ってきているものではスターレーンがあります。
Date: 2009/1024 Category: おすすめワイン
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ColginといえばWine Advocate誌でも高得点の超常連。2002年のTychson Hillに続いて100点を取った2006年のIX Proprietary Red Estateが柳屋で4万9800円です。

高いですが,米国でもプレミアムが付いており,平均499ドルとほぼ同価格。「パーカー100点」というブランドに価値を求めるなら悪くない値段です。

それにしても,このProprietary Redだけで見ても2002年から98,95,98,97,100,98-100という点数ですから,よほどParkerさんの好みに合っているのでしょう。コメントは

It, too, reveals the noble sweetness of tannin, the extraordinary rich, intense mouthfeel, and sumptuous aromas of flowers, burning embers, blackberries, blueberries, spice box, and cedar. With extraordinary intensity, beautiful purity, a texture and flavors that build incrementally on the palate, and a significantly long finish, this is a perfect wine.


Date: 2009/1024 Category: 業界ニュース
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以前から噂されていたAmazon.comのワイン販売,なんと中止になったらしいと各所で報じられています。さすがのAmazonもワイン流通の法律の壁の前に敗れたというところでしょうか。
Date: 2009/1023 Category: 読書感想
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パラパラ見ただけですけど、これはなかなか面白いし、意外なほど中身が濃いです。

サイドウェイズの映画の話、カリフォルニアワインの話、映画中の音楽の話がそれぞれ3分の1ずつくらい。音楽ファンにとっては映画中の曲の一覧が出ているのは嬉しいのでは。

Date: 2009/1023 Category: 技術系
Posted by: Andy
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どうもソフトバンク携帯からのアクセスがないみたいです。
お手数ですが試していただけると助かります。

PS. ソフトバンク携帯の認識の仕方が間違っていたようです。修正しました。
Date: 2009/1022 Category: 技術系
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ちょっとサイトのテストをしておりまして,このサイトに携帯でアクセスしてみてもらえますでしょうか。携帯に最適化しているのでそんなにパケットは食わないはずです。よかったらQRcodeを使ってください。



特にアクセス報告は不要です。ご協力ありがとうございます。
Date: 2009/1022 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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French Laundryの4年連続三ツ星,Domaine ChandonのEtoileに星が付いたことなどが話題のよう。詳しくは↓を。日本で買っても1000円台なので,そっち方面に旅行計画がある人は買っておくと吉ではないかと。

shina_poohな日々@San Francisco。 : No.757 サンフランシスコ版ミシュラン(Michelin Guide San Francisco, Bay Area & Wine Country 2010)

Date: 2009/1020 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadがまた新しいマーケティングを行っています。今度は企業のギフト向けのパッケージです。

ワインはSanta Lucia Highlandsの2008年のPinot Noir(25ドル),あるいはそれと2007年のRussian River Valleyのローヌ・ブレンドの白ワインとのセット(40ドル)。いずれもギフトボックス付きです。

ギフトとして使いたい人は,数(最低60本)を指定。ラベルをデザインして,送付先リストをCrushpadに渡します。そうするとホリデーシーズンに間に合うように送ってくれるとのこと。カードを同封することもできます。

注文は11月11日まで。

ところで,これを伝えるメールのタイトルは「Stop! Don't send those nuts!」というもの。米国では企業ギフトでナッツを送るのが一般的ということなのでしょうか。ちょっと面白く感じました。
Date: 2009/1018 Category: 技術系
Posted by: Andy
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メインのページとアイテムのページで対応したつもりなのですが,アイテムの方は何か動きがおかしいです。スクロールしてページの最下部まで行くと自動的に次のページを読み込みます。FirefoxでGreasemonkeyとAutoPagerizeのスクリプト,あるいはAutoPagerizeのアドオンをインストールすることで使えるようになります。
Date: 2009/1018 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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今月末に公開が始まるサイドウェイズのオフィシャルガイドが日経エンタテインメントから10月26日に発売になります。

実は,ちょっと縁があって,私もカリフォルニアワインについてとワイナリー巡りについて,記事を書いています。

映画見に行って,ガイドブックも買っていただけると幸甚です。


Date: 2009/1017 Category: 業界ニュース
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Twitter創業者のBiz StoneとEvan WilliamsがCrushpadでチャリティ向けのワインを作っています。名前はFledgling Wine。1本20ドルのワインのうち5ドルが寄贈されます。

寄贈先はRoom to Readという,発展途上国での教育を推進するプロジェクト。学校を作ったり,図書館を作るなどの活動をしています。2010年までに500万人の子供の読み書き能力を向上させる計画で,そのために1万のライブラリと900万冊の本を提供する予定。

ワインはピノとシャルドネの二つ。ピノはAmber RidgeやSLHのDoctor's Vineyardなどのブレンドです。普通だったら40ドル以上のワインになるとのこと。

プロジェクトの紹介ビデオと収穫風景のビデオを貼っておきます。



Date: 2009/1016 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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Great Wine Capitalが選ぶ「Best of Wine Tourism」の2010年版が決まったそうです。

SF/Napa Valleyでは宿泊施設,レストラン,庭と建築,アート,イノベーション,サービス,再生可能ワイン・ツーリズムの7分野が選ばれました。

宿泊施設はAuberge du Soleil,レストランはワイン・トレイン,庭と建築はCh. Montelena,アートはClos Pegase,イノベーションはSt. Supery,サービスはCalifornia Wine Tours,再生可能ワイン・ツーリズムはQuintessaでした。

個人的には「Innovative Wine Tourism Experiences」と「Sustainable Wine Tourism Practices」の内容が気になります。
Date: 2009/1015 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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数年前によく飲んでいたのがレックス・ゴライアスのピノでした。1000円台前半にしてはよくできたピノでしたが,ハーン・エステートがブランドを売却してからは質も下がったとのうわさで日本でもさっぱりみかけなくなりました。

ハーン・エステートがその後投入したサイクルズ・グラディエーターにもピノはありますが,カベルネがそこそこよくできているのに比べると見劣りするのは否めませんでした(個人的には一番飲んでいたRancho Zabacoのジンファンデルも品切れでこの価格帯は最近はカベルネに走りがちです)。

柳屋によると,ハーンの新たなブランド「デジャヴDeja Vu」はレックス・ゴライアスを彷彿とさせる味わいだとのこと。

ということで,普段飲み用のワインとして使えるかどうか,気になります。すぐためしたいところですが,10月一杯は仕事が忙しくてワイン断ちを続けると思うのでしばらくお預けです。

Date: 2009/1015 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン界の重鎮であるマイケル・ブロードベントがジェファーソン・ボトルをめぐる書籍の中で不当に貶められたとしてランダムハウスを提訴したのが7月(マイケル・ブロードベントが「ジェファーソン・ボトル」で提訴)。このほど,同社との和解が成立したそうです。ランダムハウスはマイケル・ブロードベントに謝罪するとともに,賠償金を支払ったとのこと。ブロードベント側としては,実質勝利をもぎとった格好です。

裁判で,より真実が明らかになることを望んだ人もいるかも,とちょっとだけ思いました。


Date: 2009/1014 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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優心美酒SHIMURAにダイアモンド・クリークの1994 Lake Cabernet Sauvignonが出ています。ダイアモンド;クリークは畑が四つあるのですが,Gravelly Meadow(5エーカー),Volcanic Hill(8エーカー),Red Rock Terrace(7エーカー)に対してLakeはわずか3/4エーカー。しかもここはRussian River Valleyからの風が流れ込むので他の畑よりも涼しく,なかなかブドウが熟さないため,1972年以降10回しかワインが作られていないとのこと。

1994年は,1990年代でもコンディションのいい年で,Wine Advocate誌で,他の3畑は90点以上がついています(Lakeは同誌では過去一回も評価なし)。期待値はかなり高いと思います。

Date: 2009/1012 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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時間がないので簡単に紹介しますが,はっきりいって安いです。国内では最安かそれに近いでしょう(やまやの方が安いこともあります)。セントラル・コースト シャルドネの1680円は買い溜めしたくなるレベル。1000円台のシャルドネって案外ぼやけた味のものが多くて難しいと思っているのですが,これならOKです。セレックが1万円切るのも国内では稀。

Date: 2009/1011 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとによると,新進のピノ・プロデューサーの中でも注目度の高いPapapietro Perryが輸入停止になってしまうそうです。確かに5000円超のワインはそうそう手が出るものではなく,パパピエトロなんてふざけているような名前で厳しかったのだろうなとは思うのですが,残念です。

ゆみたちもお勧めなので,処分特価の今,お勧めです。

Date: 2009/1011 Category: 技術系
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かもくんのところで知ったのですが,ワインを保存するための画期的なバッグがでてきているようです。


プラティパスという会社はアウトドア用の製品で有名なところで,このような形状のバッグに長いストローを付けて,ハンズフリーで飲めるようにしたハイドレーションのシステムなどで人気があるようです。バッグは3層で一番内側はポリエチレン。健康被害が懸念されているBPAを使っておらず,プラスチックの臭いが移ることもないそうです。アウトドア用のものは外側まで透明ですが,これは外側を光が入らないように暗い色にしています。

使い方は,ワインを入れて,空気を搾り出し,キャップを締めるだけ。使い終わった後は石鹸を使わずお湯ですすいで,逆さにして乾燥させます。使用後にかさばらないところがいいところ。

なかなかいい感じですが,Amazon.comの値段は四つで28ドルですから日本ももう少し下がってほしいですねえ。
Date: 2009/1009 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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X JapanのYoshikiがRobert Mondavi長男のMichael Mondaviと作ったワインが発売されるそうです。カベルネ・ソヴィニョンとシャルドネで,どちらも1200ケース(1万4400本)のみ。もちろん日本限定発売。

この世界はよく分かりませんが,X Japanのファンは何万人といるでしょうから,案外すぐに売り切れてしまうのかもしれません。

Michael MondaviがMというワインを作っているためか,このワインの名前はY。五線譜にyの字が乗ったデザインです。

このサイトを見ている人にX Japanのファンは少なそうですが,ファンの子にプレゼントしたりすると株が上がるかもしれませんよ,とだれとはなく。

Date: 2009/1008 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Library TVでおなじみのGary Vaynuerchukが,今度はワインの特売を始めました。「Cinderella Wine - Ridiculously low prices for 24 hours only.」というのがサイトの名前。真夜中から1日1種類のワインだけを販売します。例えば10月7日の特売はこれ。

Cinderella Wine

イタリアのバローロでAldo Conterno Barolo Granbussia Riserva 2000(アルド・コンテルノ バローロ グランブッシア リゼルヴァ)。定価299.98ドル,Wine Libraryにおける特価が178.98ドル。Wine Searcherでの最低価格が190.60ドルのところを98.88ドルと,最低価格のほぼ半額,定価の1/3で売るのですからびっくりです。

ちなみに楽天で探すとこれ。Wine-Searcherの価格に近いところですから,日本のショップにしてはまあまあ安いほうでしょう。


残念ながら日本には送ってくれませんが,この価格であればSHIP2Uなどを使っても,割安になりそうです。

Cinderella Wineに興味がある方はまずはTwitterでフォローしてみてはいかがでしょう。
Date: 2009/1007 Category: 技術系
Posted by: Andy
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自分的にはRSSリーダーはLivedoor Readerで納得していたのですが,iPhone版がいまいち便利でないので(入れてますけど1カ月に1回くらいしか起動していない),そちらを優先して変えてみようかという気になってきました。

iPhone用のRSSリーダーの多くはGoogle Readerと連携して動くので,必然的にPCではGoogle Readerを使うことになります。

まずiPhone側は「Read It Later」と連携できて動作が速いということでFeedsというのを入れました。これはまあまあ良さそうなのですが,問題はPC。

Google Readerがなんとも動きがもっさりしているし,使いにくいのです。Livedoor Readerだとひたすら「w」を押すだけでどんどん未読を進めて行ってくれるのですが,Google Readerでは「j」を押し続けると未読がなくなっても同じフィードの過去記事に行ってしまいます。過去記事が見られるのはいいのですが,ここではそれを求めていないので,なんとかできるだけ早く次のフィードにいってほしいところ。「Shift+j」でフィードは移動できますが,それだけではオープンせず,「Shift+o」で開かないと中が見られません。キーボードショートカットでいろいろ押し分けなければいけず,結局Livedoor Readerより効率が落ちてしまいそうな感じがしています。

何かいい解決策はないですかねえ…
Date: 2009/1007 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワールドリカーショップでドミナスのセカンド・ラベルであるナパヌックが税込み4100円で出ています。10月8日の9時59分までは楽天のポイントが10倍付くので実質3000円台という格安です。米国でも平均40ドル台なので,現地価格並みといっても実質それより安いくらい。

セカンド・ラベルといってもWine Advocate誌のレイティングでは91点。飲み頃は2020年までということなので,十分過ぎるほど高い評価。ロバート・パーカーは「ナパで作られた最もボルドーっぽいワインの一つ.」と言っています。

Date: 2009/1007 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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St. Superyが自社のWebサイトで2003年のメルローを12本150ドルで販売しています(10月8日まで)。しかも送料無料。下のリンクから購入して「MERLOT150」というクーポン・コードを入力します。日本に直接送付はしてくれないでしょうけど,SHIP2U経由で送っても1本あたり3000円くらいで済みそうです。なお,このメルローは「カベルネタイプでビッグでリッチ,カシミアのようなテクスチャ」があるそうです。Wine Enthusiast誌で88点。

Case of 2003 Merlot, Case of 2003 Merlot Wine Selection - St. Supry

St. Superyはインターネットでのマーケティングに最も熱心なワイナリーの一つです。今回のディスカウントもその一環のようです。
Date: 2009/1006 Category: 技術系
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ワインの個人市場を作ろうとしているVinfolioが興味深い実験をしています。真夏にワインを輸送するとボトルの温度はどうなるかというものです。Vinfolioではワインのコンディションを保証するため,ワインを売りたい人はそのワインを規定の発泡スチロールのケースを使ってVinfolioに送らないといけません。米国では日本のようにクール便は使われていないため,通常の宅配便で送られることになります。それがワインにダメージを与えないかどうかを調べる実験です(Vinfolio - The Wine Collector: Practical Wine Collecting Advice)。

この実験ではサンフランシスコにある倉庫(温度は12.3度)からFedexのOvernight Priorityサービスを使って目的地に送ります。出荷時のサンフランシスコの気温は20.0度。目的地の翌日の気温は最低気温が25.0度,最高気温は38.9度!でした。また,中継地点のメンフィスでは当日の気温が23.3度~33.3度,翌日が23.9度~32.2度でした。

ケースは12本入りで,ケースの隅のボトルの温度と発泡スチロール内の気温の変化を計測しました。

その結果,ボトルの温度は出荷時に16.1度。目的地に着いたときは20.6度でした。発泡スチロール内の気温は最高29度くらいまで上がりましたが,ボトルの温度は急変しませんでした。Vinfolioではこの実験の条件であれば,ワインの状態にダメージは与えないと判断しています。

Vinfolioでは目的地の気温が違う条件で何回かテストしましたが,目的地の気温は最終的な温度にはさほど影響しないことがわかりました。

今後,6本入りのケースや2-dayサービスを使ったケースも調べるということです。
Date: 2009/1005 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Rutherfordで起きた太陽電池パネルの盗難について,3人の容疑者が捕まったそうです。おりしも,どうやって太陽電池の盗難を防ぐかという会議の最中にシェリフからの報告が届いたということで,またとないタイミングだったとか。

ところで気になったのが次の一節。
"He also noted that the crooks have been using the Internet to find locations of the expensive panels, then consulting GoogleEarth for detailed layouts."
Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Three Solar Thieves Nabbed in Napa

容疑者たちは太陽電池パネルがどこにあるのかを調べるためにGoogle Earthを使っていたそうです。日本で昨年Google Mapsのストリート・ビューが問題になったとき,盗難に使われる恐れがあるのでは,という話がありましたが,サービスは違うとはいえ,実際にこういったサービスを窃盗犯人が使っていることが判明したわけです。
Date: 2009/1003 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でオー・ボン・クリマが安く出ています。イザベルとノックス・アレキサンダーは前回のセールでも出ていましたが,今回は人気のシャルドネ「ニュイ・ブランシュ」も税抜き3880円と安いです。残りわずかなのでお早めに。Knox3000円台,Isabelle4000円台ももちろん格安

Date: 2009/1002 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Brewer-CliftonやCoppola,Melville,Clos Pegase,Cycles Gladiatorなどの輸入元であるiwine.jpがアウトレット・セールをやっています。ボックスになっていて自由に選べないのが難点ですが,定価から50~60%オフという値段。うまく選べばお得です。

ちなみに個人的お勧めはMelvilleのCarrie'sやGirardのシャルドネが入った113番です。

Date: 2009/0930 Category: グルメ
Posted by: Andy
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ネットで宮崎の尾崎牛という牛がおいしいという話を聞き,数少ない尾崎牛を提供する店のひとつ「塚田農場」に行ってきました。尾崎牛というのは尾崎宗春という人が宮崎で育てている牛で,抗生物質や防腐剤を入れない飼料を使ったり,通常より生育日数を長くするなどの手間をかけているそうです。1日当たり1頭くらいしか出荷しない貴重な牛だとのことです。

塚田農場ではそのミンチを使った「牛とろ丼」を1日10食限定で出しています。値段は980円と,これほど貴重な肉にしてはあっけないほどの普通の値段。

店は田町の駅と慶応大学を結ぶ細い道沿いの2階。売り切れているかと心配したのですが,問題なく頼めました。周囲を見るとこれを頼んでいる人は少ないようです。他のメニューがほとんど800円程度ですから980円のものは頼みにくいのかもしれません。

さて,やってきました牛とろ丼。

牛とろ丼

かなりみっしりと入った生のミンチはスーパーで売っているひき肉のように小さい棒状になっています。上にはのりと小口切りの青ネギが乗っており中央には玉子。このほかわさびと高菜漬け,地鶏のスープが付いてきます。どんぶりにはわさび醤油をかけて召し上がってくださいとのこと。

わさび醤油をかけ,せっかくなのでまずは肉だけちょっと食べてみたのですが…

「味がない」^^;

冷蔵庫から出したてと思われるミンチは中がちょっとしゃりっとするくらいの低温。それで味や香りが出てこなかったようです。

そこで下のご飯とまぜて肉の温度を上げて食べたところ,香りと味がでてきました。おいしい。牛とろ丼というくらいで脂はそこそこ乗っているのですが,脂っこくなくさわやかな味わいです。かすかに牧草のような香りがします(飼料に牧草は入ってないんですけどね)。いやみの全くない味。玉子を混ぜたところはねっとり濃厚に,そうでないところはさわやかに,どちらもおいしいです。

ご飯がかなりたくさん入っているので,ご飯全部と肉を混ぜるとちょっと肉の比重が低くなってしまいそうな感じです。この際贅沢食べということでご飯の上のほうとだけ混ぜて食べました。

下のほうのご飯だけ残ったのはどうしたかというと,これに合うものがあります。付いてくるスープです。とんこつラーメンのように白濁して濃くてうまみたっぷりのスープ。これにご飯を浸して食べればおじやのようでこれまたおいしい。1杯で2度楽しめました。

これで980円は安いです。

下のリンクでは「牛とろフレーク」が丼5杯分で5000円。1杯1000円です。塚田農場の安さが分かりますね。
Date: 2009/0929 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパで日本版「サイドウェイズ」のプレミア上映が行われ,助演の菊池凛子や監督のグラック氏が挨拶に登場しました。「カリフォルニア ワイントピア」の著者であるW Blake Gray氏のレポートによると,どうしてDarioushやFrog's Leapなどのワイナリを撮影場所として選んだのかという質問に,監督は他のワイナリが非協力てきだったことを挙げたそうです。

オリジナルの「Sideways」では主役のMilesが"I'm not drinking any fucking Merlot."と叫ぶシーンがあります。これをきっかけにMerlotの消費は落ち込み,Pinot Noirのブームが始まりました。ほとんどのワイナリでMerlotを作っているナパでは,いまだにこれへの拒絶反応が強く,いくら今回の日本版ではそのシーンがないことを説明しても聞く耳を持ってくれなかったそうです。ワイナリによっては1日当たり2万ドルの撮影費を要求したというから大変なものです。米国版の4分の1ほどの予算で作っている映画であり,当然そのような要求にはこたえられなかったとのことです。

Gray氏は記事の最後で次のように述べています。

"Don't you want Japanese tourists? They're polite, they spend money and they're brand loyal."
The Gray Market Report: Most Napa wineries say no to Japanese


Opus Oneがいまだに売れ続けているように,日本人のブランド・ロイヤルティは確かに高いものがありそうです。ナパのワイナリが今後一層親日になることを期待したいと思います。
Date: 2009/0929 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Enthusiast誌によると,Julio Galloの孫で,現在Galloのワインメーカーを勤めるGina Galloと,フランスで三番目に大きなワイン会社であるBoissetの御曹司Jean-Charles Boissetが9月26日,結婚式を挙げたそうです。Jean-Charles Boisset and Gina Gallo Married | Articles | Wine Enthusiast Magazine

Boissetは米国にU.S. Boisset Family Estatesを持っており,ジャン・シャルルはその社長。傘下にはDe LoachやRaymondといったワイナリがあります。ジャン・シャルルは幻ワインの私市さんのブログにも登場したことがありますが,なかなかの熱血漢のようです。

一方,Gina Galloはガロの広告にも年中登場するガロの「顔」。今回の結婚で両会社がどうなるのか分かりませんが,合併とならなくても大いなる協力関係にはなるのでしょうね。「恐るべきビッグ・カップル」と思ってしまうのは僕だけでしょうか。
Date: 2009/0928 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wines & Vinesの記事によると太陽電池を設置したワイナリで盗難が増えているそうです(Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Winery Solar Thefts Spread)。Miner,Harris Ranch,Honig,ZDなどが被害にあっています。

Miner FamilyのGary Brooksmanによると盗難はレイバー・デイの週末に行われたとのこと。パネルは普通は使わない形状のボルトで留められていましたが「They disconnected wires, and without damaging anything but the clamps that held them in place.」ということで,かなり太陽電池に詳しいものの犯行であることがうかがえます。

盗難対策のシステムを開発する会社もできており,直近に盗難にあったワイナリはそれを実装する直前だったとのこと。ワイナリはいろいろ大変です。
Date: 2009/0927 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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一時期は1000円台で,現在も2000円台半ばで売っているSimiのシャルドネを飲みました。

トロピカル・フルーツの味わいに豊かな酸。ボリュームがあっておいしいワインでした。ただ,個人的にはちょっと樽のニュアンスが強すぎて,もう一つ楽しめないところも。Gary Vaynerchukだったら「Oak monster」と叫びそうなワインでした。

Date: 2009/0925 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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10月末から日本で公開される「サイドウェイズ」が9月27日,Napa Sonoma Wine Country Film Festivalで上映されるそうです。
"Fox International will premiere the much talked about Japanese ‘re-imagination’ of the 2004 Alexander Payne drama “SIDEWAYS” at the Napa Sonoma Wine Country Film Festival on September 27th."
Japanese version of ‘Sideways’ world premiere at Napa Sonoma wine country film festival Sept. 27th | StarkSilverCreek - All Things West Coast

当日は助演の菊池凛子さんも出席するとのこと。米国での上映はこれくらいでしょうから,在米の方はこの機会にどうぞ。チケットはこちらから。

ちなみに日本では東京国際映画祭の特別招待作品になったそうです。10月22日に上映。

また,原作翻訳の文庫本が今月出版されており,10月には主演の小日向さんの撮影日記も出版されます。いろいろ楽しみですね。

Date: 2009/0925 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイナリにはさまざまな規制が課せられているのですが,不況で産業が苦しむ今,ビジネス・チャンスを広がられるようにしようと,規制が緩められる方向に動きだしました。

そのひとつであるワイナリに二つ目のテイスティング・ルームを認めるという条例は後はシュワルツネッガー知事の認可待ちのところまで来ています(元記事)。これによってナパやソノマなどのダウンタウンやモントレーのキャナリー・ローなどの観光地,さらにはサンフランシスコにテイスティング・ルームを開くというオプションが得られます。

ワイナリ自体をサンフランシスコに置いてしまうという動きも以前書きましたが,これによってサンフランシスコがこれまで以上にワイン観光の中心になりそうな気がします。

このほか,ナパのワイナリでの結婚式を許可しようという動きもあります。これは以前提案されたものの却下された議案。不況で再び焦点が当てられているようです。
Date: 2009/0924 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのCarnerosにあるワイナリHavensが破産し,資産をすべて売却することが判明しました。
"Absolutely all of the winery's inventory must be sold"
Napa Valley Winery Ceases Operations; Leading Liquidation Firm Tapped to Conduct Liquidation Sales

ということで,ケースやバルクのワイン,樽,ラック,ブランドなどすべてのものが売却対象だそうです。既にワイナリのWebサイトも閉じられています。

Havensはメルローを得意とするワイナリで,日本にも輸入されています。3分の2がカベルネ・フランで残りがメルローというシュバル・ブランのような「Bourriquot」といったブレンドも作っていました。そこそこの価格で高品質のメルローを作る貴重なワイナリのひとつでした。柳屋では店長が「最も好きなメルロー・プロデューサーのひとつ」と書くほど推していましたが,もしかするとメルロー不調の影響が大きかったのかもしれません。

2006年には創設者のMichael HavensがワイナリをBilington Importsに売却しています。このころから陰りが出ていたのでしょうね。Vinographyによると売却1年後にはHavensの運営から手を引いているので,現在は無関係のようです。

Date: 2009/0923 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sで9月23日から3週間,カリフォルニアワイン購入で楽天のポイントが10倍付くというサービスをやっています。おもしろいのは,ここはワイン雑誌が送料無料なこと。ワイン雑誌と同梱すればワインの送料もただになります。うまく使うと結構お得です。

Wassy'sで扱っているワインはここでもたびたび紹介していますが,今日はニュートンのパズルを挙げておきます。このワイン,10月末から公開の「サイドウェイズ」で結構重要な位置付けのワインとして登場します。きっと映画が公開されると売切れてしまうと思うので,今のうちにどうぞ。

Date: 2009/0921 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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BlogPressを使った投稿をテスト中。



日曜日は金沢動物園に行きました。実はコアラを初めて見ました。餌の時間の直後で赤ちゃんを抱っこして歩く姿も見られて満足。
Date: 2009/0921 Category: テイスティング・ノート
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定価20ドル台が780円しかも送料無料という激安で紹介したカベルネを飲んでみました。とはいっても実はミートソースを作るのにほとんど入れてしまったため,飲んだのはグラス1杯だけ。

確かにしっかりした作りのカベルネ。ブルーベリーのような風味。濃厚で甘みを感じるところはカベルネというよりジンファンデルのようでもあります。酸味が弱いところがちょっと弱点でしょうか。いかにもカリフォルニア的な味わいのカベルネ。確かに1000円以下の味わいでないことは確かです。

ミートソースも美味しくできあがり,個人的には満足大でした。

Date: 2009/0920 Category: グルメ
Posted by: Andy
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下の子が通信教育の今月の宿題で「パンを作る」というのがあるので,それをやりたいというので,土曜日の昼は急にパン作りをすることに。ピザを作ったときの強力粉の残りがあったので,ちょうどそれの消費にもなるし。

といってもこねるところを少し手伝ったくらいであとは横で教えながらではありますが,子供がほとんど一人で作りました。実際にパンの形を作るところでは上の子も入ってジャムパンやらソーセージパンやら色んなパンになりました。

パン

これだけでは足りないので,戸棚に眠っていたスコーンのもとでスコーンも焼きました。こちらは発酵不要なので簡単です。

スコーン

後はルピシアの紅茶をいれて,ちょっとしたアフタヌーン・ティになったのでした。
Date: 2009/0919 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店のアウトレットセールでオー・ボン・クリマのイサベル・モーガン 2006とノックス・アレキサンダー 2006がいずれも現地価格並みで出ています。

オー・ボン・クリマのフラグシップといえばこの2本。イサベルはオーナーであるジム・クレンデネン氏の娘の名前,ノックスは息子の名前から取っています。やはり息子より娘がかわいいらしく,イサベルに一日の長があるというのが世間一般の評価でしょう。イサベルも,昔は1万円を超えるのが当たり前だったことを考えるとずいぶん安くなったものです。

Date: 2009/0918 Category: おすすめワイン
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先日紹介したカリフォルニアワインあらかるとの激安セール。送料無料は24日までということなので,まだ注文していない人はいまのうちに買っておきましょう。僕も追加購入するかどうか悩み虫。

【追記】トモさんから前の記事のコメントでRoyal Teeとプレミアム・セットも安いよという指摘をいただいたので値段を調べました。

Jessie's GroveのRoyal Teeはワイナリのサイトに記された価格は42ドル(2005年)。これが3450円ですから確かに安いですね。110年を超える古木のZinfandelです。

プレミアム・セットは二つあってどちらも4本いり。WorthyとRoyal Teeは共通で,Loringの畑が違うのと(BがGarys',AがClos Pepe),4本目の白ワインがBはMartin & Weyrich Chardonnay,AはTutu by Pavi Pinot Grigio。サイト上での特価の合計がBは12370円でAは12220円。これがどちらも9520円ですからBは23%,Aは22%の割引相当です。つまりLoring1本が3100円くらいで買える計算。これで送料無料なのですから,確かに安いです。京橋ワインだったら「ブライアン・ローリングも涙目」くらい書きそうなレベル。

Date: 2009/0918 Category: 技術系
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0906wineのかんちゃんがサンフランシスコのCrushpadでピノノワールの選果を手伝ってくれる人を募集中だそうです。土曜日午後3時から。

関心ある方は直接かんちゃんにどうぞ。
Date: 2009/0917 Category: 業界ニュース
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米国でWinepodというワイン作りマシンが売られていたのをご存知でしょうか。本ブログでは2回ほど記事で取り上げています(2006年2月の記事2008年11月の記事)。製造が間に合わないほど引き合いがあった時期もあり,ベンチャー・キャピタルからも出資を受け,我が世の春を謳歌しそうだったのですが,不況で売り上げが急減。この夏に従業員(12名)を全員解雇して会社としては清算することになりました。

ただ,創設者のGreg Snell氏はまだあきらめていません。これからの時代に合うような小型で廉価なものを自宅で開発しようとしています。
"Unlike the pricey Winepod, the new iteration will sell for less than $500."

Winepod: A hot wine startup hits

ということで目標価格は500ドル以下。再起に期待したいものです。下はインタビュー・ビデオです。

Date: 2009/0917 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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7月に「中川ワイン販売,今度は「メイデン」を正式取り扱い」という記事を書きましたが,9月に入って市場に出回ってきたようです。予想通り2万5000円弱といった価格です。あまり割安感はないですが,正式輸入は初なので,そういう意味では買っておくべきかもしれません。

Date: 2009/0916 Category: テイスティング・ノート
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ロバート・モンダヴィの醸造責任者であるたジュヌビエーヴ・ジャンセンズ氏が画家のご主人と作るプライベート・レーベルPortofolio。日本にも一時入ってきていましたが,最近あまり見かけなくなりました。先日柳屋で1999年のが出ていましたが,偶然の一致か,Wine Spectator誌のJames Laubeがこれについて9月16日の記事でコメントしています

彼はこのワインに2002年に93点をつけているのですが,今回飲み頃になったのではないかと開けてみたところ予想以上に良かったそうです。

Wow, what a treat! Dark in color, the California red's loamy earth, currant, black cherry and green olive flavors are rich and well-proportioned. The wine picked up body and depth and showed the kind of substance and concentration that promises it will age well for another decade.


今回は95点に相当するとのこと。彼のつける得点は波が大きいので,話半分に受け取っておくとしても,このワイン,かなりきれいに熟成していそうです。今が飲み頃かもしれません。

Date: 2009/0916 Category: 業界ニュース
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Bonny DoonのオーナーであるRandall Grahm氏は,個人的にはBonny Doonのワイン以上に興味深い存在です。最近はTwitterでもワイン作りについて語ったり子供の写真を載せたりなど,積極的に発言しています。その彼が最初の本「Been Doon So Long」を10月に発売します。Amazonでは予約可の状態(日本でもおK)ですが,既にBonny DoonのWebサイトからはサイン入り本を購入できます。

昨日は,この本のためのWebサイトもオープンしました。肝心の本の中身ですが,こちらもまじめにワイン作りについて語るところもあれば,十八番ともいえる,古今の名作のパロディなど,これまでのRandall Grahmの集大成といってもいいようなもののようです。

サイン本ほしいけど,高くつくので日本で買ってもいいかなと悩み虫。

サンタクルーズでは9月21日,サンフランシスコでは9月22日など著者によるツアーもあります。

Date: 2009/0915 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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お手軽ワイン館でAu Bon ClimatのChardonnay Reserve Talley Vineyard 1997が税抜き3480円で出ています。それほど高級な味わいは期待できないと思いますが,この値段なら買っても損はなさそうです。

Date: 2009/0914 Category: 業界ニュース
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takuyaさんのブログに「Kosta Browne売却」という記事が出ていました。オーナーはこれで大金を手にして後は引退して悠々自適に暮らすのか,などと妄想をめぐらせたのですが,元記事を読んだところ,オーナーが変わるのではなく,出資者が変わるとのことです。

記事によると初期の出資者が年を取ってキャッシュ・アウトしたいと考えたというのが売却の理由で,新しい出資者はソノマのVincraft社です。VincraftはWalt Klenz,Bill Price,Pete Scottの3人が2009年初頭に開設した会社。彼らはBeringerとFostersワイン・グループのトップ・エグゼクティブだったそうです。Bill Price氏は有名なDurell Vineyardのオーナーであり,数年前にはKistlerに出資して話題を呼びました(参考記事)。

Vincraftは今後もナパで2,3のワイナリを,ソノマでも一つか二つ,セントラル・コーストで一つのワイナリを買収予定とのこと。この動きには今後注目が必要そうです。
Date: 2009/0913 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サラトガのワイナリKathryn Kennedyの創設者であるKathryn Kennedyさんが先月亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。

キャスリン・ケネディは1973年に創設。ブレンドしないカベルネ・ソヴィニョン100%の味わいを追及してきました。現在は息子さんに家督を譲っていますが,昔からのワイン作りは変えていないとのことです。
"Her focus on planting Cabernet and Cabernet alone, rather than blending in other grapes, soon brought her attention. So did the richness and structure of the wines, which soon joined Ridge's Monte Bello as one of a handful of trademark Santa Cruz Cabernets."
The Cellarist : Remembering Kathryn Kennedy

私の在米時,サラトガやロス・ガトスのワインショップに行くとここのワインが売っていました。地元ということで気にはなっていましたが,当時から100ドルを超えていたため,結局飲まずじまいだったのが残念です。
Date: 2009/0913 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ラ・ホタのカベルネ・ソヴィニョンとカベルネ・フランが京橋ワインで5000円台で出ています。ショップがちょっとあれですが,インポーターの倉庫に寝ていたものということなので,そんなに気にしなくてもいいかとは思います。どちらもWine-Searcherでは50ドル台が平均なので,ほぼ現地価格といっていいでしょう。

また,2000年というちょっと弱いヴィンテージであるところが気になりますがCellarTrackerでのレビューを見ると,悪くはなさそうです。



Date: 2009/0910 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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漫画「神の雫」で遠峰一青が「私を含め著名な評論家が高く評価すればそこに投資価値を見出した投資家が値段を釣り上げる動きをみせる」とカリフォルニアのカルトワインを批判しましたが,実際に巨額な投資が動いているのはボルドーです。本書は,プリムールのシステムとネゴシアンを中心にボルドーにおいてどのように投資が行われ,値段が変わっていっているのかをジャーナリスティックに分析しています。

本書を読むと,現在のボルドーは2面性を持っていることが分かります。例えばラトゥール社長のフレデリック・アンジェラとコスのジャン・ギョーム・プラッツを評して「彼らは二つの顔を持っている。情熱的なワイン愛好家としたたかなビジネスマンと。ワイン冬季の風潮を憂慮する一方,市場の需要が強まれば,容赦なくワインの価格を上げる」と書いています。同じようなことは多かれ少なかれボルドーのすべてに当てはまるような気がします。

本ブログの読者でボルドーを愛好する人は少ないかもしれませんが,ボルドーを好きかどうかにかかわらず,現在の世界のワイン・シーンを理解するためにはいい本だと思います。僕も久しぶりにボルドーのワインを飲んでみたくなりました。



楽天ブックスは今送料無料です。

Date: 2009/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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以前紹介したAlysianがついに最初のワインを発売しました。共同購入したい方は,コメントあるいはメッセージをください。

今回発売したのは
Chardonnay Cresta Ridge, Taurin Block 2007(38ドル)
Pinot Noir Russian River Sellection 2007(48ドル)
Pinot Noir Floodgate, West Block 2007(55ドル)
です。来春にはRochioli Allenなども予定されています。

上記の価格のほか,カリフォルニアの州税(9.25%),カリフォルニア内の送料(6本で22ドル),日本への送料,日本での関税などが必要になります。ご理解のうえ,申し込みください。
Date: 2009/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとで「店長大暴走一挙放出!宝の山!!全商品が最低でも50%OFF~!≪当ページ内よりどり6本で同梱12本迄送料」というセールをやっています。普通こういうキャッチフレーズは眉に唾を付けてから見るのですが,今回はマジで安いよ。買わねば損と言ってもいいくらい。

まず,LodiにあるJessie's Groveのカベルネは通常2835円が税込み780円。こういうときは現地価格は7~8ドルだったりすることが多いのですが,このワインは定価24.50ドル(2004ヴィンテージで)。Lodiってそうでなくてもコスト・パフォーマンスでは優れたワインが多いので,これは激安です。今回のセールは6本以上購入でクール便を含めて送料無料になるので,本数合わせに買うだけでもいいでしょう。これ以外の同ワイナリのワインもワイナリ価格より安くなっていますが,これほどの差はありません。

もう一つの目玉がLoring。サンタ・リタ・ヒルズのピノ・シーンの代表人物であるBrian Loringのワイナリとして知られていますが,日本にはごくわずかしか入荷していません。ここの2004年のGarys'とClos Pepeがどちらも3990円(税抜き)。ワイナリ価格が39ドルなので,そのまんまです。日本の価格としては間違いなく激安。Garys'やClos Pepeが3000円台というだけでも驚異的。

ちなみにLoringは10種類ほどの単一畑ピノを作っていますが,Clos Pepeは彼の代表作として人気が高い畑です。上のどちらか一つというならClos Pepeがお勧め。Loring支持者の多いパーカーの掲示板ではテイスティング・ノートが多数上がっています(Clos Pepe1Clos Pepe2Clos Pepe3Clos Pepe4Clos Pepe5Garys1Garys2Garys3)。

このほかWorthyのカベルネブレンドSophia's Cuveeが3480円というのもほぼ現地価格並み。

ほかにもありますが,後は好き好きでよろしく。とりあえず上に挙げたのは「買ってよし」レベル。

Date: 2009/0908 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Kendall-JacksonのJess JacksonがソノマのGeyservilleにあるBlack MountainをAlexander Mountainに改名しようと活動中です。既に役所に書類を提出したとのこと。大きな反対意見もなく,認められる可能性が高そうです。

Jess Jacksonの目的は単に改名するだけでなく,ここを新たなAVAとして認定させること。ふもとにAlexander Mountain Estateというワイナリを作って準備を整えています。

Jess Jacksonももう79歳だそうですが,元気ですね。

Date: 2009/0907 Category: グルメ
Posted by: Andy
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昨日は目黒のサンマ祭りだったそうです(asahi.com(朝日新聞社):目黒のサンマ6千匹、山形は芋煮1.2トン 完食の嵐 - 食と料理)。朝,ラジオを聴いていたら5時間並んだ人もいたということで,大変なにぎわいだったような。昨年はちょうど子供が塾で目黒に行っている日にサンマ祭りがあり,匂いで大変だったという話を思い出しました。

我が家も土曜日はサンマ。コスコ(コストコ)に行ったら,根室港から直送のサンマを売っており,見るからに新鮮そうだったので,刺身にしました。ご飯4杯はいけそうでしたが,自重して途中からは泡盛にしました。

子供に,皮を剥いても銀色なのはなぜだと聞かれましたが,答えられず。どうしてでしょうね?
Date: 2009/0905 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウメムラでカリフォルニアの「カルト」を大放出しています。ダッラ・ヴァッレのマヤの1998~2005年までの16本セット(111万円!)や,ハーラン・エステートの1990年,アラウホの1991年といった入手困難なヴィンテージがいろいろ。おまけといっては何ですが,Dominus 2004は米国よりも安い9524円で出ています。

びっくりするような値段のMayaですが,Wine-Searcherの平均価格を合計すると9000ドル超。1箇所でまとめて手に入るということを考えたら,結構お安い値段とも言えます。Araujoの1991年とか今飲んだらおいしいでしょうねえ…

Dominus Estateの2004は米国でも100ドル超が普通のワイン。Wine Advocate誌の評価も94点と決して低くありません。これは間違いなくお買い得。

Date: 2009/0904 Category: 技術系
Posted by: Andy
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南アフリカでSurePureと呼ぶ新しいワインの微生物退治技術が認可されたそうです。
"South Africa has become the first country to approve a new hi-tech process which uses light energy to purify wine – and claims to dramatically reduce the need to add sulphur."

SurePure technology approved in South Africa - decanter.com - the route to all good wine

この技術は紫外線を使うもので,これによって二酸化硫黄の利用量を劇的に減らすことができ,ワイン自体には全く損傷を与えないとか。

ワインへの悪影響がないなら,よさげな方法ではあります。今後他国にも広がるのでしょうか。
Date: 2009/0903 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのSt. HelenaにあるFlora Springsがテイスティング・ルームを一新しました。かなりモダンなデザインのテイスティング・ルームで,Millennial世代を狙ってチャット用のPCを据え付けたとのことです(元記事)。

Flora Springsは僕の記憶が確かならばDean & Delucaの隣,V. Sattuiの向かいという恵まれたシチュエーションだったと思います。ここで買った黄色のウインド・ブレーカーは春秋にはときどき着ているのでリアルの知り合いの方も見たことがあるのでは。以前はこれらのおこぼれの人が立ち寄るような感じもありましたが,今度は多くの観光客を惹きつけそうです(ワイナリによるテイスティング・ルームの紹介ページ)。

また,Millennial世代というと1970年代後半から90年代後半に生まれた世代で米国ではGeneration Yなどと呼ばれることも多いです。日本だと「草食系男子」あたりが相当しそうな感じ。このあたりに向けたマーケティングというのは個人的に最近気になっているテーマの一つです。機会があればまた記事を書きたいと思います。
Date: 2009/0902 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌184号ではカリフォルニアのローヌ・レンジャーも載っていることをすっかり忘れていました。掲載本数は488本と,セントラル・コースト・ピノ/シャルドネの3倍近く。パーカーの好みもあるのでしょうけど,Brewer-Clifton以上にすごいことになっています。

今回,100点のワインが二つ。一つはSine Qua Nonのシラー「The 17Th Nail In My Cranium Eleven Confessions Vineyard」で,これはまあ予想されるところでしょう。もう一つはSaxum。James BerryのProprietary Red 2007です。Saxumはこれまでも96点とか98点は獲得していたのでいつかは出るだろうと思っていましたが,ついに来たかという感じです。Saxumはこれ以外も96点以上で計8本。

このほか目だったところは,まずSine Qua Non。ただ,国内に出回っているRavenのSyrah,Grenacheはどちらも96点とSine Qua Nonにしてはそれほど高くない評価でした。Sean ThackreyのOrionは2006が98点,2007が98+と高い評価。

Pisoni勢はこちらでも高評価。RoarのSyrahはGarys' 2007が96点でRosella'sは94点。LuciaのPisoni Syrahも96点。LuciaのGarys' Syrahは95点。これらはどれも40ドル台ですからコスト・パフォーマンス高いです。

Saxumは日本にも入ってきていますが,今回評価されたものは未入荷や売り切れのものが多く,柳屋でBroken Stones 2006があるくらいでした。パーカーのコメントは
The 2006 Broken Stones (63% Syrah, 24% Grenache, and 13% Mourvedre) blew me away. An inky/purple color and a dazzling, explosive bouquet of black raspberries, camphor, cassis, forest floor, and spring flowers are followed by a rich, elegant wine offering laser-like precision as well as a striking minerality. It is a powerful yet graceful effort that should drink well for 10-12+ years.




ジェームズ・ベリーはこれまで7000円くらいで入ってきていたのですが,100点ついたらさすがに日本への割り当てはなくなるでしょうねえ…
Date: 2009/0902 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Brewer-CliftonのMount Carmel,Sea Smokeのシャルドネ2007はどちらも96点。Mount Carmelはシャサーニュ・モンラッシェにたとえられており,Sea Smokeは10~15年の熟成に向くということです。

このほかMelvilleのEstate Pinot Noir 2007は唯一ワイナリ価格20ドル台にて94点という高得点を取っています。日本の値段は少し高いですがこれでもまだお買い得でしょう。

Date: 2009/0902 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の#184が公開されました。カリフォルニア関連ではセントラル・コーストのピノ・ノワールとシャルドネが入っています。180本と本数は少ないですが高得点のワインが連発しています。特にBrewer-Cliftonの2007年はCargasacchi Pinot Noirの98点を筆頭に,Clos Pepeのピノ,Mount Carmelのシャルドネ,Sea Smokeのシャルドネが96点とすごいことになっています。

Cargasacchiについては「1990年のDRC」にそっくりだとコメント。また,飲み頃を2024年までとカリフォルニアのピノとしては異例に長くしています。参考までに1990年のDRCはLa Tacheが100点,ロマネ・コンティが98点,Richebourgが96点などとなっています。

このほか,Santa Lucia Highlandsのピゾーニ系ピノでも高得点が数多く出ています。PisoniのEstateが96点,RoarのGarys'が96点,LuciaのGarys'が95点など。

注目のカレラは2005年のJensenが95点。日本に出回っている2006年はJensen89点が最高で,あまり評価はよくありません。

また,今回シンデレラ・ワイン的扱いなのがSanta MariaのPaul Lato。2007年のSolomon Hills Vyd Suerteが95点など3本のワインがいずれも92点超の得点でした。

もっとも,ピノに関してはパーカーの好みは合わないと公言されている方も多数いらっしゃいます。そういう方はここで挙げた高得点ワインを避けていただくのが吉ではないかと。
Date: 2009/0901 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ご不便をおかけしましたことお詫びいたします。まだ不具合がありますが,修正いたします
Date: 2009/0901 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でシェイファーのヒルサイド・セレクト2004が出ています。値段は驚きの1万8000円。ワイナリのリリース価格である175ドルとほとんど変わらない値段ですから日本からメーリング・リスト経由で購入するよりもずっと安くなります。米国の小売の値段では190ドル以上,平均270ドルくらいしますから,もちろんそれよりも激安。楽天の他のショップでも軒並み3万円を超えています。カベルネ好きなら「買い」で間違いないでしょう。ちなみにWine Advocate誌では97点。
It possesses an inky/ruby/purple color, a juicy perfume of black currants, black cherries, graphite, charcoal, and toasty oak, superb opulence, a fleshy mid-palate, a multilayered mouthfeel, and a dazzling finish. This flamboyant, sexy Hillside Select can be enjoyed now and over the next 20 years.

というのがロバート・パーカーのコメントです。
Date: 2009/0831 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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新潟県にワイナリ「カーブドッチ」を持つ落希一郎さんの書いた本。ワイナリ名は「落のカーブ」という意味です。

ドイツに留学し,ワイン専用のブドウだけを使ったワイナリを作ることを目標にし,それを実現する話が書かれています。ワイナリ作りはお金がかかることであり,資金集めがある意味一番のポイントだったわけですが,その熱意に加え,「苗木オーナー制」によって一般ユーザーからの資金も集めた点,前の記事で書いた「寄付金集め」に通じるところがあります。

単に畑とワイナリを作るだけでなく,テイスティング・ルームやレストランなどを併設して,観光にも応えられるようにしたことなどはカリフォルニア,特にナパのワイナリを大分参考にしたとのことです。

将来はこの地域にワイナリを増やして協力していきたいというあたりもナパなどを念頭においてのもの。期待したいです。


Date: 2009/0831 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国で暮らしたときに驚いたことの一つが寄付金集め(fundraising)が実に頻繁に行われることでした。ラジオのCMなどでも頻繁にFundraisingが登場します。例えばオバマ大統領の就任で集めた寄付金だけでも5300万ドルというから驚きです。

当然,募金を集める方法もいろいろあるのですが,Crushpadがその一つに加わろうと新しいサービスを発表しています(Crushpad to Enable Thousands of Non-Profits to Profit in Difficult Economy)。

資金集めをしたいグループは,ワインを選び,ラベルをデザインし,それをオンラインで売ることで寄付金を募れます。このサービス専用のページもできています。いかにもアメリカらしいサービスですね。

【追記】既にこれを使って寄付金集めをしている学校があります(via: kanchan)。
Date: 2009/0830 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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金曜日は気心の知れた仲間と1年半ぶりくらいのワイン会でした。いつものようにすばらしいワインで堪能させてもらいました。

ワイン

クレマン(泡)で乾杯した後,最初のワインは僕が持って行ったものでした。DuMolのChardonnay Chloe 2005。WAでは95点が付いているワインです。畑はAubertやRamey,Paul Hobbsといった著名なワイナリがワインを作っている有名なRitchie。これはおいしかったです。ヴァニラの香りにオレンジ,蜂蜜。グラスに顔を近付けるだけでその香りでうっとりとしてしまいそうなくらい。味わいもすばらしいものがありました。今まで飲んだカリフォルニアのシャルドネの中では,最高レベルだったと思います。ちょっと難を言えば,温度がやや高めだったこと。会社で冷蔵庫に入れておくのでした。

次のワインはなんとモンラッシェ。シュヴァリエとかバタールとか付きません。ヴィンテージは1988年。作り手はバロンテナール。さすがに香りの立ち具合は前のワイン以上。ただ,味はやや平板。香りにちょっと負けてしまっていましたが,それでも並のワインではないことをうかがわせていました。

3本目はCalera Jensen 1990。shuzさんがBVC(Bad Vintage Club)会長のほげちゃんの店で買ったものだそうです。これは状態完璧。熟成の具合もちょうど良かったのではないでしょうか。ふくよかさとバランスの取れたタンニンがJensenらしい感じです。Caleraのワイナリで試飲して感動したJensenを思い出しました。やっぱりCaleraの単一畑は最低10年は熟成させた方がいいような気がします。

4本目はルソーのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2006というこれもすばらしいワイン。今日のワインの中では一番若く,さすがにタンニンを強く感じますが,これもおいしかった。

最後にデザートワインまでいただきました。

お店は三軒茶屋にあるvin et cuisine A.k.さん。料理はどれもワインによく合うもので,おいしかったです。

この日はインポーター「エスプリ・デュ・ヴァン」やワインショップ「平野弥」を経営する平野さんのワイン会も上の階で開催しており,平野さんに今日のワインを試飲してもらって論評してもらうという一幕も。DuMolについては「ややクラシックな作り。ブルゴーニュと比べるとミネラルは少ないが,おいしい」とのことでした。カリフォルニアなどでおいしいシャルドネができるので,それの向こうを張るためにブルゴーニュはテロワールという言葉を前面に出すようになってきたのではないか,というようなこともおっしゃっていました。

普段はなかなかいいワインを開ける機会がないので,やはりこういう会は貴重です。今度はこんなに間をおかずに次をやりましょうという話をしました。
Date: 2009/0828 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy's系列のピノノワール・オンラインで特価ワインがいろいろ出ています。シラーやシャルドネもありますが,やはりここはピノから紹介。Vision CellarsのMarin County Pinot Noir 2006は米国価格で45ドルくらいが3990円。Hirsch Vineyardの「M」も50ドル以上するのが普通なのに対して4536円と激安です。

先日シャルドネを紹介したCharles HeintzのPinotも5250円。現地価格は40ドル台後半なので,それよりは高いですが,かなりの低価格でしょう。

Date: 2009/0827 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのワイントレインが2009年9月16日で創業20周年を迎えます。これを記念して9月19日にはHarvest Wine Maker Walkと称して4人のワインメーカーが同乗するイベントを開きます。供されるワインは①Jericho Canyon Sauvignon Blanc,②ZD Founder's Reserve Pinot Noir,③Judd's Hillのカベルネ・ブレンド,④Salvestrinのカベルネ・ブレンドです。料金はグルメ・カーが165ドル展望ドーム・カーが195ドルですが,9月1日までに申し込むとグルメ・カーは150ドルになります。ワイン付きということを考えると結構安いと思います。

20周年記念のページには20年前の最初のワイントレインが走った日のエピソードが記載されています。ワイントレインの許可を得て,その内容を掲載します。

» 続きを読む

Date: 2009/0827 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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VinographyのAlder Yarrow氏が不況でナパのカルト・カベルネが売れなくなっていそうだという話をTwitterでつぶやいています。

Wow. Just got an e-mail offer for Staglin Cabernet from Garagiste. Saw Staglin at Fam Winemakers on Mon, too. Sales must have fallen big.

Come to think of it, there were a number of culty $150+ cab producers at Fam Winemakers tasting that normally wouldn't have been....

Garagisteというのはショップの名前ですが,高級カベルネで知られ,小売にはなかなか出回らないStaglinのオファーがあったとのこと。また,ちょうど先週末に開催されたFamily WinemakersのイベントにもStaglinが来ていたとのこと。通常150ドルを超えるような価格のカベルネを作っているところはFamily Winemakersには来ないのに,今回はたくさん見かけたとのことで,おそらく売上が相当落ち込んでいるのだろうと推測しています。

この10年のナパのカベルネの価格上昇は異常で,いくら地価などが高くなっているとはいっても,コストを吸収するというよりも値上げのための値上げがほとんどではないかと思っています。このあたりで思い切って値段を下げる努力がほしいと思うのですがどうなのでしょうか。
Date: 2009/0827 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でラベルに傷があるものなどをまとめたアウトレット・セールを開催しており,カレラのワインが多数出ています。税抜きですがジェンセンが9800円,ミルズが4980円,マウント・ハーランのシャルドネは2980円,セントラル・コーストのシャルドネは1680円,などかなり格安です。お勧め度大。

Date: 2009/0826 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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幻ワインの私市さんがブログに書いていた音楽家の喜多郎さんとのコラボレーションによるワインが「プティットメゾン・サイバーワインショップ」で発売されています。

2007年の幻のピノ・ノワールから喜多郎さんが選んだ樽のものだそうです。日本国内120本のみ流通。すべて上記ショップによる販売だそうです。喜多郎さんの自筆サイン入りです。
Date: 2009/0826 Category: 技術系
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カリフォルニア・ワイントピアの著者であるBlake氏がLA Timesに「Wine decanting: Give wines some air」として書いた記事の内容を,奥様の石川真美さん(上書の共著者)がブログで紹介しています。

前編
後編

なかなか面白いので読んでみてください。
Date: 2009/0825 Category: おすすめワイン
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i Wine(iwine.jp)でラベル不良品などのアウトレット・セールをやっています。ただし,前身のワイン・インスタイルのときのように,ワインを1本ずつ選ぶ形ではなく,ショップ側がセットにしています。また,セットの内容は分からず,本数と価格,定価からの割引率,一部のブランド(Brewer-Cliftonなど)が提示されているだけです。メルマガ登録で送料は無料。

Date: 2009/0825 Category: おすすめワイン
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柳屋の【幻古酒:十番勝負】にTurleyの1990年代のものがたくさん出ています。1本だけ例外的に2001年のものがありますが,これはZinfandel Hayne。HayneはTurleyでも最高の畑であり,2001年はWine Advocate誌で97点がついています。Zinfandelの飲み頃については通常短めに書くことが多いロバート・パーカーが飲み頃を2003年~2013年と長く取っている点でも,例外的なワインだと思います。1万9800円(税抜き)というのは希少性や,国内の流通価格を考えるとかなり安めでしょう。

また,同じくHanyeでPetite Syrahの1999年も出ていますが,これはロバート・パーカーが飲み頃を2012年~2050年としているお化けみたいなワイン。これが一番お買い得かもしれません。パーケーパーカーのコメントは
Potentially perfect, the 1999 Petite-Syrah Hayne Vineyard (475 cases, 15.2% alcohol) is a 50-year wine. If it is showing any age after a decade of cellaring, I will be as surprised as its producers. An opaque black/blue color is followed by an extraordinary perfume of blackberry and creme de cassis blended with spices, minerals, and earth. Frightfully tannic, with unreal concentration, texture, and length, this behemoth is one of the most concentrated wines I have ever tasted.


このほか,Tofanelliの1999年(WA94),Pringle Familyの1999年(WA96)あたりもかなりお買い得感があります。


Date: 2009/0824 Category: グルメ
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土曜日は恒例(といっても2年ぶり)の地引網でした。いつものメンバーで参加できない人が結構いたりしたものの,初参加組みもおり,人数はいつもと同じくらい(30数人)。半日遊び倒しました。

波が結構高く7時半予定だった地引網は8時開始にずれこみ。まずは機械で引くのを補佐?するような形でのんびり始めます。

地引網

普通は,これで最後は漁師さんにまかせて終わるのですが,この日は満潮+波高くさらに大漁で,なかなか波がかからないところまで網が上がりません。再度人手だけで網を引きました。

地引網2

いやあ,これが重いのなんのって。波が来るときに合わせて引くのですがそれでもちょっとずつしか持ち上がりません。引いたという充実感はありました。

これが網の中。シラスがすごい量でしたが,大半はそのまま流して鳥の餌になってしまっていました。

大漁

シラス以外はサバが中心,カンパチやアオアジなどもいました。

サバ

後はBBQタイム。女性陣がさばいたサバをひたすら塩焼きにしたり,コーン焼いたり。前の晩,3時までかかって漬け込んだ鶏とビーフも焼きました。

BBQ

鶏は好評。久々再会のこすもすさんにもお褒めの言葉をいただきました。それと,持参した「割れないグラス」もこすもすさんから「欲しい」とおねだり(笑)。

ワインは3本持って行きましたが自分で飲んだのは1本。PisoniのワイナリLuciaのロゼです。これはクリスプでフレッシュな味わいがこの日の暑さにぴったり。サバにもよく合いました。ボトルもおしゃれ。

【おまけ】
もらってかえったサバは3枚に下ろして,竜田揚げにしました。これも美味。シラスはご飯に乗せたり,トーストに乗せて石垣島の塩とイクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルをかけて食べたり,パスタにしたり。こちらも堪能中。
Date: 2009/0823 Category: おすすめワイン
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エサキホンテンでラベル不良のカリフォルニアワインを破格な価格で販売しています。中身は通常のものと変わりませんから自宅用なら十分。先日1000円台でびっくりしたSimiは1300円台だし,フランシスカンのカベルネも1580円(どちらも税込み)。現地価格よりも安くなっています。まとめ買いもいいでしょう。同梱で送料無料になる商品もあるので,一緒に買うといいかもしれません。

Date: 2009/0821 Category: 業界ニュース
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日本では100年に一度の不況などといわれていますが,25ドル以上のワインは売れないと言われている今,高級ワインの産地であるナパ・ヴァレーに不況の影響が現れだしているようです。

Napa Valley’s Economic Woes as Harvest Approaches | Napa Valley Wine Blogによると,8月20日にWhitehall Laneのすぐ脇の畑に「カベルネ・ソヴィニョンのブドウ20トン売ります」という掲示が出ていたそうです。問い合わせてみたところ,昨年はV. Sattuiに1トン4100ドルで売れたものが,今年はまだ買い手が付いていないとのこと。畑の持ち主の話によると,こんなのは氷山のかけらだそうです。

さらに,元記事には畑売却のサインを発見した話も載っています。

かなり深刻な事態になっているようです。
Date: 2009/0820 Category: 技術系
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カリフォルニア・ワイントピア」の著者である石川真美さんのブログで,最近評判のワイン・エアレータを使う話が出ています。ホワイトアスパラガスに合うかとNZのソヴィニョン・ブランとブルゴーニュのややオークが効いたシャルドネを開けてみたところ,どちらもいまひとつで,そこでワイン・エアレータを使ったところマイルドになってアスパラガスに合うようになったという話。

ただし,万能ではなく

このデキャンティングですが、物によっては、逆に味が
フラットになってしまうので、ご注意を☆
判断が難しい場合は、半分デキャンタして、半分瓶に残して、
飲み比べ…なんていうのも楽しい遊び方です♪
サンフランシスコ・ワイン日記 : ホワイトアスパラガスと、ソーヴィニョン・ブラン vs シャルドネ

とアドバイスがあります。

ちなみにときどきコメントいただくshina_poohさんのブログには,Alpha Omegaワイナリのテイスティング・ルームで使われていた話も載っていました。

用途を間違えなければ結構役に立つということですね。

Date: 2009/0820 Category: 業界ニュース
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ソノマの有名ワインメーカーGary Farrellが,自身の名の付いたワイナリから離れたのが2006年のこと。そのときに表明していたPinot Noirのワイナリがいよいよワインを発売するそうです。

ワイナリの名前はAlysian(アリシアン)。

Press Democratには結構詳しいインタビューが載っていましたが,Gary Farrellとしては元々小ロットのピノを作りたいという希望があり,Gary Farrell Wineryはそのための財政的基盤を作る材料,すなわち売却も予定の一つだったそうです。ただ,Gary Farrell Wineryともつながっていくつもりだったのが,売却後のAllied Domecqの方向性と合わなかったことが予想より早くワイナリを離れることにつながったとのこと。

Alysianのワインについての情報はまだほとんどありませんが,PinotFileには詳しい記事が載っているようです。Prince of PinotことPinotFileのRusty Gaffney氏はTwitteで「Alysian Floodgate Pinot Noir 07 - you need this wine in your cellar - awesome. 」と書いています。

このほか,The GrapevineによるTNCellarTrackerにおけるレビューがあったのでリンクしておきます。ちなみに公式なリリース日は9月1日だそうです。
Date: 2009/0819 Category: ワイナリ訪問
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元記事は「Top ten Napa Valley engagement ideas」ということでナパでプロポーズするための作戦ということですが,さらに元になっている本は「Romantic Napa Valley: An Insider's Guide for Couples」(リンク先はAmazon.com。日本のamazonにはなさそうです)というものだそうです。日本人にとってはわざわざナパでプロポーズすることはないでしょうけれど,カップルで行く人にとっては思い出作りに役立ちそうです。彼女や奥さん(逆でもいいよ)をこんなところにさりげなく案内したらあなたの株も上がるでしょう。

以下がそのトップ10

1. Hurley'sなどのロマンティックなレストランで相手のデザートにチョコレートで「Will you marry me?」と入れてもらう。OKが出たとき用に「泡」の準備も怠りなく。
2. ホット・バルーンに二人だけで乗り,さわやかな朝の空気の中で打ち明ける
3. ArtesaやRutherford Hillのようなロマンティックなワイナリで夕日が沈むときに,跪いて打ち明ける
4. ワイントレインの個室で。伝統的なロマンティックな雰囲気が二人を魔法のように包むでしょう(くれぐれも途中下車はしないように,笑)
5. ワインのケーブでプライベート・ディナー。例えばMeritageやCaristoga Ranchでフラメンコ・ギターを聴きながら
6. ナパの風光明媚なヒルサイドで乗馬をし,その後のピクニックで
7. かのAuberge du Soleilのパティオで夕日とスパークリング・ワインを楽しみながら
8. Mount St. Helenaの頂上まで上り,そこのすばらしい景色を見てピクニックをしながら
9. プライベート・ヘリコプターをチャーターして
10. French Lundryの長い長いコースの合間に

ロマンティックというと下の歌がリフレインする私です(笑)。


Date: 2009/0818 Category: おすすめワイン
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ワインピークスという楽天の新しいショップの開店セールでカレラ・ジェンセン 2006が税込み9800円で出ています。国内での価格としては破格といっていいでしょう。ライアンとのセットやミルズとのセットも安いです。



さらにColginのEstate Proprietary Red IX 2005は税込み送料込みで2万9800円。これは米国の価格と比べてもかなり安価。例えばWine-Searcherによる平均価格は389ドル(税抜き送料抜き)です。



このワイン,Wine Advocate誌では97点という高得点。ロバート・パーカーは
Deep purple in color with an extraordinary nose of scorched earth, blueberries, and black currants intermixed with some subtle charcoal notes, spice, box and spring flowers, it is very full-bodied, but beautifully structured and well-delineated. With good acidity despite what is an extremely high pH (3.9), the total acids are reasonable. This is a beauty of harmony, power, and great intensity, but it is light on its feet, and an exceptional example of what this high-elevation hillside estate vineyard is capable of producing. This wine should hit its prime in 5-6 years and last for three or more decades.

と書いています。また,このワインの2006年は同誌で100点がついているのですが,ワインピークスで2005年ものを購入すると2006年購入用のID/パスワードが教えてもらえるそうです。ボルドーブレンド系を追い求めるならぜひ。
Date: 2009/0818 Category: 技術系
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最後は番外編で旅行中役に立ったiPhoneのアプリやサイトです。

渋滞情報(リンク先はiPhone専用)
これは渋滞情報のWebサイト。設定も保存でき,ほとんどアプリケーションのように使えるすばらしいサイトです。地図が回転できたりしておもしろい。詳しくは作者のページで。

渋滞情報

・食べログ
最近バージョンアップして格段に使い勝手がよくなりました。無料アプリなので,入れておくべきソフトでしょう。事前にブックマークに登録しておくと,簡単に店情報が呼び出せて便利です。検索性もずいぶん良くなりました。今回は伊東・下田エリアで評価の高いところを探して夕食候補を選びました。

食べログ

・AutoStitch
写真のお遊び系アプリ。複数の写真をつなぎあわせてパノラマ風にしてくれます。下の写真はシャボテン公園の駐車場から。小さくて見えにくいですが(元画像ではちゃんと見られます),伊豆大島や利島,大室山が入っています。これ使うときは,写真縦位置で撮るか上下も撮ってつなげた方がよさそうです。ちょっと横長になりすぎました。

AutoStitch


・EasyCamera
320×426ドットと画素数は少ないですがとにかくパシャパシャと写真を取れるアプリ。Webに載せるにはこれくらいの解像度でいいし,上のAutoStitchのように何枚も撮るときはとても便利。とっさのシャッターチャンスに対応できるのも大きいです。例えばリスザルの親子の写真はこれでなかったら撮れなかったでしょう。とっさに使うアプリなので,今はドック入りに昇格しています。

・Enjoy Sudoku Daily
食事2時間待ちの時間つぶしに最適(笑)。

・Fastweet 2K
さすがに旅行中はTwitterのチェックも日に数度程度。何百と未読がたまるので,とりこぼしの少ないこのアプリは役に立ちました。

・Moby
撮った写真をTwitterに投稿するのに使ってました。Twitterのタイムラインは見たくないけど,投稿はしたいというときに便利。ほかにも投稿専用アプリはあるので,特にこれがベストというわけではありませんが。

・SugarSync
しつこいですが,iPhoneで撮った写真をPCに転送するのはこれが楽。どちらかというと旅から帰ってから使うアプリですが。今も書きながらアプリのスクリーンショットを撮って送ったりしました。
Date: 2009/0818 Category: 健康
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なかなか通常モードに戻れないので,さくさく三日目に進みます。三日目は朝,ホテルのバイキングをゆっくり食べ,部屋に戻って片付けをしていたら,ついうっかり朝の温泉が開いている時間を過ぎてしまい,朝風呂しそこねてしまいました。

チェックアウト後は,再び山を降りて伊豆シャボテン公園に向かったのですが,道を間違えてしまい,ぐらんぱる公園のところまで降りてしまいました。せっかくなので,ぐらんぱる公園のところの道の駅で買い物プラスランチ。再びシャボテン公園に向かいました。既に時間は2時(笑)。

ここはシャボテン公園というものの,大半は動物園みたいなものです。リスザルやクジャク,ホロホロ鳥などは放し飼いになっています。門の外をクジャクが歩いていることも珍しくありませんし,リスザルはほとんど危険生物に近いありさまです(食べ物を持っていると取られることがあるそうです。売店でいたずらしているリスザルもいました)。

リスザル

名物の一つはカピバラ。冬には露天風呂に入るところも見られるようですが,その日は昼寝中。しょうがないので先に進もうかと思ったら,急にむっくりと起き上がりました。ちょうどおやつタイムで飼育係の人が来たのでした。

カピバラ

実はここのカピバラ,五日前に赤ちゃんが生まれたばかり。その子らもお母さんにくっついておやつを見よう見真似で食べています。かなりかわいい。これは見られてラッキーでした。その後,これも運よくペリカンの食事タイムに行き合わせ,餌の魚を投げて渡したりしました。

シャボテンももちろん見ごたえあります。最後には「シャボテン狩り工房」で自分でシャボテンと器を選んで寄せ植えにしてもらえます。下の写真は我が家で作った四つ。どれがだれのか分かるでしょうか?(ちなみに僕のはありません。一番右は除いて考えてください)

シャボテン

工房で1時間以上過ごしてしまったため,後は駆け足。写真はこれも名物の一つのハシビロコウ。

ハシビロコウ

帰りは渋滞を避けて伊豆スカイラインと箱根ターンパイクを通って帰りました。ここはまだETC化されていないので結構かかります(涙)。ただ,この日は天気が良く,ちょうど夕焼けの富士山が見られました。写真はターンパイク入り口近くから撮った芦ノ湖と富士山。これはすばらしい景色でした。三脚と一眼レフで写真撮っている人が集まっているスポットもあったので,有名なポイントなんでしょうね。

富士山と芦ノ湖

東名の渋滞もいつもと同程度(10km前後)。帰りは割とスムーズでした。
Date: 2009/0817 Category: グルメ
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二日目は朝湯に入ってのんびりした後,一路南下して,稲取温泉に。といっても目的は温泉ではなくビーチ。ここにはウキウキビーチといって海を石で囲ったようなところがあって,結構魚なども見られるということ。砂浜海岸の熱川のビーチとどちらに行くか迷ったのですが,先日「飛び出せ!科学くん」で磯の生物探しをしているのを見てから,カニを採りたくてたまらない下の子はやっぱり稲取がいいということ。連日の磯遊び系になりました。

ところが稲取の駅前を通って港方面に行ってもどこにあるのか全然分かりません。対面通行できないような狭い道に入り込んでしまい,結局はホテルで道を聞くことに。最初から駅で道順を聞いてみるべきでした。

結構広い臨時駐車場(無料)もあり,ビーチも入場無料(プールやシャワー,更衣室は大人200円,子供100円)。プール脇のパラソル(2000円)を借りて荷物を広げました。海沿いではテントを広げたりBBQする人もいるなど,結構好き勝手に楽しむ感じです。

水深は深いところで1.5mくらい。結構外海との水の出入りもあり,囲ってあるというより狭い湾内みたいな感じです。縁の石垣のあたりは結構魚もいっぱいいます。ハゼやギンポなどが中心ですが,フグやボラ,オヤビッチャなども見ました。

稲取

写真の小さなギンポは下の子が捕まえたもの。イソクズガニは僕が捕獲。これはまさに先日の科学くんで出てきて,見たかったものだったので,捕った数は少ないですが,満足感は大でした。

夕食は伊豆高原あたりで取ろうかと思ったのですが,熱川を過ぎたあたりから渋滞。かなり時間がかかりそうなので,熱川に戻って,食べログで評価の高かった」に行って見ました。

ところがこちらも大混雑で結局2時間待ち。どちらが早かったか分かりません。その代わり料理はおいしかったです。写真は名物の一つのアジのたたき丼(好きなんです,アジ)。アジは叩いてあるといっても結構大きなのがごろごろしており,味付けもなかなか。上の子と妻が食べた刺身定食もおいしそうでした。

錦

ホテルに着いたのは10時過ぎ。この日は温泉に入って終わりました。
Date: 2009/0817 Category: 健康
Posted by: Andy
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8月14日から2泊3日で伊豆に行ってきました。初日は熱海にある会社の保養所,二日目は天城高原の東急ハーベスト・クラブ。夏前に家の給湯器が壊れて予期せぬ大出費があったため,節約旅行になりました。

初日は10時ころのんびりと家を出発,東名の横浜町田から厚木インター,小田厚を通って終点で降ります。昔はここから早川の交差点までが慢性渋滞でひどかったものですが,小田厚から西湘バイパスにつながる道ができたので,今はむしろ抜け道的になっています。

最初に立ち寄ったのはひものの「山安」。ここはキズモノのひものを格安で売っているので自宅用には一番です。とはいってもひものを持ち歩くわけにはいかないので,家に配送の手続きをしてもらいました。本当は帰りに買えるといいのですが,夕方6時には閉まってしまうので,なかなか帰りには寄れません。

ちょっと早めですが,ランチも小田原港のあたりで取ることに。さかなセンター内の店や以前入ったことがあるわらべ菜魚洞や三太郎寿司ものぞいてみましたが,結局三太郎の隣の食堂谷に。

この店は観光客向けに商売する気はあまりないような店で,客が混んで来るとおかみさんは忙しいといってぶりぶり不機嫌になったりするのですが,値段は周りの店に比べて大分安いです。量もたっぷり。味はそこそこ。
刺身定食
最初はアジのたたきを食べるつもりだったのですが,注文すると「今日は箱アジしかないけどいい?」といきなり聞かれました。箱アジってなんだろうと思ったのですが,聞いてみるとお盆で船が出ていないため,その日に揚がったアジではなく,箱でよそから持ってきたものということのようでした。代わりに頼んだこの刺身定食は1000円ですが,かなりボリュームありました。アジも少しですが乗っていて,箱アジなのでしょうけどおいしかったです。

妻と娘が食べた海鮮丼もかなりおいしそう。1600円くらいの定食には金目の切り身の煮付けやマグロのほほ肉のステーキも付いてさらにボリュームたっぷり。食後にはコーヒー(子供はアイスクリーム)もサービスしてくれました。

食後は真鶴に向かい,半島先端近くの磯で磯遊びです。下の子はカニ狙いなのですが,なかなか取れません。僕は3匹捕まえました。ちっちゃな透明なエビ(イソスジエビ?)も。これは水中にずっと足を入れていると足に乗ってきてかなりくすぐったい変なエビ。魚は取れなかったけど稚魚を何種類か見かけました。

真鶴

やや満潮に近く潮溜まりが少なかったのが残念でしたが,それなりに楽しめました。捕まえたカニなどは最後にリリース。子供も最後になんとかカニを捕まえましたが,手を挟まれて離してしまったそうです。

保養所では温泉に入り,夕食後は卓球(定番ですね,笑)。ほかに人がいなかったので1時間半くらい遊んでしまいました。汗をかいたのでもう一回入浴。興奮した子供を寝かしつけている間に寝てしまいました。
Date: 2009/0817 Category: 健康
Posted by: Andy
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二泊三日で伊豆方面に行っていました。

とりあえず写真だけ上げておきます。文章は後ほど。

刺身定食
真鶴
稲取
錦
リスザル
ハシビロコウ
富士山と芦ノ湖
Date: 2009/0814 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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ひとことで言えば,非常に手作り感あふれた本です。グレイ氏のブドウ摘み取りやセラー・ラット(ワインセラーで働く人)の体験記や,ソノマのピクニック対応ワイナリの駆け足調査など,カタログ的でない記述が本書の一番の魅力です。この本だけでカリフォルニアワインが一通り分かるという感じではないですが,ソノマやナパなどのワイナリに行きたくなるのは間違いないところです。Howell MountainのCadeという,まだほとんど知られていないワイナリを大きく紹介しているのも面白いところ。




Date: 2009/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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MerloveというMerlot好きのための映画に以前軽く触れたことがありますが,この映画の作者が日本語への翻訳者を探しているようです。

Twitter / Rudy McClain: Actors wanted to translate ...

われこそはと思う方はぜひ。
Date: 2009/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Crushpadが自宅でカベルネのブレンドができるキット「Fusebox」を販売していますが(過去記事),現在80ドルのこのキットを今週水曜日(米国太平洋時間=PDTの午前10時)に50キット限定で1ドルで販売します。開始時間はカウントダウンのページを参照のこと。

また,プロモーションコードはTwitterで公開されるようです。
Date: 2009/0811 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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前に紹介した新しいカリフォルニアワインの本が発売されています。著者のBlake Gray石川真美夫妻のブログにもそれぞれ記事が出ています。

本屋に行けるかどうか分からないので,前に述べたような理由で楽天で注文しました。また読んだら報告します。




Date: 2009/0810 Category: 健康
Posted by: Andy
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実は先週先々週と1週間半ほど,会社を休んで自宅待機していました。理由は子供が新型インフルエンザに感染したため。幸い,タミフル服用で,1日で熱も下がり,重症化せずに済んだのですが,二次感染を防ぐため,完治後も自宅待機というのが会社の規定だったので,休みになったのでした。

とはいえ,そんなに休んでいて仕事が回るはずもありませんから,実際には通常の勤務時間に合わせて仕事していました。むしろ労働時間は普段より長いくらいだったかも。おかげで,在宅での仕事について少々思うところができたので,あまりこのブログには似合わない話題かもしれませんが,メモとして記しておきます。

・当たり前だけどメールは重要
 在宅中の職場とのやり取りは100%近くメールでした。会社のメールをGmailに転送し,Gmailからの送信はreply-toを会社のメール・アドレスに設定していました。もちろん普段の個人用メール・アドレスとは別のアカウントを使っています。検索のしやすさなど,さまざまな要素を考えると現時点ではGmailが最強だと思います。ローカルのメール・クライアントより使い勝手は上です。

・ファイル置き場を作っておくとよい
 作業用ファイルなどを会社と自宅とで共有する必要がでてきます。自分ひとりだけであればGmailでドラフトに添付するといった方法もありますが,DropboxやSugarSyncなどのサービスを使えば,共有ドライブのファイルを直接読み書きできるので,便利です。今回は基本的に必要そうなものをSugarSyncに放り込んでおきました。足りない分もありましたが,これがあるのとないのとでは大違いだったと思います。会社のサーバーにリモート・アクセスで入れればもっといいでしょうが,セキュリティの関係などでそれができないケースも多いと思います。何らかの方法を考えておくべきでしょう。なお,セキュリティ上必要がないときはそのサービスを起動しておかないようにすることも大事だと思います。

・イントラネットにアクセスできない
 困ったことの一つがイントラネットにアクセスできなかったこと。物理的にはインターネットにあるのに,セキュリティ上特定のIPアドレスからしかアクセスできないようにしているものなどもあり,そういうものだけでも何とかならないかと思いましたが,今回はあきらめました。休んでいるのが自分だけだったので,ほかの人に代わりにやってもらったわけですが,本当にパンデミックで大多数の人が出社出来ないという状況だったら業務が止まってしまうところです。SSL-VPNなどのリモート・アクセスの仕組みがあるとイントラネットのサービスが使えるようになって大分不自由が減るだろうと思いました。

・困るのが音声コミュニケーション
 仕事部屋や書斎なんていう立派なものは我が家にはないので,仕事場所はリビングの隅,テレビの脇です。特に今回は夏休み中だったので,一日中何やらと音がします。会社に電話するのは,相手も事情を分かっているのでいいのですが,やはり第三者に電話するのにはふさわしくない環境でした。家族がいないときとかにまとめて電話をしていましたが,折り返し待ちなどもあり,ちょっとひやひや。家の中で静かに電話できる環境を整えておくと,いざというときに役に立つかもしれません。
Date: 2009/0810 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店がカリフォルニアのピノを中心にいろいろスペシャル・プライスで出しています。一番の目玉はAu Bon ClimatのPinot Noir Knox Alexander 2006が3980円。ほぼ現地価格です。このほか,Talleyのピノが3500円というのもかなり安いほうですし,例のdancyu5000円以下ピノ大賞のCalera Mt. Harlan Cuvee 2006も3480円。米国価格と比べれば高いですがJensenも9800円です。

Date: 2009/0810 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ViralVines.comというサイトにワイナリのTwitterやFacebook利用について記事がいろいろ出ています。

Facebook利用についてまとめたのが6月29日の記事。250以上のワイナリのFacebook利用を調査し,ファン数がトップ50のワイナリについてまとめています。トップ50のうち一つが南アフリカであとは米国。カリフォルニアが31でトップ,2番目はミシガンとワシントンの8個でした。ファン数トップはノース・カロライナのDuplin,2番目はChateau Morrisette。

Twitterについて同様にまとめたのが8月3日の記事。170以上のワイナリを調べたそうです。

このうちトップ50のワイナリにアンケートを取った結果が8月7日の記事。ワイナリがどのようにTwitterを位置付け,使っているかをまとめたものです。総じてポジティブですが,マーケティング・プランに組み込まれているというより,場当たり的にやっている感じが強いようです。
Date: 2009/0808 Category: 技術系
Posted by: Andy
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New York TimesのWebサイトにiPhone用のワイン・アプリケーション3種のレビューが掲載されています。Dryncと,SnoothとWine Enthusiastの出しているものです。どれもワインの検索からセラー管理まで一通りの機能を持っています。
"Wine apps have come a long way in a short time. At first there were just electronic wine journals, which helped you keep track of what you had drunk, and or hoped to drink in the future."

Three Apps to Take to the Wine Seller - Gadgetwise Blog - NYTimes.com

掲載されている中で,一番よさそうなDryncを購入してみました。600円というiPhoneのアプリとしては割と高額のものです。実は後から無料版もあることに気付いたのですが,無料版だと広告があるのと,セラー管理で10種のワインしか登録できないという制限があります。とりあえず無料版で使い始めて,本核的に使うときに有料版にするといった形にするのが,普通でしょう。

Dryncの特徴は,特定のワインレビュー・サイトに限定されないことと,さまざまなサイトとの連携が考慮されていること。ここが長所でもあり短所でもあります。ワインを検索すると,そのレビューを複数のサイトから見られます。ただし,内容を詳しく見るためにはアプリを一回出てそのサイトに移らないといけません。ここがやや弱点。SnoothのアプリであればSnooth内で完結するので,それだけで済むのであればそっちの方が便利でしょう。

また,選んだワインについてメールを送ったり,Twitterでつぶやく機能もあります。以下で画面を紹介しますので参考にしてください。
検索結果 ワインのページ上部
ワインのページ下部 レビュー一覧
セラー追加画面上部 セラー追加画面下部
Date: 2009/0806 Category: おすすめワイン
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Wassy'sのクリアランス・セールが充実しています。ここではピノを三つ紹介。ほぼ現地価格で提供されているのがHeintzのPinot Noir 2006。先日シャルドネを紹介しましたが,ここはいろいろ作らずシャルドネ,ピノノワール,シラーをそれぞれ1種ずつだけ作っています。2006年のピノはわずか225ケース。2007年はWSで93点がついています。

つぎにVision CellarsのGarys'が5000円台。現地価格では30ドル台のところもあるのでそんなに無茶苦茶安くはないですが,国内で手に入るGarys'の中では安い方。

三つ目にWilliams-SelyemのRochioli River Block。米国では120ドルくらいなのでちょっと高いですが,ロキオリ・リバー・ブロックと聞くだけでクラクラする人にとっては1万円台はありがたいかも。

Date: 2009/0806 Category: 業界ニュース
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8月10日月曜日に。チケットはこちらから。

製作者へのインタビューがYouTubeにあったので,それも紹介しておきます。

Date: 2009/0806 Category: 業界ニュース
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Queen Rania

Queen Rania。ヨルダンの王妃です。
Date: 2009/0806 Category: 技術系
Posted by: Andy
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若いカチカチに硬いワインを一瞬にして熟成したまろやかな味にする――そういった製品は以前から出ては消え,出ては消えしてきました。私もかつて話題になったデキャンティング・ポアラーで注いだワインを飲んだことがありますが,一流ワインがピンと来ない味になってしまい,ちょっと納得できるレベルではないように思いました。

ところが,昨年から出てきた新世代の「ワイン・エアレーター」は一味違うようです。例えば,その代表であるVinturiのWine Aerator。Amazon.comで見ると244人のレビューの中でほぼ8割の194人が五つ星を付けています。三つ星以下はわずか9人。この大成功に触発されてか,対抗製品が次々と登場しているのも新しい動きです。

Wine Accessories: The Aerator Shoot Out | Enobytes Wine Blogではそういった新世代ワイン・エアレーター5種(Respirer, Soiree, Spinwine, Versovino, Vinturi.)に「時間」を加えた6種がガチンコ対決しています。

テストの方法は,コントロールとランダムの2種。コントロールではワイン1本はグラスに注いで1時間半置き(これが「時間」),それから他のエアレーターで注いだもの5種とをテイスター二人が飲み比べました。ランダムはレストランやテイスティング・ルームでボトルから普通に注いだばかりのワインとエアレーターを使ったワインを不特定多数の人に比べてもらいます。

その結果,一番良かったのは……「時間」。馬鹿にしているのかという結果ですが,新世代と言えどもやはり自然の熟成にはかなわないということでしょう。五つのエアレーターの中ではSoireeが無難な選択。ResperieはSoireeよりも熟成力は強く,お金に余裕があるならSoireeと両方買うのが一番,とのこと。Vinturiはこれに続く結果でSpinwineとVersovinoは熟成力がやや弱かったとのことです。

最後に,五つのビデオを貼っておきます。Resperie,Soiree,Vinturiは同じ人がやっていてなかなか面白いです。








VersoVinoは貼りこめなかったのでリンク

日本で売っているのはVinturiだけのようです。
Date: 2009/0805 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Pedroncelli Pinot Noir Russian River Valley 2007がかわばた酒店で2160円です(税抜き)。ワイナリ価格は18ドルなので,激安とは言えませんがまあまあのところでしょう。かなりエレガントな作りのワインのようです。PedroncelliというとZinfandelのイメージの方が強いのですが,このピノもなかなか好評だとか。

Date: 2009/0804 Category: おすすめワイン
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ファインワインクラブでコングスガードのシャルドネ2006が1万2000円です。Wine-Searcherによる平均価格が103ドルなので,まあまあ近い線でしょう。それにこの値段は税込み+送料込みですから,税抜き送料抜きだったら11000円を切るくらいになるはずです。

ちなみにWine Advocate誌でのレイティングは91点。ここのワインとしては低めです。

Date: 2009/0803 Category: おすすめワイン
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エサキホンテンでSea Smokeの2003 Botellaが残り2本になっています。価格は税込み5980円。Wine-Searcherで検索するとBotellaの平均価格は2002が109ドル,2004が129ドル,2005が98ドル,2006が103ドル,2007が80ドルという高踏ぶり。しかも2003は見つかりません。ちなみにWine Advocate誌でのレイティングは90ポイント。コメントは結構笑っちゃいます。

The 2003 Pinot Noir Botella is awkward and disjointed aromatically, displaying notes of herbs, the sushi seaweed wrap called nori, and strawberry and cherry fruit. Impressive in the mouth, it exhibits sweet currant, cherry, kirsch, smoke, earth, and licorice. Give it another six months of bottle age, and drink it over the following 5-7 years. This wine was bottled about six weeks before I tasted it, which is usually a difficult period for many wines, even those bottled naturally. In any event, this up-and-coming Santa Barbara County producer demonstrates considerable potential.


どうしてこの書き方で90点?という感じですがポテンシャルを感じ取ったのでしょう。ともかく,レアかつ市場価格よりずっと安いという点では価値が高いので,お好きな方は急がれるのが吉かと。

Date: 2009/0803 Category: 業界ニュース
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Wine Library TVGary VaynerchukCNNで10分間のインタビューに登場しています。Conan O'Brianなど過去のテレビ出演はワインに関するものがほとんどでしたが,今回はTwitterなどのメディアをどうビジネスに結びつけるかという話が中心で,ワインについてはほとんど語っていません。

彼の話のポイントはインタラクティブであること。一方通行でないコミュニケーションを人は求めていて,そこでビジネスが始まるとしています。ユーザーの話を聞き,コミュニケートすること。それはあらゆるビジネスのベースでもあるわけですが,そのためにTwitterなどの新しいツールを使うことで速度や伝わる範囲がこれまでの何百倍も何千倍にもなり,ビジネス・チャンスもそれだけ広がるのだろうと思いました。

Date: 2009/0802 Category: 技術系
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7月もiPhone関連と神の雫関連の記事が上位に集まりました。さっそくランキングから

1. iPhoneで撮った写真をPCと同期する簡単な方法
2. 今週も「神の雫」
3. 今週の「神の雫」
4. iPhoneでよく使うアプリ・サイト10選
5. 神の雫についての補足
6. iPhoneアプリ紹介「ウィズダム英和・和英辞典」
7. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
8. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
9. 今週の「神の雫」は
10. Robert Mondavi Winery


1位はSugarSyncの紹介記事。SugarSync,かなり役立っています。もうじきDropboxのiPhoneアプリも登場するようなので,それが出たらそちらも試してみようと思っています。

2位は神の雫への突っ込み第2弾。ナパ・ヴァレー・ワイントレインは途中下車できないのでご注意を。3位は突っ込み第1弾。6月の記事ですが7月もかなりのアクセスがありました。神の雫関係では5位と9位にも記事が入りました。5位は一回目の突込みが予想以上にいろいろな人に読まれたようなので,説明が足りない部分を補ったもの。9位はあまりネタがなかった回ですが,かえって読者から突っ込みをいただきました。ネタはともかくとして神の雫,モーニングの漫画の中ではかなりつまらないのが気になります。

iPhoneネタが4位と6位にも。今のiPhoneのアプリ構成はこのとき紹介したのともまた違っています。EasyCameraをドックに入れました。

あとの三つは上位定番記事。飛行機へのワイン持込のまとめ記事は夏休みシーズンになるとよく読まれます。
Date: 2009/0731 Category: おすすめワイン
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以前にW&S誌一押しのDrewのピノという記事で紹介したDrewのMcDougall Ranchが柳屋に再入荷しています。Wine & Spiritsだけでなく,PinotFileなど各地で好評なピノです。

ワイナリ価格は50ドルなので6980円は,若干高いですが,輸入するよりは大分安いです。

カリフォルニアワインあらかるとではFort Rossのシャルドネとピノが特価で。Fort Ross,以前に紹介していると思ったのですが,意外なことに見つかりませんでした。Pinot Daysなどで高評価を得ているピノとシャルドネを作っています。私も以前試飲会で飲んだことがあり,なかなかよかったです。今回はピノは売り切れ。シャルドネだけ残っています。ワイナリ価格で40ドルが4980円なのでかなり安い方でしょう。

Date: 2009/0731 Category: 業界ニュース
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Amazing Wine Labels: 30 Creative and Unique Wine Label Designsという記事がCoolistというデザイン系のブログに載っていました。



これはボーディング・パスという飛行機の搭乗券風デザインのもの。Honey Moonという蜂の巣と蜂蜜をあしらったものなどもいいと思いました。

ただ,ボトルの中身のクオリティとデザインとは,あまり相関がなくというか,むしろ逆相関がありそうな感じがします。まあ,これはこれでということで。少なくともショップではデザインがいいものは目立ちますし,ほかに情報がない状況では「ジャケ買い」というのもありますしね。
Date: 2009/0730 Category: 業界ニュース
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Wines & Vinesにワイン・ブロガーのための七つの業界トレンドという記事が出ていました(元記事)。

いろいろな数字が挙げられていたのですが,興味深かったのは2008年に植えられた品種の比率というグラフです。

Hottest varieties being planted
• Pinot Noir: 36%
• Chardonnay: 22%
• Pinot Grigio: 16%
• Cabernet Sauvignon: 13%
• Zinfandel/Primitivo: 5%
• Syrah: 4%
• Merlot: 2%
• Sauvignon Blanc: 2%


と,ピノ・ノワールが圧倒的に一番。2番がいまだにシャルドネというのもちょっとびっくりですが,ピノ・グリジオが3位というのも驚く人が多いかもしれないですね。先日紹介したCalifornia Wine for Dummiesにも,ピノ・グリがホットな品種だとあったので,自分的にはなるほどと再確認した次第。逆にZinfandelやSyrah,Merlotはさびしい数字。Syrahはブームが来る前に落ち込んでしまいそうです。
Date: 2009/0729 Category: 業界ニュース
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@GaryVeeがWine Library TVのエピソード710で,「メーリング・リストに加わることを検討してもよさそうな四つのホットなカリフォルニアのワイナリ」のワインをテイスティングしています。登場するのは,Flowersのワインメーカーが作るCobb,Kosta Browneなどで有名な畑のKanzlerが自社で作るKanzler Vineyards,Scarecrowのワインメーカーが作るKeever,Screaming EagleやOvidなどのワインメーカーを務めるアンディ・エリクソンが作るDancing Hares

GaryVeeの好みにあったのはKanzlerとDancing Hares。Kanzlerは特にブルゴーニュ的なクラシックな作りのようで,カリフォルニア好きのスタイルとはちょっと違うのかもしれませんが,彼は94点で「ホームラン」とまで評していました。Cobbは89点でまあまあな感じですが,60ドルという価格は高すぎるという評価。Keeverの90ドルは論外,Dancing Haresは相当おいしかったようです。

Date: 2009/0728 Category: 業界ニュース
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「世界一高いワイン『ジェファーソン・ボトル』の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動」という本を以前紹介しましたが,この本が名誉毀損であるとしてマイケル・ブロードベントが出版元のランダムハウスを提訴したと,Decanter誌が報じています

この本で,悪の枢軸扱いなのはHardy Rodenstockですが,ブロードベントがローデンストックと「共謀した」と書かれていることや,1784年のマルゴーの競売でビッドをでっち上げて落札価格を上げたと書かれていることなどを問題としています。

まあ,なんだかどちらにしても醜い話なんですが…


Date: 2009/0727 Category: 読書感想
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「Wine Opus」という100万ドルのワインの本をKraken Opusという人が来年出版予定です(Wine Opus, the $1 Million Wine Book)。Opus Oneとは何の関係もなく,~~Opusという豪華本をいろいろやっている出版社のようです。

このワイン本,なんと30kgの重さという超重量級。世界の100ワイナリを850ページかけて紹介するそうです。それだけでなく紹介したワイナリそれぞれについて6本のケースのワインが付属,つまり合計で600本のワインが付いてきます。100冊限定ですが,既に25冊予約が入っているとのこと。

売り切れ前に急げ!!
Date: 2009/0727 Category: おすすめワイン
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7月限定で税抜き1990円という格安になっている柳屋のSimiのシャルドネ。今週金曜日までです。別のところで2500円で買った自分としてはちょっと悔しい。

Date: 2009/0727 Category: 技術系
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カリフォルニアワインの玄関口をオープンしたのが1999年8月中旬(17日か19日だと思うのですが,正確な日付は忘れました)。早いもので(早くない?),もうじき10年です。ブログを更新の中心にしたのが確か2003年3月なので,それからだけでも6年半近くやっていることになります。

今はこういった独立したサイトでやっているよりも,大手のブログ・サービスを利用する方がページビューなどははるかに多いのでしょうけど,どうも自分でコントロールできないとつまらないので,これからも細々とやっていきます(笑)。

一応,秋には今のPHPベースのシステムをRuby on Railsベースに変えたいと思っており,今の大目標です。ワイナリ紹介とブログをもっと有機的に連携できるようにしたいと思っています。多分ブログ見ている人にとってはほとんど変わらないでしょうけど。

ps. 10年記念で何かキャンペーン月間でもやろうかとも思いましたが,何も思いつかないので,淡々と進めます。何かアイディアがあったらコメントよろしく。
Date: 2009/0726 Category: おすすめワイン
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Wine Spectator誌で2008年10位だったセゲシオのジンファンデルが柳屋に再入荷しています。前に書いたテイスティング・ノートはこちら。これ飲んで損した気はまずしないでしょう。お勧め。



ついでにもう一つ,ワシントンの雄Quilceda Creekを紹介しておきます。2万円台という価格ながら,入荷本数が少なく,すぐ売り切れるのが常のこのワイン。2001年以降のWine Advocate誌のレイティングは98,100,100,99,100という異常な高得点。2003年まではPierre Rovani,2004以降はJay Millerとテイスターが変わっても高得点を維持しているということはそれだけぬきんでたものがあるということでしょう。

Date: 2009/0726 Category: 音楽系
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毎年恒例の新宿エイサー&新宿伊勢丹の大沖縄物産展に行ってきました。前の日から上の子が扁桃腺を腫らして39度の熱を出していたので,下の子と二人でお出かけです。

画質のよくない携帯のビデオで撮った動画を載せておきます。最初の二つは沖縄は読谷村の高志保青年会。初めて見たところですが,勇壮で動きも大きくなかなかよかったです。特にラストの唐船どーいの締め太鼓のジャンプは見物。繁盛節をやるのも割と珍しいような。





もう一つは町田琉。メンバーが大分入れ替わって数年前までのような大太鼓の迫力はなくなりましたが,安定感は増しました。ここは手踊りがおまけてきじゃなくてしっかりと役割の一つを担っているのも好感を感じます。



Date: 2009/0724 Category: 業界ニュース
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今日(24日金曜日)からですよ。

前売りチケットはこちら
Date: 2009/0724 Category: ワイナリ訪問
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7月から10月ころまでの週末のHighway 29はなんといっても交通渋滞が悩みの種。予約していたワイナリに行けないなんてことも起こらないとも限りません。少しでも交通渋滞を避けてワイナリ見学できればそれに越したことがないというのが人情でしょう。ということで,Napa Valley Wine Blogに載っていたAvoid the Napa Valley Tourist Crowd, Two Hidden Wineries to Considerという記事を紹介します。

ここで紹介されているのはHavensElyseという二つのワイナリ。下の地図で言うと赤いマーカーで記したところにあります。

場所はYountvilleの南(市で言えばNapa)。青いマーカーで示したところがDomaine Chandonの入り口ですが,ナパ方面から北上する場合,Washington St.の側道に出て,Highway 29の下をくぐり,ワイントレインの線路を越えてすぐ左折(右側がDomaine Chandon)します。これがSolano Ave.でHighway 29に沿って走っており,これが渋滞を避けるポイントになっています。目指すワイナリはHoffman Lnを右折してちょっと行ったところで,ちょうど向かい合わせになっています。

地図にはこのほか,Solano Ave.をさらに南下していけるLaird Family Estate(黄色いマーカー),自転車で回るためのYountvilleにあるレンタル自転車屋(自転車印のマーカー)を示しています。


より大きな地図で Hidden Wineries in Napa を表示
Date: 2009/0723 Category: おすすめワイン
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ワイナリとしてより,ブドウの供給元として知られているHeintzのシャルドネが柳屋と和泉屋で現地価格並みで出ています。インポーター希望価格の55%オフなどと書かれていますが,このインポーター価格はちょっと高すぎますね。ともかくワイナリ価格で45ドル(2007年,その他ヴィンテージは分かりませんでした)のものが和泉屋では4440円(2004年),柳屋では4680円(2006年)(いずれも税抜き)ですから,なかなかいい値段です。そもそもHeintzのワイナリとしては200ケースくらいしか作っていないので,かなりレアは間違いないところ。

ちなみに,ここのブドウを使っているワイナリはそうそうたる名前が並んでいます。DeLoach, DuMol, Freeman, Flowers, L'Angevin, LaCrema, Landmark, Lioco, Littorai, Pierson Meyer, Porter-Bass, Salinia, Suacci-Carciere, Williams-Selyem, Vyenieloというのが一覧。DuMolなんかは100ドル近い価格が付いていますし,L'AngevinなどWine Advocate誌で95点クラスの得点を連発しているところもあります(2004,2006はどちらも95点)。

Date: 2009/0723 Category: 読書感想
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元SFクロニクル紙ワイン・ライターのW. Blake Grayと奥様の石川真美さんが書いた日本語のカリフォルニアワイン本が8月10日に発売されます(サンフランシスコ・ワイン日記 : カリフォルニア・ワイントピア 本が出ます♪)。版元のページはこちら

内容は「ワインカントリーの魅力をおおいに語るフォト&エッセイ」だとのことです。Blake氏はカリフォルニア・ワイン殿堂の選考委員長を任せられるくらいの人ですから,内容はしっかりしているはずです。

値段は税込み1365円。うーん,どうして1500円にしないんだろうなあ。AmazonにしてもBK1にしてもセブンアンドワイにしても,国内のオンライン書店は1500円以上で送料無料が標準的なので,中途半端にそれより安いよりは1500円ちょうどの方がうれしいのですが。楽天ブックスは8月31日まで全品送料無料だということなので,楽天ブックスで買いましょうね。ここは昔はサービスいまいちでしたが,最近は大分よくなったような気がしますし。発売近付いたらまたお知らせします。
Date: 2009/0722 Category: 業界ニュース
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Corked」というワイン映画が作られています。ドキュメンタリー風の撮影手法を取りながら,内容はフィクション。こういうのをモキュメンタリーというそうです。Decanter誌によると登場人物はこんな感じ。

"Characters in the film include Jerry, the independent winemaker ('eventually, I'll be the hospitality host  if I ever get a tasting room'), the marketing boss ('I certainly don't have to drink wine to sell wine'), Donald, the PR director of a large winery ('this is our provincial Italian courtyard - many people feel it evokes Tuscany...I like to think of it as a French chateau') and Dane, a vineyard manager with a 120dB bird scarer. "
Wine mockumentary released - decanter.com - the route to all good wine


かなり,お笑い風です。実際に予告編を見ても結構ぶっ飛んでいます。この映画,カンヌ映画祭で上映されたそうですが,なかなか好評で,見た人の大半は実際のドキュメンタリーだと思ってしまったそうです。いくつかレビューを見た範囲では,昨年の「Bottle Shock」より大分面白そうです。

なお,撮影はHawley Winery & Vineyard, Bella Vineyard & Wine Caves, the Michel-Schlumberger estate, Simi Wineryといずれもソノマのワイナリで行われたとのこと。制作はRoss ClendenenとPaul Hawleyの二人。Paul Hawleyは撮影場所のひとつでもアルHawley Wineryの息子でRoss ClendenenはJim Clendenenとは何の関係もないものの,セラーで働いた経験があるそうです。二人ともワイン作りをよく知っていることがリアリティを持たせるのに役立っているのでしょう。

この映画,今月24~30日にサンノゼ・ダウンタウンのCinema 3で公開されます。その後8月にHealdsburgで公開予定ですがその後は未定。日本にはよもや来ないと思いますので,ベイエリア在住の方々はぜひ見に行って感想など教えてはべり,いまそがり。

では予告編をどうぞ。


Date: 2009/0722 Category: 業界ニュース
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これまで何回かお伝えしてきたMurphy-Goodeの「理想の仕事」ですが(記事1記事2記事3),ついに採用者が決定しました(Hardy Wallace Picked for Murphy-Goode Winery)。

結局は途中経過のところで紹介したHardy Wallace氏になったということで,まずは妥当なところだったような気がします。ちなみに彼のWebサイトはこちらで,Twitterアカウントはこちら
Date: 2009/0721 Category: ワイナリ訪問
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SFクロニクル紙に「S.F. becomes the new Wine Country」という記事が出ていました。サンフランシスコがいまやワイナリのホームとしても無視出来なくなっているという話です。

このブログの読者にとってはなじみのあるAugust WestのEd Kurtzmanも数年前にDorman Ave.にワイナリを開設しており,彼がワインメーカーになったRoar(Santa Lucia HighlandsのGary Franscioniのワイナリ)のワインも今はそこで作っているとのことです。Santa Lucia HighlandsよりもSFの方がワイナリの許可が得やすい(実際4ヶ月で許可が得られたそうです)というのがその理由の一つだとか。

Santa BarbaraのBrian Loringのもとで修行していたAndrew VingielloのA. P. Vinも今はSFにあります。彼の本業であるファイナンシャル・トレーダーの業務が滞ってしまうのを防ぐためだそうです。

サンフランシスコなんてワイン作りにいいの? と思う向きもあるでしょうけど,例えばAnderson ValleyとChaloneからブドウを購入しているHarringtonにとってはちょうど中間地点にあるというメリットがあるし,何よりサンフランシスコの夏の涼しさは「世界中でワイン作りにこれ以上はない気候」(York CreekのFritz Maytag氏)だそうです。

ワイナリだけでなく,テイスティング・ルームもいくつかあります。SF観光プランの一つとしてワイナリめぐりが追加されるのも遠い将来ではないかもしれません。


より大きな地図で SFワイナリ&テイスティングルーム を表示
Date: 2009/0721 Category: テイスティング・ノート
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チリのピノです。コストコで1000円台前半で売っていたので飲んでみました。凝縮感はあるのですが,ピノらしさはあまりありません。メルローか何かを飲んでいるかのよう。ちょっとリピートはつらい感じでした。
Date: 2009/0719 Category: ワイナリ訪問
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Napa Valley Wine Blogにナパで景色がよくてピクニックできるワイナリという記事が出ていました。取り上げられているのはDiamond Oaks,Rutherford Hill,William Hill,Robert Sinskeyの四つのワイナリ。この中で行ったことがあるのはRobert Sinskeyだけですが,全般にSilverado Hillの東斜面のワイナリはちょっと高台になっていて景色がいいと思います。


より大きな地図で ナパのピクニック を表示
Date: 2009/0717 Category: おすすめワイン
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米国オバマ大統領就任昼食会でふるまわれたDuckhornとGoldeneye(ダックホーンがAnderson Valleyで作るブランド)のワインが木箱に入った特別セットがカリフォルニアワインあらかるとに
出ています。以下のおまけ付き。
▼ 一つは、豪華なオリジナル木箱。(上の画像左側)
通常の6本用木箱ではなく、このアソートの為となる限定版です。
▼ 二つ目は、供出時のワインリスト。(上の画像中央)
簡易なプロフィールと共に、二銘柄のメディア評価が記され、長年の保存がきくように、表面にはラミネート加工が施されています。
▼ 三つ目は、原語による小冊子。(上の画像右側)
【1】メニュー 【2】料理レシピ 【3】米国大統領就任式の歴史。主に、以上三点が記されています。


飲む用というより飾り用ですね,これは。

Date: 2009/0716 Category: おすすめワイン
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エノテカが独占的に販売していたFreemanのワインですが,輸入元が成城石井に代わったということを,この春takuyaさんから伺いました。ただ,その後近所の成城石井に行っても置いてないし,どうなっているんだろうと思っていたところ,ようやく本格的に出回りだしたようです。柳屋などは
■"天賦の才能" は彼の手に…ピノの申し子エド・カーツマン作。5年で世界の頂点へ躍り出た待望のソノマ最新鋭ピノ・ノワールが【PR95点+WE94点】の圧巻評価をひっさげて遂に当店初入荷…
≪真打、登場す!≫

と書く気合の入れようです。

というわけでご紹介なのですが,残念ながら柳屋はちょっと高いです(なおエノテカよりは安いです。いかにエノテカが高いか分かりますね)。成城石井のオンライン・ショッピングがおそらく最安。楽天ではワインパーフェクトがこれに迫る価格を付けています。例えばソノマ・コーストのピノが石井は4389円,ワインパーフェクトは4410円,柳屋は5229円,エノテカは5775円(いずれも税込み)です。このワインの米国の平均価格が44ドルくらいですから安いものは,ほぼ同等。これはありがたいです。

なお,Freeman Wineryは,このブログでも何回も取り上げていますが,簡単に記しておきます。2001年にソノマのSebastopolにKen,AkikoのFreeman夫妻が作ったワイナリです。Akikoさんは日本人で米国で芸術を勉強中にご主人と知り合われたとのこと。ワインメーカーはAugust WestやRoarなどのワインメーカーでもあるEd Kurtzman氏。ピノノワールでは特に高く評価されているワインメーカーの一人です。Akikoさんも「ワインメーカー見習い」。ここのピノのフラグシップであるAkiko's Cuveeは毎年,ポジティブ・セレクションでEdさん,Kenさん,Akikoさん,アシスタント・ワインメーカーのEric Buffingtonさんの4人がブレンドを作り,その中からブラインド・テイスティングで最良のものを選んでいます。毎回Akikoさんが勝つのでこの名前になったとか。

Date: 2009/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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The Winemakersというリアリティ・ショーが放映されるという記事を掲載したのは2008年2月のことでしたが,この放映が始まっていない今,既にセカンド・シーズンのオーディションが行われます。

オーディションに参加したい人は7月27日にサンフランシスコのCrushpadに集合すること。8月15~18日はカリフォルニアで撮影,9月20日~10月15日はフランス(ローヌ地方)で撮影があります。

なお,肝心の第1シーズンはこの9月からPBSで放映されるとのことです。詳しくはこちら

日本では「サバイバー」もすぐ終わってしまいましたが,米国でのこの手の番組の人気は根強いですね。それにしても撮影から放映までこんなに時間がかかるものとは知りませんでした。
Date: 2009/0716 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパのワイナリCuvaisonがCarnerosにテイスティング・ルームを作りました。18日にはグランド・オープニングのパーティが開かれます。

CuvaisonのChardonnayやPinot Noir,Merlot,Syrahと主要なものは全部Carnerosのブドウを使っているのに,ワイナリはCalistogaにあり,不思議だなあと以前から思っていました。

新しいテイスティング・ルームのアドレスは
1221 Duhig Rd
Napa, CA 94559
(707) 942-2455
appointments@cuvaison.com
要予約なのでお気をつけて


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Date: 2009/0716 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ヤゴの脱皮を動画で撮ろうと,iPhoneでTimeLapseというアプリケーションを急遽導入し,撮影に挑んだのですが…

このアプリケーションは一定間隔で写真を撮っていくもので,撮った画像ファイルをパソコン上で動画変換することで,超高速再生できるようにするものです。今回は朝までということで30秒おきに,1000枚撮る設定にしてみました。

ところが,途中で「動画なんだから横置きにしないとおかしいよね」とか思って,一回中断してやり直したのです。そうしたらそれから5分くらいでなぜか終了してしまっていました。理由は不明です。

なので結局立て置きで撮った最初の40分くらいのところから2~3秒のビデオを作るのがやっと。ただ,クリッピングできるので縦置きのままでも問題なかったことは判明。あのまま撮っておけばよかったです。

完全に失敗作ですが記念にアップしておきます。

Date: 2009/0715 Category: 業界ニュース
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読売新聞ワインニュース

おーい,どっちのニュースも既出だよ。
メイデン(読売本サイト
AVA(読売本サイト
本職の記者の仕事なんだからもうちょっと一生懸命ニュース探してもいいんじゃないかな。しかもAVAの記事の方はおかしな点が2箇所。

AVA(American Viticultural Areas)はフランスのAOC(原産地統制呼称)に相当する制度。連邦政府が認定し、地域の指定が狭くなるにつれてワインの品質も高くなる。AVAを表示するには、地域内のブドウ85%以上を使用する必要がある。

本サイトをご覧の多くの方はご存知だと思いますが,AVAは品質に関しては何にも言っていません。狭くなるほどワインの品質が高くなるというのは,一般論としてはありかもしれないけど,AVAの説明としては完全に×。
約3万平方マイル(480万ヘクタール)の規模があり

計算間違いです。もう一回1.6をかけてください。1マイルは1.6kmだからということでなんとなく桁を合わせて1.6をかけたのではないかという感じの計算ですが,面積ですからね。ヘクタールは100m四方。16×16=256を3万にかけないといけません。

Google

これくらいの計算はGoogleだってやってくれるんだからしっかりしましょうね>読売新聞
Date: 2009/0715 Category: 健康
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最後のヤゴが今朝トンボになって飛んで行きました。

棒をのぼり(夜11時くらい)

脱皮1

まだ脱皮したてです(12時くらい)

脱皮2

大分羽が伸びました(2時くらい)

脱皮3

6時くらいに飛んで行きました。
Date: 2009/0714 Category: 業界ニュース
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この春,ハーランの「ボンド」を正式輸入して話題を呼んだ中川ワイン販売ですが,昨日,今度はハーランのセカンド的扱いである「メイデン(Maiden)」を輸入すると発表しました。日本での発売は9月。

メイデンは米国では流通ルートには乗っておらず,メーリング・リストでだけ販売しており,中川が世界初の流通事例(リリースによると他に予定なしとのこと)になります。

ヴィンテージは2005年で,価格は2万8000円。メイトリアークが1万2000円で,店頭では1万円強で売られるところがありましたから,メイデンも2万5000円くらいで売られるのではないかと思います。米国では安いところで200ドル(250ドルくらいが標準的)なので,メイトリアークのような激安感はありませんが,まあまあの値段になるだろうと思います。

ちなみにWAでは93点。パーカーのコメントは
Ripe, opulent fruit and notes of unsmoked high class cigar tobacco intermixed with creme de cassis, coffee, and asphalt are present in this round, superbly textured, rich, full-bodied, silky, beautifully wrought wine. It will drink well for 15+ years.
Date: 2009/0713 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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St. Superyのソーシャル・メディア利用の話を書いたばかりですが,インターネットにはおいしい話がころがっているだけではありません。うまく扱わないことによるトラブルの危険も増えています。

歴代大統領の就任昼食会でふるまわれたことでも知られているソノマのスパークリング・ワイン専業ワイナリKorbel Champagne Cellars。ここは昨年Craigslistの上でセクハラを報告した従業員が罰せられたという内部告発を受けました。ワイナリがこの書き込みをした人物を探ったところ,ワイナリオーナーの娘であるRichie Annのアカウントが使われたことが判明しました。Richie Annは書き込みを否定していますが,父親との間には法廷闘争もあり,インターネットが両者の確執の一つの舞台となったようです(元記事)。

また,St. Superyのところでも言及したMurphy-Goodeの「a Really Goode Job」もまた物議を醸しています。2000人もの応募があったこの求人。投稿したビデオを見た人が投票できるようになっており,Twitter上などで自分のフォロワーに投票を呼びかける候補者などがいろいろ出ました。ところが実際には投票結果は選出にほとんど影響がないことが途中結果発表後に判明し,1位の投票を受けた人などが気まずい思いをしているようです。最終発表は7月21日の予定ですが,何となく最初からケチが付いてしまった感じです(元記事)。
Date: 2009/0713 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhoneの中身を公開するのが流行っている?(その1その2)ようですが,まだアプリの出し入れが多く,全然整理されていない(というかする気もほとんどない)ので,よく使うアプリを紹介します。

まずはドックから。
ドック
一番よく使うのは左端のTwitterのアプリ。Twitterfonを定番にしていたのですが,先週からFastweet 2Kを一軍入りさせました。Fastweetの売りは起動時の更新の早さと2000個までつぶやきをさかのぼれること(有料版の2Kの場合)。機能的にはTwitterfonに一日の長があると思うのですが,Twitterfonが一度に取れるつぶやきは200個。フォロー数が増えて,ちょっと油断すると200を超えてしまうことも多いので,日本で開発されたソフトを応援したいということもありFastweetに変えました。

次はメール。Gmailの普段使っているアカウントのメールを見るのに使っています。

次はGmail(Safariのブックマーク)。これはもう一つのGmailアカウント管理用。Safari上だとGmailの検索機能などが使えるので,検索することが多いアカウントをこちらで見ています。

右端はmixi用のアプリ。なかなか使い勝手よかったのですが,mixiでデザイン変更があったため,スクレイピングを使っているこのソフトは今は動いていません。

お勝手口
5番目が何か悩ましいところですが,まずはやっぱりこのサイト(のSafariのブックマーク)。iPhone用のデザインを導入したので,iPhoneからのアクセスが見安くなりました。画像サイズが大きいと文字幅と合わないと行った問題があったのですが,Safariの新版だとうまく調整いsてくれるようで,きれいに表示されます。

数独
6番目は数独のアプリ「Enjoy Sudoku Daily」。数少ないゲーム系アプリです。これ,無料ですが,一日にBeginner, Easy, Moderate, Intricate, Difficult, Devious, Fiendishの7レベルで1題ずつ出題されます。これがかなり難しいんです。上の3レベルは僕の実力だと,仮置きをしないと解けないことがほとんどです。有料版は問題数の制限がないそうですが,1日7題くらいが時間を使いすぎずにいいところ。

SugarSync
7番目は先日紹介したSugarSync。今回も,iPhone上でスクリーンショットをどんどん撮り,それをSugarSyncで送ってパソコン上で編集して使っています。Evernoteよりもずっとストレスが少なく快適。

i AsahiYahoo!
8番目と9番目はニュース系のサイト(Safariのブックマーク)。ニュース系はいくつかアプリを使ってみたり,今もたまに使うもの(GNReaderなど)もありますが,一番よくある「今の最新ニュースをチェックしたい」という要求に一番こたえられるのはWebサイトへのアクセスであることがだんだん分かってきました。例えば朝日・読売・日経による「あらたにす」のアプリがあるのですが,これは朝7時でも内容が前の日の夕刊のまま。これでは使い物になりません。

Calc
最後はCalc。使用頻度は実はもうちょっと低いかもしれませんが,いわゆる「神アプリ」の一つ。履歴が残る電卓で,仕事でちょっと計算が必要とかってときに,いちいちExcel使うより早いし,数字の確認も早くできます。これはすばらしい。

続きでは,頻度は低いけどはずせないアプリなどを簡単に紹介。

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Date: 2009/0712 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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柳屋で「「第10の」 驚くべき1,000円台カリピノ」とかかれたMont-Pellier Pinot Noir California 2008を飲みました。このワイン,米国での価格は6ドルくらいなので1780円というのは実は結構高いとも言えるのですが,味は意外といけました。

色は薄めのガーネット。香りはベリー系。味わいもベリー系が中心ですが,結構しっかりとタンニンがあって,味を引き締めています。変な甘みがないのでシンプルですが十分楽しめるピノになっています。

Date: 2009/0710 Category: 業界ニュース
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ナパのSt. Superyがソーシャル・メディアのマーケティング活用を積極的に始めています。FacebookTwitterのアカウントを作り,7月9日にはSocial Media MarketerとしてRick Bakas氏を雇っています。ちなみにRick Bakas氏はMurphy-Goodeの「A Really Good Job」にも応募していた人です(ちなみに現状候補は10人に絞られています)。

今週土曜日(6PM PDT)にはTwitter Taste Live(#ttl)を開催します。これはSt. Superyのワインを飲んでTwitter上でつぶやこうというもの。つぶやきに「#ttl」を追加することで,それをリアルタイムに検索して見られるようになります。サンフランシスコのJug Shop(Polk & Pacific)ではワイナリ・クルーが来てのリアルのテイスティングも行われるようです。

正直言って,まだソーシャル・メディアがワインの売上にどれだけ結びつくかは未知数の部分の方がはるかに大きいですが,少なくともこうやって話題になるだけでも効果はあるのでしょう。St. Superyはワイナリ・イベントを充実させるなど広報活動に以前から注力していましたが,他のワイナリがどう変わっていくかにも興味があります。
Date: 2009/0710 Category: おすすめワイン
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ソノマの有名ワイナリ「Laurel Glen」のセカンド・ラベルCounterpoint Cabernet Sauvignon 2005がかわばた酒店のアウトレットセールで2200円で出ています。ワイナリ価格が30ドル,米国の小売価格で28ドルくらいからですから,それよりも2割くらい安い大変お得な価格。アウトレットセールですからラベル等に難がある場合がありますが,自家用なら絶対にお勧め。ちなみにCounterpointはEstateですからすべて自社畑の葡萄を使っています。上位のEstateよりも早飲みできるのが特徴とのこと。

ちなみにLaurel GlenのWebサイトにはStephan Tanzerのコメントが掲載されています。
"Deep ruby color. Spicy blackberry and cherry on the nose, with suave spice and floral qualities adding complexity. Clean, sharply focused red and dark berry flavors offer very good energy and silky texture, picking up a refreshingly bitter licorice quality with air. Leaves strong cassis and floral pastille flavors behind, along with zesty minerals. Quite elegantly styled.

タンザーが非常にエレガントだというくらいなのだからエレガントなのでしょう(笑)。というわけで(最近このフレーズばかりですが),濃いカベルネが苦手な人にもお勧めです。


これ欲しいなあ。いまどきこの価格でまっとうなCabはめったに出ないし。昨日ワイン6本買ったばかりなのでちょっと買いにくいんだけど…。
Date: 2009/0709 Category: 読書感想
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今週はもう神の雫ネタは書かないつもりだったのですが,ちょっくら疑問があったので記しておきます。

前週登場したワインの一つに「ロバート・モンダヴィ・ヘリテージ・コレクション・カベルネ・ソーヴィニョン2004」というのがありました。このワイン,実はRobert Mondavi Wineryのサイトには載っていません。検索してみてもほとんど情報がなく,米国内では売られていない様子。ショップでもスイスとかドイツとかオーストリアといった欧州くらいしか見つかりません。

もしかすると輸出専用のブランドなのでしょうか? ちなみにかの「京橋ワイン」は,限定品だと書いているのですが,少なくとも2004年以外に2005年,2006年は作られているようです。

作者はNapa Valley Cabernetじゃ20ドル後半で結構高いワインになってしまうので,これを引っ張り出してきたのでしょうけど,ちょっと勇み足だったかもしれませんね。

というわけで,このワインについて詳しい情報をご存知の方は教えてくださいませ。
Date: 2009/0709 Category: 読書感想
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マンガチックな展開で(マンガだもんね),ワイン関係は特になにもありませんでした。
・謎の連中に倉庫に連れ込まれる一青とローラン
・ワインを試飲しろと言われて,粗悪な混ぜ物だと一蹴する一青
・それを高く売るために今日のオークションで協力しろという悪漢連中
・オークションで必要以上に協力的に値を吊り上げる一青←今ココ

次号を刮目(これMS-IMEで変換できないのが嫌)して待て,といったところでしょうか。

それにしても先週も今週も「宇宙兄弟」の後ろで,ワインに興味ない人は宇宙兄弟の余韻にひたったまま神の雫は読み飛ばしてしまうのではないかという気もします(笑)。宇宙兄弟,最高~(「とりぱん」も好きです,「ひまわりっ」は最近パワーが落ちていて残念)
Date: 2009/0708 Category: 業界ニュース
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久々の小ネタ集です。

一つ目は新しいAVAが策定されたという話。Upper Mississippi Riverr Valleyという名前で面積は2万9914平方マイル。メートル法に換算すると7万7500平方キロメートルで,北海道の8万3500平方キロメートルに迫るものがあります。ミネソタ,ウィスコンシン,イリノイ,アイオワの4州60近くの郡にまたがっています。ちなみに2番目に広いAVAはOhio River Valleyでこれが6万7300平方キロメートル程度(1664万エーカー)。カリフォルニア最大はノース・コースとで1万2200平方キロメートル程度。これも新潟県程度あります。

二つ目は久々に太陽電池の話題。サンタ・クルーズのSilver Mountain Vineyardsが電力をすべて太陽電池でまかなうことにしました。46kWの電池を設置したそうです。

三つ目はNew Vine Logisticsの話。この物流業者が業務停止した話は以前お伝えしましたが,業務を引き継いだInertia Beverage GroupはNew Vineの資産を競売で売り払うそうです。
Date: 2009/0708 Category: おすすめワイン
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ここ数日,Dominus 2004が安く出ているようです。インポーターの在庫整理でしょうか。税込みで1万円を切るところもあります。米国の価格は100ドルを超えているのがほとんどですから,日本の方が安いという逆転現象が起きています。これは「買い」でしょう。

ちなみにWine Advocate誌での評価は94点。Dominusとしては特別高い評価ではありませんが,もちろん悪い評価でもありません。Parkerのコメントは
The elegant, dark plum/purple/garnet-colored 2004 Dominus exhibits a big, sweet, cedary, roasted herb, mocha, black cherry liqueur, black currant, and earth-scented perfume. Medium to full-bodied with silky tannin as well as a luscious mouthfeel and finish, it should be more accessible in its youth than many of its predecessors, but easily last for two decades.

どちらかというとエレガントなカベルネだと思うので,濃すぎるカベルネが苦手な人でも大丈夫でしょう。

【注】下のリストはそのときに購入可能なものをリアルタイムで安い方から出力しています。結構頻繁に売り切れ,補充で入れ替わるので気になる人はこまめにチェックされることをお勧めします

Date: 2009/0707 Category: 業界ニュース
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読売新聞のサイトにカリフォルニア・ワインインスティテュートが75周年という記事が出ていました。1934年6月に設立されたそうです。禁酒法が終わった次の年ということですね。有名な堀賢一さんがここの日本代表であるように,カリフォルニアワインの普及と啓蒙に,ワイン・インスティテュートが果たしてきた役割はかなり大きいと思います。裏を返せば,日本ではこのような団体がないのが日本のワインがもう一つ伸びてこない理由の一つのようにも思います。

例えば,ワイン・インスティテュートは今月「Discover California Wines」というサイトをオープンしています。自分でワイナリ・ツアーのルートを作れるなどかなり凝っていて,よくできたものです。こういったところに力を入れられるというだけでも大したものです。

Discover California Wines
Date: 2009/0706 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワインあらかるとでSimiが7月限定で格安になっています。6本買えば送料も無料。カベルネ2005は米国の価格が21ドルくらいなのが2310円。シャルドネ2007は米国で16ドルくらいが2070円(いずれも税抜き)。

カベルネはナパと比べるとややエレガントに感じます。アルコール度数13.5%というように,「濃すぎるカベルネはちょっと…」という人にむいています。シャルドネもここのはきれいな作り。高級ラインではありませんが,安心して選べるワイナリです。

Date: 2009/0705 Category: おすすめワイン
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「ワインセラーパリ16区」で毎年恒例のカリフォルニア・ワイン・セールが始まっています。毎年のことながら膨大な量で,全部調べるのはかなり大変。かいつまんでめぼしいところを紹介します。


Hirsch Vineyardはソノマ・コーストを代表する畑の一つ。先日のPinot Daysの「Celebrated Vineyards」というセミナーでも四つの畑の一つとして取り上げられていたそうです。そこのMというワインは95%自社畑のブドウを使ったワインで,やや安め。ワイナリ価格45ドル,米国実勢価格55ドルくらいのが4980円です。


ColginのIX Proprietary Redは2006年がWine Advocate誌で100点を獲得するなど,高得点連発のColginの中でも安定して高い評価を得ています。2004年はWA誌で98点。Robert Parkerは「In the mouth, silky tannin and a multi-dimensional, skyscraper-like mouthfeel are offered without heaviness or coarseness. 」と書いています。米国では平均400ドル台が38800円。


Saxumのワインは日本の実勢価格が米国の実勢価格を下回る珍しい例。2006 Broken Stonesで見ると米国で80ドルするのが5980円。シラー系が好きなら買うべきでしょう。WAでは94-96点でParkerのコメントは「The sensational, full-bodied 2006 Broken Stones (63% Syrah, 24% Grenache, and 13% Mourvedre) reveals terrific cassis and raspberry fruit interwoven with hints of charcoal, roasted meats, and underbrush.」


Harlan Estateについては僕が語る必要もないでしょうし,語れもしませんが,2003年は米国の平均が700ドル台で69800円です。WAでは95点。


Spottswoodeのカベルネ2003はWA94点が10500円。激安といってもいいレベルです。


最近話題のボンド。ここでは単一畑が2万円台です。
Date: 2009/0703 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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何箇所かで著作権上大丈夫だろうかという疑問を見たので,許諾を得ないでマンガの絵を引用することについて書いておきます。

著作権法の第三十二条第1項には次のように書かれています。
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

また,文化庁による「著作権テキスト~初めて学ぶ人のために~(PDF)」の69ページには,引用の条件として次の七つが挙げられています。
ア既に公表されている著作物であること
イ「公正な慣行」に合致すること
ウ報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ引用を行う「必然性」があること
キ「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

今回の場合,市販されている雑誌ですから「ア」は問題ありません。「イ」の「公正な慣行」については後述します。「ウ」については,今回の内容のうち,疑問点や問題点がある部分だけを使っているので「正当な範囲内」であると考えられます。

「エ」については批評の内容をきちんと書いており,この記事の「主」は私の書いた部分であると思います。「オ」については絵とそれ以外の部分は明確に分けていますし,テキスト中の引用でもかぎ括弧を付けて区別しています。

「カ」については「神の雫」の批評なのでその該当する漫画の該当する部分の引用であり「必然性」があります。「キ」については正確には,モーニング2009年No.31 神の雫 No.214「長閑な葡萄畑に忍び寄る、黒き影は」(2009年6月発行)と書いた方がいいのでしょうけれど,記事を書いた日やマンガ名により,特定されますから問題ないと思います。

イの「公正な慣行」が何を示すのかは明示したものが見つかりませんでしたが,例えば「同一性保持」という問題があります。原作をねじ曲げて使った場合,その問題が生じます。この点については原作の意図が伝わるように必要な場合はテキストに補記しています(例えばオークヴィルの説明のところ)。

以上のように基本的には今回の引用について問題はないと判断して使っています。ただ,出所の明記については,もう少しきちんと書いた方がいいかもしれません。また「主」「従」について,画面上で占める面積だけを見ると引用部分の方が少し大きくなってしまっているかもしれません。絵とテキストでは面積当たりの情報量が違うので,内容的には絵が従になっていると思いますが,絵の大きさをもっと小さくするなど,考慮する必要があるかもしれません。

なお,この記事を書くにあたっては「マンガの中の聴覚障害者」の「著作権について」のページや,「ふき出しのレトリック」の「著作権について」のページ,「研究と教育と追憶と展望」の「著作物の「引用」とは -著作権のノート」などを参考にしています。
Date: 2009/0703 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパ・ヴァレー・ワイン・トレインについて,じきじきのコメントもいただきましたので補足というか,紹介させていただきます。

ナパ・ヴァレー・ワイン・トレインはナパとセント・ヘレナ間を往復する観光用の列車です。ランチ・タイムとディナー・タイムにそれぞれ1往復ずつ走ります。神の雫のところで書いたように,オプショナル・ツアーを除くと途中で下車はできません。遊覧船のようなものだと思ってください。また,すべて要予約です。

走っている時間は往復で約3時間ですが,実際には4時間程度の時間が必要です。具体的にはランチの場合10時半チェック・イン,駅でのワインテイスティングがあって列車の出発は11時半,戻ってくるのは2時半です。ディナーの場合5時半にチェック・イン,6時半に列車が出発し,9時半に帰ります。

車両は3種類あり,ドーム式の屋根を持つVista Domeがランチ124ドル,ディナー129ドルから。神の雫で遠峰一青とローランが乗っていたのはこの車両です。次に,Gourmetコースがランチ94ドル,ディナー99ドルから。Gourmetコースでは食事の席とラウンジの席があり,往路に食事を取るコースと復路に食事を取るコースがあります。最後に,食事別・エアコンなしのSilverado Carが運賃49.50ドルから。

このほかにワイン・テイスティング専用の車両があり,400種のワインから試飲ができます。

ワイナリ・ツアーとセットになったコースもあります。ランチのみで,Gourmetコースの往路で食事を取って復路でワイナリに寄る形になると思います。Ambassador Winery Tour(184ドルから)はRaymondとZDに寄り,バスでナパに戻ります。このコースでは神の雫で言及されたStags Leap地域も通過します。ナパに戻るのは4時半。ほぼ1日がかりのツアーになります。次にDomaine Chandonに寄るコースはナパに戻るのが3時半。Grgich Hillsに寄るコースだけは,ワイン・トレインに戻ってくるので終了時間は同じです。

また,ランチのコースの場合,サンフランシスコから車の運転なしで参加することも可能です(詳しくはこちら)。SFのフェリーターミナルを8時10分に出てVallejoまでフェリーで行きます。そこからシャトル・サービス(要予約)でWine Trainの駅に行きます。フェリーが片道13ドル(1日券で24ドル),シャトルが片道15ドルかかります。

ワイン・トレインは景色が大事なのでディナーで乗っても意味がないと思うかもしれませんが,夏場は8時ころまで明るいので往路の間は十分に景色が楽しめると思います。僕だったらGourmetコースで復路に食事を取るような形で楽しみたいと思います。また,ディナーの列車の時間は,ほかのワイナリはもう閉まっている時間なので純粋に食事のために乗るという考えもありそうです。

最後にワイン・トレインの映像を紹介します。お楽しみください。


Date: 2009/0702 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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今回も突っ込みどころ満載の「神の雫」。もう終わるのかと思った遠峰一青のワイントレインの旅,まだ続いています。あ,初めて来られた方は前回その補足を先に見てくださいね。

のっけからかましてくれます。

おい,前回と逆だぞ
「ヨントヴィルを越えたら丘陵地帯にさしかかったわね」
「この辺りはオークヴィルというアペレーションで――」


おい,前回の最後に「さあもうじきオークヴィルを通り過ぎる さらにヨントヴィルとナパを越えれば有名な『スタッグス・リープ』がある」といったのはどこの誰だ? 全く逆じゃないか。

そうです,前回いつのまにか折り返して南下していると解釈してあげた僕の優しさは無残に踏みにじられてしまったのです。ワイントレインいまだ北上中…

今回飲んだワインは
Robert Mondavi Heritage Collection Cabernet Sauvignon 2004
Opus One 2004
Screaming Eagle 2004
Caymus Cabernet Sauvignon Special Selection 2000
Beringer Cabernet Sauvignon Private Reserve 1999
の5本。いずれもワイントレインのワインリストには載っていませんが,ワイントレインの在庫は400種あるそうなので,実際にはあるかもしれません。10年前の人気ワインという感じですが,まあそれはいいでしょう。ただ,細かい突込みを入れるとオークヴィルのところでモンダヴィのワインを飲んでいますが,このHeritage Collectionのラベル上のAVAはCalifornia。おそらくオークヴィルのブドウ(多分ナパに広げても)は使われていないだろうと思います。これ飲んで「オークヴィルは」って語ったら笑われますのでご注意を。

長くなるので続きに書きます。

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Date: 2009/0701 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋,カリフォルニアワインあらかるとと「8000円台」のコスタ・ブラウンとして紹介してきましたがWassy'sは税込み9114円。つまり税抜きでは8000円台で同じ価格です。上記2ショップは早々に売り切れました。単一畑も税込み1万5750円と同価格。3種類あります。私からのコメントは以前の引用で。
米国でも一時の異常な人気は治まったようですが,それでもAVAものの平均価格で90ドル台を維持していますから(Wine-Searcherによる),日本での税抜き8000円台はかなり安い価格です。


Date: 2009/0701 Category: 技術系
Posted by: Andy
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4月,5月は定番記事ばかりで面白くなかったので「読まれた記事」をさぼってしまいましたが,6月は異変がたくさんあったので復活です。

6月の「異変」は四つ。まず,6月1日に中川ワイン販売がボンドの取り扱いを始めたという記事に急にたくさんアクセスが来ました。どこかのメディアにでも出たのでしょうか? 「ボンド ワイン」などの検索で来る人が多かったようです。次は6月18日に「神の雫」がおかしいよ,という記事を書いた後。2ちゃんねるなどで取り上げられたため,通常よりアクセスが増えました。

三つ目と四つ目はどちらもiPhone関係。6月21日にウィズダム英和・和英辞典の記事がAppBankに載りました。さすがに月間400万近いPVを持つブログだけあってかなりのアクセスが来ました。記事中で神の雫にも言及されていたため,そちらもまた増えました。四つ目は数日前に書いたSugarSyncの記事で,これもAppBankにリンクが載ってアクセスが増えました。

内容が良くてアクセスが増えたわけではないので,だからどうのということもないのですが,やっぱり人気ブログの力はすごいなあと思いました。

遅くなりましたが,ランキングを。
1. 今週の「神の雫」
2. iPhoneアプリ紹介「ウィズダム英和・和英辞典」
3. 中川ワイン販売が「ボンド」を取り扱い
4. iPhoneで撮った写真をPCと同期する簡単な方法
5. 「神の雫」次の使徒を占う
6. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
7. ワイナートが誌面刷新,カリフォルニアワインの記事も
8. Ridge/Lytton Springs
9. Calera Wine
10. Robert Mondavi Winery


ちなみにTwitter関連は反応鈍いですね。空回りしている感じです。
Date: 2009/0630 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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【追記】一つ追加しました。
【追記2】三つ追加しました。

先日,サンフランシスコで恒例のPinot Daysが開かれました。セミナーや試飲会などさまざまなイベントがありますが,中でも中心になるのが大試飲会。カリフォルニア中のピノ・ノワールが集まるといっても過言ではないほどの大イベントに成長しました。ここからまとめ記事を七つ紹介します。

一つ目はSFクロニクル紙のワイン記者だったBlake氏の奥様「ゴマ」さんのブログ。
サンフランシスコ・ワイン日記 : ピノ・デイズ@サンフランシスコ Pinot Days

二つ目は毎回恒例のVinography。いつもながらテイスティングしている本数に感心します。
The Best Pinot Noir in California?: Tasting Pinot Days 2009

三つ目はNorCal Wineというワインサイト。
Pinot Daze!

四つ目は最初に紹介したゴマさんのご主人Blake氏の記事。テイスティング・ノートも記されているので参考になります。
Pinot Days is better than ZAP

五つ目はご存知「かんちゃん・ねっと」。Faillaが気に入ったとのことで,早速メーリング・リストに入って共同購入の募集をしています
Pinot Days

六つ目はtakuyaさんの「I love Calwine!」。毎年Pinot Daysに参加されています。
Pinot Days 2009

七つ目はまとめ記事ではありませんがパーカーの掲示板からPinot Daysのスレッド。
Let's hear about Pinot Days!

気になったところはVinographyで9.5点を取って,ゴマさんのところでも言及されていたWoodenhead。ピノとZinfandelを作っており,生産量は多いものでも300ケース未満という少量です。フラグシップのTroikaというワインは三つのワインのブレンドで74ケースの生産。120ドルというちょっとびっくりするような価格が付いています。MendocinoのHumboldt Countyという聞いたこともないところにあるFruitland Ridgeという畑のピノもVinographyで9点が付いています。
Date: 2009/0630 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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旅行サイトAB-ROAD(エイビーロード)に「セレブ気分でロハスな旅、カリフォルニアへ」というページがあります。カリフォルニア州観光局と連携してナパ(なぜかカリストガは別項目)やソノマ,サンタ・バーバラなどの紹介ページがあります。ワイナリではFrog's Leap,Beringer,Newton(以上ナパ),Buena Vista,Stryker,St. Francis(以上ソノマ),Sanford(サンタ・バーバラ)が写真付きででています。

ツアーだけでなく格安航空券もここから購入できるので,サンフランシスコやロスアンゼルスでなくワイン・カントリーで宿泊したい人にも対応しています。

AB-ROAD
Date: 2009/0630 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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コストコ(Costco)のオリジナル・ブランドであるKirkland Signatureシリーズのシャルドネを飲みました。ヴィンテージは2007。AVAはSonoma Countyです。値段は1200円くらいだったような気がします。

香りはやや控えめながら,レモン,グレープフルーツなど柑橘系の味わいは,やや甘で締りのない味になりやすいこの価格帯にしては悪くないでしょう。すごく魅力的かと言うとそうでもないのですが,また買ってもいいかなとは思います。

単にコストコで売っている白の中から選ぶといことであれば,1800円くらいとちょっと高くなりますが,House of Nobilo Icon Sauvignon Blancの方が魅力的です。

Kirkland Signature Chardonnay
Date: 2009/0629 Category: 業界ニュース
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Vinographyが偽ワインについて記事を書いています。ここで取り上げているのはNew York Timesの記事と,その元ネタとなった論文(要約,PDF)。

元論文は,eBayで取引される高級ワインの空ボトル(ドイツでは月に40~50あるらしいです)と,その中身が入ったものとの関係を調べ,オークションの落札価格が市場価格に影響している,すなわちeBayで落札した空ボトルに別のワインを詰めたものが市場に流通している可能性が高いことを示しています。例えば,1982年のラフィットの空ボトルに100ユーロもの価格が付く理由はそれしかないだろう,ということです。

日本では偽ワインの話題はほとんど表に出てきませんが,英国では昨年2月,18000ポンド(300万円弱)の1962年ペトリュス・マグナムをレストランで頼んだ客が「偽ワインだ」と主張し,「Petrus police」が調べた(結果は「偽ワインではないと100%言い切ることはできない」という微妙なもの)など,全く知られていない話ではありません。米大統領ジェファーソンが持っていたという「ジェファーソン・ボトル」の真偽については今も係争中ですし,本も出ています(紹介済み)。この本は2010年に映画になる計画もあるようです。

では,日本は偽ワインに無縁なのでしょうか。NY Timesの記事では中国やロシアなどワインの伝統がない国が食い物にされている可能性があると指摘しています。確かに「1970年のオー・ブリオンをコカコーラと混ぜて飲む」ような香港のビジネスマンは,ボトルに何が入っていても気がつかない可能性が高いでしょう。日本はそれほどひどくない,といいたい気持ちもありますが,銀座や六本木などのクラブなどで開けられるボトルを考えると日本も狙われている国の一つであっても全く不思議はありません。


Date: 2009/0629 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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LAタイムズの記事によると,ソノマのブドウ栽培者Robert Young氏が90歳で亡くなったそうです。

Robert Youngはソノマの単一畑ワインのパイオニア。1960年代から品質を重視したブドウ作りに取り組み,1975年に当時Chateau St. JeanのワインメーカーだったRichard Arrowoodと契約して,当時はほとんどなかった単一畑のシャルドネを生み出しました。

Robert Youngの畑のブドウはSt. JeanのほかSimi,Geyser Peak,Clos du Bois,Blackstone,Coppolaなどに売られています。また1997年からは自身のブランドであるRobert Young Estate Wineryでも醸造しています。
Date: 2009/0629 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアとワシントンの五つのワインを並べています。Sine Qua NonのAtlantisと「Just for the Love of it」,Schraderのカベルネ・ソヴィニョン「CCS」2006,Shafer Cabernet Sauvignon「Hillside Select」2002,それからQuilceda Creekの2003です。

中で,購入価値が一番高いのはQuilceda Creekでしょう。日本ではごく少量しか出回らない上,ほとんどが一瞬で売り切れます。WA誌では2002,2003,2005に100点という快挙を成し遂げています。2003年についてはWA誌のPierre Rovani(当時)は次のように書いています。

Darker colored and significantly more powerful than the 2002, the 2003 Cabernet Sauvignon displays mouth-watering aromatics of black chocolate, sage, and blackberry liqueur. Its awe-inspiring core of cassis liqueur, violets, blueberry nectar, black cherry syrup, and chocolate is immensely muscular yet elegant. Texturally reminiscent of liquid velvet, it slathers the palate with oodles of fruit, displaying unreal depth, balance, and length. Wow!


Date: 2009/0629 Category: 技術系
Posted by: Andy
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最近,ブログに載せる写真をiPhoneで撮ることが増えています。画質はコンパクト・デジカメと比べて相当低いのですが,記録用と割り切れば使えないことはありません。なにより,デジカメだと撮った後,カードをPCに入れてデータを取りこんでというのが,どうしても億劫になるので,ネットで簡単に送れるiPhoneの方が手軽に写真を使えるのです(Eye-Fi買えって話もありますが,それはまたお金かかるしねえ)。

iPhoneからPCに画像を送るにはメールを使うのがまず思いつきますが,サイズを勝手に変えられてしまうのがやや難点。どうせブログ用ならまた縮小してしまうのですが,それでもなんとなく嫌なものは嫌です。

ファイルの同期を取るアプリケーションがあるので,その代表格であるEvernoteを使ってみたのですが,同期が今ひとつうまくいかなかったり,PC側のクライアントソフトが重過ぎたりして,使い勝手はあまりよくなく感じました。また,DropBoxというのも試しましたが,これはiPhone側からはファイルを送れず,PCから入れたデータを見るだけで問題外(注:これは記事執筆時のこと。現在ではDropboxもiPhoneアプリがありiPhoneからファイルを送れるようになりました)。

後は,mixiの日記で上げておいて,後からPCでその写真を取りこんでとか,Twitterと同期する写真サービスでアップして後からPCに取りこむとか。最近は後者を比較的よく使っていました。ただ,これらもPCに取りこむ作業がちょっと無駄です。

そんなこんなで決め手を欠いていたのですが,Dropboxを超えた?オンラインストレージ「SugarSync」 - frnk*blogという記事で知ったSugarSyncを使ってみたら,これまでで一番使い勝手がよかったので,これからはこれを中心にしようかと思っています。ということで以下はこれの紹介。

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Date: 2009/0628 Category: グルメ
Posted by: Andy
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金曜日に幕張に行った帰りに,有楽町駅近くの「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ 丸の内店」で購入しました。最初はマカロンにでもしようかなと思ったのですが,ケースが5個の次は12個入りになってしまい,いきなり3000円超えなので,ケーキに方針変更。ま,たまにはってことで。

サダハルアオキ

手前はカシスのケーキ。右半分はチョコが薄くコーティング。層になっていて奥深い味わい。ワインで言えばおいしいメルローといった感じ。

中央はチョコレートのケーキ。味見していませんが,すごくおいしかったとのこと。

奥は「saya」というケーキ。写真はちょっとくすんでますが,実際は色がずっときれいです。多分ここの名物的扱いなのでしょう(大きいのも置いてあったので)。上のピンクの層はストロベリー,中間にはピスタチオのムース状になったものが入ってます。一口味見したところ,これもおいしい。ワインに例えれば,カーネロスのピノ・ノワールという感じです。

サダハルアオキのケーキ,できたころは甘いばかりとか値段が高すぎるとか聞いたような記憶がかすかにあります。しかし,実際に食べたらおいしかったです。材料も高いのを使ってるんだろうなという味で,700円~800円という値段は高すぎるとは思いませんでした。

ショップは六本木の東京ミッドタウンにもありますが,ケーキはこちらの方が種類が多かったような気がします。
Date: 2009/0627 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年11月に「激安・高評価」として紹介したニュートンのパズル。その後,銀座あたりではOpus One代わりに飲まれているなんていう話もあり,年明け後は品薄になっていました。以下は前回の紹介文。
"Newton(ニュートン)というと数年前にブームになったシャルドネに代表される「Unfiltered」のラインが有名(シャルドネのほか,カベルネ・ソヴィニョン,メルローがある)ですが,その上にランクするPuzzle(パズル)というボルドーブレンドがあります。畑を112個の区画に分けて,それぞれ最適なときに収穫して小ロット専用の区画で別々に発酵,熟成させ,ここから最適なブレンドを決定するという凝ったワイン。パズルのようにブレンドを決め,できたものがそれぞれのパーツよりも良くなっているということからその名が付いたようです。"

激安・高評価のNewtonフラグシップ「Puzzle」【追記あり】 � カリフォルニアワインのお勝手口

このときのヴィンテージはWine Advocate誌で94-96と評価された2004年でしたが,今は2005年になっています。WAでは92-94点。
The 2005 The Puzzle plays it closer to the vest than the 2004. It is a beautifully textured, pure wine, but obviously needs time. It won’t be bottled for at least another year. The wine has a deep ruby/purple color and notes of subtle smoke intermixed with underbrush, black currant, cherry, licorice, and lavender. It is medium to full-bodied, has good acidity, and prominent tannins. Based on the way the wine was tasting when I was at Newton, this wine will need 4-5 years of bottle age, and should drink well for at least two-plus decades

熟成に時間がかかるということですが,ワイン自体の評価としてはとても好印象だと思います。すぐ飲んで「まずい」とか言わないで,まずはセラーに入れましょうね。
Date: 2009/0625 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国では日本酒の人気が少しずつ高まっているようですが,メディア・パブで紹介されたからというわけでもなく,たまたま今週「Sake」(日本酒)のエピソードが2回にわたって公開されました。Sake SocialというサイトのDirector of MarketingであるBeau Timken氏がゲストというか,教師役ですが,この人もなかなか面白いです。2回あわせると1時間近くの長尺ですが,見る価値はあります。めんどくさかったら2回目だけでもどうぞ。

We are changing the "Sake" world.


Date: 2009/0625 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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なんだか分かったような分からないようなタイトルを付けてしまいましたが,ナパのワイナリSnowdenのワインメーカーである創設者長女のダイアナ・スノーデンさんは,同時にブルゴーニュの名門ドメーヌ・デュジャックのセラー管理兼研究室担当になっています。時系列的に言うと,デュジャックの長男がカリフォルニアに来たときに彼女を見初めて,ブルゴーニュに連れて帰り,その後スノーデンの父親がワインメーカーとして働いてくれるように頼んだということのようです。

そのダイアナさんがこのほどロンドンに行ったときに,Jancis Robinsonがインタビューした内容がビデオで公開されています

ちょっと面白かったのは,彼女がカリフォルニアのピノで何が好きかと問われてCaleraとRoarを挙げたあたり。Caleraはブルゴーニュの人に飲ませるとブルゴーニュのワインと勘違いされるそうです。JancisはRoarのことは知らず,ちょっとやり取りがちぐはぐになっています。
Date: 2009/0625 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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インポーターをつついて出してもらったものだそうです。Walter Hanselのシャルドネは現地価格との差異が大きいので,それ以外の4本(うち3つはピノ)を紹介しておきます。Kosta Browneは前回の売り出しには入ってなかったKeefer Ranchです。

Date: 2009/0624 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日柳屋に出ていたのと同価格です。ということで書くことも同じなので引用しておきます。
米国でも一時の異常な人気は治まったようですが,それでもAVAものの平均価格で90ドル台を維持していますから(Wine-Searcherによる),日本での税抜き8000円台はかなり安い価格です。


Date: 2009/0624 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先週の「神の雫」に登場して一躍?日本でも有名になったのではないかと思われるナパのワイン・トレインですが,St. Helena市とは20年近くにわたって係争を続けているなど,決してナパヴァレーの住民から支持されている存在ではありません。しかし,その状況がこのところ変わってきたという記事がNapa Valley Registerに出ていました

St. Helena市との係争の話はかなり分かりにくいのですが,ワイン・トレイン側は折り返し点である同市で一回客を下ろして買い物などをさせたいという希望があったのに対し,St. Helena側が環境保全などを理由にそれを嫌がったということのようです。

係争の過程において,最初はワイン・トレインは公共交通手段であるとみなされていましたが,途中からはそうでなくなるなど,このあたりも法廷戦術からみなのでしょうが,よく分からないです。

今回の雪解けは月に1回St. HelenaのCheers!というイベントに行くための往復サービスを提供したり,バス・ターミナルとの接続やVallejoまで延長してのフェリーとの接続を検討するなど,かなり公共サービスよりのものをワイン・トレイン側が指向していることによるようです。

ヴァレーの住民にとっては負の歴史のイメージがまだ強いようですが,ワイン・トレインも時代とともに変わっていきそうです。
Date: 2009/0624 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年12月に経営破たんしたナパのCopiaですが,このほど調停が成立し,7800万ドルの負債を返せば再開できることになりました(元記事)

そのためには基金を設立して寄付金を集めないといけないので,半年とか1年で実現できるかどうか難しいところですが,あのままなくなってしまうのもさびしいところだったので,今後に少し期待が持てるのかもしれません。
Date: 2009/0623 Category: 技術系
Posted by: Andy
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Windowsで使うTwitterのクライアントで悩んでいます。これまでTwitというアプリを主に使っていて特に不満を感じていなかったのですが,iPhoneでTwitterfonを使うようになってからは,そっちの方が使い勝手がいいので,もっといいものが欲しくなってきました。

機能としては,①アイコンとつぶやきがスクロールだけで全部見られる,②新しいつぶやきを受信したときにポップアップでウインドウが出る,③ReplyやReTweetが簡単にできる,④画像投稿と連動できる,というくらいがあればいいのでそれほど高望みをしているとも思わないのですが,どうも満足できるものが見つかりません。

まず,Twitは②以外を満たしていません。次に使ってみたDigsbyはGmailのノーティフィケーションにも対応しているのは良かったのですが,つぶやきの内容を見るのに横スクロールが必要で(Gmailの方は横スクロールしないのになぜだろうとかなり不思議です),また②もサポートしているのですが,ポップアップウインドウが巨大でかなり鬱陶しく,やめてしまいました。

Tweetdeckは多機能で評判がいいというので入れてみたのですが,②のノーティフィケーションでだれからどういうつぶやきが来たのか分からないという難点があります。①,③,④はOKなんですけどね。あと細かいことですが,マウスホイールでスクロールするときのスクロール量が大きすぎるのはちょっと嫌なところです。

Firefoxで使えるTwitterFoxは①,②についてはいい感じなのですが,投稿関係の機能が弱く,ReTweetや画像投稿はサポートしていません。WebページのリンクがそのままFirefoxで開く点など,捨てがたい魅力もあるのですが。

何か自分に合うようなクライアントはないでしょうか。
Date: 2009/0623 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オンライン・メディアのニュース・ブログ「メディア・パブ」でWine Library TVのGary Vaynerchukが紹介されていました(メディア・パブ: Twitterの成功事例(その2),ワイン売上が大幅アップ)

彼の成功のきっかけがビデオ・ブログWine Library TVであることは間違いないですが,Wine Library TVに顧客を呼び込む手段として,現在はTwitterを最重要なメディアとして使っているようです。今月(6月1日)に子供が生まれたときも,3時間後にはTwitterで名前を報告したりフォロワーからのリプライを常時求めるなどコミュニケーションを重視している様子がうかがえます。

なお,下の動画はメディア・パブに貼ってあったものですが,珍しくWine Library店内を映したものです。でかい店でちょっとびっくりしました。
Gary Vaynerchuk uses social media to help grow his business
Date: 2009/0622 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙に,カリフォルニアの「best lesser-known vineyards」の記事が出ていました。まずは取り上げられた畑を列記しておきます。

Shake Ridge
Alder Springs
Cimarossa
Rodgers Creek
Charles Heintz

以上8個の畑が記事の主要部分。このほか8個のvineyads to watchとして

Brosseau
Clajeux
Dr. Crane
Duarte
Griffin's Lair
Manchester Ridge
Parmelee-Hill
Presidio

が挙げられています。

冒頭の五つの畑で知っていたのはAlder SpringsとCharles Heintz。Cimarossaも聞いたことがあるような気がします。後の八つではBrosseau,Duarte,Griffin's Lairくらいかな。Presidioというのは聞いたことがある名前ですが,多分ワインと関係ないところでの話のような。

さて,記事冒頭には次のような文も。
Oh, the names that might fly: Bien Nacido to Hirsch. Stagecoach to Garys' to Hyde. I might trade you my Durell for a rare mint-condition Stolpman, but I'll never give up my To Kalon.

この畑を全部知っていて,地域やブドウ種など分かったら,それだけでもかなりマニアだと思います。
Date: 2009/0622 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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コスタ・ブラウンのAVAもの2007年が柳屋で税抜き8680円で出ています。単一畑も1万5000円で二つ出ていましたが,一瞬で売り切れたようです。米国でも一時の異常な人気は治まったようですが,それでもAVAものの平均価格で90ドル台を維持していますから(Wine-Searcherによる),日本での税抜き8000円台はかなり安い価格です。

Date: 2009/0622 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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以前に紹介した「for Dummies」シリーズのカリフォルニアワイン入門書「California Wine for Dummies」を読みました。あれからすぐ買ったのですが,図書館で借りた本を優先して読んでいるとなかなか出番が来ず,いつのまにか1カ月経っていたのであわてて読んだ次第です。

結論から言うとこの本,お勧めです。特に米国在住でカリフォルニアワインをこれから勉強したいと思っているような人には最適でしょう。教科書的なところを一応押さえながらも非常に現実的かつ役に立つ解説になっています。僕が見ても「ほう」と思うところもいくつかありました。

構成は,カリフォルニアワインの簡単な歴史とブドウ品種を中心にしたワインの簡単な分類,ラベルの見方,各地域の紹介,ブドウ品種ごとの解説,ヴィンテージや食事とのマッチング,ワイナリ訪問のマナーといった順になっています。一番役に立つのはブドウ品種ごとの解説のところでしょう。例えばピノ・ノワールだけで20ページ以上を割いて一般的な傾向や,地域ごとのお勧めワインなどを紹介しています。

特筆すべきポイントを三つ挙げます。
・文章が平易
・教科書的なきれいごとだけでなく現実的
・これというポイントが囲み記事で解説されている

最初のポイントについて,for Dummiesシリーズはどれも文章が平易ですがこれも例外ではありません。英語をそれほど得意にしていない人でもすらすら読めると思います。

2番目のポイントについては例を挙げるのが難しいですが,例えばカリフォルニアのシャルドネにはいろいろなスタイルがあることなどを素直に書いています。

三つ目のポイントとしては例えば,ピノの地域の説明で,カレラのMt. Harlanがすっ飛ばされていると思ったら,Caleraだけが囲みになっていたり,といった感じで,うまい具合に囲みが入っています。

また,巻末近くのヴィンテージ関連のところは著者の主張がかなり盛り込まれていて面白いです。著者によるとカリフォルニアワインで熟成が楽しめるのはカベルネ系とジンファンデルどのこと。また涼しい都市ほど熟成にむくということで近年で最高のヴィンテージは2005年だと評価しています。

旅行関係の情報はあまり重視されていませんが,それでもSonomaのHealdsburgあたりのお勧めレストランなど,なかなかのできです。


Date: 2009/0622 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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先日の記事は,2ちゃんねるその他で引用されたため,結構いろんな方が読まれているようです。今から見るとやや言葉足らずだったかなと思う部分もあるので,補足しておきます。

まず,最初の部分については「試飲」というところが引っかかります。ワイン・トレインは食事やワインの給仕はありますが,ワインを「試飲」するところではなく,そういった設備も持っていないはずです。

次に,試飲というのが言葉の綾だとしても,ここのワインの品揃えはほかのレストランと比べて特に優れているわけではありません。それはリストを見ていただければ分かると思います。したがってナパのさまざまなワインを味わうためにワイン・トレインに乗るというのはちょっとおかしいわけです。

さらに,今回登場したワインはリストにありません。この漫画を見て,「Etudeのピノが飲めるんだ」と思って乗車する人がもしいたら肩透かしをくらってしまうでしょう。

二つ目の引用のところについてもう少し説明します。オークヴィルを通り過ぎて次にヨントヴィル,それからナパというのは北から南に走っていることになります。ワイン・トレインは南のナパから北はセント・ヘレナまで行って折り返して戻ってきます。最初のカーネロスというのはナパをある程度含んでいますが,そこから北に上がって行っていると思って読んでいるので,「いつの間にか折り返しているんだろう」とかなり戸惑ってしまったことが一つあります。

次に,スタッグス・リープの位置関係の問題です。記事に書いたようにスタッグス・リープはナパ・ヴァレーの谷の東側です。「ヨントヴィルとナパを越えればスタッグス・リープがある」というのは,ボルドーでたとえるならば「グラーブからメドックを過ぎるとポムロールがある」と言うようなものです。また,南北の位置関係で見てもスタッグス・リープはナパほど南ではありません。ヨントヴィルの東にあたります。なお,さらに細かいことを言うとこのあたりはAVAの名前であるスタッグス・リープと,AVAの名前であり市の名前でもあるオークヴィルやヨントヴィル,AVAの名前ではなく,市の名前であるナパと,名前のレベルが混在しているのもちょっと問題です。

最後に,三つ目の問題として,記事に書いたようにワイン・トレインはスタッグス・リープをかすめもしません。ここは「ある」というだけで「通る」と書いてないから単なる位置関係だけを言おうとしたのかと解釈しようかとも思ったのですが,上述のように,それも大分おかしなことになっています。

それから「ワイン・トレインは観光用の列車ですからプロであるワイン評論家が乗るのはちょっと恥ずかしいのではないかという気もしないでもないですが…」と書きましたがこれは感想であって,内容が間違っているという問題とはちょっと別の話です。

このほか,「そもそもワイン・トレインはカーネロスを走っていない」という指摘をいただきましたが,出発地であるナパはCarnerosにぎりぎり入っているかどうかというところです。仮に入っていたとしてもワイン・トレインからカーネロスの畑は見えないだろうとは思いましたが,そこまでは目くじら立てなくていいかなと,それについては前記事では触れませんでした。

また,雑誌のキャプチャを記事内に入れたことで「著作権が心配」という意見も拝見しましたが,これについては漫画の批評のための引用というのが認められているので,問題ないはずです。
Date: 2009/0620 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カレラのマウント・ハーラン・ピノ・ノワール2006がかわばた酒店に再入荷しています。dancyuで5000円以下のピノ・ノワールとして大賞に選ばれたもの。確かにこの価格帯としては破格のできだったと思います。多分今日中に売り切れると思うのでお早めに。

Date: 2009/0619 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhone 3G Sの出荷開始に先立ち,iPhone OSがバージョン3.0に上がりました。もちろん既存の機種や,(有料ですが)iPod touchにも対応しています。コピー・ペーストのサポートやバックグラウンド動作のアプリ,プッシュ型のサポートなど,かなり強力なアップデートです。

もちろん自分がユーザーになったからというのは最大の要素だと思いますが,昨日からのネットの状況を見ると,実際にかなりの人がアップデートをしているような気がします。

OSのアップデートといえば,今年はWindowsも7が出る予定になっていますが,はっきりいってもうWindowsには心ときめかないですね。新しいPCでも買うときには7にするでしょうが,わざわざ購入してアップデートしようという気にはほとんどなりません。

思えば,パソコンのOSをかれこれ20年以上,それも相当熱心に見てきたわけですが,Windows XP以降は割とどうでもよくなってしまっています。逆に今のiPhoneを見ると,1990年代初頭のパソコンOSのような興奮状態を思い出します。時代の移り変わりですね。
Date: 2009/0619 Category: グルメ
Posted by: Andy
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読売新聞のニュース記事によるとカリフォルニア・バイ・ザ・グラス・プロモーションの授賞式が開かれたそうです。245店が参加し17店が受賞。114店が新規参加というのがすごいです。急に増えた理由は何かあるのでしょうか。

受賞店は以下の通りです。

 ▼首都圏 「ジャパニーズダイニンバー玄 秋葉原店」(東京・千代田区)/「オールデイダイニングアンシャンテ」(東京・港区)/「ビストロ マルズ」(東京・港区)/「クリムゾン」(東京・渋谷区)/「イタリアンダイニングアルコ」(東京・豊島区)/「アルマドルチェ」(川崎市)/「Bistro du port 銅鑼」(横浜市)

 ▼名古屋「大名古屋食堂 ア・ロテル」(名古屋・中区)/「ビストロ プチ・コション」(日進市)

 ▼関西圏 「ステーキ&シーフード ニューヨーク」(大津市)/「スリーピース」(大阪・北区)/「いく瀬」(大阪・北区)/「アウデ・カース」(大阪・北区)/「Positive Imbalance 歩路庵」(神戸市)/「苦楽園迎賓館」(西宮市)

 ▼グループ賞 「WDI」(首都圏、参加6店舗)/「グランドプリンスホテル京都」(関西圏、参加5店舗)
Date: 2009/0618 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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【追記】説明不足なところがあったので補足記事を書きました。

いよいよ遠峰一青のナパ編が始まりましたが,いきなり突っ込みどころ満載です。まあマンガなんでまじめに突っ込む必要は本来ないのですが,これを教科書か何かのように読んでしまう人も多いようなので,つまらないことでも一応書いておきます。

遠峰一青とローラン,ナパでWine Trainに乗ります。そのときの一青のせりふがこれ。

「ナパ・ヴァレーに点在するほとんどのワイナリーのワインを車内で試飲できるから」
そんなことはない

できません。

ちなみにワインリストはこれ(PDF)。今回登場するワインはクロ・ペガス シャルドネ ミツコズ・ヴィンヤード 2007,エチュード ピノ・ノワール 2000,スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ Cask 23 2004の3本ですが,いずれもリストにはありません。

そもそも試飲が目的であればワインショップに行ったりワイン・バーに行く方が品揃えは良さそうです。

それに,ワイン・トレインは観光用の列車ですからプロであるワイン評論家が乗るのはちょっと恥ずかしいのではないかという気もしないでもないですが…

ワイン・トレインの旅は続きます。そして
通りません

出発はカーネロスでしたから北上中なのかと思っていたのですが,いつのまにか折り返して南下していたようです。しかし,ナパを越えてもスタッグス・リープはありません。スタッグス・リープはナパ・ヴァレーの東の丘側。西側のHighway 29沿いを走るワイン・トレインは通りません。


View Napa Valley Wine Train Route in a larger map

CWGにワインの問い合わせが行くくらいなので,登場したワインも紹介しておきます。エチュードはヴィンテージ違いですが。iWineは送料無料でお得です。

Date: 2009/0617 Category: 技術系
Posted by: Andy
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今のところWine系のiPhoneアプリ/サイトではWine Advocateのサイトのほか,VinfolioのWinePrices,Snoothを使ってみています。とはいってもまだそれほど出番はありませんが。

この中でWine Advocateは会員でないと使えないのですが,無料アプリのWinePricesとSnoothではややSnoothの方ができが良いようです。

Snoothがデモ動画を公開しているので紹介しておきます。

Snooth iPhone Application 1.0 Demo from Snooth on Vimeo.

Date: 2009/0616 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau によると,有機栽培でないブドウを含むワインにも「Made with Organic Ingredients」と表記できるようになりました(TTBGov Information Sheet on New Organic Labeling Policies)。以下のような表記が可能だといいます。

  • “Made with Organic and Non-Organic Grapes”
  • “Made with Organic [variety] Grapes and Non-Organic [variety] Grapes”
  • “Made with _% Organic Grapes and _% Grapes”
  • “Made with _% Organic [variety] Grapes and _% Non-Organic [variety] Grapes”


“55% Organic Ingredients”といった表記は裏ラベルと表ラベル両方に付けないといけないとのこと。また100%の場合は混同を防ぐためにパーセント表記は入れられないそうです。
Date: 2009/0615 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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神の雫,次の使徒はカリフォルニアのようです。ヒントは「サグラダ・ファミリア」と「天地人」の「人」。雫君はDominus 94を飲んで人の手が加わっているのを感じるとかなんとか言っていましたが,人の手が加わっているかどうかってどうして分かるの? と思ってしまいました。そもそもDominusが本当にもう一つのワインより人の手を多くかけていると原作者は言えるのでしょうかねえ。Dominusについてはあまり醸造法などが語られていないような気がします。

ちょっと脱線しましたが,今回のポイントとなるのがこの「人の手」というところでしょうか。一般には人の手が加わるというのはネガティブな印象につながりがちですが,そこをポジティブな要素にしていくとしたら,畑を作るのに人が大変な思いをしてやっているとか,そういうことだろうかと想像しています。

サグラダ・ファミリア(聖家族)というのも難しい。ただ単に家族経営ということを指すのか,それともミッションのワインなどキリスト教と結びついたものを指すのか。後者だとすると,これといったものが思いつきません。

品種はカベルネ系の可能性が高そうですが,ジンファンデルという線もあるでしょうね。

畑の方から考えると,Pride,Viader,Martinelliなんていうところを思いつきました。PrideはSonomaとNapaの両方の畑を持ち,ViaderとMartinelliはいずれも急斜面を開墾して畑を作っています。ただどこも「聖」という感じじゃないんですよねえ。このあたりが難しいです。

一応,予想としては本命MartinelliのJackass Hill Zinfandel 2001,対抗でPride MountainのMerlot 1998ということにしてみます。もうちょい情報が増えたら修正するかもしれません。
Date: 2009/0615 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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残念ながらボトルの状態がよくなかったのでしょうか(軽いブショネのような気がします)。青臭く,芳醇さの全くないワインでした。残念。以前飲んだセクション94でないものの方がずっとおいしかったです。今までNZでははずれを引いてなかったのですが…。

Date: 2009/0614 Category: 技術系
Posted by: Andy
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前の記事でも書いた飛行機鶴。鶴の翼のところから鶴を折り出すところがどうしても分からず,ぐちゃぐちゃになったり間違えて破いてしまったり。何度かの失敗を経てようやく満足いくものができました。普通の15cmの折り紙で折っています。

飛行機鶴

1分ローズは川崎さんの作品で手軽に折れるバラ。ねじり折りして立体化して外側に表情を付けて終わりです。精密さもいらずちょっと物足りない作品。とはいえ1分ではさすがにできません。2回目は多分2分くらいでできたような。

紙の裏側が結構見える作品なので,和紙のような裏表同じ色の紙や両面折り紙で折るのがいいと思います。

1分ローズ
Date: 2009/0614 Category: 技術系
Posted by: Andy
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写真,見にくいと思いますが鶴の羽に小さな鶴が付いています。川崎さんの本から「飛行機鶴」。川崎さんが数学で博士号を取った折鶴理論からできたものです。展開図の一部だけで折り方が書いてないのでかなり苦労しました。その割にというか,そのせいで途中でいじくり過ぎたため不出来です。

飛行機鶴

25cmの折り紙を使っていますが,15cmの普通のやつだったらちょっと辛そう。


Date: 2009/0613 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの物流業者New Vine LogisticsがInertia Beverage Groupの出資を受け,業務を再開したそうです(New Vine Starts Shipping Wine - Wine Business News)。

多くのワイナリがこれでほっとしているのではないでしょうか。
Date: 2009/0612 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ワイナリへの予約をネット上で済ませられるシステムをVinovisit.comが始めようとしています。米国では1998年に始まったレストラン予約のOpenTableが着実に業績を伸ばしており,今年5月にはこの不況下で上場を成功させており,そのモデルにあやかろうということのようです。
"Inspired by the success of Open Table, which lets individuals make reservations at restaurants, and the similar Golf Now, Iannetta and Campbell a year ago teamed up with technical expert Dan Lintz, former commerce director at San Francisco's Crushpad, to create vinovisit.com."

Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Online Tasting Reservation System Works 24/7

まだシステムはテスト中の段階だそうですが,Chappellet Artesaが使っているとのことです。

Chappelletの場合,ナパ・ヴァレーから山を越えたPritchard Hillにあるため,訪問者が来る機会を逃しているのではないかというのがVinovisitを使う主な理由だそうです。また,訪問する側にとってはワイナリが開いている9時~4時というのは通常は業務中であり,その時間に連絡を取るのは難しいということも考慮しているとのこと。

また,Artesaの場合は予約なしでも訪問できるのですが,予約を取ることで事前に顧客とコミュニケーション取れることをメリットと見ています。例えばスペシャル・テイスティングの時間を案内することで,「知っていたらそれに合わせてきたのに」といった機会損失を防げるという考えです。

本格的に使えるようになれば,英語で電話予約するのに不安を感じることが多い日本人にとってもいいシステムだろうと思います。
Date: 2009/0612 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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日本でも人気のソノマのワイナリFreemanが24エーカーの林をBodega Land Trustに寄付すると発表しました。この林はFreemanが2007年に購入したOccidentalの地所の一部で,Sebastopolにある現在のワイナリから5マイルほど海よりのところにあります。

50エーカーの地所のうち14エーカーの果樹園と牧草地には5種類のクローンのピノと,一部はシャルドネを植えますが,今回林の部分を寄付することにしたわけです。オーナーのKen Freemanは次のように語っています。
"This is something we are very proud of, " says Ken Freeman. "Even though we are a small, family-owned winery, we wanted to show that you don't have to be big to help save our environment, or to give back to the community. This is a remarkable piece of land, and as excited as we are to be growing Pinot Noir here, we are just as excited to be preserving the diversity of this special place."

Freeman Vineyard & Winery :: Freeman Vineyard & Winery Donates 24 Acres of Redwoods to Bodega Land Trust

新しい畑はFreeman Ranchと名付けられ,2012年にはブドウの半分が自社畑になる予定だといいます。Akikoさんは「Freeman Ranch will allow us even more control over our fruit sources. With its high elevation and close proximity to the coast, this area is perfect for cool-climate viticulture」と言っています。Akikoさん,いつのまにかアシスタント・ワインメーカーという肩書きも付いています。

最近,不況でワイナリに関してもあまりいい話を聞かないのですが,これは久々のうれしいニュースでした。

ちなみに,フリーマンのワイン,下の店かなり安いです。6月19日までは7000円以上買うと送料無料です。


一応,エノテカも一つだけ。
Date: 2009/0611 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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California Wine Quiz - Wine Trivia - delish.com」というのがあります。問題は8問。そんなに難しくはありませんが,2問間違えてしまいました。恥ずかしい。
Date: 2009/0611 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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秋に公開するという日本版の「サイドウェイズ」,既に試写会が始まっているようです。こちらのブログでは結構厳しく評価されていました。

 シナリオがどうしたものかテレビドラマサイズでつまらない。さらに言えば、登場人物が何を考えているのかがわからない。小日向や生瀬(の演じている人物)がどこまで本気なのか、伝わってこない。
 小日向と生瀬、京香と凛子が友達同士、というのもよくわからない。(これはオリジナルの映画でも同じことをかんじたかも)。
 かといって、ナパバレーの観光気分を味わえるわけで、ましてやカリフォルニア・ワインの実用的な知識を得られるわけでもない。


もう一つ,簡単に書いてあるブログもありました。実際どうなんでしょうね。自分で見ていないのでなんとも言えませんが,紹介まで。

【追記】こちらでも紹介。好意的レビューです。
【追記2】こちらも好意的レビューです。書かれた方はカリフォルニアワインにもかなり詳しそうです。


Date: 2009/0610 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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サンタ・バーバラ・ワイナリのサンタ・リタ・ヒルズ ピノ・ノワール2007が税抜き2680円です。ワイナリ価格は25ドルなので,価格そんなに変わらないところです(小売だと20ドル弱くらいですが)。1000円台のピノとは一線を画しているワインだと思います。

ブドウは自社のLafond Vineyardが86%。Arita HillsというLafondと道を隔てて隣にある畑が14%。ちなみに同ワイナリ傘下のLafond Wineryが出しているLafondの単一畑は55ドル,Arita Hillsは48ドルします。2007年は評価の高い年なので,これはかなり期待できそうです。

Date: 2009/0610 Category: 技術系
Posted by: Andy
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まずはお断りからですが,この記事を書くに当たって,iPhoneアプリ紹介サイトの雄であるappbankさんから1000円のギフトをいただいています。こちらのページの下の方「appbank読者プレゼント」のところをごらんください。という,言い訳はさておきiPhoneには手放せなくなるようなアプリがいろいろあるのですが,このウィズダム英和・和英辞典version2.0もその一つ。そもそも英和・和英の紙の辞典はそれぞれ3465円。合わせて6930円するものが2800円で両方入っているのですからそれだけでもお得です。それだけでなく,アプリの機能も優れているし,ウィズダムは学習用の英和・和英辞典として非常に高く評価されているものです。

アプリの内容についてはappbankさんで詳しく紹介されているので,それを見ていただければいいのですが,ここでも簡単に書いておきます。

まず,検索は英和・和英区別なくできます。いわゆるインクリメンタル・サーチで前方一致でマッチする見出し語が検索できます。例えば「soon」と入れると次のように2語マッチします。

soon検索

これだけなら当たり前ですが,ここで左上の「見出」のところを触るとsoonを含む「成句」の一覧が,さらにもう一回同じところを触ると「用例」の一覧が出ます。この用例が出るというのがありえないくらい強力な機能であり,紙では絶対に実現できないものです。

成句 用例

もう一つ特筆できるのが,各語のページで単語をなぞるとそれを見出し語として検索できること。これも便利な機能です。ここでももちろん英和と和英は区別なく移れます。例えば,soonから逆に「早い」を調べられます。ここではこの語の解説を4画面分だけ紹介しますが,この項目の半分にも達していません。ウィズダム和英の解説の充実はここからでも分かるだろうと思います。いや本当にこの辞書はいいです。特に和英はすばらしいと思います。ちなみにAmazonにおける紙版のカスタマ・レビューは英和が19人中15人が星五つ,和英が13人中12人星五つという高評価です。

早い1 早い2
早い3 早い4


ところで,テキストを選んで検索する機能については使っているうちに,ちょっと使いにくかったりするところも気付きました。例えばsoonerというのを選ぶとsoonの比較級ではなく,soonerという見出し語になってしまいます。

sooner

ここで上の「sooner」のところを長押しするとポップアップでメニューが表われ「前の単語」を選ぶことでsoonに移れるのですが,それは分かっているからできることで,やや不親切。ただ,比較級であることを自動的に認識して表示してくれることもあるので,これはたまたまsoonerという単語があったから起こる例外的なことかもしれませんが。いろいろ試してみると複数形でも単語をきちんと探してくれるときと,そうでないときがありました。見出し語が見つからないと検索画面にも移らないのと,英単語の場合は選択が単語単位で文字単位で指定できない(例えば複数形のsを選ばないようにするなどができない)ので,ちょっと思うに任せないところもありました。

このほか,よく引く語にブックマークを付けたり,履歴から以前に調べた語を見るなど,アプリならではの機能が十分に付いています。英和では発音が聴けるのも紙では実現できない機能です。

iPhone,英語学習用として見るだけでも電子辞書に劣らない魅力を持っていると思います。
Date: 2009/0609 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ワイン業界でのTwitter利用は日ごとに盛んになっています。本当に,月とか週という単位ではなく,毎日参入が続いている感じです。僕ごときをフォローするワイン関係の人が毎日複数いるくらいですから,ねずみ算のように膨れ上がってきているのでしょう。Twitter上でフォローすべき12人のワイン・ピープルなんていう記事も書かれており,200回以上「retweet」(Twitter用語で,だれかのつぶやきを自分のつぶやきで紹介すること)されています。

このブログのネタ元としては,以前はWine Business Onlineなどの専門サイトが中心で,それにパーカーの掲示板などをときどき見ていましたが,一昨年くらいからブログ(というよりRSSリーダーと言った方が適切かな)の比重がだんだん増えてきました。この1カ月はそこからTwitterに急速に移行しています。とはいえ元記事はブログだったり各種ニュース記事だったりするわけですが,それらを知る媒体としてはTwitterが一番早く多様性が高くなっています。

これが一過性のものなのか,ブログのように定着するのかはまだ分かりませんが,とにかくここしばらくはTwitterへの注目は高まるばかりだと思います。

» 続きを読む

Date: 2009/0609 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋にDrew FamilyのMcDougall Ranch Pinot Noir 2007が出ています。Wine & Spirits誌では全米歴代1位の96点を付けたとのこと。2008年には同ワインの2006が米国ピノで年間トップの95点(PDF)。

柳屋の紹介に乗っかるだけではここで書く意味がないので,もう少し調べたところ,PinotFile(会員制)でも最新号で記事が書かれていました。非会員でも見られる情報では2007年のMcDougall Ranchは「Pinot Geek」というPinotFileが選んだワインとしてのアイコンが付いています。これまでPinot Geekが付いたワインは192本あるようですが,そのうち3本がDrewのワインということで,全体的にかなりの高評価です。紹介文では「A star in the making」(まさにスターになる途中)と言っており,早めにメーリング・リストに登録することを勧めています。

ワイナリ価格は50ドルなので6980円は,若干高いですが,輸入するよりは大分安いです。ちなみにアルコール度数13.8%と割と低目です。ソノマ・コーストのかなり涼しいところにある畑だからでしょうか。

Date: 2009/0608 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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SFクロニクル紙のトラベル担当記者がSeattle Post-Intelligencerという新聞に「パーフェクトなナパの一日」という記事を寄稿しています。

内容を簡単に紹介すると
11:00 Artesa Vineyards and Winery
11:30 ArtesaでVino Con Quessoというワインとチーズのペアリング・コース
13:00 YountvilleのBistro Jeantyでランチ
14:30 Cliff Lede Vineyards
16:00 Clos Pegase
18:00 Ma(i)sonry

Artesaは先日,建物がユニークな世界のワイナリ10選にも選ばれてました。拙サイトでも結構アクセスがあるワイナリの一つです。Cliff Ledeは以前のS. Anderson時代に行ったことがありますが,こじんまりとした雰囲気のいいところで,実は結構お気に入りの一つです。マイナーなのであまり人には勧めたことがないですが。

Clos Pegaseは日本でも比較的よく知られてますね。奥さんが日本人のミツコさんで,アートに力を入れています。Ma(i)sonryというのは今回初めて知りましたが,複数のワイナリによる共同テイスティング・ルームの一つです。Blackbird,Brown,Joel Gott,Lail,Pedras,Renteria,Tor Kenwardとラインナップは粒ぞろい。ここがユニークなのは予約制を敷いていることで,夜9時まで予約可能です。元記事ではここでゆっくりしていくことで,帰りの渋滞を避けるとのこと。それは一つの卓見だなあと思いました。

Uncork29によるこの記事のまとめ地図はこちら
Date: 2009/0608 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの夏の開幕を彩るAuction Napa Valleyが6月7日に開催されました。不況を反映して売上(全額チャリティに回ります)は570万ドル。前年比で44%減という大幅な減少になりました。

ニュースリリースはこちら
Date: 2009/0608 Category: グルメ
Posted by: Andy
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昨日は,横浜は金沢区にある「海の公園」に潮干狩りに行ってきました。「6月なんてもう季節はずれだから,あさりなんて取れないよ」とか「海の公園は渋滞大変だよ。4時くらいに家を出ないと」など,助言もいくつかいただきましたが,結果的には十分楽しんできました。

とはいえネットを調べると,確かにGWなど混むときは7時くらいに駐車場が満車になってしまうこともあるらしいので,それなりには早く行きました。6時15分ころ家を出て,付いたのは7時過ぎ。さすがに満車ではありませんでしたが,早すぎるということもなく,なかなかいいポジションをキープ。干潮は10時半で,前後2時間が潮干狩りに向いた時間ということで,朝食を買ってきたりしてしばしまったりです。写真は7時半ころ。向かいに八景島が見えます。

海の公園

家の近くではもう潮干狩り道具は売っていなかったので,ざると熊手もどきを買ってきましたが,ここではさすがに潮干狩り専用の熊手を売っていました。8時半過ぎから出動。最初は浜近くを掘っていましたが小さいのしかないので(ここは2cm以上でないと取っていけないことになっています,その代わり無料),30mくらい進んでみました。それでもまだ水深はひざくらいですが,いいポイントに当たったらしく,一握り砂をつかむだけで貝が5,6個取れる感じです(小さいの含む)。ざるに砂ごと入れてふるうというのが一番効率的でどんどん取れます。子供たちや妻も呼んで,4人でその辺りでしばらく収穫作業。偶然ですが,マテ貝も一つ取れました。

バケツが一杯になって一つは割れてしまったため(その騒ぎの間にマテ貝は落ちてしまったようです,残念),一回浜辺に戻って,バケツを新しく買ったり,貝を選別して小さいのは戻しに行ったり(半分くらいはもどした感じ)。ちょっと休憩して10時半過ぎからまた海に出ました。

ところが上げ潮と同時にくらげが出てきたので,その後はそれを避けたりして,やや停滞気味。でも人が少ないほうにいって大きいのを取ったり,なんだかんだで4kgくらい取ったのでしょうか。12時くらいには上がって,弁当食べて帰りました。気付いたらすごい日焼けで体が痛いの何の。あさりはとりあえず砂出しで一回洗ったあとバケツの中です(写真はおすそ分け後なので実際に取ったのの半分くらい)。

砂出し中
Date: 2009/0607 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパの物流業者,New Vine Logisticsが業務を停止した問題で,Inertia Beverage Groupが同社を買収(あるいは合併)する方向で解決に向けて動き出しました。
"Inertia Beverage Group has emerged the winner in the financial rugby scrum to snag the remains of New Vine Logistics."

Inertia Beverage Group Acquires/Merges With New Vine | Wine Industry Insight

これはよい知らせですが,一方でNew Vineには不明朗な負債があるという話も浮かんできてなにやらちょっと怪しげな雰囲気もあります。
Date: 2009/0605 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhoneを使い始めて2カ月過ぎました。このあたりで携帯電話との比較を中心に一回おまとめをしておきたいと思います。

まず,iPhoneが携帯電話のデータ・サービスやブラウザと比べて優れている点としては

・画面がきれいで,文字の視認性が高い
・縦スクロールが速くて楽
・ブラウザでJavaScriptが使え,PCサイトとの互換性が高い
・タッチパネルの操作は携帯のキーパッドより楽
・文字入力は携帯より楽

という5点が大きいと感じています。特に最初の二つによってiPhoneの上ではテキストを読むのにストレスをあまり感じません。テキストの読みやすさでは視線の移動が小さくて済む分パソコンよりも上ではないかと思います。例えば,青空文庫で著作権が切れた文章が数多く公開されていますが,携帯でこれらを読むのは不可能ではないですが,かなり辛いです。iPhoneでは青空文庫を読むようなアプリケーション(写真はi文庫)もいろいろあり,かなり快適に読めます。
i文庫

また,携帯電話にも今はフルブラウザが載っていますが,互換性の高さではiPhoneの方がずっと上です。JavaScriptが使えるかどうかは端的に一つの理由ですが,それ以外に携帯電話だとすぐにメモリが足りなくてページが表示できなくなってしまうのに対し,iPhoneではほぼそういうことはないこともあります。また,仮に表示がちゃんとできたとしても携帯電話のキーによる操作やスクロールはストレスフルなのに対し,iPhoneはタッチパネルのユーザー・インタフェースなので違和感なく使えるというのもあります。僕は携帯で結構フルブラウザを使っていたので,この差は大きく感じます。

一方,携帯電話に劣っている点としては

・携帯電話専用のサイトが利用できない
・おサイフケータイやワンセグが利用できない

が挙げられます。このうち後者については,現状別の携帯電話(au)も依然として使っているので,そちらでカバーしています。携帯電話専用サイトについてはau側のデータ転送量を抑えるためにあきらめて,iPhoneでPCサイトを使っています。具体的にはmixi以外のSNSサイトなどが主なPCサイトでアクセスしているところです。iPhoneのアプリケーションで携帯ブラウザ互換のものもありますが,携帯独自の認証に対応していないため,問題の解決にはならないと思っています。これら携帯専用のサービスがどうしても手放せないという人にとってはiPhoneはあまりいい選択肢にはならないだろうと思います。なお,サービスの種類によってはiPhoneの上でアプリケーションが使える場合もあります。例えばmixiや電車の路線検索などはアプリがあるので携帯電話用のサービスが使えなくてもほとんど不自由していません。

総合すると,僕の場合はメリットの方がはるかに大きく,手放せない存在になりつつあります。

例えばメールに関してはGmailのメールにIMAPを使って簡単にアクセスできます。複数アカウントもOKです。Gmailの携帯用インタフェースだと,1画面にメールが10個ずつしか出ないので,未読が多いとチェックするだけでも大変ですが,iPhoneはスクロールが楽なので,快適さが全然違います。ワインショップのメルマガなど,かなり長いものの場合,携帯用インタフェースだと1メールを10分割くらいしてみることになるので,結構面倒ですが,その辺りも問題ありません。ただ,iPhoneのメールでは検索ができないという大きな弱点があります。これについては,検索の必要性が高いアカウントのメールはSafariで見る(GmailはiPhoneに最適化されており,通常の携帯版のGmailよりずっと使い勝手が上です)ことで解決しています。写真はSafari上のGmailです。右上の虫眼鏡のボタンを押すと検索できます。

gmail

iPhoneで注目されているのはアプリケーションの分野ですが,Gmailなどを見ているとWebサイトのiPhoneへの最適化というのがかなり重要なのではないかと,だんだん思うようになってきました。最初は「サイトは一回Safari開いてからでないと見られないからアプリよりアクセス性が低いのが問題」などと思っていたのですが,ホーム画面にブックマークを作れることがわかったので,急にアクセス性が向上しました。iPhone最適化サイトというのはもっと注目されるべきだと思っています。ただ,Safariはスクロールが遅いのがやや問題で,アプリケーションに比べると操作のきびきび感がちょっと落ちてしまうのが難点で,改善を期待したい点です。

なお,ワイン関係のアプリもたくさんありますが,例えばここでもときどき言及するSnoothや,VinfolioのWinePrices(写真)というサービスは無料アプリを提供しており,ワインの価格を簡単に調べられます。また有料会員になる必要がありますが,パーカーのサイトもiPhoneに対応しています。このあたりは機会があったらまた紹介します。
WinePrices
Date: 2009/0605 Category: 健康
Posted by: Andy
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子供が結局学校からヤゴを6匹持って帰ってきたので大変なことになっています。
水槽1水槽2

左は一番大きな水槽,といっても幅45cmでスリム型なので容量は10リットルくらい。右はペットショップなどでセットで売っているキューブ型のアクリルの水槽。どちらもメダカが住んでます。

子メダカなど鉢

左の写真で小さいのは子メダカ用。黒いのは黒メダカ専用にしています。コップみたいなのはメダカの孵化用。右はメダカ水槽で唯一屋外のもの。この冬は数匹しか生き残らなかったので,春に他の水槽から大分移住させました。

ザリガニザリガニとヤゴ

左は大きなザリガニ用。以前トノサマバッタを飼っていたときに使った我が家で一番大きなケースに移住しました。右はヤゴと小さなザリガニ。ヤゴは共食いするので,小さい水槽は1匹ずつ入っています。

週末の水換えが大変そう…
Date: 2009/0604 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋が楽天のベストバイヤー選手権の単品部門で4位に入ったということでセールをしています。Domaine ChandonのBrut Classicは1980円。米国では15ドル前後ですが,国内でこの価格は安いと思います。夏場に冷やして飲むのもいいでしょう。

このセール,五日連続で初日はシャンパーニュ,二日目がシャンドン三日目がFrommというニュージーランドのピノです。Frommについては全く知りませんが,柳屋は「カリフォルニアやブルゴーニュでは、3000円台でここまでの馬力は不可能!3,000円台ピノの最大出力」と褒めてるのでちょっと気になってます。CellarTrackerでの評価は可もなく不可もなくというところですが。ということで4日目,5日目まで見てからまとめて買うか。一度留め置きにしておいて,買うものまとまってから送ってもらうのが吉かもしれません。

Date: 2009/0604 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨日報じたNew Vine Logisticsの業務停止で,ここでワインを預かってもらっているワイナリはパニック状態に陥っているようです。Press Democratの記事によると,この会社の在庫は13万ケースに及ぶとのこと。
"A skeleton crew was deluged with requests from wineries attempting to retrieve their inventory from the company’s American Canyon warehouse, where more than 130,000 cases of wine were locked up Tuesday while New Vine winds down its business."

Vintners scramble to retrieve wine from New Vine Logistics | PressDemocrat.com | The Press Democrat | Santa Rosa, CA

記事で紹介されているAlpha Omegaワイナリはテイスティング・ルームで顧客に提供するワインがなくなってしまうとのこと。それだけでなく今後倉庫にあるワインは,同社の資産が差し押さえられると回収すらできなくなる恐れがあります。当初想像した以上に大変な事態になりつつあるようです。
Date: 2009/0603 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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New Vine Logisticsというワイン専門の物流業者が業務を停止しました。各紙で報じていますが,ここでは一番詳しく掲載していたWine Industry Insightというブログの記事をリンクしておきます。

New VineはAmazon.comのワイン配送を担当する予定であり,繰り返し報じられたAmazon.comのワイン参入が遅れたことや不況で個人宛の出荷が減ったため,資金調達が間に合わなくなったようです。Wine Industry InsightではAmazonのワイン参入について,マージンが小さいことと,物流をサード・パーティにゆだねることへの不安,ワインの損失や劣化など,本と大きく異なる点が参入への決断を鈍らせているとのことです。

New Vineの顧客にはBeringerやClineといった比較的大きなワイナリもありますが,それ以上に顧客への直接配送比率が高い小さなワイナリが多く,彼らの痛手は大きいようです。例えばAraujoやPaul Hobbsなどがその例だといいいます。顧客は200ワイナリにおよび,Vinographyによると一時はカリフォルニアのワイン流通の20%近くを占めていたというからかなりの規模です。

ここ数年のワイン業界は顧客への直接配送を重視する方向に動いており,その中でNew Vineは比較的注目される存在だったわけですが,今回の破綻で,直接配送そのものへの逆風が始まるのかもしれません。
Date: 2009/0603 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhone・iPod touchラボによると「Lonely Planet San Francisco City Guide」が無料なのは来週サンフランシスコで開催されるアップルのWWDC(Worldwide Developers Conference)を記念してのことだそうです。

ということで,多分無料は来週まで。サンフランシスコに行く予定がある人もない人もダウンロードしておくのが吉でしょう。

ワインカントリーのガイドも入ってます。

ワインカントリー
Date: 2009/0603 Category: 健康
Posted by: Andy
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6月2日は横浜の開港記念日で小学校は休み。例年だと妻と子供達でどこかに出かけるところですが,今年は,上の子は中間テスト,妻は上の子の学校の懇談会でお出かけ。ということで会社を休んで下の子の相手をすることに。

とは言っても上の子も中間テストなので昼には帰ってきます。近場で,と思ったところ「ヤゴ取り」がしたいとのこと。実は前日,小学校のプール掃除でヤゴ取りをしたのですが,一匹も取れず残念だったよう。

ということで網と小さな水槽を持って近所の池のある公園に行ったのですが,小さな魚はそこそこいるもののヤゴは見つかりません。1時間あまり探したあと,今度は別の公園に行きました。

そこでもヤゴは結局みつからなかったのですが,ザリガニを発見。近くでザリガニを取っていた親子連れの話だと,網で適当に掬うだけでも取れるとのこと。その親子はほかの人にもらったというザリガニ釣り道具(木の枝にひもを付けてスルメをくくったもの)を二つもっており,親切にも一つを貸してくれたので,ザリガニ釣りに急遽変更しました。

確かによく見ると草の根元あたりに赤いハサミが見えます。スルメをうまく近くに落とすと寄ってきて挟みます。ただ,引っ張るとはずれてしまってなかなか取れません。すこしずつおびきだして最後は食いついたところを上に持ち上げて網で掬って取りました。体長10cmくらいあるなかなか立派なアメリカザリガニです。

その後,子供も網で適当に掬っただけでメスのアメリカザリガニを取れたり,隣の人にもらったりで計5匹のザリガニと1匹のエビを収穫。当初の目的とは大分ずれましたが,なかなか楽しめたのでした。

アメリカザリガニ
ザリガニ
Date: 2009/0602 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wall Street JournalがWine Advocate誌のレビュアの倫理問題について記事を掲載した件について,Robert Parkerが自身の掲示板にコメントを発表しました

記事の内容自体は,1カ月前からの論争の後追い以上のものがなかったため,実質的には前回引用した「Writer Standards」におけるParker以外の契約評論家のところで対応は済んでいるわけですが,逆にWSJでParkerの対応についてほとんど述べていなかったことへの弁解などをしています。また,Writer Standardsは会員でないと読めないため,誰でも読めるところにコメントを掲載するという意味もあるのだろうと思います。WSJにパーカーのコメントが不十分な形でしか載らなかったのは,彼がカリフォルニアにテイスティング旅行に出ている間に取材依頼が入り,そのまま締め切りを迎えてしまったからだということです。

WSJの記事,内容的には1カ月前でも書けるもので,どうしてもっと時間をかけてきちんと取材をした形で載せなかったのか個人的には疑問を感じます。締め切りが迫ってネタがなくて,無理やり記事化したような感じです。
Date: 2009/0601 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌で93点,2008年の年間トップ10という触れ込みのこのワインを飲みました。もともとSeghesioは良質で手ごろな価格のジンファンデルを作ることでは定評があります。

ジンファンデルにありがちな甘さはほとんど感じられず,どちらかというと酸がしっかりした印象。きめの細かなタンニンとあいまって割りと硬質なイメージです。もちろん梅や杏のようなジンファンデルらしさもあります。これは2000円台のジンファンデルとしては,かなりの出来といっていいでしょう。

個人的には2000円~3000円台のジンファンデルではジラードが一押しだったのですが,ジラードがOld Vinesの柔らかさがよく出た芳醇なワインなのに対して,こちらはちょっとタイプが違うような気がしました。どちらもよくできたワインですが,好みで言えばやはりGirardかな。値段も700円近く違いますが。

Date: 2009/0601 Category: 技術系
Posted by: Andy
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しつこいですが,まだバラ折ってます。今日は苦手な方。やっと裏の処理が大体分かって,普通の折り紙でもできるようになりました。

バラ

写真の左は10cmの和紙,右は5cmの折り紙。7.5cmの折り紙でも折ったのですが行方不明(笑)。5cmの方は実は裏はかなりいい加減。和紙の方は意外ときれいにできました。裏側をきれいに折ることに集中していると表がぐちゃぐちゃになりがちなのが難点。

この折り方は最初に16分割するので5cmの折り紙だと折り目の間隔が3mm強という細さになってしまいます。精密に折らないとだんだんずれてきて大変なことに。爪楊枝とピンセットに大分お世話になりました。
Date: 2009/0530 Category: 技術系
Posted by: Andy
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家人のリクエストに応じて川崎ローズ(2週前に折った方)をもっと小さい折り紙で折ってみました。左から15cm四方の普通の折り紙,10cm四方の和紙(先週紹介したもの),7.5cm四方,5cm四方,4cm四方のサイズです。

バラ1
バラ2

一番右は小指の先くらいの大きさ。ちょっとピントが甘いですが,これだけ拡大してみました。

小サイズ
小サイズ上から

爪楊枝も使って仕上げました。

ところで,下記の本を借りたのですが,結局これに載っているバラは「折り紙夢WORLD 花と動物編」と同じものだけでした。ただ,数学的な話などが結構載っていてそこは面白そうなので読んでみようと思っています。


Date: 2009/0530 Category: 技術系
Posted by: Andy
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先週試した2種類の川崎ローズのうち,片方は本を見なくても作れるようになったのですが,もう一方が途中でどうしても分からなくなってしまうので,再挑戦しました。

まずは20cm四方の折り紙で挑戦。これだけ大きいと分からなくなっていたところの「あるべき姿」が分かるので,ここでこんがらがる場所の形を頭に叩きこみました。その上で15cm四方(いわゆる普通の折り紙のサイズです)で挑戦。途中一工程省略(紙のたるみを取るところですが,このサイズだとほとんどたるみもでないので)しましたが,20分かからないで折れました。仕上がりはあまりきれいじゃないですが,花びら自体にはあまり力を入れなかったので…

成功例表

裏がこのように四角くなるのが特徴で,こうなれば成功です。

成功例裏

調子に乗って10cm四方の和紙でもやってみましたが,さすがに小さすぎて失敗しました。裏がぐちゃぐちゃ。
失敗例表
失敗例裏
Date: 2009/0529 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋にSea SmokeのフラグシップTenが入っています。日本で見かけることは減りましたが,値段はさほど変わっていないのがありがたいところ。Wine-Searcherによる平均価格は126ドルということなので,1万3800円はまあまあでしょう。

基本的にSea Smokeは濃い,甘い系ピノです。Tenはその特徴も強いです。みずみずしさを味わうなら一番下のBotellaがベスト。Tenは4~5年寝かすくらいがいいと思います。

Date: 2009/0528 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhoneのAppStoreでLonely Planet San Francisco City Guideが無料になっているそうです。
"an Fransicoにお出かけの予定がある方は、1,800円のはずがなぜか無料のこのアプリをポチっておくことをおすすめします。"

Twitter / iPhone・iPod touch ラボ: どうやら特定のアプリのせいではないようです。というこ ...

確認してみましたが,確かに無料です。容量54.5Mバイトと大きいですが,その代わりオフラインの地図も入っているので,現地で通信しなくても利用できるという大きなメリットがあります。Lonely Planetは米国の旅行ガイドでは定評があるシリーズの一つ。

サンフランシスコに行く予定があるiPhone/iPod touchユーザーはダウンロードしておくのがお勧めです。
Date: 2009/0528 Category: 技術系
Posted by: Andy
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閑話休題。New York Timesの記事によると米国のティーンエイジャーは1日70通を超えるショート・メッセージ(SMS)を送受信しているとのこと。
American teenagers sent and received an average of 2,272 text messages per month in the fourth quarter of 2008, according to the Nielsen Company

これは1年前の倍以上ということですが,平均これだけってすごいですねえ。ティーンエイジャーといっても日本で言うと中学生から大学生1,2年生まで含むわけなのですが,満遍なくそうなのでしょうか? 日本では携帯中毒で学校への持込禁止といった話が上がっていますが,米国ではそういう話はないのでしょうか?

子供たちに限らず,携帯電話は便利なツールであることに異論はないですが,それにしがみついて離れられなくなるような状態は健全とは言えないと思います。このような状況がどこまで進むのか,あるいはストップすることはあるのか,日本も含めて気になります。

PS. Twitterも最初は依存性が少ない軽いコミュニケーションのためだったような気がしますが,フォローする人が増えるにつれ,一日何千ものタイムラインが流れるようになり,ほとんど流し読みとはいえ,だんだん依存性が強くなってくるのは危険な兆候かもしれません。
Date: 2009/0528 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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珍しくカリフォルニアワイン。ハワイのレストランで飲んでます(遠峰一青親子)。

Kongsgaard Chardonnay The Judge 2004

Marcassin Pinot Noir 畑名不明(多分Marcassin Vineyard) 1996

Hess Collection The Lion 2004


レストラン価格でいくらくらいでしょう? 3000ドルくらい?
ええワイン飲んでますなあ。
三つ目にヘス・コレクションを持ってきたのはなかなかかと思ってしまいました。
Date: 2009/0527 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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1カ月ほど前に,ブロガーがWine Advocate誌のレビュアの倫理性についてパーカーに質すという記事を書きましたが,この問題をWall Street Journalが取り上げています

といっても特に新たに明らかになったことがあるわけではなく,後追い記事なわけですが,権威ある新聞が取り上げたことで方々で話題になっているようです(読売新聞も取り上げていましたが,発端となるブログについて言及していないのは意図的なものでしょうか)。

パーカーはこの問題への対応として,これまでパーカー自身についてしかかかれていなかったWine Advocate誌の他の評論家についてWriter Standardsの中に追記しています。かなり長いので,要約した部分だけ引用しておきます。

All writers hired as independent contractors must certify that they maintain rigid standards of independence and integrity, writing about what is in the bottle, free of external pressure. Infrequently, I do permit these writers to accept free airline travel and related but limited hospitality, but only for the purposes of education involving geography, geology, and lay of the vineyards in their areas of responsibility, or to speak at wine conferences. All tastings, other than expressly noted, are done either stateside in peer groups, or in author-organized tastings in the country where the wines are produced. They are done under both blind and non-blind conditions, at specific domaines, at centralized locations, and on occasion, with importers. I routinely purchase and taste some of their highly rated wines to verify and monitor their reviews for accuracy
Date: 2009/0526 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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マーフィー・グッドの「理想の仕事」について百式で書かれていたのでアップデート情報。

応募者から4人の候補を選ぶのですが,既に二人は内定しています。Hardy Wallace氏とRick Bakas氏。Rick Bakas氏はかなり有名人でTwitterでは1万7000人以上もフォロワがいます。

応募ビデオは


この二人だったらHardy Wallaceのユーモアに乗りたい感じです。募集は6月19日までなので,まだ間に合います。ビデオを見て投票するので,ここがカギですね。もっと面白いビデオを作れば意外と一発逆転があるかもしれません。
Date: 2009/0525 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Opus One 2005,またいろいろなショップに入っています。安いところは消費税や送料入れても2万円を切ります(下記参照)。米国では安いところで140ドルくらいですが,平均は190ドルくらいなので,あまり変わらない水準に達したと言えるのかもしれません。数年前までの「日本は倍」といった状況よりは大分改善しているのが確かだと思います。思い入れのあるヴィンテージだったら,一本買っておいても,と思ってしまいそうな値段です。

Opus Oneの評価については以前の記事に書いているので,そちらを見てください。Wine Advocate誌のレイティング,いわゆるパーカー・ポイントでは過去最高の95点となっています。

そういえばRobert Mondaviが亡くなってから1年経ってしまいました

Date: 2009/0525 Category: 技術系
Posted by: Andy
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日本ではワイン業界とWebとの間はオンライン・ショッピングを除くとかなり距離が離れている感じがしますが,米国では随分それが近付いてきたように思います。急上昇中のサービスTwitterで見ると,Wine Library TVのGary Vaynerchuk(@garyvee)が現在フォロワー・ランキング84位で41万4526人。最近ではJancis Robinson(http://twitter.com/JancisRobinson)なんかも登録しています。Bonny DoonのRandall Grahm(@RandallGrahm)などワインを作る方も登録しているし,「偽ロバート・パーカー」(@101points)も登場しています。

Twitterに入ったけど誰を登録したらいいか分からないという場合はwefollow.comが役に立ちます。例えばワイン関係なら#wineで。

ちなみに僕は あっとandyma で。とはいえワイン関係では全然つぶやいていないのでご了承のほどを。あと,フォローいただいてもフォローするとは限らないのでそれもご了承を。
Date: 2009/0525 Category: 技術系
Posted by: Andy
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みかみかが福山ローズを折っていたからというわけではありませんが,再び川崎ローズ。今度は和紙で折ってみました。10cm四方と小さいサイズなのでちょっと折りにくかったですが,和紙は曲線を出しやすいので出来上がった作品は大分やわらかい感じになりました。

和紙バージョン

ちなみに昨日からの写真は全部iPhoneで撮っていて,TiltShiftというソフトで周りにボケ味を出しています。ただ,元のカメラがシンプルすぎるので,色味が大分変わってしまっている写真が結構あります。ということで,これだけはデジカメ(とはいってもコンパクトだけど)でも撮っておきました。

同じバラ

もう一つの川崎ローズにも同じサイズの和紙で挑戦しましたが,これは紙が小さいと最後の方が難しくなりすぎてしまいます。挫折中。

ところでいろいろあるバラの折り方ですが,mixiでいただいたコメントによると川崎ローズといっても6種類くらいあるそうです。そのあたりは下記の本がくわしいということです。福山ローズも最後の方の花びらの表現の付け方は違いますが,それ以外はほとんど川崎ローズと同じようでした。

Date: 2009/0524 Category: 技術系
Posted by: Andy
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土曜日は炊事くらいしか家事もせず(あー,洗濯もしたか),折り紙ばっかりしていました。先週バラの折り紙のことを書きましたが,発端はそれ。川崎ローズという有名なバラの折り紙を博士の折り紙夢BOOKという本を見ながら折っていたのですが,同じ作者の「折り紙夢WORLD 花と動物編」に載っている川崎ローズは折り方が大分違うのです。平日の朝にやってみたら会社に遅刻しそうになってしまったためで週末まで保留にしていた次第です。

川崎ローズ

なんとかバラっぽく仕上げましたが,後半が難しく,よく分かりませんでした。次は調子に乗って同じ本からあじさいを折りました。

あじさい

次に川崎ローズに再挑戦。本に練習は20cm四方,本番は30cm四方と書いてあったので,大きな紙を使っての挑戦です。今度は大分できるようになりました。

川崎ローズ再挑戦

細かいところを見ると,最後裏面が正方形になるところがちょっと崩れていたりして,完璧ではありませんが,大分進歩しました。

あじさい
カエル

これは川崎さんの本ではありませんが,折ったのでついでに載せておきます。カエルは妻作。

次は蝶とひまわり。どちらも博士の折り紙夢BOOKからです。

蝶
ひまわり

最後はパイナップル。妻のリクエストで作ったのですが,小さいユニットを組み合わせて作るタイプの作品です。ここでは4cm四方の折り紙を71枚(本当は63枚なのですが,ちょっと背を高くするために一段増やしました)も使って折っています。さすがに疲れたので最後の方は妻に手伝ってもらいました。

パイナップル




Date: 2009/0522 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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これは売れるだろうと思いましたが予想以上のスピードで各ショップ売れきれています。今はWassy'sに10本入っています。

Date: 2009/0522 Category: イベント
Posted by: Andy
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サンフランシスコのCrushpadが今年もオープンハウスを開きます。6月20日14時~18時。予約はこちらからどうぞ

それから,Crushpadの顧客は他の顧客とのワイン交換会も同時開催です。顧客の方はこちらから
Date: 2009/0521 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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この記事の内容はもしかすると将来ワイン業界に大きな影響を与えるかもしれない,という感じがします。タイプは違うけどCrushpadに匹敵するくらいの意味があるかもしれません。

ワイン販売やコミュニティ・サービスを手がけるVinfolioが,ワイン・セラー管理サービスの最大手CellarTrackerと協力することになりました(発表記事)。Vinfolioは5月20日に「Vinfolio Marketplace」というコンシューマーがワインを売買できる場を7月に開始すると発表しましたが,そのシステムとCellarTrackerを連携させるということです。具体的に言うと,CellarTrackerのユーザーは,CellarTrackerのユーザー・インタフェース上でVinfolio Marketplaceを使った売買ができるようになります。

CellarTrackerは13万5000のユーザーが1200万本以上のワイン管理に使っています。僕もワインのレビューが見つからないときなどはCellarTrackerを見ることがよくあります。また,Vinfolioにとっては,実は既に販売するワインの7割はユーザーからの委託販売なのだといいます。つまりマーケットプレースが成り立つ土俵は十分に整っているといっていいと思います。Vinfolioのコミュニティ・サービスは先日紹介した記事でも高く評価されています。

CellarTrackerとVinfolioはコミュニティ・サービスという面ではライバルでもあるわけですが,どちらにとってもメリットがあるということで今回の提携に踏み切ったことも英断だと思います。

【追記】VinographyのAlder氏も「Today, the world, or more accurately, the market of fine wine has changed fundamentally with the announcement of the Vinfolio Marketplace.」と,今回の提携について書いています
Date: 2009/0521 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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エサキホンテンにおいて5月21日午前10時までの限定でShafer Hillside Select 2003が税込み送料込みで2万4570円です。米国で200ドルを切るところもありますが,平均250ドルくらい(もちろん税抜き送料含まず)なので,かなり割安です。Wine Advocateでのレイティングは95点とHillside Selectにしては低めですがパーカーはほとんど手放しで褒めています。
Cabernet Sauvignon Hillside Select shows some graphite and pain grille notes intermixed with creme de cassis, licorice, camphor, and some spice box. Full-bodied, powerful, with fabulous fruit, silky tannins, and an intense mouthfeel, this is a gorgeous wine to drink over the next 20-25 years.

ちなみに下でも紹介していますが,このワインショップではBondのMatriarchが残っています。現時点で残り4本。カベルネ・ファンでお金があったら両方買っておくべきでしょう。メイトリアーク,高価なカリフォルニアのカベルネには厳しい意見が多いパーカーの掲示板でも「これは買い」という人が珍しく主流です。
Date: 2009/0520 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サイドウェイズ日本版の予告編が公開されているといのをCalifornia Wine Gardenのブログで知りました。

サイトはこちら(いきなり予告編始まります。音が大きいので注意)。music by ジェイク・シマブクロなんですね。ナパさんの差し金?

予告編を見る限り小日向文世さん生瀬勝久さんのだめっぷりが面白そうです。公開は今年秋とのこと。

過去記事はこちらとかこちらとかこちらとか。
Date: 2009/0520 Category: 技術系
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スクリューキャップのワインが増えてきたとはいえ,いまだ主流はコルク栓。うちでは抜いたコルクはなぜだか捨てずに貯めているのですが,意外とそういう人は多いのではないでしょうか?

Dr. Vinoのブログにコルクの有効に使う10の方法という記事が出ていました。芸術作品にしてしまったり,壁にしてしまったり,いろいろあってなかなか面白いです。個人的にはミニチュアモデルが結構気になりました。

リサイクルという項目ではiPhoneのケースも。もちろん自分のコルクで作れるわけではありませんが,実際にこのケースは市販されています。私が使っているケースと同じGriffin Technologyの製品。Amazon.comのレビューではなかなか好評。Amazonでは現在品切れですが,eBayでは購入可能です。ショック・アブゾーバーとしてはいいでしょうね。

下の写真はうちの子が作った鉛筆立て。
鉛筆立て
Date: 2009/0519 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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2008年のWine Spectator誌Top100で10位にランクインしたSeghesioのSonoma County Zinfandel 2007が柳屋に入荷しています。前年より値段が下がって税抜き2700円。米国の平均価格が26ドルくらいなので,ほぼ現地価格相当です。2000円台ならかなりお買い得な感じがします。

Wassy'sも同価格。タカムラはちょっとだけ高いですが5月21日までは8000円以上購入で送料無料です。

Date: 2009/0518 Category: おすすめワイン
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以前に中川ワイン販売がボンドの扱いを始めたという記事を書きましたが,カリフォルニアワインあらかるとで入荷しています。多分一番お買い得なのはMatriarch(メイトリアーク)。米国の実勢価格が125ドルくらいからなのが1万800円(税抜き)です。前にも書いたようにBondはメーリング・リストに入っていてもセットでないと購入できないので,バラでこの価格はかなりメリットがあると思います。

ほかの単一畑物も絶対額は高いですが,それでも米国の実勢価格は300ドルを超えているので,それより安いです。

なお,ボンドはHarlan EstateのBill Harlanが始めたプロジェクトで,ナパの様々なテロワールを表現する畑からの購入ブドウでワインを作っています。Matriarchはそれらのブレンド物。ボンドは生産量の1/3をバルクで売り払っているため,Matriarchといえども単なるセカンドワインというよりは,もっとまじめに取り組んだワインであるとパーカーは書いています。



Matriarchはハーラン・ファミリーのワインとしては,過去最安だと思います。ハーランというブランドは今でも人気なので,かなり早く売り切れるだろうと思います。買いたい人はお早めに。

【追記】やっぱりメイトリアークは出足早いですね。別のショップのリンクも貼っておきます。
Date: 2009/0518 Category: グルメ
Posted by: Andy
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土曜日は午前中は下の子が理科実験教室。午後はベランダで野菜を育てたいというのでホームセンターで苗(ミニキュウリとサツマイモなど)を購入して植えました。

夕食に,何年か前に買ったきりになっていた「たこ焼き器」をついに登場させました。
たこ焼き
これだけだと失敗の危険がかなり高いので,隣ではホットプレートで「チヂミ」を焼いています。最初は全く丸になりませんでしたが,途中からは段々たこ焼きっぽくできるようになりました。ただ,生地をもっとゆるくした方がよかったようです。それからこのプレートは「火加減」がなかなか難しい。ちょっと油断すると回すのが遅れてしまうので,一度にあまり多く焼かないように作りました。途中で電源をこまめにオンオフするなど,技術をみがく必要がありそうです。

日曜日は天気が悪いので,珍しく家で割とのんびり。最近,下の子がずっと折り紙をやっているので,僕もちょっと作ってみました。
川崎ローズ
川崎さんという,折り紙で博士号を取った人の考案した「川崎ローズ」です。折っていてかなり面白いです。完成品の写真を見ると,もっと中を広げないといけないみたいですね。

夕食は新じゃがと豚肉のみそ合え。例によって小林カツ代さんのレシピ。うまいです。



Date: 2009/0517 Category: ワイナリ訪問
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Dominus Winery
Originally uploaded by ianxharris

DesignCraveというブログに世界のワイナリの建築トップ10という記事が出ていました。

カリフォルニアから選ばれているのはDominus(写真),Merus,Artesaの三つ。Dominusは一見,無骨な石組みに見えますが,実は石の隙間から風が通るように工夫されていたりして,面白い作りのようです。

Merusはテイスティング・ルームを紹介しています。

Artesaは行ったことがありますが,確かにおしゃれです。

ナパではキホーテなんかもデザイン的に気になるところです。
Date: 2009/0515 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Sonoma Valley Vintners & Growers Allianceは5月11日,初のワイン・コンペティションをLodge at Sonomaで開催しました(元記事)。「2006年のCabernet Sauvignon,小売価格30~49ドル」などとかなり細かいカテゴリー分けがされています。

各カテゴリーでのトップのワインのほか,Double GoldからBronzeまでの評価も出ています。Double Goldに輝いたのは以下の3本。

Category: Cabernet Sauvignon, Vintage 2005, retail price, $30 and up
Arrowood Vineyards & Winery
2005
Cabernet Sauvignon
Monte Rosso
Sonoma Valley
DOUBLE GOLD

Category: Syrah, Vintage 2006, retail price, $30 and up
Nicholson Ranch
2006
Syrah
Las Madres
Sonoma Carneros
DOUBLE GOLD

Category: Chardonnay, Non-Barrel Fermented, Vintage 2007 , retail price, $15 and up
Roche Carneros Estate Winery
2007
Chardonnay
Estate
Sonoma Carneros
DOUBLE GOLD

ちなみにSonoma Valleyではこの週末「Passport Weekend」が開催されます。今頃はブドウが花を付けていて,まだのんびりできるいい季節だと思います。
Date: 2009/0514 Category: 技術系
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しづきさんのご協力を得て,iPhoneでブラウズしやすくしてみました。コメント入力が動いていないようですが,ブラウズはできると思います。

iPhone対応

不具合などあったらご連絡ください。
Date: 2009/0514 Category: 読書感想
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カリフォルニアワインの入門本が出版されました。といっても英語です。黄色と黒の装丁で有名な「for Dummys」シリーズの一冊です。

目次はこんな感じ。
* California wine 101 — understand the range of California wines, what makes them unique, and what a varietal wine is
* Review the regions — explore the major wine regions of California and what makes each one special, from the soil to the climate
* Open the bottle — become fluent in the Big Six: Chardonnay, Sauvignon Blanc, Cabernet Sauvignon, Merlot, Pinot Noir, and Zinfandel
* Go beyond the basics — appreciate Pinot Grigio, Viognier, Syrah, sparkling wines, and more
* Round out your wine experience — pair and share wines, learn about the proper glassware and serving temperatures, and prepare for a winery visit

それと,次のようなことが分かるとのこと。
* An overview of California wine today
* Wine recommendations for all budgets
* Explanations of wine label language
* A map of wine regions
* Tips for aging and collecting California wines
* Winery tasting etiquette
* The ins and outs of recent vintages
* Top wine country travel destinations
(以上Amazon.comによる)

Amazon.comでは中の検索もできます。日本のAmazonでは中は見られませんが本は買えます。1763円ということなので日本のワイン雑誌と変わらない値段。送料も無料ですから,一冊持っておいても良さそうです。特に,これから旅行の予定がある人などはワイン英語の勉強にもなると思います。ちなみにこのシリーズの英語はかなり平易なので,日本で大学に受かるくらいの英語力があれば結構すらすら(知らない単語以外は)読めるのではないかと思います。

Date: 2009/0513 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かじわら酒店でPatz & HallのDutton Ranch Chardonnayが税抜き4500円で出ています。ヴィンテージは2000。Wine-Searcherによると現地価格で平均54ドルとのことなので,それよりも安いです。
Wine Advocate誌の評価は91点。

ただ,懸念材料はもうピークは過ぎているであろうこと。Dutton Ranchはどちらかというと早飲み型のワインなので,味わいがどうなっているか気になるところです。特に一回開けたらその場で飲み切る必要があるでしょう。

Date: 2009/0512 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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元女子プロゴルファーのアニカ・ソレンスタムが自身の名の付いたAnnikaワインを発売しました。ワインを作っているのはゴルフ・コースを持つことでも知られているWente Vineyards。シラー75%,カベルネ・ソヴィニョン25%のブレンドだそうです。

価格は75ドル。生産量はわずは611ケースなので,ファンの方は上記サイトからメールして購入するのが吉ではないかと思います。

Date: 2009/0511 Category: 業界ニュース
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zoukさんのところで知った話です。サンタ・バーバラで山火事が続いており,その影響でSanta Barbara Wine Futures Tastingもキャンセルになってしまったようです。どうも今年はSanta Barbaraにとっては厄年のような感じです。せめてブドウの生育はうまくいっていいワインができますように。
Date: 2009/0511 Category: 技術系
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ユーロカーブのワインセラーを長持ちさせる方法という記事で紹介した,注意点の2番目であるコンデンサーの埃払いをしました。本体の上に上半身を乗っけて手を伸ばして雑巾で拭ったのですが,残念ながら全体には手が届きませんでした。

・柄の付いた埃取りを使う
・掃除機の先に細い筒を付けて吸う

などしないと,全体の掃除は難しそうです。また,鉄格子と壁との間が5cmくらいだったのですが,このような作業を考えると10cmくらい幅がないとやりにくそうです。これから設置する人はその辺りも気を配るとよろしいのでは。

それでもかなりの埃が取れて,やっただけの甲斐はあっただろうと思います。
Date: 2009/0509 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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VinTankというワイナリ関連のコンサルタント会社(でいいのかな?)がワイン関係のソーシャル・メディアについてのホワイト・ペーパー(リンク先はPDF)を公表しました。

85ページもあるので流し読みしただけですが,最初のパートではFecebook,Twitter,LinkedIn,WineLibrary.tvといったソーシャル・メディアの位置付けと使い方,その効果の測定といったことが書かれており,次のパートではその他新しいワイン専門のソーシャル・メディアが取り扱われています。最後にブログの影響に付いて考察しており,巻末にはこのレポートに取り上げてもらいたいソーシャル・メディアのためのフォームが載っています。

今後,伸びる可能性が強いソーシャル・メディアとして一押しされていたのはVinCellar。先日ちらっと言及したVinfolioが運営するソーシャル・メディアです。
Social Media Chart
日本だと,ソーシャル・メディアといってもmixiなどSNSとブログくらいしかありませんし,ワイナリによる利用はまだ少ないですが,きっとこれから増えてくるでしょう。
Date: 2009/0508 Category: 技術系
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ぐんま昆虫の森でのロケでした。しょこたんがロケに参加していなかったところがもう一つでしたが,「顔に止まる蝶」などそれでもなかなかみごたえありました。

飼育室などでの撮影もありましたが,こういうのはテレビ専用なのだろうなあと思っていたら,ここはすごくプログラムが豊富で「飼育室探検ツアー」なども無料で開催しているようです。

サイトをよく見たらここの園長は矢島稔さんではないですか。多摩動物園の昆虫館などを作った人です。この人の書いた「黒いトノサマバッタ」はトノサマバッタを育てているときのバイブル的な本でした。子供向けですが,大人が読んでも面白い本です。

ぐんま昆虫の森,急に行ってみたくなりましたが,うちからだと結構遠そうです。日帰りだと半分以上車の中で過ごすような感じかな?

Date: 2009/0508 Category: 業界ニュース
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読売新聞の記事によるとソノマのワイナリMurphy-Goodeがワイン好きにとって「理想の仕事」をオファーしているとのこと。

仕事の内容はFacebookやYouTube,その他ソーシャル・メディアを使って,ここのワインや土地を世界に紹介するというもの。報酬は月1万ドルでHealdsburgの美邸に住めるそうです。

募集はこちらから。1分以内のビデオを作って提出する必要があります。ビデオが一覧できるページを見ると既に40人が募集しているようです。

応募してみようかと,ちょっと思ってしまいました(就労ビザがないので募集要項を満たせませんが)。
Date: 2009/0507 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Sine Qua Nonのシラー,グルナッシュのRaven(ヴィンテージは2006)がタカムラで税抜き2万5000円で出ています。しかも5月8日の午前9時59分まで楽天ポイントが最大で10倍つきます。2万2500円となると米国での最安価格とほとんど変わらないレベル。安いです。このワインについての詳細は過去記事を参照してください。

ファイン・ワイン・クラブでも同価格ながら,ポイントは通常付与通り。明日朝以降なら,本数が残っているこちらがお勧めです。

Date: 2009/0506 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店で5月10日までの限定でCaleraの単一畑(リード,ミルズ,ライアン)とAu Bon Climatのイザベルが割引になっています。イザベルやカレラのライアンは5000円台ですから10年くらい前の水準(Ryanはなかったですが)からすると半額くらいの感じです。そのころは日本で知られているカリフォルニアのピノといったらこの二つのワイナリくらいしかありませんでしたが,今とは隔世の感があります。

Date: 2009/0505 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日,三崎港の朝市に行ったことを書きましたが,そのときに買ったマグロのカマを食べました。全長20cmくらいある大きなカマを親は1個ずつ,子供は二人で1個にしたので全部で三つ。塩とオリーブオイルで1時間くらいマリネしてからオーブンで30分強焼きました。隙間にタマネギとジャガイモ,エリンギを並べて焼いたものが付け合わせ。

マグロカマ

身が分厚くて味が染みないので,醤油やポン酢を付けながら食べましたが,さすが本マグロ。脂が乗っていてジューシー。とてもおいしく,また思った以上に身が多くて食べ応えありました。ちょっとぜいたくですが,これで1本600円は安いです。またすぐにでも買いに行きたくなりました。

ちなみに合わせて飲んだワインはCargasacchiのピノ。最近はNZのピノとかこういうピュアなピノがおいしく感じます。
Date: 2009/0503 Category: テイスティング・ノート
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お誘いを受け,久しぶりにワイン会に出席しました。なんだかすごいワインばかりで,堪能させていただきました。

最初のワインはAubertのChardonnay Ritchie 2007。この日唯一の白。さわやかなんだけど,ゴージャスなワイン。「酸味がちょっと強いのでは」という意見もありましたが,個人的には全く問題なし。ただ,時間がたったら温度のせいかちょっと樽が気にならなくもなかったです。ちなみにWAでは94-96点。

次は,一部で話題のピノ・プロデューサ,ニュージーランドのMuddy Waterです。Slowhand 2007 Pinot Noir。これはおいしいです。ニュージーランドらしい素直でピュアな味わい。うまうま。65ニュージーランド・ドルというから日本円に換算すると4000円弱です。

3番目のワインはKistlerの新しいキュベNatalie Silver Belt。これもWAでは94-96という高得点を得ています。takuyaさんによると2008年に資本参加したDurellのBill Price氏の娘さんの名前を取ったものだそうです。このワインはまだちょっと生固。収斂性のあるタンニンがややとげとげしい感じです。ただし,しばらく冷やしたらかえっておいしくなりました。ただ,まだ実力を発揮していたとは言えない感じ。Kistlerはいつ飲むのがおいしいのか,という問題はあるようですが,もうちょっと待った方がよさそうなワインでした。

次はAuteurのShea Pinot Noir 2007と3本続いて2007のピノです。Vinfolioというワインショップとワインセラー管理ツールのサイトで2年連続100点を取っているそうです。ワイナリはカリフォルニアですが,Sheaは言うまでもなくオレゴンの畑。AuteurはEast HillのBack Blockという,丘の上のブロックを使っているそうです。これはオレゴンらしい,抑制の効いたワイン。100点というのはちょっと,という感じもしますが,いいワインだと思いました。ただ,オレゴンのワインは自己主張が激しくないので,こういうワイン会だとちょっとおとなしく感じられてしまうところはあるかもしれません。

最後のワインはRidgeのMonte Bello 1985です。WAで94点を取っているこのワイン,さすがです。まだまだ若いし,うまみもたっぷり。ピノもいいですが,こういうカベルネはやはり存在感もあるし,いいですね。ご馳走様でした。

ワイン

この日は5人でワイン5本。久々のワイン会なのでつぶれてしまうのではないかとちょっと心配だったのですが,それほど飲み過ぎることもなく無事に帰宅できました。
Date: 2009/0501 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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とある方から教えていただいた,ソノマはセバストポールの学校の寄付金集め用オークション。よく見てみたら,オバマ米大統領就任の昼食会で供されたKorbelのSpecial Cuveeが出展されています(昼食会の過去記事はこちら)。

25ケースしか生産されていないマグナムボトルで中身はKorbel Natural 2004だそうですが,昼食会のシールが貼られており,裏面のラベルも特別なものだということです。
Presidential Seal

当然,このボトルは市販されたことはなく,世間にお目見えするのはこれだけになるでしょう。提供元はもちろんKorbel自身です。今のところ「1ドル」のビッドが付いています。落札できたらお宝ものですが…
Date: 2009/0501 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのワイナリConn Creekがユニークな体験・実践プログラムを開始しました。「AVA Barrel and Blending Experience」とよぶこのプログラムはナパの14個のAVAのブドウでできたワインをバレル・サンプリングの形で体験でき,さらにそれらのブレンドを自分でしてワインを持ち帰れます。

ワインメーカーのMike McGrath氏が自ら指導してくれるというこの体験プログラム。参加費は95ドルとそれなりにしますが,ワインを持ち帰れることを考えたら高くないでしょう。

プログラムは1日2回(10時半と2時開始),最大10人まで。水曜日以外の曜日に開催します。もちろん要予約です。

同じような体験プログラム,前に記事で書いたなあと思って,このサイトの中を検索してみたらありました。開催場所がCopiaということで既になくなってしまっています。

Date: 2009/0430 Category: イベント
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アナハイムのディズニー・リゾートで4月24日~6月7日,第4回目となるDisney's California Food & Wine Festivalが開催されています。California Adventure Park.に入場すれば無料で参加できるセミナーなどもあります。ゴールデン・ウイークなどでLA方面に行かれる方は参考にしてくださいませ。
Date: 2009/0428 Category: テイスティング・ノート
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柳屋の楽天出店5周年記念セールで出ていたニュージーランドのピノ・ノワールHunter'sを飲みました。

Hunter's

最初は赤系の果実味を中心としたチャーミングなピノという印象。二日目からは鰹節の出汁のような味わいが強くなってきます。総じて2000円としては非常にいいワインだったと思います。あっさり売切れてしまったのが残念。

Date: 2009/0428 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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私がピノを飲み始めた10年前ころ,カリフォルニアのピノ・ノワールで一番珍重されていたのはWilliams-Selyemだったように思います。まだワイン雑誌のレイティングで90点台を付けるのが稀だったときにWine Spectatorなどで90点以上のワインを輩出していたのがWilliams-Selyemだったわけです。

その後,オーナーがワイナリを売却したり,Rochioliとの関係が切れたりといった逆風はありましたが,評価を下げずに今まで来ていることは賞賛に値します。

柳屋の5周年セールの一つとして,このWilliams-Selyemの単一畑ものが税抜き9999円で出ています。国内ではSonoma Countyなどの地域ものでも1万円近く,米国の価格も100ドル超が多いので,お買い得です。

Date: 2009/0427 Category: 技術系
Posted by: Andy
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週末はまたiPhoneネタでも書こうと思っていたのですが,時間がなかったのでちょびっとだけ。

日曜日に三浦半島の先端,三崎港の朝市に行ってきました。写真はそのときのもの。

三崎港

ちょっと不思議な雰囲気の写真ですが,実はこれ,iPhoneで撮った写真をiPhoneのアプリケーション「TiltShift」で加工してミニチュアモデルの写真風にしたものです。ちょっとエフェクト付けすぎたでしょうか。

もう一つの写真は鎌倉野菜の市場のもの。

鎌倉野菜

これも色合いが不思議な感じですが「CameraKit」というアプリケーションでいじったものです。

元写真は続きでどうぞ

» 続きを読む

Date: 2009/0425 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ファインワインクラブでDominusのファースト・ヴィンテージ1983年が出ています。Wine-Searcherによる平均価格は201ドル。税込み,送料込みで2万5200円はまあまあの線でしょう。

Wine Advocate誌のレイティングは90点(1992年の#32と1993年の#89)。飲み頃は1994年~2010年だから,状態さえ良ければまだ行けるでしょう(WAの飲み頃はピーク時期という意味なので,それを過ぎたらすぐ駄目というわけではありません)。点数は最近の基準からすると低く感じられますが,1983年のカリフォルニアのカベルネの中で最もいいものの一つであることは間違いないとパーカーは書いています。また,一般的にはドミナスは品種も国も違うのにペトリュスに似ていると言われています。ペトリュス飲んだことないので真偽は不明ですが。

Date: 2009/0424 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Dr. Vinoというブログを運営するTyler Colman氏がWine Advocate誌のエディタの倫理性について疑問を呈しており,パーカーの掲示板でも話題になっています(記事1記事2)。

問題にしているのはワシントン州などを担当するレビュアのJay Millerが,ワイン関係者と旅行に行ったり,アルゼンチンのワイン団体の招待で1週間の旅行に行ったりしたこと。パーカーは旅行代金や飲食の代金などを受け取らない旨,Wine Advocate誌で明記しており,それに反しているのではないかと指摘しました。

これに対して,当初はパーカーも「レビュアそれぞれで基準が違う」と言ってみたり,旅行に行った関係者とはWA誌に参加する以前からの友人だったのでしょうがない,などと言い訳していましたが,いろいろ証拠がでてきたためついには「今後はアルゼンチンのワイン団体の招待旅行は受けない」と非を認めた格好になってきました(スレッド該当するコメント)。

Tyler Colman氏は本職は医者ですが,年に2000種のワインとテイスティングするというつわもので,ワインの本も書いています。



評論家の力が強いワイン業界ですが,ブロガーとの力関係が少しずつ変わってきているような気がします。
Date: 2009/0423 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋の楽天出店5周年記念セールでRudd Jericho Canyon Proprietary Red 1999が税抜き9999円ででています。リリース価格が100ドル,米国での現在の価格が90ドル~120ドルといったところなので,現地並みかそれよりちょっと安いくらいの感じです。

柳屋の古酒で安くでているものは,ちょっとピークを過ぎてしまったようなもののときもあるのですが,このワインについては元々が長熟型。ロバート・パーカーは飲み頃を2002~2017年としていますから,まだまだ大丈夫というか,今からがおいしくなってくるころでしょう。ちなみにパーカーのレイティングは92。コメントは
his wine boasts both an impressive opaque purple color and bouquet of creme de cassis, roasted coffee, melted chocolate, toasty oak, licorice, and creosote. It is full-bodied, thick, and rich, with brooding but well-integrated tannin under all the flesh and density.

ちなみにRuddの当時のワインメーカーは現Ramey CellarsのDavid Ramey。Jericho Canyonは1998~2000年にRuddで作った後,Rameyのフラグシップになっています(ちなみにRameyの醸造は当初Ruddの設備を使っていました)。RuddからRameyに続くJericho CanyonのWA誌におけるレイティングは1998年から95,92,(90-92),96,96,93,94,95と極めて安定かつ高いです。ブルーチップ銘柄と言ってもいいくらいでしょう。

Date: 2009/0423 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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NYTimesのブログ「The Pour」にBonny DoonのRandall Grahmのインタビューが掲載されています。最近紹介したインタビューと基本的には似ていますが,分かりやすくよくまとまっていると思います。

今回のインタビューの焦点は2007年にBig House Redなどの売れ筋ブランドを売却した理由のあたり。Grahmは次のように語っています。
"My wines were O.K., but was I really doing anything distinctive or special? The world doesn’t need these wines — I was writing and talking about terroir but I wasn’t doing what I was saying. I wanted to be congruent with myself."

The Pour - His Big Idea Is to Get Small

自分のワインは,なくても困らないようなワインであり,そうでなくて自分にしか,その土地でしかできないワインを造りたいというのが,この売却の最大の理由だったということです。それにしても生産量45万ケースから3万5000ケースと10分の1以下にしてしまうのですから,普通ではできない決断です。

そして,今後のワイン作りについては
“I don’t want to rely on winemaking tricks anymore”
中略
“You can’t make an original wine that way. You can make something clever or artful, but not great.”


と,人為的でないワイン作りを目指します。そして,Soldadにある自社畑では灌漑なしにブドウが作れないため新しい畑も購入します。新しい畑はSanta Cruzから35マイル東にあるSan Juan Bautistaという町で北東向きの斜面という一般的にはブドウ畑に向かないような条件のところだというから驚きです。また,将来の夢としてはブドウを種から育てたいということも考えているそうです。

既存の常識にとらわれず,我が道を進むRandall Grahm。後半にはAu Bon ClimatのJim ClendenenがGrahmを最も頭のいいワインメーカーと尊敬しているという話も出てきます。ぜひご一読を。
Date: 2009/0423 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かわばた酒店でカレラのハーフボトルを各種売っています。セット販売ではなくばら売り。価格はフルボトルの半額程度なので割高感もありません。お試しや,飲みきり用としてよさそうです。ジェンセンもあります。

Date: 2009/0422 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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春は人事異動の季節,と言っていいものやらなにやらよく分かりませんが,さすがに秋の収穫シーズンにワインメーカーが代わるなんていうのは異常事態なわけで,春にはその分毎年なにかしらの異動があるわけです。Wines & Vinesで今年のナパの状況をまとめています

数は多いのですが,それほど有名どころはないようです。一番目立つのはトップに上げられたJoel Aiken。Beaulieu Vineyard(BV)で27年間もワイン作りをしてきており,ワイン作り担当の副社長でもあります。自身のプロジェクトを始めるということですが,Georges du Latour Private Reserveだけは最低1年は見るとのこと。後任は20年勤めているJeff Stamborだそうです。

Duckhornに14年おりワイン作り担当ディレクターだったMark BeringerはArtesaに移りました。Mark BeringerはBeringerの末裔で,同族のRaymondで働いていたこともある人です。

後は元記事をごらんください。
Date: 2009/0421 Category: 技術系
Posted by: Andy
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WineEnthusiastのブログにユーロカーブのワインセラーを長持ちさせる方法というのが載っていました。EuroCaveは米国では,高級ワインセラーの代表的位置付け。以前紹介したパーカーの掲示板のスレッドでも,メジャーなVintage Keeperに対して「高いけどその価値はある」という評価が多いようでした。ちなみに我が家もユーロカーブ使ってます。

今回の記事でポイントは三つ。一つはチャーコール・フィルターを交換すること。二つ目はコンデンサーの埃を払うこと,三つ目はキャビネットを掃除すること。

以前,うちのセラーでチャーコール・フィルターが取れてしまったことがあるのですが,中が結露して結構大変なことになってしまいました。なのでチャーコール・フィルターは重要です。年に1回換えるのが基本なようです(そんなに変えてませんが,^^;)。

コンデンサーは背面の格子状になっているところです。半年に1回は埃を払う必要があるそうです。これはやっていませんでした。前のセラーも実は背面に埃が積もって動かなくなったことがあるので,ぜひやりたいと思います。

三つ目の中の掃除は必要があればということで,最初の二つをきちんとやっていれば大丈夫なような気がします。

ワインセラーのショップではこのほか「保湿剤」も消耗品として売っています。2年に1回が交換の目安だそうです。うちではこれは換えたことありません。

下記のショップはフィルターも保湿剤もまとめ買いの送料が同じだそうです。セラーと同時購入なら送料無料。特にフィルターはいくつかまとめて買うのがよさそうです。送料420円と割と安いです。ちなみにWineEnthusiastではフィルターは4個で149.95ドル。意外に日本の方が安いようです(セラー自体は日本の方が大分高いですが)。

Date: 2009/0420 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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今まで取り扱っていなかったのか? と逆にびっくりしてしまったのですが,中川ワイン販売がボンドの取り扱いを始めたそうです。

2005年ヴィンテージでMatriarch(メイトリアーク)が1万2000円。単一畑物がそれぞれ3万5000円。

Bondのワイン,メーリング・リストではセットでないと購入できません。2005年の場合Matriarchが3本で255ドル。単一畑物が5種類1本ずつで1375ドル。1本当たりにすれば,もちろん日本の価格の方が高いですが,バラで買えるメリットを考えたらかなり割安です。Matriarchがこれまで1万5000円くらいでしたから値下がりするのは間違いないでしょう。

このあたりのワインは不況の直撃を受けていますから,その関係もあるのかもしれません。
Date: 2009/0420 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Sine Qua Non(シン・クア・ノンあるいはシネ・クア・ノン)の2006年ヴィンテージのシラーとグルナッシュのシリーズRavenがいろいろなショップに入っています。Sine Qua Nonという特別なワイナリについては過去の記事を,昨年のAtlantisについては別の記事をご参考に。AtlantisはSine Qua Nonとしては初めて正規ルートで日本のショップに入荷したもの。昨年WA誌の177号でSyrahが100点を取り,またたく間に売り切れてしまいました。今回も似たようなことが起こる可能性は多分にあるので,ほしい人は早めに買っておくのが吉だと思います。昨年同様,シラー,グルナッシュともに3種類のラベルがあります。

なお,WA177では今回のRavenもレビューされており,Syrahは96-99,Grenacheは96-100という甲乙付けがたい点数になっています。ちなみにAtlantisのときはSyrah95-97,Grenache96-98というのが暫定評価。これが100,98と逆転しました。

ちなみに,パーカーのコメントはSyrahが
Aromas of sweet black and blue fruits, forest floor, lead pencil shavings, and spring flowers emerge from this remarkably elegant Syrah. With great fruit intensity, a stunning texture, and an opulent mouthfeel, this is a gentle, gracious, large-scaled wine displaying extraordinary finesse and elegance for its size. It will drink beautifully for 12-15+ years.

Grenacheが
The 2006 Raven Series exhibits that chocolate character that very ripe Grenache can sometimes possess, along with black cherry and black currant notes. Full-bodied and seamlessly constructed, it offers hints of graphite, licorice, smoke, and meat. The chocolate component appears to be vintage specific as I have not noticed it in other SQN Grenache offerings.

SyrahからAtlantisのコメントと比べてみましょう。AtlantisのSyrahはエレガントでヨーロッパ的なスタイルである旨がかなり書かれていたのに対し,Ravenではエレガンスという言葉は入っていますがさほど強調されていない感じがします。なお,畑の構成は昨年が43%が自社畑で,そのほかWhite Hawk,Alban,Bien Nacidoのブドウを使っていたのに対し,Ravenはほとんどが自社畑になっています。

Grenacheは,引用コメントにRavenでは,他のヴィンテージでは感じないチョコレートのニュアンスがあるとしていますが,実はAtlantisのコメントにも「The aromas reveal a distinctive chocolatey note along with the tell-tale blackberry, cassis, kirsch, licorice, camphor, and floral characteristics.」とチョコレートの文字が入っています。総じてコメントの印象だけでは違いはあまりなさそうです。

どちらを選ぶかは,好き好きでどうぞ。なお,下のワイン紹介では各ショップ,最大1本ずつを挙げています。ここで「購入できません」となっていても別のラベルのものは買える可能性があるので,ショップのページで確認してください。

Date: 2009/0417 Category: 技術系
Posted by: Andy
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iPhone生活も早2週間を超えました。普通の携帯に戻れない,とまではいいませんが,戻りたくないですね,できたら。なお,電話としては全く使っていません。電話と家族とのメールといったリアルタイム・コミュニケーションは従来の携帯電話を使っています。家族の電話がauなので,そちらはauのままですが,今の用途だったら携帯もソフトバンクでホワイトプランにした方が月々の支払いが大分安くなりそう。2年後は考えます。

前置きが長くなりましたが,iPhoneを買って最初に必要になるもの。それはケースです。「iPhone 修理代」などで検索すると,破損したときの修理代は6万円もかかってしまいます。本体はつるっとしていますし,ストラップなどを着ける場所もないですから,そのまま使うのはかなり勇気が要ります。

ケースもピンキリで多種多様です。ソフトバンクショップや家電量販店でケースを置いてあるところもありますが,種類が少ないので結局二重投資になってしまうことも多いでしょう。なので,どういうケースを使うかだけは先に考えて,できたらそれを先に購入しておいた方がいいと思います。

例えば楽天で一番品揃えがいい「iPod専門店 Kitcut SecondaryStore」で見ると,レザー製(革製),ゴム・シリコン,メタル製(金属製),プラスチック製,ネオプレーン製,布・織物製,ナイロン素材とタイプだけで7種類もあります。

自分が購入したのはこの店で「iPod専門店厳選の一品!」として紹介されている「Griffin Technology Clarifi for iPhone 3G」。



プラスチック製のケースですが,これの特徴はマクロ撮影用のレンズが一体化していること。iPhoneのカメラ機能は最近の携帯電話機と比べるととてもシンプルでズームもできなければ,焦点も単焦点。30cm以下の距離のものはピンボケになってしまいます。マクロ撮影のために本体を改造してしまう「簡単ハック」なんていうのも書かれてしまうくらいであり,ちょっとしたメモを撮っておきたいといったときに,いまいち役立たずなのです。このケースを使うと裏側のレンズをスライドさせるだけで簡単にオンオフできます。下に出来は悪いですが撮影例を載せます。どちらもオリジナルの1600×1200ドットの画像を480×360ドットに変換したものです。
マクロなし
マクロなし
マクロあり
マクロあり

このケース,上記の店では約5000円とプラスチック製にしてはやや高く,Amazonではもう少し安いですが,出品者からの購入なので送料は必要になってしまいます。



ところが,実はeBayで買うとずっと安く買えます(Thanks to higuchiさん)。例えばここでは日本までの送料2.2ドル。約2000円で購入できます。ただし10日くらいかかるので,ますますもって早めに購入しておく必要があるのです。僕は届くまで10日間裸で持ち歩いてかなりひやひやしました。

それとiPhoneは電池があまり持ちません。使い方や充電状況によっては,家に帰るまでに電池切れになってしまうこともあるでしょう。携帯電話機でしたらコンビニでも電池で充電するのをたくさん売っていますが,iPhoneではこれらは使えません。Appleストアに売っている標準の電源ケーブルは恐ろしくシンプルできれいですが,これもなかなかいい値段です。

なので,こちらもeBayでケーブルを購入。こちらはまだ到着を待っているところです。価格は送料込みで5ドル弱。

アプリの話なども書こうと思ったのですが,長くなったのでとりあえずここまでにしておきます。
Date: 2009/0417 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋にニュージーランドDelta Pinot Noir 2008が入荷しています。価格は税抜き1990円。Sauvignon Blancも同価格。Deltaのピノは2007年がWine Advocate誌(レビュアはNeal Martin)で90点が付き,1000円台で90点のピノとして昨年話題になりました。私も飲んでいます。

2008のできがどうか分かりませんが,この価格ですから気になるところではあります。昨今の安値待望基調からいっても,今年も売れそうなワインです。

なお,2007年の在庫をまだ持っているところもあるので,リンクを載せておきます。こっちの方が選択としては無難かも。

Date: 2009/0416 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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朝日新聞の記事によると,「神の雫」韓国版の制作が本格化しているようです。とはいえ年内に企画案やスタッフ構成を完了させ,2010年から制作,放映は2011年というから日本のドラマと比べると気の長い話。なお,制作の中心になっているのはヨン様ことぺ・ヨンジュン。遠峰一青はペ・ヨンジュンをモデルにしているということなので,おそらく一青役をするのでしょうね。

10回程度で終わってしまう日本のドラマと違い,韓国のドラマは50回くらいの長丁場で放映するものが多いようです。それだけに付け焼刃のドラマ作りではなく,腰をすえて取り組むのでしょう。

日本の神の雫は,かなり悲惨な視聴率を残しており,特に「パルメ」の回をピークとして,後半は作りが雑になっていたように感じました。ワインというテーマで一般受けするものを作るのが難しいことも感じましたが,もうちょっとちゃんと作っていればと思った部分もないではなく。

韓国ドラマ,妻は山ほど見ており,録画DVDも棚一杯ありますが,僕は何十回も見るのが面倒という理由でほとんど見ていません。神の雫が日本で放映するときには(いったいいつだろう?)ちょっと見てみたいと思います。
Date: 2009/0416 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オレゴンのElk CoveのピノLa Boheme 2006が柳屋で送料無料で出ています。WA誌で91点など米国各誌での評価も高いです。WAによると25年の畑で1エーカーあたり1.6トンという,稀に見る低収量だそう。レビュアのJay Millerは「The alluring perfume is very expressive while the nose offers up aromas of rose petals, cherry, raspberry, spice box, and earth notes. On the palate, it is firm, layered, and intense leading to a lengthy, fruit-filled finish.」と書いています。

柳屋の価格は税抜き6980円。米国での価格は安いところは45ドル前後ですが,80ドルを超える店も結構あります。高評価でプレミア価格が付き始めているのでしょう。なかなかお得ではないかと思います。

Date: 2009/0415 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると2009年米国では50~100ドルのワインの売上は,これまでのところ25%ほど落ち込んでいるそうです。ナパの高級カベルネを作っているところは「悲鳴を上げる」(LAにあるAmazing Grapes Wine StoreのDan Isenhart氏)ところまで来ているとか。

一方で,5~10ドルのワインは大変な売上になっているということ。これまでもいくつかの報道で,ワインを飲む量は減っていないが価格は下がっていると書かれていますが,この記事もその路線をなぞっています。

僕としては,この影響でこれまで日本になかなか入ってこなかったワインが入ってきたり安くなったりすることを期待したいのですが,一方でリーズナブルな価格帯のワインはこれまで以上に日本に入りにくくなる恐れもあり,ちょっと心配でもあります。5~10ドルのワインというと日本では大体1000円台になるでしょうから,その価格帯のワインを扱っているところは,今後の動向に注意が必要かもしれません。
Date: 2009/0415 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,Chateau Latour 2008の売り出し価格は110ユーロ(約1万4600円)。ネゴシアンの価格でおよそ130ユーロとなり,2007年の240ユーロから45%の値下げになる見込みだそうです。Latourは2008年のバレル・テイスティングでは最良のものの一つと見られており,今回の値下げは品質というよりも景気を考慮してのものでしょう。

カリフォルニアワインもこのあたりで値下げの英断に踏み切ってほしいものです。

【追記】Ch. Mouton 2008の売り出し価格は100ユーロ。2007年の半額,2006年から26%の低下だそうです。ボルドーは完全に値下げ基調ですね。
Date: 2009/0414 Category: 業界ニュース
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いまやナパ・ヴァレーでリーズナブルなワインを探すのはかなり困難になってしまったようですが,「Napa Valley Wine Blog」でナパでコスト・パフォーマンスの高いワインを扱っているショップを紹介しています

JV Wineはナパのダウンタウン,閉じてしまったCOPIAの隣にある店。Costcoなど大手チェーンで置いてあるようなワインを買うのでは割高になってしまいますが,ここではスタッフのお勧めとしてマイナーなワイナリのワインを紹介しており,それが面白いようです。

一方,CalistogaにあるThe Wine Garageは25ドルを超えるワインは置かないというポリシーを持つショップ。ナパだけでなくカリフォルニア全域のワインを扱っているのも特徴だそうです。

ナパに行くけどワイン高くてねえという方にはお勧めです。なお,記事にも書いてあるようにCostcoはワイン安いです。日本で会員になっているなら米国のショップでも買えるので,覗いてみることをお勧めします。ときとしてすごいワインが置いてあることもあります(Insigniaを80ドルくらいで買ったことも)。

それから,英語でコスト・パフォーマンスが高いワインはValue Wineと呼ぶことが多いです。good QPR(quality price ratio)などということもありますが,この言い方はちょっとマニアックかも。
Date: 2009/0414 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「柳屋によるとPisoniのセカンド・ラベルLuciaが2006ヴィンテージを最終として日本への輸入がなくなるそうです」ということだったのですが,これは誤り。2006年入荷がこれで最後ということだそうです。Pisoniほどビッグなワインではないですが,コンスタントに良質でそこそこの価格のワインを作っており,個人的には好きな銘柄の一つです。輸入停止でなくて本当によかったです。

価格はウメムラの方が安いのでそちらも紹介しておきます。それから柳屋に昨日入荷していてなんとなく紹介しそこなったSine Qua Nonの新作シラーRaven(WAでは96-99点)もついでに紹介しておきます。Sine Qua Nonは買いたいのですがお金がありません(涙)。

Date: 2009/0414 Category: 技術系
Posted by: Andy
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昨晩たまたまテレビをつけていたら「飛び出せ!科学くん」という番組をやっていました。出演はココリコの田中直樹と中川翔子。実は最近「しょこたんぶろぐ」をときどき見ていたりするので(あと最近はあまり聞いていませんが土曜日の夕方にJ-WAVEでやっている「東京REMIX族」も結構面白いと思う),この番組をやっていることや「クリオネの飼育」など科学的なことに「しょこたん」が興味を持っていることは知っていましたが,この番組,二人ののめりこみ具合がかなり面白いです。

昨日見たのは国立科学博物館の裏側を見るというもの。様々な骨格標本や世界で10匹しか見つかっていないというネズミのホルマリン漬けなど,骨フェチ,科学フェチにはたまらない内容。案内の研究員もかなりいい味を出していて,ホルマリン漬けを「これ,今落としたらどうします?」ときかれたら「掃除しますよ」とかわしてしまうし,クロサイの骨格が「シロサイとはやっぱり違うんでしょうねえ」と言われると,急に棚をよじのぼってシロサイの骨を調べ始めるし,一人爆笑しながら見てしまいました。

骨格標本を作るために「肉」を処理する「ナベ」もなかなかすごかったです。テレビでは分かりませんが,さすがにかなりの臭いだったよう

最近,ちょっとサイエンス系のことが気になっているので,この番組,もしかしたら続けて見るかもしれません。
Date: 2009/0413 Category: グルメ
Posted by: Andy
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BLOG,BLOB,BYOBなんていう3段活用をふと考えてしまった今日このごろ,みなさんいかがお過ごしでしょうか。いきなり訳分からないと思われそうなので,念のため解題しておきますと,BLOGは言うまでもなくブログ,BLOBはデータベース用語でBinary Large Objectの略。不定長のバイナリ・データ,例えば画像などを格納するのに使います。

そしてBYOBがこの記事の主題で「Bring Your Own Bottle」です。ボトルのところはBooze(アルコール飲料)だったり,Beerだったりと状況によって変わることもありますが,パーティなどに自分の分の飲み物を持っていくことや,レストランにワインを持ち込むことを指します。最近ではレストランの持ち込みは「BYO」とだけ称することが多いようです。

で,米国でBYO可能なレストランのデータベースを提供するGoBYO.comというのができたそうです。ここの調査によると(ちょっと手前味噌的な感じがするのはおいておいて),米国で5万軒のレストランを調べたところBYOを認めているところは約1万5000軒。その数は増える傾向にあるそうです。

不景気で財布の紐の引き締めはいまや多くの人にとって大きな課題。そこで外食するかどうかのカギを握るのがBYOだというのです。確かに日本ほど極端ではないとはいえ,米国でもレストランのワイン価格が高いのは確か。気持ちはよく分かります。

GoBYO.comでは持ち込みポリシーや抜栓料のほか,グラスワインやワインリストのワインの数でレストランの「Wine Friendly Rating」を付け,それらのデータを公開しています。米国で食事の際は参考にされるとよいのでは。
Date: 2009/0411 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Spottswoodeのセカンド・ラベル・カベルネLyndenhurst 2005がかわばた酒店で4800円(税抜き)です。米国での最安で55ドルくらいなので,現地価格以下。お買い得です。

Date: 2009/0410 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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The Press Democratの記事によると,2008年の米国におけるワインの消費量は3億1700万ケースで過去最高。カリフォルニアの出荷も2%上昇して1億9630万ケースに達したそうです。

不況の影響は一見ないようですが,量が伸びているのは3ドル~6ドルのカテゴリーなど安ワインの領域がほとんど。例えばOak Leafというブランドの2ドルワインを売るWalmartの売上は34%伸びたということですが,レストランにおけるワインの売上は10%程度低下したと,ワイン専門の調査会社Gomberg, Fredrikson & AssociatesのFredrikson社長は分析しています。金融危機の影響でディストリビューターなどは在庫を抱えることを恐れて,在庫整理に走り,結果としてワイナリからの出荷は19%も下がったとのこと。

Mark WestやRock Rabbitなどのブランドを擁するPurple Wine CompanyのDerek Benham CEOは,これらの動きに動揺してワイナリが在庫処分に走ることに「今は賢明に思えるだろうが,後から振り返ったら軽はずみな行為に見えるかもしれない」と警鐘を鳴らしています。逆に金利が低くなっているのでワイナリによっては拡張の機会かもしれないとも言っています。

個人的には,在庫整理などで日本にもこれまで入ってこなかったワインが入荷したり値段が安くなったりする可能性があることは歓迎したい気持ちがあります。特に,高くなりすぎたナパのカベルネなどはこれを機会に価格の見直しをしてくれるのではないかと期待するところがあります。ただ,業界全体の健全な成長も必要なので,そのあたりは生暖かく見守りたいと思います。
Date: 2009/0409 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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【注】昨年書いた記事ですが,同じセールをやっているので上げておきます(一部修正)。

ワールドリカーショップでRobert Mondaviの90年代のカベルネ3種が,他のワイン3本購入で半額になるというセールをやっています。対象になるワインは1990年のカベルネ・ソヴィニョンと1991年のカベルネ・ソヴィニョン・リザーブ,1993年のカベルネ・ソヴィニョン・リザーブ。それぞれ9500円→4750円,19000円→9500円,17800円→8900円(いずれも税込み)になります。いずれも米国で現在入手できる価格より安いです。

この時期,Robert Mondaviの絶頂期といっても過言ではないと思います。WAのレイティングはReserveの付かない90年こそ87点ですが,91年は96点で飲み頃は2020年まで,93年は93点で飲み頃は2025年までという高評価です。93年のレビューでは
Tasting through Robert Mondavi's portfolio continues to reinforce my impression that this winery is undeniably the spiritual and qualitative leader of that sector of the California wine industry dedicated to producing world-class wines. What is so admirable about the entire Mondavi operation is that they continue to push their wines to higher and higher qualitative levels.

と手放しの賛辞を与えています。

問題は,モンダヴィ以外の3本をどうするかですが,とりあえずこれを本命として,後は安ければいいという考えに立てばスペインのパナロス・ボデガス・オリヴァーレスの1170円というのがここの最安ワインです。これもWine Advocate誌では90点を取っているということなので,いいワインだろうと思います。

米国産のワインにこだわるならSeghesioのジンファンデル,ソノマ・カウンティ2006。柳屋で同じワインを売っていましたが価格は税込み2919円。こちらは税込み2690円ですから200円以上安いです。また,同じワインの2007年がWine Spectator誌の2008年のトップ10に入っています。


なお下の価格は割引前のもの。「ご購入金額はご注文後変更いたします。金額変更後ショップよりご連絡いたします。あらかじめご了承ください。」ということなので注文時にはあわてないようしてください。
Date: 2009/0409 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでSiduriのGarys' 2007が税抜き5990円になっています。米国の価格は50ドル程度。日本でこの値段はかなりお買い得でしょう。Wine Spectator誌の評価は94点。Wine Advocate誌ではまだ2007年のレビューは出ていませんが,2003年~2006年の評価は88,91,91-93,92点と特に2004年以降安定しています。

Date: 2009/0407 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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takuyaさん,zoukさんも書いていらっしゃいますが,ワイナートが大幅な誌面刷新をしています。特集が「ワイン講座2009」ということで,これまでの高尚でマニアックなイメージから,もっと取っ付きやすいところを狙っているようです。

そのせいかどうか珍しくカリフォルニアワインの記事も載っています。セントラルコーストの特集で北はRidge(ここはセントラル・コーストではありませんが素通りできなかった旨書いてあります)から,南はSanta Barbara Wineryまで。L'Aventureのようなまだ知る人ぞ知るに近いところもあればSanfordのような老舗もある,でもMelvilleやLoring,Sea Smokeなど今のSanta Rita Hillsを代表するようなところは載っていないなど,ちょっと不思議な選択。広告主の兼ね合いなのかなあと思いましたが,特にそれ関連で広告が入っているようでもなかったし。Santa Lucia Highlandsを「シャルドネで有名」としているのもちょっと違和感が。

ちなみに書いているのは田中克幸氏。以前はワイナートの主筆だったと思いますが,肩書きが「ワイン評論家」に変わっています。編集部を離れたということなのでしょう。カリフォルニアの記事が載ることになったのもそのせいなのかも(カリフォルニアを載せないという話はzoukさんのところを参照してください)。

今回の方針転換,どうなんでしょうね? コンシューマ寄りの姿勢を示すというのは「あり」かもしれませんが,それで今の1800円という価格はちょっと高すぎるような気がします。


Date: 2009/0406 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かつては1万5000円以上もしたSaintsburyのBrown Ranch Pinot NoirがカリフォルニアワインあらかるととWassy'sで7000円台ででています。米国の価格は60ドル程度なので,ちょっとだけ高いですが,十分許容範囲でしょう。SaintsburyはWine Advocate誌の評価はあまり高くないですが,デリケートなピノ好きな人なら好きだろうと思います。個人的には大好き。

Date: 2009/0406 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Tech Crunch日本語版にWine Library TVのGary VaynerchukがHarperStudioという出版社と10冊で数百万ドルの出版契約を結んだという記事が出ていました。

元ネタはWall Street JournalTech Crunchの英語版にはGary自らいくつかコメント(ビデオ・コメントを含む)を残しています。

Garyは既に「Gary Vaynerchuk's 101 Wines: Guaranteed to Inspire, Delight, and Bring Thunder to Your World」というワインの入門書を出していますが,HarperStudioから出版するのはビジネス書,特に自己啓発書的なものになるようです。最初に出るのは今年9月の「Crush It! Turn Your Passion into Profits in a Digital World」。

Gary Vaynerchukが最初に注目されたのは,もちろんビデオブログWine Library TVによるもの(ちなみに本ブログでは2007年2月22日にAmerican Blog Awardの記事で最初に紹介しています)ですが,最近ではTwitterを使ったコミュニケーションの成功例としても有名になっており,現在178,467人のフォロワーがいるというすごさです。

「You with a little bit of me are changing the wine world」というのは彼のお得意のせりふですが,本当にそれが実現しそうな勢いです。

個人的には,彼がParkerやSpectatorといった既存の権威の意味をなくすところまで影響力を高めるのか,それともそういったオーソリティがあってのオールタナティブなのかといったところが気になります。また,彼の影響が微風にもなっていない日本ではこれから何をすべきなのか,何ができるのかといったことも気になっています。
Date: 2009/0406 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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金曜日から二泊三日で箱根に行っていました。

初日はすばらしい好天。厚木あたりから富士山がよく見え,家族は既に興奮気味。次の日が天気が悪くなりそうだったので,この日は観光をすることにしました。

まず寄ったのが箱根湯本近く(最寄り駅は入生田)のパン屋「足柄麦神 麦師(あしがらばくしん むぎし)」。今回ホテルは食事なしなので朝食用のパンを買いこみます。ついでにクロワッサンを一つ,車に乗りながら食べてしまいましたが,かなり美味です。上の子が食べた,注文してからクリームを詰めるチョココルネもおいしそうでした。

麦師

国道一号を上がっていき,宮の下の三叉路を右に行って,次に行ったのがちょっと早めの昼食で「やまひこ鮨」。ここは昼の850円の海鮮丼が有名です。

やまひこ鮨

確かにマグロだけで3切れくらい乗っており,ほかにも甘エビやタイ,しめ鯖,鰯など具はたっぷり。酢をちょっと強めに利かせて,比較的冷たい温度のすし飯もおいしいです。味噌汁150円加えても1000円は大変お得でした。

そこから向かったのが大涌谷。富士山の景色がすばらしいです。

富士山

煙の出ているところまで行くとかなりの硫黄臭さ。定番の温泉玉子を食べました。

大涌谷

その後は「箱根関所」に。下の子はつまらなかったようですが,資料館などなかなか見ごたえあって面白かったです。あとでけん玉を買って下の子の機嫌も直りました。

関所

ホテルにチェックインしてしばらくホテルを探索。その後夕食は「活魚 佐藤水産」に。僕は「アクアパッツァテラス」に行きたかったのですが,子供達はこっちに来たら魚という思い込みがあるらしく。ここではタイの出汁を使った釜飯とワカサギのフライを食べました。釜飯はかなり美味。

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Date: 2009/0403 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ソフトバンクのキャンペーンにつられてiPhoneを買ってしまいました。今までの携帯も使っているので電話番号やメール・アドレスをご存知の方はそのままで結構です。これまで,auで「PCサイトビューアー」まで含めると5980円のパケット料金を払っており,これが「ダブル定額ライト」の下限である1000円にまで下げられれば約5000円浮くので,iPhoneの「4410円」というパケット料金がカバーできるかな,というのが動機(実際にはホワイトプランなども入るので,合計すると高くなってしまいますが,そんなにむちゃくちゃは変わりません)。

今のところ,いろいろアプリを試している段階。Twitterは使い勝手がいいアプリが多くていい感じです。gmailも標準のメールアプリでIMAP4を使ってアクセスできるので,かなり便利。特に僕は複数アカウント使っているので,これまでより随分使い勝手が向上します。青空文庫系のアプリも優良ですが結構充実していて,いい感じ。それにひきかえmixiなど携帯サイトを用意しているところはiPhoneだとPC用のサイトを見る事になってしまうため,かなり使い勝手が落ちます。mixi純正のアプリもあるのですが,結局コンテンツを見るところはブラウザなのでほとんど意味なし。iPhoneユーザーがmixiにあまり来ず,Twitterに入り浸りになるのはこのためなんだなあと,思いました。

不便なものは自分でアプリ作って…と思わなくもなかったのですが,iPhoneの開発はMacがないとだめなので残念です。

後はマクロレンズ機能付きのケースをeBayで発注済み。これまでiPodも持っていなかった未開人だったので,一気に文明の最先端に首を突っ込んでどきどきしています(笑)。

それにしても(今のところ買うつもりはないのですが),Bluetoothの機器ってどうしてあんなに高いんでしょう。Bluetoothが発表されたときって,「LSIもこんなちょっとでできるしほとんどコストはかからないんだ」みたいなことを言っていた気がするのですが…

Date: 2009/0402 Category: 技術系
Posted by: Andy
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3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間」ということでやらせていただきました。効果のほどは分かりませんが,こういった短期集中型で一地域を取り上げるのも結構おもしろいかもしれません。ただ,記事のアクセスは定番ものが上位に来ました。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Calera Wine
4. Vinturiのワインエアレーターが安くなっているそうです
5. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
6. 3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
7. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
8. オバマ新大統領就任ランチのワイン
9. Ridge/Litton Springs
10. 「神の雫」に登場したワインが売れているそうです

3月に書いた記事はなんと「Vinturiのエアレーター」だけです(泣)。しかも,これがランク入りしたのは「かもくん」のところでリンクを載せてくれたから。

精進します…
Date: 2009/0401 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ちゃんと書く時間がないのでこちらをご覧ください。


Date: 2009/0331 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日紹介して,あっという間に売切れてしまったパパピエトロ・ペリーのピノ。「ここはいつもきちんとおいしくすっきりしてて好きです」とゆみたちもお勧め。今度はカリフォルニアワインあらかるとに入荷しています。値段は柳屋のときと同じ。買い損ねた方はどうぞ。


Date: 2009/0331 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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サンタ・バーバラ勝手に応援月間も今日で終わり。最後にふさわしい(?)志の高い話を紹介します。

サンタ・バーバラは今年「Santa Barbara Car Free」というプロジェクトを実践中。温暖化ガスやスモッグの元になる車を使わずに旅行をしましょうというもので,例えばAmtrakの運賃を20%割引してくれたり,そのAmtrakのチケットを見せることでホテルやレストランのディスカウントが受けられます。

ちなみにロスアンゼルスからだと30ドルくらい,サンノゼやサンフランシスコからだと40~60ドルくらいがAmtrakの正規の料金のようです。

サンタ・バーバラからワイナリー巡りをするには例えばParadise Tourというパッケージがあります。ホテル3泊と送迎やガイド付きのワイナリツアー1回,サンセットクルーズ,50ドルのディナー券などが付いて二人で688ドルから。

また,バイク(自転車)で回るツアーもあります。ガイドなしで自分で回るためのあれば,サポート・カーやガイドなどが付いたツアーもあります。日本からの旅行者もこういうのだったら参加しやすいかもしれません。

最後にサンタ・バーバラつながりでおまけ。かわばた酒店のインポーター決算セールでオー・ボン・クリマのピノ・ノワール サンタ・マリア・バレー2007が安くなっています。2000円台ならなかなかいいのではないでしょうか。
Date: 2009/0330 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ParkerのWebサイトに「Wine of the Day」というコーナーがあるのですが,今日そこで紹介されていたのはKendall-JacksonのVintner's Reserve Chardonnay 2007でした。Parkerのレイティングは90点。このワインとしてはこれまでで一番高い評価ですが,2003~2006年は4年連続89点ですから,大きく変わったわけではなく,コンスタントに高評価を続けています。

このワイン,米国では10ドル台前半(リリース価格は15ドル)で入手できます。スーパーなどでもよく見かけると思います。生産量は200万ボトルという多さですが,ブドウは全部自社畑。こういう作りが好きか嫌いかは別にして,100%樽熟成で100%マロラクティック発酵するなどコストや手間も結構かけています。これだけのものを毎年,質を維持して提供するというのは,少量の高品質なワインを作るのとは大きく違いますが,別な意味ですごい技術なのではないかという気がします。

過去7~8年くらい,カリフォルニア・ワイン界は少量多品種生産の方向に向かっています。きっかけになったのは数百ケースという生産量で高い評価を得たいわゆる「カルトワイン」でしょうが,同一ワインの大量生産があまり向いていないピノ・ノワールの人気が上がったことも影響しているのではないかと思います。CrushPadのような「自分ワイン」はその究極の形なのでしょう。

ただ,少量多品種主義があまりにもはびこった結果,それが高価格ではあっても高品質につながるかどうかは分からなくなってきているような感が出てきました。Vinographyでもそれをちょっと非難するような記事がありました。

昨年からの不況で,米国では高額ワインの売上が急落しているという話を聞きます。ワインの消費量はあまり減っていないのですが,購入価格は下がっているというニュースもありました(ソースは忘れました)。このような中でKendall-JacksonのVintner's Reserveのような努力に,より目が向けられるようになってくるのではないかと感じています。

蛇足ですが,日本の値段はちょっと高め。1000円台になってほしいところです(コストコで輸入してほしい)。

Date: 2009/0330 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパさんtakuyaさんが既に書いていますが,New York Timesが日本語版のSidewaysについて記事を書いています

日本語版は,原版のサンタ・バーバラではなくナパで撮影しているというのは本ブログでも以前報告していますが,この記事ではその理由として,サンタ・バーバラは日本人にとってなじみが薄い(泣)こと,カリフォルニアのロード・ムービーでゴールデン・ゲート・ブリッジが登場しないことなんてありえない,と言う点を挙げています。

また,原版ではよく知られているように主人公のマイルスは大のピノ・ノワール好きでメルロー嫌い。映画の後メルロー・バッシングが起きて,メルローの売上がかなり落ちました。このことがナパの撮影ではネガティブに響いたということです。ナパではピノ・ノワール作っているワイナリよりメルロー作っているところの方がはるかに多いですから。これについては,今回の製作者がブドウ種については問わないことを説明して回って撮影の協力を取り付けたそうです。

このほか,予算がはるかに少ない日本語版では,ワイナリの宣伝的な部分がかなり入っていることや,そもそもこの映画の日本版を考えた理由の一つは原版は日本ではほとんどヒットしなかった(泣)ことなどが書かれています。

今まで日本語版について書かれたものの中では一番詳しい記事だと思います。鈴木京香さんや主人公の小日向文世さん,生瀬勝久さん,菊地凛子さんがの写真も載っています。
Date: 2009/0327 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Randall Grahm - the way back is the way forward - part II | Dr Vino」という非常に興味深いブログの記事が出ていました。Bonny DoonのRandall Grahmといえば,ワイン業界ではトリックスター的な存在。ユニークな言動やラベルデザイン,ワイン名で知られていましたが,2007年に売れ筋ブランドを売却してからはビオデナミ(バイオ・ダイナミクス)に熱心に取り組み,むしろ求道的な姿勢を強めています。例えば,オークの小樽を使って熟成する代わりに「パンチョン」と呼ぶ大き目の樽の古いものを使うようになっています。大きい樽を使うことで酸素との接触がさらに減り,ワインが長熟になると同時に,樽の風味がへってよりブドウと土地を表現しやすくなるという目的だそうです。

Randall Grahm
そのあたりの変化については,子供を持ったことや病気をしたことが影響しているとのこと(詳しくはこちらのインタビューを,これもかなり面白いです)ですが,今回のDr Vinoのインタビューは,コルクの話が中心です。

Bonny Doonは反コルクの急先鋒でもあり,2002年には「コルクの葬式」を開催。以降同ワイナリでは一切コルクを使っていません。インタビューではスクリューキャップを「an incredibly powerful tool for enhancing both the complexity of a wine as well as its longevity」と賞賛しています。

スクリューキャップについては「還元臭」を起こしやすいという指摘がありますが,Randallはそれについてコルクからでる「ケルサチン」が「チオール/ジスルフィド」から電子がでにくくしているのかもしれないという研究結果を紹介しています。つまり,そうなりやすいという事実はあるのですが,それでスクリューキャップがダメというわけではなく,SO2のレベルを下げたり,セラーにおける熟成期間を長くしたり,瓶詰めしてから出荷までの時間を延ばすことなどでコントロール可能だと考えています。

この問題を減らすためには酸素との接触を増やすといった方法もありえるということですが,今のRandallにとっては「Anything that slows down the maturation in wine in my belief is probably to the good」ということで,酸素とのふれあいはその考えに逆行しているということです。

世界が温暖化する中,よりよいピノの畑を求めてイギリス南部への展開を模索するなど,固定観念にとらわれない点は今までと変わっていませんが,長熟型のワインへの指向は過去のBonny Doonでは見られなかったもの。今や過去のBonny Doonとは別物と考えた方がいいのかもしれません。
Date: 2009/0327 Category: 業界ニュース
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ソノマの私市さんの日記「幻ワイン醸造日記 : Cru Vin Dogs....」によると,幻ヴィンヤードのピノが「Cru Vin Dogs」というワイナリのピノに使われるそうです。

Cru Vin Dogsは犬好きの人たちが作ったコロラド州デンバーにあるワイナリで,プレミアムワインをリーズナブルな価格で提供するのが目的としていますが,同時に収益の一部を「ドッグ・レスキュー」と呼ばれる飼い主がいなくなった犬用の施設に寄付をするのに使っています。

ラベルはオリジナルの犬の絵で,これだけでも犬好きにとっては見逃せないところです。発売は4月6日とのこと。
Date: 2009/0326 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Amber RidgeとKanzlerの2006年です。米国では80ドル台まで値崩れしていますが,日本でこの価格は初めてでしょう。多分すぐに売り切れると思います。

追記:カリフォルニアワインあらかるとにも入っています。

Date: 2009/0326 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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サンタ・バーバラ勝手に応援月間ももうじき終わりということでまとめて紹介しておきます。

まずは今やSanta Barbara,Santa Rita Hillsを代表するワイナリの一つになったMelville。Pinot NoirのCarrie'sはTerraceと並んでここのフラグシップ的ワイン。品質的にもすごく安定していて,ややあたりはずれがあるBrewer-Cliftonよりも安心して飲める感じがします。2006年はWine Advocate誌で93点。2001年以降の同誌のポイントは90,92,91,95,92,93と見事です。米国の価格は55ドル程度ですから,国内は若干高いかなと思わなくもない程度。

同じくMelvilleのVerna'sシリーズはローヌ品種のSyrahとViognierを作っていて,どちらもコスト・パフォーマンスの高さがかなりのもの。2006のSyrah Verna'sはWAで93点。米国で20ドル台半ばなので3000円台前半はまあまあいい価格。

シラーつながりで柳屋のシラー試飲会で優勝したというのがSanta Barbara WineryのSyrah 2005。現地価格は多分15ドルくらいです。2200円はまあまあの価格でしょう。

Santa Barbaraの功労者Richard SanfordのAlma RosaのPinot Noirは米国でも30ドル台ですから,税抜き3480円はかなり安いです。

最後は注目株の一つDierberg。Tantaraのピノで知られていますが,自身のワイナリでもPinot Noirを作っています。さらに,ここが作っているCabernet SauvignonはStar Laneという名前で昨年かなり話題になりました。一時期国内は品切れになっていましたが,また入荷しているようです。SF Chronicle紙などでも高く評価されています。

Date: 2009/0325 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Pride MountainというとReserve Cabernet SauvignonやReserve Merlot,Claretなどボルドー系の赤ワインを得意とするワイナリとして知られています。Spring Mountainの頂上近くにあり,Spring MountainというAVAがNapa Valleyにあるのでナパのワイナリだと思いがちですが,実は畑はナパとソノマにまたがっており,両カウンティの名を付けたワインを作っています(Cabernet Sauvignonなどは2003年から,Merlotは1998年から)。

そんなPrideの苦労を記した記事がSt. Helena Starにでていました。

TTB(Alcohol and Tabacco Tax and Trade Bureau, U.S. Department of the Treasury)の規定では二つのカウンティの名前を併記するためには次のような規定を満たさないといけません。
(c) Multicounty appellations. An appellation of origin comprising two or no more than three counties in the same State may be used if all of the fruit or other agricultural products were grown in the counties indicated, and the percentage of the wine derived from fruit or other agricultural products grown in each county is shown on the label with a tolerance of plus or minus two percent.

この場合,すべてのブドウがナパかソノマで,その比率が分かっていればよさそうなのですが,実際にはそれだけでは済まないのです。ナパのブドウとソノマのブドウはきっちり分けて醸造しないといけませんし,一方で使った機械や器具を他方で使う場合は一回洗浄しないといけない,記録を別々に記さないといけないなど,とにかく事細かにルールが決まっているようなのです。その大部分はライバル意識の強いナパ・ヴァレーからの要請のようです。

そもそも最初の畑はソノマ側で,ナパ側に畑を作る際も2年以上にわたる交渉が必要だったということで,いかにナパとソノマのライバル意識が強いかが分かります。

Date: 2009/0324 Category: 業界ニュース
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Mondavi家の長兄であるMichael Mondaviが自身のワイン「M」をついにリリースしました。以前の記事によると2007年に出荷を始める計画だったようですが,1年ほど延びたようです。ただ,このご時勢に200ドルという価格はどうか,と今回のニュースの元記事に書かれています。
"I didn’t time the introduction of M too well, one month before the economy really crashed"

Mondavi’s $200 ‘M’ Cabernet Reclaims Family Honor: John Mariani - Bloomberg.com

Michael Mondavi自身も時期についてはちょっと失敗を認めているよう。しかし,ワイン自体は好調にセールスされているとのこと。生産量700ケースをほとんどメーリング・リストで販売することも可能だったそうですが,これまで世話になったディストリビューターやレストランに恩返しするため,メーリング・リスト向けは200ケースに絞ったそうです。

TimのContinuumは好評に受け入れられていますが,Michaelはどうなるでしょうね。両方うまくいって兄弟の仲違いもなくなってくれるのが一番だと思います。
Date: 2009/0324 Category: おすすめワイン
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Vin du 268でシャトー・モンテリーナのエステート・カベルネ・ソヴィニョン1999が9520円(税抜き)で出ています。米国の価格は90~150ドルで130ドル辺りが中央値なので,実質現地価格以下と言えるでしょう。Wine Advocate誌では95点が付いています。
The wine boasts a saturated inky/purple color as well as extraordinary density of fruit and cassis, and huge tannin, body, and extract. It is a substantial, palate-staining, long, muscular Cabernet that should only be purchased by connoisseurs with cold cellars as well as patience.

Chateau Montelenaのエステート・カベルネ・ソヴィニョンは米国では非常に人気の高いカベルネ。パーカーの掲示板でもコンスタントにすばらしいカベルネを作るワイナリというと必ずと言っていいほど名前が挙がります。パリ試飲会を題材にした映画「Bottle Shock」の舞台として使われたのも記憶に新しいところ。
Date: 2009/0323 Category: グルメ
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先日,ホワイトハウスに菜園を作るというニュースがでていましたが,SF Chronicle紙によると,これはアリス・ウォーターズのロビー活動が実ったものだそうです。

アリス・ウォーターズはバークレーにある有名なレストラン「Chez Panisse」の創設者。カリフォルニア料理を始めた人です。日本で言うと「地産地消」を提唱しており,ホワイトハウスの菜園化もその一つとして象徴的なものにしたいようです。
Date: 2009/0323 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Greg Brewerの個人プロジェクトDiatomのHuber Chardonnay 2007が柳屋で6980円(税抜き)で出ています。2本購入すると同梱12本まで送料無料。現在のところ楽天では柳屋だけの扱い。

Diatom Huber 2007は,CWFCのナパさんの依頼で作った「Samurai Beauty 2006」(WAではDiatom Chardonnay Samurai Vineyard)と並んで,WA誌ではDiatomのワイン中最高の95点を付けています。
White citrus, wet stones, peach, and apricot blossom as well as tropical fruit oils give this wine extraordinary complexity and sensational richness. Remarkable purity and great length further characterize this wine, which should drink nicely for another several years.

パーカーは「These wines from Greg Brewer and Steve Clifton」などとまたちょっと間違いも書いているのですが… とにかくステンレスタンク100%で作るこのワインに大きな感銘を受けているのは確かです。

米国の実勢価格は55ドル程度なので現地価格とは行きませんが,個人輸入したら諸経費でもっとかかってしまいますから,割安といっていいと思います。



3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0321 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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SonomaのRussian River Valleyにある近年人気急上昇のワイナリPapapietro Perryのピノが柳屋で26%オフになっています。3月23日までの限定でPapapietro Perry Leras Family Vineyard 2006が6980円(税抜き)。米国の実勢価格が50ドル前後なので,それよりは若干高いですが,国内価格としてはかなり頑張っていると思います。ちなみにPinot Report誌で94点,Wine Spectator誌で91点という評価が付いています。

Date: 2009/0318 Category: イベント
Posted by: Andy
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WineCaskがなくなったことで存続が危ぶまれていたSanta BarbaraのWine Futures Tasting。The Winehoundというワインショップが主催でSanta Barbara Natural History Museumにて開催されることが判明しました。

参加するワイナリはAlta Maria,Ampelos,Beckmen,Brewer-Clifton,Dierberg(Star Lane),Jaffurs,Jonata,Melville,Qupe,Ojai,Stopmanなど。

サンタ・バーバラのワインの出来を見るのには最適のイベントと言われています。行ける方はぜひ。

3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0317 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日カニを食べた話を書きましたが,そのとき2980円だったズワイガニ(カナダ産)が30匹限定で1575円で出ています。二つ買えば送料無料。この大きさ(600g)のカニがこの値段はなかなかないと思います。楽天で売れているところを見ても大体,もっと小ぶりのカニですから。

これはお勧め。太鼓判押します。

Date: 2009/0316 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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先月柳屋で買ったカルガサキを飲んでみました。CargasacchiのピノはBrewer-Cliftonで何回か飲んだことがありますが,なんとなく取っ付きにくく難しいワインだという印象を持っていました。また,割とタニックだったり濃いワインになりがちな感じがしていました。

Cargasacchi(Point Concepcion)自体のワインを飲むのは初めてですが,意外なほど明るい色のワインで,味わいもクリア。きれいなワインです。ストロベリーやラズベリーなど赤系の果実の味わいが中心で,ペッパーのようなスパイスをかすかに感じます。酸もきれい。こういうピノを飲んだのも久しぶりのような感じがします。


Date: 2009/0316 Category: 技術系
Posted by: Andy
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謝恩会準備,まだやっています。今日ビデオを完成させて今晩からDVDの作製とダビング(これが一番時間がかかるはず)です。ビデオのエンコーディングも最高画質にすると22分程度を生成するのに7時間!。一応デュアル・コアなんですけどねえ。こういうときにはクアッド・コアとか欲しくなります。

さて,昨日のこと。当日の上映に使うノートパソコンが起動しなくなりました。電源スイッチを入れてもうんともすんともいいません。「なんでこんなときに」と妻は逆上するものの,動かないものは動きません。やっぱり「マーフィーの法則」なんだなあと妙に冷静になる自分。それにしても木曜日に必要なのに,今から修理に出したらどう考えても当日に間に合いません。困ったことであるのは確かです。

代わりのノートPCを貸してくれる人を探したり,後はばたばた。

夕食後,とにかくもうちょっと原因を探ろうといじっていみました。電源を入れたとたんに落ちているのでメモリ・エラーかなあと思い,メモリを入れ替えてみるも影響なし。それでは電源周りかとバッテリありなしやACのありなしでテストしても変わりありません。

ただ,内蔵電池を入れているときといないときで少し反応が違います。入れているときは本体のLEDが一瞬点灯しますが,入れていないときはACをつないでいても点灯しません。どうやらACが怪しいと思ってみたら…

何のことはありません。ACの元がコンセントに入っていなかっただけでした。orz わざわざそっちまでケーブルが伸ばしてあったので全く気が付きませんでした(もしかしたら使っている途中で抜けたのかもしれません)。でも直って助かりました。
Date: 2009/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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American Wine Blog Awardの「Best Overall Wine Blog」賞を2年連続受賞したVinographyが,ワインの香りを学ぶための「アロマカード」日本語版を公開しました

アロマカード

ワインの香りを体系的に勉強する道具としては円形になった「アロマホイール」というのが有名ですが,VinographyのAlder氏は「なぜ円なのだろう」と疑問を持ち,もっと使いやすいものをということで,名刺サイズの長方形に折りたためる「Aroma Card」を作りました。その7カ国語番目が日本語というわけです。日本語版の作成には「サンフランシスコ・ワイン日記」のイシカワマミさんが協力しているとのこと。ちなみにAlder氏は日本にも何回も来ており,Vinographyでは「Sake」のレビューもしばしば書いております。

日本語版を作るのは文化的な違いも大きく,単純に単語の置き換えというわけにはいかず,かなり苦労があったようです。上記のページから寄付もできます(僕もしました)。PayPalのアカウントがなくても寄付できます。
Date: 2009/0313 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨日「日本ではあまり見たことがないような気がします」と書いたサンタ・リタ・ヒルズのピノとシャルドネは,初ヴィンテージだった上に,本当に入荷したてだったというのが理由なようです。今日は柳屋にピノが入ってました。i Wineより少し安いです。ワイナリのページには三つの畑としか書かれていないのですが,柳屋にはLindsay's(昔のAshley's)とHuber(フーバーと書いてありますが,発音はヒューバーの方が近いのでは?),Rio Vistaのブレンドだと書かれています。


一方,Wassy'sのカリフォルニアワイン「ポイント10倍」キャンペーンは3月15日の11時きっかりに終了します。簡単に言えば普段1%引きのところが1割引になるわけですから結構大きいです。Wassy'sではオーボンクリマがかなりそろっているほか,ブリュワー・クリフトンやメルヴィルもかなりあります。ただ残念ながら上記のワインはまだ入っていなさそう。また,変わったところでは「シャトー イガイ タカハ シャルドネ ジュウェル ウィッシュ サンタマリアヴァレー[2005] 」なんていうのもあります。ラベル不良で5880円。畑はBien Nacidoです。



3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間

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Date: 2009/0313 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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時間がないので紹介だけ手短にしておきます。NY Timesの著名ワインライターEric Asimov氏がカリフォルニアのピノについて記事を書いています。カリフォルニアのピノというと濃いのばかりかと思っていたら,最近カリフォルニアに行ってそうでないピノを作っているところもかなり増えてきたというのが主旨。

濃いだけでないピノを作っているというワイナリの一覧は以下。太字はサンタ・バーバラ勝手に応援月間によるサンタ・バーバラ関係のワイナリです。17ワイナリ中5個というのはなかなかではないでしょうか。さすがにPisoni系はここには入ってこないですね(Arcadianは作ってますが)。

ANTHILL FARMS Sonoma/Mendocino; lovely, fresh and floral.

ARCADIAN South Central Coast; lively, pure and age-worthy.

AU BON CLIMAT Santa Barbara; well-balanced and complex.

CALERA WINE COMPANY Mount Harlan; intense single-vineyard wines.

COPAIN Mendocino; delicate and nuanced.

FAILLA Sonoma Coast; elegant and focused.

INMAN FAMILY WINES Russian River Valley; bright and pretty.

JOSEPH SWAN VINEYARDS Russian River Valley; restrained and delicate.

LANE TANNER Santa Barbara; light-bodied and fragrant.

LITTORAI Mendocino/Sonoma Coast; structured and energetic.

LONGORIA Santa Barbara; earthy and intense.

THE OJAI VINEYARD Santa Barbara; light and savory.

PEAY VINEYARDS Sonoma Coast; spicy and polished.

PORTER CREEK VINEYARDS Russian River Valley; fresh and elegant.

RHYS VINEYARDS Santa Cruz Mountains; graceful and complex.

RIVERS-MARIE Sonoma Coast; intense, lively and balanced.

TALLEY VINEYARDS Arroyo Grande; earthy yet fresh.

Date: 2009/0312 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Brewer-CliftonやMelvilleなどのインポーターであるi Wine(旧:ワインインスタイル)がブリュワー・クリフトンのシャルドネ,ピノをセールしています。どちらもSte. Rita HillsのAVAのもの(サンタ・リタ・ヒルズはチリのSanta Ritaから抗議を受け,AVA名としてはSte. Rita Hillsと表記します)。Brewer-Cliftonの中では生産量が多いものですが,それでもそれぞれ1000ケース程度です。特に,日本ではあまり見たことがないような気がします。

ブリューワー・クリフトン サンタ・リタ・ヒルズ シャルドネ 2007
ブリュワー・クリフトン ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ
ブリューワー・クリフトン シャルドネ&ピノ・ノワール 2本セット

3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0311 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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敢えて言う 今が買いどき オーパス・ワン」という記事を書いたのが昨年末のこと。Opus One 2005はWine Advocate誌の評価では1996年を超えて過去最高。一方,値段も多分10年ぶりくらいに国内で2万円近くになっています。今回は柳屋で税抜き18,900円。税込みでも2万円を切ります。高級カベルネとして,これまでは「ブランド買い」以外の意味はないと思っていましたが,今回は買う価値があるワインになっているようです。

ShaferのHillside SelectやAraujoのEstate,Harlan Estateなど本当のトップクラス評価のものと比べると,ワンランク下なのかもしれませんが,値段も1万円以上違います。逆に国内で2万円未満で入手できる同程度以上の評価のカベルネ系を探すと,Spottswoodeが例外的に安いほか(2005年はWAで96点),Dominus(2005年はWAで95点ですが国内は多分未入荷)があるくらいです。これで「値段の割には…」と言われることがなくなれば天国のモンダヴィ翁も喜ぶでしょう。



ちなみに米国では150ドル以下。まだ価格差はありますが,昔の2倍以上が当たり前といったところから比べると,ずいぶん縮んでいます。
Date: 2009/0310 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy's店長波田紀子(ハダノリ)さんの誕生日を記念したサンキューセールが今日までです。見逃していましたが,結構安いものいろいろあります。サンキューセールというくらいで値段は税抜き3900円か3万9000円。5000円以上購入で送料無料です。

まずは目玉はSpottswoodeのSauvignon Blancでしょう。takuyaさんによると「Spottswoodeのソーヴィニオンブランは日本ではカベルネ以上に入手困難.と言うのも日本へはわずか5ケースほどしか輸入されないためです.」とのこと。この記事で紹介している値段よりも1000円安く,セット販売でもありません。現時点で残り5本。好きな人は買ってヨシ

サンタ・バーバラ勝手に応援月間関連ではオー・ボン・クリマの白ワイン・ブレンド「ヒルデガード」。ピノグリ,ピノブラン,アリゴテをブレンドしています。WAで90点。パーカーは「One of my favorite Clendenen wines year in and year out 」と評しています。これ,なぜか3900円じゃありません。税抜き4800円(税込み5040円)。購入する際は値段間違っていないか確認したほうがいいかもしれません。問い合わせた結果,やはり値段間違っていたようです。今は税抜き3900円(税込み4095円)になっています。安心して買ってヨシ

ほかにもRavenswoodeやSchugなどいくつかカリフォルニアがありますが,後はあえてニュージーランドのソヴィニョン・ブランとピノ・ノワールをお勧め。ソヴィニョン・ブランはDog PointのSection 94 2006。ここの普通のやつが相当おいしかったから,これもいけるでしょう。WAで94点。ピノはPalliser。これもWA94点で大人気のワインです。

Date: 2009/0309 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとにMelvilleのSyrah Verna's 2006が12本限定で入っています。このワイン,WA誌178号で「バリュー・ワイン(コスト・パフォーマンスが高いワイン)」の特集をやったとき,カリフォルニアでトップクラスの93点を取ったワイン。ちなみに一番高得点だったのは同じワイナリのViognier Verna's 2007とBreggo CellarsのPinot Gris Wiley Vineyardの94点。92点以上取った中では唯一の赤ワインでした。

ちなみにパーカーは以下のようにコメントしています。
The 2006 Syrah Verna’s Vineyard exhibits sweet, peppery, black raspberry and black currant fruit along with more definition and minerality as well as the classic opulence and suppleness that makes Syrah such a captivating and endearing wine. It should evolve easily for 6-8 years.

追加不可らしいので,気になる人は買ってヨシでしょう。




3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0309 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ここ数晩,子供の小学校の謝恩会用にムービーを作る作業をしています。土曜日まではいろいろ試していて日曜日にようやく方向性を決めて動き出したところ。あと10日あまりで仕上げないといけません。

やろうとしているのは子供の1年生のときの写真と6年生のときの写真を順繰りに見せていくというような感じのもの。合間に学校の写真や修学旅行の写真などを織り交ぜます。

最初はPowerPointみたいなプレゼンソフトで作って人が操作する形かなあと思っていたのですが,なるべく簡単にしたいということで,動画で流しっぱなしにすることにしました。

それならば専用のソフトを使った方が楽そうなので,いくつかソフトをテスト。結果としてエプソン(旧エー・アイ・ソフト)の「デジカメde!!ムービーシアター3」というのを使うことにしました。

参考のために,ほかにテストしたのはWindowws標準の「Windowsムービーメーカー」,ジャストシステムの「感動かんたん!フォトムービー」,コーレルの「VideoStudio 12」。

Windowsムービーメーカーは文字を入れる機能が弱く,それぞれの写真に子供の名前が入れられないようだったので却下。「感動かんたん!フォトムービー」も,ちょっと使った範囲ではやや機能が低そう(機能が見付けられていないだけかもしれませんが)。例えば二つの写真を並べてみせるようなことができるのかできないのかが不明でした。「VideoStudio 12」は機能は十二分だったのですが,操作がやや手間。例えば,名前を画面の下に出したいのに,デフォルトは中央に出てしまい,写真ごとに位置を変えないといけない,といったことがあり,300枚近くの写真をいじるにはやや手順がかかるような気がしました。

「デジカメde!!ムービーシアター3」は「簡単編集モード」と「こだわり編集モード」があり,簡単編集モードで作っておいて,後からこだわりで編集するといったことが簡単にできました(逆は不可)。簡単編集モードでは,エフェクトを1種類しか選べないとか,文字を入れられないといった制限はありますが,機能と使い勝手のバランスが一番良く感じられました。

とはいえ,細かい調整は結局1枚ずつやっていくので,まだまだ時間はかかります。さらに作ったムービーはDVDとして全員に配布するので,そのDVD作成やジャケットの印刷,レーベルの印刷など,かなり時間のかかる作業がまだ待っています。

Date: 2009/0306 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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NY Timesがサンタ・バーバラのシャルドネを記事で書いています(元記事)。サンタ・バーバラはシャルドネの植え付け面積で見るとSonomaやMonterey,San Joaquinの半分くらいでナパと同程度ですが,バラエティに富んでいることではトップクラスだとしています。
But it’s hard to imagine any region outdoing Santa Barbara for the sheer variety of chardonnay styles it offers.

この記事ではテイスティング・パネルがサンタ・バーバラ産のシャルドネを25種テイスティングしてトップ10を決めています。一覧を示しましょう。
1. Fess Parker Sta. Rita Hills Ashley’s 2006 $33
2. Alma Rosa Santa Barbara County 2007 $15
3. La Fenêtre Santa Maria Valley Bien Nacido Block 11 2006 $33
4. Taz Santa Barbara County 2007 $16
5. Melville Sta. Rita Hills Clone 76-Inox 2007 $35
6. Four Vines Santa Barbara County Naked Chardonnay 2006 $14
7. Serenity Vineyards Santa Barbara County Unoaked 2005 $17
8. Melville Sta. Rita Hills 2007 $24
9. Dierberg Santa Maria Valley 2005 $30
10. Diatom Sta. Rita Hills Clos Pepe 2007 $55

注目の一つはアルマ・ローザ。15ドルという安さで「Best Value」にも選ばれました。もう一つはGreg Brewerのワイン。5位と8位のMelvilleに加え10位にもDiatomのClos Pepeが入った。実はこのほかにBrewer-Cliftonの2007年Sta. Rita Hillsもリストに入っていたのだが,「バランスを崩している」と評価されて10位以内に入りませんでした。Clos Pepeは味の評価はもっと高かったのが,16.5%というアルコール度の高さのために評価が低くなったよう。アルコール度の高さを感じさせないバランスがDiatomの魅力のような気もするのですが。

このダイアトムは同ヴィンテージが柳屋に入ってました。



3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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3月3日はGreg Brewer氏を迎えたワイン会が開催されましたが,サンタ・バーバラ勝手に応援月間のために,5年前の2004年2月10日に開催されたワイン会の記事を復活させたいと思います。

かなり長いので続きページでどうぞ。

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Date: 2009/0302 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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底値生活 in シリコンバレー」によると,前に紹介したVinturiのワイン・エアレーターが底値を付けているそうです。

いいなあ,ほしいなあ。だれか「4-for-3」の四つ目に入れてくれないかなあ(爆)。きっとそのうちIH-KY(Iranai Hitodemo Katte Yoshi)の値段になって,要らなくて買った人が「しょうがないからAndyにあげよう」ってくれるときがくるのではないかと信じています(笑)。
Date: 2009/0302 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassy'sで3月一杯カリフォルニアワインがポイント10倍だそうです。セール品も対象。またワイン5000円以上購入で送料が無料になります。

とりあえずサンタ・バーバラものから選ぶとLane Tannerのピノ・ノワール2006とByronのMonument Hillピノ・ノワール1998があります。前者が米国価格で25~30ドルが税込み2927円,後者が米国価格80ドルくらい(リリース価格は多分45ドル程度)に対して税込み5250円です。ポイント10倍で実質1割引であると考えたらどちらも結構割安です。



3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0302 Category: 技術系
Posted by: Andy
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2月は上旬にあまり書けなかった分,後半はまとめて記事を上げました。アクセスは相当落ち込むかと覚悟していましたが,思ったほどではなかったです。ありがとうございました。先月は別ブログの記事が多くランク入りしましたが,2月はそちらもほとんど手付かずだったので,定番ものが上位に来ました。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. オバマ新大統領就任ランチのワイン
3. 「神の雫」に登場したワインが売れているそうです
4. カレラ ジェンセンあります
5. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
6. Calera Wine
7. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
8. 3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
9. Ridge/Lytton Springs
10. ワイナリにも不況の影響が,など

1位は定番もの。最近,Lifehackerのサイトでも同じような記事が載っていたようです。
2位は1月に書いた記事ですが,2月8日ころから3日間ほど急にアクセスが増えました。どこかのメディアでオバマ大統領とワイン関係の露出があったのかなあと思いましたが,理由が何だかは結局分かりませんでした。
3位は先月の3位(別記事)に続いて「神の雫」ネタ。田辺一青に反応があってちょっとうれしかったです。
4位と5位は先月と同じ。定番です。6位も定番で先月の7位から一つ上昇しました。
7位は昨年10月の記事。スイーツ系のサイトが山ほどある中,「ラデュレ 日本橋」でGoogleを検索すると12番目に出てくるのが,上位に残った原因でしょう。意外な粘りです。
8位はタイトルで引いたのでしょうか? 下旬に書いた記事ですし,検索で来るような記事でもないのに,意外と上位でした。
9位は定番。
10位の不況ネタはあまり使いたくないのですが,関心を持っている人は多そうです。

3月は予告通りにサンタ・バーバラ勝手に応援月間。他地域の記事を書かないわけではありませんが,サンタ・バーバラ関連のネタがあるときはそちらを優先します。
Date: 2009/0302 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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リチャード・サンフォード氏と言えばサンタ・バーバラを切り開いた立役者としてAu Bon ClimatのJim Clendenen氏と並んで重要な人物。特にRichard Sanford氏はサンタ・バーバラでも現在Pinot Noirの産地として重要視されているSanta Rita Hillsで最初にピノを作った人。地区を代表する人物として,周囲から畏敬されています。彼が自分の名のついたワイナリSanfordを売却してから作ったワイナリがAlma Rosa。La Encantadaは自社畑でカリフォルニアの有機栽培認定を受けています。



もう一つ紹介するFess ParkerもSanta Barbaraの有名なワイナリ。ピノやシラーを中心に作っています。Parker Stationは廉価版の扱いですが,2002年のピノがWine Advocate誌で87点。「The 2002 Pinot Noir Parker Station is the type of easy-going, value-priced Pinot Noir that is virtually impossible to find」と書かれています。現地12ドルくらいなので,それと比べるとちょっと高めですが,それでも安いほうでしょう。


3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間
Date: 2009/0227 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年やっていたカリフォルニア観光局によるCM「なんでもアリフォルニア」が今年も始まりました。

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Date: 2009/0226 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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「サンタ・バーバラ応援月間」早速ご賛同の声が上がってうれしい限りです。で,それとは全く関係ありませんが,Amazon.co.jpで「神の雫特集」のページができたそうです。といっても必ずしもドラマに出てきたということではなく,漫画の方に出てきたものもあるようですが。ご参考まで。
Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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突然ですが,3月はサンタ・バーバラ応援月間ということに勝手にさせていただきます。Greg Brewerも来日しますしね(ワイン会は行けないのですが,涙)。

先日,サンタ・バーバラのワインショップWine Caskが閉店してしまったというニュースを書きましたが,今日Wine Spectatorにでていた記事を読んだところ,Santa Barbara全体が不況の直撃を受けて,大変な落ち込みになっているというのです。LAの売上減が20%程度であるのに対して「50~60%減」ということですから,さすがに商売は厳しいものがあります。

僕自身,Santa Barbaraは一回しか行ったことありませんが,いつかはもっとゆっくり回りたいところですし,昨日紹介したSea Smokeや,Loring,Melvilleなどおいしいピノを作るワイナリが山ほどあります。彼らが困っているのであれば見過ごせません。というわけで微力ではありますが,1カ月間サンタ・バーバラの話題を中心にお届けしたいと思います。

もちろん,ほかのブログでご賛同していただけるところがあれば大歓迎です。その際はこの記事にトラックバックしていだけたらと思います。

なお,トラックバックのアドレスは
http://californiawine.jp/action.php?action=plugin&name=TrackBack&tb_id=2045
です。それと,記事の中に
http://californiawine.jp/blog/item/2045
へのリンクがないと受け付けないのでお気を付けください。
Date: 2009/0226 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコの新聞,SFクロニクル紙が窮地に陥っています。発行元であるHearst社では,現在提示しているコスト削減案が従業員に受け入れられなければ売却先を探し,それも見つからなければ廃刊する意向だということです(SFクロニクルのサイトに載った記事)。

昨年1年だけで5000万ドルの赤字であり,今年はそれを上回るペースだということなので,相当厳しいです。昨年末にワインセクションとフードセクションを合体するなどのコスト削減をしましたが,そういう小手先のことでは間に合わないレベルになっています。

米国の新聞業界は日本と大分構造が違うとはいえ(例えば米国では地域の様々な情報,例えば求人広告などを載せるClassifiedsセクションが大きな収入源で,そこがCraiglistに奪われてしまった),あまりにもの落ち込みのひどさには呆然とせざるを得ません。明日はわが身かも。
Date: 2009/0225 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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キタザワにSea SmokeのTen 2006が税抜き1万300円で出ています。前回国内のショップでTenを見たのは2005年が柳屋に入ったときだと思うのですが,そのときの価格は1万5000円程度。それに比べたら随分安いです。米国の実勢価格が150ドル程度ですから,それよりもかなり安いです。

Sea Smoke Tenは以前WAで96点だった2003年を飲んで,かなり好印象でした。ただ,takuyaさんは「自分には合わない」と書いているように,好き嫌い分かれるところはあるかもしれません。

なお,2006はWAでは91点。
The medium ruby-colored 2006 Pinot Noir Ten (which signifies the 10 different clones from which it is produced) reveals a sumptuous perfume of raspberries, black cherries, strawberries, underbrush, and spice. Volnay-like in the mouth with loads of red fruits, medium to full body, sweet tannins, and good acidity, this complex, evolved Pinot should be consumed over the next 3-4 years.

パーカーの好みからはずれてきたということは,意外と濃いピノが苦手な人には合うようになってきているのかもしれません。

Date: 2009/0225 Category: グルメ
Posted by: Andy
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子供達がカニ食べたいと,言い続けていたので,上の子の誕生日にかこつけて,カニを買いました。といっても財政引き締めのご時勢であり,買ったのは

を二つと

一つ。計4980円。

楽天でカニを安く売っている店は山ほどありましたが,レビューを見るとどうしてもはずれのときがあるようなので,今回は安心感を求めて日ごろからよく使っている「北前船のカワモト」にしました。それと,タラバ爪でボリュームがそれなりにあるので,ズワイ蟹の方は気分だけでも大丈夫かと保険をかけたのもあります。

結果的には,大人二人子供二人でちょうどの量でした。おとなはズワイ蟹のミソで楽しめるからと子供は爪を三つにしたのですが,実際には子供はズワイ蟹の身を掘り出すのに夢中で,そっちの方が楽しかったようです。ズワイ蟹も600gあると,まあまあ見栄えします。味も悪くなかったです。
これが実際のカニ

ワインは「カニに合うのは何かなあ」とちょっと悩んだのですが,結局,家にあった中で一番応用範囲が広そうなこれにしました。


結果は,なかなかいい組み合わせだったと思います。口当たり良すぎて飲みすぎてしまうのだけが難点。

さて,子供達があまりにも喜んだので,冬の間にもう一回くらい食べてもいいかなという気になっています。今度は違う店で買ってみようかとも思っていますが,今回分かったのは「やっぱり600gくらいほしい」ということです。これが500gのカニだったら多分満足感はあまりないです。そういう目で,安売りの店のを見るとやっぱりかなり小さいカニが多そう。満足感を得るには少々値段が張るのはしょうがなさそうです。

最後におまけ。「カワモト」は会社名は川本昆布食品といい,海藻類,特にフリカケを得意としています。我が家に本当に欠かせないのは「ひじきごはん」。週に1,2回はこれでオニギリ作ってます。食べたことなかったら,ぜひお試しを。
Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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クラッシュパッドが2009年の醸造で契約可能な畑の一覧を公表しています(リンク先は日本語のPDF)。

以下で畑の名前と,AVA,12ケースの料金をずらっと書いておきます。
Pinot Noir
Amber Ridge, RRV, \918,000
Bohemian, RRV/Sonoma Coast, \918,000
Brosseau, Chalone/Monterey, \918,000
Doctor's, Santa Lucia Highlands, \896,400
Floodgate, RRV, \918,000
Hayley(Annahala), Anderson, \918,000
Hook, Santa Lucia Highlands, \896,400
La Encantada(完売), SRH, \961,200
Lone Oak, Santa Lucia Higlhands, \918,000
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \972,000

Cabernet Sauvignon
Carrefour, Napa/Coombsville, \1,036,800
Coombsville, Napa/Coombsville, \1,177,200
Georges III, Napa/Rutherford, \1,501,200
Godspeed, Napa/Mt. Veeder, \1,177,200
Ink Grade, Napa/Howell Mountain, \1,036,800
McFadden, Napa, \1,036,800
Neal3, Napa/St.Helena, \1,036,800
Rafael, Napa/Oak Knoll, \1,177,200
Reverence, Napa/Coombsville, \1,177,200
River Run, Napa/St.Helena, \1,036,800
Stagecoach, Napa/Pritchard Hill, \1,036,800

Merlot
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Coombsville, Napa/Coombsville, \918,000
Lake Cynthia, Napa, \885,600

Syrah
Alder Springs, Mendocino, \885,600
Parmlee HIll, Sonoma, \842,400
Premiere Coastal, Santa Maria Valley, \842,400
Stolpman, Santa Barbara, \842,400
Thompson, Santa Barbara, \842,400
White Hawk, Santa Barbara, \842,400

Zinfandel
Beatty Ranch, Napa/Howell Mountain, \885,600
Grist, Dry Creek Valley, \885,600
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Petite Syrah
Eaglepoint Ranch, Mendocino, \842,400
Teldeschi, Dry Creek Valley, \842,400

Sangiovese
Stolpman, Santa Barbara, \810,000
White Hawk, Santa Barbara, \777,600

Chardonnay
Alder Springs, Mendocino, \842,400
Durell, Sonoma, \842,400
Split Rock(Gap's Crown), Sonoma Coast, \777,600

Viognier
Catie's Corner, RRV, \680,400

Sauvignon Blanc
Galleron Road, Napa/Rutherford, \615,600

Marsanne, Rousanne
Alder Springs, Mendocino, \810,000
Saralee's, RRV, \615,600
Westerly(McGinley), Santa Ynez, \745,200
Date: 2009/0224 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かつてはColginのAnn Colginと夫婦で,共同でColgin-Schrader Cellarsを経営していたFred Schrader氏が分かれてから始めたのがSchrader Cellarsです。Colginに負けず劣らず高品質のカベルネを排出しています。特にAndy Beckstoffer氏の畑であるTo-Kalon Beckstoffer Vineyardからいくつものワインを作っています。

余談ですが,このTo-Kalon。元はMondaviのフラグシップのカベルネやソヴィニョン・ブランの畑名として名を馳せましたが,Schrader-Beckstofferが使ったことでMondaviが提訴するという事件がありました。結果的にはMondavi側の敗訴。To-Kalonの名を堂々と使えるようになりました。

今回カリフォルニアワインあらかるとででているのは,他に何もつかない無印のTo Kalon。2002年はWA誌で95点付いています。
The 2002 Cabernet Sauvignon To-Kalon Vineyard Oakville reveals great ripeness, coming across like an exotic Pomerol, such as Le Pin. Roasted herbs, caramel, toffee, black currant liqueur, and sweet smoke characteristics are present in this explosively rich, unctuously-textured, pure, ripe Cabernet. Already flamboyant and accessible, it should be drunk over the next 10-12 years.

市場価格はWA誌のサイトによると375ドル! 別ヴィンテージで見ても200ドルで買えれば安い方なので,今回の税抜き1万9980円はかなりお買い得です。

Date: 2009/0224 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Napaで毎年2月に開催されるオークションPremiere Napa Valleyが今年は22日に行われました。売上は約150万ドルで,不況による不調が予想されていた中で,過去4番目の実績と,がんばりました。

過去の売上を見ると2005年が146万ドル,2006年が187万ドル,2007年が216万ドル,2008年が220万ドル超と毎年記録を更新してきていましたが,今年はさすがに1/3ほどの減収。それでも過去4位の収入ということで,主催するNapa Valley Vintnersはほっとしているようです。

6月に開催されるAuction Napa Valleyとは対照的に,Premiere Napa Valleyは完全に業者を対象としたオークション。ワイナリはオークション用に特別なロットを作り,ショップやレストランなどが試飲した上で,プレミア付きのワインとして売るために購入します。ラベルも毎年オークションデザインの専用のものが用意されます。

ちなみに今年の高額落札ロットのトップ2は
Lot 160 Scarecrow Wines $80,000
Lot 148 Ovid Napa Valley $42,000
どちらも5ケース(60本)の値段です。落札したのはともに中川ワイン販売の中川一三氏。氏の著作「魚には水、私にはワイン」の中にもこのオークションのことはでてきますが,高額落札者の常連です。2006年は3位,2007年は2位,2008年は5位,そして今年は再び2位の落札額でした。日本のショップでもこのオークションのものがときどき出ていますが,ほとんどは中川が落札したものだと思います。ちなみに今年の13位には「Tokyo American Club-Tokyo, Japan」なんていうのが入っています。お金あるんですねえ。

参考までにセール中のWassy'sとパリ16区からPremiere Napa Valleyものをあげておきます。

Date: 2009/0222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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一時期はほとんどのショップで売り切れていたカレラ・ピノ・ノワール・マウント・ハーラン2006がいくつかのショップで再入荷しています。自社畑ではないセントラル・コーストのピノや,セントラル・コーストに自社畑をブレンドしたキュベVと,値段はあまり変わらないので,こっちの方がお買い得です。

Date: 2009/0220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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takuyaさんのブログで知ったのですが,Santa Barbaraの著名ワインショップWine Caskが閉店してしまったそうです。また,併設のレストランやワイン・バーも閉めてしまったとのことです。

それからtakuyaさんのところからリンクされている記事を読んでこれも初めて知ったのですが,Wine Caskのオーナーは2年前に変わっているのですね。先日書いた記事は間違ってました。
Date: 2009/0219 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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「神の雫」のドラマ,視聴率で大分苦戦しているようで,打ち切りなんていう噂もありましたがどうなるのでしょうか? 僕はやっと先週の分まで見ました。

「みやび」役の子もだんだん見慣れてきましたし(好きじゃないですが),遠峰一青役の田辺誠一さんは怪演に磨きがかかって,思わず笑ってしまうほど。いやあ,これだけでも見る価値があるってもんです。どれくらい異常かは,ドラマでその部分だけ書いているブログがありましたので,ご参考に。もし一回目だけ見てやめちゃった人がいたらもったいないので,見たほうがいいです。そしてワイン会で遠峰一青の真似をして「おぉぉぉぉおおおおおお」と吼えましょう。引かれること間違い無しです。

まあ,ワインに興味ない人にとっては全然面白くないというか訳が分からないドラマだと思うので,視聴率が上がらないのはやむを得ないだろうなと思います。視聴率5%といっても20人に一人が見ていると考えたら,ワイン市場と比べてかなりの大きさとも言えます。実際

"作品に登場したワインの売れ行きは急増。通販サイト「楽天市場」のあるワイン販売店舗では、コート・デュ・ローヌの在庫300本が、放送中の30分で売り切れた。"

日テレ系 「神の雫」からワイン熱


ということで販売面では大きな影響がでているとか。カリフォルニアワインは全く出てこないのが私としてはちょっとさびしいような,ほっとするような。

コミックではシャトー・パルメが登場するのは以下のあたり。

Date: 2009/0218 Category: グルメ
Posted by: Andy
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Mountain View(Google社のHQがある市です,念のため)のレストランChez TJで3月12日,CaleraのJosh Jensen氏によるワインメーカー・ディナーが開催されるそうです。また3月10日~14日の五日間はCaleraのワインと食事をマッチさせた特別なコースを提供するということ。

問い合わせは (650) 964-7466または info@cheztj.com

Chez TJはペニンシュラでは2店あるミシュラン星付きの店の一つ(もう一つはWoodsideにあるThe Village Pub。このほかサウス・ベイではLos Gatos2店とSaratoga1店が星付き)。2008年に就任したシェフBruno Chemelは東京でマクロビオテックの修行を4年間したという人(Ambrosiaというレストランらしいのですが,検索では分かりませんでした)。フランスでミシュラン二つ星のレストランで働いたり,ニューヨークの著名レストランでも働くなど,かなりの経歴を持っているそうです。SF Chronicleの紹介記事では絶賛されています。
Date: 2009/0218 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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1880年に植えられたというRavenswoodでは一番古い畑のZinfandel。第一印象はあまりZinfandelっぽくなくサラサラ。薄いカベルネのような感じ。確かにWine Advocate誌の評価は85-88とあまり高くなく「where’s the beef?」と書かれてしまったほどですが,ちょっと力強さに欠けていました。

このワインが本領を発揮したのは三日目になってから。味わいもようやくZinfandelらしくなってきて,それに伴って力強さも増したような感じがしました。これならかなりいいですが,二日間待たなければいけないのではちょっと厳しい感じです。

Ravenswood Old Hill
Date: 2009/0217 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでMerryvale Hyde Chardonnay 2004が36本限定税抜き5850円ででています。ワイナリ価格が45ドル程度なので,まあまあいい価格です。

MerryvaleのHydeって初めて聞くなあと思ってワイナリのページを見てみましたがどうやら2003~2006年しか作っていないようです。生産量も580ケースと少量。WAでもレビューされていません。ちなみにHydeのChardonnayで調べてでてくるのはKistler,Patz & Hall,Rameyといったそうそうたる名前。このほか,畑の名前は付けていませんが,Larry Hyde氏自身がDRCの共同オーナーであるAubert de Villaine氏と作ったHdVがHydeのブドウを使っています。いずれも50ドルは下らないワインです。

今後入手できる機会はめったにないでしょうし,Hydeのファンには買う価値があると思います。

Date: 2009/0217 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Judd's HillのJudd Finkelsteinが新しいビデオ・ショーを始めています。名前はJudd's Enormous Wine Show。今出ているのはワイナリ紹介的なコメディ・タッチのビデオですが,今後これをどう発展させていくのかはよく分かりません。

Judd's Hillってあまり知らなかったのですが,オーナーのArt FinkelsteinはWhite Hall Laneを設立した人なのですね。1988年に大きくなりすぎてしまったWhite Hall Laneを売却して,Judd's Hillを設立したそうです。息子のJuddはバンドもやっていたりして,なかなかユニークな人物のよう。
Date: 2009/0216 Category: グルメ
Posted by: Andy
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先日,BS-iでやっている「世界ウルルン滞在記リターンズ」で斉藤由貴がブルガリアに行ってヨーグルト料理を作っていました。それ以来,ヨーグルト作りが気になっています。

我が家(実家)でも昔ヨーグルト作っていたことがありましたが,基本的にはヨーグルトの種に牛乳を混ぜて置いておけばよかったはず。「そういえばカスピ海ヨーグルトとかって流行ってたなあ」と思って少し調べてみたところ,市販のヨーグルトを種にしてもできるみたいでした。ただ,その場合は40℃くらいまで温度を上げなければいけず,カスピ海ヨーグルトの場合は20℃強程度なので室温で十分ということのよう。

温暖な我が家ではどちらかというと夏場の腐敗の方が危険かという気もしますが,さらに調べると温度調節できるヨーグルトメーカーなるものも結構たくさんでているようです。調べた範囲では↓が一番できが良さそう。



パン種の発酵にも使えるようなので,ヨーグルトで使わなかったらパンでも焼くかなどという不埒なことを考えています(結局どちらもやらないというのに一票)。

(値段はまあいいとして置く場所が一番問題です)
Date: 2009/0216 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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バラク・オバマ米大統領が2008年11月4日の大統領選の日に開けたワインは南アフリカのスパークリングだったそうです。
"US President Barack Obama is, by all accounts, a discerning, and moderate, wine drinker. And his palate runs to South African wine too, as his choice on election night was a bottle of Graham Beck Brut NV — the same beverage with which Nelson Mandela toasted his inauguration in 1994."

iafrica.com | food | features | wine features Obama likes SA wine

ネルソン・マンデーラ氏が1994年に南アフリカ大統領に就任したときと同じ「Graham Beck Brut NV」がそのワイン。日本にも少量入っていた節がありますが,現在扱っているところはなさそうです。米国では売上が急上昇中だとか。

オバマ大統領のセラーにあるワインとして以前紹介されていたのはKendall-JacksonのVintner's Reserve Chardonnayだったし,オバマ大統領,自宅に1000本入りのセラーがあるといってもあまりマニアックなものでなく,コスト-パフォーマンスが高いワインを好んでいるようです。



オバマ氏就任ランチのワインの記事はこちら
オバマ氏自伝の記事はこちら
Date: 2009/0214 Category: おすすめワイン
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Mondavi直系のContinuum(過去記事1過去記事2)がプレミアム酒販大平に少量入っています。元々の生産量が1000ケースと少ないので,デビュー・ヴィンテージを入手するなら,この辺で買っておかないといけないかもしれません。

Date: 2009/0213 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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英Telegraph紙の記事によると,いまやコカイン1gの値段はグラスワインやビール1パイントより安くなってしまったと,英内務省が発表したそうです。
"The Home Office has admitted that the street price of both cocaine and heroin has fallen by nearly half in the last ten years, making the most dangerous illegal drugs cheaper than they have ever been."

Cocaine cheaper than lager and wine as drug price falls by half - Telegraph

コカイン1gは安いところで20英ポンド(約2600円),一般的には40英ポンド(約5200円)で入手できるそうです。1998年には平均77英ポンドだったので概ね半額に下落したことになります。ヘロインも同様に,最安で25英ポンド(約3200円)で入手できます。

DrugScopeという慈善機関によると1gのコカインは鼻から吸引する場合,10回~20回分に相当するとのこと。すなわち最低1英ポンド,平均でも2~4英ポンドで1回分が手に入ってしまうことになります。

一方,ラガー・ビールは1パイント平均2.75英ポンド(最安で99ペンス),グラスワインは典型的には3.5英ポンド。コカインやヘロインよりも高いくらいです。

コカインやヘロインの値段が下がった原因の一つとしては利用する人が減っているというのがあるそうですが,これからが心配になります。日本でも,昨今のニュースを見ていると,酒もタバコもやらないけど,大麻は吸うなんていう若者が水面下で増えているのかもしれません。
Date: 2009/0212 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインのインポーターとして有名な中川ワイン販売の創設者である中川一三氏が,ダイナース・クラブ・カードの会員誌「Signiture」で連載していたエッセイを中心にまとめた本です。

野菜アレルギーで野菜を全く食べられなかったという中川氏が遊学先で言語学の権威である駒井明氏から受けたアドバイスが「それならば,ワインをお飲みなさい」とのこと。それをきっかけにワインを飲み始めたというのがとてもユニークです。さらに駒井氏の教え子からは「ワインを知るには,ひとつの銘柄のワインを最低十ケースは飲むことだ」と教わり,一つのワインを最低10ケース買っていったというからすごいものです。それだけ財力があったということでもあるのでしょうけど。

この氏をして「私が最も好きで,なおかつ世界的にも最高と評価できるワイン」は何かというと「カリフォルニア産のピノ・ノワールである」というのだから,カリフォルニアワイン・マニアでない人が読む本としてはびっくりするようなことが書いてあります。

ただ,登場するワインは,古酒など一部のストックものを除けば,やはり中川が輸入しているものばかりであり,ピノの話は割と前半で収束してしまうのは,物書きのプロでないだけにしょうがないところでしょう。

といったことを割り引かなければいけないとしても,でてくるワインはかなりマニアック。WesMarやNarsai,Georgeなどがフルページのカラーででてくる本なんてほかには考えられません。カリフォルニアワイン・ファンならば持っておくべきでしょう。

なお,後半に収録されている著者へのインタビューでは,著者が開催するワイン会に来た有名人の話が,こんなに書いてしまっていいのだろうかと心配になるくらい載っています。これも必見かも。

また,このインタビューの最後には「飲みたくても飲めない。買いたくても買えない。ここにカリフォルニア・ワインの大きな問題があります。これを何とか変えていく努力を,私は微力だけれども試みていきたいと思います」とあります。その努力,期待しています。まずはインポーターの仕切りの価格を下げていただくのが…

Date: 2009/0212 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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今年のヴァレンタイン・デーは土曜日。会社で義理チョコをあげる人はこういうときはパスするのでしょうか? それとも前の日に配る? まあそんなことはどうでもいいのですが,ヴァレンタイン・デーはワイナリのイベントがたくさんあります。たくさんありすぎてきちんと紹介するのが面倒なのでリンクだけ載せておきます。興味のあるワイナリのところを見てくださいませ。なお,リンク先はワイナリ直接ではなく,localwineevents.comのページです。

ナパ
Peju Province

Trefethen Family

St. Supéry

Merryvale

Judd's Hill

Clos Pegase

ソノマ
Topel Winery

Ravenswood

Arrowood

Russian River Vineyars

Gloria Ferrer

Michel-Schlumberger

サンタ・バーバラ

Santa Barbara Winery

Wine Cask

East Beach
Date: 2009/0212 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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最近はOpus Oneの隣で,値段がずっと安いというのを(日本では)売り物にしているFranciscan。ここの最上級キュベの扱いである「Magnifica」の2004年がカリフォルニアワインあらかるとで5460円(税抜き)で出ています。ワイナリのリリース価格が50ドルなので,まあまあ安い値段です。



別ヴィンテージだと2000年が税込み4600円なんていうのもあります。ただし,WAでは87点とあまり高く評価されていません(2004はレビューなし)。「the 2000 Magnificat is a good commercial-styled wine exhibiting a deep ruby/plum color, and plenty of toasty oak, notes of melted licorice, chocolate, and black currant fruit offered in a lusty, straightforward, and satisfying style」ということなので,単純だけど悪くないということだと思います。なお,Opus One 2000は84点なので,それよりは評価高いです。

Date: 2009/0211 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Fred FranziaのBronco Wine Companyといえば,数年前に「2 Buck Chuck」の愛称で知られる「Charles Shaw」ブランドで,スーパーマーケットにおける安ワインの世界を一気に変えてしまった実績があります。そこが今狙っているのがレストランのワインでの価格破壊。750mlで10ドルのワインを普及させようとしているのです。

その具体策として,1週間のプロモーションとして全米に800のレストランを持つ「Ruby Tuesday」でBroncoの「Coastal Vines Wine Chardonnay」を10ドルで提供することになったそうです(元記事)。

不況でコスト・コンシャスになってきていますから,こういった動きには消費者も敏感に反応しそうです。
Date: 2009/0210 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあらかるとでタンタラのディアバーグがセールです。シャルドネの2005が税抜き5680円,ピノ・ノワールの2005が税抜き5980円。タンタラ評判高いですが国内の値段が高いのでめったに紹介してませんでした。これでも安いとはいいにくい(シャルドネが米国で税抜き40ドル,ピノが45ドルくらいが相場)のですが,国内価格としては頑張っていると思います。2月11日の16時40分まで限定です。

Date: 2009/0210 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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おととし使ったタイトルをまた引っ張り出してしまいました。バレンタイン向けのワインというとハートのラベルのカロン・セギュールがあまりにも有名です。これでは「有名すぎてこっぱずかしくて買えない」という人も多いと思いますが,そういう人にお勧めのワインを紹介します。

ヴァレンタインという名前の付いたワイナリがカリフォルニアには二つあります。一つはTerra Valentine。もう一つはValentine Vineyards。前者のヴァレンタインはオーナーの父親のファースト・ネーム,後者はオーナーの苗字がValentineです。また,後者はタレントの服部真湖さんのご主人の家族がやっているそうです。最近ではZinfandelなどで人気のCarlisle(カーライル)のワインメーカーがワインを作っているよう。

Terra Valentineはカベルネとピノ,サンジョヴェーゼ中心のAmore,白ワインではヴィオニエがあります。ヴァレンタイン・デー向けなのはあまりにも直球ですが「愛」そのもののAmore。


Valentineはカベルネがあります。


また,ラベルにハートが付いているワインとして人気が高いのはイル・クオーレ。ポップなデザインで価格も安いので気軽な関係の相手にお勧めです。


ちょっと気がつかないくらいハートが地味なのはKali Hart。


ワインの実力では随一ではないかと思われるのがフィリップ・メルカが作るメルカ・ワインのカベルネ。


欧米ではヴァレンタイン・デーは恋人同士がカードを交換して祝うのが主流。日本でも最近「逆チョコ」という言葉を聞くようになりましたが,ワインは男性が買って女性にプレゼントしてもおしゃれかもしれませんね。

「おしゃれとほど遠いお前が何を言う」というツッコミはなしでね。
Date: 2009/0209 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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1週間私事で更新をほぼさぼっていましたが,今日から通常モードに戻ります。というわけでまずはこぼれねたから。

ワインセラーパリ16区で,実店舗10周年記念として2月一杯掲載価格から10%オフになるそうです。この店,扱っているワインの種類があまりにも多く,どれが売り切れているかも分かりにくいのでワインを探すのが大変ですが,レアものの値段はたいてい他のショップより安く,現地価格並みのものもよくあります。さらに10%オフということで,ここはちょっと上のワインに手を出すのが正解ではないかと思います。

というわけで,在庫があるものの中からめぼしいものをピックアップします。

まずはシン・クワ・ノンのAtlantisグルナッシュ。既に国内の在庫がほとんどない上に,2万9800円から10%引きというのはかなりの安さです。残り1本。


マーカッサンのシャルドネも1本あります。Upper Barn Alexander Mountain Estate 2001。米国でも200ドルは超えます。WAで93点というのはこのワイナリにしては低い方ですが。


サクサム(サクソン,Saxum)は日米価格差(日本の方が安い)が一番大きいワイナリ。James Berryのプロプライアタリ・レッドは米国では120ドル以上です。

シラー系のブレンドで,WA誌のRobert Parkerは95+をつけています。
The 2005 James Berry Vineyard (70% Syrah, 20% Mourvedre, and 10% Grenache) exhibits the super precision, minerality, and clarity this site seems to provide. It is a dense, concentrated wine bursting with notes of creme de cassis, blackberries, smoke, earth, and jus de viande. This textured, French-styled 2005 can be drunk early or cellared for 10-12 years. The bottled 2005s are all performing well.


ランジュヴァン(L'Angevin)のシャルドネも高評価。2006年のCharles Heintz ChardonnayはWAで95点。
Sensational aromas of nectarines, crushed rocks, and peaches soar from the glass of the 2006 Chardonnay Charles Heintz Vineyard. It hits the palate with stunning concentration, loads of tropical fruit, and notes of lemon oil and orange blossom. A complex, full-bodied Chardonnay with terrific minerality, it, too, can be drunk over the next 3-4 years.



最後は本命ともいえるDuMOL。そもそもこれだけの種類を集めているショップがほかにありません。高評価なのはシャルドネとシラーですが,入手困難度はずっと上のピノの単一畑もあります。

Date: 2009/0208 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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おいしいピノが飲みたくて,表題のワインを引っ張り出しました。以前のヴィンテージと比べると,やや抑制された味わい。「Yummy!」という感じではないですが,バランスよくおいしいです。

ちなみに今日の料理は全く脈絡ないですが「ぶり大根」。大根が大分余っていたのと,朝圧力鍋をテレビショッピングでやっていたのでなんとなく食べたくなりました。大根は味が染みておいしくなったけど,ぶりの方にはあまり味が染みなかったので今ひとつの出来。家族は食べてくれましたが。

ぶりは「かま」のところがなかったので背骨の周りだけ。でも3パックで300円くらいだったので安いです。
Date: 2009/0204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌によるとナパのPine RidgeやオレゴンのArchery Summitの創設者であるGary Andrus氏が亡くなったそうです。享年63。肺炎からの合併症だそうです。

Gary Andrus氏は元オリンピックのスキーヤー(種目は滑降)。1978年にPine Ridgeを,1993年にArchery Summitを設立しました。2001年に奥さんと離婚した際に,これらの権利を売ってしまいましたが2004年には新しい奥さんとオレゴンにGypsy Dancerというワイナリを設立しています。
Date: 2009/0203 Category: 業界ニュース
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●今回の不況は米国経済全般に及んでおり,ワイン業界も例外ではありません。特に高級ワインの消費は昨年後半からめっきり減っているようです。Kendall-Jacksonは,この状況に対応するため,約170名の人員削減をする見込み。Kendall-Jacksonはそれほど高級ワインに偏ったラインナップをもっているわけではないのに,人員削減に踏み切るということは,他のワイナリはもっと苦しいのではないかと思います。あまり元気が出ないテーマなので,これまで取り上げるのを避けてきましたが,不況関係のニュース,これからちょっと気をつけていきます。

●一方で,このJackson Family Wines(K-Jグループの全体名),ソノマ(といってもナパの北に接している)のKnights Valleyに新しいワイナリとテイスティング・ルームを作る許可を得ました。Knights Valleyでは初のテイスティング・ルームということで,かなり抵抗もあったようです。

●ソノマのワイナリB.R. Cohnでワイナリ犬として活躍してきたMooseが亡くなりました。B.R. CohnにはMooseの名を付けたワインもあり,収益を犬の保護のために寄付していました。B. R. CohnではMooseをしのんだパーティを2月7日に開催するそうです。

●カリフォルニアの旱魃は,1990年代初頭以来のものになりそうだとか。ワインにも影響が出てくるのでしょうか。
Date: 2009/0203 Category: 技術系
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1月は別ブログの記事へのアクセスが多くなりました。

1.
Foodyn CMS開発日誌 - 「日本語が亡びるとき」水村美苗を読んで
2. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
3. 今さらだけどドラマ「神の雫」第1回感想
4. カレラ ジェンセンあります
5. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
6. Ridge/Lytton Springs
7. Calera Wine
8. オバマ新大統領就任ランチのワイン
9. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
10. Foodyn CMS開発日誌 - 今,Railsを学ぶのに良い本

1位は話題の本の感想ですが,はてなブックマークから大半のアクセスが来ました。2は定番。最近気付いたのですが,漫画「ソムリエール」にもサランラップでブショネを救う話が載っていたようです。もしかしたら堀賢一さんがこのブログでヒントを得たのかもしれません。
3位も今月の記事ですが,「神の雫」と書いただけでアクセスが上がったのにはちょっとびっくり。視聴率はあまりよくないようですが,それでも影響力はたいしたものです。
4~7位までは定番。8位もはやりもの。9位はちょっと時間がたった記事なのですが,不思議にまだアクセスがあります。
10位も1月の記事。それほど急にアクセスがきたわけではありませんが,コンスタントに読まれました。

1月の記事は4本トップ10入り。割と多いほうですが,流行りもの中心なので,短期的なアクセスで終わりそうです。
Date: 2009/0202 Category: おすすめワイン
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プレミアム酒販大平でカレラ・ジェンセンがいろいろ出ています。2004,2005,2001のレギュラーボトルに加え,2005,2001のマグナム,2000のハーフボトルがあります。

ハーフはたまに見かけますが,マグナムはレアではないでしょうか。ハーフと2004以外は本数も数本なので,早い者勝ち状態です。
Date: 2009/0201 Category: グルメ
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多分、日本一安いPP99点、’94Dominusです! - California Wine Garden」ということで,麻布十番のCWGでDominus 1994がワインショップより安い値段で飲めます。(なんとなくこのブログを見てキャンペーンをはじめたのではないかという気もしないでもないですが)。

ランチは野菜カレーも始まったということなので,またいかねばです。
Date: 2009/0130 Category: おすすめワイン
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カリフォルニアワインあらかるとでDominusの1994年が出ています。WA誌で99点というDominus史上最高の点数を取っており,名実ともに1990年代のカリフォルニアを代表するワインの一つと言っていいと思います。



実はこのワイン,前にも同じ価格で出ていて「Dominus 1994,高いけど価値はあります カリフォルニアワインのお勝手口」として紹介しています。今回,どうしてこういうタイトルを付けたのかというと,米国の価格です。100ドル台からあるんですよね。カリフォルニアワインあらかるとの同じページに出ていて同じくWAで99点のFisher Wedding Vineyardもそう。



いろいろ見ていくと,お買い得度という点(米国価格比で安い)で優れているのはFutoあたり。これは米国でも300ドルくらいの市場価格。日本は結構安いです。



結局何がいいたいかというと,Dominusの1994年って米国の値段が安すぎるんじゃないのってこと。米国は熟成したワインのニーズが日本より低いんでしょうか? 僕なんかはぽっと出のFutoに3万円払うんなら,Dominus 1994に6万円払うほうがずっといいと思いますが。

あ,それからFisherのWedding Vineyard。これは飲み頃が2040年ころまでになっている恐るべきワインです。1997年に結婚した人はこれ買っておいて金婚式に開けるというのがいいと思います。そんな先まで,と思う人は若すぎるの覚悟で銀婚式に開けましょう。
Date: 2009/0130 Category: 業界ニュース
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Zinfandelの記事でRidgeについて書いたばかりですが,ショッキングなニュースがありました(元記事)。

Ridgeの顔といえばワインメーカーのPaul Draperですが,マーケティングなどで32年間Ridgeで勤め,2001年から社長になっていたのがDonn Reisen氏。彼がPortola Valleyというところで自身の車の中で亡くなっているのが発見されました。自殺に間違いないとのこと(拳銃で自身を撃ったようです)。

Ridgeのサイトには以下のように載っています。
Donn Reisen, loving husband, devoted son, brother and uncle, President of Ridge Vineyards, passed away Monday morning January 26th.

Donn's gift of humor and his ability to forge long lasting relationships, touched everyone he came into contact with. Hundreds of people across the world, inside and outside the wine industry, loved him.

We will all miss him. He left the world a better place for having lived.

A memorial service celebrating his life is planned for a future date.

If you would like to share your thoughts and stories about Donn you may send an email to condolences@ridgewine.com.



自殺の理由などは明らかになっていませんが,同僚が自殺の恐れがあると,Santa Clara郡に連絡してきたのがきっかけで見つかったということなので,事前に何かあったようです。

何はともあれ,ご冥福をお祈りします。
Date: 2009/0129 Category: 業界ニュース
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1月はZinfandelの月。カリフォルニアのワイン・イベントの中でも最大のものの一つであるZAP(Zinfandel Advocates and Producers)のイベントが開かれる月です。

とはいえこのところZinfandelについてはちょっと盛り上がりを欠いているというのが正直なところ。1990年代後半に一世を風靡したTurleyもいまや以前のような入手困難銘柄という感じでもないですし,価格も割と落ち着いています。「Zinfandelの3R」なんていう言葉もほとんど死語に近いような感じです。個人的にはZinfandelを飲む頻度がむしろ増えているくらいなのにあまり記事で取り上げることもありません。

そんなこんなでZAPが開かれるよということも何となく記事に書きそびれていたのですが,Parkerの掲示板に私の気持ちを揶揄するかのように「Syrah Is Pretty Good - But Zin Is Better」というスレッドができていました。

このスレッドも「小盛り上がり」といったところでとどまっていますが,
The average Zin is better than the average Syrah.
But the best Syrahs are better than the best Zins.

という2文が主流の意見を代表しているようです。普段飲みのワインとしてはZinはいいのですが,Sine Qua NonのAtlantis SyrahがWAで100点を取ったように,「すごい」ワインや人気殺到で入手できないワインはZinよりもSyrahにかなり寄っている感じがします。

Zinはこれからどうなるんでしょうね,と思う睦月でした。

ところで件のスレッドで高品質のZinの例として何回か登場しているのがRidgeとCarlisle(カーライル)。

Ridgeはご存知の方が多いと思いますが,オーナーは大塚製薬で日本にもそこそこコンスタントに入荷しています。ただ,価格統制が厳しいのか,日本での値段が高いのが残念なところ。またCarlisleは日本にはほとんど入ってきていません。Carlisleが出てくる前に米国で人気があったOutpostも同様。このあたりが手ごろな価格で入荷したりすると,また日本におけるZinの立ち位置も変わるのではないか,なんて思うのですが。
Date: 2009/0129 Category: 業界ニュース
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Crushpadがナパにあるフルサービスのカスタム・クラッシュ・サービス「Bin to Bottle」との提携を発表しました。Bin to Bottleは2006年に設立された新しいカスタム・クラッシュ・ワイナリですが,従来のカスタム・クラッシュと異なり,流通や法的文書の整備,e-コマースなど,ワイナリの業務全般を請け負うというユニークなところです。CrushpadのMichael Brill CEOは次のように語っています。
"Choosing to partner with Bin to Bottle was probably the easiest decision we've ever made. Their proven capabilities, flexibility and 100% commitment to their customer success is a great cultural fit for us. I know our existing larger clients and the new clients we attract are in good hands."

Crushpad And Bin To Bottle Partner To Create 'Winery in a Box'

商用ワイナリ向けのサービスはCrushpadのビジネスの7割を占めているとのことで,今後はここがビジネスの核になっていきそうな感じです。
Date: 2009/0128 Category: 業界ニュース
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ワイン業界において「偽造」はなかなか明るみには出ませんが,オークションなど二次的な市場においては常に問題になっています。Wine Spectator誌によると二次市場において偽造ボトルの割合は5%に達するとのことです。ソノマの人気ワイナリKosta Browneも偽造ボトルに手を焼いており,その対策として米Kodak社のTRACELESSというシステムを導入したそうです(
KODAK TRACELESS System for Anticounterfeiting Helps Kosta Browne Winery Protect its Brand and Customers - MarketWatch)。

このシステム,色もなければ匂いもない特殊な素材をインクなどに混ぜて使い,一種の「透かし」を入れます。専用のPen Readerを使うことで,この透かしを調べて偽造ボトルかどうかを確認できるというわけです。

エンドユーザーが直接調べる手段がないのがちょっと疑問ですが,おそらくはクリスティーズやザッキーズあるいはWineBidなどのオークション・ハウスがリーダーを導入して検査することになるのでしょう。

あとはボトルは本物で中身をすげかえたようなものが問題として残りそうです。

偽造ボトルに関心がある方には下記の本がお勧めです。
Date: 2009/0127 Category: おすすめワイン
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Sine Qua Nonのかなりレアものと見られるセットなどいくつかを紹介します。

まず,昨年初めて日本に正式入荷し,その直後にWAで100点を取ったAtlantisシラーですが,まだわずかに残っています。


それよりもさらにレアだと思われるのが,このAtlantisのSyrahと,同じくWAで98点だったAtlantisグルナッシュのマグナムのセットというのが出ています。25万円とさすがの価格ですが,米国でも1000ドルとか1500ドルといった価格でしか見つかりませんから,決して割高ではないと思います。


シン・クア・ノンはデザートワインの評価も高いのですが,アイスマン,ノーブルマン,ストローマンという3種全部をそろえたセットがあります。

アイスマン2003はGewurztraminerベース。WAでは96点。畑の植え替えにより最終ヴィンテージとなったものです(アイスマンは2006で復活していますが,Viognierに代わっています)。
ノーブルマン2002はシャルドネ・ベースでWA94点。ストローマン2002はセミヨン・ベースでWA98点。Robert Parkerも驚嘆するでき。
The virtually perfect 2002 Mr. K. The Strawman boasts astounding statistics. Aged 30 months in barrel, with only 7.2% alcohol, it carries 482 grams per liter of residual sugar (half the wine), and 7.8 grams per liter of acidity. It is simply off the charts. Sexy, eye-popping, palate-staining stuff, it is like liquefied honey with extraordinary complexity, aromatics yet freshness and delineation. I simply do not understand how this wine was made given the technical numbers and its amazing sugar. It is neither heavy nor cloying, and is a remarkable tour de force created by two Austrian geniuses.

「目が飛び出る」ってどんなワインなんだろうと思ってしまいます(笑)。

最後はおとなしく,The Bootという白ワインとブルゴーニュのプリューレ・ロックとのセット物。市場価格で見るとプリューレ・ロックだけで2万円を超えるようなので,これはなかなか割安です。
Date: 2009/0127 Category: おすすめワイン
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サンタ・バーバラでワインショップといえば100%確実に名前が挙がるのが「Wine Cask」。毎年春にSanta Barbara地域のワインの試飲会を開催しており,Wine Spectatorなどのメディアもサンタ・バーバラ地域の出来を判断するのに,この試飲会を使っています。

そのオーナーであるDoug Margerum氏が自身で作るワインが「Margerum」。そのピノが税抜き2000円台で柳屋で出ています。ワイナリの公式ページにも出ていない希少品だとのこと。

Date: 2009/0126 Category: 業界ニュース
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ちょっと前のニュースですが,ワインのソーシャル・ネットワーキング・サイトSnoothが100万ドルの資金調達に成功したそうです。

チャート
Google Trendsで調べてみると,Snoothは,ライバルであると思われるCork'd(かつては独立したワインのSNSだったが,Gary Vaynerchukに買収された)を割とあっさりと抜き,セラー管理サービスのCellar TrackerやオンラインワインショッピングでトップのWine.comとほぼ同じ,あるいはこれらを抜きそうなところまで来ていることが分かります。

Snoothの主な収益はユーザーのデータをワイナリやワイン業者に提供することで得ているようです。

元記事には「それにしてもSnoothなどという名前でWine.comのような主軸ドメインと渡り合っているのは驚くべきことだ」と書いてありますが,これには同感。トラフィックを集めるというのはそれだけ使うユーザーにとって魅力があるということなのでしょう。実は僕もアカウントだけ取って全く使っていなかったので,ちょっと試してみたいと思います。
Date: 2009/0123 Category: 技術系
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購入単価をいかに低くするかを競う「底値道」を追求するシリコンバレーの「かもくん」が紹介していたワインエアレーター。米Amazon.comでの評価が非常に高いようなのでちょっと気になって調べてみました。Parkerの掲示板で1000以上書き込んでいるようなかなりのマニアでも使っている人は結構いるようです。楽天で紹介しているページによるとAcacia, Alpha Omega, Andretti, Atalon, Beringer, Bouchaine, Beaulieu Vineyard, Charles Krug, Cliff Lede, Cline, Clos Pegase, Cosentino, Domaine Carneros, ELAN, Envy, Folia Deux, Freemark, Hope & Grape, Kendall-Jackson, Landmark, Karkham, Meridian, Merryvale, Moon Mountain, Napa Cellars, Napa Wine Company, Provenance, Peju Province, Perry Creek, Regusci, Revana, Robert Mondavi, Sterling, St. Clement, Summers, Trincheroをテイスティング・ルームで使っているとか(さすがにこれだけあると知らないワイナリもいくつかありますね)。

デキャンティング・ポアラーはちょっと今一感がありましたが,これは案外悪くないかもしれません。日本のAmazon.co.jpでも売っています。楽天より高いですが送料無料です。




ただ,米国と比べると随分高いですね。米Amazon.comでは32.30ドルでしかも4to3(三つの値段で四つ買える)が適用できるので,一つ当たり24.225ドル。今の為替(88.5円/ドル)だとわずか2144円です。

米国でほかに3人購入者を集めて買って送ってもらうのが安上がりかも(笑)。(かもくんならここで大きさと送料を調べて載せそうですが,そこまで根性ないのでやめておきます)

参考までに楽天も掲載


【追記】最安でない店を紹介していたので別のショップに買えました。こんなことでは底値道は成り立ちません。ちなみにこちらのショップは1万円以上で送料無料なので,二つ買えばAmazonより安くなります。
Date: 2009/0123 Category: 業界ニュース
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1月20日に行われた米国のObama新大統領の就任式昼食会で,Duckhornのワイン2種類とKorbelのスパークリング・ワインが振舞われたそうです。

読売新聞の記事によるとシーフード・シチューに合わせてDuckhorn Sauvignon Blanc Napa Valley 2007が出され,メインディッシュに合わせてDuckhornがAnderson Valleyで作るGoldeneyeのピノ・ノワール(2005年)が出されたそうです。

またデザートにあわせたのはKorbelの“Special Cuvee”。これで就任ランチでは7回連続の登場だそうです(個人的には「Champagne」を名乗るメーカーを選ぶのはどうかという気がしますが)。

Date: 2009/0122 Category: おすすめワイン
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これは早い者勝ちだと思います。現時点で残り27本ですが,すぐ売りきれるでしょう。USピノ好きなら逃す手はありません。なんとあのCargasacchiのCargasacchiが税抜き4980円です。しかも日本輸入停止による在庫処分ということなので,今後はもっと入手困難になります。お金があったら買い占めたいくらい。

Date: 2009/0120 Category: おすすめワイン
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スポッツウッドの2005 エステート・カベルネはWAで96点と2002年の97点に続く高得点。米国で130ドル程度なのがパリ16区で税込み1万2800円です。以前柳屋で紹介したのより1700円くらい安く,文句なくお勧めです。

日本で,これくらい高評価で1万円台前半で入手できるというと,ほかにはたまにドミナスが出てくるくらいでしょうか。お買い得です。



紹介ついでに同じくパリ16区で出ているフォーマンのカベルネも割とお買い得。米国で80ドルが8990円。WAでの評価は93+。先日紹介したニュートンのパズルはWA94-96で6000円から7000円くらいですから,そちらの方がお買い得ですが,人によってはDavid AbreuのワインメーカーでもあるFormanに魅力を感じるかも。あ,そういえばRick Formanはかつてニュートンのワインメーカーでもありました。
Date: 2009/0120 Category: おすすめワイン
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「築地ワイン・マーケット 古葡萄」で米国のワインが格安で出ています。Domaine CarnerosのLe Reveという最高級のスパークリングが5600円。これは米国でも70ドルくらいなので,それより安いです。また,オレゴンのDomaine Drouhinのフラグシップのピノ「Laurene」も現地価格60ドルが6600円と,かなり安めです。ちなみにLaurene 2005はWine Advocate誌で93点という高評価です。2027年まで持つと書かれているのでかなりの長熟型のようです。

Date: 2009/0118 Category: テイスティング・ノート
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今年最初のワインは四恩醸造のローズ「橙」でしたが,今度は「赤」を飲んでみました。

マスカット・ベリーAが主体だというこのワイン,色は国産の赤にしては濃い目。ちょっと赤紫がかっています。香りはあまりありません。味わいはブルーベリーのよう。タンニンは少なく,ほどよい酸味。なかなかバランスがいいワインだと思いました。これも橙と同様,単体で飲むよりも料理と合わせるワインだと思います。どちらかというと橙よりこちらが好きです。

Date: 2009/0116 Category: 業界ニュース
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原作を見てますが,エピソードも原作ほぼそのままだし,あまり違和感はなかったです。突然の花畑のシーンが変という声もあるようですが,原作もそうですし。亀梨君も軽すぎる気はしましたが,原作もそうですし(社会人にしてはひ弱すぎる感じもしましたけどねえ)。

ただ「みやび」ちゃんだけはいただけなかったですね。確かにミーハーで蓮っ葉な感じは原作でもありますが,もうちょっと品というか芯が欲しかったです。

初回は,代わりというか最初のエピソードで本仮屋ユイカさんが出ていましたが,そっちの方が好感度はかなり大。というか,彼女のソムリエール姿が漫画「ソムリエール」の樹カナそっくり。そっちをドラマ化してほしいなあ,なんて思ってしまいました。

Date: 2009/0115 Category: グルメ
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麻布十番のCWGのランチに今年初めて行ってきました。みやじ豚の誘惑に負けず,今日はヘルシーにベジタブル・プレート。

ベジタブルプレート

今日はかぼちゃのポタージュ,ベイビーリーフのグリーンサラダ,雑穀米に写真のプレートです。

かぼちゃのポタージュは寒い日にぴったり。体が温まります。グリーンサラダにはマリネされた大根(カブ?)が入っていて,酸味がGood。

プレートは手前から時計回りに,キッシュ,百合根,根菜のマリネ,ザワークラウト,人参の2種類のマリネ。

キッシュはほうれん草?が入っておりちょっと癖のある味。全体にあっさりした味のプレートの中でいいアクセントになります。ほっくりした百合根もおいしい。また,根菜は名前が分からないもの(一つは紅芯大根だと聞きました)がいろいろ。これは野菜好きな人はぜひ食べるべきですね。野菜全部分かったらすごいと思います。

野菜,おいしいよ,野菜。
Date: 2009/0114 Category: おすすめワイン
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激安・高評価と紹介したNewton Puzzle 2004の輸入元在庫がなくなりつつあるようです。現地価格より安いくらいなので,購入を考えている方はお早めに。

Date: 2009/0114 Category: おすすめワイン
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ワインショップがあまりにも「神の雫」だらけなので,便乗企画です。といっても第1回に登場したというルイ・ジャドのシャブリ を紹介するのでは,このブログの意味がないので,一応カリフォルニアしばりということで(笑)。

Date: 2009/0114 Category: ワイナリ訪問
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FermentationにSonoma Valleyのお勧めレストランが出ていました。地元の人の意見なので,かなり参考になりそうです。

SonomaはNapaと比べると全体に広大で,ちょっと分かりにくいところがありますが,これによるとSonoma Plaza近辺とGlen Ellenの近辺にかなり固まっていることが分かります。ロマンティックに行くならSaffron,ワイワイガヤガヤ系だとSchellville Grill,BlueGrass Bar & Grill,グルメ追求系だとCafe La Hayeといった感じでしょうか。どれもおいしそうです。

こういったリストのHealdsburgやSanta Rosa辺りのものもあるとSonomaを一通りカバーできていいですね。


大きな地図で見る
Date: 2009/0113 Category: 技術系
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割れないグラスというのを以前紹介しましたが,実際には「相当割れにくいグラス」であって,ガラス製である以上割れないと言い切ることはできなかったのですが,もっと割れにくいピクニックなど持ち運びにも適したグラスがありました。

govino

govinoというこのグラス,実はプラスチック(ペットボトル素材)製です。クリスタルに近い特性のものを新たに開発したようです。洗って再利用可能ですが,素材的に長く使い続けることはできません。リサイクル可能なので使用前に調べて寿命だと思ったらリサイクルしてくれとのことです。

Oakville Groceryほかナパ・ソノマ近辺のショップではいろいろなところで扱っています。また,Wally'sなどでオンライン購入も可能です。日本でもDean & Delucaで扱っているということなので,今度見てみたいと思います。

今年の地引網(あるのかな?)ではこのグラスを使ってワンランクアップ(何を?)目指したいと思います(笑)。

【追記】渋谷のDean&Delucaには置いてなかったです。今度は品川に行ってみます。

【追記2】品川のDean&Delucaにありました。480円です。
Date: 2009/0111 Category: 読書感想
Posted by: Andy
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国際宇宙ステーションでの滞在中にスペースシャトル「コロンビア」の事故によって,帰る手段が失われてしまったアメリカ人二人,ロシア人一人の宇宙飛行士たちの話を中心にしたノンフィクション。「本の雑誌」が2008年のノンフィクション1位に選んでいる。

いかにもアメリカの良質ノンフィクションといった作り。宇宙飛行士達の生い立ちから宇宙ステーションに行くまでのことや,米国とロシアの宇宙滞在計画の歴史などを丹念に追う。実は話の中心は米ロの対立と協調であり,宇宙ステーションからの帰還それ自体は核ではあるものの,全体に占める比重は意外に少ない。

宇宙飛行士3人がそれぞれ魅力的な人物であり,それがシビアな状況を扱う本書を明るいものにしている。



宇宙もののノンフィクションでは以前立花隆の「宇宙からの帰還」を読んだことがあるが,こちらは様々な宇宙飛行士へのインタビューから宇宙に出るということが人間の心理にどういう影響を与えるかを探るという,非常に日本的なノンフィクション。話の深さではこちらに軍配が上がりそうだ。
Date: 2009/0109 Category: 業界ニュース
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年末に出た記事ですが,なんとなく紹介しそびれていたので,忘れないうちに一応書いておきます。

SFクロニクルが2008年のおまとめとしてレビューしたワインと与えた星の数を分野ごとに一覧できるよう紹介しています。

三ツ星以上は太字になっています。やっぱりピノ・ノワールが圧倒的に多いです。このブログで紹介したものもいくつかありますが,RoesslerのBrisaなどは日本でも購入できます。また,カベルネで三ツ星の新進ワイナリStar Laneは米国価格が54ドルで日本でも5000円台。お買い得です。

Date: 2009/0109 Category: おすすめワイン
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かわばた酒店でカリフォルニアとオレゴンのピノのスペシャルセットが出ています。かなりお買い得で送料無料,6セット限定です。

内容はオー・ボン・クリマ イザベル(Au Bon Climat Isabelle)2006,カレラ リード(Calera Reed)2005,ソーター ミネラル・スプリングズ(Soter Mineral Springs)2006,ニコルス ビエン・ナシード(Nichols Bien Nacido)1999。

この中で一番評価が高そうなのがSoterのMineral Springs。WA誌(オレゴンのレビュアはJay Miller,以前はPierre Rovani)ではSoterで一番高得点の93点を取っています。
The 2006 Pinot Noir Mineral Springs has an especially expressive bouquet with floral notes, pain grille, damp earth, black raspberry, and blueberry. On the palate, the wine is layered, bordering on opulent. The savory, ripe, spicy dark fruit flavors persist into a lengthy, velvety textured finish. Give it 2-3 years and drink it from 2011 to 2020.

Date: 2009/0108 Category: 業界ニュース
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読売新聞の記事によると,QuintessaやFranciscan,チリのコンチャ・イ・トロなどのオーナーであるAgustin Huneeus(アガスティン・ヒュネイアス)氏がソノマ・コーストのFlowersに出資するそうです。

大会社による買収ではないので,急に何かが変わることはないだろうと思いますが,Flowersも苦戦しているということでしょうか?
Date: 2009/0107 Category: 業界ニュース
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iwine.jp(旧ワイン・イン・スタイル)で1月14日までセールをやっています。セット商品を除く全商品が15%オフ。会員価格からも割引があります。「 キャンペーンコードを入れてください 」というところで「2009wine」と入れることでセール価格になります。

ここはショップというよりインポータで,扱っているワインは自社輸入物。サイクルズ・グラディエーターやハーン,スモーキング・ルーンといったコスト・パフォーマンスの高さで人気があるワイナリや,有名なコッポラ(もちろんソフィアも),人気かつ入手困難なメルヴィル,ブリュワー・クリフトンなどもあります。個人的に気に入っているジラードもここの扱い。

セール割引を使うと,例えばWAで96点を取ったBrewer-CliftonのChardonnay Mount Carmel 2006が通常税込み8925円のところ7586円に,会員価格の8032円は6827円になります。楽天最安のカリフォルニアワインあらかるとより22%も安くなります。米国の最安である65ドル(税抜き)と比べても遜色ありません。この機会にぜひどうぞ。なお1万円以上購入で送料無料になります。


Date: 2009/0107 Category: グルメ
Posted by: Andy
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神楽坂のレストラン「s.l.o」(スロー,麻布十番CWGの姉妹店)が今月3周年を迎えるということでCh. igai takahaのワインが安いです。

2007 Ch. igai Takaha, Sonoma Coast, Sprit Rock Vyd, Jewel Wish
2007 Ch. igai Takaha, Santa Lucia highland, Sleepy Hollow Vyd, Long Life Riku
の2種類のシャルドネが4980円。

2007 Ch. igai Takaha, Sonoma, Russian River Valley, Amber Ridge, Divine Wish
2007 Ch. igai Takaha, Sonoma Coast, Split Rock Vyd, Divine Wish
2007 Ch. igai Takaha, Santa Lucia highland, Sleepy Hollow Vyd, Charming Wing
の3種類のピノが5980円。

この値段,Vin du 268の販売価格と一緒。送料も持ち込み料も要らないのだから実質的にはもっと安いです。

1月限定,予約客のみなので,必ず予約して行ってください。
TEL 03-6806-1206

PS. さらにディナーで使った場合,利用金額の30%をディナー・クーポンとして還元してくれるそうです(予約のみ)。
PS. もう一つ追加で,月火水のディナーではコルケージ(持ち込み料)が無料になるそうです(条件あり,予約のみ)

いいなあ,行きたいなあ,今月はどう考えても行けないんですけど,しくしく。
Date: 2009/0105 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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毎年お正月だけは日本酒を買うのですが,今年はワイン。ただ,カリフォルニアではなく日本のワインにしてみました。四恩醸造の「ローズ 橙」というワインです。

四恩醸造は2007年にできた新しいワイナリですが,注目のワイナリの一つであるようです。実はここの母体となっている幼稚園は我が家の近くにあり,以前から気になっていました。2007年醸造のものは売り切れで買えなかったため2008年のものが出てきたときに購入したのでした。

このワイン,甲州種を使った白ワインですが,醸造時に果皮を漬け込むことによってオレンジがかっています。さらにノンフィルターでややにごりもあります。四恩醸造では今年の白は全部このような作りにしたため「橙ワイン」と呼んでいます。

肝心の味ですが,開けた初日は芳しいものではありませんでした。えぐみや苦味が前面に出ており,香りもとぼしく,うまみを感じません。おそらくセラーから出したてで飲んだため温度が高かったのでしょう。1日冷蔵庫に入れておいたところ,二日目は大分おいしく飲めました。柑橘系のえぐみや苦味が若干ありますが,初日と違って嫌味ではなく個性の一つ。全体にまとまりが出てきました。おせち料理との相性も悪くありません。単体で飲むより料理と合わせる方がよさそうです。アルコール度数が低めなので,飲みやすいです。


一方,今年の初「カリフォルニア」ワインはRavenswoodのVintner's Blend Cabernet Sauvignonでした。先日Zinfandelを飲みましたが,それよりもカベルネの方が大分好印象。ボリューム感があって値段以上においしいカベルネです。次からもZinfandelではなくカベルネにしようと思います。
Date: 2009/0104 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ワイナリー和泉屋でカリフォルニアの白ワイン3本セットが現地価格以下の格安で出ています。なんとSine Qua Non入り。2セット限定なのでお早めに。

セットはSine Qua NonのBoots 2000とPatz & HallのChardonnay Alder Springs 2000のマグナム,KistlerのMcCrea 2006。米国の実勢価格でそれぞれ200ドル,150ドル,100ドル。合計約450ドルが税抜き4万円です。

WAのレイティングでみるとBootsはなく,Patz & HallのAlder Springs 2000が94点,Kistler McCreaが93-94。Alder Springsの飲み頃は2005年ころまでとなっていますが,マグナムですし,Robert Parker自身「it will undoubtedly last even longer.」と書いているのでまだまだ楽しめるでしょう。Patz & Hallのラインナップの中でも一番長熟型であり,非常に複雑なワインです。

Date: 2009/0104 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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いつもは年内にやっているのですが,なんとなく書き忘れていたので,今更になってしまいますが,一応2008年の10大ニュースを挙げておきます。

10位●Sine Qua Non日本に正式入荷,WA100点で「フィーバー」
 Sine Qua Nonは生産量が少なく,日本へは並行輸入の形でかなり高額なものが一部入って来るだけだったので,知る人ぞ知るに近いワイナリだったと思います。それがAtlantisが輸入代理店から正規ルートで入ってきたうえ,Wine Advocate誌でRobert Parkerがそのシラーに100点を付けたので一気に話題になりました。インタビュー記事なども紹介する機会がありました。

9位●COPIA破綻
 経営状態が良くなさそうなのは,たまに聞こえてくるニュースでも明らかだったわけですが,いざ破綻となると,鳴り物入りでできたときを思い出し,時代の変遷を感じずにはいられません。

8位●「サイドウェイ」日本語版撮影
 これはどちらかというと今年に期待するネタですね。ナパでサイドウェイの日本語版を撮影しているということで,鈴木京香などがロケに行っていたようです。俳優ネタは検索で結構飛んできます。

7位●Montelena買収騒動
 ナパの名門Chateau MontelenaをボルドーのCosが買収するという話が持ち上がりました。背景にあるのはユーロ高。米国の退潮を感じさせるニュースだったわけですが,その後経済は二転三転。結局契約の金額を払えなかったようで,買収の話は頓挫してしまいました。それが明らかになる前日に読売新聞がCosの代表者のインタビューを掲載して,ちょっとまぬけなことになってしまいました。

6位●Wine Advocate誌に日本・アジア担当が着任
 Lisa Perrotti-Brownさんがアジア担当になりました。他の地域の担当と異なり,その地域のワインを紹介するというより,アジアで流通している欧州や米州などのワインを紹介したり,アジアのレストランや料理とワインの紹介など,ワインライフ的なものが今のところ中心のようです。

5位●Crushpad快進撃続く
 Crushpadが順調に伸びているようです。米国ではユーザーから900万ドルを調達したなんていうニュースもありましたし,一昨年の話になりますが,日本支社も誕生して,島田紳助などがワインを作っています。今年もいろいろな形でニュースに登場しそうです。

4位●採用相次ぐ太陽光発電
 世界的に見ると,米国は太陽光発電など再生可能エネルギーの利用には熱心でない国なわけですが,カリフォルニアのワイナリでは「Sustainable」なワイン作りの一環として相変わらず人気があります。原油価格が一時と比べると随分下がっているなど逆風もありますが,政権も変わることだし,この流れは止まらないだろうと思っています。

3位●Caleraの好調続く
 2007年に突如復権したCaleraですが,一時の人気ではなく何回も話題になりました。特にDancyuのワイン大賞に選ばれたMt. Harlan Pinot Noir 2006はあっという間に市場から消えてしまいました。あまり話題にはなりませんでしたが,このワイン,実は2種類あるということも判明しました。

2位●Wine Spectator偽レストラン問題で名を下げる
 Wine Spectator誌がRestaurant Awardで架空のレストランを掲載してしまったことが明らかになりました。その後の対応も高飛車なもので,同賞の重みは紙のように軽くなってしまいました。

1位●Robert Mondavi逝去
 ナパを代表する偉人だったRobert Mondaviが亡くなりました。このところの衰えは顕著でしたが,やはり亡くなるとなると感無量です。Robert Mondaviがワイナリを売却せざるを得なくなった理由の一つが,さまざまな寄付によるものだったことが明らかになり,その代表格のCOPIAが破綻してしまったことも哀れを誘います。
Date: 2009/0102 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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当ブログでときどき取り上げているAugust Westから2009年春のオファーが来ました。購入したい人はコメントあるいはメールなどでご連絡お願いします。

今回のオファーは2007年のヴィンテージ。
Graham Family Pinot Noir
Rosella's Pinot Noir
Rosella's Syrah
Rosella's Chardonnay
で,ピノが50ドル,シラーとシャルドネが42ドルです。このほか米国内送料,米国の消費税,日本への送料,日本の関税がかかります。配送は3月の予定です。

注●SyrahとChardonnayは締め切りました。
Date: 2009/0102 Category: 技術系
Posted by: Andy
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12月は前半かなり飛ばして記事を書きました。季節柄ランキング関係が中心で,ニュースネタはややさぼりがちになってしまいましたが。クリスマス以降は,年末のばたばたで記事も少なくアクセスも減っています。さて,12月のアクセスを見てみましょう。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Robert Mondavi Winery
4. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
5. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
6. Ridge/Lytton Springs
7. Calera Wine
8. モンテッソーリ教育とWeb2.0(笑),おそらくは日本以外で
9. USスパークリングのお勧め
10. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました

今月は記事をたくさん書いた割には,ここに残ったのは8位と9位の二つだけでした。8位の記事はトラックバックを打ったはてなからのアクセスが多くありました。

一方,年間のアクセスですが,やはり定番記事が上位に来ます。

1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Ridge/Lytton Springs
4. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
5. Robert Mondavi Winery
6. Calera Wine
7. とんかつ やまいち@淡路町
8. Foodyn CMS開発日誌 - REST化についての考察(まとめ)
9. カレラ ジェンセン情報
10. SAVOY@麻布十番のピザ